JP2001228133A - ヘモグロビン類の測定方法 - Google Patents

ヘモグロビン類の測定方法

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JP2001228133A JP2000041181A JP2000041181A JP2001228133A JP 2001228133 A JP2001228133 A JP 2001228133A JP 2000041181 A JP2000041181 A JP 2000041181A JP 2000041181 A JP2000041181 A JP 2000041181A JP 2001228133 A JP2001228133 A JP 2001228133A
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Yuji Setoguchi
雄二 瀬戸口
Kazuyuki Oishi
和之 大石
Kazuhiko Shimada
一彦 嶋田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より短時間にしかも高精度に安定型HbA1
cを測定することのできるヘモグロビン類の測定方法を
提供する。 【解決手段】 カチオン交換液体クロマトグラフィー
によるヘモグロビン類の測定方法において、HbA1
a、HbA1b、HbF、L−HbA1c、S−HbA
1c及びHbA0の順序でヘモグロビン類を溶出させ、
HbA1a、HbA1b及びHbFの各ピークの最隣接
ピーク間の分離度が、0.8以下となるよう溶離条件を
設定することを特徴とするヘモグロビン類の測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘモグロビン類の
測定方法に関し、より詳細には安定型ヘモグロビンA1
cの測定を目的とした、カチオン交換液体クロマトグラ
フィーによるヘモグロビン類の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘモグロビンA1c(本明細書中ではH
bA1cと略す)は、すべてのヘモグロビンに対するそ
の構成比率が、過去1〜2カ月間の平均的な血糖値(血
液中のグルコース濃度)を反映しているため、糖尿病の
スクリーニング検査や糖尿病患者の血糖管理状態を把握
する検査項目として繁用されている。
【0003】HbA1cは、血液中のグルコースとヘモ
グロビンA(以下、HbAと略す)とが反応して生成さ
れた糖化ヘモグロビン( 以下、GHbと略す) であり、
可逆的に反応したものを不安定型HbA1c(unstable
HbA1c、本明細書中ではL−HbA1cと略す)と呼
び、不安定型HbA1cを経て不可逆的に反応したもの
を安定型HbA1c(stable HbA1c 、本明細書中ではS
−HbA1cと略す) と呼んでいる。
【0004】普通、ヘモグロビンは2種類のサブユニッ
ト2つずつから構成される4量体のタンパク質である。
HbAのサブユニットはα鎖とβ鎖であり、このβ鎖の
N末端アミノ酸にグルコースが結合したものがHbA1
cである。過去1〜2カ月間の平均的な血糖値を良く反
映するのは安定型HbA1cであり、臨床検査分野で
は、高精度に安定型HbA1c値(%)を得ることがで
きる測定法の開発が望まれている。
【0005】従来、HbA1cの主な測定法としては、
血液検体を溶血希釈して調製した試料中のヘモグロビン
類を、カチオン交換法により、ヘモグロビン成分毎に異
なるプラス荷電状態の違いを利用して分離する液体クロ
マトグラフィー(以下、LCと略す)が用いられてき
た。(例えば、特公平8−7198号公報等)。
【0006】カチオン交換LCにより、十分な時間を掛
けて溶血試料中のヘモグロビン類を分離すると、通常は
ヘモグロビンA1a(本明細書中ではHbA1aと略
す)及びヘモグロビンA1b(本明細書中ではHbA1
bと略す)、ヘモグロビンF(本明細書中ではHbFと
略す)、不安定型HbA1c、安定型HbA1c及びヘ
モグロビンA0(本明細書中ではHbA0と略す)の順
に溶離されてくる。HbA1a、HbA1b及びHbA
1cはHbAが糖化されたGHb、HbFはα鎖とγ鎖
から成る胎児性ヘモグロビン、HbA0はHbAを主成
分とする一群のヘモグロビン成分であって、HbA1c
より強くカチオン交換カラムに保持される性質を有す
る。
【0007】従来の技術では、S−HbA1cからL−
HbA1cを十分に分離することができないばかりでな
く、時にアセチル化ヘモグロビン(以下、AHbと略
す)やカルバミル化ヘモグロビン(以下、CHbと略
す)等の「修飾ヘモグロビン」がS−HbA1cと重な
って溶離してくるという問題があった。また、上記L−
A1c及び修飾ヘモグロビンとS−A1cを分離できる
方法が開発されているが測定時間が2.2分もかかる問
題があった(全自動グリコヘモグロビン分析計HLC-
723GHbV型の基礎的検討:日本臨床自動化学会会
誌 1996;21;840- 843)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
短時間にしかも高精度にS−HbA1cを測定するため
に、上述した従来技術の欠点を解消したヘモグロビン類
の測定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、 本発明1という)は、カチオン交換液体クロマトグ
ラフィーによるヘモグロビン類の測定方法において、H
bA1a、HbA1b、HbF、L−HbA1c、S−
HbA1c、HbA0の順序でヘモグロビン類を溶出さ
せ、HbA1a、HbA1b、HbFの各ピークの最隣
接ピーク間の分離度が、0.8以下となるように溶離条
件を設定することを特徴とするヘモグロビン類の測定方
法である。
【0010】請求項2記載の発明(以下、本発明2とい
う)は、カチオン交換液体クロマトグラフィーによるヘ
モグロビン類の測定方法において、HbA1a、HbA
1b、HbF、L−HbA1c、S−HbA1c、Hb
A0の順序でヘモグロビン類を溶出させ、HbA1a、
HbA1b、HbF、L−HbA1cの各ピークの最隣
接ピーク間の分離度が、0.8以下となるように溶離条
件を設定することを特徴とするヘモグロビン類の測定方
法である。
【0011】請求項3記載の発明(以下、本発明3とい
う)は、L−HbA1cピークとS−HbA1cピーク
との分離度、および/または、S−HbA1cピークと
HbA0ピークとの分離度が、それぞれ0.9以上とな
るように溶離条件を設定する請求項1または2記載のヘ
モグロビン類の測定方法である。
【0012】請求項4記載の発明(以下、本発明4とい
う)は、カチオン交換液体クロマトグラフィーによるヘ
モグロビン類の測定方法において、HbA1a、HbA
1b、HbF、L−HbA1c、S−HbA1c、Hb
A0の順序でヘモグロビン類を溶出させ、HbA1aの
溶出開始時からL−HbA1cの溶出終了時までの時間
が、1検体測定時間の60%以下となるように溶離条件
を設定することを特徴とするヘモグロビン類の測定方法
である。
【0013】請求項5記載の発明(以下、本発明5とい
う)は、請求項1〜4のいずれか1項記載のヘモグロビ
ン類の測定方法において、カオトロピックイオンを含有
し、かつpH4.0〜6.8で緩衝能を有する無機酸、
有機酸及び/またはこれらの塩を含む溶離液を用いるこ
とを特徴とするヘモグロビン類の測定方法である。
【0014】以下、本発明の詳細について説明する。カ
チオン交換LCにより、十分な時間をかけて溶血試料中
のヘモグロビン類を分離すると、通常、HbA1a、H
bA1b、HbF、L−HbA1c、S−HbA1c、
HbA0の順にカラムから溶離されてくる。
【0015】本発明1では、HbA1a、HbA1b、
HbFの各ピークの最隣接ピーク間の分離度、すなわ
ち、HbA1aピークとHbA1bピーク、HbA1b
ピークとHbFピークの分離度が、0.8以下となるよ
うに溶離条件が設定される。
【0016】本発明において、分離度は以下のように定
義される。 分離度= 1.18×(t1 −t2 )/(w1 +w2 ) t1 :遅いピークの保持時間、t2 :早いピークの保持
時間 w1 :遅いピークの半値幅、 w2 :早いピークの半値
【0017】上記HbA1aピークとHbA1bピーク
の分離度の算出においては、遅いピークがHbA1bで
あり、早いピークがHbA1aである。また、HbA1
bピークとHbFピークの分離度の算出においては、遅
いピークがHbFで、早いピークがHbA1bである。
【0018】上記溶離条件とは、後述の実施例のよう
に、溶離液のpHや塩濃度、溶出力が異なる2種以上の
溶離液の切替のタイミング、溶離液の送液時間や流速、
カラム温度等の各条件を意味し、これらの条件を適宜設
定することによって、本発明方法を実施することができ
る。
【0019】上記溶離条件においては、溶出力の異なる
2種の溶離液を用い、この2種の溶離液を交互に送液す
るのが好ましい。交互に送液するとは、上記2種の溶離
液をA及びBで表わすと、例えばA−B、A−B−A、
A−B−A−B、A−B−A−B−Aの様に送液するこ
とを意味する。なお、溶出力の異なる3種以上の溶離液
を用い、これを順番に送液する溶離条件とすることも可
能である。
【0020】本発明2では、HbA1a、HbA1b、
HbF、L−HbA1cの各ピークの最隣接ピーク間の
分離度が、0.8以下となるように溶離条件を設定す
る。具体的には、HbA1aとHbA1bの分離度、H
bA1bとHbFの分離度、HbFとL−HbA1cの
各ピーク間の分離度がそれぞれ0.8以下となるよう溶
離条件を設定する。本発明2の溶離条件については、上
記本発明1で例示したのと同様の各条件を挙げることが
できる。
【0021】本発明3では、上記本発明1及び2の分離
条件に加え、L−HbA1cピークとS−HbA1cピ
ークとの分離度、及び、S−HbA1cピークとHbA
0ピークとの分離度が、それぞれ0.9以上となるよう
溶離条件を設定する。本発明3の溶離条件も、上記本発
明1で例示したのと同様の各条件を例示することができ
る。
【0022】本発明4では、HbA1aの溶出開始時か
ら、L−HbA1cの溶出終了時までの時間が、1検体
測定時間の60%以下となるよう溶離条件を設定する。
より本発明4の溶離条件も、上記本発明1で例示したの
と同様の各条件を挙げることができる。
【0023】ここで、1検体測定時間とは、クロマトグ
ラム上でのHbA1aの溶出開始時から、HbA0の溶
出終了時までの時間を意味する。
【0024】また、あるHb成分の溶出開始時とは、当
該Hb成分ピークの保持時間の早い方の裾部分がクロマ
トグラム上に出現する時をいい、あるHb成分の溶出終
了時とは、当該Hb成分ピークの保持時間の遅い方の裾
部分がクロマトグラム上に出現する時をいう。ここで上
記裾部分とは、ピークと基線との両接点部分を意味す
る。
【0025】本発明5は、請求項1〜4のヘモグロビン
類の測定方法において、カオトロピックイオンを含有
し、かつpH4.0〜6.8で緩衝能を持つ無機酸、有
機酸及び/またはこれらの塩を含む溶離液を用いること
を特徴とする。
【0026】上記カオトロピックイオンとは、化合物が
水溶液に溶解したときに解離により生じたイオンであ
り、水の構造を破壊し、疎水性物質と水が接触したとき
に起こる水のエントロピー減少を抑制するものである。
【0027】陰イオンのカオトロピックイオンとして
は、トリブロモ酢酸イオン、トリクロロ酢酸イオン、チ
オシアン酸イオン、ヨウ化物イオン、過塩素酸イオン、
ジクロロ酢酸イオン、硝酸イオン、臭化物イオン、塩化
物イオン、酢酸イオン等が挙げられる。また、陽イオン
のカオトロピックイオンとしては、バリウムイオン、カ
ルシウムイオン、リチウムイオン、セシウムイオン、カ
リウムイオン、マグネシウムイオン、グアニジンイオン
等が挙げられる。
【0028】上記カオトロピックイオンの中でも、陰イ
オンとして、トリブロモ酢酸イオン、トリクロロ酢酸イ
オン、チオシアン酸イオン、ヨウ化物イオン、過塩素酸
イオン、ジクロロ酢酸イオン、硝酸イオン、臭化物イオ
ン等を、陽イオンとして、バリウムイオン、カルシウム
イオン、マグネシウムイオン、リチウムイオン、セシウ
ムイオン、グアニジンイオン等を用いるのが好ましい。
さらに、より好ましくは、チオシアン酸イオン、トリブ
ロモ酢酸イオン、トリクロロ酢酸イオン、過塩素酸イオ
ン、硝酸イオン、ヨウ化物イオン、グアニジンイオン等
が用いられる。
【0029】上記溶離液中のカオトロピックイオンの濃
度が、0.1mMより低いとヘモグロビン類の測定にお
いて、分離効果が低下するおそれがあり、また、300
0mMよりも高いと、ヘモグロビン類の分離効果はそれ
以上向上しないので、0.1mM〜3000mMが好ま
しく、1mM〜1000mMがより好ましく、更に、1
0mM〜500mMが好ましい。
【0030】また、カオトロピックイオンは複数種混合
して用いても良い。上記カオトロピックイオンは、測定
試料と接触する液、例えば、溶血試薬、試料希釈液等に
添加しても良い。
【0031】本発明5においては、溶離液に用いる緩衝
能を有する物質として、無機酸、有機酸またはこれらの
塩が含まれる。上記無機酸としては、例えば、炭酸、リ
ン酸等が挙げられる。上記有機酸としては、例えば、カ
ルボン酸、ジカルボン酸、カルボン酸誘導体、ヒドロキ
シカルボン酸、アミノ酸、カコジル酸、ピロリン酸等が
挙げられる。
【0032】上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、
プロピオン酸等が挙げられる。上記ジカルボン酸として
は、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等が挙げられ
る。上記カルボン酸誘導体としては、例えば、β、β−
ジメチルグルタル酸、バルビツール酸、アミノ酪酸等が
挙げられる。上記ヒドロキシカルボン酸としては、例え
ば、クエン酸、酒石酸、乳酸等が挙げられる。上記アミ
ノ酸としては、例えば、アスパラギン酸、アスパラギン
等が挙げられる。
【0033】上記無機酸または有機酸の塩としては、公
知のもので良く、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等
が挙げられる。
【0034】上記無機酸、有機酸またはこれらの塩は、
複数種混合して用いても良く、無機酸と有機酸を混合し
て用いても良い。
【0035】上記無機酸、有機酸及び/またはこれらの
塩の溶離液中の濃度、複数種用いる場合には複数種の合
計の濃度は、溶離液のpHを4.0〜6.8にする緩衝
作用があれば良く、1〜1000mMが好ましく、10
〜500mMが特に好ましい。
【0036】本発明5においては、上記溶離液のpH
は、4.0〜6.8に限定され、好ましくは4.5〜
5.8である。溶離液のpHが4未満であると、ヘモグ
ロビン類が変性する可能性があり、pHが6.8を超え
ると、ヘモグロビン類のプラス荷電が減少し、陽イオン
交換基に保持されにくくなり、ヘモグロビン類の分離が
悪くなる。
【0037】上記溶離液には、以下の物質を添加しても
良い。
【0038】(1)無機塩類(塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、リン酸ナトリ
ウム等)を添加しても良い。これらの塩類の濃度は、特
に限定されないが、好ましくは1〜1500mMであ
る。
【0039】(2)pH調節剤として、公知の酸、塩基
を加えても良い。酸としては、例えば、塩酸、リン酸、
硝酸、硫酸等が、塩基としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、
水酸化バリウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。こ
れらの酸、塩基の濃度は、特に限定されないが、好まし
くは、0.001〜500mMである。
【0040】(3)メタノール、エタノール、アセトニ
トリル、アセトン等の水溶性有機溶媒を混合しても良
い。これらの有機溶媒の濃度は、特に限定されないが、
好ましくは0〜80%(v/v)であり、カオトロピッ
クイオン、無機酸、有機酸、これらの塩等が析出しない
程度で用いるのが好ましい。
【0041】(4)アジ化ナトリウム、チモール等の防
腐剤を添加しても良い。
【0042】(5)ヘモグロビンの安定剤として、公知
の安定剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)等のキレート剤、グルタチオン、アジ化ナトリウム
等の還元剤・酸化防止剤等を添加しても良い。
【0043】本発明5における溶離液には、以下に示す
ような酸解離定数(pKa)が、2.15〜6.39の
範囲及び6.40〜10.50の範囲にある緩衝剤を添
加することができる。上記緩衝剤として、pKaを、
2.15〜6.39及び6.40〜10.50の範囲に
少なくとも一つずつもつ単一の物質を用いても良く、あ
るいは、2.15〜6.39の範囲に少なくとも一つの
pKaをもつ物質と6.40〜10.50の範囲に少な
くとも一つのpKaをもつ物質とを組み合わせて緩衝剤
として用いても良い。また、上記緩衝剤を複数組み合わ
せて用いても良い。
【0044】上記緩衝剤のpKaの範囲は、測定目的の
ピークを分離するのに適切な溶離液のpH付近におい
て、より優れた緩衝能を発揮できるように、2.61〜
6.39及び6.40〜10.50の範囲が好ましく、
より好ましくは、2.80〜6.35及び6.80〜1
0.00の範囲である。さらに好ましくは、3.50〜
6.25及び7.00〜9.50の範囲である。
【0045】上記緩衝剤としては、例えば、リン酸、ホ
ウ酸、炭酸等の無機物のほか、カルボン酸、ジカルボン
酸、カルボン酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸、アニリ
ンまたはアニリン誘導体、アミノ酸、アミン類、イミダ
ゾール類、アルコール類等の有機物が挙げられる。ま
た、エチレンジアミン四酢酸、ピロリン酸、ピリジン、
カコジル酸、グリセロールリン酸、2,4,6−コリジ
ン、N−エチルモルホリン、モルホリン、4−アミノピ
リジン、アンモニア、エフェドリン、ヒドロキシプロリ
ン、ペリジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン、グリシルグリシン等の有機物でも良い。
【0046】上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、
プロピオン酸、安息香酸等が挙げられる。
【0047】上記ジカルボン酸としては、例えば、マロ
ン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン
酸、フタル酸、フマル酸等が挙げられる。
【0048】上記カルボン酸誘導体としては、例えば、
β,β’−ジメチルグルタル酸、バルビツール酸、5,
5−ジエチルバルビツール酸、γ−アミノ酪酸、ピルビ
ン酸、フランカルボン酸、ε−アミノカプロン酸等が挙
げられる。
【0049】上記ヒドロキシカルボン酸としては、例え
ば、酒石酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸等が挙げられ
る。
【0050】上記アニリンまたはアニリン誘導体として
は、例えば、アニリン、ジメチルアニリン等が挙げられ
る。
【0051】上記アミノ酸としては、例えば、アスパラ
ギン酸、アスパラギン、グリシン、α−アラニン、β−
アラニン、ヒスチジン、セリン、ロイシン等が挙げられ
る。
【0052】上記アミン類としては、例えば、エチレン
ジアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジエ
タノールアミン等が挙げられる。上記イミダゾール類と
しては、例えば、イミダゾール、5(4)−ヒドロキシ
イミダゾール、5(4)−メチルイミダゾール、2,5
(4)−ジメチルイミダゾール等が挙げられる。
【0053】上記アルコール類としては、例えば、2−
アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−
アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられ
る。
【0054】また、上記緩衝剤としては、2−(N−モ
リホリノ)エタンスルホン酸(MES)、ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)イミノトリス−(ヒドロキシメチル)
メタン(Bistris)、N−(2−アセトアミド)
イミドジ酢酸(ADA)、ピペラジン−N,N’−ビス
(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、1,3−ビ
ス(トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ)プロ
パン(Bistrispropane)、N−(アセト
アミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、
3−(N−モルフォリン)プロパンスルホン酸(MOP
S)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−
アミノエタンスルホン酸(BES)、N−トリス(ヒド
ロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸
(TES)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−
N’−エタンスルホン酸(HEPES)、N−2−ヒド
ロキシエチルピペラジン−N’−プロパンスルホン酸
(HEPPS)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチ
ルグリシン(Tricine)、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノエタン(Tris)、N,N’−ビス(2
−ヒドロキシエチル)グリシン(Bicine)、グリ
シルグリシン、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル
−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPS)、グリシ
ン、シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸(CAP
S)等の一般にグッド(Good)の緩衝液といわれる
ものを組成する物質も使用できる。これらの物質のpK
aを表1・2に示す(引用文献:堀尾武一・山下仁平
蛋白質・酵素の基礎実験法 南江堂 1985年)。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】溶離液中の上記緩衝剤濃度は、緩衝作用が
ある範囲であれば良く、好ましくは1〜1000mM、
より好ましくは10〜500mMである。また、上記緩
衝剤は、単独でも複数混合して用いても良く、例えば、
有機物と無機物を混合して用いても良い。
【0058】本発明5においては、pHの異なる少なく
とも2種類以上の上記溶離液を用いるのが好ましい。ま
た、その場合、測定目的のピークを分離するにあたって
用いる溶離液は、同一の緩衝剤を含むものを用いるのが
好ましいが、溶離液を切り替える際の、(検出器出力
の)ベースライン変動が、測定値に悪影響を与えなけれ
ば、その必要はない。
【0059】上記pHの異なる2種類以上の溶離液を、
勾配溶出法、あるいは段階溶出法によって送液しても良
い。
【0060】HbA0よりも前に溶出するヘモグロビン
類を分離するための溶離液のpHは、4.0未満である
と、ヘモグロビン類が変性する可能性があり、6.8を
超えるとヘモグロビンのプラス電荷が減少し、陽イオン
交換基に保持されにくくなり、分離能が低下するので
4.0〜6.8が好ましく、4.5〜5.8がより好ま
しい。
【0061】また、本発明では、HbA0の溶出に際
し、すなわち、HbA1cより強く充填剤に保持された
HbA等から成る「HbA0成分」を溶出するために
は、カラムに流入する際のpHをヘモグロビンの等電点
(pH6.8〜7.0、理化学辞典(第4版、1987
年9月、岩波書店、久保亮五ら編集)、1178頁に記
載)と等しいか、等電点よりアルカリ側になるように設
定した溶離液を用いるのが好ましい。これは、ヘモグロ
ビン類はpHが等電点よりアルカリ側になると、総荷電
がプラスからマイナスに変わるため、充填剤の陽イオン
交換基との「電気的反発力によってHbA0成分を溶
出」させることができるためである。この条件を満たす
ため、測定に用いる溶離液の内、少なくともひとつの溶
離液のpHが6.8以上であることが必要である。本溶
離液のpHは望ましくは7.0〜12.0であり、7.
5〜11.0がより好ましく、更には8.0〜9.5が
好ましい。溶離液のpHが6.8未満になるとHbA0
成分の溶出が不十分となる。溶離液のpHは、用いる充
填剤の分解が起こらない範囲に設定すれば良い。また、
上記溶離液は、 カオトロピックイオンを含有することが
より好ましい。このカオトロピックイオンの種類につい
ては上述のものと同様のものが挙げられ、その濃度は、
1〜3000mMが好ましく、より好ましくは、10〜
1000mM、50〜500mMが特に好ましい。
【0062】上記HbA0成分の溶出に好適に用いられ
る、pHが6.8以上で緩衝能をもつ溶離液としては、
例えば、リン酸、ホウ酸、炭酸等の無機酸または、その
塩;クエン酸等のヒドロキシカルボン酸、β、β−ジメ
チルグルタル酸等のカルボン酸誘導体、マレイン酸等の
ジカルボン酸、カコジル酸、等の有機酸または、その塩
からなる緩衝液が挙げられる。その他、2−(N−モリ
ホリノ)エタンスルホン酸(MES)、N−2−ヒドロ
キシエチルピペラジン−N’−エタンスルホン酸(HE
PES)、ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス
−(ヒドロキシメチル)メタン(Bistris)、T
ris、ADA、PIPES、Bistrisprop
ane、ACES、MOPS、BES、TES、HEP
ES、HEPPS、Tricine、Bicine、グ
リシルグリシン、TAPS、CAPS等の一般にグッド
(Good)の緩衝液といわれるものも使用できる。ま
た、BrittonとRobinsonの緩衝液;GT
A緩衝液も使用できる。また、イミダゾール等のイミダ
ゾール類;エチレンジアミン、メチルアミン、エチルア
ミン、トリエチルアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等のアミン類;グリシン、β−アラニ
ン、アスパラギン酸、アスパラギン等のアミノ酸類;等
の有機物も使用できる。
【0063】また、無機酸;有機酸;無機酸または有機
酸の塩;有機物は、複数混合して用いても良く、また、
有機酸、無機酸及び有機物を混合しても良い。
【0064】HbA0よりも前に溶出するヘモグロビン
類の溶出に、pH4.0〜6.8の溶離液を少なくとも
2種類以上用い、塩濃度勾配法やpH勾配法またはこの
2つの組み合わせにより、安定型HbA1c等の測定対
象ピークをシャープに溶出させることも可能である。
【0065】本発明においては、HbA0よりも前に溶
出するヘモグロビン類(HbA1a及びb、HbF、L
−HbA1c、S−HbA1c)の溶出においては、少
なくとも2種類以上の溶離液を用いるのが好ましい。
【0066】また、S−HbA1cの測定に悪影響を与
える可能性のあるHbA2、HbS、HbC等のヘモグ
ロビン成分を含む血液検体を測定する場合、HbA0ピ
ークを、HbA成分のピークと、それ以外の成分(Hb
A2、HbS、HbC等)のピークとを分離し、先にH
bAを溶出させ、それより後にHbA2、HbS、Hb
C等を溶出させるように溶離条件を設定することが好ま
しい。これにより、HbA0ピークからHbA以外のヘ
モグロビン成分を除けるため、より正確な安定型HbA
1c(%)を算出できる。
【0067】本発明のヘモグロビン類の測定方法におけ
るカチオン交換液体クロマトグラフィーの充填剤は、少
なくとも1種以上のカチオン交換基を有している粒子よ
りなるものであり、例えば、高分子粒子にカチオン交換
基を導入することで得られる。
【0068】該カチオン交換基は、公知のものでよく特
に制限はない。例えば、カルボキシル基、スルホン酸
基、リン酸基などのカチオン交換基等が挙げられる。ま
た、このカチオン交換基は、複数種導入しても良い。
【0069】上記粒子の直径は、好ましくは0.5〜2
0μm、より好ましくは1〜10μmである。また、粒
度分布は、変動係数値(CV値)(粒径の標準偏差÷平
均直径×100)として、好ましくは40%以下、より
好ましくは30%以下である。
【0070】上記高分子粒子としては、例えば、シリ
カ、ジルコニアなどの無機系粒子;セルロース、ポリア
ミノ酸、キトサンなどの天然高分子粒子;ポリスチレ
ン、ポリアクリル酸エステルなどの合成高分子粒子など
が挙げられる。これらの粒子は、多孔性であっても非多
孔性であってもよい。上記高分子粒子は、導入されるイ
オン交換基以外の構成成分は、より親水性であることが
好ましい。また耐圧性・耐膨潤性の点から架橋度の高い
ものが好ましい。
【0071】上記高分子粒子へのカチオン交換基の導入
は、公知の方法により行うことができるが、例えば、高
分子粒子を調製後、粒子が有する官能基(水酸基、アミ
ノ基、カルボキシル基、エポキシ基など)に、化学反応
でカチオン交換基を粒子に導入させる方法により行うこ
とができる。
【0072】また、カチオン交換基を有する単量体を重
合して高分子粒子を調製する方法によってもカチオン交
換充填剤を調製できる。例えば、カチオン交換基含有単
量体と架橋性単量体等とを混合し、重合開始剤の存在下
に重合する方法などが挙げられる。
【0073】また、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチルなどの重合性カチオン交換基含有
エステルを架橋性単量体などと混合し、重合開始剤存在
下で重合した後、得られた粒子を加水分解処理し、エス
テルをカチオン交換基に変換させてもよい。
【0074】更に、特公平8−7197号公報に記載の
ように、架橋重合体粒子を調製した後、カチオン交換基
を有する単量体を添加して、重合体粒子の表面付近に、
該単量体を重合させても良い。
【0075】上記充填剤はカラムに充填されて液体クロ
マトグラフィー測定に用いられる。上記カラムは公知の
ステンレス製、ガラス製、樹脂製など、特に限定されな
い。カラムサイズとしては、内径0.1〜50mm、長
さ1〜300mmのものが好ましく、内径0.2〜30
mm、長さ5〜200mmのものがより好ましい。充填
剤のカラムへの充填方法は、公知の任意の方法が使用で
きるがスラリー充填法がより好ましい。具体的には、例
えば、充填剤粒子を溶離液などの緩衝液に分散させたス
ラリーを送液ポンプなどによりカラムに圧入することに
より行う。
【0076】本発明に使用されるLC装置は、公知のも
ので良く、例えば、送液ポンプ、試料注入装置(サンプ
ラ)、カラム、検出器等から構成される。また、他の付
属装置(カラム恒温槽や溶離液の脱気装置等)が適宜付
加されても良い。
【0077】上記カラムの測定時の温度は、測定再現
性、分離度向上のため、20〜60℃に設定するのが良い。
更に、好ましくは、30〜60℃が良い。
【0078】上記LC装置の、試料及び溶離液の流路上
にはフィルターを設けてもよい。このフィルターの材質
としてはイナートな素材を用いるか、あるいはフィルタ
ーの表面をイナートな素材で被覆するのが好ましい。上
記イナートな素材としては、セルロースエステル、セル
ロースアセテート、セルローストリアセテート、セルロ
ース、セルロースナイトレート、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリビニリデンジフロライド、ポリスルフォ
ン、ポリエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ
エーテルスルホン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリフ
ッ化ビニリデン、ガラス素材、アクリル共重合体、酸化
物セラミック、炭化物セラミック、窒化物セラミック、
珪化物セラミック、硼化物セラミック、チタン等が挙げ
られる。また、これらの素材を複数種組み合わせて用い
てもよい。
【0079】上記フィルター形状としは、メンブレンフ
ィルター、繊維を積層し焼結したもの、微粒子を焼結成
型したものなどが挙げられる。
【0080】上記測定法における、他の測定条件として
は、公知の条件で良く、溶離液の流速は、好ましくは
0.05〜5mL/分、より好ましくは0.2〜3mL
/分である。ヘモグロビン類の検出は、415nmの可
視光が好ましいが、特にこれのみに限定されるわけでは
ない。測定試料は、通常、界面活性剤等溶血活性を有す
る物質を含む溶液により溶血された溶血液を希釈したも
のを用いる。試料注入量は、血液検体の希釈倍率により
異なるが、好ましくは0.1〜100μL程度である。
【0081】短時間でより高分離測定を行う場合は、以
下の(1)〜(10)のような条件の装置を用いるのが
より好ましい。
【0082】(1)装置の接液部(ポンプ、ポンプヘッ
ド、サンプラ、特に、試料が接する部位(配管、プレフ
ィルター:ホルダー、フィルター、カラム、検出器セ
ル、サンプルバイアルなど)は、イナートな素材(PEE
K、テフロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプ
ラスチック)を用いることが好ましい。 (2)装置の接液部であるポンプ、ミキシングカラム、
サンプラ、配管、プレフィルター (ホルダー、フィル
ター)、カラム、検出器(セル)のデッドボリュームを
極めて小さくする方が好ましい。 (3)ミキシングカラムの容量は、500 μl 以下が好ま
しく、250 μl 以下がより好ましい。 (4)サンプラのインジェクションバルブ容量は10μl
以下が好ましく、より好ましくは5 μl 以下、特に好ま
しくは2 μl 以下である。 (5)配管は内径0.25mm以下が好ましく、より好ましく
は0.13mm以下、特に好ましくは0.065mm 以下である。 (6)配管長さは、サンプラ・プレフィルタ・カラム・
検出器などを配管で連結する場合、配管長さは、可能な
限り短い方が好ましい。 (7)検出器セル容量は、20μl 以下が好ましく、より
好ましくは10μl 以下、特に好ましくは5 μl 以下であ
る。 (8)送液ポンプは、脈流が極めて少なく安定した送液
が可能なものが好ましい。 (9)移動相の流速は0.001 〜2ml/min が好ましく、よ
り好ましくは0.01〜1.8ml/min 、特に好ましくは0.03〜
1ml/min である。これは0.001ml/分より遅いと流速の精
度が悪くなり、2ml/分より早いと分離が悪くなるからで
ある。 (10)他の測定条件としては、公知の条件を用いるこ
とができる。検出は、415nm の可視光が好ましいが、特
にこれに限定されない。また、測定試料は、界面活性剤
など溶血活性を有する物質を含む溶液により溶血された
溶血液(溶血試薬)を希釈したものを用いるのが好まし
いが、特にこれに限定されない。試料注入量は、希釈倍
率により異なるが、好ましくは0.1 〜100 μL 程度であ
る。
【0083】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定
されるものではない。
【0084】(実施例1)充填剤の調製 テトラエチレングリコールジメタクリレート(新中村化
学社製)400g及び2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸150gの混合物に過酸化ベンゾイ
ル(和光純薬社製)1.5gを溶解した。これを4重量
%ポリビニルアルコール(日本合成化学社製)水溶液2
500mLに分散させ、撹拌しながら窒素雰囲気下で7
5℃に昇温し、8時間重合した。重合後、洗浄し乾燥し
た後、分級して平均粒径6μmの粒子を得た。
【0085】充填剤のカラムへの充填 得られた粒子をカラムに以下のようにして充填した。粒
子0.7gを、50mMリン酸緩衝液(pH5.8)3
0mLに分散し、5分間超音波処理した後、よく撹拌し
た。全量をステンレス製の空カラム(内径4.6×30
mm)を接続したパッカー(梅谷精機社製)に注入し
た。パッカーに送液ポンプ(サヌキ工業社製)を接続
し、圧力300kg/cm2 で定圧充填した。
【0086】ヘモグロビン類の測定 得られたカラムを用いて、以下の測定条件でヘモグロビ
ン類の測定を行った。 (測定条件) システム:送液ポンプ:LC−9A(島津製作所社製) オートサンプラ:ASU−420(積水化学工業社製) 検出器:SPD−6AV(島津製作所社製) カラム恒温槽:CTO−10A(島津製作所社製) 溶離液:溶離液A:50mMの過塩素酸を含有する 55mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液B:60mMの過塩素酸を含有する 55mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液C:200mMの過塩素酸を含有する 55mMリン酸緩衝液(pH8.0) 測定開始より0〜0.4分の間は溶離液Aを送液し、0.4〜0.8分の間は 溶離液Bを送液し、0.8〜1.0分の間は溶離液Aを送液し、1.0〜1.1 分の間は溶離液Cを送液し、1.1〜1.5分の間は溶離液Aを送液した。 流速:2.0mL/分 検出波長:415nm 試料注入量:10μL カラム温度:35℃
【0087】(測定試料)健常人血をフッ化ナトリウム
採血した全血検体から以下の試料を調製した。なお、溶
血試薬として、0.1重量%ポリエチレングリコールモ
ノ−4−オクチルフェニルエーテル(トリトンX−10
0)(東京化成社製)を含有させたリン酸緩衝液溶液
(pH7.0)に防腐剤として0.03%アジ化ナトリ
ウムを添加したものを用いた。 a)糖負荷血:全血検体に500mg/dLのグルコー
ス水溶液を添加し、37℃で3時間反応させ、次いで上
記溶血試薬により溶血し、150倍に希釈して試料aと
した。 b)CHb含有試料:全血検体10mLに、0.3重量
%のシアン酸ナトリウムの生理食塩水溶液1mLを添加
し、37℃で3時間反応させ、次いで上記溶血試薬によ
り溶血し、150倍に希釈して試料bとした。 c)AHb含有試料:全血検体10mLに、0.3重量
%のアセトアルデヒドの生理食塩水溶液1mLを添加
し、37℃で3時間反応させ、次いで上記溶血試薬によ
り溶血し、150倍に希釈して試料cとした。
【0088】(測定結果)上記測定条件により、試料を
測定して得られたクロマトグラムを図1〜3に示す。図
1は試料a、図2は試料b、図3は試料cを測定した結
果である。ピーク1はHbA1a、ピーク2はHbA1
b、ピーク3はHbF、ピーク4は不安定型HbA1
c、ピーク5は安定型HbA1c、ピーク6はHbA
0、ピーク7はCHb、ピーク8はAHbを示す。
【0089】図1では、ピーク4および5が良好に分離
されている。また、図2ではピーク7(CHb)、図3
ではピーク8(AHb)がピーク5から良好に分離され
ている。
【0090】(実施例2)溶離液を以下の組成としたこ
との他は、実施例1と同様に操作してヘモグロビン類の
測定を行った。得られたクロマトグラムは図1〜3と同
様に良好であった。 溶離液:溶離液A:50mMの過塩素酸を含有する20mMコハク酸 −20mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液B:60mMの過塩素酸を含有する20mMコハク酸 −20mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液C:250mMの過塩素酸を含有する20mM コハク酸−20mMリン酸緩衝液(pH8.0) また、溶離液A〜Cには、防腐剤として0.03%アジ
化ナトリウムを添加した。
【0091】(実施例3)溶離液を以下の組成としたこ
との他は、実施例1と同様に操作してヘモグロビン類の
測定を行った。得られたクロマトグラムは図1〜3と同
様に良好であった。 溶離液:溶離液A:50mMの硝酸ナトリウムを含有する10mM マレイン酸−40mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液B:60mMの硝酸ナトリウムを含有する10mM マレイン酸−40mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液C:200mMの硝酸ナトリウムを含有する10mM マレイン酸−40mMリン酸緩衝液(pH8.3) また、溶離液A〜Cには、防腐剤として0.03%アジ
化ナトリウムを添加した。
【0092】(実施例4)溶離液を以下の組成としたこ
との他は、実施例1と同様に操作してヘモグロビン類の
測定を行った。得られたクロマトグラムは図1〜3と同
様に良好であった。 溶離液:溶離液A:50mMの過塩素酸を含有する10mMマレイン 酸−50mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液B:60mMの過塩素酸を含有する10mMマレイン 酸−50mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液C:200mMの過塩素酸を含有する8mMマレイン 酸−50mMリン酸緩衝液(pH8.3)
【0093】(実施例5)溶離液の組成と送液条件を以
下のようにしたことの他は、実施例1と同様に操作して
ヘモグロビン類の測定を行った。得られたクロマトグラ
ムを図4〜6に示した。 溶離液:溶離液A:62mMの過塩素酸を含有する55mMリン酸緩衝液(p H5.3) 溶離液B:50mMの過塩素酸を含有する55mMリン酸緩衝液(p H5.3) 溶離液C:250mMの過塩素酸を含有する55mMリン酸緩衝液( pH8.4) (測定条件)測定開始より0〜0.1分の間は溶離液A
を送液し、0.1〜0.3分の間は、溶離液Bを送液
し、0.3〜0.5の間は、溶離液Aを送液し、0.5
〜0.6の間は、溶離液Cを送液し、0.6〜1.0の
間は、溶離液Aを送液した。
【0094】(実施例6)溶離液の組成と測定装置・測
定装置を以下のようにしたことの他は、実施例5と同様
に操作してヘモグロビン類の測定を行った。得られたク
ロマトグラムを図7〜9に示した。 溶離液:溶離液A:62mMの過塩素酸を含有する55mMリン酸緩衝液(p H5.3) 溶離液B:50mMの過塩素酸を含有する55mMリン酸緩衝液(p H5.3) 溶離液C:250mMの過塩素酸を含有する55mMリン酸緩衝液( pH8.4) (測定条件) システム :送液ポンプ :イナートポンプ2001:NANOSPACE SI-1 (資生堂製) オートサンプラ:オートサンプラー2003(資生堂製) 検出器 :UV-VIS検出器2002(資生堂製) カラム恒温槽 :カラム恒温槽2004(資生堂製) カラム温度は、40℃設定 測定開始より0〜0.1分の間は溶離液Aを送液し、
0.1〜0.3分の間は、溶離液Bを送液し、0.3〜
0.5の間は、溶離液Aを送液し、0.5〜0.6の間
は、溶離液Cを送液し、0.6〜1.0の間は、溶離液
Aを送液した。実施例6で得られた結果を図7〜9に示
した。実施例5(図4〜6)に比べて、S-HbA1c ピーク
がシャープに分離された。
【0095】(比較例1)溶離液の組成と送液条件を以
下のようにしたことの他は、実施例1と同様に操作して
ヘモグロビン類の測定を行った。 溶離液:溶離液A:50mMの過塩素酸を含有する 55mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液B:60mMの過塩素酸を含有する 55mMリン酸緩衝液(pH5.3) 溶離液C:200mMの過塩素酸を含有する 55mMリン酸緩衝液(pH8.0) また、溶離液A〜Cには、防腐剤として0.03%アジ
化ナトリウムを添加した。測定開始より0〜0.7分の
間は溶離液Aを送液し、0.7〜1.6分の間は溶離液
Bを送液し、1.6〜1.9分の間は溶離液Cを送液
し、1.9〜2.2分の間は溶離液Aを送液した。得ら
れたクロマトグラムを図10〜12に示す。図10は試
料a、図11は試料b、図12は試料cを測定した結果
である。図10では、ピーク4および5が良好に分離さ
れている。また、図11ではピーク7(CHb)、図1
2ではピーク8(AHb)がピーク5から良好に分離さ
れている。また、図10〜12では、図1〜3と異な
り、ピーク1〜4も良好に分離されているため、測定時
間が長くなっている。
【0096】(分離度の比較)実施例1〜7と比較例1
において、HbA1aとHbA1bの分離度を分離度
X、HbA1bとHbFの分離度を分離度Y、HbFと
L−HbA1c(不安定型A1c)の分離度を分離度Z
を求めて表3に示した。実施例1〜7では、分離度X、
Y及びZは、0.4〜0.8であったが、比較例1で
は、分離度Xが0.9、分離度Yが1.0、分離度Zが
1.1であった。つまり、比較例1のように分離度X、
Y、Zが0.8より大きいと、測定時間が2.2分と、
実施例の2倍以上の時間を要する結果となった。。
【0097】
【表3】
【0098】(安定型HbA1c値の比較)実施例1〜
7及び比較例1の条件で、試料a、b、cの安定型Hb
A1c値の測定を行い、表4に示した。実施例・比較例
ともに、全ての試料の安定型HbA1c値は同一であ
り、実施例では比較例の1/2の時間で測定しているに
もかかわらず、実施例は、比較例と同一の測定精度を有
していることが分かった。
【0099】
【表4】
【0100】
【発明の効果】本願発明の測定方法によれば、従来の測
定方法の半分以下の測定時間で、従来と同等の精度でも
って安定型HbA1c値を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料a)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図2】 実施例1の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料b)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図3】 実施例1の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料c)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図4】 実施例5の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料a)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図5】 実施例5の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料b)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図6】 実施例5の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料c)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図7】 実施例6の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料a)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図8】 実施例6の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料b)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図9】 実施例6の測定条件により、ヘモグロビン類
の測定(試料c)を行った際に得られたクロマトグラム
を示す図である。
【図10】 比較例1の測定条件により、ヘモグロビン
類の測定(試料a)を行った際に得られたクロマトグラ
ムを示す図である。
【図11】 比較例1の測定条件により、ヘモグロビン
類の測定(試料b)を行った際に得られたクロマトグラ
ムを示す図である。
【図12】 比較例1の測定条件により、ヘモグロビン
類の測定(試料c)を行った際に得られたクロマトグラ
ムを示す図である。
【符号の説明】
1 HbA1aのピーク 2 HbA1bのピーク 3 HbFのピーク 4 不安定型HbA1cのピーク 5 安定型HbA1cのピーク 6 HbA0のピーク 7 CHbのピーク 8 AHbのピーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 AA25 BB39 BB41 BB52 CA25 DA45 DA46 DA47 DA48 FA26 FA29 GC10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カチオン交換液体クロマトグラフィーによ
    るヘモグロビン類の測定方法において、 ヘモグロビンA1a(HbA1a)、ヘモグロビンA1
    b(HbA1b)、ヘモグロビンF(HbF)、不安定
    型ヘモグロビンA1c(L−HbA1c)、安定型ヘモ
    グロビンA1c(S−HbA1c)及びヘモグロビンA
    0(HbA0)の順序でヘモグロビン類を溶出させ、 HbA1a、HbA1b及びHbFの各ピークの最隣接
    ピーク間の分離度が、0.8以下となるように溶離条件
    を設定することを特徴とするヘモグロビン類の測定方
    法。
  2. 【請求項2】カチオン交換液体クロマトグラフィーによ
    るヘモグロビン類の測定方法において、 ヘモグロビンA1a(HbA1a)、ヘモグロビンA1
    b(HbA1b)、ヘモグロビンF(HbF)、不安定
    型ヘモグロビンA1c(L−HbA1c)、安定型ヘモ
    グロビンA1c(S−HbA1c)及びヘモグロビンA
    0(HbA0)の順序でヘモグロビン類を溶出させ、 HbA1a、HbA1b、HbF及びL−HbA1cの
    各ピークの最隣接ピーク間の分離度が、0.8以下とな
    るように溶離条件を設定することを特徴とするヘモグロ
    ビン類の測定方法。
  3. 【請求項3】L−HbA1cピークとS−HbA1cピ
    ークとの分離度、および/または、S−HbA1cピー
    クとHbA0ピークとの分離度が、それぞれ0.9以上
    となるように溶離条件を設定する請求項1または2記載
    のヘモグロビン類の測定方法。
  4. 【請求項4】カチオン交換液体クロマトグラフィーによ
    るヘモグロビン類の測定方法において、 ヘモグロビンA1a(HbA1a)、ヘモグロビンA1
    b(HbA1b)、ヘモグロビンF(HbF)、不安定
    型ヘモグロビンA1c(L−HbA1c)、安定型ヘモ
    グロビンA1c(S−HbA1c)及びヘモグロビンA
    0(HbA0)の順序でヘモグロビン類を溶出させ、 HbA1aの溶出開始時からL−HbA1cの溶出終了
    時までの時間が、1検体測定時間の60%以下となるよ
    うに溶離条件を設定することを特徴とするヘモグロビン
    類の測定方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載のヘモグ
    ロビン類の測定方法において、 カオトロピックイオンを含有し、かつpH4.0〜6.
    8で緩衝能を有する無機酸、有機酸及び/またはこれら
    の塩を含む溶離液を用いることを特徴とするヘモグロビ
    ン類の測定方法。
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