JP3510916B2 - ミシンの糸切断装置 - Google Patents
ミシンの糸切断装置Info
- Publication number
- JP3510916B2 JP3510916B2 JP02669494A JP2669494A JP3510916B2 JP 3510916 B2 JP3510916 B2 JP 3510916B2 JP 02669494 A JP02669494 A JP 02669494A JP 2669494 A JP2669494 A JP 2669494A JP 3510916 B2 JP3510916 B2 JP 3510916B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thread
- moving knife
- knife
- lower thread
- sewing machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
連なる上下糸を切断し、上下糸を所定の場所に保持し、
つぎの縫製に備えるミシンの糸切断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のミシン糸切断装置は、縫製終了
後、針板の下面に設けられた移動メスにより縫い目に連
結されている下糸を捕捉し、所定量下糸ボビンから下糸
を引き出した後、固定メスとその下方に設けられた糸保
持体の間に挟持される。すなわち、下糸はまず糸保持体
と移動メスの間に挟持され、さらに、固定メスと移動メ
スとの間で切断される。 【0003】このように、両メスにて切断された下糸
は、糸保持体と移動メスの間に挟持されるので、その
後、つぎの縫製において上糸にて形成されたル−プが、
挟持されている下糸と適正にからみ確実に縫い目が形成
される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ミシンの糸切断装置の下糸保持機構は、下糸を移動メス
と糸保持体との間に挟持する構成となっているが、縫製
条件(糸の太さ、糸材質や糸の摩擦力等)や、糸切り動
作を連続して行う場合、すなわちすでに挟持されている
下糸に再び糸切り動作が行なわれる場合(糸切断後誤っ
て再度糸切り動作を行う時や、二本針ミシンで片針縫製
を行い糸切切り動作を行う場合)など、糸切断後、下糸
は移動メスと下糸保持体に挟持されないクランプ不良が
多く発生した。 【0005】このクランプ不良の下糸は、ボビンケ−ス
外周に付着したり、外釜剣先の下に入ってしまい、次の
縫製のときに上糸にて形成されたル−プが、下糸にから
むことができずに、縫い目が形成されないという問題点
が生じた。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は前記問題点に
着目されてなされたものであって、糸切断の後、クラン
プ不良により、移動メスと糸保持体に挟持されなかった
下糸を、外釜剣先端より上に係止するために、コの字形
状の第一のガイド部を下糸保持体の外側に設けたり、第
2のガイド部を中釜突起の下面に設けた。 【0007】 【作用】本発明によれば、糸切断の後、移動メスと糸保
持体に挟持されなかった下糸切断端は、移動メスの復動
により下糸保持体の外側に設けた第一のガイド部に係止
される。また、挟持されなかった下糸は、中釜突起下面
に設けた第2のガイド部により釜外周方向に係止される
ので、下糸はボビンケ−ス外周に付着したりしない。こ
の結果、下糸は外釜剣先より上に係止されるので、つぎ
の縫製において上糸にて形成されたル−プが保持されて
いる下糸と適正にからみ、確実に縫い目が形成される。 【0008】 【実施例】以下に本発明によるミシン糸切断装置の実施
例を図1から図4に基づき説明する。図1は本発明の平
面図であり、図2はそのA−A断面図である。図3は図
1の要部分解斜視図。図4は下糸クランプ不良時の下糸
の係止状態を示す斜視図である。 【0009】1はミシンベッド部に取り付けられた針板
で、その上方にミシン主軸に同期して上下動する縫い針
2と針孔に通された上糸3を備えている。4は外釜で、
縫い針2の昇降動作に同期して垂直な中心軸を中心に回
転し、上糸ル−プをすくう剣先4aを有する。5は中釜
で、前記針板下面に設けられた係合凹部1aに遊嵌され
る突起5aを備え、下糸ボビン6を回動自在に支持する
と共に、前記外釜4に回動自在に支持される。そして、
中釜突起5aの下方には、下糸を係止する溝部5b(第
2の下糸ガイド部)を中釜突起5aと共に形成する凸部
5cを設けた。 【0010】この凸部5cは、中釜底辺より外形外形方
向に向かってなだらかに増加するR形状の斜面5dを形
成する。7は移動メスで、生地に連なる上下糸を横切り
固定メスの下面に沿って往復動可能にミシン機枠8に支
持される。そして、復動時生地に連なる上下糸を所定の
場所に捕捉する糸捕捉部7aを備える。 【0011】9は固定メスで、糸切断用の刃部を有し、
この刃部が前記移動メス7の移動経路中に移動メスと接
触するように設ける。10は下糸保持体で、前記移動メ
ス下方に設けられ、弾性力を有するバネ材よりなる。そ
して、下糸保持体10の自由端10aは、前記移動メス
7を固定メス9に接触させるように押圧する。 【0012】11はクランプ不良の下糸を係止する第1
の下糸ガイド部材で、その前部11aは移動メス7の回
動軌跡の外側にコの字形状の壁を有し、その底辺の下糸
係止部11bは、外釜剣先端4bより高い。12は固定
ボルトで、第1のガイド部材11と固定メス9と下糸保
持体10をミシン機枠に固定する。 【0013】上記構成を有する上下糸切断装置におい
て、縫製動作が終了すると、移動メス7は第1図に示す
状態から水平移動を行い、縫い目に連結されている下糸
13を捕捉し、所定量下糸ボビン6から下糸13を引き
出した後、移動メス9とその下方に設けられた下糸保持
体10の間に挟持される。この時引き出された下糸は、
移動メス復動により釜底辺部からR形状の5dに沿って
移動し、溝部5bに係合するので、下糸を釜剣先の移動
軌跡より上方に係止する。 【0014】その後、次の縫製において上糸3にて形成
されたル−プが、挟持されている下糸13と適正にから
み縫い目が形成される。しかし、縫製条件(糸の太さ、
糸材質や糸の摩擦力等)や、糸切り動作を連続して行う
場合、すなわちすでに挟持されている下糸に再び糸切り
動作が行なわれる場合(糸切断後誤って再度糸切り動作
を行う時や、二本針ミシンで片針縫製を行い糸切切り動
作を行う場合)など、糸切断後、下糸13は移動メス7
と糸保持体10に挟持されないクランプ不良が多く発生
した。 【0015】このとき、このクランプ不良の下糸13
は、移動メスの復動により下糸保持体の外側に移動し、
第1のガイド部材に係止される。そして、下糸は外釜剣
先端より水平方向に高く係止される。また、クランプ不
良の下糸3には所定の張力が作用しない弛んでいる状態
であり、また釜回動に伴う振動や、釜に付着した潤滑油
等により、釜に付着しやすい。しかし、前述した凸部5
cと中釜突起5aにより形成された第2の下糸ガイド部
5bに、下糸13は係止される。このため、下糸は釜剣
先の移動軌跡より上方に係止される。 【0016】従って、次の縫製において上糸3にて形成
されたル−プが、前記第1のガイド部及び第2のガイド
部に係止されている下糸13と適正にからみ、確実に縫
い目が形成される。前述した第一の下糸ガイド部材11
は、上記実施例に限定されることなく、図5のように下
糸保持体14前部が、L字形状でもよい。また、第2の
下糸ガイド部5bは、移動メス7により捕捉された下糸
経路において、剣先端より垂直方向に高い位置に外釜の
回動に支障を生じない範囲で、中釜に設けることも容易
に考えられる。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、糸切断後移動メスと下糸保持体の間に挟持されなか
った下糸を、剣先端より水平方向に高い位置に係止する
第1のガイド部材と、第2のガイド部材を設けた。この
結果、クランプ不良の下糸は、第1のガイド部材により
剣先より水平方向に高い位置に係止され、また第2のガ
イド部材により下糸は釜剣先の移動軌跡より上方に係止
されるので、次の縫製動作を開始しても一針目が確実に
形成される。
図。 【図5】下糸保持体に第1のガイド部材を設けたときの
斜視図 【符号の説明】 1 針板 4 外釜 5 中釜 7 移動メス 9 固定メス 10 下糸保持体 11 第1の係止部材 5b,5c 第2の係止部材
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ミシンベッド部に取り付けられた針板
(1)と、 縫い針の昇降動作に同期して垂直な中心軸を中心に回転
し、上糸ル−プをすくう剣先を有する外釜(4)と、 前記針板下面に設けられた係合凹部に遊嵌される突起を
備え、下糸ボビンを回動自在に支持すると共に、前記外
釜に回動自在に支持される中釜(5)と、 ミシン機枠に回動自在に支持され復動時生地に連なる糸
を捕捉する糸捕捉部を備えた移動メス(7)と、 糸切断用の刃部を有し、この刃部が前記移動メスの移動
経路中に位置するようミシン機枠に固定された固定メス
(9)と、 前記移動メス下方に設けられ、移動メスを固定メスに接
触させるように移動メスに接触して押し上げる下糸保持
体(10)とを備え、 縫目を形成する上下糸を前記移動メス復動時捕捉し、前
記固定メスと移動メスとの間で切断したのち、下糸を前
記移動メスと下糸保持体との間に挟持されるようにした
ミシンの糸切断装置において、 糸切り動作の後、前記移動メスと糸保持体との間に挟持
されなかった下糸を係止するために、移動メスの回動軌
跡の外側に壁を有し、その底辺は外釜剣先端より高い第
1のガイド部(11)と、 中釜突起の下方に、外釜剣先端より高い溝部を有する第
2のガイド部(5b)を設けたことを特徴とするミシン
の糸切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02669494A JP3510916B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | ミシンの糸切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02669494A JP3510916B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | ミシンの糸切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07231993A JPH07231993A (ja) | 1995-09-05 |
JP3510916B2 true JP3510916B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=12200504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02669494A Expired - Fee Related JP3510916B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | ミシンの糸切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3510916B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010246706A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Juki Corp | ミシン |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP02669494A patent/JP3510916B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07231993A (ja) | 1995-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10328462A (ja) | 糸切り装置を用いて縫い糸を切断する方法およびこの方法を実施するためのミシン | |
JP2007296094A (ja) | 下糸クランプ機構 | |
JP2008178455A (ja) | ミシンの糸切断装置 | |
JP3510916B2 (ja) | ミシンの糸切断装置 | |
JP5748936B2 (ja) | ミシンの水平回転釜及びこれに用いるボビンケース | |
JP3527835B2 (ja) | 二重環縫いミシンの縫目ほつれ防止方法及びその装置 | |
JP2797740B2 (ja) | ミシンの糸切断装置 | |
JP3540363B2 (ja) | ミシンの水平釜 | |
JPS6110631Y2 (ja) | ||
US4930432A (en) | Bobbin thread holding device for lock stitch sewing machine cutter | |
JP3530605B2 (ja) | 糸切りミシンにおける糸切り装置 | |
JPS6310147Y2 (ja) | ||
JPH07155489A (ja) | ミシンの回転型糸切り装置 | |
JP3960563B2 (ja) | 右回り全回転垂直釜 | |
JP2004290374A (ja) | 環縫ミシン | |
JPH0214774Y2 (ja) | ||
JPH05115650A (ja) | ミシン | |
JPH0538714Y2 (ja) | ||
JPH0343919B2 (ja) | ||
JP2585441Y2 (ja) | 自動縫製装置の釜 | |
JP2877032B2 (ja) | パターン縫いミシン | |
JP3714975B2 (ja) | すくい縫いミシンにおける糸倒れ防止装置 | |
JPH067683U (ja) | ミシンの糸切り装置 | |
JPH0220277B2 (ja) | ||
JPS61238290A (ja) | ミシンの糸切断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040105 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |