JP2001519825A - オレフィン重合触媒系用置換メタロセン化合物、その中間体、およびその調製方法 - Google Patents

オレフィン重合触媒系用置換メタロセン化合物、その中間体、およびその調製方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、次式(I)を有することメタロセン化合物、 (ここにおいて、Cpまたは各同じもしくは異なるCpは、非置換でも置換されていてもよく、融合されていても非融合でもよく、単一(イソ)環式または複素環式シクロペンタジエニル配位子、インデニル配位子、テトラヒドロインデニル配位子、フルオレニル配位子、またはオクタヒドロフルオレニル配位子である。Yまたは各同じもしくは異なるYは、以下の構造(II)を有する前記配位子Cpのシクロペンタジニエル環における置換基である。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機シリコン基、またはR1、R2およびR3の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造を形成するもののいずれか1つであり;Mは周期表(IUPAC)の4族の遷移金属であり、配位子Cpまたはη5結合型における配位子Cpに結合しており;Rまたは同一もしくは異なるRはMに結合しており、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機シリコン基、または2つのRがMと共にC4−C20金属環構造を形成するもののいずれか1つであり;Bは2つのCp配位子間の、またはCp配位子とMとの間のブリッジ原子またはブリッジ基であり、qは、Cpが橋絡されていない場合は、シクロペンタジエニル配位子に対しては0〜5であり、インデニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対しては0〜3であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子に対しては0〜1であり、一方、qが橋絡されている場合は、シクロペンタジエニル配位子に対しては0〜4であり、インデニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対しては0〜2であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子に対しては0であり;mは1または2であり;m.q≧1であり;oは0または1であり;nは、Bと2つのCp配位子との間にブリッジが1つである場合以外は、4-m-oであり、当該場合は4-mである。)、その中間体、調製方法および使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 オレフィン重合触媒系用置換メタロセン化合物、その中間体、 およびその調製方法 本発明は新規なメタロセン化合物、その中間体、およびその調製方法に関する 。具体的に、本発明は、ヘテロ原子1位または3位置換インデニルおよびインデ ニル誘導配位子を有する遷移金属メタロセン、およびその調製方法に関する。本 発明は、メタロセン化合物の中間体としての1位または3位置換インデン化合物 、およびその調製方法にも関する。さらに、本発明は、特にメチルアルミノキサ ン(MAO)などの共触媒の存在下で、エチレン的に不飽和な単量体、好ましくはオ レフィン、より具体的にはプロピレン、エチレン、およびより高級なアルファオ レフィンを単独および共重合する触媒系での、前記メタロセンの使用に関する。 キラルC2対称ビス(インデニル)アンサ(ansa)−メタロセンは、アルファ−オ レフィンを立体選択的に重合する公知の触媒成分である。これらの系の性能性質 は様々であり、その様々な性質は置換基の大きさおよび位置から誘導される。例 えば、ブリンツインガー(Brintzingcr)およびその共同研究者(Organometallics 1994,13,964)、並びにスペーレック(Spaleck)ら(Organometallics 1994,13,9 54)によって開発されたジメチルシリレン架橋2,2’-ジメチル-4,4’-ジアリー ル置換ビス(インデニル)ジルコノセンは、触媒活性および不均質チーグラー− ナッタ触媒で得られるものに匹敵する重合体性質を有するアイソタクチックポリ プロピレンを生成する。 電子的に変性したビス(インデニル)メタロセンの分野は比較的開発が遅れて いる。以前に、インデンの6員環においてハロゲンまたはアルコキシ置換を行う と、触媒の活性と生成された重合体の分子量とが低減されることが報告されてい る(Consiglio et al.,Organometallics 1990,9,3098;Collins et al.,Organomet allics 1992,11,2115)。最近、2-アミノ官能化配位子を有するビス(インデニ ル)ジルコノセ ンが、いくつかの研究グループ(Luttikhedde et al.,Organometallics 1996,15 ,3092;PlenioおよびBurth,J.Organomet.Chem.1996,519,269;Brintzinger et al.,J.Organomet.Chem.1996,520,63)によって報告されている。架橋され た錯体は、非置換のビス(インデニル)ジルコノセン類似体に比べて、やや低い 触媒活性を示す。 しかしながら、インデニルまたはインデニルロイド(即ち、インデニル類似体 )配位子の5員環に、嵩高い電子吸引性基または電子供与性基を結合させたメタ ロセンは、特に、プロピレンおよびエチレンの重合に際してアルモキサン共触媒 と共に使用されるときに触媒活性という点において特に興味深い性質を有するこ とが見出された。 このように、一面から見ると、本発明は、サンドイッチ結合部分からなる配位 子を有するサンドイッチ結合を有し、不飽和5員環または不飽和5員環に融合し た6員環を有し、該5員環は、水素以外の少なくとも2つの原子を有する側基に よって共有結合的に置換されており、メチレン性炭素以外の原子、好ましくは酸 素、硫黄、窒素もしくはリン原子、または炭素−炭素多重結合炭素原子、例えは 以下に記載の基またはFI 970349(この参照によってその内容を本願開示に取り入 れる)に記載の基を介して結合されている。メタロセンにおけるサンドイッチ結 合金属は、好ましくは4族の遷移金属、特にZr,HfまたはTiであり、最も好まし くはZrである。しかしながら、他の触媒効果を有する金属を使用してもよい。 側基という用語によって、メタロセンの金属をサンドイッチ結合する第二グル ープに結合していない嵩高い置換基を意味している。 前記基が少なくとも2つの非水素原子を含有していることという要件は、単に 、嵩高い置換基の要件を満たすための最小の嵩を規定しているに過ぎない。した がって、例えば、ハロゲン並びに非置換の水酸基およびアミン基は排除される。 置換基は32個迄の非水素原子を有するのが好ましい。前記基はメチレン炭素以外 の ものを介して結合されるという要件は、置換基は5員環の電子系と相互作用する ことを示している。連結に適したものとしては、酸素、硫黄、窒素およびリン原 子、並びに二重結合性炭素原子を挙げることができる。酸素による連結が好まし い。連結性原子は少なくとも1つの嵩高い置換基、例えば、C1-20の炭化水素基 を有しているのが好ましく、珪素またはゲルマニウム原子そのものが任意にC1-2 0 の炭化水素基またはヒドロカルビロキシ基によって置換されているシリル基ま たはゲルミル基を有しているのがより好ましい。 サンドイッチ結合配位子において溶融5および6員環は、単一環(炭素環)で あっても、例えばO,NおよびSから選択される4つまでの環複素原子を有する 複素環であってもよい。6員環の4つの原子架橋部分は不飽和であっても飽和し ていてもよい。5員環および6員環の双方が他の単一溶融環または複素溶融環を 有していてもよい。嵩高い置換基は5員環の1,2または3位にあってもよく、例 えば、1または3位である。配位子が、架橋性原子または架橋性基(例えば、エ チレンビスインデニル配位子)を介して連結された2つのこのような5/6員環シ ステムを有していると、特に好ましい。 嵩高い置換基がシロキシまたはゲルミロキシ基である場合には、5員環よりも 6員環上にこれを配するのが可能である。これは、本発明の更なる側面を示して いる。この側面から見て、本発明は、不飽和5員環、または不飽和5員環に溶融 した6員環を有するサンドイッチ結合部分を含むサンドイッチ結合配位子を有す るメタロセン触媒前駆体を提供する。前記サンドイッチ結合部分は、溶融環構造 上で、例えば1,3,4,5,6または7位でシリロキシまたはゲルミロキシ基によって 置換されでいる。ゲルマニウム原子は、さらに、C1-20炭化水素基またはヒドロ カルビロキシ基によって置換されている。 これらの配位子はそれ自体新規であり、本発明の更なる側面を形成する。この 側面から見て、本発明は、不飽和5員環に溶融している6員環を有する部分を含 んでいるサンドイッチ結合配位子前駆体を提供する。この部分は、溶融環構造に おいてシリロキシまたはゲルミロキシ基によって置換されている。 本発明によるメタロセン前駆体の重合活性は、共触媒として、従来から使用さ れてきたメチルアルモキサン(MAO)ではなくて高級アルキルアルモキサンを使 用することが可能になる程度である。高級アルキルアルモキサンによって、2以 上の、例えば、2〜10の炭素を有するアルキル基を含むものを意味する。高級ア ルモキサンは、様々な化合物の混合物であると思われるMAOよりもよく特徴付け られるので、このことは非常に有利である。 したがって、更なる側面から見ると、本発明は、該本発明によるメタロセン触 媒前駆体と、少なくとも2個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルキル アルモキサンとの反応を有する、またはそのような反応によって生成される触媒 系、好ましくは、更に担体を含有させて不均質触媒系を提供する。 更にまた別の側面から見ると、本発明は、不均質触媒系を調製する方法を提供 する。この方法は、有孔の固体(例えば、粒子)担体、好ましくはシリカまたは アルミナなどの無機担体に、(i)高級アルキルアルモキサンおよび本発明によ るメタロセン、または高級アルキルアルモキサンと本発明によるメタロセンとの 反応生成物と、任意で(ii)有機金属メタロセン活性剤とを接触させることを含 む。 この方法において、使用されるメタロセンが活性剤を必要とする場合、例えば 、アルキル配位子を全く含まない場合には、活性剤(任意成分(ii))が使用され る。この点において、FI 970349に記載されている方法および類似の方法を適用 することができる。 更にまた別の側面から見ると、本発明は、オレフィンの触媒重合法を提供し、 ここにおいて、触媒として、メタロセンおよび共触媒(好ましくは、アルモキサ ン、特に好ましくは、高級アルキルアルモキサン)、またはメタロセンとアルモ キサンとの反応生成物を使用し、前記触媒として、前記共触媒と本発明によるメ タ ロセンとを有するものを採用し、またはそれらの反応生成物を採用するという改 良である。 本発明によるメタロセンの例として、サンドイッチ結合配位子がシリロキシま たはゲルミロキシインデニル(またはインデニロイド)であるものを用いて、本 発明をより詳細に記載する。 したがって、本発明は、実質的に式(I)によって特徴付けられる新規なメタ ロセン化合物に関する。 (CpYq)mMRnBo (I) ここにおいて、Cpまたは各同じもしくは異なるCpは、非置換でも置換されていて もよく、融合されていても非融合でもよく、単一(イソ)環式または複素環式シ クロペンタジエニル配位子、インデニル配位子、テトラヒドロインデニル配位子 、フルオレニル配位子、またはオクタヒドロフルオレニル配位子である。Yまた は各同じもしくは異なるYは、以下の構造(II)を有する前記配位子Cpのシクロペ ンタジニエル環における置換基である。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機 シリコン基、またはR1、R2およびR3の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造 を形成するもののいずれか1つであり;Mは周期表(IUPAC)の4族の遷移金属 であり、配位子Cpまたはη5結合型における配位子Cpに結合しており;Rまたは 同一もしくは異なるRはMに結合しており、水素、ハロゲン、置換もしくは非置 換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカ ルビロキシ基、C1−C12有機シリコン基、または2つのRがMと共にC4−C20金属 環構造を形成するもののいずれか1つであり;Bは2つのCp配位子間の、または Cp配位子とMとの間のブリッジ原子またはブリッジ基であり、qは、Cpが橋絡さ れていない場合は、シクロペンタジエニル配位子に対しては0〜5であり、イン デニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対しては0〜3であり、および フルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子に対しては0〜1であり 、一方、qが橋絡されている場合は、シクロペンタジエニル配位子に対しては0 〜4であり、インデニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対しては0〜 2であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子に対し ては0であり;mは1または2であり;m.q≧1であり;oは0または1であり ;nは、Bと2つのCp配位子との間にブリッジが1つである場合以外は、4-m-o であり、当該場合は4-mである。 式(I)のメタロセン化合物の配位子Cpまたは複数の配位子Cpの各々は、単一 もしくは複数置換、非融合、単素環インデニルまたはテトラヒドロインデニル配 位子であると好ましい。 置換基Yまたは複数の置換基Yの各々は上記構造(II)を有していると好まし く、ここにおいてDは珪素またはゲルマニウムであり、好ましくは珪素である。 好ましくは、しかし個別に、置換基Yまたは複数の置換基Yの各々は上記構造( II)を有しており、ここにおいて、R1、R2およびR3は同じまたは異なっており、 それぞれ非置換のC1−C10炭化水素基であり、好ましくは、R1、R2およびR3の内 の2つはメチル基などの直鎖状C1−C4アルキル基であり、R1、R2およびR3の内の 1つはイソプロピル基、第三ブチル基もしくはテキシル(thexyl)基、シクロヘ キシル基などのC5−C8シクロアルキル基、またはフェニル基などのC6アリール基 である。他の態様によると、3つの基R1−R3の全てはイソプロピル基のような分 岐C3−C10-アルキルである。 本発明によるメタロセンにおいては、式(I)の遷移金属Mはジルコニウムで あ るのが好ましい。上記式(I)において、単数または複数の基Rが遷移金属Mに 結合している。Rまたは各Rは、独立に、非置換C1−C4アルキル基、好ましくは メチル基、またはハロゲン、好ましくは塩素の内の1つである。 本発明の1つの態様によると、Bは2つのCp配位子間の橋絡原子または橋絡基 であり、好ましくは、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、C2−C8シリレン 、またはC1−C10アルキレン-C2−C8シリレンであり、最も好ましくはエチレンま たはジメチルシリレンである。本発明の別の態様によると、Bは1つのCp配位子 とMとの間の橋絡原子または橋絡基であり、好ましくは−(ER’2)p-Z-の構造を 有するブリッジであり、ここにおいて、各Eは独立に炭素、珪素またはゲルマニ ウムであり、Zは−NR”-、-PR”-、-O-または−S-であり、最も好ましくは-NR ”-である。各R’は独立に水素であり、各R’およびR”は独立に置換または非置 換C1−C10炭化水素基である。前記-(ER’2)-端はCpに結合されているのが好ま しく、前記−Z-端はMに結合されている。そのようなブリッジは持っているが、 構造(II)を欠いている化合物は、例えば、WO 93/14132の第2頁、第20行〜第 6頁、第17行に記載されている。この参照によって前記Bを定義するための本願 に含める。 本発明のメタロセン化合物は、Cpがその2位のみでYによって置換されている (q=1):インデニルまたはテトラヒドロインデニル配位子であり、YのDは 珪素またばゲルマニウムであるようなCpYq基を有していないのが好ましい。但し 、メタロセン化合物が第2のCpYq基を有しており、CpがBによって前記第1のCp Yqに橋絡されている非置換の配位子(q=0)である場合は例外である。 式(I)によるメタロセンのCpは、好ましくは、少なくともその1または3位 においてYで置換されているインデニルまたはテトラヒドロインデニル配位子で ある。1または3の位置決め(numbering)は置換基YとブリッジBとに依存す る。YがCpのみに結合しているか、YがBよりも大きい原子と結合している場合 は、Yは1位にある。YがBよりも小さい原子でCpと結合している場合は、Yは 3 位である。メタロセンが式(IIIa)または(IIIb)を有しているとより好ましい 。ここにおいて、各Yは上記と同じであり、各Y’はYとして定義されている;R4 、R5、R6、R7、R9、R10、R11、R12、R4'、R5'、R6'、R7'、R9'、R10'、R11'、R12' は同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置 換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1− C12有機シリコン基であり、式(IIIa)中の少なくとも2つの隣接する基であるR4 −R7もしくはR9−R12は少なくとも1つの芳香族C6環を形成してもよく、式(II Ia)中の少なくとも2つの基であるR4−R7もしくはR9−R12は少なくとも1つの 脂肪族C5−C8環を形成してもよく、式(IIIb)におけるR4'−R7'もしくはR9'−R12' の等しく番号を付けられた基の一対および他の隣接する一対は芳香族C6環を 形成してもよく、または式(IIIb)におけるR4'−R7'もしくはR9'−R12'の内の 少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成してもよく、R8、 R13、R8'およびR13'は同じかもしくは異なっており、水素原子、ハロゲン原子、 置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカル ビロキシ基、C1−C12有機シリコン基または Y基の内の1つである。Mは上記式(I)におけるものと同じである。M’はMと して定義されている。Bは式(I)において上で定義したように、2つのCp配位 子間のブリッジである。B’はBについて定義したものと同じである。各Rは式 (I)において上で定義したものと同じであり、各R’はRについて定義したもの と同じである。 本発明による特に好ましい橋絡1-または3-(シロキシ)インデニルおよび1-ま たは3-(シロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニルメタロセンとしては次のも のを挙げることができる。rac-およびmeso-[エチレンビス(1-(tert-ブチルジメ チルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリド;rac-およびmeso-[ジメ チルレシリレンビス(3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデニル)]ジルコニ ウムジクロリド;rac-およびmeso-[エチレンビス(1-(テキシル(thexyl)ジメチ ルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリド;rac-およびmeso-[ジメチ ルシリレンビス(3-(テキシルジメチルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジク ロリド;rac-およびmeso-[エチレンビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-4, 5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ジルコニウムジクロリド;rac-およびmeso-[ ジメチルシリレンビス(3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒド ロインデニル)]ジルコニウムジクロリド;rac-およびmeso-[エチレンビス(1-( テキシル(thexyl)ジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ジル コニウムジクロリド;並びにrac-およびmeso-[ジメチルシリレンビス(3-(テキ シルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ジルコニウムジク ロリド;並びに、以下のような同様のハフニウム化合物である。rac-およびmeso -[エチレンビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデニル)]ハフニウムジ クロリド;rac-およびmeso-[ジメチルシリレンビス(3-(tert-ブチルジメチルシ ロキシ)インデニル)]ハフニウムジクロリド;rac-およびmeso-[エチレンビス( 1-(テキシル(thexyl)ジメチルシロキシ)インデニル)]ハフニウムジクロリド;r ac-およびmeso-[ジメチルシリレンビス(3-(テキシルジメチルシロキシ)インデ ニル)]ハフニウムジクロリド;rac-およびmeso-[エチレンビス(1-(tert-ブチ ルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ハフニウムジクロリ ド;rac-およびmeso-[ジメチルシリレンビス(3-(tert-ブチルジメチ ルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ハフニウムジクロリド;rac- およびmeso-[エチレンビス(1-(テキシル(thexyl)ジメチルシロキシ)-4,5,6,7- テトラヒドロインデニル)]ハフニウムジクロリド;並びにrac-およびmeso-[ジ メチルシリレンビス(3-(テキシルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロイン デニル)]ハフニウムジクロリドなどである。 本発明による好ましいメタロセン化合物は、ラセミ体であって式(IVa)を有 する、メソ体であって式(IVb)を有する、または式(IVa)を有するラセミ体化 合物と式(IVb)を有するメソ型化合物との混合物である[エチレンビス(1-(ter t-ブチルメチルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリドである。 る。 本発明は式(I)による橋絡メタロセン錯体も含み、M、RおよびBは式(I) において上で説明した通りであり、CpYqは置換(q>0)もしくは非置換(q=0 )インデニルもしくはテロラヒドロインデニル基、または置換(q>0)もしく は非置換(q=0)フルオレニルまたはオクタヒドロフルオレニル基である。Y- 置換CpYq配位子は、ブリッジBによって、Y(q=0)によって置換されていないCp Yqに連結されて、式(V)を有する橋絡(シクロペンタジニエル)(1-もしくは3- シロキシインデニル)配位子、橋絡(インデニル)(1-もしくは3-シロキシインデ ニル)配位子、もしくは橋絡(フルオレニル)(1-もしくは3-シロキシインデニル )配位子、または式(VI)を有する橋絡(シクロペンタジニエル)(1-もしくは3- シロキシ4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)配位子、橋絡(インデニル)(1-もしく は3-シロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)配位子、もしくは橋絡(フルオ レニル)(1-もしくは3-シロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)配位子を提 供する。 ここにおいて、DおよびR1〜R12、並びにBおよびR4'〜R7'は式(IIIa)および (IIIb)におけるものと同じである。 好ましくは、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R4'、R5'、R6'、R7'、R8、R9、R1 0 、R11およびR12は、独立に、水素または炭化水素置換基である。R9およびR10は インデニル型配位子またはフルオレニル型配位子を形成する環構造の一部であっ てもよく、同様に、R10およびR11はインデニル型配位子を形成する環構造の一部 であってもよく、R11およびR12はインデニル型配位子またはフルオレニル型配位 子を形成する環構造の一部であってもよい。Dは珪素であるのが好ましい。R1お よびR2はアルキルまたはアリール置換基であるのが好ましく、R3はアルキル置換 基であるのが好ましい。好ましいブリッジBはC1もしくはC2アルキレンまたはC7 −C8アリールアルキレンラジカル、またはC1−C8有機珪素ラジカルである。Bが アルキレンまたはアリールアルキレンラジカルである場合は、メタロセンは1-シ ロキシ置換体である。Bがシリレンラジカルである場合は、メタロセンは3位で 置換されている。特に好ましい橋絡(シクロペンタジエニル)(1-または3-(シロ キシ)インデニル)および(シクロペンタジエニル)(1-または3-(シロキシ)-4,5,6 ,7-テトラヒドロインデニル)配位子としては、2-(シクロペンタインデニル)-2- (1-または3-(シロキシ)インデニル)プロパンおよび2-(シクロペンタジエニル)-2 -(1-または3-(シロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)プロパン配位子等を 挙げることができる。 本発明による好ましい橋絡(シクロペンタジエニル)(1-または3-(シロキシ) インデニル)および(シクロペンタジエニル)(1-または3-(シロキシ)-4,5,6,7- テトラヒドロインデニル)メタロセンとしては、イソプロピリデン[(シクロペン タジエニル)(1-(シロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリドおよびイソプ ロピリデン[(1-(シロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ジルコニウム ジクロリド等を挙げることができる。 本発明は、新規な式(VII)を有する非橋絡メタロセン触媒をも含む。 ここにおいて、CpYqおよびRは上記の通りである。R’はRと同じであり、Cp’Y ’はCpYと同じである。CpYqおよびCp’Y’qは、式(VIII)を有する置換インデ ニル配位子または式(IX)を有する置換テトラヒドロインデニル配位子であるの が好ましい。ここにおいて、D、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R4'、R5'、R6'およびR7' は式Vにおけるものと同じであり、R15は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非 置換C1−C10炭化水素基のいずれか1つである。R6およびR7は芳香族または脂肪 族6-C環状に環化していてもよい。R5およびR6も同様に芳香族または脂肪族6-C環 状に環化していてもよい。R4およびR5も同様に芳香族または脂肪族6-C環状に環 化していてもよい。同じことが、R4'−R7'の一対の組(芳香族)またはR4'−R7' の単一の組(脂肪族)についても言える。R1およびR2も脂肪族5員環または6員 環に環化していてもよい。 式(VIII)および式(IX)のCpYqまたはCp’Y’qとして特に好ましいのは、1- シロキシインデニルまたは1-シロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル配位子 である。ここにおいて、R4、R5、R6、R7、R8およびR15は水素、アルキルまたは アリール置換基である。Dは珪素であるのが好ましい。R1およびR3はアルキルま たはアリール置換基であるのが好ましく、R2はアルキル置換基であるのが好まし い。 特に好ましい非橋絡1-(シロキシ)インデニルおよび1-(シロキシ)-4,5,6,7-テ トラヒドロインデニル配位子としては、目下のところ、1-(tert-ブチルジメチル シロキシ)インデニル;1-(テキシル(thexyl)ジメチルシロキシ)インデニル;1-( tert-ブチルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル;および1-(テ キシルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル配位子を挙げること ができる。 本発明による好ましい非橋絡1-(シロキシ)インデニルおよび1-(シロキシ)-4,5 ,6,7-テトラヒドロインデニルメタロセンとしては、rac-およびmeso-[ビス(1-(t ert-ブチルジメチルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリド;rac-およ びmeso-[ビス(1-(テキシルジメチルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロ リド;rac-およびmeso-[ビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラ ヒドロインデニル)]ジルコニウムジクロリド;rac-およびmeso-[ビス(1-(テキシ ルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ジルコニウムジクロリ ド;並びにrac-およびmeso-[ビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデニル )]ハフニウムジクロリド;rac-およびmeso-[ビス(1-(テキシルジメチルシロキシ )インデニル)]ハフニウムジクロリド;rac-およびmeso-[ビス(1-(tert-ブチルジ メチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニル)]ハフニウムジクロリド;ra c-およびmeso-[ビス(1-(テキシルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロイン デニル)]ハフニウムジクロリド等を挙げることができる。 本発明は、一般式(X)を有する3位置換インデン化合物にも関する。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基の1つ、またはR1、R2およびR3の内 の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造体を形成する。R14は非置換または置 換、さらに非溶融または溶融、単素(イソ)環または複素環、不飽和または飽和 、脂肪族または芳香族6員環を形成する4原子鎖である。R15およびR16は同じで あっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭 化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素 基のいずれかであり、R15およびR16の1つはシクロペンタジエニル、インデニル 、テトラヒドロインデニル、フルオレニルまたはオクタヒドロフルオレニル基へ のブリッジ原子またはB基であってもよく、R15およびR16の1つは、R15およびR16 の1つが水素であるという条件で、R17と共にC5−C8脂肪族環を形成してもよ い。R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしく は非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、 または前記基−O-DR1R2R3として定義された原子団である。 式(X)による3位で置換されたインデン化合物は式(XI)を有すると好まし い。 ここにおいて、R1、R2、R3、R15、R16およびR17は上記と同じであり、R4、 R5、R6およびR7は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置 換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれか であり、R4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を 形成し、またはR4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの脂肪族 C5−C8環を形成してもよい。 一つの態様によると、式(X)および(XI)による1-または3-位置換されたイ ンデン化合物は、一般式(XII)を有している。ここにおいて、R1、R2、R3、R1'、R2'およびR3'は同一であっても異なっていて もよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換 もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかで あり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4−C20環構造を形成し、R1' 、R2'およびR3'の少なくとも2つはD’と共にC4−C20環構造を形成する。Dおよ びD’は独立に周期表(IUPAC)の14族から選択される。R4、 R5、R6、R7、R9、R10,R11およびR12は同じであっても異なっていてもよく、各 々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非 置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4− R7もしくはR9−R12の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6 環を形成し、またはR4−R7もしくはR9−R12の少なくとも2つの基は少なくとも 1つの脂肪族C5−C8環を形成してもよい。R17は上記(式X)と同じであり、R17' はR17について定義したものと同じである。BはC1−C10アルキレン、C2−C8シリ レンまたはC1−C10アルキレン-C2−C8-シリレンブロックである。 式(XII)において、DおよびD’は珪素であるのが好ましい。式(XII)中のR4 、R5、R6、R7、R9、R10,R11、R12、R8およびR13は、独立に水素であるのが好 ましい。ブリッジBはエチレンまたはジメチルシリレンであると好ましい。 本発明は3-位置換インデン化合物の調製方法にも関する。この方法は、以下の 反応図式(XIII)によって、3-インダノン化合物を溶媒中で塩基およびハロゲン 化合物XDR1R2R3と反応させ、3-DR1R2R3-置換インデンを形成する。 ここにおいて、R4、R5、R6およびR7は同じであっても異なっていてもよく、各々 、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置 換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4− R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し、また はR4−R7の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成しても よい。R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もし くは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり 、または前記基−O-DR1R2R3として定義された原子団である。Dは周期表(IUPAC )の14族から選択される元素である。R1、R2およびR3は同じであっても異なって いてもよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、 置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれ かであり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4−C20環構造を形成し 、Xはハロゲンである。 図式(XIII)による方法において、塩基はジアザビシクロウンデセン(DBU) であり、クロロシランは、独立に、また好ましくは、tert-ブチルジメチルクロ ロシラン、テキシルジメチルクロロシランまたはシクロヘキシルジメチルクロロ シランである。図式(XIII)において、R4、R5、R6、R7およびR17は水素である のが好ましい。 本発明は、以下の反応図式(XIV)(インデニルメタロセンのみについて開示) によって、橋絡1-または3-(シロキシ)インデニルメタロセン、および1-または3- (シロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニルメタロセンを調製する全プロセス に関する。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素である。R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換 C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C1 2 有機珪素基のいずれかであり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4 −C20環構造を形成する。BはC1−C10アルキレン、C2−C8シリレン またはC1−C10アルキレン-C2−C8シリレンである。各Xは独立にハロゲンである 。Mは周期表(IUPAC)の4族の遷移金属である。Rまたは、同じもしくは異な るRは、それぞれ、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、 置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれ かであり、2つのRはMと共にC4−C20環構造を形成する。R4、R5、R6およびR7 は、それぞれ、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換 もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかで あり、R4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形 成し、またはR4−R7の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8県を 形成してもよい。R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基 、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいず れかであり、または同じもしくは異なる基−O-DR1R2R3である。 線図(XIV)による方法においては、Dは、好ましくは珪素である。R1、R2お よびR3は、好ましくは、同じかもしくは異なっており、それぞれ置換もしくは非 置換C1−C10炭化水素基である。ここにおいて、好ましくは、R1、R2およびR3の 内の2つは、メチル基などの直鎖状C1−C4アルキル基であり、R1、R2およびR3の 内の1つは、イソプロピル基、tert-ブチル基もしくはtert-ヘキシル基などの分 岐C3−C10アルキル基、シクロヘキシル基などのC5−C8シクロアルキル基、また はフェニル基などのC6アリール基である。 線図(XIV)において、好ましくは、Bはエチレンまたはジメチルシリレンで あり、それとは独立に、Xは塩素または臭素であると好ましい。Mはジルコニウ ムであると好ましい。 最後に、本発明は、エチレン的に不飽和な単量体、好ましくは、エチレン、プ ロピレンおよびそれよりも炭素数の多いα-オレフィンなどのオレフィンを重合 (単独および共重合)するのに、上記メタロセン化合物を使用することに関する 。 2以上の二重結合を有する単量体およびコモノマーを使用することもできる。 重合における適切な共触媒としては、アルキルアルミニウム化合物、メチルア ルミノキサン、変性メチルアルミノキサンなどのアルキルアルミノキサン、また はテトライソブチルアルミノキサン、ヘキサイソブチルアルミノキサン等のより 高級なアルミノキサンを挙げることができる。使用することのできる他の共触媒 としては、B(C6F5)3または[PhNMe2H]+B(C6F5)4−などのルイスまたはプロトン酸 を挙げることができ、これによって、アルキルアルミニウム化合物の存在下また は不存在下で、相容性のある非配位アニオンと共にカチオン性メタロセンを生成 する。 実験 全ての操作は、標準シュレンク(Schlenk)、真空またはグローブボックスアル ゴンまたは窒素雰囲気中で行われた。使用に先立って、溶媒をアルゴン雰囲気下 で乾燥し、蒸留した。JEOLJNM-LA400またはJEOL-A500 NMR分光計を用いて、CDCl3 またはCD2Cl2溶液中で1Hおよび13C NMRを記録し、テトラメチルシランまたは重 水素化した溶媒の残留プロトンに参照した。Varian VG-7070EまたはVarian-8000 質量分光計で直接電子イオン化質量スペクトル(EIMS)を得た。 例1 3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデン ベンゼン(400ml)に溶解したtert-ブチルジメチルクロロシラン(125.7g,834.0 mmol)および1-インダノン(100.2g,758.0mmol)の溶液に室温でDBU(150.0g,98 5.0mmol)を滴下した。反応混合物を一晩攪拌し、Et2O(200ml)で希釈し、水洗 し(2x200ml)、硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。溶媒を蒸発させ、減圧下で蒸 留することにより、黄色の油(bp82-84℃/0.1mbar)として75.6g(76.7%)の 上記化合物を得た。 例2 ビス(3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-1-インデニル)エタンジアステレオマ ー THF(100ml)に溶解した3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデン(24.6g,1 00.00mmol)の氷冷却溶液にn-BuLI(2.5Mのヘキサン溶液40.4ml,101.0mmol)を 滴下した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。得られた溶液を-80℃に冷却し、T HF(50ml)に溶解したジブロモエタン(9.39g,50.0mmol)の溶液を-80℃で滴下 して処理した。反応混合物を徐々に室温まで暖め、一晩攪拌して、飽和塩化アン モニウム溶液(250ml)で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウムを用いて乾燥し た。溶媒を蒸発させて残った油分をペンタン(200ml)に溶解した。濃縮と-15℃に 冷却することによって、オフイエローの粉末として上記化合物のジアステレオ マーA(多量)およびB(少量)の混合物17.2gを得た。EIMS(計算値/実験値):m/ e518.30,36/518.3044。 例3 ビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデニル)ジルコニウムジクロリド ジアステレオマー Et2O(60ml)に溶解した3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)インデン(9.87g,40.0 0mmol)の氷冷却溶液にn-BuLi(2.5Mのヘキサン溶液16.2ml,40.5mmol)を滴下し 、反応混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で(in vacuo)除去し、残 っているオフイエローの粉末をZrCl4(4.66g,20.0mmol)と混合し、次いでトル エン(80ml)を滴下した。深紅色の懸濁液を80℃に加熱し、1時間攪拌した。さ らに、室温で一晩攪拌した。混合物をセライトで濾過して塩化リチウムを除去 し、蒸発乾固した。粗生成物をEt2Oで抽出し、セライトで濾過した。濃縮と-30 ℃に冷却することによって、明るい黄色の粉末として上記化合物のジアステレオ マーA2.00g(15.3%)を得た。母液を濃縮して0℃に冷却することによって、 微量のジアステレオマーAが混じった、暗い黄色の粉末として上記化合物のジア ステレオマーB 1.55g(11.9%)を得た。(全収量は27.2%。)両ジアステレオ マーのEIMS質量スペクトルにおいて、m/e=650-658において、適当なアイソトー プ比で組成C30H42Si2O2ZrCl2 +の母イオンが観察された。A: 例4 rac-およびmeso-[エチレンビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-3-インデニ ル)]ジルコニウムジクロリド THF(70ml)に溶解したビス(3-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-1-インデニ ル)エチレン(12.8g,24.7mmol)の溶液に-40℃でn-BuLi(2.5Mのヘキサン溶液 19.9ml,49.7mrnol)を滴下し、反応混合物を室温で4時間攪拌した。得られた暗 赤色の溶液を、THF(80ml)に懸濁させたZrCl4(5.76g,24.7mmol)中に-60℃で 滴下した。反応混合物を徐々に室温まで暖め、一晩攪拌した。溶媒を蒸発させる と明るいオレンジ色の固体が残り、これをCH2Cl2(150ml)で抽出してセライト で濾過して塩化リチウムを除去した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をEt2O(250ml) で抽出し、セライトで濾過した。純粋なラセミ体ジアステレオマーもトルエンか ら再結晶することによって得られた。濃縮と-30℃に冷却することによって、明 るいオレンジ色の粉末として上記化合物・2THFのracおよびmesoジアステレオマ ーの5:1混合物4.09g(20.1%)を得た。さらに濃縮と冷却とを行うことにより 純粋なracジアステレオマー・2THFからなる第2収集物0.56g(1.7%)を得た。 Et2O抽出で得られた残っている粗生成物をCH2Cl2(150ml)で抽出してセライト で濾過した。トルエンから再結晶することによって純粋なラセミ体ジアステレオ マーがやはり得られた。濃縮と-30℃に冷却することによって、暗いオレンジ色 の粉末として、0.70g(3.70%)純mesoジアステレオマー・CH2Cl2を得た。(全集率 は25.5%。)racジアステレオマーのEIMS質量スペクトルでは、m/e=676-684にお いて、適当なアイソトープ比で組成C32H44Si2O2ZrCl2 +の母イオンが観察された 。 rac-ジアステレオマー: meso-ジアステレオマー: 例5rac-[エチレンビス(1-(tert-ブチルジメチルシロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロ- 3-インデニル)]ジルコニウムジクロリド rac-およびmeso-[エチレンビス(1-(tert-ブチルジメトキシシロキシ)-3-イン デニル)]ジルユニウムジクロリド2THF(2.13g,2.59mmol)の5:1混合物とPtO2(2 0mg)とをCH2Cl2(150ml)に入れて、70barで攪拌しながら反応器中で16時間水 素化した。得られた明緑色の懸濁液をセライトで濾過して溶媒を蒸発させた。残 渣をペンタン(100ml)に溶解して-15℃に冷却することによって、明緑色の微晶 質固体として上記化合物を得た。この化合物のEIMS質量スペクトルでは、m/e=6 84-692において、適当なアイソトープ比で組成C32H52Si2O2ZrCl2 +の母イオンが 観察された。立体化学はX-線分析によって確認された。 次元構造を示す図が、図面中に含まれている。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年7月7日(1999.7.7) 【補正内容】 請求の範囲 1.次式(I)を有することを特徴とするメタロセン化合物。 (CpYq)mMRnBo (I) ここにおいて、Cpまたは各同じもしくは異なるCpは、非置換でも置換されていて もよく、融合されていても非融合でもよく、単一(イソ)環式または複素環式シ クロペンタジエニル配位子、インデニル配位子、テトラヒドロインデニル配位子 、フルオレニル配位子、またはオクタヒドロフルオレニル配位子である。Yまた は各同じもルくは異なるYは、以下の構造(II)を有する前記配位子Cpのシクロ ペンタジニエル環における置換基である。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機 シリコン基、またはR1、R2およびR3の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造 を形成するもののいずれか1つであり;Mは周期表(IUPAC)の4族の遷移金属 であり、配位子Cpまたはη5結合型における配位子Cpに結合しており;Rまたは 同一もしくは異なるRはMに結合しており、水素、ハロゲン、置換もしくは非置 換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1− C12有機シリコン基、または2つのRがMと共にC4−C20金属環構造を形成するも ののいずれか1つであり;Bは2つのCp配位子間の、またはCp配位子とMとの間 のブリッジ原子またはブリッジ基であり、qは、Cpが橋絡されでいない場合は、 シクロペンタジエニル配位子に対しては0〜5であり、インデニルもしくはテト ラヒドロインデニル配位子に対しては0〜3であり、およびフルオレニルもしく はオクタヒドロフルオレニル配位子に対しては0〜1 であり、一方、qが橋絡されている場合は、シクロペンタジエニル配位子に対し ては0〜4であり、インデニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対して は0〜2であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子 に対してはoであり;mは1または2であり;m.qaverage≧1であり;oは0ま たは1であり;nは、2-位がYによって置換されている橋絡インデニル配位子を 有するメタロセン以外のものについては、Bと2つのCp配位子との間にブリッジ が1つである場合以外は、4-m-oであり、当該場合は4-mである。 2.前記配位子Cpまたは複数の前記配位子Cpの各々が単一もしくは複数置換、非 融合、単素環インデニルまたはテトラヒドロインデニル配位子であることを特徴 とする請求項1に記載のメタロセン化合物。 3.前記置換基Yまたは複数の前記置換基Yの各々は上記構造(II)を有してお り、ここにおいてDは珪素またはゲルマニウムであり、好ましくは珪素であるこ とを特徴とする請求項1または2に記載のメタロセン化合物。 4.前記置換基Yまたは複数の前記置換基Yの各々は上記構造(II)を有してお り、ここにおいて、R1、R2およびR3は同じまたは異なっており、それぞれ非置換 のC1−C10炭化水素基であり、好ましくは、R1、R2およびR3の内の2つはメチル 基などの直鎖状C1−C4アルキル基であり、R1、R2およびR3の内の1つはイソプロ ピル基、第三ブチル基もしくはテキシル(thexyl)基、シクロヘキシル基などの C5−C8シクロアルキル基、またはフェニル基などのC6アリール基であることを特 徴とする請求項1、2または3に記載のメタロセン化合物。 5.Mがジルコニウムであることを特徴とする、先行する請求項の一に記載のメ タロセン化合物。 6.Rまたは各Rは、独立に、非置換C1−C4アルキル基、好ましくはメチル基、 またはハロゲン、好ましくは塩素の内の1つであることを特徴とする、先行する 請求項の一に記載のメタロセン化合物。 7.Bは2つのCp配位子間の橋絡原子または橋絡基であり、好ましくは、置換も しくは非置換C1−C10アルキレン、C2−C8シリレン、またはC1−C10アルキレン-C2 −C8シリレンであり、最も好ましくはエチレンまたはジメチルシリレンである ことを特徴とする、先行する請求項の一に記載のメタロセン化合物。 8.Bは1つのCp配位子とMとの間の橋絡原子または橋絡基であり、好ましくは ー(ER’2)p-Z-の構造を有するブリッジであり、ここにおいて、各Eは独立に炭 素、珪素またはゲルマニウムであり、Zは-NR”-、-PR”-、-O-または−S-であ り、最も好ましくは-NR”-である。各R’は独立に水素であり、各R’およびR” は独立に置換または非置換C1−C10炭化水素基であり、前記-(ER’2)-端はCpに結 合されているのが好ましく、前記−Z-端はMに結合されていることを特徴とする 、請求項1〜6のいずれかに記載のメタロセン。 9.前記メタロセン化合物は、Cpがその2位のみでYによって置換されている( q=1)インデニルまたはテトラヒドロインデニル配位子であり、YのDは珪素 またはゲルマニウムであるようなCpYq基を有していないのが好ましく、但し、メ タロセン化合物が第2のCpYq基を有しており、CpがBによって前記第1のCpYqに 橋絡されている非置換の配位子(q=0)である場合は例外であることを特徴と する請求項1〜8のいずれかに記載のメタロセン化合物。 10.Cpが、少なくともその1-または3-位においてYで置換されているインデニル またはテトラヒドロインデニル配位子であることを特徴とする請求項1〜9のい ずれかに記載のメタロセン化合物。 11.前記メタロセン化合物が式(IIIa)または(IIIb)を有していることを特徴 とする請求項10に記載のメタロセン化合物。ここにおいで、各Yは上記と同じであり、各Y’はYとして定義されている;R4 、R5、R6、R7、R9、R10、R11、R12、R4'、R5'、R6'、R7'、R9'、R10'、R11'、R1 2' は同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換 C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C1 2 有機シリコン基であり、式(IIIa)中の少なくとも2つの隣接する基であるR4 −R7もしくはR9−R12は少なくとも1つの芳香族C6環を形成してもよく、式(III a)中の少なくとも2つの基であるR4−R7もしくはR9−R12は少なくとも1つの脂 肪族C5−C8環を形成してもよく、式(IIIb)におけるR4'−R7'もしくはR9'−R12 ' の等しく番号をふられた基の一対および他の隣接する一対は芳香族C6環を形成 してもよく、または式(IIIb)におけるR4'−R7'もしくはR9'−R12'の内の少な くとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成してもよく、R8、R13 、R8'およびR13'は同じかもしくは異なっており、水素原子、ハロゲン原子、置 換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビ ロキシ基、C1−C12有機シリコン基またはY基の内の1つであり;Mは上記式(I )におけるものと同じであり;M’はMとして定義されており;Bは式(I)にお いて上で定義したように、2つのCp配 位子間のブリッジであり;B’はBについて定義したものと同じであり;各Rは 式(I)において上で定義したものと同じであり、各R’はRについて定義したも のと同じである。 12.前記メタロセン化合物が、ラセミ体であって式(IVa)を有する、メソ体で あって式(IVb)を有する、または式(IVa)を有するラセミ体化合物と式(IVb )を有するメソ型化合物との混合物である[エチレンビス(1-(tert-ブチルメチル シロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリドであることを特徴とする請求項 1〜7のいずれかに記載のメタロセン化合物。 13.一般式1(X)を有することを特徴とする3位置換インデン化合物。 ここにおいで、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基の1つ、またはR1、R2およびR3の内 の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造体を形成し;R14は非置換または置換 、さらに非溶融または溶融、単素(イソ)環または複素環、不飽和または飽和、 脂肪族または芳香族6員環を形成する4原子鎖であり;R15およびR16は同じであ っても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化 水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基 のいずれかであり、R15およびR16の1つはシクロペンタジエニル、インデニル、 テトラヒドロインデニル、フルオレニルまたはオクタヒドロフルオレニル基への ブリッジ原子またはB基であってもよく、R15およびR16の1つは、R15およびR16 の1つが水素であるという条件で、R17と共にC5−C8脂肪族環を形成してもよく ;R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは 非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、ま たは前記基−O-DR1R2R3として定義された原子団である。 14.式(XI)を有することを特徴とする、請求項13に記載の3位で置換されたイ ンデン化合物。 ここにおいて、R1、R2、R3、R15、R16およびR17は上記と同じであり、R4、R5、R6 およびR7は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もし くは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり 、R4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し 、またはR4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8 環を形成してもよい。 15.一般式(XII)を有することを特徴とする、請求項13または14に記載の1-ま たは3-位置換されたインデン化合物。 ここにおいで、R1、R2、R3、R1'、R2'およびR3'は同一であっても異なっていて もよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換 もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかで あり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4−C20環構造を形成し、R1' 、R2'およびR3'の少なくとも2つはD’と共にC4−C20環構造を形成する。Dおよ びD’は独立に周期表(IUPAC)の14族から選択される。R4、R5、R6、R7、R9、R1 0 、R11およびR12は同じであっても異なっていてもよく、各々、水素、ハロゲン 、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカ ルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4−R7もしくはR9−R12の 少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し、またはR4 −R7もしくはR9−R12の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環 を形成してもよい。R17は上記と同じであり、R17'はR17について定義したものと 同じである。BはC1−C10アルキレン、C2−C8シリレンまたはC1−C10アルキレン -C2−C8-シリレンブロックである。 16.DおよびD’が珪素であることを特徴とする請求項15に記載の1-または3-位 置換インデン化合物。 17.R4、R5、R6、R7、R9、R10、R11、R12、R8およびR13が水素であることを特徴 とする請求項15または16に記載の1-または3-位置換インデン化合物。 18.ブリッジBがエチレンまたはジメチルシリレンであることを特徴とする請求 項15、16または17に記載の1-または3-位置換インデン化合物。 19.請求項1〜19のいずれかに記載のメタロセン触媒前駆体、およびメチルアル ミノキサンなどのように1つの炭素原子を含有するアルキル基、もしくは任意に 少なくとも2つの炭素原子を含有するアルキル基を有するアルキルアルミノキサ ンを有する、またはそれらの反応によって製造される触媒系。 20.不均質触媒系を調製する方法であって、該方法が有孔の固体担体を(i)C2−C20 アルキルアルミノキサンおよび式(I)を有するメタロセン: (CpYq)mMRnBo (I) ここにおいで、Cpまたは各同じもしくは異なるCpは、非置換でも置換されていて もよく、融合されていても非融合でもよく、単一(イソ)環式または複素環式シ クロペンタジエニル配位子、インデニル配位子、テトラヒドロインデニル配位子 、フルオレニル配位子、またはオクタヒドロフルオレニル配位子である。Yまた は各同じもしくは異なるYは、以下の構造(II)を有する前記配位子Cpのシクロ ペンタジニエル環における置換基である。 (ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機 シリコン基、またはR1、R2およびR3の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造 を形成するもののいずれか1つであり;Mは周期表(IUPAC)の4族の遷移金属 であり、配位子Cpまたはη5結合型における配位子Cpに結合しており:Rまたは 同一もしくは異なるRはMに結合しており、水素、ハロゲン、置換もしくは非置 換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1− C12有機シリコン基、または2つのRがMと共にC4−C20金属環構造を形成するも ののいずれか1つであり;Bは2つのCp配位子間の、またはCp配位子とMとの間 のブリッジ原子またはブリッジ基であり、qは、Cpが橋絡されでいない場合は、 シクロペンタジエニル配位子に対しては0〜5であり、インデニルもしくはテト ラヒドロインデニル配位子に対しては0〜3であり、およびフルオレニルもしく はオクタヒドロフルオレニル配位子に対しては0〜1であり、一方、qが橋絡さ れている場合は、シクロペンタジエニル配位子に対し ては0〜4であり、インデニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対して は0〜2であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子 に対しては0であり;mは1または2であり;m.qaverage≧1であり;oは0ま たは1であり:nは、2-位がYによって置換されている橋絡インデニル配位子を 有するメタロセン以外のものについては、Bと2つのCp配位子との間にブリッジ が1つである場合以外は、4-m-oであり、当該場合は4-mである。)、またはC2−C20 アルキルアルミノキサンと前記メタロセンとの反応生成物、並びに任意に(ii )有機金属メタロセン活性化剤と接触させることを特徴とすること。 21.前記メタロセンが請求項2〜20に開示されている技術的特徴のいずれをも有 していることを特徴とする請求項20に記載の方法。 22.触媒として、メタロセンおよび共触媒、またはメタロセンとアルミノキサン との反応生成物が使用されるオレフィンの触媒重合法において、前記触媒として 、前記共触媒と請求項1〜12、20および21のいずれかに記載のメタロセンまたは それらの反応生成物を使用することを特徴とする改良。 23.以下の反応図式(XIII)によって、1-インダノン化合物を溶媒中で塩基およ びハロゲン化合物XDR1R2R3と反応させ、1-シロキシインデンを形成することを特 徴とする3-位置換インデン化合物の調製方法。ここにおいで、R4、R5、R6およびR7は同じであっても異なっていてもよく、各々 、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置 換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4−R7 の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し、または R4−R7の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成し;R17 は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置 換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、または 前記基−0-DR1R2R3として定義された原子団であり;Dは周期表(IUPAC)の14族 から選択される元素であり;R1、R2およびR3は同じであっても異なっていてもよ く、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もし くは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり 、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4−C20環構造を形成し、Xはハ ロゲンである。 24.前記塩基がジアザビシクロウンデセン(DBU)であり、クロロシランはtert- ブチルジメチルクロロシラン、tert-テキシルジメチルクロロシランまたはシク ロヘキシルジメ.チルクロロシランであることを特徴とする請求項23に記載の方 法。 25.R4、R5、R6、R7およびR17が水素であることを特徴とする請求項23または24 に記載の方法。 26.以下の反応図式(XIV)によることを特徴とする、橋絡1-(シロキシ)インデ ニルメタロセン、および1-(シロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニルメタロ センを調製する方法。 ここにおいで、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり;R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換 C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C1 2 有機珪素基のいずれかであり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4 −C20環構造を形成し;BはC1−C10アルキレン、C2−C8シリレンま たはC1−C10アルキレン-C2−C8シリレンである。各Xは独立にハロゲンであり; Mは周期表(IUPAC)の4族の遷移金属であり;Rまたは、同じもしくは異なる Rは、それぞれ、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置 換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれか であり、2つのRはMと共にC4−C20環構造を形成し;R4、R5、R6およびR7は、 それぞれ、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もし くは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり 、R4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し 、またはR4−R7の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成 してもよく;R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置 換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれか であり、または同じもしくは異なる基−O-DR1R2R3である。 27.Dが珪素であることを特徴とする請求項26に記載の方法。 28.R1、R2、およびR3が、同じかもしくは異なっており、それぞれ置換もしくは 非置換C1−C10炭化水素基であり、ここにおいて、好ましくは、R1、R2およびR3 の内の2つは、メチル基などの直鎖状C1−C4アルキル基であり、R1、R2およびR3 の内の1つは、イソプロピル基、tert-ブチル基もしくはtert-ヘキシル基などの 分岐C3−C10アルキル基、シクロヘキシル基などのC5-C8シクロアルキル基、また はフェニル基などのC6アリール基であることを特徴とする請求項26または27に記 載の方法。 29.Bがエチルンまたはジメチルシリレンであることを特徴とする請求項26、27 または28に記載の方法。 30.Xが塩素または臭素であることを特徴とする請求項26〜29のいずれかに記載 の方法。 31.Mがジルコニウムであることを特徴とする請求項26〜30のいずれかに記載の 方法。 32.エチレン性の不飽和単量体の重合(単独および共重合)に、請求項1〜12の いずれかに記載の、または請求項26〜31のいずれかに従って調製したメタロセン 化合物を使用すること。 33.前記重合において、前記メタロセン化合物と共にアルミニウム化合物、好ま しくはアルキルアルミノキサン、最も好ましくはメチルアルミノキサンを使用す ることを特徴とする請求項36に記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ヴィレン,シャール−エリク フィンランド国,エフイーエン―20100 オボー,ヴェステルロングガータン 29 アー 3 (72)発明者 ネスマン,ヤン フィンランド国,エフイーエン―20720 トゥルク,ラクウナティエ 58 アー ス 48 (72)発明者 カッリオ,カッレ フィンランド国,エフイーエン―07740 ヴァンハキュレ,エル 14 アー (72)発明者 ヌーッティラ,ヒルッカ フィンランド国,エフイーエン―06400 ポーボー,トルッパリンティエ 4 (72)発明者 カウハネン,ユルキ フィンランド国,エフイーエン―00960 ヘルシンキ,ヘテニーティンティエ 3 デー 38 【要約の続き】 は0〜3であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒ ドロフルオレニル配位子に対しては0〜1であり、一 方、qが橋絡されている場合は、シクロペンタジエニル 配位子に対しては0〜4であり、インデニルもしくはテ トラヒドロインデニル配位子に対しては0〜2であり、 およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル 配位子に対しては0であり;mは1または2であり;m. q≧1であり;oは0または1であり;nは、Bと2つ のCp配位子との間にブリッジが1つである場合以外は、 4-m-oであり、当該場合は4-mである。)、その中間体、 調製方法および使用に関する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次式(I)を有することを特徴とするメタロセン化合物。 (CpYq)mMRnBo (I) ここにおいて、Cpまたは各同じもしくは異なるCpは、非置換でも置換されていて もよく、融合されていても非融合でもよく、単一(イソ)環式または複素環式シ クロペンタジエニル配位子、インデニル配位子、テトラヒドロインデニル配位子 、フルオレニル配位子、またはオクタヒドロフルオレニル配位子である。Yまた は各同じもしくは異なるYは、以下の構造(II)を有する前記配位子Cpのシクロ ペンタジニエル環における置換基である。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機 シリコン基、またはR1、R2およびR3の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造 を形成するもののいずれか1つであり;Mは周期表(IuPAC)の4族の遷移金属 であり、配位子Cpまたはη5結合型における配位子Cpに結合しており;Rまたは 同一もしくは異なるRはMに結合しており、水素、ハロゲン、置換もしくは非置 換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1− C12有機シリコン基、または2つのRがMと共にC4−C20金属環構造を形成するも ののいずれか1つであり;Bは2つのCp配位子間の、またはCp配位子とMとの間 のブリッジ原子またはブリッジ基であり、qは、Cpが橋絡されていない場合は、 シクロペンタジエニル配位子に対しては0〜5であり、インデニルもしくはテト ラヒドロインデニル配位子に対しては0〜3であり、およびフルオレニルもしく はオクタヒドロフルオレニル配位子に対しては0〜1 であり、一方、qが橋絡されている場合は、シクロペンタジエニル配位子に対し ては0〜4であり、インデニルもしくはテトラヒドロインデニル配位子に対して は0〜2であり、およびフルオレニルもしくはオクタヒドロフルオレニル配位子 に対しては0であり;mは1または2であり;m.q≧1であり;oは0または1 であり;nは、Bと2つのCp配位子との間にブリッジが1つである場合以外は、 4-m-oであり、当該場合は4-mである。 2.前記配位子Cpまたは複数の前記配位子Cpの各々が単一もしくは複数置換、非 融合、単素環インデニルまたはテトラヒドロインデニル配位子であることを特徴 とする請求項1に記載のメタロセン化合物。 3.前記盾換基Yまたは複数の前記置換基Yの各々は上記構造(II)を有してお り、ここにおいてDは珪素またはゲルマニウムであり、好ましくは珪素であるこ とを特徴とする請求項1または2に記載のメタロセン化合物。 4.前記個換基Yまたは複数の前記置換基Yの各々は上記構造(II)を有してお り、ここにおいて、R1、R2およびR3は同じまたは異なっており、それぞれ非置換 のC1−C10炭化水素基であり、好ましくは、R1、R2およびR3の内の2つはメチル 基などの直鎖状C1−C4アルキル基であり、R1、R2およびR3の内の1つはイソプロ ピル基、第三ブチル基もしくはテキシル(thexyl)基、シクロヘキシル基などの C5−C8シクロアルキル基、またはフェニル基などのC6アリール基であることを特 徴とする請求項1、2または3に記載のメタロセン化合物。 5.Mがジルコニウムであることを特徴とする、先行する請求項の一に記載のメ タロセン化合物。 6.Rまたは各Rは、独立に、非置換C1−C4アルキル基、好ましくはメチル基、 またはハロゲン、好ましくは塩素の内の1つであることを特徴とする、先行する 請求項の一に記載のメタロセン化合物。 7.Bは2つのCp配位子間の橋絡原子または橋絡基であり、好ましくは、置換も しくは非置換C1−C10アルキレン、C2−C8シリレン、またはC1−C10アルキレン-C2 −C8シリレンであり、最も好ましくはエチレンまたはジメチルシリレンである ことを特徴とする、先行する請求項の一に記載のメタロセン化合物。 8.Bは1つのCp配位子とMとの間の橋絡原子または橋絡基であり、好ましくは −(ER’2)p-Z-の構造を有するブリッジであり、ここにおいて、各Eは独立に炭 素、珪素またはゲルマニウムであり、Zは-NR”-、-PR”-、-O−または−S-であ り、最も好ましくは-NR”-である。各R’は独立に水素であり、各R’およびR” は独立に置換または非置換C1−C10炭化水素基であり、前記-(ER'2)-端はCpに結 合されているのが好ましく、前記−Z-端はMに結合されていることを特徴とする 、請求項1〜6のいずれかに記載のメタロセン。 9.前記メタロセン化合物は、Cpがその2位のみでYによって置換されている( q=1)インデニルまたはテトラヒドロインデニル配位子であり、YのDは珪素 またはゲルマニウムであるようなCpYq基を有していないのが好ましく、但し、メ タロセン化合物が第2のCpYq基を有しており、CpがBによって前記第1のCpYqに 橋絡されている非置換の配位子(q=0)である場合は例外であることを特徴と する請求項1〜8のいずれかに記載のメタロセン化合物。 10.Cpが、少なくともその1または3位においてYで置換されているインデニル またはデトラヒドロインデニル配位子であることを特徴とする請求項1〜9のい ずれかに記載のメタロセン化合物。 11.前記メタロセン化合物が式(IIIa)または(IIIb)を有していることを特徴 とする請求項10に記載のメタロセン化合物。 ここにおいて、各Yは上記と同じであり、各Y’はYとして定義されている;R4 、R5、R6、R7、R9、R10,R11、R12、R4'、R5'、R6'、R7'、R9'、R10'、R11'、R1 2' は同じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換 C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C1 2 有機シリコン基であり、式(IIIa)中の少なくとも2つの隣接する基であるR4 −R7もしくはR9−R12は少なくとも1つの芳香族C6環を形成してもよく、式(III a)中の少なくとも2つの基であるR4−R7もしくはR9−R12は少なくとも1つの脂 肪族C5−C8環を形成してもよく、式(IIIb)におけるR4'−R7'もしくはR9'−R12 'の等しく番号をふられた基の一対および他の隣接する一対は芳香族C6環を形成 してもよく、または式(IIIb)におけるR4'−R7'もしくはR9−R12'の内の少なく とも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成してもよく、R8、R13、R8' およびR13'は同じかもしくは異なっており、水素原子、ハロゲン原子、置換も しくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキ シ基、C1−C12有機シリコン基またはY基の内の1つであり;Mは上記式(I)に おけるものと同じであり;M’はMとして定義されており;Bは式(I)において 上で定義したように、2つのCp配位子間のブリッジであり;B’はBについて定 義したものと同じであり;各Rは式 (I)において上で定義したものと同じであり、各R’はRについて定義したもの と同じである。 12.前記メタロセン化合物が、ラセミ体であって式(IVa)を有する、メソ体で あって式(IVb)を有する、または式(IVa)を有するラセミ体化合物と式(IVb )を有するメソ型化合物との混合物である[エチレンビス(1-(tert-ブチルメチ ルシロキシ)インデニル)]ジルコニウムジクロリドであることを特徴とする請求 項1〜7のいずれかに記載のメタロセン化合物。13.一般式(x)を有することを特徴とする3位置換インデン化合物。 ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり、R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C1 0 ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基の1つ、またはR1、R2およびR3の内 の少なくとも2つがDと共にC4−C20環構造体を形成し;R14は非置換または置換 、さらに非溶融または溶融、単素(イソ)環または複素環、不飽和または飽和、 脂肪族または芳香族6員環を形成する4原子鎖であり;R15およびR16は同じであ っても異なっていてもよく、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化 水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基 のいずれかであり、R15およびR16の1つはシクロペンタジエニル、インデニル、 テトラヒドロインデニル、フルオレニルまたはオクタヒドロフルオレニル基への ブリッジ原子またはB基であってもよく、R15およびR16の1つは、R15およびR16 の1つが水素であるという条件で、R17と共にC5−C8脂肪族環を形成してもよく ;R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは 非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、ま たは前記基−O-DR1R2R3として定義された原子団である。 14.式(XI)を有することを特徴とする、請求項13に記載の3位で置換されたイ ンデン化合物。 ここにおいて、R1、R2、R3、R15、R16およびR17は上記と同じであり、R4、R5、R6 およびR7は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もし くは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいず れかであり、R4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6 環を形成し、またはR4−R7の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの脂 肪族C5−C8環を形成してもよい。 15.一般式(XII)を有することを特徴とする、請求項13または14に記載の1位 または3位置換されたインデン化合物。ここにおいて、R1、R2、R3、R1'、R2'およびR3'は同一であっても異なっていて もよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換 もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかで あり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4−C20環構造を形成し、R1' 、R2'およびR3'の少なくとも2つはD’と共にC4−C20環構造を形成する。Dお よびD’は独立に周期表(IUPAC)の14族から選択される。R4、R5、R6、R7、R9、 R10、R11およびR12は同じであっても異なっていてもよく、 各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは 非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4 −R7もしくはR9−R12の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6 環を形成し、またはR4−R7もしくはR9−R12の少なくとも2つの基は少なくとも 1つの脂肪族C5−C8環を形成してもよい。R17は上記と同じであり、R17'はR17に ついて定義したものと同じである。BはC1−C10アルキレン、C2−C8シリレンま たはC1−C10アルキレン-C2−C8-シリレンブロックである。 16.DおよびD’が珪素であることを特徴とする請求項15に記載の1または3位 置換インデン化合物。 17.R4、R5、R6、R7、R9、R10、R11、R12、R8およびR13が水素であることを特徴 とする請求項15または16に記載の1または3位置換インデン化合物。 18.ブリッジBがエチレンまたはジメチルシリレンであることを特徴とする請求 項15、16または17に記載の1または3位置換インデン化合物。 19.不飽和5員環、または不飽和5員環に溶融した6員環を有するサンドイッチ 結合部分であって、該結合部分が水素以外の少なくとも2つの原子を有し、メチ レン炭素以外の原子を介して結合している側鎖によって共有結合的に置換されて いるサンドイッチ結合配位子を有することを特徴とするメタロセン。 20.前記サンドイッチ結合部分がインデニル、ジヒドロインデニルまたはテトラ ヒドロインデニル環系を有していることを特徴とする請求項19に記載のメタロセ ン。 21.不飽和5員環、または不飽和5員環に溶融した6員環を有するサンドイッチ 結合部分であって、該結合部分が溶融環構造部においてシロキシまたはゲミロキ シ基によって置換されているサンドイッチ結合配位子を有することを特徴とする メタロセン。 22.前記サンドイッチ結合部分がインデニル、ジヒドロインデニルまたはテトラ ヒドロインデニル環系を有していることを特徴とする請求項21に記載のメタロセ ン。 23.請求項19〜22のいずれかに記載のメタロセン触媒前駆体、およびメチルアル ミノキサンなどのように1つの炭素原子を含有するアルキル基、もしくは任意に 少なくとも2つの炭素原子を含有するアルキル基を有するアルキルアルミノキサ ンを有する、またはそれらの反応によって製造される触媒系。 24.不均質触媒系を調製する方法であって、該方法が有孔の固体担体を(i)C2−C20 アルキルアルミノキサンおよび請求項19〜22のいずれかに記載のメタロセン、 またはC2−C20アルキルアルミノキサンと本発明によるメタロセンとの反応生成 物、並びに任意に(ii)有機金属メタロセン活性化剤と接触させることを特徴と すること。 25.触媒として、メタロセンおよび共触媒、またはメタロセンとアルミノキサン との反応生成物が使用されるオレフィンの触媒重合法において、前記触媒として 、前記共触媒と請求項19〜22のいずれかに記載のメタロセンまたはそれらの反応 生成物を使用することを特徴とする改良。 26.不飽和5員環に溶融している6員環を含有する部分であって、該部分が溶融 環構造体上でシロキシまたはゲミロキシ基によって置換されていることを特徴と するサンドイッチ結合配位子前駆体。 27.以下の反応図式(XIII)によって、1-インダノン化合物を溶媒中で塩基およ びハロゲン化合物XDR1R2R3と反応させ、1-シロキシインデンを形成することを特 徴とする3-位置換インデン化合物の調製方法。 ここにおいて、R4、R5、R6およびR7は同じであっても異なっていてもよく、各々 、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置 換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4−R7 の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し、または R4−R7の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成し;R17 は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置 換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、または 前記基−O-DR1R2R3として定義された原子団であり;Dは周期表(IUPAC)の14族 から選択される元素であり;R1、R2およびR3は同じであっても異なっていてもよ く、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もし くは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり 、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共にC4−C20環構造を形成し、Xはハ ロゲンである。 28.前記塩基がジアザビシクロウンデセン(DBU)であり、クロロシランはtert- ブチルジメチルクロロシラン、tert-テキシルジメチルクロロシランまたはシク ロヘキシルジメチルクロロシランであることを特徴とする請求項27に記載の方法 。 29.R4、R5、R6、R7およびR17が水素であることを特徴とする請求項27または28 に記載の方法。 30.以下の反応図式(XIV)によることを特徴とする、橋絡1-(シロキシ)インデ ニルメタロセン、および1-(シロキシ)-4,5,6,7-テトラヒドロインデニルメタロ センを調製する方法。ここにおいて、Dは周期表(IUPAC)の14族の元素であり;R1、R2およびR3は同 じであっても異なっていてもよく、各々、水素、ハロゲン、置換もしくは非 置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1 −C12有機珪素基のいずれかであり、R1、R2およびR3の少なくとも2つはDと共 にC4−C20環構造を形成し;BはC1−C10アルキレン、C2−C8シリレンまたはC1− C10アルキレン-C2−C8シリレンである。各Xは独立にハロゲンであり;Mは周期 表(IUPAC)の4族の遷移金属であり;Rまたは、同じもしくは異なるRは、そ れぞれ、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしく は非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、 2つのRはMと共にC4−C20環構造を形成し;R4、R5、R6およびR7は、それぞれ 、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしくは非置 換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、R4−R7 の少なくとも2つの近接する基は少なくとも1つの芳香族C6環を形成し、または R4−R7の少なくとも2つの基は少なくとも1つの脂肪族C5−C8環を形成してもよ く;R17は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1−C10炭化水素基、置換もしく は非置換C1−C10ヒドロカルビロキシ基、C1−C12有機珪素基のいずれかであり、 または同じもしくは異なる基−O-DR1R2R3である。 31.Dが珪素であることを特徴とする請求項30に記載の方法。 32.R1、R2およびR3が、同じかもしくは異なっており、それぞれ置換もしくは非 置換C1−C10炭化水素基であり、ここにおいて、好ましくは、R1、R2およびR3の 内の2つは、メチル基などの直鎖状C1−C4アルキル基であり、R1、R2およびR3の 内の1つは、イソプロピル基、tert-ブチル基もしくはtert-ヘキシル基などの分 岐C3−C10アルキル基、シクロヘキシル基などのC5−C8シクロアルキル基、また はフェニル基などのC6アリール基であることを特徴とする請求項30または31に記 載の方法。 33.Bがエチレンまたはジメチルシリレンであることを特徴とする請求項30、31 または32に記載の方法。 34.Xが塩素または臭素であることを特徴とする請求項30〜33のいずれかに記載 の方法。 35.Mがジルコニウムであることを特徴とする請求項30〜34のいずれかに記載の 方法。 36.エチレン性の不飽和単量体の重合(単独および共重合)に、請求項1〜12の いずれかに記載の、または請求項22〜27のいずれかに従って調製したメタロセン 化合物を使用すること。 37.前記重合において、前記メタロセン化合物と共にアルミニウム化合物、好ま しくはアルキルアルミノキサン、最も好ましくはメチルアルミノキサンを使用す ることを特徴とする請求項36に記載の使用。
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