JP2001223954A - テレビジョンチューナの入力回路 - Google Patents

テレビジョンチューナの入力回路

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JP2001223954A
JP2001223954A JP2000038204A JP2000038204A JP2001223954A JP 2001223954 A JP2001223954 A JP 2001223954A JP 2000038204 A JP2000038204 A JP 2000038204A JP 2000038204 A JP2000038204 A JP 2000038204A JP 2001223954 A JP2001223954 A JP 2001223954A
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band
circuit
frequency
switched
tuning circuit
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Masaki Yamamoto
正喜 山本
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J5/00Discontinuous tuning; Selecting predetermined frequencies; Selecting frequency bands with or without continuous tuning in one or more of the bands, e.g. push-button tuning, turret tuner
    • H03J5/24Discontinuous tuning; Selecting predetermined frequencies; Selecting frequency bands with or without continuous tuning in one or more of the bands, e.g. push-button tuning, turret tuner with a number of separate pretuned tuning circuits or separate tuning elements selectively brought into circuit, e.g. for waveband selection or for television channel selection
    • H03J5/242Discontinuous tuning; Selecting predetermined frequencies; Selecting frequency bands with or without continuous tuning in one or more of the bands, e.g. push-button tuning, turret tuner with a number of separate pretuned tuning circuits or separate tuning elements selectively brought into circuit, e.g. for waveband selection or for television channel selection used exclusively for band selection
    • H03J5/244Discontinuous tuning; Selecting predetermined frequencies; Selecting frequency bands with or without continuous tuning in one or more of the bands, e.g. push-button tuning, turret tuner with a number of separate pretuned tuning circuits or separate tuning elements selectively brought into circuit, e.g. for waveband selection or for television channel selection used exclusively for band selection using electronic means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイバンド受信状態において、受信する周波
数の信号の1/2の周波数による影響を少なくした良好
な選択特性を持つテレビジョンチューナの入力回路を提
供する。 【解決手段】 同調回路15と、同調回路15にカスケ
ード接続されたハイパスフィルタ12とを有し、同調回
路15をローバンドのテレビジョン信号受信状態又はハ
イバンドのテレビジョン信号受信状態に切り替えるよう
に構成し、同調回路15をローバンド受信状態に切り替
えたとき連動してハイパスフィルタ12のカットオフ周
波数をローバンドの最低周波数よりも低くし、同調回路
15をハイバンド受信状態に切り替えたとき連動してカ
ットオフ周波数をハイバンドの最低周波数よりも低くか
つ最高周波数の1/2よりも高くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンチュ
ーナの入力回路に関し、特に複数の周波数帯に同調可能
なように切替可能なテレビジョンチューナの入力回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョンチューナの入力回路
について図3によって説明する。図3において、テレビ
ジョンチューナの入力回路は、直列接続された入力部6
1とCBトラップ回路62とIFトラップ回路63と同
調回路64と出力部65と、同調回路64をローバンド
のテレビジョン信号受信状態又はハイバンドのテレビジ
ョン信号受信状態に切り替えるための切替電圧を印加す
る第1及び第2のバンド切替端子66、67とによって
構成されている。第1のバンド切替端子66には、同調
回路64をローバンドのテレビジョン信号受信状態に切
り替えるための切替電圧が印加され、第2のバンド切替
端子67には、同調回路64をハイバンドのテレビジョ
ン信号受信状態に切り替えるための切替電圧が印加され
る。
【0003】入力部61は、テレビジョン信号の入力端
子68と、入力端子68とグランドとの間に接続された
コイル69と、一端が入力端子68に接続された直流阻
止コンデンサ70とによって構成されている。入力端子
68は、テレビアンテナ(図示せず)と接続され、テレ
ビジョン信号の入力端となっている。この入力回路61
は、主として落雷の対策として使用される。
【0004】CBトラップ回路62は、コンデンサ70
の他端とグランドとの間にコイル71とコンデンサ72
とが直列接続されている。コイル71及びコンデンサ7
2からなる直列共振回路の共振周波数は、市民バンドの
通信機に使用される周波数、例えば27MHzとなるよ
うに設定されている。
【0005】IFトラップ回路63は、コンデンサ70
の他端に一端同士が並列接続されたコイル73とコンデ
ンサ74とで構成されている。コイル73及びコンデン
サ74からなる並列共振回路の共振周波数は、テレビ信
号の中間周波数域(日本においては59MHz、米国に
おいては46MHz)となるように設定されている。
【0006】同調回路64は、図示のように、直列接続
されたハイバンド受信用同調コイル80、直流阻止コン
デンサ79、ローバンド受信用同調コイル78、ローバ
ンド受信用同調コイル75、ハイバンド受信用同調コイ
ル76、直流阻止コンデンサ77と、直列接続されたバ
ラクタダイオード81、直流阻止コンデンサ82とが並
列に接続され構成されている。ここで、バラクタダイオ
ード81は、アノードがコイル80とカソードがコンデ
ンサ82と接続されている。また、直流阻止コンデンサ
77及び直流阻止コンデンサ82の他端は接地されてい
る。さらにコイル76とコンデンサ77との接続点は、
抵抗83を介して接地されるとともに抵抗84を介して
切替端子66と接続されている。また、コイル75とコ
イル76の接続点は、直流阻止コンデンサ85と抵抗8
6とを介して切替端子67と接続されている。そして、
切替端子67は、抵抗87を介して接地されている。
【0007】次に、コンデンサ85と抵抗86との接続
点とコイル78とコンデンサ79との接続点との間にス
ィッチダイオード88が接続されている。ここで、スィ
ッチダイオード88は、アノードがコンデンサ85と、
カソードがコイル78と接続されている。また、コンデ
ンサ79とコイル80との接続点は、抵抗89を介して
接地され、バラクタダイオード81のカソードは、給電
抵抗90を介して同調電圧供給端子91に接続されてい
る。
【0008】出力部65は、バラクタダイオード81の
アノードにアノードが接続されたバラクタダイオード9
2と、バラクタダイオード92のカソードに一端が接続
された直流阻止コンデンサ93と、バラクタダイオード
92のカソードと同調電圧供給端子91との間に接続さ
れた給電抵抗94とで構成されている。そして、直流阻
止コンデンサ93の他端は、次段の増幅器95と接続さ
れ、このテレビジョンチューナの入力回路によって出力
されたテレビジョン信号は、増幅器95によって増幅さ
れる。
【0009】以上のような構成において、同調回路64
をハイバンドのテレビジョン信号を受信する状態に切り
替えるときは、ハイバンド受信用の切替端子67に、例
えば5Vの電圧を印加し、ローバンド受信用の切替端子
66には電圧を印加しない。すると、スイッチダイオー
ド88には順方向の電圧が印加され導通状態になり、同
調回路64は、コイル76、80、バラクタダイオード
81からなる同調回路となる。この結果、高い周波数の
帯域の信号を受信できる状態となり、同調電圧供給端子
91に印加する電圧の調整により所望の同調周波数の信
号が得られ、この信号が増幅器95に出力される。ま
た、同調回路64をローバンドのテレビジョン信号を受
信する状態に切り替えるときは、ローバンド受信用の切
替端子66に、例えば5Vの電圧を印加し、ハイバンド
受信用の切替端子67には電圧を印加しない。すると、
スイッチダイオード88には逆方向の電圧が印加され非
導通状態になり、同調回路64は、コイル75、76、
78、80、バラクタダイオード81からなる同調回路
となる。この結果、低い周波数の帯域の信号を受信でき
る状態となり、同調電圧供給端子91に印加する電圧の
調整により所望の同調周波数の信号が得られ、この信号
が増幅器93に出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このテ
レビジョンチューナの入力回路においては、CBトラッ
プ回路62、IFトラップ回路63は、ハイバンドのテ
レビジョン信号の周波数域(日本においては171〜2
17MHz、米国においては175〜211MHz)の
1/2の周波数である周波数域(86〜109MHz)
の信号は通過させる特性となっている。このために、ハ
イバンド受信時において、受信する周波数の信号の1/
2の周波数の信号は、同調回路64だけの同調特性によ
って減衰されるので、それほど大きく減衰されなかっ
た。図2の点線Cは、このテレビジョンチューナの入力
回路の選択特性図であり、図に示すようにハイバンドの
テレビジョン信号の周波数域の1/2の周波数である周
波数域(86〜109MHz)の信号は減衰が充分では
なかった。このような状態で1/2の周波数であるFM
放送帯の信号(FM放送信号)が増幅器95に入力さ
れ、増幅器95でこの信号が増幅されるとともに2倍の
高調波、すなわち受信する周波数の信号と同じ周波数の
高調波が発生し、この高調波が受信するテレビジョン信
号に対して妨害となっていた。
【0011】本発明は、この問題を解決するもので、そ
の目的は、ハイバンド受信状態において、FM放送信号
による妨害を少なくした良好な選択特性を持つテレビジ
ョンチューナの入力回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、同調回路と、同調回路にカスケード接続
されたハイパスフィルタとを有し、同調回路をローバン
ドのテレビジョン信号受信状態又はハイバンドのテレビ
ジョン信号受信状態に切り替えるように構成し、同調回
路をローバンド受信状態に切り替えたときにハイパスフ
ィルタのカットオフ周波数をローバンドの最低周波数よ
りも低くし、同調回路をハイバンド受信状態に切り替え
たときにカットオフ周波数をハイバンドの最低周波数よ
りも低くかつ最高周波数の1/2よりも高くした。
【0013】また、本発明は、ハイパスフィルタを容量
素子とインダクタンス素子による定K型フィルタで構成
し、ハイバンド受信状態における容量素子の容量値とイ
ンダクタンス素子のインダクタンス値をローバンド受信
状態における容量素子の容量値とインダクタンス素子の
インダクタンス値より共に小さくした。
【0014】さらに、本発明は、インダクタンス素子は
第1及び第2のコイルを有し、第1のコイルの一端を容
量素子と接続するとともに他端を高周波的に接地し、第
2のコイルの一端を容量素子と接続するとともに他端を
スイッチダイオードを介して高周波的に接地し、同調回
路をローバンド受信状態に切り替えたときにスイッチダ
イオードを非導通とし、同調回路をハイバンド受信状態
に切り替えたときにスイッチダイオードを導通とした。
【0015】さらに、本発明は、容量素子はバラクタダ
イオードで構成し、同調回路をハイバンド受信状態に切
り替えたときにバラクタダイオードに印加する逆バイア
ス電圧をローバンド受信状態に切り替えたときの逆バイ
アス電圧よりも高くし、ハイバンド受信状態に切り替え
たときにバラクタダイオードにスイッチダイオードを介
して逆バイアス電圧を印加した。
【0016】さらにまた、本発明は、同調回路はローバ
ンドのテレビジョン信号受信状態又はハイバンドのテレ
ビジョン信号受信状態に切り替えるための切替電圧を印
加する第1及び第2のバンド切替端子を備え、ローバン
ド受信状態に切り替えたときの逆バイアス電圧は、第1
のバンド切替端子から第1の抵抗を介して印加され、ハ
イバンド受信状態に切り替えたときの逆バイアス電圧
は、第2のバンド切替端子から第2の抵抗を介して印加
した。
【0017】また、本発明は、第1のコイルの他端をコ
ンデンサを介して接地し、第1のコイルとコンデンサと
による直列共振周波数を市民バンドの通信機に使用され
る周波数に設定した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテレビジョンチュ
ーナの入力回路の実施の形態を図1〜図2を参照して説
明する。
【0019】図1は、本発明のテレビジョンチューナの
入力回路の実施の形態を示す回路図である。テレビジョ
ンチューナの入力回路は、順次カスケード接続された入
力部11とハイパスフィルタ12とIFトラップ回路1
3とバイアス回路14と同調回路15と出力部16とに
より構成されている。同調回路15は、第1及び第2の
バンド切替端子17、18を有していて、第1のバンド
切替端子17には同調回路15をローバンドのテレビジ
ョン信号受信状態に切り替えるための切替電圧が印加さ
れ、第2のバンド切替端子18には、同調回路15をハ
イバンドのテレビジョン信号受信状態に切り替えるため
の切替電圧が印加される。
【0020】入力部11は、テレビジョン信号の入力端
子19と、入力端子19とグランドとの間に接続された
コイル20と、一端が入力端子19に接続された直流阻
止コンデンサ21とによって構成されている。入力端子
19は、テレビアンテナ(図示せず)と接続され、テレ
ビジョン信号の入力端となっている。この入力回路11
は、主として落雷の対策として使用される。
【0021】ハイパスフィルタ12は、バラクタダイオ
ード22(容量素子)と互いに並列接続された第1及び
第2のコイル23、24(インダクタンス素子)とで構
成されている。バラクタダイオード22は、アノードが
直流阻止コンデンサ21の他端と接続されるとともに抵
抗25を介して接地され、カソードがIFトラップ回路
13と接続されている。また、バラクタダイオード22
のカソードは、第1のコイル23と接続され、第1のコ
イル23の他端は、並列に接続されたコンデンサ26及
び抵抗27を介して接地されている。さらに、バラクタ
ダイオード22のカソードは、第2のコイル24と接続
され、第2のコイル24の他端はスイッチダイオード2
8のカソードと接続され、そして、スイッチダイオード
28のアノードは直流阻止コンデンサ29を介して接地
されている。ここで、バラクタダイオード22と、並列
に接続された第1のコイル23と第2のコイル24と
で、定K型のハイパスフィルタを構成している。また、
第1のコイル23及びコンデンサ26からなる直列共振
回路の共振周波数は、市民バンドの通信機に使用される
周波数、例えば27MHzとなるように設定され、CB
トラップ回路を構成している。
【0022】IFトラップ回路13は、コイル30及び
コンデンサ31からなる並列共振回路で構成され、その
一端がバラクタダイオード22のカソードに接続されて
いる。また、その共振周波数は、テレビ信号の中間周波
数域(日本においては59MHz、米国においては46
MHz)となるように設定されている。
【0023】バイアス回路14は、並列接続されたロー
バンド受信用の第1の抵抗53及び直流阻止コンデンサ
54と、ハイバンド受信用の第2の抵抗55とで構成さ
れている。第1の抵抗53及び直流阻止コンデンサ54
の一端は、IFトラップ回路13の他端と接続され、第
2の抵抗55は、第2のバンド切替端子18とスイッチ
ダイオード28のアノードとの間に接続されている。第
1及び第2の抵抗53、55は、バラクタダイオード2
2のカソードに電圧を印加するためのものである。
【0024】同調回路15は、図示のように、直列接続
されたハイバンド受信用同調コイル37、直流阻止コン
デンサ36、ローバンド受信用同調コイル35、ローバ
ンド受信用同調コイル32、ハイバンド受信用同調コイ
ル33、直流阻止コンデンサ34と、直列接続されたバ
ラクタダイオード38、直流阻止コンデンサ39とが並
列に接続され構成されている。ここで、バラクタダイオ
ード38は、アノードが同調コイル37とカソードがコ
ンデンサ39と接続されている。また、直流阻止コンデ
ンサ34及び直流阻止コンデンサ39の他端は接地さ
れ、同調コイル35と同調コイル32との接続点は、第
1の抵抗53及び直流阻止コンデンサ54の他端と接続
されている。
【0025】次に、同調コイル33と直流阻止コンデン
サ34との接続点は、抵抗40を介して接地されるとと
もに抵抗41を介して第1のバンド切替端子17と接続
されている。また、同調コイル32と同調コイル33の
接続点は、直流阻止コンデンサ42と抵抗43とを介し
て第2のバンド切替端子18と接続されている。さら
に、第2のバンド切替端子18は、抵抗44を介して接
地されている。また、直流阻止コンデンサ42と抵抗4
3との接続点にスィッチダイオード45のアノードが接
続され、スィッチダイオード45のカソードは同調コイ
ル35と直流阻止コンデンサ36との接続点に接続され
ている。そして、直流阻止コンデンサ36と同調コイル
37接続点は、抵抗46を介して接地され、バラクタダ
イオード38のカソードは、給電抵抗47を介して同調
電圧供給端子48に接続されている。
【0026】出力部16は、バラクタダイオード38の
アノードにアノードが接続されたバラクタダイオード4
9と、バラクタダイオード49のカソードに一端が接続
された直流阻止コンデンサ50と、バラクタダイオード
49のカソードと同調電圧供給端子48との間に接続さ
れた抵抗51とで構成されている。そして、直流阻止コ
ンデンサ50の他端は、次段の増幅器52と接続され、
このテレビジョンチューナの入力回路にから出力された
テレビジョン信号は、増幅器50によって増幅される。
【0027】以上のような構成において、同調回路15
をハイバンドのテレビジョン信号を受信する状態に切り
替えるときは、ハイバンド受信用の第2のバンド切替端
子18に、例えば5Vの電圧を印加し、ローバンド受信
用の第1のバンド切替端子17には電圧を印加しない。
すると、スイッチダイオード45には順方向の電圧が印
加され導通状態になり、同調回路15は、コイル33、
37、バラクタダイオード38からなる同調回路とな
る。この結果、高い周波数の帯域の信号を受信できる状
態となり、同調電圧供給端子48に印加する電圧の調整
により所望の同調周波数の信号が得られ、この信号が増
幅器52に出力される。また、同調回路15をローバン
ドのテレビジョン信号を受信する状態に切り替えるとき
は、ローバンド受信用の第1のバンド切替端子17に、
例えば5Vの電圧を印加し、ハイバンド受信用の第2の
バンド切替端子18には電圧を印加しない。すると、ス
イッチダイオード45には逆方向の電圧が印加され非導
通状態になり、同調回路15は、コイル32、33、3
5、37、バラクタダイオード38からなる同調回路と
なる。この結果、低い周波数の帯域の信号を受信できる
状態となり、同調電圧供給端子48に印加する電圧の調
整により所望の同調周波数の信号が得られ、この信号が
増幅器52に出力される。
【0028】ところで、ローバンドのテレビジョン信号
の受信時には、ローバンド受信用の第1のバンド切替端
子17に印加された電圧は、第1の抵抗53を介して、
バラクタダイオード22の逆バイアス電圧となる。この
時、スイッチダイオード28は非導通となる。この結
果、CBトラップ回路のトラップ周波数(27MHz)
以上の周波数では、ハイパスフィルタ12は、バラクタ
ダイオード22とコイル23からなる定K型フィルタ回
路となる。そして、そのカットオフ周波数はローバンド
のテレビジョン信号(日本においては91〜103MH
z、米国においては55〜83MHz)の最低周波数よ
りも低い周波数、例えば55MHzとなるように設定さ
れている。
【0029】次に、ハイバンドのテレビジョン信号の受
信時には、ハイバンド受信用の第2のバンド切替端子1
8に印加された電圧は、第2のバイアス抵抗55を介し
てスイッチダイオード28に印加され、スイッチダイオ
ード28は導通となり、バラクタダイオード22の逆バ
イアス電圧となる。また、第2のコイル24は、第1の
コイル23と並列に接続される。そして、ハイバンド受
信時のバラクタダイオード22の逆バイアス電圧は、ロ
ーバンド受信時の逆バイアス電圧より高くなるように第
1の抵抗53及び第2の抵抗55が設定されている。す
ると、CBトラップ回路のトラップ周波数(27MH
z)以上の周波数では、ハイパスフィルタ12は、バラ
クタダイオード22と並列接続された第1及び第2のコ
イル23、24からなる定K型フィルタ回路となる。こ
こで、容量素子の容量値とインダクタンス素子のインダ
クタンス値は、共にローバンド受信時より小さいので、
カットオフ周波数はローバンド受信時より高く設定する
ことが可能となっている。そして、カットオフ周波数
は、ハイバンドのテレビジョン信号の周波数域(日本に
おいては171〜217MHz、米国においては175
〜211MHz)の最低周波数より低く、最高周波数の
1/2の周波数より高い周波数(109〜171MH
z)、例えば、120MHzとなるように設定されてい
る。
【0030】以上のような構成と、設定により、ハイバ
ンドのテレビジョン信号の受信時において、このテレビ
ジョン信号の入力回路は、ハイバンドのテレビジョン信
号の周波数域の1/2の周波数である周波数域(86〜
109MHz)を充分減衰させることが可能となり、こ
の結果、この1/2の周波数であるFM放送帯の信号
(FM放送信号)が入力されても、増幅器52で発生す
る2倍の高調波のレベルが低くなる。図2は、テレビジ
ョンチューナの入力回路の選択特性図であり、破線Bは
本回路のローバンド受信時の特性図、実線Aは本回路の
ハイバンド受信時の特性図である。図で示すようにハイ
バンド受信時において、特に120MHzより低い周波
数域の選択特性に優れた効果を奏している。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、同調回路と、同調回路にカスケード接続されたハイ
パスフィルタとを有し、同調回路をローバンドのテレビ
ジョン信号受信状態又はハイバンドのテレビジョン信号
受信状態に切り替えるように構成し、同調回路をローバ
ンド受信状態に切り替えたときにハイパスフィルタのカ
ットオフ周波数をローバンドの最低周波数よりも低く
し、同調回路をハイバンド受信状態に切り替えたときに
カットオフ周波数をハイバンドの最低周波数よりも低く
かつ最高周波数の1/2よりも高くしたことにより、ハ
イバンドの1/2の周波数に存在するFM放送信号が入
力されてもその2倍の高調波による妨害をなくすことが
可能となる。
【0032】また、本発明によれば、ハイパスフィルタ
を容量素子とインダクタンス素子による定K型フィルタ
で構成し、ハイバンド受信状態における容量素子の容量
値とインダクタンス素子のインダクタンス値をローバン
ド受信状態における容量素子の容量値とインダクタンス
素子のインダクタンス値より共に小さくしたことによ
り、定K型フィルタの公称インピーダンスをほぼ一定に
なるように抑えられ、したがって、定K型フィルタに接
続される前段及び次段回路とのインピーダンスを整合さ
せることができる。
【0033】さらに、本発明によれば、インダクタンス
素子は第1及び第2のコイルを有し、第1のコイルの一
端を容量素子と接続するとともに他端を高周波的に接地
し、第2のコイルの一端を容量素子と接続するとともに
他端をスイッチダイオードを介して高周波的に接地し、
同調回路をローバンド受信状態に切り替えたときにスイ
ッチダイオードを非導通とし、同調回路をハイバンド受
信状態に切り替えたときにスイッチダイオードを導通と
したことにより、インダクタンス素子のインダクタンス
値の切替えが容易となる。
【0034】さらに、本発明によれば、容量素子はバラ
クタダイオードで構成し、同調回路をハイバンド受信状
態に切り替えたときにバラクタダイオードに印加する逆
バイアス電圧をローバンド受信状態に切り替えたときの
逆バイアス電圧よりも高くし、ハイバンド受信状態に切
り替えたときにバラクタダイオードにスイッチダイオー
ドを介して逆バイアス電圧を印加したことにより、容量
素子の容量値の切替えが容易となる。
【0035】さらにまた、本発明によれば、同調回路は
ローバンドのテレビジョン信号受信状態又はハイバンド
のテレビジョン信号受信状態に切り替えるための切替電
圧を印加する第1及び第2のバンド切替端子を備え、ロ
ーバンド受信状態に切り替えたときの逆バイアス電圧
は、第1のバンド切替端子から第1の抵抗を介して印加
され、ハイバンド受信状態に切り替えたときの逆バイア
ス電圧は、第2のバンド切替端子から第2の抵抗を介し
て印加したことにより、バンドを切替えるための印加電
圧を利用してバラクタダイオードに印加する逆バイアス
電圧を変えることが可能となる。
【0036】また、本発明によれば、第1のコイルの他
端をコンデンサを介して接地し、第1のコイルとコンデ
ンサとによる直列共振周波数を市民バンドの通信機に使
用される周波数に設定したことにより、市民バンドの通
信機用周波数を減衰させるための専用のトラップ回路等
を必要としないので回路構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの入力回路の回
路図である。
【図2】本発明及び従来のテレビジョンチューナの入力
回路の選択特性図である。
【図3】従来のテレビジョンチューナの入力回路の回路
図である。
【符号の説明】
12 ハイパスフィルタ 13 IFトラップ回路 15 同調回路 17 第1のバンド切替端子 18 第2のバンド切替端子 22 バラクタダイオード(容量素子) 23 第1のコイル(インダクタンス素子) 24 第2のコイル(インダクタンス素子) 26 コンデンサ 28 スイッチダイオード 53 第1の抵抗 55 第2の抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同調回路と、前記同調回路にカスケード
    接続されたハイパスフィルタとを有し、前記同調回路を
    ローバンドのテレビジョン信号受信状態又はハイバンド
    のテレビジョン信号受信状態に切り替えるように構成
    し、前記同調回路を前記ローバンド受信状態に切り替え
    たときに前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を前
    記ローバンドの最低周波数よりも低くし、前記同調回路
    を前記ハイバンド受信状態に切り替えたときに前記カッ
    トオフ周波数を前記ハイバンドの最低周波数よりも低く
    かつ最高周波数の1/2よりも高くしたことを特徴とす
    るテレビジョンチューナの入力回路。
  2. 【請求項2】 前記ハイパスフィルタを容量素子とイン
    ダクタンス素子による定K型フィルタで構成し、前記ハ
    イバンド受信状態における前記容量素子の容量値と前記
    インダクタンス素子のインダクタンス値を前記ローバン
    ド受信状態における前記容量素子の容量値と前記インダ
    クタンス素子のインダクタンス値より共に小さくしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチューナ
    の入力回路。
  3. 【請求項3】 前記インダクタンス素子は第1及び第2
    のコイルを有し、前記第1のコイルの一端を前記容量素
    子と接続するとともに他端を高周波的に接地し、前記第
    2のコイルの一端を前記容量素子と接続するとともに他
    端をスイッチダイオードを介して高周波的に接地し、前
    記同調回路を前記ローバンド受信状態に切り替えたとき
    に前記スイッチダイオードを非導通とし、前記同調回路
    を前記ハイバンド受信状態に切り替えたときに前記スイ
    ッチダイオードを導通としたことを特徴とする請求項2
    に記載のテレビジョンチューナの入力回路。
  4. 【請求項4】 前記容量素子はバラクタダイオードで構
    成し、前記同調回路を前記ハイバンド受信状態に切り替
    えたときに前記バラクタダイオードに印加する逆バイア
    ス電圧を前記ローバンド受信状態に切り替えたときの前
    記逆バイアス電圧よりも高くし、前記ハイバンド受信状
    態に切り替えたときに前記バラクタダイオードに前記ス
    イッチダイオードを介して前記逆バイアス電圧を印加し
    たことを特徴とする請求項3に記載のテレビジョンチュ
    ーナの入力回路。
  5. 【請求項5】 前記同調回路は、ローバンドのテレビジ
    ョン信号受信状態又はハイバンドのテレビジョン信号受
    信状態に切り替えるための切替電圧を印加する第1及び
    第2のバンド切替端子を備え、前記ローバンド受信状態
    に切り替えたときの前記逆バイアス電圧は、前記第1の
    バンド切替端子から第1の抵抗を介して印加し、前記ハ
    イバンド受信状態に切り替えたときの前記逆バイアス電
    圧は、前記第2のバンド切替端子から第2の抵抗を介し
    て印加したことを特徴とする請求項4に記載のテレビジ
    ョンチューナの入力回路。
  6. 【請求項6】 前記第1のコイルの他端をコンデンサを
    介して接地し、前記第1のコイルと前記コンデンサとに
    よる直列共振周波数を市民バンドの通信機に使用される
    周波数に設定したことを特徴とする請求項3から請求項
    5のいずれか1項に記載のテレビジョンチューナの入力
    回路。
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