JP2001307731A - 正極活物質及び非水電解質電池 - Google Patents
正極活物質及び非水電解質電池Info
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Abstract
て、従来困難であったMnのレドックス発生を実現し、
高い放電電圧及び優れた充放電特性を示す。 【解決手段】 一般式LixMnyA1-yPO4(ただし、
0<x≦2であり、0<y<1である。AはTi、Z
n、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素である。ま
たは、AはTi、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる
複数の金属元素である。)で表される化合物を含有す
る。
Description
にドープ/脱ドープ可能な正極活物質、及びこの正極活
物質を用いた非水電解質電池に関する。
もに、長時間便利に、かつ経済的に使用できる電池とし
て、再充電可能な二次電池の研究が進められている。代
表的な二次電池としては、鉛蓄電池、アルカリ蓄電池、
リチウム二次電池等が知られている。
ウム二次電池は、高出力、高エネルギー密度などの利点
を有している。リチウム二次電池は、リチウムイオンを
可逆的に脱挿入可能な活物質を有する正極と負極と、非
水電解質とから構成される。
は、金属酸化物、金属硫化物、あるいはポリマ等が用い
られ、例えばTiS2、MoS2、NbSe2、V2O5等
のリチウム非含有化合物や、LiMO2(M=Co、N
i、Mn、Fe等)、LiMn2O4等のようなリチウム
複合酸化物等が知られている。
る正極活物質として、LiCoO2が広く実用化されて
いる。このLiCoO2は、高エネルギー密度、高電圧
を有し、様々な面で理想的な正極材料である。
つ稀少な資源であるため、コストが高くつく他、安定供
給が難しいという問題がある。そのため、Coに代わ
り、資源として豊富に存在し、安価なNiやMnをベー
スにした正極材料の開発が望まれている。
が大きく、且つ高放電電位を有するものの、充放電サイ
クルの進行に伴ってLiNiO2の結晶構造が崩壊して
しまう。このため、放電容量の低下を引き起こしたり、
熱安定性に劣る等の問題がある。
ピネル型構造をもち、空間群Fd3mを有するLiMn
2O4が提案されている。このLiMn2O4は、対リチウ
ム電位で4V級という、LiCoO2と同等の高い電位
を有する。さらに、LiMn2O4は、合成が容易である
こと、及び高い電池容量を有することから、非常に有望
な材料であり、実用化されている。
された電池では、高温保存時における容量劣化が大きい
ことや、Mnが電解液中へ溶解してしまうといった、安
定性やサイクル特性が十分でないといった問題が残され
ている。
のリン酸化合物(MはFe、Mn、Co、Niであ
る。)をリチウムイオン電池の正極に用いることが、特
開平9−134724において提案されている。また、
上述のオリビン構造を有する遷移金属Mのリン酸化合物
のうち、例えばLiFePO4をリチウムイオン電池の
正極に用いることが、特開平9−171827号公報に
おいて提案されている。
cm3と大きく、3.4Vの高電位を発生し、理論容量
も170mAh/gと大きい。しかも、LiFePO4
は、初期状態で、電気化学的に脱ドープ可能なLiを、
Fe原子1個当たりに1個含んでいるので、リチウムイ
オン電池の正極活物質として有望な材料である。
に、LiFePO4を正極活物質として用いて構成され
た実際の電池では、60mAh/g〜70mAh/g程
度の実容量しか得られていない。その後、Journal of t
he Electrochemical Society,144,1188(1997)におい
て120mAh/g程度の実容量が報告されているが、
理論容量が170mAh/gであることを考えると、十
分な容量を有しているとはいえない。また、LiFeP
O4の放電電圧は3.4Vであり、現行のリチウムイオ
ン電池に用いられている正極材料よりも放電電圧が低い
という問題がある。
素である、Mnを主体としたオリビン構造を有するリン
酸化合物として、LiMnPO4を、リチウムイオン電
池の正極に用いることが提案されている。
nPO4を基本組成とする、従来のMnを主体としたオ
リビン構造を有するリン酸化合物は、Mnのレドックス
発生が困難であった。前記のJournal of the Electroch
emical Society,144,1188(1997)によると、Mnを主
体とするオリビン構造を有するリン酸化合物のうち、M
nのレドックス発生が可能な例は、Mnの一部をFeで
置換した構造を有するLiMnxFe1-xPO4のみと報
告されている。
有するリン酸化合物は、Mnが高い酸化還元電位を有す
ることから、優れた特性を期待されているものの、電池
として作動するものはごくわずかである。このため、オ
リビン構造を有するリン酸化合物の、さらなる開発が望
まれている。
みて提案されたものであり、オリビン構造を有するリン
酸化合物において、従来困難であったMnのレドックス
発生を実現し、高い放電電圧及び優れた充放電特性を示
す正極活物質、及びその正極活物質を用いた非水電解質
電池を提供することを目的とする。
めに本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、Mnのレドッ
クスが困難である原因は、充電状態で発生するMn3+に
よってヤーン−テラー効果が生じ、オリビン構造を有す
るリン酸化合物の結晶構造をひずませるためであるとの
知見に至った。
知見に基づいて完成されたものであって、一般式Lix
MnyA1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、0<y
<1であり、AはTi、Zn、Mg、Coから選ばれる
一種の金属元素である。)で表される化合物を含有する
ことを特徴とする。
オリビン構造を有するリン酸化合物であるLixMnyA
1-yPO4は、Mnの一部を、Ti、Zn、Mg、Coか
ら選ばれる一種の金属元素Aで置換してなる。この金属
元素Aは、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希釈
することができるため、LixMnyA1-yPO4の結晶構
造のひずみを抑制することができる。
式LixMnyA1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、
0<y<1であり、AはTi、Fe、Zn、Mg、Co
から選ばれる複数の金属元素である。)で表される化合
物を含有することを特徴とする。
オリビン構造を有するリン酸化合物であるLixMnyA
1-yPO4は、Mnの一部を、Ti、Fe、Zn、Mg、
Coから選ばれる複数の金属元素Aで置換してなる。こ
の金属元素Aは、Mn3 +に起因するヤーン−テラー効果
を希釈することができるため、LixMnyA1- yPO4の
結晶構造のひずみを抑制することができる。
正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極
と、上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを
有し、上記正極活物質は、一般式LixMnyA1-yPO4
(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であり、Aは
Ti、Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素で
ある。)で表される化合物を含有することを特徴とす
る。
は、正極活物質として、Mnの一部を、Ti、Zn、M
g、Coから選ばれる一種の金属元素Aで置換してなる
LixMnyA1-yPO4を含有している。正極活物質とし
て用いるLixMnyA1 -yPO4において、金属元素A
は、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希釈するこ
とができるため、LixMnyA1-yPO4の結晶構造のひ
ずみを抑制することができる。このため、LixMnyA
1-yPO4は、Mnのレドックス発生を実現できる。した
がって、高い放電電圧を有し、充放電特性に優れた非水
電解質電池が実現される。
正極活物質を有する正極と、負極活物質を有する負極
と、上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを
有し、上記正極活物質は、一般式LixMnyA1-yPO4
(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であり、Aは
Ti、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属
元素である。)で表される化合物を含有することを特徴
とする以上のように構成された非水電解質電池では、正
極活物質として、Mnの一部を、Ti、Fe、Zn、M
g、Coから選ばれる複数の金属元素Aで置換してなる
LixMnyA1-yPO4を含有している。正極活物質とし
て用いるLixMnyA1-yPO4において、金属元素A
は、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希釈するこ
とができるため、LixMnyA1-yPO4の結晶構造のひ
ずみを抑制することができる。このため、LixMnyA
1-yPO4は、Mnのレドックス発生を実現できる。した
がって、高い放電電圧を有し、充放電特性に優れた非水
電解質電池が実現される。
及び非水電解質電池の具体的な実施の形態について、図
面を参照しながら詳細に説明する。
構造を有し、一般式LixMnyA1 -yPO4(ただし、0
<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、Zn、
Mg、Coから選ばれる一種の金属元素である。)なる
組成で表される化合物、又は、一般式LixMnyA1-y
PO4(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であ
り、AはTi、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複
数の金属元素である。)で表される化合物を含有してい
る。
nyA1-yPO4で表される化合物としては、具体的に
は、LixMnyTi1-yPO4、LixMnyZn1-yP
O4、LixMnyMg1-yPO4、LixMnyCo1-yPO
4等が挙げられる。
ixMnyA1-yPO4で表される化合物としては、具体的
には、LixMny(Ti,Co)1-yPO4、LixMny
(Ti,Fe)1-yPO4、LixMny(Ti,Zn)
1-yPO4、LixMny(Ti,Co)1-yPO4、Lix
Mny(Fe,Zn)1-yPO4、LixMny(Fe,M
g)1-yPO4、LixMny(Fe,Co)1-yPO4、L
ixMny(Zn,Mg)1-yPO4、LixMny(Zn,
Co)1-yPO4、LixMny(Mg,Co)1-yPO4等
(なお、( )内の組成比は任意である。)が挙げられ
る。
するリン酸化合物であるLiMnPO4は、リチウム二
次電池の正極活物質として用いられたときに、LiMn
xFe1-xPO4を除いては、電池として作動することが
不可能であった。この理由は必ずしも明らかではない
が、以下に述べるような理由のためではないかと推測さ
れる。
リビン構造を有するLiMnPO4からLiを取り出す
ことに伴い、Mn2+がMn3+に酸化される。Mn3+はヤ
ーン−テラー効果を生じ、Mn3+−O−Mn3+の元素間
における相互作用を引き起こす。このヤーン−テラー効
果による元素間の相互作用が、LiMnPO4の結晶構
造全体をひずませるため、Mnのレドックスが困難とな
り、電池としての作動を妨げてしまう。
nを主体としたオリビン構造を有するLiMnPO
4中、Mnの一部を適切に選択された金属元素Aにて置
換してなる構造の、LixMnyA1-yPO4を含有してい
る。
素Aは、LixMnyA1-yPO4が充電状態とされたとき
に生ずる、Mn3+−O−Mn3+の元素間における相互作
用を切断することができる。すなわち、Mn3+によるヤ
ーン−テラー効果が希釈されるため、LixMnyA1-y
PO4の結晶構造全体としてのひずみは、Mnのレドッ
クス発生を実現可能なレベルに抑制される。したがっ
て、このオリビン構造を有しLixMnyA1-yPO4で表
される化合物を含有する正極活物質は、Mnのレドック
ス発生を実現し、電池として作動することが可能とな
る。
の組成yは、0<y<1の値をとることができる。すな
わち、金属元素Aは、その組成1−yが0<(1−y)
<1の範囲で、Mnの一部と置換可能である。しかしな
がら、金属元素Aは、その組成1−yが、0.05≦
(1−y)≦0.5の範囲でMnの一部と置換されるこ
とが好ましい。金属元素Aの組成1−yが0.05未満
である場合、Mn3+に起因するヤーン−テラー効果を希
釈する効果が不十分となる虞がある。一方、金属元素A
の組成1−yが0.5を上回る場合、レドックスの主体
としてのMnがLixMnyA1-yPO4において占める割
合が不足するため、電池のエネルギー密度が小さくなる
虞がある。
10μm以下であるものを含むことが好ましい。正極活
物質が含有するLixMnyA1-yPO4として、粒子径が
10μm以下であるものを含まない場合には、結晶化が
過度に進行して巨大粒子となったものが大部分を占めて
いる虞がある。このため、電荷担体であるリチウムが、
正極活物質の粒子内において円滑に拡散することができ
ない虞がある。
とで、正極活物質におけるリチウムイオンの拡散を円滑
なものとすることができる。
ルナウアー・エメット・テーラー(BET)比表面積が
0.5m2/g以上であることが好ましい。粒子径の大
きな正極活物質の場合、表面積が小さくなる。このよう
な状況下で大電流を流す場合、すなわち短時間に大量の
リチウムイオンを活物質に導入する場合、活物質中のリ
チウムの拡散が外部からのリチウムの供給に追いつかな
くなり、見かけ上容量が減少する。従って、大電流下で
も十分な容量を確保するためには、比表面積を大きくす
る、ひいては上述したように、粒径を小さくするべく技
術的な施策が必要となってくる。
0.5m2/g以上とすることで、活物質中でのリチウ
ムの拡散を速やかにし、大電流下でも十分な容量を確保
することができる。
以下のようにして合成される。
ixMnyA1-yPO4は、種々の方法により合成すること
ができる。例えば、金属元素AがTiである場合、先
ず、合成原料として例えば酸化チタン(TiO2)と、
炭酸マンガン(MnCO3)と、リン酸二水素アンモニ
ウム(NH4H2PO4)と、炭酸リチウム(Li2C
O3)とを所定比で混合して前駆体とする。次に、この
前駆体を窒素等の不活性ガス雰囲気中、所定の温度で加
熱することにより、LixMnyTi1-yPO4が合成され
る。
又は複数の元素からなる場合であっても、上述のLix
MnyTi1-yPO4を合成する場合と同様にして合成す
ることができる。具体的には、金属元素Aを含む化合物
と、上述の炭酸マンガン(MnCO3)と、リン酸二水
素アンモニウム(NH4H2PO4)と、炭酸リチウム
(Li2CO3)とを所定比で混合して前駆体とする。次
に、この前駆体を窒素等の不活性ガス雰囲気中、所定の
温度で加熱することにより、LixMnyA1-yPO4が合
成される。具体的な金属元素Aを含む化合物として、例
えばシュウ酸マグネシウム(MgC2O4・2H2O)、
酸化亜鉛(ZnO)、シュウ酸コバルト(CoC2O4・
2H2O)、シュウ酸鉄(FeC2O4・2H2O)等を挙
げることができる。
温度は、300℃以上、790℃以下の範囲とすること
が好ましい。この温度範囲内にて前駆体を加熱すること
により、オリビン単相のLixMnyA1-yPO4を得るこ
とができる。LixMnyA1-yPO4の合成温度が300
℃よりも低いと、化学反応と結晶化が十分に進まず、均
一なLixMnyA1-yPO4を得ることができない虞があ
る。また、LixMnyA1-yPO4の合成温度が790℃
よりも高いと、結晶化が過剰に進行してしまい、不純物
の析出を抑えられない虞がある。
O4を正極活物質として用いた非水電解質電池の構成に
ついて、図1を用いて説明する。
に、負極2と、負極2を収容する負極缶3と、正極4
と、正極4を収容する正極缶5と、正極4と負極2との
間に配されたセパレータ6と、絶縁ガスケット7とを備
え、負極缶3及び正極缶5内に非水電解液が充填されて
なる。
含有する負極活物質層が形成されてなる。負極集電体と
しては、例えばニッケル箔、銅箔等が用いられる。
脱ドープ可能なものを用い、具体的には、金属リチウ
ム、リチウム合金、リチウムがドープされた導電性高分
子、層状化合物(炭素材料や金属酸化物など)等を用い
る。
は、この種の非水電解質電池の負極活物質層の結合剤と
して通常用いられている公知の樹脂材料等を用いること
ができる。
えば金属リチウム箔を用いても良い。
り、また、非水電解質電池1の外部負極となる。
含有する正極活物質層が形成されてなる。この非水電解
質電池1では、正極活物質として、上述した一般式Li
xMnyA1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、0<y
<1であり、AはTi、Zn、Mg、Coから選ばれる
一種の金属元素である。)で表される化合物、又は一般
式LixMnyA1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、
0<y<1であり、AはTi、Fe、Zn、Mg、Co
から選ばれる複数の金属元素である。)で表される化合
物を含有している。正極集電体としては、例えばアルミ
ニウム箔等が用いられる。
は、この種の非水電解質電池の正極活物質層の結合剤と
して通常用いられている公知の樹脂材料等を用いること
ができる。
り、また、非水電解質電池1の外部正極となる。
間させるものであり、この種の非水電解質電池のセパレ
ータとして通常用いられている公知の材料を用いること
ができ、例えばポリプロピレンなどの高分子フィルムが
用いられる。また、リチウムイオン伝導度とエネルギー
密度との関係から、セパレータの厚みはできるだけ薄い
ことが必要である。具体的には、セパレータの厚みは例
えば50μm以下が好ましい。
れ一体化されている。この絶縁ガスケット7は、負極缶
3及び正極缶5内に充填された非水電解液の漏出を防止
するためのものである。
媒に電解質を溶解させた溶液を用いる。
ボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、スル
ホラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキ
シエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、3−メチル
1,3−ジオキソラン、プロピオン酸メチル、酪酸メチ
ル、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ
プロピルカーボネート等を使用することができる。特
に、電圧安定性の点からは、プロピレンカーボネート、
ビニレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカ
ーボネート等の鎖状カーボネート類を使用することが好
ましい。また、このような非水溶媒は、1種類を単独で
用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
は、例えば、LiPF6、LiClO4、LiAsF6、
LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO2)2等
のリチウム塩を使用することができる。これらのリチウ
ム塩の中でも、LiPF6、LiBF4を使用することが
好ましい。
正極活物質として、一般式LixMnyA1-yPO4(ただ
し、0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、
Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素であ
る。)で表される化合物、又は一般式LixMnyA1-y
PO4(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であ
り、AはTi、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複
数の金属元素である。)で表される化合物を含有してい
る。正極活物質として用いられるLixMnyA1 -yPO4
は、Mnの一部を適切に選択された金属元素Aにて置換
してなる。この金属元素Aは、Mn3+に起因するヤーン
−テラー効果を希釈するため、LixMnyA1-yPO4の
結晶構造のひずみを抑制する。これにより、LixMny
A1-yPO4は、従来困難であったMnのレドックス発生
を実現することができる。したがって、LixMnyA
1-yPO4を正極活物質として用いた非水電解質電池1
は、4V付近の高い放電電圧を実現し、優れた充放電特
性を有するものとなる。
質として用いた非水電解質電池1は、例えばつぎのよう
にして製造される。
剤とを溶媒中に分散させてスラリーの負極合剤を調製す
る。次に、得られた負極合剤を集電体上に均一に塗布、
乾燥して負極活物質層を形成することにより負極2が作
製される。上記負極合剤の結着剤としては、公知の結着
剤を用いることができるほか、上記負極合剤に公知の添
加剤等を添加することができる。また、負極活物質とな
る金属リチウムをそのまま負極2として用いることもで
きる。
LixMnyA1-yPO4とグラファイト等の導電剤と結着
剤とを溶媒中に分散させてスラリーの正極合剤を調製す
る。次に、得られた正極合剤を集電体上に均一に塗布、
乾燥して正極活物質層を形成することにより正極4が作
製される。上記正極合剤の結着剤としては、公知の結着
剤を用いることができるほか、上記正極合剤に公知の添
加剤等を添加することができる。
解することにより調製される。
4を正極缶5に収容し、負極2と正極4との間に、ポリ
プロピレン製多孔質膜等からなるセパレータ6を配す
る。負極缶3及び正極缶5内に非水電解液を注入し、絶
縁ガスケット7を介して負極缶3と正極缶5とをかしめ
て固定することにより、非水電解質電池1が完成する。
xMnyA1-yPO4(ただし、0<x≦2であり、0<y
<1であり、AはTi、Zn、Mg、Coから選ばれる
一種の金属元素である。)なる組成で表される化合物、
又は一般式LixMnyA1-yPO4(ただし、0<x≦2
であり、0<y<1であり、AはTi、Fe、Zn、M
g、Coから選ばれる複数の金属元素である。)で表さ
れる化合物を含有している。このため、この正極活物質
は、LixMnyA1-yPO4中のMn3 +に起因するヤーン
−テラー効果が希釈される。したがって、この正極活物
質は、LixMnyA1-yPO4の結晶構造のひずみが抑制
されて、従来のMnを主体としたオリビン構造を有する
リン酸化合物としては困難であった、Mnのレドックス
発生が実現可能となる。
質として、一般式LixMnyA1-yPO4(ただし、0<
x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、Zn、M
g、Coから選ばれる一種の金属元素である。)なる組
成で表される化合物、又は一般式LixMnyA1-yPO4
(ただし、0<x≦2であり、0<y<1であり、Aは
Ti、Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属
元素である。)で表される化合物を含有している。この
非水電解質電池1は、Mnのレドックス発生が可能なL
ixMnyA1-yPO4を有しているため、高い放電電圧を
有し、優れた充放電特性を有するものとなる。
電解質電池1は、円筒型、角型、コイン型、ボタン型
等、その形状については特に限定されることはなく、ま
た、薄型、大型等の種々の大きさにすることができる。
質として電解質塩を非水溶媒に溶解してなる非水電解液
を用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、非水電解質として、固体電解
質や、膨潤溶媒を含有するゲル状の固体電解質を用いた
場合にも適用可能である。また、本発明は、一次電池に
ついても二次電池についても適用可能である。
属元素Aを含む化合物と炭酸マンガンとリン酸二水素ア
ンモニウムと炭酸リチウムとを合成原料として用いる方
法を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、上記以外のあらゆる化合物を合成原料と
して用いることができる。
ixMnyA1-yPO4の合成原料となる化合物の粉末を混
合して加熱する固相反応による方法を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、固相反
応又は固相反応以外の種々の化学合成法を適用して一般
式LixMnyA1-yPO4で表される化合物を合成するこ
とができる。
1-yPO4を合成した。そして、得られたLixMnyA
1-yPO4を正極活物質として用いて電池を作製し、その
特性を評価した。
は、LiMnPO4中のMnの一部を、Tiで置換した
場合の効果を検討した。
成した。
に、先ず、酸化チタン(TiO2)と炭酸マンガン(M
nCO3)とリン酸二水素アンモニウム(NH4H2P
O4)と炭酸リチウム(Li2CO3)とを、モル比が
0.4:1.6:2:1になるように混合し、ボールミ
ルにより十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、30
0℃にて、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物
を調製した。得られた合成中間物を、さらにボールミル
により十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、500
℃又は600℃にて、24時間加熱することにより、L
iMn0.8Ti0.2PO4を合成した。
n0.8Ti0.2PO4を正極活物質として用いて電池を作
製した。なお、ここでは、600℃にて加熱することに
より得られたLiMn0.8Ti0.2PO4を用いて電池を
作製した。
0.8Ti0.2PO4を85重量%と、導電剤としてアセチ
レンブラックを10重量%と、結着剤としてポリフッ化
ビニリデンを5重量%とを、溶媒としてN−メチル−2
−ピロリドン中に均一に混合してペースト状の正極合剤
を調製した。なお、ポリフッ化ビニリデンには、アルド
リッチ社製の#1300を用いた。
ニウムメッシュ上に塗布し、乾燥アルゴン雰囲気下、1
00℃で1時間乾燥して正極活物質層を形成した。
ニウムメッシュを、直径15mmの円板状に打ち抜くこ
とによりペレット状の正極とした。なお、この正極1個
には、60mgの活物質が担持されている。
ち抜くことにより負極とした。
カーボネートとの等容量混合溶媒に、LiPF6を1m
ol/lの濃度で溶解させることにより非水電解液を調
製した。
収容し、負極を負極缶に収容し、正極と負極との間にセ
パレータを配した。正極缶及び負極缶内に非水電解液を
注入し、正極缶と負極缶とをかしめて固定することによ
り、2025型のコイン型テストセルを作製した。
炭酸マンガン(MnCO3)とリン酸二水素アンモニウ
ム(NH4H2PO4)と炭酸リチウム(Li2CO3)と
を、モル比が2:2:1になるように混合し、ボールミ
ルにより十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、30
0℃にて、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物
を調製した。得られた合成中間物を、さらにボールミル
により十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、600
℃にて、24時間加熱することにより、LiMnPO4
を合成した。
質として用いて、実施例1と同様にしてテストセルを作
製した。
れた実施例1のLiMn0.8Ti0. 2PO4及び比較例1
のLiMnPO4について、粉末X線回折パターンを測
定した。粉末X線回折の測定条件をつぎに示す。
成されたLiMn0.8Ti0.2PO4のそれぞれの粉末X
線回折パターンを、図2に示す。図2から、生成物中に
LiMn0.8Ti0.2PO4以外の不純物の存在は確認さ
れず、単相のオリビン構造を有するLiMn0.8Ti0.2
PO4が得られていることがわかる。
4の粉末X線回折パターンを図3に示す。図3から、単
相のLiMnPO4が得られていることがわかる。
セルについて、充放電試験を行った。
行い、電池電圧が4.5Vになった時点で、定電流充電
から定電圧充電に切り替えて、電圧を4.5Vに保った
まま充電を行った。そして、電流が0.05mA/cm
2以下になった時点で充電を終了させた。その後、放電
を行い、電池電圧が2.0Vまで低下した時点で放電を
終了させた。なお、充電、放電ともに常温(23℃)で
行った。
成されたLiMn0.8Ti0.2PO4を、正極活物質とし
て用いた電池についての充放電特性を、図4に示す。ま
た、比較例1において、合成されたLiMnPO4を正
極活物質として用いた電池についての充放電特性を、図
5に示す。
i0.2PO4を正極活物質として用いた電池は、4V付近
に平坦な電位を有しており、約85mAh/gの可逆充
放電容量を発生している。一方、図5から明らかなよう
に、正極活物質として単相のオリビン構造を有するLi
MnPO4を用いているものの、この電池には平坦な放
電領域が存在せず、Mnのレドックスが起こらないこと
がわかる。これらのことから、Mnの一部をTiで置換
したLiMn0.8Ti0.2PO4は、Mnのレドックス発
生を実現し、高放電電圧を有する正極活物質として利用
できることがわかった。
を、Mgで置換した場合の効果を検討した。
合成した。
に、先ず、シュウ酸マグネシウム(MgC2O4・2H2
O)と炭酸マンガン(MnCO3)とリン酸二水素アン
モニウム(NH4H2PO4)と炭酸リチウム(Li2CO
3)とを、モル比が0.4:1.6:2:1になるよう
に混合し、ボールミルにより十分に粉砕、混合した後、
窒素雰囲気下、300℃にて、3時間の仮焼成を行うこ
とにより合成中間物を調製した。得られた合成中間物
を、さらにボールミルにより十分に粉砕、混合した後、
窒素雰囲気下、600℃にて、24時間加熱することに
より、LiMn0.8Mg0.2PO4を合成した。
を正極活物質として用いて、実施例1と同様にしてテス
トセルを作製した。
例2のLiMn0.8Mg0.2PO4について、実施例1と
同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定した。
LiMn0.8Mg0.2PO4の粉末X線回折パターンを図
6に示す。また、作製されたテストセルについて、実施
例1と同様にして充放電試験を行った。LiMn0 .8M
g0.2PO4を正極活物質として用いた電池についての充
放電特性を、図7に示す。
構造を有するLiMn0.8Mg0.2PO4が得られている
ことがわかる。そして、図7から明らかなように、この
LiMn0.8Mg0.2PO4を正極活物質として用いた電
池は、4V付近に平坦な電位を有している。これらのこ
とから、Mnの一部をMgで置換したLiMn0.8Mg
0.2PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電電
圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
を、Znで置換した場合の効果を検討した。
合成した。
に、先ず、酸化亜鉛(ZnO2)と炭酸マンガン(Mn
CO3)とリン酸二水素アンモニウム(NH4H2PO4)
と炭酸リチウム(Li2CO3)とを、モル比が0.4:
1.6:2:1になるように混合し、ボールミルにより
十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、300℃に
て、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物を調製
した。得られた合成中間物を、さらにボールミルにより
十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、600℃に
て、24時間加熱することにより、LiMn0.8Zn0.2
PO4を合成した。
を正極活物質として用いて、実施例1と同様にしてテス
トセルを作製した。
例3のLiMn0.8Zn0.2PO4について、実施例1と
同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定した。
LiMn0.8Zn0.2PO4の粉末X線回折パターンを図
8に示す。また、作製されたテストセルについて、実施
例1と同様にして充放電試験を行った。LiMn0 .8Z
n0.2PO4を正極活物質として用いた電池についての充
放電特性を、図9に示す。
構造を有するLiMn0.8Zn0.2PO4が得られている
ことがわかる。そして、図9から明らかなように、この
LiMn0.8Zn0.2PO4を正極活物質として用いた電
池は、4V付近に平坦な電位を有している。これらのこ
とから、Mnの一部をZnで置換したLiMn0.8Zn
0.2PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電電
圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
を、Coで置換した場合の効果を検討した。
合成した。
に、先ず、シュウ酸コバルト(CoC2O4・2H2O)
と炭酸マンガン(MnCO3)とリン酸二水素アンモニ
ウム(NH4H2PO4)と炭酸リチウム(Li2CO3)
とを、モル比が0.4:1.6:2:1になるように混
合し、ボールミルにより十分に粉砕、混合した後、窒素
雰囲気下、300℃にて、3時間の仮焼成を行うことに
より合成中間物を調製した。得られた合成中間物を、さ
らにボールミルにより十分に粉砕、混合した後、窒素雰
囲気下、600℃にて、24時間加熱することにより、
LiMn0.8Co0.2PO4を合成した。
を正極活物質として用いて、実施例1と同様にしてテス
トセルを作製した。
例4のLiMn0.8Co0.2PO4について、実施例1と
同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定した。
LiMn0.8Co0.2PO4の粉末X線回折パターンを図
10に示す。また、作製されたテストセルについて、実
施例1と同様にして充放電試験を行った。LiMn0.8
Co0.2PO4を正極活物質として用いた電池についての
充放電特性を、図11に示す。
ン構造を有するLiMn0.8Co0. 2PO4が得られている
ことがわかる。そして、図11から明らかなように、こ
のLiMn0.8Co0.2PO4を正極活物質として用いた
電池は、4V付近に平坦な電位を有している。これらの
ことから、Mnの一部をCoで置換したLiMn0.8C
o0.2PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電
電圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
を、複数の金属元素としてFe及びTiで置換した場合
の効果を検討した。
PO4を合成した。
るために、先ず、炭酸マンガン(MnCO3)とシュウ
酸鉄(FeC2O4・2H2O)と酸化チタン(TiO2)
とリン酸二水素アンモニウム(NH4H2PO4)と炭酸
リチウム(Li2CO3)とを、モル比が1.4:0.
4:0.2:2:1になるように混合し、ボールミルに
より十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、300℃
にて、3時間の仮焼成を行うことにより合成中間物を調
製した。得られた合成中間物を、さらにボールミルによ
り十分に粉砕、混合した後、窒素雰囲気下、600℃に
て、24時間加熱することにより、LiMn0.7Fe0.2
Ti0.1PO4を合成した。
0.1PO4を正極活物質として用いて、実施例1と同様に
してテストセルを作製した。
例5のLiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4について、実施
例1と同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測定
した。LiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4の粉末X線回折
パターンを図12に示す。また、作製されたテストセル
について、実施例1と同様にして充放電試験を行った。
LiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4を正極活物質として用
いた電池についての充放電特性を、図13に示す。
ン構造を有するLiMn0.7Fe0. 2Ti0.1PO4が得ら
れていることがわかる。そして、図13から明らかなよ
うに、このLiMn0.7Fe0.2Ti0.1PO4を正極活物
質として用いた電池は、4V付近に平坦な電位を有して
いる。これらのことから、Mnの一部を複数の金属元素
としてFe及びTiで置換したLiMn0.7Fe0.2Ti
0.1PO4は、Mnのレドックス発生を実現し、高放電電
圧を有する正極活物質として利用できることがわかっ
た。
nを置換することにより、155mAh/gという高い
放電容量を得られることがわかった。
を、複数の金属元素としてFe及びMgで置換した場合
の効果を検討した。
0.05PO4を合成した。
するために、先ず、炭酸マンガン(MnCO3)とシュ
ウ酸鉄(FeC2O4・2H2O)とシュウ酸マグネシウ
ム(MgC2O4・2H2O)とリン酸二水素アンモニウ
ム(NH4H2PO4)と炭酸リチウム(Li2CO3)と
を、モル比が1.4:0.5:0.1:2:1になるよ
うに混合し、ボールミルにより十分に粉砕、混合した
後、窒素雰囲気下、300℃にて、3時間の仮焼成を行
うことにより合成中間物を調製した。得られた合成中間
物を、さらにボールミルにより十分に粉砕、混合した
後、窒素雰囲気下、600℃にて、24時間加熱するこ
とにより、LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を合成し
た。
0.05PO4を正極活物質として用いて、実施例1と同様
にしてテストセルを作製した。
例6のLiMn0.7Fe0.25Mg0. 0 5PO4について、実
施例1と同様の測定条件にて粉末X線回折パターンを測
定した。LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4の粉末X線
回折パターンを図14に示す。また、作製されたテスト
セルについて、実施例1と同様にして充放電試験を行っ
た。LiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を正極活物質と
して用いた電池についての充放電特性を、図15に示
す。
ン構造を有するLiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4が得
られていることがわかる。そして、図15から明らかな
ように、このLiMn0.7Fe0.25Mg0.05PO4を正極
活物質として用いた電池は、4V付近に平坦な電位を有
している。これらのことから、Mnの一部を複数の金属
元素としてFe及びMgで置換したLiMn0.7Fe
0.25Mg0.05PO4は、Mnのレドックス発生を実現
し、高放電電圧を有する正極活物質として利用できるこ
とがわかった。
nを置換することにより、Mg単独でMnを置換した実
施例2よりも、高い放電容量を得られることがわかっ
た。
明にかかる正極活物質は、Mnを主体としたオリビン構
造を有するリン酸化合物であるLixMnyA1-yPO4を
含有している。このLixMnyA1-yPO4は、Mnの一
部を、Ti、Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属
元素で置換してなる。また、Mnの一部を、Ti、F
e、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属元素で置
換してなる。この金属元素Aは、LixMnyA1-yPO4
が充電状態とされるときに生ずる、Mn3+に起因するヤ
ーン−テラー効果を希釈することができるため、Lix
MnyA1-yPO4の結晶構造のひずみを抑制することが
できる。したがって、本発明によれば、従来困難であっ
たMnのレドックス発生を実現し、高放電電圧及び優れ
た充放電特性を有する正極活物質を提供することができ
る。
本発明にかかる非水電解質電池は、正極活物質として、
上述のようなMnのレドックス発生を実現したLixM
nyA1-yPO4を用いている。したがって、本発明によ
れば、高い放電電圧を有し、優れた充放電特性を有する
非水電解質電池を提供できる。
す断面図である。
合成されたLiMn0.8Ti0. 2PO4の、それぞれの粉
末X線回折パターンを示す図である。
の粉末X線回折パターンを示す図である。
Mn0.8Ti0.2PO4を、正極活物質として用いた電池
の充放電特性を示す図である。
4を、正極活物質として用いた電池の充放電特性を示す
図である。
0.2PO4の粉末X線回折パターンを示す図である。
0.2PO4を、正極活物質として用いた電池の充放電特性
を示す図である。
0.2PO4の粉末X線回折パターンを示す図である。
0.2PO4を、正極活物質として用いた電池の充放電特性
を示す図である。
o0.2PO4の粉末X線回折パターンを示す図である。
o0.2PO4を、正極活物質として用いた電池の充放電特
性を示す図である。
e0.2Ti0.1PO4の粉末X線回折パターンを示す図で
ある。
e0.2Ti0.1PO4を、正極活物質として用いた電池の
充放電特性を示す図である。
e0.25Mg0.05PO4の粉末X線回折パターンを示す図
である。
e0.25Mg0.05PO4を、正極活物質として用いた電池
の充放電特性を示す図である。
極、 5 正極缶、6セパレータ、 7 絶縁ガスケッ
ト
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式LixMnyA1-yPO4(ただし、
0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、Z
n、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素である。)
で表される化合物を含有することを特徴とする正極活物
質。 - 【請求項2】 上記LixMnyA1-yPO4は、粒子径が
10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
を特徴とする請求項1記載の正極活物質。 - 【請求項3】 一般式LixMnyA1-yPO4(ただし、
0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、F
e、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属元素であ
る。)で表される化合物を含有することを特徴とする正
極活物質。 - 【請求項4】 上記LixMnyA1-yPO4は、粒子径が
10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
を特徴とする請求項3記載の正極活物質。 - 【請求項5】 正極活物質を有する正極と、 負極活物質を有する負極と、 上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを有
し、 上記正極活物質は、一般式LixMnyA1-yPO4(ただ
し、0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、
Zn、Mg、Coから選ばれる一種の金属元素であ
る。)で表される化合物を含有することを特徴とする非
水電解質電池。 - 【請求項6】 上記LixMnyA1-yPO4は、粒子径が
10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
を特徴とする請求項5記載の非水電解質電池。 - 【請求項7】 正極活物質を有する正極と、 負極活物質を有する負極と、 上記正極と上記負極との間に介在された電解質とを有
し、 上記正極活物質は、一般式LixMnyA1-yPO4(ただ
し、0<x≦2であり、0<y<1であり、AはTi、
Fe、Zn、Mg、Coから選ばれる複数の金属元素で
ある。)で表される化合物を含有することを特徴とする
非水電解質電池。 - 【請求項8】 上記LixMnyA1-yPO4は、粒子径が
10μm以下であるものを含み、ブルナウアー・エメッ
ト・テーラー比表面積が0.5m2/g以上であること
を特徴とする請求項7記載の非水電解質電池。
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