JP2001198656A - 鋳造ストランドのエッジ領域の不都合な過冷却を阻止するための方法および装置 - Google Patents
鋳造ストランドのエッジ領域の不都合な過冷却を阻止するための方法および装置Info
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Abstract
却を阻止するための方法および装置を提供することであ
る 【解決手段】 冷却媒体のエネルギーに富んだ放射流1
0を形成し、特にエッジ領域11に対して横方向で流水
方向に整向して、流水9がエッジ領域11から転向し、
二次冷却室8の鋳造ストランド6の両側に存在している
流出開口12内に導出される。流水出口に対して整向さ
れているエネルギー豊富な放射流10を形成するための
噴射ノズル17が列の状態で設けられている、噴射ノズ
ル17が二次冷却室8に所属している底部開口7に鋳造
ストランド6の作業上流側で比較的僅かな距離で設けら
れている、および噴射ノズルが幅の方向でそれぞれ一つ
の列15として多数の噴射ノズルにまとめられていて、
かつそれぞれ絞り装置1〜5を介して供給導管18に接
続されている
Description
共に流出する流水により、この鋳造ストランドの特にエ
ッジ領域の不所望な過冷却を阻止するための方法および
装置に関している。
作業において、鋳造ストランドが二次冷却室から走出す
る際に、鋳造ストランド以外に側面で流水も流出し、そ
の際鋳造ストランドのエッの下面が激しく過冷却される
ことが知られている。この効果は、鋳造サイズが幅広く
なればなるほど、そして鋳造速度が早くなればなるほ
ど、ますます強くなる。
928号明細書に記載されている、ストランドが連続的
に水冷却される鋳型から下方へと引出され、ローラを備
えている支持兼案内装置により案内される様式の、スラ
ブを連続鋳造するための設備にあっては、冷却装置の一
部分が平形噴霧ノズルにより形成されており、この平形
噴霧ノズルがストランドの表面に対して平行に、即ちス
ラブの幅側に対して平行にこのスラブから間隔をおいて
設けられており、その際この平形噴霧ノズルがローラの
軸線に対して平行に指向している。
形噴霧ノズルはスラブエッジの領域に設けられており、
特にこれらの両スラブエッジに互いに位置ずれして設け
られている。
本質的に水平方向へと転向させるための、アーチ形状の
支持兼案内装置を備えている連続鋳造設備にあっては、
冷却装置は転向の領域内において、即ち支持兼案内装置
の長さ延長の約1/3から2/3において、平形噴霧ノ
ズルから成る。特に、冷却装置は、スラブの下側におい
ても、平形噴霧ノズルから成る。
194号明細書には、二次冷却帯域内で鋳造ストランド
を冷却する方法および装置が記載されている。この鋳造
ストランドは、ストランド軸線に対して横方向で互いに
位置ずれしている帯域内で、隣接している面の帯域内の
冷却作用が補完されて、ストランド軸線に対して横方向
でストランドの表面全体にわたってほぼ均一に経過する
冷却作用となるような基準で冷却される。
956号明細書には、まっ平な鋳造ストランド製品のた
めの二次冷却装置が開示されている。この二次冷却装置
はストランド軸線に対して横方向で設けられている多数
の噴霧ノズルから成る。これらの噴霧ノズルは衝突する
冷却媒体量を偏平状態にする特性を有しており、各々の
隣接しているノズルから或る間隔で、即ち交差領域内で
の冷却がこの交差領域外に存在している表面部分におけ
る冷却と僅かに相違するに過ぎない程度で、ノズル側面
が交差し合うような間隔で設けられている。
ドの側面における流水の流出を、かつこれに伴い誘起さ
れるエッジ領域の不所望に激しい過冷却を阻止する有効
な手段が設けられていない。
として、本発明の根底をなす課題は、流水の連続鋳造設
備の二次冷却室からの鋳造ストランドの側方における流
出およびこれに伴って誘起されるストランドエッジの不
所望に激しい過冷却を阻止する方法およびこの方法を実
施するための装置を提供することである。
めに、特許請求の範囲の請求項1の上位概念に記載した
本発明による方法により、転向媒体のエネルギーに富ん
だ噴霧流を形成し、特にエッジ領域に対して横方向で流
水方向に整向して、流水がエッジ領域から転向され、二
次冷却室の鋳造ストランドの両側に存在している流出開
口内に導出されるようにすることによって解決される。
よるストランドエッジの不所望に激しい過冷却が抑制さ
れると云う利点が得られる。
のノズルの方向、エネルギー含有量並びに数と流過量の
調節により、本発明による方法の必要な度合いでの有効
性が最適なものとなり、かつ薄スラブ−連続鋳造設備の
ストランド生産のその都度の態様が最適に考慮される。
として水或いは空気或いは水および/または空気混合物
が使用される。これにより、連続鋳造設備のその都度の
生産条件への方法パラメータの更に良好な適合が達せら
れる。
流は偏平な円錐形状噴流で発生される。この形状の噴霧
流は、ストランドにも転向媒体により部分的に噴霧が行
われることが回避できないにもかかわらず、ストランド
から最小量の熱を取去る。
ストランドのエッジの各々の側に対して横方向で、円錐
形状噴流の部分的に交差している列が形成される。これ
により、鋳造ストランドのエッジの各々の側面が転向媒
体の噴霧流による完全な被覆が達せられる。
流は特に流水の流出方向に対して角度αで噴霧される。
ノズルが上方へと流水の方向と反対方向に噴霧を行うこ
とにより、流水の転向が最適なものとなる。
り、鋳造ストランドのエッジ領域は二次冷却室の底部開
口の作業上流側で比較的僅かな距離から噴霧される。こ
れに伴い、流水のストランドエッジ領域からの転向のた
めに特別好都合な方法パラメータが達せられる。
多数のノズルの配設が列の形で鋳造ストランドの幅をま
たぐように行われている場合、鋳造ストランドの幅狭側
において交番する鋳造ストランド幅の度合いに応じて、
ノズル列の個々のノズル対は接続かつ遮断される。これ
に伴い、単純なかつ有利な方法により、噴射が行われる
ストランドエッジ領域のストランド軸線に対して横方向
で、しかもストランドのその都度の幅の度合いに応じて
変更し得る帯域が得られる。
トランド表面に対してほぼ垂直方向でエッジ領域方向で
噴霧される。これに伴い、流出する流水に対する最適な
遮断効果が得られ、しかもその際鋳造ストランドの幅広
側に噴霧流が当たることがなく、また鋳造ストランド縁
部が不所望な冷却作用をこおむることがない。
と共に流出する流水により、この鋳造ストランドの特に
エッジ領域の不所望な過冷却を阻止するための装置の特
徴とするところは、流水出口に対して整向されているエ
ネルギー豊富な噴霧流を形成するための噴霧ノズルが列
の形で設けられていること、噴霧ノズルが、二次冷却室
において鋳造ストランドに所属している底部開口の作業
上流側で、比較的僅かな距離で設けられていること、お
よび更に噴霧ノズルが鋳造ストランドの幅の方向でそれ
ぞれ一つの列として多数の噴霧ノズルにまとめられてい
て、かつそれぞれ絞り装置を介して供給導管に接続され
ていることである。
おいては、噴霧ノズルは鋳造ストランドの表面に対して
垂直方向に整向された軸線でもって設けられている。
り、噴霧ノズルは鋳造ストランドに対して垂直方向で整
向された噴霧流を形成するために適当に方向調節可能な
軸線でもって設けられている。
り、噴霧ノズルはが偏平なかつ幅広い円錐形状噴流を形
成するために細い流出スリットをもって形成されてい
る。
の態様につき本発明を詳細に説明する。
の手段を備えている連続鋳造設備の図1に図示した設備
領域は側面図で、図面の観察者が鋳造ストランド6の幅
狭側16が見られるように図示されている。
は、上方に鋳型22が示されており、この鋳型から鋳造
ストランド6が矢印21に沿って下方向へと引出され
る。その際、鋳造ストランドはブラックボックスとして
示されている二次冷却室8内の同様にブラックボックス
としてのみ示されているストランド案内部23を通過す
る。このストランド案内部23と二次冷却室8の、詳細
な構造を示すことなく全く概略的に示した図は、図面の
展望を良くするために選択されたものであり、その理由
は当業者にとって、これらの要素の構造上の詳細な構成
は熟知されているところであるからである。二次冷却室
8の下方の領域内には底部開口7を備えているその底部
20が存在しており、この底部開口を経て鋳造ストラン
ド6は流水9の流れと共に下方向へと走出する。この走
出領域内に、噴霧ノズル17から噴霧流10の形で放出
される転向媒体のための供給導管24が存在している。
この転向媒体は、水或いは空気或いは水および/または
空気混合物である。
うに、冷却室底部20を平面図でみて、二次冷却室8の
底部開口7の傍らに見られる噴霧ノズル17の配設は、
上方のノズル列25と下方のノズル列26とに分かれて
いる。これらのノズル列により形成され、部分的に重複
している個々の円錐形状噴流13から成る噴霧流10
は、冷却室底部20の直ぐ上方の領域内で鋳造ストラン
ド6の走行方向21に対して傾斜して整向される。
5と下方のノズル列26の噴霧流10の少なくとも部分
的な重複が行われる。
6方向で見た側面図で示しているように、上方のノズル
列25と下方のノズル列26の噴霧流10は、流水9の
方向に対して角度αで整向されている。これにより流水
9の転向が最適になる。
開口7方向に上方へと上昇りに傾斜している冷却室底部
20を示しているが、この冷却室底部は鋳造ストランド
6の傍らにおいて底部開口7を開いた状態に保持してお
り、この場合特にこの底部開口の領域内において流水9
の流過が本発明により回避される。このことは、エネル
ギー豊富な噴霧流10の作用と、この噴霧流10が流水
9に突当たることにより達せられ、その際流水は鋳造ス
トランド6の両側に存在している二次冷却室8の流出開
口12内に導出される。
二次冷却室8の他の断面図を、特に鋳造ストランド6の
エッジ領域11におけるエネルギー豊富な噴霧流10を
形成するための列15の形で配列された噴霧ノズル17
の配設を示している。
によって形成され、この供給導管はノズル列15の側方
においてそれぞれのノズル列あたり、絞り装置1から5
に接続されている。これらの絞り装置もまた共通の供給
導管18から出発している。
領域16に多数のノズル列15が鋳造ストランド6の幅
全体を覆うように設けられている場合、これらのノズル
列15の個々のノズル対1,1′;2,2′;3,3′
等が、交番するストランド幅19の度合いに応じて接続
或いは遮断されることが詳細に認められる。
く概略的に図4に、最小のストランド幅を参照符号bで
もって、最大のストランド幅を参照符号Bでもって示し
た。この幅間において、エッジ領域11は段階的にその
都度の所与の要件に適合される。
符号15で、噴霧流は参照符号10で、そして鋳造スト
ランドの幅狭側領域は参照符号16で示されている。鋳
造ストランド6の幅狭側に沿って流出する流水は参照符
号9で示した。供給導管の敷設配管部は参照符号24で
示した。更に、個々の導管24が肉太の鎖線で、他方が
一点鎖線で示されているのが認められる。これと共に、
鋳造ストランド6の最小のストランド幅bおよび最大の
ストランド幅Bに応じて供給導管24および噴霧ノズル
17が接続されたり、遮断されたりする。
口7を示している。参照符号19で、ストランド幅の段
階的な変更を示している鋳造ストランド6の変更可能な
幅部分を示した。
部分を平面図でかつ拡大図で示した他の機能要素、特に
鋳造ストランド6、底部開口7、冷却室底部20、スト
ランドエッジ領域11内の阻止されるべき流水9の流出
状態並びに噴霧ノズル17を備えているノズル列15の
配設を示している。噴霧ノズル17に通じる供給導管は
その総体を参照符号24で示した。
次冷却室からの鋳造ストランドと共に側方での流出、お
よびこれに伴って誘起される不所望に激しいストランド
エッジの過冷却が阻止される。
概略側面図である。
に沿った断面で示した図である。
ら走出する鋳造ストランドの側面図である。
緒に示した冷却室底部の平面図を図1の切断線II−I
Iに沿った断面で示した図である。
した冷却室底部の平面図を図1の切断線II−IIに沿
った断面で示した図である。
Claims (12)
- 【請求項01】 二次冷却室(8)の底部開口(7)か
ら鋳造ストランド(6)と共に流出する流水(9)によ
り、この鋳造ストランド(6)の特にエッジ領域(1
1)の不所望な過冷却を阻止するための方法において、 転向媒体のエネルギーに富んだ噴霧流(10)を形成
し、特にエッジ領域(11)に対して横方向で流水出口
方向に整向して、流水(9)がエッジ領域(11)から
転向され、二次冷却室(8)の鋳造ストランド(6)の
両側に存在している流出開口(12)内に導出されるよ
うにすることを特徴とする方法。 - 【請求項02】 転向媒体として水或いは空気或いは水
および/または空気混合物を使用することを特徴とする
請求項1に記載の方法。 - 【請求項03】 噴霧流(10)を偏平な円錐形状噴流
(13)の形で発生させることを特徴とする請求項1或
いは2に記載の方法。 - 【請求項04】 鋳造ストランド(6)のエッジ(1
4)の各々の側に対して横方向で円錐形状噴流(13)
の、部分的に交差している列(15)を形成することを
特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の
方法。 - 【請求項05】 噴霧流(10)を特に流水(9)の流
過方向に対して角度(α)で噴霧することを特徴とする
請求項1から4までのいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項06】 鋳造ストランド(6)のエッジ領域
(11)に、二次冷却室(8)の底部開口(7)の作業
上流側で比較的僅かな距離から噴霧を行うことを特徴と
する請求項1から5までのいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項07】 それぞれ多数のノズルの配設が、鋳造
ストランド(6)の幅狭側(16)において列(15)
の形で鋳造ストランド(6)の幅をまたぐように行われ
ている場合、交番する鋳造ストランド幅(bもしくは
b)の度合いに応じて、ノズル列(15)の個々のノズ
ル対(1,1′,2,2′,3,3′等)を接続或いは
遮断することを特徴とする請求項1から6までのいずれ
か一つに記載の方法。 - 【請求項08】 噴霧流(10)を鋳造ストランド表面
に対してほぼ垂直方向でエッジ領域(11)に対して噴
霧することを特徴とする請求項1から7までのいずれか
一つに記載の方法。 - 【請求項09】 二次冷却室(8)の底部開口(7)か
ら鋳造ストランド(6)と共に流出する流水により、こ
の鋳造ストランド(6)の特にエッジ領域(11)の不
所望のな過冷却を阻止するための装置において、流水出
口に対して整向されているエネルギー豊富な噴霧流(1
0)を形成するための噴霧ノズル(17)が列の形で設
けられていること、噴霧ノズル(17)が、二次冷却室
(8)において鋳造ストランド(6)に所属している底
部開口(7)に作業上流側で比較的僅かな距離で設けら
れていること、および噴霧ノズルがストランド幅の方向
でそれぞれ一つの列(15)として多数の噴霧ノズルに
まとめられていて、かつそれぞれ絞り装置(1から5)
を介して供給導管(18)に接続されていること、を特
徴とする装置。 - 【請求項10】 噴霧ノズル(17)が鋳造ストランド
(6)の表面に対して垂直方向で整向されて軸線でもっ
て設けられていることを特徴とする請求項9に記載の装
置。 - 【請求項11】 噴霧ノズル(17)が鋳造ストランド
(6)に対して垂直方向で整向された噴霧流(10)を
形成するために適当に方向調節可能な軸線(x−x)で
もって設けられていることを特徴とする請求項9或いは
10に記載の装置。 - 【請求項12】 噴霧ノズル(17)が偏平なかつ幅広
い円錐形状噴流(13)を形成するために細い流出スリ
ットをもって形成されていることを特徴とする請求項9
から11までのいずれか一つに記載の装置。
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