JP2811135B2 - スプリングコネクタ用外筒端子部材の製造方法 - Google Patents

スプリングコネクタ用外筒端子部材の製造方法

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JP2811135B2 JP4164166A JP16416692A JP2811135B2 JP 2811135 B2 JP2811135 B2 JP 2811135B2 JP 4164166 A JP4164166 A JP 4164166A JP 16416692 A JP16416692 A JP 16416692A JP 2811135 B2 JP2811135 B2 JP 2811135B2
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体を実装したプリ
ント基板同士を接続するスプリングコネクタを構成する
外筒端子部材を冷間鍛造によって成形するようにしたス
プリングコネクタ用外筒端子部材の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラや電話装置等には半導体等
の電子部品を組み込んだ複数枚のプリント配線基板(以
下、基板という)が実装されている。これらの基板は通
常、互いに重ね合わされたり、または、並設されたりし
て所定の場所に収められている。これら多重基板同士の
接続は通常、電線によって行なわれている。このため、
基板同士の接続には多数の電線が必要になると共にこの
電線を収納するための大きなスペースが必要であった。
【0003】そこで、図6に示すように、基板接続用の
スプリングコネクタ1を切削加工によって形成して、こ
のスプリングコネクタ1で多重基板の基板2同士を接続
すれば、従来のような電線およびそれらを収納する大き
なスペースが不要となる。
【0004】上記スプリングコネクタ1は、図7に示す
ような全体の長さが例えば5.3mm の外筒端子部材3と、
この外筒端子部材3の内部を摺動する、図8に示すよう
な全体の長さが例えば2.5mm の内筒端子部材4とからな
るものである。
【0005】外筒端子部材3は基板1に挿通される細径
の端子部5(例えば、直径が0.5mm、長さが2.0mm)と、
この端子部5より径の少し大きい、内筒端子部材4を摺
動させるための穴6を備えた外筒部7(例えば、直径が
1.5mm 長さが3.3mm)とからなっている。
【0006】一方、内筒端子部材4は基板1に接触する
球面端子部8(例えば、直径が0.9mm 、長さが1.0mm)
と、前記外筒部7の穴6に摺動し、バネ9a装着用の穴9
を有する内筒部10(例えば、直径が1.1mm 、長さが1.5m
m)とからなっている。
【0007】図9は外筒端子部材3と内筒端子部材4と
からなるスプリングコネクタ1を示したものである。こ
の場合、外筒端子部材3の外筒部7の穴6の入口をかし
めることによって(図9参照)内筒端子部材4が外筒端
子部材3から飛び出さないようにしてある。なお、符号
11で示すものは、外筒端子部材3を合成樹脂材1a(図6
参照)の内部に保持させた場合の抜出し防止鍔である。
【0008】以下、上記プリント基板同士を接続するス
プリングコネクタ1の外筒端子部材3の製造方法につい
て説明する。まず、図10に示すような、丸い棒状の金属
素材12を作業台(図示省略)に載置してその端部を固定
し、一側をバイト(図示省略)によって、基板2に挿通
可能な太さに切削加工して細径の端子部5を形成する
(図11参照)。
【0009】次に、図12に示すように、金属素材12を外
筒端子部材3の長さに切断する。しかる後、図13に示す
ように、その向きを転回させて押え、外筒部7の端部の
中央に、内筒端子部材4が摺動する穴6を切削加工す
る。この外筒端子部材3を転回させることは切削加工工
具の配置によるものである。ついで、外筒部7の外周部
分に抜出し防止鍔11を切削加工によって形成する。ま
た、内筒端子部材4の製造は外筒端子部材3と同様に切
削加工によって行っているのでその説明は省略する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
にあっては、スプリングコネクタ1を構成する外筒端子
部材3と内筒端子部材4をバイトよって切削加工してい
たので、これら外筒端子部材3や内筒端子部材4の削り
面に刃の痕跡が付き、特に、この痕跡が外筒部7の穴6
の内面や、内筒部10の外周面にできた場合、この痕跡を
介して外筒端子部材3と内筒端子部材4とが接続するこ
とになり、通信機器等にノイズがでるなどの不具合が発
生する問題があった。
【0011】そこで、スプリングコネクタ1の外筒端子
部材3や内筒端子部材4を冷間鍛造によって成形すれ
ば、それら不具合の原因となる刃の痕跡もなくなり、ノ
イズ等をなくすことが可能となる。しかしながら、外筒
端子部材3を冷間鍛造によって成形すると、外筒部7の
外周に抜出し防止鍔を成形することができず、このため
外筒端子部材3の製造は切削加工によるしかなかった。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、抜出し防止鍔を有する外筒端子部材
の製造を冷間鍛造によって成形できるようにし、これに
よって基板接続時のノイズ等の不具合を回避するように
したスプリングコネクタ用外筒端子部材の製造方法を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明に係るスプリングコネクタ用外筒
端子部材の製造方法は、金属素材を所定の長さに切断
し、該切断した金属素材を雄型と雌型の間で、徐々に押
圧する工程を複数回経由させることによって、一側に端
子部を、他側に該端子部より径の太い外筒部を鍛造成形
し、その後、該外筒部の端部に緩やかなテーパ状の穴を
鍛造成形し、しかる後、該穴を有する外筒部を上型と下
型とによって押圧して該外筒部の外周に抜出し防止鍔を
鍛造成形することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明は、所定長さに切断した金属素材を雌型
内にいれて外形を形成する(図1のイ、ロの工程)。次
に、金属素材の外筒部に雄型により細い径の穴を鍛造成
形する。次に、細い穴に径の大きい雄型を押し込んで径
の大きい穴を鍛造成形する(図1のニの工程および図2
のヘの工程)。この際、細い穴に径の大きい雄型を押し
込むことにより外筒部の肉厚が所定の厚さに伸ばされる
ことになる。このようにして細い穴を開けた後に、径の
大きい穴を開けることにより、内面に切削加工の際に生
じる刃の痕跡が残らず滑らかな鍛造加工が可能になる。
【0015】次に、外筒部の端部に緩やかなテーパ状の
穴を鍛造成形し、しかる後、該穴を有する外筒部を上型
と下型とによって押圧することにより外筒部の壁部を座
屈させて、この外筒部の外周に抜出し防止鍔を鍛造成形
する(図3のトおよびチの工程)。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るスプリングコネクタ用外
筒端子部材の製造方法の一実施例を説明する。なお、図
6ないし図9と同一の部材には同一の符号を付す。ま
ず、図1に示すように、金属素材12を所定の長さに切断
する。そして、その金属素材12を図1のイの工程で雌型
13内に挿入する。次に、ロの工程で雄型14を雌型13内に
押し込んで金属素材12に端子部5および外筒部7の外形
を成形する。次に、ハの工程においては、雄型15を穴開
け用のものに交換して、ニの工程において、金属素材12
の外筒部7に穴6を鍛造成形する。
【0017】次に、図2のホの工程においては、雄型16
をさらに太い径のものに交換し、そして、ヘの工程にお
いて、前記ニの工程であけた細い穴に雄型16を押し込ん
で、外筒部7にさらに径の大きい穴6を鍛造成形する。
このヘの工程においては、細い穴に太い雄型16を押し込
んでいるので、外筒部7の肉厚が所定の厚さに伸ばされ
ることになる。このようにしてニの工程で細い穴をあけ
た後、ヘの工程で太い穴をあけることにより、内面に切
削加工の際のような刃の痕跡が残らず滑らかな鍛造加工
となる。
【0018】次に、ヘの工程で鍛造成形した金属素材12
を雌型13より取り出し、トの工程において、下型17にセ
ットし、続いて上型18をセットする(トの工程を拡大し
て示す図3トの工程を参照)。次に、チの工程で示すよ
うに、上型18を押し下げて金属材料12に抜出し防止鍔11
を鍛造成形し、この抜出し防止鍔11を有する外筒部7
と、端子部5とからなる外筒端子部材3が鍛造成形され
る。
【0019】チの工程において、抜出し防止鍔11の成形
は次の原理による。すなわち、図4および図5に誇張し
て示すように、上型18の内壁18a は真直ぐにされてお
り、これに対して、外筒部7の壁部は緩やかなテーパ
(同心円18b に対して角度α傾いている。図5参照)を
呈しているので、上型18の押し下げ力F1 は下型17と金
属素材12の接触点、P点(図4参照)に対して反力とし
て作用し、この力の水平分力F2 が発生し、これにより
金属素材12は上型18の押し下げ力F1 により横方向F2
に座屈し、上型18および下型17の凹部18a ,17a に沿っ
て抜出し防止鍔11が形成される。図5はその状態を示し
ている。なお、図5のβは端子部5の外壁が同心円18c
に対して傾いている角度である。また、内筒端子部材4
には防止鍔11がないことから冷間鍛造することは容易で
あることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、外筒端子部材の抜出し防止鍔を冷間鍛造によって
成形することができる。このように外筒端子部材が冷間
鍛造によって成形されるので、端子部材の表面が滑らか
に形成され、従来ついていた刃の痕跡もなくってノイズ
等の不具合等をなくすことができる。また、この外筒端
子部材を鍛造成形することができるので製作が容易とな
り作業能率が向上し、量産を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりスプリングコネクタ用外筒端子部
材を製造する工程の一部を示す図である。
【図2】本発明により外筒端子部材を製造する工程の一
部を示す図である。
【図3】本発明により外筒端子部材を製造する工程の一
部を示す図である。
【図4】図3のトの工程の図の一部分を拡大して示す縦
断面図である。
【図5】図3のチの工程を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図6】基板と基板の接続をスプリングコネクタによっ
て行っているところを示す正面断面図である。
【図7】切削加工によって形成した従来の外筒端子部材
の正面図である。
【図8】切削加工によって形成した従来の内筒端子部材
の正面図である。
【図9】切削加工によって形成した従来のスプリングコ
ネクタの正面図である。
【図10】従来の外筒端子部材を形成するために用いる
金属素材の正面図である。
【図11】金属素材の端部を切削加工したところを示す
正面図である。
【図12】図11の金属素材を切断したところを示す正面
図である。
【図13】図12の切断したものを穴明け加工したところ
を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 スプリングコネクタ 5 端子部 6 穴 7 外筒部 11 抜出し防止鍔 12 金属素材 13 雌型 14 雄型 15 雄型 16 雄型 17 下型 18 上型

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素材を所定の長さに切断し、該切断
    した金属素材を雄型と雌型の間で、徐々に押圧する工程
    を複数回経由させることによって、一側に端子部を、他
    側に該端子部より径の太い外筒部を鍛造成形し、その
    後、該外筒部の端部に緩やかなテーパ状の穴を鍛造成形
    し、しかる後、該穴を有する外筒部を上型と下型とによ
    って押圧して該外筒部の外周に抜出し防止鍔を鍛造成形
    したことを特徴とするスプリングコネクタ用外筒端子部
    材の製造方法。
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