JP2001283963A - 鍔付スリーブおよびその加工方法 - Google Patents

鍔付スリーブおよびその加工方法

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幸太朗 堀
Terukatsu Hirabayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍔付スリーブの鍔部や接続先筒部に贅肉が残
り、プラグの軽量化を図ることができない問題、鍔部の
側面と接触筒部との隅Rを小さくできないので、ジャッ
ク端面に密着できないという問題などの解決を目的とす
る。 【解決手段】 ジャックに差し込まれる薄肉筒状の接触
筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状の接続筒部14
cと、ジャックへの差込み量を規定する薄肉中空の中空
鍔部14bとを、一体的な両端開口鍔付筒体にした鍔付
スリーブ15であって、導電性金属の薄板を絞りする絞
り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程
と、ネッキング加工工程と、底抜き加工工程とによって
加工する。また、前記接続筒部14cを、その一部を残
した接続基筒部と、その開口端部を拡径した接続先筒部
とにした鍔付スリーブは、前記ネッキング加工工程と底
抜き加工工程との間に拡径加工工程を設けて加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャックに差込み
接触させることで電子信号や電気信号を接続するプラグ
の鍔付スリーブ、および、その鍔付スリーブをプレス金
型のパンチとダイとによってプレス加工する方法に関す
るものでる。
【0002】
【従来の技術】ジャックに差込み接触させることで電子
信号や電気信号を接続するプラグの端子部材は、3極プ
ラグではチップとリングとスリーブとから構成され、ま
た、2極プラグではリングはなく、チップとスリーブと
から構成されている。 これらのうちのスリーブは、ジ
ャックへの差込み量を規定する鍔部を備えた鍔付スリー
ブを用いることが多い。 図12(c)に、チップTと
リングRと鍔付スリーブSとを備える3極小形単頭プラ
グPcの一例を示す。 この鍔付スリーブSは、図示の
ように、内周穴がチップT側から同一径で貫通して形成
され、外周はチップTの接触端子側から最小外径の接触
筒部Sa、最大外径の鍔部Sb、これらの中間外径の接
続基筒部Scおよび接続先筒部Sdの多段に形成されて
いる。
【0003】従来の技術では、この鍔付スリーブSを快
削黄銅などの棒状素材から切削加工していた(以下、従
来技術Aという)。 また、この他の加工方法として、
例えば、特開平5−101866号公報に開示された導
体接続用端子の製造方法に係る発明(以下、従来技術B
という)や、特開平7−263061号公報に開示され
た大電流用端子およびその加工方法に係る発明(以下、
従来技術Cという)が知られている。
【0004】これらのうち、従来技術Bの発明は、出発
棒材を形成する棒材形成工程と、第1型内の第1ピン部
材に出発棒材を当接させる出発棒材挿入工程と、この出
発棒材を第1型と第1ピン部材との隙間に後方押出しす
ることで片側筒部を形成する片側筒部形成工程と、片孔
付き棒材を第2型の挿入する押戻し工程と、第3型内の
凹所に片孔付き棒材の余剰材料を膨出させて鍔部を形成
する鍔部形成工程と、第4型内と第4ピン部材との隙間
に後方押出しすることで他側筒部を形成する他側筒部形
成工程とを含み、鍔部を挟んで両側に筒部を有する導体
接続用端子を形成するものである。
【0005】また、従来技術Cの発明は、所定長の導電
性パイプに両側から中央に向かって圧縮力を加えて鍔を
形成する張り出し加工工程と、この導電性パイプの一端
部内径に内側から外側に向かう力を加えて拡径した電線
圧着部を形成する拡径加工工程と、この導電性パイプの
他端部に絞り加工して電気接触部を形成する絞り加工工
程と、この電気接触部近傍の導電性パイプに切削加工し
て凹状の係止溝を形成する切削加工工程とを含み、前記
形状の大電流用端子を形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術Aによれば、棒状素材から切削加工により鍔
付スリーブSを形成するので、鍔部Sbや接続先筒部S
dに贅肉部が形成されて軽量化を図ることができないと
ともに、生産性が悪く、材料歩留りが悪いので製造原価
が高価になるという問題があった。 また、従来技術B
の発明によれば、生産性や材料歩留りは改善できるが、
本発明に係る鍔付スリーブSの鍔部Sb内周を中空にし
て軽量化を図ることや、接続基筒部Sc、接続先筒部S
dなどを形成することができないという問題があった。
【0007】また、従来技術Cの発明によれば、鍔付ス
リーブSのジャックへの差込み量を規定する鍔部Sb内
周を中空にして軽量化を図ることができない問題や、ジ
ャックに当接する鍔部Sbの側面と接触筒部Saの外周
とが交差する角部の隅Rを小さくすることができないの
で、鍔部Sbの側面をジャック端面に密着させることが
できないという問題があった。 さらに、接続基筒部S
cを形成するためには、切削加工を必要とするので生産
性が悪く、製造原価が高価になるという問題があった。
【0008】本発明は、上述した鍔部Sbや接続先筒部
Sdに贅肉部が残り鍔付スリーブSの軽量化を図ること
ができない問題、接続基筒部Sc、接続先筒部Sdなど
を形成することができない問題、鍔部Sbの側面をジャ
ック端面に密着させることができない問題、生産性が悪
く材料歩留りが悪いので製造原価が高価になる問題など
の解決を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ジャックに差込み接触させ
ることで電子信号や電気信号を接続するプラグの鍔付ス
リーブであって、ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分
で外径D8aの接触筒部15aと、導線を接続する薄肉筒
状部分で外径D14c の接続筒部14cと、これらの間で
ジャックへの差込み量を規定する軸線方向断面が薄肉コ
字状中空の鍔部分で外径D14b の中空鍔部14bとを、
一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15に形成
し、かつ、接触筒部15aの外径D8a≦接続筒部14c
の外径D14c <中空鍔部14bの外径D14b にしたもの
である。
【0010】この請求項1の発明によれば、ジャックへ
の差込み量を規定する部分を中空の中空鍔部14bに形
成し、かつ、接触筒部15aの外径D8a≦接続筒部14
cの外径D14c <中空鍔部14bの外径D14b で贅肉が
ない薄肉の両端開口鍔付筒体にしたので、鍔付スリーブ
15の軽量化を図ることができる。
【0011】また、請求項2に係る発明では、前記鍔付
スリーブ15は、前記接触筒部15aと、前記中空鍔部
14bと、前記接続筒部14cの開口端部を拡径した外
径D16d の接続先筒部16dと、この接続先筒部16d
と前記中空鍔部14bとの間に前記接続筒部14cの一
部を残した外径D16c の接続基筒部16cとを、一体的
な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17に形成し、か
つ、接触筒部15aの外径D8a≦接続基筒部16cの外
径D16c <接続先筒部16dの外径D16d <中空鍔部1
4bの外径D14b にしたものである。
【0012】この請求項2の発明によれば、ジャックへ
の差込み量を規定する部分が中空の中空鍔部14bと、
導線を接続する開口端部を拡径した接続先筒部16d
と、この接続先筒部16dと中空鍔部14bとの間に接
続基筒部16cとを形成し、かつ、接触筒部15aの外
径D8a≦接続基筒部16cの外径D16c <接続先筒部1
6dの外径D16d <中空鍔部14bの外径D14b で贅肉
がない薄肉の両端開口鍔付筒体にしたので、鍔付スリー
ブ17の軽量化を図ることができる。
【0013】また、請求項3に係る発明では、前記鍔付
スリーブ15または鍔付スリーブ17の中空鍔部14b
は、交差する各角部を各々鋭敏な直角にしたものであ
る。この請求項3の発明によれば、中空鍔部14bの交
差する各角部を各々鋭敏な直角にしたので、プラグをジ
ャックに差し込む際に、その鍔付スリーブ15または鍔
付スリーブ17の中空鍔部14bの側面をジャック端面
に密着させることができる。
【0014】次いで、請求項4に係る発明は、ジャック
に差込み接触させることで電子信号や電気信号を接続す
るプラグの鍔付スリーブをプレス金型のパンチとダイと
によってプレス加工する方法であって、導電性金属の薄
板を絞り加工して外径D2 の有底筒体2を形成する絞り
加工工程と、この有底筒体2を段絞り加工してその底側
筒部8aの外径D8aが開口側筒部8bの外径D8bよりも
小さい段付有底筒体8を形成する段絞り加工工程と、こ
の段付有底筒体8の開口側筒部8bの開口側をトリミン
グ加工して所定長の開口側筒部9bにした定寸段付有底
筒体9を形成するトリミング加工工程と、この定寸段付
有底筒体9の開口側筒部9bを開口端側からネッキング
加工して加工前の外径D8bよりも小さい外径D14c の接
続筒部14cと、この接続筒部14cと前記底側筒部8
aとの間に前記開口側筒部9bの一部を残した外径D14
b で軸線方向断面がコ字状中空の中空鍔部14bとを有
する鍔付有底筒体14を形成するネッキング加工工程
と、この鍔付有底筒体14の前記段絞り加工工程で形成
された底部8eを底抜き加工して前記底側筒部8aを開
口筒状の接触筒部15aに形成する底抜き加工工程とに
よって、一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15
をプレス加工し、かつ、接触筒部15aの外径D8a≦接
続筒部14cの外径D14c <中空鍔部14bの外径D14
b に形成するようにしたものである。
【0015】この請求項4の発明によれば、絞り加工工
程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッ
キング加工工程と、底抜き加工工程とによって、接触筒
部15a,中空鍔部14b,接続筒部14cを有し、薄
肉で贅肉がない一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリー
ブ15をプレス加工して形成するようにしたので、軽量
化された鍔付スリーブ15を容易に加工できるととも
に、生産性の向上や材料歩留りの向上を図ることができ
る。
【0016】また、請求項5に係る発明では、前記ネッ
キング加工工程と底抜き加工工程との間には拡径加工工
程を設け、前記鍔付有底筒体14の接続筒部14cの開
口端部を拡径加工して外径D16d の接続先筒部16d
と、この接続先筒部16dと前記中空鍔部14bとの間
に前記接続筒部14cの一部を残して外径D16c の接続
基筒部16cとにした鍔付有底筒体16を形成し、この
鍔付有底筒体16の前記段絞り加工工程で形成された底
部8eを次の底抜き加工工程で底抜き加工して前記底側
筒部8aを開口筒状の接触筒部15aに形成することに
よって、一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17
をプレス加工し、かつ、接触筒部15aの外径D8a≦接
続基筒部16cの外径D16c <接続先筒部16dの外径
D16d <中空鍔部14bの外径D14b に形成するように
したものである。
【0017】この請求項5の発明によれば、絞り加工工
程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッ
キング加工工程と、拡径加工工程と、底抜き加工工程と
によって、接触筒部15a,中空鍔部14b,接続基筒
部16c,接続先筒部16dを有し、薄肉で贅肉がない
一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17をプレス
加工して形成するようにしたので、接続基筒部16cと
接続先筒部16dとを形成することができる。 そし
て、軽量化された鍔付スリーブ17を容易に加工できる
とともに、生産性の向上や材料歩留りの向上を図ること
ができる。
【0018】また、請求項6に係る発明では、前記鍔付
スリーブ15または鍔付スリーブ17の中空鍔部14b
は、交差する各角部を各々鋭敏な直角に形成するように
したものである。 この請求項6の発明によれば、中空
鍔部14bの交差する各角部を各々鋭敏な直角に加工す
るようにしたので、中空鍔部14bの側面をジャック端
面に密着させることができる鍔付スリーブ15または鍔
付スリーブ17を容易に加工できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、そ
の一例である第1実施例の図面にもとづき以下のとおり
説明する。
【0020】この第1実施例の図12(a)に示す鍔付
スリーブ15は、チップTとリングRとともに3極小形
単頭プラグ(JIS C6560)Paに組み込まれ
る。この鍔付スリーブ15の形状は、ジャックに差し込
まれる薄肉筒状部分の接触筒部15aと、導線を接続す
る薄肉筒状部分の接続筒部14cと、これらの間でジャ
ックへの差込み量を規定する断面が薄肉コ字状中空の中
空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体に形成した
ものである。
【0021】その加工手段は、トランスファプレスに備
えたプレス金型の絞り加工工程と、段絞り加工工程と、
トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、底抜き
加工工程とによって、導電性金属の薄板からプレス加工
すものである。 図1は絞り加工工程、段絞り加工工
程、図2はトリミング加工工程、ネッキング加工工程、
底抜き加工工程で加工された各々の成形品を示す断面図
である。
【0022】図4(b)は♯2絞り加工工程、図4
(c)は♯3段絞り加工工程、図5(e)は♯5段絞り
加工工程、図5(g)は♯7段絞り加工工程、図6
(h)は♯7段絞り加工工程、図6(i)は♯9段トリ
ミング加工工程、図7(j)は♯10ネッキング加工工
程、図7(l)は♯12ネッキング加工工程、図8
(n)は♯14ネッキング加工工程、図8(o)は♯1
5底抜き加工工程の各プレス金型を示し、各々下死点位
置における断面図である。 図10は♯10ネッキング
加工工程のうち(ja)は初期段階、(jb)は中期段
階を示す各断面図である。
【0023】図1(a)に示す♯1絞り成形品は、図示
しないプレス金型を備えた♯1絞り加工工程において、
板厚0.3mmの導電性金属(C2680R)を打抜き
加工することにより形成された直径D0 の円板状ブラン
ク1aをダイ上に移送して、プレススライドを上死点位
置から下降させることで絞りパンチを下降させる。この
下降により、ダイに形成された絞り成形穴と、絞りパン
チとで円板状ブランク1aを絞り加工する。 そして、
絞りパンチが、下死点位置まで下降して有底筒体1を形
成した後、次の加工工程に移送する。 この有底筒体1
は、図1(a)に示すように、筒部の外径D1 =8.9
mmと、底部の隅R1 =1.3mmとを有する。
【0024】次いで、図1(b)に示す♯2絞り成形品
は、図4(b)に示すプレス金型を備えた♯2絞り加工
工程において、図示しないプレススライドを上死点位置
から下降させることで、絞りパンチ26によって、前の
加工工程から移送された有底筒体1を下降させる。 こ
の下降により、ダイ21の上段に形成された有底筒体1
の外径D1 と同一径の案内穴21bを経て、その下段に
形成された有底筒体1の外径D1 よりも小径の絞り成形
穴21aと、この絞り成形穴21aに対応する絞りパン
チ26とで有底筒体1を再絞り加工する。
【0025】そして、絞りパンチ26が、図4(b)に
示す下死点位置まで下降して有底筒体2を形成した後、
ノックアウト29によって上昇させ、図示しないトラン
スファスライドにより次の加工工程に移送する。 この
有底筒体2は、図1(b)に示すように、筒部の外径D
2 =7.2mmと、底部の隅R1 よりも小さい隅R2=
1.0mmとを有する。
【0026】次いで、図1(c)に示す♯3段絞り成形
品は、図4(c)に示すプレス金型を備えた♯3段絞り
加工工程において、図示しないプレススライドを上死点
位置から下降させることで、段絞りパンチ36によっ
て、前の加工工程から移送された有底筒体2を下降させ
る。 この下降により、ダイ31の上段に形成された有
底筒体2の外径D2 と同一径の案内穴31bを経て、そ
の下段に形成された有底筒体2の外径D2 よりも小径の
段絞り成形穴31aと、この成形穴31aに対応する段
絞りパンチ36とで有底筒体2の底側筒部を段絞り加工
する。
【0027】そして、段絞りパンチ36が、図4(c)
に示す下死点位置まで下降して段付有底筒体3を形成し
た後、ノックアウト39によって上昇させ、図示しない
トランスファスライドにより次の加工工程に移送する。
この段付有底筒体3は、図1(c)に示すように、外
径D3a=5.91mmの底側筒部3aと、外径D2 の開
口側筒部3bと、底部の隅R2 よりも小さい隅R3a=
0.75mmと、新たな段部の隅R3b=1.2mmとを
有する。
【0028】次いで、図1(d)に示す♯4段絞り成形
品は、図4(c)と同様のプレス金型を備えた図示しな
い♯4段絞り加工工程において、図4(c)に示すダイ
31の段絞り成形穴31aを段付有底筒体3の外径D3a
よりも小径の段絞り成形穴に形成したダイと、このダイ
の段絞り成形穴に対応する段絞りパンチ36よりも小径
に形成した段絞りパンチとで、♯3段絞り加工工程と同
様の手順により、段付有底筒体3の底側筒部3aを段絞
り加工する。
【0029】そして、段絞りパンチが、下死点位置まで
下降して段付有底筒体4を形成した後、ノックアウトに
よって上昇させ、トランスファスライドにより次の加工
工程に移送する。 この段付有底筒体4は、図1(d)
に示すように、外径D4a=4.77mmの底側筒部4a
と、外径D2 の開口側筒部4bと、底部の隅R3aよりも
小さい隅R4a=0.6mmと、段部の隅R3bよりも小さ
い隅R4b=0.9mmとを有する。
【0030】次いで、図1(e)に示す♯5段絞り成形
品は、図5(e)に示すプレス金型を備えた♯5段絞り
加工工程において、図示しないプレススライドを上死点
位置から下降させることで、段絞りパンチ56,案内パ
ンチ57によって、前の加工工程から移送された有底筒
体4を下降させる。 この下降により、ダイ51の上部
に形成されたダイRを経て、このダイRに連なって形成
された段付有底筒体4の外径D4aよりも小径の段絞り成
形穴51aと、この段絞り成形穴51aに対応する段絞
りパンチ56とで有底筒体4の底側筒部4aを段絞り加
工する。
【0031】そして、段絞りパンチ56と案内パンチ5
7とが、図5(e)に示す下死点位置まで下降して段付
有底筒体5を形成した後、ノックアウト59によって上
昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加
工工程に移送する。 この段付有底筒体5は、図1
(e)に示すように、外径D5a=3.93mmの底側筒
部5aと、外径D2 の開口側筒部5bと、底部の隅R4a
よりも小さい隅R5a=0.3mmと、段部の隅R4bより
も小さい隅R5b=0.7mmとを有する。
【0032】次いで、図1(f)に示す♯6段絞り成形
品は、図5(e)と同様のプレス金型を備えた図示しな
い♯6段絞り加工工程において、図5(e)に示すダイ
51の段絞り成形穴51aよりもダイRが小さく、段付
有底筒体5の外径D5aよりも小径の段絞り成形穴に形成
したダイと、このダイの絞り成形穴に対応する段絞りパ
ンチとで、♯5段絞り加工工程と同様の手順により、有
底筒体5の底側筒部5aを段絞り加工する。
【0033】そして、段絞りパンチと案内パンチとが、
下死点位置まで下降して段付有底筒体6を形成した後、
ノックアウトによって上昇させ、トランスファスライド
により次の加工工程に移送する。 この段付有底筒体6
は、図1(f)に示すように、外径D6a=3.49mm
の底側筒部6aと、外径D2 の開口側筒部6bと、底部
の隅R5aよりも小さい隅R6a=0.1mmと、段部の隅
R5bよりも小さい隅R6b=0.5mmとを有する。
【0034】次いで、図1(g)に示す♯7段絞り成形
品は、図5(g)に示すプレス金型を備えた♯7段絞り
加工工程において、図示しないプレススライドを上死点
位置から下降させることで、案内パンチ76,段絞りパ
ンチ77によって、前の加工工程から移送された有底筒
体6を下降させる。 この下降により、ダイ71の上段
に形成された上段案内穴71cを経て、その中段に形成
された有底筒体6の外径D2 よりも小径の中段絞り成形
穴71bと、その下段に形成された有底筒体6の外径D
6aと同一径の下段案内穴71aと、これら中段絞り成形
穴71b,下段案内穴71aに対応する段絞りパンチ7
7とで有底筒体6の開口側筒部6bを段絞り加工する。
【0035】そして、案内パンチ76と段絞りパンチ7
7とが、図5(g)に示す下死点位置まで下降して段付
有底筒体7を形成した後、ノックアウト79によって上
昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加
工工程に移送する。 この段付有底筒体7は、図1
(g)に示すように、外径D6aの底側筒部6aと、外径
D7b=5.94mmの開口側筒部7bと、外径D2 のフ
ランジ部7fと、底部の隅R6aと、段部の隅R6bと、段
部内側の隅R7c=0.3mmとを有する。
【0036】次いで、図1(h)に示す♯8段絞り成形
品は、図6(h)に示すプレス金型を備えた♯8段絞り
加工工程において、図示しないプレススライドを上死点
位置から下降させることで、下段絞りパンチ86,上段
絞りパンチ87によって、前の加工工程から移送された
段付有底筒体7を下降させる。 この下降により、ダイ
81の上段に形成された段付有底筒体7の外径D7bと略
同一径の上段絞り成形穴81bと、その下段に形成され
た段付有底筒体7の隅R6bよりもダイRが小さく、外径
D6aと略同一径の下段絞り成形穴81aと、この下段絞
り成形穴81aに対応し、先端Rが段付有底筒体7の隅
R6aよりも小さい下段絞りパンチ86と、上段絞り成形
穴81bに対応する上段絞りパンチ87とで、段付有底
筒体7の底側筒部6aと、開口側筒部7bとを段絞り加
工する。
【0037】そして、下段絞りパンチ86と上段絞りパ
ンチ87とが、図6(h)に示す下死点位置まで下降し
て段付有底筒体8を形成した後、ノックアウト89によ
って上昇させ、図示しないトランスファスライドにより
次の加工工程に移送する。この段付有底筒体8は、図1
(h)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、外径
D8bの開口側筒部8bと、外径D2 のフランジ部8f
と、底部の隅R6aよりも小さい隅R8a=0.1mmと、
段部の隅R6bよりも小さい隅R8b=0.15mmと、段
部内側の隅R7cとを有する。
【0038】次いで、図2(i)に示す♯9トリミング
成形品は、図6(i)に示すプレス金型を備えた♯9ト
リミング加工工程において、図示しないプレススライド
を上死点位置から下降させることで、トリミングパンチ
96を下降させる。 この下降により、その中段案内部
96bを、前の加工工程から移送された有底筒体8の開
口側筒部8b内周に係合させ、フランジ部8f内周の小
径側にトリミングパンチ96の切刃面96dを当接させ
た状態で、トリミングパンチ96とともに有底筒体8を
下降させる。
【0039】この下降により、段付有底筒体8の開口側
筒部8bが、その外径D8bと同一径に形成されたダイ9
1の案内穴91bと上端面91uとの交差角部に形成さ
れた切刃91cを通過し、この開口側筒部8bの外周と
フランジ部8fの外周との交差部が、ダイ91の切刃9
1cに当接する。 この当接した状態から、トリミング
パンチ96とともに有底筒体8をさらに下降させて、ダ
イ91の切刃91cと、トリミングパンチ96の切刃外
周面96cおよびその下端の切刃面96dが交差する角
部に形成された切刃96eとで、段付有底筒体8の開口
側筒部8b外周と、フランジ部8f外周との交差部をト
リミング加工する。
【0040】そして、トリミングパンチ96が、図6
(i)に示す下死点位置まで下降して定寸段付有底筒体
9を形成した後、ノックアウト99によって上昇させ、
図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に
移送する。 この定寸段付有底筒体9は、図2(i)に
示すように、フランジ部9fを除去して開口側筒部9b
を所定長にし、外径D8aの底側筒部8aと、外径D8bの
開口側筒部9bと、底部の隅R8aと、段部の隅R8bと、
段部内側の隅R7cとを有する。
【0041】次いで、図2(j)に示す♯10ネッキン
グ成形品は、図7(j)に示すプレス金型を備えた♯1
0ネッキング加工工程において、その初期段階を示す図
10(ja)の図示しないプレススライドを上死点位置
から下降させることで、図示しないコイルばねにより下
方に付勢された芯金パンチ106によって、前の加工工
程から移送された定寸段付有底筒体9を下降させる。
この下降により、その下方に位置決めされた受けダイ1
01の受け面101bに、定寸段付有底筒体9の段部を
付勢して当接させることで定寸段付有底筒体9を位置決
め抑止する。
【0042】この位置決めされた状態で、プレススライ
ドをさらに下降させることで、図10(jb)に示すよ
うに、ネッキングパンチ107を前記コイルばねに抗し
て下降させて、そのネッキング成形面107eを定寸段
付有底筒体9の開口側筒部9b端面に当接させ、略同時
に、コイルばね103で上方に付勢された案内ダイ10
2の上端面に、ネッキングパンチ107の下端面を当接
させる。 この当接した状態から、ネッキングパンチ1
07をさらに下降させることで、図7(j)に示すよう
に、案内ダイ102に形成された定寸段付有底筒体9の
外径D8bよりも微量大径の案内穴102bにより、定寸
段付有底筒体9の開口側筒部9b外周の下側を規制す
る。
【0043】この状態で、さらにプレススライドをさら
に下降させることで、ネッキングパンチ107に形成さ
れたネッキング成形面107eと、このネッキングパン
チ107に形成された定寸段付有底筒体9の外径D8bよ
りも小径のネッキング成形穴107bと、このネッキン
グ成形穴107bに対応する芯金パンチ106の芯金胴
部106bと、受けダイ101の受け面101bと、案
内ダイ102の案内穴102bとにより、定寸段付有底
筒体9の開口側筒部9bをネッキング加工する。 そし
て、ネッキングパンチ107と案内ダイ102が、図7
(j)に示す下死点位置まで下降して円錐段付有底筒体
10を形成した後、ノックアウト109によって上昇さ
せ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工
程に移送する。
【0044】この円錐段付有底筒体10は、図2(j)
に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、加工前の外
径D8bよりも小さい外径D10c =4.7mmで開口側の
接続筒部10cと、この接続筒部10cと底側筒部8a
との間に開口側筒部9bの一部を残した外径D10b =
5.95mmの段筒部10bと、この段筒部10bと接
続筒部10cとの間の円錐台筒状で円錐角度θ10=60
度の円錐台筒部10eと、円錐台筒部10eと接続筒部
10cとが交差する隅R10e =0.5mmとを有する。
なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内
側の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0045】次いで、図2(k)に示す♯11ネッキン
グ成形品は、図7(j)と同様のプレス金型を備えた図
示しない♯11ネッキング加工工程において、図7
(j)に示すネッキングパンチ107のネッキング成形
面107eよりも円錐角度を大きくしたネッキングパン
チのネッキング成形面と、このネッキングパンチに形成
された円錐段付有底筒体10の外径D10c よりも小径の
ネッキング成形穴と、このネッキング成形穴に対応する
芯金パンチの芯金胴部と、受けダイ101と略同形状の
受けダイと、案内ダイ102の案内穴102bよりも微
量大径の案内穴に形成した案内ダイとで、図7(j)に
示す♯10ネッキング加工工程と同様の手順により、円
錐段付有底筒体10の開口側筒部9bをネッキング加工
する。
【0046】そして、ネッキングパンチ107と案内ダ
イ102が、下死点位置まで下降して円錐段付有底筒体
11を形成した後、ノックアウトによって上昇させ、ト
ランスファスライドにより次の加工工程に移送する。
この円錐段付有底筒体11は、図2(k)に示すよう
に、外径D8aの底側筒部8aと、加工前の外径D10c よ
りも小さい外径D11c =4.0mmで開口側の接続筒部
11cと、外径D11b =5.955mmの段筒部11b
と、この段筒部11bと接続筒部11cとの間の円錐台
筒状で前の加工工程よりも大きい円錐角度θ11=90度
の円錐台筒部11eと、円錐台筒部11eと接続筒部1
1cとが交差する隅R11e =0.5mmとを有する。
なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側
の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0047】次いで、図2(l)に示す♯12ネッキン
グ成形品は、図7(l)に示すプレス金型を備えた♯1
2ネッキング加工工程において、図示しないプレススラ
イドを上死点位置から下降させることで、図示しないコ
イルばねにより下方に付勢された芯金パンチ126によ
って、前の加工工程から移送された円錐段付有底筒体1
1を下降させる。 この下降により、その下方に位置決
めされた受けダイ121の受け面121bに、円錐段付
有底筒体11の段部を付勢して当接させることで、円錐
段付有底筒体11を位置決め抑止する。
【0048】この位置決めされた状態で、プレススライ
ドをさらに下降させることで、ネッキングパンチ127
を前記コイルばねに抗して下降させて、そのネッキング
成形面127eを円錐段付有底筒体11の接続筒部11
cと円錐台筒部11eとの交差部近傍に当接させる。
この当接した状態から、ネッキングパンチ127をさら
に下降させることで、受けダイ121に形成された円錐
段付有底筒体11の外径D11b よりも微量大径の案内穴
121Cにより、円錐段付有底筒体11の接続筒部11
b外周を規制する。
【0049】この状態で、さらにプレススライドを降さ
せることにより、ネッキングパンチ127に形成された
略軸直角のネッキング成形面127eと、このネッキン
グ成形面127eの内側角部に形成された円錐段付有底
筒体11の隅R11e よりも小さい角Rと、この角Rに連
なり円錐段付有底筒体11の外径D11c と同一径に形成
されたネッキング成形穴127bと、このネッキング成
形穴127bに対応する芯金パンチ126の芯金胴部1
26bと、受けダイ121の受け面121bと、案内穴
121Cとで、円錐段付有底筒体11の円錐台筒部11
eと段筒部11bとをネッキング加工する。
【0050】そして、ネッキングパンチ127が、図7
(l)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体12
を形成した後、ノックアウト129によって上昇させ、
図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に
移送する。 この鍔付有底筒体12は、図2(l)に示
すように、外径D8aの底側筒部8aと、前の加工工程の
円錐台筒部11eの円錐角度θ11を略180度にして開
口側の側壁とした外径D12b =5.96mm,外幅W12
=1.2mmで軸線方向断面がコ字状中空の中空鍔部1
2bと、外径D11c の接続筒部12cと、中空鍔部12
bと接続筒部12cとが交差する角部の前の加工工程よ
りも小さくした隅R12e =0.3mmとを有する。 な
お、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の
隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0051】次いで、図2(m)に示す♯13ネッキン
グ成形品は、図7(l)と同様のプレス金型を備えた図
示しない♯13ネッキング加工工程において、図7
(l)に示すネッキングパンチ127のネッキング成形
面127eを軸直角に形成したネッキング成形面と、こ
のネッキング成形面の内側角部に形成された鍔付有底筒
体12の隅R12e よりも小さい角Rと、この角Rに連な
り鍔付有底筒体12の外径D11c と同一径に形成された
ネッキング成形穴と、このネッキング成形穴に対応する
芯金パンチの芯金胴部と、受けダイの受け面と、受けダ
イに形成された鍔付有底筒体12の外径D12b よりも微
量大径の案内穴とで、図7(l)に示す♯12ネッキン
グ加工工程と同様の手順により、鍔付有底筒体12の中
空鍔部12bと接続筒部12cとをネッキング加工す
る。
【0052】そして、ネッキングパンチが、下死点位置
まで下降して鍔付有底筒体13を形成した後、ノックア
ウトによって上昇させ、トランスファスライドにより次
の加工工程に移送する。 この鍔付有底筒体13は、図
2(m)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、前
の加工工程よりも微量大きくした外径D13b =5.96
5mmで、小さくした外幅W13=1.05mmの中空鍔
部13bと、外径D11c の接続筒部13cと、中空鍔部
13bと接続筒部13cとが交差する角部の前の加工工
程よりも小さくした隅R13e =0.25mmとを有す
る。 なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段
部内側の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0053】次いで、図2(n)に示す♯14ネッキン
グ成形品は、図8(n)に示すプレス金型を備えた♯1
4ネッキング加工工程において、図示しないプレススラ
イドを上死点位置から下降させることで、図示しないコ
イルばねにより下方に付勢された芯金パンチ146によ
って、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体13を
下降させる。 この下降により、その下方に位置決めさ
れた受けダイ141の受け面141bに、鍔付有底筒体
13の段部を付勢して当接させることで、鍔付有底筒体
13を位置決め抑止する。
【0054】この位置決め抑止された状態で、プレスス
ライドをさらに下降させることで、ネッキングパンチ1
47を前記コイルばねに抗して下降させて、そのネッキ
ング成形面147eを鍔付有底筒体13の中空鍔部13
bの開口側側面、および、この開口側側面と接続筒部1
3cとの交差部に当接させる。 この当接した状態か
ら、ネッキングパンチ147をさらに下降させること
で、受けダイ141に形成された円錐段付有底筒体13
の外径D13b よりも微量小径の案内穴141Cにより、
鍔付有底筒体13の接続筒部13b外周を規制する。
【0055】この状態で、さらにプレススライドを下降
させることで、ネッキングパンチ147に形成された軸
直角のネッキング成形面147eと、このネッキング成
形面147eの内側角部に形成された鍔付有底筒体13
の隅R13e と同一半径の角Rと、この角Rに連なり円錐
段付有底筒体13の外径D11c と略同一径に形成された
ネッキング成形穴147bと、このネッキング成形穴1
47bに対応する芯金パンチ146の芯金胴部146b
と、受けダイ141の受け面141bと、案内穴141
Cとにより、鍔付有底筒体13の中空鍔部13bと接続
筒部13cとをネッキング加工する。
【0056】そして、ネッキングパンチ147が、図8
(n)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体14
を形成した後、ノックアウト149によって上昇させ、
図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に
移送する。 この鍔付有底筒体14は、図2(n)に示
すように、外径D8aの底側筒部8aと、前の加工工程よ
りも微量小さくした外径D14b =5.94mmで外幅W
13の中空鍔部14bと、前の加工工程と略同一にした外
径D14c の接続筒部14cを有する。 なお、この他の
底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、中空
鍔部14bと接続筒部14cとが交差する隅R13e は、
前の加工工程と同一である。
【0057】次いで、図2(o)に示す♯15底抜き成
形品は、図8(o)に示すプレス金型を備えた♯15底
抜き加工工程において、図示しないプレススライドを上
死点位置から下降させることで、底抜きパンチ156に
よって、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体14
を下降させる。 この下降により、その底側筒部8aを
挿入可能に形成された案内ダイ152の案内穴152b
に挿入する。 この鍔付有底筒体14は、やがて、その
底部8eが、抜きダイ151の抜き穴151bと上端面
151uとの交差角部に形成された切刃151cに当接
する。
【0058】この当接した状態から、底抜きパンチ15
6とともに鍔付有底筒体14をさらに下降させて、抜き
ダイ151の切刃151cと、底抜きパンチ156の切
刃外周面156cおよびその下端の切刃面156dが交
差する角部に形成された切刃156eとで、鍔付有底筒
体14の底側筒部8a内周と同一径で、その底部8eを
底抜き加工する。
【0059】そして、底抜きパンチ156が、図8
(o)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体(鍔
付スリーブ)15を形成した後、図示しないトランスフ
ァスライドにより次の加工工程に移送する。 この鍔付
スリーブ15は、図2(o)に示すように、外径D8aの
接触筒部15aと、外径D14b の中空鍔部14bと、外
径D14c の接続筒部14cを有する。 なお、この他の
段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、段部外側の隅R13e
は、前の加工工程と同一である。
【0060】この第1実施例により製造した鍔付スリー
ブ15の質量は、約0.274gである。 これに対し
て、図12(c)に示す従来技術により製造した鍔付ス
リーブSの質量は、約0.406gであった。 すなわ
ち、本例の鍔付スリーブ15は、従来技術の切削加工に
より製造した鍔付スリーブSに対して、約33%の軽量
化を図ることができる。
【0061】引き続いて、本発明の他の実施の形態につ
いて、その一例である第2実施例の図面にもとづき以下
のとおり説明する。
【0062】この第2実施例の図12(b)に示す鍔付
スリーブ17は、チップTとリングRとともに3極小形
単頭プラグ(JIS C6560)Pbに組み込まれ
る。この鍔付スリーブ17の形状は、ジャックに差し込
まれる薄肉筒状部分の接触筒部15aと、導線を接続す
る薄肉拡径筒状部分の接続先筒部16dと、その接続基
筒部分の接続基筒部16cと、この接続基筒部16cと
接触筒部15aとの間でジャックへの差込み量を規定す
る断面が薄肉コ字状中空の中空鍔部14bとを一体的な
両端開口鍔付筒体に形成したものである。
【0063】その加工手段は、トランスファプレスに備
えたプレス金型の絞り加工工程と、段絞り加工工程と、
トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、拡径加
工工程と、底抜き加工工程とによって導電性金属の薄板
からプレス加工すものである。 これらの加工工程のう
ち、絞り加工工程〜ネッキング加工工程は、上述した第
1実施例と同一の構成であるのでその説明は省略し、拡
径加工工程と、底抜き加工工程とについて説明する。
【0064】図3は拡径加工工程と、底抜き加工工程と
で加工された各々の成形品を示す断面図である。 図9
(p)は♯16拡径加工工程、図9(q)は♯17底抜
き加工工程の各プレス金型を示し、各々下死点位置にお
ける断面図である。 図11は♯16拡径加工工程のう
ち(pa)は初期段階、(pb)は中期段階を示す各断
面図である。
【0065】図3(p)に示す♯16拡径成形品は、図
8(n)の♯14ネッキング加工工程で加工された鍔付
有底筒体14から加工するものであって、図9(p)に
示すプレス金型を備えた♯16拡径加工工程において、
その初期段階を示す図11(pa)の図示しないプレス
スライドを上死点位置から下降させる。 この下降によ
り、図示しないコイルばねで下方に付勢された拡径パン
チ166によって、前の加工工程から移送された鍔付有
底筒体14を下降させて、その下方に位置決めされた受
けダイ161の受け面161bに、鍔付有底筒体14の
段部を付勢して当接させることで、鍔付有底筒体14を
位置決め抑止する。
【0066】この位置決めされた状態で、プレススライ
ドをさらに下降させることで、図11(pb)に示すよ
うに、ダイ駆動パンチ167を前記コイルばねに抗して
下降させて、拡径ダイ162A,162Bを図11(p
a)に示す拡径位置から、図11(pb)に示す縮径位
置に移動させる。 すなわち、これらの拡径ダイ162
A,162Bは2分割された上端部内側に、鍔付有底筒
体14の接続筒部14cの外径D14c よりも大きい半径
の拡径半円穴162c,162cと、接続筒部14cの
外径D14c と同半径の箍閉め半円穴162b,162b
とが各々形成されて、図示の左右方向に移動可能で、図
示しない付勢ばねによって拡がるように付勢されてい
る。
【0067】これら拡径ダイ162A,162Bの移動
軸線上には四角形状空洞部が穿設されて、カム受け面1
62e,162eと、カム筒内面162f,162f
と、カム筒外面162g,162gとが形成されてい
る。 また、ダイ駆動パンチ167には、拡径ダイ16
2A,162Bの四角形状空洞部に挿入可能な段付四角
形状柱部が突設されて、内側案内面167a,167a
と、カム駆動面167e,167eと、位置決め内面1
67f,167fと、外側案内面167c,167c
と、斜面167d,167dと、位置決外面167g,
167gとが形成されている。
【0068】そして、図11(pa)に示す拡径位置か
ら、ダイ駆動パンチ167を下降させると、内側案内面
167a,167aと、外側案内面167c,167c
とが、拡径ダイ162A,162Bのカム筒内面162
f,162fと、カム筒外面162g,162gとに各
々摺接して、下端部が挿入される。 このダイ駆動パン
チ167をさらに下降させると、拡径ダイ162A,1
62Bのカム受け面162e,162eにカム駆動面1
67e,167eが当接し、そのカム傾斜角による軸心
側への水平分力によって、拡径ダイ162A,162B
を前記付勢ばねに抗して軸心側へ移動させる。
【0069】やがて、ダイ駆動パンチ167のカム駆動
面167e,167eと位置決め内面167f,167
fとの交差部が、図11(pb)に示す拡径ダイ162
A,162Bのカム筒内面162f,162fに達した
ときに、これらの拡径ダイ162A,162Bは、その
箍閉め半円穴162b,162bと、拡径半円穴162
c,162cとが真円状に位置決めされる。
【0070】この位置決めされた時期と同時または直後
に、図11(pb)に示す鍔付有底筒体14の接続筒部
14c上端面に、芯金胴部166bと拡径胴部166c
との段部Rが当接して待機していた拡径パンチ166
を、その付勢する前記コイルばねの内側に設けた図示し
ない押圧ピンを介して、ダイ駆動パンチ167とともに
下降させる。
【0071】この下降によって、拡径パンチ166の芯
金胴部166bと段部Rと拡径胴部166cと、拡径ダ
イ162A,162Bの箍閉め半円穴162b,162
bと拡径半円穴162c,162cとにより、鍔付有底
筒体14の接続筒部14cを拡径加工する。 そして、
ダイ駆動パンチ167とともに拡径パンチ166が、図
9(p)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体1
6を形成した後、ノックアウト169によって上昇さ
せ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工
程に移送する。
【0072】この鍔付有底筒体16は、図3(p)に示
すように、外径D8aの底側筒部8aと、外径D14b の中
空鍔部14bと、前の加工工程で加工された接続筒部1
4cの一部を残した外径D16c =5.94mmの接続基
筒部16cと、接続筒部14cの開口端部を拡径加工し
た外径D16d =4.5mmの接続先筒部16dとを有す
る。 なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段
部内側の隅R7c、中空鍔部14bと接続基筒部16cと
が交差する隅R13e は、前の加工工程と同一である。
【0073】次いで、図3(q)に示す♯17底抜き成
形品は、図9(q)に示すプレス金型を備えた♯17底
抜き加工工程において、図示しないプレススライドを上
死点位置から下降させることで、底抜きパンチ176に
よって、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体16
を下降させる。 この下降により、その底側筒部8aを
挿入可能に形成された案内ダイ172の案内穴172b
に挿入する。 この鍔付有底筒体16は、やがて、その
底部8eが、抜きダイ171の抜き穴171bと上端面
171uとの交差角部に形成された切刃171cに当接
する。
【0074】この当接した状態から、底抜きパンチ17
6とともに鍔付有底筒体16をさらに下降させて、抜き
ダイ171の切刃171cと、底抜きパンチ176の切
刃外周面176cおよびその下端の切刃面176dが交
差する角部に形成された切刃176eとにより、鍔付有
底筒体16の底側筒部8a内周と同一径で、その底部8
eを底抜き加工する。
【0075】そして、底抜きパンチ176が、図9
(q)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体(鍔
付スリーブ)17を形成した後、図示しないトランスフ
ァスライドにより次の加工工程に移送する。 この鍔付
スリーブ17は、図3(q)に示すように、外径D8aの
接触筒部15aと、外径D14b の中空鍔部14bと、外
径D16c の接続基筒部16cと、外径D16d の接続先筒
部16dとを有する。 なお、この他の底部の隅R8a、
段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、中空鍔部14bと接
続基筒部16cとが交差する隅R13e は、前の加工工程
と同一である。
【0076】この第2実施例により製造した鍔付スリー
ブ17の質量は、約0.283gである。 これに対し
て、図12(c)に示す従来技術により製造した鍔付ス
リーブSの質量は、約0.406gであった。 すなわ
ち、本例の鍔付スリーブ17は、従来技術の切削加工に
より製造した鍔付スリーブSに対して、約30%の軽量
化を図ることができる。
【0077】上述した第1実施例および第2実施例で
は、トランスファプレスを用いて加工するようにしたの
で、より一層の生産性の向上を図ることができるが、本
発明は、他のプレス機械によって加工することもでき
る。
【0078】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したので以
下に記載するような効果を奏する。
【0079】請求項1の発明に係る鍔付スリーブ15
は、ジャックへの差込み量を規定する部分を中空の中空
鍔部14bに形成し、かつ、接触筒部15aの外径D8a
≦接続筒部14cの外径D14c <中空鍔部14bの外径
D14b で贅肉がない薄肉の両端開口鍔付筒体にしたので
軽量化を図ることができる。
【0080】また、請求項2の発明に係る鍔付スリーブ
17は、ジャックへの差込み量を規定する部分を中空に
した中空鍔部14bと、導線を接続する開口端部を拡径
した接続先筒部16dと、この接続先筒部16dと中空
鍔部14bとの間に接続基筒部16cとを形成し、か
つ、接触筒部15aの外径D8a≦接続基筒部16cの外
径D16c <接続先筒部16dの外径D16d <中空鍔部1
4bの外径D14b で贅肉がない薄肉の両端開口鍔付筒体
にしたので軽量化を図ることができる。
【0081】また、請求項3の発明に係る鍔付スリーブ
15または鍔付スリーブ17の中空鍔部14bは、交差
する各角部を各々鋭敏な直角にしたので、プラグをジャ
ックに差し込む際に、その鍔付スリーブ15または鍔付
スリーブ17の中空鍔部14bの側面をジャック端面に
密着させることができる。 したがって、プラグのチッ
プとリングとスリーブとが、ジャックの各コンタクトと
確実に接触すべく容易に位置決めできるとともに、差込
み後の安定度を向上させることができる。
【0082】請求項4の発明に係る鍔付スリーブ15を
加工する方法は、絞り加工工程と、段絞り加工工程と、
トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、底抜き
加工工程とによって、接触筒部15a,中空鍔部14
b,接続筒部14cを有し、薄肉で贅肉がない一体的な
両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15をプレス加工して
形成するようにしたので、軽量化された鍔付スリーブ1
5を容易に加工できる。さらに、生産性の向上や材料歩
留りの向上を図ることができるので、鍔付スリーブ15
を安価に製造できる。
【0083】請求項5の発明に係る鍔付スリーブ17を
加工する方法は、絞り加工工程と、段絞り加工工程と、
トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、拡径加
工工程と、底抜き加工工程とによって、接触筒部15
a,中空鍔部14b,接続基筒部16c,接続先筒部1
6dを有し、薄肉で贅肉がない一体的な両端開口鍔付筒
体の鍔付スリーブ17をプレス加工して形成するように
したので、接続基筒部16c,接続先筒部16dを形成
することができる。 そして、軽量化された鍔付スリー
ブ17を容易に加工できるとともに、生産性の向上や材
料歩留りの向上を図ることができるので、鍔付スリーブ
17を安価に製造できる。
【0084】請求項6の発明に係る鍔付スリーブ15ま
たは鍔付スリーブ17の中空鍔部14bを加工する方法
は、中空鍔部14bの交差する各角部を各々鋭敏な直角
に加工するようにしたので、中空鍔部14bの側面をジ
ャック端面に密着させることができる鍔付スリーブ15
または鍔付スリーブ17を容易に加工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工方法により鍔付スリーブが形成さ
れる過程の説明図であって、絞り加工工程、段絞り加工
工程での各成形品を示す断面図である。
【図2】同じく、トリミング加工工程、ネッキング加工
工程、底抜き加工工程での各成形品を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の他の加工方法により接続基筒部,接続
先筒部を有する鍔付スリーブが形成される過程の説明図
であって、図2に示すネッキング加工工程の後に設けた
拡径加工工程、底抜き加工工程での各成形品を示す断面
図である。
【図4】本発明の加工方法により鍔付スリーブを加工す
るプレス金型の説明図であって、(b)は♯2絞り加工
工程を示し、(c)は♯3段絞り加工工程を示す各断面
図である。
【図5】同じく、(e)は♯5段絞り加工工程を示し、
(g)は♯7段絞り加工工程を示す各断面図である。
【図6】同じく、(h)は♯7段絞り加工工程を示し、
(i)は♯9段トリミング加工工程を示す各断面図であ
る。
【図7】同じく、(j)は♯10ネッキング加工工程を
示し、(l)は♯12ネッキング加工工程を示す各断面
図である。
【図8】同じく、(n)は♯14ネッキング加工工程を
示し、(o)は♯15底抜き加工工程を示す各断面図で
ある。
【図9】本発明の他の加工方法により接続基筒部,接続
先筒部を有する鍔付スリーブを加工するプレス金型の説
明図であって、(p)は♯16拡径加工工程を示し、
(q)は♯17底抜き加工工程を示す各断面図である。
【図10】図7(j)に示す♯10ネッキング加工工程
の加工手順説明図であって、(ja)は初期段階を示
し、(jb)は中期段階を示す各断面図である。
【図11】図9(p)に示す♯16拡径加工工程の加工
手順説明図であって、(pa)は初期段階を示し、(p
b)は中期段階を示す各断面図である。
【図12】プラグの説明図であって、(a)は本発明の
加工方法により製造された鍔付スリーブを組み込んだ実
施例の断面図、(b)は本発明の他の加工方法により製
造された鍔付スリーブを組み込んだ実施例の断面図、
(c)は従来技術の切削加工により製造された鍔付スリ
ーブを組み込んだ断面図である。
【符号の説明】
2 有底筒体 8 段付有底筒体 9 定寸段付有底筒体 14 鍔付有底筒体 15 鍔付有底筒体(鍔付スリーブ) 16 鍔付有底筒体 17 鍔付有底筒体(鍔付スリーブ) 21 ダイ 26 絞りパンチ 81 ダイ 86 下段絞りパンチ 87 上段絞りパンチ 91 ダイ 96 トリミングパンチ 101 受けダイ 102 案内ダイ 106 芯金パンチ 107 ネッキングパンチ 141 受けダイ 146 芯金パンチ 147 ネッキングパンチ 151 抜きダイ 152 案内ダイ152 156 底抜きパンチ 161 受けダイ161 162A,162B 拡径ダイ 166 拡径パンチ 167 ダイ駆動パンチ 171 抜きダイ 172 案内ダイ 176 底抜きパンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 43/16 H01R 43/16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャックに差込み接触させることで電子
    信号や電気信号を接続するプラグの鍔付スリーブであっ
    て、 ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分で外径D8aの接触
    筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状部分で外径D14
    c の接続筒部14cと、これらの間でジャックへの差込
    み量を規定する軸線方向断面が薄肉コ字状中空の鍔部分
    で外径D14b の中空鍔部14bとを、一体的な両端開口
    鍔付筒体の鍔付スリーブ15に形成し、かつ、接触筒部
    15aの外径D8a≦接続筒部14cの外径D14c <中空
    鍔部14bの外径D14b にしたことを特徴とする鍔付ス
    リーブ。
  2. 【請求項2】 前記鍔付スリーブ15は、 前記接触筒部15aと、前記中空鍔部14bと、前記接
    続筒部14cの開口端部を拡径した外径D16d の接続先
    筒部16dと、この接続先筒部16dと前記中空鍔部1
    4bとの間に前記接続筒部14cの一部を残した外径D
    16c の接続基筒部16cとを、一体的な両端開口鍔付筒
    体の鍔付スリーブ17に形成し、かつ、接触筒部15a
    の外径D8a≦接続基筒部16cの外径D16c <接続先筒
    部16dの外径D16d <中空鍔部14bの外径D14b に
    したことを特徴とする請求項1に記載の鍔付スリーブ。
  3. 【請求項3】 前記鍔付スリーブ15または鍔付スリー
    ブ17の中空鍔部14bは、交差する各角部を各々鋭敏
    な直角にしたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の鍔付スリーブ。
  4. 【請求項4】 ジャックに差込み接触させることで電子
    信号や電気信号を接続するプラグの鍔付スリーブをプレ
    ス金型のパンチとダイとによってプレス加工する方法で
    あって、 導電性金属の薄板を絞り加工して外径D2 の有底筒体2
    を形成する絞り加工工程と、この有底筒体2を段絞り加
    工してその底側筒部8aの外径D8aが開口側筒部8bの
    外径D8bよりも小さい段付有底筒体8を形成する段絞り
    加工工程と、この段付有底筒体8の開口側筒部8bの開
    口側をトリミング加工して所定長の開口側筒部9bにし
    た定寸段付有底筒体9を形成するトリミング加工工程
    と、この定寸段付有底筒体9の開口側筒部9bを開口端
    側からネッキング加工して加工前の外径D8bよりも小さ
    い外径D14c の接続筒部14cと、この接続筒部14c
    と前記底側筒部8aとの間に前記開口側筒部9bの一部
    を残した外径D14b で軸線方向断面がコ字状中空の中空
    鍔部14bとを有する鍔付有底筒体14を形成するネッ
    キング加工工程と、この鍔付有底筒体14の前記段絞り
    加工工程で形成された底部8eを底抜き加工して前記底
    側筒部8aを開口筒状の接触筒部15aに形成する底抜
    き加工工程とによって、 一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15をプレス
    加工し、かつ、接触筒部15aの外径D8a≦接続筒部1
    4cの外径D14c <中空鍔部14bの外径D14b に形成
    するようにしたことを特徴とする鍔付スリーブの加工方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ネッキング加工工程と底抜き加工工
    程との間には拡径加工工程を設け、 前記鍔付有底筒体14の接続筒部14cの開口端部を拡
    径加工して外径D16dの接続先筒部16dと、この接続
    先筒部16dと前記中空鍔部14bとの間に前記接続筒
    部14cの一部を残して外径D16c の接続基筒部16c
    とにした鍔付有底筒体16を形成し、この鍔付有底筒体
    16の前記段絞り加工工程で形成された底部8eを次の
    底抜き加工工程で底抜き加工して前記底側筒部8aを開
    口筒状の接触筒部15aに形成することによって、 一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17をプレス
    加工し、かつ、接触筒部15aの外径D8a≦接続基筒部
    16cの外径D16c <接続先筒部16dの外径D16d <
    中空鍔部14bの外径D14b に形成するようにしたこと
    を特徴とする請求項4に記載の鍔付スリーブの加工方
    法。
  6. 【請求項6】 前記鍔付スリーブ15または鍔付スリー
    ブ17の中空鍔部14bは、交差する各角部を各々鋭敏
    な直角に形成するようにしたことを特徴とする請求項4
    または5に記載の鍔付スリーブ。
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