JP2001187287A - 電子千鳥ミシン - Google Patents
電子千鳥ミシンInfo
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- D05B19/00—Programme-controlled sewing machines
- D05B19/02—Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
- D05B19/12—Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
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- D05B19/04—Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
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- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
ーンに従った縫目を形成することが可能な電子千鳥ミシ
ンを提供する。 【解決手段】 複数の針振りパターン(2点千鳥、3点
千鳥、4点千鳥)に対応する針振りデータが記憶され、
これらの各針振りパターンに対してそれぞれ基線基準
(S、R、L)と基線位置が入力され、これらのデータ
が各針振りパターンに対応してテーブルの形で記憶され
る(A)。所定の針振りパターンが選択されると、選択
された針振りパターンのデータ並びに選択された針振り
パターンに関連して記憶された基線基準と基線位置が読
み出されて該基線基準又は基線位置に応じた針振りパタ
ーンの縫目が形成される(B)。このような構成では、
各針振りパターンに対してそれぞれ最適な基線の基線基
準と基線位置が自動設定されるので、設定を誤ることな
く、容易に最適な縫製条件に設定を行うことができる。
Description
布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、主モータによ
り回転されるミシン主軸に連動して上下動される針と、
この針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り
機構とにより布に千鳥縫目を形成する電子千鳥ミシンに
関する。
に連動して回転する針振りカムを用いて前記針振り機構
を動作し、所定の針振りパターンを発生するようにして
いたが、針振りパターンが多くなるとそれに応じて針振
りカムを作成しなければならず、カムの交換作業が面倒
となり、またカムの製造コストがかさむ等の問題が生じ
た。
として記憶し、読み出された該針振りパターンデータに
基づいて、針振り量を制御するパルスモータ等を駆動す
る電子千鳥縫いミシンが知られている。
この種の電子千鳥縫いミシンにおいては、針振りパター
ンを変更したり新たに作成することはミシンにおいて行
なえず、座標入力装置やパーソナルコンピュータ等を用
いたデータ作成装置により作成したり変更したりする必
要があり、データ作成装置を別途用意しなければなら
ず、即応性に劣ることになる。
最適な位置に設定したり、基線基準、すなわち、基線か
ら右方へ針振りを行なう左基準、あるいは基線から左方
へ針振りを行なう右基準、あるいは基線を中心に左右へ
均等に針振りを行なう中央基準を設定する必要がある
が、その設定作業が複雑且つ困難で高品質のパターン縫
いができない、という問題があった。
れたもので、最適な基線基準ないし基線位置に応じた針
振りパターンの縫目を形成することが可能な電子千鳥ミ
シンを提供することをその課題とする。
り回転される主軸に連動して上下動される針と、針板上
に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、前
記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機
構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシンに
おいて、複数の針振りパターンに各別に対応する複数の
針振りデータを記憶する記憶手段と、針振りパターンの
基線基準又は基線位置の少なくとも一方を各針振りパタ
ーンに対応して記憶する手段と、複数の針振りパターン
から所定の針振りパターンを選択する手段と、選択され
た針振りパターンの針振りデータと選択された針振りパ
ターンに関連して記憶された基線基準又は基線位置とを
読み出し、該針振りデータ及び、基線基準又は基線位置
に応じて前記針振り機構を制御し針振りパターンの縫目
を形成する制御手段、とを備えたことを特徴とする。
対してそれぞれ最適な基線の基線基準及び/又は基線位
置が記憶されるので、選択された針振りパターンに対し
て最適な基線の基線基準及び/又は基線位置が自動設定
され、容易に最適な縫製条件に設定を行うことができ
る。
る主軸に連動して上下動される針と、 針板上に出没し
て布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、前記針を布
送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機構との協
働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシンにおいて、
針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する記憶
手段と、針振りパターンの基線基準又は基線位置の少な
くとも一方を入力する手段と、前記針振り機構を作動し
前記入力された基線基準又は基線位置に針を移動してか
ら、前記針振りデータに基づいて針振りパターンの縫目
を形成する制御手段とを備えたことを特徴とする。
る主軸に連動して上下動される針と、針板上に出没して
布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、前記針を布送
り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機構との協働
により布に縫目を形成する電子千鳥ミシンにおいて、針
振りパターンに対応する針振りデータを記憶する記憶手
段と、針振りパターンの基線基準を中央基準、右基準、
左基準から選択する手段と、記憶された針振りパターン
のデータを読み出して選択された基線基準に従って針振
りパターンの縫目を形成する手段とを備えたことを特徴
とする。
いて本発明を詳細に説明する。
千鳥ミシンの概観が図示されており、同図において、主
軸を回転させる主モータ1により針棒2に支持された針
3が上下動される。この針3の上下動に関連して針板4
上に布送り装置の送り歯(不図示)が出没し、それによ
り押さえ板5に押さえられた布が送られ、布送り装置と
の協働により布に縫目が形成される。布の縫い送り量は
送り目盛ダイヤル6で設定することができ、また縫い始
めあるいは終わりのときに行われる止め縫いは、コンデ
ンス目盛ダイヤル7でコンデンス送り量を設定して、そ
の設定された送り量で送り装置を駆動することにより行
われる。コンデンス送り量は、正送り量と同量の逆送り
量からゼロに設定可能であり、通常の設定量としては、
微小送り又は千鳥縫目送り量とされる。その場合、返し
縫いレバー8を操作することにより、または止め縫い時
に図示しない返し縫いソレノイドを駆動して送り量を切
り換えて返し縫いを行うことができる。なお、9は電源
スイッチであり、10は後述するように各種の設定を行
う操作パネルである。
されたような針振り機構が設けられ、針3を支持する針
棒2は、針振りモータ(例えば、ステッピングモータ又
はサーボモータ)11で駆動されるリンク機構12によ
り、布送り装置の布送り作用と同期させながら布送り方
向に対して直交する方向(図2の矢印の方向)に往復移
動され、それにより所定の針振りパターンの縫目を形成
することができる。針振り機構には、針振りモータ11
の回転とともに回転する遮蔽板11aを検知する原点セ
ンサ13が設けられ、針振り位置の原点が検出される。
がブロック図として示されており、ペダル指令20によ
りミシン回転制御回路21、ミシン主軸駆動回路22を
介して主モータ1が駆動され、それよりミシンの主軸が
駆動されて送り歯が、いわゆる4送り運動して、送り目
盛ダイヤル6で設定した送り量で布送りをするととも
に、針3が上下動して縫目が形成される。シンクロナイ
ザ23は、主軸位置を検出し、1針縫目を検出するとと
もに、上位置、下位置を検出し、その信号がミシン回転
制御回路21並びに針振り制御回路24に入力される。
針振り制御回路24は、針振り駆動回路25を介して針
振りモータ11を駆動し、原点センサ13の信号を受け
て針振り機構を制御する。止め縫い時は返し縫いソレノ
イド27が作動してコンデンス目盛ダイヤル7で設定し
た送り量となる。操作パネル10により、以下に説明す
るように、ミシンの制御に必要な種々のデータを設定す
ることができ、これらのデータは必要に応じて一旦メモ
リ26に格納され、これらの設定されたデータに基づ
き、また送り目盛ダイヤル6並びにコンデンス目盛ダイ
ヤル7などで設定されたデータに基づきミシンの主軸の
回転が制御され、また針振り機構が制御される。
ネル10に配置された各種スイッチ並びに表示器につい
て説明する。
ドの切替え等の各種設定を行うためのスイッチである。
スイッチ42は、始め止め縫いを「する/しない」の設定
を行う始め止め縫いスイッチで、このスイッチを操作す
ると、始め止め縫い表示LED(発光ダイオード)42
aが点灯/消灯する。又、スイッチ43は、終わり止め
縫いを「する/しない」の設定を行う終わり止め縫いスイ
ッチで、このスイッチを操作すると、終わり止め縫い表
示LED43aが点灯/消灯する。
シンを半針(又は1針)動作させるスイッチであり、4
5は、糸切り禁止スイッチで、ペダル後ろ踏みで止め縫
いは行うが糸切りは行わないことを指示するスイッチで
ある。このスイッチを操作すると、糸切り禁止表示LE
D45aが点灯し、糸切り禁止が有効であることを示
す。
b、48cを備えた針振り表示器48の二桁目を表示す
る表示器48aの表示数値を+−させるスイッチで、L
ED42a下に「A」と表示された始め止め縫いスイッ
チ42を操作した場合は、始め止め縫いの止め縫い回数
の設定を変更することができる。又、47は、針振り表
示器48の一桁目を表示する表示器48bの表示数値を
+−させるスイッチで、LED43a下に「B」と表示
された終わり止め縫いスイッチ43を操作した場合、終
わり止め縫いの止め縫い回数の設定を変更することがで
きる。またこの一桁目及び二桁目の表示器48a,48
bは、LED50a乃至56a及び60aの各下に
「C」と表示された各スイッチを操作した場合、針振り
幅または針数の設定変更することができる。その他、表
示器48a,48b,48cは、LED61a下に
「D」と表示された基線スイッチ61の操作により設定
される三桁の基線位置を表示する。
ッチで、これを選択すると、直線縫い表示LED49a
が点灯し、針振りパターンとして直線縫いが選択された
ことが示される。2点千鳥スイッチ50は、針振りパタ
ーン2点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチ
を操作し、針振りパターンとして2点千鳥縫いを選択す
ると、2点千鳥表示LED50aが点灯する。又、3点
千鳥スイッチ51は、針振りパターン3点千鳥縫いを選
択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパタ
ーンとして3点千鳥縫いを選択すると、3点千鳥表示L
ED51aが点灯する。又、4点千鳥スイッチ52は、
針振りパターン4点千鳥縫いを選択するスイッチで、こ
のスイッチを操作し、針振りパターンとして4点千鳥縫
いを選択すると、4点千鳥表示LED52aが点灯す
る。
ーン左スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパ
ターンとして左スカラップ縫いを選択すると、左スカラ
ップ表示LED53aが点灯する。又、右スカラップス
イッチ54は、針振りパターン右スカラップ縫いを選択
するスイッチで、針振りパターンとして右スカラップ縫
いを選択すると、右スカラップ表示LED54aが点灯
する。一方、左ブラインドステッチスイッチ55は、針
振りパターン左ブラインドステッチ縫いを選択するスイ
ッチで、針振りパターンとして左ブラインドステッチ縫
いを選択すると、左ブラインドステッチ表示LED55
aが点灯する。又、右ブラインドステッチスイッチ56
は、針振りパターン右ブラインドステッチ縫いを選択す
るスイッチで、針振りパターンとして右ブラインドステ
ッチ縫いを選択すると、右ブラインドステッチ表示LE
D56aが点灯する。又、カスタムパターンスイッチ5
7は、針振りパターンカスタムパターン縫いを選択する
スイッチで、針振りパターンとしてカスタムパターン縫
いを選択すると、カスタムパターン表示LED57aが
点灯する。
にて針停止位置指定を行うスイッチで、左停止の場合
は、左停止指示表示LED58aが点灯し、右停止の場
合は、右停止指示表示LED58bが点灯し、任意停止
の場合は両LED58a、58bが消灯する。
1と組み合わせて使用され、設定スイッチ41より詳細
な設定を行う。このスイッチを操作すると、詳細設定表
示LED59aが点灯する。針数設定スイッチ60は、
スカラップ・ブラインドステッチの針数を設定する時に
使用され、針数設定時には針数設定表示LED60aが
点灯する。
する時に使用され、操作時に基線基準表示LED61a
が点灯する。この基準スイッチ61を操作するごとに、
中央基準、右基準、左基準に順次切替えられて選択され
る。
で、ミシンの下糸(針数)カウンタをリセットするため
に使用される。下糸カウンタ「+」「−」スイッチ63
は、カウンタにカウント値をセットするスイッチであ
る。このカウンタの値は、4セグメント64a〜64d
を備えた下糸カウンタ表示器64に表示される。
シンでは、針振りパターンとして、直線縫い、2点千
鳥、3点千鳥、4点千鳥、スカラップ、ブラインドステ
ッチ、カスタムパターンが用意されている。直線縫い
は、図5(A)に示したように、針振りを行わず、基線
位置で直線縫いを行うパターンであり、針振り巾(N
W)は0である。2点千鳥は、図5(D)に示したよう
に、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)で左、
右2点に針落ちする縫い方であり、3点千鳥は、図5
(E)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振
り巾(NW)の2分の1で左、中心、右の3点に針落ち
する縫い方であり、4点千鳥は、図5(F)に示したよ
うに、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の3
分の1で左、中2点、右の4点に針落ちする縫い方であ
る。
ように、2つの円弧の中を12針又は24針で縫う三日
月型の模様縫いで、運針の種類で、「標準・三日月・均
等」の3種類がある。又、円弧の向きで左右のスカラッ
プがあって、左右の規定は、ミシンの懐側を右とし円弧
の頂上側が懐側にある場合、右スカラップといい、その
逆の場合を左スカラップという。ブラインドステッチ
は、図5(C)に示したように、縫い始めは、直線縫い
を行い運針針数の最終針−2針で針振り巾(NW)で針
振りを行ない、最終針−1針で再び元の位置に戻るパタ
ーンの繰り返し動作を行う縫い方である。この場合も、
針振り方向により左、右ブラインドステッチがあり、右
(左)ブラインドステッチは、直線縫いから右側(左
側)に針振りするパターンである。又、カスタムパター
ンは任意に作成されるオリジナルパターンである。
は、振り巾(NW)、基線位置(NP)、基線基準位置
(NPs)、縫い始め位置データ(NS)、縫い終わり
位置データ(NE)、針数データ(NC)の各固有デー
タがある。
おける針振り巾を示すもので、例えば、図6(A)に示
すような、4点千鳥の場合1針巾(NWs)は、振り巾
(NW)を3分割値とする。すなわち、NWs=NW/
3である。このとき、分割値に余りが出た場合は、針振
り巾中心位置を基準とし左右に均等となるようにする。
振り幅NWが5.0の場合、NWs=1.6余り0.2
となる。従って、最初の1針は1.7、2針目は1.
6、3針目は1.7となり、折り返して1.7、1.
6、1.7となる。又、例えば、スカラップの場合の針
振り巾は、模様巾であり、針振りには、針振りデータを
用い、針振りデータは、中心振り分けで規定する。パタ
ーンにより、24針、12針のデータを持ち、運針位置
NDpを求める計算は、NDnを運針データとして、N
Dp=NP+(NW×NDn/8.2)の式に従って行
う。
針振り許容範囲(最大針振り幅)の中心を「0」とし、
その中心からミシン懐側(右側)を「+」、その反対側
(左側)を「−」とした針振りの振り基点位置をいい、
最大針振り巾(WPx)を越えない範囲(−5.0〜0
〜+5.0)で0.1mm単位で設定される。たとえ
ば、中央基準に設定されている図6(B)において、N
P=0としたときは、ミシン針振り機構の針振り許容範
囲の中心である0位置を基線位置としてパターンを左右
均等に針振りし、NP=−2.0としたときは、0位置
から左側に2.0mm移動した位置を基線位置とし、ま
た、NP=+2.0としたときは、0位置から右側に
2.0mm移動した位置を基線位置として、それぞれそ
の基線を中心に左右均等に針振りする。
S」あるいは「右基準R」あるいは「左基準L」に設定
した場合の各基線基準における基線位置を指示するもの
で、初期設定は、図6(B)に図示したように、中央基
準Sに設定される。また、例えば、2点千鳥において、
基線位置(NP)=0.0、針振り巾(NW)=3.0
で左基準L並びに右基準Rに設定したときの針振りパタ
ーンの例が、図6(C)に図示されている。
したように、糸切り後の次の縫い始め位置を「右・左」
に設定するもので、初期設定は、左縫い始めである。な
お、スカラップ、ブラインドステッチにおいて、左右が
あるが、右スカラップ、右ブラインドステッチの場合、
左縫い始めが縫い始め位置となる。
ステッチの針数で、スカラップの場合、標準は24針、
三日月も24針、均等で12針と24針であり、ブライ
ンドステッチは、3〜250針の間で設定される。初期
設定は、スカラップの場合、標準・三日月・均等ともに
24針で、ブラインドステッチは4針である。
に形成される止め縫いパターン(コンデンスパターンと
もいう)は、直線縫い、2点千鳥、3点千鳥、4点千
鳥、並びにカスタムパターンの各パターンに対して有効
とされる。コンデンスの回数は、縫い始めから折り返し
までを1パターンとしてパターン単位で行われ、針数1
9針以内で設定可能である。また、コンデンス時のコン
デンス送り量はコンデンス送り量設定ダイヤル7によっ
て設定される。例えば、4点千鳥の場合は、図7(B)
に示したように、6パターン可能であり、1パターンに
3針あるので、針数は18となる。
ン設定として、第一に針振りパターンとは別のパターン
で止め縫いを行う方法と、第二に止め縫いのカスタム設
定として、針振り巾(NW)以内で針振り巾を狭くし、
針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中は同一方
向に針振りをする方法と、第三に止め縫いカスタムパタ
ーン(オリジナルパターン)とがある。
ターンで止め縫いを行う方法は、針振りパターンとは別
に、始め止め縫い、終わり止め縫いごとに、止め縫いパ
ターン(PC)、針振り巾(CW)、コンデンス回数
(CC)を設定するもので、基線位置(NP)、基線基
準位置(NPs)、縫い始め位置(NS)は針振りパタ
ーンと同一とするものである。例えば、図7(C)に示
したように、始め止め縫いパターンを4点千鳥、針振り
パターンを2点千鳥、終わり止め縫いパターンを3点千
鳥とする例で説明すると、始め止め縫いパターンは4点
千鳥であり、針振り巾はCW1であり、コンデンス回数
は3回となっている。この止め縫いに続く針振りパター
ンは2点千鳥であり、この場合、始め止め縫い終了後
の、針振りパターンで2−4点千鳥縫いのように必ず開
始位置の決まっていない場合には、止め縫い終了位置の
近い針振り開始点より針振りを行う。また、始め止め縫
いパターンの終了位置と、針振りパターンの開始が一致
しない場合、止め縫い終了後、1針の間スピード制限を
加える。また、終わり止め縫いパターンは3点千鳥で、
針振り巾はCW2、コンデンス回数は4回となってい
る。この終わり止め縫いでは針振りパターンから終わり
止め縫いパターンに移行するのに、1針必要であるため
コンデンス回数+1針をコンデンス針数とする。
振り巾(NW)以内で針振り巾を狭くし、針数を設定で
き、針振り巾(NW)内の運針中は同一方向に針振りを
する方法を以下に説明する。このカスタム設定では、始
め止め縫い、終わり止め縫いごとに、始めコンデンス詰
めピッチ巾(CPs)、始めコンデンス詰めピッチ針数
(CNs)、終わりコンデンス詰めピッチ巾(CP
e)、終わりコンデンス詰めピッチ針数(CNe)が設
定可能で、詰めピッチ×詰めピッチ針数>針振り巾の場
合は、設定不可とする。
り巾から詰めピッチ動作針振り量を引いたものを、通常
針振りとつめピッチ針振りとの、移行針振り巾(NI)
とする。移行針振り巾(NI)=針振り巾(NW)−詰
めピッチ(CP*)×詰めピッチ針数(CN*)とな
る。3点千鳥の場合は、針振り巾から詰めピッチ動作針
振り量を引いたものが、1針針振り巾(NTs)より小
さい場合、移行針振り巾(NTe)とする。3点千鳥の
場合、針振り巾から詰めピッチ動作針振り量を引いたも
のが、1針針振り巾(NWs)より大きい場合、1針針
振り巾分を差し引いた針振り巾を移行針振り巾(NI)
とし、詰めピッチ制御、移行針振り、1針針振りの順に
制御する。4点千鳥の場合も同様に、詰めピッチ巾を差
し引いた残り(NN)が1針針振り巾より大きい場合、
NNを1針針振り巾で割り余りを移行針巾(NI)と
し、商を1針針振り巾針数(NCn)とする。コンデン
ス針数は、「詰めピッチ針数と移行針数と残りパターン
針数」を引き残りの針数で、針振りパターンはこの針数
にて可能な回数とする。詰めピッチを行ったパターンも
1パターンと数える。
たものが図8に図示されている。
複数の針振りパターン、例えば、2点千鳥、3点千鳥、
4点千鳥の各針振りパターンに対して、図9に図示した
ように、各針振りパターンに対して基線位置あるいは基
線基準からなる基線データがテーブルの形で記憶され
る。これは、2点千鳥スイッチ50、3点千鳥スイッチ
51、4点千鳥スイッチ52の各針振りパターン選択ス
イッチを操作し、そのとき選択された針振りパターンに
対して基線スイッチ61を順次オンしていずれかの基線
基準(中央基準S、右基準R、左基準L)を選択し、ま
たスイッチ46、47で表示器48に表示されている基
線位置を+−して所定の基線位置を入力することにより
行われる。このように入力されたデータは、図9のよう
なテーブルの形でメモリ26に記憶される。
は、針振りパターン選択スイッチ50〜57をオンし所
望の針振りパターンを選択する。このとき、この針振り
パターンに対応する針振りデータがメモリ26に格納さ
れているので、この針振りデータが読み出されるととも
に、図9のようなテーブルからその針振りパターンに関
連する基線位置並びに基線基準が読み出される。ミシン
回転制御回路21並びに針振り制御回路24は、これら
のデータに基づいてミシンの主モータ1並びに針振りモ
ータ11を制御し、基線基準と基線位置に応じた針振り
パターンの縫目を形成する。
ーンが図10に図示されている。各パターンの針振り巾
をWとして、2点千鳥の場合は、針振りデータ(針落ち
データ)が基線位置を「0」とし、基線基準を中央位置
Sとしたデータに変換され、このデータに基づいて針振
り機構が制御され、図10(A)に示したような基線位
置並びに基線基準に応じたパターン縫いが形成される。
また3点千鳥の場合は、針落ちデータが基線位置を「+
1.0」とし、基線基準を右基準Rとしたデータに変換
されるので、図10(B)に示したようなパターン縫い
が形成される。また、4点千鳥の場合は、針落ちデータ
が基線位置を「−1.0」とし、基線基準を左基準Lと
したデータに変換されるので、図10(C)に示したよ
うなパターン縫いが形成される。
5.0〜+5.0となっているので、例えば、振り幅が
5mmで中央基準に設定されているとき、基線位置を+
3.0または−3.0のように設定すると、左端針振り
位置または右端針振り位置がミシンの最大振り幅を超え
てしまうため、このような設定は拒否される。
の両方を各針振りパターンに関連して記憶するようにし
ているが、基線位置と基線基準のいずれか一方であって
もよい。
れぞれ最適な基線の基線基準及び/又は基線位置が記憶
され、選択された針振りパターンに対してこれらの基線
データが自動的に設定されるので、基線データの設定を
誤ることなく、高品質の針振りパターン縫いが可能にな
る。
基線データを変更するとき、それと同期して針を移動さ
せると、基線合わせが容易になるので、基線位置ないし
基線基準の入力に同期して針振りモータを制御し、針を
入力された基線基準ないし基線位置に移動する。
スイッチ61がオンであると(ステップS1、S2)、
表示器48に基線位置が表示される(ステップS4)。
A+−スイッチ46ないしB+−スイッチ47でデータ
を変更した場合(ステップS5)、ステップS6でミシ
ンの針が上位置停止中であるかが判断される。これはシ
ンクロナイザ23により検出することができる。上位置
停止中である場合は、ステップS7で針振りモータ11
を制御して針棒2ないし針3を基線変更分移動させる。
移動が意図したものであるときは、ステップS8で設定
スイッチ41をオフにし処理を終了する。また意図した
ものでないときは、ステップS5に戻って上記処理を繰
り返す。
ときは、ステップS9で変更データをメモリ26に格納
して、設定スイッチ41がオンになっていること(ステ
ップS10)並びに上位置を検出してから(ステップS
11)、基線変更分針棒を移動し入力した基線位置に移
動させる(ステップS12)。
中に行ったときは、その変更に同期して針棒も移動し
(ステップS7)、一方それ以外のときは、次の上位置
が検出されたときに(ステップS11)、針棒が移動す
る(ステップS12)。なお、ステップS2、ステップ
S5で判断が否定された場合は、設定スイッチ41がも
う一度押されてオフになった場合は処理を終了し、また
押されないでオンの場合は元に戻って処理が開始される
(ステップS3)。
基線基準を変更する場合も、入力ないし変更された基線
基準に従って同様に変更分針棒が移動される。
は、縫製物との関係で、縫製物を案内するバインダー7
0(図2)を調整する場合に多く行われるので、基線変
更と同期して針棒も移動することから、基線合わせが容
易になる。例えば、基線位置をバインダー70の位置に
し、基線基準を左基準に選択すると、各針振りパターン
はバインダー70の位置を基点にしてすべて右側に振ら
れるので、針振り巾が変更した場合でも基線位置を再調
整することが不要になり、作業能率を向上させることが
できる。
左基準があるが、基線基準として、中央基準を設定した
場合は、バインダーに針振り位置を合わせることが困難
になる。従って、基線基準を中央基準、右基準、左基準
から選択できるようにする。これは、基線スイッチ61
をオンするごとに基線基準は、中央基準、右基準、左基
準になるので、オンする回数によりそのいずれかを選択
することにより行われる。
基準である場合は、ステップS21で針振り巾を基線位
置を中心にして振り分け、針落ちデータとする。例え
ば、2点千鳥の場合、針振り巾がWで基線位置をNPと
すると、右針落ち位置はNP+W/2となり、左針落ち
位置はNP−W/2となる。
と判断された場合は、パターンの最大右針振り位置を基
準(基線)としてその左側に針落ちデータを作成し(ス
テップS23)、左基準と判断された場合は、パターン
の最大左針振り位置を基準(基線)としてその右側に針
落ちデータを作成する(ステップS24)。例えば、ス
テップS23の例を示せば、針振りパターンをカスタム
パターンとして針落ちデータがD1、D2、D
3、.....Dnとした場合、その基線データがDrで
あったとすると、針落ちデータは(NP−Dr)+Dnと
なる。
作成されるので、主モータ並びに針振りモータを作動し
て、選択された基線基準に応じた針振りパターンの縫目
を形成する。
基線基準の入力に同期して針を移動するようにしたが、
同期して移動しないようにしてもよい。
振りパターンに対してそれぞれ最適な基線の基線基準と
基線位置の少なくとも一方が記憶され、選択された針振
りパターンに対してこれらの基線データが自動的に設定
されるので、基線データの設定を誤ることなく、高品質
の針振りパターン縫いが可能になる。
準の変更は、縫製物との関係で、縫製物を案内するバイ
ンダーを調整する場合に多く行われ、その場合、基線変
更に従って針棒も移動することから、基線合わせが容易
になる。
し左基準に選択することができるので、各針振りパター
ンにおいて針を基線に対してすべて右側あるいは左側に
振るようにできるので、針振り巾が変更した場合でも基
線位置を再調整することが不要になり、作業能率を向上
させることができる。
ある。
ある。
を示した配置図である。
図である。
図であり、(A)は、4点千鳥の時の一縫目単位の振り
幅の説明であり、(B)は、中基準の基線位置を−2、
0、+2に設定したときの説明であり、(C)は、基線
基準である左基準、中央基準、右基準の位置の説明であ
る。
た説明図で、(B)は止め縫いパターンと針振りパター
ンが同一である場合の縫目を示した説明図、(C)は止
め縫いパターンと針振りパターンが異なる場合の縫目を
示した説明図である。
合の縫目を示した説明図である。
準のデータテーブルを示す説明図である。
ンの例を示した説明図である。
せる流れを示したフローチャート図である。
れを示したフローチャート図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 主モータにより回転される主軸に連動し
て上下動される針と、 針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置
と、 前記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り
機構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシン
において、 複数の針振りパターンに各別に対応する複数の針振りデ
ータを記憶する記憶手段と、 針振りパターンの基線基準又は基線位置の少なくとも一
方を各針振りパターンに対応して記憶する手段と、 複数の針振りパターンから所定の針振りパターンを選択
する手段と、 選択された針振りパターンに対応する針振りデータと選
択された針振りパターンに関連して記憶された基線基準
又は基線位置とを読み出し、該針振りデータ及び、基線
基準又は基線位置に応じて前記針振り機構を制御し針振
りパターンの縫目を形成する制御手段、とを備えたこと
を特徴とする電子千鳥ミシン。 - 【請求項2】 主モータにより回転される主軸に連動し
て上下動される針と、 針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置
と、 前記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り
機構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシン
において、 針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する記憶
手段と、 針振りパターンの基線基準又は基線位置の少なくとも一
方を入力する手段と、 前記針振り機構を作動して前記入力された基線基準又は
基線位置に針を移動してから、前記針振りデータに基づ
いて針振りパターンの縫目を形成する制御手段とを備え
たことを特徴とする電子千鳥ミシン。 - 【請求項3】 上下動される針が針板よりも上方にある
ときに針を前記入力された基線基準又は基線位置に移動
させることを特徴とする請求項2に記載の電子千鳥ミシ
ン。 - 【請求項4】 上下動される針が針板よりも上方にあっ
てかつ停止しているときに針を前記入力された基線基準
又は基線位置に移動させることを特徴とする請求項2に
記載の電子千鳥ミシン。 - 【請求項5】 主モータにより回転される主軸に連動し
て上下動される針と、 針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置
と、 前記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り
機構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシン
において、 針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する記憶
手段と、 針振りパターンの基線基準を中央基準、右基準、左基準
から選択する手段と、 記憶された針振りパターンのデータを読み出して選択さ
れた基線基準に従って針振りパターンの縫目を形成する
手段とを備えたことを特徴とする電子千鳥ミシン。
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