JP3147580B2 - ミシンの糸切り装置 - Google Patents
ミシンの糸切り装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミシンの糸切り装置に関
し、特にウーリー糸等の伸縮性のある糸を下糸として用
いた場合の糸切りに適した糸切り装置に関するものであ
る。
し、特にウーリー糸等の伸縮性のある糸を下糸として用
いた場合の糸切りに適した糸切り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、縫製後のミシン糸を切断する
糸切りミシンでは、ミシン糸を釜装置の外周を回動する
移動刃によって捕捉した後、固定刃との協業によって切
断するようになっている。しかし、収縮性のあるミシン
糸を下糸として用いた場合には、切断後に縮んでしまっ
て次の縫い出しができないという問題があった。
糸切りミシンでは、ミシン糸を釜装置の外周を回動する
移動刃によって捕捉した後、固定刃との協業によって切
断するようになっている。しかし、収縮性のあるミシン
糸を下糸として用いた場合には、切断後に縮んでしまっ
て次の縫い出しができないという問題があった。
【0003】そこで、本件出願人は以前に、切断後の下
糸を次の縫い出し時まで保持しておき、下糸が縮んでし
まうことのないミシンの糸切り装置を発明した。この糸
切り装置は図9に示されるように、釜装置1と固定刃2
との間に糸押さえ板3を配設したもので、糸押さえ板3
の上面は固定刃2側に押圧されている。そして、糸切り
の指示が入ると、移動刃4は固定刃2に向けて回転して
上糸6、下糸7を捕捉する。移動刃4はさらに回転して
固定刃2と糸押さえ板3との間に進入し、固定刃2とと
もにミシン糸(図示せず)を切断する。この後、下糸は
固定刃2と糸押さえ板3との間で挟持されるため、次の
縫製開始時には上糸によって容易に針板5の上に引っ張
り出すことができる、というものである。
糸を次の縫い出し時まで保持しておき、下糸が縮んでし
まうことのないミシンの糸切り装置を発明した。この糸
切り装置は図9に示されるように、釜装置1と固定刃2
との間に糸押さえ板3を配設したもので、糸押さえ板3
の上面は固定刃2側に押圧されている。そして、糸切り
の指示が入ると、移動刃4は固定刃2に向けて回転して
上糸6、下糸7を捕捉する。移動刃4はさらに回転して
固定刃2と糸押さえ板3との間に進入し、固定刃2とと
もにミシン糸(図示せず)を切断する。この後、下糸は
固定刃2と糸押さえ板3との間で挟持されるため、次の
縫製開始時には上糸によって容易に針板5の上に引っ張
り出すことができる、というものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た糸切り装置では固定刃2と糸押さえ板3との間におけ
る糸保持力調節のための寸法管理が難しく、下糸を挟む
力が弱すぎれば収縮力によって下糸は抜けてしまう。ま
た、強すぎる場合には縫い始めに下糸を引き上げるとき
に強い挟持力によって下糸がはずれないため、ボビン糸
から多くの糸を引き出してしまい、縫製物から垂れ下が
る糸が多くなって好ましくない。
た糸切り装置では固定刃2と糸押さえ板3との間におけ
る糸保持力調節のための寸法管理が難しく、下糸を挟む
力が弱すぎれば収縮力によって下糸は抜けてしまう。ま
た、強すぎる場合には縫い始めに下糸を引き上げるとき
に強い挟持力によって下糸がはずれないため、ボビン糸
から多くの糸を引き出してしまい、縫製物から垂れ下が
る糸が多くなって好ましくない。
【0005】そこで、本発明は下糸挟持力の調節が不要
で、且つ、確実に下糸の保持・離脱ができるミシンの糸
切り装置の提供を技術的課題とする。
で、且つ、確実に下糸の保持・離脱ができるミシンの糸
切り装置の提供を技術的課題とする。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた発明は、釜付近に固定される固定刃と、該固定
刃に対向して前記釜の外周を回動可能に配設され前記固
定刃との協業によりミシン糸を切断する移動刃と、該移
動刃に形成され上糸及び下糸を捕捉する捕捉部と、前記
固定刃の下方に所定間隔をおいて配設される下糸保持板
と、該下糸保持板に形成され前記移動刃に対向する対向
端部より後方部に向けて延在する下糸保持溝とを備えた
ことを特徴とするミシンの糸切り装置である。
に講じた発明は、釜付近に固定される固定刃と、該固定
刃に対向して前記釜の外周を回動可能に配設され前記固
定刃との協業によりミシン糸を切断する移動刃と、該移
動刃に形成され上糸及び下糸を捕捉する捕捉部と、前記
固定刃の下方に所定間隔をおいて配設される下糸保持板
と、該下糸保持板に形成され前記移動刃に対向する対向
端部より後方部に向けて延在する下糸保持溝とを備えた
ことを特徴とするミシンの糸切り装置である。
【0008】
【作用】上記手段は次のように作用する。即ち、移動刃
は釜装置の外周を回転し、上糸及び下糸は移動刃の捕捉
部に捕捉される。移動刃は上糸及び下糸を捕捉したまま
回転して固定刃に摺動するが、このとき釜と被縫製物と
の間を延びる下糸は、固定刃の下方に位置する下糸保持
板に形成された下糸保持溝を進み、そのまま保持され
る。そして、さらに移動刃は回転し、固定刃との協業に
よって上糸と下糸を切断する。この後、移動刃は逆方向
に回転して元の位置に戻るが、伸縮性のある下糸の場合
には下糸が下糸自身が周方向に弛緩するため、下糸保持
溝に保持された状態に保たれる。
は釜装置の外周を回転し、上糸及び下糸は移動刃の捕捉
部に捕捉される。移動刃は上糸及び下糸を捕捉したまま
回転して固定刃に摺動するが、このとき釜と被縫製物と
の間を延びる下糸は、固定刃の下方に位置する下糸保持
板に形成された下糸保持溝を進み、そのまま保持され
る。そして、さらに移動刃は回転し、固定刃との協業に
よって上糸と下糸を切断する。この後、移動刃は逆方向
に回転して元の位置に戻るが、伸縮性のある下糸の場合
には下糸が下糸自身が周方向に弛緩するため、下糸保持
溝に保持された状態に保たれる。
【0009】このように、下糸自身の周方向への弛緩を
利用して下糸を移動刃に留めるため、他部材との協業に
より下糸を挟持する必要がなく、下糸挟持力の調節が不
要である。また、次回の縫製開始時に下糸が引っ張られ
ると、周方向に弛緩した状態の下糸が引っ張り力によっ
て緊張した状態となり、下糸保持溝より抜ける。こうし
て、下糸の離脱も確実に行われる。
利用して下糸を移動刃に留めるため、他部材との協業に
より下糸を挟持する必要がなく、下糸挟持力の調節が不
要である。また、次回の縫製開始時に下糸が引っ張られ
ると、周方向に弛緩した状態の下糸が引っ張り力によっ
て緊張した状態となり、下糸保持溝より抜ける。こうし
て、下糸の離脱も確実に行われる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図8に基づいて
説明する。図1は、本実施例の糸切り装置の配設された
ミシンの断面図を示す。ミシンベッド10の下面には、
下軸11と同一回転する釜装置12が配設されている。
また、ミシンベッド10の下面と釜装置12との間に
は、固定刃19の一端が固定されている。固定刃19
は、図2に示すように平板状の取り付け部19aと、先
端に刃部19cを備えた湾曲部19bより構成さてい
る。取り付け部19aにはネジ穴19dが穿設されてお
り、このネジ穴19dを介してネジ20(図1)が固定
刃19をミシンベッド10に固定している。
説明する。図1は、本実施例の糸切り装置の配設された
ミシンの断面図を示す。ミシンベッド10の下面には、
下軸11と同一回転する釜装置12が配設されている。
また、ミシンベッド10の下面と釜装置12との間に
は、固定刃19の一端が固定されている。固定刃19
は、図2に示すように平板状の取り付け部19aと、先
端に刃部19cを備えた湾曲部19bより構成さてい
る。取り付け部19aにはネジ穴19dが穿設されてお
り、このネジ穴19dを介してネジ20(図1)が固定
刃19をミシンベッド10に固定している。
【0011】また、固定刃19の下方には、固定刃19
と一定間隔をおいて下糸保持板40が配設されている。
下糸保持板40は、図3に示すように、平板状の取り付
け部41と、湾曲した湾曲部42より構成され、固定刃
10の下方に一定の間隔をおいて配設されている。取り
付け部41にはネジ穴43が穿設されており、このネジ
穴43にネジ45(図1)が差し込まれることによっ
て、下糸保持板40はミシンベッド10に固定されるよ
うになっている。図2に示すように湾曲部42は取り付
け部41より固定刃19側に向かって屈曲し、斜めに延
びて釜装置12の外周に沿うような形状で湾曲してい
る。また、湾曲部42には、移動刃30と対向する先端
部から後端部に向かって、上下に貫通する下糸保持溝4
4が形成されている。下糸保持溝44は、糸切断時の移
動刃30の溝面33と重なるところに位置するようにな
っている。
と一定間隔をおいて下糸保持板40が配設されている。
下糸保持板40は、図3に示すように、平板状の取り付
け部41と、湾曲した湾曲部42より構成され、固定刃
10の下方に一定の間隔をおいて配設されている。取り
付け部41にはネジ穴43が穿設されており、このネジ
穴43にネジ45(図1)が差し込まれることによっ
て、下糸保持板40はミシンベッド10に固定されるよ
うになっている。図2に示すように湾曲部42は取り付
け部41より固定刃19側に向かって屈曲し、斜めに延
びて釜装置12の外周に沿うような形状で湾曲してい
る。また、湾曲部42には、移動刃30と対向する先端
部から後端部に向かって、上下に貫通する下糸保持溝4
4が形成されている。下糸保持溝44は、糸切断時の移
動刃30の溝面33と重なるところに位置するようにな
っている。
【0012】下軸11にはブッシュ13を介してホルダ
ー14が摺動可能に配設されており、ホルダー14の一
端には移動刃30がネジ止めされ、ホルダー14の他端
には駆動リンク16の一端が配設されている。駆動リン
ク16の他端には糸切り駆動腕17がネジ18により取
り付けられている。糸切り駆動腕17は糸切りの指示が
入ると揺動し、駆動リンク16、ホルダー14を介して
移動刃30を回転させるようになっている。
ー14が摺動可能に配設されており、ホルダー14の一
端には移動刃30がネジ止めされ、ホルダー14の他端
には駆動リンク16の一端が配設されている。駆動リン
ク16の他端には糸切り駆動腕17がネジ18により取
り付けられている。糸切り駆動腕17は糸切りの指示が
入ると揺動し、駆動リンク16、ホルダー14を介して
移動刃30を回転させるようになっている。
【0013】移動刃30の拡大図を図4に示す。このよ
うに、移動刃30の側端部には2つのネジ穴31、32
が形成されており、このネジ穴31、32でホルダー1
4にネジ止めされるようになっている。移動刃30の上
面には、固定刃19に対向する先端部より後端部に向け
て延在する溝面33が形成されている。また、溝面33
の奥端部には、固定刃19に対向する刃部34が形成さ
れている。溝面33の隣には、上糸キャッチャー35が
固定刃19側に突出して形成されている。上糸キャッチ
ャー35の先端は、ネジ穴31、32に向けて下がり傾
斜して形成されており、捕捉された上糸が斜面35aに
沿って移動刃30の後端側へ摺動しやすいようになって
いる。また、上糸キャッチャー35が溝面33の先端よ
り突出して形成されることによって、溝面33の先端部
には糸捕捉部35bが形成される。
うに、移動刃30の側端部には2つのネジ穴31、32
が形成されており、このネジ穴31、32でホルダー1
4にネジ止めされるようになっている。移動刃30の上
面には、固定刃19に対向する先端部より後端部に向け
て延在する溝面33が形成されている。また、溝面33
の奥端部には、固定刃19に対向する刃部34が形成さ
れている。溝面33の隣には、上糸キャッチャー35が
固定刃19側に突出して形成されている。上糸キャッチ
ャー35の先端は、ネジ穴31、32に向けて下がり傾
斜して形成されており、捕捉された上糸が斜面35aに
沿って移動刃30の後端側へ摺動しやすいようになって
いる。また、上糸キャッチャー35が溝面33の先端よ
り突出して形成されることによって、溝面33の先端部
には糸捕捉部35bが形成される。
【0014】溝面33の他方の側面には、下糸案内フッ
ク部36(以下、フック部36と称する。)が固定刃1
9側に突出して形成されている。フック部36の先端
は、溝面33に向かって傾斜して形成されており、捕捉
された下糸がフック部36の先端面に沿って糸捕捉部3
5b側へ摺動しやすいようになっている。
ク部36(以下、フック部36と称する。)が固定刃1
9側に突出して形成されている。フック部36の先端
は、溝面33に向かって傾斜して形成されており、捕捉
された下糸がフック部36の先端面に沿って糸捕捉部3
5b側へ摺動しやすいようになっている。
【0015】次に、下糸として伸縮性のあるウーリー糸
を用いた場合における本実施例の作用を、図5乃至図8
に基づいて説明す。縫製作業が終了して糸切り開始の指
示が入ると、図5に示すように移動刃30が矢印A方向
への回転を開始する。このとき、上糸24は釜装置12
をくぐっている状態にある。そして図6に示すように、
移動刃30は回転しながら上糸24のループ内に上糸キ
ャッチャー35より割り込み、上糸24及び下糸25を
糸捕捉部35bで引っ掛けて捕捉する。捕捉されるとき
の上糸24及び下糸25は、移動刃30によって引っ張
られるために緊張した状態となっている。そして、移動
刃30はさらに回転して固定刃19の下面と摺動しなが
ら、下糸捕捉板40の上方側に入り込む。
を用いた場合における本実施例の作用を、図5乃至図8
に基づいて説明す。縫製作業が終了して糸切り開始の指
示が入ると、図5に示すように移動刃30が矢印A方向
への回転を開始する。このとき、上糸24は釜装置12
をくぐっている状態にある。そして図6に示すように、
移動刃30は回転しながら上糸24のループ内に上糸キ
ャッチャー35より割り込み、上糸24及び下糸25を
糸捕捉部35bで引っ掛けて捕捉する。捕捉されるとき
の上糸24及び下糸25は、移動刃30によって引っ張
られるために緊張した状態となっている。そして、移動
刃30はさらに回転して固定刃19の下面と摺動しなが
ら、下糸捕捉板40の上方側に入り込む。
【0016】さらに移動刃30の回転が進むと、図7に
示すように上糸24及び下糸25は移動刃30の溝面3
3の上面に位置するが、下糸25は下糸保持板40に形
成された下糸保持溝44へと導かれて保持される。こう
して、移動刃30の刃部34と固定刃19の刃部19c
とが接触することによって、上糸24及び下糸25は切
断される。下糸25は伸縮性のあるウーリー糸であるた
め、切断されると引っ張り力による緊張がなくなり、周
方向に弛緩した状態となって、下糸保持溝37に摩擦力
で保持される。また、移動刃30は、切断終了によって
反転を始め、矢印B方向(図8)に回転する。上糸切断
後の上糸24は、ミシン針により上方に引き上げられ、
下糸25は下糸保持溝37に保持され、こうして糸切り
が終了する。尚、下糸捕捉板40に保持された下糸25
は、次回の縫製開始時に釜装置12をくぐる上糸によっ
て、針板26上面に引き上げられる。
示すように上糸24及び下糸25は移動刃30の溝面3
3の上面に位置するが、下糸25は下糸保持板40に形
成された下糸保持溝44へと導かれて保持される。こう
して、移動刃30の刃部34と固定刃19の刃部19c
とが接触することによって、上糸24及び下糸25は切
断される。下糸25は伸縮性のあるウーリー糸であるた
め、切断されると引っ張り力による緊張がなくなり、周
方向に弛緩した状態となって、下糸保持溝37に摩擦力
で保持される。また、移動刃30は、切断終了によって
反転を始め、矢印B方向(図8)に回転する。上糸切断
後の上糸24は、ミシン針により上方に引き上げられ、
下糸25は下糸保持溝37に保持され、こうして糸切り
が終了する。尚、下糸捕捉板40に保持された下糸25
は、次回の縫製開始時に釜装置12をくぐる上糸によっ
て、針板26上面に引き上げられる。
【0017】このように、本実施例によれば、下糸が下
糸保持板40に形成された下糸保持溝44に保持され
て、次に縫製時に容易に引き出すことが可能となる。ま
た、従来では下糸を保持するために固定刃と保持板との
2部材で下糸を挟持するようになっていたが、収縮性の
ある下糸の弛緩力に着目して下糸保持溝に保持させたた
め、挟持力(保持力)の調節が不要となる。さらに、本
実施例では固定刃19と下糸保持板40との間に一定間
隔の隙間がおかれるため、従来のように固定刃と下糸押
さえ板との間の空間に移動刃を割り込ませる必要がな
く、移動刃が割り込みによる摺動で摩耗することもな
く、移動刃の耐久性を向上させることができる。また、
割り込みによる摺動がないために、摩耗した移動刃で上
糸が切断される恐れもなくなる。
糸保持板40に形成された下糸保持溝44に保持され
て、次に縫製時に容易に引き出すことが可能となる。ま
た、従来では下糸を保持するために固定刃と保持板との
2部材で下糸を挟持するようになっていたが、収縮性の
ある下糸の弛緩力に着目して下糸保持溝に保持させたた
め、挟持力(保持力)の調節が不要となる。さらに、本
実施例では固定刃19と下糸保持板40との間に一定間
隔の隙間がおかれるため、従来のように固定刃と下糸押
さえ板との間の空間に移動刃を割り込ませる必要がな
く、移動刃が割り込みによる摺動で摩耗することもな
く、移動刃の耐久性を向上させることができる。また、
割り込みによる摺動がないために、摩耗した移動刃で上
糸が切断される恐れもなくなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、下糸自身の周方向の弛
緩力を利用して下糸を下糸保持溝に保持させるため、従
来のような挟持力(保持力)の調節が不要となる。ま
た、従来のように固定刃と下糸押さえ板との間の空間
に、移動刃を割り込ませないため、移動刃が割り込みに
よる摺動で摩耗することもなく、耐久性を向上させるこ
とができる。
緩力を利用して下糸を下糸保持溝に保持させるため、従
来のような挟持力(保持力)の調節が不要となる。ま
た、従来のように固定刃と下糸押さえ板との間の空間
に、移動刃を割り込ませないため、移動刃が割り込みに
よる摺動で摩耗することもなく、耐久性を向上させるこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例における糸切り装置が配設さ
れたミシンの断面図を示す。
れたミシンの断面図を示す。
【図2】本実施例の固定刃と下糸保持板の平面図を示
す。
す。
【図3】本実施例の下糸保持板の斜視図を示す。
【図4】本実施例の移動刃の斜視図を示す。
【図5】本実施例において、糸捕捉前の糸切り装置を示
す。
す。
【図6】本実施例において、糸捕捉時の糸切り装置を示
す。
す。
【図7】本実施例において、糸切断時の糸切り装置を示
す。
す。
【図8】本実施例において、糸切断後の糸切り装置を示
す。
す。
【図9】従来の糸切り装置が配設されたミシンの断面図
を示す。
を示す。
12 釜装置 19 固定刃 30 移動刃 35b 糸捕捉部 40 下糸保持板 44 下糸保持溝
Claims (1)
- 【請求項1】 釜付近に固定される固定刃と、該固定刃
に対向して前記釜の外周を回動可能に配設され前記固定
刃との協業によりミシン糸を切断する移動刃と、該移動
刃に形成され上糸及び下糸を捕捉する捕捉部と、前記固
定刃の下方に所定間隔をおいて配設される下糸保持板
と、該下糸保持板に形成され前記移動刃に対向する対向
端部より後方側に向けて延在する下糸保持溝とを備えた
ことを特徴とするミシンの糸切り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10669593A JP3147580B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | ミシンの糸切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10669593A JP3147580B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | ミシンの糸切り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315585A JPH06315585A (ja) | 1994-11-15 |
JP3147580B2 true JP3147580B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=14440171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10669593A Expired - Fee Related JP3147580B2 (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | ミシンの糸切り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3147580B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4686025B2 (ja) * | 1999-12-16 | 2011-05-18 | Juki株式会社 | ミシンの糸切り装置 |
DE102015111580A1 (de) * | 2014-08-05 | 2016-02-11 | Cm Cerliani S.R.L. | Greifer fuer eine Doppelsteppstich-Naehmaschine mit stabiler Spannung des Spulenfadens |
WO2024083070A1 (zh) * | 2022-10-18 | 2024-04-25 | 无锡品益缝纫机有限公司 | 一种缝纫机动刀结构、切线装置、切线方法、切线方法的控制程序和缝纫机 |
-
1993
- 1993-05-07 JP JP10669593A patent/JP3147580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06315585A (ja) | 1994-11-15 |
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JP2943414B2 (ja) | ミシン |
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