JP2001023752A - 電線接続用端子の製造方法 - Google Patents

電線接続用端子の製造方法

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JP2001023752A
JP2001023752A JP11190210A JP19021099A JP2001023752A JP 2001023752 A JP2001023752 A JP 2001023752A JP 11190210 A JP11190210 A JP 11190210A JP 19021099 A JP19021099 A JP 19021099A JP 2001023752 A JP2001023752 A JP 2001023752A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の電線接続用端子の直径を有する銅丸線
など導電性金属線を、一個分の電線接続用端子を形成し
得る短寸に切断した短寸線材の端に、電線端部挿入用の
管部を容易に形成できるようにする。 【解決手段】 短寸線材aの端に管部bを形成するダイ
ピン4の先端に円錐形頭部4aを形成する。これによ
り、短寸線材aの材料が円錐形頭部4aの円錐面に沿っ
て塑性流動し易くなるため管部bを容易に形成すること
ができる。ダイピン4は円錐形頭部4aの最大径よりも
細く形成する。これにより、円錐形頭部4aにより形成
される管部bの内周面とダイピン4の外周面との間にそ
れぞれ隙間sが形成され、管部形成後において電線接続
用端子Aをダイピン4から抜き抵抗少なくして容易に抜
き出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線接続用端子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電線接続用端子の製造方法として、例え
ば、特公昭56−42113号公報や特公昭62−99
90号公報に開示されているようなものが知られてい
る。これらによる電線接続用端子の製造方法では、電線
接続用端子の直径を有する銅丸線を、一個分の電線接続
用端子を形成し得る短寸に切断し、この短寸線材の両端
もしくは一端に電線端部挿入用の管部を形成するために
前記短寸線材の直径より細いピン形状の細長杆部材や細
突杆部(以下、管部形成用ピンという。)が用いられて
いる。この製造方法によれば、切削加工によるがごとき
切削粉が生じないので、良好な作業環境の下で製造する
ことができ、また材料ロスもなく、簡単な設備で低コス
トに製造することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記製造方
法で使用される管部形成用ピンの先端面はフラット(特
公昭56−42113号公報参照)に、または先丸形状
(特公昭62−9990号公報参照)に形成されてい
る。管部形成用ピンの先端面がフラットに形成されてい
ると、管部形成時における短寸線材の材料の塑性流動抵
抗が大きく、先丸形状ではそれ程でもないが、やはり初
期の塑性流動抵抗は大きい。また、いずれの先端形状を
持つ管部形成用ピンも管部形成後に管部の内面の全長に
わたって面接触状態に強く密着するため、その管部形成
用ピンを短寸線材から抜き出す抵抗が大きくて抜き難く
し、最悪の場合この管部形成用ピンが抜き出し時に芯振
れすると折損してしまうという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、前出の特公昭56−4
2113号公報に記載の電線接続用端子の製造方法の技
術を更に発展改良し、管部成形に用いるダイピン(前出
の管部形成用ピンに相当するもの)の先端形状に工夫を
凝らすことにより管部製造の容易化を図れ、また前記ダ
イピンから容易に抜き出すことができ、その折損防止を
図れる電線接続用端子の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電線接続用端子
の製造方法は、図1ないし図4に例示するように、電線
接続用端子Aの直径を有する導電性金属線を、一個分の
電線接続用端子を形成し得る短寸に切断して短寸線材a
を得る工程と、一端に前記短寸線材aの直径に合致した
貫通孔3を有するダイ1と、先端に前記貫通孔3の内径
よりも細くした最大径部を持つ円錐形頭部4aを形成し
てなる、前記円錐形頭部4aの最大径よりも細いダイピ
ン4と、このダイピン4の外周に遊嵌したパイプ5とを
備えており、前記貫通孔3内にこれの一端開口より前記
円錐形頭部4aを挿入状態にするとともに、前記パイプ
5の先端側を前記貫通孔3の一端開口内に前記円錐形頭
部4aの挿入深さよりも浅い挿入状態にしたうえで、前
記貫通孔3の他端開口より前記短寸線材aをこれの一端
が前記円錐形頭部4aの先端に当接するまで挿入する工
程と、前記貫通孔3に合致した太さのピン6を有するパ
ンチ2の前記ピン6で前記短寸線材aの他端を押圧する
ことにより、該短寸線材aの一端側の材料を貫通孔3の
内周と前記円錐形頭部4a及びダイピン4との間に形成
される空間部S内に塑性流動させて電線端部挿入用の管
部bを形成しつつ、該管部bの開口端縁を前記パイプ5
の先端面に当接させる工程と、前記パンチ2のピン6を
前記貫通孔3から抜き出す工程と、前記パイプ5を前進
させてこれの先端部で前記貫通孔3内の管部bが形成さ
れた電線接続用端子Aを外方へ押し出す工程と、を含む
ことに特徴を有するものである。
【0006】
【作用】管部を形成するダイピンの先端に円錐形頭部を
形成しているので、管部の形成時に短寸線材の材料が前
記円錐形頭部の円錐面に沿ってスムーズに塑性流動する
ことになり、この結果管部を容易に形成することができ
る。
【0007】ダイピンは円錐形頭部の最大径よりも細く
形成してあるので、管部形成状態時に管部の内周面とダ
イピンの外周面との間には隙間が形成され、この隙間に
より管部形成後に電線接続用端子をダイピンから抜き抵
抗を少なくして容易に抜き出すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る電線接続用端子の製
造方法の一実施例を図面に基いて説明する。図7は本発
明の一実施例により製造された電線接続用端子の断面図
を示している。この電線接続用端子Aは、一端に細い電
線端部挿入用の径小の管部bを、他端に前記管部bの内
外径よりも大きい内外径を有する電線端部挿入用の径大
の管部cを、両管部b,cの間に電線端部挿入制限用の
隔壁dをそれぞれ形成している。
【0009】次に、上記構造の電線接続用端子の製造方
法の一例を図1〜図4を参照しながらその製造工程順に
説明する。
【0010】先ず、所望の電線接続用端子Aの径大の管
部cの外径と同径の銅丸線など導電性金属線を、一個分
の電線接続用端子Aを形成し得る短寸に切断して短寸線
材aを形成する。
【0011】次いで、この短寸線材aは図1に示す製造
装置に移される。この製造装置はダイ1と、パンチ2と
を備える。ダイ1は、一端に電線接続用端子Aの径小の
管部bの外径に合致した径小孔部3aを、他端に電線接
続用端子Aの径大の管部cの外径に合致した径大孔部3
bをそれぞれが段部3cを介して互いに連通するよう開
口してなる貫通孔3を形成している。
【0012】ダイ1はダイピン4とパイプ5を備える。
ダイピン4は電線接続用端子Aの径小の管部bの内径よ
りも細い径に形成され、このダイピン4の先端部には電
線接続用端子Aの径小の管部bの内径に合致した最大径
部を有する円錐形頭部4aを形成している。ダイピン4
の径は円錐形頭部4aの最大径部よりも細く形成してい
る。円錐形頭部4aの円錐角度αは160゜、またはこ
れに近い角度に設定している。
【0013】ダイピン4は径小孔部3aにこれの開口端
より挿入されるが、その際、円錐形頭部4aがダイ1の
貫通孔3の段部3cより少し径大孔部3bの方へ少し入
る深さ位置にまで挿入される。パイプ5の外径は径小孔
部3aと合致し、その内径はダイピン4の径よりも大き
く形成されていて、ダイピン4の外周に遊嵌されるとと
もに、ダイピン4の外周と径小孔部3aの内周との間に
形成される空隙内の開口端寄りにダイピン4の挿入深さ
より浅く挿入される。これによりダイ1の貫通孔3の径
小孔部3aの内周壁とダイピン4の外周、及びパイプ5
の先端面との間に径小管部形成用の空間部Sが径大孔部
3bと連通するように形成される。
【0014】一方、パンチ2はダイ1の径大孔部3bに
合致した太さのピン6を備えている。
【0015】かくして、図1に示すごとく前記短寸線材
aがダイ1の径大孔部3bにこれの開口端より挿入さ
れ、該短寸線材aの一端面が前記ダイピン4の円錐形頭
部4aの先端に当接される。
【0016】次いで、図2に示すように、パンチ2のピ
ン6を前進させてダイ1の径大孔部3bにこれの開口端
より挿入することにより短寸線材aの他端を強く押圧す
る。これにより、短寸線材aの一端側の材料が前記空間
部S内に塑性流動して行って径小管部bが形成されなが
ら、該径小管部bの開口端縁b´がパイプ5の先端面に
当接する。その際、短寸線材aの材料は円錐形頭部4a
の円錐面に沿ってスムーズに塑性流動し、また径小管部
bの内周面とダイピン4の外周面との間には隙間sが形
成される。このように一端に径小管部bを形成した短寸
線材aは図6に示す。
【0017】この径小管部bの形成後、図3のように、
パンチ2のピン6は後退させてダイ1の径大孔部3bか
ら抜き出す。この後、図4のように、ダイ1のパイプ5
を前進させてこれの先端部で径小管部bを形成した短寸
線材aを径大孔部3bから押し出す。その際、前述のよ
うに径小管部bの内周面とダイピン4の外周面との間に
は隙間sが形成されているので、短寸線材aはダイピン
4から抜き抵抗を少なくして容易に抜き出すことができ
る。
【0018】次いで、短寸線材aの他端に径大管部cを
形成するが、この場合も先端に円錐形頭部4aを有する
ダイピン4と同じようなピンを用いることにより径大管
部cを容易に形成することができる。
【0019】上記実施例では、一端の管部bの外径と他
端の管部cの外径とが異なる段付きの電線接続用端子に
ついて説明したが、本発明は、それに特定されるもので
はなく、一端の管部bの内外径と他端の管部cのそれと
を相等しくする電線接続用端子にも同様に適用できるこ
とは言うまでもない。また、本発明は電線接続用端子の
一端のみに管部を形成する場合にも同様に適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、先端に円錐形頭部を有
するダイピンを用いて短寸線材に管部を形成するので、
この管部の加工が容易に能率よく行える。また、ダイピ
ンは円錐形頭部の最大径よりも細く形成することによっ
て管部の内周面とダイピンの外周面との間に隙間が形成
されるようにしてあるので、管部形成後において電線接
続用端子をダイピンから容易に抜き出すことができ、こ
の抜き出し時におけるダイピンの折損を防止できて有利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイに短寸線材を挿入した状態の断面図であ
る。
【図2】ダイ内の短寸線材にポンチのピンを押圧して短
寸線材の一端に管部を形成した状態の断面図である。
【図3】ポンチのピンを抜き出した状態の断面図であ
る。
【図4】一端に管部を形成した短寸線材をダイから抜き
出した状態の断面図である。
【図5】短寸線材の平面図である。
【図6】一端に管部を形成した短寸線材の断面図であ
る。
【図7】電線接続用端子の完成品の断面図である。
【符号の説明】
A 電線接続用端子 a 短寸線材 b,c 管部 1 ダイ 2 パンチ 3 貫通孔 4 ダイピン 4a 円錐形頭部 5 パイプ 6 パンチのピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月3日(2000.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電線接続用端子の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線接続用端子の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電線接続用端子の製造方法として、例え
ば、特公昭56−42113号公報や特公昭62−99
90号公報に開示されているようなものが知られてい
る。これらによる電線接続用端子の製造方法では、電線
接続用端子の直径を有する銅丸線を、一個分の電線接続
用端子を形成し得る短寸に切断し、この短寸線材の両端
もしくは一端に電線端部挿入用の管部を形成するために
前記短寸線材の直径より細いピン形状の細長杆部材や細
突杆部(以下、管部形成用ピンという。)が用いられて
いる。この製造方法によれば、切削加工によるがごとき
切削粉が生じないので、良好な作業環境の下で製造する
ことができ、また材料ロスもなく、簡単な設備で低コス
トに製造することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記製造方
法で使用される管部形成用ピンの先端面はフラット(特
公昭56−42113号公報参照)に、または先丸形状
(特公昭62−9990号公報参照)に形成されてい
る。管部形成用ピンの先端面がフラットに形成されてい
ると、管部形成時における短寸線材の材料の塑性流動抵
抗が大きく、先丸形状ではそれ程でもないが、やはり初
期の塑性流動抵抗は大きい。また、いずれの先端形状を
持つ管部形成用ピンも管部形成後に管部の内面の全長に
わたって面接触状態に強く密着するため、その管部形成
用ピンを短寸線材から抜き出す抵抗が大きくて抜き難く
し、最悪の場合この管部形成用ピンが抜き出し時に芯振
れすると折損してしまうという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、前出の特公昭56−4
2113号公報に記載の電線接続用端子の製造方法の技
術を更に発展改良し、管部成形に用いるダイピン(前出
の管部形成用ピンに相当するもの)の先端形状に工夫を
凝らすことにより管部製造の容易化を図れ、また前記ダ
イピンから容易に抜き出すことができ、その折損防止を
図れる電線接続用端子の製造方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電線接続用端子
の製造方法は、図1ないし図4に例示するように、電線
接続用端子Aの直径を有する導電性金属線を、一個分の
電線接続用端子を形成し得る短寸に切断して短寸線材a
を得る工程と、一端に前記短寸線材aの直径に合致した
貫通孔3を有するダイ1と、先端に前記貫通孔3の内径
よりも細くした最大径部を持つ円錐形頭部4aを形成し
てなる、前記円錐形頭部4aの最大径よりも細いダイピ
ン4と、このダイピン4の外周に遊嵌したパイプ5とを
備えており、前記貫通孔3内にこれの一端開口より前記
円錐形頭部4aを挿入状態にするとともに、前記パイプ
5の先端側を前記貫通孔3の一端開口内に前記円錐形頭
部4aの挿入深さよりも浅い挿入状態にしたうえで、前
記貫通孔3の他端開口より前記短寸線材aをこれの一端
が前記円錐形頭部4aの先端に当接するまで挿入する工
程と、前記貫通孔3に合致した太さのピン6を有するパ
ンチ2の前記ピン6で前記短寸線材aの他端を押圧する
ことにより、該短寸線材aの一端側の材料を貫通孔3の
内周と前記円錐形頭部4a及びダイピン4との間に形成
される空間部S内に塑性流動させて電線端部挿入用の管
部bを形成するとともに、該管部の内周面と前記ダイピ
ンの外周面との間に隙間を形成しつつ、該管部bの開口
端縁を前記パイプ5の先端面に当接させる工程と、前記
パンチ2のピン6を前記貫通孔3から抜き出す工程と、
前記パイプ5を前進させてこれの先端部で前記貫通孔3
内の管部bが形成された電線接続用端子Aを外方へ押し
出す工程と、を含むことに特徴を有するものである。
【0006】
【作用】管部を形成するダイピンの先端に円錐形頭部を
形成しているので、管部の形成時に短寸線材の材料が前
記円錐形頭部の円錐面に沿ってスムーズに塑性流動する
ことになり、この結果管部を容易に形成することができ
る。
【0007】ダイピンは円錐形頭部の最大径よりも細く
形成してあるので、管部形成状態時に管部の内周面とダ
イピンの外周面との間には隙間が形成され、この隙間に
より管部形成後に電線接続用端子をダイピンから抜き抵
抗を少なくして容易に抜き出すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る電線接続用端子の製
造方法の一実施例を図面に基いて説明する。図7は本発
明の一実施例により製造された電線接続用端子の断面図
を示している。この電線接続用端子Aは、一端に細い電
線端部挿入用の径小の管部bを、他端に前記管部bの内
外径よりも大きい内外径を有する電線端部挿入用の径大
の管部cを、両管部b,cの間に電線端部挿入制限用の
隔壁dをそれぞれ形成している。
【0009】次に、上記構造の電線接続用端子の製造方
法の一例を図1〜図4を参照しながらその製造工程順に
説明する。
【0010】先ず、所望の電線接続用端子Aの径大の管
部cの外径と同径の銅丸線など導電性金属線を、一個分
の電線接続用端子Aを形成し得る短寸に切断して短寸線
材aを形成する。
【0011】次いで、この短寸線材aは図1に示す製造
装置に移される。この製造装置はダイ1と、パンチ2と
を備える。ダイ1は、一端に電線接続用端子Aの径小の
管部bの外径に合致した径小孔部3aを、他端に電線接
続用端子Aの径大の管部cの外径に合致した径大孔部3
bをそれぞれが段部3cを介して互いに連通するよう開
口してなる貫通孔3を形成している。
【0012】ダイ1はダイピン4とパイプ5を備える。
ダイピン4は電線接続用端子Aの径小の管部bの内径よ
りも細い径に形成され、このダイピン4の先端部には電
線接続用端子Aの径小の管部bの内径に合致した最大径
部を有する円錐形頭部4aを形成している。ダイピン4
の径は円錐形頭部4aの最大径部よりも細く形成してい
る。円錐形頭部4aの円錐角度αは160゜、またはこ
れに近い角度に設定している。
【0013】ダイピン4は径小孔部3aにこれの開口端
より挿入されるが、その際、円錐形頭部4aがダイ1の
貫通孔3の段部3cより少し径大孔部3bの方へ少し入
る深さ位置にまで挿入される。パイプ5の外径は径小孔
部3aと合致し、その内径はダイピン4の径よりも大き
く形成されていて、ダイピン4の外周に遊嵌されるとと
もに、ダイピン4の外周と径小孔部3aの内周との間に
形成される空隙内の開口端寄りにダイピン4の挿入深さ
より浅く挿入される。これによりダイ1の貫通孔3の径
小孔部3aの内周壁とダイピン4の外周、及びパイプ5
の先端面との間に径小管部形成用の空間部Sが径大孔部
3bと連通するように形成される。
【0014】一方、パンチ2はダイ1の径大孔部3bに
合致した太さのピン6を備えている。
【0015】かくして、図1に示すごとく前記短寸線材
aがダイ1の径大孔部3bにこれの開口端より挿入さ
れ、該短寸線材aの一端面が前記ダイピン4の円錐形頭
部4aの先端に当接される。
【0016】次いで、図2に示すように、パンチ2のピ
ン6を前進させてダイ1の径大孔部3bにこれの開口端
より挿入することにより短寸線材aの他端を強く押圧す
る。これにより、短寸線材aの一端側の材料が前記空間
部S内に塑性流動して行って径小管部bが形成されなが
ら、該径小管部bの開口端縁b´がパイプ5の先端面に
当接する。その際、短寸線材aの材料は円錐形頭部4a
の円錐面に沿ってスムーズに塑性流動し、また径小管部
bの内周面とダイピン4の外周面との間には隙間sが形
成される。このように一端に径小管部bを形成した短寸
線材aは図6に示す。
【0017】この径小管部bの形成後、図3のように、
パンチ2のピン6は後退させてダイ1の径大孔部3bか
ら抜き出す。この後、図4のように、ダイ1のパイプ5
を前進させてこれの先端部で径小管部bを形成した短寸
線材aを径大孔部3bから押し出す。その際、前述のよ
うに径小管部bの内周面とダイピン4の外周面との間に
は隙間sが形成されているので、短寸線材aはダイピン
4から抜き抵抗を少なくして容易に抜き出すことができ
る。
【0018】次いで、短寸線材aの他端に径大管部cを
形成するが、この場合も先端に円錐形頭部4aを有する
ダイピン4と同じようなピンを用いることにより径大管
部cを容易に形成することができる。
【0019】上記実施例では、一端の管部bの外径と他
端の管部cの外径とが異なる段付きの電線接続用端子に
ついて説明したが、本発明は、それに特定されるもので
はなく、一端の管部bの内外径と他端の管部cのそれと
を相等しくする電線接続用端子にも同様に適用できるこ
とは言うまでもない。また、本発明は電線接続用端子の
一端のみに管部を形成する場合にも同様に適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、先端に円錐形頭部を有
するダイピンを用いて短寸線材に管部を形成するので、
この管部の加工が容易に能率よく行える。また、ダイピ
ンは円錐形頭部の最大径よりも細く形成することによっ
て管部の内周面とダイピンの外周面との間に隙間が形成
されるようにしてあるので、管部形成後において電線接
続用端子をダイピンから容易に抜き出すことができ、こ
の抜き出し時におけるダイピンの折損を防止できて有利
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイに短寸線材を挿入した状態の断面図であ
る。
【図2】ダイ内の短寸線材にポンチのピンを押圧して短
寸線材の一端に管部を形成した状態の断面図である。
【図3】ポンチのピンを抜き出した状態の断面図であ
る。
【図4】一端に管部を形成した短寸線材をダイから抜き
出した状態の断面図である。
【図5】短寸線材の平面図である。
【図6】一端に管部を形成した短寸線材の断面図であ
る。
【図7】電線接続用端子の完成品の断面図である。
【符号の説明】 A 電線接続用端子 a 短寸線材 b,c 管部 1 ダイ 2 パンチ 3 貫通孔 4 ダイピン 4a 円錐形頭部 5 パイプ 6 パンチのピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線接続用端子の直径を有する導電性金
    属線を、一個分の電線接続用端子を形成し得る短寸に切
    断して短寸線材を得る工程と、 一端に前記短寸線材の直径に合致した貫通孔を有するダ
    イと、先端に前記貫通孔の内径よりも細くした最大径部
    を持つ円錐形頭部を形成してなる、前記円錐形頭部の最
    大径よりも細いダイピンと、このダイピンの外周に遊嵌
    したパイプとを備えており、前記貫通孔内にこれの一端
    開口より前記円錐形頭部を挿入状態にするとともに、前
    記パイプの先端側を前記貫通孔の一端開口内に前記円錐
    形頭部の挿入深さよりも浅い挿入状態にしたうえで、前
    記貫通孔の他端開口より前記短寸線材をこれの一端が前
    記円錐形頭部の先端に当接するまで挿入する工程と、 前記貫通孔に合致した太さのピンを有するパンチの前記
    ピンで前記短寸線材の他端を押圧することにより、該短
    寸線材の一端側の材料を前記貫通孔の内周と前記円錐形
    頭部及びダイピンとの間に形成される空間部内に塑性流
    動させて電線端部挿入用の管部を形成しつつ、該管部の
    開口端縁を前記パイプの先端面に当接させる工程と、 前記パンチのピンを前記貫通孔から抜き出す工程と、 前記パイプを前進させてこれの先端部で前記貫通孔内の
    管部が形成された電線接続用端子を外方へ押し出す工程
    と、を含むことを特徴とする電線接続用端子の製造方
    法。
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