JP2001307731A - 正極活物質及び非水電解質電池 - Google Patents

正極活物質及び非水電解質電池

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JP2001307731A JP2000128999A JP2000128999A JP2001307731A JP 2001307731 A JP2001307731 A JP 2001307731A JP 2000128999 A JP2000128999 A JP 2000128999A JP 2000128999 A JP2000128999 A JP 2000128999A JP 2001307731 A JP2001307731 A JP 2001307731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリビン構造を有するリン酸化合物におい
て、従来困難であったMnのレドックス発生を実現し、
高い放電電圧及び優れた充放電特性を示す。 【解決手段】 一般式LixMny1-yPO4(ただし、
0<x≦2であり、0<y<1である。AはTi、Z
n、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素である。ま
たは、AはTi、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる
複数の金属元素である。)で表される化合物を含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムを可逆的
にドープ/脱ドープ可能な正極活物質、及びこの正極活
物質を用いた非水電解質電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の電子機器の飛躍的進歩とと
もに、長時間便利に、かつ経済的に使用できる電池とし
て、再充電可能な二次電池の研究が進められている。代
表的な二次電池としては、鉛蓄電池、アルカリ蓄電池、
リチウム二次電池等が知られている。
【0003】上記のような二次電池の中でも特に、リチ
ウム二次電池は、高出力、高エネルギー密度などの利点
を有している。リチウム二次電池は、リチウムイオンを
可逆的に脱挿入可能な活物質を有する正極と負極と、非
水電解質とから構成される。
【0004】このリチウム二次電池の正極活物質として
は、金属酸化物、金属硫化物、あるいはポリマ等が用い
られ、例えばTiS2、MoS2、NbSe2、V25
のリチウム非含有化合物や、LiMO2(M=Co、N
i、Mn、Fe等)、LiMn24等のようなリチウム
複合酸化物等が知られている。
【0005】現在、対リチウム電位で4Vの電位を有す
る正極活物質として、LiCoO2が広く実用化されて
いる。このLiCoO2は、高エネルギー密度、高電圧
を有し、様々な面で理想的な正極材料である。
【0006】しかしながら、Coは地球上に偏在し、か
つ稀少な資源であるため、コストが高くつく他、安定供
給が難しいという問題がある。そのため、Coに代わ
り、資源として豊富に存在し、安価なNiやMnをベー
スにした正極材料の開発が望まれている。
【0007】LiNiO2を含有する正極は、理論容量
が大きく、且つ高放電電位を有するものの、充放電サイ
クルの進行に伴ってLiNiO2の結晶構造が崩壊して
しまう。このため、放電容量の低下を引き起こしたり、
熱安定性に劣る等の問題がある。
【0008】Mnをベースとした正極材料として、正ス
ピネル型構造をもち、空間群Fd3mを有するLiMn
24が提案されている。このLiMn24は、対リチウ
ム電位で4V級という、LiCoO2と同等の高い電位
を有する。さらに、LiMn24は、合成が容易である
こと、及び高い電池容量を有することから、非常に有望
な材料であり、実用化されている。
【0009】しかし、実際にLiMn24を用いて構成
された電池では、高温保存時における容量劣化が大きい
ことや、Mnが電解液中へ溶解してしまうといった、安
定性やサイクル特性が十分でないといった問題が残され
ている。
【0010】そこで、オリビン構造を有する遷移金属M
のリン酸化合物(MはFe、Mn、Co、Niであ
る。)をリチウムイオン電池の正極に用いることが、特
開平9−134724において提案されている。また、
上述のオリビン構造を有する遷移金属Mのリン酸化合物
のうち、例えばLiFePO4をリチウムイオン電池の
正極に用いることが、特開平9−171827号公報に
おいて提案されている。
【0011】LiFePO4は、体積密度が3.6g/
cm3と大きく、3.4Vの高電位を発生し、理論容量
も170mAh/gと大きい。しかも、LiFePO4
は、初期状態で、電気化学的に脱ドープ可能なLiを、
Fe原子1個当たりに1個含んでいるので、リチウムイ
オン電池の正極活物質として有望な材料である。
【0012】しかし、上記の公報で報告されているよう
に、LiFePO4を正極活物質として用いて構成され
た実際の電池では、60mAh/g〜70mAh/g程
度の実容量しか得られていない。その後、Journal of t
he Electrochemical Society,144,1188(1997)におい
て120mAh/g程度の実容量が報告されているが、
理論容量が170mAh/gであることを考えると、十
分な容量を有しているとはいえない。また、LiFeP
4の放電電圧は3.4Vであり、現行のリチウムイオ
ン電池に用いられている正極材料よりも放電電圧が低い
という問題がある。
【0013】そこで、Feよりも酸化還元電位の高い元
素である、Mnを主体としたオリビン構造を有するリン
酸化合物として、LiMnPO4を、リチウムイオン電
池の正極に用いることが提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LiM
nPO4を基本組成とする、従来のMnを主体としたオ
リビン構造を有するリン酸化合物は、Mnのレドックス
発生が困難であった。前記のJournal of the Electroch
emical Society,144,1188(1997)によると、Mnを主
体とするオリビン構造を有するリン酸化合物のうち、M
nのレドックス発生が可能な例は、Mnの一部をFeで
置換した構造を有するLiMnxFe1-xPO4のみと報
告されている。
【0015】このように、Mnを用いたオリビン構造を
有するリン酸化合物は、Mnが高い酸化還元電位を有す
ることから、優れた特性を期待されているものの、電池
として作動するものはごくわずかである。このため、オ
リビン構造を有するリン酸化合物の、さらなる開発が望
まれている。
【0016】そこで本発明はこのような従来の実状に鑑
みて提案されたものであり、オリビン構造を有するリン
酸化合物において、従来困難であったMnのレドックス
発生を実現し、高い放電電圧及び優れた充放電特性を示
す正極活物質、及びその正極活物質を用いた非水電解質
電池を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、Mnのレドッ
クスが困難である原因は、充電状態で発生するMn3+
よってヤーン−テラー効果が生じ、オリビン構造を有す
るリン酸化合物の結晶構造をひずませるためであるとの
知見に至った。
【0018】本発明にかかる正極活物質は、このような
知見に基づいて完成されたものであって、一般式Lix
Mny1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、0<y
<1であり、AはTi、Zn、Mg、Coから選ばれる
一種の金属元素である。)で表される化合物を含有する
ことを特徴とする。
【0019】以上のように構成された正極活物質では、
オリビン構造を有するリン酸化合物であるLixMny
1-yPO4は、Mnの一部を、Ti、Zn、Mg、Coか
ら選ばれる一種の金属元素Aで置換してなる。この金属
元素Aは、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希釈
することができるため、LixMny1-yPO4の結晶構
造のひずみを抑制することができる。
【0020】また、本発明にかかる正極活物質は、一般
式LixMny1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、
0<y<1であり、AはTi、Fe、Zn、Mg、Co
から選ばれる複数の金属元素である。)で表される化合
物を含有することを特徴とする。
【0021】以上のように構成された正極活物質では、
オリビン構造を有するリン酸化合物であるLixMny
1-yPO4は、Mnの一部を、Ti、Fe、Zn、Mg、
Coから選ばれる複数の金属元素Aで置換してなる。こ
の金属元素Aは、Mn3 +に起因するヤーン−テラー効果
を希釈することができるため、LixMny1- yPO4
結晶構造のひずみを抑制することができる。
【0022】また、本発明にかかる非水電解質電池は、
正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極
と、上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを
有し、上記正極活物質は、一般式LixMny1-yPO4
(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であり、Aは
Ti、Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素で
ある。)で表される化合物を含有することを特徴とす
る。
【0023】以上のように構成された非水電解質電池で
は、正極活物質として、Mnの一部を、Ti、Zn、M
g、Coから選ばれる一種の金属元素Aで置換してなる
LixMny1-yPO4を含有している。正極活物質とし
て用いるLixMny1 -yPO4において、金属元素A
は、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希釈するこ
とができるため、LixMny1-yPO4の結晶構造のひ
ずみを抑制することができる。このため、LixMny
1-yPO4は、Mnのレドックス発生を実現できる。した
がって、高い放電電圧を有し、充放電特性に優れた非水
電解質電池が実現される。
【0024】また、本発明にかかる非水電解質電池は、
正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極
と、上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを
有し、上記正極活物質は、一般式LixMny1-yPO4
(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であり、Aは
Ti、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属
元素である。)で表される化合物を含有することを特徴
とする以上のように構成された非水電解質電池では、正
極活物質として、Mnの一部を、Ti、Fe、Zn、M
g、Coから選ばれる複数の金属元素Aで置換してなる
LixMny1-yPO4を含有している。正極活物質とし
て用いるLixMny1-yPO4において、金属元素A
は、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希釈するこ
とができるため、LixMny1-yPO4の結晶構造のひ
ずみを抑制することができる。このため、LixMny
1-yPO4は、Mnのレドックス発生を実現できる。した
がって、高い放電電圧を有し、充放電特性に優れた非水
電解質電池が実現される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる正極活物質
及び非水電解質電池の具体的な実施の形態について、図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】本発明において、正極活物質は、オリビン
構造を有し、一般式LixMny1 -yPO4(ただし、0
<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、Zn、
Mg、Coから選ばれる一種の金属元素である。)なる
組成で表される化合物、又は、一般式LixMny1-y
PO4(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であ
り、AはTi、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複
数の金属元素である。)で表される化合物を含有してい
る。
【0027】金属元素Aが一種からなる場合、Lix
y1-yPO4で表される化合物としては、具体的に
は、LixMnyTi1-yPO4、LixMnyZn1-y
4、LixMnyMg1-yPO4、LixMnyCo1-yPO
4等が挙げられる。
【0028】また、金属元素Aが複数からなる場合、L
xMny1-yPO4で表される化合物としては、具体的
には、LixMny(Ti,Co)1-yPO4、LixMny
(Ti,Fe)1-yPO4、LixMny(Ti,Zn)
1-yPO4、LixMny(Ti,Co)1-yPO4、Lix
Mny(Fe,Zn)1-yPO4、LixMny(Fe,M
g)1-yPO4、LixMny(Fe,Co)1-yPO4、L
xMny(Zn,Mg)1-yPO4、LixMny(Zn,
Co)1-yPO4、LixMny(Mg,Co)1-yPO4
(なお、( )内の組成比は任意である。)が挙げられ
る。
【0029】従来、Mnを主体としたオリビン構造を有
するリン酸化合物であるLiMnPO4は、リチウム二
次電池の正極活物質として用いられたときに、LiMn
xFe1-xPO4を除いては、電池として作動することが
不可能であった。この理由は必ずしも明らかではない
が、以下に述べるような理由のためではないかと推測さ
れる。
【0030】電池が充電状態とされたとき、すなわちオ
リビン構造を有するLiMnPO4からLiを取り出す
ことに伴い、Mn2+がMn3+に酸化される。Mn3+はヤ
ーン−テラー効果を生じ、Mn3+−O−Mn3+の元素間
における相互作用を引き起こす。このヤーン−テラー効
果による元素間の相互作用が、LiMnPO4の結晶構
造全体をひずませるため、Mnのレドックスが困難とな
り、電池としての作動を妨げてしまう。
【0031】そこで、本発明にかかる正極活物質は、M
nを主体としたオリビン構造を有するLiMnPO
4中、Mnの一部を適切に選択された金属元素Aにて置
換してなる構造の、LixMny1-yPO4を含有してい
る。
【0032】そして、Mnの一部を置換している金属元
素Aは、LixMny1-yPO4が充電状態とされたとき
に生ずる、Mn3+−O−Mn3+の元素間における相互作
用を切断することができる。すなわち、Mn3+によるヤ
ーン−テラー効果が希釈されるため、LixMny1-y
PO4の結晶構造全体としてのひずみは、Mnのレドッ
クス発生を実現可能なレベルに抑制される。したがっ
て、このオリビン構造を有しLixMny1-yPO4で表
される化合物を含有する正極活物質は、Mnのレドック
ス発生を実現し、電池として作動することが可能とな
る。
【0033】このLixMny1-yPO4において、Mn
の組成yは、0<y<1の値をとることができる。すな
わち、金属元素Aは、その組成1−yが0<(1−y)
<1の範囲で、Mnの一部と置換可能である。しかしな
がら、金属元素Aは、その組成1−yが、0.05≦
(1−y)≦0.5の範囲でMnの一部と置換されるこ
とが好ましい。金属元素Aの組成1−yが0.05未満
である場合、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希
釈する効果が不十分となる虞がある。一方、金属元素A
の組成1−yが0.5を上回る場合、レドックスの主体
としてのMnがLixMny1-yPO4において占める割
合が不足するため、電池のエネルギー密度が小さくなる
虞がある。
【0034】また、LixMny1-yPO4は、粒子径が
10μm以下であるものを含むことが好ましい。正極活
物質が含有するLixMny1-yPO4として、粒子径が
10μm以下であるものを含まない場合には、結晶化が
過度に進行して巨大粒子となったものが大部分を占めて
いる虞がある。このため、電荷担体であるリチウムが、
正極活物質の粒子内において円滑に拡散することができ
ない虞がある。
【0035】粒子径が10μm以下であるものを含むこ
とで、正極活物質におけるリチウムイオンの拡散を円滑
なものとすることができる。
【0036】さらに、このLixMny1-yPO4は、ブ
ルナウアー・エメット・テーラー(BET)比表面積が
0.5m2/g以上であることが好ましい。粒子径の大
きな正極活物質の場合、表面積が小さくなる。このよう
な状況下で大電流を流す場合、すなわち短時間に大量の
リチウムイオンを活物質に導入する場合、活物質中のリ
チウムの拡散が外部からのリチウムの供給に追いつかな
くなり、見かけ上容量が減少する。従って、大電流下で
も十分な容量を確保するためには、比表面積を大きくす
る、ひいては上述したように、粒径を小さくするべく技
術的な施策が必要となってくる。
【0037】LixMny1-yPO4のBET比表面積を
0.5m2/g以上とすることで、活物質中でのリチウ
ムの拡散を速やかにし、大電流下でも十分な容量を確保
することができる。
【0038】上述したようなLixMny1-yPO4は、
以下のようにして合成される。
【0039】本発明において、オリビン構造を有するL
xMny1-yPO4は、種々の方法により合成すること
ができる。例えば、金属元素AがTiである場合、先
ず、合成原料として例えば酸化チタン(TiO2)と、
炭酸マンガン(MnCO3)と、リン酸二水素アンモニ
ウム(NH42PO4)と、炭酸リチウム(Li2
3)とを所定比で混合して前駆体とする。次に、この
前駆体を窒素等の不活性ガス雰囲気中、所定の温度で加
熱することにより、LixMnyTi1-yPO4が合成され
る。
【0040】なお、金属元素Aが他の元素である場合、
又は複数の元素からなる場合であっても、上述のLix
MnyTi1-yPO4を合成する場合と同様にして合成す
ることができる。具体的には、金属元素Aを含む化合物
と、上述の炭酸マンガン(MnCO3)と、リン酸二水
素アンモニウム(NH42PO4)と、炭酸リチウム
(Li2CO3)とを所定比で混合して前駆体とする。次
に、この前駆体を窒素等の不活性ガス雰囲気中、所定の
温度で加熱することにより、LixMny1-yPO4が合
成される。具体的な金属元素Aを含む化合物として、例
えばシュウ酸マグネシウム(MgC24・2H2O)、
酸化亜鉛(ZnO)、シュウ酸コバルト(CoC24
2H2O)、シュウ酸鉄(FeC24・2H2O)等を挙
げることができる。
【0041】上述の前駆体を加熱する際の具体的な加熱
温度は、300℃以上、790℃以下の範囲とすること
が好ましい。この温度範囲内にて前駆体を加熱すること
により、オリビン単相のLixMny1-yPO4を得るこ
とができる。LixMny1-yPO4の合成温度が300
℃よりも低いと、化学反応と結晶化が十分に進まず、均
一なLixMny1-yPO4を得ることができない虞があ
る。また、LixMny1-yPO4の合成温度が790℃
よりも高いと、結晶化が過剰に進行してしまい、不純物
の析出を抑えられない虞がある。
【0042】つぎに、上述のようなLixMny1-y
4を正極活物質として用いた非水電解質電池の構成に
ついて、図1を用いて説明する。
【0043】この非水電解質電池1は、図1に示すよう
に、負極2と、負極2を収容する負極缶3と、正極4
と、正極4を収容する正極缶5と、正極4と負極2との
間に配されたセパレータ6と、絶縁ガスケット7とを備
え、負極缶3及び正極缶5内に非水電解液が充填されて
なる。
【0044】負極2は、負極集電体上に、負極活物質を
含有する負極活物質層が形成されてなる。負極集電体と
しては、例えばニッケル箔、銅箔等が用いられる。
【0045】負極活物質としては、リチウムをドープ/
脱ドープ可能なものを用い、具体的には、金属リチウ
ム、リチウム合金、リチウムがドープされた導電性高分
子、層状化合物(炭素材料や金属酸化物など)等を用い
る。
【0046】負極活物質層に含有される結合剤として
は、この種の非水電解質電池の負極活物質層の結合剤と
して通常用いられている公知の樹脂材料等を用いること
ができる。
【0047】また、負極としては、負極活物質となる例
えば金属リチウム箔を用いても良い。
【0048】負極缶3は、負極2を収容するものであ
り、また、非水電解質電池1の外部負極となる。
【0049】正極4は、正極集電体上に、正極活物質を
含有する正極活物質層が形成されてなる。この非水電解
質電池1では、正極活物質として、上述した一般式Li
xMny1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、0<y
<1であり、AはTi、Zn、Mg、Coから選ばれる
一種の金属元素である。)で表される化合物、又は一般
式LixMny1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、
0<y<1であり、AはTi、Fe、Zn、Mg、Co
から選ばれる複数の金属元素である。)で表される化合
物を含有している。正極集電体としては、例えばアルミ
ニウム箔等が用いられる。
【0050】正極活物質層に含有される結合剤として
は、この種の非水電解質電池の正極活物質層の結合剤と
して通常用いられている公知の樹脂材料等を用いること
ができる。
【0051】正極缶5は、正極4を収容するものであ
り、また、非水電解質電池1の外部正極となる。
【0052】セパレータ6は、正極4と、負極2とを離
間させるものであり、この種の非水電解質電池のセパレ
ータとして通常用いられている公知の材料を用いること
ができ、例えばポリプロピレンなどの高分子フィルムが
用いられる。また、リチウムイオン伝導度とエネルギー
密度との関係から、セパレータの厚みはできるだけ薄い
ことが必要である。具体的には、セパレータの厚みは例
えば50μm以下が好ましい。
【0053】絶縁ガスケット7は、負極缶3に組み込ま
れ一体化されている。この絶縁ガスケット7は、負極缶
3及び正極缶5内に充填された非水電解液の漏出を防止
するためのものである。
【0054】非水電解液としては、非プロトン性非水溶
媒に電解質を溶解させた溶液を用いる。
【0055】非水溶媒としては、例えばプロピレンカー
ボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、スル
ホラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチル
1,3−ジオキソラン、プロピオン酸メチル、酪酸メチ
ル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ
プロピルカーボネート等を使用することができる。特
に、電圧安定性の点からは、プロピレンカーボネート、
ビニレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカ
ーボネート等の鎖状カーボネート類を使用することが好
ましい。また、このような非水溶媒は、1種類を単独で
用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
【0056】また、非水溶媒に溶解させる電解質として
は、例えば、LiPF6、LiClO4、LiAsF6
LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22
のリチウム塩を使用することができる。これらのリチウ
ム塩の中でも、LiPF6、LiBF4を使用することが
好ましい。
【0057】上述のように、この非水電解質電池1は、
正極活物質として、一般式LixMny1-yPO4(ただ
し、0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、
Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素であ
る。)で表される化合物、又は一般式LixMny1-y
PO4(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であ
り、AはTi、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複
数の金属元素である。)で表される化合物を含有してい
る。正極活物質として用いられるLixMny1 -yPO4
は、Mnの一部を適切に選択された金属元素Aにて置換
してなる。この金属元素Aは、Mn3+に起因するヤーン
−テラー効果を希釈するため、LixMny1-yPO4
結晶構造のひずみを抑制する。これにより、LixMny
1-yPO4は、従来困難であったMnのレドックス発生
を実現することができる。したがって、LixMny
1-yPO4を正極活物質として用いた非水電解質電池1
は、4V付近の高い放電電圧を実現し、優れた充放電特
性を有するものとなる。
【0058】そして、LixMny1-yPO4を正極活物
質として用いた非水電解質電池1は、例えばつぎのよう
にして製造される。
【0059】負極2としては、まず、負極活物質と結着
剤とを溶媒中に分散させてスラリーの負極合剤を調製す
る。次に、得られた負極合剤を集電体上に均一に塗布、
乾燥して負極活物質層を形成することにより負極2が作
製される。上記負極合剤の結着剤としては、公知の結着
剤を用いることができるほか、上記負極合剤に公知の添
加剤等を添加することができる。また、負極活物質とな
る金属リチウムをそのまま負極2として用いることもで
きる。
【0060】正極4としては、まず、正極活物質となる
LixMny1-yPO4とグラファイト等の導電剤と結着
剤とを溶媒中に分散させてスラリーの正極合剤を調製す
る。次に、得られた正極合剤を集電体上に均一に塗布、
乾燥して正極活物質層を形成することにより正極4が作
製される。上記正極合剤の結着剤としては、公知の結着
剤を用いることができるほか、上記正極合剤に公知の添
加剤等を添加することができる。
【0061】非水電解液は、電解質塩を非水溶媒中に溶
解することにより調製される。
【0062】そして、負極2を負極缶3に収容し、正極
4を正極缶5に収容し、負極2と正極4との間に、ポリ
プロピレン製多孔質膜等からなるセパレータ6を配す
る。負極缶3及び正極缶5内に非水電解液を注入し、絶
縁ガスケット7を介して負極缶3と正極缶5とをかしめ
て固定することにより、非水電解質電池1が完成する。
【0063】上述のように、正極活物質は、一般式Li
xMny1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、0<y
<1であり、AはTi、Zn、Mg、Coから選ばれる
一種の金属元素である。)なる組成で表される化合物、
又は一般式LixMny1-yPO4(ただし、0<x≦2
であり、0<y<1であり、AはTi、Fe、Zn、M
g、Coから選ばれる複数の金属元素である。)で表さ
れる化合物を含有している。このため、この正極活物質
は、LixMny1-yPO4中のMn3 +に起因するヤーン
−テラー効果が希釈される。したがって、この正極活物
質は、LixMny1-yPO4の結晶構造のひずみが抑制
されて、従来のMnを主体としたオリビン構造を有する
リン酸化合物としては困難であった、Mnのレドックス
発生が実現可能となる。
【0064】また、この非水電解質電池1は、正極活物
質として、一般式LixMny1-yPO4(ただし、0<
x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、Zn、M
g、Coから選ばれる一種の金属元素である。)なる組
成で表される化合物、又は一般式LixMny1-yPO4
(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であり、Aは
Ti、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属
元素である。)で表される化合物を含有している。この
非水電解質電池1は、Mnのレドックス発生が可能なL
xMny1-yPO4を有しているため、高い放電電圧を
有し、優れた充放電特性を有するものとなる。
【0065】上述したような本実施の形態にかかる非水
電解質電池1は、円筒型、角型、コイン型、ボタン型
等、その形状については特に限定されることはなく、ま
た、薄型、大型等の種々の大きさにすることができる。
【0066】なお、上述した実施の形態では、非水電解
質として電解質塩を非水溶媒に溶解してなる非水電解液
を用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、非水電解質として、固体電解
質や、膨潤溶媒を含有するゲル状の固体電解質を用いた
場合にも適用可能である。また、本発明は、一次電池に
ついても二次電池についても適用可能である。
【0067】なお、正極活物質の合成方法において、金
属元素Aを含む化合物と炭酸マンガンとリン酸二水素ア
ンモニウムと炭酸リチウムとを合成原料として用いる方
法を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、上記以外のあらゆる化合物を合成原料と
して用いることができる。
【0068】また、正極活物質の合成方法において、L
xMny1-yPO4の合成原料となる化合物の粉末を混
合して加熱する固相反応による方法を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、固相反
応又は固相反応以外の種々の化学合成法を適用して一般
式LixMny1-yPO4で表される化合物を合成するこ
とができる。
【0069】
【実施例】本発明の効果を調べるべく、LixMny
1-yPO4を合成した。そして、得られたLixMny
1-yPO4を正極活物質として用いて電池を作製し、その
特性を評価した。
【0070】まず、以下に示す実施例1及び比較例1で
は、LiMnPO4中のMnの一部を、Tiで置換した
場合の効果を検討した。
【0071】実施例1 先ず、正極活物質としてLiMn0.8Ti0.2PO4を合
成した。
【0072】LiMn0.8Ti0.2PO4を合成するため
に、先ず、酸化チタン(TiO2)と炭酸マンガン(M
nCO3)とリン酸二水素アンモニウム(NH42
4)と炭酸リチウム(Li2CO3)とを、モル比が
0.4:1.6:2:1になるように混合し、ボールミ
ルにより十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、30
0℃にて、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物
を調製した。得られた合成中間物を、さらにボールミル
により十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、500
℃又は600℃にて、24時間加熱することにより、L
iMn0.8Ti0.2PO4を合成した。
【0073】そして、上述のようにして得られたLiM
0.8Ti0.2PO4を正極活物質として用いて電池を作
製した。なお、ここでは、600℃にて加熱することに
より得られたLiMn0.8Ti0.2PO4を用いて電池を
作製した。
【0074】先ず、正極活物質として乾燥したLiMn
0.8Ti0.2PO4を85重量%と、導電剤としてアセチ
レンブラックを10重量%と、結着剤としてポリフッ化
ビニリデンを5重量%とを、溶媒としてN−メチル−2
−ピロリドン中に均一に混合してペースト状の正極合剤
を調製した。なお、ポリフッ化ビニリデンには、アルド
リッチ社製の#1300を用いた。
【0075】次に、この正極合剤を集電体となるアルミ
ニウムメッシュ上に塗布し、乾燥アルゴン雰囲気下、1
00℃で1時間乾燥して正極活物質層を形成した。
【0076】そして、正極活物質層が形成されたアルミ
ニウムメッシュを、直径15mmの円板状に打ち抜くこ
とによりペレット状の正極とした。なお、この正極1個
には、60mgの活物質が担持されている。
【0077】次に、リチウム金属箔を正極と略同形に打
ち抜くことにより負極とした。
【0078】次に、プロピレンカーボネートとジメチル
カーボネートとの等容量混合溶媒に、LiPF6を1m
ol/lの濃度で溶解させることにより非水電解液を調
製した。
【0079】以上のようにして得られた正極を正極缶に
収容し、負極を負極缶に収容し、正極と負極との間にセ
パレータを配した。正極缶及び負極缶内に非水電解液を
注入し、正極缶と負極缶とをかしめて固定することによ
り、2025型のコイン型テストセルを作製した。
【0080】比較例1 先ず、正極活物質として、LiMnPO4を合成した。
【0081】LiMnPO4を合成するために、先ず、
炭酸マンガン(MnCO3)とリン酸二水素アンモニウ
ム(NH42PO4)と炭酸リチウム(Li2CO3)と
を、モル比が2:2:1になるように混合し、ボールミ
ルにより十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、30
0℃にて、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物
を調製した。得られた合成中間物を、さらにボールミル
により十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、600
℃にて、24時間加熱することにより、LiMnPO4
を合成した。
【0082】次に、得られたLiMnPO4を正極活物
質として用いて、実施例1と同様にしてテストセルを作
製した。
【0083】つぎに、上述したような方法により合成さ
れた実施例1のLiMn0.8Ti0. 2PO4及び比較例1
のLiMnPO4について、粉末X線回折パターンを測
定した。粉末X線回折の測定条件をつぎに示す。
【0084】 使用装置:リガクRINT2500回転対陰極 X線:CuKα,40kV,100mA ゴニオメータ:縦型標準、半径185mm カウンタモノクロメータ:使用 フィルタ:使用しない スリット幅:ダイバージェントスリット(DS)=1° レシービングスリット(RS)=1° スキャッタリングスリット(SS)=0.15mm 計数装置:シンチレーションカウンタ 測定法:反射法、連続スキャン 走査範囲:2θ=10°〜80° スキャンスピード:4°/分 実施例1において、500℃及び600℃にて加熱、合
成されたLiMn0.8Ti0.2PO4のそれぞれの粉末X
線回折パターンを、図2に示す。図2から、生成物中に
LiMn0.8Ti0.2PO4以外の不純物の存在は確認さ
れず、単相のオリビン構造を有するLiMn0.8Ti0.2
PO4が得られていることがわかる。
【0085】一方、比較例1で合成されたLiMnPO
4の粉末X線回折パターンを図3に示す。図3から、単
相のLiMnPO4が得られていることがわかる。
【0086】また、以上のようにして作製されたテスト
セルについて、充放電試験を行った。
【0087】まず、各テストセルに対して定電流充電を
行い、電池電圧が4.5Vになった時点で、定電流充電
から定電圧充電に切り替えて、電圧を4.5Vに保った
まま充電を行った。そして、電流が0.05mA/cm
2以下になった時点で充電を終了させた。その後、放電
を行い、電池電圧が2.0Vまで低下した時点で放電を
終了させた。なお、充電、放電ともに常温(23℃)で
行った。
【0088】実施例1において、600℃にて加熱、合
成されたLiMn0.8Ti0.2PO4を、正極活物質とし
て用いた電池についての充放電特性を、図4に示す。ま
た、比較例1において、合成されたLiMnPO4を正
極活物質として用いた電池についての充放電特性を、図
5に示す。
【0089】図4から明らかなように、LiMn0.8
0.2PO4を正極活物質として用いた電池は、4V付近
に平坦な電位を有しており、約85mAh/gの可逆充
放電容量を発生している。一方、図5から明らかなよう
に、正極活物質として単相のオリビン構造を有するLi
MnPO4を用いているものの、この電池には平坦な放
電領域が存在せず、Mnのレドックスが起こらないこと
がわかる。これらのことから、Mnの一部をTiで置換
したLiMn0.8Ti0.2PO4は、Mnのレドックス発
生を実現し、高放電電圧を有する正極活物質として利用
できることがわかった。
【0090】つぎに、LiMnPO4中のMnの一部
を、Mgで置換した場合の効果を検討した。
【0091】実施例2 先ず、正極活物質として、LiMn0.8Mg0.2PO4
合成した。
【0092】LiMn0.8Mg0.2PO4を合成するため
に、先ず、シュウ酸マグネシウム(MgC24・2H2
O)と炭酸マンガン(MnCO3)とリン酸二水素アン
モニウム(NH42PO4)と炭酸リチウム(Li2CO
3)とを、モル比が0.4:1.6:2:1になるよう
に混合し、ボールミルにより十分に粉砕、混合した後、
窒素雰囲気下、300℃にて、3時間の仮焼成を行うこ
とにより合成中間物を調製した。得られた合成中間物
を、さらにボールミルにより十分に粉砕、混合した後、
窒素雰囲気下、600℃にて、24時間加熱することに
より、LiMn0.8Mg0.2PO4を合成した。
【0093】次に、得られたLiMn0.8Mg0.2PO4
を正極活物質として用いて、実施例1と同様にしてテス
トセルを作製した。
【0094】上述したような方法により合成された実施
例2のLiMn0.8Mg0.2PO4について、実施例1と
同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定した。
LiMn0.8Mg0.2PO4の粉末X線回折パターンを図
6に示す。また、作製されたテストセルについて、実施
例1と同様にして充放電試験を行った。LiMn0 .8
0.2PO4を正極活物質として用いた電池についての充
放電特性を、図7に示す。
【0095】図6から明らかなように、単相のオリビン
構造を有するLiMn0.8Mg0.2PO4が得られている
ことがわかる。そして、図7から明らかなように、この
LiMn0.8Mg0.2PO4を正極活物質として用いた電
池は、4V付近に平坦な電位を有している。これらのこ
とから、Mnの一部をMgで置換したLiMn0.8Mg
0.2PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電電
圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
【0096】つぎに、LiMnPO4中のMnの一部
を、Znで置換した場合の効果を検討した。
【0097】実施例3 先ず、正極活物質として、LiMn0.8Zn0.2PO4
合成した。
【0098】LiMn0.8Zn0.2PO4を合成するため
に、先ず、酸化亜鉛(ZnO2)と炭酸マンガン(Mn
CO3)とリン酸二水素アンモニウム(NH42PO4
と炭酸リチウム(Li2CO3)とを、モル比が0.4:
1.6:2:1になるように混合し、ボールミルにより
十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、300℃に
て、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物を調製
した。得られた合成中間物を、さらにボールミルにより
十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、600℃に
て、24時間加熱することにより、LiMn0.8Zn0.2
PO4を合成した。
【0099】次に、得られたLiMn0.8Zn0.2PO4
を正極活物質として用いて、実施例1と同様にしてテス
トセルを作製した。
【0100】上述したような方法により合成された実施
例3のLiMn0.8Zn0.2PO4について、実施例1と
同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定した。
LiMn0.8Zn0.2PO4の粉末X線回折パターンを図
8に示す。また、作製されたテストセルについて、実施
例1と同様にして充放電試験を行った。LiMn0 .8
0.2PO4を正極活物質として用いた電池についての充
放電特性を、図9に示す。
【0101】図8から明らかなように、単相のオリビン
構造を有するLiMn0.8Zn0.2PO4が得られている
ことがわかる。そして、図9から明らかなように、この
LiMn0.8Zn0.2PO4を正極活物質として用いた電
池は、4V付近に平坦な電位を有している。これらのこ
とから、Mnの一部をZnで置換したLiMn0.8Zn
0.2PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電電
圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
【0102】つぎに、LiMnPO4中のMnの一部
を、Coで置換した場合の効果を検討した。
【0103】実施例4 先ず、正極活物質として、LiMn0.8Co0.2PO4
合成した。
【0104】LiMn0.8Co0.2PO4を合成するため
に、先ず、シュウ酸コバルト(CoC24・2H2O)
と炭酸マンガン(MnCO3)とリン酸二水素アンモニ
ウム(NH42PO4)と炭酸リチウム(Li2CO3
とを、モル比が0.4:1.6:2:1になるように混
合し、ボールミルにより十分に粉砕、混合した後、窒素
雰囲気下、300℃にて、3時間の仮焼成を行うことに
より合成中間物を調製した。得られた合成中間物を、さ
らにボールミルにより十分に粉砕、混合した後、窒素雰
囲気下、600℃にて、24時間加熱することにより、
LiMn0.8Co0.2PO4を合成した。
【0105】次に、得られたLiMn0.8Co0.2PO4
を正極活物質として用いて、実施例1と同様にしてテス
トセルを作製した。
【0106】上述したような方法により合成された実施
例4のLiMn0.8Co0.2PO4について、実施例1と
同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定した。
LiMn0.8Co0.2PO4の粉末X線回折パターンを図
10に示す。また、作製されたテストセルについて、実
施例1と同様にして充放電試験を行った。LiMn0.8
Co0.2PO4を正極活物質として用いた電池についての
充放電特性を、図11に示す。
【0107】図10から明らかなように、単相のオリビ
ン構造を有するLiMn0.8Co0. 2PO4が得られている
ことがわかる。そして、図11から明らかなように、こ
のLiMn0.8Co0.2PO4を正極活物質として用いた
電池は、4V付近に平坦な電位を有している。これらの
ことから、Mnの一部をCoで置換したLiMn0.8
0.2PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電
電圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
【0108】つぎに、LiMnPO4中のMnの一部
を、複数の金属元素としてFe及びTiで置換した場合
の効果を検討した。
【0109】実施例5 先ず、正極活物質として、LiMn0.7Fe0.2Ti0.1
PO4を合成した。
【0110】LiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4を合成す
るために、先ず、炭酸マンガン(MnCO3)とシュウ
酸鉄(FeC24・2H2O)と酸化チタン(TiO2
とリン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)と炭酸
リチウム(Li2CO3)とを、モル比が1.4:0.
4:0.2:2:1になるように混合し、ボールミルに
より十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、300℃
にて、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物を調
製した。得られた合成中間物を、さらにボールミルによ
り十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、600℃に
て、24時間加熱することにより、LiMn0.7Fe0.2
Ti0.1PO4を合成した。
【0111】次に、得られたLiMn0.7Fe0.2Ti
0.1PO4を正極活物質として用いて、実施例1と同様に
してテストセルを作製した。
【0112】上述したような方法により合成された実施
例5のLiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4について、実施
例1と同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定
した。LiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4の粉末X線回折
パターンを図12に示す。また、作製されたテストセル
について、実施例1と同様にして充放電試験を行った。
LiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4を正極活物質として用
いた電池についての充放電特性を、図13に示す。
【0113】図12から明らかなように、単相のオリビ
ン構造を有するLiMn0.7Fe0. 2Ti0.1PO4が得ら
れていることがわかる。そして、図13から明らかなよ
うに、このLiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4を正極活物
質として用いた電池は、4V付近に平坦な電位を有して
いる。これらのことから、Mnの一部を複数の金属元素
としてFe及びTiで置換したLiMn0.7Fe0.2Ti
0.1PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電電
圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
【0114】また、Fe及びTiの複数の金属元素でM
nを置換することにより、155mAh/gという高い
放電容量を得られることがわかった。
【0115】つぎに、LiMnPO4中のMnの一部
を、複数の金属元素としてFe及びMgで置換した場合
の効果を検討した。
【0116】実施例6 先ず、正極活物質として、LiMn0.7Fe0.25Mg
0.05PO4を合成した。
【0117】LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を合成
するために、先ず、炭酸マンガン(MnCO3)とシュ
ウ酸鉄(FeC24・2H2O)とシュウ酸マグネシウ
ム(MgC24・2H2O)とリン酸二水素アンモニウ
ム(NH42PO4)と炭酸リチウム(Li2CO3)と
を、モル比が1.4:0.5:0.1:2:1になるよ
うに混合し、ボールミルにより十分に粉砕、混合した
後、窒素雰囲気下、300℃にて、3時間の仮焼成を行
うことにより合成中間物を調製した。得られた合成中間
物を、さらにボールミルにより十分に粉砕、混合した
後、窒素雰囲気下、600℃にて、24時間加熱するこ
とにより、LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を合成し
た。
【0118】次に、得られたLiMn0.7Fe0.25Mg
0.05PO4を正極活物質として用いて、実施例1と同様
にしてテストセルを作製した。
【0119】上述したような方法により合成された実施
例6のLiMn0.7Fe0.25Mg0. 0 5PO4について、実
施例1と同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測
定した。LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4の粉末X線
回折パターンを図14に示す。また、作製されたテスト
セルについて、実施例1と同様にして充放電試験を行っ
た。LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を正極活物質と
して用いた電池についての充放電特性を、図15に示
す。
【0120】図14から明らかなように、単相のオリビ
ン構造を有するLiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4が得
られていることがわかる。そして、図15から明らかな
ように、このLiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を正極
活物質として用いた電池は、4V付近に平坦な電位を有
している。これらのことから、Mnの一部を複数の金属
元素としてFe及びMgで置換したLiMn0.7Fe
0.25Mg0.05PO4は、Mnのレドックス発生を実現
し、高放電電圧を有する正極活物質として利用できるこ
とがわかった。
【0121】また、Fe及びMgの複数の金属元素でM
nを置換することにより、Mg単独でMnを置換した実
施例2よりも、高い放電容量を得られることがわかっ
た。
【0122】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明にかかる正極活物質は、Mnを主体としたオリビン構
造を有するリン酸化合物であるLixMny1-yPO4
含有している。このLixMny1-yPO4は、Mnの一
部を、Ti、Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属
元素で置換してなる。また、Mnの一部を、Ti、F
e、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属元素で置
換してなる。この金属元素Aは、LixMny1-yPO4
が充電状態とされるときに生ずる、Mn3+に起因するヤ
ーン−テラー効果を希釈することができるため、Lix
Mny1-yPO4の結晶構造のひずみを抑制することが
できる。したがって、本発明によれば、従来困難であっ
たMnのレドックス発生を実現し、高放電電圧及び優れ
た充放電特性を有する正極活物質を提供することができ
る。
【0123】また、以上の説明からも明らかなように、
本発明にかかる非水電解質電池は、正極活物質として、
上述のようなMnのレドックス発生を実現したLix
y1-yPO4を用いている。したがって、本発明によ
れば、高い放電電圧を有し、優れた充放電特性を有する
非水電解質電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる非水電解質電池の一構成例を示
す断面図である。
【図2】実施例1において、500℃又は600℃にて
合成されたLiMn0.8Ti0. 2PO4の、それぞれの粉
末X線回折パターンを示す図である。
【図3】比較例1において合成された、LiMnPO4
の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図4】実施例1において600℃にて合成されたLi
Mn0.8Ti0.2PO4を、正極活物質として用いた電池
の充放電特性を示す図である。
【図5】比較例1において合成されたLiMnPO
4を、正極活物質として用いた電池の充放電特性を示す
図である。
【図6】実施例2において合成されたLiMn0.8Mg
0.2PO4の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図7】実施例2において合成されたLiMn0.8Mg
0.2PO4を、正極活物質として用いた電池の充放電特性
を示す図である。
【図8】実施例3において合成されたLiMn0.8Zn
0.2PO4の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図9】実施例3において合成されたLiMn0.8Zn
0.2PO4を、正極活物質として用いた電池の充放電特性
を示す図である。
【図10】実施例4において合成されたLiMn0.8
0.2PO4の粉末X線回折パターンを示す図である。
【図11】実施例4において合成されたLiMn0.8
0.2PO4を、正極活物質として用いた電池の充放電特
性を示す図である。
【図12】実施例5において合成されたLiMn0.7
0.2Ti0.1PO4の粉末X線回折パターンを示す図で
ある。
【図13】実施例5において合成されたLiMn0.7
0.2Ti0.1PO4を、正極活物質として用いた電池の
充放電特性を示す図である。
【図14】実施例6において合成されたLiMn0.7
0.25Mg0.05PO4の粉末X線回折パターンを示す図
である。
【図15】実施例6において合成されたLiMn0.7
0.25Mg0.05PO4を、正極活物質として用いた電池
の充放電特性を示す図である。
【符号の説明】
1 非水電解質電池、2 負極、3 負極缶、 4 正
極、 5 正極缶、6セパレータ、 7 絶縁ガスケッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ02 AK03 AL06 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ03 BJ16 HJ02 HJ05 HJ07 5H050 AA02 BA17 CA09 CB12 FA17 HA02 HA05 HA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式LixMny1-yPO4(ただし、
    0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、Z
    n、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素である。)
    で表される化合物を含有することを特徴とする正極活物
    質。
  2. 【請求項2】 上記LixMny1-yPO4は、粒子径が
    10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
    ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
    を特徴とする請求項1記載の正極活物質。
  3. 【請求項3】 一般式LixMny1-yPO4(ただし、
    0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、F
    e、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属元素であ
    る。)で表される化合物を含有することを特徴とする正
    極活物質。
  4. 【請求項4】 上記LixMny1-yPO4は、粒子径が
    10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
    ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
    を特徴とする請求項3記載の正極活物質。
  5. 【請求項5】 正極活物質を有する正極と、 負極活物質を有する負極と、 上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを有
    し、 上記正極活物質は、一般式LixMny1-yPO4(ただ
    し、0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、
    Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素であ
    る。)で表される化合物を含有することを特徴とする非
    水電解質電池。
  6. 【請求項6】 上記LixMny1-yPO4は、粒子径が
    10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
    ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
    を特徴とする請求項5記載の非水電解質電池。
  7. 【請求項7】 正極活物質を有する正極と、 負極活物質を有する負極と、 上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを有
    し、 上記正極活物質は、一般式LixMny1-yPO4(ただ
    し、0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、
    Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属元素で
    ある。)で表される化合物を含有することを特徴とする
    非水電解質電池。
  8. 【請求項8】 上記LixMny1-yPO4は、粒子径が
    10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
    ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
    を特徴とする請求項7記載の非水電解質電池。
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