JP2001333769A - 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 - Google Patents
析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法Info
- Publication number
- JP2001333769A JP2001333769A JP2000241253A JP2000241253A JP2001333769A JP 2001333769 A JP2001333769 A JP 2001333769A JP 2000241253 A JP2000241253 A JP 2000241253A JP 2000241253 A JP2000241253 A JP 2000241253A JP 2001333769 A JP2001333769 A JP 2001333769A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glutamic acid
- ala
- leu
- val
- glu
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/0004—Oxidoreductases (1.)
- C12N9/0012—Oxidoreductases (1.) acting on nitrogen containing compounds as donors (1.4, 1.5, 1.6, 1.7)
- C12N9/0014—Oxidoreductases (1.) acting on nitrogen containing compounds as donors (1.4, 1.5, 1.6, 1.7) acting on the CH-NH2 group of donors (1.4)
- C12N9/0016—Oxidoreductases (1.) acting on nitrogen containing compounds as donors (1.4, 1.5, 1.6, 1.7) acting on the CH-NH2 group of donors (1.4) with NAD or NADP as acceptor (1.4.1)
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
- C12N1/205—Bacterial isolates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/88—Lyases (4.)
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P13/00—Preparation of nitrogen-containing organic compounds
- C12P13/04—Alpha- or beta- amino acids
- C12P13/14—Glutamic acid; Glutamine
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Virology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
微生物を検索、育種し、得られた微生物を用いてL−グ
ルタミン酸を析出させながら発酵生産する方法を提供す
ること。 【解決手段】 特定のpHにおいて飽和濃度のL−グル
タミン酸及び炭素源を含む液体培地で炭素源を代謝する
ことができ、かつ、前記pHの液体培地中にL−グルタ
ミン酸の飽和濃度を越える量のL−グルタミン酸を蓄積
する能力を有する微生物を、pHがL−グルタミン酸が
析出する条件に調整された液体培地に培養し、該培養液
中にL−グルタミン酸を析出させながら生成蓄積させる
ことにより、L−グルタミン酸を製造する。
Description
によるL−グルタミン酸の製造法に関する。L−グルタ
ミン酸は調味料原料等として広く用いられている。
クテリウム属、コリネバクテリウム属、ミクロバクテリ
ウム属に属するいわゆるコリネ型L−グルタミン酸生産
菌またはそれらの変異株を用いた発酵法により製造され
ている(アミノ酸発酵、学会出版センター、195〜2
15頁、1986年)。その他の菌株を用いた発酵法に
よるL−グルタミン酸の製造法としては、バチルス属、
ストレプトミセス属、ペニシリウム属等の微生物を用い
る方法(米国特許第3,220,929号)、シュード
モナス属、アースロバクター属、セラチア属、キャンデ
ィダ属等の微生物を用いる方法(米国特許第3,56
3,857号)、バチルス属、シュードモナス属、セラ
チア属、アエロバクター・アエロゲネス(現エンテロバ
クター・アエロゲネス)等の微生物を用いる方法(特公
昭32−9393号)、エシェリヒア・コリの変異株を
用いる方法(特開平5−244970号)等が知られて
いる。また、本発明者らは、クレブシエラ属、エルビニ
ア属又はパントテア属に属する微生物を用いたL−グル
タミン酸の製造法を提案している(特開2000−10
6869号)。
ミン酸の生合成酵素の活性を増強することによって、L
−グルタミン酸の生産能を増加させる種々の技術が開示
されている。例えば、コリネバクテリウム属またはブレ
ビバクテリウム属細菌において、エシェリヒア・コリ又
はコリネバクテリウム・グルタミクム由来のクエン酸シ
ンターゼをコードする遺伝子の導入が、L−グルタミン
酸生産能の増強に効果的であったことが報告されている
(特公平7−121228号)。また、特開昭61−2
68185号公報には、コリネバクテリウム属細菌由来
のグルタミン酸デヒドロゲナーゼ遺伝子を含む組換え体
DNAを保有した細胞が開示されている。さらに、特開
昭63−214189号公報には、グルタミン酸デヒド
ロゲナーゼ遺伝子、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ遺伝
子、アコニット酸ヒドラターゼ遺伝子、及びクエン酸シ
ンターゼ遺伝子を増幅することによって、L−グルタミ
ン酸の生産能を増加させる技術が開示されている。
により、L−グルタミン酸の生産性はかなり高まっては
いるが、今後の需要の一層の増大に応えるためには、さ
らに安価かつ効率的なL−グルタミン酸の製造法の開発
が求められている。
晶析せしめながら発酵を行う方法が知られている(特開
昭62−288号)。この方法は、培養液中に蓄積する
L−アミノ酸を析出させることにより、培養液中のL−
アミノ酸の濃度を一定量以下に維持するというものであ
る。具体的には、L−トリプトファン、L−チロシン又
はL−ロイシンは、培養の温度及びpHの調整、又は界
面活性剤の培地への添加によって、発酵中に析出する。
ミノ酸を析出せしめながら発酵を行う方法が知られてい
るが、同方法に好適なアミノ酸は、比較的水溶性の低い
アミノ酸であって、L−グルタミン酸のように水溶性の
高いアミノ酸に適用した例は知られていない。また、L
−グルタミン酸を析出させるためには培地を低pHにす
る必要があるが、前記のようなL−グルタミン酸生産菌
は酸性条件下では生育できず、L−グルタミン酸発酵は
中性で行われており(米国特許第3,220,929号、第3,03
2,474号、K.C. Chao & J.W. Foster, J. Bacteriol., 7
7, 715-725 (1959))、析出を伴うL−グルタミン酸の
発酵生産は知られていない。さらに、ほとんどの好酸菌
の生育が酢酸、乳酸、コハク酸等の有機酸により阻害さ
れることが知られている(大島泰郎監修「極限環境微生
物ハンドブック」第231頁、SCIENCE FORUM;R.M. Bo
richewski, J. Bacteriol., 93, 597-599 1967)等)。
したがって、同じく有機酸であるL−グルタミン酸に対
して多くの微生物が酸性条件下で感受性であると考えら
れ、酸性条件下でL−グルタミン酸生産能を有する微生
物の検索自体、試みられたという報告はない。
H条件下でL−グルタミン酸を生産する微生物を検索、
育種し、得られた微生物を用いてL−グルタミン酸を析
出させながら発酵生産する方法を提供することを課題と
するものである。
よるL−グルタミン酸の生産性向上に関する研究の過程
で、培地中に蓄積された高濃度のL−グルタミン酸によ
る生産性の阻害が、生産性向上の障害の一つとなってい
ると考えた。例えば、微生物細胞はL−グルタミン酸の
排出系と取り込み系を有しているが、一旦培地中に排出
されたL−グルタミン酸が再び細胞内に取り込まれる
と、生産効率が低下するばかりでなく、L−グルタミン
酸の生合成反応が阻害される結果にもなる。そして、こ
のようなL−グルタミン酸の高濃度蓄積による生産性の
阻害を回避するために、酸性条件下、かつ、高濃度のL
−グルタミン酸存在下で増殖できる微生物をスクリーニ
ングしたところ、同性質を有する微生物を土壌から分離
することに成功し、本発明を完成するに至った。
及び炭素源を含む液体培地で同炭素源を代謝することが
でき、かつ、前記pHの液体培地中にL−グルタミン酸
の飽和濃度を越える量のL−グルタミン酸を蓄積する能
力を有する微生物。 (2)前記液体培地で生育できる(1)の微生物。 (3)前記pHが5.0又はそれ以下である(1)又は
(2)の微生物。 (4)下記の性質の少なくとも一方を有する(1)〜
(3)のいずれかの微生物。 (a)L−グルタミン酸の生合成反応を触媒する酵素の
活性が高められている。 (b)L−グルタミン酸の生
合成経路から分岐してL−グルタミン酸以外の化合物を
生成する反応を触媒する酵素の活性が低下または欠損し
ている。 (5)L−グルタミン酸の生合成反応を触媒する酵素
が、クエン酸シンターゼ、フォスフォエノールピルベー
トカルボキシラーゼ、およびグルタミン酸デヒドロゲナ
ーゼから選ばれる少なくとも一つである(4)の微生
物。 (6)L−グルタミン酸の生合成経路から分岐してL−
グルタミン酸以外の化合物を生成する反応を触媒する酵
素がα−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼである(4)
又は(5)の微生物。 (7)微生物がエンテロバクター属に属することを特徴
とする(1)〜(6)のいずれかの微生物。 (8)エンテロバクター・アグロメランスである(7)
の微生物。 (9)糖を含有する培地で培養したときに菌体外に生成
する粘液質が野生株よりも少ない変異を有する(8)の
微生物。 (10)(1)〜(9)のいずれかの微生物を、pHが
L−グルタミン酸が析出する条件に調整された液体培地
に培養し、該培地中にL−グルタミン酸を析出させなが
ら生成蓄積させることを特徴とする発酵法によるL−グ
ルタミン酸の製造法。 (11)液体培地中にL−グルタミン酸を析出させなが
ら発酵生産するのに適した微生物をスクリーニングする
方法であって、飽和濃度のL−グルタミン酸及び炭素源
を含む酸性に調製された培地に微生物を含む試料を接種
し、前記炭素源を代謝できる菌株を選抜することを特徴
とする方法。 (12)前記炭素源を代謝できる菌株として、前記培地
で生育することができる菌株を選抜することを特徴とす
る(11)の方法。 (13)前記培地のpHが5.0以下である(11)又
は(12)の方法。
本発明の微生物は、(1)特定のpHにおいて飽和濃度
のL−グルタミン酸及び炭素源を含む液体培地で炭素源
を代謝することができ、かつ、(2)前記pHの液体培
地中にL−グルタミン酸の飽和濃度を越える量のL−グ
ルタミン酸を蓄積する能力を有する微生物である。
ミン酸で飽和しているときの液体培地に溶解しているL
−グルタミン酸の濃度をいう。
−グルタミン酸及び炭素源を含む液体培地で炭素源を代
謝することができる微生物のスクリーニング法を示す。
微生物を含む試料を、特定のpHにおいて飽和濃度のL
−グルタミン酸及び炭素源を含む液体培地に接種し、炭
素源を代謝する菌株を選抜する。特定のpHとは、特に
制限されないが、通常、約5.0以下、好ましくは約
4.5以下、さらに好ましくは約4.3以下である。本
発明の微生物はL−グルタミン酸を析出させながら発酵
生産するのに用いられるものであるが、前記pHが高す
ぎると、析出させるのに十分なL−グルタミン酸を微生
物に生産させることが困難になる。したがってpHは前
記の範囲が好ましい。
下させると、L−グルタミン酸はγ−カルボキシル基の
pKa(4.25、25℃)付近で溶解度は著しく減少
し、等電点(pH3.2)で溶解度は最も低くなり、飽
和濃度を越えるL−グルタミン酸は析出する。培地組成
によっても異なるが、通常には、L−グルタミン酸は約
30℃においては、pH3.2では10〜20g/L、
pH4.0では30〜40g/L、pH4.7では50
〜60g/L溶解する。尚、pHが一定の値を下回ると
L−グルタミン酸を析出させる効果は頭打ちになるの
で、通常3.0以下にする必要はない。しかし、pHが
3.0以下であっても差し支えない。
か、あるいは増殖しなくても炭素源を消費することがで
きることをいい、すなわち、糖類、有機酸類等の炭素源
を異化することをいう。具体的には、例えば、飽和濃度
のL−グルタミン酸を含むpH5.0〜4.0、好まし
くはpH4.5〜4.0、さらに好ましくはpH4.3
〜4.0、特に好ましくはpH4.0の液体培地中で、
適当な温度、例えば28℃、37℃又は50℃にて、2
〜4日間培養したときに増殖する微生物は、同培地中で
炭素源を代謝できる微生物である。さらに、例えば、飽
和濃度のL−グルタミン酸を含むpH5.0〜4.0、
好ましくはpH4.5〜4.0、さらに好ましくはpH
4.3〜4.0、特に好ましくはpH4.0の液体合成
培地中で、適当な温度、例えば28℃、37℃又は50
℃にて、2〜4日間培養したときに増殖せずとも、培地
中の炭素源を消費する微生物は、同培地中で炭素源を代
謝できる微生物である。
地で生育できる微生物を包含する。「生育できる」と
は、増殖できるか、あるいは増殖しなくてもL−グルタ
ミン酸を生産することができることをいう。具体的に
は、例えば、飽和濃度のL−グルタミン酸を含むpH
5.0〜4.0、好ましくはpH4.5〜4.0、さら
に好ましくはpH4.3〜4.0、特に好ましくはpH
4.0の液体培地中で、適当な温度、例えば28℃、3
7℃又は50℃にて、2〜4日間培養したときに増殖す
る微生物は、同培地中で生育できる微生物である。さら
に、例えば、飽和濃度のL−グルタミン酸を含むpH
5.0〜4.0、好ましくはpH4.5〜4.0、さら
に好ましくはpH4.3〜4.0、特に好ましくはpH
4.0の液体合成培地中で、適当な温度、例えば28
℃、37℃又は50℃にて、2〜4日間培養したときに
増殖せずとも、培地中のL−グルタミン酸の量を増加さ
せる微生物は、同培地中で生育できる微生物である。
くはL−グルタミン酸の濃度を変えて2回又は3回以上
繰り返してもよい。また、初期の選抜は、飽和濃度より
低い濃度のL−グルタミン酸を含む培地で行い、後の選
抜を飽和濃度のL−グルタミン酸を含む培地で行っても
よい。さらに、増殖速度に優れる菌株等、好ましい特性
を有する菌株を選抜する操作を行ってもよい。
体培地中にL−グルタミン酸の飽和濃度を越える量のL
−グルタミン酸を蓄積する能力を有する微生物である。
前記液体培地のpHは、前記(1)の性質を有する微生
物のスクリーニングに用いた培地のpHと同じか、又は
それに近いpHであることが好ましい。通常、微生物は
pHが低くなると高濃度のL−グルタミン酸に対して感
受性となるため、L−グルタミン酸に対する耐性という
観点からはpHは低くない方が好ましいが、L−グルタ
ミン酸を析出させながら生産させるという観点からは、
pHは低い方が好ましい。これらの条件を満足するpH
条件としては、3〜5、好ましくは4〜5、より好まし
くは4.0〜4.7、さらに好ましくは4.0〜4.
5、特に好ましくは4.0〜4.3が挙げられる。
は、例えば、エンテロバクター(Enterobacter)属、ク
レブシエラ(Klebsiella)属、セラチア(Serratia)
属、パントテア(Pantoea)属、エルビニア(Erwinia)
属、エシェリヒア(Escherichia)属、コリネバクテリ
ウム(Corynebacterium)属、アリサイクロバチルス(A
licyclobacillus)属、バチルス(Bacillus)属、サッ
カロマイセス(Saccharomyces)属等に属する微生物が
挙げられる。これらの中ではエンテロバクター属に属す
る微生物が好ましい。以下、本発明の微生物について、
エンテロバクター属に属する微生物を中心に説明する
が、本発明はエンテロバクター属に限られず他の属に属
する微生物にも同様に適用され得る。
具体的には、エンテロバクター・アグロメランス(Ente
robacter agglomerans)が、好ましくはエンテロバクタ
ー・アグロメランスAJ13355株が挙げられる。同
株は、静岡県磐田市の土壌から、低pHでL−グルタミ
ン酸及び炭素源を含む培地で増殖できる株として分離さ
れた株である。
ティブ (17)オルチンデカルボキシラーゼ:ネガティブ (18)リジンデカルボキシラーゼ:ネガティブ (19)フェニルアラニンデアミナーゼ:ネガティブ (20)色素形成 黄色 (21)ゼラチン液化能:ポジティブ (22)生育pH pH4.0生育可、pH4.5〜7
生育良好 (23)生育温度 25℃生育良好、30℃生育良好、
37℃生育良好、42℃生育可、45℃生育不可
エンテロバクター・アグロメランスと判定された。
3355は、平成10年2月19日に、通産省工業技術
院生命工学工業技術研究所に、受託番号FERM P−
16644として寄託され、平成11年1月11日にブ
ダペスト条約に基づく国際寄託に移管され、受託番号F
ERM BP−6614が付与されている。
生産能を有していてもよいし、変異処理又は組換えDN
A技術等による育種によってL−グルタミン酸生産能を
付与、又は増強したものであってもよい。
グルタミン酸の生合成反応を触媒する酵素の活性を高め
ることによって、付与又は増強することができる。ま
た、L−グルタミン酸の生合成経路から分岐してL−グ
ルタミン酸以外の化合物を生成する反応を触媒する酵素
の活性を低下または欠損させることによっても、L−グ
ルタミン酸生産能を増強することができる。
酵素としては、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(以下、
「GDH」ともいう)、グルタミンシンセターゼ、グル
タミン酸シンターゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、
アコニット酸ヒドラターゼ、クエン酸シンターゼ(以
下、「CS」ともいう)、ホスホエノールピルビン酸カ
ルボキシラーゼ(以下、「PEPC」ともいう)、ピル
ビン酸デヒドロゲナーゼ、ピルビン酸キナーゼ、エノラ
ーゼ、ホスホグリセロムターゼ、ホスホグリセリン酸キ
ナーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナ
ーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、フルクトースビ
スリン酸アルドラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グル
コースリン酸イソメラーゼ等が挙げられる。これらの酵
素の中では、CS、PEPCおよびGDHのいずれか1
種または2種もしくは3種が好ましい。さらに、本発明
の微生物においては、CS、PEPCおよびGDHの3
種の酵素の活性がともに高められていることが好まし
い。特に、ブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム
のCSは、α−ケトグルタル酸、L−グルタミン酸及び
NADHによる阻害を受けないため、好ましいものであ
る。
には、例えば、CS、PEPCまたはGDHをコードす
る遺伝子を適当なプラスミド上にクローニングし、得ら
れたプラスミドを用いて宿主微生物を形質転換すればよ
い。形質転換株の細胞内のCS、PEPC及びGDHを
コードする遺伝子(以下、おのおのをこの順に「glt
A遺伝子」、「ppc遺伝子」、「gdhA遺伝子」と
略する)のコピー数が上昇し、その結果CS、PEPC
及びGDH活性が高められる。
c遺伝子、およびgdhA遺伝子は、単独または任意の
2種または3種の組合わせで、上記出発親株に導入され
る。2種または3種の遺伝子を導入する場合には、一種
類のプラスミド上に2種又は3種の遺伝子がクローン化
されて宿主に導入されるか、あるいは共存可能な2種類
または3種類のプラスミド上に別々にクローン化されて
宿主に導入される。
て、由来が異なる2又は3以上の遺伝子を同一の宿主に
導入してもよい。
バクター属等に属する微生物の細胞中で自律複製可能な
プラスミドであれば特に制限されないが、例えばpUC1
9、pUC18、pBR322、pHSG299、pHSG298、pHSG399、pHSG3
98、RSF1010、pMW119、pMW118、pMW219、pMW218、pACYC
177、pACYC184等が挙げられる。他にもファージDNA
のベクターも利用できる。
(Methods in Enzymology 68, 326(1979))、受容菌細
胞を塩化カルシウムで処理してDNAの透過性を増す方
法(Mandel,M. and Higa,A.,J.Mol.Biol.,53,159(197
0))、あるいはエレクトロポレーション法(Miller J.
H., “A Short Course in Bacterial Genetics”,Cold
Spring Harbor Laboratory Press, U.S.A., 1992)等に
より行うことができる。
ことは、gltA遺伝子、ppc遺伝子またはgdhA
遺伝子を、宿主となる上記出発親株の染色体DNA上に
多コピー存在させることによっても達成できる。エンテ
ロバクター属等に属する微生物の染色体DNA上にgl
tA遺伝子、ppc遺伝子、またはgdhA遺伝子を多
コピーで導入するには、レペッティブDNA、転移因子
の端部に存在するインバーティッド・リピート等、染色
体DNA上に多コピー存在する配列が利用できる。ある
いは、gltA遺伝子、ppc遺伝子、またはgdhA
遺伝子をトランスポゾンに搭載して、これを転移させて
染色体DNA上に多コピー導入することも可能である。
形質転換株の細胞内のgltA遺伝子、ppc遺伝子、
またはgdhA遺伝子のコピー数が上昇し、その結果C
S、PEPCまたはGDH活性が高められる。
pc遺伝子、およびgdhA遺伝子の供給源となる生物
としては、CS、PEPC及びGDH活性を有する生物
ならいかなる生物でも良い。なかでも原核生物である細
菌、たとえばエンテロバクター属、クレブシェラ属、エ
ルビニア属、パントエア属、セラチア属、エシェリヒア
属、コリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属、バ
チルス属に属する細菌が好ましい。具体的な例として
は、エシェリヒア・コリ、ブレビバクテリウム・ラクト
ファーメンタム等が挙げられる。gltA遺伝子、pp
c遺伝子、およびgdhA遺伝子は、上記のような微生
物の染色体DNAより得ることができる。
dhA遺伝子は、おのおのCS、PEPCもしくはGD
H活性を欠失した変異株を用いてその栄養要求性を相補
するDNA断片を上記微生物の染色体DNAから単離す
ることによって取得できる。またエシェリヒア属のこれ
ら遺伝子、コリネバクテリウム属細菌のこれら遺伝子は
既に塩基配列が明らかにされていることから(Bioc
hemistry、第22巻、5243〜5249頁、
1983年;J.Biochem.、第95巻、909
〜916頁、1984年;Gene、第27巻、193
〜199頁、1984年;Microbiology、
第140巻、1817〜1828頁、1994年;Mo
l.Gen.Genet.、第218巻、330〜33
9頁、1989年;Molecular Microb
iology、第6巻、317〜326頁、1992
年)それぞれの塩基配列に基づいてプライマーを合成
し、染色体DNAを鋳型にしてPCR法により取得する
ことが可能である。
には、上記の遺伝子増幅による以外にも、gltA遺伝
子、ppc遺伝子、またはgdhA遺伝子の発現が強化
されることによって達成される。例えば、gltA遺伝
子、ppc遺伝子、またはgdhA遺伝子のプロモータ
ーをそれよりも強力な他のプロモーターに置換すること
によって発現が強化される。たとえば、lacプロモー
ター、trpプロモーター、trcプロモーター、ta
cプロモーター、ラムダファージのPRプロモーター、
PLプロモーター等が強力なプロモーターとして知られ
ている。プロモーターが置換されたgltA遺伝子、p
pc遺伝子またはgdhA遺伝子は、プラスミド上にク
ローニングされて宿主微生物に導入されるか、またはレ
ペッティブDNA、インバーティッド・リピート、また
はトランスポゾン等を用いて宿主微生物の染色体DNA
上に導入される。
高めるには、染色体上のgltA遺伝子、ppc遺伝子
またはgdhA遺伝子のプロモーターを、それらよりも
強力なプロモーターで置換する(WO87/03006
号、特開昭61−268183号参照)か、またはそれ
ぞれの遺伝子のコード配列の上流に、強力なプロモータ
ーを挿入すること(Gene, 29, (1984) 231-241 参照)
によっても達成することができる。具体的には、強力な
プロモーターに置換されたgltA遺伝子、ppc遺伝
子もしくはgdhA遺伝子またはそれらの一部を含むD
NAと、染色体上の対応する遺伝子との間で相同組換え
を起こさせればよい。
てL−グルタミン酸以外の化合物を生成する反応を触媒
する酵素としては、α−ケトグルタル酸デヒドロゲナー
ゼ(以下、「αKGDH」ともいう)、イソクエン酸リ
アーゼ、リン酸アセチルトランスフェラーゼ、酢酸キナ
ーゼ、アセトヒドロキシ酸シンターゼ、アセト乳酸シン
ターゼ、ギ酸アセチルトランスフェラーゼ、乳酸デヒド
ロゲナーゼ、グルタミン酸デカルボキシラーゼ、1−ピ
ロリンデヒドロゲナーゼ等がある。これらの酵素の中で
は、αKGDHが好ましい。
いて、上記のような酵素の活性を低下または欠損させる
には、通常の変異処理法によって、あるいは遺伝子工学
的手法によって、上記酵素の遺伝子に、細胞中の当該酵
素の活性が低下または欠損するような変異を導入すれば
よい。
線を照射する方法、またはN−メチル−N’−ニトロ−
N−ニトロソグアニジン等の変異剤で処理する方法等が
ある。遺伝子に変異が導入される部位は、酵素タンパク
質をコードするコード領域であってもよく、プロモータ
ー等の発現制御領域であってもよい。
子組換え法、形質導入法、細胞融合法等を用いる方法が
ある。例えば、クローン化された目的遺伝子の内部に薬
剤耐性遺伝子を挿入し、機能を失った遺伝子(欠失型遺
伝子)を作製する。次いで、この欠失型遺伝子を宿主微
生物の細胞に導入し、相同組み換えを利用して染色体上
の目的遺伝子を前記欠失型遺伝子に置換する(遺伝子破
壊)。
していること、および活性の低下の程度は、候補株の菌
体抽出液または精製画分の酵素活性を測定し、野生株と
比較することによって確認することができる。例えば、
αKGDH活性は、Reedらの方法(L.J.Reed and B.B.M
ukherjee, Methods in Enzymology 1969, 13, p.55-6
1)に従って測定することができる。
の表現型によって目的変異株を選択することができる。
例えば、αKGDH活性が欠損もしくは低下した変異株
は、好気的培養条件ではグルコースを含む最少培地、あ
るいは、酢酸やL−グルタミン酸を唯一の炭素源として
含む最少培地で増殖できないか、または増殖速度が著し
く低下する。ところが、同一条件でもグルコースを含む
最少培地にコハク酸またはリジン、メチオニン、及びジ
アミノピメリン酸を添加することによって通常の生育が
可能となる。これらの現象を指標としてαKGDH活性
が欠損もしくは低下した変異株の選抜が可能である。
・ラクトファーメンタムのαKGDH遺伝子欠損株の作
製法は、WO95/34672号に詳述されており、他
の微生物にも同様の方法を適用することができる。
切断、連結、形質転換法等の技術については、Molecula
r Cloning, 2nd edition, Cold Spring Harbor press
(1989))等に詳述されている。
が欠損もしくは低下した変異株の具体例としては、エン
テロバクター・アグロメランス AJ13356が挙げ
られる。エンテロバクター・アグロメランス AJ13
356は、平成10年2月19日に、通産省工業技術院
生命工学工業技術研究所に、受託番号FERM P−1
6645として寄託され、平成11年1月11日にブダ
ペスト条約に基づく国際寄託に移管され、受託番号FE
RM BP−6615が付与されている。エンテロバク
ター・アグロメランス AJ13356は、αKGDH
−E1サブユニット遺伝子(sucA)が破壊された結
果、αKGDH活性を欠損している。
あるエンテロバクター・アグロメランスは、糖を含有す
る培地で培養を行うと、菌体外に粘液質を生成するため
に、操作効率がよくないことがある。したがって、この
ような粘液質を生成する性質を有するエンテロバクター
・アグロメランスを用いる場合には、粘液質の生成量が
野生株よりも低下した変異株を用いることが好ましい。
変異処理法としては、たとえばX線や紫外線を照射する
方法、またはN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソ
グアニジン等の変異剤で処理する方法等がある。また、
粘液質の生成量が低下した変異株は、変異処理した菌株
を、糖を含む培地、例えば5g/Lのグルコースを含む
LB培地プレートに撒き、プレートを約45°傾けて培
養したときに、液質が流れ落ちないようになったコロニ
ーを選抜することによって選択することができる。
の付与又は増強、及び上記の粘液質低生産変異等の好ま
しい性質の付与は、任意の順序で行うことができる。
酸が析出する条件に調整された液体培地に培養すること
により、培地中にL−グルタミン酸を析出させながら生
成蓄積させることができる。また、中性pHにて培養を
開始し、培養終了時にL−グルタミン酸が析出する条件
となるようにしてもよい。
件」とは、本発明の微生物がL−グルタミン酸を生成蓄
積したときにL−グルタミン酸が析出する条件をいう。
酸が析出する条件に調整されること以外は、炭素源、窒
素源、無機塩類、その他必要に応じてアミノ酸、ビタミ
ン等の有機微量栄養素を含有する通常の栄養培地を用い
ることができる。合成培地または天然培地のいずれも使
用可能である。培地に使用される炭素源および窒素源
は、培養する菌株の利用可能なものならばよい。
ル、フラクトース、シュークロース、マルトース、マン
ノース、ガラクトース、でんぷん加水分解物、糖蜜等の
糖類が使用され、その他、酢酸、クエン酸等の有機酸等
も単独あるいは他の炭素源と併用して用いられる。
ウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸ア
ンモニウム、酢酸アンモニウム等のアンモニウム塩また
は硝酸塩等が使用される。
ミン、脂肪酸、核酸、さらにこれらのものを含有するペ
プトン、カザミノ酸、酵母エキス、大豆蛋白分解物等が
使用され、代謝又は生育にアミノ酸等を要求する栄養要
求性変異株を使用する場合には要求される栄養素を補添
する事が必要である。
塩、カルシウム塩、鉄塩、マンガン塩等が使用される。
し42℃、pHを3〜5、好ましくは4〜5、より好ま
しくは4〜4.7、特に好ましくは4〜4.5に制御し
つつ通気培養を行う。かくして10時間ないし4日間程
度培養することにより培養液中に著量のL−グルタミン
酸が蓄積される。蓄積されたL−グルタミン酸のうち、
飽和濃度を越えるものは、培地中に析出する。
タミン酸は、遠心分離又は濾過等により採取することが
できる。また、培地中に溶解しているL−グルタミン酸
は、公知の方法に従って採取することができる。例え
ば、濃縮晶析する方法、あるいはイオン交換クロマトグ
ラフィー等によって単離することができる。培養液中に
析出したL−グルタミン酸は、培地中に溶解しているL
−グルタミン酸を晶析した後に、併せて単離してもよ
い。
L−グルタミン酸は析出するので、培地中に溶解してい
るL−グルタミン酸の濃度は一定量に保たれ、微生物が
高濃度のL−グルタミン酸から受ける影響を低減するこ
とができる。したがって、L−グルタミン酸生産能が一
層向上した微生物を育種することも可能となる。また、
L−グルタミン酸は結晶として析出してくるため、L−
グルタミン酸の蓄積に伴う培養液の酸性化が少なく、培
養液のpHを維持するために使用されるアルカリの量が
大幅に削減することが可能となる。
説明する。
性を有する微生物の探索 酸性環境下にてL−グルタミン酸耐性を有する微生物の
探索は、以下のようにして行った。1gの土壌、果実、植
物体、河川水などの自然界より得られたサンプルおよそ
500点を、それぞれ5mLの滅菌水に懸だくし、そのうち20
0μLを塩酸にてpHを4.0に調製した固体培地20mLに塗布
した。同培地の組成は、以下のとおりである。グルコー
ス3g/L、硫酸アンモニウム1g/L、硫酸マグネシウム7水
塩0.2g/L、リン酸2水素カリウム0.5g/L、塩化ナトリウ
ム0.2g/L、塩化カルシウム7水塩0.1g/L、硫酸第一鉄7
水塩0.01g/L、硫酸マンガン4水塩0.01g/L、硫酸亜鉛2
水塩0.72mg/L、硫酸銅5水塩0.64mg/L、塩化コバルト6
水塩0.72mg/L、ホウ酸0.4mg/L、モリブデン酸ナトリウ
ム2水塩1.2mg/L、ビオチン50μg/L、パントテン酸カル
シウム50μg/L、葉酸50μg/L、イノシトール50μg/L、
ナイアシン50μg/L、パラアミノ安息香酸50μg/L、ピリ
ドキシン塩酸塩50μg/L、リボフラビン50μg/L、チアミ
ン塩酸塩50μg/L、シクロヘキシミド50mg/L、寒天20g/
L。
37℃又は50℃にて、2〜4日間培養し、コロニーを形成
する菌株を378株取得した。
を、飽和濃度のL−グルタミン酸を含む液体培地(塩酸
にてpH4.0に調整)3mLを注入した長さ16.5cm、径14mmの
試験管に植菌し、24時間〜3日間、28℃、37℃又は50℃
にて振とう培養を行い、増殖する菌株を選抜した。前記
培地の組成は、以下のとおりである。グルコース40g/
L、硫酸アンモニウム20g/L、硫酸マグネシウム7水塩0.
5g/L、リン酸2水素カリウム2g/L、塩化ナトリウム0.5g
/L、塩化カルシウム7水塩0.25g/L、硫酸第一鉄7水塩
0.02g/L、硫酸マンガン4水塩0.02g/L、硫酸亜鉛2水塩
0.72mg/L、硫酸銅5水塩0.64mg/L、塩化コバルト6水塩
0.72mg/L、ホウ酸0.4mg/L、モリブデン酸ナトリウム2
水塩1.2mg/L、酵母エキス2g/L。
タミン酸耐性を有する微生物78株を取得することに成
功した。
性を有する微生物からの増殖速度に優れた菌株の選抜 上記のようにして得られた、酸性環境下にてL−グルタ
ミン酸耐性を有する種々の微生物を、M9培地(J. Sambr
ook, E.F.Fritsh, T.Maniatis “Molecular Cloning”,
Cold Spring Harbor Laboratory Press, U.S.A., 198
9)に20g/Lのグルタミン酸と2g/Lのグルコースを加え、
pHを塩酸で4.0に調整した培地3mLを注入した長さ16.5c
m、径14mmの試験管に植菌し、培地の濁度を経時的に測
定することによって、増殖速度の良好な菌株の選抜を行
った。その結果、生育が良好な菌株として、静岡県磐田
市の土壌より採取されたAJ13355株が得られた。本菌株
は、前記の菌学的性質から、エンテロバクター・アグロ
メランスと判定された。
AJ13355株からの粘液質低生産株の取得 エンテロバクター・アグロメランスAJ13355株は糖を含
有する培地で培養を行うと、菌体外に粘液質を生成する
ために、操作効率がよくない。そこで、粘液質低生産株
の取得を、紫外線照射法(Miller, J.H. et al., "A Sh
ort Cource inBacterial Genetics; Laboratory Manua
l", Cold Spring Harbor Laboratory Press, U.S.A.,
p.150, 1992)により行った。
位置で、エンテロバクター・アグロメランスAJ13355株
に紫外線を2分間照射した後、LB培地で終夜培養して
変異を固定した。変異処理した菌株を、5g/Lのグル
コースと20g/Lの寒天を含むLB培地に、プレート
当たり約100個程度のコロニーが出現するように希釈
して撒き、プレートを約45°傾けて30℃で終夜培養
を行い、粘液質が流れ落ちないようになったコロニーを
20個選抜した。
ースと20g/Lの寒天を含むLB培地で5回継代培養
を行っても復帰変異株が出現せず、さらに、LB培地及
び5g/Lのグルコースを含むLB培地ならびにM9培
地(Sambrook, J. et al., Molecular Cloning, 2nd ed
ition, Cold Spring Harbor press, U.S.A. (1989))に
20g/LのL−グルタミン酸と2g/Lのグルコース
を加え、pHを塩酸で4.5に調製した培地で親株と同
等の生育を示すという条件を満たす菌株として、SC1
7株を選抜した。
SC17株からのグルタミン酸生産菌の構築 (1)エンテロバクター・アグロメランスSC17株か
らのαKGDH欠損株の作製 エンテロバクター・アグロメランスSC17株から、α
KGDHを欠損し、さらにL−グルタミン酸生合成系が
強化された株を作製した。
AJ13355株のαKGDH遺伝子(以後「sucA
B」という)のクローニング エンテロバクター・アグロメランス AJ13355株
のsucAB遺伝子は、エシェリヒア・コリのαKGD
H−E1サブユニット遺伝子(以後「sucA」とい
う)欠損株の酢酸非資化性を相補するDNA断片を、エ
ンテロバクター・アグロメランス AJ13355株染
色体DNAより選択することによって、クローニングし
た。
13355株の染色体DNAは、エシェリヒア・コリに
おいて通常染色体DNAを抽出するのに使用されるのと
同様の方法(生物工学実験書、日本生物工学会偏、97
−98頁、培風館、1992年)で単離した。ベクター
として使用したpTWV228(アンピシリン耐性)は
宝酒造社製の市販品を用いた。
T221で消化したもの、およびpTWV228をPs
tIで消化したものをT4リガーゼにより連結し、su
cA欠損のエシェリヒア・コリ JRG465株(He
rbert J.ら Mol.Gen.Genetic
s 1969,105巻、182頁)を形質転換した。
こうして得た形質転換株より、酢酸最少培地にて増殖す
る株を選択し、これよりプラスミドを抽出してpTWV
EK101と命名した。pTWVEK101を持つエシ
ェリヒア・コリ JRG465株は酢酸非資化性という
形質の他にコハク酸もしくはL−リジンおよびL−メチ
オニンの要求性も回復していた。このことよりpTWV
EK101にはエンテロバクター・アグロメランスのs
ucA遺伝子が含まれていると考えられる。
アグロメランス由来DNA断片の制限酵素地図を図1に
示した。図1の斜線にて示した部分の塩基配列を決定し
た結果を配列番号1に示した。この配列の中には、2つ
の完全長のORFと、2つのORFの部分配列と思われ
る塩基配列が見いだされた。これらのORFまたはその
部分配列がコードし得るアミノ酸配列を、5’側から順
に配列番号2〜5に示す。これらのホモロジー検索をし
た結果、塩基配列を決定した部分は、サクシネートデヒ
ドロゲナーゼアイロン−スルファープロテイン遺伝子
(sdhB)の3’末端側の部分配列、完全長のsuc
AとαKGDH−E2サブユニット遺伝子(suc
B)、サクシニルCoAシンセターゼβサブユニット遺
伝子(sucC)の5’末端側の部分配列を含んでいる
ことが明らかとなった。これらの塩基配列から推定され
るアミノ酸配列をそれぞれエシェリヒア・コリのもの
(Eur.J. Biochem., 141, 351-359 (1984)、Eur.J. Bio
chem., 141, 361-374 (1984)、Biochemistry, 24, 6245
-6252 (1985))と比較した結果を図2〜5に示す。この
ように各アミノ酸配列は非常に高い相同性を示した。ま
た、エンテロバクター・アグロメランス染色体上でもエ
シェリヒア・コリと同様に(Eur.J. Biochem., 141,351
-359 (1984)、Eur.J. Biochem., 141, 361-374 (198
4)、Biochemistry, 24,6245-6252 (1985))、sdhB
−sucA−sucB−sucCとクラスターを構成し
ていることが判明した。
SC17株由来のαKGDH欠損株の取得 上記のようにして取得されたエンテロバクター・アグロ
メランスのsucAB遺伝子を用い、相同組換えにより
エンテロバクター・アグロメランスのαKGDH欠損株
の取得を行った。
sucAを含む断片を切り出した後、クレノーフラグメ
ント(宝酒造(株))で平滑末端化した断片を、Eco
RIで切断しクレノーフラグメントで平滑末端化したp
BR322(宝酒造(株))とを、T4 DNAリガー
ゼ(宝酒造(株))を用いて結合した。得られたプラス
ミドを、sucAのほぼ中央部分に位置する制限酵素B
glII認識部位で同酵素を用いて切断し、クレノーフ
ラグメントで平滑末端化し、再びT4 DNAリガーゼ
で結合した。以上の操作によって、新たに構築されたプ
ラスミド中のsucAにはフレームシフト変異が導入さ
れ、同遺伝子は機能しなくなると考えられた。
制限酵素ApaLIで切断した後、アガロースゲル電気
泳動を行い、フレームシフト変異が導入されたsucA
及びpBR322由来のテトラサイクリン耐性遺伝子を
含むDNA断片を回収した。回収したDNA断片を再び
T4 DNAリガーゼで結合し、αKGDH遺伝子破壊
用プラスミドを構築した。
子破壊用プラスミドを用いて、エンテロバクター・アグ
ロメランスSC17株を、エレクトロポレーション法
(Miller J.H., “A Short Course in Bacterial Genet
ics; Handbook”, Cold SpringHarbor Laboratory Pres
s, U.S.A., p.279, 1992)によって形質転換し、テトラ
サイクリン耐性を指標にプラスミドが相同組換えによっ
て染色体上のsucAが変異型に置換された菌株を取得
した。取得された株をSC17sucA株を命名した。
損していることを確認するために、LB培地で対数増殖
期まで培養した同株の菌体を用いて、Reedらの方法(L.
J.Reed and B.B.Mukherjee, Methods in Enzymology 19
69, 13, p.55-61)に従って酵素活性を測定した。その
結果、SC17株からは0.073(ΔABS/min/m
gタンパク)のαKGDH活性が検出されたのに対し、
SC17sucA株ではαKGDH活性を検出できず、
目的通りsucAが欠損していることが確かめられた。
SC17sucA株のL−グルタミン酸生合成系の強化 続いてSC17sucA株に、エシェリヒア・コリ由来
のクエン酸シンターゼ遺伝子、ホスホエノールピルビン
酸カルボキシラーゼ遺伝子、およびグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼ遺伝子を導入した。
遺伝子、ppc遺伝子、およびgdhA遺伝子を有する
プラスミドの作製 gltA遺伝子、ppc遺伝子、およびgdhA遺伝子
を有するプラスミドの作成の手順を、図6、7に基づい
て説明する。
を有するプラスミドpBRGDH(特開平7−2039
80号)をHindIII、SphI消化し、T4DN
Aポリメラーゼ処理で両末端を平滑末端にした後、gd
hA遺伝子を有するDNA断片を精製回収した。一方、
エシェリヒア・コリ由来のgltA遺伝子およびppc
遺伝子を有するプラスミドpMWCP(WO97/08
294号)をXbaIで消化後、T4DNAポリメラー
ゼで両末端を平滑末端にした。これに、上で精製したg
dhA遺伝子を有するDNA断片を混合後、T4リガー
ゼにより連結し、pMWCPに更にgdhA遺伝子を搭
載したプラスミドpMWCPGを得た(図6)。
0の複製起点を有するプラスミドpVIC40(特開平
8−047397号)をNotIで消化し、T4DNA
ポリメラーゼ処理した後、PstI消化したものと、p
BR322をEcoT14I消化し、T4DNAポリメ
ラーゼ処理した後、PstI消化したものとを混合後、
T4リガーゼにより連結し、RSF1010の複製起点
及びテトラサイクリン耐性遺伝子を有するプラスミドR
SF−Tetを得た(図7)。
I消化し、gltA遺伝子、ppc遺伝子、およびgd
hA遺伝子を有するDNA断片を精製回収し、RSF−
Tetを同様にEcoRI、PstI消化し、RSF1
010の複製起点を有するDNA断片を精製回収したも
のと混合後、T4リガーゼにより連結し、RSF−Te
t上にgltA遺伝子、ppc遺伝子、およびgdhA
遺伝子を搭載したプラスミドRSFCPGを得た(図
8)。得られたプラスミドRSFCPGがgltA遺伝
子、ppc遺伝子およびgdhA遺伝子を発現している
ことは、エシェリヒア・コリのgltA遺伝子、ppc
遺伝子、あるいはgdhA遺伝子欠損株の栄養要求性の
相補と各酵素活性の測定によって確認した。
メンタム由来のgltA遺伝子を有するプラスミドの作
製 ブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム由来のgl
tA遺伝子を有するプラスミドは、以下のようにして構
築した。コリネバクテリウム・グルタミカムのgltA
遺伝子の塩基配列(Microbiology, 1994, 140, 1817-18
28)をもとに、配列番号6及び7に示す塩基配列を有す
るプライマーDNAを用い、ブレビバクテリウム・ラク
トファーメンタム ATCC13869の染色体DNA
を鋳型としてPCRを行い、約3kbのgltA遺伝子
断片を得た。この断片をSmaI消化したプラスミドp
HSG399(宝酒造(株)より購入)に挿入し、プラ
スミドpHSGCBを得た(図9)。次に、pHSGC
BをHindIIIで切断し切り出された約3kbのg
ltA遺伝子断片をHindIII消化したプラスミド
pSTV29(宝酒造(株)より購入)に挿入し、プラ
スミドpSTVCBを得た(図9)。得られたプラスミ
ドpSTVCBがgltA遺伝子を発現していること
は、エンテロバクター・アグロメランスAJ13355
株中での酵素活性の測定によって確認した。
C17sucA株への導入 エンテロバクター・アグロメランスSC17sucA株
を、RSFCPGを用いてエレクトロポレーション法に
て形質転換し、テトラサイクリン耐性を示す形質転換体
SC17sucA/RSFCPG株を取得した。さらにSC17sucA/RSFCPG
株をpSTVCBを用いてエレクトロポレーション法に
て形質転換し、クロラムフェニコール耐性を示す形質転
換体SC17sucA/RSFCPG+pSTVCB株を取得した。
対する耐性が向上した菌株の取得 エンテロバクター・アグロメランスSC17sucA/RSFCPG+pS
TVCB株から、低pH環境下で高濃度のL−グルタミン酸
に対する耐性が向上した菌株(以下、「低pH下高濃度Gl
u耐性株」ともいう)の分離を行った。
(トリプトン10g/L、酵母エキス5g/L、NaCl 10g/L、グ
ルコース5g/L)にて30℃一夜培養後、生理食塩水にて洗
浄した菌体を適宜希釈して、M9−E培地(グルコース
4g/L、Na2HPO4・12H2O 17g/L、KH2PO4 3g/L、NaCl 0.5g/
L、NH4Cl 1g/L、10mM MgSO4、10μM CaCl2、L-リジン 5
0mg/L、L-メチオニン 50mg/L、DL-ジアミノピメリン酸
50mg/L、テトラサイクリン 25mg/L、クロラムフェニコ
ール 25mg/L、L-グルタミン酸 30g/L、アンモニア水に
てpH4.5に調整)プレートに塗布した。32℃、2日間培
養後出現したコロニーを低pH下高濃度Glu耐性株として
取得した。
の増殖度の測定、及びL−グルタミン酸生産試験培地
(グルコース40g/L、硫酸アンモニウム20g/L、硫酸マグ
ネシウム7水塩0.5g/L、リン酸2水素カリウム2g/L、塩
化ナトリウム0.5g/L、塩化カルシウム7水塩0.25g/L、
硫酸第一鉄7水塩0.02g/L、硫酸マンガン4水塩0.02g/
L、硫酸亜鉛2水塩0.72mg/L、硫酸銅5水塩0.64mg/L、
塩化コバルト6水塩0.72mg/L、ホウ酸0.4mg/L、モリブ
デン酸ナトリウム2水塩1.2mg/L、酵母エキス2g/L、L-
リジン塩酸塩200mg/L、L-メチオニン200mg/L、DL-α,ε
-ジアミノピメリン酸200mg/L、テトラサイクリン塩酸塩
25mg/L、クロラムフェニコール25mg/L)5mlを注入した5
0ml容大型試験管におけるL−グルタミン酸生産能の検
定を実施し、増殖度が最もよく、L−グルタミン酸生産
能が親株SC17/RSFCPG+pSTVCB株と変わらなかった株は、
エンテロバクター・アグロメランスAJ13601と命名され
た。AJ13601株は、1999年8月18日に、通商産業
省工業技術院生命工学工業技術研究所(郵便番号305-85
66 日本国茨城県つくば市東一丁目1番3号)に受託番
号FERM P-17516として寄託され、2000年7月6日に
ブダペスト条約に基づく国際寄託に移管され、受託番号
FERM BP-7207が付与されている。
AJ13601株のL−グルタミン酸生産培養−1 エンテロバクター・アグロメランスAJ13601株を、グル
コース40g/L、硫酸アンモニウム20g/L、硫酸マグネシウ
ム7水塩0.5g/L、リン酸2水素カリウム2g/L、塩化ナト
リウム0.5g/L、塩化カルシウム7水塩0.25g/L、硫酸第
一鉄7水塩0.02g/L、硫酸マンガン4水塩0.02g/L、硫酸
亜鉛2水塩0.72mg/L、硫酸銅5水塩0.64mg/L、塩化コバ
ルト6水塩0.72mg/L、ホウ酸0.4mg/L、モリブデン酸ナ
トリウム2水塩1.2mg/L、酵母エキス2g/L、 L-リジン塩
酸塩200mg/L、L-メチオニン200mg/L、DL-α,ε-ジアミ
ノピメリン酸200mg/L、テトラサイクリン塩酸塩25mg/
L、クロラムフェニコール25mg/Lを含有する培地300mlを
注入した1L容のジャーファーメンターに植菌し、34℃、
pH6.0にて14時間培養を行った。培養pHの制御は、培地
にアンモニアガスを注入することによって行った。
転/分にて10分間の遠心分離を行い、集めた菌体をグル
コース40g/L、硫酸アンモニウム5g/L、硫酸マグネシウ
ム7水塩1.5g/L、リン酸2水素カリウム6g/L、塩化ナト
リウム1.5g/L、塩化カルシウム7水塩0.75g/L、硫酸第
一鉄7水塩0.06g/L、硫酸マンガン4水塩0.06g/L、硫酸
亜鉛2水塩2.16mg/L、硫酸銅5水塩1.92mg/L、塩化コバ
ルト6水塩2.16mg/L、ホウ酸1.2mg/L、モリブデン酸ナ
トリウム2水塩3.6mg/L、酵母エキス6g/L、L-リジン塩
酸塩600mg/L、L-メチオニン600mg/L、DL-α,ε-ジアミ
ノピメリン酸600mg/L、テトラサイクリン塩酸塩25mg/
L、クロラムフェニコール25mg/Lを含有する培地300mlを
注入した1L容のジャーファーメンターに植菌し、34℃、
pH4.5にて培養を行い、L−グルタミン酸生産培養を行
った。培養pHの制御は、培地にアンモニアガスを注入す
ることによって行った。また、最初に加えたグルコース
の枯渇に伴い、600g/Lのグルコースを連続的に添加し
た。
養を50時間行った結果、ジャーファーメンター内には著
量のL−グルタミン酸結晶が析出した。このとき、培養
液に溶解しているL−グルタミン酸濃度と、結晶を2 M
の水酸化カリウム溶液にて溶解させることによって測定
したL−グルタミン酸濃度を表1に示す。尚、L−グル
タミン酸の結晶は、培養液を静置し、デカントにより培
養液から採取した。
AJ13601株のL-グルタミン酸生産培養−2 続いてエンテロバクター・アグロメランスAJ13601株がL
-グルタミン酸の結晶が存在する条件においてもなおL-
グルタミン酸生産能を有することを確認する為に、以下
に示す実験を行った。
1株をグルコース40g/L、硫酸アンモニウム20g/L、硫酸
マグネシウム7水塩0.5g/L、リン酸2水素カリウム2g/
L、塩化ナトリウム0.5g/L、塩化カルシウム7水塩0.25g
/L、硫酸第一鉄7水塩0.02g/L、硫酸マンガン4水塩0.0
2g/L、硫酸亜鉛2水塩0.72mg/L、硫酸銅5水塩0.64mg/
L、塩化コバルト6水塩0.72mg/L、ホウ酸0.4mg/L、モリ
ブデン酸ナトリウム2水塩1.2mg/L、酵母エキス2g/L、
L-リジン塩酸塩200mg/L、L-メチオニン200mg/L、DL-α,
ε-ジアミノピメリン酸200mg/L、テトラサイクリン塩酸
塩25mg/L、クロラムフェニコール25mg/Lを含有する培地
300mlを注入した1L容のジャーファーメンターに植菌
し、34℃、pH6.0にて14時間培養を行った。培養pHの制
御はアンモニアガスを注入することによって行った。以
上のようにして得られた培養液を5000回転/分にて10分
間の遠心分離を行い、集めた菌体をL-グルタミン酸が結
晶として存在する培地にて培養を行った。用いた培地
は、グルコース40g/L、硫酸アンモニウム5g/L、硫酸マ
グネシウム7水塩1.5g/L、リン酸2水素カリウム6g/L、
塩化ナトリウム1.5g/L、塩化カルシウム7水塩0.75g/
L、硫酸第一鉄7水塩0.06g/L、硫酸マンガン4水塩0.06
g/L、硫酸亜鉛2水塩2.16mg/L、硫酸銅5水塩1.92mg/
L、塩化コバルト6水塩2.16mg/L、ホウ酸1.2mg/L、モリ
ブデン酸ナトリウム2水塩3.6mg/L、酵母エキス6g/L、L
-リジン塩酸塩600mg/L、L-メチオニン600mg/L、DL-α,
ε-ジアミノピメリン酸600mg/L、テトラサイクリン塩酸
塩25mg/L、クロラムフェニコール25mg/Lを含有し、さら
にL-グルタミン酸の結晶を40g/Lとなるように添加した
ものである。本培地300mlを注入した1L容のジャーファ
ーメンターに植菌し、34℃、pH4.3にて培養を行い、L-
グルタミン酸生産培養を行った。培養pHの制御はアンモ
ニアガスを注入することによって行った。また、最初に
加えたグルコースの枯渇に伴い、600g/Lのグルコースを
連続的に添加した。本培地中、pH4.3では添加したL-グ
ルタミン酸は39g/Lしか溶解せず、残りの1g/L分は結晶
として存在する。
を53時間行った結果、ジャーファーメンター内には著
量のL-グルタミン酸結晶が析出した。このとき、培養液
に溶解しているL-グルタミン酸濃度と、結晶を2 Mの水
酸化カリウム溶液にて溶解させることによって測定した
L-グルタミン酸濃度を表2に示す。尚、L-グルタミン酸
の結晶は、培養液を静置し、デカントにより培養液から
採取した。この結果、L-グルタミン酸結晶が存在する条
件でもエンテロバクター・アグロメランスAJ13601株はL
-グルタミン酸を蓄積し、結晶を蓄積せしめることが示
された。
AJ13601株のL-グルタミン酸生産培養−3 エンテロバクター・アグロメランスAJ13601株は酸性pH
のみならず、中性pHでも生育することができる。そこ
で、中性pHにて培養を開始し、培養途中にL-グルタミ
ン酸を生成することによって培養液のpHを自然と低下
させることによっても、L-グルタミン酸の結晶を析出せ
しめることができることを以下のようにして確認した。
1株をテトラサイクリン塩酸塩25mg/L、クロラムフェニ
コール25mg/Lを含有するLBG寒天培地(トリプトン 10g/
L、酵母エキス 5g/L、NaCl 10g/L、グルコース5g/L、寒
天15g/L)にて14時間、30℃にて培養した菌体シャ
ーレ1枚分(直径8.5cm)をグルコース40g/L、硫酸アン
モニウム5g/L、硫酸マグネシウム7水塩1.5g/L、リン酸
2水素カリウム6g/L、塩化ナトリウム1.5g/L、塩化カル
シウム7水塩0.75g/L、硫酸第一鉄7水塩0.06g/L、硫酸
マンガン4水塩0.06g/L、硫酸亜鉛2水塩2.16mg/L、硫
酸銅5水塩1.92mg/L、塩化コバルト6水塩2.16mg/L、ホ
ウ酸1.2mg/L、モリブデン酸ナトリウム2水塩3.6mg/L、
酵母エキス6g/L、L-リジン塩酸塩600mg/L、L-メチオニ
ン600mg/L、DL-α,ε-ジアミノピメリン酸600mg/L、テ
トラサイクリン塩酸塩25mg/L、クロラムフェニコール25
mg/Lを含有する培地300mlを注入した1L容のジャーファ
ーメンターに植菌し、34℃、pH7.0にて培養を開始し
た。培養pHの制御はアンモニアガスを注入することによ
って行った。また、最初に加えたグルコースの枯渇に伴
い、600g/Lのグルコースを連続的に添加した。
低下してゆくが、この時培養開始後15時間目から24
時間目にかけて徐々にpHが7.0から4.5となるようにアン
モニアガスの注入量を調節し、培養開始後24時間目に
pH4.5に至った後に培養を12時間継続した。
を36時間行った結果、ジャーファーメンター内には著
量のL-グルタミン酸結晶が析出した。このとき、培養液
に溶解しているL-グルタミン酸濃度と、結晶を2 Mの水
酸化カリウム溶液にて溶解させることによって測定した
L-グルタミン酸濃度を表3に示す。尚、L-グルタミン酸
の結晶は、培養液を静置し、デカントにより培養液から
採取した。
酸の析出を伴いながらL−グルタミン酸を発酵生産させ
ることができる。その結果、培地中から直接L−グルタ
ミン酸の結晶が得られる。また、培地中のL−グルタミ
ン酸は一定濃度以下に保たれ、高濃度のL−グルタミン
酸による生産物阻害を受けずにL−グルタミン酸を製造
することができる。
グロメランス由来DNA断片の制限酵素地図。
ucA遺伝子の塩基配列から予想されるアミノ酸配列
と、エシェリヒア・コリ由来のものとの比較を示す図。
上段:エンテロバクター・アグロメランス、下段:エシ
ェリヒア・コリ(以下、同様)。
ucB遺伝子の塩基配列から予想されるアミノ酸配列
と、エシェリヒア・コリ由来のものとの比較を示す図。
dhB遺伝子の塩基配列から予想されるアミノ酸配列
と、エシェリヒア・コリ由来のものとの比較を示す図。
ucC遺伝子の塩基配列から予想されるアミノ酸配列
と、エシェリヒア・コリ由来のものとの比較を示す図。
A遺伝子を有するプラスミドpMWCPGの構築を示す
図。
点とテトラサイクリン耐性遺伝子を含むプラスミドRS
F−Tetの構築を示す図である。
点、テトラサイクリン耐性遺伝子、gltA遺伝子、p
pc遺伝子およびgdhA遺伝子を有するプラスミドR
SFCPGの構築を示す図。
CBの構築を示す図。
2)
ucC遺伝子の塩基配列から予想されるアミノ酸配列
と、エシェリヒア・コリ由来のものとの比較を示す図。
dhB遺伝子の塩基配列から予想されるアミノ酸配列
と、エシェリヒア・コリ由来のものとの比較を示す図。
Claims (13)
- 【請求項1】 特定のpHにおいて飽和濃度のL−グル
タミン酸及び炭素源を含む液体培地で同炭素源を代謝す
ることができ、かつ、前記pHの液体培地中にL−グル
タミン酸の飽和濃度を越える量のL−グルタミン酸を蓄
積する能力を有する微生物。 - 【請求項2】 前記液体培地で生育できる請求項1記載
の微生物。 - 【請求項3】 前記pHが5.0又はそれ以下である請
求項1又は2に記載の微生物。 - 【請求項4】 下記の性質の少なくとも一方を有する請
求項1〜3のいずれか一項に記載の微生物。 (a)L−グルタミン酸の生合成反応を触媒する酵素の
活性が高められている。 (b)L−グルタミン酸の生合成経路から分岐してL−
グルタミン酸以外の化合物を生成する反応を触媒する酵
素の活性が低下または欠損している。 - 【請求項5】 L−グルタミン酸の生合成反応を触媒す
る酵素が、クエン酸シンターゼ、フォスフォエノールピ
ルベートカルボキシラーゼ、およびグルタミン酸デヒド
ロゲナーゼから選ばれる少なくとも1つである請求項4
記載の微生物。 - 【請求項6】 L−グルタミン酸の生合成経路から分岐
してL−グルタミン酸以外の化合物を生成する反応を触
媒する酵素がα−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼであ
る請求項4又は5に記載の微生物。 - 【請求項7】 微生物がエンテロバクター属に属するこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の微
生物。 - 【請求項8】 エンテロバクター・アグロメランスであ
る請求項7記載の微生物。 - 【請求項9】 糖を含有する培地で培養したときに菌体
外に生成する粘液質が野生株よりも少ない変異を有する
請求項8記載の微生物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
微生物を、pHがL−グルタミン酸が析出する条件に調
整された液体培地に培養し、該培地中にL−グルタミン
酸を析出させながら生成蓄積させることを特徴とする発
酵法によるL−グルタミン酸の製造法。 - 【請求項11】 液体培地中にL−グルタミン酸を析出
させながら発酵生産するのに適した微生物をスクリーニ
ングする方法であって、飽和濃度のL−グルタミン酸及
び炭素源を含む酸性に調製された培地に微生物を含む試
料を接種し、前記炭素源を代謝できる菌株を選抜するこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項12】 前記炭素源を代謝できる菌株として、
前記培地で生育することができる菌株を選抜することを
特徴とする請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 前記培地のpHが5.0以下である請
求項11又は12に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000241253A JP4427878B2 (ja) | 1999-08-20 | 2000-08-09 | 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-234806 | 1999-08-20 | ||
JP23480699 | 1999-08-20 | ||
JP2000-78771 | 2000-03-21 | ||
JP2000078771 | 2000-03-21 | ||
JP2000241253A JP4427878B2 (ja) | 1999-08-20 | 2000-08-09 | 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001333769A true JP2001333769A (ja) | 2001-12-04 |
JP4427878B2 JP4427878B2 (ja) | 2010-03-10 |
Family
ID=26531768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000241253A Expired - Lifetime JP4427878B2 (ja) | 1999-08-20 | 2000-08-09 | 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
US (5) | US7015010B1 (ja) |
EP (1) | EP1078989B1 (ja) |
JP (1) | JP4427878B2 (ja) |
KR (4) | KR100799469B1 (ja) |
CN (2) | CN101230366B (ja) |
AT (1) | ATE335081T1 (ja) |
AU (1) | AU5345200A (ja) |
BR (1) | BR0003695B1 (ja) |
DE (1) | DE60029701T8 (ja) |
ES (1) | ES2269047T3 (ja) |
ID (1) | ID26915A (ja) |
MY (1) | MY129239A (ja) |
PE (1) | PE20010518A1 (ja) |
PL (1) | PL341974A1 (ja) |
RU (1) | RU2261272C2 (ja) |
TW (2) | TW200427836A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004099426A1 (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-18 | Ajinomoto Co., Inc. | L-グルタミン酸の製造法 |
WO2004111258A1 (ja) * | 2003-06-10 | 2004-12-23 | Ajinomoto Co., Inc. | L−グルタミン酸の製造法 |
WO2006051660A1 (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-18 | Ajinomoto Co., Inc. | L-アミノ酸の製造法 |
JP2006230311A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Ajinomoto Co Inc | 腸内細菌科に属する微生物内で自律複製可能な新規プラスミド |
WO2008090770A1 (ja) | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Ajinomoto Co., Inc. | L-アミノ酸を生産する微生物及びl-アミノ酸の製造法 |
WO2008114721A1 (ja) | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Ajinomoto Co., Inc. | L-グルタミン酸系アミノ酸生産微生物及びアミノ酸の製造法 |
WO2008133161A1 (ja) | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Ajinomoto Co., Inc. | カルボキシル基を有する酸性物質の製造法 |
WO2010027022A1 (ja) | 2008-09-05 | 2010-03-11 | 味の素株式会社 | L-アミノ酸生産菌及びl-アミノ酸の製造法 |
WO2012147989A1 (en) | 2011-04-25 | 2012-11-01 | Ajinomoto Co.,Inc. | A method for producing an l-amino acid belonging to the glutamate family, using a coryneform bacterium |
WO2013018734A1 (ja) | 2011-07-29 | 2013-02-07 | 三井化学株式会社 | 二酸化炭素固定経路を導入した微生物 |
WO2015041265A1 (ja) | 2013-09-17 | 2015-03-26 | 味の素株式会社 | 海藻由来バイオマスからのl-アミノ酸の製造方法 |
JP2015091265A (ja) * | 2008-10-29 | 2015-05-14 | 株式会社カネカ | L−アミノ酸の製造方法 |
Families Citing this family (62)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU756507B2 (en) | 1998-03-18 | 2003-01-16 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing bacterium and method for producing L-glutamic acid |
JP4427878B2 (ja) | 1999-08-20 | 2010-03-10 | 味の素株式会社 | 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
JP4560998B2 (ja) * | 2001-02-05 | 2010-10-13 | 味の素株式会社 | 発酵法によるl−グルタミンの製造法及びl−グルタミン生産菌 |
JP4599726B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2010-12-15 | 味の素株式会社 | L−グルタミン酸の製造法 |
JP4599725B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2010-12-15 | 味の素株式会社 | L−グルタミン酸の製造法 |
JP4292724B2 (ja) | 2001-02-20 | 2009-07-08 | 味の素株式会社 | 有機態窒素含有組成物及びそれを含む肥料 |
JP2002238592A (ja) | 2001-02-20 | 2002-08-27 | Ajinomoto Co Inc | L−グルタミン酸の製造法 |
ES2736165T3 (es) * | 2001-08-23 | 2019-12-26 | Rsr Ltd | Regiones epítopo de un receptor de tirotropina (TSH), sus usos y anticuerpos para las mismas |
JP3932945B2 (ja) | 2002-03-27 | 2007-06-20 | 味の素株式会社 | L−アミノ酸の製造法 |
US7344874B2 (en) | 2004-03-04 | 2008-03-18 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing microorganism and a method for producing L-glutamic acid |
RU2004137719A (ru) | 2004-12-23 | 2006-06-10 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) (RU) | Способ получения l-аминокислот с использованием бактерий семейства enterobacteriaceae |
US7501282B2 (en) | 2005-02-25 | 2009-03-10 | Ajinomoto Co., Inc. | Plasmid autonomously replicable in Enterobacteriaceae family |
JP2009118740A (ja) | 2006-03-03 | 2009-06-04 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸の製造法 |
WO2007119574A2 (en) | 2006-03-23 | 2007-10-25 | Ajinomoto Co., Inc. | A method for producing an l-amino acid using bacterium of the enterobacteriaceae family with attenuated expression of a gene coding for small rna |
EP2007873B1 (en) | 2006-04-18 | 2015-11-18 | Ajinomoto Co., Inc. | A METHOD FOR PRODUCING AN L-AMINO ACID USING A BACTERIUM OF THE ENTEROBACTERIACEAE FAMILY WITH ATTENUATED EXPRESSION OF THE sfmACDFH-fimZ CLUSTER OR THE fimZ GENE |
JP2009165355A (ja) | 2006-04-28 | 2009-07-30 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸を生産する微生物及びl−アミノ酸の製造法 |
JP2010017082A (ja) | 2006-10-10 | 2010-01-28 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸の製造法 |
RU2006143864A (ru) | 2006-12-12 | 2008-06-20 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) (RU) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АМИНОКИСЛОТ С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИИ СЕМЕЙСТВА ENTEROBACTERIACEAE, В КОТОРОЙ ОСЛАБЛЕНА ЭКСПРЕССИЯ ГЕНОВ cynT, cynS, cynX, ИЛИ cynR, ИЛИ ИХ КОМБИНАЦИИ |
JP2010041920A (ja) | 2006-12-19 | 2010-02-25 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸の製造法 |
JP2010110216A (ja) * | 2007-02-20 | 2010-05-20 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸または核酸の製造方法 |
JP2010110217A (ja) | 2007-02-22 | 2010-05-20 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸生産菌及びl−アミノ酸の製造法 |
JP2011067095A (ja) | 2008-01-10 | 2011-04-07 | Ajinomoto Co Inc | 発酵法による目的物質の製造法 |
EP2248906A4 (en) | 2008-01-23 | 2012-07-11 | Ajinomoto Kk | PROCESS FOR THE PREPARATION OF L-AMINO ACID |
RU2008105793A (ru) | 2008-02-19 | 2009-08-27 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) (RU) | Способ конструирования оперонов, содержащих трансляционно сопряженные гены, бактерия, содержащая такой оперон, способ продукции полезного метаболита и способ мониторинга экспрессии гена |
EP2336347B1 (en) | 2008-09-08 | 2017-03-15 | Ajinomoto Co., Inc. | An l-amino acid-producing microorganism and a method for producing an l-amino acid |
BRPI1007069A2 (pt) | 2009-01-23 | 2015-08-25 | Ajinomoto Kk | Método para produzir um l-aminoácido. |
JPWO2011013707A1 (ja) | 2009-07-29 | 2013-01-10 | 味の素株式会社 | L−アミノ酸の製造法 |
JP2012223091A (ja) | 2009-08-25 | 2012-11-15 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸の製造法 |
RU2460793C2 (ru) | 2010-01-15 | 2012-09-10 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) | Способ получения l-аминокислот с использованием бактерий семейства enterobacteriaceae |
JP2013074795A (ja) | 2010-02-08 | 2013-04-25 | Ajinomoto Co Inc | 変異型rpsA遺伝子及びL−アミノ酸の製造法 |
RU2471868C2 (ru) | 2010-02-18 | 2013-01-10 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) | Мутантная аденилатциклаза, днк, кодирующая ее, бактерия семейства enterobacteriaceae, содержащая указанную днк, и способ получения l-аминокислот |
RU2482188C2 (ru) | 2010-07-21 | 2013-05-20 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АРГИНИНА С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИЙ РОДА Escherichia, В КОТОРОЙ ИНАКТИВИРОВАН ОПЕРОН astCADBE |
RU2501858C2 (ru) | 2010-07-21 | 2013-12-20 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт "Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АМИНОКИСЛОТЫ С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИИ СЕМЕЙСТВА Enterobacteriaceae |
JP2014036576A (ja) | 2010-12-10 | 2014-02-27 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸の製造法 |
RU2011134436A (ru) | 2011-08-18 | 2013-10-27 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО "АГРИ") | Способ получения l-аминокислоты с использованием бактерии семейства enterobacteriaceae, обладающей повышенной экспрессией генов каскада образования флагелл и клеточной подвижности |
CN103930557A (zh) | 2011-11-11 | 2014-07-16 | 味之素株式会社 | 利用发酵法制造目标物质的方法 |
CN102703537B (zh) * | 2012-06-26 | 2013-08-07 | 呼伦贝尔东北阜丰生物科技有限公司 | 一种新的谷氨酸生产方法 |
MY174741A (en) | 2013-01-24 | 2020-05-13 | Mitsui Chemicals Inc | Microorganism for production of chemicals derived from acetyl-coa |
KR101714943B1 (ko) | 2013-01-24 | 2017-03-09 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 이산화탄소 고정 회로를 도입한 미생물 |
RU2013118637A (ru) | 2013-04-23 | 2014-10-27 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО "АГРИ") | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АМИНОКИСЛОТ С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИИ СЕМЕЙСТВА ENTEROBACTERIACEAE, В КОТОРОЙ РАЗРЕГУЛИРОВАН ГЕН yjjK |
PE20150681A1 (es) | 2013-05-13 | 2015-05-15 | Ajinomoto Kk | Metodo para producir l-aminoacidos |
JP2016165225A (ja) | 2013-07-09 | 2016-09-15 | 味の素株式会社 | 有用物質の製造方法 |
RU2013140115A (ru) | 2013-08-30 | 2015-03-10 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО "АГРИ") | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АМИНОКИСЛОТ С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИИ СЕМЕЙСТВА Enterobacteriaceae, В КОТОРОЙ НАРУШЕНА ЭКСПРЕССИЯ КЛАСТЕРА ГЕНОВ znuACB |
JP5958653B2 (ja) | 2013-10-02 | 2016-08-02 | 味の素株式会社 | アンモニア制御装置およびアンモニア制御方法 |
RU2013144250A (ru) | 2013-10-02 | 2015-04-10 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО "АГРИ") | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АМИНОКИСЛОТ С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИИ СЕМЕЙСТВА Enterobacteriaceae, В КОТОРОЙ ОСЛАБЛЕНА ЭКСПРЕССИЯ ГЕНА, КОДИРУЮЩЕГО ФОСФАТНЫЙ ТРАНСПОРТЕР |
JP6459962B2 (ja) | 2013-10-21 | 2019-01-30 | 味の素株式会社 | L−アミノ酸の製造法 |
JP6519476B2 (ja) | 2013-10-23 | 2019-05-29 | 味の素株式会社 | 目的物質の製造法 |
RU2014105547A (ru) | 2014-02-14 | 2015-08-20 | Адзиномото Ко., Инк. | СПОСОБ ПОЛУЧЕНИЯ L-АМИНОКИСЛОТ С ИСПОЛЬЗОВАНИЕМ БАКТЕРИИ СЕМЕЙСТВА ENTEROBACTERIACEAE, ИМЕЮЩЕЙ СВЕРХЭКСПРЕССИРУЕМЫЙ ГЕН yajL |
CN103937842B (zh) * | 2014-04-11 | 2017-01-18 | 江南大学 | 一种提高全细胞转化生产α‑酮戊二酸产量的方法 |
RU2015120052A (ru) | 2015-05-28 | 2016-12-20 | Аджиномото Ко., Инк. | Способ получения L-аминокислоты с использованием бактерии семейства Enterobacteriaceae, в которой ослаблена экспрессия гена gshA |
JP6623690B2 (ja) | 2015-10-30 | 2019-12-25 | 味の素株式会社 | グルタミン酸系l−アミノ酸の製造法 |
BR112018017227A2 (pt) | 2016-02-25 | 2019-02-05 | Ajinomoto Kk | método para produzir um l-aminoácido |
JP7066977B2 (ja) | 2017-04-03 | 2022-05-16 | 味の素株式会社 | L-アミノ酸の製造法 |
WO2020071538A1 (en) | 2018-10-05 | 2020-04-09 | Ajinomoto Co., Inc. | Method for producing target substance by bacterial fermentation |
CN109628513B (zh) * | 2018-12-19 | 2022-01-04 | 呼伦贝尔东北阜丰生物科技有限公司 | 一种氨基酸发酵培养基及其制备方法 |
BR112021014194A2 (pt) | 2019-02-22 | 2021-12-28 | Ajinomoto Kk | Método para a produção de um l-aminoácido |
BR112021017870A2 (pt) | 2019-04-05 | 2021-12-07 | Ajinomoto Kk | Método para produzir um l-aminoácido |
JP2022550084A (ja) | 2019-09-25 | 2022-11-30 | 味の素株式会社 | 細菌の発酵によるl-アミノ酸の製造方法 |
CN111254169B (zh) * | 2019-12-30 | 2023-05-12 | 广州舒国生物科技有限公司 | 大肠杆菌cf16在产谷氨酸或谷氨酸钠中的应用 |
JPWO2022092018A1 (ja) | 2020-10-28 | 2022-05-05 | ||
US20240117393A1 (en) | 2022-09-30 | 2024-04-11 | Ajinomoto Co., Inc. | Method for producing l-amino acid |
CN117000756B (zh) * | 2023-06-27 | 2024-07-19 | 广东省科学院生态环境与土壤研究所 | 一种微生物-矿物复合菌剂及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (36)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL236891A (ja) | 1958-03-07 | |||
US3220929A (en) | 1964-02-10 | 1965-11-30 | Kyowa Hakko Kogyo Kk | Microbiological production of amino acid by reductive amination |
JPS62288A (ja) | 1985-03-09 | 1987-01-06 | Sanraku Inc | 発酵法によるl−アミノ酸の製造方法 |
JP3528205B2 (ja) * | 1993-07-30 | 2004-05-17 | 味の素株式会社 | L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方法 |
JP3880636B2 (ja) * | 1994-01-10 | 2007-02-14 | 味の素株式会社 | 発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
ES2191710T3 (es) * | 1994-08-19 | 2003-09-16 | Ajinomoto Kk | Procedimiento para producir l-lisina y acido l-glutamico por fermentacion. |
WO1997008294A1 (fr) | 1995-08-23 | 1997-03-06 | Ajinomoto Co., Inc. | Procede de production d'acide l-glutamique par fermentation |
JPH09285294A (ja) | 1996-04-23 | 1997-11-04 | Ajinomoto Co Inc | 発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
JPH119296A (ja) * | 1997-06-27 | 1999-01-19 | Ajinomoto Co Inc | 発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
AU746542B2 (en) * | 1998-03-18 | 2002-05-02 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing bacterium and method for producing L-glutamic acid |
AU756507B2 (en) * | 1998-03-18 | 2003-01-16 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing bacterium and method for producing L-glutamic acid |
US7247459B1 (en) * | 1998-10-19 | 2007-07-24 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid producing bacterium and process for producing L-glutamic acid |
JP4427878B2 (ja) * | 1999-08-20 | 2010-03-10 | 味の素株式会社 | 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 |
TW200734459A (en) | 1999-10-04 | 2007-09-16 | Ajinomoto Kk | Genes for heat resistant enzymes of amino acid biosynthetic pathway derived from thermophilic coryneform bacteria |
JP4304837B2 (ja) * | 2000-07-05 | 2009-07-29 | 味の素株式会社 | L−グルタミン酸生産菌及びl−グルタミン酸の製造法 |
JP4560998B2 (ja) * | 2001-02-05 | 2010-10-13 | 味の素株式会社 | 発酵法によるl−グルタミンの製造法及びl−グルタミン生産菌 |
JP4599726B2 (ja) | 2001-02-20 | 2010-12-15 | 味の素株式会社 | L−グルタミン酸の製造法 |
JP4292724B2 (ja) | 2001-02-20 | 2009-07-08 | 味の素株式会社 | 有機態窒素含有組成物及びそれを含む肥料 |
JP4599725B2 (ja) * | 2001-02-20 | 2010-12-15 | 味の素株式会社 | L−グルタミン酸の製造法 |
JP2002238592A (ja) | 2001-02-20 | 2002-08-27 | Ajinomoto Co Inc | L−グルタミン酸の製造法 |
RU2230114C2 (ru) | 2001-11-30 | 2004-06-10 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" | Мутантная глутаминсинтетаза, фрагмент днк, штамм escherichia coli - продуцент l-глутамина и способ получения l-аминокислот |
JP3932945B2 (ja) | 2002-03-27 | 2007-06-20 | 味の素株式会社 | L−アミノ酸の製造法 |
AU2003205041A1 (en) | 2002-07-12 | 2004-01-29 | Ajinomoto Co., Inc. | Method for producing target substance by fermentation |
CN100383252C (zh) | 2003-05-07 | 2008-04-23 | 味之素株式会社 | 生产l-谷氨酸的方法 |
CN100510092C (zh) | 2003-06-10 | 2009-07-08 | 味之素株式会社 | 生产l-谷氨酸的方法 |
PL1664318T3 (pl) | 2004-01-30 | 2010-03-31 | Ajinomoto Kk | Mikroorganizm wytwarzający L-aminokwas i sposób wytwarzania L-aminokwasu |
US7344874B2 (en) | 2004-03-04 | 2008-03-18 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing microorganism and a method for producing L-glutamic acid |
RU2004124226A (ru) | 2004-08-10 | 2006-01-27 | Закрытое акционерное общество "Научно-исследовательский институт Аджиномото-Генетика" (ЗАО АГРИ) (RU) | Использование фосфокетолазы для продукции полезных метаболитов |
US7205132B2 (en) | 2004-09-10 | 2007-04-17 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing microorganism and a method for producing L-glutamic acid |
US7794989B2 (en) | 2004-12-28 | 2010-09-14 | Ajinomoto Co., Inc. | L-glutamic acid-producing microorganism and a method for producing L-glutamic acid |
US7547531B2 (en) | 2005-01-18 | 2009-06-16 | Ajinomoto Co., Inc. | L-amino acid producing microorganism which has been modified to inactive the fimH gene, and a method for producing I-amino acid |
US7501282B2 (en) | 2005-02-25 | 2009-03-10 | Ajinomoto Co., Inc. | Plasmid autonomously replicable in Enterobacteriaceae family |
JP5011675B2 (ja) | 2005-08-09 | 2012-08-29 | 味の素株式会社 | 物質の生産プロセスのシミュレーション方法 |
KR101078611B1 (ko) | 2005-08-26 | 2011-11-01 | 아지노모토 가부시키가이샤 | L-글루탐산 생산균 및 l-글루탐산의 제조방법 |
JP2007117082A (ja) | 2005-09-27 | 2007-05-17 | Ajinomoto Co Inc | L−アミノ酸生産菌及びl−アミノ酸の製造法 |
EP2054500B1 (en) | 2006-08-18 | 2016-11-23 | Ajinomoto Co., Inc. | An l-glutamic acid producing bacterium and a method for producing l-glutamic acid |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000241253A patent/JP4427878B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-11 PL PL00341974A patent/PL341974A1/xx not_active Application Discontinuation
- 2000-08-17 TW TW093113152A patent/TW200427836A/zh unknown
- 2000-08-17 PE PE2000000837A patent/PE20010518A1/es not_active Application Discontinuation
- 2000-08-17 TW TW089116664A patent/TWI250211B/zh not_active IP Right Cessation
- 2000-08-17 MY MYPI20003761A patent/MY129239A/en unknown
- 2000-08-17 AU AU53452/00A patent/AU5345200A/en not_active Abandoned
- 2000-08-18 AT AT00117807T patent/ATE335081T1/de not_active IP Right Cessation
- 2000-08-18 US US09/641,892 patent/US7015010B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-18 RU RU2000122119/13A patent/RU2261272C2/ru not_active IP Right Cessation
- 2000-08-18 DE DE60029701T patent/DE60029701T8/de active Active
- 2000-08-18 BR BRPI0003695-1A patent/BR0003695B1/pt not_active IP Right Cessation
- 2000-08-18 EP EP00117807A patent/EP1078989B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-18 ES ES00117807T patent/ES2269047T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-19 KR KR1020000048059A patent/KR100799469B1/ko active IP Right Grant
- 2000-08-20 CN CN2007101679490A patent/CN101230366B/zh not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-20 CN CNB001306723A patent/CN100379871C/zh not_active Expired - Lifetime
- 2000-08-21 ID IDP20000691D patent/ID26915A/id unknown
-
2005
- 2005-06-13 US US11/150,265 patent/US7208296B2/en not_active Ceased
-
2007
- 2007-01-29 US US11/668,079 patent/US20070134773A1/en not_active Abandoned
- 2007-10-19 KR KR1020070105509A patent/KR100866479B1/ko active IP Right Grant
-
2008
- 2008-08-22 KR KR1020080082448A patent/KR20080083103A/ko not_active Application Discontinuation
- 2008-11-07 US US12/266,921 patent/US20090162907A1/en not_active Abandoned
-
2009
- 2009-04-24 US US12/429,421 patent/USRE42350E1/en not_active Expired - Lifetime
- 2009-10-30 KR KR1020090104090A patent/KR20090127855A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100383252C (zh) * | 2003-05-07 | 2008-04-23 | 味之素株式会社 | 生产l-谷氨酸的方法 |
WO2004099426A1 (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-18 | Ajinomoto Co., Inc. | L-グルタミン酸の製造法 |
WO2004111258A1 (ja) * | 2003-06-10 | 2004-12-23 | Ajinomoto Co., Inc. | L−グルタミン酸の製造法 |
WO2006051660A1 (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-18 | Ajinomoto Co., Inc. | L-アミノ酸の製造法 |
JP4734959B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2011-07-27 | 味の素株式会社 | 腸内細菌科に属する微生物内で自律複製可能な新規プラスミド |
JP2006230311A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Ajinomoto Co Inc | 腸内細菌科に属する微生物内で自律複製可能な新規プラスミド |
WO2008090770A1 (ja) | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Ajinomoto Co., Inc. | L-アミノ酸を生産する微生物及びl-アミノ酸の製造法 |
EP2657332A1 (en) | 2007-03-14 | 2013-10-30 | Ajinomoto Co., Inc. | Methods for producing an amino acid of the L-glutamic acid family |
WO2008114721A1 (ja) | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Ajinomoto Co., Inc. | L-グルタミン酸系アミノ酸生産微生物及びアミノ酸の製造法 |
WO2008133161A1 (ja) | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Ajinomoto Co., Inc. | カルボキシル基を有する酸性物質の製造法 |
WO2010027022A1 (ja) | 2008-09-05 | 2010-03-11 | 味の素株式会社 | L-アミノ酸生産菌及びl-アミノ酸の製造法 |
JP2015091265A (ja) * | 2008-10-29 | 2015-05-14 | 株式会社カネカ | L−アミノ酸の製造方法 |
US9464306B2 (en) | 2008-10-29 | 2016-10-11 | Kaneka Corporation | Method for producing L-amino acid |
WO2012147989A1 (en) | 2011-04-25 | 2012-11-01 | Ajinomoto Co.,Inc. | A method for producing an l-amino acid belonging to the glutamate family, using a coryneform bacterium |
WO2013018734A1 (ja) | 2011-07-29 | 2013-02-07 | 三井化学株式会社 | 二酸化炭素固定経路を導入した微生物 |
WO2015041265A1 (ja) | 2013-09-17 | 2015-03-26 | 味の素株式会社 | 海藻由来バイオマスからのl-アミノ酸の製造方法 |
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4427878B2 (ja) | 析出を伴う発酵法によるl−グルタミン酸の製造法 | |
US6596517B2 (en) | Method for producing L-glutamic acid | |
EP0952221B1 (en) | L-Glutamic acid-producing bacterium and method for producing L-glutamic acid | |
JP4599726B2 (ja) | L−グルタミン酸の製造法 | |
JP4292724B2 (ja) | 有機態窒素含有組成物及びそれを含む肥料 | |
JP3921866B2 (ja) | L−グルタミン酸生産菌及びl−グルタミン酸の製造法 | |
JP4599725B2 (ja) | L−グルタミン酸の製造法 | |
JP2000189169A (ja) | L―グルタミン酸生産菌及びl―グルタミン酸の製造法 | |
JP5325372B2 (ja) | L−グルタミン酸の製造法 | |
AU2005200716B2 (en) | Method for producing L-glutamic acid by fermentation accompanied by precipitation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081104 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20081211 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081226 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090105 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091124 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4427878 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091207 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |