JP3540363B2 - ミシンの水平釜 - Google Patents

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修 西山
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、糸切り装置を備えたミシンの水平釜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
糸切り装置を備えたミシンの水平釜として、従来、図9、図10に示すもの等が知られている。
【0003】
図9に示すものは、上糸T1及び下糸T2の切断に際し、可動刃9が内釜10の上方に移動し、その後矢印▲1▼方向に復帰して上糸T1及び下糸T2を捕捉し、刃先9aが固定刃11と出合うときに上糸T1及び下糸T2を切断する動作に連動するリンク12と、そのリンク12の作動によって支軸13を中心に揺動するボビン押え14を備えている。この水平釜においては、糸切りに連動してリンク12が作動し、ボビン押え14がボビンB側に回動してその鍔上を押さえると、ボビンBは空転しなくなる。
【0004】
図10に示すもの(実願平5−36165号)は、一端15aが内釜上のルーパー16の下降位置に突出するようバネ17によって付勢されると共に、他端15bが内釜18内のボビンBに臨む空転防止体15を設けている。この水平釜においては、ルーパー16の下降時に上糸及び下糸を水平釜の内釜18上に押さえて規制し、動メス及び固定メスによって切断する際に、空転防止体15の一端15aがルーパー16に押され、他端15bが内釜18内に移動してボビンBに当接し、ボビンBは必要以上には回転しなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の図9に示すものは、ボビンBの空転を防止するボビン押え14及びその作動に必要なリンク12等の専用部品が必要であり、製造コスト高となっている。しかも、それらの寸法精度のバラツキを補償するために、ボビン押え14の先端に弾性を持たせる必要がある。これらのことは、図10に示すものについても、同様である。
【0006】
この発明は、格別の部品を用いることなく、ミシンの水平釜中の下糸ボビンが糸切り時における動メスによる下糸引出し動作終了後に、慣性で空転しないようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明のミシンの水平釜は、下糸ボビンの上面が糸切り装置の可動刃の糸捕捉部より上方に位置し、内釜の板バネの上縁から針板の孔へ延びる下糸が糸切り時に可動刃の後退により糸捕捉部に捕捉されて下糸ボビンの上面で緊張するときに引き込まれる位置にあり、底が前記下糸ボビン上面より下方に位置する溝を内釜に形成しものである。
【0008】
【作用】
上記のように構成されたミシンの水平釜においては、糸切り時に上糸と共に可動刃の糸捕捉部に捕捉された下糸は、ボビン上面より下方に引っ張られて溝の底に入り込み、その下糸がボビン上面を下方に押さえつけ、ボビンの空転が阻止される。
【0009】
【実施例】
図1ないし図8を参照し、この発明のミシンの水平釜の実施例について説明する。
【0010】
この水平釜は、可動刃3及び固定刃4よりなる糸切り装置を備えたミシンに装着されるものであり、剣先1aを有し回転可能に保持される外釜1と、下糸ボビンBを収容して外釜1に非回転に保持される内釜2とより構成されている。なお、7、8はそれぞれ布を送るための送り歯、縫製時に下糸T2を下糸ボビンBより繰り出し、糸切り時に上糸T1、下糸T2を保持する糸保持レバーである。
【0011】
外釜1は、不図示の下軸と同調して水平回転することができる。外釜1が回転すると、その剣先1aによって、不図示の針に形成された上糸T1の輪が捕捉される。従って、上糸T1は内釜2の回りを回り、内釜2の板バネ5の上縁から出ている下糸T2と絡んで縫い目が形成される。
【0012】
内釜2は、外釜1のレース面に回転可能に収容され、フレームに取り付けられた不図示の回転規制体によって回転しないように保持されている。
【0013】
この水平釜においては、内釜2に収容される下糸ボビンBの上面Baが、可動刃3の糸捕捉部3aより上方に位置するように配設されることが重要である(図2参照)
【0014】
更に、内釜2に、底6aがボビンBの上面Baより下方に位置する溝6を形成することが必要である。底6aの位置を可動刃3の糸捕捉部3aより下方とする場合は、効果が大である(図2、図8参照)
【0015】
その溝6は、内釜2の板バネ5の上縁から不図示の針板の孔へ延びている下糸T2が糸切り時に可動刃3の糸捕捉部3aに捕捉されて緊張するときに、丁度引き込まれるような位置に形成される(図7参照)
【0016】
溝6の断面形状は、図8に示すいずれでもよいが、(2)に示すように底部付近を広げたり、(3)に示すように傾斜させる場合には、下糸T2の保持が確実となり、更に効果が大きくなる。
【0017】
以上のように構成されたミシンの水平釜において、不図示の糸切りスイッチが入れられると、ミシンが回転し、外釜1が回転を開始する。そして、針の上下動によって外釜1内部に生じた上糸T1のループが、図3に示すように、外釜剣先1aに引っかけられ、図4ないし図6に示すように、外釜1の外周を回る。その際、図4(2)に示すように、上糸T1のループに隙間イが生じる。
【0018】
この動作に並行し、可動刃3が図4(1)に示す矢印ロ方向に前進回動して上糸T1の隙間イへ進入する。図5に示す位置まで進入した可動刃3は、矢印ハ方向に後退回動し、その糸捕捉部3aが、図6及び図7に示すように、上糸T1及び下糸T2を捕捉して戻ってくる。そして、図7に示すように引っ張られた下糸T2は、内釜2の溝6中へ入り込む。こうして下糸T2は板バネ5の上縁から溝6中へ延び、引っ張られるので、ボビンBはその下糸T2によって下方に押さえ付けられ、空転が阻止される。
【0019】
このように、可動刃3の糸捕捉部3aと溝6の底6aが下糸ボビンBの上面Baより下方に存在することにより、糸切り時に可動刃3の糸捕捉部3aに上糸T1と共に捕捉された下糸T2は、ボビン上面Baより下方に引っ張られて溝6の底6aに入り込んだ状態となり、図1に示すA部がボビン上面Baを下方に押してボビンBの空転が阻止される。
【0020】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0021】
即ち、格別の部品を付加することなく、水平釜中の下糸ボビンが糸切り時における動メスによる下糸引出し動作終了後に、慣性で空転することを確実に阻止することができる。従って、ボビンに巻かれている下糸がたるんでボビンからはみ出すことはなく、糸切り後の次の縫製時にボビンからのはみ出し糸の縫い込みに起因して下糸ボビンが回らなくなったり、糸切れを起こすこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水平釜における内釜の平面図である。
【図2】本発明の水平釜における内釜の側面図である。
【図3】外釜剣先が上糸ループを捕捉したときの本発明の水平釜周辺の平面図である。
【図4】外釜剣先が上糸ループを捕捉して外釜の周囲を回るときの本発明の水平釜周辺の図であり、(1)は平面図、(2)は側面図である。
【図5】可動刃の糸捕捉部が前進回動したときの本発明の水平釜周辺の平面図である。
【図6】可動刃が後退回動してその糸捕捉部が上糸及び下糸を捕捉したときの本発明の水平釜周辺の平面図である。
【図7】可動刃が後退回動を完了したときの本発明の水平釜周辺の平面図である。
【図8】本発明の水平釜における内釜の溝の様々な断面を示す図である。
【図9】従来の水平釜の平面図である。
【図10】従来の他の水平釜の側断面図である。
【符号の説明】
1 外釜
2 内釜
3 可動刃
3a 可動刃の糸捕捉部
4 糸捕捉部
6 溝
6a 溝の底
B 下糸ボビン
Ba 下糸ボビンの上面

Claims (1)

  1. 下糸ボビンの上面が糸切り装置の可動刃の糸捕捉部より上方に位置し、内釜の板バネの上縁から針板の孔へ延びる下糸が糸切り時に可動刃の後退により糸捕捉部に捕捉されて下糸ボビンの上面で緊張するときに引き込まれる位置にあり、底が前記下糸ボビン上面より下方に位置する溝を内釜に形成しミシンの水平釜。
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