JP2001302244A - リチウムマンガン複合酸化物の製造方法 - Google Patents

リチウムマンガン複合酸化物の製造方法

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JP2001302244A JP2000119776A JP2000119776A JP2001302244A JP 2001302244 A JP2001302244 A JP 2001302244A JP 2000119776 A JP2000119776 A JP 2000119776A JP 2000119776 A JP2000119776 A JP 2000119776A JP 2001302244 A JP2001302244 A JP 2001302244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム二次電池の有効な正極活物質となり
得、組成式LiMnO2で表され、かつ、層状岩塩構造
を有するリチウムマンガン複合酸化物を低コストで簡便
に製造でき、かつ大量生産に適した製造方法を提供す
る。 【解決手段】 マンガンの価数が3価であるマンガン化
合物と、1000℃以上の温度で溶融状態となりかつ少
なくともリチウムを含むアルカリ金属化合物とを、アル
カリ金属/Mnがモル比で2以上6以下となるような割
合(ただし、Li/Mnがモル比で1以上となる)で混
合して混合物原料を調製する混合物原料調製工程と、該
混合物原料を不活性ガス雰囲気中で1000℃以上14
00℃以下の温度に加熱保持し、かつ700℃以上の温
度範囲において降温速度が3℃/min以上である、組
成式LiMnO2で表され層状岩塩構造を有するリチウ
ムマンガン複合酸化物を合成する複合酸化物合成工程と
を含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオンの
吸蔵・脱離現象を利用したリチウム二次電池の正極活物
質に使用できるリチウムマンガン複合酸化物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、パソコン等の小型化に伴い、
エネルギー密度の高い二次電池が必要とされ、通信機
器、情報関連機器の分野では、リチウム二次電池が広く
普及するに至っている。また、資源問題、環境問題か
ら、自動車の分野でも電気自動車に対する要望が高ま
り、安価であってかつ容量が大きく、サイクル特性が良
好なリチウム二次電池の開発が急がれている。
【0003】現在、リチウム二次電池の正極活物質に
は、4V級の二次電池を構成できるものとして、層状岩
塩構造のLiCoO2が採用されるに至っている。Li
CoO2は、合成が容易でかつ取り扱いも比較的容易で
あることに加え、充放電サイクル特性において優れるこ
とから、現在では、LiCoO2を正極活物質に使用す
る二次電池が主流となっている。
【0004】ところが、コバルトは資源量として少な
く、LiCoO2を正極活物質に使用した二次電池で
は、自動車電池をにらんだ将来の量産化、大型化に対応
しにくく、また価格的にも極めて高価なものにならざる
を得ない。そこでコバルトに代えて、資源として豊富で
あり、かつ安価なマンガンを構成元素として含む、リチ
ウムマンガン複合酸化物を正極活物質に採用する試みが
されている。
【0005】リチウムマンガン複合酸化物としては、組
成式LiMn24で表され、その結晶構造がスピネル構
造のものや、組成式LiMnO2で表され、その結晶構
造が斜方晶系のジグザグ層状構造のもの、単斜晶系の層
状岩塩構造のもの等が知られている。なかでも、組成式
LiMnO2で表されるリチウムマンガン複合酸化物
は、理論放電容量密度がLiCoO2の理論放電容量密
度と同程度の値を示し、特に単斜晶系の層状岩塩構造の
ものは、比較的結晶構造が安定しているため有効な正極
活物質となり得るものとして期待されている。
【0006】この単斜晶系の層状岩塩構造のリチウムマ
ンガン複合酸化物の合成方法としては、例えば、Nat
ure 381(1996)499示されている方法が
あり、マンガンの価数が3価であるマンガン化合物と炭
酸ナトリウムからNaMnO 2を固相反応で合成し、こ
れをLiClあるいはLiBrのn−ヘキサノール溶液
中でイオン交換することにより、層状岩塩構造のリチウ
ムマンガン複合酸化物を得ている。
【0007】また、特開平11−21128には、マン
ガン原料を、水溶性リチウム塩とアルカリ金属水酸化物
の溶液中で、130℃〜300℃の温度で水熱処理する
ことにより、層状岩塩構造のリチウムマンガン複合酸化
物を合成する方法が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記Natu
re 381(1996)499に示されている方法に
より、単斜晶系の層状岩塩構造のLiMnO2を合成す
る場合には、α−NaMnO2の合成およびイオン交換
という2段階のプロセスを必要とすることから、製造プ
ロセスが複雑になり、大量生産は困難であるという問題
があった。
【0009】また、上記特開平11−21128に示さ
れている方法は、低温での直接反応であるものの、大過
剰のアルカリ金属水酸化物が必要であり、原料の無駄が
多くなるという問題があった。また、水熱処理後のスラ
リー中におけるリチウムマンガン複合酸化物の濃度が数
%と考えられるため、反応1回あたりの収量が少ないと
いう問題もあった。
【0010】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
であり、リチウム二次電池の有効な正極活物質となり
得、組成式LiMnO2で表され、かつ、層状岩塩構造
を有するリチウムマンガン複合酸化物を低コストで簡便
に製造でき、かつ大量生産に適した製造方法を提供する
ことを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のリチウムマンガ
ン複合酸化物の製造方法は、リチウム二次電池の正極活
物質として用いられ、組成式LiMnO2で表され、か
つ、層状岩塩構造を有するリチウムマンガン複合酸化物
の製造方法であって、マンガンの価数が3価であるマン
ガン化合物と、1000℃以上の温度で溶融状態となり
かつ少なくともリチウムを含むアルカリ金属化合物と
を、アルカリ金属/Mnがモル比で2以上6以下となる
ような割合(ただし、Li/Mnがモル比で1以上とな
る)で混合して混合物原料を調製する混合物原料調製工
程と、該混合物原料を不活性ガス雰囲気中で1000℃
以上1400℃以下の温度に加熱保持し、その後700
℃以上の温度範囲において降温速度が3℃/min以上
となるように冷却して、組成式LiMnO2で表され層
状岩塩構造を有するリチウムマンガン複合酸化物を合成
する複合酸化物合成工程とを含んでなることを特徴とす
る。
【0012】つまり、本発明のリチウムマンガン複合酸
化物の製造方法は、マンガン化合物と、リチウムを含む
アルカリ金属化合物との混合物原料を、1000℃以上
1400℃以下の温度に加熱保持することにより反応さ
せる、いわゆる溶融塩法と呼ばれる方法である。本発明
のリチウムマンガン複合酸化物の製造方法においては、
1000℃以上の温度で溶融状態となるアルカリ金属化
合物を使用する。したがって、反応中、マンガン化合物
はこの溶融したアルカリ金属化合物の溶融液中に存在し
ている状態となり、マンガン化合物とアルカリ金属化合
物との反応は、固相−液相間の反応となる。このため、
マンガン化合物とアルカリ金属化合物との間では、固相
−固相間で反応する場合と比較して、反応が効率よく均
一に進行すると考えられる。
【0013】ここで、アルカリ金属化合物は、少なくと
もマンガンと等モル量のリチウムを含むものであり、こ
の等モル量のリチウムが優先的にマンガン化合物と反応
する。なお、反応に関与しない過剰のリチウム、または
リチウム以外のアルカリ金属は、その反応を進行させる
ための溶融状態を維持し、かつ還元性雰囲気を保持する
役割を果たすものである。この還元性の雰囲気中で反応
が行われることにより、後述するLi2MnO3等のマン
ガンの価数が4価の化合物の副生が抑制され、合成され
た複合酸化物の結晶性が向上する。
【0014】また、加熱保持した後の冷却の際、700
℃以上の温度範囲において降温速度が3℃/min以上
となるように冷却する。3℃/min以上という比較的
速い降温速度で冷却することにより、スピネル構造のリ
チウムマンガン複合酸化物の生成が抑制され、理論放電
容量密度の大きい層状岩塩構造のリチウムマンガン複合
酸化物を得ることができる。
【0015】したがって、本発明のリチウムマンガン複
合酸化物の製造方法は、マンガン化合物とアルカリ金属
化合物中のリチウムとの反応が一段反応であるため、低
コストで簡便な製造方法となる。
【0016】また、本発明のリチウムマンガン複合酸化
物の製造方法は、アルカリ金属化合物をアルカリ金属/
Mnがモル比で2以上6以下となるような割合で混合す
ればよいため、原料のロスが少なく、大量生産に適した
製造方法となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のリチウムマンガ
ン複合酸化物の製造方法について、製造対象となるリチ
ウムマンガン複合酸化物、本製造方法における混合物原
料調製工程、および複合酸化物合成工程を説明し、その
後に、製造されたリチウムマンガン複合酸化物の利用形
態であるリチウム二次電池について説明する。
【0018】〈製造対象となるリチウムマンガン複合酸
化物〉本発明のリチウムマンガン複合酸化物の製造方法
が製造の対象とするリチウムマンガン複合酸化物は、組
成式LiMnO2で表されかつ、層状岩塩構造を有する
リチウムマンガン複合酸化物である。ここで、「組成式
LiMnO2で表され」とは、必ずしもその化学量論組
成のものに限定されるわけではなく、例えば、製造上不
可避的に生じるLi、Mnの陽イオン元素が欠損した、
あるいは酸素原素が欠損した非化学量論組成のもの等を
も含む。また、このリチウムマンガン複合酸化物は、そ
の結晶構造が単斜晶系の層状岩塩構造となるものであ
り、その空間群はC2/mで表される。
【0019】〈混合物原料調製工程〉本発明のリチウム
マンガン複合酸化物の製造方法における、混合物原料調
製工程は、マンガンの価数が3価であるマンガン化合物
と、1000℃以上の温度で溶融状態となり、かつ、少
なくともリチウムを含むアルカリ金属化合物とを、アル
カリ金属/Mnがモル比で2以上6以下となるような割
合(ただし、Li/Mnがモル比で1以上となる)で混
合して混合物原料を調製する工程である。
【0020】マンガン化合物は、マンガンの価数が3価
であれば特に限定するものではなく、例えば三酸化二マ
ンガン、オキシ水酸化マンガン等を用いることができ
る。特に、収率およびコストの観点から三酸化二マンガ
ンを用いることが好ましい。
【0021】アルカリ金属化合物は、1000℃以上の
温度で溶融状態となるものを用いる。ただし、製造対象
であるリチウムマンガン複合酸化物を合成するために
は、アルカリ金属化合物中に、少なくともマンガンと等
モル量のリチウムを含んでいる必要がある。すなわち、
Li/Mnがモル比で1以上となるように、リチウム化
合物を用いる必要がある。したがって、リチウム化合物
として、例えば水酸化リチウム、塩化リチウム、硝酸リ
チウム等を、Li/Mnがモル比で1以上となる量で用
いることができる。特に、マンガン化合物として三酸化
二マンガンを用いた場合、後に掲げる反応式で示すよう
に、反応において水蒸気以外のガスが発生せず、また入
手が容易であり、安価であるという理由から、水酸化リ
チウムを用いることが好ましい。
【0022】また、その他のアルカリ金属化合物として
は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化ルビジウム等の水酸化物や、塩化物、硝酸塩、硫酸塩
等を用いることができる。特に、上述の反応時において
水蒸気以外のガスが発生しないという観点から、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化物を用いること
が好ましい。なかでも、イオン半径が大きくマンガン化
合物と反応しにくいという理由から水酸化カリウムを用
いることが好ましい。
【0023】アルカリ金属化合物は、リチウム化合物を
単独で、または2種以上用いてもよいし、またリチウム
化合物と他のアルカリ金属化合物の1種または2種以上
とを混合して用いてもよい。リチウム化合物を単独で用
いる場合の実施態様としては例えば、水酸化リチウムの
みを用いる態様が、また、リチウム化合物と他のアルカ
リ金属化合物とを混合して用いる態様としては例えば、
水酸化リチウムと水酸化カリウムとを混合して用いる態
様が挙げられる。なお、リチウム化合物と他のアルカリ
金属化合物とを混合して用いる場合には、共融反応によ
り融点が下がり、さらに溶融状態となりやすくなるとい
うメリットがある。
【0024】アルカリ金属化合物は、アルカリ金属/M
nがモル比で2以上6以下となるような割合で混合す
る。アルカリ金属/Mnのモル比が2以下であると、溶
融液の量がマンガン化合物を濡らすためには不充分であ
り、固相−液相間の反応が充分に進行せず、6以上であ
ると原料としてのアルカリ金属化合物の無駄が多くな
り、収率が下がるからである。さらに、収率を向上させ
る観点を重視すれば、アルカリ金属/Mnがモル比で2
以上4以下となる割合で混合することが好ましい。
【0025】マンガン化合物とアルカリ金属化合物との
混合方法は、特に限定されるものではなく、通常用いら
れている公知の混合方法に従えばよい。例えば、ボール
ミル、自動乳鉢等の装置を用いることができる。
【0026】〈複合酸化物合成工程〉本発明のリチウム
マンガン複合酸化物の製造方法における、複合酸化物合
成工程は、混合物原料を不活性ガス雰囲気中で1000
℃以上1400℃以下の温度に加熱保持し、その後70
0℃以上の温度範囲において降温速度が3℃/min以
上となるように冷却して、組成式LiMnO2で表され
層状岩塩構造を有するリチウムマンガン複合酸化物を合
成する工程である。
【0027】不活性ガスは、マンガン化合物とアルカリ
金属化合物との反応以外の副反応を抑制するために必要
である。例えば、不活性ガスを用いず、大気中、あるい
は酸素雰囲気中で反応を行うと、価数が3価であるマン
ガンが酸化され、マンガンの価数が4価となる。このた
め、Li2MnO3等の化合物が副生し、合成された複合
酸化物の結晶性が悪くなる。なお、不活性ガスはHe、
Ne、Ar等の通常用いられている気体を用いることが
でき、特に安価で取り扱いが容易であることからArを
用いることが好ましい。
【0028】加熱保持する温度範囲は、1000℃以上
1400℃以下とする。加熱保持する温度が1000℃
以下では、結晶構造が極めて不安定なジグザグ層状構造
のリチウムマンガン複合酸化物、あるいはジグザグ層状
構造、スピネル構造および層状岩塩構造のものが混晶状
態となっているリチウムマンガン複合酸化物となるから
であり、また1400℃以上では、リチウムが蒸発しリ
チウムが欠損した組成となるからである。
【0029】加熱保持温度が1000℃以上1400℃
以下である場合は、上記ジグザグ層状構造のリチウムマ
ンガン複合酸化物は生成されないが、副相として若干ス
ピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物が生成する。
したがって、最も理論放電容量密度の大きいリチウムマ
ンガン複合酸化物を得ることを重視する場合には、加熱
保持する温度範囲は、1200℃以上1400℃以下と
することが望ましい。この温度範囲で加熱保持すると、
略単一相の層状岩塩構造のリチウムマンガン複合酸化物
となるからである。
【0030】加熱保持する時間は、その加熱温度等の条
件で異なるものとなるが、5〜20時間の範囲とするこ
とが好ましい。5時間未満では結晶の成長が不充分であ
り、20時間を越えるとリチウムが蒸発し、リチウムが
欠損した組成となるからである。また、加熱装置は特に
限定されるものではなく、通常用いられている公知の装
置を用いればよい。例えば反応の雰囲気を制御すること
ができる管状または箱型炉等の装置を使用することがで
きる。
【0031】また、上記加熱する際の昇温速度は特に限
定されるものではない。しかし、一定時間加熱保持した
後に冷却する際の降温速度は、700℃以上の温度範囲
においては3℃/min以上とする。上記加熱保持温度
から700℃までの温度範囲を3℃/min未満の速度
で徐冷すると、組成式LiMn24で表されるスピネル
構造のリチウムマンガン複合酸化物が生成するからであ
る。さらに、スピネル構造のリチウムマンガン複合酸化
物の生成を抑制し、略単一相の層状岩塩構造のリチウム
マンガン複合酸化物を得るためには、降温速度は25℃
/min以上とすることが望ましい。
【0032】なお、例えば、マンガン化合物としてMn
23を、このマンガン化合物と優先的に反応するアルカ
リ金属化合物としてLiOH・H2Oを用いた場合に
は、複合酸化物を合成する反応は次式で表される。[M
23+2LiOH・H2O→2LiMnO2+2H
2O]この反応では、目的とする複合酸化物の他には水
のみが生成され、上述したガスは発生しないことから、
好ましい実施形態の一つとなる。
【0033】合成されたリチウムマンガン複合酸化物
は、粉砕、粒度調製、残留アルカリの除去のための水
洗、乾燥等の工程を経て粉末状のものとする。粉砕、粒
度調製、水洗、および乾燥方法は特に限定されるもので
はなく、通常用いられている方法に従えばよい。
【0034】〈リチウム二次電池〉リチウム二次電池の
一つの実施形態として、本発明のリチウムマンガン複合
酸化物の製造方法により製造されたリチウムマンガン複
合酸化物を正極活物質として使用して、リチウム二次電
池を構成することができる。本発明の製造方法により製
造されたリチウムマンガン複合酸化物を、正極活物質と
して使用した形態のリチウム二次電池は、4V級の高い
電池電圧を有し、理論放電容量密度が大きく、かつ安価
なリチウム二次電池となる。
【0035】以下、本発明の製造方法により製造された
リチウムマンガン複合酸化物を、正極活物質として使用
したリチウム二次電池の主要構成について説明する。一
般にリチウム二次電池は、リチウムイオンを吸蔵・放出
する正極および負極と、この正極と負極との間に挟装さ
れるセパレータと、正極と負極の間をリチウムイオンを
移動させる非水電解液とから構成される。本実施形態の
二次電池もこの構成に従うため、以下の説明は、これら
の構成要素のそれぞれについて行うこととする。
【0036】正極は、リチウムイオンを吸蔵・放出でき
る正極活物質に導電材および結着剤を混合し、必要に応
じ適当な溶媒を加えて、ペースト状の正極合材としたも
のを、アルミニウム等の金属箔製の集電体表面に塗布、
乾燥し、その後プレスによって活物質密度を高めること
によって形成することができる。
【0037】本実施形態においては、正極活物質は、上
記の製造方法で得られた組成式LiMnO2で表される
層状岩塩構造のリチウムマンガン複合酸化物を用いる。
また、このリチウムマンガン複合酸化物と、既に公知と
なっている他の正極活物質、例えば、LiCoO2、L
iNiO2等と混合して使用するものであってもよい。
【0038】正極に用いる導電材は、正極活物質層の電
気伝導性を確保するためのものであり、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、黒鉛等の炭素物質紛状体の1
種または2種以上を混合したものを用いることができ
る。結着剤は、活物質粒子を繋ぎ止める役割を果たすも
ので、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリ
デン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
これら活物質、導電材、結着剤を分散させる溶剤として
は、N−メチル−2−ピロリドン等の有機溶剤を用いる
ことができる。
【0039】本実施形態での負極は、負極活物質である
金属リチウムを、一般の電池のそれと同様に、シート状
にして、あるいはシート状にしたものをニッケル、ステ
ンレス等の集電体網に圧着して形成する。負極活物質に
は金属リチウムに代え、リチウム合金、またはリチウム
化合物をも用いることができる。
【0040】また負極のもう一つの形態として、負極活
物質にリチウムイオンを吸蔵・脱離できる炭素物質を用
いて負極を構成させることもできる。使用できる炭素物
質としては、天然あるいは人造の黒鉛、フェノール樹脂
等の有機化合物焼成体、コークス等の紛状体が挙げられ
る。この場合は、負極活物質に結着剤を混合し、適当な
溶媒を加えてペースト状にした負極合材を、銅等の金属
箔集電体の表面に塗布乾燥して形成することができる。
【0041】炭素物質を負極活物質とした場合、正極同
様、負極結着剤としてはポリフッ化ビニリデン等の含フ
ッ素樹脂等を、溶剤としてはN−メチル−2−ピロリド
ン等の有機溶剤を用いることができる。
【0042】正極と負極の間に挟装されるセパレータ
は、正極と負極とを隔離しつつ電解液を保持してイオン
を通過させるものであり、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の薄い微多孔膜を用いることができる。
【0043】非水電解液は、有機溶媒に電解質を溶解さ
せたもので、有機溶媒としては、非プロトン性有機溶
媒、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネ
ート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、
γブチロラクトン、アセトニトリル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、塩化メチレン
等の1種またはこれらの2種以上の混合液を用いること
ができる。また、溶解させる電解質としては、溶解させ
ることによりリチウムイオンを生じるLiI、LiCl
4、LiAsF6、LiBF4、LiPF6等を用いるこ
とができる。なお非水電解液に代えて、固体電解質等を
用いることもできる。
【0044】以上のものから構成されるリチウム二次電
池であるが、その形状はコイン型、積層型、円筒型等の
種々のものとすることができる。いずれの形状を採る場
合であっても、正極および負極にセパレータを挟装させ
電極体とし、正極および負極から外部に通ずる正極端子
および負極端子までの間をそれぞれ導通させるようにし
て、この電極体を非水電解液とともに電池ケースに密閉
して電池を完成させることができる。
【0045】なお、これまでに説明した本発明のリチウ
ムマンガン複合酸化物の製造方法およびリチウム二次電
池の実施形態は例示にすぎず、本発明の製造方法および
それによって製造したリチウムマンガン複合酸化物を正
極活物質に用いたリチウム二次電池は、上記実施形態を
始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良
を施した形態で実施することができる。
【0046】
【実施例】上記本発明の製造方法により、良好な正極活
物質用リチウムマンガン複合酸化物が製造できることを
確認すべく、種々の条件の製造方法でリチウムマンガン
複合酸化物を製造し、これらを評価した。リチウムマン
ガン複合酸化物の製造、製造したリチウムマンガン複合
酸化物の結晶構造の特定について、以下に実施例として
説明する。
【0047】〈リチウムマンガン複合酸化物の製造〉 (1)実施例1 マンガン化合物としてMn23を用い、アルカリ金属化
合物としてLiOH・H2Oを用いて、これらをLi/
Mnがモル比で2.5となるような割合で混合して混合
物原料を調製した。この混合物原料をアルミナるつぼへ
入れ、Ar雰囲気中で500℃、700℃、900℃、
1000℃、1200℃の各温度に、それぞれ10時間
保持した。加熱の際の昇温速度は3℃/minであっ
た。保持後の冷却は、降温速度を5℃/minとして冷
却した。そして、粉砕、水洗した後、80℃の大気中で
乾燥してリチウムマンガン複合酸化物を得た。
【0048】(2)実施例2 上記実施例1の製造方法において、加熱保持温度は10
00℃とし、冷却は合成物の入ったアルミナるつぼを氷
水中へ入れ急冷することにより行った。なお、本実施例
の冷却の際の降温速度は50℃/min程度である。そ
の他の条件は実施例1と同様にしてリチウムマンガン複
合酸化物を得た。
【0049】(3)比較例 上記実施例1の製造方法において、加熱保持温度は10
00℃とし、冷却は降温速度を1℃/minとして行っ
た。その他の条件は実施例1と同様にしてリチウムマン
ガン複合酸化物を得た。
【0050】〈リチウムマンガン複合酸化物の結晶構造
の特定〉上記各実施例1、2および比較例に基づいて製
造された各リチウムマンガン複合酸化物について、Cu
Kα線によるX線回折分析を行った。実施例1のリチウ
ムマンガン複合酸化物についてのX線回折パターンを図
1に示す。図1のパターンから、加熱保持温度によっ
て、得られるリチウムマンガン複合酸化物の結晶構造が
異なることがわかる。加熱保持温度が700℃以下のも
のでは結晶構造が極めて不安定なジグザグ層状構造特有
のピークが観察され、また900℃のものでは、スピネ
ル構造、層状岩塩構造、およびジグザグ層状構造のピー
クが混在している。1000℃のものではスピネル構造
のピークが若干見られるが、ジグザグ層状構造のピーク
はなくなっている。1200℃のものでは層状岩塩構造
のピークのみが観察される。したがって、層状岩塩構造
のリチウムマンガン複合酸物を得るためには、加熱保持
温度を1000℃以上とするのがよく、さらにスピネル
構造の副相が抑制され略単一相の層状岩塩構造のリチウ
ムマンガン複合酸物を得るためには、加熱保持温度を1
200℃以上とするのがよいことが確認できた。
【0051】同様に、実施例2のリチウムマンガン複合
酸化物についてのX線回折パターンを図2に示す。図2
のパターンから判るように、上記実施例1における10
00℃のパターンとは異なり、層状岩塩構造のリチウム
マンガン複合酸化物が略単一相となるようなピークが観
察される。したがって、氷水を使用して急冷することに
よって、降温速度が50℃/min程度と速い場合で
は、スピネル構造の副相がほとんど生成しない層状岩塩
構造のリチウムマンガン複合酸化物が得られることが確
認できた。
【0052】さらに、比較例のリチウムマンガン複合酸
化物についてのX線回折パターンを図3に示す。図3の
パターンから判るように、スピネル構造特有のピークが
観察され(図中●印)、スピネル構造のリチウムマンガ
ン複合酸化物が主に生成していた。したがって、降温速
度を1℃/minとして徐冷した場合には、スピネル構
造のリチウムマンガン複合酸化物が主に生成し、この降
温速度は、層状岩塩構造のリチウムマンガン複合酸化物
を得るためには適さないことが確認できた。
【0053】
【発明の効果】本発明は、組成式LiMnO2で表さ
れ、かつ、層状岩塩構造を有するリチウムマンガン複合
酸化物の製造方法を、マンガン化合物と、比較的低温で
溶融状態となるようなリチウムを含むアルカリ金属化合
物とを混合し、それを所定の温度に加熱保持して反応さ
せた後、所定の速度以上で冷却するという構成としたも
のである。
【0054】このような構成をもつ本発明のリチウムマ
ンガン複合酸化物の製造方法によれば、リチウム二次電
池の有効な正極活物質となり得、組成式LiMnO2
表され、かつ、層状岩塩構造を有するリチウムマンガン
複合酸化物を、低コストで簡便に、かつ収率よく製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱保持を500℃、700℃、900℃、
1000℃、1200℃の各温度で行い、降温速度を5
℃/minとして合成したリチウムマンガン複合酸化物
のX線回折パターンである。
【図2】 加熱保持を1000℃の温度で行い、合成物
の入ったるつぼを氷水中に入れることにより急冷して合
成したリチウムマンガン複合酸化物のX線回折パターン
である。
【図3】 加熱保持を1000℃の温度で行い、降温速
度を1℃/minとして合成したリチウムマンガン複合
酸化物のX線回折パターンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 右京 良雄 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 4G048 AA04 AB01 AC06 AD03 AD06 5H029 AJ14 AK03 AL06 AL07 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 AM11 BJ02 BJ03 CJ02 CJ08 CJ28 DJ17 HJ02 HJ14 5H050 AA19 BA16 BA17 CA05 FA19 GA02 GA10 GA27 HA00 HA02 HA14 HA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム二次電池の正極活物質として用
    いられ、組成式LiMnO2で表され、かつ、層状岩塩
    構造を有するリチウムマンガン複合酸化物の製造方法で
    あって、 マンガンの価数が3価であるマンガン化合物と、100
    0℃以上の温度で溶融状態となりかつ少なくともリチウ
    ムを含むアルカリ金属化合物とを、アルカリ金属/Mn
    がモル比で2以上6以下となるような割合(ただし、L
    i/Mnがモル比で1以上となる)で混合して混合物原
    料を調製する混合物原料調製工程と、 該混合物原料を不活性ガス雰囲気中で1000℃以上1
    400℃以下の温度に加熱保持し、その後700℃以上
    の温度範囲において降温速度が3℃/min以上となる
    ように冷却して、組成式LiMnO2で表され層状岩塩
    構造を有するリチウムマンガン複合酸化物を合成する複
    合酸化物合成工程と、を含んでなるリチウムマンガン複
    合酸化物の製造方法。
  2. 【請求項2】 混合物原料を加熱保持する前記温度が1
    200℃以上1400℃以下である請求項1に記載のリ
    チウムマンガン複合酸化物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記降温速度が25℃/min以上とな
    る請求項1に記載のリチウムマンガン複合酸化物の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記マンガン化合物は三酸化二マンガン
    であり、かつ、前記アルカリ金属化合物はLi/Mnが
    モル比で1以上の水酸化リチウムを含む請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載のリチウムマンガン複合酸化
    物の製造方法。
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