JP2001232086A - ミシンの糸切り装置 - Google Patents

ミシンの糸切り装置

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JP2001232086A JP2000380655A JP2000380655A JP2001232086A JP 2001232086 A JP2001232086 A JP 2001232086A JP 2000380655 A JP2000380655 A JP 2000380655A JP 2000380655 A JP2000380655 A JP 2000380655A JP 2001232086 A JP2001232086 A JP 2001232086A
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    • D05B3/06Sewing apparatus or machines with mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making ornamental pattern seams, for sewing buttonholes, for reinforcing openings, or for fastening articles, e.g. buttons, by sewing for sewing buttonholes
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    • D05B73/12Slides; Needle plates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸を切断することができる前後範囲を広げ
て、縫い目の終端の位置に合わせて残り糸を短くして糸
を切断することが可能な糸切り装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る糸切り装置37は右送り板
201に設けられている。この糸切り装置37は、下糸
51及び芯糸52を縫いの終端近傍で切断する上メス3
01及び下メス302とを備えている。そして、上メス
301は、案内溝340,341、段ネジ316、支持
軸318、上メスリンク304及び下メスリンク305
によって、上メス301の先端が軌跡Lを描くようにし
て移動する。また、上メス301及び下メス302はメ
ス取付部303に一体的に取り付けられており、メス取
付部303の取付位置をミシンの軸方向に変更可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴などの穴
かがり縫いを自動的に行うための穴かがりミシンの糸切
り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、被縫製物に鳩目穴の周囲にか
がり縫い目を施す鳩目穴かがりミシンは、一般に以下の
構成を有している。即ち、ミシンのベッド部に設けられ
た送り台に布押え装置が取付けられており、布押え装置
によって被縫製物が送り台上に挟持される。そして、該
送り台には送り装置によって鳩目穴の切り込み形状に沿
わせた送り駆動が与えられる。また、ミシンのアーム部
に設けられた針棒は、針棒上下駆動機構によって上下動
されるとともに、アーム部に設けた針振り機構によっ
て、縫い針は1針毎に左右に振られる。そして、針棒の
上下動及び針振りに併せて、ベッド部に設けたルーパー
駆動機構がルーパーを動作させ、両者の協働により鳩目
穴に沿ってかがり縫いが施される。なお、メスとハンマ
ーとからなる布切り装置が設けられ、これにより被縫製
物に所望のタイミングで鳩目穴が切り込まれる。
【0003】このような鳩目穴かがりミシンにおいて
は、前記ルーパーの近傍に芯糸案内機構が設けられ、供
給源から引き出された芯糸を、前記左右の針振り位置間
に導出させて、芯糸を縫い目内に縫い込ませて縫い目を
補強するようになっている。また、ミシンの送り台に
は、かがり縫いが終了した後に下糸と芯糸とを切断する
糸切り装置が設けられる。
【0004】以下、従来の糸切り装置及びその周辺に配
設されている機構について、図面を参照して説明する。
図16に示すように、左押え506を上下動する左押え
上下動機構504が左送り台502の後端部に設けられ
ている。また、被縫製物の下部で被縫製物を支持する左
受け板508が左送り台502の右端部に設けられてい
る。そして、左押え506が下降して、左押え506と
左受け板508とが鳩目穴の左側で被縫製物を挟持する
ようになっている。左右送り台501、502が左右に
対向して配設されている。また、右押え505を上下動
する右押え上下動機構503が右送り台501の後端部
に設けられている。また、被縫製物の下部で被縫製物を
支持する右受け板507が右送り台501の左端部に設
けられており、右押え505が下降して、右押え505
と右受け板507とで鳩目穴の右側近傍の被縫製物を挟
持するようになっている。なお、右受け板507と左受
け板508との間で、挟持された被縫製物に穴かがり縫
いが行われるとともに、鳩目穴の切り込みが行われる。
【0005】また、糸切り装置は、上メス509と、下
メス510と、上メス509および下メス510を作動
させるカム板512と、駆動手段514の動力をカム板
512に伝達するリンク機構513とにより構成されて
いる。上下メス509、510は、中間部を段ネジ51
1により各別に回転可能に右送り台501に支持され、
上メス509は下メス510より上方に位置し、下メス
510は上メス509より右受け板507の前方に配置
されている。下メス510の先端部が被縫製物の下部に
位置して前記右押え505とにより鳩目穴の右側方で被
縫製物を挟持する。また、下メス510の基端部にカム
当接部510bが形成されており、カム当接部510b
がカム板512のカム面512aと当接するようになっ
ている。このカム板512は段ねじ515によって右送
り台501に回動自在に支持されている。
【0006】また、側縁が刃509aとなっている上メ
ス509の基端部にカム当接部509bが形成されてお
り、カム板512のカム部512bがカム当接部509
bに当接するように構成されている。
【0007】上メス509の刃509aと下メス510
の刃510aとが開いた状態では、上メス509のカム
当接部509bと下メス510のカム当接部510bと
の間にカム板512が嵌合されている。このとき、被縫
製物における鳩目穴に沿って形成された縫い目の終端に
おいて前記ルーパ及び前記芯糸案内機構との間に臨む下
糸及び芯糸とを挟み、その両側に、上メス509の刃5
09a及び下メス510の刃510aが配置されてい
る。
【0008】駆動手段514によってリンク機構513
が作動してカム板512が回動されると、上メス509
のカム当接部509bと下メス510のカム当接部51
0bが押し広げられ、上メス509及び下メス510が
段ネジ511を中心に回動される。これによって、上メ
ス509の刃509a及び下メス510の刃510aが
縫い目の終端付近でかみ合い、下糸及び芯糸が切断され
る。このように切断することにより、縫い目の終端から
下糸の切断部及び芯糸の切断部までの長さ(残り糸)を
短くして下糸及び芯糸を切断することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鳩目穴かが
り縫いは、鳩目部とその鳩目部に連なる左右の直線部に
より構成されるが、直線部の長さは種種変更されること
があるため、鳩目穴の直線部の長さによって縫い目の終
端の前後位置が異なる。即ち、鳩目穴の直線部の長さが
短くなるにつれて縫い目の終端位置が後方(図16上
方)になり、鳩目穴の直線部の長さが長くなるにつれて
縫い目の終端位置が前方(図16下方)になる。そのた
め、鳩目穴の直線部の長さが変化したときに残り糸が短
くなるように切断するためには、縫い目の終端の位置に
対応させて、その終端付近で上メス509の刃509a
及び下メス510の刃510aをかみ合わせる必要があ
る。
【0010】前記従来の糸切り装置における下メス51
0は上下メスの拡開時において鳩目穴の直線部側方に沿
って配置されているため、下メス510の刃510aを
直線部に沿い長くすることにより、直線部の長さが変化
しても縫いの終端の近傍に位置させることができる。し
かし、上メス509は、図16に示されているように、
鳩目穴の直線部の延長線上に位置する拡開位置から下メ
ス510に係合する切断位置まで右受け板507上の段
ネジ511を中心として回動するように支持されている
ため、上メス509を長くすると上メス509の先端が
左受け板508の前端に係合してしまう。即ち、上メス
509の刃509aと下メス510の刃510aとの噛
み合い可能な前後範囲を広げることが非常に困難であ
り、前記従来の糸切り装置が切断できる鳩目穴の対応長
さが非常に範囲の狭いものであった。
【0011】そこで、この発明の目的は、前記の課題を
解決し、糸を切断することができる前後範囲を広げて、
縫い目の終端の位置に合わせて残り糸を短くして糸を切
断することが可能な糸切り装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、縫目を形成する糸を縫い終り位
置において左右から挟んで切断する上メス及び下メスを
有し、切断すべき糸の前記縫い終り位置が一直線方向に
対して所定範囲にわたって変位し得るミシンの糸切り装
置において、一固定軸線に対して縫い糸を挟んで上メス
に近接する方向に回転動作可能に支持され、前記縫い終
り位置の全変位範囲に対向可能とした下メスと、前記一
直線方向に沿って移動しながら縫い糸を挟んで下メスに
近接する方向に回転動作可能に支持され、且つ前記一直
線方向に沿う移動が前記縫い終り位置の変位範囲に対応
する上メス、とを備えた。
【0013】これにより、糸切り装置をコンパクトな構
造にして糸切り範囲を拡大することができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、縫目を形
成する糸を縫い終り位置において左右から挟んで切断す
る上メス及び下メスを有し、切断すべき糸の前記縫い終
り位置が一直線方向に対して所定範囲にわたって変位し
得るミシンの糸切り装置において、一固定軸線に対して
縫い糸を挟んで上メスに近接する方向に回転動作可能に
支持され、前記縫い終り位置の全変位範囲に対向可能と
した下メスと、前記一直線方向に沿って移動しながら縫
い糸を挟んで下メスに近接する方向に回転動作可能に支
持され、且つ前記一直線方向に沿う移動範囲を調節可能
とした上メス、とを備えた。
【0015】これにより、請求項1と同様に、糸切り装
置をコンパクトな構造にして糸切り範囲を拡大すること
ができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、被縫製物
の縫い位置の近傍を押さえる押え(例えば、左右の押え
112)と、前記押えとの間に被縫製物を挟んだ状態と
する受け部(例えば、左受け板113、右受け板21
3)を有するとともに、前記被縫製物を載せて該被縫製
物を縫い方向に移動させる送り台と、前記送り台側に設
けられ、穴かがり縫い終了後に縫い終わり位置から延出
する糸を前記縫い終わり位置近傍で挟んで切断する上メ
ス(301)および下メス(302)を有する糸切り装
置(37)、とを備えたミシンの糸切り装置(37)に
おいて、前記上メスの刃と前記下メスの刃とを互いに開
いた状態から前記糸の切断位置で上下に重なって閉じる
位置まで移動させる際に、前記上メスの先端が描く軌跡
における針位置を通るミシンの軸方向にほぼ沿った方向
の移動距離D1と、前記軸方向にほぼ直交する方向の移
動距離D2との比率D1/D2が、前記下メスの回転支
点を中心として前記上メスを回転移動させることにより
該上メスの先端の描く軌跡が円弧となる場合に比較して
大きくなるように、前記上メスを移動させるメス移動手
段(例えば、案内溝340,341、段ネジ316、支
持軸318)を備えることを特徴とするものである。
【0017】この場合、ミシンの軸方向とは、このミシ
ンアーム部が延在する前後方向を意味する。この上メス
の先端が描く軌跡における針位置を通るミシンの軸方向
(ミシンの前後方向)の移動距離をD1とし、この軸方
向にほぼ直交する方向の移動距離をD2とし、移動距離
D1と移動距離D2との比率をD1/D2とする。そし
て、下メスの回転支点を中心として上メスを回転移動さ
せることにより上メスの先端の描く軌跡が円弧となる場
合に比較して比率D1/D2が大きくなるようにして、
メス移動手段が上メスを移動するようにしている。な
お、下メスの回動はメス移動手段によって回動しても良
いし、別の移動手段によって下メスを回動しても良い。
【0018】以上のように上メスが移動するため、例え
ば、上メスが下メスの回動支点と同じ支点を中心に回動
移動する場合より、上メスの刃と下メスの刃とが閉じた
際に上メスの先端が、例えば左の受け部の前端の前後に
対応する位置からより後方に位置する。すなわち、上メ
スの先端が左の受け部と接触しないように上メスが切断
位置に移動したら、移動距離D1が移動距離D2より大
きいため、上メスが下メスの回動支点と同じ支点を中心
にして左受け板をよけて回動する場合よりも上メスの先
端の位置が後方になる。
【0019】したがって、例えば、前記従来例より長い
上メスの刃を用いることができる。これにより、上メス
の刃と下メスの刃とで切断できる前後の範囲が広くな
る。そして、より長い縫い長さに対応して残り糸を短く
して糸を切断することができる。なお、以上の説明で
は、上メス及び下メスの配置を右の送り台としたが、上
メス及び下メスなどの左右の配置関係を逆にしてもよ
い。また、上メスの刃と下メスの刃とで切断できる前後
の範囲は、左受け板の前端から、上メスと下メスとが互
いに閉じた際の上メスの先端までの前後距離である。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の糸
切り装置において、前記受け部が針位置を通るミシンの
軸線を境として左右受け板(例えば、左受け板113、
右受け板213)に分かれた状態に設けられ、前記上メ
スと前記下メスとが開いた状態で、前記下メスが、前記
受け部の左右受け板のうちの一方の受け板の前部側に、
前記下メスの刃を前記軸線の近傍で該軸線にほぼ沿わせ
るようにして配置され、かつ、前記上メスが、一方の受
け板の前から他方の受け板の前に延出するように配置さ
れ、前記糸切断時に、前記メス移動手段により、下メス
がその刃を前記軸線に近づけるように回動移動させら
れ、かつ、上メスが、その刃を前記軸線に近づけ、か
つ、前記受け部の他方の受け板側に延出した先端を前記
軌跡に沿わせて、前記他方の受け板をよけるように移動
させられることを特徴とするものである。
【0021】この請求項4記載の発明は、上メスと下メ
スとが開いた状態から閉じた状態に上メス及び下メスが
移動する際に、上メスの先端が他方の受け板前から前記
軌跡に沿って、他方の受け板をよけるように移動するた
め、上メスが切断位置に移動する。この際に、上メスの
先端が前記軌跡を描くため、請求項3記載の発明と同様
に、例えば、上メスが下メスの回動支点と同じ支点を中
心に回動移動する場合より、上メスの刃と下メスの刃と
が閉じた際に上メスの先端が他方の受け板の前端の前後
に対応する位置からより後方に位置する。したがって、
上メスの刃と下メスの刃とで糸を切断することができる
前後範囲が拡大し、ボタン穴の平行部の長さに対応させ
て、縫い端部の近傍で糸を切断することができる。ま
た、下メスの回動もメス移動手段によって行っているた
め、下メスを回動する別の回動手段を設ける必要がなく
なり、簡単な構造で糸切り装置を提供することができ
る。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項3または4
に記載の糸切り装置において、前記上メスには、二つの
異なる向きに長手方向を持つ案内溝(340,341)
が設けられ、前記送り台の前記上メスの取り付け位置
に、二つの前記案内溝にそれぞれ挿入される二本の支点
軸(例えば、段ネジ316,支持軸318)が設けら
れ、該支点軸が挿入された二つの案内溝が、前記糸の切
断時に前記上メスの先端を前記軌跡に沿って移動するよ
うに案内する形状とされていることを特徴とするもので
ある。
【0023】この請求項5記載の発明は、請求項3又は
4記載の糸切り装置の望ましい具体的な構成である。請
求項3記載の発明によると、上メスの先端を前記軌跡に
案内するような形状の案内溝が上メスに設けられている
ため、糸切り装置の構造が簡略化する。また、二つの案
内溝と二つの支持軸だけで上メスを前記軌跡に沿って移
動するようにしているため、糸切り装置の構造が簡略化
する。
【0024】その他、請求項3記載の発明と同様に、上
メスの先端が前記軌跡を描くため、例えば、上メスが下
メスの回動支点と同じ支点を中心に回動移動する場合よ
り、上メスの刃と下メスの刃とが閉じた際に上メスの先
端が他方の受け板の前端の前後に対応する位置からより
後方に位置する。したがって、上メスの刃と下メスの刃
とで糸を切断することができる前後範囲が拡大し、ボタ
ン穴の平行部の長さに対応させて、縫い端部の近傍で糸
を切断することができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5記載の糸
切り装置において、二本の前記支点軸のうちの一方の支
点軸(例えば、段ネジ316)が前記下メスの回動移動
の支点を兼ねていることを特徴とするものである。
【0026】この請求項6記載の発明によると、上メス
と下メスとがほぼハサミ状となっていて、上メスと下メ
スとで確実に糸を切断するようにするためには、上メス
と下メスとのメス圧を調整しなければならなかったが、
下メスの回動支点が二本の支点軸の内の一方を兼ねてい
るため、メス圧の調整が簡略化する。その他、請求項1
記載の発明と同様に、例えば、上メスが下メスの回動支
点と同じ支点を中心に回動移動する場合より、上メスの
刃と下メスの刃とが閉じた際に上メスの先端が他方の受
け板の前端の前後位置に対応する位置からより後方に位
置する。したがって、上メスの刃と下メスの刃とで糸を
切断することができる前後範囲が拡大し、ボタン穴の平
行部の長さに対応させて、縫い端部の近傍で糸を切断す
ることができる。
【0027】請求項7記載の発明は、被縫製物を載せて
該被縫製物を縫い方向に移動させる送り台を備えたボタ
ン穴かがり縫いミシンの前記被縫製物の下となる前記送
り台側に設けられ、穴かがり縫い終了後に前記被縫製物
の穴かがり縫いの縫い終わり位置から延出する糸を前記
縫い終わり位置近傍で切断する上メスおよび下メスを備
えた糸切り装置であって、前記上メスと下メスとの動作
支点を備えたメス支点部材(例えば、メス取付部30
3)と、前記送り台に設けられ、かつ、前記メス支点部
材が取り付けられるとともに、前記メス支点部材の取り
付け位置をミシンの軸方向に沿って変更自在な固定ベー
ス部(例えば、右送り板201)とを備えたことを特徴
とするものである。以上のように、請求項7記載の発明
によると、メス支点部材が送り台に設けられた固定ベー
スに対して取り付け位置をミシン軸方向に沿って変更自
在であるため、縫いの終端位置(縫い長さ)に対応させ
て、上メスの刃と下メスの刃とで切断できる切断範囲ご
とミシン軸に沿って変更することができる。また、上メ
ス及び下メスの取り付け位置を変更する際に、上メス及
び下メスがほぼハサミ状のまま、メス支点部材とともに
ミシンの軸方向に変更するため、上メスと下メスとのメ
ス圧を再調整する必要がなくなる。
【0028】請求項8記載の発明は、請求項7記載の糸
切り装置において、前記糸を切断する際に、前記上メス
の刃と下メスの刃とを互いに開いた状態から前記糸の切
断位置で上下に重なって閉じる位置まで移動させるため
の駆動源(例えば、駆動機構31)と、前記上メスに回
動可能に連結した上メスリンク(304)と、前記下メ
スに回動可能に連結した下メスリンク(305)と、前
記駆動源に接続されるとともに、前記上メスリンクおよ
び下メスリンクに接続され、駆動力を上メスリンクおよ
び下メスリンクに伝動するとともに、伝動時に略直線状
に動作する連結リンク(306)とを備え、前記連結リ
ンクは、前記上メスリンク及び前記下メスリンクとの連
結部及び前記駆動源との連結部のうちの少なくとも一方
の連結部が、連結位置をほぼ前記ミシンの軸方向に沿っ
て変更自在とされていることを特徴とするものである。
以上のように、請求項8記載の発明によると、上メスリ
ンク及び下メスリンクとの連結部及び駆動源との連結部
のうちの少なくとも一方の連結部の連結位置が、ミシン
の軸方向に沿って変更自在のため、駆動源のミシン軸方
向の位置を変更させずとも、上メス及び下メスの位置
が、上メスリンク及び下メスリンクとともに送り台に対
してミシンの軸方向に沿って変更することができる。即
ち、上メス及び下メスの位置がハサミ状のままミシンの
軸方向に沿って変更することができる。したがって、請
求項7記載の発明と同様の作用効果を奏し、縫いの終端
位置に対応させて上メス及び下メスの切断範囲ごとミシ
ン軸に沿って変更することができるとともに、上メスと
下メスとのメス圧の調整が不要となる。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項8記載の糸
切り装置において、前記固定ベース部及び前記メス支点
部材のうちの一方には、他方を位置決めするための複数
の第一の係合部(例えば、取付孔322,322,・
・)がミシンの軸方向に沿って並んで設けられるととも
に、他方には、第一の係合部に係合する第二の係合部
(例えば、係合部303b)が設けられ、前記連結リン
クには、前記上メスリンク及び前記下メスリンクとの連
結部及び前記駆動源との連結部のうちの少なくとも一方
の連結部(例えば、取付部306a,306a,・・)
が、複数の前記第一の係合部と対応するように前記ミシ
ンの軸に沿って複数配置されていることを特徴とするも
のである。
【0030】以上のように、請求項9記載の発明による
と、複数の第一の係合部に第二の係合部が係合すること
によって、固定ベースに対するメス支点部材のミシンの
軸方向の位置が変更することができる。したがって、上
メス及び下メスのミシンの軸方向の位置をハサミ状のま
ま変更することができ、これにより、縫いの終端位置に
対応させて上メス及び下メスの切断範囲ごとミシンの軸
に沿って変更することができるとともに、上メスと下メ
スとのメス圧の調整が不要となる。また、連結リンクに
は、上メスリンク及び下メスリンクとの連結部及び駆動
源との連結部のうちの少なくとも一方の連結部が、ミシ
ンの軸方向に沿って複数の第一の係合部と対応するよう
にミシンの軸方向に沿って複数配置されているため、駆
動源の配置位置をミシンの軸方向に沿って変更する必要
がなくなる。そして、第一の係合部、第二の係合部、及
び、連結部という簡単な構成で、上メス及び下メスの位
置をミシンの軸方向に沿って変更ができ、かつ、駆動源
の配置位置をミシンの軸に沿って変更する必要がなくな
る。
【0031】請求項10記載の発明は、請求項7、8、
9のいずれか一つに記載の糸切り装置において、切断前
の待機位置に配置された状態で、前記下メスの刃となる
側縁がミシンの軸にほぼ沿った方向に配置され、かつ、
前記下メスの刃となる側縁の反対側の側縁(302c)
が刃となる側縁と平行になるように形成され、前記下メ
スが待機位置よりも右方に移動しないように止めるとと
もに、ミシンの軸に交差する方向に移動自在なストッパ
(例えば、ストッパネジ326)を備えたことを特徴と
するものである。
【0032】以上のように、請求項10記載の発明によ
ると、下メスが待機位置よりも右方に移動しないように
止めるストッパが、ミシンの軸線に交差する方向に移動
自在なため、下メスの待機位置を調整することができ
る。また、下メスの刃となる側縁と、当該側縁と反対側
の側縁とが平行になっているため、予め下メスの位置調
整をしてから上メスと下メスとをハサミ状のまま前後位
置を変更した際に、下メスの位置調整をする必要がなく
なる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るミシンの糸
切り装置の実施の形態例を図1から図15に基づいて説
明する。図1において、鳩目穴かがりミシン1は、ミシ
ンフレーム10を備え、以下のような構成をしている。
即ち、ミシンフレーム10は、略矩形の箱状をなすベッ
ド部11と、このベッド部11の後部で起立する縦胴部
20と、ベッド部11とほぼ平行となるように縦胴部2
0の上部から前方に延びるアーム部12とから構成さ
れ、ミシンテーブル(図示せず)上にボトムカバー13
を介して載置されている。なお、以下の説明において、
ミシンの軸方向とは前後方向を意味する。アーム部12
の頭部(前端部)には、下端部に縫い針14を備えた針
棒15が、上下動可能でかつ1針毎に左右の針振り運動
可能に配設される。
【0034】また、ベッド部11には、針棒15の直下
に位置する2個のルーパー(図示略)が設けられてい
る。これらのルーパーは、針棒15の上下動及び針振り
運動と同期して作動し、これにより縫い針14と協働し
て送り台16上に載置した被縫製物に縫い目を形成す
る。また、前記ルーパーの近傍に、図示しない芯糸案内
機構が配設される。芯糸案内機構は、糸供給源から引き
出された芯糸52(図5等に図示)を、縫い針14の左
右の針振り位置の間に導出させるものであり、芯糸52
を縫い目内に縫い込ませることにより縫い目を補強する
よう構成される。さらに、ベッド部11には、ルーパー
の奥行き側(後側)に位置する布切りメス17(図4等
に図示)と、この布切りメス17の上方から布切りメス
17に対して接離するハンマー18と、を備える布切り
装置19(図4等に図示)が配設され、この布切り装置
19が所要のタイミングで作動することにより、被縫製
物に丸孔部と直線部とからなる鳩目穴を切り込み得るよ
うになっている。
【0035】ベッド部11の上面には、被縫製物が載置
される送り台16が配設される。この送り台16の上面
を構成する左送り板101及び右送り板201が、送り
台16に設けられている。左送り板101及び右送り板
201は、前後に延在するミシンの軸線(縫い針14の
上下軌道を通った前後方向の線)を中心にして、左右に
対向配置されている。左送り板101及び右送り板20
1にはそれぞれ後述する左布押え装置102及び右布押
え装置202(図2等に図示)が設けられており、この
左布押え装置102及び右布押え装置202によって切
り込み(鳩目穴)の両側で被縫製物を押える。送り台1
6は全体として薄い矩形状の箱体をなし、図示しない2
つのパルスモータを備えた送り装置により駆動されて、
左右方向及び前後方向に移動可能になっている。この送
り台16は、原点位置に位置決めされている状態で、図
示しないスタートスイッチの操作により原点位置より前
方の縫製開始位置に移動し、被縫製物に形成されべく鳩
目穴に沿って移動するよう設定される。これにより、送
り台16に載置した被縫製物を縫い針14の直下の必要
位置に移動させ、鳩目穴に沿って順次穴かがり縫いを施
すことができる。そして、鳩目穴に沿って穴かがり縫い
が被縫製物に形成された後、送り台16は、原点位置に
戻り、その上面に載置された被縫製物における鳩目穴か
がり縫い位置の上下に、布切りメス17とハンマー18
とが臨むよう設定されている。この位置(布切断位置)
において、ハンマー18が下降して鳩目穴に沿って切り
込みを形成する。
【0036】さらに、送り台16の右送り板201に
は、糸切り装置27が設けられている。糸切り装置27
は、かがり縫いが終了した後に、被縫製物の鳩目穴に沿
って形成された縫い目の終端から針板21(図4等に図
示)に延びる下糸51(図5等に図示)及び縫い目の終
端から前記芯糸案内機構に延びる芯糸52(図5等に図
示)を切断するものである。
【0037】詳細について図面を参照して説明する。ま
ず、左右の左布押え装置102,202について説明す
る。図2において、左送り板101の後端部上面に、押
え腕取付台103がネジ104によって取り付けられて
いる。左右に延在する支点軸105が、Cリング10
6,106によって回動自在に押え腕取付台103に取
り付けられている。この支点軸105が押え腕ベース1
07に挿入されており、ネジ108によって固定的に締
められている。前後に延在する押え腕109の後端部
が、前記押え腕ベース107に抱きかかえられており、
ネジ110によって固定的に締められている。押え腕1
09の前端部に、押え112が段ネジ111によって揺
動自在に取り付けられている。この左布押え装置102
では、押え腕ベース107が回動することにより、押え
腕109が上下に起伏して、押え112が上下に移動す
る。なお、押え腕ベース107は図示しない付勢手段が
押え112を下方に付勢し、図示しない駆動手段が、押
え112を上方に移動する。
【0038】また、右布押え装置202は、右送り板2
01の後端部に設けられており、左布押え装置102と
ミシンの軸線を中心に対向配置している。右押え装置2
02の構成は左布押え装置102と同様の構成であり、
左布押え装置102と同一構成は同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0039】一方、左送り板101の上面の右側縁部
に、左受け板113がネジ114によって取り付けられ
ている。この左受け板113はミシンの軸方向に長手方
向を有する。そして、前記左の押え112が下降するこ
とによって、左の押え112と左受け板113との間に
被縫製物が挟持される。また、右送り板201の上面の
左側縁部に、右受け板213がネジ214によって取り
付けられている。この右受け板213は、左受け板11
3と対向配置している。そして、前記右の押え112が
下降することによって、右の押え112と右受け板21
3との間に被縫製物が挟持される。このように、左の押
え112及び左受け板113によって縫製すべき鳩目穴
の左側が押えられ、右の押せ112及び右受け板213
によって縫製すべき鳩目穴の右側が押さえられる。
【0040】次に糸切り装置37について、図3〜図5
を参照して説明する。この糸切り装置37は、鳩目穴か
がり縫いの終端部から延出する下糸51及び芯糸52を
切断する糸切り本体30と、糸切り本体30を駆動する
駆動機構31と、右送り板201とを主にして構成され
ている。
【0041】まず、駆動機構31について説明する。
【0042】図3に示すように、ブラケット308が送
り台16の前端部の内部にネジ309によって取り付け
られており、このブラケット308によってシリンダ3
07が送り台16の内部に固定されている。このシリン
ダ307は、左送り板101及び右送り板201の下方
に配置している。シリンダ307の先端部である駆動出
力につめ310が取り付けられている。糸切りリンク腕
311の一方の端部にころ311aが取り付けられてお
り、ころ311aがつめ310に係合している。糸切り
駆動腕312の一方の端部に軸部312aが形成されて
おり、軸部312aが右送り板201の孔に回転自在に
挿入されている。そして、軸部312aが糸切りリンク
腕311の他方の端部に抱きかかえられており、ネジ3
13によって軸部312aが糸切りリンク腕311に固
定的に連結している。糸切り駆動腕312の軸部312
aが形成される端部とは別の端部が後述する糸切り本体
30との連結部となる。なお、糸切りリンク腕311に
は、後述する上メス301と下メス302とが互い開放
するように付勢するばね328が取り付けられている。
【0043】次に、糸切り本体30について説明する。
【0044】糸切り本体30は、鳩目穴かがり縫いの終
端部から延出する下糸51及び芯糸52を当該縫いの端
部付近で切断するほぼハサミ状の上メス301及び下メ
ス302と、上メス301及び下メス302が取り付け
られるメス取付部303と、上メス301に回動可能に
連結した上メスリンク304と、下メス302に回動可
能に連結した下メスリンク305と、上メスリンク30
4及び下メスリンク305に接続される連結リンク30
6とを主にして構成されている。
【0045】ミシンの軸方向に長手方向を有する連結リ
ンク306の前部には、所定の間隔でミシンの軸方向に
配列する取付部306a,306a,…が形成されてい
る。連結リンク306の後端部には、突出部306bが
形成されている。また、連結リンク306のほぼ中間部
には、上メスリンク304の一端部及び下メスリンク3
05の一端部が段ネジ314によって回動自在に取り付
けられている。上メスリンク304の他端部に、上メス
301の基端部が回動自在に連結している。下メスリン
ク305の他端部に、下メス302の基端部が回動自在
に連結している。
【0046】メス取付部303の下面に係合部303b
が形成されており、メス取付部303の上面には凹部3
03aが形成されている。この凹部303aに板バネワ
ッシャー315が嵌挿している。メス取付部303の上
面に、下メス302が、回動自在となるように段ネジ3
16によって取り付けられている。段ネジ316は前記
板バネワッシャー315に挿入している。下メス302
の左側縁に刃302bが形成されている。
【0047】上メス301は下メス302の上面に設け
られている。上メス301には異なる向きに長手方向を
持つ案内溝340,341が設けられている。メス取付
部303に設けられた支持軸318が、一方の案内溝3
40に摺動自在に挿入している。他方の案内溝341に
前記段ネジ316が摺動自在に挿入しており、この段ネ
ジ316によって上メス301はメス取付部303に取
り付けられている。上メス301の先端部の右側縁に刃
301cが形成されている。また、上メス301の上面
には、ネジ320によって布たぐり319が刃301c
の近傍に取り付けられている。
【0048】以上のように、糸切り本体30は、上メス
301、下メス302、メス取付部303、上メスリン
ク304、下メスリンク305及び連結リンク306が
一体となって構成されている。
【0049】次に、上メス301及び下メス302のメ
ス圧の調整について説明する。図6に示すように、作業
者等が前記段ネジ316を締めることによって、板バネ
ワッシャー315が圧縮され、上メス301及び下メス
302に圧力がかかる。即ち、作業者等がこの段ネジ3
16の締め込みを調整することによって、上メス301
及び下メス302のメス圧を調整することができる。
【0050】次に、前記糸切り本体30の前記右送り板
201への取付について説明する。図3及び図4を参照
して、右送り板201にはミシンの軸方向に長手方向を
有する溝部201aが形成されており、溝部201aに
はミシンの軸方向に長手方向を有する挿入孔201bが
形成されている。また、右送り板201には、所定の間
隔でミシンの軸方向に配列する取付孔322,322,
・・が設けられている。また、右送り板201にミシン
の軸方向とほぼ直交する方向に摺動自在なストッパネジ
326が設けられている。このストッパネジ326は、
ネジ固定部材327に螺合して締め付けられることによ
って、右送り板201上の所定の位置で固定するように
なっている。
【0051】作業者等が前記連結リンク306を溝部2
01aに嵌めることによって、糸切り本体30が右送り
板201に取り付けられる。即ち、溝部201aに連結
リンク306がミシンの軸方向に摺動自在に嵌められる
と、挿入孔201bに連結リンク306の突出部306
bがミシンの軸方向に摺動自在に挿入するようになって
いる。また、取付孔322,322,…のうちのいずれ
か一つの取付孔322にメス取付部303の係合部30
3bが挿入されると、取付孔322に係合部303bが
係合する。そして、作業者等がネジ325,325でメ
ス取付部303を右送り板201に固定する。そして、
係合部303bが挿入する取付孔322に対応させて、
糸切り駆動腕312の軸部312aが設けられた端部と
反対側の端部312bを、作業者等が段ネジ329で取
付部306a,306a・・のうちのいずれか一つの取
付部306aに回動自在に取り付ける。このようにし
て、右送り板201に対するメス取付部303の前後の
位置決めを行う。
【0052】そして、糸切り本体30が右送り板201
に取り付けられた状態で、作業者等がこの糸切り本体3
0をメスカバー321で被覆する。これによって、糸切
り装置37が作動した際には、被縫製物が糸切り装置3
7に巻き込まれないようになる。
【0053】以上のように、糸切り本体30が右送り板
201に取り付けられた状態で、上メス301の刃30
1c及び下メス302の刃302bが互いに開放した状
態を図4に示す。図4に示すように、下メス302が下
糸51及び芯糸52の切断前の待機位置に配置された状
態では、下メス302の刃302bとなる側縁はミシン
の軸方向にほぼ沿った方向に配置されている。また、刃
302bは左受け板113を向いている。そして、刃3
02bと反対側の側縁302cは、刃302bとなる側
縁とほぼ平行に配置されている。また、ストッパネジ3
26が締め付けられると、ストッパネジ326が固定
し、上メス301と下メス302とが互いに開いた状態
における下メス302の位置決めが行われる。詳細に説
明すると、図7に示すように、下メス302の刃302
bとなる側縁が、右受け板213の左側縁と連続するよ
うに、下メス302の刃302bとなる側縁とは反対側
の側縁302cにストッパネジ326が当接する。
【0054】また、図4を参照して、この開放状態で
は、下メス302の先端となる側縁が、前記右受け板2
13の前端に隣接して配置されている。そして、下メス
302の先端となる側縁は、前記左受け板113の前端
より後方側に配置されている。また、この下メス302
の厚さは前記右受け板213の厚さとほぼ同等であり、
右の押え112が下降することによって、右の押え11
2と下メス302によって被縫製物を挟持するようにな
っている。これによって、縫製すべき鳩目穴の右側が押
さえられる。
【0055】上述のように、下メス302の刃302b
となる側縁を右受け板213の左側縁と連続して配置す
ることにより、下メス302と右の押え112とで確実
に被縫製物を挟持することができる。したがって、縫製
時に目飛びなどの縫製不良の発生が防止される。
【0056】切断前の待機位置で配置された状態では、
上メス301は右受け板213の前方から左受け板11
3の前方に延出するように配置されている。この状態
で、上メス301の刃301cは、縫製すべき鳩目穴に
向いている。なお、ばね328が糸切りリンク腕311
及び糸切り駆動腕312を介して連結リンク306を前
方に向けて付勢することによって、上述のように上メス
301と下メス302とが互いに開いた状態で切断前の
待機位置で配置される。
【0057】図5は、上メス301の刃301cと下メ
ス302の刃302bとが切断位置で上下に重なって、
閉じた状態を示す。上メス301の刃301c及び下メ
ス302の刃302bが互いに開いた状態から、ばね3
28の付勢力に抗して連結リンク306が後方に摺動す
ることによって、下メスリンク305が連結リンク30
6の前端部を中心に回転するようになっている。これに
より、下メス302は段ネジ316を中心にして回動
し、下メス302の刃302bが前記切断位置に向かっ
て左方に移動するようになっている。また、同様に連結
リンク306の後方への摺動によって、上メスリンク3
04が連結リンク306の先端部を中心に回転するよう
になっている。これにより、上メスリンク304が上メ
ス301の基端部に回動自在に連結されているため、上
メス301を移動するようになっている。これにより、
案内溝341に挿入されている段ネジ316が、上メス
301に対して相対的に案内溝341に沿って摺動する
ようになっている。また、案内溝340に挿入されてい
る支持軸318が、上メス301に対して相対的に移動
するようになっている。そして、段ネジ316及び支持
軸318はメス取付部303に固定的になっているた
め、上メス301の先端が所定の軌跡Lを描いて、上メ
ス301の刃301cが切断位置に移動するようになっ
ている。
【0058】この軌跡Lについて図8を参照して説明す
る。図8に示すように、上メス301の刃301cと下
メス302の刃302bが開いた状態で、上メス301
が待機位置にある際の、上メス301の先端の位置を位
置Oとし、前記軌跡L上の任意の点を点Pとする。そし
て、位置Oから点Pまでのミシンの軸方向の距離を距離
D1(移動距離D1)とし、ミシンの軸とほぼ直交する
方向の位置Oから点Pまでの距離を距離D2(移動距離
D2)とする。そして、距離D1と距離D2の比率を比
率D1/D2とする。そして、このとき、D1とD2の
関係は、D1>D2となる。前記従来例のように下メス
510の回転支点(即ち、段ネジ511)を中心として
上メス509が回転移動することによって、上メス50
9の先端の描く軌跡が円弧となる場合のミシンの軸方向
の移動距離と当該軸方向と直交する方向の移動距離との
比率に比較して、本実施の形態の比率D1/D2が大き
くなるようになっている。前記案内溝340,341
が、上メス301の先端が軌跡Lを描くように上メス3
01を移動する形状及び方向とされている。また、上メ
ス301が待機位置(開いた状態)から切断位置に移動
する際に、上メス301の先端が前記左受け板113を
よけて移動するようになっている。
【0059】次に、糸切り装置37の動作について説明
する。先ず、作業者等が、原点位置に臨む送り台16に
被縫製物をセットし、ミシンのスタートスイッチを操作
する。これにより、送り台16は縫製開始位置まで前進
した後、切断すべき鳩目穴の形状に沿って移動し、縫い
針14とルーパとにより被縫製物にかがり縫いがなされ
る。かがり縫いは、鳩目穴となる左平行部(直線部の左
平行部)の前部から縫い始めて、左平行部の後部、丸孔
部、直線部の右平行部の後部へと回り(右回り)、右平
行部の前部で縫い終わる。即ち、直線部の前部が縫いの
終端位置となる。なお、左回りでかがり縫いを行っても
良い。
【0060】かがり縫いが終了すると、送り台16は布
切断位置まで後進した後、布切り装置19が作動して、
丸孔部と直線部とからなる鳩目穴が被縫製物に切り込み
形成される。切り込みが終了すると、左布押え装置10
2及び右布押え装置202が作動して、被縫製物の挟持
を解除する。なお、この状態では、下糸51及び芯糸5
2が、縫いの終端と針板21或いは芯糸案内機構との間
に、ほぼミシンの軸方向に張った状態で臨んでいる。こ
のとき、糸切り装置37の上メス301の刃301c
は、図4及び図11に示すように、下糸51及び芯糸5
2を挟んで下メス302の刃302bと反対側の待機位
置に臨んでいる。
【0061】次いで、糸切り装置37のシリンダ307
が所定方向に付勢され、つめ310が左方に移動する。
つめ310が左方に移動することによって、ばね328
に抗して糸切りリンク腕311及び糸切り駆動腕312
が回転し、連結リンク306が後方に摺動する。連結リ
ンク306の後方への摺動に伴い、下メスリンク305
が揺動し、下メス302が回動する。同時に、上メスリ
ンク304が揺動し、上メス301の先端が軌跡Lを描
くように上メス301が移動する。この際、図12に示
すように、上メス301においては刃301cがミシン
の軸線に近づき、上メス301の先端は左受け板113
をよけて、左受け板113の付近を通過する。
【0062】この際、更に連結リンク306が後方に摺
動すると、上メス301の先端部に設けられた布たぐり
319が下糸51及び芯糸52の捕捉を補助する(図1
3)とともに、被縫製物を上メス301の刃301cに
巻き込んで、切断することを防止する。さらに連結リン
ク306が後方に摺動すると、上メス301の刃301
cと下メス302の刃302bとがかみ合いだし(図1
4)、最終的に切断位置で刃301cと刃302bが合
致して、下糸51及び芯糸52が切断される(図1
5)。
【0063】以上のような糸切り装置37の作用効果に
ついて説明する。
【0064】上メス301が待機位置から切断位置(合
致位置)まで移動する際に、段ネジ316が案内溝34
1を上メス301に対して相対的に摺動するとともに、
支持軸318が案内溝340を上メス301に対して相
対的に摺動する。詳細に説明すると、図9に示すよう
に、上メス301が待機位置から切断位置まで移動する
際に、段ネジ316は案内溝341の一方の端部341
a側から他方の端部341b側へ、上メス301に対し
て相対的に移動する。また、上メス301が待機位置か
ら切断位置まで移動する際に、支持軸318が案内溝3
40の一方の端部340a側から他方の端部340b側
へ、上メス301に対して相対的に移動する。この段ネ
ジ316及び支持軸318は右送り板201に対して固
定的である。したがって、上メス301の先端が軌跡L
を描くようにして移動することができる。即ち、上メス
301の刃301cは切断位置に向かって、後進しなが
ら、旋回して、切断位置に向かって移動する。
【0065】したがって、例えば、前記従来例のように
上メスが下メスの回動支点と同じ支点を中心に回動移動
する場合より、上メス301が切断位置に移動した際に
は、上メス301の先端が左受け板113の前端からよ
り後方に位置する。したがって、左受け板113の前端
と後端との間での、上メス301の刃301cと下メス
302の刃302bとのかみ合いの前後範囲(ミシンの
軸方向の範囲)が、前記従来例より拡大する。一方、下
メス302の刃302bはこの前後範囲の全長にわたっ
て対向する長さに設定してある。
【0066】ところで、鳩目穴の直線部(平行部)の長
さ(縫い長さ)によって、その縫いの終端位置が異な
る。直線部の長さが短くなれば、その縫いの終端位置は
より後方になり、直線部の長さが長くなれば、その縫い
の終端位置はより前方になる。即ち、鳩目穴かがりミシ
ン1は、縫いの終端位置が直線部の長さによってミシン
の軸方向に変位し得るものである。前記糸切り装置37
では、上メス301の刃301cと下メス302の刃3
02bとのかみ合いの前後範囲が前記従来例より拡大し
ているため、下糸51及び芯糸52をその縫いの終端か
ら延出する糸の長さ(残り糸の長さ)を短くして切断で
きる範囲(切断範囲)が前記従来例より前後に拡大す
る。したがって、この糸切り装置37で下糸51及び芯
糸52を切断できる対応縫い長さが広くなる。上メス3
01の刃301cと下メス302bの刃とで切断できる
前後の範囲は、左受け板113の前端から、上メス30
1と下メス302とが互いに閉じた際の上メス301の
先端までの前後の距離である。
【0067】また、例えば、縫い長さが長くなったり、
短くなったりして、その縫いの終端位置が前記切断範囲
の範囲外になったものとしても、前記糸切り装置37で
は下糸51及び芯糸52を切断することができる。即
ち、図10に示すように、この糸切り装置37では、右
送り板201に前後(ミシンの軸方向)に配列した取付
孔322,322,…が形成されており、メス取付部3
03の係合部303bが係合する取付孔322を前後に
変更することができ、右送り板201に対する糸切り本
体30(上メス301及び下メス302)の前後の取付
位置を変更することができる。これにより、糸切り装置
37が切断できる切断範囲を前後に変更することができ
る。すなわち、縫製すべき鳩目穴の縫い長さに合わせ
て、予め、糸切り本体30の前後の取付位置を前後に変
更していれば、下糸51及び芯糸52を縫いの終端から
延出する糸の長さ(残り糸の長さ)を短くして切断する
ことができる。なお、係合部303bに係合する取付孔
322を変更した場合、それに対応させて、糸切り駆動
腕312を取り付ける取付部306aを変更する。
【0068】また、下メス302の刃302bとなる側
縁とその反対側の側縁302cが平行となっており、ス
トッパネジ326が右送り板201に対して固定されて
いるため、上述のように糸切り本体30の取付位置を変
更した場合、下メス302の刃302bとなる側縁を前
記右受け板213の左側の側縁と連続して配置するよう
に調整する必要がなくなる。
【0069】また、例えば、下メス302の刃302b
を研いで、下メス302の刃302bとなる側縁とそれ
と反対側の側縁302cとの間が短くなった場合、上メ
ス301及び下メス302が互いに開放した際に、刃3
02bを右受け板213の左側縁と連続して配置できな
くなってしまい、縫製中に縫製不良が発生する。しか
し、ストッパネジ326が右送り板201に対して左右
に摺動自在であるため、刃302bを右受け板213の
左側縁と連続して配置できるようにしてストッパネジ3
26を固定することができる。
【0070】また、上メス301と下メス302とが前
記メス取付部303に対して一体的になっているため、
上メス301及び下メス302の右受け板213に対す
る取付位置を変更する際に、上メス301と下メス30
2とのメス圧の調整を行う必要がなくなる。
【0071】なお、本発明は上述のような実施の形態例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは勿論である。例えば、上メ
ス301に設けられた案内溝340,341は湾曲した
形状でも良いし、直線的な形状でも良く、この案内溝3
40,341によって上メス301の先端が軌跡Lを描
くように案内する形状とすれば良い。また、上メスリン
ク304及び下メスリンク305と連結リンク306の
接続部を、連結リンク306に所定の間隔でミシンの軸
方向に配列させるように設けても良い。これは、メス取
付部303の取付位置に対応させて、連結リンク306
と上メスリンク304及び下メスリンク305の取付位
置を変更するものである。また、上メス301及び下メ
ス302の移動をシリンダ307によって行っていた
が、ソレノイド、モータ等のアクチュエータで行っても
良い。また、前記実施例では、本発明の糸切り装置37
を鳩目穴かがりミシン1に適用していたが、その他のボ
タン穴かがりミシン、或いは縫目を形成する糸を縫い終
り位置において左右から挟んで切断する上メス及び下メ
スを有し、切断すべき糸の前記縫い終り位置が一直線方
向に対して所定範囲にわたって変位し得るミシンに、本
発明の糸切り装置を適用することができる。また、前記
実施例では、糸切り装置37を右送り板201に設ける
ような構造としたが、左送り板101に設けるような構
造としても良い。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2に記載の発
明によれば、糸切り装置をコンパクトな構造にして糸切
り範囲を拡大することができる。また、請求項3記載の
発明によれば、上メスの先端が上述に記載のような軌跡
を描くように、上メスが移動するため、例えば、上メス
が下メスの回動支点と同じ支点を中心に回動移動する場
合より、上メスの刃と下メスの刃とが閉じた際に上メス
の先端が、例えば左の受け部の前端の前後に対応する位
置からより後方に位置する。そして、上メスの刃と下メ
スの刃とで切断できる前後範囲が広がる。これにより、
より長い縫い長さに対応して残り糸を短くして糸を切断
することができる。
【0073】また、請求項4記載の発明に係る糸切り装
置によれば、上メスが開放位置から切断位置まで移動す
る際に、他方の受け板をよけるようにして上述のような
軌跡に沿って上メスが移動するため、上メスと下メスと
で切断できる切断範囲が後方に広がる。これにより、よ
り長い縫い長さに対応して残り糸を短くして糸を切断す
ることができる。
【0074】また、請求項5記載の発明に係る糸切り装
置によれば、上メスの先端を上述の軌跡に案内するよう
な形状の案内溝が上メスに設けられているため、糸切り
装置の構造が簡略化する。また、二つの案内溝と二つの
支持軸だけで上メスを前記軌跡に沿って移動するように
しているため、糸切り装置の構造が簡略化する。その
他、請求項3記載の発明と同様に、上メスと下メスとで
切断でき切断範囲が後方に広がる。これにより、より長
い縫い長さに対応して残り糸を短くして糸を切断するこ
とができる。また、請求項6記載の発明に係る糸切り装
置によれば、下メスの回動支点が二本の支点軸のうちの
一方を兼ねているため、メス圧の調整が簡略化する。そ
の他、請求項3記載の発明と同様に、上メスと下メスと
で切断でき切断範囲が後方に広がる。これにより、より
長い縫い長さに対応して残り糸を短くして糸を切断する
ことができる。
【0075】また、請求項7記載の発明に係る糸切り装
置によれば、メス支点部材が送り台に設けられた固定ベ
ースに対して取り付け位置をミシン軸方向に沿って変更
自在であるため、縫いの終端位置(縫い長さ)に対応さ
せて、上メスの刃と下メスの刃とで切断できる切断範囲
ごとミシン軸に沿って変更することができる。また、上
メス及び下メスの取り付け位置を変更する際に、上メス
及び下メスがほぼハサミ状のまま、メス支点部材ととも
にミシンの軸方向に変更するため、上メスと下メスとの
メス圧を再調整する必要がなくなる。
【0076】また、請求項8記載の発明に係る糸切り装
置によれば、上メスリンク及び下メスリンクとの連結部
及び駆動源との連結部のうちの少なくとも一方の連結部
の連結位置が、ミシンの軸方向に沿って変更自在のた
め、駆動源のミシン軸方向の位置を変更させずとも、上
メス及び下メスの位置が、上メスリンク及び下メスリン
クとともに送り台に対してミシンの軸方向に沿って変更
することができる。即ち、上メス及び下メスの取付位置
がハサミ状のままミシンの軸方向に沿って変更すること
ができる。したがって、縫いの終端位置に対応させて上
メス及び下メスの切断範囲ごとミシン軸に沿って変更す
ることができるとともに、上メスと下メスとのメス圧の
再調整が不要となる。
【0077】また、請求項9記載の発明に係る糸切り装
置によれば、複数の第一の係合部に第二の係合部が係合
することによって、簡単な構成で固定ベースに対するメ
ス支点部材のミシンの軸方向の位置を変更することがで
きる。したがって、上メス及び下メスのミシンの軸方向
の取付位置をハサミ状のまま変更することができる。こ
れにより、縫いの終端位置に対応させて上メス及び下メ
スの切断範囲ごとミシンの軸に沿って変更することがで
きるとともに、上メスと下メスとのメス圧の調整が不要
となる。また、連結リンクには、上メスリンク及び下メ
スリンクとの連結部及び駆動源との連結部のうちの少な
くとも一方の連結部が、ミシンの軸方向に沿って複数の
第一の係合部と対応するようにミシンの軸方向に沿って
複数配置されているため、簡単な構成で駆動源の配置位
置をミシンの軸方向に沿って変更する必要がなくなる。
【0078】また、請求項10記載の発明に係る糸切り
装置によれば、下メスが待機位置よりも右方に移動しな
いように止めるストッパが、ミシンの軸線に交差する方
向に移動自在なため、下メスの待機位置を調整すること
ができる。また、下メスの刃となる側縁と、当該側縁と
反対側の側縁とが平行になっているため、予め下メスの
位置調整をしてから上メスと下メスとをハサミ状のまま
前後位置を変更した際に、下メスの位置調整をする必要
がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての鳩目穴かがりミ
シンの概略構成を示す全体斜視図である。
【図2】前記鳩目穴かがりミシンの左押え装置及び右押
え装置を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係る糸切り装置の一例を示す分解斜視
図である。
【図4】前記糸切り装置の上メスと下メスとが互いに開
いた状態を示す平面図である。
【図5】前記糸切り装置の上メスと下メスとが切断位置
に移動した状態を示す平面図である。
【図6】前記糸切り装置の主要部を示す断面図である。
【図7】前記糸切り装置の主要部を示す図面である。
【図8】前記糸切り装置の上メスの先端の軌跡を説明す
るための図面である。
【図9】前記糸切り装置の主要部を示す平面図である。
【図10】前記糸切り装置の主要部を示す平面図であ
る。
【図11】前記糸切り装置の動作を説明するための図面
である。
【図12】前記糸切り装置の動作を説明するための図面
である。
【図13】前記糸切り装置の動作を説明するための図面
である。
【図14】前記糸切り装置の動作を説明するための図面
である。
【図15】前記糸切り装置の動作を説明するための図面
である。
【図16】従来の糸切り装置の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 鳩目穴かがりミシン(ボタン穴かがりミシン) 16 送り台 30 糸切り本体 31 駆動機構(駆動源) 51 下糸(糸) 52 芯糸(糸) 101 左送り板(送り台に含まれる) 112 押え 113 左受け板(受け部、他方の受け板) 201 右送り板(送り台に含まれる) 213 右受け板(受け部、一方の受け板) 301 上メス 301c 刃(上メスの刃) 302 下メス 302b 刃(下メスの刃) 302c 下メスの側縁(下メスの刃となる側縁と反
対側の側縁) 303 メス取付部(メス支点部材) 303b 係合部(第二の係合部) 304 上メスリンク(メス移動手段) 305 下メスリンク(メス移動手段) 306 連結リンク(メス移動手段) 306a 取付部(駆動源との連結部) 307 シリンダ 316 段ネジ(メス移動手段、支持軸) 318 支持軸(メス移動手段、支持軸) 322 取付孔(第一の係合部) 326 ストッパネジ(ストッパ) 340 案内溝(メス移動手段) 341 案内溝(メス移動手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫目を形成する糸を縫い終り位置において
    左右から挟んで切断する上メス及び下メスを有し、切断
    すべき糸の前記縫い終り位置が一直線方向に対して所定
    範囲にわたって変位し得るミシンの糸切り装置におい
    て、 一固定軸線に対して縫い糸を挟んで上メスに近接する方
    向に回転動作可能に支持され、前記縫い終り位置の全変
    位範囲に対向可能とした下メスと、 前記一直線方向に沿って移動しながら縫い糸を挟んで下
    メスに近接する方向に回転動作可能に支持され、且つ前
    記一直線方向に沿う移動が前記縫い終り位置の変位範囲
    に対応する上メス、とを備えたミシンの糸切り装置。
  2. 【請求項2】縫目を形成する糸を縫い終り位置において
    左右から挟んで切断する上メス及び下メスを有し、切断
    すべき糸の前記縫い終り位置が一直線方向に対して所定
    範囲にわたって変位し得るミシンの糸切り装置におい
    て、 一固定軸線に対して縫い糸を挟んで上メスに近接する方
    向に回転動作可能に支持され、前記縫い終り位置の全変
    位範囲に対向可能とした下メスと、 前記一直線方向に沿って移動しながら縫い糸を挟んで下
    メスに近接する方向に回転動作可能に支持され、且つ前
    記一直線方向に沿う移動範囲を調節可能とした上メス、
    とを備えたミシンの糸切り装置。
  3. 【請求項3】被縫製物の縫い位置の近傍を押さえる押え
    と、 前記押えとの間に被縫製物を挟んだ状態とする受け部を
    有するとともに、前記被縫製物を載せて該被縫製物を縫
    い方向に移動させる送り台と、 前記送り台側に設けられ、穴かがり縫い終了後に縫い終
    わり位置から延出する糸を前記縫い終わり位置近傍で挟
    んで切断する上メスおよび下メスを有する糸切り装置、
    とを備えたミシンの糸切り装置において、 前記上メスの刃と前記下メスの刃とを互いに開いた状態
    から前記糸の切断位置で上下に重なって閉じる位置まで
    移動させる際に、前記上メスの先端が描く軌跡における
    針位置を通るミシンの軸方向にほぼ沿った方向の移動距
    離D1と、前記軸方向にほぼ直交する方向の移動距離D
    2との比率D1/D2が、 前記下メスの回転支点を中心として前記上メスを回転移
    動させることにより該上メスの先端の描く軌跡が円弧と
    なる場合に比較して大きくなるように、前記上メスを移
    動させるメス移動手段を備えることを特徴とするミシン
    の糸切り装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の糸切り装置において、 前記受け部が針位置を通るミシンの軸線を境として左右
    受け板に分かれた状態に設けられ、 前記上メスと前記下メスとが開いた状態で、前記下メス
    が、前記受け部の左右受け板のうちの一方の受け板の前
    部側に、前記下メスの刃を前記軸線の近傍で該軸線にほ
    ぼ沿わせるようにして配置され、かつ、前記上メスが、
    一方の受け板の前から他方の受け板の前に延出するよう
    に配置され、 前記糸切断時に、前記メス移動手段により、下メスがそ
    の刃を前記軸線に近づけるように回動移動させられ、か
    つ、上メスが、その刃を前記軸線に近づけ、かつ、前記
    受け部の他方の受け板側に延出した先端を前記軌跡に沿
    わせて、前記他方の受け板をよけるように移動させられ
    ることを特徴とするミシンの糸切り装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載の糸切り装置にお
    いて、 前記上メスには、二つの異なる向きに長手方向を持つ案
    内溝が設けられ、 前記送り台の前記上メスの取り付け位置に、二つの前記
    案内溝にそれぞれ挿入される二本の支点軸が設けられ、
    該支点軸が挿入された二つの案内溝が、前記糸の切断時
    に前記上メスの先端を前記軌跡に沿って移動するように
    案内する形状とされていることを特徴とするミシンの糸
    切り装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の糸切り装置において、 二本の前記支点軸のうちの一方の支点軸が前記下メスの
    回動移動の支点を兼ねていることを特徴とするミシンの
    糸切り装置。
  7. 【請求項7】被縫製物を載せて該被縫製物を縫い方向に
    移動させる送り台を備えたボタン穴かがり縫いミシンの
    前記被縫製物の下となる前記送り台側に設けられ、穴か
    がり縫い終了後に前記被縫製物の穴かがり縫いの縫い終
    わり位置から延出する糸を前記縫い終わり位置近傍で切
    断する上メスおよび下メスを備えた糸切り装置であっ
    て、 前記上メスと下メスとの動作支点を備えたメス支点部材
    と、 前記送り台に設けられ、かつ、前記メス支点部材が取り
    付けられるとともに、前記メス支点部材の取り付け位置
    をミシンの軸方向に沿って変更自在な固定ベース部とを
    備えたことを特徴とするミシンの糸切り装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の糸切り装置において、 前記糸を切断する際に、前記上メスの刃と下メスの刃と
    を互いに開いた状態から前記糸の切断位置で上下に重な
    って閉じる位置まで移動させるための駆動源と、 前記上メスに回動可能に連結した上メスリンクと、 前記下メスに回動可能に連結した下メスリンクと、 前記駆動源に接続されるとともに、前記上メスリンクお
    よび下メスリンクに接続され、駆動力を上メスリンクお
    よび下メスリンクに伝動するとともに、伝動時に略直線
    状に動作する連結リンクとを備え、 前記連結リンクは、前記上メスリンク及び前記下メスリ
    ンクとの連結部及び前記駆動源との連結部のうちの少な
    くとも一方の連結部が、連結位置をほぼ前記ミシンの軸
    方向に沿って変更自在とされていることを特徴とするミ
    シンの糸切り装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の糸切り装置において、 前記固定ベース部及び前記メス支点部材のうちの一方に
    は、他方を位置決めするための複数の第一の係合部がミ
    シンの軸方向に沿って並んで設けられるとともに、他方
    には、第一の係合部に係合する第二の係合部が設けら
    れ、 前記連結リンクには、前記上メスリンク及び前記下メス
    リンクとの連結部及び前記駆動源との連結部のうちの少
    なくとも一方の連結部が、複数の前記第一の係合部と対
    応するように前記ミシンの軸に沿って複数配置されてい
    ることを特徴とするミシンの糸切り装置。
  10. 【請求項10】請求項7、8、9のいずれか一つに記載
    の糸切り装置において、 切断前の待機位置に配置された状態で、前記下メスの刃
    となる側縁がミシンの軸にほぼ沿った方向に配置され、
    かつ、前記下メスの刃となる側縁の反対側の側縁が刃と
    なる側縁と平行になるように形成され、 前記下メスが待機位置よりも右方に移動しないように止
    めるとともに、ミシンの軸に交差する方向に移動自在な
    ストッパを備えたことを特徴とするミシンの糸切り装
    置。
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