JP2001250315A - 高信頼性記憶装置及び情報記録方法。 - Google Patents

高信頼性記憶装置及び情報記録方法。

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JP2001250315A JP2000063291A JP2000063291A JP2001250315A JP 2001250315 A JP2001250315 A JP 2001250315A JP 2000063291 A JP2000063291 A JP 2000063291A JP 2000063291 A JP2000063291 A JP 2000063291A JP 2001250315 A JP2001250315 A JP 2001250315A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドが磁気ディスク上に滞在する時間及
びロードアンロード回数を低減させる。 【解決手段】ホスト11からの記録命令に対して情報を
一時的に格納する不揮発性メモリ5を搭載し、この不揮
発性メモリ5に複数の情報を蓄積し、後から一括して磁
気ディスク1に記録することで、磁気ヘッド2の磁気デ
ィスク1へのアクセス回数を低減させ、磁気ヘッド1が
磁気ディスク2上に滞在する時間及びロードアンロード
回数を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの記
憶装置に関し、特に長期稼動時における摺動信頼性を向
上させた記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の記憶装置、例えば磁気ディスク装
置の記録密度を向上させるためには、ヘッドとディスク
との間隔(一般に浮上量と称される)は小さい程良い。
浮上量を小さくした場合、磁気ディスク装置の摺動信頼
性確保は重要な課題となる。
【0003】一般に磁気ディスク装置の摺動信頼性を損
なう主原因は、ヘッドとディスクとの直接接触或いは装
置内のコンタミネーション等を介しての間接接触によ
り、ヘッド又はディスクに損傷が発生することである。
浮上量低下に伴い、ヘッド又はディスクの損傷発生の危
険性は、ヘッドがディスク上を浮上している時間が長く
なる程増大する。
【0004】摺動信頼性の観点から、磁気ディスク装置
がディスクに記録、再生等でアクセスしていない非動作
時に、ヘッドをディスク面からディスク面外(ディスク
の円周の外側)へ退避させることでヘッドの浮上時間を
低減するロード・アンロード(以下L/ULと称する)
機構が用いられている。L/UL機構については、例え
ば、文献(T. R. Albrecht他, "Load/Unload Technolog
y for Disk Drives",IEEE Transactions on Magnetics,
Vol. 35, No. 2, P857-862, March 1999)等に詳細に
記載されている。
【0005】一方、読み出し時において、ディスクへの
アクセス自体を低減する方法として、リードキャッシュ
機能がある。リードキャッシュは、ディスク上でアクセ
ス頻度の高い読み出し情報を揮発メモリ上に一時的に格
納し、次回同じ情報の再生命令が上位装置から来た時に
ディスク上にはアクセスせず、メモリから情報を引き出
すものである。
【0006】リードキャッシュと類似の機能として、情
報の記録時に作用するライトキャッシュ機能がある。ラ
イトキャッシュは、ホストが発行した記録命令に対し
て、その情報を一時的に格納する揮発のバッファメモリ
である。磁気ディスク装置は処理速度の早いバッファメ
モリへの情報記録終了時点でホストに記録終了を報告
し、その後処理速度の遅いディスク上に情報を書き込む
ことで、処理速度向上を図るものである。つまり、ライ
トキャッシュにおいては、ホストから時間的に連続して
発行される複数の記録命令に対して、バッファ上に情報
を一時格納して、全記録命令受領後にバッファ上の情報
を一括してディスクに書き込む。
【0007】このライトキャッシュに不揮発メモリを併
用する技術が特開平7−44982号公報に記載されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】L/UL機構におい
て、ヘッドの浮上時間を低減するためには、記録・再生
動作完了後速やかにヘッドのアンロードを行わせるのが
望ましい。
【0009】しかしながらL/UL機構では、ヘッドを
ロードあるいはアンロードする際にヘッドとディスクと
が接触したり、L/ULの際にランプと呼ばれる斜面上
をヘッドのサスペンションの一部(タブと呼ばれる)が
摺動することによる摩耗粉の発生等、摺動信頼性に関わ
る新たな問題点も生ずる。すなわち、L/UL機構を搭
載した磁気ディスク装置において、ヘッドの浮上時間を
低減させるためには、一つの記録・再生動作終了後直ち
にヘッドをアンロードすることが望ましいが、それによ
ると記録・再生命令の時間間隔が短い場合急激にL/U
L回数が増加してしまい、別の観点からL/U動作回数
自体が摺動信頼性上問題となる可能性がある。
【0010】このためL/UL機構を搭載した磁気ディ
スク装置においては、L/UL回数の急激な増加を防ぐ
ために、記録・再生動作終了後も所定時間ヘッドがディ
スク上に浮上状態で待機するのが一般的であり、大幅に
ヘッドの浮上時間を低減するのは困難である。
【0011】また、ライトキャッシュを使用しても、時
間的に連続して記録命令が発行される場合は、1つの記
録命令終了後次の記録命令実行までの時間は通常ミリセ
コンドのオーダであり、その間にアンロード動作が入る
ことはない。このため、L/UL回数や浮上時間を低減
する効果は期待できない。
【0012】一方、時間間隔をおいて不連続に発行され
る記録命令に対しては、バッファに一時的に格納された
情報は、時間差はあっても毎回ディスク上に書き込まれ
るため、記録命令に対するアクセス回数自体を減少させ
る効果はなく、この場合もL/UL回数や浮上時間を低
減する効果は得られない。
【0013】特開平7−44982号公報に記載の発明
も、記録命令に対するアクセス回数自体を減少させる機
能はなく、摺動信頼性に対しては効果は得られない。
【0014】L/UL機構を備えた場合、装置全体の消
費電力は低減するが、その場合においても、L/UL回
数を増加させると消費電力の低減効果が少なくなるの
で、ノートパソコンに適用した場合のように、バッテリ
の寿命を延ばすためにはL/UL回数を減少させる必要
がある。
【0015】本発明の目的は、ホストから時間間隔をも
って不連続に発行される記録命令に対するディスクへの
アクセス回数を低減することによりヘッドの浮上時間や
L/UL回数を低減し、長期間稼動時における摺動信頼
性に優れた記憶装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の記憶装置は、情報記録媒体と、この記録媒体
に情報の記録/再生を行うヘッドと、ホストから発行さ
れる記録命令に対応する情報を所定の条件を満たすまで
一時的に格納する格納手段と、情報を一括して前記記録
媒体に記録するコントローラとを備え、ホストから記録
命令を受けた際にこの記録命令に対応する情報を一時的
に格納し、情報記録媒体に情報を記録するヘッドが媒体
上に有るか否かを判断し、ヘッドが媒体上にある場合に
は記録命令に対応する情報を情報記録媒体に書き込むこ
とにより達成される。
【0017】その際に、記憶媒体上への記録再生動作を
実施していない状態では、ヘッドを記憶媒体面から退避
させるロード・アンロード機能を有することが望まし
い。
【0018】最近のソフトウエアでは一定時間毎にファ
イルのセーブを行ったり、一定時間毎サーバ等から最新
の情報を引き出して記憶媒体上のデータを更新したりす
る機能を有するものが多く、所定の時間間隔を持ってホ
ストからディスクに記録命令が発行される場合が多くな
ってきている。このため、長期間稼動時の記憶装置の摺
動信頼性を向上させるためには、ホストから時間間隔を
もって不連続に発行される記録命令に対して、実際の記
憶媒体へのアクセス回数を低減して、ヘッドの浮上時間
を低減することが重要である。またL/UL機構を搭載
した記憶装置においては、記憶媒体へのアクセス回数を
低減することにより、L/UL回数の低減も図ることが
でき、摺動信頼性向上に大きく寄与することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて、本発明を詳細
に説明する。
【0020】本発明を適用した記憶装置の一例として、
磁気ディスク装置10を用いてその構成を説明する。磁
気ディスク装置10の概略構成を図1に示す。磁気ディ
スク装置10は、記録媒体である2.5型の磁気ディス
ク1と、磁気ディスク1に記録再生を行う磁気ヘッド
2、記録再生を行うためのRW(リード/ライト)回路
4、ホスト11から命令を受けこの命令をRW回路4に
中継する事で磁気ディスク1に対する記録再生動作を制
御するコントローラ3を有する。更に磁気ディスク1の
回転機構、磁気ヘッド2の移動(L/UL動作を含む)
機構等(図示せず)より構成されている。
【0021】磁気ディスク装置10は、磁気ディスク1
を回転させた時の空気流によって磁気ヘッド2を微小間
隔で磁気ディスク1上に浮上させ、この状態で記録再生
を行う。磁気ディスク装置10の記録密度を向上させる
ためには、磁気ヘッド2と磁気ディスク1との間隔(一
般に浮上量と称される)は小さい程良い。そのため、磁
気ディスク装置10における浮上量は、50nm以下の
極めて小さな浮上量としている。
【0022】図示してないが、磁気ディスク装置10は
磁気ディスク枚数2枚及び磁気ヘッド本数4本を備え記
録容量約6.5GBのものとする。
【0023】磁気ディスク装置10は、磁気ヘッド2が
磁気ディスク1に記録・再生等でアクセスしていない非
動作時に、磁気ヘッド2を磁気ディスク1から退避させ
るロード・アンロード(以下L/ULと称する)機構を
備えている。ここで、磁気ヘッド2が磁気ディスク1の
上に浮上している状態をロード状態、磁気ディスク1円
周の外側にある状態をアンロード状態という。ここで磁
気ヘッド1がアンロードするまでの時間(非動作時間)
の設定は自由であるが、短すぎるとL/ULの回数が増
加し、長すぎると磁気ヘッド2が磁気ディスク1上を浮
上している時間が増加する。このようなバランスを考え
ると、アクセスが無くなってからアンロードするまでの
時間は5〜10秒くらいが適当である。本実施例では、
6秒間磁気ディスク1に対してアクセスが無い場合、ア
ンロードする設定とした。
【0024】このL/ULはコントローラ3により制御
され、非動作時間等もこのコントローラ3によって制御
される。また、非動作時間とは磁気ヘッド1の動作が終
了した時点から計測する場合と、ホストなどからバッフ
ァメモリ6(後述)にアクセスが無くなった時点から計
測する場合との二通りが考えられる。前者の場合は省電
力には適するが、バッファメモリ6に目的のデータが無
く、磁気ディスク1から読み出す際に処理が遅くなる。
使用者の要望等に合わせ何れを選んでもよい。この非動
作時間はホスト11から設定するようにしてもよいし、
予め本磁気ディスク装置に固定的に設定しても良い。
【0025】磁気ディスク装置10は、揮発メモリより
なるリードキャッシュやライトキャッシュに用いられる
512kBのバッファメモリ6を有する。このバッファ
メモリ6は、頻繁に再生が行われる情報を一時的に格納
するリードキャッシュ機能を有する。また、バッファメ
モリ6は、ホスト11からの記録命令に対して不揮発性
メモリ5への情報記録に先立ち、一時的に記録情報を格
納するライトキャッシュ機能を有し、一度バッファメモ
リ6に格納された情報を不揮発性メモリ5上に再度格納
する。尚、このバッファメモリ6は設けなくともよい。
【0026】更に磁気ディスク装置10は、コンピュー
タ等の上位機種(ホスト11)に接続され、ホスト11
が発行する命令によって制御される。本発明の磁気ディ
スク装置10では、ホスト11からの記録命令を一時的
に格納するための手段として256kBの記録命令一時
格納用不揮発性メモリ(以下、不揮発性メモリ)5を有
する。一時格納用として不揮発性のメモリを用いること
により、停電等で突然電源が遮断された場合でも、まだ
磁気ディスク1に書き込まれていない記録情報の消失を
防止することができる。
【0027】上記構成において、磁気ディスク装置10
のコントローラ3は、ホスト11からの記録命令発行を
コントローラ3が受領した場合、まずバッファメモリ6
上に記録を実行する。バッファメモリ6への記録確認時
点でコントローラ3はホスト11に対して記録命令の終
了を報告する。その後コントローラ3は、バッファメモ
リ6に記録した情報を不揮発性メモリ5上に記録し、バ
ッファメモリ6の記録を消去する。その後2番目以降の
記録命令がホスト11から発行されると、同様にして記
録命令は不揮発メモリ5上に記録・蓄積される。
【0028】この繰り返しにおいて、所定の条件が満た
された場合に、コントローラ3は不揮発メモリ5に記録
された情報を一括して磁気ディスク1に記録する。そし
てコントローラ3は、磁気ディスク1に記録が終了した
不揮発性メモリ5の情報を消去する。
【0029】バッファメモリ6を用いない場合には、ホ
スト11からの記録命令発行をコントローラ3が受領し
た場合、まず不揮発性メモリ5上に記録が実行される。
記録が完了するとコントローラ3は、ホスト11に対し
て記録命令の終了を報告する。その後2番目以降の記録
命令がホスト11から発行されると、同様に不揮発性メ
モリ5に記録される。
【0030】不揮発性メモリ5に記録した情報を磁気デ
ィスク1への記録する場合は、磁気ヘッド2が磁気ディ
スク1上にロードされて記録が実行される。磁気ディス
ク1への情報書き込みを完了した時点で、不揮発性メモ
リ5内の一時保存情報は消去され、次の書き込み命令に
備える。これら一連の動作において、ホスト11からの
n回の記録命令に対する磁気ヘッド2の浮上時間は、ロ
ード開始からアンロード完了迄の時間で与えられる。ま
た、この間のL/UL回数は1回のみである。浮上時間
及びL/UL回数低減の観点からは、上記のnを大きく
して、できるだけ多くの記録命令を一括して磁気ディス
ク1に書き込むことが望ましい。
【0031】実際の磁気ディスク装置10の動作時にお
いては、記録命令のみが発行されることはなく、再生命
令が入り、この再生命令を実行する過程でL/UL動作
が行われる場合が有る。また、命令の発行間隔も大きく
変動するため、仮に記録命令のみと考えても、命令の発
行間隔が短い場合には次の記録命令までの間にL/UL
動作が行われない場合も有る。この様にホスト11から
の記録命令の回数に対しL/UL回数を減らすために
は、不揮発性メモリ5に貯えられた情報を、一括して磁
気ディスク1に記録するタイミング判定が重要である。
【0032】浮上時間及びL/UL回数を低減するため
には、不揮発性メモリ5にできるだけ多くの記録命令を
格納して、それらを一括して磁気ディスク1に書き込め
ばよい。磁気ディスク1に書き込むタイミングとして
は、不揮発性メモリ5の残容量が、次の記録情報を保存
するに十分でなくなった時である。
【0033】しかし、磁気ディスク装置10がホスト1
1からの記録命令以外の命令、例えば再生命令等によっ
て、磁気ヘッド2が磁気ディスク1上にロードされて、
磁気ディスク1への書き込みが直ちに可能な状態となっ
た場合には、磁気ディスク1への書き込み実行に伴うL
/UL回数の増加が生じない。その上書き込み終了時点
で不揮発性メモリ5内の一時保存情報が消去されるた
め、次の一括書き込みまでを遅らせることができる。
【0034】或いは、磁気ヘッド2がロード状態の時に
ホスト11から記録命令が発せられたときには、コント
ローラ3はバッファメモリ6或いは不揮発性メモリ5に
記録することなく、直接磁気ディスク1に記録を行って
もL/UL回数の増加が生じない。更に一度バッファメ
モリ6或いは不揮発性メモリ5に記録せず、直接磁気デ
ィスク1に記録することによりシークエンスライト性能
に影響を与えなくて済む。
【0035】この様に不揮発性メモリ5の容量を増加し
たところでL/UL回数がより減少するとは限らない。
よって不揮発性メモリ5の容量は使用される磁気ディス
ク装置10の信頼性要求度、使用条件、コスト等に応じ
て容量を決定すればよい。
【0036】また、磁気ディスク装置10がホスト11
より停止命令(スタンバイ状態やスリープ状態への移
行)を受けた場合には、停止処理及び電源遮断状態が非
常に長期間続いた後の起動処理の中で万一の情報の消失
の危険性を防止するために、停止命令受領時に磁気ディ
スク1への書き込みを実行することが望ましい。
【0037】上記停止時の磁気ディスク1への書き込み
を行う場合でも、停電等で突然電源が遮断された場合に
は磁気ディスク1への書き込みは行われない。このた
め、次回の起動時にその処理の中で、不揮発性メモリ5
内に磁気ディスク1への書き込みが終了していない情報
が有るかを確認し、もしある場合には、その時点で磁気
ディスク1への書き込みを実行する。
【0038】以上の観点から纏めると、製品への適用を
考慮した場合には、以下の4条件のいずれかが満たされ
た場合に、コントローラ3は、ホスト11からの記録命
令はバッファメモリ6を経由して不揮発性メモリ5に一
時的に格納した情報を、一括して磁気ディスク1に書き
込む。
【0039】(1)不揮発性メモリ5の残容量が、記録
すべき情報を保存するのに十分でない場合または残容量
がその総容量に対して一定比率(例えば80%)以下と
なった場合。
【0040】(2)磁気ディスク装置10がホスト11
からの記録命令以外の命令によって、磁気ヘッド2が磁
気ディスク1上にロードされ、磁気ディスク1への情報
記録が直ちに可能な状態となった場合。(磁気ヘッド2
が磁気ディスク1上で浮上状態となった場合。) (3)磁気ディスク装置10がホスト11からスタンバ
イまたはスリープ命令といった停止命令を受領した場
合。
【0041】(4)磁気ディスク装置10の起動時に、
不揮発性メモリ5中に記録情報が残存している場合。
【0042】尚、不揮発性メモリ5の残容量よりも大き
い情報の記録命令がホスト11より発行された場合に
は、その情報はコントローラ3或いはバッファメモリ6
より直接磁気ディスク1に記録をする。その際のロード
動作を利用して不揮発性メモリ5内の情報も併せて記録
する事でL/UL回数を削減する。
【0043】磁気ディスク装置10では、ホスト11を
接続して磁気ディスク装置10を起動後、磁気ヘッド2
がアンロードされた状態で、L/UL動作を実行するに
十分な時間間隔(例えば1分間)をもって、単発の記録
命令(例えば1セクタのライトコマンド)のみをホスト
から断続的に発行した場合、不揮発性メモリ5の残容量
が記録情報を保存するに十分でない場合または残容量が
総容量に対して一定比率以下となった場合以外には磁気
ディスク1への書き込みのためのアクセスを行わない。
このため、所定時間間隔毎に行われるホスト11からの
記録命令の発行に対して、殆どの場合磁気ヘッド2のロ
ード動作を行わず、磁気ヘッド2はアンロードされたま
まとなる。
【0044】ホスト11からの命令の発行形態によって
は上記の浮上時間、L/UL回数低減の効果は量的には
変化するが、その場合でも時間的に不連続に発行される
記録命令を一時的に保存して、磁気ディスク1に一括し
て連続的に書き込みをすることにより、浮上時間及びL
/UL回数を低減する効果が全く損なわれることはな
い。
【0045】図2は、所定間隔でホスト11から不連続
に記録命令が発行された場合における応答時における本
発明の磁気ディスク装置10と従来の磁気ディスク装置
とのL/UL回数の比較して示している。ここで従来の
磁気ディスク装置とは不揮発性メモリ5を有しない装置
のことである。この比較例では、記録命令を一時的に格
納するバッファメモリ及びバッファメモリ使用したライ
トキャッシュ機能は設けていない。
【0046】図2の各記録命令の時間間隔は、ホストの
ソフトウェアによる自動ファイルセーブ動作を仮定し
て、単発の記録命令が十分な時間間隔(例えば数十秒か
ら数分程度)を想定している。この程度の時間間隔で
は、記録命令終了時点で磁気ヘッド2がロードされてい
た場合でも、次の記録命令受領までにアンロード処理が
実行される。
【0047】従来の磁気ディスク装置では、ホストが発
行した最初の記録命令201をコントローラが受領する
と、磁気ディスクへの記録命令202を発行する。記録
時に磁気ヘッドがアンロード状態にある時は、記録命令
202によって磁気ヘッドがロードされる。磁気ヘッド
が磁気ディスク上にロードされた後に磁気ディスクへの
記録203が開始される。白抜きの四角形は磁気ディス
ク1に記録203がされていることを示す。磁気ディス
クへの記録203が完了し、この記録完了204をコン
トローラが確認したら、ホストに対して記録命令の終了
報告205が返され、一連の動作が完了する。次の記録
命令211までの時間間隔が十分に大きいので、ヘッド
はアンロードされ、待機状態に入る。その後次の記録命
令211がホストから発行されると、同じ動作がくり返
される。尚、磁気ヘッドによる磁気ディスクへのアクセ
スがなくなってからアンロードする迄の時間は、実施例
と同様に6秒とする。
【0048】ホストから同じ記録命令を発行すれば、所
定時間間隔毎に行われる記録命令の発行に対して毎回ロ
ード動作が行われ、ディスクへの記録を実行し、その後
所定の待ち時間経過後にヘッドはアンロードされる。
【0049】これら一連の動作において、n回目の記録
命令221までの間におけるヘッドの浮上時間は、ロー
ド開始からアンロード完了までの時間をTとすればT×
nで与えられる(但しTは記録するデータ量により変動
する値である)。またこの間のL/UL回数はn回で与
えられる。ライトキャッシュ機能を備えた場合でもディ
スクに記録されるタイミングこそ異なるものの、L/U
L回数は変わらない。
【0050】一方、本発明の磁気ディスク装置10で
は、ホスト11から発行された最初の記録命令251を
コントローラが受領した場合、コントローラ3は不揮発
メモリ5に記録命令252を発行し不揮発メモリ5上に
記録254が実行される。不揮発メモリ5への記録完了
255をコントローラ3が確認した時点で、コントロー
ラ3はホスト11に対して記録命令の終了報告256を
発行する。その後次の記録命令261がホスト11から
発行されると、同様に不揮発メモリ5上に情報は記録2
64される。
【0051】この繰り返しにおいて、先に示した所定の
条件が満たされた場合(本説明図ではn回目の記録命令
271受領時)に、コントローラ3は不揮発メモリ5に
記録された情報を一括して磁気ディスク1に記録する命
令273を発行する。
【0052】記録命令273によって磁気ヘッド2がロ
ードされる。磁気ヘッド2が磁気ディスク1上にロード
された後に不揮発メモリ5に記録された情報の一括した
記録274が開始される。記録274が終了するとコン
トローラは記録完了275を受け、ホストに対し終了報
告276を発行し不揮発メモリ5に記録した情報を消去
する。記録272においては磁気ディスク1に記録する
情報は記録命令一つ分ではないために、記録274に要
する時間は従来例と比べて長くなる。そのために記録完
了275及び終了報告276も従来例と比べて遅れる。
しかし、終了報告276の遅れは、バッファメモリ5を
使用したライトキャッシュ機能を設ける事により従来例
と同程度にする事が可能である。よって磁気ディスク装
置10の処理速度向上の観点からは、不揮発性メモリ5
とバッファメモリ6とを併用することが望ましい。
【0053】尚、図2においては、コントローラ3は不
揮発メモリ5に対する記録命令272を発行した後に磁
気ディスク1に記録する命令273を発行し、その後記
録命令272の情報を含めて一括して不揮発メモリ5に
記録された情報を磁気ディスク1に記録していることを
表すため、命令273が不揮発メモリ5から出ているよ
うに表している。しかし、記録命令272発行の際に所
定の条件が満たされたと言う情報をコントローラ3が受
領した場合には、記録命令272を発行することなく、
記録命令273を発行し不揮発メモリ5に記録された情
報を磁気ディスク1に記録すると共に記録命令271の
情報を不揮発メモリ5に記録することなく磁気ディスク
1に記録するようにしてもよい。
【0054】本発明の磁気ディスク装置10は、上記の
ように磁気ディスク1に記録を行なう事により、ホスト
11から時間間隔を持って不連続に発行される記録命令
に対して、磁気ヘッド2のL/UL回数を1/nに減少
させること、及び磁気ヘッド2の浮上時間を減少させる
ことができる。これによって、長時間のヘッドの浮上に
伴う摺動信頼性の劣化や、L/UL動作による摺動信頼
性の劣化を大幅に軽減することができる。さらには不必
要なL/UL動作を行わないことにより、磁気ディスク
装置の消費電力を低減する。
【0055】図2では説明を簡単にするため、単発の記
録命令が時間間隔をおいて発行される場合を示してい
る。時間的に連続する複数の記録命令のセットが、時間
間隔をおいて発行される場合でも略同じ動作となる。つ
まり、上記説明中の記録命令の回数を、時間的に連続す
る複数の記録命令のセットの数と考えれば、磁気ディス
ク装置の応答は略同じ動作となる。
【0056】尚、本願発明において、ホスト11からの
命令の発行時間間隔は重要な因子となる。本発明におい
て、コントローラ3がホスト11からの命令を受領し、
その命令処理が完全に完了する以前に次の命令が発行さ
れ、命令の受領待ち及び処理待ち状態が発生する場合
を、時間的に連続的な命令と称する。一方、コントロー
ラ3がホスト11からの命令を受領し、その命令処理を
実行するに十分な時間経過後に次の命令が発行される場
合を、時間的に不連続な命令と称する。
【0057】よって、従来例では不連続な命令であって
も磁気ヘッドがアンロードする以前に次の命令が入って
来る事もあるので、ホスト11から不連続な命令を受領
した場合のL/UL回数はn回未満となることもある。
【0058】本発明において、不揮発性メモリ5に一時
保管された情報に対して再生命令が発行された場合に
は、不揮発性メモリ5から直接情報を読み込んでよい。
この場合不揮発性メモリ5は疑似的にリードキャッシュ
と同様の機能をもたらし、処理速度向上の効果が得られ
る。ただし、不揮発性メモリ5には、磁気ディスク1に
書き込む前の情報しか保管しておらず、また一般に不揮
発性のメモリの読み出し応答速度は、通常リードキャッ
シュに用いられる揮発性のメモリよりも遅い場合が多
い。そのためにも揮発性メモリからなるバッファメモリ
6を用いて、磁気ディスク1からの読み出し情報を一時
的に格納するリードキャッシュ機能を併用することが望
ましい。
【0059】既に説明したように、リードキャッシュは
磁気ディスク1上でアクセス頻度の高い読み出し情報を
バッファメモリ6上に一時的に格納し、同じ情報の再生
命令が来た時に磁気ディスク1にはアクセスせず、バッ
ファメモリ6から情報を引き出すものである。これによ
れば処理速度の向上とともに、磁気ディスク1へのアク
セス頻度を低減できるため、本発明と併用すれば磁気ヘ
ッド2の浮上時間とL/UL回数を一層低減することが
できる。
【0060】本実施例及び比較例の磁気ディスク装置を
市販のノートパソコンに内蔵し、パソコンのCPUをホ
ストとし、市販のバッテリー寿命評価ツールにより、ホ
ストからの命令に対する磁気ディスク装置の応答を調査
した。尚、磁気ディスク装置をノートパソコンの外付け
とした場合でも結果は同様である。
【0061】バッテリー寿命評価ツールは、磁気ディス
ク装置に対して所定パターンで再生及び記録命令を発行
するものである。その間の磁気ディスク装置の応答は、
磁気ディスク装置が消費する電流値をカレントプローブ
によりモニタすることで行った。ロード動作及びアンロ
ード動作が行われる場合は、特徴的な電流パターンとな
るため、電流値をモニタすることでL/ULの実行状態
を正確に計測できる。これからL/UL回数及びロード
動作からアンロード動作までの時間の積算として磁気ヘ
ッドが磁気ディスク上に滞在する浮上時間を算出した。
【0062】実施例及び比較例の磁気ディスク装置につ
いて、全く同じノートパソコンを用い、同条件で1時間
の試験を実施した。測定結果を図3に示す。
【0063】実施例の磁気ディスク装置では比較例に比
べ、L/UL回数で約62%、ヘッド浮上時間で約41
%の低減ができることが判った。今回用いたバッテリー
寿命評価ツールでは、実際の磁気ディスク装置の使用状
態を模擬して、記録命令と再生命令が入り混ざって発行
される。このため、図2に示した様に記録命令のみが発
行された場合に比べて、磁気ディスク装置の応答はより
複雑となる。
【0064】そこで実施例の磁気ディスク装置につい
て、ホストからの命令をバスモニタにより調査し、実際
にロード動作が行われる直前の命令内容を調べた結果、
その全てが再生命令に対応しており、記録命令によって
ロード動作が行われることはないことが判った。これ
は、今回の試験条件が記録命令と再生命令を混在して発
行するものであったため、上記した不揮発メモリに格納
された情報を一括してディスクに書き込む条件のうち
(2)の条件が頻繁に起ったためである。
【0065】本試験条件での磁気ディスク装置の応答を
模式的に図4に示す。なお図4では、簡単のためリード
キャッシュ及びライトキャッシュを用いていない場合を
示している。図中Wは記録命令発行を、Rは再生命令発
行を、Lはヘッドのロード動作実行を、ULはヘッドの
アンロード動作実行をそれぞれ示す。またディスクの線
上に示した太線は、ヘッドが浮上している期間を示し、
不揮発メモリの線上に示した太線は、不揮発メモリ中に
記録命令が一時保存されている期間を示す。
【0066】従来の磁気ディスク装置では、記録命令及
び再生命令の発行毎にディスクへアクセスが生じる。そ
の時ヘッドがロード状態になければ、ロード動作が行わ
れる。その後所定時間命令の発行がなかった場合、ヘッ
ドのアンロード動作が実行される。一方本発明の磁気デ
ィスク装置では、記録命令受領時は不揮発メモリに情報
を書き込むのみで、再生命令によってヘッドがロードさ
れ再生命令が完了した時点で、上記(2)の判定条件に
より一時保存された情報を一括してディスクに書き込
む。図4から、実施例を比較例と比べ、ヘッド浮上時間
及びL/UL回数が低減されていることが理解できる。
【0067】この様に、磁気ディスク装置の使用状態を
模擬して記録命令と再生命令を混在して発行した場合に
おいても、本発明による浮上時間及びL/UL回数を低
減する効果は顕著に現れており、実際の磁気ディスク装
置の使用状態においても、本発明の有効性を確認した。
【0068】次に上記実施例と比較例の磁気ディスク装
置を各々10台ずつ準備し、5,000時間までの長期間
の信頼性加速試験により、本発明の効果を検証した。試
験条件は環境温度70℃の高温苛酷条件とし、上記バッ
テリー寿命評価ツールと同様の命令を連続的に発行し、
エラー発生までの時間を監視した。ただし、本試験で
は、評価時間を短縮するため、上記バッテリー寿命評価
ツールの命令発行パターンの内、長時間命令を発行しな
い空白部分を除いた命令発行パターンを用いた。この命
令発行パターンでの単位時間当たりのL/UL回数及び
ヘッド浮上時間は、表1に示した場合の約2倍である。
【0069】比較例の磁気ディスク装置では、4,00
0時間付近で10台中2台がエラー発生により停止し
た。磁気ディスク装置を分解して調査した結果、ヘッド
の素子部分近傍に汚れが付着しており、これによってエ
ラーが生じていることが判った。汚れ成分の分析結果、
装置内のコンタミネーション成分である有機化合物と、
L/UL用のランプ摩耗粉と同定される成分が検出され
た。比較例での4,000時間稼動時点でのL/UL回
数は約720k回,ヘッド浮上時間は約3,000時間で
ある。残り8台は5,000時間終了までエラー発生は
なかったが、分解調査の結果、上記エラー発生装置程で
はないものの、ヘッドへの汚れ付着が認められた。比較
例での5,000時間終了時点でのL/UL回数は約9
00k回,ヘッド浮上時間は約3,700時間である。
【0070】一方実施例の磁気ディスク装置では、5,
000時間終了後もエラー発生は認められなかった。分
解調査の結果、ヘッドには若干の汚れ付着が認められた
が、比較例のエラー発生なしの装置と比べても付着量は
軽微であった。実施例での5,000時間終了時点での
L/UL回数は約340k回、ヘッド浮上時間は約2,2
00時間である。
【0071】以上の様に、本発明によれば、L/UL回
数とヘッド浮上時間を低減することにより、長期間の摺
動信頼性に優れた磁気ディスク装置を得ることができ
た。
【0072】尚、上記説明においては、L/UL機構を
搭載した磁気ディスク装置10の場合を例に示したが、
コンタクトスタートストップ(CSS)方式の磁気ディ
スク装置に対しても本発明は適用できる。CSS方式の
磁気ディスク装置においても、長期間命令が発行されな
い場合スタンバイに移行する機能を有するものが多い。
この場合、スタンバイ移行後にホストより記録命令が発
行された場合、スピンドルを再起動してヘッドを浮上さ
せディスクに情報を書き込む必要が有る。本発明によれ
ば、不揮発メモリに書き込むのみで、スピンドルの再起
動が不要となり、浮上時間及びCSS回数を低減するこ
とにより摺動信頼性向上に大きく寄与できると共に、消
費電力をも低減することができる。
【0073】CSS方式の場合には、先に挙げた4条件
のうち、(2)の「磁気ヘッド2が磁気ディスク1上に
ロードされ」の部分が必要無くなり、単に「磁気ヘッド
2が磁気ディスク1上で浮上しており、磁気ディスク1
への情報記録が直ちに可能となった場合」のみとなる。
【0074】また、磁気ディスクに限らず光ディスク、
光磁気ディスク等、摺動信頼性向上を必要とする記録媒
体に対しても有効である。更に摺動信頼性向上が必要無
くとも消費電力低減を必要とする記録媒体を用いた装置
にも有効でありるため、磁気テープや紙テープのような
回転記録媒体に限らない記録媒体にも有効である。
【0075】また、不揮発性メモリ5の機能をバッファ
メモリ6の追加機能として持たせてもよい。その場合に
は、磁気ディスク1に記録前に磁気ディスク装置10が
停電になると情報が消えてしまう。しかし、磁気ディス
ク1に情報を書き込むだけの電力を供給できるバックア
ップ電源を設ければ情報消失を防ぐ事が出来る。揮発性
のメモリであるバッファメモリ6に不揮発性メモリ5の
機能を持たせる事により、磁気ディスク1へ一括して記
録する際の時間を短縮する事が出来る。また、揮発性の
メモリへの記録の書き込みはバイト単位で行う事が出来
る。そのためメモリ容量を有効に活用でき、一次格納す
る情報量を同じ容量の不揮発性メモリを使用した場合に
比べ多くする事が出来る。
【0076】また、不揮発性メモリ5を磁気ディスク装
置1内部ではなく、ホスト11と磁気ディスク装置10
との間、或いはホスト11内部に設けてもよい。具体的
に説明すると、ホスト11をパソコンとした場合、パソ
コン内のキャッシュに磁気ディスク1に記録する命令を
溜めておき、纏めて書き込み命令を磁気ディスク装置1
0に発行する事でL/UL回数を削減する。
【0077】以上のように、本願発明の適用範囲は広範
囲に渡るが、要はホストからキャッシュメモリ等一時的
な記憶装置への書き込み命令と、この一時的な記憶装置
から記録装置への書き込み命令とが同期せず、一時的な
記憶装置にてホストからの書き込み命令を複数纏めて記
録装置に発行すれば本願発明を達成する事が出来る。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、ホストからの記録命令
を一時的に格納する不揮発メモリを搭載し、一時格納さ
れた情報を一括して磁気ディスクに書き込むことで、L
/UL方式の磁気ディスク装置のL/UL回数、ヘッド
浮上時間を大幅に低減できる。これにより摺動信頼性の
高い磁気ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の概略構成を示す模
式図である。
【図2】ホストからの記録命令に対する応答の違いを示
す図である。
【図3】L/UL回数及びヘッド浮上時間を測定した結
果である。
【図4】ホストからの記録及び再生命令に対する応答の
違いを示す図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、2…磁気ヘッド、3…コントロー
ラ、4…RW回路、5…記録命令一時格納用不揮発性メ
モリ、6…バッファメモリ、10…磁気ディスク装置、
11…ホスト。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体と、この記録媒体に情報の記
    録/再生を行うヘッドと、ホストから発行される記録命
    令に対応する情報を所定の条件を満たすまで格納する格
    納手段と、前記情報を一括して前記記録媒体に記録する
    コントローラとを備えた記憶装置。
  2. 【請求項2】前記所定の条件とは、前記記録媒体への再
    生命令が発行されたときである請求項1記載の記憶装
    置。
  3. 【請求項3】前記所定の条件とは、前記記録媒体へ前記
    情報を記録するヘッドが前記記録媒体上に浮上している
    ときである請求項1記載の記憶装置。
  4. 【請求項4】前記所定の条件とは、前記ホストから装置
    の停止命令を受けたときである請求項1記載の記憶装
    置。
  5. 【請求項5】前記記憶装置はロード・アンロード機構を
    備え、前記所定の条件とは前記ヘッドがロード状態であ
    る請求項1記載の記憶装置。
  6. 【請求項6】ホストからの記録命令を受けるコントロー
    ラと、前記情報を保管するメモリと、このメモリに保管
    した前記情報を記録媒体に書き込む手段とを備え、 前記コントローラがホストからの記録命令を受ける回数
    と、前記書き込み手段が前記記録媒体へ書き込みを行う
    回数とが異なる記憶装置。
  7. 【請求項7】前記書き込み手段が前記記録媒体へ書き込
    みを行う回数は、前記コントローラが前記ホストから記
    録命令を受ける回数よりも少ない請求項6記載の記憶装
    置。
  8. 【請求項8】ホストから発行される記録命令を受けるス
    テップと、 この記録命令を受けた際に情報記録媒体に情報を記録す
    るヘッドが媒体上で浮上状態に有るか否かを判断するス
    テップと、 前記ヘッドが媒体上にある場合には前記記録命令に対応
    する情報を前記情報記録媒体に書き込み、前記ヘッドが
    媒体上で浮上状態に無い場合には前記記録命令に対応す
    る情報を一時的に格納するステップと、を有する情報記
    録方法。
  9. 【請求項9】ホストから発行される記録命令を受けるス
    テップと、 前記記録命令に対応する情報をメモリに格納するステッ
    プと、 情報記録媒体に情報を記録するヘッドが媒体上で浮上状
    態に有るか否かを判断するステップと、 前記ヘッドが媒体上で浮上状態にある場合には前記記録
    命令に対応する情報を前記メモリから前記情報記録媒体
    に書き込むステップと、を有する情報記録方法。
  10. 【請求項10】情報記録媒体である磁気ディスクと、こ
    の磁気ディスクにホストからの記録命令に対応する情報
    を記録する磁気ヘッドと、前記ホストからの記録命令を
    受けるコントローラと、前記情報を書き込む揮発性メモ
    リと、この揮発性メモリに書き込んだ情報を格納する不
    揮発性メモリとを備え、前記コントローラは前記不揮発
    性メモリに格納した複数の前記情報を前記磁気ディスク
    に一括して記録する磁気ディスク装置。
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