JP2001236721A - スピンドルモータのインデックス位置検出装置及びそれを備えたモータ装置 - Google Patents

スピンドルモータのインデックス位置検出装置及びそれを備えたモータ装置

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JP2001236721A
JP2001236721A JP2000044891A JP2000044891A JP2001236721A JP 2001236721 A JP2001236721 A JP 2001236721A JP 2000044891 A JP2000044891 A JP 2000044891A JP 2000044891 A JP2000044891 A JP 2000044891A JP 2001236721 A JP2001236721 A JP 2001236721A
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rotor yoke
rotor
spindle motor
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/28Speed controlling, regulating, or indicating

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  • Brushless Motors (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の窓部を持ったロータヨークを利用しな
がら、簡単かつローコストな構成にてインデックス信号
を検出可能にする。 【解決手段】 スピンドルモータを構成するロータヨー
ク3のフランジ部内周に配置されたロータマグネット
と、ロータマグネットの一部が外部へ臨むように、フラ
ンジ部に形成された窓部とを設けて、フランジ部の外周
に対向するようにステータ側に配置したインダクタ7に
よって、ロータマグネットの磁束を窓部を介して検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピィディス
ク等の回転記録媒体を回転駆動するスピンドルモータの
インデックス位置検出装置及びそれを備えたモータ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】回転記録媒体としての例えばフロッピィ
ディスクを回転駆動するスピンドルモータにおいては、
データ書き込み等のスタート点を決めるために、そのフ
ロッピィディスクの1回転につき1パルスのインデック
ス信号が必要とされる。また、このインデックス信号
は、フロッピィディスクのドライブ中にこのフロッピィ
ディスクやモータの回転を検出して、書き込みや読み出
しの準備のためのレディ信号を作ったり、あるいはシス
テム側でトラフイック・フォーマッティング時の書き込
みをスタートさせ、回転終了後にストップさせるように
するためなどの目的に利用される。
【0003】図10乃至図12はこのようなインデック
ス信号によりスピンドルモータのインデックス位置を検
出するスピンドルモータのインデックス位置検出装置の
構成を概念的に示し、これがマウント101、このマウ
ント101の上面に重畳するように設けられた回路基板
102およびロータヨーク103を備えている。マウン
ト101は金属板からなり、この金属板の周辺の3箇所
にL字状に屈曲して立ち上がる取付片101aが一体に
設けられている。これらの取付片101aには、マウン
ト101をフロッピィディスクドライブ装置(FDD)
のケース等にねじなどの締結具を用いて取り付けるため
の取付孔101bが設けられている。また、マウント1
01の周辺の他の4箇所には、略L字状をなす係止爪1
01cが上方に起立するように突設されている。これら
の係止爪101cは、マウント101上に重畳するよう
に設置された前記回路基板102の周縁部を上方から押
圧保持するように機能し、この押圧保持は、各係止爪1
01cの一部を治具を用いて水平方向にくの字状に屈曲
することで、図10と図11に示すようになされてい
る。
【0004】前記回路基板102は、絶縁基板上に配線
パターンや、スピンドルモータの駆動回路および駆動制
御回路の回路部品等(図示略)を搭載するものであり、
この回路基板102の中央部には、軸受孔102aが設
けられており、この軸受孔102aには、マウント10
1に取り付けられたシャフト孔104aを有する軸受1
04が貫通して上方に突出している。そして、この上方
に突出した軸受104の外周には、周辺に12本の磁極
片105aを等間隔に有する鉄心部材105が取り付け
られており、前記の各磁極片105aにはステータコイ
ル106が巻装されている。これらのステータコイル1
06はU相、V相、W相の3相分が3組設けられてい
る。これらの3相分のコイル端末106aおよび一つの
コモンコイル端末106bが、回路基板102上の右方
のランド102bに半田付けされている。また、鉄心部
材105は、複数枚のけい素鋼板などの磁性鋼板を打ち
抜いて重畳した成層鉄心などからなる。さらに、回路基
板102上であって、いずれかの磁極片105aに対向
する位置には、回転記録媒体のインデックス位置を検出
するためのホール素子107が設置されている。
【0005】一方、前記ロータヨーク103は、図13
および図14に示すように、全体として深さの浅いカッ
プを回路基板102上に伏せたような形態をなし、周縁
部にフランジ部103aを一体に有する。このフランジ
部103aの内周にはゴムやプラスチックなどの樹脂の
内部に磁性材料を分散させて形成した環状のロータマグ
ネット108がリング状かつ無端状に貼着配置されてお
り、これらが周方向に亘って全周等分割の例えば16極
分、S極、N極に交互着磁されている。また、フランジ
部103aの一部には所定幅の窓部103bが形成され
ており、この窓部103bには、ロータマグネット10
8に対し一体に設けられた双極マグネット108a,1
08bが突設されている。この双極マグネット108
a,109aはフランジ部103aの外周よりもさらに
外方へ突出している。この双極マグネット108a,1
08bはロータマグネット108に対し別体として、こ
の別体の双極マグネット108a,108bがロータマ
グネット108の外周に貼着される場合もある。
【0006】ロータヨーク103には、これの中心部を
貫通するようにシャフト109が取り付けられており、
このシャフト109の下半部が前記軸受104のシャフ
ト孔104a内に挿入可能とされている。これにより、
ロータヨーク103がステータコイル106を被うよう
にして、図10に示すように回路基板102上に回転自
在に配置される。このとき、フランジ103aの外周付
近にホール素子107が対向して臨む。なお、ここでは
図示しないが、シャフト孔104aの下部にはスラスト
軸受が設けられて、シャフト109の下端がこのスラス
ト軸受に支持されている。このため、シャフト109は
シャフト孔104aおよび前記スラスト軸受に支承され
て円滑な回転が可能となっている。なお、ロータヨーク
103上には、フロッピィディスクのセンタハブ(図示
しない)を載置して保持するチャッキング装置などが設
置される。
【0007】このようなスピンドルモータのインデック
ス位置検出装置においては、3相交流電源からU相、V
相、W相の各ステータコイル106に一定の順序に従っ
て3相交流電流を切り換えながら流すと、ロータヨーク
103側のロータマグネット108との間で磁気的反発
力が連続的に発生し、ロータヨーク103がステータの
一部である回路基板102上で回転する。なお、前記電
流の切り換えは、各ステータコイル106間に配置し
た、位置検出センサとしての例えば3個のホール素子に
よりロータヨーク103の回転位置を検出し、この検出
信号を切換制御信号として用いることによって行われ
る。
【0008】一方、スピンドルモータのロータヨーク1
03が前記のように回転すると、この回転に伴って双極
マグネット108a,108bが同様に回転移動し、ホ
ール素子107から離間したり、ホール素子107に接
近したりする。ホール素子107は双極マグネット10
8a,108bから離間していると、双極マグネット1
08a,108bの磁束を殆ど受けないため検出出力が
略0であるが、双極マグネット108a,108bが接
近すると、双極マグネット108a,108bの磁束を
受け、検出出力がその近接の度合いに応じて増減する。
この結果、ホール素子107から出力される検出出力V
fは、Vf=kΦであるところから、図15に示すよう
に、ホール素子107に入力される磁束量に比例する特
性となる。そして、この検出出力は予め設定された基準
電圧と比較され、この比較結果に応じた矩形波信号を得
るとともに、この矩形波信号の例えば立上りタイミング
にてインデックス信号を生成するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスピンドルモータのインデックス位置検出装置にあ
っては、双極マグネット108a,109bの磁束を十
分に高感度にて検出する必要から、高価なホール素子1
07を利用する必要があるほか、ロータヨーク103の
フランジ部103aに窓部103bを形成して、この窓
部103bから双極マグネット108a,108bの先
端部を外方へ大きく突出させる必要があり、この双極マ
グネットがロータマグネット108に一体形成されるも
のでは加工コストが非常に高いものになってしまうとい
う問題があった。また、リング状のロータマグネット1
08に別体の双極マグネット108a,108bを貼り
付けたものでは、磁束密度のギャップロスを招き、ホー
ル素子107による検出感度の低下を免れ得ないという
問題があった。
【0010】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、インデックス信号の検出
を従来の窓部を持ったロータヨークを利用しながら、簡
単かつローコストな構成にて実現できるとともに、回転
記録媒体に対するデータ書き込みのスタート点の決定等
を高精度にて行うことができるスピンドルモータのイン
デックス位置検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のスピンドルモータのインデックス位置検出
装置は、スピンドルモータを構成するロータヨークのフ
ランジ部内周に配置されたロータマグネットと、このロ
ータマグネットの一部が外部へ臨むように、前記フラン
ジ部に形成された窓部とを有し、前記フランジ部の外周
に対向するように、前記ロータマグネットの磁束を前記
窓部を介して検出するインダクタをステータ側に配置し
たスピンドルモータのインデックス位置検出装置を提供
する。
【0012】前記発明によれば、ロータヨークのフラン
ジ部に形成された窓部を通じて、その窓部に臨む位置の
ロータマグネットから磁束の検出感度が高いインダクタ
に対し直接磁束を入力させることで、従来のロータヨー
クを利用しながら、インダクタの検出出力にもとづいて
必要とするインデックス信号が確実かつローコストに出
力される。
【0013】また、本発明は、前記インダクタを、該イ
ンダクタのコイルの中心軸線が前記ロータヨーク外周の
接線方向に略一致するように、前記フランジ部の外周に
対向配置したスピンドルモータのインデックス位置検出
装置を提供する。前記発明によれば、インダクタのコイ
ルの中心軸線が前記ロータヨーク外周の接線方向に略一
致するように配置されているので、窓部を介してロータ
マグネットから入力される磁束を、高能率にインダクタ
に及ばしめることができ、これによりインダクタによる
磁束の高感度検出が行われ、さらに信頼度の高いインデ
ックス信号の生成が行われる。
【0014】本発明は、マウント上に回路基板が設置さ
れ、該マウントに回転自在にロータヨークが支持され、
ロータヨーク外周のフランジ部内周にロータマグネット
が配置され、ロータヨークとマウントとの間にロータヨ
ークの回転中心部を囲む放射状にステータコイルが配置
され、前記回路基板がロータヨークの回転中心から一側
のマウント側にのみ形成され、該ステータコイルのコイ
ル端末が前記複数のステータコイル間に位置する回路基
板上のランドに接続されるとともに、前記フランジ部の
外周に対向するように前記ロータマグネットの磁束を前
記窓部を介して検出するインダクタが前記回路基板上に
設けられてなることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、回路基板がロータヨーク
の一側のみに形成されることで回路基板の面積が減少
し、モータ装置の小型化、軽量化に寄与する。また、ス
テータコイルのコイル端末がステータコイル間に位置す
る回路基板上のランドに接続されることで回路基板をロ
ータヨークの一側のみに設けることが可能となる。更に
発明によれば、ロータヨークのフランジ部に形成された
窓部を通じて、その窓部に臨む位置のロータマグネット
から磁束の検出感度が高いインダクタに対し直接磁束を
入力させることで、従来のロータヨークを利用しなが
ら、インダクタの検出出力にもとづいて必要とするイン
デックス信号が確実かつローコストに出力される。
【0016】本発明は、前記スピンドルモータを構成す
るステータコイルのコイル端末が半田付けされるランド
が、前記インダクタを取り付けている回路基板に設けら
れ、該回路基板が前記マウントの面積の半分以下に縮小
されてなることを特徴とするものである。前記発明によ
れば、回路基板の面積を縮小し、回路基板の金属マウン
トに対する取り付けを容易化し、モータ装置全体の小形
化とローコスト化に寄与する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により詳しく説明する。図1および図2は本発明のス
ピンドルモータのインデックス位置検出装置とそれを備
えたモータ装置を概念的に示す平面図、およびステータ
部の平面図である。スピンドルモータはマウント1の上
面に重畳するように設けられた回路基板2およびロータ
ヨーク3を備えている。金属マウントとしてのマウント
1は金属板からなり、この金属板の周辺の3箇所にL字
状に屈曲して立ち上がる取付片1aが一体に設けられて
いる。これらの取付片1aにはマウント1をフロッピィ
ディスクドライブ装置のケース等にねじなどを用いて取
り付けるための取付孔1bが設けられている。また、マ
ウント1の周辺の他の2箇所に略L字状をなす係止爪1
cが上方に起立するように設けられている。これらの係
止爪1cは、マウント1に重畳するように設置された前
記回路基板2の周縁の一箇所と、回路基板2の貫通孔2
を貫通したその貫通孔2c周縁の一部を上方から押圧保
持するように機能し、この押圧保持は、各係止爪1cの
一部を治具を用いて水平方向にくの字状に屈曲すること
で、図1に示すように行われている。
【0018】前記回路基板2は、絶縁基板上に配線パタ
ーンや、スピンドルモータの駆動回路および駆動制御回
路の回路部品等(図示しない)を搭載するものであり、
後述のインダクタを設置する側に偏って、マウント1の
半分以下の小面積に形成されている。この回路基板2の
一側縁部には、図3に示すような軸受窓部2aが設けら
れており、この軸受窓部2aには、マウント1に取り付
けられたシャフト孔4aを有する軸受4が貫通して、上
方に突出している。そして、この上方に突出した軸受4
の外周には、周辺に12本の磁極片5aを等間隔に有す
る鉄心部材5が取り付けられており、前記の各磁極片5
aにはステータコイル6が巻装されている。これらのス
テータコイル6はU相、V相、W相の3相分が3組設け
られている。これらの3相分のコイル端末6aおよび一
つのコモンコイル端末6bが、回路基板2上のランド2
bに半田付けされている。また、鉄心部材5は、図3に
示すように、複数枚のけい素鋼板などの磁性鋼板を打ち
抜いて重畳した成層鉄心などからなる。さらに回路基板
2上であって、いずれかの磁極片5aに対向する位置に
形成された長孔2dには、記録媒体のインデックス位置
を検出するためのインダクタ7が図1に示すように設置
されている。なお、回路基板2上には、インダクタ7の
リード端子7aを半田付けするランド2eが設けられて
いる。
【0019】一方、前記ロータヨーク3は、図4および
図5に示すように、全体として深さの浅いカップをマウ
ント1および回路基板2上に伏せたような形態をなし、
周縁部にフランジ部3aを一体に有する。このフランジ
部3aの内周には、全長に亘って断面形状が一定のゴム
製やプラスチック製のロータマグネット8が、リング状
かつ無端状に貼着配置されており、これらが周方向に亘
って、全周等分割の例えば16極分、S極、N極に交互
着磁されている。フランジ部3aの一部には所定幅の切
欠状の窓部3bが形成されており、この窓部3bを通し
て、ロータマグネット8の一部がロータヨーク3の外方
に臨んでいる。つまり、この窓部3b内は従来技術のよ
うな双極マグネットが設けられない空間とされている。
従って、この窓部3bはロータマグネット8の回転によ
って一時的にインダクタ7に対して正対することとな
る。また、回路基板2の隅部には、外部リード接続用の
4つのランド2fが設けられており、これが回路基板2
上の配線パターンを介して前記各ランド2bに接続され
ている。
【0020】また、ロータヨーク3には、これの中心部
を貫通するようにシャフト9が取り付けられており、こ
のシャフト9の下半部が前記軸受4のシャフト孔4a内
に挿入可能となっている。これにより、ロータヨーク3
がステータコイル6を被うようにして、図1に示すよう
に回路基板2上に配置され、フランジ部3aの外周付近
にインダクタ7が対向して臨むように構成されている。
さらに、シャフト孔4aの下部にはスラスト軸受10が
設けられており、シャフト9の下端がこのスラスト軸受
10に支持されている。このため、シャフト9はシャフ
ト孔4aおよびスラスト軸受10に支承されて、円滑な
回転が可能となっている。なお、ロータヨーク3上には
フロッピィディスクのセンタハブ(図示しない)を載置
して保持するチャッキング装置などが設置される。
【0021】従って、このような本発明のスピンドルモ
ータのインデックス位置検出装置においては、3相交流
電源からU相、V相、W相の各ステータコイル6に一定
の順序に従って3相交流電流を切り換えながら流すと、
ロータヨーク3側のロータマグネット8との間で磁気的
反発力が連続的に発生する。このため、ロータヨーク3
がステータの一部であるマウント1および回路基板2上
で回転する。なお、前記電流の切り換えは、従来のよう
に3個のホール素子を用いることなく、各ステータコイ
ル6に誘起される電圧を検出することによりロータヨー
ク3の回転位置を検出し、この検出信号を切換制御信号
として用いることによって行われる。従って従来必要で
あった3個のホール素子を不要としてセンサレス化でき
るとともに、回路基板2の面積を小さくすることができ
る。
【0022】このようにして、スピンドルモータのロー
タヨーク3が回転すると、この回転に伴って窓部3bを
介して外方に臨むロータマグネット8が同様に回転移動
し、インダクタ7に対して離間したり、インダクタ7に
接近したりする。インダクタ7は窓部3bに臨むロータ
マグネット8から離間していると、このロータマグネッ
ト8の磁束を殆ど受けないため、誘起電圧が略0であ
る。しかし、窓部3bに臨むロータマグネット8が接近
すると、そのロータマグネット8の磁束を受け、インダ
クタ7の誘起電圧がその磁束の時間変化に比例する値と
なる。この結果、インダクタ7に誘起される誘起電圧V
fはVf=−k(dΦ/dt)となり、図7に示すよう
な特性となる。そして、この検出出力は予め設定された
基準電圧と比較され、この比較結果に応じた矩形波信号
を得るとともに、この矩形波信号の例えば立上りタイミ
ングにてインデックス信号を生成する。
【0023】この場合において、前記インダクタ7は、
図6に示すように、これのコイルの中心軸線をロータヨ
ーク3外周の接線方向に略一致させるように配置するこ
とにより、インダクタ7に対し磁束を最大量通過させる
ことができ、磁束の検出感度を十分に高めることができ
る。また、インダクタ7に誘起される電圧は前記のよう
に磁束の時間変化に比例するため、ロータヨーク3の回
転速度を大きくすればロータマグネット8から入力され
る磁束量が少なくても、必要とする大きさの誘起電圧を
得ることができる。従って、ロータヨーク3の径を大き
くすれば、その分周速が早まるため、磁束量が少ない場
合にも対応できる。
【0024】なお、インダクタ7を用いた場合には、従
来のホール素子107を用いた場合とは異なり、インデ
ックス信号検出を正確に検出するために邪魔になる、図
7に示すようなサブピークを発生する。このため、これ
らのサブピークは次のようにしてマスクする。図8はこ
れらのサブピークをマスクしてインデックス信号を形成
するインデックス信号形成回路であり、図9はこの回路
の各部の電圧を示す電圧波形図である。このインデック
ス信号形成回路は、インダクタ7の誘起電圧と後述する
トランジスタ11の出力マスク信号とを比較する比較回
路12と、電源端子13と、バイアス電源14と、比較
回路12の比較出力を承けた後、一定時間持続する方形
波信号を発生する単安定マルチバイブレータ(マスク電
圧発生回路)15と、単安定マルチバイブレータ15の
出力方形波信号をスイッチングし、マスク信号を発生す
るトランジスタ11とを有する。
【0025】比較回路12の非反転入力端子および出力
端子間には、帰還抵抗12fが接続され、非反転入力が
抵抗16を介してインダクタ7の他端に、反転入力端子
が直接インダクタ7の一端に、出力端子が端子出力端子
17と、抵抗18を介して電源端子13とにそれぞれ接
続されている。バイアス電源14は、インダクタ7の他
端と接地点間に接続される。単安定マルチバイブレータ
15は、入力端子が比較回路12の出力端子に、出力端
子が抵抗19を介してトランジスタ11のベースにそれ
ぞれ接続される。トランジスタ11は、ベースとエミッ
タ間に抵抗20が接続され、コレクタが比較回路12の
非反転入力端子に、エミッタが電源端子13にそれぞれ
接続されている。
【0026】この回路では、ロータヨーク3の回転に伴
うロータマグネット8の回転によって、インダクタ7が
ロータマグネット8の周期的な近接を磁束変化によって
検出し、磁束検出出力を電圧出力する。このとき得られ
た誘起電圧検出出力は、図8および図9(a)の実線で
示されるように、磁束検出時に正極性の二つのピークP
1 、P2 を有している。比較回路12は、非反転入力端
子に供給される図9(a)の一点鎖線で記されるような
電圧レベル(第1入力)と、反転入力端子に供給される
図9(a)の実線で示されるような磁束検出出力(第2
入力)とを比較し、図9(b)に示されるように、第2
の入力の電圧レベルが第1入力の電圧レベルを超えた時
点に立ち下がり、第1入力の電圧レベルが第2入力の電
圧レベルを超えた時点に立ち上がる負極性の比較出力を
発生し、信号出力端子17に供給する。
【0027】単安定マルチバイブレータ15は、図9
(c)に示されるように、比較出力の立上りエッジに応
答し、一定時間持続する負極性の方形波信号を発生し、
トランジスタ11は、負極性の方形波信号の供給時にオ
ン状態になり、図9(a)の一点鎖線で示されるよう
に、比較回路12の非反転入力に電源電圧Vccに近い
高電圧レベルVH を供給する。この高電圧レベルVH
非反転入力端子に供給されている間、比較回路12は、
第1入力の電圧レベルが第2入力の電圧レベルよりも相
当に大きくなり、正極性の二つのピークP1 、P2 中の
後のピークP2 が、マスクされる。一方、正極性の二つ
のピークP1 、P2 中の前のピークP1 の到来時には、
トランジスタ11からマスク信号が供給されていないの
で、比較回路12は、ピークP1 に対して前述のような
電圧レベルの比較が行われる。なお、これらの動作が行
われるためには、インダクタ7で磁束検出が行われない
ときの磁束検出出力の電圧レベルV2 が比較回路12の
非反転入力に供給される電圧レベルV1 よりも若干小さ
く、しかもインダクタ7で磁束検出が行われたときの正
極性のピークP1 の値が電圧レベルV2 よりも大きくな
るように、バイアス電源14の電圧値や各種抵抗の抵抗
値を設定している。
【0028】この場合、比較出力は、立ち上がりエッジ
が第2入力の電圧レベルが第1入力の電圧レベルを超え
た時点に一致した立ち下がりエッジと、第1入力の電圧
レベルが第2入力の電圧レベルを超えた時点、すなわ
ち、インダクタ7の誘起電圧のゼロ交差点の到来タイミ
ングに一致した立ち上がりエッジを有するものであって
比較出力の立ち上がりエッジを利用することによりイン
デックス信号を形成するものである。
【0029】このように、インデックス信号の形成に比
較出力の立ち上がりエッジのタイミング、すなわち、イ
ンダクタ7の磁束検出出力のゼロ交差点近傍の到来タイ
ミングを利用しているので、磁束検出出力の振幅に何等
温度依存性がないことから、周囲温度変動に伴い発生タ
イミングが不変なインデックス信号を形成することがで
きる。インダクタ7の磁束検出出力に同(正)極性の二
つのピークP1 、P2が存在し、それらのピークP1
2 の値に大きな差がないとしても、一つのピークP2
の到来時にマスク信号の供給によってマスクするように
しているので、インデックス信号の形成のタイミングを
誤ることがない。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ロータ
ヨーク内のロータマグネットがフランジ部の窓部から外
部に臨むようにして、この窓部を通してロータマグネッ
トの磁束をその外部に位置するインデックスに入力する
ように構成したので、ロータマグネットに双極マグネッ
トを連設するための加工を行ったたり、ホールセンサを
用いたりすることなく、高感度かつローコストに大振幅
のインデックス信号を検出でき、これにより、回転記録
媒体に対するデータ書き込みのスタート点の決定などの
タイミング処理を高精度に行えるという効果が得られ
る。
【0031】また、本発明によれば、前記インダクタ
を、該インダクタのコイルの中心軸線が前記ロータヨー
ク外周の接線方向に略一致するように、前記フランジ部
の外周に対向配置したので、ロータヨークの窓部部より
奥の方にあるロータマグネットの弱い磁束をも、インダ
クタのコイル内に有効に取り込んで、インデックス信号
のさらなる高感度検出を実現できるという効果が得られ
る。
【0032】また、本発明によれば、スピンドルモータ
を構成するステータコイルのコイル端末が半田付けされ
るランドを、前記インダクタを取り付けている回路基板
に設け、該回路基板を金属マウントの面積の略半分以下
に縮小したので、回路基板の金属マウントに対する取り
付けの容易化およびローコスト化、さらにはスピンドル
モータを含むインデックス位置検出装置全体の軽量化と
小形化を実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態によるスピンドルモー
タのインデックス位置検出装置とそれを備えたモータ装
置を示す平面図である。
【図2】 図1におけるロータヨークを取り外した状態
のスピンドルモータのインデックス位置検出装置とモー
タ装置を示す平面図である。
【図3】 図2のII−II線断面図である。
【図4】 図1のロータヨークを一部破断して示す正面
図である。
【図5】 図1のロータヨークの裏面を示す裏面図であ
る。
【図6】 図1のインダクタのコイルとロータマグネッ
トとの配置関係を示す説明図である。
【図7】 図1のインダクタの誘起電圧を示す電圧波形
図である。
【図8】 この発明によるインダクタの誘起電圧が持つ
サブピークをマスクするサブピークマスク回路を示す回
路図である。
【図9】 図8の回路各部の信号波形を示すタイミング
チャートである。
【図10】 従来のスピンドルモータのインデックス位
置検出装置を示す平面図である。
【図11】 図1に示すスピンドルモータのインデック
ス位置検出装置の正面図である。
【図12】 図11のロータヨークを取り外した状態の
スピンドルモータのインデックス位置検出装置を示す平
面図である。
【図13】 図10のロータヨークを一部破断して示す
正面図である。
【図14】 図13のロータヨークの裏面を示す裏面図
である。
【図15】 図12のホール素子の出力電圧を示す電圧
波形図である。
【符号の説明】
1 マウント 2 回路基板 2b ランド 3 ロータヨーク 3a フランジ部 3b 窓部 6 ステータコイル 7 インダクタ 8 ロータマグネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータを構成するロータヨー
    クのフランジ部内周に配置されたロータマグネットと、 該ロータマグネットの一部が外部へ臨むように、前記フ
    ランジ部に形成された窓部と、 前記フランジ部の外周に対向するようにステータ側に配
    置され、前記ロータマグネットの磁束を前記窓部を介し
    て検出するインダクタとを備えたことを特徴とするスピ
    ンドルモータのインデックス位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記インダクタを、該インダクタのコイ
    ルの中心軸線が前記ロータヨーク外周の接線方向に略一
    致するように、前記フランジ部の外周に対向配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータのイ
    ンデックス位置検出装置。
  3. 【請求項3】 マウント上に回路基板が設置され、該マ
    ウントに回転自在にロータヨークが支持され、ロータヨ
    ーク外周のフランジ部内周にロータマグネットが配置さ
    れ、ロータヨークとマウントとの間にロータヨークの回
    転中心部を囲む放射状にステータコイルが配置され、前
    記回路基板がロータヨークの回転中心から一側のマウン
    ト側にのみ形成され、該ステータコイルのコイル端末が
    前記複数のステータコイル間に位置する回路基板上のラ
    ンドに接続されるとともに、前記フランジ部の外周に対
    向するように前記ロータマグネットの磁束を前記窓部を
    介して検出するインダクタが前記回路基板上に設けられ
    てなることを特徴とするモータ装置。
  4. 【請求項4】 前記スピンドルモータを構成するステー
    タコイルのコイル端末が半田付けされるランドが、前記
    インダクタを取り付けている回路基板に設けられ、該回
    路基板が前記マウントの面積の半分以下に縮小されてな
    ることを特徴とする請求項3に記載のモータ装置。
JP2000044891A 2000-02-22 2000-02-22 スピンドルモータのインデックス位置検出装置及びそれを備えたモータ装置 Withdrawn JP2001236721A (ja)

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