JP3381813B2 - 圧粉体成形金型 - Google Patents
圧粉体成形金型Info
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Description
ための圧粉体成形金型に関し、特にリンク機孔部品や軸
受などの製作に利用される圧粉体成形金型に関する。
形成するには、圧粉体成形金型では成形に不都合な点を
有していた。その不都合な点とは、例えば、図5中のb
の形状を有する圧粉体の成形について考えてみると、後
述する図7に示すように、圧粉体の腕部9を形成する下
第2パンチ6は、図8(イ)に示すように、ボス部8の
外周と接する腕部9の先端部eが刃先状になっているた
め、この部分が破損、摩耗し易く実用的でないという点
である。これと同様なことが、図5中のa,cおよびd
の形状を有する圧粉体を形成する際に使用される金型部
材の下第2パンチ6についてもいえる。
い金型部材である下第2パンチ6を使用する。例えば、
図5中のaの形状の圧粉体を希望する場合には、ボス部
8付近の腕部9の幅をボス部8の直径より大きく設計し
たフランジgを有する図6中の1aに示すような変形形
状のもの、または、腕部9の付け根をボス部8の軸心に
向かってカットした切除面fを設けた図6中の2aに示
すような変形形状のもので代用している。
る場合にも、腕部9が図6中の1bに示すように、ボス
部8の周囲にフランジgを設けた変形形状のもの、また
は、図6中の2bに示すように、ボス部8の近傍で切除
面fを設けた変形形状のもので代用している。
形金型について説明する。
粉体成形金型の正面断面図である。
孔A(以下、ダイ孔Aという)を有するダイ1,ボス部
8に形成される貫通孔を形成するコアロッド4,ボス部
8を形成する下第1パンチ3,腕部9を形成するための
下第2パンチ6およびコアロッド4の端部が逃げ得る孔
Bを有する上パンチ7とから構成されている。
るときには、下第1パンチ3とコアロッド4が貫通され
た下第2パンチ6とをダイ孔Aに下方より嵌合するとと
もに、上パンチ7が上方より嵌合するように構成されて
いる。
に、下第1パンチ3,下第2パンチ6および所定位置ま
で嵌合して圧粉体を形成するためのキャビティを形成
し、形成られたキャビティに圧粉体を形成する材料であ
る粉末材料を所定量投入した後、上パンチ7によりこれ
を加圧することで、圧粉体を形成するようになってい
る。
2bの形状を有する圧粉体の腕部9を加工する金型の下
第2パンチ6の形状は、それぞれ図8(イ),(ハ),
(ロ)の平面図で示す形状となっている。
記載されている形状の圧粉体を形成する代わりに、フラ
ンジgまたは切除面fを設けた圧粉体を形成する従来の
圧粉体形成金型では、次のような問題点が生じた。
る従来の金型には、図8(ロ)に示すように、図8
(イ)に示すような刃先状の先端部eを切除したフラッ
ト面hを設けた下第2パンチ6を有しているが、下第2
パンチ6は、下第2パンチ6に鋭敏な刃先状の先端部e
がないので、金型の耐久性に優れているが、ボス部8の
円筒度が劣る欠点があった。これは、下第2パンチ6が
ボス部8を圧縮する下第1パンチ3の中心から片側だけ
にある図6の2bのような金型の場合に起きる。
に嵌合している下第1パンチ3,下第2パンチ6および
下第1パンチ3に貫通して挿入されているコアロッド4
は、それぞれ僅かずつ隙間をもっているため、粉末材料
を加圧したときに、加圧力のうちボス部8から腕部9の
方向に働く力Fが発生し、この力Fのため下第1パンチ
3がコアロッド4に対して図中左側の下第2パンチ6側
に寄り、その結果、ボス部8の円筒度が悪くなるからで
ある。そして、一旦形成された円筒度が劣る圧粉体の円
筒度を矯正することは、非常に困難である。
の方向に働く力Fが発生し、下第2パンチ6がコアロッ
ド4に対して図中左側の下第1パンチ3側に寄るため、
下第1パンチ3と下第2パンチ6のフラット面hとが交
差する部分に当たる部分の圧粉体にバリが発生するとい
う問題点も挙げられる。
る従来の金型には、図8(ハ)に示すように、ボス部8
の周りにフランジを設けた腕部9を作成する下第2パン
チ6を有しているが、この形状のもので圧粉体を製作す
ることは困難なことではないが、粉末材料が多く必要と
なりコスト高を招くとともに、部品重量が大きくなりこ
の成形体を組み込んだ場合には完成品の利便性が損なわ
れる。また、部品用途によっては、ボス部8の周りをフ
ランジ状にできない場合があり、適用範囲が狭いという
問題点があった。
ス部幅とほぼ同じにし、しかもボス部の近傍に切除面を
有しない圧粉体を形成する圧粉体成形金型を提供するこ
とを目的とする。
に、請求項1記載の発明は、円柱状または円筒状のボス
部とこのボス部に連なる腕部とを有する圧粉体を形成す
る圧粉体形成金型において、前記ボス部を形成する下第
1パンチと、前記腕部の一部を形成する下第2パンチ
と、前記下第1パンチおよび前記下第2パンチが嵌合さ
れる貫通孔と、これらの貫通孔に嵌合された前記下第1
パンチと下第2パンチとの間にあって、かつ、前記腕部
のうち前記ボス部に接続する部分を前記ボス部の外形寸
法と同等または近似した寸法となるように形成する段付
部とを有し、前記下第1パンチおよび下第2パンチが前
記貫通孔に嵌合されると前記圧粉体を形成するための粉
末材料を投入するキャビティを形成するダイと、前記ダ
イに投入された粉末材料を前記下第1パンチおよび前記
下第2パンチが加圧する方向とは反対方向から該粉末材
料を加圧する上パンチとを備えることを特徴とする。
明において、前記下第1パンチにコアロッドが貫通して
装着されることを特徴とする。
記載の発明において、前記圧粉体に前記腕部に貫通孔が
ある場合には、前記下第2パンチまたは前記段付部にコ
アロッドが貫通して装着されることを特徴とする。
は3記載の発明において、前記圧粉体の腕部の高さが大
きいものを成形する場合には、前記段付部の壁面に抜き
テーパを設けたことを特徴とする。
載の発明において、前記下第1パンチおよび前記下第2
パンチは、加圧形成された圧粉体を前記ダイで形成され
たキャビティの入り口面まで所定速度で押し出すことを
特徴とする。
部の外形寸法と同等または近似した寸法を有する段付部
を有するダイの貫通孔に、下第1パンチおよび下第2パ
ンチが貫通孔に嵌合されると圧粉体を形成するための粉
末材料を投入するキャビティが形成され、このキャビテ
ィに所定量の粉末材料が投入された後、この投入された
粉末材料が上パンチで加圧圧縮されると、腕部の幅とボ
ス部の外径寸法が同等または近似した寸法を有する圧粉
体が成形される。
にコアロッドが貫通して装着されるため、圧粉体のボス
部に貫通孔が形成される。
または段付部にコアロッドが貫通して装着されるため
に、圧粉体の腕部に貫通孔が形成される。
が大きいものを成形する場合には、さらに段付部の壁面
に抜きテーパを設けたために、腕部の型崩れなしに取り
出せる。
および下第2パンチが加圧形成された圧粉体をダイのキ
ャビティの入り口面まで所定速度で押し出すために、成
形された圧粉体の取り出しが容易になる。
て詳細に説明する。
施例を示す正面断面図である。
形状の圧粉体を成形するための金型であって、かつ、ダ
イ1,ボス部8に形成される貫通孔を形成するためのコ
アロッド4,ボス部8を形成する下第1パンチ3,腕部
9の一部を形成するための下第2パンチ5およびコアロ
ッド4の端部が逃げ得る孔Bを有する上パンチ7とから
構成されている。
2パンチ5が嵌合される貫通孔としのダイ孔A1および
ダイ孔A2と、これらの間に腕部9のうちボス部8に接
続する部分がボス部8の外形寸法と同等または近似した
寸法を有する段付部2とを有している。そして、このダ
イ1は、下第1パンチ3および下第2パンチ5がそれぞ
れダイ孔A1およびダイ孔A2に、所定位置まで嵌合さ
れると、圧粉体を形成するための粉末材料10を投入す
るキャビティCが形成される構成になっている。
ており、この貫通している端がダイ1の上端面と一致す
るように形成されている。
して圧粉体を形成する処理を説明する。
A2のそれぞれに下第1パンチ3および下第2パンチ5
を所定位置まで挿入し、ダイ1の内部にキャビティCを
形成する。
ィに圧粉体を形成するための粉末材料10を投入する。
粉末材料10の投入量は、一般的には、図1に示すよう
に、ダイ1の上端面と一致するまで投入する。
すように、上パンチ7をキャビティCに所定長だけ挿入
するとともに、下第1パンチ3および下第2パンチ5を
上向きに所定長だけ移動させて、キャビティCの上端面
まで投入された粉末材料10を加圧し圧縮する。このと
き、コアロッド4の端部は、上パンチ7に設けられてい
る孔Bに、上パンチ7がキャビティCに移動した分だけ
挿入する。
ダイ1のキャビティCから引上げるとともに、下第1パ
ンチ3および下第2パンチ5でこの成形した圧粉体20
をダイ1の上端面まで徐々に持ち上げていく。
で投入されていた粉末材料10は、図5中のbの形状
で、かつ、取り出しが容易な形成品としての圧粉体20
が製作される。
と同等の寸法を有する段付部2を有するダイ1のダイ孔
A1およびダイ孔A2に、下第1パンチ3および下第2
パンチ5が嵌合されると、圧粉体20を形成するための
粉末材料10を投入するキャビティCが形成され、この
キャビティCに所定量の粉末材料10が投入された後、
この投入された粉末材料10が上パンチ7で加圧圧縮さ
れると、腕部9の幅とボス部8の外径寸法が同等な圧粉
体20が成形されるから、余肉がなく、しかも成形体2
0のボス部8と腕部9の付け根にバリを発生させず、寸
法精度のよい圧粉体10を成形することができる。
に有していた切除面が、この実施例の下第2パンチ5に
は存在しないため、金型破損もなくなり、金型の耐久性
の向上につながる。
チ3にコアロッド4が貫通して装着されるため、圧粉体
のボス部8に貫通孔が容易に形成できる。
金型の平面図で、ダイ1に段付部2があり、下第2パン
チ5が圧粉体の腕部9の端部側に配置されていることが
特徴である。
すようなa,c,dの形状を有する圧粉体を形成する金
型の平面図である。
線上に左右対象な形状を有するもので、ボス部8を形成
する下第1パンチ3の外側に段付部2、さらにその外側
に下第2パンチが設けられたものである。
1パンチ3を中心として腕部8を形成する段付部2およ
び下第2パンチ5が所定の角度を有し、左右対象な形状
を有するものである。そして、下第2パンチ5には2個
の貫通孔があり、それぞれにコアロッド41,42が設
けられたものである。
部8を形成する下第1パンチ3が2個両外側にあり、中
心に下第2パンチ5を設けたものである。
高さが大きいものを成形する場合には、型出しを容易に
するため、段付部2の壁面に抜きテーパを設けると良
い。
本発明では、ボス部の外形寸法と同等または近似した寸
法を有する段付部を有するダイの貫通孔に、下第1パン
チおよび下第2パンチが貫通孔に嵌合されると圧粉体を
形成するための粉末材料を投入するキャビティが形成さ
れ、このキャビティに所定量の粉末材料が投入された
後、この投入された粉末材料が上パンチで加圧圧縮され
ると、腕部の幅とボス部の外径寸法が同等または近似し
た寸法を有する圧粉体が成形されるから、余肉がなく寸
法精度のよい圧粉体を成形できる。
を落とすことできるとともに、この成形体を組み込んだ
場合には、その完成品の利便性が高まるという効果があ
る。
ないため、金型破損もなくなり、金型の耐久性の向上に
つながるという効果がある。
バリが発生することがなくなるという効果がある。
にコアロッドが貫通して装着されるため、圧粉体のボス
部に貫通孔が容易に形成できるという効果がある。
または段付部にコアロッドが貫通して装着されるため
に、圧粉体の腕部に貫通孔が容易に形成できるという効
果がある。
が大きいものを成形する場合には、さらに段付部の壁面
に抜きテーパを設けたために、腕部の型崩れなしに取り
出せるという効果がある。
および下第2パンチが加圧形成された圧粉体をダイのキ
ャビティの入り口面まで所定速度で押し出すために、成
形された圧粉体の取り出しが容易になるという効果があ
る。
正面断面図。
理を説明する図。
理を説明する図。
す斜視図
を示す平面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 円柱状または円筒状のボス部とこのボス
部に連なる腕部とを有する圧粉体を形成する圧粉体形成
金型において、 前記ボス部を形成する下第1パンチと、 前記腕部の一部を形成する下第2パンチと、 前記下第1パンチおよび前記下第2パンチが嵌合される
貫通孔と、これらの貫通孔に嵌合された前記下第1パン
チと下第2パンチとの間にあって、かつ、前記腕部のう
ち前記ボス部に接続する部分を前記ボス部の外形寸法と
同等または近似した寸法となるように形成する段付部と
を有し、前記下第1パンチおよび下第2パンチが前記貫
通孔に嵌合されると前記圧粉体を形成するための粉末材
料を投入するキャビティを形成するダイと、 前記ダイに投入された粉末材料を前記下第1パンチおよ
び前記下第2パンチが加圧する方向とは反対方向から該
粉末材料を加圧する上パンチとを備えることを特徴とす
る圧粉体成形金型。 - 【請求項2】 前記下第1パンチにコアロッドが貫通し
て装着されることを特徴とする請求項1記載の圧粉体成
形金型。 - 【請求項3】 前記圧粉体に前記腕部に貫通孔がある場
合には、前記下第2パンチまたは前記段付部にコアロッ
ドが貫通して装着されることを特徴とする請求項1また
は2記載の圧粉体成形金型。 - 【請求項4】 前記圧粉体の腕部の高さが大きいものを
成形する場合には、前記段付部の壁面に抜きテーパを設
けたことを特徴とする請求項1,2または3記載の圧粉
体成形金型。 - 【請求項5】 前記下第1パンチおよび前記下第2パン
チは、加圧形成された圧粉体を前記ダイで形成されたキ
ャビティの入り口面まで所定速度で押し出すことを特徴
とする請求項1乃至4記載の圧粉体成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01536595A JP3381813B2 (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 圧粉体成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01536595A JP3381813B2 (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 圧粉体成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209205A JPH08209205A (ja) | 1996-08-13 |
JP3381813B2 true JP3381813B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=11886777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01536595A Expired - Lifetime JP3381813B2 (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 圧粉体成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3381813B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006144110A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-08 | Asahi Matsushita Electric Works Ltd | 焼結金属材の製造法 |
JP5717037B2 (ja) * | 2013-06-21 | 2015-05-13 | 住友電工焼結合金株式会社 | 粉末成形用の金型および粉末成形体の製造方法 |
CN114871434B (zh) * | 2022-04-25 | 2024-04-12 | 泉州众志新材料科技有限公司 | 金刚石刀头的热压模具、金刚石刀头的制备方法、金刚石刀头及金刚石钻头 |
-
1995
- 1995-02-01 JP JP01536595A patent/JP3381813B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08209205A (ja) | 1996-08-13 |
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Legal Events
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