JP3757096B2 - 鍔付スリーブの加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャックに差込み接触させることで電子信号や電気信号を接続するプラグの鍔付スリーブ、および、その鍔付スリーブをプレス金型のパンチとダイとによってプレス加工する方法に関するものでる。
【0002】
【従来の技術】
ジャックに差込み接触させることで電子信号や電気信号を接続するプラグの端子部材は、3極プラグではチップとリングとスリーブとから構成され、また、2極プラグではリングはなく、チップとスリーブとから構成されている。これらのうちのスリーブは、ジャックへの差込み量を規定する鍔部を備えた鍔付スリーブを用いることが多い。図12(c)に、チップTとリングRと鍔付スリーブSとを備える3極小形単頭プラグPcの一例を示す。この鍔付スリーブSは、図示のように、内周穴がチップT側から同一径で貫通して形成され、外周はチップTの接触端子側から最小外径の接触筒部Sa、最大外径の鍔部Sb、これらの中間外径の接続基筒部Scおよび接続先筒部Sdの多段に形成されている。
【0003】
従来の技術では、この鍔付スリーブSを快削黄銅などの棒状素材から切削加工していた(以下、従来技術Aという)。また、この他の加工方法として、例えば、特開平5−101866号公報に開示された導体接続用端子の製造方法に係る発明(以下、従来技術Bという)や、特開平7−263061号公報に開示された大電流用端子およびその加工方法に係る発明(以下、従来技術Cという)が知られている。
【0004】
これらのうち、従来技術Bの発明は、出発棒材を形成する棒材形成工程と、第1型内の第1ピン部材に出発棒材を当接させる出発棒材挿入工程と、この出発棒材を第1型と第1ピン部材との隙間に後方押出しすることで片側筒部を形成する片側筒部形成工程と、片孔付き棒材を第2型の挿入する押戻し工程と、第3型内の凹所に片孔付き棒材の余剰材料を膨出させて鍔部を形成する鍔部形成工程と、第4型内と第4ピン部材との隙間に後方押出しすることで他側筒部を形成する他側筒部形成工程とを含み、鍔部を挟んで両側に筒部を有する導体接続用端子を形成するものである。
【0005】
また、従来技術Cの発明は、所定長の導電性パイプに両側から中央に向かって圧縮力を加えて鍔を形成する張り出し加工工程と、この導電性パイプの一端部内径に内側から外側に向かう力を加えて拡径した電線圧着部を形成する拡径加工工程と、この導電性パイプの他端部に絞り加工して電気接触部を形成する絞り加工工程と、この電気接触部近傍の導電性パイプに切削加工して凹状の係止溝を形成する切削加工工程とを含み、前記形状の大電流用端子を形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術Aによれば、棒状素材から切削加工により鍔付スリーブSを形成するので、鍔部Sbや接続先筒部Sdに贅肉部が形成されて軽量化を図ることができないとともに、生産性が悪く、材料歩留りが悪いので製造原価が高価になるという問題があった。また、従来技術Bの発明によれば、生産性や材料歩留りは改善できるが、本発明に係る鍔付スリーブSの鍔部Sb内周を中空にして軽量化を図ることや、接続基筒部Sc、接続先筒部Sdなどを形成することができないという問題があった。
【0007】
また、従来技術Cの発明によれば、鍔付スリーブSのジャックへの差込み量を規定する鍔部Sb内周を中空にして軽量化を図ることができない問題や、ジャックに当接する鍔部Sbの側面と接触筒部Saの外周とが交差する角部の隅Rを小さくすることができないので、鍔部Sbの側面をジャック端面に密着させることができないという問題があった。さらに、接続基筒部Scを形成するためには、切削加工を必要とするので生産性が悪く、製造原価が高価になるという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した鍔部Sbや接続先筒部Sdに贅肉部が残り鍔付スリーブSの軽量化を図ることができない問題、接続基筒部Sc、接続先筒部Sdなどを形成することができない問題、鍔部Sbの側面をジャック端面に密着させることができない問題、生産性が悪く材料歩留りが悪いので製造原価が高価になる問題などの解決を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項に係る発明は、ジャックに差込み接触させることで電子信号や電気信号を接続するプラグの鍔付スリーブをプレス金型のパンチとダイとによってプレス加工する方法であって、導電性金属の薄板を絞り加工して外径D2の有底筒体2を形成する絞り加工工程と、この有底筒体2を段絞り加工してその底側筒部8aの外径D8aが開口側筒部8bの外径D8bよりも小さい段付有底筒体8を形成する段絞り加工工程と、この段付有底筒体8の前記開口側筒部8bの開口側をトリミング加工して所定長の開口側筒部9bにした定寸段付有底筒体9を形成するトリミング加工工程と、芯金パンチの下降により前記定寸段付有底筒体9の段部を受けダイの受け面に当接して位置決めし、次工程へ進むに従い先端側穴の円錐角度が段階的に大きくなり最終的に略軸直角になるネッキング成形面と段階的に小さい内径になるネッキング成形穴とが形成されたネッキングパンチを下降させ、前記開口側筒部9b下側外周を前記受けダイに形成された案内穴で規制した状態で、前記ネッキング成形面と前記ネッキング成形穴と前記芯金パンチの芯金胴部と前記受け面と前記案内穴とにより、前記定寸段付有底筒体9の前記開口側筒部9bを開口端側から順次ネッキング加工して、加工前の外径D8bよりも小さい外径D14cの接続筒部14cと、この接続筒部14cと前記底側筒部8aとの間に前記開口側筒部9bの一部を残した外径D14bかつ外幅W13かつ交差する各角部が各々鋭敏な直角で軸線方向断面がコ字状中空の中空鍔部14bとを有する鍔付有底筒体14を形成するネッキング加工工程と、この鍔付有底筒体14の前記段絞り加工工程で形成された底部8eを底抜き加工して前記底側筒部8aを開口筒状の接触筒部15aに形成する底抜き加工工程とによって、前記ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分で外径D8aの前記接触筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状部分で外径D14cの前記接続筒部14cと、これらの間で前記ジャックへの差込み量を規定する軸線方向断面が薄肉コ字状中空で外径D14bかつ外幅W13かつ交差する各角部が各々鋭敏な直角である前記中空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15にプレス加工し、かつ、前記接触筒部15aの外径D8a≦前記接続筒部14cの外径D14c<前記中空鍔部14bの外径D14bに形成するようにしたものである。
【0010】
この請求項の発明によれば、絞り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、底抜き加工工程とによって、接触筒部15a,中空鍔部14b,接続筒部14cを有し、薄肉で贅肉がない一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15をプレス加工して形成するようにしたので、軽量化された鍔付スリーブ15を容易に加工できるとともに、生産性の向上や材料歩留りの向上を図ることができる。また、鍔付スリーブ15の中空鍔部14bは、交差する各角部を各々鋭敏な直角に形成するようにしたので、中空鍔部14bの側面をジャック端面に密着させることができる鍔付スリーブ15を容易に加工できる。
【0011】
また、請求項2に係る発明では、前記ネッキング加工工程と前記底抜き加工工程との間には拡径加工工程を設け、前記鍔付有底筒体14の前記接続筒部14cの開口端部を拡径加工して外径D16dの接続先筒部16dと、この接続先筒部16dと前記中空鍔部14bとの間に前記接続筒部14cの一部を残して外径D16cの接続基筒部16cとにした鍔付有底筒体16を形成し、この鍔付有底筒体16の前記段絞り加工工程で形成された底部8eを次の底抜き加工工程で底抜き加工して前記底側筒部8aを開口筒状の前記接触筒部15aに形成することによって、前記ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分で外径D8aの前記接触筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状部分で外径D16dの前記接続先筒部16dと、薄肉筒状部分で外径D16cの前記接続基筒部16cと、前記接続基筒部16cと前記接触筒部15aとの間で前記ジャックへの差込み量を規定する軸線方向断面が薄肉コ字状中空で外径D14bかつ外幅W13かつ交差する各角部が各々鋭敏な直角である前記中空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17にプレス加工し、かつ、前記接触筒部15aの外径D8a≦前記接続基筒部16cの外径D16c<前記接続先筒部16dの外径D16d<前記中空鍔部14bの外径D14bに形成するようにしたものである。
【0012】
この請求項2の発明によれば、絞り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、拡径加工工程と、底抜き加工工程とによって、接触筒部15a,中空鍔部14b,接続基筒部16c,接続先筒部16dを有し、薄肉で贅肉がない一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17をプレス加工して形成するようにしたので、接続基筒部16cと接続先筒部16dとを形成することができる。そして、軽量化された鍔付スリーブ17を容易に加工できるとともに、生産性の向上や材料歩留りの向上を図ることができる。また、鍔付スリーブ17の中空鍔部14bは、交差する各角部を各々鋭敏な直角に形成するようにしたので、中空鍔部14bの側面をジャック端面に密着させることができる鍔付スリーブ17を容易に加工できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、その一例である第1実施例の図面にもとづき以下のとおり説明する。
【0014】
この第1実施例の図12(a)に示す鍔付スリーブ15は、チップTとリングRとともに3極小形単頭プラグ(JIS C6560)Paに組み込まれる。この鍔付スリーブ15の形状は、ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分の接触筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状部分の接続筒部14cと、これらの間でジャックへの差込み量を規定する断面が薄肉コ字状中空の中空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体に形成したものである。
【0015】
その加工手段は、トランスファプレスに備えたプレス金型の絞り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、底抜き加工工程とによって、導電性金属の薄板からプレス加工するものである。図1は絞り加工工程、段絞り加工工程、図2はトリミング加工工程、ネッキング加工工程、底抜き加工工程で加工された各々の成形品を示す断面図である。
【0016】
図4(b)は♯2絞り加工工程、図4(c)は♯3段絞り加工工程、図5(e)は♯5段絞り加工工程、図5(g)は♯7段絞り加工工程、図6(h)は♯7段絞り加工工程、図6(i)は♯9段トリミング加工工程、図7(j)は♯10ネッキング加工工程、図7(l)は♯12ネッキング加工工程、図8(n)は♯14ネッキング加工工程、図8(o)は♯15底抜き加工工程の各プレス金型を示し、各々下死点位置における断面図である。図10は♯10ネッキング加工工程のうち(ja)は初期段階、(jb)は中期段階を示す各断面図である。
【0017】
図1(a)に示す♯1絞り成形品は、図示しないプレス金型を備えた♯1絞り加工工程において、板厚0.3mmの導電性金属(C2680R)を打抜き加工することにより形成された直径D0の円板状ブランク1aをダイ上に移送して、プレススライドを上死点位置から下降させることで絞りパンチを下降させる。この下降により、ダイに形成された絞り成形穴と、絞りパンチとで円板状ブランク1aを絞り加工する。そして、絞りパンチが、下死点位置まで下降して有底筒体1を形成した後、次の加工工程に移送する。この有底筒体1は、図1(a)に示すように、筒部の外径D1=8.9mmと、底部の隅R1=1.3mmとを有する。
【0018】
次いで、図1(b)に示す♯2絞り成形品は、図4(b)に示すプレス金型を備えた♯2絞り加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、絞りパンチ26によって、前の加工工程から移送された有底筒体1を下降させる。この下降により、ダイ21の上段に形成された有底筒体1の外径D1と同一径の案内穴21bを経て、その下段に形成された有底筒体1の外径D1よりも小径の絞り成形穴21aと、この絞り成形穴21aに対応する絞りパンチ26とで有底筒体1を再絞り加工する。
【0019】
そして、絞りパンチ26が、図4(b)に示す下死点位置まで下降して有底筒体2を形成した後、ノックアウト29によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この有底筒体2は、図1(b)に示すように、筒部の外径D2=7.2mmと、底部の隅R1よりも小さい隅R2=1.0mmとを有する。
【0020】
次いで、図1(c)に示す♯3段絞り成形品は、図4(c)に示すプレス金型を備えた♯3段絞り加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、段絞りパンチ36によって、前の加工工程から移送された有底筒体2を下降させる。この下降により、ダイ31の上段に形成された有底筒体2の外径D2と同一径の案内穴31bを経て、その下段に形成された有底筒体2の外径D2よりも小径の段絞り成形穴31aと、この成形穴31aに対応する段絞りパンチ36とで有底筒体2の底側筒部を段絞り加工する。
【0021】
そして、段絞りパンチ36が、図4(c)に示す下死点位置まで下降して段付有底筒体3を形成した後、ノックアウト39によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この段付有底筒体3は、図1(c)に示すように、外径D3a=5.91mmの底側筒部3aと、外径D2の開口側筒部3bと、底部の隅R2よりも小さい隅R3a=0.75mmと、新たな段部の隅R3b=1.2mmとを有する。
【0022】
次いで、図1(d)に示す♯4段絞り成形品は、図4(c)と同様のプレス金型を備えた図示しない♯4段絞り加工工程において、図4(c)に示すダイ31の段絞り成形穴31aを段付有底筒体3の外径D3aよりも小径の段絞り成形穴に形成したダイと、このダイの段絞り成形穴に対応する段絞りパンチ36よりも小径に形成した段絞りパンチとで、♯3段絞り加工工程と同様の手順により、段付有底筒体3の底側筒部3aを段絞り加工する。
【0023】
そして、段絞りパンチが、下死点位置まで下降して段付有底筒体4を形成した後、ノックアウトによって上昇させ、トランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この段付有底筒体4は、図1(d)に示すように、外径D4a=4.77mmの底側筒部4aと、外径D2の開口側筒部4bと、底部の隅R3aよりも小さい隅R4a=0.6mmと、段部の隅R3bよりも小さい隅R4b=0.9mmとを有する。
【0024】
次いで、図1(e)に示す♯5段絞り成形品は、図5(e)に示すプレス金型を備えた♯5段絞り加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、段絞りパンチ56,案内パンチ57によって、前の加工工程から移送された有底筒体4を下降させる。この下降により、ダイ51の上部に形成されたダイRを経て、このダイRに連なって形成された段付有底筒体4の外径D4aよりも小径の段絞り成形穴51aと、この段絞り成形穴51aに対応する段絞りパンチ56とで有底筒体4の底側筒部4aを段絞り加工する。
【0025】
そして、段絞りパンチ56と案内パンチ57とが、図5(e)に示す下死点位置まで下降して段付有底筒体5を形成した後、ノックアウト59によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この段付有底筒体5は、図1(e)に示すように、外径D5a=3.93mmの底側筒部5aと、外径D2の開口側筒部5bと、底部の隅R4aよりも小さい隅R5a=0.3mmと、段部の隅R4bよりも小さい隅R5b=0.7mmとを有する。
【0026】
次いで、図1(f)に示す♯6段絞り成形品は、図5(e)と同様のプレス金型を備えた図示しない♯6段絞り加工工程において、図5(e)に示すダイ51の段絞り成形穴51aよりもダイRが小さく、段付有底筒体5の外径D5aよりも小径の段絞り成形穴に形成したダイと、このダイの絞り成形穴に対応する段絞りパンチとで、♯5段絞り加工工程と同様の手順により、有底筒体5の底側筒部5aを段絞り加工する。
【0027】
そして、段絞りパンチと案内パンチとが、下死点位置まで下降して段付有底筒体6を形成した後、ノックアウトによって上昇させ、トランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この段付有底筒体6は、図1(f)に示すように、外径D6a=3.49mmの底側筒部6aと、外径D2の開口側筒部6bと、底部の隅R5aよりも小さい隅R6a=0.1mmと、段部の隅R5bよりも小さい隅R6b=0.5mmとを有する。
【0028】
次いで、図1(g)に示す♯7段絞り成形品は、図5(g)に示すプレス金型を備えた♯7段絞り加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、案内パンチ76,段絞りパンチ77によって、前の加工工程から移送された有底筒体6を下降させる。この下降により、ダイ71の上段に形成された上段案内穴71cを経て、その中段に形成された有底筒体6の外径D2よりも小径の中段絞り成形穴71bと、その下段に形成された有底筒体6の外径D6aと同一径の下段案内穴71aと、これら中段絞り成形穴71b,下段案内穴71aに対応する段絞りパンチ77とで有底筒体6の開口側筒部6bを段絞り加工する。
【0029】
そして、案内パンチ76と段絞りパンチ77とが、図5(g)に示す下死点位置まで下降して段付有底筒体7を形成した後、ノックアウト79によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この段付有底筒体7は、図1(g)に示すように、外径D6aの底側筒部6aと、外径D7b=5.94mmの開口側筒部7bと、外径D2のフランジ部7fと、底部の隅R6aと、段部の隅R6bと、段部内側の隅R7c=0.3mmとを有する。
【0030】
次いで、図1(h)に示す♯8段絞り成形品は、図6(h)に示すプレス金型を備えた♯8段絞り加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、下段絞りパンチ86,上段絞りパンチ87によって、前の加工工程から移送された段付有底筒体7を下降させる。この下降により、ダイ81の上段に形成された段付有底筒体7の外径D7bと略同一径の上段絞り成形穴81bと、その下段に形成された段付有底筒体7の隅R6bよりもダイRが小さく、外径D6aと略同一径の下段絞り成形穴81aと、この下段絞り成形穴81aに対応し、先端Rが段付有底筒体7の隅R6aよりも小さい下段絞りパンチ86と、上段絞り成形穴81bに対応する上段絞りパンチ87とで、段付有底筒体7の底側筒部6aと、開口側筒部7bとを段絞り加工する。
【0031】
そして、下段絞りパンチ86と上段絞りパンチ87とが、図6(h)に示す下死点位置まで下降して段付有底筒体8を形成した後、ノックアウト89によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この段付有底筒体8は、図1(h)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、外径D8bの開口側筒部8bと、外径D2のフランジ部8fと、底部の隅R6aよりも小さい隅R8a=0.1mmと、段部の隅R6bよりも小さい隅R8b=0.15mmと、段部内側の隅R7cとを有する。
【0032】
次いで、図2(i)に示す♯9トリミング成形品は、図6(i)に示すプレス金型を備えた♯9トリミング加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、トリミングパンチ96を下降させる。この下降により、その中段案内部96bを、前の加工工程から移送された有底筒体8の開口側筒部8b内周に係合させ、フランジ部8f内周の小径側にトリミングパンチ96の切刃面96dを当接させた状態で、トリミングパンチ96とともに有底筒体8を下降させる。
【0033】
この下降により、段付有底筒体8の開口側筒部8bが、その外径D8bと同一径に形成されたダイ91の案内穴91bと上端面91uとの交差角部に形成された切刃91cを通過し、この開口側筒部8bの外周とフランジ部8fの外周との交差部が、ダイ91の切刃91cに当接する。この当接した状態から、トリミングパンチ96とともに有底筒体8をさらに下降させて、ダイ91の切刃91cと、トリミングパンチ96の切刃外周面96cおよびその下端の切刃面96dが交差する角部に形成された切刃96eとで、段付有底筒体8の開口側筒部8b外周と、フランジ部8f外周との交差部をトリミング加工する。
【0034】
そして、トリミングパンチ96が、図6(i)に示す下死点位置まで下降して定寸段付有底筒体9を形成した後、ノックアウト99によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この定寸段付有底筒体9は、図2(i)に示すように、フランジ部9fを除去して開口側筒部9bを所定長にし、外径D8aの底側筒部8aと、外径D8bの開口側筒部9bと、底部の隅R8aと、段部の隅R8bと、段部内側の隅R7cとを有する。
【0035】
次いで、図2(j)に示す♯10ネッキング成形品は、図7(j)に示すプレス金型を備えた♯10ネッキング加工工程において、その初期段階を示す図10(ja)の図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、図示しないコイルばねにより下方に付勢された芯金パンチ106によって、前の加工工程から移送された定寸段付有底筒体9を下降させる。この下降により、その下方に位置決めされた受けダイ101の受け面101bに、定寸段付有底筒体9の段部を付勢して当接させることで定寸段付有底筒体9を位置決め抑止する。
【0036】
この位置決めされた状態で、プレススライドをさらに下降させることで、図10(jb)に示すように、ネッキングパンチ107を前記コイルばねに抗して下降させて、そのネッキング成形面107eを定寸段付有底筒体9の開口側筒部9b端面に当接させ、略同時に、コイルばね103で上方に付勢された案内ダイ102の上端面に、ネッキングパンチ107の下端面を当接させる。この当接した状態から、ネッキングパンチ107をさらに下降させることで、図7(j)に示すように、案内ダイ102に形成された定寸段付有底筒体9の外径D8bよりも微量大径の案内穴102bにより、定寸段付有底筒体9の開口側筒部9b外周の下側を規制する。
【0037】
この状態で、さらにプレススライドをさらに下降させることで、ネッキングパンチ107に形成されたネッキング成形面107eと、このネッキングパンチ107に形成された定寸段付有底筒体9の外径D8bよりも小径のネッキング成形穴107bと、このネッキング成形穴107bに対応する芯金パンチ106の芯金胴部106bと、受けダイ101の受け面101bと、案内ダイ102の案内穴102bとにより、定寸段付有底筒体9の開口側筒部9bをネッキング加工する。そして、ネッキングパンチ107と案内ダイ102が、図7(j)に示す下死点位置まで下降して円錐段付有底筒体10を形成した後、ノックアウト109によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。
【0038】
この円錐段付有底筒体10は、図2(j)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、加工前の外径D8bよりも小さい外径D10c=4.7mmで開口側の接続筒部10cと、この接続筒部10cと底側筒部8aとの間に開口側筒部9bの一部を残した外径D10b=5.95mmの段筒部10bと、この段筒部10bと接続筒部10cとの間の円錐台筒状で円錐角度θ10=60度の円錐台筒部10eと、円錐台筒部10eと接続筒部10cとが交差する隅R10e=0.5mmとを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0039】
次いで、図2(k)に示す♯11ネッキング成形品は、図7(j)と同様のプレス金型を備えた図示しない♯11ネッキング加工工程において、図7(j)に示すネッキングパンチ107のネッキング成形面107eよりも円錐角度を大きくしたネッキングパンチのネッキング成形面と、このネッキングパンチに形成された円錐段付有底筒体10の外径D10cよりも小径のネッキング成形穴と、このネッキング成形穴に対応する芯金パンチの芯金胴部と、受けダイ101と略同形状の受けダイと、案内ダイ102の案内穴102bよりも微量大径の案内穴に形成した案内ダイとで、図7(j)に示す♯10ネッキング加工工程と同様の手順により、円錐段付有底筒体10の開口側筒部9bをネッキング加工する。
【0040】
そして、ネッキングパンチ107と案内ダイ102が、下死点位置まで下降して円錐段付有底筒体11を形成した後、ノックアウトによって上昇させ、トランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この円錐段付有底筒体11は、図2(k)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、加工前の外径D10cよりも小さい外径D11c=4.0mmで開口側の接続筒部11cと、外径D11b=5.955mmの段筒部11bと、この段筒部11bと接続筒部11cとの間の円錐台筒状で前の加工工程よりも大きい円錐角度θ11=90度の円錐台筒部11eと、円錐台筒部11eと接続筒部11cとが交差する隅R11e=0.5mmとを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0041】
次いで、図2(l)に示す♯12ネッキング成形品は、図7(l)に示すプレス金型を備えた♯12ネッキング加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、図示しないコイルばねにより下方に付勢された芯金パンチ126によって、前の加工工程から移送された円錐段付有底筒体11を下降させる。この下降により、その下方に位置決めされた受けダイ121の受け面121bに、円錐段付有底筒体11の段部を付勢して当接させることで、円錐段付有底筒体11を位置決め抑止する。
【0042】
この位置決めされた状態で、プレススライドをさらに下降させることで、ネッキングパンチ127を前記コイルばねに抗して下降させて、そのネッキング成形面127eを円錐段付有底筒体11の接続筒部11cと円錐台筒部11eとの交差部近傍に当接させる。この当接した状態から、ネッキングパンチ127をさらに下降させることで、受けダイ121に形成された円錐段付有底筒体11の外径D11bよりも微量大径の案内穴121Cにより、円錐段付有底筒体11の接続筒部11b外周を規制する。
【0043】
この状態で、さらにプレススライドを降させることにより、ネッキングパンチ127に形成された略軸直角のネッキング成形面127eと、このネッキング成形面127eの内側角部に形成された円錐段付有底筒体11の隅R11eよりも小さい角Rと、この角Rに連なり円錐段付有底筒体11の外径D11cと同一径に形成されたネッキング成形穴127bと、このネッキング成形穴127bに対応する芯金パンチ126の芯金胴部126bと、受けダイ121の受け面121bと、案内穴121Cとで、円錐段付有底筒体11の円錐台筒部11eと段筒部11bとをネッキング加工する。
【0044】
そして、ネッキングパンチ127が、図7(l)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体12を形成した後、ノックアウト129によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この鍔付有底筒体12は、図2(l)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、前の加工工程の円錐台筒部11eの円錐角度θ11を略180度にして開口側の側壁とした外径D12b=5.96mm,外幅W12=1.2mmで軸線方向断面がコ字状中空の中空鍔部12bと、外径D11cの接続筒部12cと、中空鍔部12bと接続筒部12cとが交差する角部の前の加工工程よりも小さくした隅R12e=0.3mmとを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0045】
次いで、図2(m)に示す♯13ネッキング成形品は、図7(l)と同様のプレス金型を備えた図示しない♯13ネッキング加工工程において、図7(l)に示すネッキングパンチ127のネッキング成形面127eを軸直角に形成したネッキング成形面と、このネッキング成形面の内側角部に形成された鍔付有底筒体12の隅R12eよりも小さい角Rと、この角Rに連なり鍔付有底筒体12の外径D11cと同一径に形成されたネッキング成形穴と、このネッキング成形穴に対応する芯金パンチの芯金胴部と、受けダイの受け面と、受けダイに形成された鍔付有底筒体12の外径D12bよりも微量大径の案内穴とで、図7(l)に示す♯12ネッキング加工工程と同様の手順により、鍔付有底筒体12の中空鍔部12bと接続筒部12cとをネッキング加工する。
【0046】
そして、ネッキングパンチが、下死点位置まで下降して鍔付有底筒体13を形成した後、ノックアウトによって上昇させ、トランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この鍔付有底筒体13は、図2(m)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、前の加工工程よりも微量大きくした外径D13b=5.965mmで、小さくした外幅W13=1.05mmの中空鍔部13bと、外径D11cの接続筒部13cと、中空鍔部13bと接続筒部13cとが交差する角部の前の加工工程よりも小さくした隅R13e=0.25mmとを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7cは、前の加工工程と同一である。
【0047】
次いで、図2(n)に示す♯14ネッキング成形品は、図8(n)に示すプレス金型を備えた♯14ネッキング加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、図示しないコイルばねにより下方に付勢された芯金パンチ146によって、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体13を下降させる。この下降により、その下方に位置決めされた受けダイ141の受け面141bに、鍔付有底筒体13の段部を付勢して当接させることで、鍔付有底筒体13を位置決め抑止する。
【0048】
この位置決め抑止された状態で、プレススライドをさらに下降させることで、ネッキングパンチ147を前記コイルばねに抗して下降させて、そのネッキング成形面147eを鍔付有底筒体13の中空鍔部13bの開口側側面、および、この開口側側面と接続筒部13cとの交差部に当接させる。この当接した状態から、ネッキングパンチ147をさらに下降させることで、受けダイ141に形成された円錐段付有底筒体13の外径D13bよりも微量小径の案内穴141Cにより、鍔付有底筒体13の接続筒部13b外周を規制する。
【0049】
この状態で、さらにプレススライドを下降させることで、ネッキングパンチ147に形成された軸直角のネッキング成形面147eと、このネッキング成形面147eの内側角部に形成された鍔付有底筒体13の隅R13eと同一半径の角Rと、この角Rに連なり円錐段付有底筒体13の外径D11cと略同一径に形成されたネッキング成形穴147bと、このネッキング成形穴147bに対応する芯金パンチ146の芯金胴部146bと、受けダイ141の受け面141bと、案内穴141Cとにより、鍔付有底筒体13の中空鍔部13bと接続筒部13cとをネッキング加工する。
【0050】
そして、ネッキングパンチ147が、図8(n)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体14を形成した後、ノックアウト149によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この鍔付有底筒体14は、図2(n)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、前の加工工程よりも微量小さくした外径D14b=5.94mmで外幅W13の中空鍔部14bと、前の加工工程と略同一にした外径D14cの接続筒部14cを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、中空鍔部14bと接続筒部14cとが交差する隅R13eは、前の加工工程と同一である。
【0051】
次いで、図2(o)に示す♯15底抜き成形品は、図8(o)に示すプレス金型を備えた♯15底抜き加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、底抜きパンチ156によって、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体14を下降させる。この下降により、その底側筒部8aを挿入可能に形成された案内ダイ152の案内穴152bに挿入する。この鍔付有底筒体14は、やがて、その底部8eが、抜きダイ151の抜き穴151bと上端面151uとの交差角部に形成された切刃151cに当接する。
【0052】
この当接した状態から、底抜きパンチ156とともに鍔付有底筒体14をさらに下降させて、抜きダイ151の切刃151cと、底抜きパンチ156の切刃外周面156cおよびその下端の切刃面156dが交差する角部に形成された切刃156eとで、鍔付有底筒体14の底側筒部8a内周と同一径で、その底部8eを底抜き加工する。
【0053】
そして、底抜きパンチ156が、図8(o)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体(鍔付スリーブ)15を形成した後、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この鍔付スリーブ15は、図2(o)に示すように、外径D8aの接触筒部15aと、外径D14bの中空鍔部14bと、外径D14cの接続筒部14cを有する。なお、この他の段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、段部外側の隅R13eは、前の加工工程と同一である。
【0054】
この第1実施例により製造した鍔付スリーブ15の質量は、約0.274gである。これに対して、図12(c)に示す従来技術により製造した鍔付スリーブSの質量は、約0.406gであった。すなわち、本例の鍔付スリーブ15は、従来技術の切削加工により製造した鍔付スリーブSに対して、約33%の軽量化を図ることができる。
【0055】
引き続いて、本発明の他の実施の形態について、その一例である第2実施例の図面にもとづき以下のとおり説明する。
【0056】
この第2実施例の図12(b)に示す鍔付スリーブ17は、チップTとリングRとともに3極小形単頭プラグ(JIS C6560)Pbに組み込まれる。この鍔付スリーブ17の形状は、ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分の接触筒部15aと、導線を接続する薄肉拡径筒状部分の接続先筒部16dと、その接続基筒部分の接続基筒部16cと、この接続基筒部16cと接触筒部15aとの間でジャックへの差込み量を規定する断面が薄肉コ字状中空の中空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体に形成したものである。
【0057】
その加工手段は、トランスファプレスに備えたプレス金型の絞り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、拡径加工工程と、底抜き加工工程とによって導電性金属の薄板からプレス加工すものである。これらの加工工程のうち、絞り加工工程〜ネッキング加工工程は、上述した第1実施例と同一の構成であるのでその説明は省略し、拡径加工工程と、底抜き加工工程とについて説明する。
【0058】
図3は拡径加工工程と、底抜き加工工程とで加工された各々の成形品を示す断面図である。図9(p)は♯16拡径加工工程、図9(q)は♯17底抜き加工工程の各プレス金型を示し、各々下死点位置における断面図である。図11は♯16拡径加工工程のうち(pa)は初期段階、(pb)は中期段階を示す各断面図である。
【0059】
図3(p)に示す♯16拡径成形品は、図8(n)の♯14ネッキング加工工程で加工された鍔付有底筒体14から加工するものであって、図9(p)に示すプレス金型を備えた♯16拡径加工工程において、その初期段階を示す図11(pa)の図示しないプレススライドを上死点位置から下降させる。この下降により、図示しないコイルばねで下方に付勢された拡径パンチ166によって、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体14を下降させて、その下方に位置決めされた受けダイ161の受け面161bに、鍔付有底筒体14の段部を付勢して当接させることで、鍔付有底筒体14を位置決め抑止する。
【0060】
この位置決めされた状態で、プレススライドをさらに下降させることで、図11(pb)に示すように、ダイ駆動パンチ167を前記コイルばねに抗して下降させて、拡径ダイ162A,162Bを図11(pa)に示す拡径位置から、図11(pb)に示す縮径位置に移動させる。すなわち、これらの拡径ダイ162A,162Bは2分割された上端部内側に、鍔付有底筒体14の接続筒部14cの外径D14cよりも大きい半径の拡径半円穴162c,162cと、接続筒部14cの外径D14cと同半径の箍閉め半円穴162b,162bとが各々形成されて、図示の左右方向に移動可能で、図示しない付勢ばねによって拡がるように付勢されている。
【0061】
これら拡径ダイ162A,162Bの移動軸線上には四角形状空洞部が穿設されて、カム受け面162e,162eと、カム筒内面162f,162fと、カム筒外面162g,162gとが形成されている。また、ダイ駆動パンチ167には、拡径ダイ162A,162Bの四角形状空洞部に挿入可能な段付四角形状柱部が突設されて、内側案内面167a,167aと、カム駆動面167e,167eと、位置決め内面167f,167fと、外側案内面167c,167cと、斜面167d,167dと、位置決外面167g,167gとが形成されている。
【0062】
そして、図11(pa)に示す拡径位置から、ダイ駆動パンチ167を下降させると、内側案内面167a,167aと、外側案内面167c,167cとが、拡径ダイ162A,162Bのカム筒内面162f,162fと、カム筒外面162g,162gとに各々摺接して、下端部が挿入される。このダイ駆動パンチ167をさらに下降させると、拡径ダイ162A,162Bのカム受け面162e,162eにカム駆動面167e,167eが当接し、そのカム傾斜角による軸心側への水平分力によって、拡径ダイ162A,162Bを前記付勢ばねに抗して軸心側へ移動させる。
【0063】
やがて、ダイ駆動パンチ167のカム駆動面167e,167eと位置決め内面167f,167fとの交差部が、図11(pb)に示す拡径ダイ162A,162Bのカム筒内面162f,162fに達したときに、これらの拡径ダイ162A,162Bは、その箍閉め半円穴162b,162bと、拡径半円穴162c,162cとが真円状に位置決めされる。
【0064】
この位置決めされた時期と同時または直後に、図11(pb)に示す鍔付有底筒体14の接続筒部14c上端面に、芯金胴部166bと拡径胴部166cとの段部Rが当接して待機していた拡径パンチ166を、その付勢する前記コイルばねの内側に設けた図示しない押圧ピンを介して、ダイ駆動パンチ167とともに下降させる。
【0065】
この下降によって、拡径パンチ166の芯金胴部166bと段部Rと拡径胴部166cと、拡径ダイ162A,162Bの箍閉め半円穴162b,162bと拡径半円穴162c,162cとにより、鍔付有底筒体14の接続筒部14cを拡径加工する。そして、ダイ駆動パンチ167とともに拡径パンチ166が、図9(p)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体16を形成した後、ノックアウト169によって上昇させ、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。
【0066】
この鍔付有底筒体16は、図3(p)に示すように、外径D8aの底側筒部8aと、外径D14bの中空鍔部14bと、前の加工工程で加工された接続筒部14cの一部を残した外径D16c=5.94mmの接続基筒部16cと、接続筒部14cの開口端部を拡径加工した外径D16d=4.5mmの接続先筒部16dとを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、中空鍔部14bと接続基筒部16cとが交差する隅R13eは、前の加工工程と同一である。
【0067】
次いで、図3(q)に示す♯17底抜き成形品は、図9(q)に示すプレス金型を備えた♯17底抜き加工工程において、図示しないプレススライドを上死点位置から下降させることで、底抜きパンチ176によって、前の加工工程から移送された鍔付有底筒体16を下降させる。この下降により、その底側筒部8aを挿入可能に形成された案内ダイ172の案内穴172bに挿入する。この鍔付有底筒体16は、やがて、その底部8eが、抜きダイ171の抜き穴171bと上端面171uとの交差角部に形成された切刃171cに当接する。
【0068】
この当接した状態から、底抜きパンチ176とともに鍔付有底筒体16をさらに下降させて、抜きダイ171の切刃171cと、底抜きパンチ176の切刃外周面176cおよびその下端の切刃面176dが交差する角部に形成された切刃176eとにより、鍔付有底筒体16の底側筒部8a内周と同一径で、その底部8eを底抜き加工する。
【0069】
そして、底抜きパンチ176が、図9(q)に示す下死点位置まで下降して鍔付有底筒体(鍔付スリーブ)17を形成した後、図示しないトランスファスライドにより次の加工工程に移送する。この鍔付スリーブ17は、図3(q)に示すように、外径D8aの接触筒部15aと、外径D14bの中空鍔部14bと、外径D16cの接続基筒部16cと、外径D16dの接続先筒部16dとを有する。なお、この他の底部の隅R8a、段部の隅R8b、段部内側の隅R7c、中空鍔部14bと接続基筒部16cとが交差する隅R13eは、前の加工工程と同一である。
【0070】
この第2実施例により製造した鍔付スリーブ17の質量は、約0.283gである。これに対して、図12(c)に示す従来技術により製造した鍔付スリーブSの質量は、約0.406gであった。すなわち、本例の鍔付スリーブ17は、従来技術の切削加工により製造した鍔付スリーブSに対して、約30%の軽量化を図ることができる。
【0071】
上述した第1実施例および第2実施例では、トランスファプレスを用いて加工するようにしたので、より一層の生産性の向上を図ることができるが、本発明は、他のプレス機械によって加工することもできる。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、上述のように構成したので以下に記載するような効果を奏する。
【0073】
請求項1の発明に係る鍔付スリーブ15を加工する方法は、絞り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、底抜き加工工程とによって、接触筒部15a,中空鍔部14b,接続筒部14cを有し、薄肉で贅肉がない一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15をプレス加工して形成するようにしたので、軽量化された鍔付スリーブ15を容易に加工できる。さらに、生産性の向上や材料歩留りの向上を図ることができるので、鍔付スリーブ15を安価に製造できる。また、中空鍔部14bの交差する各角部を各々鋭敏な直角に加工するようにしたので、中空鍔部14bの側面をジャック端面に密着させることができる鍔付スリーブ15を容易に加工できる。
【0074】
請求項2の発明に係る鍔付スリーブ17を加工する方法は、絞り加工工程と、段絞り加工工程と、トリミング加工工程と、ネッキング加工工程と、拡径加工工程と、底抜き加工工程とによって、接触筒部15a,中空鍔部14b,接続基筒部16c,接続先筒部16dを有し、薄肉で贅肉がない一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17をプレス加工して形成するようにしたので、接続基筒部16c,接続先筒部16dを形成することができる。そして、軽量化された鍔付スリーブ17を容易に加工できるとともに、生産性の向上や材料歩留りの向上を図ることができるので、鍔付スリーブ17を安価に製造できる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工方法により鍔付スリーブが形成される過程の説明図であって、絞り加工工程、段絞り加工工程での各成形品を示す断面図である。
【図2】同じく、トリミング加工工程、ネッキング加工工程、底抜き加工工程での各成形品を示す断面図である。
【図3】本発明の他の加工方法により接続基筒部,接続先筒部を有する鍔付スリーブが形成される過程の説明図であって、図2に示すネッキング加工工程の後に設けた拡径加工工程、底抜き加工工程での各成形品を示す断面図である。
【図4】本発明の加工方法により鍔付スリーブを加工するプレス金型の説明図であって、(b)は♯2絞り加工工程を示し、(c)は♯3段絞り加工工程を示す各断面図である。
【図5】同じく、(e)は♯5段絞り加工工程を示し、(g)は♯7段絞り加工工程を示す各断面図である。
【図6】同じく、(h)は♯7段絞り加工工程を示し、(i)は♯9段トリミング加工工程を示す各断面図である。
【図7】同じく、(j)は♯10ネッキング加工工程を示し、(l)は♯12ネッキング加工工程を示す各断面図である。
【図8】同じく、(n)は♯14ネッキング加工工程を示し、(o)は♯15底抜き加工工程を示す各断面図である。
【図9】本発明の他の加工方法により接続基筒部,接続先筒部を有する鍔付スリーブを加工するプレス金型の説明図であって、(p)は♯16拡径加工工程を示し、(q)は♯17底抜き加工工程を示す各断面図である。
【図10】図7(j)に示す♯10ネッキング加工工程の加工手順説明図であって、(ja)は初期段階を示し、(jb)は中期段階を示す各断面図である。
【図11】図9(p)に示す♯16拡径加工工程の加工手順説明図であって、(pa)は初期段階を示し、(pb)は中期段階を示す各断面図である。
【図12】プラグの説明図であって、(a)は本発明の加工方法により製造された鍔付スリーブを組み込んだ実施例の断面図、(b)は本発明の他の加工方法により製造された鍔付スリーブを組み込んだ実施例の断面図、(c)は従来技術の切削加工により製造された鍔付スリーブを組み込んだ断面図である。
【符号の説明】
2 有底筒体
8 段付有底筒体
9 定寸段付有底筒体
14 鍔付有底筒体
15 鍔付有底筒体(鍔付スリーブ)
16 鍔付有底筒体
17 鍔付有底筒体(鍔付スリーブ)
21 ダイ
26 絞りパンチ
81 ダイ
86 下段絞りパンチ
87 上段絞りパンチ
91 ダイ
96 トリミングパンチ
101 受けダイ
102 案内ダイ
106 芯金パンチ
107 ネッキングパンチ
141 受けダイ
146 芯金パンチ
147 ネッキングパンチ
151 抜きダイ
152 案内ダイ152
156 底抜きパンチ
161 受けダイ161
162A,162B 拡径ダイ
166 拡径パンチ
167 ダイ駆動パンチ
171 抜きダイ
172 案内ダイ
176 底抜きパンチ

Claims (2)

  1. ジャックに差込み接触させることで電子信号や電気信号を接続するプラグの鍔付スリーブをプレス金型のパンチとダイとによってプレス加工する方法であって、
    導電性金属の薄板を絞り加工して外径D2の有底筒体2を形成する絞り加工工程と、
    この有底筒体2を段絞り加工してその底側筒部8aの外径D8aが開口側筒部8bの外径D8bよりも小さい段付有底筒体8を形成する段絞り加工工程と、
    この段付有底筒体8の前記開口側筒部8bの開口側をトリミング加工して所定長の開口側筒部9bにした定寸段付有底筒体9を形成するトリミング加工工程と、
    芯金パンチの下降により前記定寸段付有底筒体9の段部を受けダイの受け面に当接して位置決めし、次工程へ進むに従い先端穴の円錐角度が段階的に大きくなり最終的に略軸直角になるネッキング成形面と段階的に小さい内径になるネッキング成形穴とが形成されたネッキングパンチを下降させ、前記開口側筒部9b下側外周を前記受けダイに形成された案内穴で規制した状態で、前記ネッキング成形面と前記ネッキング成形穴と前記芯金パンチの芯金胴部と前記受け面と前記案内穴とにより、前記定寸段付有底筒体9の前記開口側筒部9bを開口端側から順次ネッキング加工して、加工前の外径D8bよりも小さい外径D14cの接続筒部14cと、この接続筒部14cと前記底側筒部8aとの間に前記開口側筒部9bの一部を残した外径D14bかつ外幅W13かつ交差する各角部が各々鋭敏な直角で軸線方向断面がコ字状中空の中空鍔部14bとを有する鍔付有底筒体14を形成するネッキング加工工程と、
    この鍔付有底筒体14の前記段絞り加工工程で形成された底部8eを底抜き加工して前記底側筒部8aを開口筒状の接触筒部15aに形成する底抜き加工工程とによって、
    前記ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分で外径D8aの前記接触筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状部分で外径D14cの前記接続筒部14cと、これらの間で前記ジャックへの差込み量を規定する軸線方向断面が薄肉コ字状中空で外径D14bかつ外幅W13かつ交差する各角部が各々鋭敏な直角である前記中空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ15にプレス加工し、かつ、前記接触筒部15aの外径D8a≦前記接続筒部14cの外径D14c<前記中空鍔部14bの外径D14bに形成するようにしたことを特徴とする鍔付スリーブの加工方法。
  2. 前記ネッキング加工工程と前記底抜き加工工程との間には拡径加工工程を設け、
    前記鍔付有底筒体14の前記接続筒部14cの開口端部を拡径加工して外径D16bの接続先筒部16dと、この接続先筒部16dと前記中空鍔部14bとの間に前記接続筒部14cの一部を残して外径D16cの接続基筒部16cとにした鍔付有底筒体16を形成し、この鍔付有底筒体16の前記段絞り加工工程で形成された底部8eを次の底抜き加工工程で底抜き加工して前記底側筒部8aを開口筒状の前記接触筒部15aに形成することによって、
    前記ジャックに差し込まれる薄肉筒状部分で外径D8aの前記接触筒部15aと、導線を接続する薄肉筒状部分で外径D16dの前記接続先筒部16dと、薄肉筒状部分で外径D16cの前記接続基筒部16cと、前記接続基筒部16cと前記接触筒部15aとの間で前記ジャックへの差込み量を規定する軸線方向断面が薄肉コ字状中空で外径D14bかつ外幅W13かつ交差する各角部が各々鋭敏な直角である前記中空鍔部14bとを一体的な両端開口鍔付筒体の鍔付スリーブ17にプレス加工し、かつ、前記接触筒部15aの外径D8a≦前記接続基筒部16cの外径D16c<前記接続先筒部16dの外径D16d<前記中空鍔部14bの外径D14bに形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の鍔付スリーブの加工方法。
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