JP2010046528A - 電子千鳥ミシン - Google Patents

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保久 横溝
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Abstract

【課題】針振り巾を設定することにより針振りパターンを任意の大きさに縮小ないし拡大でき針振りデータの作成が効率化できる電子千鳥ミシンを提供する。
【解決手段】主モータにより回転される主軸に連動して上下動される針と、針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、前記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシンにおいて、針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する手段と、針振り巾を設定する手段と、前記針振りデータの最大針振り巾又は右端針位置と左端針位置の間隔と前記設定針振り巾とに基づいて前記針振りデータを変形する手段と、変形された針振りデータに基づいて針振りパターンの縫目を形成する手段とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、主モータにより回転されるミシン主軸に連動して上下動される針と、この針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機構とにより布に千鳥縫目を形成する電子千鳥ミシンに関する。
従来の千鳥ミシンにおいてはミシン主軸に連動して回転する針振りカムを用いて前記針振り機構を動作し、所定の針振りパターンを発生するようにしていたが、針振りパターンが多くなるとそれに応じて針振りカムを作成しなければならず、カムの交換作業が面倒となり、またカムの製造コストがかさむ等の問題が生じた。
このため、近年、針振りパターンをデータとして記憶し、読み出された該針振りパターンデータに基づいて、針振り量を制御するパルスモータ等を駆動する電子千鳥縫いミシンが知られている。
しかしながら、従来のこの種の電子千鳥縫いミシンにおいては、針振りパターンを変更したり新たに作成することはミシンにおいて行なえず、座標入力装置やパーソナルコンピュータ等を用いたデータ作成装置により作成したり変更したりする必要があり、データ作成装置を別途用意しなければならず、即応性に劣ることになる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、効率的な針振りデータを作成できその針振りデータに従った針振りパターンの縫目を形成することが可能な電子千鳥ミシンを提供することをその課題とする。
本発明は、針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する手段と、針振り巾を設定する手段と、前記針振りデータの最大針振り巾と前記設定針振り巾とに基づいて前記針振りデータを変形する手段と、変形された針振りデータに基づいて針振りパターンの縫目を形成する手段とを備えた電子千鳥ミシンである。
また、針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する手段と、針振り巾を設定する手段と、前記針振りデータの右端針位置と左端針位置の間隔と前記設定された針振り巾とに基づいて前記針振りデータを変形する手段と、変形された針振りデータに基づいて針振りパターンの縫目を形成する手段とを備えた電子千鳥ミシンである。
このような構成では、針振り巾を設定することにより針振りパターンを任意の大きさに縮小ないし拡大でき針振りデータの作成が効率化できる。
以上説明したように、本発明では、針振り巾を設定することにより針振りパターンを任意の大きさに縮小ないし拡大でき針振りデータの作成が効率化できる。
本発明の電子ミシンの概観を示す斜視図である。 針振り機構の概略構成を示す構成図である。 電子ミシンの制御構成を示すブロック図である。 操作パネルの各種スイッチ並びに表示器の配置を示した配置図である。 各種の針振りパターンによる縫目を示した説明図である。 針振りパターンの各種固有データを示した説明図である。 (A)は、針振りパターンの固有データを示した説明図で、(B)は止め縫いパターンと針振りパターンが同一である場合の縫目を示した説明図、(C)は止め縫いパターンと針振りパターンが異なる場合の縫目を示した説明図である。 止め縫いパターンと針振りパターンが異なる場合の縫目を示した説明図である。 連結プログラムに含まれるパターンプログラムの一つについてデータ修正する流れを説明する説明図である。 連結プログラム中に含まれる小プログラム(ブロックプログラム)を変更するフローチャートである。 連結プログラムの縫製準備を説明するフローチャートである。 針振りパターンの針振りデータ並びにそのデータによる縫目を示した説明図である。 針振りパターンの針振り巾を設定するフローチャートである。 設定された針振り巾に従い針振りパターンを縮小するフローチャートである。 設定された針振り巾に従い針振りパターンを拡大するフローチャートである。 連結プログラムを設定するフローチャートである。
以下図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
[全体構成]
図1には、本発明に係わる電子千鳥ミシンの概観が図示されており、同図において、主軸を回転させる主モータ1により針棒2に支持された針3が上下動される。この針3の上下動に関連して針板4上に布送り装置の送り歯(不図示)が出没し、それにより押さえ板5に押さえられた布が送られ、布送り装置との協働により布に縫目が形成される。布の縫い送り量は送り目盛ダイヤル6で設定することができ、また縫い始めあるいは終わりのときに行われる止め縫いは、コンデンス目盛ダイヤル7でコンデンス送り量を設定して、その設定された送り量で送り装置を駆動することにより行われる。コンデンス送り量は、正送り量と同量の逆送り量からゼロに設定可能であり、通常の設定量としては、微小送り又は千鳥縫目送り量とされる。その場合、返し縫いレバー8を操作することにより、または止め縫い時に図示しない返し縫いソレノイドを駆動して送り量を切り換えて返し縫いを行うことができる。なお、9は電源スイッチであり、10は後述するように各種の設定を行う操作パネルである。
本発明の電子千鳥ミシンには、図2に図示されたような針振り機構が設けられ、針3を支持する針棒2は、針振りモータ(例えば、ステッピングモータ又はサーボモータ)11で駆動されるリンク機構12により、布送り装置の布送り作用と同期させながら布送り方向に対して直交する方向(図2の矢印の方向)に往復移動され、それにより所定の針振りパターンの縫目を形成することができる。針振り機構には、針振りモータ11の回転とともに回転する遮蔽板11aを検知する原点センサ13が設けられ、針振り位置の原点が検出される。
図3には、電子千鳥ミシンの制御システムがブロック図として示されており、ペダル指令20によりミシン回転制御回路21、ミシン主軸駆動回路22を介して主モータ1が駆動され、それよりミシンの主軸が駆動されて送り歯が、いわゆる4送り運動して、送り目盛ダイヤル6で設定した送り量で布送りをするとともに、針3が上下動して縫目が形成される。シンクロナイザ23は、主軸位置を検出し、1針縫目を検出するとともに、上位置、下位置を検出し、その信号がミシン回転制御回路21並びに針振り制御回路24に入力される。針振り制御回路24は、針振り駆動回路25を介して針振りモータ11を駆動し、原点センサ13の信号を受けて針振り機構を制御する。止め縫い時は返し縫いソレノイド27が作動してコンデンス目盛ダイヤル7で設定した送り量となる。操作パネル10により、以下に説明するように、ミシンの制御に必要な種々のデータを設定することができ、これらのデータは必要に応じて一旦メモリ26に格納され、これらの設定されたデータに基づき、また送り目盛ダイヤル6並びにコンデンス目盛ダイヤル7などで設定されたデータに基づきミシンの主軸の回転が制御され、また針振り機構が制御される。
[操作パネル]
次に、図4を参照して表示パネル10に配置された各種スイッチ並びに表示器について説明する。
41は設定スイッチ(SW)で、設定モードの切替え等の各種設定を行うためのスイッチである。スイッチ42は、始め止め縫いを「する/しない」の設定を行う始め止め縫いスイッチで、このスイッチを操作すると、始め止め縫い表示LED(発光ダイオード)42aが点灯/消灯する。又、スイッチ43は、終わり止め縫いを「する/しない」の設定を行う終わり止め縫いスイッチで、このスイッチを操作すると、終わり止め縫い表示LED43aが点灯/消灯する。
44は、半針(又は1針)スイッチで、ミシンを半針(又は1針)動作させるスイッチであり、45は、糸切り禁止スイッチで、ペダル後ろ踏みで止め縫いは行うが糸切りは行わないことを指示するスイッチである。このスイッチを操作すると、糸切り禁止表示LED45aが点灯し、糸切り禁止が有効であることを示す。
46は、セグメント表示器48a、48b、48cを備えた針振り表示器48の二桁目を表示する表示器48aの表示数値を+−させるスイッチで、LED42a下に「A」と表示された始め止め縫いスイッチ42を操作した場合は、始め止め縫いの止め縫い回数の設定を変更することができる。又、47は、針振り表示器48の一桁目を表示する表示器48bの表示数値を+−させるスイッチで、LED43a下に「B」と表示された終わり止め縫いスイッチ43を操作した場合、終わり止め縫いの止め縫い回数の設定を変更することができる。またこの一桁目及び二桁目の表示器48a,48bは、LED50a乃至56a及び60aの各下に「C」と表示された各スイッチを操作した場合、針振り幅または針数の設定変更することができる。その他、表示器48a,48b,48cは、LED61a下に「D」と表示された基線スイッチ61の操作により設定される三桁の基線位置を表示する。
49は、針振りパターン直線縫い選択スイッチで、これを選択すると、直線縫い表示LED49aが点灯し、針振りパターンとして直線縫いが選択されたことが示される。2点千鳥スイッチ50は、針振りパターン2点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパターンとして2点千鳥縫いを選択すると、2点千鳥表示LED50aが点灯する。又、3点千鳥スイッチ51は、針振りパターン3点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパターンとして3点千鳥縫いを選択すると、3点千鳥表示LED51aが点灯する。又、4点千鳥スイッチ52は、針振りパターン4点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパターンとして4点千鳥縫いを選択すると、4点千鳥表示LED52aが点灯する。
左スカラップスイッチ53は、針振りパターン左スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして左スカラップ縫いを選択すると、左スカラップ表示LED53aが点灯する。又、右スカラップスイッチ54は、針振りパターン右スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして右スカラップ縫いを選択すると、右スカラップ表示LED54aが点灯する。一方、左ブラインドステッチスイッチ55は、針振りパターン左ブラインドステッチ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして左ブラインドステッチ縫いを選択すると、左ブラインドステッチ表示LED55aが点灯する。又、右ブラインドステッチスイッチ56は、針振りパターン右ブラインドステッチ縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとして右ブラインドステッチ縫いを選択すると、右ブラインドステッチ表示LED56aが点灯する。又、カスタムパターンスイッチ57は、針振りパターンカスタムパターン縫いを選択するスイッチで、針振りパターンとしてカスタムパターン縫いを選択すると、カスタムパターン表示LED57aが点灯する。
停止位置指示スイッチ58は、ペダル中立にて針停止位置指定を行うスイッチで、左停止の場合は、左停止指示表示LED58aが点灯し、右停止の場合は、右停止指示表示LED58bが点灯し、任意停止の場合は両LED58a、58bが消灯する。
詳細設定スイッチ59は、設定スイッチ41と組み合わせて使用され、設定スイッチ41より詳細な設定を行う。このスイッチを操作すると、詳細設定表示LED59aが点灯する。針数設定スイッチ60は、スカラップ・ブラインドステッチの針数を設定する時に使用され、針数設定時には針数設定表示LED60aが点灯する。又、基線スイッチ61は、基線位置を変更する時に使用され、基線位置設定時には基線位置表示LED61aが点灯する。
62は、下糸カウンタリセットスイッチで、ミシンの下糸(針数)カウンタをリセットするために使用される。下糸カウンタ「+」「−」スイッチ63は、カウンタにカウント値をセットするスイッチである。このカウンタの値は、4セグメント64a〜64dを備えた下糸カウンタ表示器64に表示される。
[針振りパターン]
本発明による電子千鳥ミシンでは、針振りパターンとして、直線縫い、2点千鳥、3点千鳥、4点千鳥、スカラップ、ブラインドステッチ、カスタムパターンが用意されている。直線縫いは、図5(A)に示したように、針振りを行わず、基線位置で直線縫いを行うパターンであり、針振り巾(NW)は0である。2点千鳥は、図5(D)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)で左、右2点に針落ちする縫い方であり、3点千鳥は、図5(E)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の2分の1で左、中心、右の3点に針落ちする縫い方であり、4点千鳥は、図5(F)に示したように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の3分の1で左、中2点、右の4点に針落ちする縫い方である。
一方、スカラップは、図5(B)に示したように、2つの円弧の中を12針又は24針で縫う三日月型の模様縫いで、運針の種類で、「標準・三日月・均等」の3種類がある。又、円弧の向きで左右のスカラップがあって、左右の規定は、ミシンの懐側を右とし円弧の頂上側が懐側にある場合、右スカラップといい、その逆の場合を左スカラップという。ブラインドステッチは、図5(C)に示したように、縫い始めは、直線縫いを行い運針針数の最終針−2針で針振り巾(NW)で針振りを行ない、最終針−1針で再び元の位置に戻るパターンの繰り返し動作を行う縫い方である。この場合も、針振り方向により左、右ブラインドステッチがあり、右(左)ブラインドステッチは、直線縫いから右側(左側)に針振りするパターンである。又、カスタムパターンは任意に作成されるオリジナルパターンである。
[固有データ]
上述した各針振りパターンには、針振り巾(NW)、基線位置(NP)、基線基準位置(NPs)、縫い始め位置(NS)、縫い終わり位置(NE)、針数(NC)の固有データがある。
針振り巾(NW)は、各針振りパターンにおける針振り巾を示すもので、例えば、図6(A)に示すような、4点千鳥の場合1針巾(NWs)は、針振り巾(NW)を3分割値とする。すなわち、NWs=NW/3である。このとき、分割値に余りが出た場合は、針振り巾中心位置を基準とし左右に均等となるようにする。NWが5.0の場合、NWs=1.6余り0.2となる。従って、最初の1針は1.7、2針目は1.6、3針目は1.7となり、折り返して1.7、1.6、1.7となる。又、例えば、スカラップの場合の針振り巾は、模様巾であり、針振りには、針振りデータを用い、針振りデータは、中心振り分けで規定する。パターンにより、24針、12針のデータを持ち、運針位置計算は、NDnを運針データ、NDpを運針位置、NPを基線位置として、NDp=NP+(NW×NDn/8.2)の式に従って行う。
基線位置(NP)は、図6(B)に示したように、ミシン針振り機構の中心を「0」とし、ミシン懐側を「+」(右側)、その反対側を「−」(左側)とした針振りの振り基点位置をいい、最大針振り巾(WPx)を超えない範囲で−5.0〜0〜+5.0の範囲で設定される。
基線基準位置(NPs)は、針振りを、図6(C)に示したように、「中心基準振り分け・右端基準振り・左端基準振り」に設定可能とした場合の基線基準位置を示すもので、初期設定は中心基準振り分けに設定されていて、基線位置(NP)に対し、中央・右・左に振り基準を指定する。例えば、2点千鳥において、基線位置(NP)=0.0、針振り巾(NW)=3.0、基線基準位置(NPs)=左、とした場合、針は、0.0と3.0の間で針振りを行う。
縫い始め位置(NS)は、図7(A)に示したように、糸切り後の次の縫い始め位置を「右・左」に設定するもので、初期設定は、左縫い始めである。なお、スカラップ、ブラインドステッチにおいて、左右があるが、右スカラップ、右ブラインドステッチの場合、左縫い始めが縫い始め位置となる。
針数(NC)は、スカラップ、ブラインドステッチの針数で、スカラップの場合、標準は24針、三日月も24針、均等で12針と24針であり、ブラインドステッチは、3〜250針の間で設定される。初期設定は、スカラップの場合、標準・三日月・均等ともに24針で、ブラインドステッチは4針である。
また、針振りパターンの始め、又は終わりに形成される止め縫いパターン(コンデンスパターンともいう)は、直線縫い、2点千鳥、3点千鳥、4点千鳥、並びにカスタムパターンの各パターンに対して有効とされる。コンデンスの回数は、縫い始めから折り返しまでを1パターンとしてパターン単位で行われ、針数19針以内で設定可能である。また、コンデンス時のコンデンス送り量はコンデンス送り量設定ダイヤル7によって設定される。例えば、4点千鳥の場合は、図7(B)に示したように、6パターン可能であり、1パターンに3針あるので、針数は18となる。
また、止め縫い(コンデンス)のオプション設定として、第一に針振りパターンとは別のパターンで止め縫いを行う方法と、第二に止め縫いのカスタム設定として、針振り巾(NW)以内で針振り巾を狭くし、針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中は同一方向に針振りをする方法と、第三に止め縫いカスタムパターン(オリジナルパターン)とがある。
第一の針振りパターンとは別の止め縫いパターンで止め縫いを行う方法は、針振りパターンとは別に、始め止め縫い、終わり止め縫いごとに、止め縫いパターン(PC)、針振り巾(CW)、コンデンス回数(CC)を設定するもので、基線位置(NP)、基線基準位置(NPs)、縫い始め位置(NS)は針振りパターンと同一とするものである。例えば、図7(C)に示したように、始め止め縫いパターンを4点千鳥、針振りパターンを2点千鳥、終わり止め縫いパターンを3点千鳥とする例で説明すると、始め止め縫いパターンは4点千鳥であり、針振り巾はCW1であり、コンデンス回数は3回となっている。この止め縫いに続く針振りパターンは2点千鳥であり、この場合、始め止め縫い終了後の、針振りパターンで2−4点千鳥縫いのように必ず開始位置の決まっていない場合には、止め縫い終了位置の近い針振り開始点より針振りを行う。また、始め止め縫いパターンの終了位置と、針振りパターンの開始が一致しない場合、止め縫い終了後、1針の間スピード制限を加える。また、終わり止め縫いパターンは3点千鳥で、針振り巾はCW2、コンデンス回数は4回となっている。この終わり止め縫いでは針振りパターンから終わり止め縫いパターンに移行するのに、1針必要であるためコンデンス回数+1針をコンデンス針数とする。
第二の止め縫いのカスタム設定として、針振り巾(NW)以内で針振り巾を狭くし、針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中は同一方向に針振りをする方法を以下に説明する。このカスタム設定では、始め止め縫い、終わり止め縫いごとに、始めコンデンス詰めピッチ巾(CPs)、始めコンデンス詰めピッチ針数(CNs)、終わりコンデンス詰めピッチ巾(CPe)、終わりコンデンス詰めピッチ針数(CNe)が設定可能で、詰めピッチ×詰めピッチ針数>針振り巾の場合は、設定不可とする。
止め縫いパターンが2点千鳥の場合、針振り巾から詰めピッチ動作針振り量を引いたものを、通常針振りとつめピッチ針振りとの、移行針振り巾(NI)とする。移行針振り巾(NI)=針振り巾(NW)−詰めピッチ(CP*)×詰めピッチ針数(CN*)となる。3点千鳥の場合は、針振り巾から詰めピッチ動作針振り量を引いたものが、1針針振り巾(NTs)より小さい場合、移行針振り巾(NTe)とする。3点千鳥の場合、針振り巾から詰めピッチ動作針振り量を引いたものが、1針針振り巾(NWs)より大きい場合、1針針振り巾分を差し引いた針振り巾を移行針振り巾(NI)とし、詰めピッチ制御、移行針振り、1針針振りの順に制御する。4点千鳥の場合も同様に、詰めピッチ巾を差し引いた残り(NN)が1針針振り巾より大きい場合、NNを1針針振り巾で割り余りを移行針巾(NI)とし、商を1針針振り巾針数(NCn)とする。コンデンス針数は、「詰めピッチ針数と移行針数と残りパターン針数」を引き残りの針数で、針振りパターンはこの針数にて可能な回数とする。詰めピッチを行ったパターンも1パターンと数える。
始め止め縫いを3パターンについて例示したものが図8に図示されている。
[針振りデータの作成、修正]
針振りパターンの針振りデータは、プログラムパターンのデータとして記述されるが、プログラムパターンを修正するとき、従来は修正ステップまでステップを呼び出して修正を行っているので、例えば、500縫目数のプログラムで、250番目の縫目数近辺のデータを修正する場合は、その近辺までステップを呼び出さなければならないので、困難な作業になる。
そこで、本実施形態では、例えば縫目数60程度の小プログラムを作成し、この小プログラムをブロックとして各ブロックを連結することにより大きな縫目数のプログラムを完成させている。このように、連結プログラムとすることによりプログラムの修正が簡単になる。例えば図9に示したように、第1〜第3の針振りパターンのプログラムが連結プログラムとして結合されているとき、第2の針振りパターンのプログラムを修正するときは、第2の針振りパターンのプログラムを単独で読み込み、これを単独に修正してこれを連結プログラムに反映させる。
連結プログラムの作成について、図16において説明すると、スイッチ57、58が同時に操作されると(ステップS50)、連結プログラム作成モードとなる。それから連結プログラム番号をスイッチ46、47を使って決定する(ステップS51)。この番号が表示器48に表示される。次いでスイッチ59、41が同時に操作されると(ステップS52)、小プログラム番号設定モードとなり、スイッチ46、47を使ってこの連結プログラムに含まれるべき小プログラム(ブロックプログラム)の番号を入力することにより、設定された小プログラム番号が第1パターンとして前記設定された連結プログラム番号に対応するアドレスに記憶される(ステップS53)。この小プログラムは、予め作成されているもの、あるいはカスタムパターン同様作業者が作成するものでRAM或いはROM等の所定のアドレスに記憶されており、それぞれにすでに番号が付されているものとする。
そして、スイッチ45が操作されてオンになると(ステップS54)、ステップS53を繰り返し、入力された小プログラム番号が第2…第Nパターンとして順次記憶される(ステップS53)。スイッチ45がオンされる前にスイッチ59がオンされると(ステップS55)、連結プログラムの作成が終了する。
図9に示した実施形態においては、連結プログラム中の個々の小プログラムを修正する場合、第1〜第3パターンの順番の小プログラムが連結プログラムとして結合されていると、第2パターンの小プログラムのデータを修正するときは、第2パターンに対応する元のプログラムを読み出して単独に修正する。たとえば、第1の小プログラムがプログラム番号「12」、第2の小プログラムがプログラム番号「15」、第3の小プラグラムがプログラム番号「14」のそれぞれのプログラムに対応するとき、プログラム番号「15」のプログラムを所定のアドレスから読み出し、これを修正してから再度所定のアドレスに記憶し直す。これにより連結プログラム中の第2パターンである小プログラム(プログラム番号「15」)は、別個に修正することなしに修正されたことになる。すなわち、基のプログラム番号「15」を修正すれば、改めて(第2の)小プログラムを修正する必要はない。
また図10において連結プログラムを構成する小プログラムの組み合せを修正する場合について説明する。図10の組み合わせ変更モードに入る前に、連結プログラムを有するパターンが指定されている。表示器64には第1の小プログラム(ブロックプログラム)の順番である「1」が表示され、表示器48には第1の小プログラムのプログラム番号が表示されている。
スイッチ63が操作されると(ステップS1)、その入力により小プログラム(ブロックプログラム)の順番が指定されて表示器64に表示されるとともにその小プログラムのプログラム番号が表示器48に表示される(ステップS2)。ついで46、47の操作があると(ステップS3)、その入力により小プログラムのプログラム番号が指定されて置き換えられると共に表示器48にプログラム番号が表示される(ステップS4)。スイッチ59がオンされないと、ステップS1に戻り上記のステップを繰り返し、スイッチ59がオンされると終了する(ステップS5)。
即ち、この制御によれば、連結プログラムに含まれる全ての小プログラムについて個々に変更することができる。
縫製を行うとき、図11に示すように、連結プログラムである場合は(ステップS10)、各ブロックのプログラムを読み込み(ステップS11)、これを連結データとして連結するために、小プログラム番号のプログラムの最後に付してある終了コマンドを無視して次の小プログラム番号のプログラムの先頭を呼び出すように処理して(ステップS12)、縫製準備を完了する。このようにして所定ブロックを単位として修正された連結プログラムが用意される。尚、連結プログラムでないときには各プログラムの終了コマンドは、読み出されると自身のプログラムの先頭に戻るように作用する。
このように修正が小プログラムであるブロック毎に行えるので、修正が容易でかつ早く行うことができ、また小プログラムで試し縫いも行うことができ、修正内容の確認も簡単になる。
また、コンパクトで柔軟性に富んだプログラムデータ(カスタムパターン)を作成できるようにするために、針振りデータとして、図12に示したように、針落ちデータ(針振り位置)D、繰り返し針落ち数N並びに送り種別(送り方向)Fを用いる。針落ちデータは、図2に示した針振り機構の機械的針振り中心を「0」とし、ミシンの懐側を「+」、逆側を「−」として±4.0内の針落ち座標データとする。また、繰り返し針落ち数は、針落ちデータを何回繰り返すかで、この繰り返し針落ち数を増加させることにより針振り位置が共通な縫目を連続的に形成することができる。送り種別は、布送り歯の送り量の種別で、通常の送り方向F=fと止め縫いの送り方向F=bである。
図12において、針落ちデータD、繰り返し針落ち数N並びに送り方向Fを図12左側に示したデータ時の縫いパターンが図示されている。このように、繰り返し針落ち数を針振りデータのパラメータとすることにより、針振り位置が共通な縫目を連続的に形成する場合には、単に繰り返し針落ち数を増加させればよいだけなので、簡単に種々の針振りパターンの針振りデータを作成することが可能になる。
また、針振りパターンがカスタムパターンの場合、針振り位置が固定されているために、パターンを縮小ないし拡大するためには、データを作成しなおす必要があった。そこで、縫製時針振り巾を設定し、カスタムパターン固有の針振り巾とその設定された針振り巾との比をとりパターンを縮小ないし拡大するようにしている。
パターンを縮小する例を図13、図14において説明する。
カスタムパターンスイッチ57によりカスタムパターンが選択されている場合(ステップS20)、設定スイッチ41をオンにすると(ステップS21)、表示器48に針振り巾が表示されるので(ステップS22)、スイッチ46、47を用いてその値を変更し(ステップS23)、その設定変更された値を針振り巾Wとして記憶する(ステップS24)。これは、設定スイッチ41が電気的にオンになっている限り行うことができる(ステップS25)。
実際の縫製針落ちデータは、図14に図示したように作成される。カスタムパターンが選択された場合(ステップS30)、このカスタムパターンの記憶されている針落ちデータから当該パターンの最大針振り巾WMを求め、ステップS24で求めた設定針振り巾Wと最大針振り巾WMの比、即ち設定針振り巾Wの比に対する最大針振り巾WMの比を求め、記憶されている針落ちデータをこの比で乗算し、縫製針落ちデータを求める(ステップS31)。これによりカスタムパターンを所定の比で縮小したパターンによる縫目を形成することができる。
また、パターンを拡大する例について、図15において説明する。
この場合、図13について共通である。カスタムパターンが選択された場合(ステップS40、S41)において、記憶されているカスタムパターンの針落ちデータからその右最大値と左最大値の差を針振り巾WPとして求め、ステップS24で求めた設定針振り巾Wと針振り巾WPとの比、即ち設定針振り巾Wのこの針振り巾WPに対する比を求め、記憶されている針落ちデータをこの比で乗算し、縫製針落ちデータを求める。設定針振り巾Wが針振り巾WPより大きい場合には、拡大したカスタムパターンによる縫目を形成でき、小さい場合には縮小したカスタムパターンによる縫目を形成することができる。
このようにして、カスタムパターンの縮小ないし拡大データが針振り巾を設定することにより簡単に得られるようになり、針振りデータの作成が効率化される。
尚、図12における説明においては、送り方向をデータとしたが、コンデンス縫いのように送り方向を代えずに送りピッチを制御する場合には、通常の送り量と止め縫いの送り量をデータとして制御するようにしてもよく、通常の送り方向または通常の送り量を「通常の送り」とし、止め縫いの送り方向または止め縫いの送り量を「止め縫いの送り」とする。
また、繰り返し針落ち数に代えて繰り返し縫目数によるデータとしてもよい。繰り返し針落ち数または繰り返し縫目数を繰り返し数とする。
2 針棒
3 針
6 送り目盛ダイヤル
7 コンデンス目盛ダイヤル
11 針振りモータ

Claims (4)

  1. 主モータにより回転される主軸に連動して上下動される針と、
    針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、
    前記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシンにおいて、
    針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する手段と、
    針振り巾を設定する手段と、
    前記針振りデータの最大針振り巾と前記設定針振り巾とに基づいて前記針振りデータを変形する手段と、
    変形された針振りデータに基づいて針振りパターンの縫目を形成する手段とを備えたことを特徴とする電子千鳥ミシン。
  2. 前記設定針振り巾と最大針振り巾との比に従って針振りパターンが拡大ないし縮小されるように針振りデータを変形することを特徴とする請求項1に記載の電子千鳥ミシン。
  3. 主モータにより回転される主軸に連動して上下動される針と、
    針板上に出没して布を送る布送り歯を備えた布送り装置と、
    前記針を布送り方向との交叉方向に針振りさせる針振り機構との協働により布に縫目を形成する電子千鳥ミシンにおいて、
    針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する手段と、
    針振り巾を設定する手段と、
    前記針振りデータの右端針位置と左端針位置の間隔と前記設定された針振り巾とに基づいて前記針振りデータを変形する手段と、
    変形された針振りデータに基づいて針振りパターンの縫目を形成する手段とを備えたことを特徴とする電子千鳥ミシン。
  4. 前記設定針振り巾と前記針振りデータの間隔との比に従って針振りパターンが拡大ないし縮小されるように針振りデータを変形することを特徴とする請求項3に記載の電子千鳥ミシン。
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