JP2001249492A - トナー用樹脂組成物および乾式トナー - Google Patents
トナー用樹脂組成物および乾式トナーInfo
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Abstract
き、かつ、流動性の低下が少なく、連続コピー時にベタ
画像の白抜けや画像濃度低下等のトラブルのないトナー
を提供する。 【解決手段】 2種のポリエステル(A)および(B)
と、軟化点が80〜170℃のポリオレフィン樹脂
(1)にSP値が10.6〜12.6のビニル系樹脂
(2)がグラフトした構造を有するグラフト重合体
(C)からなることを特徴とするトナー用樹脂組成物。
Description
録、静電印刷などに用いられる乾式トナーおよびこれに
用いられるトナー用樹脂組成物に関する。
より支持体上に定着される。その際、省エネルギー化、
複写機等の装置の小型化の観点から、従来よりもいっそ
う高い定着温度でもトナーが熱ロールに融着せず(耐ホ
ットオフセット性)、かつ定着温度が低くてもトナーが
定着できること(低温定着性)が求められている。従
来、結着樹脂に架橋樹脂を用いて耐ホットオフセット性
を向上する手段や、結着樹脂の分子量分布を広げること
で低温定着性と耐ホットオフセット性を両立させようと
する手段がとられてきた。また、耐ホットオフセット性
を向上させるため、離型剤が従来から用いられている。
特に、トナーバインダーとしてスチレン系樹脂を用いた
トナーにおいては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系離型剤や、これらポ
リオレフィン系樹脂にスチレン系樹脂をグラフトさせた
樹脂組成物が有効であることが知られている(例えば特
公昭52−3304号公報、特公平7−82255号公
報等)。
優れることからスチレン・アクリル系樹脂とともにトナ
ーバインダーとして利用されている。低温定着性と耐ホ
ットオフセット性を両立させるためには、ポリエステル
系樹脂の分子量分布を拡大することが必要であり、従来
3官能以上の多官能モノマーを用いて架橋することで耐
オフセット性を向上させる方法が知られている。しかし
この方法を最近の高速機に対応するトナーに用いても低
温定着性、耐高温オフセット共に不充分である。低分子
量重合体と高分子量体をそれぞれ合成してトナー化時に
ブレンドするという方法も提案されているが定着性と耐
ホットオフセット性を両立するために低分子重合体と高
分子重合体の溶融粘度差を拡大していくと顔料、離型
剤、CCAの分散が不良となり画質が低下したり、ラン
ニング中にかぶり等のトラブルが発生しやすいという問
題が発生する。特に離型剤である低分子量ポリエチレ
ン、低分子量ポリプロピレンや低融点のWAX類は、ポ
リエステル系樹脂との相溶性がスチレン・アクリル系樹
脂に比べて低いので、分散性が乏しい上、重合体の粘度
差が大きいと均一分散が特に困難となり、トナーの流動
性が低下するとともに、連続コピーをとるとベタ画像の
白抜けの発生、画像濃度の低下等のトラブルを発生する
問題点がある。
という問題を解決するため、酸化型ポリプロピレン(例
えば特公昭43−9367号公報)やマレイン酸変性ポ
リプロピレン(例えば特開昭48−46689号公報)
などを離型剤として使用するものが提案されている。
ような変性した低分子量ポリプロピレン系樹脂は、未変
性物と比較して分散性は向上しておりトナーの流動性低
下等の悪影響は改善されるものの、未変性物と比較して
溶融粘度が高くなるために離型剤本来の機能である離型
性が低下してしまい、耐ホットオフセット性が未変性物
よりも劣るという欠点を有しており、いまだ満足できる
ものではない。
性と耐ホットオフセット性が両立でき、かつ、流動性の
低下が少なく、連続コピー時にベタ画像の白抜けや画像
濃度低下等のトラブルのないトナーを開発すべく鋭意検
討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は2
種のポリエステル(A)および(B)と、軟化点が80
〜170℃のポリオレフィン樹脂(1)にSP値が1
0.6〜12.6のビニル系樹脂(2)がグラフトした
構造を有するグラフト重合体(C)からなることを特徴
とするトナー用樹脂組成物である。
ナーに用いられるトナーバインダー成分は2種以上のポ
リエステル(A)および(B)から構成される。
しては、ポリオールとポリカルボン酸との重縮合物など
が挙げられる。ポリオールとしては、ジオール(a)、
3価以上のポリオール(c)およびその低級(炭素数1
〜8)アルカン酸エステルが、ポリカルボン酸として
は、ジカルボン酸(b)、3価以上のポリカルボン酸
(d)およびその酸無水物または低級(炭素数1〜4)
アルコールエステルが挙げられる。
〜1900mgKOH/gのジオール類、具体的には、
アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ルなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールな
ど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノ
ール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフ
ェノールSなど);上記脂環式ジオールの炭素数2〜4
のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上
記ビスフェノール類の炭素数2〜4のアルキレンオキサ
イド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレン
グリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサ
イド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール
類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数
2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価
以上のポリオール(c)としては、水酸基価150〜1
900mgKOH/gのポリオール類、具体的には、3
〜8価またはそれ以上の脂肪族多価アルコール(グリセ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);上記
脂肪族多価アルコールの炭素数2〜4のアルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイドなど)付加物;トリスフェノール類
(トリスフェノールPAなど);ノボラック樹脂(フェ
ノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記
トリスフェノール類の炭素数2〜4のアルキレンオキサ
イド付加物;上記ノボラック樹脂の炭素数2〜4のアル
キレンオキサイド付加物などが挙げられる。これらのう
ち好ましいものは、3〜8価またはそれ以上の脂肪族多
価アルコールおよびノボラック樹脂のアルキレンオキサ
イド付加物であり、特に好ましいものはノボラック樹脂
のアルキレンオキサイド付加物である。
〜1250mgKOH/gのジカルボン酸、具体的に
は、アルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、
セバシン酸、ドデセニルコハク酸など);アルケニレン
ジカルボン酸(マレイン酸、フマル酸など);芳香族ジ
カルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸など)などが挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケニレ
ンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸
および炭素数6〜21のアルキレンジカルボン酸であ
る。またこれらは2種以上を併用しても何ら問題ない。
3価〜6価またはそれ以上のポリカルボン酸(d)とし
ては、酸価150〜1250mgKOH/gのポリカル
ボン酸、具体的には、炭素数9〜20の芳香族ポリカル
ボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)、不飽
和カルボン酸のビニル重合体(スチレン/マレイン酸共
重合体、スチレン/アクリル酸共重合体、α−オレフィ
ン/マレイン酸共重合体、スチレン/フマル酸共重合体
など)などが挙げられる。これらのうち好ましいもの
は、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸であり、特
に好ましいものはトリメリット酸、ピロメリット酸であ
る。なお、ジカルボン酸(b)または3価以上のポリカ
ルボン酸(d)としては、上述のものの酸無水物または
低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステ
ル、イソプロピルエステルなど)を用いてもよい。ま
た、(a)、(b)、(c)、(d)とともにヒドロキ
シカルボン酸(e)を共重合することもできる。ヒドロ
キシカルボン酸(e)としては、ヒドロキシステアリン
酸、硬化ヒマシ油脂肪酸などが挙げられる。
酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比
[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/2、
好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは
1.4/1〜1/1.4である。また使用するポリオー
ルとポリカルボン酸の種類は、最終的に調製されるポリ
エステル系トナーバインダーのガラス転移点が45〜7
0℃となるよう分子量調整も考慮して選択される。
ー用で各々異なる物性が求められており、ポリエステル
系トナーバインダーの設計も異なる。即ち、フルカラー
用には高光沢画像が求められるため、低粘性のバインダ
ーとする必要があるが、モノクロ用の場合には光沢は特
に必要なくホットオフセット性が重視されるため高弾性
のバインダーとする必要がある。
融粘度が互いに異なっていることがトナーの低温定着性
と耐ホットオフセット性を両立させる上で好ましい。フ
ルカラー複写機等に有用である高光沢画像を得る場合
は、高分子量のポリエステル(A)、低分子量のポリエ
ステル(B)ともにジオール(a)、ジカルボン酸
(b)を用いた線状ポリエステルでも、ジオール
(a)、ジカルボン酸(b)に、さらに3価以上のポリ
オール(c)および/または3価以上のポリカルボン酸
(d)を併用した非線状ポリエステルでも構わない。非
線状ポリエステルの場合、3価以上のポリオール(c)
および/または3価以上のポリカルボン酸(d)の比率
は、(c)と(d)のモル数の和が(a)〜(d)のモ
ル数の合計に対して、通常20モル%以下、好ましくは
15モル%以下、さらに好ましくは、10モル%以下で
ある。ポリエステル(A)、(B)のいずれも線状、非
線状を問わないがTHF不溶分を含まないことが好まし
い。THF不溶分を含まないことでより良好な高光沢画
像が得られる。
分子量のポリエステル(A)の数平均分子量(MnA)
は通常1,800〜100万、好ましくは2,000〜
10万、さらに好ましくは5,000〜5万で、重量平
均分子量(MwA)は2万〜500万、好ましくは2万
〜200万、さらに好ましくは2.2万〜12万であ
る。ポリエステル(A)とポリエステル(B)の重量平
均分子量の比(MwA/MwB)は通常1.5〜80
0、好ましくは1.5〜200、さらに好ましくは1.
8〜50、特に好ましくは2〜20である。MwA/M
wBが1.5〜800となることで低温定着性と耐ホッ
トオフセット性の両立が容易となる。(A)と(B)の
数平均分子量の比(MnA/MnB)は通常1.1〜1
00、好ましくは1.5〜20、さらに好ましくは1.
8〜15である。MnA/MnBが1.1〜100とな
ることで低温定着性と耐ホットオフセット性の両立が容
易になる。
の質量比は通常50:50〜10:90で、好ましくは
45:55〜15:85、さらに好ましくは40:60
〜20:80、特に好ましくは40:60〜25:75
である。(A)、(B)の質量比が50:50〜10:
90となることで耐ホットオフセット性と低温定着性の
両立が容易になる。このような分子量差をもったポリエ
ステル(A)、(B)はポリオールとポリカルボン酸の
比率、すなわち水酸基[OH]とカルボキシル基[CO
OH]の当量比[OH]/[COOH]や、3価以上の
ポリオール(c)および/または3価以上のポリカルボ
ン酸(d)の比率で調整できる。[OH]/[COO
H]が1.0に近いほど、また3価以上のポリオール
(c)および/または3価以上のポリカルボン酸(d)
の比率が大きいほど高分子量となる。
を得る場合は、高分子量のポリエステル(A)はジオー
ル(a)、ジカルボン酸(b)とともに3価以上のポリ
オール(c)および/または3価以上のポリカルボン酸
(d)を用いた非線状のポリエステルが好ましく、
(a)、(b)、(c)、(d)の4成分からなるポリ
エステルが特に好ましい。(c)と(d)の両方を用い
ることで耐ホットオフッセト性がより向上する。3価以
上のポリオール(c)および3価以上のポリカルボン酸
(d)の比率は、(c)と(d)のモル数の和が(a)
〜(d)のモル数の合計に対して、通常0.1〜40モ
ル%、好ましくは0.5〜25モル%、さらに好ましく
は1〜20モル%である。(c)と(d)とのモル比
は、特に制限はないが、好ましくは0/100〜80/
20、さらに好ましくは10/90〜70/30であ
る。
(THF)不溶分を通常5〜90質量%、好ましくは1
5〜80質量%、さらに好ましくは20〜70質量%、
特に好ましくは25〜60質量%である。THF不溶分
が5〜90質量%であることで耐ホットオフセット性が
さらに良好になる。またTHF可溶分のGPCにおいて
分子量2000〜200万に極大値を有していることが
好ましく、4,000〜2万に極大値を有すればさらに
好ましい。2,000〜200万に分子量の極大値を有
することで、耐熱保存性および粉体流動性が良好とな
る。ポリエステル(A)のフローテスターで測定された
軟化点は通常120〜230℃、好ましくは131〜2
00℃、さらに好ましくは135〜190℃、特に好ま
しくは160〜180℃である。120〜230℃の軟
化点となることで充分な耐ホットオフセット性と低温定
着性や顔料分散性との両立が容易となる。ポリエステル
(A)の酸価は通常0〜40、好ましくは8〜30であ
る。0〜40の酸価とすることで充分な帯電量、定着性
と帯電量の環境依存性との両立が容易になる。
(a)、ジカルボン酸(b)を用いた線状ポリエステル
でも、ジオール(a)、ジカルボン酸(b)に、さらに
3価以上のポリオール(c)および/または3価以上の
ポリカルボン酸(d)を併用した非線状ポリエステルで
も構わないがTHF不溶分を含有しないことが好まし
い。THF不溶分を含有すると低温定着性が不充分とな
る。ポリエステル(B)のGPC測定で得られる重量平
均分子量は(MwB)は通常800〜2万であり、好ま
しくは1,000〜15,000、さらに好ましくは
2,500〜8,000である。
常80:20〜20:80で、好ましくは60:40〜
25:75、さらに好ましくは49:51〜30:70
である。(A)の比率が80〜20となることで耐ホッ
トオフセット性と低温定着性の両立が容易になる。この
ような分子量差をもったポリエステル(A)、(B)は
ポリオールとポリカルボン酸の比率、すなわち水酸基
[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[O
H]/[COOH]や、3価以上のポリオール(c)お
よび/または3価以上のポリカルボン酸(d)の比率で
調整できる。[OH]/[COOH]が1.0に近いほ
ど、また3価以上のポリオール(c)および/または3
価以上のポリカルボン酸(d)の比率が大きいほど高軟
化点とすることができる。
(B)の製造方法を例示する。ポリエステルは、ポリオ
ールとポリカルボン酸を、テトラブトキシチタネート、
ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存
在下、150〜280℃に加熱し、脱水縮合することで
得られる。反応末期の反応速度を向上させるために減圧
することも有効である。
としては、以下のものなどが挙げられる。 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/テレフタル酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/テレフタル酸/無水マレイン酸重縮合物 (A):ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル
付加物/テレフタル酸重縮合物 (B):ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド4モル付
加物/テレフタル酸重縮合物 (B):ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド4モル
付加物/テレフタル酸重縮合物 (B):ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/テレフタル酸/アジピン酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/フマル酸/無水トリメリット酸重
縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル
付加物/フェノールノボラックのエチレンオキサイド付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/フェノールノボラックのプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸/無水ドデセニルコハク酸/無
水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/無水ドデセニルコハク酸/テレフタル酸/無水
トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モ
ル付加物/フェノールノボラックのプロピレンオキサイ
ド付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル
付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モ
ル付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル
付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (B):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル
付加物/ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付
加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸重縮合物 (10)(A):ビスフェノールAプロピレンオキサイド2
モル付加物/ビスフェノールAプロピレンオキサイド3
モル付加物/フェノールノボラックのプロピレン オキサイド付加物/テレフタル酸/無水トリメリット酸
重縮合物(B):ビスフェノールAプロピレンオキサイ
ド2モル付加物/フマル酸/無水トリメリット酸重縮合
物
0〜170℃のポリオレフィン樹脂(1)にSP値が1
0.6〜12.6のビニル系樹脂(2)がグラフトした
構造を有するグラフト重合体(C)を含有する。ポリオ
レフィン樹脂を構成するオレフィン類としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ヘキ
セン、1−ドデセン、1−オクタデセンなどが挙げられ
る。 ポリオレフィン樹脂(1)としては、オレフィン
類の重合体(1−1)、オレフィン類の重合体の酸化物
(1−2)、オレフィン類の重合体の変性物(1−3)
オレフィン類と共重合可能な他の単量体との共重合体
(1−4)などが挙げられる。(1−1)としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共
重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、プロピレン/
1−ヘキセン共重合体などが挙げられる。また、本発明
においては、ポリマー構造がポリオレフィンの構造を有
していれば良く、モノマーが必ずしもオレフィン構造を
有している必要はない。例えば、ポリメチレン(サゾー
ルワックス等)等も使用することができる。(1−2)
としては、上記(1−1)の酸化物等が挙げられる。
(1−3)としては、上記(1−1)のマレイン酸誘導
体(無水マレイン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸モノブチル、マレイン酸ジメチル等)付加物などが挙
げられる。(1−4)としては、不飽和カルボン酸
[(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸
等]、不飽和カルボン酸アルキルエステル[(メタ)ア
クリル酸アルキル(C1〜C18)エステル、マレイン
酸アルキル(C1〜C18)エステル等]等の単量体と
オレフィン類との共重合体等が挙げられる。これらポリ
オレフィン樹脂(1)のうち、好ましいものは、(1−
1)、(1−2)、(1−3)であり、さらに好ましく
は、ポリエチレン、ポリメチレン、ポリプロピレン、エ
チレン/プロピレン重合体、酸化型ポリエチレン、酸化
型ポリプロピレン、マレイン化ポリプロピレンであり、
特に好ましいものは、ポリエチレンおよびポリプロピレ
ンである。
常80〜170℃であり、好ましくは90〜160℃で
あり、さらに好ましくは100〜155℃である。軟化
点が80℃を超えるとトナーの流動性が良好となり、1
70℃未満で良好な離型効果を発揮する。
2〜10000(mPa・s)であり、好ましくは3〜
7000(mPa・s)、さらに好ましくは5〜450
0(mPa・s)である。
の観点から、(1)の数平均分子量は通常500〜20
000、重量平均分子量は800〜100000であ
り、好ましくは数平均分子量は1000〜15000、
重量平均分子量は1500〜60000、さらに好まし
くは、数平均分子量は1500〜10000、重量平均
分子量は2000〜30000である。
好ましくは3.5以下であり、さらに好ましくは、1.
0以下である。
ィー パラメーター)としては通常10.6〜12.6
(cal/cm3)1/2好ましくは10.6〜12.
0(cal/cm3)1/2、さらに好ましくは10.
7〜11.8(cal/cm3)1/2であり、特に好
ましくは10.8〜11.5(cal/cm3)1/2
である。SP値が12.6を超えても、10.6未満で
もバインダー樹脂とのSP値差が大きくなりすぎワック
スの分散が不良となる。なお、SP値は公知のFedo
rs法で算出できる。
重合体のSP値が10.6〜12.6(cal/c
m3)1/2であるモノマーの単独重合体でもよいが、
(b)単独重合体のSP値が11.0〜18.0、特に
好ましくは11.0〜16.0(cal/cm3)1/
2であるビニル系モノマー(MA),と単独重合体のS
P値が8.0〜11.0、特に好ましくは9.0〜1
0.8(cal/cm3)1/2であるモノマー(M
B)との共重合体がより好ましい。
マー(MA1)、α,β−不飽和カルボン酸類(MA
2)が挙げられる。
トリル、シアノスチレンなどが挙げられる。これらのう
ち好ましいのは(メタ)アクリロニトリルである。(M
A2)としては、不飽和カルボン酸類およびその無水物
[(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸およびその無水物など]、不飽和ジカルボン酸モノ
エステル類[マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノブ
チル、イタコン酸モノメチルなど]などが挙げられる。
これらのうち好ましいものは、(メタ)アクリル酸、不
飽和ジカルボン酸モノエステル類であり、特に好ましい
のは(メタ)アクリル酸およびマレイン酸モノエステル
[マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノブチル]であ
る。
[スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−
ヒドロキシスチレン、p−アセトキシスチレン、ビニル
トルエン、エチルスチレン、フェニルスチレン、ベンジ
ルスチレンなど]、不飽和カルボン酸のアルキル(炭素
数1〜18)エステル[メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートな
ど]、ビニルエステル系モノマー[酢酸ビニルなど]、
ビニルエーテル系モノマー[ビニルメチルエーテルな
ど]、ハロゲン元素含有ビニル系モノマー[塩化ビニル
など]、ジエン系モノマー(ブタジエン、イソブチレン
等)およびこれらの併用が挙げられる。これのうち好ま
しいものはスチレン系モノマー、不飽和カルボン酸アル
キルエステルおよびその併用であり、特に好ましいの
は、スチレンおよびスチレンと(メタ)アクリル酸アル
キルエステルの併用である。
PC測定で得られる分子量は、数平均分子量で1500
〜100000、重量平均分子量で、5000〜200
000であり、好ましいのは数平均分子量で2500〜
50000、重量平均分子量で6000〜10000
0、特に好ましいのは数平均分子量で2800〜200
00、重量平均分子量で7000〜50000である。
〜90℃であり、好ましいのは45〜80℃、特に好ま
しいのは50〜70℃である。Tgが40℃以上で保存
性が良好となり、90℃以下の場合低温定着性が良好に
なる。
ーがグラフトした構造を有するグラフト重合体(C)は
グラフト構造を有するグラフト重合体の他、(1)自体
や(2)自体を含んでいても良い。構成する(1)の成
分はグラフトされているもの、されていないものを含め
て(C)の質量に基づいて通常1〜90質量%、好まし
くは5〜80質量%、である。グラフト重合体中のグラ
フト重合体は例えば重合体をトルエンに加温して溶解し
た後、放冷し析出した未反応のポリオレフィン(1)を
取り除いた後、トルエン溶液を大量のアセトンに滴下し
て析出したグラフト重合体を回収、乾燥させることで得
られる。(C)の中のグラフト重合体の比率は通常1〜
70質量%である。
下の(1)、(2)、及び(1)に(2)を構成するビ
ニル系モノマーがグラフトした構造を有するグラフト重
合体(3)から構成されるものなどが挙げられる。 (1):酸化型ポリプロピレン (2):スチレン/アクリロニトリル共重合体 (1):ポリエチレン/ポリプロピレン混合物 (2):スチレン/アクリロニトリル共重合体 (1):エチレン/プロピレン共重合体 (2):スチレン/アクリル酸/アクリル酸ブチル共重
合体 (1):ポリプロピレン (2):スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸ブチ
ル/マレイン酸モノブチル共重合体 (1):マレイン酸変性ポリプロピレン (2):スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸/ア
クリル酸ブチル共重合体 (1):マレイン酸変性ポリプロピレン (2):スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸/ア
クリル酸2−エチルヘキシル共重合体 (1):ポリエチレン/マレイン酸変性ポリプロピレ
ン混合物 (2):アクリロニトリル/アクリル酸ブチル/スチレ
ン/マレイン酸モノブチル共重合体
例えばまず、ポリオレフィン樹脂(1)をトルエン、キ
シレン等の溶剤に溶解または分散させ、100℃〜20
0℃に加熱した後、(MA)または(MA)と(MB)
の混合物をパーオキサイド系開始剤(ベンゾイルパーオ
キサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイド、ター
シャリブチルパーオキシドベンゾエート等)とともに滴
下重合後、溶剤を留去することにより本発明の樹脂組成
物が得られる。
用いるパーオキサイド系開始剤の量は生成した重合体混
合物の質量に基づいて通常0.2〜10質量%、好まし
くは0.5〜5質量%である。
る重合系で縮合したポリエステル(A)、(B)とポリ
オレフィン樹脂(1)とビニル系樹脂(2)のグラフト
重合体(C)からなっている。本トナーバインダー組成
物中のグラフト重合体(C)の質量比はポリエステル
(A)、(B)の合計を100とする時、通常0.5〜
20、好ましくは1.0〜15である。0.5未満では
充分な離型効果が無く、ワックスを添加した場合にはワ
ックスの分散性が不良となり、流動性の低下、連続コピ
ー時にベタ画像の白抜けや画像濃度低下等のトラブルを
発生させる恐れがある。
成分として軟化点50〜170℃のワックス類を加え
る。ワックス類としては、前述のポリオレフィン樹脂
(1)の他、エステルワックス類(カルナウバワック
ス、モンタンワックス、ライスワックス等)、長鎖(C
30以上)脂肪族アルコール、長鎖(C30以上)脂肪
酸およびこれらの混合物等が挙げられる。これらワック
ス類の量は、トナーバインダー組成物の量に基づいて、
通常0〜30質量%、好ましくは0〜20質量%であ
る。
は、ポリエステル系トナーバインダーとともに、他の樹
脂も含有させることができる。他の樹脂としては、スチ
レン系樹脂(スチレンとアルキル(メタ)アクリレート
の共重合体、スチレンとジエン系モノマーとの共重合体
等)、エポキシ樹脂(ビスフェノールAとエピクロルヒ
ドリンの付加縮合物等)、ウレタン樹脂(ジオールとジ
イソシアネートの重付加物等)などが挙げられる。
は、2種のポリエステル(A)(B)とグラフト重合体
(C)および/またはワックス類と必要に応じ他の部材
を粉体混合しても良いし、二軸押出機や、加熱攪拌ので
きる配合釜等で溶融混合しても良く、(A)(B)の存
在下に(C)を重合して生成せしめたのちワックス類や
必要に応じて他の部剤を混合しても良い。
ンダー組成物と着色剤等から構成される。着色剤として
は公知の染料、顔料および磁性粉を用いることができ
る。具体的には、カーボンブラック、スーダンブラック
SM、ファーストイエロ−G、ベンジジンイエロー、ピ
グメントイエロー、インドファーストオレンジ、イルガ
シンレッド、バラニトアニリンレッド、トルイジンレッ
ド、カーミン、ピグFBメントオレンジR、レーキレッ
ド2G、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチル
バイオレットBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメ
ントブルー、プリリアントグリーン、フタロシアニング
リーン、オイルイエローGG、カヤセットYG、オラゾ
ールブラウンB、オイルピンクOP、マグネタイト、鉄
黒などが挙げられる。トナー中の着色剤の含有量は、染
料または顔料を使用する場合は、通常2〜15質量%で
あり、磁性粉を使用する場合は、通常20〜70質量%
である。
剤など種々の添加剤等を混合する。荷電制御剤として
は、公知のものすなわち、ニグロシン染料、4級アンモ
ニウム塩化合物、4級アンモニウム塩基含有ポリマー、
含金属アゾ染料、サリチル酸金属塩、スルホン酸基含有
ポリマー、含フッソ系ポリマー、ハロゲン置換芳香環含
有ポリマーなどが挙げられる。トナー中の荷電制御剤の
含有量は通常0〜5質量%である。さらに、流動化剤を
使用することもできる。流動化剤としては、コロイダル
シリカ、アルミナ粉末、酸化チタン粉末、炭酸カルシウ
ム粉末など公知のものを用いることができる。
法などが挙げられる。上記トナー構成成分を乾式ブレン
ドした後、溶融混練し、その後、ジェットミルなどを用
いて微粉砕し、さらに風力分級し、粒径が通常2〜20
μmの粒子として得られる。
は必要に応じて鉄粉、ガラスビーズ、ニッケル粉、フェ
ライト、マグネタイト、および樹脂(アクリル樹脂、シ
リコーン樹脂など)により表面をコーティングしたフェ
ライトなどのキャリアー粒子と混合されて電気的潜像の
現像剤として用いられる。また、キャリアー粒子のかわ
りに帯電ブレードなどの部材と摩擦し、電気的潜像を形
成することもできる。次いで、公知の熱ロール定着方法
などにより支持体(紙、ポリエステルフィルムなど)に
定着して記録材料とされる。
を以下に示す。 (1)最低定着温度、ホットオフセット発生温度、光沢
発生温度カーボンブラックを使用したモノクロ用トナ
ー、及びフルカラートナーは、トナー30部とフェライ
トキャリア(パウダーテック社製、F−150)800
部を均一混合し二成分現像剤として試験した。 (i)カーボンブラック使用モノクロ用トナー(低光沢
画像)の場合 最低定着温度(MFT) 市販モノクロ複写機(AR5030、シャープ(株)
製)を用いて現像した未定着画像を、市販モノクロ複写
機(SF8400A、シャープ(株)製)の定着ユニッ
トを改造し熱ローラー温度を可変にした定着機でプロセ
ススピード145mm/secで定着した。定着画像を
布パッドで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上と
なる熱ローラー温度を最低定着温度とした。 ホットオフセット発生温度 上記MFTと同様に定着し、定着画像へのホットオフセ
ットの有無を目視判定した。ホットオフセットが発生し
はじめた温度をホットオフセット発生温度とした。 (ii)磁性粉使用モノクロ用トナー(低光沢画像)の
場合 市販モノクロプリンター(LBP−210、キヤノン
(株)製)を用いて未定着画像を得ること、定着ユニッ
トのプロセススピードを72mm/secとすること以
外は上記、と同様に試験する。 (iii)フルカラートナー(高光沢画像)の場合 市販モノクロ複写機(AR5030、シャープ(株)
製)を用いて現像した未定着画像を、市販フルカラー複
写機(CLC−1、キヤノン(株)製)の定着ユニット
を用いてプロセススピード80mm/secで定着し
た。市販光沢計(MURAKAMI COLOR RE
SEARCH LABORATORY製 GMX−20
2−60型)を用い、定着画像の60゜の反射率が10
%を超える熱ローラー温度を光沢発現温度とした。ま
た、目視判定でホットオフセットが発生し始めた温度を
ホットオフセット発生温度とした。
て、ホソカワミクロン製パウダーテスターで静かさ密度
を測定し、下記基準で判定した。△以上が実用範囲であ
る。 静かさ密度 36g/100ml以上 ; 粉体流動性 ○ 33〜36 ; ○△ 30〜33 ; △ 27〜30 ; △× 27未満 ; × 尚、磁性トナーの場合は測定値に0.65を乗じた数値
を上記基準で判定した。
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下、部
は質量部を示す。
脂の性質の測定法を次に示す。なお、下記1,3,5に
ついては、試料にテトラヒドロフラン不溶分がある場合
は、以下の方法で溶融混練後のものを試料として用い
た。 混練装置 : 東洋精機(株)製 ラボプラストミル
MODEL 30R150 混練条件 : 100℃、70rpmにて30分、サン
プル量65g 1.酸価および水酸基価 JIS K0070に規定の方法。 2.ガラス転移点(Tg) ASTM D3418−82に規定の方法(DSC
法)。 装置:セイコー電子工業(株)製 DSC20,SSC
/580 3.分子量 THF可溶分をゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)で測定。GPCによる分子量測定の条件は
以下の通りである。 装置 : 東ソー製 HLC−8120 カラム : TSK GEL MultiporeHxl−M 1本 : TSK GEL GMH6 2本 測定温度 : 40℃ 試料溶液 : 0.25重量%のテトラヒドロフラン溶液 溶液注入量: 100μl 検出装置 : 屈折率検出器 得られたクロマトグラム上最大のピーク高さを示す分子
量をピーク分子量と称する。なお、分子量校正曲線は標
準ポリスチレンを用いて作成した。 4.テトラヒドロフラン(THF)不溶分 試料0.5gに50mlのTHFを加え、3時間撹拌還
流させる。冷却後、グラスフィルターにて不溶分をろ別
し、80℃で3時間減圧乾燥する。グラスフィルター上
の樹脂分の重量と試料の重量比から、不溶分を算出す
る。 5.ポリエスエルの軟化点の測定 装置 : 島津製作所製 フローテスター CFT
500 等速昇温テスト 6℃/分 荷重 20kg ダイ 1mm×1mm プランジャーが1/2降下する温度を軟化点とする。 6.ポリオレフィンおよびワックス類の軟化点の測定 JIS K2207−1980に規定の方法。(環球
法)
を以下に示す。 (1)最低定着温度、ホットオフセット発生温度、光沢
発生温度 モノクロ用トナー、及びフルカラートナーは、トナー3
0部とフェライトキャリア(パウダーテック社製、F−
150)800部を均一混合し二成分現像剤として試験
した。 (i)モノクロ用トナー(低光沢画像)の場合 最低定着温度(MFT) 市販モノクロ複写機(AR5030、シャープ(株)
製)を用いて現像した未定着画像を、市販モノクロ複写
機(SF8400A、シャープ(株)製)の定着ユニッ
トを改造し熱ローラー温度を可変にした定着機でプロセ
ススピード145mm/secで定着した。定着画像を
布パッドで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上と
なる熱ローラー温度を最低定着温度とした。 ホットオフセット発生温度(HOT) 上記MFTと同様に定着し、定着画像へのホットオフセ
ットの有無を目視判定した。ホットオフセットが発生し
はじめた温度をホットオフセット発生温度とした。 (ii)フルカラートナー(高光沢画像)の場合 光沢発生温度(GLOSS) 市販モノクロ複写機(AR5030、シャープ(株)
製)を用いて現像した未定着画像を、市販フルカラープ
リンター(LBP2160、キヤノン(株)製)の定着
ユニットを用いてプロセススピード120mm/sec
で定着した。市販光沢計(MURAKAMI COLO
R RESEARCH LABORATORY製 GM
X−202−60型)を用い、定着画像の60゜の反射
率が10%を超える熱ローラー温度を光沢発現温度とし
た。 ホットオフセット発生温度(HOT) 上記GLOSSと同様に定着し、定着画像へのホットオ
フセットの有無を目視判定した。ホットオフセットが発
生しはじめた温度をホットオフセット発生温度とした。 (2)トナー流動性 約9ミクロンに微粉砕、分級された未外添トナーについ
て、ホソカワミクロン製パウダーテスターで静かさ密度
を測定し、下記基準で判定した。△以上が実用範囲であ
る。 静かさ密度 36g/100ml以上 ; 粉体流動性 ○ 33〜36 ; ○△ 30〜33 ; △ 27〜30 ; △× 27未満 ; × (3)透明性 フルカラートナー(高光沢画像)の場合は定着画像の透
明性も評価した。市販モノクロ複写機(AR5030、
シャープ(株)製)を用いて現像した未定着画像を、市
販フルカラープリンター(LBP2160、キヤノン
(株)製)の定着ユニットを用いてプロセススピード1
20mm/sec、ロール温度170℃でOHPシート
に定着した。OHP画像を実際にオーバーヘッドプロジ
ェクターを用いてスクリーン上に写し、その画像の色を
目視にて下記基準で判定した。 透明性 ○ : OHPシート状の画像と同じ鮮
明な色調 △ : やや色調が暗い × : 色調が暗く鮮明さがない
に、キシレン480部、低分子量ポリエチレン(三洋化
成工業(株)製 サンワックス151P:軟化点108
℃)100部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン
755部、アクリロニトリル100部、アクリル酸ブチ
ル45部、ジ−t−ブチルパーオキサイド36部および
キシレン100部の混合溶液を170℃で3時間で滴下
し重合し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで
脱溶剤を行い、グラフト重合体(C1)を得た。(C1)の
グラフト鎖のSP値は10.95(cal/cm3)1/2
、数平均分子量は3300、重量平均分子量は180
00、ガラス転移点は65℃であった。
に代える以外は製造例1と同様に反応し、比較グラフト
重合体(HC1)を得た。(HC1)のグラフト鎖のSP値は
10.50(cal/cm3)1/2 、数平均分子量は3
400、重量平均分子量は19000、ガラス転移点は
64℃であった。
に、キシレン1020部、低分子量ポリプロピレン(三
洋化成工業(株)製 ビスコール660P:軟化点 1
45℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチ
レン2385部、アクリロニトリル264部、アクリル
酸ブチル330部、アクリル酸21部、ジ−t−ブチル
パーオキシヘキサヒドロテレフタレート32.5部およ
びキシレン570部の混合溶液を175℃で3時間で滴
下し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで脱溶
剤を行い、グラフト重合体(C2)を得た。(C2)のグラ
フト鎖のSP値は10.83(cal/cm3)1/2、数
平均分子量は3000、重量平均分子量は8200、ガ
ラス転移点は58℃、また酸価は3.4mgKOH/g
であった。
トリル264部を用いずスチレンを2649部に代える
以外は製造例2と同様に反応し、比較グラフト重合体
(HC2)を得た。(HC2)のグラフト鎖のSP値は10.
48(cal/cm3)1/2 、数平均分子量は300
0、重量平均分子量は7900、ガラス転移点は57
℃、また酸価は3.4mgKOH/gであった。
いた反応槽中に、テレフタル酸1660部およびエチレ
ングリコール1240部を入れ、1.5kg/cm2に加圧し
て230℃で生成する水を溜去しながら5時間反応し、
テレフタル酸エチレングリコールエステル(BHT)を
得た。 [高分子量ポリエステル(A)の製造]冷却管、撹拌機
および窒素導入管の付いた反応槽中に、上記BHT54
7部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加
物648部、ビスフェノールAエチレンオキサイド4モ
ル付加物70部および縮合触媒として鉄アセチルアセト
ナート1.5部を入れ、230℃で1〜5mmHgの減
圧下にエチレングリコールを溜去しながら反応させた。
Tηが175℃になった時点で、2kg/cm2に加圧し、失
活剤として水2部を加え1時間反応させて、ポリエステ
ル(A1)を得た。ポリエステル(A1)の数平均分子量は77
00、重量平均分子量は29000、軟化点は128℃
であった。 [低分子量ポリエステル(B)の製造]冷却管、撹拌機
および窒素導入管の付いた反応槽中に、上記BHT46
0部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加
物761部および縮合触媒である鉄アセチルアセトナー
ト1.5部を入れ、230℃で10〜15mmHgの減
圧下にエチレングリコールを溜去しながら、8時間反応
した。次いで、これに無水トリメリット酸57.9部を
加えて常圧下、180℃で45分間反応させた。得られ
た縮合物に180℃、2kg/cm2の加圧下に、失活剤とし
て水2部を加え1時間反応させて、ポリエステル(B1)を
得た。ポリエステル(B1)の数平均分子量は2700、重
量平均分子量は6900、軟化点は99℃であった。
および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノール
Aエチレンオキサイド2モル付加物130部、ビスフェ
ノールAプロピレンオキサイド2モル付加物533部、
テレフタル酸192部、無水ドデセニルコハク酸155
部、無水トリメリット酸37部および縮合触媒としてジ
ブチルチンオキサイド3部を入れ、210℃で窒素気流
化に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次
いで5〜20mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が1
22℃になった時点で取り出した。これをポリエステル
(A2)とする。ポリエステル(A2)はTHF不溶分を含有し
ておらず、酸価10、水酸基価14、Tgは65℃、数
平均分子量は6400、重量平均分子量は73000で
あった。 [低分子量ポリエステル(B)の製造]冷却管、撹拌機
および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノール
Aプロピレンオキサイド2モル付加物739部、テレフ
タル酸176部、無水マレイン酸104部および縮合触
媒としてジブチルチンオキサイド3部を入れ、200℃
で窒素気流化に生成する水を留去しながら10時間反応
させた。次いで100mmHgの減圧下に反応させ、軟
化点が104℃になった時点で取り出した。これをポリ
エステル(B2)とする。ポリエステル(B2)はTHF不溶分
を含有しておらず、酸価7、水酸基価31、Tgは65
℃、数平均分子量は4500、重量平均分子量は135
00であった。
および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノール
Aプロピレンオキサイド2モル付加物309部、ビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物437
部、フェノールノボラック(平均重合度約5)のエチレン
オキサイド5モル付加物21部テレフタル酸121部、
フマル酸74部および縮合触媒としてジブチルチンオキ
サイド3部を入れ、210℃で窒素気流化に生成する水
を留去しながら10時間反応させた後、5〜20mmH
gの減圧下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応さ
せた。次いで、無水トリメリット酸87部を加え、常圧
下に1時間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下
に反応させ軟化点が160℃になった時点で取り出し
た。これをポリエステル(A3)とする。ポリエステル(A3)
のTHF不溶分は45%、酸価20、水酸基価23、T
gは63℃、THF可溶分の重量平均分子量は2100
0であった。 [低分子量ポリエステル(B)の製造]冷却管、撹拌機
および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノール
Aエチレンオキサイド2モル付加物465部、ビスフェ
ノールAプロピレンオキサイド2モル付加物330部、
テレフタル酸92部および縮合触媒としてジブチルチン
オキサイド3部を入れ、230℃で窒素気流化に生成す
る水を留去しながら5時間反応させた。次いで5〜20
mmHgの減圧下に反応させ、酸価が2以下になった時
点で200℃に冷却した。これにフマル酸193部を加
え、200℃で窒素気流化に生成する水を留去しながら
6時間反応させた。次いで180℃にて、100mmH
gの減圧下に反応させ、軟化点が105℃になった時点
で、無水トリメリット酸27部を加え、180℃常圧密
閉下で1時間反応後取り出した。これをポリエステル(B
3)とする。ポリエステル(B3)はTHF不溶分を含有して
おらず、軟化点97℃、酸価27、水酸基価21、Tg
は59℃、数平均分子量は3500、重量平均分子量は
11400であり、実質的に線状であった。
および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノール
Aプロピレンオキサイド2モル付加物309部、ビスフ
ェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物437
部、フェノールノボラック(平均重合度約5)のエチレン
オキサイド5モル付加物21部テレフタル酸121部、
フマル酸74部および縮合触媒としてジブチルチンオキ
サイド3部を入れ、210℃で窒素気流化に生成する水
を留去しながら10時間反応させた後、5〜20mmH
gの減圧下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応さ
せた。次いで、無水トリメリット酸87部を加え、常圧
下に1時間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下
に反応させ軟化点が148℃になった時点で取り出し
た。これをポリエステル(A4)とする。ポリエステル(A4)
のTHF不溶分は37%、酸価22、水酸基価25、T
gは63℃、THF可溶分の重量平均分子量は4800
0であった。 [ポリエステル(B)の合成]冷却管、撹拌機および窒
素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレ
ンオキサイド2モル付加物173部、ビスフェノールA
プロピレンオキサイド2モル付加物553部、テレフタ
ル酸251部および縮合触媒としてジブチルチンオキサ
イド3部を入れ、230℃で窒素気流化に生成する水を
留去しながら8時間反応させた。次いで5〜20mmH
gの減圧下に反応させ、酸価が2以下になった時点で1
80℃に冷却した。これに無水トリメリット酸73部を
加え、180℃常圧密閉下で2時間反応後取り出した。
これをポリエステル(B4)とする。ポリエステル(B4)はT
HF不溶分を含有しておらず、軟化点99℃、酸価4
1、水酸基価45、Tgは68℃、数平均分子量は20
00、重量平均分子量は4900であり、実質的に線状
であった。
部、ポリエステル(B1)700部、グラフト重合体(C1)3
部、およびサゾールワックス(軟化点98℃)3部を撹
拌機の付いた反応槽中に入れ、常圧下140℃で3時間
撹拌して溶融混合し、本発明のトナー用樹脂組成物
(1)を得た。樹脂組成物(1)のガラス転移点(T
g)は61℃、酸価は18、水酸基価は28であった。 [乾式トナーの製造]本発明のトナー用樹脂組成物
(1)106部およびシアニンブルーKRO(山陽色素
(株)製)4部を下記の方法でトナー化した。まず、ヘン
シェルミキサ(三井三池化工機(株)製 FM10B)を
用いて予備混合した後、二軸混練機((株)池貝製 PC
M−30)で混練した。ついで超音速ジェット粉砕機ラ
ボジェット(日本ニューマチック工業(株)製)を用いて
微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業
(株)製 MDS−I)で分級し、粒径d50が8μmの
トナー粒子を得た。ついで、トナー粒子100部にコロ
イダルシリカ(アエロジルR972:日本アエロジル
製)0.5部をサンプルミルにて混合して、トナー
(1)を得た。評価結果を表1に示す。
を加えない以外は実施例1と同様に混合して、比較トナ
ー用樹脂組成物(H1)を得た。樹脂組成物(H1)の
ガラス転移点(Tg)は61℃、酸価は18、水酸基価
は28であった。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物として比較トナー用樹
脂組成物(H1)103部を用いる以外は実施例1と同
様にして、比較トナー(H1)を得た。評価結果を表1
に示す。
部、ポリエステル(B2)500部、グラフト重合体(C1)5
部、およびカルナウバワックス5部をヘンシェルミキサ
ーにて5分間で粉体混合して、本発明のトナー用樹脂組
成物(2)を得た。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物としてトナー用樹脂組
成物(2)110部を用いる以外は実施例1と同様にし
て、トナー(2)を得た。評価結果を表1に示す。
較グラフト重合体(HC1)に代える以外は実施例2と同様
に混合して、比較トナー用樹脂組成物(H2)を得た。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物として比較トナー用樹
脂組成物(H2)110部を用いる以外は実施例1と同
様にして、比較トナー(H2)を得た。評価結果を表1
に示す。
観察し、下記基準で判定した。 離型剤分散状態 ○ ; 離型剤が全体に均一に分散
し粒径が揃っている △ ; 粒径の小さな離型剤もあるが粗大粒子が存在す
る × ; 離型剤の粗大粒子が多い 表1に示すように、本発明のトナー用樹脂組成物を使用
したフルカラー用トナーは、従来のトナーに比べ離型剤
分散性が良好で流動性に優れ広い定着温度幅を持ってい
ることがわかる。上記の結果から本発明の樹脂組成物を
使用したトナーが、従来のトナーに比べ、離型剤の分散
に優れ、定着温度幅が広くかつ流動性に優れていること
がわかる。
部、ポリエステル(B3)550部、グラフト重合体(C2)
1.5部、および低分子量ポリプロピレン(三洋化成工
業(株)製 ビスコール550P:軟化点 151℃)
3部をヘンシェルミキサーにて5分間粉体混合して、本
発明のトナー用樹脂組成物(3)を得た。 [乾式トナーの製造]本発明のトナー用樹脂組成物10
4.5部に対して、カーボンブラックMA−100(三
菱化学(株)製)8部、荷電制御剤T−77(保土谷化学
(製))1部を加え実施例1と同様にトナー化し、粒径d
50が9μmのトナー粒子を得た。ついで、トナー粒子
100部にコロイダルシリカ(アエロジルR972:日
本アエロジル製)0.3部をサンプルミルにて混合し
て、トナー(3)を得た。評価結果を表2に示す。
較グラフト重合体(HC2)に代える以外は実施例3と同様
に混合して、比較トナー用樹脂組成物(H3)を得た。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物として比較トナー用樹
脂組成物(H3)104.5部を用いる以外は実施例3
と同様にして、比較トナー(H3)を得た。評価結果を
表2に示す。
部、ポリエステル(B3)550部およびグラフト重合体(C
2)1.5部をヘンシェルミキサーにて5分間粉体混合し
て、本発明のトナー用樹脂組成物(4)を得た。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物としてトナー用樹脂組
成物(4)101.5部を用い、さらに低分子量ポリプ
ロピレン(三洋化成工業(株)製 ビスコール550
P:軟化点 151℃)3部を加える以外は実施例3と
同様にして、トナー(4)を得た。評価結果を表2に示
す。
部、ポリエステル(B4)500部、グラフト重合体(C1)2
部、およびカルナウバワックス5部をヘンシェルミキサ
ーにて5分間粉体混合して、本発明のトナー用樹脂組成
物(5)を得た。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物としてトナー用樹脂組
成物(5)107部を用いる以外は実施例3と同様にし
て、トナー(5)を得た。評価結果を表2に示す。
を加えない以外は実施例5と同様に混合して、比較トナ
ー用樹脂組成物(H4)を得た。 [乾式トナーの製造]樹脂組成物として比較トナー用樹
脂組成物(H4)105部を用いる以外は実施例3と同
様にして、比較トナー(H4)を得た。評価結果を表2
に示す。
同様に判定した。表2に示すように、本発明のトナー用
樹脂組成物を使用したモノクロ用トナーは、従来のトナ
ーに比べ離型剤分散性が良好で流動性に優れ、広い定着
温度幅を持っていることがわかる。
用いることにより定着温度幅が広く、かつ流動性が良い
ので連続コピーを行っても白抜けの発生や画像濃度の低
下等のトラブルを発生しないトナーとすることができ
る。また本発明の組成物を用いてトナーを作成する場
合、離型剤が均一に分散されるので、画質の良いトナー
を容易に得ることができる。
Claims (19)
- 【請求項1】 2種のポリエステル(A)および(B)
と、軟化点が80〜170℃のポリオレフィン樹脂
(1)にSP値が10.6〜12.6のビニル系樹脂
(2)がグラフトした構造を有するグラフト重合体
(C)からなることを特徴とするトナー用樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)および(B)が、異なる重合系で
縮合したポリエステルである請求項1記載のトナー用樹
脂組成物。 - 【請求項3】 (2)が、単独重合体のSP値が11.
0以上であるモノマー(MA)からなる重合体である請
求項1または2記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項4】 (MA)が不飽和ニトリル系モノマー
(MA1)および/またはα,β−不飽和カルボン酸類
(MA2)である請求項3記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項5】 (2)が(MA)とスチレン系モノマー
(ロ)との共重合体である請求項3または4記載のトナ
ー用樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載の樹脂組成
物とSP値が10.6〜12.6のビニル系樹脂(2)
からなるトナー用樹脂組成物。 - 【請求項7】 (A)および(B)がTHF不溶分を含
有せず、(A)の重量平均分子量(MwA)と(B)の
重量平均分子量(MwB)の比(MwA/MwB)が
1.5〜200である請求項1〜6のいずれか記載のト
ナー用樹脂組成物。 - 【請求項8】 (A)の数平均分子量(MnA)と
(B)の数平均分子量(MnB)の比(MnA/Mn
B)が1.5〜100である請求項7記載のトナー用樹
脂組成物。 - 【請求項9】 (A)が実質的に線状のポリエステルで
あり、かつ(MwA)が20,000〜2,000,0
00である請求項7または8記載のトナー用樹脂組成
物。 - 【請求項10】 (A)と(B)の質量比が、50:5
0〜10:90である請求項7〜9のいずれか記載のト
ナー用樹脂組成物。 - 【請求項11】 (A)がTHF不溶分を含有し、
(B)がTHF不溶分を含有しないポリエステルである
請求項1〜6のいずれか記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項12】 (A)のTHF不溶分が、15〜70
質量%である請求項11記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項13】 (A)の軟化点が、131〜200℃
以上である請求項11または12記載のトナー用樹脂組
成物。 - 【請求項14】 (A)の酸価が8〜30である請求項
11〜13のいずれか記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項15】 (A)が、3価のポリオール成分およ
び/または3価のポリカルボン酸成分と、ジカルボン酸
成分と、ジオール成分とからなるポリエステルである1
1〜14のいずれか請求項記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項16】 (B)の重量平均分子量(MwB)
が、800〜20,000である請求項11〜15のい
ずれか記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか記載のトナ
ー用樹脂組成物と軟化点が50〜170℃のワックス類
からなる乾式トナー用樹脂組成物。 - 【請求項18】 請求項1〜16のいずれか記載の樹脂
組成物と着色剤と軟化点が50〜170℃のワックス類
からなる乾式トナー。 - 【請求項19】 着色剤が、有機顔料および/または有
機染料である請求項18記載の乾式トナー。
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