JP4571046B2 - ヘモグロビン類の測定方法 - Google Patents

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本発明は、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法に関し、特に安定型ヘモグロビンA1cを高精度で測定することが可能なヘモグロビン類の測定方法に関する。
ヘモグロビンA1c(以下、HbA1cともいう)は、ヘモグロビン全体に対する構成比率が、過去1〜2カ月間の平均的な血糖値(血液中のグルコース濃度)を反映しているため、糖尿病のスクリーニング検査や糖尿病患者の血糖管理状態を把握するための検査項目として広く利用されている。
HbA1cは、血液中のグルコースとヘモグロビンA(以下、HbAともいう)とが反応して生成された糖化ヘモグロビン(以下、GHbともいう)であり、可逆的に反応したものは、不安定型HbA1c(unstable HbA1c)と呼ばれ、不安定型HbA1cを経て不可逆的に反応したものは、安定型HbA1c(stable HbA1c)と呼ばれている。
通常、ヘモグロビンは2種類のサブユニット2つずつから構成される4量体のタンパク質である。HbAのサブユニットはα鎖とβ鎖であり、このβ鎖のN末端アミノ酸にグルコースが結合したものがHbA1cである。このうち過去1〜2カ月間の平均的な血糖値を良く反映しているものは、安定型HbA1cであり、臨床検査分野では、安定型HbA1c値(%)を高精度に得ることができる測定法の開発が望まれている。
従来、HbA1cの主な測定法としては、例えば、特許文献1に開示されているように、血液検体を溶血希釈して調製した試料中のヘモグロビン類を、陽イオン交換法により、ヘモグロビン成分毎に異なるプラス荷電状態の違いを利用して分離する液体クロマトグラフィー(以下、LCともいう)を用いた方法が行われてきた。
通常、陽イオン交換LCを用い、充分な時間を掛けて溶血試料中のヘモグロビン類を分離すると、ヘモグロビンA1a(以下、HbA1aともいう)及びヘモグロビンA1b(以下、HbA1bともいう)、ヘモグロビンF(以下、HbFともいう)、不安定型HbA1c、安定型HbA1c及びヘモグロビンA0(以下、HbA0ともいう)の順に溶離されてくる。ここで、HbA1a、HbA1b及びHbA1cはHbAが糖化されたGHbであり、HbFはα鎖とγ鎖から成る胎児性ヘモグロビンであり、HbA0はHbAを主成分とする一群のヘモグロビン成分であって、HbA1cより強くカラムに保持されたものである。
しかしながら、従来の陽イオン交換LCを用いた方法では、安定型HbA1cから不安定型HbA1cを充分に分離することができないばかりでなく、アセチル化ヘモグロビン(以下、AHbともいう)やカルバミル化ヘモグロビン(以下、CHbともいう)等の「修飾ヘモグロビン」が安定型HbA1cと重なって溶離してくるという問題があった。
即ち、陽イオン交換LCによる安定型HbA1c値(%)の測定を目的として、血液検体のヘモグロビン類を測定する際、安定型HbA1cの測定値に影響を与えないように、安定型HbA1cと溶出挙動が近似している不安定型HbA1cやAHb及びCHbピークを、安定型HbA1cピークから分離することが困難であった。
これに対して、近年、CHb、AHb等の修飾Hbの分離性能を向上させ、安定型A1cを測定できる技術が開発されており、例えば、特許文献2には、陽イオン交換液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定方法であって、カオトロピックイオンを含有し、かつ、pH4.0〜6.8で緩衝能を持つ無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩を含む溶離液を用いることで安定型A1cを分離する方法が開示されている。
しかしながら、このような方法では、高度に修飾されたアセチル化Hb、カルバミル化Hbを充分に分離できないという欠点があった。
また、特許文献3には、液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定において、尿素、界面活性剤等を含有する溶離液を用い、充填剤の平均粒子径、カラムサイズ、移動相の流速等を規定することにより、従来の方法と比較して、より安定型A1c分離性能を向上させる技術が開示されている。また、特許文献4には、陽イオン交換液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定方法において、カオトロピックイオンに加えて、尿素等を含有し、かつ、pH4.0〜6.8で緩衝能を持つ無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩を含有する溶離液を用い、更に、ヘモグロビン類の分離に用いる3種類の溶離液のpH・塩濃度を規定することで、より安定型A1c分離性能を向上させる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献3及び4に記載されている方法では、高度に修飾されたアセチル化Hb、カルバミル化Hbの分離性能は格段に向上するが、溶離液の安定性が著しく低下するという欠点があった。従って、安定型A1cの分離性能が高く、安定型A1cを高精度で測定することができ、かつ、測定の際に用いる溶離液の保存安定性が良好なヘモグロビン類の測定方法が求められていた。
特公平8−7198号公報 特開2000−111539号公報 特開2000−171454号公報 特開2003−107069号公報
本発明は、上記現状に鑑み、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法であって、特に安定型ヘモグロビンA1cを高精度で測定することが可能なヘモグロビン類の測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法であって、チオ尿素化合物の含有量が1〜3000mMであり、pH4.0〜6.8で緩衝能を有する無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩を含有する溶離液を用いるヘモグロビン類の測定方法である。
以下に本発明を詳述する。
本発明のヘモグロビン類の測定方法では、溶離液として、チオ尿素化合物の含有量が1〜3000mMであり、pH4.0〜6.8で緩衝能を有する無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩を含有するものを用いる。
上記チオ尿素化合物とは、チオ尿素のほか、公知のチオ尿素構造類似体を含むものである。上記チオ尿素化合物としては、例えば、チオ尿素、N−メチルチオ尿素、N、N’−ジメチルチオ尿素、トリメチルチオ尿素、1,1,3,3−テトラメチル−2−チオ尿素、1,3−ジエチルチオ尿素、1−エチル−2−チオ尿素、1−アリル−3−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオ尿素、アリルチオ尿素等が挙げられる。
上記溶離液中のチオ尿素化合物の含有量の下限は1mM、上限は3000mMである。1mM未満であると、修飾Hbの分離性能が低下する。また、3000mMを超えると、ヘモグロビンが変性して正しいA1c値が得られない。好ましい下限は5mM、好ましい上限は1000mMであり、より好ましい下限は10mM、より好ましい上限は500mMである。
なお、上記チオ尿素化合物は、完全に溶離液に溶解する濃度で添加することが好ましい。
このため、上記チオ尿素化合物の溶解性を高めることを目的として、溶離液にメタノール、エタノール、アセトニトリル、アセトン等の水溶性有機溶媒を混合してもよい。
上記溶離液は、pH4.0〜6.8で緩衝能を有する無機酸、有機酸又はこれらの塩を含有する。
上記無機酸としては、例えば、炭酸、リン酸等が挙げられる。上記有機酸としては、例えば、カルボン酸、ジカルボン酸、カルボン酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸、アミノ酸、カコジル酸、ピロリン酸等が挙げられる。
上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸等が挙げられる。上記ジカルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等が挙げられる。上記カルボン酸誘導体としては、例えば、β、β−ジメチルグルタル酸、バルビツール酸、アミノ酪酸等が挙げられる。上記ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、クエン酸、酒石酸、乳酸等が挙げられる。上記アミノ酸としては、例えば、アスパラギン酸、アスパラギン等が挙げられる。
上記無機酸、有機酸の塩としては、公知のものを用いることができ、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。
なお、上記無機酸、有機酸又はこれらの塩は、複数種混合して用いてもよく、無機酸と有機酸を混合して用いてもよい。
上記無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩の溶離液中の含有量は、溶離液のpHを4.0〜6.8にする緩衝作用があれば特に限定されないが、好ましい下限が1mM、好ましい上限は1000mMである。また、より好ましい下限は10mM、より好ましい上限は500mMである。
本発明において、上記無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩は、溶離液のpHを4.0〜6.8にする緩衝能を有する。pHが4未満であると、ヘモグロビン類が変性する可能性があり、pHが6.8を超えると、ヘモグロビン類のプラス荷電が減少し、陽イオン交換基に保持されにくくなり、ヘモグロビン類の分離が悪くなる。好ましくは4.5〜5.8である。
上記溶離液は、A1cピーク溶出を最適化することを目的として、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、リン酸ナトリウム等の無機塩類を含有していてもよい。なお、これらの無機塩類の濃度は、特に限定されないが、好ましい下限が1mM、好ましい上限が1500mMである。
上記溶離液は、pH調節剤として、公知の酸、塩基を含有していてもよい。上記酸としては、例えば、塩酸、リン酸、硝酸、硫酸等が挙げられ、上記塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。これらの酸、塩基の含有量は、特に限定されないが、好ましい下限は0.001mM、好ましい上限は500mMである。
上記溶離液は、メタノール、エタノール、アセトニトリル、アセトン等の水溶性有機溶媒を含有していてもよい。上記有機溶媒の濃度は、カオトロピックイオン、無機酸、有機酸、これらの塩等が析出しない程度で用いることが好ましく、好ましい上限は80%(v/v)である。
また、上記溶離液は、アジ化ナトリウム、チモール等の防腐剤を含有していてもよく、ヘモグロビンの安定剤として、公知の安定剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のキレート剤、グルタチオン、アジ化ナトリウム等の還元剤・酸化防止剤等を含有していてもよい。
本発明において用いる溶離液は、カオトロピックイオンを含有することが好ましい。上記カオトロピックイオンとは、化合物が水溶液に溶解したときに解離により生じたイオンであり、水の構造を破壊し、疎水性物質と水が接触したときに起こる水のエントロピー減少を抑制するものである。
上記カオトロピックイオンには、陰イオン及び陽イオンのカオトロピックイオンがあり、上記陰イオンのカオトロピックイオンとしては、トリブロモ酢酸イオン、トリクロロ酢酸イオン、チオシアン酸イオン、ヨウ化物イオン、過塩素酸イオン、ジクロロ酢酸イオン、硝酸イオン、臭化物イオン、塩化物イオン、酢酸イオン等が挙げられ、陽イオンのカオトロピックイオンとしては、バリウムイオン、カルシウムイオン、リチウムイオン、セシウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、グアニジンイオン等が挙げられる。
上記カオトロピックイオンの中でも、陰イオンのカオトロピックイオンとしては、トリブロモ酢酸イオン、トリクロロ酢酸イオン、チオシアン酸イオン、ヨウ化物イオン、過塩素酸イオン、ジクロロ酢酸イオン、硝酸イオン、臭化物イオン等を用いることが好ましく、陽イオンのカオトロピックイオンとしては、バリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、リチウムイオン、セシウムイオン、グアニジンイオン等を用いることが好ましい。より好ましくは、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、硝酸イオン、グアニジンイオン等が用いられる。
上記溶離液中のカオトロピックイオンの含有量の好ましい下限は0.1mM、好ましい上限は3000mMである。0.1mM未満であると、ヘモグロビン類の測定において、分離効果が低下するおそれがあり、3000mMを超えて添加しても、ヘモグロビン類の分離効果はそれ以上向上しない。より好ましい下限は1mM、より好ましい上限は1000mMであり、更に好ましい下限は10mM、更に好ましい上限は500mMである。
本発明において、ヘモグロビン類の測定を行う場合は、pHの異なる少なくとも2種類以上の溶離液を用いることが好ましい。その場合、測定目的のピークを分離するにあたって用いる溶離液は、同一の緩衝剤を含有するものを用いるのが好ましいが、溶離液を切り替える際の、検出器出力のベースライン変動が、測定値に悪影響を与えなければ、必ずしもこれに限定されない。なお、溶離液のpHは、例えば、pH調節剤の添加量によって調節することができる。
更に、ベースライン変動をより小さくするために、上記測定目的のピークを分離するにあたって用いる溶離液は、緩衝剤の濃度も同一であるものを用いるのがより好ましい。
本発明において、上記溶離液を送液する方法としては特に限定されないが、pHの異なる2種類以上の溶離液を用いる場合は、少なくとも溶出力の異なる3種の溶離液を用い、HbA0を溶出するための溶離液を送液する前に、HbA0より前に溶出されてくる各ヘモグロビン成分を分離することを目的として、該HbA0を溶出するための溶離液以外の溶離液を送液する方法を行うことが好ましい。
なお、通常のヘモグロビン類の測定において、測定目的となるヘモグロビン類としては、HbA1a、HbA1b、HbF、不安定型HbA1c、安定型HbA1c、HbA0等が挙げられるが、このうちHbA0より前に溶出されてくる各ヘモグロビン成分とは、HbA1a、HbA1b、HbF、不安定型HbA1c、安定型HbA1cのことをいう。
上記方法において、HbA0よりも前に溶出するヘモグロビン類の溶出には、pH4.0〜6.8の溶離液を少なくとも2種類以上用いることが好ましい。4.0未満であると、ヘモグロビン類が変性する可能性があり、6.8を超えるとヘモグロビンのプラス電荷が減少し、陽イオン交換基に保持されにくくなり、分離能が低下するので4.0〜6.8が好ましく、4.5〜5.8がより好ましい。
また、塩濃度勾配法やpH勾配法又はこの2つの組み合わせを行うことにより、安定型HbA1c等の測定対象ピークをシャープに溶出させることが可能になる。
また、安定型HbA1cの測定に悪影響を与える可能性のあるHbA2、HbS、HbC等のヘモグロビン成分を含む血液検体を測定する場合は、HbA0成分(ピーク)として主にHbAを溶出させた後、HbA2、HbS、HbC等を溶離させることが好ましい。これにより、HbA0ピークからHbA以外のヘモグロビン成分を除けるため、より正確な安定型HbA1c(%)を算出できる。
なお、HbA0を溶出するための溶離液を送液した後、HbA2、HbS、HbC等を溶離するために使用する溶離液としては、より溶出力の強い溶離液を使用する必要がある。
また、本発明のヘモグロビン類の測定方法では、溶離液を勾配溶出法又は段階溶出法によって送液し、その途中において溶出力の低い溶離液を送液することが好ましい。
従来のヘモグロビン類の測定方法では、分離対象成分のピークをシャープにしたり、隣り合って溶出する2つ以上のピークの分離度を向上させたりするために、複数の溶離液を用いた勾配溶出法や段階溶出法が利用されていた。
上記勾配溶出法は「グラジエント溶出」と呼ばれる方法であり、例えば、複数台の送液ポンプを用い、溶出力が異なる複数の溶離液の送液比率を連続的に変化させることにより送液する方法である。これにより、図1に示すように、時間と共に溶出力が連続的に上昇するように溶出が行われる。
また、上記段階溶出法は「ステップワイズ溶出」と呼ばれる方法であり、例えば、1台の送液ポンプを、電磁弁等を介して複数の溶離液に連結し、電磁弁を切り替えることにより、溶出力の低い溶離液から、溶出力の高い溶離液に切り替えて送液する方法である。従って、図2に示すように、溶出力は段階的に上昇する。
しかしながら、従来の勾配溶出法や段階溶出法では、溶出される各成分の性質が類似していたり、短時間で溶出することが要求されている場合、類似した性質の成分間でピークが重なり、分離度が低下するおそれがあった。
これに対して、勾配溶出法又は段階溶出法によって溶離液を送液するに際し、その途中、即ち、勾配溶出法又は段階溶出法により複数の溶離液を順に切り替えて送液していく途中において、溶出力が低い溶離液を送液することにより、分離対象のピーク又はピーク間の分離状態を良くすることができる。具体的には、段階溶出法の場合、溶出力の弱い溶離液から溶出力の強い溶離液に切り替えて送液した後、溶出力の弱い溶離液に切り替え、しばらくしてから溶出力の強い溶離液に切り替えて送液する方法等が挙げられる。
なお、本発明において、溶離液の溶出力を低下させる方法としては、例えば、溶離液の塩濃度を下げる方法やpHを下げる方法、又はこの2つを組み合わせる方法が挙げられる。
上述のように勾配溶出法又は段階溶出法によって送液し、その途中において溶離液の溶出力を低下させる方法により、ヘモグロビン類を分離する方法について具体的に説明する。
ヘモグロビン類の分離には、陽イオン交換充填剤が充填されたカラムを用い、溶離液を塩濃度20〜1000mM、pH4〜9の範囲で勾配溶出法又は段階溶出法によって送液させ、その途中において溶離液の塩濃度を5〜500mM、pHを0.1〜3の範囲で下げることによって溶離液の溶出力を低下させて分離を行う。
本発明の方法を段階溶出法によって行う場合の、装置の構成例を図3に示した。溶離液A、B、C、Dは、各々溶出力の異なる(例えば、塩濃度、pH、極性等において異なる)ものであり、電磁弁1によって設定時間に各溶離液に切り替えられるように構成されている。溶離液は、送液ポンプ2により、試料注入部3から導入された試料とともにカラム4に導かれ、各成分が検出器5により検出される。各ピークの面積、高さ等はインテグレータ6により算出される。
本発明では、ヘモグロビン類の測定において、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いる。
上記陽イオン交換液体クロマトグラフィーの充填剤は、少なくとも1種以上のカチオン交換基を有している粒子よりなるものであり、例えば、高分子粒子にカチオン交換基を導入することにより得ることができる。
上記カチオン交換基としては、公知のものを用いることができ、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等のカチオン交換基等が挙げられる。なお、上記カチオン交換基は、複数種導入してもよい。
充填剤として用いる粒子の直径の好ましい下限は0.5μm、好ましい上限は20μmであり、より好ましい下限は1μm、より好ましい上限は10μmである。
また、上記粒子の粒度分布を示す変動係数値(CV値)の好ましい上限は40%、より好ましい上限は30%である。なお、粒子径の標準偏差÷平均直径×100から求めることができる。
上記高分子粒子としては、例えば、シリカ、ジルコニア等の無機系粒子;セルロース、ポリアミノ酸、キトサン等の天然高分子粒子;ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル等の合成高分子粒子等が挙げられる。
上記高分子粒子において、導入されるカチオン交換基以外の構成成分は、より親水性であることが好ましい。また耐圧性・耐膨潤性の点から架橋度の高いものが好ましい。
上記高分子粒子へのカチオン交換基の導入は、公知の方法により行うことができるが、例えば、高分子粒子を調製後、粒子が有する官能基(水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基等)に、化学反応でカチオン交換基を粒子に導入させる方法により行うことができる。
また、カチオン交換基を有する単量体を重合して高分子粒子を調製する方法によってもカチオン交換基を有する充填剤粒子を調製することができる。例えば、カチオン交換基含有単量体と架橋性単量体等とを混合し、重合開始剤の存在下に重合する方法等が挙げられる。
更に、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル等の重合性カチオン交換基含有エステルを架橋性単量体等と混合し、重合開始剤存在下で重合した後、得られた粒子を加水分解処理し、エステルをカチオン交換基に変換させる方法により、カチオン交換基を有する充填剤粒子を調製してもよい。
また、特公平8−7197号公報に記載のように、架橋重合体粒子を調製した後、カチオン交換基を有する単量体を添加して、重合体粒子の表面付近に、該単量体を重合させる方法により、カチオン交換基を有する充填剤粒子を調製してもよい。
本発明では、上記充填剤をカラムに充填して使用する。
上記カラムの材質としては特に限定されず、例えば、公知のステンレス製、ガラス製、樹脂製等が挙げられる。
上記カラムのサイズとしては、内径0.1〜50mm、長さ1〜300mmのものが好ましく、内径0.2〜30mm、長さ5〜200mmのものがより好ましい。
上記充填剤のカラムへの充填方法としては、特に限定されず、公知の方法を使用できるが、特にスラリー充填法が好ましい。具体的には、例えば、充填剤粒子を溶離液等の緩衝液に分散させたスラリーを送液ポンプ等により、充填剤をカラムに圧入する方法等が挙げられる。
本発明に使用される陽イオン交換液体クロマトグラフィー装置としては、公知のものを使用することができ、例えば、送液ポンプ、試料注入装置(サンプラ)、カラム、検出器等から構成される。また、カラム恒温槽や溶離液の脱気装置等の他の付属装置が適宜付加されてもよい。
本発明の測定方法における、他の測定条件は、使用する測定試料、カラム等の種類によって適宜選択できるが、溶離液の流速は、好ましくは0.05〜5mL/分、より好ましくは0.2〜3mL/分である。ヘモグロビン類の検出は、415nmの可視光が好ましいが、特にこれのみに限定されるわけではない。測定試料は、通常、界面活性剤等溶血活性を有する物質を含む溶液により溶血された溶血液を希釈したものを用いる。試料注入量は、血液検体の希釈倍率により異なるが、好ましくは0.1〜100μL程度である。
本発明の別の態様は、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法であって、チオ尿素化合物と、酸解離定数(pka)が、2.15〜6.39及び6.40〜10.50の範囲内である緩衝剤とを含有する溶離液を用いるヘモグロビン類の測定方法である。
別の態様の本発明では、上記溶離液は、酸解離定数(pKa)が、2.15〜6.39及び6.40〜10.50の範囲内である緩衝剤を含有する。
上記pKaが上記範囲外であると、溶離液のpHを、測定目的のピークを分離するのに適切な範囲とすることができず、結果として、ヘモグロビン類が変性したり、ヘモグロビン類の分離が困難となったりすることがある。
なお、上記緩衝剤としては、pKaを2.15〜6.39及び6.40〜10.50の範囲に少なくとも1つずつもつ単一の物質を用いてもよく、2.15〜6.39の範囲内に少なくとも1つのpKaをもつ物質と6.40〜10.50の範囲内に少なくとも1つのpKaをもつ物質とを組み合わせて緩衝剤として用いてもよい。また、上記緩衝剤を複数組み合わせて用いてもよい。
上記緩衝剤のpKaの範囲は、測定目的のピークを分離するのに適切な溶離液のpH付近において、より優れた緩衝能を発揮できるように、2.61〜6.39及び6.40〜10.50の範囲内であることが好ましく、より好ましくは、2.80〜6.35及び6.80〜10.00の範囲内である。更に好ましくは、3.50〜6.25及び7.00〜9.50の範囲内である。
上記緩衝剤としては、例えば、リン酸、ホウ酸、炭酸等の無機物のほか、カルボン酸、ジカルボン酸、カルボン酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸、アニリン又はアニリン誘導体、アミノ酸、アミン類、イミダゾール類、アルコール類等の有機物が挙げられる。また、エチレンジアミン四酢酸、ピロリン酸、ピリジン、カコジル酸、グリセロールリン酸、2,4,6−コリジン、N−エチルモルホリン、モルホリン、4−アミノピリジン、アンモニア、エフェドリン、ヒドロキシプロリン、ペリジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、グリシルグリシン等の有機物でもよい。
上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、安息香酸等が挙げられる。
上記ジカルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フタル酸、フマル酸等が挙げられる。
上記カルボン酸誘導体としては、例えば、β,β’−ジメチルグルタル酸、バルビツール酸、5,5−ジエチルバルビツール酸、γ−アミノ酪酸、ピルビン酸、フランカルボン酸、ε−アミノカプロン酸等が挙げられる。
上記ヒドロキシカルボン酸としては、例えば、酒石酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸等が挙げられる。上記アニリン又はアニリン誘導体としては、例えば、アニリン、ジメチルアニリン等が挙げられる。上記アミノ酸としては、例えば、アスパラギン酸、アスパラギン、グリシン、α−アラニン、β−アラニン、ヒスチジン、セリン、ロイシン等が挙げられる。
上記アミン類としては、例えば、エチレンジアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。上記イミダゾール類としては、例えば、イミダゾール、5(4)−ヒドロキシイミダゾール、5(4)−メチルイミダゾール、2,5(4)−ジメチルイミダゾール等が挙げられる。
上記アルコール類としては、例えば、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
また、上記緩衝剤としては、2−(N−モリホリノ)エタンスルホン酸(MES)、ビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス−(ヒドロキシメチル)メタン(Bistris)、N−(2−アセトアミド)イミドジ酢酸(ADA)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、1,3−ビス(トリス(ヒドロキシメチル)−メチルアミノ)プロパン(Bistrispropane)、N−(アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、3−(N−モルフォリン)プロパンスルホン酸(MOPS)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(TES)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−エタンスルホン酸(HEPES)、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−プロパンスルホン酸(HEPPS)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン(Tricine)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノエタン(Tris)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(Bicine)、グリシルグリシン、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸(TAPS)、グリシン、シクロヘキシルアミノプロパンスルホン酸(CAPS)等の一般にグッド(Good)の緩衝液といわれるものを組成する物質も使用できる。これらの物質のpKaを表1、2に示す。
Figure 0004571046
Figure 0004571046
上記溶離液中の緩衝剤の含有量は、緩衝作用がある範囲であればよく、好ましい下限は1mM、好ましい上限は1000mMである。より好ましい下限は10mM、より好ましい上限は500mMである。また、上記緩衝剤は、単独でも複数混合して用いてもよく、例えば、有機物と無機物を混合して用いてもよい。
なお、別の態様の本発明において用いられるチオ尿素化合物、陽イオン交換液体クロマトグラフィー等については、本発明のヘモグロビン類の測定方法において用いられるものと同様であるため、本明細書ではその詳しい説明を省略する。
本発明によれば、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定の際に用いる溶離液に、チオ尿素化合物を添加することにより、溶離液の保存安定性に優れるとともに、安定型ヘモグロビンA1cを高精度で測定することが可能なヘモグロビン類の測定方法を提供することができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(1)充填剤の調製
テトラエチレングリコールジメタクリレート(新中村化学社製)400g及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸150gの混合物に過酸化ベンゾイル(和光純薬社製)1.5gを溶解した。これを4重量%ポリビニルアルコール(日本合成化学社製)水溶液2500mLに分散させ、撹拌しながら窒素雰囲気下で75℃に昇温し、8時間重合した。重合後、洗浄し乾燥した後、分級して平均粒子径6μmの粒子を得た。
(2)充填剤のカラムへの充填
得られた粒子0.7gを、50mMリン酸緩衝液(pH5.8)30mLに分散し、5分間超音波処理した後、よく撹拌した。全量をステンレス製の空カラム(内径4.6×30mm)を接続したパッカー(梅谷精機社製)に注入した。次いで、パッカーに送液ポンプ(サヌキ工業社製)を接続し、圧力300kg/cmで定圧充填した。
(3)溶離液A、Bの調製
NaClを50mM、チオ尿素を250mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.4)を調製し、溶離液Aとした。また、NaClを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.4)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(4)測定試料の調製
健常人血をフッ化ナトリウム採血した全血検体から以下の試料を調製した。なお、溶血試薬として、0.1重量%ポリエチレングリコールモノ−4−オクチルフェニルエーテル(トリトンX−100)(東京化成社製)を含有するリン酸緩衝液溶液(pH7.0)を用いた。
(a)糖負荷血:全血検体に2000mg/dLのグルコース水溶液を添加し、37℃で3時間反応させ、次いで上記溶血試薬により溶血し、200倍に希釈して試料aとした。
(b)AHb含有試料:全血検体15mLに、0.75g/dlのアセトアルデヒドの生理食塩水溶液1mLを添加し、37℃で2時間反応させ、次いで上記溶血試薬により溶血し、200倍に希釈して試料bとした。
(c)CHb含有試料:全血検体15mLに、0.75g/dlのシアン酸ナトリウムの生理食塩水溶液1mLを添加し、37℃で2時間反応させ、次いで上記溶血試薬により溶血し、200倍に希釈して試料cとした。
(実施例2)
実施例1の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例1と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
NaClを50mM、チオ尿素を250mM含有する50mMリン酸−10mMコハク酸緩衝液(pH5.4)を調製し、溶離液Aとした。また、NaClを200mM含有する50mMリン酸−10mMコハク酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(比較例1)
実施例1の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例1と同様にして充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
NaClを50mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.4)を調製し、溶離液Aとした。また、NaClを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(評価)
(1)ヘモグロビン類の測定
実施例1〜2、比較例1で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、以下の条件でヘモグロビン類の測定を行った。なお、溶離液は、測定開始より0〜2分の間は溶離液Aを送液し、2〜2.2分の間は溶離液Bを送液し、2.2〜3分の間は溶離液Aを送液した。
システム:送液ポンプ:LC−9A(島津製作所社製)
オートサンプラ:ASU−420(積水化学工業社製)
検出器:SPD−6AV(島津製作所社製)
測定条件:流速:2.0mL/分
検出波長:415nm
試料注入量:10μL
(測定結果)
実施例1で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、ヘモグロビン類を測定することにより、得られたクロマトグラムを図4〜6に示す。図4は試料a、図5は試料b、図6は試料cを測定した結果である。また、ピーク1はHbA1a及びHbA1b、ピーク2はHbF、ピーク3は不安定型HbA1c、ピーク4は安定型HbA1c、ピーク5はHbA0、ピーク6はAHb、ピーク7はCHbを示す。
図4では、ピーク3及び4が良好に分離されている。また、図5ではピーク6(AHb)が、図6ではピーク7(CHb)がピーク4から良好に分離されている。
また、実施例2で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、ヘモグロビン類を測定した場合も図4〜6と同様の結果であった。
従って、実施例1〜2では、良好にCHbピーク及びAHbピークをA1cピークから分離できることがわかる。
これに対して、比較例1で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、ヘモグロビン類を測定することにより、得られたクロマトグラムを図7〜9に示す。図7は試料a、図8は試料b、図9は試料cを測定した結果である。図7では、ピーク3及び4が良好に分離された。また、図8ではピーク6(AHb)が、図9ではピーク7(CHb)がピーク4から分離されていなかった。従って、チオ尿素を添加しない従来の方法では、糖負荷血検体では、良好な分離性能が得られたが、CHbピーク及びAHbピークをA1cピークから良好に分離することが出来なかった。
(実施例3)
(1)充填剤の調製
テトラエチレングリコールジメタクリレート(新中村化学社製)400g及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸150gの混合物に過酸化ベンゾイル(和光純薬社製)1.5gを溶解した。これを4重量%ポリビニルアルコール(日本合成化学社製)水溶液2500mLに分散させ、撹拌しながら窒素雰囲気下で75℃に昇温し、8時間重合した。重合後、洗浄し乾燥した後、分級して平均粒径6μmの粒子を得た。
(2)充填剤のカラムへの充填
得られた粒子をカラムに以下のようにして充填した。粒子0.7gを、50mMリン酸緩衝液(pH5.8)30mLに分散し、5分間超音波処理した後、よく撹拌した。全量をステンレス製の空カラム(内径4.6×30mm)を接続したパッカー(梅谷精機社製)に注入した。パッカーに送液ポンプ(サヌキ工業社製)を接続し、圧力300kg/cmで定圧充填した。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、チオ尿素を250mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(4)測定試料の調製
健常人血をフッ化ナトリウム採血した全血検体から以下の試料を調製した。なお、溶血試薬として、0.1重量%ポリエチレングリコールモノ−4−オクチルフェニルエーテル(トリトンX−100)(東京化成社製)を含有するリン酸緩衝液溶液(pH7.0)を用いた。
(a)糖負荷血:全血検体に2000mg/dLのグルコース水溶液を添加し、37℃で3時間反応させ、次いで上記溶血試薬により溶血し、100倍に希釈して試料aとした。
(b)AHb含有試料:全血検体15mLに、0.75g/dlのアセトアルデヒドの生理食塩水溶液1mLを添加し、37℃で2時間反応させ、次いで上記溶血試薬により溶血し、100倍に希釈して試料bとした。
(c)CHb含有試料:全血検体15mLに、0.75g/dlのシアン酸ナトリウムの生理食塩水溶液1mLを添加し、37℃で2時間反応させ、次いで上記溶血試薬により溶血し、100倍に希釈して試料cとした。
(実施例4)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、N,N’−ジメチルチオ尿素を150mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例5)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、N−メチルチオ尿素を50mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例6)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、1,3−ジエチルチオ尿素を150mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例7)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、アリルチオ尿素を150mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例8)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、トリメチルチオ尿素を100mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを500mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例9)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、1−アリル−3−(2−ヒドロキシエチル)−2−チオ尿素を100mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例10)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、コハク酸を10mM、1,1,3,3−テトラメチル−2−チオ尿素を100mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(実施例11)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、コハク酸を10mM、1−エチル−2−チオ尿素を50mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(比較例2)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
コハク酸を20mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを400mM含有する20mMコハク酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(比較例3)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(比較例4)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、チオ尿素を0.5mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(比較例5)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、チオ尿素を4000mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(評価)
(2)ヘモグロビン類の測定
実施例3〜11、比較例2〜5で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、以下の条件でヘモグロビン類の測定を行った。なお、溶離液は、測定開始より0〜1.5分の間は溶離液Aを送液し、1.5〜1.7分の間は溶離液Bを送液し、1.7〜2.2分の間は溶離液Aを送液した。
システム:送液ポンプ:LC−9A(島津製作所社製)
オートサンプラ:ASU−420(積水化学工業社製)
検出器:SPD−6AV(島津製作所社製)
測定条件:流速:2.0mL/分
検出波長:415nm
試料注入量:10μL
(測定結果)
実施例3で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、ヘモグロビン類を測定することにより、得られたクロマトグラムを図10〜12に示す。図10は試料a、図11は試料b、図12は試料cを測定した結果である。ピーク1はHbA1a及びHbA1b、ピーク2はHbF、ピーク3は不安定型HbA1c、ピーク4は安定型HbA1c、ピーク5はHbA0、ピーク6はAHb、ピーク7はCHbを示す。
図10では、ピーク3及び4が良好に分離されている。また、図11ではピーク6(AHb)、図12ではピーク7(CHb)がピーク4から良好に分離されている。
また、実施例3〜11で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、ヘモグロビン類を測定した場合も図10〜12と同様の結果であった。
これに対して、比較例2〜4で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、ヘモグロビン類を測定することにより、得られたクロマトグラムを図7〜9に示す。図7は試料a、図8は試料b、図9は試料cを測定した結果である。図7では、ピーク3及び4が良好に分離された。また、図8ではピーク6(AHb)が、図9ではピーク7(CHb)がピーク4から分離されていなかった。従って、チオ尿素を添加しない従来の方法では、糖負荷血検体では、良好な分離性能が得られたが、CHbピーク及びAHbピークをA1cピークから良好に分離することが出来なかった。また、比較例5では、修飾Hb分離性能は、実施例1〜2と同様であったが、高濃度のチオ尿素によりヘモグロビンが変性し、A1c値が低値化し、正確な値が得られなかった。
(評価)
(3)チオ尿素濃度と分離度との関係
実施例3で得られたカラム、溶離液及び測定試料を用いて、溶離液Aのチオ尿素の濃度を変化させた場合について、(1)と同様のヘモグロビン類の測定を行い、CHb分離性能を以下の基準で評価した。結果を表3に示す。
◎:CHb分離性能が非常に優れる。
○:CHb分離性能が優れる。
△:CHb分離性能が劣る。
×:CHb分離性能が非常に劣る。
Figure 0004571046
表3に示すように、CHb分離性能には、チオ尿素の濃度依存性が認められ、チオ尿素濃度が高い方が、CHb分離が良好であった。しかしながら、チオ尿素濃度を過剰なもの(3000mM超える)とすると、Hbの変性がひどくなり、A1c値の低下が認められた。
(比較例6)
実施例3の(3)において、以下の操作を行った以外は、実施例3と同様にして、充填剤の調製、カラムへの充填、溶離液及び測定試料の調製を行った。
(3)溶離液A、Bの調製
過塩素酸Naを50mM、尿素を150mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH5.3)を調製し、溶離液Aとした。また、過塩素酸Naを200mM含有する50mMリン酸緩衝液(pH8.0)を調製し、溶離液Bとした。なお、リン酸のpKaは表1に記載の通りとした。
(評価)
(4)溶離液の安定性評価
実施例3及び比較例6の溶離液を2つの400mLガラスバイアルに380mLづつ分注し、1つを(A)室温で2週間静置保存し、もう1つを(B)60℃で2週間加温保存した。その後、各溶離液を室温に戻した後、評価(2)と同様の方法で、修飾Hb分離性能を評価した。
(評価結果)
その結果、実施例3で得られた溶離液を用いた場合は、(A)室温で2週間静置保存した溶離液及び(B)60℃で2週間加温保存した溶離液とも、図10〜図12と同様に、高度に修飾された修飾Hbの分離性能は非常に良好であった。
これに対して、溶離液に尿素を添加した比較例6では、調製直後の修飾Hb分離性能は、実施例3と同様に良好であったが、(A)室温で2週間静置保存した溶離液では、僅かにヘモグロビン類の分離は可能であったが、A1cRT(A1c保持時間)が調製直後より非常に早くなった。これは、尿素が酸性条件で分解したためと考えられた。
また、(B)60℃で2週間加温保存した溶離液では、ヘモグロビン類の分離も全くできなかった。これは、尿素が酸性及び加温条件で分解したためと考えられた。
以上より、実施例3を得られた溶離液を用いることにより、高度に修飾された修飾Hbでも、分離性能に優れ、安定型A1cを高精度に分離測定でき、しかも、溶離液の保存安定性に優れたヘモグロビン類の測定方法を提供できることがわかる。
Figure 0004571046
本発明によれば、陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法に関し、特に安定型ヘモグロビンA1cを高精度で測定することが可能なヘモグロビン類の測定方法を提供することができる。
勾配溶出法における溶出力と時間との関係を示すグラフである。 段階溶出法における溶出力と時間との関係を示すグラフである。 段階溶出法を行う場合の装置の構成例である。 実施例1の測定条件により、試料aの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 実施例1の測定条件により、試料bの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 実施例1の測定条件により、試料cの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 比較例1の測定条件により、試料aの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 比較例1の測定条件により、試料bの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 比較例1の測定条件により、試料cの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 実施例3の測定条件により、試料aの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 実施例3の測定条件により、試料bの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。 実施例3の測定条件により、試料cの測定を行った際に得られたクロマトグラムを示す図である。
符号の説明
1 電磁弁
2 送液ポンプ
3 試料注入部
4 カラム
5 検出器
6 インテグレータ

Claims (3)

  1. 陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法であって、チオ尿素化合物の含有量が1〜3000mMであり、pH4.0〜6.8で緩衝能を有する無機酸、有機酸及び/又はこれらの塩を含有する溶離液を用いることを特徴とするヘモグロビン類の測定方法。
  2. 陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用いたヘモグロビン類の測定方法であって、チオ尿素化合物と、酸解離定数(pka)が、2.15〜6.39及び6.40〜10.50の範囲内である緩衝剤とを含有する溶離液を用いることを特徴とするヘモグロビン類の測定方法。
  3. 溶離液は、更にカオトロピックイオンを含有することを特徴とする請求項1又は2記載のヘモグロビン類の測定方法。
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