JPH05135818A - コネクターソケツト及びその製造方法 - Google Patents
コネクターソケツト及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05135818A JPH05135818A JP35055691A JP35055691A JPH05135818A JP H05135818 A JPH05135818 A JP H05135818A JP 35055691 A JP35055691 A JP 35055691A JP 35055691 A JP35055691 A JP 35055691A JP H05135818 A JPH05135818 A JP H05135818A
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- Japan
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- connector
- spring
- connector pin
- slit
- connector socket
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板等の取付穴への装着とコネクターピンと
の接触を共に適切に行ない、安定的で正確な通電、絶縁
の機能を果たすことができるコネクターソケット、及び
その製造方法を提供する。 【構成】 コネクターピン収容部と接続部とを備えたコ
ネクターソケットである。コネクターピン収容部の外周
の一部に、スリットを形成する。スリットの部分に、コ
ネクターピン収容部と一体構造のバネを形成する。バネ
は、基板等の取付穴への装着とコネクターピンとの接続
とを、共に適切に行なえるように構成する。この製造に
は、まず、素材を切削加工または塑性加工して、コネク
ターピン収容部と接続部とを形成する。次いで、斜形ス
リット工法により、コネクターピン収容部の外周の一部
に、スリット及び、コネクターピン収容部と一体構造の
バネを形成する。
の接触を共に適切に行ない、安定的で正確な通電、絶縁
の機能を果たすことができるコネクターソケット、及び
その製造方法を提供する。 【構成】 コネクターピン収容部と接続部とを備えたコ
ネクターソケットである。コネクターピン収容部の外周
の一部に、スリットを形成する。スリットの部分に、コ
ネクターピン収容部と一体構造のバネを形成する。バネ
は、基板等の取付穴への装着とコネクターピンとの接続
とを、共に適切に行なえるように構成する。この製造に
は、まず、素材を切削加工または塑性加工して、コネク
ターピン収容部と接続部とを形成する。次いで、斜形ス
リット工法により、コネクターピン収容部の外周の一部
に、スリット及び、コネクターピン収容部と一体構造の
バネを形成する。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、コネクター、プリント
基板等の取付穴に装着して、コネクターピンとの嵌合に
使用する高性能のコネクターソケット、及びその簡易な
製造方法に関する。
基板等の取付穴に装着して、コネクターピンとの嵌合に
使用する高性能のコネクターソケット、及びその簡易な
製造方法に関する。
【従来の技術】一般に、コネクターは、挿入側（ピン）
と受け側（ソケット）とで構成され、コネクターピンの
コネクターソケットへの挿入と離脱により、電気系統の
接続と絶縁を行なう。従来、コネクターによる電気系統
の良好な接続を得るため、例えば図９に示すような、コ
ネクターピン収容部にバネを設けて、コネクターピンと
の接続を高めたコネクターソケットが知られている。こ
のようなコネクターソケットのバネは、切削加工では、
コネクターピン収容部の外周にスリット加工を切削で、
後プレス加工で成形し、またプレス加工では、板状フー
プ材より切り出し、曲げ加工等で形成している。
と受け側（ソケット）とで構成され、コネクターピンの
コネクターソケットへの挿入と離脱により、電気系統の
接続と絶縁を行なう。従来、コネクターによる電気系統
の良好な接続を得るため、例えば図９に示すような、コ
ネクターピン収容部にバネを設けて、コネクターピンと
の接続を高めたコネクターソケットが知られている。こ
のようなコネクターソケットのバネは、切削加工では、
コネクターピン収容部の外周にスリット加工を切削で、
後プレス加工で成形し、またプレス加工では、板状フー
プ材より切り出し、曲げ加工等で形成している。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のバネを有するコネクターソケットは、基板等に装着
した場合に、コネクターピン収容部と基板等の取付穴の
側壁との間に空隙が生じるため、コネクターソケットの
基板等への支持が不十分となりやすく、またコネクター
ピンの挿入頻度の増大にしたがって、それとの接触が低
下し、電気系統の接続が不良、不安定になるという問題
点があった。また、前記従来のバネを有するコネクター
ソケットの微細部分の形状の加工は、前記従来の方法で
は困難であり、しかもこのような加工に使用する金型
は、非常に高価なものであった。さらに、前記従来の方
法よると、切削加工では部品が２種類以上必要となり、
組付け、品質管理等に多くの問題があり、プレス加工で
は板状フープ材よりの加工となり、金型の製作、管理に
高い技術力と費用が必要であり、なお機能上にいろんな
問題点を残して生産されている。前者は高級品に、後者
は標準品と使い分けられている。しかも、これらの従来
方法では、材料の有効使用率は約３０％前後であり、残
りはスクラップとして処理されている。本発明は、この
ような問題点を解決すべくなされたもので、その目的
は、コネクター、プリント基板等の取付穴への装着とコ
ネクターピンとの接触を共に適切に行ない、安定的で正
確な通電、絶縁の機能を果たすことができると共に、簡
単な構造のコネクターソケットを提供すること、及び構
成材料に無駄を生じない、かつ簡易なその製造方法を提
供することにある。
来のバネを有するコネクターソケットは、基板等に装着
した場合に、コネクターピン収容部と基板等の取付穴の
側壁との間に空隙が生じるため、コネクターソケットの
基板等への支持が不十分となりやすく、またコネクター
ピンの挿入頻度の増大にしたがって、それとの接触が低
下し、電気系統の接続が不良、不安定になるという問題
点があった。また、前記従来のバネを有するコネクター
ソケットの微細部分の形状の加工は、前記従来の方法で
は困難であり、しかもこのような加工に使用する金型
は、非常に高価なものであった。さらに、前記従来の方
法よると、切削加工では部品が２種類以上必要となり、
組付け、品質管理等に多くの問題があり、プレス加工で
は板状フープ材よりの加工となり、金型の製作、管理に
高い技術力と費用が必要であり、なお機能上にいろんな
問題点を残して生産されている。前者は高級品に、後者
は標準品と使い分けられている。しかも、これらの従来
方法では、材料の有効使用率は約３０％前後であり、残
りはスクラップとして処理されている。本発明は、この
ような問題点を解決すべくなされたもので、その目的
は、コネクター、プリント基板等の取付穴への装着とコ
ネクターピンとの接触を共に適切に行ない、安定的で正
確な通電、絶縁の機能を果たすことができると共に、簡
単な構造のコネクターソケットを提供すること、及び構
成材料に無駄を生じない、かつ簡易なその製造方法を提
供することにある。
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するべ
く、本発明のコネクターソケットは、コネクターピン収
容部と接続部とを備えて成るコネクターソケットであっ
て、前記コネクターピン収容部の外周の一部にスリット
を形成すると共に、スリットの部分にコネクターピン収
容部と一体構造のバネを形成し、前記バネは基板等の取
付穴への装着とコネクターピンとの接続とを共に適切に
行なえるように構成したことを特徴とするものである。
スリット及びバネは２箇所以上、特に３箇所設けるのが
好ましい。本発明のコネクターソケットの製造方法は、
素材を切削加工または塑性加工して、コネクターピン収
容部と接続部とを一体的に形成し、次いで斜形スリット
工法により、前記コネクターピン収容部の外周の一部
に、その構成材を残しつつスリットを形成すると同時
に、スリットの部分に、前記構成材を利用してコネクタ
ーピン収容部と一体構造のバネを形成することを特徴と
する方法である。スリット及びバネの形成は、ダイスと
パンチの斜形スリット工法により行なう。まず、予めコ
ネクターピン収容部と接続部とを設けた部材を、スリッ
トする金型に挿入する。金型には２箇所以上の縦斜形に
切断できるナイフ部分がパンチ形状に設定されてあり、
対してダイス部分に切り刃が設定されてあり、パンチの
移動で縦方向に裁断をする。ナイフの幅は自在であり、
要求されるバネ強度を造成させることができる。またパ
ンチには、予め成形する形状を設定してあり、スリット
された部分の先端を拘束することにより、希望する形状
に形成される。金型でスリットされた部分は、金型より
排出されるときに、同時二次加工するべく設定されてい
る装置で、形成されたまま復元されてバネとなる。
く、本発明のコネクターソケットは、コネクターピン収
容部と接続部とを備えて成るコネクターソケットであっ
て、前記コネクターピン収容部の外周の一部にスリット
を形成すると共に、スリットの部分にコネクターピン収
容部と一体構造のバネを形成し、前記バネは基板等の取
付穴への装着とコネクターピンとの接続とを共に適切に
行なえるように構成したことを特徴とするものである。
スリット及びバネは２箇所以上、特に３箇所設けるのが
好ましい。本発明のコネクターソケットの製造方法は、
素材を切削加工または塑性加工して、コネクターピン収
容部と接続部とを一体的に形成し、次いで斜形スリット
工法により、前記コネクターピン収容部の外周の一部
に、その構成材を残しつつスリットを形成すると同時
に、スリットの部分に、前記構成材を利用してコネクタ
ーピン収容部と一体構造のバネを形成することを特徴と
する方法である。スリット及びバネの形成は、ダイスと
パンチの斜形スリット工法により行なう。まず、予めコ
ネクターピン収容部と接続部とを設けた部材を、スリッ
トする金型に挿入する。金型には２箇所以上の縦斜形に
切断できるナイフ部分がパンチ形状に設定されてあり、
対してダイス部分に切り刃が設定されてあり、パンチの
移動で縦方向に裁断をする。ナイフの幅は自在であり、
要求されるバネ強度を造成させることができる。またパ
ンチには、予め成形する形状を設定してあり、スリット
された部分の先端を拘束することにより、希望する形状
に形成される。金型でスリットされた部分は、金型より
排出されるときに、同時二次加工するべく設定されてい
る装置で、形成されたまま復元されてバネとなる。
【作用】本発明のコネクターソケットの一態様におい
て、そのスリットの部分に一体的に形成されたバネは湾
曲した形状であり、その素材はベリリウム銅、リン青銅
等のそれ自体弾性を有するものである。そのため、コネ
クターソケットをコネクター、プリント基板等の取付穴
に装着しコネクターピンを挿入すると、湾曲したバネの
一部分が取付穴の側壁に、他の一部分がコネクターピン
に、相互に干渉する適当な力で押しつけられることにな
る。その結果コネクターソケットは、取付穴へ常に適切
に装着され、同時にコネクターピンとの接続も安定的に
確実となる。
て、そのスリットの部分に一体的に形成されたバネは湾
曲した形状であり、その素材はベリリウム銅、リン青銅
等のそれ自体弾性を有するものである。そのため、コネ
クターソケットをコネクター、プリント基板等の取付穴
に装着しコネクターピンを挿入すると、湾曲したバネの
一部分が取付穴の側壁に、他の一部分がコネクターピン
に、相互に干渉する適当な力で押しつけられることにな
る。その結果コネクターソケットは、取付穴へ常に適切
に装着され、同時にコネクターピンとの接続も安定的に
確実となる。
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、末端が外側に湾曲したバネを有する、
本発明の一実施例のコネクターソケットの、プリント基
板の取付穴への装着前後の状態を示す図面である。図１
の（Ａ）は、取付穴への装着前における前記コネクター
ソケットの断面図である。コネクターソケット１は、中
空状のコネクターピン収容部２と棒状の接続部３とから
構成される。コネクターピン収容部２の外周の一部には
スリット４を設け、かつスリット４の部分に、一端がコ
ネクターピン収容部２に一体的に連結されているバネ５
を設ける。バネ５は、取付穴への装着前には、末端が外
側に湾曲してせりだした形状である。図１の（Ｂ）は、
取付穴への装着前における前記コネクターソケットを９
０°回転させた断面図である。図１の（Ｃ）は、取付穴
への装着前における前記コネクターソケットのコネクタ
ーピン収容部方向からの図面である。図１の（Ｄ）は、
取付穴への装着後における前記コネクターソケットと取
付穴の断面図であり、図１の（Ｅ）は前記コネクターソ
ケットのコネクターピン収容部方向からの図面である。
取付穴への装着後は、バネ作用により、バネ５の末端の
面から取付穴の側壁に圧力がかかって、コネクターソケ
ット１が取付穴に支持され、バネ５の中央部は内側にせ
りだす。コネクターピン取容部２にコネクターピンを挿
入すると、コネクターピンはバネ５の中央部の面から圧
力がかかって強力に支持されると同時に、バネ５の末端
面から取付穴の側壁への圧力によって、さらに適切にコ
ネクターソケット１自体も取付穴に支持される。図２
は、中央部が外側に湾曲したバネを有する、本発明の一
実施例のコネクターソケットの、プリント基板の取付穴
への装着前後の状態を示す図面である。図２の（Ａ）
は、取付穴への装着前における前記コネクターソケット
の断面図である。バネ５は、取付穴への装着前には、中
央部が外側に湾曲してせりだした形状である。図２の
（Ｂ）は、取付穴への装着後における前記コネクターソ
ケットと取付穴の断面図である。取付穴への装着後は、
取付穴の側壁にはバネ５の中央部面からの圧力がかかっ
て、コネクターソケット１が取付穴に支持され、バネ５
の末端は内側にせりだす。コネクターピン収容部２にコ
ネクターピンを挿入すると、コネクターピンはバネ５の
末端面から圧力がかかって強力に支持されると同時に、
バネ５の中央部面からの取付穴の側壁への圧力によっ
て、コネクターソケット１自体もさらに適切に取付穴に
支持される。図３は、本発明の一実施例のコネクターソ
ケットの断面図である。この態様のコネクターソケット
は、コネクターピン収容部と接続部との境に鍔部６を設
けたものである。図４は、電線を導入する中空状の接続
部を有する、本発明の一実施例のコネクターソケットの
断面図である。次に、本発明のコネクターソケットの製
造について説明する。図５は、塑性加工により、コネク
ターピン収容部と接続部とを一体的に鍛造する工程を示
す断面図である。図５の（Ａ）は円柱状部材の断面図で
ある。図５において、（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、
（Ｄ）、（Ｅ）は工程の順序を意味し、送り記号７は直
送を意味し、送り記号８は反転移送を意味する。図６
は、斜形スリット工法によって、コネクターソケットの
スリット及びバネを形成する状態を示す部分断面図であ
る。図７は、スリットパンチのガイド機能部分方向から
の図面である。斜形スリット工法は、ダイス９、１０と
スリットパンチ１１を用いて行なう。まず、コネクター
ピン収容部２と接続部３とを一体的に形成した部材は、
上型ダイス９と下型ダイス１０とを組み合わせた金型に
挿入し、設置する。スリットパンチ１１のガイド機能部
分１２は、コネクターピン収容部２の内側の側壁に沿っ
てガイドして、スリット加工を安定させ、切断機能部分
１３はスリットの裁断を分担し、切断部停止機能部分１
４はスリットした端面を停止させて曲げ加工を分担す
る。曲げの曲線は、切断機能部分１３が設定分担する。
ダイス９、１０とスリットパンチ１１とは適正な隙間を
持たせて固定してあり、スリット加工する部材は安定し
た状態で保持される。保持されているコネクターピン収
容部２の外周部分に、スリットパンチ１１が１５方向に
スリットエンドの切断位置１７まで移動すると、切断機
能部分１３で切断された部分が１６方向に切り出され
る。切り出された部分は、切断機能部分１３の形状に沿
って、切断部停止機能部分１４の位置に至る。スリット
パンチ１１がさらに１５方向に進行すると、切り出され
た部分の湾曲が始まる。この時に、切り出された部分の
湾曲形状を、自在に成形することができる。必要な加工
を完了して、スリットパンチ１１が１５の逆方向に移動
すると、スリットされた部分の復元を行ないつつ、ＫＯ
装置１８により１９方向にコネクターソケット１を排出
する。さらに次に、本発明のコネクターソケットの使用
について説明する。コネクターソケット１は、目的に応
じて、ニッケル金メッキ等の所定のコーティング処理を
行なった後、樹脂、セラミック等の基板に、絶縁物質に
囲まれた状態で装着し、使用される（例えば図１の
（Ｄ）、図２の（Ｂ）参照）。また本発明のコネクター
ソケットは、例えば図８に示すような電線を接続する態
様でも使用される。図８において、２０はコネクターピ
ンであり、２１は電線であり、２２は電線皮膜であり、
２３は絶縁樹脂であり、２４は外皮金属膜であり、２５
は固定金具であり、２６は固定金具ナットである。
明する。図１は、末端が外側に湾曲したバネを有する、
本発明の一実施例のコネクターソケットの、プリント基
板の取付穴への装着前後の状態を示す図面である。図１
の（Ａ）は、取付穴への装着前における前記コネクター
ソケットの断面図である。コネクターソケット１は、中
空状のコネクターピン収容部２と棒状の接続部３とから
構成される。コネクターピン収容部２の外周の一部には
スリット４を設け、かつスリット４の部分に、一端がコ
ネクターピン収容部２に一体的に連結されているバネ５
を設ける。バネ５は、取付穴への装着前には、末端が外
側に湾曲してせりだした形状である。図１の（Ｂ）は、
取付穴への装着前における前記コネクターソケットを９
０°回転させた断面図である。図１の（Ｃ）は、取付穴
への装着前における前記コネクターソケットのコネクタ
ーピン収容部方向からの図面である。図１の（Ｄ）は、
取付穴への装着後における前記コネクターソケットと取
付穴の断面図であり、図１の（Ｅ）は前記コネクターソ
ケットのコネクターピン収容部方向からの図面である。
取付穴への装着後は、バネ作用により、バネ５の末端の
面から取付穴の側壁に圧力がかかって、コネクターソケ
ット１が取付穴に支持され、バネ５の中央部は内側にせ
りだす。コネクターピン取容部２にコネクターピンを挿
入すると、コネクターピンはバネ５の中央部の面から圧
力がかかって強力に支持されると同時に、バネ５の末端
面から取付穴の側壁への圧力によって、さらに適切にコ
ネクターソケット１自体も取付穴に支持される。図２
は、中央部が外側に湾曲したバネを有する、本発明の一
実施例のコネクターソケットの、プリント基板の取付穴
への装着前後の状態を示す図面である。図２の（Ａ）
は、取付穴への装着前における前記コネクターソケット
の断面図である。バネ５は、取付穴への装着前には、中
央部が外側に湾曲してせりだした形状である。図２の
（Ｂ）は、取付穴への装着後における前記コネクターソ
ケットと取付穴の断面図である。取付穴への装着後は、
取付穴の側壁にはバネ５の中央部面からの圧力がかかっ
て、コネクターソケット１が取付穴に支持され、バネ５
の末端は内側にせりだす。コネクターピン収容部２にコ
ネクターピンを挿入すると、コネクターピンはバネ５の
末端面から圧力がかかって強力に支持されると同時に、
バネ５の中央部面からの取付穴の側壁への圧力によっ
て、コネクターソケット１自体もさらに適切に取付穴に
支持される。図３は、本発明の一実施例のコネクターソ
ケットの断面図である。この態様のコネクターソケット
は、コネクターピン収容部と接続部との境に鍔部６を設
けたものである。図４は、電線を導入する中空状の接続
部を有する、本発明の一実施例のコネクターソケットの
断面図である。次に、本発明のコネクターソケットの製
造について説明する。図５は、塑性加工により、コネク
ターピン収容部と接続部とを一体的に鍛造する工程を示
す断面図である。図５の（Ａ）は円柱状部材の断面図で
ある。図５において、（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、
（Ｄ）、（Ｅ）は工程の順序を意味し、送り記号７は直
送を意味し、送り記号８は反転移送を意味する。図６
は、斜形スリット工法によって、コネクターソケットの
スリット及びバネを形成する状態を示す部分断面図であ
る。図７は、スリットパンチのガイド機能部分方向から
の図面である。斜形スリット工法は、ダイス９、１０と
スリットパンチ１１を用いて行なう。まず、コネクター
ピン収容部２と接続部３とを一体的に形成した部材は、
上型ダイス９と下型ダイス１０とを組み合わせた金型に
挿入し、設置する。スリットパンチ１１のガイド機能部
分１２は、コネクターピン収容部２の内側の側壁に沿っ
てガイドして、スリット加工を安定させ、切断機能部分
１３はスリットの裁断を分担し、切断部停止機能部分１
４はスリットした端面を停止させて曲げ加工を分担す
る。曲げの曲線は、切断機能部分１３が設定分担する。
ダイス９、１０とスリットパンチ１１とは適正な隙間を
持たせて固定してあり、スリット加工する部材は安定し
た状態で保持される。保持されているコネクターピン収
容部２の外周部分に、スリットパンチ１１が１５方向に
スリットエンドの切断位置１７まで移動すると、切断機
能部分１３で切断された部分が１６方向に切り出され
る。切り出された部分は、切断機能部分１３の形状に沿
って、切断部停止機能部分１４の位置に至る。スリット
パンチ１１がさらに１５方向に進行すると、切り出され
た部分の湾曲が始まる。この時に、切り出された部分の
湾曲形状を、自在に成形することができる。必要な加工
を完了して、スリットパンチ１１が１５の逆方向に移動
すると、スリットされた部分の復元を行ないつつ、ＫＯ
装置１８により１９方向にコネクターソケット１を排出
する。さらに次に、本発明のコネクターソケットの使用
について説明する。コネクターソケット１は、目的に応
じて、ニッケル金メッキ等の所定のコーティング処理を
行なった後、樹脂、セラミック等の基板に、絶縁物質に
囲まれた状態で装着し、使用される（例えば図１の
（Ｄ）、図２の（Ｂ）参照）。また本発明のコネクター
ソケットは、例えば図８に示すような電線を接続する態
様でも使用される。図８において、２０はコネクターピ
ンであり、２１は電線であり、２２は電線皮膜であり、
２３は絶縁樹脂であり、２４は外皮金属膜であり、２５
は固定金具であり、２６は固定金具ナットである。
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のコネクタ
ーソケットは、コネクター、プリント基板等の取付穴へ
の装着、支持が適切に行なえると共に、コネクターピン
と確実に接続して、安定的で正確な通電、絶縁の機能を
果たすことができる。また本発明のコネクターソケット
は、圧入だけで基板等に装着できるので、半田付けが不
要である。しかも、本発明のコネクターソケットは構造
が簡単であるため、その構成材料の無駄がなく、簡易な
方法により、均一な品質の製品の製造を行なうことがで
き、経済的である。
ーソケットは、コネクター、プリント基板等の取付穴へ
の装着、支持が適切に行なえると共に、コネクターピン
と確実に接続して、安定的で正確な通電、絶縁の機能を
果たすことができる。また本発明のコネクターソケット
は、圧入だけで基板等に装着できるので、半田付けが不
要である。しかも、本発明のコネクターソケットは構造
が簡単であるため、その構成材料の無駄がなく、簡易な
方法により、均一な品質の製品の製造を行なうことがで
き、経済的である。
【図１】 本発明の一実施例のコネクターソケットの、
取付穴への装着前後の状態を示す図面である。
取付穴への装着前後の状態を示す図面である。
【図２】 本発明の一実施例のコネクターソケットの、
取付穴への装着前後の状態を示す図面である。
取付穴への装着前後の状態を示す図面である。
【図３】 本発明の一実施例のコネクターソケットの断
面図である。
面図である。
【図４】 本発明の一実施例のコネクターソケットの断
面図である。
面図である。
【図５】 コネクターピン収容部と接続部とを一体的に
鍛造する工程を示す図面である。
鍛造する工程を示す図面である。
【図６】 斜形スリット工法によって、本発明の一実施
例のコネクターソケットの、スリット及びバネを形成す
る状態を示す部分断面図である。
例のコネクターソケットの、スリット及びバネを形成す
る状態を示す部分断面図である。
【図７】 スリットパンチのガイド機能部分方向からの
図面である。
図面である。
【図８】 本発明のコネクターソケットの使用の一態様
を示す図面である。
を示す図面である。
【図９】 従来のバネを有するコネクターソケットの断
面図である。
面図である。
１ コネクターソケット ２ コネクターピン収容部 ３ 接続部 ４ スリット ５ バネ
Claims (2)
- 【請求項１】 コネクターピン収容部と接続部とを備え
て成るコネクターソケットであって、前記コネクターピ
ン収容部の外周の一部にスリットを形成すると共に、ス
リットの部分にコネクターピン収容部と一体構造のバネ
を形成し、前記バネは基板等の取付穴への装着とコネク
ターピンとの接続とを共に適切に行なえるように構成し
たこと、を特徴とする前記コネクターソケット。 - 【請求項２】 請求項１に記載のコネクターソケットの
製造方法であって、素材を切削加工または塑性加工して
コネクターピン収容部と接続部とを一体的に形成し、次
いで斜形スリット工法により前記コネクターピン収容部
の外周の一部にその構成材を残しつつスリットを形成す
ると同時に、スリットの部分に前記構成材を利用してコ
ネクターピン収容部と一体構造のバネを形成すること、
を特徴とする前記方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35055691A JPH05135818A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | コネクターソケツト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35055691A JPH05135818A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | コネクターソケツト及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05135818A true JPH05135818A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=18411295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35055691A Withdrawn JPH05135818A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | コネクターソケツト及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05135818A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002196707A (ja) * | 2001-10-31 | 2002-07-12 | Samii Kk | Ｌｅｄ専用ソケット |
| KR100648058B1 (ko) * | 2004-12-22 | 2006-11-23 | 이재갑 | 스프링 커넥터 핀 및 그 제조방법 |
| WO2009143716A1 (en) * | 2008-05-30 | 2009-12-03 | Byd Company Limited | Line spring jack and assembly method thereof |
| JP2013225523A (ja) * | 2013-07-04 | 2013-10-31 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 雌端子の製造方法 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP35055691A patent/JPH05135818A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002196707A (ja) * | 2001-10-31 | 2002-07-12 | Samii Kk | Ｌｅｄ専用ソケット |
| KR100648058B1 (ko) * | 2004-12-22 | 2006-11-23 | 이재갑 | 스프링 커넥터 핀 및 그 제조방법 |
| WO2009143716A1 (en) * | 2008-05-30 | 2009-12-03 | Byd Company Limited | Line spring jack and assembly method thereof |
| US7828609B2 (en) | 2008-05-30 | 2010-11-09 | BYD Company Ltd. | Line spring jack and its assembly method |
| JP2013225523A (ja) * | 2013-07-04 | 2013-10-31 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 雌端子の製造方法 |
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