JP2001261959A - 二軸配向フィルム、金属化フィルムおよびフィルムコンデンサー - Google Patents

二軸配向フィルム、金属化フィルムおよびフィルムコンデンサー

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JP2001261959A JP2000077718A JP2000077718A JP2001261959A JP 2001261959 A JP2001261959 A JP 2001261959A JP 2000077718 A JP2000077718 A JP 2000077718A JP 2000077718 A JP2000077718 A JP 2000077718A JP 2001261959 A JP2001261959 A JP 2001261959A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、耐電圧、誘電特性に優れ、小型・高
容量の高性能コンデンサーを製造するに適した二軸配向
フィルム、金属化フィルムおよびフィルムコンデンサー
を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の二軸配向フィルムは、ポリフェニ
レンスルフィドを主成分とする樹脂組成物からなり、ガ
ラス転移温度が95℃以上、130℃以下であることを
特徴とするものであり、また、本発明の金属化フィルム
は、かかる二軸配向フィルムの少なくとも片面に金属層
を形成してなることを特徴とするものである。さらにま
た、本発明のフィルムコンデンサーは、かかる金属化フ
ィルムを用いてなることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐電圧、電気特性
に優れ、コンデンサーの小型化・大容量化に適した二軸
配向フィルム、金属化フィルムおよびフィルムコンデン
サーに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムコンデンサーは、一般に二軸配
向ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸配向ポリ
プロピレンフィルム等のフィルムとアルミニウム箔等の
金属箔膜とを重ね合わせて巻回する方法や、あるいは前
記フィルムの表面にアルミニウム、亜鉛等の蒸着膜を形
成させた後に巻回したり積層する方法により製造されて
いる。
【0003】最近では、電気あるいは電子回路の小型化
要求に伴い、コンデンサーについてもその小型化や面実
装化が進められており、耐熱性向上や薄物化が進められ
ているが、薄物化に対応する際に必要となる耐電圧が高
く、耐熱性や加工性に優れたフィルムが得られていな
い。このため、実用性の観点で満足できる小型・高容量
のフィルムコンデンサーが必ずしも得られていないのが
当該分野の現状である。
【0004】本発明に関係するポリフェニレンスルフィ
ド(PPS)フィルムはその耐熱性、誘電特性に優れて
いることから、ポリエステルフィルムやポリプロピレン
フィルムでは対応できない使用保証温度が高い高性能回
路に使用されており、近年、電話交換機や液晶バックラ
イト用電源回路等で需要が高まっている。
【0005】しかし、PPSフィルムは、耐電圧が低
く、絶縁破壊時の自己修復特性に欠ける等の問題があ
り、またコストも高いことから、コンデンサー用フィル
ムとしての使用が制限されており、本来の誘電特性や耐
熱性による大きな市場は築けていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を克服し、耐電圧、誘電特性に優れ、小型・高容量の
高性能コンデンサーを製造するに適した二軸配向フィル
ム、金属化フィルムおよびフィルムコンデンサーを提供
せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の二軸配向フィルムは、ポリフェニレンスル
フィドを主成分とする樹脂組成物からなり、ガラス転移
温度が95℃以上、130℃以下であることを特徴とす
るものであり、また、本発明の金属化フィルムは、かか
る二軸配向フィルムの少なくとも片面に金属層を形成し
てなることを特徴とするものである。さらにまた、本発
明のフィルムコンデンサーは、かかる金属化フィルムを
用いてなることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり耐電
圧、誘電特性に優れ、小型・高容量の高性能コンデンサ
ーを製造するに適した二軸配向フィルムについて、さら
には金属化フィルムおよびフィルムコンデンサーについ
て、鋭意検討し、ポリフェニレンスルフィドとポリエー
テルイミド、ポリイミド、ポリスルフォン等の耐熱性ポ
リマーは、混練条件を工夫してみたところ、相溶化させ
ることができることを究明し、しかも、PPS単独より
も高いガラス転移温度を有する二軸配向フィルムでは、
耐電圧、電気特性に優れ、小型・高容量のコンデンサー
用のフィルムとして極めて優れていることを見出し、本
発明を完成させた。
【0009】本発明でいうポリフェニレンスルフィドと
は、ポリーp−フェニレンスルフィドであり、ポリーp
−フェニレンスルフィドを70重量%以上含む組成物は
本発明の範囲である。ポリーp−フェニレンスルフィド
が70重量%未満では、該組成物から成るフィルムの特
徴である耐熱性、誘電特性等が損なわれる。30重量%
未満であれば他の樹脂組成物や種々の添加剤等を含むこ
とができる。ここで、ポリーp−フェニレンスルフィド
(以下、PPSと略称する)とは繰り返し単位の70モ
ル%以上、好ましくは85モル%以上がp−フェニレン
スルフィド単位からなる重合体をいう。かかる成分が7
0モル%未満ではポリマーの結晶性、転移温度などが低
くなり、PPSを主成分とする樹脂組成物からなるフィ
ルムの特徴である耐熱性、寸法安定性、機械的特性等が
損なわれる。また、繰り返し単位の30モル%未満であ
れば、PPS中に他の重合可能な単位、例えば、m−フ
ェニレンスルフィド、oーフェニレンスルフィド、2、
6ーナフタレンスルフィドおよびその各芳香環の一部に
F、Cl、Br、CH3などの置換基が導入されている
共重合可能なアリーレンスルフィド単位等が含まれてい
ても良い。また、上記PPS組成物はホモポリマーであ
っても、ランダム共重合体、ブロック共重合体であって
もよく、線状、分岐状、或いは架橋型およびこれらの混
合物であってもよい。
【0010】本発明のPPSの溶融粘度は、305℃、
200秒ー1の剪断速度で50〜10000Pa・秒の
範囲がフィルムの耐熱性、寸法安定性、機械特性および
厚みムラが良好となるので好ましい。より好ましい溶融
粘度は、100〜2000Pa・秒であり、さらに好ま
しくは200〜1500Pa・秒である。ポリフェニレ
ンスルフィドの溶融粘度が大きいと、溶融押出工程での
剪断発熱が大きくなり、このためポリマーの劣化、架橋
反応が促進されてフィルムの製膜性、品質低下を招くの
で注意すべきである。
【0011】かかるPPSは、例えば(1)ハロゲン置
換芳香族化合物と硫化アルカリとの反応(米国特許第2
513188号明細書、特公昭44ー27671号およ
び特公昭45ー3368号参照)、(2)チオフェノー
ル類のアルカリ触媒または銅塩等の共存下における縮合
反応(米国特許第3274165号明細書、英国特許第
1160660参照)、(3)芳香族化合物を塩化硫黄
とのルイス酸触媒共存下における縮合反応(特公昭46
ー27255号公報、ベルギー特許第29437号参
照)等により、合成されるものであり、目的に応じ任意
に選択して使用することができる。
【0012】PPSと相溶化させる耐熱ポリマーとして
は、上述したようにポリエーテルイミド、ポリエーテル
スルフォン、ポリスルフォン等を使用することができる
が、中でもポリエーテルイミドが好ましい。本発明でい
うポリエーテルイミドとは、脂肪族、脂環族または芳香
族系のエーテル単位と環状イミド基を繰り返し単位とし
て含有するポリマーであり、溶融成形性を有するポリマ
ーであれば、特に限定されない。例えば、米国特許第4
141927号明細書、特許第2622678号、特許
第2606912号、特許第2606914号、特許第
2596565号、特許第2596566号、特許第2
598478号各公報に記載のポリエーテルイミド、特
許第2598536号、特許第2599171号各公
報、特開平9−48852公報、特許第2565556
号、特許第2564636号、特許第2564637
号、特許第2563548号、特許第2563547
号、特許第2558341号、特許第2558339
号、特許第2834580号各公報に記載のポリマー等
を使用することができる。また、本発明の効果を阻害し
ない範囲であれば、ポリエーテルイミドの主鎖に環状イ
ミド、エーテル単位以外の構造単位、例えば、芳香族、
脂肪族、脂環族エステル単位、オキシカルボニル単位等
が含有されていても良い。
【0013】具体的なポリエーテルイミドとしては、下
記一般式で示されるポリマーが好ましく使用される。
【0014】
【化1】
【0015】(ただし、上記式中R1 は、6〜30個
の炭素原子を有する2価の芳香族または脂肪族残基;R
2 は6〜30個の炭素原子を有する2価の芳香族残
基、2〜20個の炭素原子を有するアルキレン基、2〜
20個の炭素原子を有するシクロアルキレン基、及び2
〜8個の炭素原子を有するアルキレン基で連鎖停止され
たポリジオルガノシロキサン基からなる群より選択され
た2価の有機基である。)上記R1 、R2 として
は、例えば、下記式群に示される芳香族残基を有するも
のが好ましく使用される。
【0016】
【化2】
【0017】本発明では、ポリエステル(A)との相溶
性、コスト、溶融成形性等の観点から、下記式で示され
る構造単位を有する、2,2−ビス[4−(2,3−ジ
カルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物と
m−フェニレンジアミン、またはp−フェニレンジアミ
ンとの縮合物が好ましく使用される。このポリエーテル
イミドは、“ウルテム”(登録商標)の商標名で、ジー
イープラスチックス社より入手可能である。
【0018】
【化3】
【0019】または
【0020】
【化4】
【0021】本発明では、ガラス転移温度が好ましくは
350℃以下、より好ましくは250℃以下のポリエー
テルイミドが好ましく、2,2−ビス[4−(2,3−
ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物
とm−フェニレンジアミンまたはp−フェニレンジアミ
ンとの縮合物が、ポリエステルとの相溶性、コスト、溶
融成形性等の観点から最も好ましい。このポリエーテル
イミドは、General Electric社製で
「Ultem1000または5000シリーズ」の商標
名で知られているものである。
【0022】本発明では、フィルムのガラス転移温度が
95℃以上、130℃以下であることが、耐電圧向上お
よび製膜性の観点から必須である。ガラス転移温度が9
5℃未満では、本発明で目的とするフィルムの耐電圧向
上効果は実質的に認められない。また、これとは逆にガ
ラス転移温度が130℃を越えるとフィルムの溶融押出
および二軸延伸性が不良で製膜時にフィルム破れが多発
するので好ましくない。より好ましいガラス転移温度
は、電気特性、製膜性、コストの観点から、100℃以
上、125℃以下であり、さらに好ましくは102℃以
上、120℃以下である。
【0023】本発明の二軸配向フィルムは単一のガラス
転移温度(Tg)を有することが好ましい。単一のTg
を有すると、PPSと耐熱ポリマーが十分に相溶してお
り、本発明の目的が達成され易くなるからである。フィ
ルムが単一のTgを有するか否かは、示差走査熱分析、
動的粘弾性測定等の各種分析を用いて適宜判断すること
ができる。固体物性による方法のみで判定しにくい場合
には、顕微鏡観察などの形態学的方法を併用しても良
い。本発明では、フィルムが2つ以上のガラス転移温度
を有する場合、低温側のガラス転移点により、ガラス転
移温度を定義する。
【0024】本発明で好ましく使用するポリエーテルイ
ミドの含有量は、誘電損失、耐電圧などの電気特性、耐
ハンダ性の観点から、3重量%以上、35重量%以下が
好ましい。より好ましいポリエーテルイミドの重量分率
は5重量%以上、30重量%以下であり、さらに好まし
くは10重量%以上、25重量%以下である。本発明で
は、無論、前記ポリエーテルイミドが、実質的にポリエ
ステルと完全相溶状態にあることが好ましいが、本発明
で開示するガラス転移温度の範囲内であれば、ポリフェ
ニレンスルフィド中でポリエーテルイミドが部分相溶状
態にあっても良い。この場合、ポリエーテルイミドの平
均分散径は、製膜性、電気特性の観点から、1μm未満
であることが好ましい。部分相溶状態の場合のより好ま
しいポリエーテルイミドの平均分散径は、0.5μm未
満であり、さらに好ましくは0.1μm未満である。
【0025】フィルムを構成するPPS、耐熱ポリマー
の重量分率は、当該分野の公知の手法により適宜決定で
きる。本発明では、高温プローブを使用して溶融状態で
NMRスペクトルを採取し、PPSおよび耐熱ポリマー
に起因するピークの積算値から重量分率を決定する方法
が好ましい。フィルムの赤外吸収スペクトルを測定し、
フィルムを構成するポリマー種がPPSとポリエーテル
イミドであることが判明した場合には、元素分析によっ
てイオウと窒素の量を求め、この結果をもとにPPSと
ポリエーテルイミドの量を算出する方法も好ましく用い
ることができる。
【0026】フィルムに滑り性を付与したり、加工適性
を向上するために、例えば酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナやジルコニアなどの無機粒子やシ
リコン粒子、架橋アクリル粒子や架橋ポリスチレン粒子
などの有機粒子などの不活性粒子をフィルムに添加した
り、またポリマの重合時に酢酸カルシウムや酢酸リチウ
ムなどを使用し、ポリマーの重合過程で粒子を析出させ
ることも好ましく行うことができる。この場合、使用さ
れる粒子の平均径や添加量は後述するフィルムの表面粗
さの観点から選択されるが、好ましくは平均粒子径が
0.01〜3μmの範囲であり、フィルムに対し0.0
5〜2重量%の範囲が好ましい。また、粗大粒子は絶縁
欠点などの原因になり、耐電圧を低下させるため平均粒
径が3μmを越える粗大粒子をフィルム中に含有しない
ことが好ましい。このため、無機粒子や有機粒子などの
不活性粒子はPPS重合時の溶媒中でスラリーとしサン
ドグラインダーなどの媒体撹拌型分散装置や超音波分散
装置で分散し、その後湿式分級装置で分級したりフィル
ター出濾過し粗大粒子を除去するのが好ましい。
【0027】尚、本発明のフィルム中には、本発明の効
果を阻害しない範囲であれば、可塑剤、耐候剤、酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線安定剤、滑剤、帯電防止剤、増
白剤、着色剤、導電剤防錆剤などを添加してもかまわな
い。
【0028】本発明で使用するフィルムの平均表面粗さ
Raは5nm以上、120nm以下であることが好まし
い。表面粗さRaは、10nm以上、90nm以下がよ
り好ましく、20nm以上、80nm以下がさらに好ま
しい。Raが120nmを越えると、空気介在による誘
電特性の不安定化、耐電圧の低下を招いたり、また使用
時に電界集中が発生したり、フィルムおよび金属薄膜層
の溶失または焼失が起こり、コンデンサー用フィルムと
して使用した場合にコンデンサーの高性能化が難しくな
る。また、これとは逆に5nm未満の場合では、コンデ
ンサーの誘電体として用いる場合の作業性、コンデンサ
ー加工が難しくなる。本発明では、上記フィルムに公知
のコロナ放電処理を施してもよいし、接着性、ヒートシ
ール性、耐湿性、滑性、表面平滑性等を付与する目的で
他種ポリマーを積層した構成や、有機または/及び無機
組成物で被覆した構成で使用しても良い。
【0029】本発明のフィルムの厚みは、特に制限はな
く、コンデンサーを使用する用途に応じて適宜決定でき
るが、小型化、大容量化の観点から、0.5μm以上、
10μm以下であることが好ましい。フィルムの厚みは
0.7μm以上、4μm以下がより好ましく、1μm以
上、2μm以下がさらに好ましい。0.5μm未満の厚
みのフィルムは作業性が乏しく、また、コンデンサーの
高容量化に有効であるが、実用上の必須要件ではない。
【0030】本発明の二軸配向フィルムは、公知の延伸
方法によって得られ、その製造に際しては、逐次二軸延
伸方式および同時二軸延伸方式のいずれの方式も好まし
く用いられる。
【0031】次に、本発明の二軸配向フィルムを製造す
る方法について説明するが、かかる例に限定されるもの
ではない。尚、ここでは、耐熱性ポリマーとして、ジェ
ネラル・エレクトリック社のポリエーテルイミドである
ウルテム1010を使用した例を以下に示す。
【0032】前記のように、ポリフェニレンスルフィド
ポリマー自体の製造方法は、この分野において周知であ
り、いずれの方法も採用できるが、本発明では硫化アル
カリとp−ジハロベンゼンを極性溶媒中で高温高圧下に
反応させる方法が好ましい。特に硫化ナトリウムとp−
ジクロロベンゼンをNーメチルー2ーピロリドン等のア
ミド系極性溶媒中で反応させるのが好ましい。この場
合、重合度を調整するために、苛性アルカリ、カルボン
酸アルカリ金属等のいわゆる重合助剤を添加して230
〜280℃で反応させるのが最も好ましい。重合系内の
圧力および重合時間は、使用する助剤の種類や量および
所望の重合度等によって適宜決定できる。重合終了後
は、系を徐冷し、ポリマーを析出させた後、水中に投入
してできるスラリーを濾別後、水洗、乾燥してPPS粉
末を得る。
【0033】ここで得たPPSとポリエーテルイミドを
用いて二軸配向フィルムを製造する。本発明では、PP
Sをポリエーテルイミドと共に二軸混練押出機に投入
し、PPSとポリエーテルイミドの重量分率(PPS/
ポリエーテルイミド)が30/70〜65/35である
ブレンド原料を予め作成し、該ブレンド原料を、PPS
および必要に応じてこれらの回収原料と共に押出機に投
入して、ポリエーテルイミドの重量分率を下げて、目的
とする組成の二軸配向フィルムを製膜するのが、本発明
の目的を達成する上で好ましい。このように、耐熱性ポ
リマーを高濃度に添加したブレンド原料を予め作成し
て、その後、PPSで希釈して使用すると、分散または
分配混合が効果的に進行してPPSと耐熱性ポリマーが
相溶化し易くなり、その結果、フィルム中に残存する分
散不良物を激減させて両ポリマーを完全相溶状態に導き
易くなるので有効である。ブレンドチップ作成時のPP
Sと耐熱ポリマーの重量分率(PPS/耐熱ポリマー)
は、使用するポリマーの粘度および溶融押出条件にもよ
るが、40/60〜60/40がより好ましい。
【0034】PPSのペレットとウルテム1010のペ
レットを、一定の割合で混合して、290〜320℃に
加熱されたベント式の2軸混練押出機に供給し、溶融混
練してブレンドチップを得る。このときの剪断速度は5
0〜300sec-1が好ましく、より好ましくは100
〜200sec-1であり、また滞留時間は1.5分〜2
0分が好ましく、より好ましくは2〜7分である。
【0035】その後、上記ペレタイズ作業により得たP
PSとウルテム1010からなるブレンドチップ、PP
Sの原料チップ、および必要に応じて製膜後の回収原料
をPPSとウルテム1010が重量分率で90/10に
なるように適量混合し、180℃で3時間以上真空乾燥
する。その後、これらを押出機に投入し、290〜33
0℃にて溶融押出し、繊維焼結ステンレス金属フィルタ
ー内を通過させた後、ドラフト比2〜30にて、Tダイ
よりシート状に吐出し、このシートを表面温度10〜7
0℃の冷却ドラム上に密着させて冷却固化し、実質的に
無配向状態の未延伸フィルムを得る。
【0036】次いで、ここで得たシート状のキャストフ
ィルムを100〜170℃の加熱ロール群で加熱し、縦
方向に2〜7倍に1段もしくは2段以上の多段で延伸す
る。続いて、公知のテンターに導いて、該フィルムの両
端をクリップで把持しながら、100〜170℃に加熱
された熱風雰囲気中で加熱し、横方向に2〜6倍延伸す
る。続いて、該フィルムに180℃以上、融点以下の温
度で熱固定を施す。熱固定は緊張下で行ってもよく、ま
た熱寸法安定性をさらに向上させるために、幅方向に弛
緩することも好ましく行なわれる。また、必要に応じ、
熱固定前に、再縦延伸および/または再横延伸を行うこ
とも行うことができる。また、熱固定を行った後、50
〜140℃で10秒ないし10日間、再度熱固定するこ
とも好ましく行うことができる。
【0037】本発明の金属化フィルムは、かかる二軸配
向フィルムの少なくとも片面に金属層を形成したもので
あって、たとえば真空蒸着やスパッタリング法等の方法
で金属薄膜を形成せしめたものを使用することができ
る。かかる金属としては、アルミニウム、亜鉛、錫、チ
タン、ニッケル、或いはそれらの合金などがあるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0038】本発明のフィルムコンデンサーは、巻回法
または積層法等の公知の方法で製造することができる。
かかるコンデンサーの導電体としては、上記金属化フィ
ルムを使用することができる。
【0039】また、本発明のコンデンサーの形状は問わ
ないが、通常のリード線を有するタイプ、あるいはリー
ド線を有さず、基板表面に直接ハンダ付けするタイプ、
すなわち面実装可能なチップ状コンデンサーのいずれで
あっても良い。また、本発明のコンデンサーは交流およ
び直流のいずれの用途にも展開可能である。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、その主旨を越えない限り本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。尚、本発明に記載の物性値
の測定は下記の方法による。 (1)溶融粘度 高化式フローテスターを用いて、305℃、剪断速度2
00秒−1の時の値を測定する。単位は[Pa・秒]で
表す。 (2)ガラス転移温度 JIS K−7121の規定に基づいて、下記の装置と
条件で測定した。
【0041】測定装置:セイコー電子工業(株)製“ロ
ボットDSC−RDC220”示差熱量計 試料重量:5mg 昇温速度:20℃/分 (3)耐熱ポリマーの平均分散径 フィルムを縦方向、横方向および厚さ方向に切断し、そ
の切断面を透過型電子顕微鏡で観察する。これらの切断
面に現れたドメイン100個の円相当径を求め、その平
均値を平均分散径とした。 (4)表面粗さ(Ra) (株)小坂研究所製高精度薄膜段差計ET−10を用い
て測定し、JIS−B−0601に準じて中心線平均表
面粗さ(Ra)を求めた。触針先端半径0.5μm、針
圧5mg、測定長1mm、カットオフ0.08mmとし
た。 (5)フィルムの破れ頻度 72時間製膜して、製膜に伴うフィルム破れを観察し
て、次の基準で判定した。
【0042】○:フィルム破れが皆無または極まれに生
じる場合(1〜2回/72時間) △:フィルム破れが時々生じる場合(3〜5回) ×:フィルム破れが頻発する場合(5回以上) (6)フィルムの耐電圧、誘電損失(tanδ) JIS−C−2151に規定された方法に準じて、室温
条件で測定した。耐電圧の測定では、陰極に厚さ100
μm、10cm角のアルミ箔電極、陽極に、径25m
m、重さ500gの真鍮製の電極を用い、この間にフィ
ルムを挟み、春日製高電圧直流電源を用いて100V/
秒の速度で昇圧し、10mA以上流れたときに絶縁破壊
したと見なした。この測定を30回測定した値の平均値
をフィルムの耐電圧とした。 (7)コンデンサーの耐電圧、誘電損失(tanδ) JIS C−5102に記載の方法により測定した。測
定は室温条件で行い、耐電圧は、直流電圧を用いて測定
した。 実施例1 公知の方法で重合したPPS(重量平均分子量が約60
000、溶融粘度400Pa・秒)100重量部とポリ
エーテルイミド(General Electric社
製”ウルテム”1010)を100重量部を、180℃
で3時間真空乾燥した後、310℃に加熱された同方向
回転タイプのペレタイザー(ダルメージ型スクリュー、
スクリューの長さLと直径Dの比率L/D=35)に供
給して、滞留時間3分にて溶融押出し、ブレンドチップ
を作成した。
【0043】次いで、上記ペレタイズ操作により得られ
たブレンドチップ20重量部とPPSチップ(重量平均
分子量60000、溶融粘度400Pa・秒、平均一次
粒径1.0μmの炭酸カルシウム粒子を0.15重量
%、平均2次粒径が0.5μmの凝集シリカ粒子を0.
1重量%含有)80重量部を、180℃で3時間真空乾
燥した後、タンデム押出機(L/D=40)に投入し、
305℃にて溶融押出し、繊維焼結ステンレス金属フィ
ルター(10μmカット)内を剪断速度10秒−1で通
過させた後、Tダイよりシート状に吐出し、該シートを
表面温度25℃の冷却ドラム上に、ドラフト比10で密
着固化させ冷却し、未延伸フィルムを得た。
【0044】続いて、この未延伸ポリエステルフィルム
を、加熱された複数のロール群からなる縦延伸機を用
い、ロールの周速差を利用して、110℃の温度でフィ
ルムの縦方向に3.6倍の倍率で延伸した。その後、こ
のフィルムの両端部をクリップで把持して、テンターに
導き、延伸温度115℃、延伸倍率3.5倍でフィルム
の幅方向に延伸を行ない、引き続いて270℃の温度で
2秒間熱処理を行なった後、200℃にコントロールさ
れた冷却ゾーンで横方向に3%の弛緩処理を行なって室
温まで冷却した後、フィルムエッジを除去し、厚さ1.
2μmの二軸配向フィルム(Ra=40nm)を100
00m巻き取った。
【0045】ここで得られたフィルムは、PPS単独か
らなる比較例1のフィルムよりもガラス転移温度が高
く、耐電圧の高いフィルムであり、コンデンサー用フィ
ルムとして優れていた。本フィルム中のPPSとポリエ
ーテルイミドは良好な相溶状態にあり、ポリエーテルイ
ミドの分散相は認められなかった。 比較例1 PPSチップ(平均一次粒径1.0μmの炭酸カルシウ
ム粒子を0.12重量%、平均2次粒径が0.5μmの
凝集シリカ粒子を0.08重量%含有)を、180℃で
3時間真空乾燥した後、タンデム押出機(L/D=4
0)に投入し、305℃にて溶融押出し、繊維焼結ステ
ンレス金属フィルター(10μmカット)内を剪断速度
10秒-1で通過させた後、Tダイよりシート状に吐出
し、該シートを表面温度25℃の冷却ドラム上に、ドラ
フト比10で密着固化させ冷却し、未延伸フィルムを得
た。
【0046】続いて、この未延伸ポリエステルフィルム
を、加熱された複数のロール群からなる縦延伸機を用
い、ロールの周速差を利用して、100℃の温度でフィ
ルムの縦方向に3.6倍の倍率で延伸した。その後、こ
のフィルムの両端部をクリップで把持して、テンターに
導き、延伸温度110℃、延伸倍率3.5倍でフィルム
の幅方向に延伸を行ない、引き続いて270℃の温度で
2秒間熱処理を行なった後、200℃にコントロールさ
れた冷却ゾーンで横方向に3%の弛緩処理を行なって室
温まで冷却した後、フィルムエッジを除去し、厚さ1.
2μmの二軸配向フィルム(Ra=40nm)を100
00m巻き取った。
【0047】得られたフィルムの特性を表1に示す。 実施例2〜5、比較例2 ポリエーテルイミドの添加量と延伸条件および粒子の含
有量を変更する以外は実施例1同様に製膜し、厚さ1.
2μmの二軸配向フィルムを得た。
【0048】得られたフィルムの特性を表1に示す。
【0049】実施例2では、ブレンドチップと共に投入
する際のPPS原料として、平均一次粒径1.0μmの
炭酸カルシウム粒子を0.22重量%、平均2次粒径が
0.5μmの凝集シリカ粒子を0.15重量%含有させ
たPPSを使用し、120℃の温度でフィルムの縦方向
に3.6倍の倍率で延伸し、その後、延伸温度125
℃、延伸倍率3.5倍でフィルムの幅方向に延伸を行な
った。
【0050】実施例3では、ブレンドチップと共に投入
する際のPPS原料として、平均一次粒径1.0μmの
炭酸カルシウム粒子を0.30重量%、平均2次粒径が
0.5μmの凝集シリカ粒子を0.20重量%含有させ
たPPSを使用し、128℃の温度でフィルムの縦方向
に3.6倍の倍率で延伸し、その後、延伸温度133
℃、延伸倍率3.5倍でフィルムの幅方向に延伸を行な
った。
【0051】実施例4では、ブレンドチップと共に投入
する際のPPS原料として、平均一次粒径1.0μmの
炭酸カルシウム粒子を0.40重量%、平均2次粒径が
0.5μmの凝集シリカ粒子を0.3重量%含有させた
PPSを使用した。
【0052】実施例5では、ブレンドチップと共に投入
する際のPPS原料として、平均2次粒径が0.5μm
の凝集シリカ粒子を0.1重量%含有させたPPSを使
用した。
【0053】比較例2では、ブレンドチップと共に投入
する際のPPS原料として、平均一次粒径1.0μmの
炭酸カルシウム粒子を0.6重量%、平均2次粒径が
0.5μmの凝集シリカ粒子を0.40重量%含有させ
たPPSを使用し、148℃の温度でフィルムの縦方向
に3.2倍の倍率で延伸し、その後、延伸温度145
℃、延伸倍率3.4倍でフィルムの幅方向に延伸を行な
った。
【0054】実施例2,3で得られたフィルムは本発明
で開示する好ましいガラス転移温度を有しており、コン
デンサー用フィルムとして優れた特性を有していたが、
比較例2では製膜破れが多発し、得られたフィルムのコ
ンデンサー特性も実施例1のフィルムよりもかなり劣っ
ていた。また、表面粗さのみを変更した実施例4および
5では、表面粗さが本発明の特に好ましい範囲から外れ
ているため、耐電圧が実施例1のフィルムよりも低下し
た。 比較例3 ブレンドチップを作成せずに、製膜する以外は実施例1
と同様に製膜して、ポリエーテルイミドを10重量%含
有する二軸配向フィルムを製膜した。ここで得たフィル
ムのガラス転移温度はPPS単独のフィルムとほぼ同等
で、耐電圧も低かった。また、本フィルム中のポリエー
テルイミドは平均分散径が3.4μmで分散不良の状態
にあり、製膜中にフィルム破れが多発した。 比較例4 PPSとポリエーテルイミドの重量分率(PPS/ポリ
エーテルイミド)を80/20とし、滞留時間を1分に
設定して、ブレンドチップを作成する以外は、実施例1
と同様に二軸配向フィルムを製膜した。
【0055】ここで得られたブレンドチップには分散不
良物が多数存在し(ポリエーテルイミドの平均分散径は
2μm)、得られた二軸配向フィルムのガラス転移温
度、耐電圧共にPPS単独からなるフィルムと大差なか
った。また、比較例3同様、製膜中にフィルム破れも多
発した。
【0056】
【表1】
【0057】実施例6、比較例5 ここでは、実施例1、比較例1の二軸配向フィルムを使
用してチップ状のフィルムコンデンサーを作成した例を
示す。また、実施例4では、実施例1のフィルムを、比
較例5では比較例1の二軸配向フィルムを使用してコン
デンサーを作成した。
【0058】実施例1または比較例1で得た長尺のフィ
ルムを蒸着漕の中に設置し、アルミニウムを蒸発させて
フィルム表面に内部電極を0.01μmの厚みで形成さ
せた。次いで、この金属化フィルムを巻き出して、レー
ザーにより、内部電極の一部を除去しながら、フィルム
を広幅状態で巻き取り、積層板状集合体を作成した。こ
のとき、内部電極を除去する幅は0.5mmとなるよう
にレーザー光を調節し、積層時に電極マージンを一層毎
に切り替えた。次いで、ここで得た積層板状集合体をス
リットし、棒状集合体のコンデンサー条に分割し、その
後、コンデンサー条に分割したスリット面の両サイドに
金属溶射を施して外部電極を形成させた。この外部電極
に溶融ハンダメッキを施した後、ハンダメッキを施した
コンデンサー条を個別素子に切断分割して、容量が0.
045μFの積層型のチップ状フィルムコンデンサーを
得た。
【0059】得られたコンデンサーの特性を表2に示
す。本発明のチップ状フィルムコンデンサーは、比較例
1のPPS単独からなるコンデンサーよりも、耐電圧が
優れており、小型・軽量のチップ状フィルムコンデンサ
ーとして優れた特性を有していた。
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、耐電圧が高く、製膜性
も良好であるコンデンサーおよび電気絶縁用途に適した
二軸配向フィルムが得られる。本発明の二軸配向フィル
ムは、耐熱性と誘電特性に優れるばかりでなく、コンデ
ンサーの小型・高容量化に適しているので、特にチップ
コンデンサー用途において広く活用可能であり、その工
業的価値は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/06 C08J 7/06 A 5E082 H01G 4/18 330 H01G 4/18 330Z 330C (C08L 81/02 //(C08L 81/02 79:08) B 79:08) B29K 81:00 B29K 81:00 B29L 7:00 B29L 7:00 H01G 4/24 321C Fターム(参考) 4F006 AA39 AA40 AB73 BA07 CA08 DA01 4F071 AA60 AA62 AA86 AH12 BA01 BB06 BB08 BC01 BC16 4F100 AB01A AK57B AK57K BA02 DD07B EJ38B GB41 JG04 JG10 JK15B YY00B 4F210 AA34 QA02 QA04 QC06 QC16 QD13 QG01 QG18 QW07 QW11 QW14 4J002 CM042 CN011 GQ00 5E082 AB04 BC39 EE03 EE07 EE11 EE23 EE24 EE25 EE37 FG06 FG32 FG38 FG39 PP03 PP04 PP06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンスルフィドを主成分とする
    樹脂組成物からなり、ガラス転移温度が95℃以上、1
    30℃以下であることを特徴とする二軸配向フィルム。
  2. 【請求項2】該フィルム中にポリエーテルイミドを3重
    量%以上、35重量%以下含有することを特徴とする請
    求項1記載の二軸配向フィルム。
  3. 【請求項3】該フィルムの表面粗さが5nm以上、12
    0nm未満であることを特徴とする請求項1または2記
    載の二軸配向フィルム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向
    フィルムの少なくとも片面に金属層を形成してなること
    を特徴とする金属化フィルム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の金属化フィルムを用いて
    なることを特徴とするフィルムコンデンサー。
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