JP2001206818A - ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュ - Google Patents
ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュInfo
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Abstract
ウエットティッシュを長期間使用可能な防菌・防黴性能
のよいウエットティッシュ用薬液を提供する。 【解決手段】本発明のウエットティッシュ用薬液は、水
解性不織布、特にカチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを
含有する樹脂組成物から形成された繊維を有する不織布
に含浸させる薬液であって、該薬液が、安息香酸ナトリ
ウムと、乳酸ナトリウムおよび/またはフェノキシエタ
ノールとが水性媒体に溶解されたものである。包装ウエ
ットティッシュは、不織布と、該不織布に含浸されたウ
エットティッシュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納
された包装ウエットティッシュであって、この不織布が
カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成
物から形成された繊維から形成されており、かつ該ウエ
ットティッシュ用薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸
ナトリウムおよび/またはフェノキシエタノールとが水
性媒体に溶解されたものである。 【効果】本発明によれば水解可能な特殊な不織布を使用
して長期間防菌・防黴効果を奏する。
Description
度を維持し、過剰の水中で好ましくは攪拌など外部応力
が付与されることにより開繊して水性媒体に分散させる
ことができる不織布を用いたウエットティッシュ用の薬
液、デオドラント作用を有する薬液ならびに、このこの
薬液が不織布に含浸されて包装された包装ウエットティ
ッシュおよびデオドラント作用を有する薬液が含浸され
て包装された包装ウエットティッシュに関する。
用布などとして不織布に液剤を含有させたウエットティ
ッシュが使用されている。また、昨今のオシリ洗浄装置
(例えば、ウォシュレットTM)の普及に伴って排出行為
の後局部を清拭する習慣が定着しつつあり、このためウ
エットティッシュを携帯する人が次第に増加しつつあ
る。このようなウエットティッシュは、不織布に液剤が
含浸された状態で包装されていることから、高い耐水性
が必要となり、一般にはこうしたウエットティッシュは
水解性は有していない。従って、こうしたウエットティ
ッシュは、使用後は普通ごみとして処理されていた。
ティッシュには汚物が付着していることが多く、例えば
水洗トイレなどで水解して使用後直ちに処理することが
望ましい。こうした要請下に、少量の水を含有した状態
では水解することがなく、多量の水と接触した際に水解
するウエットティッシュとして、非常に短い繊維を用い
て交絡を形成した不織布に水性薬液を含浸させたものが
使用されている。このように短繊維を用いることによ
り、少量の水性薬液を含有した際には不織布と形成する
交絡が解かれることはないが、大過剰の水に投入すると
1繊維あたりの交絡が少ないことから、この不織布は水
解する。従って、このような短繊維から形成された不織
布を用いたウエットティッシュは水洗処理可能なウエッ
トティッシュとして使用されている。
別に、本発明者は、不織布を形成する繊維自体に水に分
散する特性を付与することで、不織布を水解可能にでき
るとの知見を得て、こうした不織布について出願してい
る。即ち、繊維自体にカチオン性基およびアニオン性基
を導入することで、不織布を形成している繊維が大過剰
の水に分散するようになり、他方、少量の水を含有した
状態では、繊維は分散状態にまで至らないので、このよ
うな繊維を用いて形成された不織布は少量の水を含有し
た状態では良好な強度を有し、大過剰の水に投入した際
には水解する。従って、このような不織布を用いて水解
処理可能なウエットティッシュを得ることができる。さ
らに、このような不織布は、これを形成する繊維が長い
ため、短繊維からなる不織布よりも非常に良好な風合い
を有しており、従って、人体の清拭、特に皮膚の弱い乳
幼児あるいは老人などの皮膚を清拭するためのウエット
ティッシュとして好適である。
水が不織布に含浸された状態にあり、こうした状態は、
黴あるいは細菌の増殖にとって極めて好適な環境であ
る。このためウエットティッシュを構成する薬液中には
防腐・防黴剤を配合する必要がある。そして、このウエ
ットティッシュは、直接肌に触れることから、防腐・防
黴剤として、通常は化粧品原料として使用可能なものが
使用される。
腐・防黴剤としては、フェノール、パラクロロメタクレ
ゾール、パラクロロメタキシレノール、イソプロピルメ
チルフェノール、レゾルシン、レソルシンモノアセテー
ト、オルトフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸エ
ステル、フェノキシエタノール、チモール、ポロガロー
ル、クレゾール、ヒノキチオール、ヒドロキシベンゾサ
チオールなどのフェノール類;安息香酸、安息香酸塩
類、サリチル酸、サリチル酸塩類、デヒドロ酢酸および
塩類、ソルビン酸および塩類、ホウ酸などの酸類;ヘキ
サクロロフェン、2,4,4'-トリクロロ-2-ハイドロキシジ
フェニルエーテルなどのハロゲン化ビスフェノール類;
3,4,4'-トリクロロカルバアニリド、3-トリフルオロメ
チル-4,4'-ジクロロカルバニリド、ウンデシル酸モノエ
タノールアミド、クロロアセタミドなどのアミド類;塩
化ベンザルコニウム、臭化アルキルイソキノリニウム、
塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化デ
カリニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなど
の4級アンモニウム化合物;ラウリルジ(アミノエチ
ル)グリシン、ラウリルアミノエチルグリシンなどの両
イオン性界面活性剤;ビス(パラクロロフェニルビグア
ニド)ヘキサン、テトラメチルラウジサルファイドなど
がある。ウエットティッシュには、こうした防菌・防黴
剤のなかでも、比較的刺激性が低く、安価で効果の高
く、水に安定に溶解可能な、パラアルキル安息香酸塩類
(商品名;パラペン)、安息香酸ナトリウム、塩化ベン
ザルコニウム、CPC(塩化セチルピリジニウム)など
が使用されることが多い。特に昨今のウエットティッシ
ュでは、パラペン、塩化ベンザルコニウムなどが好んで
使用されており、従来のウエットティッシュでは、これ
らは非常に優れた防菌・防黴性を示す。
脂とを含有する樹脂組成物から形成された繊維を有する
不織布を用いたウエットティッシュの薬液に上記ウエッ
トティッシュの防菌・防黴剤として汎用しているパラペ
ン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウムを
使用したところ、これらは防菌・防黴剤として殆ど機能
しないことがわかった。これらの防菌・防黴剤は、従来
のウエットティッシュでは、非常に良好な防菌・防黴剤
であり、このような良好な防菌・防黴性を示していた防
菌・防黴剤が、カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含
有する樹脂組成物から形成された繊維を有する不織布を
用いたウエットティッシュでは殆ど防菌・防黴剤として
機能しない理由は全く不明である。
・防黴剤として許容されている上記化合物について、カ
チオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物
から形成された繊維を有する不織布を用いたウエットテ
ィッシュにおける防菌・防黴性能を調べたところ、殆ど
の防菌・防黴剤の性能は、従来から使用されているウエ
ットティッシュにおける場合よりも低下することが判明
した。
とを含有する樹脂組成物から形成された繊維を有する不
織布を用いたウエットティッシュにおいては、特定の防
菌・防黴剤を特定の組み合わせで用いた場合に必要とす
る防菌・防黴性能が発現することがわかった。
樹脂とを含有する樹脂組成物から形成された繊維を有す
る不織布を用いたウエットティッシュにおいて有効な防
菌・防黴剤を含有するウエットティッシュ用薬液を提供
することを目的としている。また、本発明は、カチオン
性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形
成された繊維を有する不織布と、有効な防菌・防黴剤を
含有するウエットティッシュ用薬液とからなる包装ウエ
ットティッシュを提供することを目的としている。
もに、デオドラント効果を有し、局所の清拭に適したウ
エットティッシュを構成可能なウエットティッシュ用薬
液およびデオドラント効果を有する包装ウエットティッ
シュを提供することを目的としている。
水解性不織布に含浸させてウエットティッシュを形成す
る薬液であって、該薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳
酸ナトリウムおよび/またはフェノキシエタノールとを
水性媒体に溶解してなることを特徴としている。
は、カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂
組成物から形成された繊維を有する水解性の不織布であ
って、該水解性不織布に含浸させる薬液が、安息香酸ナ
トリウムと、乳酸ナトリウムおよび/またはフェノキシ
エタノールとを水性媒体に溶解してなることを特徴とし
ている。
は、ウエットティッシュ用薬液が、水解性不織布に含浸
させてウエットティッシュを形成する薬液であって、該
薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよび
/またはフェノキシエタノールと、植物エキスとを水性
媒体に溶解したデオドラント性を有する液剤であること
を特徴としている。
用薬液は、カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有す
る樹脂組成物から形成された繊維を有する水解性の不織
布であって、該水解性不織布に含浸させる薬液が、安息
香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよび/またはフェ
ノキシエタノールと、植物エキスとを水性媒体に溶解し
たデオドラント性を有する液剤であることを特徴として
いる。
のような薬液を不織布に含浸させて水不透過性の包装袋
に収容してなる。即ち、本発明の包装ウエットティッシ
ュは、不織布と、該不織布に含浸されたウエットティッ
シュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納された包装ウ
エットティッシュであって、該不織布が水解性を有する
繊維から形成されており、かつ該ウエットティッシュ用
薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよび
/またはフェノキシエタノールとを水性媒体に溶解して
なることを特徴としている。
不織布と、該不織布に含浸されたウエットティッシュ用
薬液とが、水不透過性包装袋に収納された包装ウエット
ティッシュであって、該不織布が水解性を有する繊維か
ら形成されており、かつ該ウエットティッシュ用薬液
が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよび/ま
たはフェノキシエタノールと、植物エキスとを水性媒体
に溶解してなることを特徴としている。
は、不織布と、該不織布に含浸されたウエットティッシ
ュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納された包装ウエ
ットティッシュであって、該不織布がカチオン性樹脂と
アニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成された
繊維から形成されており、かつ該ウエットティッシュ用
薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよび
/またはフェノキシエタノールとを水性媒体に溶解して
なることを特徴としている。
ュは、不織布と、該不織布に含浸されたウエットティッ
シュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納された包装ウ
エットティッシュであって、該不織布がカチオン性樹脂
とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成され
た繊維から形成されており、かつ該ウエットティッシュ
用薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよ
び/またはフェノキシエタノールと、植物エキスとを水
性媒体に溶解してなることを特徴としている。
を含有する樹脂組成物から形成された繊維から形成され
ている不織布を用いたウエットティッシュの防菌・防黴
剤としては、種々の防菌・防黴剤の中で、安息香酸ナト
リウムが卓越した防菌・防黴性を示すことが判明した
が、この安息香酸ナトリウムのみでは、実用的な防菌・
防黴性を満たすには至らない。そして、安息香酸ナトリ
ウムに加えて、乳酸ナトリウムまたはフェノキシエタノ
ールのいずれか一方、好ましくは乳酸ナトリウムおよび
フェノキシエタノールを併用することにより、カチオン
性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形
成された繊維から形成されている不織布を用いたウエッ
トティッシュに実用的な防菌・防黴性を付与することが
できる。
ニン、タンニン酸あるいはこれらの機能的誘導体を含有
する植物エキスを配合することにより、ウエットティッ
シュにデオドラント効果を付与することができ、こうし
た薬液を使用することにより、排泄行為の後の局部の清
拭などに特に有用性が高いウエットティッシュを製造す
ることができる。
ュ用薬液およびこの薬液を用いた包装ウエットティッシ
ュについて具体的に説明する。本発明のウエットティッ
シュ用薬液は、イオン的な解離状態によって水解性を有
する不織布に含有されるものであり、例えばカチオン性
樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成
された繊維を有する不織布を用いたウエットティッシュ
用の薬液である。
解性不織布を用いたウエットティッシュを形成する薬液
である。本発明において、水解性不織布は、カチオン性
樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成
された繊維から構成されている不織布を有する水解性の
不織布からなることが好ましく、本発明のウエットティ
ッシュ用薬液は、こうした水解性不織布からなるウエッ
トティッシュに好適に使用することができる。この樹脂
組成物は、通常は基材樹脂を含有している。本発明にお
いて、基材樹脂としては、例えば、ポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリアミド、セルロース、再生セルロース
などを挙げることができる。これらの樹脂は単独である
いは組み合わせて使用することができる。この基材樹脂
は、繊維を形成する樹脂組成物100重量%中に通常は
1〜99重量%、好ましくは10〜95重量%の量で含
有されている。本発明では基材樹脂として、再生セルロ
ースを使用することが特に好ましい。
再生セルロース、カチオン性樹脂およびアニオン性樹脂
を含有する樹脂組成物から形成された繊維から構成され
ている。以下この好適な不織布について詳述する。本発
明の薬液が使用されるウエットティッシュである不織布
を構成する繊維は、基材樹脂としての再生セルロース
と、後述する水溶性高分子とを含有してなる樹脂組成物
から得られる。ここで、「水溶性高分子」とは、水と接
触することで膨潤あるいは分解する性質を有する物質を
いう。
とともに含有させた繊維を用いて不織布を形成すること
により、この不織布に、従来用いられていた特殊なバイ
ンダーを用いなくても、水中で攪拌されるなどの刺激を
受けたときに水解性が発現する「刺激応答水解性」を発
現させることができる。この刺激応答水解性を有する不
織布には、この不織布を形成する繊維の形成樹脂成分の
合計を100重量%としたとき、上記再生セルロース
が、通常は20〜98重量%、好ましくは20〜95重
量%、特に好ましくは30〜85重量%、より好ましく
は50〜80重量%、さらに好ましくは70〜90重量
%の量で含有するとともに、上記水溶性高分子を通常は
2〜80重量%、好ましくは5〜80重量%、特に好ま
しくは15〜70重量%、より好ましくは20〜50重
量%、さらに好ましくは10〜30重量%の量で含有さ
れている。
オン性樹脂は、通常は1〜79重量%、好ましくは2〜
68重量%、特に好ましくは2〜50重量%含有される
と共に、アニオン性樹脂が1〜79重量%、好ましくは
2〜68重量%、特に好ましくは13〜48重量%含有
されている。再生セルロースおよび水溶性高分子(カチ
オン性樹脂およびアニオン性樹脂)の量が上記範囲内に
ある不織布は、少量の水を含有した場合には充分な強度
を有すると共に、多量の水と接触することにより水解す
る。すなわち、引っ張り強度を保持することと、水解性
が発現することとのバランスが良好である。
脂を上記の範囲内の量で含有することにより、不織布か
ら水溶性高分子の脱落が防止できることから繊維間に発
生する膠着が少なくなる効果があり、従来と同じ繊維・
不織布製造設備を用いて不織布を製造することができる
点で工業的にも有用である。さらに歩留まりが向上し、
製造コストの点でもメリットがあることは言及するまで
もない。
は、本発明の目的、効果を逸脱しない範囲で、基材樹脂
(好ましくは再生セルロース)および水溶性高分子以外
の第三成分を含有していてもよく、その含有量は80重
量%以下、好ましくは40重量%以下、特に好ましくは
10重量%以下である。上記不織布は、例えば以下の方
法で得られた繊維を用いて製造することができる。
に浸漬してアルカリセルロースに変化させ、このアルカ
リセルロースを老成させた後、このアルカリセルロース
を含む溶液に二硫化炭素を加えてアルカリセルロースを
硫化し、次いで硫化されたアルカリセルロースをセルロ
ースキサントゲン酸ナトリウムにして溶解して紡糸原液
を調製する。次いで、この紡糸原液にカチオン化セルロ
ースの水溶液およびポリアクリル酸ナトリウムの水溶液
を加え混合する。こうして形成された混合液を紡糸孔か
ら凝固浴中に圧出し紡糸することにより水解性を有する
不織布を形成するための繊維を調整することができる。
上、好ましくは20〜100mm、さらに好ましくは3
0〜80mmに調整する。本発明で使用する水解性の不
織布は、例えば下記のように上記繊維を用いて製造する
ことができる。上記繊維を不織布に加工する方法として
は、本発明の水解性を逸脱しない範囲で繊維を交絡もし
くは接着すれば良く、湿式法、湿式スパンレース法、乾
式スパンレース法、ニードルパンチ法、ケミカルボンド
法、サーマルボンド法の何れも好適に挙げることができ
る。しかしながら、化学的なバインダーを用いたので
は、直接皮膚に接するウエットティッシュとしては衛生
上問題を生ずることがあり、また、水の量によって不織
布の水解性能を調整し、強度と水解性とをバランスさせ
ることは必ずしも容易ではない。本発明において最も好
ましい不織布加工法は乾式スパンレース法およびニード
ルパンチ法である。
スコースレーヨン、ポリノジックレーヨン、キュプラ、
鹸化アセテートなどが挙げられ、中でもビスコースレー
ヨン、ポリノジックレーヨン、キュプラが、衛生性、安
全性の観点から好ましい。これらの再生セルロースは単
独であるいは組み合わせて使用することができる。上記
カチオン性樹脂としては、カチオン化セルロース、カチ
オン化デンプン、カチオン化グアーガム、カチオン化デ
キストリン、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム
などが挙げられ、中でもカチオン化セルロース、カチオ
ン化デンプンが、衛生性、安全性、水解性の観点から好
ましい。これらのカチオン性樹脂は単独であるいは組み
合わせて使用することができる。
ル酸塩、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルデンプン、ポリアルギン酸、キサンタンガムまたはポ
リメタクリル酸塩などが挙げられ、中でもポリアクリル
酸塩、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
デンプンが、衛生性、安全性、水解性の観点から好まし
い。これらのアニオン性樹脂は単独であるいは組み合わ
せて使用することができる。
ン、ポリプロピレン熱融着繊維、コットン、麻(ラミ
ー)、ポリエステル繊維などが挙げられる。これらの繊
維は、ウェブを形成して使用することが好ましい。本発
明では、上記のように再生セルロースとカチオン性樹脂
とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から繊維(水
解性繊維)を製造し、この繊維を用いて製造された不織
布を使用することが好ましいが、さらに、この水解性繊
維に非水解性短繊維を加えて不織布を製造することがで
きる。
形成する不織布としては、再生セルロースとカチオン性
樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成
された繊維、および非水解性短繊維から構成されている
不織布を使用することができる。
体では水に溶解あるいは安定に分散する特性は有してい
ない樹脂の短繊維であり、このような短繊維の例として
は、パルプ繊維、再生セルロース繊維(例;ビスコース
レーヨン、ポリノジックレーヨン、キュプラ、鹸化アセ
テート)、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリア
クリル繊維、ポリウレタン繊維、ポリオレフィン繊維な
どの合成繊維、天然繊維および再生繊維を挙げることが
できる。上記のような非水解性短繊維の中でも、再生セ
ルロース繊維を使用することが好ましい。このような再
生セルロース繊維を使用することにより、得られる不織
布の風合いあるいは肌触りが著しく改善されると共に、
吸水性も高くなる。ここで使用する非水解性短繊維は不
織布に有する水解性を損なわないように非水解性短繊維
が複雑な交絡を形成せず、不織布の水解性が損なわれな
い程度の繊維長を有していることが好ましい。このよう
な非水解性短繊維の平均繊維長は、通常は、80mm未
満、好ましくは40mm未満、さらに好ましくは20mm未
満である。こうした非水解性短繊維を水解性繊維に混合
して不織布を製造した不織布において、この不織布が良
好な水解性を維持するためには、非水解性短繊維の平均
繊維長が短いことが好ましい。また、この非水解性短繊
維の平均繊維長の下限値は、不織布を漉く際に非水解性
短繊維が流出しないような長さであればよく、不織布の
製造方法により異なるが、通常は下限値は0.1mm、好
ましくは0.5mm程度である。このような非水解性繊維
は、水解性繊維と同様にウェブを形成していることが好
ましい。
おいて、水解性繊維と非水解性繊維とは、この不織布の
水解性を損なわないような量比で使用することが好まし
い。水解性繊維と非水解性繊維とは通常は1:99〜9
9:1の範囲内の量、好ましくは30:70〜70:3
0の範囲内の量で混合して使用される。すなわち、水解
性繊維と非水解性繊維とを上記の量で混合して、上述の
湿式法、湿式スパンレース法、乾式スパンレース法、ニ
ードルパンチ法、ケミカルボンド法、サーマルボンド
法、好ましくは乾式スパンレース法あるいはニードルパ
ンチ法などの公知の方法を利用することにより不織布を
製造することができる。
しているにも拘わらず水解性を有している。このように
して得られた不織布の目付は、通常は20〜60g/m2
の範囲内にあり、また、厚さは、通常は0.1〜0.6
mmの範囲内にある。また、この不織布は、湿潤時におい
て充分な強度を保持し、過剰の水中で撹拌したときに水
解性を示す。特に本発明の不織布は、多量の水との接触
により水解性を示す。さらに、この不織布は、従来にお
いて用いられる含水時に一価のアルカリ成分を解離させ
るバインダーを用いずに不織布を形成しているため、直
接肌に密着させても肌あれなどを引き起こしにくい。従
って、この不織布は、ウエットティッシュとして乳幼児
あるいは老人など比較的皮膚の抵抗力の弱い人が使用し
ても、肌荒れなどをおこすことがない。しかも、この不
織布は、風合いがよく、使用に際してざらつき感がな
く、絹のように柔らかな肌触りを有している。
シュに例えば塩化ベンザルコニウム、パラペン、CPC
などのような従来からウエットティッシュに配合されて
いる防菌・防黴剤を配合しても黴あるいは雑菌に対する
防菌防黴力が弱く、改善の余地があった。本発明のウエ
ットティッシュを形成する紙葉(不織布)と、従来から
使用されているウエットティッシュを形成する紙葉とを
比較すると、従来のウエットティッシュにはカチオン性
基あるいはアニオン性基のような解離性の極性基は存在
していないのに対して、本発明のウエットティッシュを
形成する紙葉はこうした解離性の極性基を有しており、
おそらくこれらの基が従来からウエットティッシュに使
用されている防菌・防黴剤の効果を何らかの形で阻害し
ているものと考えられる。しかしながら、種々検討して
みたが、その防菌・防黴効果の阻害メカニズムは全く不
明であり、従って、不織布の構成から有効な防菌・防黴
剤を予測することはできなかった。
様々な化合物を用いて防菌・防黴効果を調べたところ、
種々の化合物の中で、安息香酸ナトリウムが他の防菌・
防黴剤と比較して、このカチオン性基およびアニオン性
基を有する不織布において、卓越した防菌・防黴効果が
あることがわかった。しかしながら、この安息香酸ナト
リウムだけでは、実用に耐え得るほどの防菌防黴効果は
得られない。
黴効果をさらに向上させるべく、種々検討したところ、
この安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムあるいはフ
ェノキシエタノールとを組み合わせることにより、カチ
オン性基およびアニオン性基を有する不織布を用いたウ
エットティッシュに良好な防菌・防黴性能を付与するこ
とができた。
ン性基を有する不織布を用いたウエットティッシュに使
用する薬剤は、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウム
および/またはフェノキシエタノールとを含有する水性
液体である。本発明のウエットティッシュ用薬液には、
安息香酸ナトリウムに加えて、乳酸ナトリウムまたはフ
ェノキシエタノールのいずれか一方が含有されているこ
とが必要であり、さらに、安息香酸ナトリウムに加えて
乳酸ナトリウムおよびフェノキシエタノールの両者が含
有されていることが好ましい。安息香酸ナトリウムに加
えて、乳酸ナトリウムまたはフェノキシエタノールのい
ずれか一方を配合しても良好な防菌・防黴性能が発現す
る。
重量部中に、安息香酸ナトリウムは、0.1〜2.0重
量%、好ましくは、0.3〜1重量%、特に好ましくは
0.4〜0.8重量%の量で含有されており、乳酸ナト
リウムは0.25〜2.5重量%(50%液として0.
05〜5.0重量%)、好ましくは、0.05〜0.5
重量%(50%液として0.1〜1重量%)、特に好ま
しくは0.1〜0.2重量%(50%液として0.2〜
0.4重量%)の量で含有されており、フェノキシエタ
ノールは0.1〜5.0重量%、好ましくは、0.3〜
1重量%、特に好ましくは0.5〜0.7重量%の量で
含有されている。上記のような量比でこれらの成分を配
合することにより、他の防菌・防黴剤では達成されなか
ったカチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂
組成物から形成された繊維を有する不織布を用いたウエ
ットティッシュにおいて実用的な使用に耐え得る防菌・
防黴性能を付与することができる。なお、ウエットティ
ッシュ用薬液100重量部中における安息香酸ナトリウ
ムと乳酸ナトリウムとフェノキシエタノールとの合計量
は、通常は0.55〜12.0重量%、好ましくは0.
525〜9.5重量%、特に好ましくは好ましくは0.
7〜3重量%、さらに好ましくは0.65〜2.5重量
%、特に好ましくは1.1〜1.9重量%、最も好まし
くは1.0〜1.7重量%である。薬液中における上記
3成分の量が過度に多いとこれらの成分が析出すること
があり、また、上記範囲を逸脱して少ないと充分な防菌
・防黴性能が得られない。
防菌・防黴性能は、薬液のpH値によって影響を受ける
ことがある。即ち、本発明のウエットティッシュ用薬液
のpH値は、3.0〜5.0の範囲内にあることが好ま
しく、さらにこのpH値が4.1〜4.8の範囲にある
ことが特に好ましい。このウエットティッシュ用薬液の
pH値が上記範囲を逸脱して高いと防菌・防黴性能が低
下することがある。また、pH値が低すぎると液の安定
性が低下することがある。
さらに植物エキスを配合することができる。本発明で使
用することができる植物エキスの例としては、ブドウ葉
エキス、アセンヤクエキス、アマチャエキス、アルテア
エキス、アルニカエキス、アロエ液汁末、アロエエキ
ス、イチョウエキス、イラクサエキス、カワラヨモギエ
キス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ゼニアオイエ
キス、エイジツエキス、ヒキオコシエキス、オウゴンエ
キス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダ
カラシエキス、海藻エキス、ヨモギエキス、カキ抽出
液、カモミラエキス、カンゾウ抽出液、キキョウ抽出
液、キクカ抽出液、キナエキス、キューカンバーエキ
ス、キョウニンエキス、スイカズラエキス、クララエキ
ス、クマザサ抽出液、ケイヒ抽出液、ゲンチアナエキ
ス、ゲンノショウコエキス、酵母エキス、ゴボウエキ
ス、コンフリーエキス、サフラン抽出液、サボンソウエ
キス、セージエキス、サンザシエキス、クチナシエキ
ス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキ
ス、シソエキス、シャクヤクエキス、ドクダミエキス、
ワレモコウエキス、ショウブ根エキス、ショテイシ抽出
液、シラカバエキス、加水分解コンキオリン液、スギナ
エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウネズエキス、
セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウヤドリギ抽出
液、センキュウエキス、センブリエキス、クワエキス、
タイソウエキス、タイムエキス、チャ抽出液、チョウジ
エキス、チンピエキス、トウキンセンカエキス、トウキ
エキス、トウニンエキス、トウヒエキス、トマトエキ
ス、ニクズク抽出液、ニワトコ抽出液、ニンジンエキ
ス、スイカズラエキス、ノバラエキス、パセリエキス、
ハマメリス抽出液、ビャクシ抽出液、ビワ葉エキス、フ
キタンポポエキス、ブクリョウエキス、プルーンエキ
ス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、セイヨウハッカエ
キス、ホップエキス、マロニエエキス、ムクロジエキ
ス、メリッサエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギクエキ
ス、ユキノシタエキス、ユズ抽出液、ユリエキス、ヨク
イニンエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタ
スエキス、レモンエキス、レイシエキス、ローズマリー
エキス、ローズ水およびローレル抽出液を挙げることが
できる。これらの植物エキスは単独であるいは組み合わ
せて使用することができる。
ニン、タンニン酸あるいはこれらの機能的誘導体を含む
ものであることが好ましい。ここで機能的誘導体とは、
タンニンあるいはタンニン酸と類似した化学構造を有す
るとともに、ウエットティッシュ用薬液に配合した場合
に、タンニンあるいはタンニン酸と同等の作用効果を示
すタンニンあるいはタンニン酸の類似化合物である。
ン、タンニン酸を配合することにより、本発明のウエッ
トティッシュにデオドラント作用を付与することができ
る。近時、ウィシュレットTMの商品名で市販されている
オシリ洗浄装置の普及に伴って、排泄行為の後に局部を
水分を布あるいは不織布などで清拭する習慣が定着しつ
つある。このような用途に使用されるウエットティッシ
ュは、デオドラント効果を有していることが好ましい。
また、こうした排泄後の清拭に限らず、生理臭、中高年
の体臭、腋臭、病人特有の異臭などの体臭を忌避する風
潮が高まっており、こうした体臭の除去にデオドラント
効果を有するウエットティッシュが極めて高い有用性を
示す。
あるいはこれらの機能的誘導体を含有し、得られるウエ
ットティッシュに良好なデオドラント効果を発現させる
のに好適な植物エキスの例としては、上記植物エキスの
中でも、、ブドウ葉エキス、アセンヤクエキス、イラク
サエキス、カワラヨモギエキス、ゼニアオイエキス、エ
イジツエキス、ヒキオコシエキス、オトギリソウエキ
ス、ヨモギエキス、カキ抽出液、カモミラエキス、スイ
カズラエキス、ゲンノショウコエキス、コンフリーエキ
ス、セージエキス、シャクヤクエキス、ワレモコウエキ
ス、シラカバエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウ
ネズエキス、チャ抽出液、トウキンセンカエキス、ニワ
トコ抽出液、スイカズラエキス、ノバラエキス、ビワ葉
エキス、セイヨウハッカエキス、ホップエキス、マロニ
エエキス、メリッサエキス、モモ葉エキス、ユキノシタ
エキスおよびローズマリーエキスが好ましい。これらの
植物エキスは単独であるいは組み合わせて使用すること
ができる。これらの植物エキスの中でも特にチャ抽出タ
ンニンおよび/またはカキ抽出タンニンを含有する植物
エキスが好適である。
重量部中に、通常は0.01〜5重量%、好ましくは
0.1〜1重量%の量で含有されている。上記のような
植物エキスは、通常は、抽出溶媒に有効成分が溶解もし
くは分散された状態で供給される。上記の植物エキスを
調整する際には、抽出溶媒が使用される。このような抽
出溶媒として最も好ましい抽出溶媒は水であるが、水だ
けでは有効成分を効率的に抽出できない場合があり、こ
うした場合には、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等の炭素数1〜8、好ましくは1〜5程
度の低級アルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコールなどの多価アルコール
を使用することができる。ただし、低級アルコールある
いは多価アルコールには皮膚に対して刺激性を有するも
のがあり、水以外の抽出溶媒はできるだけ少ないことが
好ましい。特に粘膜を清拭することもあるデリケートテ
ィッシュにおいては、上記のような刺激性のある抽出溶
媒は、好適には含有されていないことが好ましく、本発
明の薬剤がこうした抽出溶媒を含む場合、薬剤100重
量部中における上記低級アルコール系あるいは多価アル
コール系の抽出液の含有量は、通常は0を超え2.5重
量%以下、好ましくは0.005〜1重量%以下、特に
好ましくは0.005〜0.5重量%程度である。
液では、アルコール系の溶媒を実質的に含まないように
することが好ましく、植物エキスを使用する場合には、
使用する植物エキスの抽出溶媒の主成分が水であり、例
えば必要により(10重量%)以下の量の他の溶媒を含
有することもある植物エキスを使用することが好まし
く、本発明のウエットティッシュが、低級アルコールを
実質的に含まないノンアルコール系の薬液を用いて調製
されたものであることが好ましい。
記のように安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウムおよ
び/またはフェノキシエタノールとが水性媒体に溶解さ
れてなる。また、本発明のウエットティッシュ用薬液
は、上記のように安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウ
ムおよび/またはフェノキシエタノール、植物エキスと
が水性媒体に溶解されてなる。ここで水性媒体として
は、水、水-アルコール(炭素数1〜5のアルコールが
好ましい)を挙げることができる。さらに、本発明のウ
エットティッシュ用薬液には、本発明の薬液の特性を損
なわない範囲内で他の成分を含有していても良い。この
ような他の成分の例としては、界面活性剤、保湿剤、p
H調整剤、キレート剤、抗生物質、香料、染料、可溶化
剤、溶剤などを挙げることができる。ここで配合するこ
とができる界面活性剤としては、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両
性界面活性剤を挙げることができる。また、保湿剤の例
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,2-ペンタンジオール、グリセリンなどの多価アル
コール、1,3-ブチレングリコール、3-メチル-1,3-ブタ
ンジオールを挙げることができる。また、pH調整剤と
しては、クエン酸とクエン酸ナトリウムとの組み合わ
せ、琥珀酸と琥珀酸ナトリウムとの組み合わせなどを挙
げることができる。さらに、キレート剤の例としては、
エチレンジアミン4酢酸およびこの塩などを挙げること
ができる。さらに、本発明の薬液には、ウエットティッ
シュ用の薬液に通常配合される成分を添加することがで
きる。また、さらに、本発明の薬液には、防菌・防黴剤
として上記のように安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリ
ウムおよび/またはフェノキシエタノールが配合されて
いるが、この防菌・防黴剤の特性を損なわない範囲内で
他の防菌・防黴剤が配合されていてもよい。
樹脂とを含有する樹脂組成物から形成された繊維を有す
る不織布(紙葉)の乾燥重量に対して通常は1〜5倍、
好ましくは2〜3倍量添加して不織布に含有させること
によりウエットティッシュすることができる。すなわ
ち、上記不織布は少量の水と接触した際には、不織布と
しての形態が損なわれにくく、大量の水と接触すること
により容易に崩壊するという特性を有しており、この特
性を利用して、上記不織布に上記液剤を含浸させること
によりウエットティッシュとすることができる。
過性の包装袋に封入して供給することができる。そし
て、このウエットティッシュ(上記薬液と不織布とから
なる)は、水不透過性包装袋に密封収納することが好ま
しい。このような水不透過性包装袋に密封収納された本
発明の包装ウエットティッシュは、携帯用のウエットテ
ィッシュとして使用することもできるし、好適には据え
置き型ウエットティッシュ供給キットの詰め替え用ウエ
ットティッシュとして使用することもできるし、また、
包装ウエットティッシュの取出口付近に包装袋よりも硬
い材質を有する素材で形成された蓋付取出口のみを配置
した取出口付包装ウエットティッシュとしても使用する
ことができる。
ットは、自己の形態を保持することができる容器と、包
装袋に封入され、液剤を含浸する不織布からなる包装ウ
エットティッシュとからなるものであることが好まし
い。この据え置き型ウエットティッシュ供給キットにつ
いてさらに詳細に記載すると、この据え置き型ウエット
ティッシュ供給キットは、(i)容器はウエットティッ
シュの包装袋を収容できる容量を有する収容部、該収容
部への包装袋の詰め替え時に開閉される蓋部、ウエット
ティッシュを1枚ずつ容器外部に取り出す開閉自在な開
口部、および前記収容部と開口部との間に設けられ、ウ
エットティッシュ取り出しの抵抗となる取出口を設けた
抵抗隔壁を有し、(ii)包装ウエットティッシュは、収
納されたウエットティッシュの各葉が互いに重なりを有
して折り畳まれ、ウエットティッシュペーパーの取出口
を有する。
ットティッシュに代えて、収納されたウエットティッシ
ュの各葉がミシン目を介してつながっており、かつウエ
ットティッシュペーパーの取出口を有する包装ウエット
ティッシュであってもよい。このウエットティッシュ供
給キットは、ウエットティッシュの包装袋の取出口に貼
着されたシール部材を剥離して除去することにより開口
し、そのまま容器に収容する。ウエットティッシュは、
密閉された容器の開口部から広がった状態で順次1葉ず
つ必要に応じて連続的に取り出すことができる。
図である。図1(a)はウエットティッシュを用いたキ
ットの容器の蓋部、(b)は包装ウエットティッシュ、
(c)は容器本体の説明図である。本発明の包装ウエッ
トティッシュを用いたキットは図1に示すように、内部
を密閉する容器1と、上記不織布に液剤を含浸させて水
不透過性の包装袋に封入された包装ウエットティッシュ
2からなる。
し、容器自身で自己の形状を保持できる材料からなる。
このような材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の合成樹脂など比較的硬質で若干の柔軟性を備えた
成形用材料を用いるのが好ましい。この容器に用いられ
る材料としては、前記合成樹脂のほか、金属板、あるい
は紙器を用いてもよい。容器は自己の形状を保持できる
ものであればよく、柔軟なシートなどの材料を内部、外
部より補強して形状を保持できるようにしたものであっ
てもよい。
緊密に取り付けることのできる蓋部10からなり、容器
本体30は、上端部に前記蓋部10を被せる段を設けた
受部31が形成されると共に、包装ウエットティッシュ
2の収まる収容部33を有する。前記蓋部10は、ほぼ
中央にウエットティッシュ取り出し用の矩形あるいは楕
円形などの任意の形態の開口部11を有する。この開口
部には、一端にて回転自在な開閉蓋12が取り付けられ
る。この開閉蓋12は開口部11から液体または気体が
漏れにくいよう緊密に設けられる。
する位置には、U字状突起13を有する取出口17を形
成した抵抗隔壁14が設けられ、つぎに取り出されるべ
きウエットティッシュが1枚保持される。抵抗隔壁14
と蓋部10上面の開口部11との間には、空間15が形
成され、抵抗隔壁14に保持されたウエットティッシュ
の先端部が滞留する。なお、抵抗隔壁はウエットティッ
シュの取り出しに対して抵抗となるように設けられ、こ
の具体例ではU字状突起13の弾性に基づく抵抗によ
り、1枚のウエットティッシュに重なって出てきた次の
ウエットティッシュが保持される。
不織布に液剤を含浸させたものである。この不織布は、
上述のように少量の水分によっては崩壊することがな
く、他方、多量の水と接触し、好ましくは攪拌、水流な
どの外部応力の付与により崩壊するという特性を有して
いる。このような特性は、従来の乾燥状態で使用される
ティッシュペーパー、乾燥状態で使用されるポケットテ
ィッシュペーパーなどにはない特性である。すなわち、
従来の乾燥状態で使用されるティッシュペーパーなどは
湿潤するとその引っ張り強度が著しく低下すると共に、
液剤と接触すると数時間の内に崩壊し、各葉を分離しな
がら引き出すことはできない。
ュは、不織布の各葉が互いに重なりを有して折り畳ま
れ、1枚のティッシュペーパーを抵抗隔壁を通して容器
1の開口部11より取り出すと、続く紙葉が抵抗隔壁に
保持され、つぎの使用に備える。このように連続的にウ
エットティッシュを取り出すには、ドライタイプのティ
ッシュペーパーと異なり1枚目と2枚目の重なりをティ
ッシュの面積の1/2以下、好ましくは1/4以下、さ
らに好ましくは1/10程度以下とする。好ましい折り
畳みの具体例としては、図2のような折り畳み方が挙げ
られる。
種々の手段により調整して小さくし、ドライティッシュ
の場合と同様、重なりの面積を1/2程度とすることも
できる。例えば、不織布にクレープ加工、エンボス加工
などを施して凹凸を設け、ウエットティッシュ間の接触
面積を減じてもよい。さらに、ウエットティッシュの水
分率を低く設定することによっても摩擦力を小さくする
ことができる。
うに、包装袋に封入されたウエットティッシュ21の各
葉がミシン目を介してつながっていてもよい。このウエ
ットティッシュでは、1枚分のティッシュペーパーを抵
抗隔壁を通して容器1の開口部11より取り出すと、続
く紙葉は抵抗隔壁に保持されてミシン目27でちぎれ、
つぎの使用に備える。このようにミシン目により連続し
たウエットティッシュを順次、1枚ずつ取り出すには、
図3(b)に示すようにミシン目27のカット部分28
の長さをツナギ部分29の長さよりも長くするのが好ま
しい。ウエットティッシュに用いられる材料は、比較的
引張強度が大きいため、各葉の切り放しに要する力を調
整する。例えば、カット部分28の長さに対してツナギ
部分29の長さを1/5以下、好ましくは1/20以
下、さらに好ましくは1/50程度とする。
ットティッシュに含浸された液体を透過することなく、
また雑菌の侵入を防ぐよう、従来公知のプラスチックフ
ィルム、ラミネートフィルムなどの柔軟な包装材料で形
成するのが好ましい。包装袋22の上面には、使用にあ
たり容易に開封できるようミシン目、ハーフカットなど
適宜の方法により予め切り込み23を入れた取出口24
が設けられ、裏面に粘着剤(感圧接着剤)25を塗布し
たシール部材26がこの取出口24を覆って張り付けら
れ密着固定される。なお、このシール部材26に塗布さ
れる貼着剤は、ウエットティッシュ供給キットが据え置
き型であり、容器に収容される際に剥離撤去されること
から、この粘着剤は再付着性(一度剥離した後、再び接
着することができる接着剤の性質)を有している必要は
ない。
と、閉ループの切り込みの入った取出口24の部分のフ
ィルム断片がシール部材26に粘着したまま取り外され
て包装袋の開口が形成される。図4および図5に示すよ
うに、この包装袋を前記の容器本体30に収納し、蓋部
10を被せた後、1枚目のウエットティッシュ21を抵
抗隔壁14の取出口17に通して使用に供する。
図1に示す形状のほか、図7、図10(a)〜(d)に
示すような形状など様々なものが挙げられるが、材質、
材料厚さ、形状などの選択により適度の柔軟性と剛性を
有する抵抗突起が張出した形状のものが好ましい。これ
ら抵抗隔壁は、図7および図9に示すように、取出口の
最大長さ(A)がここを通過するティッシュペーパーの
紙幅に対して通常は15〜99%、好ましくは20から
75%である。最大長さがこれより短いとティッシュペ
ーパーを滑らかに取り出すことができない。また、これ
より長いとティッシュペーパーの保持が充分でなく、容
器の設計にも不都合であり、さらに異物混入の可能性が
高い。
m〜5cm、好ましくは1mm〜4.5cm、特に好まし
くは1mm〜3cm、最も好ましくは1mm〜10mmの範囲内
にある。最小幅がこれより狭いとティッシュペーパーの
取り出しが困難である。また、最小幅がこれより広いと
ティッシュペーパーの保持が困難となる。さらに、この
スリットは、直線的であってもよく、非直線的であって
もよい。また、本発明におけるスリットの概念は、所謂
狭い間隙を有するという本来のスリットの意味のほか、
円形、正方形、長方形、楕円形、長方形あるいは正方形
の両端部が面取りされて変形された概略正方形、概略長
方形など種々の形状にすることができる。また、スリッ
トの最も狭い部分の幅/スリットの最も長い部分長さと
の比を通常は1/3以下、好ましくは1/5以下、特に
好ましくは1/5〜1/40の範囲、さらに好ましくは
1/4〜1/10の範囲内にすることが好ましい。
の中央付近の膨張部18の幅が、前記の取出口17の最
大幅であるのが好ましい。このように取出口の中央付近
に膨張部18を設けることにより、ティッシュペーパー
よりも幅の狭い取出口17(幅A)に寄せ集められたテ
ィッシュペーパーの逃げが可能となり、適度の保持力を
有しつつ、滑らかにティッシュペーパーの取り出しが可
能となる。
す斜視図である。この具体例では、蓋部10は容器本体
30に対して回転して開閉可能に取り付けられる。ま
た、抵抗隔壁14は中蓋16に設けられ、該中蓋16を
本体内側に設けた中蓋受部32に緊密に取り付ける。さ
らに、キットの容器において、包装袋の詰め替えを行う
蓋部は、図1、図6のような容器の前面でなく底部、側
部に設けてもよい。
出口の他の具体例を示す斜視図である。この具体例で
は、横長の「H」字型に切り込み23を形成した取出口
が設けられる。この形状の取出口は切り開かれたシート
の断片のために、開口面積が小さくなり、空気中の菌に
よる二次汚染や液体成分の揮散が防止される。上記のよ
うな据え置き型ウエットティッシュ供給キットは、ウエ
ットティッシュの補充、詰め替えが極めて容易でかつ衛
生的である。また、据え置いたまま片手でもウエットテ
ィッシュを1枚ずつ使用しやすい、広がった状態で必要
なだけ迅速に取り出すことができる。
が含浸した詰め替え用ウエットティッシュを収容する据
え置き型ウエットティッシュ供給キットは、図1に示す
ように容器本体30およびこれに緊密に取り付けること
のできる蓋部10からなり、容器本体30は、上端部に
前記蓋部10を被せる段を設けた受部31が形成される
と共に、包装ウエットティッシュ2の収まる収容部33
を有するタイプのほかに、図11に示すように、平坦な
基台部51と下端部52で基台部51の縁部に嵌合して
詰め替え用包装ウエットティッシュ54を収容するドー
ム型の上蓋材56とから形成することができる。上蓋材
56の上面部58には、ばねのような弾性部材60によ
って係合部62における開閉蓋64と上蓋材56との係
合が解除されると、開閉蓋64の一側端部で上蓋材56
と回動自在に係止された回動軸68を回転軸として、開
閉蓋64が回転して、引出されるように抵抗隔壁70に
挟持されたウエットティッシュ72が引き出し可能にさ
れている。このように開閉蓋64を弾性部材60によっ
て、係合部62における係止が開示されると、開閉蓋6
4が自動的に開くようにすることにより、ウエットティ
ッシュを片手で取り出すことができるので、乳幼児のオ
ムツの取り替えの際のお尻拭き、介護時のように、片手
がふさがっているときに非常に便利である。この抵抗隔
壁70は、挟持されたウエットティッシュ72を保持
し、包装ウエットティッシュ54中の水分が蒸散しない
ような種々の形態にすることができる。例えば、図7、
図9、図10に示すような形態にすることができるほ
か、図11に示すように「く」の字型のスリットからな
り、この「く」の字の屈曲部分にウエットティッシュを
容易に取り出すための広口開口部を形成することができ
る。このようなウエットティッシュの開口部は、スリッ
ト状であることが好ましく、このスリットの間隙幅は、
通常は1mm〜5cm、好ましくは1mm〜4.5cm、特に
好ましくは1mm〜3cmもっともこのましくは1mm〜
10mmであり、その長さは、引出そうとするウエット
ティッシュの幅の通常は15〜99%、好ましくは15
〜80%、好ましくは15〜70%、特に好ましくは1
0〜50%、さらに好ましくは10〜50%、特に好ま
しくは10〜40%の範囲とすることができる。さら
に、このスリットは、直線的であってもよく、また図1
1に示すように非直線的であってもよい。また、本発明
におけるスリットの概念は、所謂狭い間隙を有するとい
う本来のスリットの意味のほか、円形、正方形、長方
形、楕円形、長方形あるいは正方形の両端部が面取りさ
れて変形された概略正方形、概略長方形など種々の形状
にすることができる。また、スリットの最も狭い部分の
幅/スリットの最も長い部分長さとの比を通常は1/3
以下、好ましくは1/5以下、特に好ましくは1/5〜
1/40の範囲、さらに好ましくは1/4〜1/10の
範囲内にすることが好ましい。
エットティッシュ54の外箱の抵抗隔壁70は上蓋材5
6の上端部の開閉蓋64の閉めたときに、開閉蓋64と
抵抗隔壁70との間に、次に引き出されるウエットティ
ッシュの先端部が滞留するための間隙が形成されている
ことが好ましい。即ち、開閉蓋64の底部よりも抵抗隔
壁70が一段低く形成されていることが好ましい。ま
た、開閉蓋64の裏面には発泡ポリオレフィン、発泡ポ
リスチレンなどの樹脂発泡体などからなる緩衝部材74
を配置することが好ましい。このような緩衝部材74を
配置することにより、容器の密閉性が良好になる。
比較的硬質の合成樹脂、例えばポリスチレンなどの熱可
塑性樹脂から形成することが好ましく、ドーム型の上蓋
材56は、この基台部51を形成する樹脂よりも軟質の
ポリオレフィン、特にポリプロピレンなどから形成する
ことができる。また、上蓋材56の上面部58に形成さ
れる開閉蓋64も上蓋材と同様の軟質の樹脂で形成する
ことが好ましい。また、この容器は、容器の縁部、角部
などにアールを付けて鋭角な部分を形成しないことが好
ましい。また、この容器は上部よりも下部の面積(横断
面積)をおおきくすることが好ましい。このようにする
ことにより本発明のウエットティッシュ供給キットが転
倒しにくくなり、非常に使用し易くなる。特に容器の上
部の縁部にアールをつけることにより、この容器を非常
に安定した状態で使用することが可能になる。
含浸している包装ウエットティッシュ中には相当量の水
分を含有することから、容器に収容した際にある程度の
重さを有することから、ウエットティッシュを引き出す
際に容器が持ち上がり転倒することが少なく非常に使用
し易い。さらに、本発明のウエットティッシュ用薬液に
植物エキスを配合することにより、得られるウエットテ
ィッシュにデオドラント効果を発現させることができ
る。しかも、このような植物エキスを配合することによ
って、本発明のウエットティッシュ用薬液の有するカチ
オン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物か
ら形成された繊維を有する水解性の不織布に特異的に作
用する防菌、防黴性能は維持され損なわれることがな
い。
ティッシュ用薬液を含有するウエットティッシュは、上
記のウエットティッシュと同様に水不透過性包装材料か
らなる包装袋に一枚づつ引出し可能に折りたたまれ、あ
るいは、ミシン目で切断可能につながれた不織布と共に
収容される。この包装ウエットティッシュの包装袋は、
上面部にウエットティッシュを取り出し可能な開口部を
有すると共に、この開口部は使用時には開口し、使用し
ないときには閉鎖するように開口片を有している。この
包装ウエットティッシュを携帯用として使用する場合に
は、この開口片の接着面には、包装袋に形成された開口
部を繰り返し密封・開口可能なように再付着性のある接
着剤層が塗設されており、かつその一端部は、こうした
繰り返し密封・開口によっても開口片が剥離しないよう
に、包装袋に強固に接着されている。また、包装ウエッ
トティッシュの開口部に対応する位置の開口片の裏面
は、収容されているウエットティッシュがこの開口片に
形成されている接着剤層と接触しないようにされてい
る。例えば、この開口部に対応する位置にマスキング剤
を配して接着剤層を設けない方法、包装袋の開口部に対
応する位置に破断線を形成して、開口片を最初に剥離す
る際に包装袋の開口部が形成されるように包装袋の上面
部を開口片に接着させながら開口片を剥離する方法、開
口部に対応する開口片の接着剤層の上に接着力を減失さ
せるように印刷を施す方法など種々の方法で開口片の裏
面の接着剤層と収容されているウエットティッシュとが
接触しないようにすることができる。身体の局部を外出
先で清拭するために使用されることが多い上記のような
植物エキスを含有するウエットティッシュ用薬液を含有
する包装ウエットティッシュ(デリケートウエットティ
ッシュ)は、上記のように携帯型とすることが多いが、
このような携帯型のほかに上述のように据え置き型とす
ることもできる。この場合に、上面の開口部を覆う開口
片には、再付着性の接着剤を用いる必要はなく、また、
この開口片は、最初に使用されるときに剥離して廃棄さ
れる。
は、包装袋に薬液と共に包装されている状態では水解す
ることはなく、一葉づつ容器から取り出すことが可能で
あるが、多量の水と接触することにより水解するので、
このウエットティッシュを使用後は、水洗トイレなどに
流して処理することができる。そして、この包装ウエッ
トティッシュには、上記のように安息香酸ナトリウム
と、乳酸ナトリウムおよび/またはフェノキシエタノー
ルとを含有する薬液が含浸しており、この薬液は、非常
に優れた抗菌性および抗黴性を有しているので、長期保
存しても、このウエットティッシュ中で雑菌が繁殖する
ことがなく、また、黴が発生することもない。また包装
ウエットティッシュは、水不透過性包装体に囲繞された
まま据え置き容器に収納されて使用されることから、水
分の蒸散を最小限度にすることができ、従って長期間湿
潤状態で使用することができる。
ば乳幼児および介護用の清拭用品、特に乳幼児用のおし
り拭きおよびトイレ清掃用具などの衛生用品に適用する
ことができる。
カチオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成
物から形成された繊維からなる不織布を用いたウエット
ティッシュの防菌・防黴剤である。このような不織布
に、従来のパルプなどからなるウエットティッシュにお
ける防菌・防黴剤(例えば塩化ベンザルコニウム、パラ
ペンなど)を配合しても、有効な防菌・防黴性能が発現
しないが、本発明のウエットティッシュ用薬液を用いる
ことによりこのような特殊な不織布を用いたウエットテ
ィッシュに有効に防菌・防黴性能を発現させることがで
きる。
薬液の防菌・防黴性は、カチオン性基とアニオン性基と
を有する不織布に特異的に有効であり、このような不織
布に従来から広汎に使用されている防菌・防黴剤は有効
に使用することはできない。このような安息香酸ナトリ
ウムと、乳酸ナトリウムおよび/またはフェノキシエタ
ノールとからなる防菌・防黴剤を含有する薬液により浸
潤状態にされたウエットティッシュは、こうした少量の
水性媒体が含浸した浸潤状態では、その形態が損なわれ
ることがなく、湿潤時にある程度の引っ張り強度を保持
するが、水流中にさらすなどして多量の水と接触するこ
とにより開繊して溶解分散する。従って、本発明のウエ
ットティッシュ用薬液を含浸したウエットティッシュは
水不透過性包装袋に収納して長期間保存・使用すること
ができる。そして、使用後にはウエットティッシュを水
洗トイレなどで水解処理することができる。
を含浸させる不織布は、繊維長さによらず、解離性の極
性基を繊維に導入することにより解繊性を付与している
ので、長繊維を使用することが可能であり、短繊維の水
解性不織布からなるウエットティッシュよりも良好な風
合いおよび肌触りを有している。さらに、この不織布に
は、水解性バインダーが使用されていないので、水解性
バインダーによる肌荒れなども発生せず、乳幼児あるい
は老人など皮膚の抵抗力の低い人に対しても安全に使用
することができる。
ッシュ用薬液を用いて形成されたウエットティッシュ
は、良好な防菌・防黴効果を有すると共に、良好なデオ
ドラント効果を有し、身体の局部の清拭、介護用の清拭
布などとして好適に使用することができる。そして、こ
のような本発明の薬液を用いて製造されたいずれのウエ
ットティッシュも、使用後に水洗トイレなどに流して処
理することができるので、非常に衛生的である。
布およびそれを用いた体液吸収体の好ましい態様をさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
ポリアクリル酸ナトリウムを15重量%、カチオン化セ
ルロースを15重量%含有する樹脂組成物を用いて繊維
を作成した。この作成方法を下記に示す。
9.0重量%、アルカリ濃度5.7重量%のビスコース
70重量部にポリアクリル酸ナトリウムとカチオン化セ
ルロースの混合溶液(ポリアクリル酸ナトリウム4.5
重量%、カチオン化セルロース4.5重量%、水酸化ナ
トリウム0.5重量%)30重量部を加えて撹拌機で充
分混合し分散させた。しかる後通常の紡糸工程で3.0
デニール、38mmカット長の繊維とした紡糸工程にお
ける水溶性高分子の溶出はほとんど検出されないことが
わかった。この繊維を精錬機を通して脱硫−水洗−漂白
−水洗し、さらに油剤を付与し乾燥した。
成した後に、このウェブを6m/分の速度で移動させな
がら25kg/cm2の高圧水ジェット流で交絡処理し
た。交絡処理したウェブを乾燥して目付が25g/
m2、厚さ0.26mmである不織布を作成した。この
不織布から幅50mmの試験片を作成し、この試験片を
蒸留水(pH値;約5.5)に10分間浸漬した後、チ
ャック間隔が100mmで、引っ張り速度300mm/
分で縦方向および横方向に延伸して最大荷重を測定し
て、これを各方向での引っ張り強度とした。結果を表1
に示す。
リウムと、乳酸ナトリウムと、フェノキシエタノール
と、他の成分を水に配合して全体を100重量部として
本発明のウエットティッシュ用薬液を調製した。この薬
液を上記不織布10gに対して26g添加して24時間
放置した。次いで、この不織布を引き上げ、不織布に含
浸した薬液を搾り出し、この搾り出した薬液を用いて黒
かびの一種であるAspergillus niger を培養した。この
ように搾り出した薬液を用いて培養試験を行うことによ
り、不織布に捕捉されて実質的に活性を失った防菌・防
黴剤を除くことができるので、この薬液をウエットティ
ッシュに用いた場合の実質的な防菌・防黴性能を判断す
ることができる。
量200mlの分液ロートに蒸留水(pH値;約5.5)
100mlを入れ、この中に2cm×2cmに切り出した上記
不織布を入れ、30秒間振盪してこの不織布を解繊し
た。この分液ロート内容物をブンゼンロートにあけて脚
部(脚部の内径10mm)からの分液ロート内容物の流出
状態を観察したところ、全量が脚部から15秒以内に流
れ出した。このような状態で流れ出す解繊繊維は水洗ト
イレの管詰まりを起こさない。
すようにした以外は、同様にしてウエットティッシュを
製造し、このウエットティッシュから搾り出した薬液を
用いて、Aspergillus niger を培養した。結果を表2に
併せて記載する。この比較例1で用いた薬液は、市販さ
れているウエットティッシュで使用されている極めて一
般的な薬液の例であり、通常のウエットティッシュで
は、この薬液を用いることにより、雑菌あるいは黴の増
殖は極めて有効に抑制することができるが、本発明の薬
液が用いられるカチオン性基とアニオン性基を有する繊
維からなる不織布を用いたウエットティッシュでは黴の
増殖を抑制するには充分な効果がえられない。
の防菌・防黴剤を組み合わせて実施例1と同様にして薬
液を調製し、この薬液の防菌・防黴効果を調べた。結果
を表3に示す。この結果から、従来からウエットティッ
シュ用の薬液に配合されていたパラペン系の防菌・防黴
剤、CPC、塩化ベンザルコニウムのような4級アンモニ
ウム化合物などは、カチオン性基およびアニオン性基を
有する繊維から形成された不織布を用いたウエットティ
ッシュの防菌・防黴剤として殆ど機能しないことがわか
った。
薬液(実施例5および実施例6)において、カチオン性
基およびアニオン性基を有する繊維から形成された不織
布を用いたウエットティッシュの防菌・防黴剤として、
安息香酸ナトリウムの有効性が認められた。この実施例
5は安息香酸ナトリウムと乳酸ナトリウムとの併用系で
あり、実施例6は安息香酸ナトリウムとフェノキシエタ
ノールとの併用系である。
ン性基を有する繊維から形成された不織布を用いたウエ
ットティッシュの防菌・防黴剤としては、安息香酸ナト
リウムは他の防菌・防黴剤と比較するとその有効性が著
しく高く、さらにこの安息香酸ナトリウムと、乳酸ナト
リウムおよびフェノキシエタノールとを組み合わせた3
成分系(実施例1〜4および実施例7〜11)では、上
記安息香酸ナトリウムを含む2成分系よりも薬液の安定
性がよく、極めて良好な防菌・防黴性能を示した。
リウムおよびフェノキシエタノールからなる防菌・防黴
剤が、他の防菌・防黴剤と比較して著しく優れた防菌・
防黴効果を奏するということは、従来から使用されてい
るパルプなどを用いた一般のウエットティッシュでは認
知されておらず、本発明者の行った実験によっても通常
のウエットティッシュにおいて、安息香酸ナトリウム、
乳酸ナトリウムおよびフェノキシエタノールからなる防
菌・防黴剤が、他の防菌・防黴剤よりも著しく優れてい
るとの知見は得られていない。
ム、乳酸ナトリウムおよびフェノキシエタノールからな
る防菌・防黴剤の示す防菌・防黴効果は、対象物が カ
チオン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物
から形成された繊維を有する不織布を用いたウエットテ
ィッシュにおいて特異的に奏される効果である。
重量%、ポリアクリル酸ナトリウム25重量%、カチオ
ン化セルロース25重量%とした以外は実施例1と同様
に物性を測定した。結果を表1に示す。なお、この不織
布は実施例1と同様に、蒸留水中では2分後に水解性を
示した。
にしてAspergillus niger を培養したところ、実施例1
と同様にAspergillus niger は増殖しなかった。
4gを、各葉が互いに重なり合うように折り畳んで、ア
ルミニウム蒸着層を有するプラスチック性のラミネート
フィルムで形成された水不透過性包装袋に収容した。こ
の収容袋内に、実施例1で使用した薬液を218g入
れ、収容袋の解放口をヒートシールして包装ウエットテ
ィッシュを製造した。
リウムとして0.10重量部) フェノキシエタノール・・・・・0.70重量部 クエン酸1水和物・・・・・・・・・0.39重量部 クエン酸ナトリウム・・・・・・・0.20重量部 1,3-ブチレングリコール・・・・5.00重量部に 精製水・・・・・・・・・・・・・・・・・92.91重量部 を加えて全量を100重量部とした。
面には、収容されているウエットティッシュを取り出す
ための切り込みが形成されており、この切り込みは、切
り込みを覆うようにアクリル系接着剤でシール部材が貼
着されている。この包装ウエットティッシュを90日間
放置した後、シール部材を剥離撤去して硬質プラスチッ
クからなる容器に収容し、この容器に蓋をして、蓋体上
部の開口部から容器に包装袋ごと収容されているウエッ
トティッシュを一枚一枚取り出したところ、紙切れもな
く、全部の不織布を取り出すことができた。この不織布
は非常に風合いがよく、柔らかで絹のような肌触りを有
していた。
記実施例1に示したのと同程度の水解性を有していた。
これとは別に、上記と同様にして製造したウエットティ
ッシュからシール部材を剥離撤去して硬質プラスチック
からなる容器に収容し、この容器に蓋をして室温に放置
した。
容器から取り出し、包装袋を解体して黴あるいは雑菌繁
殖状況を調べたが、黴の発生は見られず、また、雑菌の
繁殖による変色などの変化は観察されなかった。
ュ用薬液の組成を以下にように変えた。 この薬液の組成は次の通りである。 安息香酸ナトリウム・・・・・・・0.60重量部 50%乳酸ナトリウム液・・・0.20重量部(乳酸ナト
リウムとして0.10重量部) フェノキシエタノール・・・・・0.70重量部 クエン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・適量 クエン酸3ナトリウム・・・・・0.20重量部 プロピレングリコール・・・・・5.00重量部に 精製水を加えて全量を100重量部とした。
は、クエン酸の量を調整することにより4.5〜4.2
に維持した。上記のウエットティッシュ用薬液を実施例
13と同様に水解性不織布に含浸させ、詰め替え用袋に
収容したこの包装ウエットティッシュを90日間放置し
た後、シール部材を剥離撤去して図11に示す形態の容
器に収容し、この容器に蓋をして、蓋体上部の開口部か
ら容器に包装袋ごと収容されているウエットティッシュ
を一枚一枚取り出したところ、紙切れもなく、全部の不
織布を取り出すことができた。この不織布は非常に風合
いがよく、柔らかで絹のような肌触りを有していた。
記実施例1に示したのと同程度の水解性を有していた。
これとは別に、上記と同様にして製造したウエットティ
ッシュからシール部材を剥離撤去して図11に示す形態
の容器に収容し、この容器に蓋をして室温に放置した。
図11に示す形態の容器から取り出し、包装袋を解体し
て黴あるいは雑菌繁殖状況を調べたが、黴の発生は見ら
れず、また、雑菌の繁殖による変色などの変化は観察さ
れなかった。
ュ用薬液の組成を以下にように変えた。この薬液の組成
は次の通りである。 安息香酸ナトリウム・・・・・・・0.60重量部 乳酸ナトリウム・・・・・・・・・・・0.125重量部(カキ抽
出液に50%の量で含有) フェノキシエタノール・・・・・0.70重量部 クエン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・適量 クエン酸3ナトリウム・・・・・0.20重量部 濃グリセリン・・・・・・・・・・・・・3.00重量部 カキ抽出液・・・・・・・・・・・・・・・0.5重量部に 精製水を加えて全量を100重量部とした。
量を調整することにより4.5〜4.2に維持した。
13と同様に水解性不織布に含浸させ、水不透過性の包
装袋に収容したこの包装ウエットティッシュを90日間
放置した後、シール部材を剥離して包装袋に長さ4cm、
幅2cmの開口部を形成して開口部を形成し、この包装袋
から収容されているウエットティッシュを一枚一枚取り
出したところ、紙切れもなく、全部の不織布を取り出す
ことができた。この不織布は非常に風合いがよく、柔ら
かで絹のような肌触りを有していた。また、ほのかに植
物エキス臭がして非常に使いごこちがよかった。
記実施例1に示したのと同程度の水解性を有していた。
これとは別に、上記と同様にして製造したウエットティ
ッシュからシール部材を剥離して開口部を形成した
後、、この包装袋にシール部材を再度付着させて室温に
放置した。
包装袋から取り出し、包装袋を解体して黴あるいは雑菌
繁殖状況を調べたが、黴の発生は見られず、また、雑菌
の繁殖による変色などの変化は観察されなかった。ま
た、こうして得られたデオドラント性を有するデリケー
トウエットティッシュを用いて、身体の粘膜部分を清拭
したが、刺激などはなく、配合した植物エキスによる体
臭防止効果があった。
ュを実施例13と同様に据え置き型容器の詰め替え用に
包装して、防菌・防黴性を調べたが、黴の発生は見られ
ず、また、雑菌の繁殖による変色などの変化は観察され
なかった。
す説明図であり、蓋部(a)、包装ウエットティッシュ
(b)および容器本体(c)を示す。
例を示す断面図である。
シュを示す説明図である。
る。
る。
る。
ある。
の他の具体例を示す斜視図である。
る。
面図である。
剤を含浸した詰め替え様包装ウエットティッシュを収容
するための容器の他の態様を示す分解斜視図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 水解性不織布に含浸させてウエットティ
ッシュを形成する薬液であって、該薬液が、安息香酸ナ
トリウムと、乳酸ナトリウムおよび/またはフェノキシ
エタノールとを水性媒体に溶解してなることを特徴とす
るウエットティッシュ用薬液。 - 【請求項2】 上記水解性不織布が、カチオン性樹脂と
アニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成された
繊維を有する水解性の不織布であって、該水解性不織布
に含浸させる薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナト
リウムおよび/またはフェノキシエタノールとを水性媒
体に溶解してなることを特徴とする請求項第1項記載の
ウエットティッシュ用薬液。 - 【請求項3】 上記薬液100重量部中に、安息香酸ナ
トリウムが0.1〜2.0重量%、乳酸ナトリウムが
0.05〜5.0重量%、フェノキシエタノールが0.
1〜5.0重量%の量で含有されていることを特徴とす
る請求項第1項または第2項記載のウエットティッシュ
用薬液。 - 【請求項4】 上記薬液中に乳酸ナトリウムを乳酸ナト
リウムの溶液として配合して該薬液100重量部中にお
ける乳酸ナトリウムの量を0.025〜2.5重量%の
範囲内に調整することを特徴とする請求項第1項乃至第
第3項のいずれかの項記載のウエットティッシュ用薬
液。 - 【請求項5】 上記ウエットティッシュ用薬液のpH値
が3.0〜5.0の範囲内にあることを特徴とする請求
項第1項記載のウエットティッシュ用液剤。 - 【請求項6】 上記ウエットティッシュ用薬液が、水解
性不織布に含浸させてウエットティッシュを形成する薬
液であって、該薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナ
トリウムおよび/またはフェノキシエタノールと、植物
エキスとを水性媒体に溶解したデオドラント性を有する
液剤であることを特徴とする請求項第1項ウエットティ
ッシュ用薬液。 - 【請求項7】 上記水解性不織布が、カチオン性樹脂と
アニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形成された
繊維を有する水解性の不織布であって、該水解性不織布
に含浸させる薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナト
リウムおよび/またはフェノキシエタノールと、植物エ
キスとを水性媒体に溶解したデオドラント性を有する液
剤であることを特徴とする請求項第6項記載のウエット
ティッシュ用薬液。 - 【請求項8】 上記薬液100重量部中に、安息香酸ナ
トリウムが0.1〜2.0重量%、乳酸ナトリウムが
0.05〜5.0重量%、フェノキシエタノールが0.
1〜5.0重量%、植物エキスが0.01〜5重量%の
量で含有されていることを特徴とする請求項第6項記載
のウエットティッシュ用薬液。 - 【請求項9】 上記不織布が、20〜98重量%の再生
セルロースと1〜79重量%のカチオン性樹脂と1〜7
9重量%のアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から
形成された繊維から形成されていることを特徴とする請
求項第1項または第6項記載のウエットティッシュ用薬
液。 - 【請求項10】 上記不織布が、20〜98重量%の再
生セルロースと1〜79重量%カチオン性樹脂と1〜7
9重量%アニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物から形
成された繊維、および非水解性短繊維から構成されてい
ることを特徴とする請求項第1項または第6項記載のウ
エットティッシュ用薬液。 - 【請求項11】 上記非水解性短繊維が、平均繊維長8
0mm未満の再生セルロース繊維であることを特徴とする
請求項第10項記載のウエットティッシュ用薬液。 - 【請求項12】 上記再生セルロースが、ビスコースレ
ーヨン、ポリノジックレーヨン、キュプラまたは鹸化ア
セテートであることを特徴とする請求項第9項記載のウ
エットティシュ用薬液。 - 【請求項13】 上記カチオン性樹脂が、カチオン化セ
ルロース、カチオン化デンプン、カチオン化グアーガ
ム、カチオン化デキストリンおよびポリ塩化ジメチルメ
チレンピペリジニウムよりなる群から選ばれる少なくと
も一種類の樹脂であることを特徴とする請求項第2項記
載のウエットティッシュ用薬液。 - 【請求項14】 上記アニオン性樹脂が、ポリアクリル
酸塩、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
デンプン、アルギン酸、キサンタンガムおよびポリメタ
クリル酸塩よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の
樹脂であることを特徴とする第2項記載のウエットティ
ッシュ用薬液。 - 【請求項15】 上記不織布が、水解性を有することを
特徴とする請求項第1項または第6項記載のウエットテ
ィッシュ用薬液。 - 【請求項16】 上記植物エキスが、ブドウ葉エキス、
アセンヤクエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、
アルニカエキス、アロエ液汁末、アロエエキス、イチョ
ウエキス、イラクサエキス、カワラヨモギエキス、ウイ
キョウエキス、ウコンエキス、ゼニアオイエキス、エイ
ジツエキス、ヒキオコシエキス、オウゴンエキス、オウ
バクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキ
ス、海藻エキス、ヨモギエキス、カキ抽出液、カモミラ
エキス、カンゾウ抽出液、キキョウ抽出液、キクカ抽出
液、キナエキス、キューカンバーエキス、キョウニンエ
キス、スイカズラエキス、クララエキス、クマザサ抽出
液、ケイヒ抽出液、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコ
エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキ
ス、サフラン抽出液、サボンソウエキス、セージエキ
ス、サンザシエキス、クチナシエキス、サンショウエキ
ス、シイタケエキス、ジオウエキス、シソエキス、シャ
クヤクエキス、ドクダミエキス、ワレモコウエキス、シ
ョウブ根エキス、ショテイシ抽出液、シラカバエキス、
加水分解コンキオリン液、スギナエキス、セイヨウキズ
タエキス、セイヨウネズエキス、セイヨウノコギリソウ
エキス、セイヨウヤドリギ抽出液、センキュウエキス、
センブリエキス、クワエキス、タイソウエキス、タイム
エキス、チャ抽出液、チョウジエキス、チンピエキス、
トウキンセンカエキス、トウキエキス、トウニンエキ
ス、トウヒエキス、トマトエキス、ニクズク抽出液、ニ
ワトコ抽出液、ニンジンエキス、スイカズラエキス、ノ
バラエキス、パセリエキス、ハマメリス抽出液、ビャク
シ抽出液、ビワ葉エキス、フキタンポポエキス、ブクリ
ョウエキス、プルーンエキス、ヘチマエキス、ベニバナ
エキス、セイヨウハッカエキス、ホップエキス、マロニ
エエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモ葉エ
キス、ヤグルマギクエキス、ユキノシタエキス、ユズ抽
出液、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ラベンダーエキ
ス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レイ
シエキス、ローズマリーエキス、ローズ水およびローレ
ル抽出液よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の植
物エキスであることを特徴とする請求項第6項記載のウ
エットティッシュ用液剤。 - 【請求項17】 不織布と、該不織布に含浸されたウエ
ットティッシュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納さ
れた包装ウエットティッシュであって、該不織布が水解
性を有する繊維から形成されており、かつ該ウエットテ
ィッシュ用薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリ
ウムおよび/またはフェノキシエタノールとを水性媒体
に溶解してなることを特徴とする包装ウエットティッシ
ュ。 - 【請求項18】不織布と、該不織布に含浸されたウエッ
トティッシュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納され
た包装ウエットティッシュであって、該不織布が水解性
を有する繊維から形成されており、かつ該ウエットティ
ッシュ用薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナトリウ
ムおよび/またはフェノキシエタノールと、植物エキス
とを水性媒体に溶解してなることを特徴とする包装ウエ
ットティッシュ。 - 【請求項19】 不織布と、該不織布に含浸されたウエ
ットティッシュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納さ
れた包装ウエットティッシュであって、該不織布がカチ
オン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物か
ら形成された繊維から形成されており、かつ該ウエット
ティッシュ用薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナト
リウムおよび/またはフェノキシエタノールとを水性媒
体に溶解してなることを特徴とする包装ウエットティッ
シュ。 - 【請求項20】 不織布と、該不織布に含浸されたウエ
ットティッシュ用薬液とが、水不透過性包装袋に収納さ
れた包装ウエットティッシュであって、該不織布がカチ
オン性樹脂とアニオン性樹脂とを含有する樹脂組成物か
ら形成された繊維から形成されており、かつ該ウエット
ティッシュ用薬液が、安息香酸ナトリウムと、乳酸ナト
リウムおよび/またはフェノキシエタノールと、植物エ
キスとを水性媒体に溶解してなることを特徴とする包装
ウエットティッシュ。
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