JP5717037B2 - 粉末成形用の金型および粉末成形体の製造方法 - Google Patents

粉末成形用の金型および粉末成形体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、粉末成形用の金型およびこの金型を用いた粉末成形体の製造方法に関する。
一般に、粉末を圧縮して粉末成形体を製造する粉末成形用の金型として、上下方向に貫通する中空部を有するダイと、このダイの中空部に摺動可能に挿入される下パンチと、下パンチの上方に対向して設けられる上パンチと、下パンチに形成された貫通孔から上パンチに向けて突出した状態に設けられるコアロッドとを有するものが知られている(例えば、特許文献1)。
この金型を使用すると、コアロッドの外周とダイの内周との間に形成されるキャビティに充填した粉末を、上パンチと下パンチとで圧縮することによって、コアロッドに対応した形状の垂直穴をもつ粉末成形体を製造することができる。また、下パンチを、高さの異なる複数の分割パンチで構成し、その分割パンチの間に段差を形成することで、段差を介して隣接する薄肉部と厚肉部をもつ粉末成形体を製造することができる。
特許第5070626号公報
ところで、本願の発明者は、上記のような粉末成形体として、図5に示すように、段差を介して隣接する薄肉部と厚肉部をもち、かつ薄肉部に垂直穴をもつ粉末成形体を社内で試作した。
この試作で用いた粉末成形用の金型を図6および図7に示す。この金型は、上下方向に貫通する中空部21を有するダイ22と、ダイ22の中空部21に摺動可能に挿入された下1パンチ23と、下1パンチ23との間で段差を形成するように下1パンチ23に対して低く配置された下2パンチ24と、下1パンチ23および下2パンチ24の上方に対向して設けられた上パンチ25と、下1パンチ23の貫通孔23aから上パンチ25に向けて突出した状態に設けられたサイドコアロッド26とを有する。
次に、この金型を用いた粉末成形体の製造方法を説明する。図7に示すように、サイドコアロッド26の外周とダイ22の内周との間に形成されるキャビティ27に粉末28を充填する。そして、図8に示すように、上パンチ25と下1パンチ23と下2パンチ24とで粉末28を圧縮することにより、図5に示す粉末成形体10を得ることができる。このとき、下1パンチ23と上パンチ25の間に粉末成形体10の薄肉部11が形成され、下2パンチ24と上パンチ25の間に粉末成形体10の厚肉部12が形成される。また、下1パンチ23と下2パンチ24の間の段差部分29で、薄肉部11と厚肉部12の間の段差13が形成される。下1パンチ23の貫通孔23aから突出するサイドコアロッド26で、薄肉部11の垂直穴14が形成される。
本願の発明者が、上述の試作により得られた粉末成形体10の寸法精度を評価したところ、垂直穴14の精度(特に直角度)に改善の余地があることが分かった。例えば、垂直穴14の内径を3〜5mm、垂直穴14の長さを10〜15mmとしたときに、垂直穴14の一端が他端に対して30〜35μm程度水平にずれるケースがあることが分かった。
そして、この垂直穴14の精度(特に直角度)が、他の箇所の精度に比べて低い原因を研究したところ、下1パンチ23が下2パンチ24の上方の粉末28から受ける水平方向の内圧と、下1パンチ23とダイ22の間のクリアランスとが、垂直穴14の精度低下に影響していることを見出した。以下、具体的に説明する。
粉末成形用の金型を設計するに際しては、一般に、クリアランスが設けられる。例えば、図6および図7に示すように、下1パンチ23とダイ22の間、下2パンチ24とダイ22の間、下1パンチ23と下2パンチ24の間、サイドコアロッド26と下1パンチ23の間にそれぞれ、15〜20μm程度のクリアランス(キャビティ27に充填する粉末28の粒径よりも小さいクリアランス)が一律に設けられる。図では、分かりやすくするため、これらのクリアランスを誇張してあらわしているが、実際には、15〜20μm程度のきわめて微小なものである。
そして、上パンチ25と下1パンチ23と下2パンチ24とで粉末28を圧縮したとき、図8、図9の矢印に示すように、下1パンチ23は、下2パンチ24の上方の粉末28から水平方向の内圧を受け、この内圧によって下1パンチ23がダイ22とのクリアランスの範囲内で水平に移動する。このとき、下1パンチ23の上面に沿った領域にある粉末28が、下1パンチ23の上面との摩擦によって、下1パンチ23と一緒に水平に移動し、この移動する粉末28に押されてサイドコアロッド26が僅かに傾き、その結果、粉末成形体10の垂直穴14の精度が他の箇所の精度に比べて低くなるものと考えられる。
本発明は、上記の事情を考慮し、段差を介して隣接する薄肉部と厚肉部をもち、かつ薄肉部に垂直穴をもつ粉末成形体を製造するときに、垂直穴の精度を向上させることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では、以下の構成を採用した粉末成形用の金型を提案する。
上下方向に貫通する中空部を有するダイと、
前記ダイの中空部に摺動可能に挿入され、前記ダイの内周全周のうち一部を除いた部分に接する形状をもつ下1パンチと、
前記下1パンチの外周と前記ダイの内周との間の領域に前記下1パンチに隣接して設けられ、前記下1パンチとの間で段差を形成するように前記下1パンチに対して低く配置される下2パンチと、
前記下1パンチおよび前記下2パンチの上方に対向して設けられる上パンチと、
前記下1パンチに形成した貫通孔に挿入され、その貫通孔から前記上パンチに向けて突出した状態に設けられるコアロッドとを有し、
前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接させる。
本発明によれば、段差を介して隣接する薄肉部と厚肉部をもち、かつ薄肉部に垂直穴をもつ粉末成形体を製造するときに、高い精度をもって垂直穴を形成することができる。
本発明の粉末成形用の金型の一実施形態を示す平面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2に示すキャビティに充填された粉末を上パンチと下1パンチと下2パンチとで圧縮した状態を示す断面図 本発明の粉末成形用の金型の他の実施形態を示す平面図 図1の金型で製造された粉末成形体を示す斜視図 参考例の金型を示す平面図 図6のVII−VII線に沿った断面図 図7に示すキャビティに充填された粉末を上パンチと下1パンチと下2パンチとで圧縮した状態を示す断面図 図8に示す状態での下1パンチの移動を説明する平面図
[本発明の実施形態の説明]
(1)本発明の実施形態である粉末成形用の金型は、
上下方向に貫通する中空部を有するダイと、
前記ダイの中空部に摺動可能に挿入され、前記ダイの内周全周のうち一部を除いた部分に接する形状をもつ下1パンチと、
前記下1パンチの外周と前記ダイの内周との間の領域に前記下1パンチに隣接して設けられ、前記下1パンチとの間で段差を形成するように前記下1パンチに対して低く配置される下2パンチと、
前記下1パンチおよび前記下2パンチの上方に対向して設けられる上パンチと、
前記下1パンチに形成した貫通孔に挿入され、その貫通孔から前記上パンチに向けて突出した状態に設けられるコアロッドとを有する粉末成形用の金型であって、
前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接させた粉末成形用の金型である。
この構成を採用すると、前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接しているので、下1パンチが、下2パンチに隣接する側から押圧されたときに、下1パンチとダイの当接部分で下1パンチの移動が阻止され、下1パンチの移動を防ぐことができる。
そのため、コアロッドの外周とダイの内周との間の空間に充填した粉末を、上パンチと下1パンチと下2パンチとで圧縮したときに、下2パンチの上方の粉末から受ける水平方向の内圧によって下1パンチが移動するのを防止することができる。この結果、下1パンチの上面に沿った領域での粉末の水平移動を防止して、粉末成形体の垂直穴の精度を確保することが可能となる。
(2)前記下1パンチと前記ダイの当接する範囲を、前記下1パンチの外周全周のうちの1/4以上、1/2未満とすると好ましい。1/4以上とすると、下1パンチの外周が広い範囲でダイに支持されるので、下1パンチの位置がきわめて安定したものとなり、粉末成形体の垂直穴の精度を、安定して確保することが可能となる。また、1/2未満とすると、金型を組み立てる際に、ダイの中空部に下1パンチを挿入する作業が容易となる。
(3)また、本発明の実施形態である粉末成形体の製造方法は、
上下方向に貫通する中空部を有するダイと、
前記ダイの中空部に摺動可能に挿入され、前記ダイの内周全周のうち一部を除いた部分に接する形状をもつ下1パンチと、
前記下1パンチの外周と前記ダイの内周との間の領域に前記下1パンチに隣接して設けられ、前記下1パンチとの間で段差を形成するように前記下1パンチに対して低く配置される下2パンチと、
前記下1パンチおよび前記下2パンチの上方に対向して設けられる上パンチと、
前記下1パンチに形成した貫通孔に挿入され、その貫通孔から前記上パンチに向けて突出した状態に設けられるコアロッドとを使用し、
前記コアロッドの外周と前記ダイの内周との間に形成されるキャビティに充填した粉末を、前記上パンチと前記下1パンチと前記下2パンチとで圧縮することにより、段差を介して隣接する薄肉部と厚肉部をもち、かつ前記薄肉部に垂直穴をもつ粉末成形体を製造する粉末成形体の製造方法であって、
前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接させた粉末成形体の製造方法である。
この構成を採用すると、前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接しているので、下1パンチが、下2パンチに隣接する側から押圧されたときに、下1パンチとダイの当接部分で下1パンチの移動が阻止され、下1パンチの移動を防ぐことができる。
そのため、コアロッドの外周とダイの内周との間の空間に充填した粉末を、上パンチと下1パンチと下2パンチとで圧縮したときに、下2パンチの上方の粉末から受ける水平方向の内圧によって下1パンチが移動するのを防止することができる。この結果、下1パンチの上面に沿った領域での粉末の水平移動を防止して、粉末成形体の垂直穴の精度を確保することが可能となる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態にかかる粉末成形用の金型の具体例とこの金型を用いた粉末成形体の製造方法を、図1から図3を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1、図2に示すように、本発明の実施形態にかかる粉末成形用の金型は、上下方向に貫通する中空部1を有するダイ2と、ダイ2の中空部1に摺動可能に挿入された下1パンチ3と、下1パンチ3との間で段差を形成するように下1パンチ3に対して低く配置された下2パンチ4と、下1パンチ3および下2パンチ4の上方に対向して設けられた上パンチ5と、下1パンチ3の貫通孔3aから上パンチ5に向けて突出した状態に設けられたサイドコアロッド6とを有する。サイドコアロッド6は、上下方向に真っ直ぐに延びる中実の柱体である。
ダイ2と上パンチ5、ダイ2と下1パンチ3、ダイ2と下2パンチ4、下1パンチ3と下2パンチ4は、それぞれ上下方向に相対移動可能となるように、図示しないプレス装置の下ラム、上ラム、基台等にそれぞれ支持されている。
図1に示すように、ダイ2の中空部1は、非円形の輪郭を有する異形形状とされている。下1パンチ3は、ダイ2の内周全周に接する形状ではなく、ダイ2の内周全周のうち一部(図では下2パンチ4と接する部分)を除いた部分に接する形状とされている。下2パンチ4は、下1パンチ3の外周とダイ2の内周との間の領域に下1パンチ3に隣接して設けられている。サイドコアロッド6は、下1パンチ3の上面の下2パンチ4に近い側の位置に配置されている。
下2パンチ4とダイ2の間、下1パンチ3と下2パンチ4の間、サイドコアロッド6と下1パンチ3の間には、15〜20μm程度のクリアランス(例えば15ミクロン)がそれぞれ設けられている。図では、分かりやすくするため、これらのクリアランスを誇張してあらわしているが、実際には、15〜20μm程度のきわめて微小なものである。
下1パンチ3とダイ2の間にも、下1パンチ3の外周全周のうち下2パンチ4に隣接する部分とは反対側の部分3bを除いて、15〜20μm程度のクリアランス(例えば15ミクロン)が設けられている。一方、下1パンチ3の外周全周のうち下2パンチ4に隣接する部分とは反対側の部分3bは、ダイ2と当接している。すなわち、下1パンチ3の外周全周のうち下2パンチ4に隣接する部分とは反対側の部分3bとダイ2との間のクリアランスがゼロとなっている。
ここにいうクリアランスは、金型の動き代である。また、下1パンチ3の外周全周のうち下2パンチ4に隣接する部分とは反対側の部分3bとダイ2との間のクリアランスがゼロであるというためには、図1の矢印に示すように、下1パンチ3が下2パンチ4に接する領域から均一の圧力を受けたと仮定したときに、下1パンチ3に作用する合力の方向のクリアランスがゼロであればよい。また、ゼロとは、数学的に厳密な意味でのゼロであることを要求するものではなく、例えば5μm未満の製造上の誤差を許容する意味でのゼロである。
次に、この金型を用いた粉末成形体の製造方法を説明する。まず、図2に示すように、サイドコアロッド6の外周とダイ2の内周との間に形成されるキャビティ7に粉末8を充填する。次に、図3に示すように、上パンチ5と下1パンチ3と下2パンチ4を上下方向に相対移動させて、粉末8を圧縮する。ここで、上パンチ5と下1パンチ3と下2パンチ4を相対移動させる具体的態様としては、例えば、ダイ2を固定した状態で、上パンチ5を下降させるとともに、下1パンチ3と下2パンチ4を上昇させる(ただし下2パンチ4の上昇距離は下1パンチ3の上昇距離よりも大きくする)態様や、下2パンチ4を固定した状態で、上パンチ5を下降させるとともに、ダイ2と下1パンチ3を上パンチ5よりも遅い速度で下降させる態様などが挙げられる。
そして、この粉末8の圧縮によって、図5に示す粉末成形体10が得られる。このとき、下1パンチ3と上パンチ5の間には、粉末成形体10の薄肉部11が形成され、下2パンチ4と上パンチ5の間には、粉末成形体10の厚肉部12が形成される。また、下1パンチ3と下2パンチ4の間の段差部分9で、薄肉部11と厚肉部12の間の段差13が形成される。下1パンチ3の貫通孔3aから突出するサイドコアロッド6で、薄肉部11を上下に貫通する垂直穴14が形成される。
ところで、図3に示すように、上パンチ5と下1パンチ3と下2パンチ4とで粉末8を圧縮したとき、下1パンチ3と下2パンチ4の間の段差部分9は、下2パンチ4の上方の粉末8から水平方向の内圧を受け、この内圧によって下1パンチ3が水平に移動するおそれがある。しかし、この実施形態の金型は、下1パンチ3の外周全周のうち下2パンチ4に隣接する部分とは反対側の部分3bと、ダイ2とを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接しているので、下2パンチ4の上方の粉末8から受ける水平方向の内圧によって下1パンチ3が移動するのを防止することができる。この結果、下1パンチ3の上面に沿った領域での粉末8の水平移動を防止して、粉末成形体10の垂直穴14の精度を確保することが可能となる。
例えば、図6のように、下1パンチの外周全周のうち下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分3bと、ダイとの間にクリアランスを設けた金型を使用して、図5に示す粉末成形体10を製造すると、垂直穴14の内径が3〜5mm、垂直穴14の長さが10〜15mmのとき、垂直穴14の一端の他端に対する水平方向のずれ量が、30〜35μm程度となる。これに対し、この実施形態の金型を使用して粉末成形体10を製造すると、垂直穴14の一端の他端に対する水平方向のずれ量を、15〜20μm程度に抑えることができる。
また、この実施形態の金型は、上パンチ5と下1パンチ3と下2パンチ4とで粉末8を圧縮したときに、下2パンチ4の上方の粉末8から受ける内圧によって下1パンチ3が水平に移動するのを防止することができるので、金属疲労による下1パンチ3やサイドコアロッド6の折損が生じにくく、耐久性に優れている。
下1パンチ3とダイ2の当接する範囲は、下1パンチ3の外周全周のうちの1/4以上、1/2未満とすると好ましい。例えば、下1パンチ3の外周全周のうち下2パンチ4に隣接する部分とは反対側の部分3bとダイ2との間のクリアランスをゼロとするために、図4のように、下1パンチ3の外周にダイ2と当接する突起3cを形成することも可能である。この場合、下1パンチ3とダイ2の当接する範囲が、下1パンチ3の外周全周のうちの1/4未満となる。これに対し、図1のように、下1パンチ3とダイ2の当接する範囲を下1パンチ3の外周全周のうちの1/4以上とすると、下1パンチ3の外周が広い範囲でダイ2に支持されるので、下1パンチ3の位置がきわめて安定したものとなる。そのため、粉末成形体10の垂直穴14の精度を、安定して確保することが可能となる。また、下1パンチ3とダイ2の当接する範囲を、下1パンチ3の外周全周のうちの1/2以上とすると、クリアランスがゼロとなる範囲が広過ぎて、金型の組み立てが困難となる可能性があるが、図1のように、下1パンチ3とダイ2の当接する範囲を下1パンチ3の外周全周のうちの1/2未満とすると、金型を組み立てる際に、ダイ2の中空部1に下1パンチ3を挿入する作業が容易となる。
上記実施形態では、コアロッドとして1本のサイドコアロッド6をもつ金型を例に挙げて説明したが、本発明は、複数本のコアロッドをもつ金型にも適用することができる。例えば、サイドコアロッド6とは別に、サイドコアロッド6よりも直径の大きいセンターコアロッドを更に有する金型にも適用することが可能である。
1 中空部
2 ダイ
3 下1パンチ
3a 貫通孔
3b 下1パンチの外周全周のうち下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分
3c 突起
4 下2パンチ
5 上パンチ
6 サイドコアロッド
7 キャビティ
8 粉末
9 段差部分
10 粉末成形体
11 薄肉部
12 厚肉部
13 段差
14 垂直穴
21 中空部
22 ダイ
23 下1パンチ
23a 貫通孔
24 下2パンチ
25 上パンチ
26 サイドコアロッド
27 キャビティ
28 粉末
29 段差部分

Claims (3)

  1. 上下方向に貫通する中空部を有するダイと、
    前記ダイの中空部に摺動可能に挿入され、前記ダイの内周全周のうち一部を除いた部分に接する形状をもつ下1パンチと、
    前記下1パンチの外周と前記ダイの内周との間の領域に前記下1パンチに隣接して設けられ、前記下1パンチとの間で段差を形成するように前記下1パンチに対して低く配置される下2パンチと、
    前記下1パンチおよび前記下2パンチの上方に対向して設けられる上パンチと、
    前記下1パンチに形成した貫通孔に挿入され、その貫通孔から前記上パンチに向けて突出した状態に設けられるコアロッドとを有する粉末成形用の金型であって、
    前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接させた粉末成形用の金型。
  2. 前記下1パンチと前記ダイの当接する範囲を、前記下1パンチの外周全周のうちの1/4以上、1/2未満とした請求項1に記載の粉末成形用の金型。
  3. 上下方向に貫通する中空部を有するダイと、
    前記ダイの中空部に摺動可能に挿入され、前記ダイの内周全周のうち一部を除いた部分に接する形状をもつ下1パンチと、
    前記下1パンチの外周と前記ダイの内周との間の領域に前記下1パンチに隣接して設けられ、前記下1パンチとの間で段差を形成するように前記下1パンチに対して低く配置される下2パンチと、
    前記下1パンチおよび前記下2パンチの上方に対向して設けられる上パンチと、
    前記下1パンチに形成した貫通孔に挿入され、その貫通孔から前記上パンチに向けて突出した状態に設けられるコアロッドとを使用し、
    前記コアロッドの外周と前記ダイの内周との間に形成されるキャビティに充填した粉末を、前記上パンチと前記下1パンチと前記下2パンチとで圧縮することにより、段差を介して隣接する薄肉部と厚肉部をもち、かつ前記薄肉部に垂直穴をもつ粉末成形体を製造する粉末成形体の製造方法であって、
    前記下1パンチの外周全周のうち前記下2パンチに隣接する部分とは反対側の部分と、前記ダイとを両者の間のクリアランスがゼロとなるように当接させた粉末成形体の製造方法。
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