JP3496244B2 - ミシンの糸切り装置 - Google Patents

ミシンの糸切り装置

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JP3496244B2 JP21319093A JP21319093A JP3496244B2 JP 3496244 B2 JP3496244 B2 JP 3496244B2 JP 21319093 A JP21319093 A JP 21319093A JP 21319093 A JP21319093 A JP 21319093A JP 3496244 B2 JP3496244 B2 JP 3496244B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、縫製終了時に上糸糸輪
の布側肢部及び糸輪捕捉器からの下糸を切断すると同時
に、次期始動に備えて挟持するミシンの糸切り装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の装置として、例えば実公
平1−17271号公報(特に、第5図及び第6図)に
は、図2に示すようなミシンの糸切り装置が開示されて
いる。図2に示す糸切り装置は、図示しない針板の下方
に構成されるもので、基端部分を中心に回動し、やじり
状の先端部分が針板の下方に延在されたキャッチャ1
と、該キャッチャ1の先端部分の上側にほぼ重なって延
在された固定のナイフ2(2点鎖線にて図示)と、前記
キャッチャ1の先端部分の下側にほぼ重なって延在さ
れ、前記ナイフ2とともに基端部分がベッド等に支持さ
れた糸押え3とを主体に構成されている。糸押え3は、
キャッチャ1の先端部分の下面に圧接するように弾性力
を有している。なお、針板の下方には釜4が備えられて
いる。また、符号5は針板の窓であり、該窓5に隣接し
て針板9(図1)に取付けられた布送り歯6が備えられ
ている。 【0003】上記糸切り装置は、糸切りを行う場合、上
糸T1が釜4の中釜4aをくぐり抜けるとき、キャッチ
ャ1が往動して、先端部分が上糸糸輪内に侵入し、復動
開始時、上糸糸輪の布側肢部及び下糸T2を先端部分で
捕捉する。先端部分には、糸の捕捉に適したフック状溝
8が設けてある。このフック状溝8に捕捉された上糸T
1及び下糸T2は、キャッチャ1の復動終了寸前に、図
5(A)に示すように、捕捉部分がキャッチャ先端部分
の下面と糸押え3との間に、糸押え3の弾性力によって
押えられるとともに、上糸T1及び下糸T2は、先端部
分に形成された穿孔7による刃部7a(図1)とナイフ
2との摺動によって切断される。切断が完了すると、図
5(B)に示すように、上記捕捉部分の両糸の絡み状態
を維持したまま、より広い面で押さえられる。この時、
ミシンは停止する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来構
成において、上糸の径と下糸の径(太さ)が異なる(通
常は下糸の径が小さい)場合、細い下糸が糸押えとキャ
ッチャ先端部分との挟持から抜け落ち易く、次の縫製開
始時に下糸を上糸糸輪にて繰出せなくなって、目飛びが
生じ易いという問題がある。特に、縫製の終了したワー
クを取出す際、図上左から右に若干移動するように上糸
が引き出されるために、細い下糸への押え力が一瞬弱め
られて、下糸が抜け落ちることが多々ある。 【0005】また、同一径の上糸と下糸でも、糸押えと
キャッチャ先端部分とによる被挟持部分の絡み状態によ
っては、上糸を引き出す際、移動する上糸によって下糸
が抜け落ちることが考えられる。図6はその一例を示
す。図6(A)は、キャッチャ1が復動を開始して間も
ない状態を示す。この後、キャッチャ1の最先端部分7
bから上糸T2が外れて切断が完了する。このキャッチ
ャ1の最先端部分7bからの上糸T2の外れ態様によっ
て、上糸T1及び下糸T2の絡み状態は、図6(B)や
図6(C)の状態に変化する。図6(C)は、被挟持部
分の絡み状態が、上糸と下糸とで分かれているので、下
糸の抜け落ちは比較的少ない。しかし、図6(B)の絡
み状態であると、両糸が交差しているために、下糸が抜
け落ちやすい。 【0006】これに対処して、実公昭61−8862号
公報には、キャッチャ先端部分の下面への押え方向及び
その周回方向に自由度をもつ押圧板で、太い上糸と細い
下糸とを同時に押圧することが提案されている。この提
案によれば、例えば上糸と下糸の径の違いにより押圧板
がキャッチャ先端部分と不平行状態となって、両糸をそ
れぞれ押さえる。しかし、この構成でも、太い上糸と細
い下糸とを押圧板の中央部分で押圧する場合は、下糸の
抜けが懸念される。 【0007】本発明は、下糸の抜け落ちを抑え、目飛び
を可及的に防止する糸切り装置の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、回動自在に支
持された基端部分と、該基端部分から前記針板下方に延
在する先端部分とを有し、前記先端部分には上糸及び下
糸を共に捕捉するフック状溝及び刃部が形成されて、
切り時、前記基端部分の回動により前記先端部分が前記
針板下方で縫製を妨げない非作業位置と前記上糸及び下
糸を共に捕捉する捕捉位置とを往復するキャッチャと、
前記先端部分の上面側に並設され、前記先端部分が復動
するときに前記刃部との協動により前記フック状溝に捕
捉された上糸及び下糸を共に切断する固定のナイフと、
前記先端部分の下面側に並設され、上糸及び下糸の延在
方向にほぼ一致した突合溝を有する二つの弾性片をもつ
糸押えとを具備し、該弾性片同士の突合溝は、前記切断
後の両糸の延在方向と交差した各弾性片同士の先端面に
対し斜め部分を有することを特徴とするミシンの糸切り
装置である。 【0009】 【0010】 【作用】本発明による糸押えは、上糸及び下糸が導かれ
る方向にほぼ一致した突合溝を有する二つの弾性片から
なり、上糸と下糸とが全く突合溝の位置で一致すること
は極めて稀であり、両糸は突合溝を挟んで各弾性片に分
かれて独立に押さえられる傾向にある。従って、ミシン
停止時の被挟持部分における絡み状態が交差部分をもた
ない場合、両糸の太さのいかんにかからわらず、上糸を
引き出しても、下糸を押圧している弾性片には上糸を引
き出すことによる力は殆ど作用しないので、下糸は一方
の弾性片によって確実に押さえられている。また、両糸
の太さが異なる場合、各弾性片は突合溝をなす各端面で
段差を呈するが、太い上糸が細い下糸を押さえている弾
性片の中に入り込むことはないので、下糸抜け落ちの危
惧はない。 【0011】一方、ミシン停止時の被挟持部分における
絡み状態が交差部分をもつ場合でも、両糸の太さのいか
んにかからわらず、上糸の引き出しによる下糸の抜け落
ちは生じない。これは、交差部分がある場合、交差によ
り隆起した部分が一方の弾性片によって押さえられ、こ
の時、他方の弾性片は、下側の糸を押さえているからで
ある。 【0012】 そして、上糸及び下糸の延在方向と交差
した前記各弾性片同士の先端面に対し斜めの突合溝を有
する好適な状態では、斜めの部分があることで両糸の突
合溝への落ち込みを防止する作用がある。 【0013】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、上糸
及び下糸の延在方向にほぼ一致した突合溝を有する二つ
の弾性片からなる糸押えを備えたので、両糸は突合溝を
挟んで各弾性片に分かれて独立に押さえられ、上糸を引
き出す際にも、下糸は確実に他方の弾性片で押さえられ
るので、下糸の抜け落ちが少なくなって、目飛びを防止
することができる。そして、この突合溝は両糸の延在方
向と交差した各弾性片同士の先端面に対し斜め部分を有
するので、両糸が突合溝に落ちるという不具合がない。 【0014】 【実施例】以下、本発明に係るミシンの糸切り装置の一
実施例を図1〜図4を参照して詳細に説明する。なお、
図2と同一要素には同一の符号を付す。本実施例の糸切
り装置も、図2に示した従来装置と基本的に同様の構成
であり、針板9の下方に下糸T2を収納した釜4が備え
られている。図示しない針は針板9を通過して上下動
し、釜4との協動により縫製を行う。 【0015】 また、本糸切装置には、基端部分を中心
に回動し、やじり状の先端部分が針板9の下方に延在さ
れたキャッチャ1と、該キャッチャ1の先端部分の上側
にほぼ重なって延在された固定のナイフ2とを有してい
る。キャッチャ1の前記先端部分には上糸T1及び下糸
T2を共に捕捉するフック状溝8及び穿孔7による刃部
7aが形成されて、前記基端部分の回動支軸13により
先端部分が針板9の下方で縫製を妨げない非作業位置と
両糸の捕捉位置とを往復動されるようになっている。な
お、キャッチャ1は、先端部分側が案内台12によって
安定に回動される。 【0016】本実施例の特徴は、糸押え11にある。本
糸押え11は、図3(B)に示すように、弾性を有する
板体によった一体品であり、上糸T1及び下糸T2の延
在方向と交差する先端面11aから突合溝に相当するス
リット11bが形成されている。スリット11bは、上
糸及び下糸の延在方向にほぼ一致した方向に形成されて
おり、直状でなく、先端面11aに対し斜め部分11c
を有して湾曲されている。本糸押え11は、このスリッ
ト11bによって、上糸T1及び下糸T2の延在方向に
ほぼ一致した突合溝を有する二つの弾性片11d,11
eをもつことになる。 【0017】以上の構成よりなる本糸切り装置の動作
を、糸切り時からミシン停止に移行する時の動作と上糸
を引き出す時の動作とに分けて説明する。 糸切り時からミシン停止に移行する時 図4(A)又は図4(C)に示す糸切り時から、図4
(B)又は図4(D)に示すミシン停止に移行する場
合、上糸及び下糸は、キャッチャ1の復動によって、被
挟持部分の絡み状態が変化される。この時の下糸の抜け
落ちを検討する。図4(A)に示すように、両糸に交差
部分がある場合、糸押え11は、スリット11bの斜め
部分11cがあることで、ミシン停止への移行過程で弾
性片11dによって押圧された上糸T1がスリット11
bに落ち込もうとする作用を防止する。これによって、
理想的な糸押え状態を実現する。 【0018】図4(C)に示すように、両糸に交差部分
がない場合も同様に、弾性片11eによる上糸T1の押
圧状態が確保され、上糸T1のスリット11bへの落ち
込みが防止される。図3(A)に示す従来の糸押えで
は、単純な板体であり、このような作用は生じない。 上糸を引き出す場合 図4(D)に示すように、ミシン停止時の被挟持部分に
おける上糸T1及び下糸T2の絡み状態が交差部分をも
たない場合、両糸の太さのいかんにかかわらず、上糸を
引き出しても、下糸T2を押圧している弾性片11dに
は上糸引き出しによって図上左から右に若干移動する上
糸T1による力は殆ど作用しないので、下糸は弾性片1
1dによって確実に押さえられている。また、両糸の太
さが異なる場合、各弾性片11d,11eはスリット1
1bをなす各端面で段差を呈するが、太い上糸T1が細
い下糸T2を押さえている弾性片11dの中に入り込む
ことはないので、下糸抜け落ちの危惧はない。 【0019】一方、図4(B)に示すように、ミシン停
止時の被挟持部分における絡み状態が交差部分をもつ場
合、上糸T1を引き出したとき、両糸の太さのいかんに
かからわらず、下糸T2の抜け落ちは生じない。これ
は、交差部分がある場合、交差により隆起した部分が一
方の弾性片11dによって押さえられ、この時、他方の
弾性片11eは、下側となる下糸T2を押さえているか
らである。 【0020】なお、本発明は、突合溝を直線状にするこ
とを排除するものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の糸切り装置を示す断面図。 【図2】本発明及び従来装置を説明する平面図。 【図3】本糸押えを従来品と比較して示す説明図。 【図4】本発明の動作説明図。 【図5】従来装置の動作説明図。 【図6】上糸を引き出す際に下糸が抜け落ちる様子を示
す説明図。 【符号の説明】 1…キャッチャ、2…ナイフ、11…糸押え、11a…
先端面、11b…スリット(突合溝)、11c…斜め部
分、11d,11e…弾性片。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 65/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】針板を通過して上下動する針と針板下方の
    釜との協動により縫製を行うミシンにおいて、 回動自在に支持された基端部分と、該基端部分から前記
    針板下方に延在する先端部分とを有し、前記先端部分に
    は上糸及び下糸を共に捕捉するフック状溝及び刃部が形
    成されて、糸切り時、前記基端部分の回動により前記先
    端部分が前記針板下方で縫製を妨げない非作業位置と前
    記上糸及び下糸を共に捕捉する捕捉位置とを往復するキ
    ャッチャと、 前記先端部分の上面側に並設され、前記先端部分が復動
    するときに前記刃部との協動により前記フック状溝に捕
    捉された上糸及び下糸を共に切断する固定のナイフと、 前記先端部分の下面側に並設され、上糸及び下糸の延在
    方向にほぼ一致した突合溝を有する二つの弾性片をもつ
    糸押えとを具備し 該弾性片同士の突合溝は、前記切断後の両糸の延在方向
    と交差した各弾性片同士の先端面に対し斜め部分を有す
    ことを特徴とするミシンの糸切り装置。
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