JP2002045998A - プレス成形機 - Google Patents
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- JP2002045998A JP2002045998A JP2000238836A JP2000238836A JP2002045998A JP 2002045998 A JP2002045998 A JP 2002045998A JP 2000238836 A JP2000238836 A JP 2000238836A JP 2000238836 A JP2000238836 A JP 2000238836A JP 2002045998 A JP2002045998 A JP 2002045998A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形体の外周面にアンダーカットや貫通孔を
有する形状の成形を可能にしつつ、生産効率を向上させ
ることができるプレス成形機を提供することにある。 【解決手段】 プレス成形機11は、金型を構成するダ
イス12と、上下一対の縦パンチ13,14と、コアロ
ッド15と、左右一対の横パンチ16とを備えている。
即ち、前記ダイス12の略中央部には第1貫通孔12a
が上下方向へ貫通形成され、同ダイス12の左右側面の
略中央部にはそれぞれ一対の第2貫通孔12bが左右方
向へ、前記第1貫通孔12aと連通形成されている。そ
して、前記第1貫通孔12aの中心軸線O上にそれぞれ
の軸線を一致させて前記各縦パンチ13,14及びコア
ロッド15が上下方向へ移動可能に設けられている。前
記第2貫通孔12b内を前記各横パンチ16が左右方向
へ移動可能に設けられている。
有する形状の成形を可能にしつつ、生産効率を向上させ
ることができるプレス成形機を提供することにある。 【解決手段】 プレス成形機11は、金型を構成するダ
イス12と、上下一対の縦パンチ13,14と、コアロ
ッド15と、左右一対の横パンチ16とを備えている。
即ち、前記ダイス12の略中央部には第1貫通孔12a
が上下方向へ貫通形成され、同ダイス12の左右側面の
略中央部にはそれぞれ一対の第2貫通孔12bが左右方
向へ、前記第1貫通孔12aと連通形成されている。そ
して、前記第1貫通孔12aの中心軸線O上にそれぞれ
の軸線を一致させて前記各縦パンチ13,14及びコア
ロッド15が上下方向へ移動可能に設けられている。前
記第2貫通孔12b内を前記各横パンチ16が左右方向
へ移動可能に設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属粉末プレス成
形法により成形体をプレス成形するプレス成形機に関す
るものである。
形法により成形体をプレス成形するプレス成形機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属粉末プレス成形に使用される
プレス成形機51は、例えば、図7に示すように、金型
を構成するダイス52と、上下一対のパンチ53,54
と、コアロッド55とを備えている。即ち、前記ダイス
52の略中央部には貫通孔52aが上下方向へ貫通形成
されている。そして、この貫通孔52aの中心軸線P上
にそれぞれの軸線を一致させて前記各パンチ53,54
及びコアロッド55が上下方向へ移動可能に設けられて
いる。
プレス成形機51は、例えば、図7に示すように、金型
を構成するダイス52と、上下一対のパンチ53,54
と、コアロッド55とを備えている。即ち、前記ダイス
52の略中央部には貫通孔52aが上下方向へ貫通形成
されている。そして、この貫通孔52aの中心軸線P上
にそれぞれの軸線を一致させて前記各パンチ53,54
及びコアロッド55が上下方向へ移動可能に設けられて
いる。
【0003】前記各パンチ53,54は、それぞれ円筒
状をなす第1パンチ56,57と第2パンチ58,59
とから構成されている。前記各第1パンチ56,57
は、それぞれの外径が前記貫通孔52aの内径と略同一
に形成され、それぞれの内径は各第2パンチ58,59
の外径と略同一に形成されている。そして、各第1パン
チ56,57及び各第2パンチ58,59はそれぞれ前
記中心軸線P方向に沿って互いに独立して上下移動する
ようになっている。
状をなす第1パンチ56,57と第2パンチ58,59
とから構成されている。前記各第1パンチ56,57
は、それぞれの外径が前記貫通孔52aの内径と略同一
に形成され、それぞれの内径は各第2パンチ58,59
の外径と略同一に形成されている。そして、各第1パン
チ56,57及び各第2パンチ58,59はそれぞれ前
記中心軸線P方向に沿って互いに独立して上下移動する
ようになっている。
【0004】また、前記中心軸線P上に位置して上下両
第2パンチ58,59の内側には、前記中心軸線P方向
に延びる丸棒状のコアロッド55が設けられ、同コアロ
ッド55の外径は前記第2パンチ58,59の内径と略
同一に形成されている。なお、コアロッド55は、前記
各第1パンチ56,57及び各第2パンチ58,59と
は独立して上下移動するようになっている。
第2パンチ58,59の内側には、前記中心軸線P方向
に延びる丸棒状のコアロッド55が設けられ、同コアロ
ッド55の外径は前記第2パンチ58,59の内径と略
同一に形成されている。なお、コアロッド55は、前記
各第1パンチ56,57及び各第2パンチ58,59と
は独立して上下移動するようになっている。
【0005】そして、上記のように構成されたプレス成
形機51を用いて、金属粉末プレス成形する場合には、
例えば、図7〜図10に示すような行程で行われる。即
ち、まず、図7に示すように、ダイス52の貫通孔52
a内に下パンチ54の第1,第2パンチ57,59及び
コアロッド55が下方から挿入され、前記貫通孔52a
内に上方が開放された型空間が形成される。そして、同
型空間内に圧粉体(鉄粉)60が貫通孔52aの上部開
口まで十分に充填される。次に、図8に示すように、上
パンチ53が上方から圧粉体60を圧縮しながら、前記
貫通孔52a内に挿入される。そして、上下両パンチ5
3,54の各第1,第2パンチ56〜59がそれぞれ独
立して上下移動され、前記型空間内に充填された圧粉体
60が上下両パンチ53,54に上下から挟まれた状態
で貫通孔52a内のプレス開始位置まで移動される。
形機51を用いて、金属粉末プレス成形する場合には、
例えば、図7〜図10に示すような行程で行われる。即
ち、まず、図7に示すように、ダイス52の貫通孔52
a内に下パンチ54の第1,第2パンチ57,59及び
コアロッド55が下方から挿入され、前記貫通孔52a
内に上方が開放された型空間が形成される。そして、同
型空間内に圧粉体(鉄粉)60が貫通孔52aの上部開
口まで十分に充填される。次に、図8に示すように、上
パンチ53が上方から圧粉体60を圧縮しながら、前記
貫通孔52a内に挿入される。そして、上下両パンチ5
3,54の各第1,第2パンチ56〜59がそれぞれ独
立して上下移動され、前記型空間内に充填された圧粉体
60が上下両パンチ53,54に上下から挟まれた状態
で貫通孔52a内のプレス開始位置まで移動される。
【0006】そして、その移動後の位置において、図9
に示すように、上下両パンチ53,54の各第1,第2
パンチ56〜59を互いに接近させるように貫通孔52
a内で移動させると、前記圧粉体60が加圧されて一定
の形状に冷間成形された成形体61が得られる。その
後、図10に示すように、上パンチ53を上方へ移動さ
せると共に、下パンチ54を前記貫通孔52aの上部開
口まで移動させることにより、前記成形体61はダイス
52から取り出される。
に示すように、上下両パンチ53,54の各第1,第2
パンチ56〜59を互いに接近させるように貫通孔52
a内で移動させると、前記圧粉体60が加圧されて一定
の形状に冷間成形された成形体61が得られる。その
後、図10に示すように、上パンチ53を上方へ移動さ
せると共に、下パンチ54を前記貫通孔52aの上部開
口まで移動させることにより、前記成形体61はダイス
52から取り出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
プレス成形機51においては、ダイス52の貫通孔52
a内面形状と同貫通孔52aに対する上下両パンチ5
3,54の挿入量によってプレス成形される成形体61
の形状を調整していた。また、前記貫通孔52a内に充
填された圧粉体60に対する圧縮方向は、上下両パンチ
53,54の移動方向だけ、つまり、1軸方向(上下方
向)のみしかなかった。従って、成形体61の外周面に
アンダーカット(圧縮方向に対して垂直方向に形成され
る凹部)を有する形状などの成形は不可能であった。そ
の一方、成形体61の外周面にアンダーカットを有する
ようにしたい場合には、プレス成形後の別作業としてア
ンダーカットの切削加工を施さなければならないので、
生産効率が悪いという問題があった。
プレス成形機51においては、ダイス52の貫通孔52
a内面形状と同貫通孔52aに対する上下両パンチ5
3,54の挿入量によってプレス成形される成形体61
の形状を調整していた。また、前記貫通孔52a内に充
填された圧粉体60に対する圧縮方向は、上下両パンチ
53,54の移動方向だけ、つまり、1軸方向(上下方
向)のみしかなかった。従って、成形体61の外周面に
アンダーカット(圧縮方向に対して垂直方向に形成され
る凹部)を有する形状などの成形は不可能であった。そ
の一方、成形体61の外周面にアンダーカットを有する
ようにしたい場合には、プレス成形後の別作業としてア
ンダーカットの切削加工を施さなければならないので、
生産効率が悪いという問題があった。
【0008】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、成形体の外周面にアンダー
カットや貫通孔を有する形状の成形を可能にしつつ、生
産効率を向上させることができるプレス成形機を提供す
ることにある。
ものであって、その目的は、成形体の外周面にアンダー
カットや貫通孔を有する形状の成形を可能にしつつ、生
産効率を向上させることができるプレス成形機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、圧粉体を充填するため
の貫通孔が所定方向へ貫通形成された金型と、前記貫通
孔と同軸配置されて貫通孔内に上下両方向から互いに挿
入される上下一対の縦パンチと、この両縦パンチの両端
面と前記貫通孔の内周面とにより形成される型空間内に
側方から挿入される横パンチとを備えたことを要旨とす
る。
めに、請求項1に記載の発明は、圧粉体を充填するため
の貫通孔が所定方向へ貫通形成された金型と、前記貫通
孔と同軸配置されて貫通孔内に上下両方向から互いに挿
入される上下一対の縦パンチと、この両縦パンチの両端
面と前記貫通孔の内周面とにより形成される型空間内に
側方から挿入される横パンチとを備えたことを要旨とす
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のプレス成形機において、前記横パンチは、前記型空間
内へ前記貫通孔の中心軸線を挟んで180度反対方向か
ら互いに挿入され、端面同士が当接した状態において前
記中心軸線を囲む円形状の孔を形成可能な左右一対の横
パンチにより構成されていることを要旨とする。
のプレス成形機において、前記横パンチは、前記型空間
内へ前記貫通孔の中心軸線を挟んで180度反対方向か
ら互いに挿入され、端面同士が当接した状態において前
記中心軸線を囲む円形状の孔を形成可能な左右一対の横
パンチにより構成されていることを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のプレス成形機において、前記横パンチ
は、前記縦パンチとは独立して型空間内へ移動可能に設
けられていることを要旨とする。
求項2に記載のプレス成形機において、前記横パンチ
は、前記縦パンチとは独立して型空間内へ移動可能に設
けられていることを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を金属粉末プレス成
形のプレス成形機に具体化した一実施形態を図1〜図6
に基づき説明する。
形のプレス成形機に具体化した一実施形態を図1〜図6
に基づき説明する。
【0013】図1及び図2(b)に示すように、プレス
成形機11は、金型を構成するダイス12と、上下一対
の縦パンチ13,14と、コアロッド15と、左右一対
の横パンチ16とを備えている。即ち、前記ダイス12
の平面視略中央部には第1貫通孔12aが上下方向へ貫
通形成され、同ダイス12の側面視の略中央部にはそれ
ぞれ一対の第2貫通孔12bが左右方向へ、前記第1貫
通孔12aと連通形成されている。
成形機11は、金型を構成するダイス12と、上下一対
の縦パンチ13,14と、コアロッド15と、左右一対
の横パンチ16とを備えている。即ち、前記ダイス12
の平面視略中央部には第1貫通孔12aが上下方向へ貫
通形成され、同ダイス12の側面視の略中央部にはそれ
ぞれ一対の第2貫通孔12bが左右方向へ、前記第1貫
通孔12aと連通形成されている。
【0014】そして、前記第1貫通孔12aの中心軸線
O上にそれぞれの軸線を一致させて前記各縦パンチ1
3,14及びコアロッド15が上下方向へ移動可能に設
けられている。また、前記第2貫通孔12b内を前記各
横パンチ16が左右方向へ移動可能に設けられている。
O上にそれぞれの軸線を一致させて前記各縦パンチ1
3,14及びコアロッド15が上下方向へ移動可能に設
けられている。また、前記第2貫通孔12b内を前記各
横パンチ16が左右方向へ移動可能に設けられている。
【0015】図1に示すように、前記各縦パンチ13,
14は、それぞれ円筒状をなす第1パンチ17,18と
第2パンチ19,20とから構成されている。前記各第
1パンチ17,18は、それぞれの外径が前記第1貫通
孔12aの内径と略同一に形成され、それぞれの内径は
各第2パンチ19,20の外径と略同一に形成されてい
る。そして、各第1パンチ17,18及び各第2パンチ
19,20はそれぞれ前記中心軸線O方向に沿って互い
に独立して上下移動するようになっている。
14は、それぞれ円筒状をなす第1パンチ17,18と
第2パンチ19,20とから構成されている。前記各第
1パンチ17,18は、それぞれの外径が前記第1貫通
孔12aの内径と略同一に形成され、それぞれの内径は
各第2パンチ19,20の外径と略同一に形成されてい
る。そして、各第1パンチ17,18及び各第2パンチ
19,20はそれぞれ前記中心軸線O方向に沿って互い
に独立して上下移動するようになっている。
【0016】また、前記中心軸線O上に位置して上下両
第2パンチ19,20の内側には、前記中心軸線O方向
に延びる丸棒状のコアロッド15が設けられ、同コアロ
ッド15の外径は、前記第2パンチ19,20の内径と
略同一に形成されている。なお、コアロッド15は、前
記各第1パンチ17,18及び各第2パンチ19,20
とは独立して上下移動するようになっている。
第2パンチ19,20の内側には、前記中心軸線O方向
に延びる丸棒状のコアロッド15が設けられ、同コアロ
ッド15の外径は、前記第2パンチ19,20の内径と
略同一に形成されている。なお、コアロッド15は、前
記各第1パンチ17,18及び各第2パンチ19,20
とは独立して上下移動するようになっている。
【0017】図2(b)に示すように、前記横パンチ1
6は板状部材であり、長手方向と直交する方向の断面形
状が前記第2貫通孔12bの開口形状と略同一に形成さ
れている。また、両横パンチ16の各先端部には平面視
半円形状の切り欠き部16aが形成され、各横パンチ1
6は、端面同士が当接した状態において前記中心軸線O
を囲む円形状の孔16bを形成するようになっている。
なお、前記各第1パンチ17,18及び各第2パンチ1
9,20及びコアロッド15は各々互いに独立して移動
するようになっている。
6は板状部材であり、長手方向と直交する方向の断面形
状が前記第2貫通孔12bの開口形状と略同一に形成さ
れている。また、両横パンチ16の各先端部には平面視
半円形状の切り欠き部16aが形成され、各横パンチ1
6は、端面同士が当接した状態において前記中心軸線O
を囲む円形状の孔16bを形成するようになっている。
なお、前記各第1パンチ17,18及び各第2パンチ1
9,20及びコアロッド15は各々互いに独立して移動
するようになっている。
【0018】次に、以上のように構成された本実施形態
におけるプレス成形機11の作用を説明する。さて、前
記プレス成形機11を用いて金属粉末プレス成形する場
合には、例えば、図2〜図6に示すような行程で行われ
る。
におけるプレス成形機11の作用を説明する。さて、前
記プレス成形機11を用いて金属粉末プレス成形する場
合には、例えば、図2〜図6に示すような行程で行われ
る。
【0019】即ち、まず、図2(a)に示すように、ダ
イス12の第1貫通孔12a内に下縦パンチ14の第
1,第2パンチ18,20及びコアロッド15が下方か
ら挿入される。これにより、両縦パンチ13,14の両
端面と前記第1貫通孔12aの内周面とにより上方が開
口した型空間が形成される。そして、同型空間内へ前記
第1貫通孔12aの中心軸線Oを挟んで180度反対方
向から左右両横パンチ16が第2貫通孔12b内を移動
して互いに挿入される。
イス12の第1貫通孔12a内に下縦パンチ14の第
1,第2パンチ18,20及びコアロッド15が下方か
ら挿入される。これにより、両縦パンチ13,14の両
端面と前記第1貫通孔12aの内周面とにより上方が開
口した型空間が形成される。そして、同型空間内へ前記
第1貫通孔12aの中心軸線Oを挟んで180度反対方
向から左右両横パンチ16が第2貫通孔12b内を移動
して互いに挿入される。
【0020】その際、図2(b)に示すように、前記両
横パンチ16は、前記型空間内で端面同士が当接した状
態において、両切り欠き部16aにより中心軸線Oを囲
む円形状の孔16bを形成する。そして、同型空間内に
圧粉体(鉄粉)21が第1貫通孔12aの上部開口まで
十分に充填される。
横パンチ16は、前記型空間内で端面同士が当接した状
態において、両切り欠き部16aにより中心軸線Oを囲
む円形状の孔16bを形成する。そして、同型空間内に
圧粉体(鉄粉)21が第1貫通孔12aの上部開口まで
十分に充填される。
【0021】次に、図3に示すように、上縦パンチ13
が上方から圧粉体21を圧縮しながら、前記第1貫通孔
12a内に挿入される。そして、上下両縦パンチ13,
14の各第1,第2パンチ17〜20がそれぞれ独立し
て上下移動され、前記型空間内に充填された圧粉体21
が上下両縦パンチ13,14に上下から挟まれた状態で
第1貫通孔12a内のプレス開始位置まで移動される。
が上方から圧粉体21を圧縮しながら、前記第1貫通孔
12a内に挿入される。そして、上下両縦パンチ13,
14の各第1,第2パンチ17〜20がそれぞれ独立し
て上下移動され、前記型空間内に充填された圧粉体21
が上下両縦パンチ13,14に上下から挟まれた状態で
第1貫通孔12a内のプレス開始位置まで移動される。
【0022】そして、その移動後の位置において、図4
に示すように、上下両縦パンチ13,14の各第1,第
2パンチ17〜20を互いに接近させるように第1貫通
孔12a内で移動させると、前記圧粉体21が加圧され
て一定の形状に冷間成形された成形体22が得られる。
その後、図5に示すように、成形体22にアンダーカッ
ト(圧縮方向に対して垂直方向に形成される凹部)を形
成した両横パンチ16を前記第1貫通孔12a内から第
2貫通孔12b内まで後退移動させる。また、コアロッ
ド15を下方へ移動させる。
に示すように、上下両縦パンチ13,14の各第1,第
2パンチ17〜20を互いに接近させるように第1貫通
孔12a内で移動させると、前記圧粉体21が加圧され
て一定の形状に冷間成形された成形体22が得られる。
その後、図5に示すように、成形体22にアンダーカッ
ト(圧縮方向に対して垂直方向に形成される凹部)を形
成した両横パンチ16を前記第1貫通孔12a内から第
2貫通孔12b内まで後退移動させる。また、コアロッ
ド15を下方へ移動させる。
【0023】次に、図6に示すように、上縦パンチ13
を上方へ移動させると共に、下縦パンチ14を前記第1
貫通孔12aの上部開口まで移動させることにより、前
記成形体22はダイス12から取り出される。
を上方へ移動させると共に、下縦パンチ14を前記第1
貫通孔12aの上部開口まで移動させることにより、前
記成形体22はダイス12から取り出される。
【0024】従って、この実施形態によれば以下のよう
な効果を得ることができる。 (1) プレス成形機11は左右一対の横パンチ16を
備えているので、金属粉末プレス成形する場合、成形体
22の外周面にアンダーカットを有する形状を成形で
き、生産効率を向上させることができる。
な効果を得ることができる。 (1) プレス成形機11は左右一対の横パンチ16を
備えているので、金属粉末プレス成形する場合、成形体
22の外周面にアンダーカットを有する形状を成形で
き、生産効率を向上させることができる。
【0025】(2) 左右一対の横パンチ16の各先端
部には切り欠き部16aが形成され、両横パンチ16の
端面同士が当接した状態において両切り欠き部16aに
より円形状の孔16bが形成されるので、成形体22の
アンダーカットが正確に成形できる。
部には切り欠き部16aが形成され、両横パンチ16の
端面同士が当接した状態において両切り欠き部16aに
より円形状の孔16bが形成されるので、成形体22の
アンダーカットが正確に成形できる。
【0026】(3) 横パンチ16は各第1パンチ1
7,18及び各第2パンチ19,20及びコアロッド1
5とは独立して左右移動するので、プレス成形の行程が
円滑にできる。
7,18及び各第2パンチ19,20及びコアロッド1
5とは独立して左右移動するので、プレス成形の行程が
円滑にできる。
【0027】(4) プレス成形の行程において、型空
間への各横パンチ16の左右移動によって成形体22に
アンダーカットを有する形状を成形できるので、容易に
アンダーカットを有する形状を成形できる。
間への各横パンチ16の左右移動によって成形体22に
アンダーカットを有する形状を成形できるので、容易に
アンダーカットを有する形状を成形できる。
【0028】(5) 上下一対の縦パンチ13,14は
横パンチ16とは独立して上下移動するので、プレス成
形の行程において、型空間内に横パンチ16が配置され
た状態で圧粉体21の移動が容易にできる。
横パンチ16とは独立して上下移動するので、プレス成
形の行程において、型空間内に横パンチ16が配置され
た状態で圧粉体21の移動が容易にできる。
【0029】なお、前記実施形態は、以下のように変更
して具体化してもよい。 ・ 前記実施形態では、横パンチ16に平面視半円形状
の切り欠き部16aが設けられていたが、三角形状や四
角形状の切り欠き部を設けてもよい。また、他の形状の
切り欠き部を設けてもよい。
して具体化してもよい。 ・ 前記実施形態では、横パンチ16に平面視半円形状
の切り欠き部16aが設けられていたが、三角形状や四
角形状の切り欠き部を設けてもよい。また、他の形状の
切り欠き部を設けてもよい。
【0030】・ 前記実施形態では、横パンチ16に切
り欠き部16aが設けられていたが、省略してもよい。 ・ 前記実施形態では、プレス成形機11はダイス12
を1つ備えていたが、ダイス12を上下一対の2つの部
材に形成し、両ダイスの端面同士が当接した状態におい
て貫通孔を形成するように形成してもよい。
り欠き部16aが設けられていたが、省略してもよい。 ・ 前記実施形態では、プレス成形機11はダイス12
を1つ備えていたが、ダイス12を上下一対の2つの部
材に形成し、両ダイスの端面同士が当接した状態におい
て貫通孔を形成するように形成してもよい。
【0031】・ 前記実施形態では、第1パンチ17,
18及び第2パンチ19,20は共に円筒状に形成され
ていたが、三角形状や四角形状に形成し、第1貫通孔1
2aも同形状に形成してもよい。また、他の形状に形成
してもよい。
18及び第2パンチ19,20は共に円筒状に形成され
ていたが、三角形状や四角形状に形成し、第1貫通孔1
2aも同形状に形成してもよい。また、他の形状に形成
してもよい。
【0032】・ 前記実施形態では、プレス成形機11
は左右一対の横パンチ16を備えていたが、左右どちら
か一方を省略してもよい。また、左右一対の横パンチ1
6に加えて、例えば、前後一対の横パンチを設けてもよ
いし、複数の横パンチを設けてもよい。
は左右一対の横パンチ16を備えていたが、左右どちら
か一方を省略してもよい。また、左右一対の横パンチ1
6に加えて、例えば、前後一対の横パンチを設けてもよ
いし、複数の横パンチを設けてもよい。
【0033】・ 前記実施形態では、各横パンチ16は
板状部材としたが、棒状部材にしてもよい。また、横パ
ンチの先端に行くほど先細の形状にしてもよい。 ・ 前記実施形態では、切り欠き部16aは平面視半円
形状に形成されていたが、切り欠き部16aの側壁に凹
凸を設けてもよい。
板状部材としたが、棒状部材にしてもよい。また、横パ
ンチの先端に行くほど先細の形状にしてもよい。 ・ 前記実施形態では、切り欠き部16aは平面視半円
形状に形成されていたが、切り欠き部16aの側壁に凹
凸を設けてもよい。
【0034】・ 前記実施形態では、上縦パンチ13は
第1,第2パンチ17,19からなり、下縦パンチ14
は第1,第2パンチ18,20から構成されていたが、
上縦パンチ13を一つの部材、下縦パンチ14を一つの
部材としてもよい。
第1,第2パンチ17,19からなり、下縦パンチ14
は第1,第2パンチ18,20から構成されていたが、
上縦パンチ13を一つの部材、下縦パンチ14を一つの
部材としてもよい。
【0035】次に、前記実施形態から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効
果と共に以下に記載する。 (イ) 前記金型には横パンチが移動可能な貫通孔が設
けられている請求項1に記載のプレス成形機。この構成
によれば、横パンチの移動を安定化することができる。
に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効
果と共に以下に記載する。 (イ) 前記金型には横パンチが移動可能な貫通孔が設
けられている請求項1に記載のプレス成形機。この構成
によれば、横パンチの移動を安定化することができる。
【0036】(ロ) 前記横パンチの先端部には切り欠
き部が設けられている請求項1〜3のうち何れか一項に
記載のプレス成形機。この構成によれば、成形体の外周
面にアンダーカットを有する形状の成形を確実にでき
る。
き部が設けられている請求項1〜3のうち何れか一項に
記載のプレス成形機。この構成によれば、成形体の外周
面にアンダーカットを有する形状の成形を確実にでき
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
成形体の外周面にアンダーカットや貫通孔を有する形状
の成形を可能にしつつ、生産効率を向上させることがで
きる。
成形体の外周面にアンダーカットや貫通孔を有する形状
の成形を可能にしつつ、生産効率を向上させることがで
きる。
【図1】 本実施形態におけるプレス成形機の概略を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図2】 (a)は、本実施形態における成形体の製造
方法において、圧粉体が充填された状態を示す縦断面
図、(b)は、(a)の状態のプレス成形機のA―A線
における断面図。
方法において、圧粉体が充填された状態を示す縦断面
図、(b)は、(a)の状態のプレス成形機のA―A線
における断面図。
【図3】 本実施形態における成形体の製造方法におい
て、上下縦パンチによる充填圧粉体の移動状態を示す縦
断面図。
て、上下縦パンチによる充填圧粉体の移動状態を示す縦
断面図。
【図4】 同じく、圧粉体の加圧された状態を示す縦断
面図。
面図。
【図5】 同じく、ダイスの第1貫通孔から横パンチが
引き抜かれた状態を示す縦断面図。
引き抜かれた状態を示す縦断面図。
【図6】 同じく、ダイスの第1貫通孔から成形体が取
り出された状態を示す縦断面図。
り出された状態を示す縦断面図。
【図7】 従来のプレス成形機における成形体の製造方
法において、圧粉体が充填された状態を示す縦断面図。
法において、圧粉体が充填された状態を示す縦断面図。
【図8】 同じく、ダイスの圧粉体が充填されている貫
通孔内に、上パンチが挿入された状態を示す縦断面図。
通孔内に、上パンチが挿入された状態を示す縦断面図。
【図9】 同じく、圧粉体の加圧された状態を示す縦断
面図。
面図。
【図10】 同じく、ダイスの貫通孔から成形体が取り
出された状態を示す縦断面図。
出された状態を示す縦断面図。
O…中心軸線、11…プレス成形機、12…金型を構成
するダイス、12a…第1貫通孔、13,14…縦パン
チ、16…横パンチ、16b…孔。
するダイス、12a…第1貫通孔、13,14…縦パン
チ、16…横パンチ、16b…孔。
Claims (3)
- 【請求項1】 圧粉体を充填するための貫通孔が所定方
向へ貫通形成された金型と、前記貫通孔と同軸配置され
て貫通孔内に上下両方向から互いに挿入される上下一対
の縦パンチと、この両縦パンチの両端面と前記貫通孔の
内周面とにより形成される型空間内に側方から挿入され
る横パンチとを備えたプレス成形機。 - 【請求項2】 前記横パンチは、前記型空間内へ前記貫
通孔の中心軸線を挟んで180度反対方向から互いに挿
入され、端面同士が当接した状態において前記中心軸線
を囲む円形状の孔を形成可能な左右一対の横パンチによ
り構成されている請求項1に記載のプレス成形機。 - 【請求項3】 前記横パンチは、前記縦パンチとは独立
して型空間内へ移動可能に設けられている請求項1又は
請求項2に記載のプレス成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000238836A JP2002045998A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | プレス成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000238836A JP2002045998A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | プレス成形機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002045998A true JP2002045998A (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18730476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000238836A Pending JP2002045998A (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | プレス成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002045998A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006095619A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | Mitsubishi Materials Corp | 切削工具の切刃部材の製造方法および該製造方法に用いられる圧粉体のプレス成形金型 |
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US10859117B2 (en) | 2017-03-09 | 2020-12-08 | Gkn Sinter Metals, Llc | Method of forming a powder metal insert having a horizontal through hole |
-
2000
- 2000-08-07 JP JP2000238836A patent/JP2002045998A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11434955B2 (en) | 2017-03-09 | 2022-09-06 | Gkn Sinter Metals, Llc | Method of forming a powder metal insert having a horizontal through hole and method of casting same into an engine component |
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