JP2002003306A - 防腐抗菌性が改善された水性組成物 - Google Patents

防腐抗菌性が改善された水性組成物

Info

Publication number
JP2002003306A
JP2002003306A JP2000186698A JP2000186698A JP2002003306A JP 2002003306 A JP2002003306 A JP 2002003306A JP 2000186698 A JP2000186698 A JP 2000186698A JP 2000186698 A JP2000186698 A JP 2000186698A JP 2002003306 A JP2002003306 A JP 2002003306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous composition
lactate
lactic acid
phenoxyethanol
antiseptic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000186698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4597318B2 (ja
Inventor
Takeshi Kaku
来 健 賀
Akira Okamoto
本 晃 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pigeon Corp filed Critical Pigeon Corp
Priority to JP2000186698A priority Critical patent/JP4597318B2/ja
Publication of JP2002003306A publication Critical patent/JP2002003306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597318B2 publication Critical patent/JP4597318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は、水性媒体中に、少なくとも、
フェノキシエタノールと、乳酸および/または乳酸塩と
が溶解もしくは分散されているが、L-乳酸およびL-乳
酸塩の含有量よりも多い防腐抗菌性が改善された水性組
成物である。 【効果】 本発明の水性組成物は、フェノキシエタノー
ルとD体をリッチである乳酸および/または乳酸塩との
組み合わせにより、フェノキシエタノールを単独で用い
た場合よりも優れた防腐抗菌性を示し、さらに、DL-
乳酸あるいはDL-乳酸塩と併用した場合、あるいはL
体がリッチな乳酸あるいは乳酸塩を併用した場合よりも
優れた防腐抗菌性を示す。さらに、本発明の水性組成物
を構成するフェノキシエタノール、乳酸あるいは乳酸塩
は、皮膚に対する刺激性も著しく低く、乳幼児、老人、
皮膚疾患患者のように皮膚の抵抗力の低い人に使用した
としても安全である。また、本発明の水性組成物には、
環境ホルモンとなり得る成分は配合されていないので、
長期間使用した場合における安全性も著しく高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、防腐抗菌性が改善された
水性組成物に関する。さらに詳しくは本発明は、フェノ
キシエタノールと、乳酸および/または乳酸塩とを含有
し、安全性が高く、しかも防腐抗菌性が向上した水性組
成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】化粧品、洗浄剤には、一般に、微
生物を殺滅すると共にその増殖を阻止して化粧品の変質
を防ぎ、化粧品の品質低下を防止するために防腐抗菌剤
が添加されている。こうした化粧品、洗浄剤に配合され
る防腐抗菌剤は、人体に対する刺激性、毒性などが低
く、防腐性、防菌性が高いことが好ましい。特に乳幼
児、老人など皮膚抵抗の低い人が使用する化粧品あるい
は洗浄剤においてはこうした特性が特に重要になる。
【0003】しかしながら、抗菌性などの特性と皮膚に
対する刺激性とは時として相反する特性であり、単独の
防腐防菌剤で両者を満足するものは少ない。特に最近で
は、皮膚に対する刺激性などの他に、防腐抗菌剤には環
境ホルモンとして作用するものがあるとの指摘があり、
防腐抗菌剤の選定にあたっては、こうした点にも注意す
る必要がある。
【0004】従来、化粧品などに使用される防腐抗菌剤
としては、フェノール類、酸類、アミド類、4級アンモ
ニウム化合物類、両イオン性界面活性剤など種々の防腐
抗菌剤が知られている。例えばフェノール系の防腐抗菌
剤であるパラオキシ安息香酸エステルは、パラベン類と
称されて広く使用されているが、パラベン類には、接触
した皮膚の感作性があることがたびたび報告されてい
る。また、パラベン類は、環境ホルモンとして機能する
との疑念があると指摘されていることから、防腐抗菌剤
として使用しにくくなっている。
【0005】パラベン類と同様のフェノール系の防腐抗
菌剤として、フェノキシエタノールがあり、このフェノ
キシエタノールは、環境ホルモンとはなり得ず、しかも
パラベン類と比較すると皮膚に対する刺激性も低い。し
かしながら、このフェノキシエタノールは微生物に対す
る抗菌スペクトル活性が狭く、単独で使用したのでは充
分な防腐抗菌性が発現しない。このためフェノキシエタ
ノールは、他の防腐抗菌剤と共に使用されているのが実
情である。例えば、パラベンの一部をフェノキシエタノ
ールで代替して、パラベン類の有する刺激性あるいは毒
性をフェノキシエタノールを用いることにより低減する
ために使用されている。このようにフェノキシエタノー
ルの抗菌スペクトル活性が狭いことから、フェノキシエ
タノールよりも抗菌スペクトル活性の広いパラベンのよ
うな主たる防腐抗菌剤を使用し、この主たる防腐抗菌剤
の有する刺激性などを低減し、防腐抗菌性を維持するた
めに、この主たる防腐抗菌剤の一部をフェノキシエタノ
ールで代替するように使用されていた。
【0006】しかしながら、化粧料、洗浄剤など人体に
直接使用する水性液剤の防腐防菌剤に関しては、従来か
ら検討されていた刺激性あるいは毒性の外に、環境ホル
モンという新たな安全基準を考慮する必要がある。環境
ホルモンに関する詳細事項は明らかになっておらず、ま
た環境ホルモンが該当化合物の蓄積によるものであると
するならば、環境ホルモンに該当するという疑惑が生じ
ている化合物を使用することは実質的にできない。
【0007】このように多くの場合、防腐抗菌性能と刺
激性など人体に対する影響とは相反する特性であり、特
に環境ホルモンという新たな要素を勘案して人体に対す
る影響を考慮しなければならなくなってきている昨今の
状況では、化粧品、洗浄剤などの水性溶液の防腐防菌剤
の選定が非常に難しくなってきている。
【0008】
【発明の目的】本発明は、安全性が高く、かつ防腐防菌
性の向上した水性組成物を提供することを目的としてい
る。さらに詳しくは本発明は、乳液および化粧液などの
化粧料、洗浄剤、ウエットティッシュ用の薬液のように
皮膚に直接使用する水性溶液として用いる防腐抗菌性を
有する水性組成物であって、環境ホルモンを含めて人体
に対する影響が少なく、しかも防腐抗菌性能がよい水性
組成物を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明は、水性媒体中に、少なくとも、
フェノキシエタノールと、乳酸および/または乳酸塩と
が溶解もしくは分散されている水性組成物であって、該
水性組成物中におけるD-乳酸およびD-乳酸塩の含有量
が、L-乳酸およびL-乳酸塩の含有量よりも多いことを
特徴とする防腐抗菌性が改善された水性組成物である。
【0010】本発明は、防腐抗菌剤として安全性の高い
フェノキシエタノールを使用した水性組成物において、
D-乳酸あるいはD-乳酸塩を配合することにより、フェ
ノキシエタノールの抗菌スペクトル活性が向上するとの
知見に基づいてなされたものである。即ち、フェノキシ
エタノールは、抗菌スペクトル活性が狭く、化粧料、洗
浄剤、ウエットティッシュ用の薬液の防腐抗菌剤として
は単独では充分な防腐抗菌性を発現させることが困難で
あることから、フェノキシエタノールを使用する場合に
は、このフェノキシエタノールよりも防腐抗菌性の高い
防腐抗菌剤と組み合わせて使用されている。また、本発
明で使用する乳酸あるいは乳酸塩は、化粧料などに主と
して保湿剤などとして配合されている成分である。この
乳酸および乳酸塩には、光学異性体であるD体およびL
体があることが知られているが、工業的に製造され化粧
品などに配合される乳酸あるいは乳酸塩は、一般に、D
L体であり、光学活性を有していない。しかも、こうし
た乳酸あるいは乳酸塩は、化粧料などに保湿剤あるいは
pH調整剤として配合されることはあるが、こうした乳
酸あるいは乳酸塩が防腐抗菌性能に影響を及ぼすことは
知られていない。
【0011】
【発明の具体的説明】次の本発明の水性組成物について
具体的に説明する。本発明の抗菌組成物は、水性媒体中
に次式[I]で表されるフェノキシエタノールと、D-乳
酸あるいはD-乳酸塩とを含有する。
【0012】
【化1】
【0013】このフェノキシエタノールが防腐抗菌性を
有することおよび人体に対する刺激性などが低いことが
知られており、従来も水性溶液の防腐抗菌剤として使用
されている。しかしながら、このフェノキシエタノール
は、抗菌スペクトル活性が狭いことから、パラベン類な
どのように、このフェノキシエタノールよりも防腐抗菌
性が高い防腐抗菌剤と共に使用され、パラベン類のよう
な抗菌スペクトル活性の広い防腐抗菌剤の有する防腐抗
菌性を維持しながらその使用量を低減して刺激性などを
低減するために使用されることが多い。
【0014】本発明で上記フェノキシエタノールと共に
水性組成物を構成する乳酸あるいは乳酸塩は、例えば次
式[II]で表される。
【0015】
【化2】
【0016】なお、上記式[II]では乳酸塩の例として、
乳酸ナトリウムが示されているが、本発明では乳酸塩の
例としては、乳酸ナトリウムのほかに、カリウム、リチ
ウム、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、
炭酸水素塩、アンモニウム塩、アミノ酸、ペプチド、ポ
リペプチド、タンパク質、塩基性アミノ酸(例:リジ
ン、アルギニン、ヒスチジンなど)などの有機窒素塩、
および、レシチン、ホスファチジルセリンなどの両性塩
を与える化合物との塩を挙げることができる。特に本発
明では乳酸ナトリウムが好ましい。
【0017】上記の乳酸あるいは乳酸塩には、D体、L
体およびDL体があり、工業的に一般に製造され、使用
されているのはDL体である。このDL体中にはD体と
L体とが50:50の比率で含有されており、従って、
このDL体は光学活性を有していない。有機酸あるいは
有機酸塩はある程度の抗菌または静菌作用を有すること
は知られているが有機酸単独で化粧水、乳液、洗浄剤あ
るいはウエットティッシュ用薬液のように溶媒である水
に対する有機成分が比較的少ない組成物に長期間にわた
って防腐抗菌性を維持するほどの抗菌作用あるいは静菌
性があるとは考えられていなかった。さらに、こうした
乳酸あるいは乳酸塩のように光学活性を有する有機酸の
鏡像異性体あるいはラセミ混合物の間において、フェノ
ール系抗菌剤であるフェノキシエタノールの防腐抗菌性
を改善するとの静菌作用の差異も認識されていない。
【0018】本発明において、フェノキシエタノールと
共同して防腐抗菌性を向上させるのはD-乳酸および/
またはD-乳酸塩である。即ち、例えば、フェノキシエ
タノールが溶解されている水溶液に、それぞれ、D-乳
酸ナトリウム、DL-乳酸ナトリウム、L-乳酸ナトリウ
ムを配合して、大腸菌、ブドウ球菌などの細菌類、ある
いは、カンジダ菌、黒かびなどの真菌類を加えて培養す
ると、フェノキシエタノールとD-乳酸ナトリウムを配
合した組成物における菌あるいは黴の増殖が最も少な
い。また、D-乳酸ナトリウムとL-乳酸ナトリウムの両
者が含有される場合には、D-乳酸ナトリウムの含有率
をL-乳酸ナトリウムの含有率より高くすることによ
り、DL体を用いた場合よりも菌あるいは黴の増殖が抑
制される。なお、D-乳酸についても同等の作用効果を
確認した。
【0019】従って、本発明の水性組成物に含まれる乳
酸および乳酸塩の合計量100重量部中には、D-乳酸
あるいはD-乳酸塩が、L-乳酸あるいはL−乳酸塩より
も多量に含有されている。本発明の水性組成物(100
重量部)中において、フェノキシエタノールは、通常は
0.01〜5.00重量部、好ましくは0.1〜1.0
重量部の量で含有されている。また、乳酸および乳酸塩
は本発明の水性組成物(100重量部)中に、通常は
0.01〜20.00重量部、好ましくは0.1〜5重
量部の量で含有されている。フェノキシエタノールを上
記範囲を大きく逸脱して多いと皮膚に対する刺激性が高
くなり、また少なすぎると充分な防腐抗菌性が発現しな
い。そして、この水性組成物中に含有される乳酸および
乳酸塩の合計重量中(100重量部)中にD-乳酸およ
びD-乳酸塩が、50重量部を超え100重量部以下、
好ましくは60〜100重量部、特に好ましくは70〜
100重量部の量で含有されている。このようにD-乳
酸およびD-乳酸塩の含有率をL体の含有率よりも高く
することにより、フェノキシエタノールと共同して本発
明の水性組成物の防腐抗菌性能が向上する。なお、特開
平7-258077号公報には、D-乳酸をほとんど含まない乳
酸の塩が皮膚に対して吸収性が良いことが記載されてお
り、皮膚に対する吸収性はL体がD体よりも良いと記載
されているが、本発明ではこれと逆に、フェノキシエタ
ノールと乳酸とを併用して防腐抗菌性を発現させる際に
は、D-乳酸あるいはD-乳酸塩をリッチにすることによ
り、水性組成物の防腐抗菌性が向上する。
【0020】そして、本発明の水性組成物(100重量
部)において、フェノキシエタノールと、乳酸および乳
酸塩との合計の含有率は、通常は0.1〜30重量部、
好ましくは1.0〜5.0重量部である。また、フェノ
キシエタノールと、乳酸および乳酸塩とは、通常は1:
30〜10:1の重量比、好ましくは1:5〜2:1の
重量比で用いられる。本発明の水性組成物は、上記のよ
うにフェノキシエタノールを含有すると共に、D-乳酸
およびD-乳酸塩がL-乳酸およびL-乳酸塩よりも高い
含有率で含有されているが、この水性組成物のpH値が
通常は3.5〜10.0、好ましくは4.5〜6.5の
弱酸性にあることが好ましい。このように水性組成物の
pH値を弱酸性にすることにより、防腐抗菌性が向上す
ると共に、皮膚に対するこの水性組成物の刺激性がより
低くなり、例えば乳液、化粧水、ウエットティッシュ用
薬液、シャンプー、ボディーシャンプーとした場合に、
良好な使用感が発現する。こうしたpH値の調整には、
有機酸と有機酸塩とを組み合わせて使用して緩衝剤とす
ることもできる。例えば、クエン酸とクエン酸塩、コハ
ク酸とコハク酸塩などの有機酸を用いることができる。
また、本発明で抗菌剤として使用される乳酸ナトリウム
と乳酸とを組み合わせて所定の弱酸性となるように緩衝
作用を発現させることもできる。
【0021】本発明の水性組成物は、フェノキシエタノ
ールと、D体がリッチの乳酸および/または乳酸塩とを
精製水に投入して常法に従って溶解あるいは分散させる
ことにより調製することができる。本発明の水性組成物
は、上記のようにフェノキシエタノールと、D体リッチ
の乳酸および/または乳酸塩とを含有し、さらに必要に
よりpH調整剤を含有するものであるが、この水性組成
物にさらにイソステアリン酸グリセリルを配合すること
によりこの水性組成物の防腐抗菌性はさらに向上する。
ここでイソステアリン酸グリセリルは、水性組成物10
0重量部中に、通常は0.01〜5.00重量部、好ま
しくは0.1〜2.0重量部の範囲内の量で配合され
る。
【0022】本発明の水性組成物において、フェノキシ
エタノール、D体リッチな乳酸あるいは乳酸塩、さらに
必要により配合されるイソステアリン酸グリセリルによ
って防腐抗菌性が向上する理由の詳細については不明で
あるが、例えば細胞膜形成に関与するペプチドグルカン
などの成分の合成がD-乳酸あるいはD-乳酸塩とフェノ
キシエタノールとによって阻害される確率が、生体成分
であるL体を用いた場合よりも高くなることなどが、そ
の一因として考えられる。
【0023】本発明の水性組成物は、カンジダ菌などの
酵母;真菌、黄色ブドウ球菌などのグラム陽性菌;大腸
菌、緑膿菌などのグラム陰性菌などに対して有効であ
り、本発明の水性組成物は、広い抗菌スペクトル活性を
有する。また、本発明の水性組成物を形成するフェノキ
シエタノール、乳酸、乳酸塩、さらに必要によりイソス
テアリン酸グリセリルは、いずれも皮膚刺激が少なく、
またこれらの成分は環境ホルモンとはならないので、安
全性が高い。
【0024】なお、本発明ではフェノキシエタノール、
乳酸および/または乳酸塩に加えて安息香酸およびその
塩などの安全性の高い防腐抗菌剤を併用することができ
る。上記のように本発明の水性組成物は優れた防腐抗菌
性を有し、しかも皮膚に対する刺激、毒性が低く、化粧
水、乳液、洗浄剤、ウエットティッシュ用薬剤など人体
に直接使用される水性液の防腐抗菌性水性基剤として使
用することができる。
【0025】以下、本発明の水性組成物を防腐抗菌性の
水性基剤として使用する例を示す。本発明の水性組成物
は、化粧水の水性基剤として使用することができる。即
ち、本発明の水性組成物に化粧水形成成分を配合するこ
とにより防腐抗菌性がよく、刺激性の少ない化粧水を得
ることができる。化粧水には皮膚の柔軟・保湿を目的と
した柔軟性化粧水、皮膚の過剰な油分の分泌を抑えて皮
膚をひきしめ整える収斂性化粧水などがあるが、本発明
の水性組成物はこれらの化粧水のいずれにも使用するこ
とができる。
【0026】このような化粧水には、エタノール、イソ
プロパノールなどのアルコール類;グリセリン、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、多価アルコー
ル、糖類、アミン類などの保湿成分;エステル油、高級
アルコールなどのエモリエント剤;ポリオキシエチレン
オレイルエーテルなどの可溶化剤;クリンスシード、ト
ラガントガム、ペクチン、アルギン酸塩、セルロース誘
導体、アクリル酸系ポリマー、ピーガム、ラボナイト、
ヒアルロン酸塩、コンドロイチン酸塩などの増粘剤;香
料;染料;緩衝剤;パラフェノールスルホン酸亜鉛、ビ
タミン、アミノ酸誘導体などの薬効成分などを本発明の
水性組成物100重量部に対して、通常は0.001〜
20重量部、好ましくは0.01〜5.0重量部の範囲
内の量で配合することができる。
【0027】また、本発明の水性組成物は、乳液形成成
分を配合することにより、防腐防菌性に優れ、刺激性の
少ない乳液を形成することができる。乳液には、エモリ
エントローション、モイスチャアローション、ミルキイ
ローション、ナリシングローション、マッサージローシ
ョン、マッサージクリーム、クレンジングローション、
クレンジングクリームなどがある。また、乳液にはO/
Wエマルジョン、W/Oエマルジョン、O/W〜W/O
エマルジョンなどがあり本発明の水性組成物はいずれの
乳液を調製する際の水性基剤として使用することができ
る。
【0028】このような乳液は、油性成分、保湿剤、乳
化剤、増粘剤、安定化剤などを用いて油性成分を水性基
剤に乳化することにより製造することができる。ここで
使用される油性成分の例としては、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン
酸、エルカ酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸ミ
リスチン酸、ラウリン酸、リシノール酸、パルミトレイ
ン酸、ミリストレイン酸、ベヘリン酸等の脂肪酸、流動
パラフィン、パラフィン、イソパラフィン、マイクロク
リスタリンワックス、ワセリン、セレシン、セタノー
ル、ラノリンアルコール、スクワラン、合成スクワラ
ン、スクワレン、ミツロウ、ラノリン、ポリエチレン、
α-オレフィンオリゴマー、ポリブテン、セラミド類な
どを挙げることができる。
【0029】また、乳化剤としては、ポリオキシエチレ
ンエーテル型ノニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレ
ン多価アルコール脂肪酸エステル型ノニオン系界面活性
剤、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル型ノニオン系界
面活性剤、多価アルコール脂肪酸エステル型ノニオン系
界面活性剤、多価アルコールアルキルエーテル型プロピ
レングリコールモノ脂肪酸エステル型ノニオン系界面活
性剤およびアルキルジアルキルアミンオキシド系型ノニ
オン系界面活性剤などのノニオン界面活性剤、アルキル
エーテルカルボン酸型アニオン系界面活性剤、N-アシル
有機酸塩型アニオン系界面活性剤、スルホン酸塩型アニ
オン系界面活性剤、硫酸塩型アニオン系界面活性剤およ
びリン酸塩型アニオン系界面活性剤、脂肪族アミン塩型
カチオン系界面活性剤およびその4級アンモニウム塩型
カチオン系界面活性剤、グリシン型両性界面活性剤、ア
ミノプロピオン酸型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイ
ン型両性界面活性剤およびスルホベタイン型両性界面活
性剤などを挙げることができる。
【0030】具体例としては、ポリオキシエチレン(10)
アルキル(C12,13)エーテル、ポリオキシエチレン(1〜2
0)ポリオキシプロピレン(1〜8)セチルエーテル、モノラ
ウリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリ
オキシエチレン(20)ソルビタン、ポリオキシエチレンヒ
マシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノラウリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビット、親油型モノステア
リン酸グリセリン、モノラウリン酸ソルビタン、イソパ
ルミチン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ポリ(6)
グリセリル、ショ糖脂肪酸エステル、ヤシ油アルキルジ
メチルアミンオキシド、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル酢酸、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸
ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ステア
ロイルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルア
ラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウ
ム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク
酸ジオクチルナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレン(POE3モル付加)ラウリルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレン(POE4モル付加)ラウリ
ルエーテルリン酸ナトリウム、ステアリン酸ジエチルア
ミノエチルアミド、エチル硫酸ラウリン脂肪酸アミノプ
ロピルエチルジメチルアンモニウム、臭化アルキルイソ
キノリウム、2-アルキル-N-カボキシメチル-N-ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノプ
ロピオン酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどを挙げ
ることができる。これらの界面活性剤は単独であるいは
組み合わせて使用することができる。
【0031】こうした乳液には、保湿剤、香料、増粘
剤、消炎剤、美白剤、紫外線吸収剤、シワ取り成分など
を配合することができる。また、本発明の水性組成物に
洗浄剤形成成分を配合することにより、シャンプー、ボ
ディーシャンプー、ハンドソープなどの洗浄剤を製造す
ることができる。こうした洗浄剤は、本発明の水性組成
物に、陰イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、
非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤などの界
面活性剤、増泡剤、増粘剤、ハイドロトローブ、乳濁
剤、コンディショニング剤、ふけとめ剤、香料、染料、
保湿剤、沢出剤、毛髪活性成分など、洗浄剤の用途に併
せて適宜選択して使用することができる。
【0032】本発明の水性組成物は、上記の用途に限ら
ず、その他の化粧料、特に防腐性が必要となる各種のク
リーム類(例えば、エモリエントクリーム、クレンジン
グクリーム、シェービングクリーム、漂白クリーム、日
焼け止めクリームなど)、乳液および全身洗浄剤などの
エマルジョンなどの水性基剤として好適に使用すること
ができる。これらは、微生物の栄養源となる有機物を含
み、この有機物が微生物の増殖に必要な水中に溶解もし
くは分散しており、非常に微生物による汚染を受けやす
い。本発明の水性組成物は、上記のような化粧料の外
に、保湿させた紙製品または紙と同等の材質の製品、保
湿させた布製品もしくは不繊布製品を形成するための水
性薬液として使用することができる。
【0033】例えば、本発明の水性組成物を用いてウエ
ットティッシュ用薬液を形成することができる。ウエッ
トティッシュ用薬剤は、本発明の水性組成物に、エタノ
ール、イソプロパノールなどのアルコール類、グリセリ
ン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、多
価アルコール、糖類、アミン類などの保湿成分;エステ
ル油、高級アルコールなどのエモリエント剤などを本発
明の水性組成物100重量部に対して、通常は0.01
〜20重量部、好ましくは0.1〜5.0重量部の範囲
内の量で配合することができる。これらの衛生用品にお
いて、製品の品質保持と使用中の衛生上の観点からカビ
の繁殖や雑菌の増殖を、使用前そして使用中も抑える必
要があり、本発明の水性組成物は、こうした衛生材料に
含有される水性成分の基剤として好適に使用することが
できる。また、本発明の水性組成物中に含有される乳酸
あるいは乳酸塩は保湿性も有することから、こうした衛
生用品を使用した後の皮膚の乾燥などを防止するとの利
点もある。本発明の水性塗料を含浸させた紙製品、また
は紙と同等の材質を使用した製品の例としては、ウェッ
トティッシュ、クレンジングティッシュ、使い捨てお絞
り、お尻ナプキン(ベビー用品)などの衛生用品のほか
に、台所・トイレ掃除用の濡れティッシュ、フローリン
グ掃除用のウェットローラーなどを挙げることができ
る。このように本発明の水性組成物を使用することによ
り、良好な防腐抗菌性を有する化粧液、乳液、洗浄剤、
衛生用品などを調製することができる。しかも、防腐抗
菌剤として、非常に安全性が高く、環境ホルモンともな
りえないフェノキシエタノール、および、D体リッチの
乳酸あるいな乳酸塩を使用しているので、人体に対して
も安全であり、また、皮膚に対する刺激性などのほとん
どない。従って、本発明の水性組成物は、成人用の化粧
料などを製造する際の水性基剤として使用することがで
きるのは勿論、皮膚の抵抗力の低い乳幼児、老人、皮膚
疾患の患者などに使用する液剤の水性基剤として特に好
ましく使用することができる。
【0034】また、本発明の水性組成物は、上記以外
に、歯磨き、含嗽剤、軟膏剤、点眼剤、コンタクトレン
ズ用液、点鼻点耳剤などの防腐殺菌剤あるいはこれらの
水性基剤として使用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の水性組成物は、フェノキシエタ
ノールと乳酸および/または乳酸ナトリウムとを含有し
ており、しかもこの水性組成物中における乳酸および乳
酸ナトリウムの総量中にD体がL体よりも多く含有され
ている。この系において、乳酸あるいは乳酸ナトリウム
のD体は、L体よりも優れた防腐抗菌性を示し、さら
に、D体は、乳酸あるいは乳酸ナトリウムとして一般に
使用されているDL体よりも高い防腐抗菌性を示す。乳
酸および乳酸ナトリウムは、化粧品原料基準に掲載され
ている成分であるが、防腐抗菌性成分としてフェノキシ
エタノールと組み合わせ、しかも乳酸、乳酸ナトリウム
のD体をL体よりも高い含有率で配合することにより、
DL体を用いた場合のよりも優れた防腐抗菌性が向上す
ることは知られていない。また、このフェノキシエタノ
ールとD体を多く含有する乳酸および/または乳酸ナト
リウムとを組み合わせた系における防腐抗菌性は、イソ
ステアリン酸グリセリルを併用することによりさらに向
上する。本発明の水性組成物に、化粧水形成成分、乳液
形成成分、ウエットティッシュ用液剤形成成分、洗浄剤
形成成分を配合しても、上記フェノキシエタノールとD
体リッチな乳酸および/または乳酸ナトリウムによって
奏される防腐抗菌作用は損なわれることなく保持され
る。また、本発明の水性組成物中に含有されフェノキシ
エタノール、乳酸および乳酸ナトリウムは人体に対する
毒性および刺激性が著しく低いと共に、例えばパラベン
のように環境ホルモンとなる蓋然性がないことから、本
発明の水性組成物は化粧品、医薬品、洗浄剤など、人体
に使用する水性液剤の防腐抗菌組成物としての有用性が
高い。さらに、フェノキシエタノール、乳酸、乳酸ナト
リウムは、安定性が高く、これらの成分を含有する水性
組成物に他の成分、例えば、化粧水形成成分、乳液形成
成分、洗浄剤形成成分、ウエットティッシュ用薬液形成
成分などを配合しても、これらの成分と反応することが
なく、また、これらの成分を配合しても着色、変色、変
臭などが生ずることがない。また、乳酸および乳酸ナト
リウムは、皮膚に対する保湿性もあることから、本発明
の水性組成物を使用して調製された化粧料などは、保湿
性もよく、さらに、乳酸および乳酸ナトリウムは皮膚に
対して収斂作用も有することから、本発明の水性組成物
を使用して調製された化粧料などにこの収斂効果を賦与
することもできるとの利点もある。
【0036】
【実施例】以下、本発明の水性組成物について実施例を
示してさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施
例により限定されるものではない。
【0037】
【実施例1】フェノキシエタノール0.5gとD-乳酸
ナトリウムの50重量%水溶液5.0gとを精製水に溶
解した。この水溶液にpH調整剤としてクエン酸0.0
3gを加え、さらに精製水を加えて全体量100gの水
性組成物を得た。この水性組成物のpH値(25℃)
は、5.41であった。
【0038】この水性組成物を滅菌された複数の培養容
器に10ミリリットルづつ入れ、この容器には18〜2
4時間前に培養したカンジダ菌を含有する水溶液(生菌
数1.0×105個/ml)を0.1ミリリットル加え接
種した。さらに、別の培養容器に黄色ブドウ球菌を含有
する水溶液(生菌数4.4×106個/ml)を0.1ミ
リリットル加え接種した。
【0039】次いで、カンジダ菌が入った培養容器を2
5℃の恒温槽に、黄色ブドウ球菌が入った培養容器を3
7℃の恒温槽に入れ、48時間静置し培養した。その
後、これらの培養液をLP希釈液による段階希釈し、そ
れぞれ1mlを取り、寒天培地と混釈した後、カンジダ菌
を25℃、黄色ブドウ球を37℃にて培養した。24時
間後寒天培地に生育した菌のコロニを数え、水性組成物
液に生き残った菌数を換算し得た。
【0040】結果を表1に示す。
【0041】
【比較例1】上記実施例1において、D-乳酸ナトリウ
ムの代わりに、L-乳酸ナトリウム5.0gに代えた以
外は同様にして水性組成物を調製し、この水性組成物に
ついての防腐抗菌性を実施例1と同様にして調べた。結
果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】上記表1に記載した実施例1と比較例1と
の対比から、フェノキシエタノールと乳酸ナトリウムと
を含有する水性組成物において、D-乳酸ナトリウムと
L-乳酸ナトリウムとでは、フェノキシエタノールとD-
乳酸ナトリウムとを含有する水性組成物が明らかに防腐
抗菌性に優れている。
【0044】
【実施例2および比較例2】上記実施例1および比較例
1では、乳酸ナトリウムの50重量%水溶液の配合量が
5.0gであるが、この乳酸ナトリウムの50重量%水
溶液の配合量を2.0gにした水性組成物を調製して防
腐抗菌性を調べた。また、pH調整剤であるクエン酸
が、防腐抗菌性に及ぼす影響を排除するために、この実
施例4および比較例4では、クエン酸を添加していな
い。
【0045】即ち、実施例1において、フェノキシエタ
ノール0.5gとD-乳酸ナトリウムの50重量%水溶
液2.0gとを配合した水性組成物(実施例2)、およ
び、フェノキシエタノール0.5gとL-乳酸ナトリウ
ムの50重量%水溶液2.0gとを配合した水性組成物
(比較例2)を実施例1と同様の方法で調製して両者の
防腐抗菌性を同様にして比較した。
【0046】結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】上記表2に記載した実施例2と比較例2と
の対比においても同様に、フェノキシエタノールと乳酸
ナトリウムとを含有する水性組成物において、D-乳酸
ナトリウムとL-乳酸ナトリウムとでは、フェノキシエ
タノールとD-乳酸ナトリウムとを含有する水性組成物
が明らかに防腐抗菌性に優れている。また、pH調整剤
として添加されるクエン酸は、フェノキシエタノールと
乳酸ナトリウムとを含有する水性組成物において、D-
乳酸ナトリウムをリッチにした水性組成物が、L-乳酸
ナトリウムリッチの水性組成物よりも防腐抗菌性に優れ
るという傾向には影響を及ぼさないことがわかる。
【0049】
【実施例3】フェノキシエタノール0.5gとL-乳酸ナ
トリウムの50重量%水溶液0.5gとD-乳酸ナトリウ
ムの50重量%水溶液4.5gとを精製水に溶解した。
この水溶液にクエン酸0.03gを加え、さらに精製水
を加えて全体量100gの水性組成物を得た。
【0050】この水性組成物のpH値(25℃)は、
5.62であった。この水性組成物を滅菌された3組の
培養容器に10ミリリットルづつ入れ、第1組の培養容
器に18〜24時間前に培養したカンジダ菌を含有する
水溶液(生菌数1.0×105個/ml)0.1ミリリッ
トルを加え接種し、第2組の培養容器に18〜24時間
前に培養した大腸菌を含有する水溶液(生菌数5.6×
10 6個/ml)0.1ミリリットルを加え接種し、第3
組の培養容器に18〜24時間前に培養した黄色ブドウ
球菌を含有する水溶液(生菌数1.5×106個/ml)
0.1ミリリットルを加え接種した。
【0051】次いで、カンジダ菌が入った培養容器を2
5℃の恒温槽に、大腸菌と黄色ブドウ球菌が入った培養
容器を37℃の恒温槽に入れ、48時間静置し培養し
た。その後、これらの培養液をLP希釈液による段階希
釈し、それぞれ1mlを取り、寒天培地と混釈した後、カ
ンジダ菌を25℃、黄色ブドウ球を37℃にて培養し
た。24時間後寒天培地に生育した菌のコロニを数え、
水性組成物混釈液に生き残った菌数を換算し得た。
【0052】結果を表3に示す。
【0053】
【実施例4】実施例3において、L-乳酸ナトリウムの5
0重量%水溶液の量を1.5gとし、D-乳酸ナトリウム
の50重量%水溶液の量を3.5gとした以外は同様に
して水性組成物を調製し、この水性組成物を用いて同様
にしてカンジダ菌、大腸菌および黄色ブドウ球菌を増殖
させ、単位面積あたりの菌数を測定した。
【0054】結果を表3に示す。
【0055】
【比較例3】実施例3において、L-乳酸ナトリウムの5
0重量%水溶液の量を2.5gとし、D-乳酸ナトリウム
の50重量%水溶液の量を2.5gとした以外は同様に
して水性組成物を調製し、この水性組成物を用いて同様
にしてカンジダ菌および大腸菌を増殖させ、単位面積あ
たりの菌数を測定した。
【0056】結果を表3に示す。
【0057】
【比較例4】実施例3において、L-乳酸ナトリウムの5
0重量%水溶液の量を2.5gとし、D-乳酸ナトリウム
の50重量%水溶液の量を2.5gとした以外は同様に
して水性組成物を調製し、この水性組成物を用いて同様
にしてカンジダ菌および大腸菌を増殖させ、単位面積あ
たりの菌数を測定した。
【0058】結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】上記表3から、乳酸ナトリウム中における
D-乳酸ナトリウムの含有率が高くなるに従って、カン
ジダ菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌の増殖抑制効果が高く
なることがわかる。即ち、フェノキシエタノールと乳酸
ナトリウムとを含有する防腐抗菌性水性媒体では、乳酸
ナトリウムのD体とL体とでは防腐抗菌効果が異なり、
L体の含有率よりもD体の含有率の高い水性媒体が、よ
り高い防腐抗菌効果が発現することがわかる。
【0061】
【実施例5】上記実施例1〜3および比較例1〜3によ
り得られた結果に基づいて、フェノキシエタノールとD
-乳酸ナトリウムおよびL-乳酸ナトリウムとを用いて表
4に示す組成の化粧水を調製した。得られた化粧水につ
いて、実施例1と同様に培養容器に分取し、それぞれの
培養容器に黒カビ、カンジダ菌、黄色ブドウ球菌、大腸
菌と緑膿菌を加え接種した。なお、黒カビは1週間前に
前培養し、他の4菌は18〜24時間前に前培養したも
のを用いた。生菌数は全て1.0×105〜9.9×1
5個/mlになるように調製した。
【0062】黒カビとカンジダ菌が入った培養容器を2
5℃の恒温槽に、緑膿菌、大腸菌と黄色ブドウ球菌が入
った培養容器を37℃の恒温槽に入れ、黒カビは1週
間、ほかの菌は48時間静置し培養した。その後、これ
らの培養液をLP希釈液による段階希釈し、それぞれ1
mlを取り、寒天培地と混釈した後、カンジダ菌と黒カビ
を25℃、緑膿菌、大腸菌と黄色ブドウ球を37℃にて
培養した。24時間後寒天培地に生育した菌のコロニを
数え、生き残る菌数を換算し得た。生き残る菌数は初期
の生菌数に比べ、死滅率は100%の場合“AA”、9
9.5〜99.9%の場合‘A’、99.5%以下の場
合“BB”として表記し表4に併せて記載する。
【0063】
【比較例5】実施例5において、乳酸ナトリウムを用い
ずに、フェノキシエタノールの使用量を0.50gとし
た以外は同様にして化粧水を調製し、同様にして黴ある
いは菌の繁殖状況を調べた。結果を表4に記載する。
【0064】
【比較例6】実施例5において、乳酸ナトリウムを使用
せずに代わりにパラベンを0.20g使用した以外は同
様にして化粧水を調製し、同様にして黴あるいは菌の繁
殖状況を調べた。結果を表4に記載する。
【0065】
【表4】
【0066】
【実施例6】上記実施例1〜3および比較例1〜3によ
り得られた結果に基づいて、フェノキシエタノールとD
-乳酸ナトリウムおよびL-乳酸ナトリウムとを用いて表
5に示す組成のウエットティッシュ用薬液組成物を調製
した。得られたウエットティッシュ用薬液組成物につい
て、前記試験と同様に培養容器に分取し、黒カビを加え
接種した。25℃、8時間静置した後、生き残る菌数を
調べ、死滅率は100%の場合“AA”、99.5〜9
9.9%の場合‘A’、99.5%以下の場合“BB”
として表記し表5に併せて記載する。
【0067】
【比較例7】実施例6において、乳酸ナトリウムを用い
なかった以外は同様にしてウエットティッシュ用薬液組
成物を調製し、同様にして黴の繁殖状況を調べた。結果
を表5に記載する。
【0068】
【表5】
【0069】
【実施例7】上記実施例1〜3および比較例1〜3によ
り得られた結果に基づいて、フェノキシエタノールとD
-乳酸ナトリウムおよびL-乳酸ナトリウムとを用いて表
6に示す組成の乳液を常法に従って調製した。得られた
乳液について、前記試験と同様に培養容器に分取し、黒
カビを加え接種した。25℃、1週間静置した後、生き
残る菌数を調べ、死滅率は100%の場合“AA”、9
9.5〜99.9%の場合‘A’、99.5%以下の場
合“BB”として表記し表6に併せて記載する。
【0070】
【比較例8】実施例7において、乳酸ナトリウムを用い
なかった以外は同様にして乳液を調製し、同様にして黴
の繁殖状況を調べた。結果を表6に記載する。
【0071】
【表6】
【0072】
【実施例8】上記実施例1〜3および比較例1〜3によ
り得られた結果に基づいて、フェノキシエタノールとD
-乳酸ナトリウムおよびL-乳酸ナトリウムとを用いて表
7に示す組成の洗浄剤を調製した。得られた洗浄液につ
いて、前記試験と同様に培養容器に分取し、黒カビを混
釈接種した。25℃、1週間後、生き残る菌数を調べ、
死滅率は100%の場合“AA”、99.5〜99.9
%の場合‘A’、99.5%以下の場合“BB”として
表記し表7に併せて記載する。
【0073】
【比較例9】実施例8において、乳酸ナトリウムを用い
なかった以外は同様にして洗浄剤を調製し、同様にして
黴の繁殖状況を調べた。結果を表7に記載する。
【0074】
【表7】
【0075】
【実施例10】実施例4において、フェノキシエタノー
ル0.5g、L-乳酸ナトリウム1.5g、D-乳酸ナト
リウム3.5gの代わりに、フェノキシエタノール0.
5g、L-乳酸ナトリウム0.6g、D-乳酸ナトリウム
1.4gを使用し、さらに、イソステアリン酸グリセリ
ル1.0gを加えた以外は同様にして水性組成物を調製
した。
【0076】この水性組成物について実施例4と同様に
して防腐抗菌性を調べた。結果を表8に示す。イソステ
アリン酸グリセリルの添加効果を示すために実施例4に
おける防腐抗菌性の結果も併せて表8に記載する。
【0077】
【表8】
【0078】上記表8に示すように、実施例10で調製
した水性組成物では、乳酸ナトリウム(D体およびL体
の合計)の添加量が実施例4で調整した水性組成物より
も少ないにも拘わらず、1.00gのイソステアリン酸
グリセリルを配合することによって、実施例4で調製し
た水性組成物よりも優れた防腐抗菌効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 M C N 7/50 7/50 Fターム(参考) 4C083 AA122 AC022 AC072 AC122 AC132 AC171 AC172 AC301 AC302 AC421 AC422 AC642 AC662 AC712 AD092 AD332 AD492 AD532 BB44 CC04 CC23 DD27 DD31 EE10 FF01 4H011 AA02 BA02 BA05 BB03 BC03 BC06 BC19 DA13 DD07 DH02 DH10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中に、少なくとも、フェノキシ
    エタノールと、乳酸および/または乳酸塩とが溶解もし
    くは分散されている水性組成物であって、該水性組成物
    中におけるD-乳酸およびD-乳酸塩の含有量が、L-乳
    酸およびL-乳酸塩の含有量よりも多いことを特徴とす
    る防腐抗菌性が改善された水性組成物。
  2. 【請求項2】 上記水性組成物中に含有される乳酸およ
    び乳酸塩の総量100重量部中に、D-乳酸およびD-乳
    酸塩が50重量部を超え100重量部以下の量で含有さ
    れていることを特徴とする請求項第1項記載の防腐抗菌
    性が改善された水性組成物。
  3. 【請求項3】 上記水性組成物中に含有される乳酸およ
    び乳酸塩の総量100重量部中に、D-乳酸およびD-乳
    酸塩が60〜100重量部の範囲内の量で含有されてい
    ることを特徴とする請求項第1項または第2項記載の防
    腐抗菌性が改善された水性組成物。
  4. 【請求項4】 上記水性組成物中にフェノキシエタノー
    ルが、0.01〜5.00重量%の量で含有されてお
    り、且つ-乳酸および/または乳酸塩が0.01〜2
    0.00重量%の量で含有されていることを特徴とする
    請求項第1項記載の防腐抗菌性が改善された水性組成
    物。
  5. 【請求項5】 上記水性組成物中におけるフェノキシエ
    タノールと、乳酸および/または乳酸塩との配合重量比
    率が、1:30〜10:1の範囲内にあることを特徴と
    する請求項第1項記載の防腐抗菌性が改善された水性組
    成物。
  6. 【請求項6】 上記水性媒体中におけるフェノキシエタ
    ノールと乳酸および/または乳酸塩との合計の含有率が
    0.1〜30重量%の範囲内にあることを特徴とする請
    求項第1項記載の防腐抗菌性が改善された水性組成物。
  7. 【請求項7】 上記水性組成物のpH値が3.5〜1
    0.0の範囲内にあることを特徴とする請求項第1項記
    載の防腐抗菌性が改善された水性組成物。
  8. 【請求項8】 上記水性組成物中に、さらにイソステア
    リン酸グリセリルが含有されていることを特徴とする請
    求項第1項記載の防腐抗菌性が改善された水性組成物。
  9. 【請求項9】 上記水性組成物中に、化粧水形成成分を
    配合することを特徴とする請求項第1項乃至第8項のい
    ずれかの項記載の防腐抗菌性が改善された水性組成物。
  10. 【請求項10】 上記水性組成物中に、ウエットティッ
    シュ用薬液形成成分を配合することを特徴とする請求項
    第1項乃至第8項のいずれかの項記載の防腐抗菌性が改
    善された水性組成物。
  11. 【請求項11】 上記水性組成物中に、乳液形成成分を
    配合することを特徴とする請求項第1項乃至第8項のい
    ずれかの項記載の防腐抗菌性が改善された水性組成物。
  12. 【請求項12】 上記水性組成物中に、洗浄剤形成成分
    を配合することを特徴とする請求項第1項乃至第8項の
    いずれかの項記載の防腐抗菌性が改善された水性組成
    物。
JP2000186698A 2000-06-21 2000-06-21 防腐抗菌性が改善された水性組成物 Expired - Lifetime JP4597318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186698A JP4597318B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 防腐抗菌性が改善された水性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186698A JP4597318B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 防腐抗菌性が改善された水性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002003306A true JP2002003306A (ja) 2002-01-09
JP4597318B2 JP4597318B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=18686811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000186698A Expired - Lifetime JP4597318B2 (ja) 2000-06-21 2000-06-21 防腐抗菌性が改善された水性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4597318B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075549A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Kanebo Ltd 化粧料
JP2004089300A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Uni Charm Corp ウエットワイパー
JP2004182640A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Pola Chem Ind Inc 敏感肌用の化粧料
JP2005008591A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Pola Chem Ind Inc 乳化・可溶化皮膚外用剤
JP2005220031A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Pola Chem Ind Inc 芳香族基を有する脂肪族アルコールを含有する化粧料
KR20100051450A (ko) * 2008-11-07 2010-05-17 (주)아모레퍼시픽 약산성의 저방부 및 저자극성 피부 외용제 조성물
JP2013216637A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Kao Corp 皮膚外用剤
JP2015067595A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ユニ・チャーム株式会社 皮膚洗浄組成物を調製するためのキット、皮膚洗浄組成物、及び皮膚洗浄組成物の調製方法
JP2015129149A (ja) * 2004-09-07 2015-07-16 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー カチオン性消毒剤組成物および使用方法
JP2015165872A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 レック株式会社 清拭シートおよび清拭シート包装体
JP2016531867A (ja) * 2013-10-03 2016-10-13 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー フェノキシエタノールを含む殺微生物性組成物
JP2017124060A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 日本製紙クレシア株式会社 ウエットティッシュのロール体
CN109475760A (zh) * 2016-07-26 2019-03-15 高露洁-棕榄公司 具有抗菌系统的液体清洁组合物和其制造方法
CN113171307A (zh) * 2021-04-20 2021-07-27 福州美美环保科技有限公司 一种酸性氧化电位水消毒湿巾制造技术
WO2023081974A1 (en) * 2021-11-12 2023-05-19 Neolixir Pty Ltd Methods for biofilm disruption

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11279023A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Shiseido Co Ltd 外用組成物
JP2001206818A (ja) * 1999-11-12 2001-07-31 Pigeon Corp ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11279023A (ja) * 1998-03-30 1999-10-12 Shiseido Co Ltd 外用組成物
JP2001206818A (ja) * 1999-11-12 2001-07-31 Pigeon Corp ウエットティッシュ用薬液および包装ウエットティッシュ

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075549A (ja) * 2002-08-12 2004-03-11 Kanebo Ltd 化粧料
JP2004089300A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Uni Charm Corp ウエットワイパー
JP2004182640A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Pola Chem Ind Inc 敏感肌用の化粧料
JP2005008591A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Pola Chem Ind Inc 乳化・可溶化皮膚外用剤
JP2005220031A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Pola Chem Ind Inc 芳香族基を有する脂肪族アルコールを含有する化粧料
JP2015129149A (ja) * 2004-09-07 2015-07-16 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー カチオン性消毒剤組成物および使用方法
US10016501B2 (en) 2004-09-07 2018-07-10 3M Innovative Properties Company Cationic antiseptic compositions and methods of use
KR20100051450A (ko) * 2008-11-07 2010-05-17 (주)아모레퍼시픽 약산성의 저방부 및 저자극성 피부 외용제 조성물
KR101601018B1 (ko) * 2008-11-07 2016-03-08 (주)아모레퍼시픽 약산성의 저방부 및 저자극성 피부 외용제 조성물
JP2013216637A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Kao Corp 皮膚外用剤
JP2015067595A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ユニ・チャーム株式会社 皮膚洗浄組成物を調製するためのキット、皮膚洗浄組成物、及び皮膚洗浄組成物の調製方法
JP2016531867A (ja) * 2013-10-03 2016-10-13 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー フェノキシエタノールを含む殺微生物性組成物
JP2015165872A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 レック株式会社 清拭シートおよび清拭シート包装体
JP2017124060A (ja) * 2016-01-14 2017-07-20 日本製紙クレシア株式会社 ウエットティッシュのロール体
CN109475760A (zh) * 2016-07-26 2019-03-15 高露洁-棕榄公司 具有抗菌系统的液体清洁组合物和其制造方法
CN113171307A (zh) * 2021-04-20 2021-07-27 福州美美环保科技有限公司 一种酸性氧化电位水消毒湿巾制造技术
WO2023081974A1 (en) * 2021-11-12 2023-05-19 Neolixir Pty Ltd Methods for biofilm disruption

Also Published As

Publication number Publication date
JP4597318B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6040347A (en) Treatment of seborrhoea/cutaneous disorders with octoxyglycerol
JP4597318B2 (ja) 防腐抗菌性が改善された水性組成物
JPH11322591A (ja) 防腐殺菌剤及び人体施用組成物
JP2003081761A (ja) 乳化組成物
JPH1077222A (ja) バクテリア、菌及びウイルスに対して活性で部分グリセリド及びジアルキル−置換酢酸に基づく活性化合物組み合わせ
JP2000505790A (ja) バクテリア、寄生体、原生生物、菌界およびウイルスに対して活性なスクアレン―およびスフィンゴ脂質―に基づく組成物
JP2000226324A (ja) 清浄・清拭用及び化粧水用液剤組成物
JP4934254B2 (ja) 弱酸性洗浄剤組成物
JP2016216462A (ja) 3‐ブトキシ‐1,2‐プロパンジオールを含む化粧料組成物
JPH06157278A (ja) 尋常性ざ瘡用皮膚外用剤
JP2000247893A (ja) 抗菌剤、入浴剤組成物及び皮膚洗浄剤組成物
ES2261173T3 (es) Utilizacion de derivados de poliaminoacidos para tratar la seborrea y las alteraciones cutaneas.
JPH07138155A (ja) 抗微生物剤
KR20100014431A (ko) 피부 외용 조성물
JP3568077B2 (ja) 抗菌性低刺激化粧料
JPH07173053A (ja) 抗微生物剤
US3660296A (en) Detergent and antiseptic compositions comprising a stock solution of 3 4 4'-trichlorocarbanilide and process for the preparation of the stock solution
JPWO2018012157A1 (ja) メラニン産生抑制剤、美白剤、線維芽細胞活性化剤、コラーゲン及び/又はエラスチン産生促進剤、及びシワ改善剤
GB2216793A (en) Treatment or prophylaxis of acne, dandruff or related conditions
JPH0753369A (ja) 外用殺菌方法
JP2941241B2 (ja) 防腐系とそれを含有する化粧品用または製薬用組成物
JPH03157311A (ja) にきび用化粧料
JPH07304634A (ja) 養毛剤
JP2001278728A (ja) 化粧料
JP2001131025A (ja) 頭皮頭髪用化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4597318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term