JP2007264621A - 電子写真用トナーバインダーおよびトナー - Google Patents
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Abstract
【課題】 定着可能温度領域が広く、かつ流動性に優れた電子写真用トナーおよびトナーバインダーを提供すること。
【解決手段】 ポリエステル樹脂(a)の存在下でビニルモノマー(b)が重合されてなるハイブリッド樹脂(A)、ワックス(B)、およびワックス分散剤(C)からなる電子写真用トナーバインダーを用いる。ワックス分散剤(C)はワックス(B)が平均エステルおよびカルボキシル基濃度3〜30重量%のビニルモノマーで変性されてなる変性体からなるのが好ましい。
【選択図】 なし
【解決手段】 ポリエステル樹脂(a)の存在下でビニルモノマー(b)が重合されてなるハイブリッド樹脂(A)、ワックス(B)、およびワックス分散剤(C)からなる電子写真用トナーバインダーを用いる。ワックス分散剤(C)はワックス(B)が平均エステルおよびカルボキシル基濃度3〜30重量%のビニルモノマーで変性されてなる変性体からなるのが好ましい。
【選択図】 なし
Description
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷などに用いられる乾式トナーおよびこれに用いられる電子写真用トナーバインダーに関する。
従来電子写真用トナーバインダーとしては、ポリエステル樹脂、およびスチレン樹脂などのビニル(共)重合体が主に使用されている。これら2種類の樹脂の長所を有効に生かし、欠点を補うためにこれらの樹脂を混合して使用する方法が検討されている(特許文献1参照)。また、トナーには、耐オフセット性を向上させるため、通常、着色剤等とともにワックスが添加される。しかしトナーバインダー中のワックスの分散が悪いと耐久性が悪化する。トナーバインダー製造時あるいはトナー製造時にワックスを添加する方法が知られている(特許文献2および3参照)が、相分離したトナーバインダーのためにワックス近傍の性質が大きく異なり、ワックスの分散粒度、粒度分布をともに制御することは困難である。さらにワックスを用いた場合粉体流動性が悪化する場合がある。この様なトナーバインダーをトナーに用いた場合には、定着性においても未だ改良すべき課題を残している。
特開平7−98518号公報
特開平10−312080号公報
特開平11−352720号公報
本発明は、定着可能温度領域が広く、流動性に優れた電子写真用トナーを提供することを目的とする。
本発明者はこれらの問題点を解決するべく鋭意検討した末、本発明に至った。すなわち本発明は、ポリエステル樹脂(a)の存在下でビニルモノマー(b)が重合されてなるハイブリッド樹脂(A)、ワックス(B)、およびワックス分散剤(C)からなる電子写真用トナーバインダー;並びにこのトナーバインダーと着色剤からなる電子写真用トナー;である。
本発明の電子写真用トナーバインダーは、ワックスの分散性が飛躍的に向上しており、トナーとしたときの、定着可能温度領域の拡大、流動性の改善において優れた効果が奏される。
以下、本発明を詳述する。
ポリエステル樹脂(a)としては、ポリオール成分とポリカルボン酸成分との重縮合物などが挙げられる。ポリオール成分としては、ジオールおよび3〜8価またはそれ以上のポリオールが、ポリカルボン酸成分としては、ジカルボン酸および3〜6価またはそれ以上のポリカルボン酸が挙げられる。
ポリエステル樹脂(a)としては、ポリオール成分とポリカルボン酸成分との重縮合物などが挙げられる。ポリオール成分としては、ジオールおよび3〜8価またはそれ以上のポリオールが、ポリカルボン酸成分としては、ジカルボン酸および3〜6価またはそれ以上のポリカルボン酸が挙げられる。
ジオールとしては、水酸基価180〜1900mgKOH/gのジオールが好ましく、具体的には、炭素数2〜12のアルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールの炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物が挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。
−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールの炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物が挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。
3〜8価またはそれ以上のポリオールとしては、水酸基価150〜1900mgKOH/gのポリオールが好ましく、具体的には、3〜8価またはそれ以上の脂肪族多価アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);上記脂肪族多価アルコールの炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;トリスフェノール類(トリスフェノールPAなど);ノボラック樹脂(フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記トリスフェノール類の炭素数2〜4のアルキレンオキサイド付加物;上記ノボラック樹脂の炭素数2〜4のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、3〜8価またはそれ以上の脂肪族多価アルコールおよびノボラック樹脂のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはノボラック樹脂のアルキレンオキサイド付加物である。
ジカルボン酸としては、酸価180〜1250mgKOH/gのジカルボン酸が好ましく、具体的には、アルカンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸など)、アルケンジカルボン酸(ドデセニルコハク酸等のアルケニルコハク酸、マレイン酸、フマル酸など)、芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸、および炭素数6〜21のアルカンジカルボン酸である。またこれらは2種以上を併用しても何ら問題はない。
3〜6価またはそれ以上のポリカルボン酸としては酸価150〜1250mgKOH/gのポリカルボン酸が好ましく、具体的には、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)、不飽和カルボン酸のビニル重合体(スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸共重合体、α−オレフィン/マレイン酸共重合体、スチレン/フマル酸共重合体など)などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸であり、特に好ましいものはトリメリット酸、ピロメリット酸である。
なお、ジカルボン酸または3価以上のポリカルボン酸としては、上述のものの酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いてもよい。
なお、ジカルボン酸または3価以上のポリカルボン酸としては、上述のものの酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いてもよい。
また、ポリカルボン酸成分としては、トナーの帯電特性の観点から、芳香族ポリカルボン酸(とくにテレフタル酸)を60%以上含有するものが好ましい。さらに好ましくは65〜95%、とくに好ましくは70〜90%である。なお、上記および以下において、%はとくに断りのない限り重量%を意味する。
ハイブリッド樹脂(A)の合成が容易であることから、ポリエステル樹脂(a)は、ビニルモノマー(b)と重合可能な不飽和基を有するのが好ましい。そのため、(a)を構成するポリオール成分およびポリカルボン酸成分の少なくとも一部として、不飽和基を有する化合物(前記アルケンジカルボン酸など)を含有するのが好ましい。(a)を構成するポリオール成分とポリカルボン酸成分の合計中の不飽和基を有する化合物の含有量は、(A)が容易に得られる点と(A)の樹脂物性から、好ましくは1〜20%、さらに好ましくは2〜15%である。
ポリオールとポリカルボン酸の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、好ましくは2/1〜1/2、さらに好ましくは1.8/1〜1/1.8、とくに好ましくは1.5/1〜1/1.5である。
ポリエステル樹脂(a)の水酸基価と酸価を合計した値は、10〜90が好ましく、さらに好ましくは15〜75、とくに好ましくは20〜60である。
水酸基価と酸価を合計した値が10以上では、紙面への密着性が良好であり、90以下であると、保存安定性が良好である。
水酸基価と酸価を合計した値が10以上では、紙面への密着性が良好であり、90以下であると、保存安定性が良好である。
本発明に用いるハイブリッド樹脂(A)は、上記ポリエステル樹脂(a)の存在下でビ
ニルモノマー(b)が重合されて得られたものであり、ポリエステル樹脂と(b)が重合されたビニル樹脂から構成される。
ビニルモノマー(b)としては、スチレンモノマーとアクリルモノマーを共に含有するのが好ましい。
スチレンモノマーとしては、スチレン、置換基の炭素数が1〜7のハイドロカルビル(アルキル、シクロアルキル、アラルキルおよび/またはアルケニル)置換スチレン(例えばα−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、フェニルスチレン、ベンジルスチレン)、炭素数8〜15の水酸基含有スチレン化合物(例えばp−ヒドロキシスチレン)、p−メトキシスチレン、p−アセトキシスチレンなどが挙げられる。これらの中ではスチレンが好ましい。
ニルモノマー(b)が重合されて得られたものであり、ポリエステル樹脂と(b)が重合されたビニル樹脂から構成される。
ビニルモノマー(b)としては、スチレンモノマーとアクリルモノマーを共に含有するのが好ましい。
スチレンモノマーとしては、スチレン、置換基の炭素数が1〜7のハイドロカルビル(アルキル、シクロアルキル、アラルキルおよび/またはアルケニル)置換スチレン(例えばα−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、フェニルスチレン、ベンジルスチレン)、炭素数8〜15の水酸基含有スチレン化合物(例えばp−ヒドロキシスチレン)、p−メトキシスチレン、p−アセトキシスチレンなどが挙げられる。これらの中ではスチレンが好ましい。
アクリルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が1〜24の(メタ)アクリル酸のアルキルエステル;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル等のアミノ基含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸グリシジル、ビスグリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有(メタ)アクリル酸エステル;および(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。これらの中では、ガラス転移点の低いモノマー、例えば(メタ)アクリル酸のアルキル(炭素数4〜20)エステル等のガラス転移点が−100〜0℃のモノマーが好ましい。
なお、本発明において、(メタ)アクリル酸メチルとは、アクリル酸メチルおよび/またはメタアクリル酸メチルを意味し、以下同様の記載法を用いる。
なお、本発明において、(メタ)アクリル酸メチルとは、アクリル酸メチルおよび/またはメタアクリル酸メチルを意味し、以下同様の記載法を用いる。
アクリルモノマーの含有量は、ビニルモノマー(b)中、低温定着性の観点から15%以上、保存性の観点から50%以下であるのがそれぞれ好ましい。
スチレンモノマーの含有量は、(b)中、50〜85%が好ましく、70〜80%がより好ましい。
スチレンモノマーとアクリルモノマーの重量比率は、スチレンモノマー/アクリルモノマーが85/15〜50/50が好ましく、80/20〜70/30がより好ましい。
スチレンモノマーの含有量は、(b)中、50〜85%が好ましく、70〜80%がより好ましい。
スチレンモノマーとアクリルモノマーの重量比率は、スチレンモノマー/アクリルモノマーが85/15〜50/50が好ましく、80/20〜70/30がより好ましい。
ビニルモノマー(b)を重合させる際には、重合開始剤、架橋剤等を必要に応じて使用してもよい
ハイブリッド樹脂(A)を構成するビニル樹脂部分は、上記モノマー(b)を用い、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等の公知の重合方法により製造することができる。
ビニル樹脂部分のSP値としては、通常10.0〜12.6(cal/cm3)1/2、好ましくは10.6〜12.0(cal/cm3)1/2、さらに好ましくは10.7〜11.8(cal/cm3)1/2であり、とくに好ましくは10.8〜11.5(cal/cm3)1/2である。SP値が10.0〜12.6であるとワックスの分散が良好である。なお、SP値はFedorsの方法[Polym.Eng.Sci.14(2)152,(1974)]で算出できる。
ハイブリッド樹脂(A)の軟化点は、トナーの定着性(定着可能温度領域)の観点から、好ましくは55〜155℃、さらに好ましくは65〜165℃、とくに好ましくは75〜135℃である。(A)のガラス転移点は、同様の観点から、好ましくは30〜80℃、さらに好ましくは35〜75℃、とくに好ましくは40〜70℃である。
ハイブリッド樹脂(A)中の、ポリエステル樹脂(a)とビニル樹脂の重量比(ポリエステル/ビニル樹脂)は、5/95〜50/50が好ましく、10/90〜45/55がより好ましく、20/80〜40/60がとくに好ましい。
本発明の電子写真用トナーバインダーは、ハイブリッド樹脂(A)と共に、ワックス(B)およびワックス分散剤(C)を含有する。
ワックス(B)としては、定着性または離型性の観点から、カルナウバワックス(B1)、フィッシャートロプシュワックス(B2)、パラフィンワックス(B3)、およびポリオレフィンワックス(B4)等が挙げられ、これらを併用してもよい。
ワックス(B)としては、定着性または離型性の観点から、カルナウバワックス(B1)、フィッシャートロプシュワックス(B2)、パラフィンワックス(B3)、およびポリオレフィンワックス(B4)等が挙げられ、これらを併用してもよい。
(B1)としては特に限定されないが、例えば、天然カルナウバワックス、脱遊離脂肪酸型カルナウバワックスなどが挙げられる。
(B2)としては特に限定されないが、例えば、石油系フィッシャートロプシュワックス(サゾールワックス)(シューマン・サゾール社製パラフリントH1、パラフリントH1N4及びパラフリントC105など)、天然ガス系フィッシャートロプシュワックス(シェルMDS社製FT100など)及びこれらフィッシャートロプシュワックスを分別結晶化などの方法で精製したもの[日本精蝋(株)製MDP−7000、MDP−7010など]などが挙げられる。
(B3)としては特に限定されないが、例えば、石油ワックス系のパラフィンワックス[日本精蝋(株)製パラフィンワックスHNP−5、HNP−9、HNP−11など]などが挙げられる。
(B4)としては特に限定されないが、例えば、オレフィン(エチレン、プロピレン等)の(共)重合体、オレフィンの(共)重合体の酸化物、オレフィンの(共)重合体のマレイン変性物、オレフィンと不飽和カルボン酸(アクリル酸等)もしくはそのエステルとの共重合体、ならびにこれらの熱減成型ポリオレフィン[熱減成ポリエチレンワックス:三洋化成工業(株)製サンワックス171P、サンワックスLEL400P三井化学(株)製三井ハイワックス400P、三井ハイワックス200P、三井ハイワックス100P、三井ハイワックス210P、三井ハイワックス110Pなど]、[熱源成ポリプロピレンワックス:三洋化成工業(株)製ビスコール550P、ビスコール660Pなど]等が挙げられる。
(B2)としては特に限定されないが、例えば、石油系フィッシャートロプシュワックス(サゾールワックス)(シューマン・サゾール社製パラフリントH1、パラフリントH1N4及びパラフリントC105など)、天然ガス系フィッシャートロプシュワックス(シェルMDS社製FT100など)及びこれらフィッシャートロプシュワックスを分別結晶化などの方法で精製したもの[日本精蝋(株)製MDP−7000、MDP−7010など]などが挙げられる。
(B3)としては特に限定されないが、例えば、石油ワックス系のパラフィンワックス[日本精蝋(株)製パラフィンワックスHNP−5、HNP−9、HNP−11など]などが挙げられる。
(B4)としては特に限定されないが、例えば、オレフィン(エチレン、プロピレン等)の(共)重合体、オレフィンの(共)重合体の酸化物、オレフィンの(共)重合体のマレイン変性物、オレフィンと不飽和カルボン酸(アクリル酸等)もしくはそのエステルとの共重合体、ならびにこれらの熱減成型ポリオレフィン[熱減成ポリエチレンワックス:三洋化成工業(株)製サンワックス171P、サンワックスLEL400P三井化学(株)製三井ハイワックス400P、三井ハイワックス200P、三井ハイワックス100P、三井ハイワックス210P、三井ハイワックス110Pなど]、[熱源成ポリプロピレンワックス:三洋化成工業(株)製ビスコール550P、ビスコール660Pなど]等が挙げられる。
これらのうち、カルナウバワックス、フィッシャートロプシュワックス、および熱減成型ポリオレフィンが好ましく、さらに好ましくは、カルナウバワックス、石油系フィッシャートロプシュワックス(サゾールワックス)、熱減成型ポリエチレン、および熱減成型ポリプロピレンである。
ワックス(B)の軟化点は、好ましくは80〜170℃である。下限は、さらに好ましくは90℃、特に100℃であり、上限は、さらに好ましくは160℃、特に155℃である。軟化点が80℃以上ではトナーの流動性が良好であり、170℃以下であると充分な離型効果が得られる。なお、ワックスの軟化点はJIS K 2207−1996に規定の方法により測定される。
ワックス分散剤(C)としては、上記ワックス(B)にビニルモノマーがグラフト重合されたワックス変性体が好ましい。グラフト重合に用いるビニルモノマーとしても、前記スチレンモノマーとアクリルモノマーを共に含有するのが好ましい。
ビニルモノマーグラフトワックスは、スチレン(共)重合体等のバインダー樹脂やそれらを構成する単量体との相溶性に優れているばかりでなく、種々の添加剤、例えば顔料や染料、荷電制御剤、可塑剤等との相溶性あるいは親和性にも優れている。したがって、樹脂組成物中においてこれらのバインダー樹脂への分散性を高め、荷電制御性等のトナーの物理的均一性を高め、現像剤としての性能を向上させる作用をも有する。
ビニルモノマーグラフトワックスは、スチレン(共)重合体等のバインダー樹脂やそれらを構成する単量体との相溶性に優れているばかりでなく、種々の添加剤、例えば顔料や染料、荷電制御剤、可塑剤等との相溶性あるいは親和性にも優れている。したがって、樹脂組成物中においてこれらのバインダー樹脂への分散性を高め、荷電制御性等のトナーの物理的均一性を高め、現像剤としての性能を向上させる作用をも有する。
ワックス分散剤(C)の製法を例示すると、例えば、まず、ポリオレフィンワックスをトルエン、キシレン等の溶剤に溶解または分散させ、100〜200℃に加熱した後、ビニルモノマーをパーオキサイド系開始剤(ベンゾイルパーオキサイド、ジターシャリーブチルパーオキサイド、ダーシャリブチルパーオキシドベンゾエート等)とともに滴下重合後、溶剤を留去することにより得られる。
また、ワックス分散剤(C)の製造に用いるビニルモノマーの、前記(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸等に由来する、平均のエステル基とカルボキシル基の合計濃度は、3〜30%であることが好ましい。さらに好ましくは4〜25%、特に好ましくは8〜20%である。平均エステルおよびカルボキシル基濃度が3%以上であるとバインダー樹脂との相溶性が良好であり、30%以下であるとワックスとの相溶性が良好である。
(C)の平均エステルおよびカルボキシル基濃度は、下式(1)で定義される。
平均エステルおよびカルボキシル基濃度
=[Σ(44×Ni×Wi/Mi)/ΣWi]×100 (1)
但し、Ni:モノマーi1分子中のエステル基およびカルボキシル基の数、Wi:モノマーiの使用量、Mi:モノマーiの分子量である。
平均エステルおよびカルボキシル基濃度
=[Σ(44×Ni×Wi/Mi)/ΣWi]×100 (1)
但し、Ni:モノマーi1分子中のエステル基およびカルボキシル基の数、Wi:モノマーiの使用量、Mi:モノマーiの分子量である。
本発明のトナーバインダー中の、ワックス(B)およびワックス分散剤(C)の含有量は、ハイブリッド樹脂(A)100部に基づいて、ワックス(B)が、好ましくは0.5〜25部、さらに好ましくは1〜20部、とくに好ましくは2〜12部であり、ワックス分散剤(C)が、好ましくは0.5〜20部、さらに好ましくは1〜15部、とくに好ましくは1〜8部である。(B)と(C)が上記範囲内では、トナーとしての流動性の低下、連続コピー時にベタ画像の白抜けや画像濃度低下等のトラブルを発生させることがない。なお、上記および以下において、部は重量部を意味する。
本発明のトナーは、本発明の電子写真用トナーバインダーと着色剤からなる。
着色剤としては公知の染料、顔料および磁性粉を用いることができる。具体的には、カーボンブラック、スーダンブラックSM、ファーストイエロ−G、ベンジジンイエロー、ピグメントイエロー、インドファーストオレンジ、イルガシンレッド、パラニトロアニリンレッド、トルイジンレッド、カーミンFB、ピグメントオレンジR、レーキレッド2G、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチルバイオレットBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、プリリアントグリーン、フタロシアニングリーン、オイルイエローGG、カヤセットYG、オラゾールブラウンB、オイルピンクOP、マグネタイト、鉄黒等が挙げられる。
トナー中の着色剤の含有量は、染料または顔料を使用する場合は、好ましくは2〜15%であり、磁性粉を使用する場合は、好ましくは15〜70%、さらに好ましくは30〜60%である。
着色剤としては公知の染料、顔料および磁性粉を用いることができる。具体的には、カーボンブラック、スーダンブラックSM、ファーストイエロ−G、ベンジジンイエロー、ピグメントイエロー、インドファーストオレンジ、イルガシンレッド、パラニトロアニリンレッド、トルイジンレッド、カーミンFB、ピグメントオレンジR、レーキレッド2G、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチルバイオレットBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、プリリアントグリーン、フタロシアニングリーン、オイルイエローGG、カヤセットYG、オラゾールブラウンB、オイルピンクOP、マグネタイト、鉄黒等が挙げられる。
トナー中の着色剤の含有量は、染料または顔料を使用する場合は、好ましくは2〜15%であり、磁性粉を使用する場合は、好ましくは15〜70%、さらに好ましくは30〜60%である。
本発明のトナーには、必要に応じて離型剤、荷電制御剤、流動化剤など種々の添加剤等を混合する。荷電制御剤としては、公知のものすなわち、ニグロシン染料、4級アンモニウム塩化合物、4級アンモニウム塩基含有ポリマー、ハロゲン置換芳香環含有ポリマーなどが挙げられる。トナー中の荷電制御剤の含有量は、好ましくは0〜5%である。流動化剤としては、コロイダルシリカ、アルミナ粉末、酸化チタン粉末、炭酸カルシウム粉末など公知のものを用いることができる。
以下実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
製造例、実施例、および比較例における樹脂等の性質の測定法を次に示す。
1、酸価および水酸基価
JIS K0070に規定の方法。
2、ガラス転移点(Tg)
ASTM D3418−82に規定の方法(DSC法)。
装置:セイコー電子工業(株)製 DSC20,SSC/5803.
3、分子量
THF可溶分をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定。GPCによる分子量測定の条件は以下の通りである。
装置(一例) : 東ソー製 HLC−8120
カラム(一例): TSK GEL MultiporeHxl−M 1本
TSK GEL GMH6 2本
測定温度 : 40℃
試料溶液 : 0.25%のテトラヒドロフラン溶液
溶液注入量 : 100μl
検出装置 : 屈折率検出器
基準物質 : 東ソー製 標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)12点(Mw 500 1050 2800 5970 9100 18100 37900 96400 190000 355000 1090000 2890000)
4、ポリエスエルの軟化点の測定
装置 : 島津製作所製 フローテスター CFT500
等速昇温テスト 6℃/分
荷重 20kg
ダイ 1mm×1mm
プランジャーが1/2降下する温度を軟化点とする。
1、酸価および水酸基価
JIS K0070に規定の方法。
2、ガラス転移点(Tg)
ASTM D3418−82に規定の方法(DSC法)。
装置:セイコー電子工業(株)製 DSC20,SSC/5803.
3、分子量
THF可溶分をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定。GPCによる分子量測定の条件は以下の通りである。
装置(一例) : 東ソー製 HLC−8120
カラム(一例): TSK GEL MultiporeHxl−M 1本
TSK GEL GMH6 2本
測定温度 : 40℃
試料溶液 : 0.25%のテトラヒドロフラン溶液
溶液注入量 : 100μl
検出装置 : 屈折率検出器
基準物質 : 東ソー製 標準ポリスチレン(TSKstandard POLYSTYRENE)12点(Mw 500 1050 2800 5970 9100 18100 37900 96400 190000 355000 1090000 2890000)
4、ポリエスエルの軟化点の測定
装置 : 島津製作所製 フローテスター CFT500
等速昇温テスト 6℃/分
荷重 20kg
ダイ 1mm×1mm
プランジャーが1/2降下する温度を軟化点とする。
製造例1〔ポリエステル樹脂(a)の製造例〕
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物125部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物520部、テレフタル酸252部、無水ドデセニルコハク酸100部、無水トリメリット酸38部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、210℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が110℃になった時点で取り出した。これをポリエステル(a−1)とする。ポリエステル(a−1)は、酸価35、水酸基価12、Tgは63℃、数平均分子量は4500、重量平均分子量は11000であった。
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物125部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物520部、テレフタル酸252部、無水ドデセニルコハク酸100部、無水トリメリット酸38部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、210℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が110℃になった時点で取り出した。これをポリエステル(a−1)とする。ポリエステル(a−1)は、酸価35、水酸基価12、Tgは63℃、数平均分子量は4500、重量平均分子量は11000であった。
製造例2〔ポリエステル樹脂(a)の製造例〕
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物740部、テレフタル酸186部、無水マレイン酸80部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、200℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで100mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が104℃になった時点で取り出した。これをポリエステル(a―2)とする。ポリエステル(a―2)は、酸価2、水酸基価31、Tgは65℃、数平均分子量は4500、重量平均分子量は13500であった。
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物740部、テレフタル酸186部、無水マレイン酸80部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、200℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで100mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が104℃になった時点で取り出した。これをポリエステル(a―2)とする。ポリエステル(a―2)は、酸価2、水酸基価31、Tgは65℃、数平均分子量は4500、重量平均分子量は13500であった。
製造例3〔ポリエステル樹脂(a)の製造例〕
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物310部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物350部、フェノールノボラック(平均重合度約5)のエチレンオキサイド5モル付加物20部、テレフタル酸165部、フマル酸35部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、210℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応させた。次いで、無水トリメリット酸65部を加え、常圧下に1時間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が121℃になった時点で取り出した。これをポリステル(a―3)とする。ポリエステル(a―3)は、酸価32、水酸基価25、Tgは60℃、数平均分子量6300、重量平均分子量20000であった。
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物310部、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物350部、フェノールノボラック(平均重合度約5)のエチレンオキサイド5モル付加物20部、テレフタル酸165部、フマル酸35部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、210℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧下に反応させ、酸価が2以下になるまで反応させた。次いで、無水トリメリット酸65部を加え、常圧下に1時間反応させた後、20〜40mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が121℃になった時点で取り出した。これをポリステル(a―3)とする。ポリエステル(a―3)は、酸価32、水酸基価25、Tgは60℃、数平均分子量6300、重量平均分子量20000であった。
製造例4〔ポリエステル樹脂(a)の製造例〕
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物125部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物520部、テレフタル酸252部、無水ドデセニルコハク酸50部、フマル酸15部、無水トリメリット酸20部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、210℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が110℃になった時点で取り出した。これをポリエステル(a−4)とする。ポリエステル(a−4)は、酸価33、水酸基価14、Tgは65℃、数平均分子量は4600、重量平均分子量は12500であった。
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物125部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物520部、テレフタル酸252部、無水ドデセニルコハク酸50部、フマル酸15部、無水トリメリット酸20部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、210℃で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで5〜20mmHgの減圧下に反応させ、軟化点が110℃になった時点で取り出した。これをポリエステル(a−4)とする。ポリエステル(a−4)は、酸価33、水酸基価14、Tgは65℃、数平均分子量は4600、重量平均分子量は12500であった。
製造例5〔ポリエステル樹脂(a)の製造例〕
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、1,2−プロピレングリコール(以下、プロピレングリコールと記載)633部、ネオペンチルグリコール42部、テレフタル酸249部、イソフタル酸221部、フマル酸80部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、230℃、0.4〜0.5MPaの加圧下に水を留去しながら3時間反応させた。次いで常圧で180℃まで冷却した後、230℃まで徐々に昇温しながら、窒素気流下に、水およびプロピレングリコールを留去しながら5時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧下に水およびプロピレングリコールを留去しながら6時間反応させ取り出した。これをポリエステル樹脂(a−5)とする。ポリエステル樹脂(a−5)の軟化点は101℃、Tgは61℃、Mnは3800、Mwは9600、酸価は2、水酸基価は28であった。
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、1,2−プロピレングリコール(以下、プロピレングリコールと記載)633部、ネオペンチルグリコール42部、テレフタル酸249部、イソフタル酸221部、フマル酸80部、および重縮合触媒としてチタンテトライソプロポキシド2部を10回に分割して入れ、230℃、0.4〜0.5MPaの加圧下に水を留去しながら3時間反応させた。次いで常圧で180℃まで冷却した後、230℃まで徐々に昇温しながら、窒素気流下に、水およびプロピレングリコールを留去しながら5時間反応させた後、5〜20mmHgの減圧下に水およびプロピレングリコールを留去しながら6時間反応させ取り出した。これをポリエステル樹脂(a−5)とする。ポリエステル樹脂(a−5)の軟化点は101℃、Tgは61℃、Mnは3800、Mwは9600、酸価は2、水酸基価は28であった。
製造例6〜10〔ハイブリッド樹脂(A)の製造例〕
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン430部、ポリエステル樹脂(a―1)、(a―2)、(a―3)、(a−4)、または(a−5)430部を入れ溶解し、窒素置換後、スチレン690部、アクリロニトリル105部、アクリル酸ブチル120部、ジ−t−ブチルパーオキサイド40部、およびキシレン100部の混合溶液を170℃で3時間で滴下重合し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ハイブリッド樹脂(A−1)、(A−2)、(A−3)、(A−4)、および(A−5)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−1)〜(A−5)のビニル樹脂部分のSP値は10.9である。
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン430部、ポリエステル樹脂(a―1)、(a―2)、(a―3)、(a−4)、または(a−5)430部を入れ溶解し、窒素置換後、スチレン690部、アクリロニトリル105部、アクリル酸ブチル120部、ジ−t−ブチルパーオキサイド40部、およびキシレン100部の混合溶液を170℃で3時間で滴下重合し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ハイブリッド樹脂(A−1)、(A−2)、(A−3)、(A−4)、および(A−5)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−1)〜(A−5)のビニル樹脂部分のSP値は10.9である。
製造例11〔ハイブリッド樹脂(A)の製造例〕
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン430部、ポリエステル樹脂(a―3)560部を入れ溶解し、窒素置換後、スチレン624部、アクリロニトリル127部、アクリル酸2−エチルヘキシル92部、ジ−t−ブチルパーオキサイド40部、およびキシレン100部の混合溶液を170℃で3時間で滴下重合し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ハイブリッド樹脂(A−6)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−6)のビニル樹脂部分のSP値は11.0である。
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン430部、ポリエステル樹脂(a―3)560部を入れ溶解し、窒素置換後、スチレン624部、アクリロニトリル127部、アクリル酸2−エチルヘキシル92部、ジ−t−ブチルパーオキサイド40部、およびキシレン100部の混合溶液を170℃で3時間で滴下重合し、さらにこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ハイブリッド樹脂(A−6)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−6)のビニル樹脂部分のSP値は11.0である。
製造例12〔ワックス分散剤(C)の製造例〕
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン2261部、カルナウバワックス(軟化点75℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン2975部、メタクリル酸メチル1275部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート172部、およびキシレン595部の混合溶液を155℃で3時間で滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ワックス分散剤(C−1)を得た。用いたモノマーの平均エステルおよびカルボキシル基濃度は13.2%であり、ワックス分散剤(C−1)の数平均分子量は3400、Tgは65℃であった。
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン2261部、カルナウバワックス(軟化点75℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン2975部、メタクリル酸メチル1275部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート172部、およびキシレン595部の混合溶液を155℃で3時間で滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ワックス分散剤(C−1)を得た。用いたモノマーの平均エステルおよびカルボキシル基濃度は13.2%であり、ワックス分散剤(C−1)の数平均分子量は3400、Tgは65℃であった。
製造例13〔ワックス分散剤(C)の製造例〕
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン2261部、ビスコール660P(軟化点147℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン3500部、アクリロニトリル500部、アクリル酸ブチル600部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート172部、およびキシレン595部の混合溶液を155℃で3時間で滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ワックス分散剤(C−2)を得た。用いたモノマーの平均エステルおよびカルボキシル基濃度は4.5%であり、ワックス分散剤(C−2)の数平均分子量は4200、Tgは59℃であった。
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン2261部、ビスコール660P(軟化点147℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン3500部、アクリロニトリル500部、アクリル酸ブチル600部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート172部、およびキシレン595部の混合溶液を155℃で3時間で滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ワックス分散剤(C−2)を得た。用いたモノマーの平均エステルおよびカルボキシル基濃度は4.5%であり、ワックス分散剤(C−2)の数平均分子量は4200、Tgは59℃であった。
製造例14〔ワックス分散剤(C)の製造例〕
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン2261部、ビスコール660P(軟化点147℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン1100部、アクリロニトリル1200部、アクリル酸ブチル600部、アクリル酸900部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート172部、およびキシレン595部の混合溶液を155℃で3時間で滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ワックス分散剤(C−3)を得た。用いたモノマーの平均エステルおよびカルボキシル基濃度は19.9%であり、ワックス分散剤(C−3)の数平均分子量は2900、Tgは60℃であった。
温度計および撹拌機の付いたオートクレーブ反応槽中に、キシレン2261部、ビスコール660P(軟化点147℃)750部を入れ充分溶解し、窒素置換後、スチレン1100部、アクリロニトリル1200部、アクリル酸ブチル600部、アクリル酸900部、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート172部、およびキシレン595部の混合溶液を155℃で3時間で滴下して重合し、更にこの温度で30分間保持した。次いで脱溶剤を行い、ワックス分散剤(C−3)を得た。用いたモノマーの平均エステルおよびカルボキシル基濃度は19.9%であり、ワックス分散剤(C−3)の数平均分子量は2900、Tgは60℃であった。
実施例1〜3
ハイブリッド樹脂(A−1)、(A−2)、または(A−3)100部、ワックス分散剤(C−1)2部、およびサゾールワックス(軟化点98℃)4部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−1)、(TB−2)、および(TB−3)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−1)、(A−2)、または(A−3)100部、ワックス分散剤(C−1)2部、およびサゾールワックス(軟化点98℃)4部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−1)、(TB−2)、および(TB−3)を得た。
実施例4〜6
ハイブリッド樹脂(A−4)、(A−5)、または(A−6)100部、ワックス分散剤(C−2)2部、およびサゾールワックス(軟化点98℃)4部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−4)、(TB−5)、および(TB−6)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−4)、(A−5)、または(A−6)100部、ワックス分散剤(C−2)2部、およびサゾールワックス(軟化点98℃)4部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−4)、(TB−5)、および(TB−6)を得た。
実施例7
ハイブリッド樹脂(A−4)100部、ワックス分散剤(C−2)4部、およびカルナウバワックス(軟化点75℃)8部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−7)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−4)100部、ワックス分散剤(C−2)4部、およびカルナウバワックス(軟化点75℃)8部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−7)を得た。
実施例8
ハイブリッド樹脂(A−4)100部、ワックス分散剤(C−3)2部、およびカルナウバワックス(軟化点75℃)4部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−8)を得た。
ハイブリッド樹脂(A−4)100部、ワックス分散剤(C−3)2部、およびカルナウバワックス(軟化点75℃)4部の比率(表1に記載の部数)で、窒素気流下、出口に取り出し配管を装着したコンティニアスニーダー[(株)栗本鐵工所製]に連続的に供給し、ヒーター温度190℃、平均滞留時間27分の条件で連続的に溶融混合し、本発明のトナーバインダー(TB−8)を得た。
比較例1〜3
ワックス分散剤(C−1)を用いない以外は実施例1〜3と同様にして、比較トナーバインダー(HTB−1)、(HTB−2)、および(HTB−3)を得た。
ワックス分散剤(C−1)を用いない以外は実施例1〜3と同様にして、比較トナーバインダー(HTB−1)、(HTB−2)、および(HTB−3)を得た。
比較例4
ハイブリッド樹脂(A)の替わりにポリエステル(a−2)を用いる以外は、実施例1〜3と同様にして、比較トナーバインダー(HTB−4)を得た。
ハイブリッド樹脂(A)の替わりにポリエステル(a−2)を用いる以外は、実施例1〜3と同様にして、比較トナーバインダー(HTB−4)を得た。
比較例5
サゾールワックスを用いない以外は、実施例1と同様にして、比較トナーバインダー(HTB−5)を得た。
サゾールワックスを用いない以外は、実施例1と同様にして、比較トナーバインダー(HTB−5)を得た。
実施例9〜16
実施例1〜8のトナーバインダー(TB−1)、(TB−2)、(TB−3)、(TB−4)、(TB−5)、(TB−6)、(TB−7)、または(TB−8)104部、カーボンブラックMA−100[三菱化学(株)製]7部、荷電制御剤T−77[保土谷化学(株)製]1部を用い、以下の方法でトナー化した。まず、ヘンシェルミキサ[三井三池化工機(株)製 FM10B]を用いて予備混合した後、二軸混練機[(株)池貝製 PCM−30]で混練した。ついで超音速ジェット粉砕機ラボジェット(日本ニューマチック工業(株)製)を用いて微粉砕した後、気流分級機[日本ニューマチック工業(株)製 MDS−I]で分級し、体積平均粒径(D50)が8μmのトナー粒子を得た。ついで、トナー粒子100部にコロイダルシリカ[アエロジルR972:日本アエロジル(株)製]0.5部をサンプルミルにて混合して、本発明のトナー(T−1)、(T−2)、(T−3)、(T−4)、(T−5)、(T−6)、(T−7)、および(T−8)を得た。評価結果を表1に示す。
実施例1〜8のトナーバインダー(TB−1)、(TB−2)、(TB−3)、(TB−4)、(TB−5)、(TB−6)、(TB−7)、または(TB−8)104部、カーボンブラックMA−100[三菱化学(株)製]7部、荷電制御剤T−77[保土谷化学(株)製]1部を用い、以下の方法でトナー化した。まず、ヘンシェルミキサ[三井三池化工機(株)製 FM10B]を用いて予備混合した後、二軸混練機[(株)池貝製 PCM−30]で混練した。ついで超音速ジェット粉砕機ラボジェット(日本ニューマチック工業(株)製)を用いて微粉砕した後、気流分級機[日本ニューマチック工業(株)製 MDS−I]で分級し、体積平均粒径(D50)が8μmのトナー粒子を得た。ついで、トナー粒子100部にコロイダルシリカ[アエロジルR972:日本アエロジル(株)製]0.5部をサンプルミルにて混合して、本発明のトナー(T−1)、(T−2)、(T−3)、(T−4)、(T−5)、(T−6)、(T−7)、および(T−8)を得た。評価結果を表1に示す。
比較例6〜10
比較例1〜5のトナーバインダー(HTB−1)、(HTB−2)、(HTB−3)、(HTB−4)、または(HTB−5)を用いる以外は実施例9〜16と同様にして、比較のトナー(HT−1)、(HT−2)、(HT−3)、(HT−4)、および(HT−5)を得た。評価結果を表1に示す。
比較例1〜5のトナーバインダー(HTB−1)、(HTB−2)、(HTB−3)、(HTB−4)、または(HTB−5)を用いる以外は実施例9〜16と同様にして、比較のトナー(HT−1)、(HT−2)、(HT−3)、(HT−4)、および(HT−5)を得た。評価結果を表1に示す。
表1におけるトナーの性能試験の方法を以下に示す。
(1)最低定着温度(MFT)およびホットオフセット発生温度(HOT)
トナー30部とフェライトキャリア(パウダーテック社製、F−150)800部を均一混合し二成分現像剤として試験した。
・最低定着温度(MFT)
市販モノクロ複写機〔AR5030、シャープ(株)製〕を用いて現像した未定着画像を、市販モノクロ複写機〔SF8400A、シャープ(株)製〕の定着ユニットを改造し熱ローラー温度を可変にした定着機でプロセススピード145mm/secで定着した。定着画像を布パッドで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となる熱ローラー温度を最低定着温度とした。
・ホットオフセット発生温度(HOT)
上記MFTと同様に定着し、定着画像へのホットオフセットの有無を目視判定した。ホットオフセットが発生しはじめた温度をホットオフセット発生温度とした。
(1)最低定着温度(MFT)およびホットオフセット発生温度(HOT)
トナー30部とフェライトキャリア(パウダーテック社製、F−150)800部を均一混合し二成分現像剤として試験した。
・最低定着温度(MFT)
市販モノクロ複写機〔AR5030、シャープ(株)製〕を用いて現像した未定着画像を、市販モノクロ複写機〔SF8400A、シャープ(株)製〕の定着ユニットを改造し熱ローラー温度を可変にした定着機でプロセススピード145mm/secで定着した。定着画像を布パッドで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となる熱ローラー温度を最低定着温度とした。
・ホットオフセット発生温度(HOT)
上記MFTと同様に定着し、定着画像へのホットオフセットの有無を目視判定した。ホットオフセットが発生しはじめた温度をホットオフセット発生温度とした。
(2)流動性
トナー流動性は、約8μmに微粉砕、分級された後のトナー(コロイダルシリカ添加前)を用い、ホソカワミクロン製パウダーテスターで静かさ密度を測定し、下記基準で判定した。△以上が実用範囲である。
静かさ密度 38(g/100ml)以上 ; ◎
36以上38未満 ; ○
33以上36未満 ; ○△
30以上33未満 ; △
27以上30未満 ; △×
27未満 ; ×
トナー流動性は、約8μmに微粉砕、分級された後のトナー(コロイダルシリカ添加前)を用い、ホソカワミクロン製パウダーテスターで静かさ密度を測定し、下記基準で判定した。△以上が実用範囲である。
静かさ密度 38(g/100ml)以上 ; ◎
36以上38未満 ; ○
33以上36未満 ; ○△
30以上33未満 ; △
27以上30未満 ; △×
27未満 ; ×
(3)分散性
トナー中のワックスの分散状態を電子顕微鏡で観察し、下記基準で判定した。
◎ ; ワックスが全体に均一に分散し微細な粒径で揃っている。
○ ; ワックスが全体に均一に分散し粒径が揃っている。
△ ; 粒径の小さなワックスもあるが粗大粒子が存在する。
× ; ワックスの粗大粒子が多い。
トナー中のワックスの分散状態を電子顕微鏡で観察し、下記基準で判定した。
◎ ; ワックスが全体に均一に分散し微細な粒径で揃っている。
○ ; ワックスが全体に均一に分散し粒径が揃っている。
△ ; 粒径の小さなワックスもあるが粗大粒子が存在する。
× ; ワックスの粗大粒子が多い。
表1の結果から、本発明のトナーバインダーを用いた本発明のトナーは、従来のトナーに比べ、流動性および分散性に優れ、広い定着温度幅を持っていることがわかる。
本発明のトナーバインダー、およびそれを含有する本発明のトナーは、流動性および分散性に優れ、また広い定着温度幅を持つため、電子写真用トナーとして有用である。
Claims (9)
- ポリエステル樹脂(a)の存在下でビニルモノマー(b)が重合されてなるハイブリッド樹脂(A)、ワックス(B)、およびワックス分散剤(C)からなる電子写真用トナーバインダー。
- ポリエステル樹脂(a)がポリオール成分とポリカルボン酸成分との重縮合物であって、ポリカルボン酸成分の60重量以上が芳香族ポリカルボン酸である請求項1記載の電子写真用トナーバインダー。
- ポリエステル樹脂(a)がポリオール成分とポリカルボン酸成分との重縮合物であって、(a)を構成するポリオール成分とポリカルボン酸成分の合計中の不飽和基を有する化合物の含有量が1〜20重量%である請求項1または2記載の電子写真用トナーバインダー。
- ビニルモノマー(b)がスチレンモノマーとアクリルモノマーを含有し、スチレンモノマーとアクリルモノマーの重量比が85/15〜50/50である請求項1〜3のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
- ハイブリッド樹脂(A)中の、ポリエステル樹脂(a)とビニルモノマー(b)が重合されてなるビニル樹脂の重量比が5/95〜50/50である請求項1〜4のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
- ワックス(B)が、カルナウバワックス(B1)、フィッシャートロプシュワックス(B2)、パラフィンワックス(B3)、およびポリオレフィンワックス(B4)から選ばれる1種以上である請求項1〜5のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
- ワックス分散剤(C)が、平均エステルおよびカルボキシル基濃度3〜30重量%のビニルモノマーで変性されたワックス変性体である請求項1〜6のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
- ハイブリッド樹脂(A)100重量部に基づいて、ワックス(B)の量が0.5〜25重量部であり、ワックス分散剤(C)の量が0.5〜20重量部である請求項1〜7のいずれか記載の電子写真用トナーバインダー。
- 請求項1〜8のいずれか記載の電子写真用トナーバインダーと着色剤からなる電子写真用トナー。
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