JP2004141224A - 差動送りミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】差動送りミシンにおいて、一のモード(例えば自動切替モード)に係るデータと、他のモード(例えば手動切替モード)に係るデータと、の間のデータ変更処理を実現させることにより、作業効率を向上させる。
【解決手段】複数の縫製区間毎に設定されたいせ込み量に基づいていせ込み縫製を行う差動送りミシン1において、縫製区間毎に設定された所定の縫製長さに実際の縫製長さが達した場合に縫製区間を自動的に切り替えていせ込み縫製を行う自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)と、ステップ切替スイッチ16の操作により縫製区間を切り替えていせ込み縫製を行う手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)と、これらデータのうち何れか一方を他方に変更するデータ変更処理を行うデータ変更手段(MPU10a及びデータ変更プログラム)と、を備え、データ変更処理によって、変更元のデータに足りない設定データを補完する。
【選択図】  図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動送りミシンに関し、特に、袖付けの場合等にいせ込み(縮緬込み)を施しながら縫製を行う差動送りミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、袖付け等を行う際にいせ込みを施しながら縫製を行う差動送りミシン(以下、「いせ込みミシン」という)が知られている。ここで、「いせ込みを施す」とは、洋服の袖等の立体形状の部分を縫い付ける際に、2枚重ねで縫う生地のうち外側となる生地(上布)の送り量を、内側となる生地(下布)の送り量よりも多くして、外側の生地に余裕を持たせることである。
【0003】
いせ込みミシンとしては、各所定縫製区間を連結する中間縫製区間において所定の縫製制御を行うことにより、いせ込み量の調節作業の簡素化と、縫製品の高品質化と、を実現させる布送り制御装置を備えたミシンが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、近年においては、複数の縫製区間(ステップ)の各々の縫製長さを予め設定しておき、各ステップにおける実際の縫製長さが予め設定していた縫製長さに達した時点で自動的にステップの切替えを行う「自動切替(フルオート)モード」と、各ステップの縫製長さを設定せずに、作業者が縫製作業中にステップ切替スイッチを所定のタイミングで操作することによってステップを切り替える「手動切替(セミオート)モード」と、を自在に選択して実施できるモード切替可能ないせ込みミシンが提案されている。
【0005】
かかるモード切替可能ないせ込みミシンにおいては、自動切替モードに係るデータと、手動切替モードに係るデータと、が別々に作成され、かつ、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の記録手段に別々に保存されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平1−236088号公報(第5頁、第6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したモード切替可能ないせ込みミシンにおいては、各モードに係るデータを新規に作成する際に、自動切替モードに係るデータの一部と、手動切替モードに係るデータの一部と、を同一にして設定する場合がある。また、一のモードにおいてティーチングや手入力によって設定したデータを、他のモードで使用したい場合がある。
【0008】
しかし、従来のモード切替可能ないせ込みミシンにおいては、前記したようにデータの一部を同一にして設定する場合にも、自動切替モードに係るデータと、手動切替モードに係るデータと、を別個独立に作成する必要があった。また、一のモードにおいてティーチングや手入力によって設定したデータを他のモードで共用できないため、他のモードを実施する際に再度ティーチングや手入力によって同一データを設定する必要があった。このため、新規又は再度のデータ作成に手間がかかり作業効率が悪い上に、データ作成時の作業ミスを招くという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、差動送りミシンにおいて、一のモード(例えば自動切替モード)に係るデータと、他のモード(例えば手動切替モード)に係るデータと、の間のデータ変更処理を実現させることにより、作業効率を向上させることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
複数の縫製区間(F1〜F7)毎に設定されたいせ込み量に基づいていせ込み縫製を行う差動送りミシン(1)において、
複数の縫製区間毎に設定されたいせ込み量に基づいていせ込み縫製を行う差動送りミシンにおいて、
前記縫製区間毎に設定された所定の縫製長さに実際の縫製長さが達した場合に前記縫製区間を自動的に切り替えていせ込み縫製を行う自動切替モードに係る第1データと、
前記縫製区間を所定の切替スイッチ(ステップ切替スイッチ16)の操作により切り替えていせ込み縫製を行う手動切替モードに係る第2データと、
これら第1データ及び第2データのうち何れか一方を他方に変更するデータ変更処理を行うデータ変更手段(MPU10a及びデータ変更プログラム)と、
を備え、
前記データ変更処理によって、変更元のデータに足りない設定データを補完することを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、データ変更手段により、第1データ(第2データ)を第2データ(第1データ)に変更するデータ変更処理を実現させることができる。また、このデータ変更処理によって、変更元のデータに足りない設定データを補完することができる。従って、第1データと第2データとを別個独立に作成する必要がないので、データ作成を容易に行うことができる。この結果、作業効率を向上させることができ、データ作成時の作業ミスを低減させることができる。また、一のモード(例えば手動切替モード)においてティーチングや手入力によって設定したデータを他のモード(例えば自動切替モード)で共用することができるので、他のモードを実施する際に同一データを再度設定する手間を省くことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の差動送りミシンにおいて、
前記データ変更処理を行うか否かを設定する設定手段(データ変更ボタン37)を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、設定手段により、第1データ(第2データ)を第2データ(第1データ)に変更するデータ変更処理を実現させるか否かを選択することができるので、種々の状況に応じた適切な縫製制御が可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の差動送りミシンにおいて、前記データ変更手段(MPU10a及びデータ変更プログラム)によって変更されるデータには、前記縫製区間毎に設定された所定の縫製長さが含まれることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、データ変更手段によって変更されるデータ(例えば、自動切替モードに係る第1データに変更される手動切替モードに係る第2データ)に、縫製区間毎に設定された所定の縫製長さが含まれるので、変更先のモード(前記例における自動切替モード)において縫製区間毎に所定の縫製長さを再度設定する必要がない。従って、作業効率を向上させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の差動送りミシンにおいて、
前記データ変更手段(MPU10a及びデータ変更プログラム)は、
前記第1データ−前記第2データ間の相互変更が可能であることを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、データ変更手段により、第1データを第2データに変更するデータ変更処理、及び、第2データを第1データに変更するデータ変更処理の双方を実現させることができる。従って、第1データの内容と、第2データの内容と、を相互に共用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、いせ込みを施しながら袖付け縫製を行う差動送りミシンについて説明することとする。本実施の形態に係る差動送りミシンは、所定のモード切替スイッチを操作することにより、自動切替(フルオート)モードと、手動切替(セミオート)モードと、自在に切り替えていせ込み縫製を行うことができるものである。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る差動送りミシン1のミシン頭部の斜視図であり、図2は、図1のII部分の拡大斜視図である。また、図3は、図1に示した差動送りミシン1の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【0020】
まず、本実施の形態に係る差動送りミシン1の機械的構成について説明する。
差動送りミシン1は、ミシンベッド2、ミシン立胴部3、ミシンアーム4、上送り装置5、下送り装置6、ミシン針7等を備えて構成されている。
【0021】
ミシン立胴部3は、ミシンベッド2上に立設された角筒体であり、その後方側壁(ミシンアーム4の延在方向と反対側の側壁)の上部には、ミシン針7を駆動するためのミシンモータ14が取り付けられている。また、ミシン立胴部3の紙面手前側の側壁には、操作パネル17が設けられている。
【0022】
ミシンアーム4は、ミシン立胴部3の上端に連接されミシンベッド2と対向するように略水平方向に延在する筐体であり、その内部には、ミシンモータ14の回転駆動力をミシン針7に伝達するための(図示されていない)主軸や、この主軸の回転運動をミシン針7の鉛直方向の往復運動に変換するための(図示されていない)カム機構等が配置されている。
【0023】
上送り装置5は、ミシンアーム4の先端に設けられて、縫製作業中に上側の布を所定のピッチで送る機能を果たすものである。上送り装置5は、図2に示すように、上布を矢印Aの方向に所定のピッチで送るための上送りローラ5aを備えている。上送りローラ5aは、上送りモータ11(図1及び図3参照)によって駆動される。
【0024】
下送り装置6は、ミシンベッド2の上方に設けられて、縫製作業中に下側の布を所定のピッチで送る機能を果たすものである。下送り装置6は、図2に示すように、下布を矢印Aの方向に所定のピッチで送るための下送りローラ6aを備えている。下送り装置6の上方には、縫製作業の際に布地を載置するための針板6bが設けられており、下送り装置6の内部には、ボビン、糸切り機構、下送りローラ6aを駆動するための下送りモータ12(図3参照)等が設けられている。
【0025】
次に、本実施の形態に係る差動送りミシン1の電気的構成について説明する。
差動送りミシン1は、図3に示すように、制御部10、上送りモータ11とその駆動回路11a、下送りモータ12とその駆動回路12a、糸張力ソレノイド13とその駆動回路13a、ミシンモータ14とその駆動回路14a、ミシン起動ペダル15とその入力回路15a、ステップ切替スイッチ16とその入力回路16a、操作パネル17、等を備えて構成される。
【0026】
制御部10は、MPU(Micro Processor Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)10dを備えて構成されている。
【0027】
MPU10aは、ミシン起動ペダル15、ステップ切替スイッチ16、操作パネル17から入力される各データに応じて、ROM10bに格納される差動送りミシン用の各種制御プログラムに従って各部の動作を集中制御し、その処理結果をRAM10c内のワークエリアに格納するとともに、表示データを生成して、表示画面17aに表示させる。そして、RAM10cに格納した処理結果をEEPROM10dに記録する。このように、MPU10aは、差動送りミシン1を構成する各種アクチュエータの駆動を制御する機能を果たす。
【0028】
特に、MPU10aは、パターンコピー処理の際にROM10bに格納されたデータ変更プログラムを起動させることにより、本発明における第1データである自動切替モードに係る縫製データと、本発明における第2データである手動切替モードに係る縫製データと、の間において、相互にデータ変更処理を実現させる。MPU10a及びデータ変更プログラムは、本発明におけるデータ変更手段である。
【0029】
また、MPU10aは、ROM10bに格納された編集モード用縫製仕様設定プログラムと、縫製モード用縫製仕様設定プログラムと、を別々に起動させることにより、編集時と縫製時とで縫製仕様設定方式を変更することができる。
【0030】
ROM10bには、差動送りミシン1の各種制御プログラム、制御データ等が格納されている。RAM10cには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用され、いせ込み量設定処理、いせ込み縫製処理に関する各種データもRAM10cに記録される。
【0031】
EEPROM10dには、縫製データとして、図4に示すように、自動切替モード用の縫製データである第1データや、手動切替モード用の縫製データである第2データが各々複数記録されている。第1データ及び第2データは、1つの袖付け縫いを行うために必要な、縫製区間(ステップ)毎に設定される各種縫製条件(いせ込み量、糸張力、自動切替モード/手動切替モードの別等)を有している。両データは、共通する縫製条件を有しており、第1データは、さらに縫製長さ、グレーディング値(縫製長さの倍率を設定する値)等の固有の条件を有している。なお、第1データ及び第2データの単位は、後述されるように「パターン」と称されており、EEPROM10dは、自動切替モード用と手動切替モード用に各々パターンNo.1〜99まで記録することができる。
【0032】
上送りモータ11は、MPU10aの制御の下で駆動回路11aを介して回転駆動され、この上送りモータ11の回転駆動により、上布を送る上送りローラ5a(図2参照)が駆動される。また、下送りモータ12は、MPU10aの制御の下で駆動回路12aを介して回転駆動され、この下送りモータ12の回転駆動により、下布を送る下送りローラ6a(図2参照)が駆動される。そして、駆動された上送りローラ5a及び下送りローラ6aにより、上布及び下布が各々所定の送り量(ピッチ)で送られ、縫製が行なわれる。
【0033】
糸張力ソレノイド13は、糸を挟みこんで糸に張力を付与する(図示していない)糸挟持部の駆動源として用いられ、MPU10aの制御の下で駆動回路13aを介して駆動される。この糸張力ソレノイド13が駆動されることにより、糸挟持部に挟持された糸に所定の大きさの張力が加えられるようになっている。
【0034】
ミシンモータ14は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて駆動されることで、ミシンアーム4内に配置された(図示されていない)主軸を回転させる。主軸は、回転運動を往復運動に変換する変換機構を介して(図示されていない)針棒と連結されており、この針棒の先端にはミシン針7が取り付けられている。そして、ミシンモータ14により主軸が回転されると、針棒及びミシン針7が往復移動して被縫製物(上布及び下布)を縫製できるようになっている。
【0035】
ミシン起動ペダル15は、作業者が差動送りミシン1を制御するために用いられるものである。ミシン起動ペダル15は、ペダルの動きを電気信号に変換する入力回路15aにより、作業者のペダルの踏み込みに応じて、回転、停止等の指令をMPU10aに出力し、ミシンモータ14を回転駆動させる。
【0036】
ステップ切替スイッチ16は、作業者がいせ込み量の設定を行う際にステップの切替えを行うためのスイッチである。ここで、ステップとは、袖付けを行う際に縫製される身頃の周長を任意の長さに区分した各縫製区間を意味しており、縫製開始位置から順に、第1ステップ、第2ステップ・・・と称される。
【0037】
操作パネル17は、表示画面17aと、この表示画面17aを覆うように設けられるタッチパネル17bと、を備えている。表示装置17aは、MPU10aから出力される種々の縫製情報(例えば、縫製区間毎に設定されるいせ込み量、縫製区間を図形で示す区間図形、縫製形状、縫製位置等)や各種設定スイッチを表示するものである。タッチパネル17bは、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ操作された座標を検出し、検出した座標を位置信号としてMPU10aに出力するものである。すなわち、表示装置17aに表示された各種設定スイッチの位置情報と、タッチ操作により検出された座標の位置情報とを対応させることにより、入力指示が取得される。
【0038】
次に、本実施の形態に係る差動送りミシン1のMPU10aによるパターンコピー処理について、図4から図8を用いて説明する。ここで、パターンコピー処理とは、いせ込み縫製に係る一のパターンのデータを他のパターンにコピーする処理を意味する。なお、MPU10aがパターンコピー処理や(後述する)データ変更処理等の各種処理を行うためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形式でROM10bに格納されており、MPU10aは、このプログラムコードに従った動作を逐次実行するようになっている。
【0039】
まず、図5から図7を用いて、パターンコピー処理中に表示装置17aに表示される各種画面について説明する。
【0040】
図5は、各種縫製条件を設定するための「編集画面」である。本実施の形態における編集画面には、所定のステップ設定処理により設定された7つのステップに対応して、略円形の袖形状を模した7つの区間図形F1〜F7が表示されている。区間図形F1〜F7は最下部を袖下、最上部を袖山としており、区間図形F1〜F7の周方向における長さは、ステップ設定処理において設定された各ステップの縫製長さに応じた比率で表示されている。
【0041】
また、図5に示した編集画面の下部には、各ステップにおけるいせ込み量を設定するための複数のいせ込み量設定ボタン21が表示されており、このいせ込み量設定ボタン21を操作することによって、「−4」〜「35」のいせ込み量の設定が可能となっている。なお、図5には、いせ込み量設定ボタン21に「0」〜「12」のいせ込み量を割り当てた状態を示している。
【0042】
ここで、いせ込み量とは、下送り量に対する上送り量の差分を意味しており、上送り量と下送り量の差が0.1mmの時にいせ込み量を「1」と設定している。従って、1針で下布を2mm縫い進み、上布を2.2mm縫い進むように設定した場合、上送り量と下送り量の差は0.2mmであるから、いせ込み量は「2」となる。
【0043】
作業者は、いせ込み量設定ボタン21の何れかを選択してタッチ操作することで、選択したいせ込み量設定ボタン21に割り当てられたいせ込み量を所望のステップのいせ込み量として設定することができる。なお、設定されたいせ込み量は、図5に示すように各区間図形F1〜F7内に表示される。また、縫製中の第1ステップに対応する区間図形F1は、他の区間図形F2〜F7と識別できるようにグレーで表示されている。
【0044】
また、図5に示した表示画面の右上部には、コピーパターン作成ボタン22が表示されている。作業者は、このコピーパターン作成ボタン22をタッチ操作することにより、図5に示した編集画面を、図6に示したコピーパターン選択画面に切り替えることができる。
【0045】
図6は、図5に示したコピーパターン作成ボタン22のタッチ操作により切り替えられた「コピーパターン選択画面」である。かかるコピーパターン選択画面には、いせ込み縫製に係るパターン(No.1〜No.99)の何れかを選択するための4つの選択ボタン31〜34が表示されている。
【0046】
なお、4つの選択ボタン31〜34に割り当てられる4つのパターンは、コピーパターン選択画面の左下部のスクロールボタン35をタッチ操作することにより変更することができる。本実施の形態においては、4つの選択ボタン31〜34にそれぞれパターンNo.86〜No.89を割り当てており、これらパターンNo.86〜No.89の中から1つのパターンを選択することとしている。
【0047】
作業者は、選択ボタン31〜34の何れかを選択してタッチ操作することで、コピー元のパターンを選択することができる。本実施の形態においては、コピー元のパターンとして、パターンNo.88を選択している。なお、選択されたパターンNo.88の選択スイッチ33は、選択されていない他のパターンの選択スイッチ31、32、34と識別できるように、濃いグレーで表示されている。
【0048】
また、図6に示したコピーパターン選択画面には、コピー先入力ボタン36が表示されている。作業者がコピー先入力ボタン36をタッチ操作することにより、図6に示したコピーパターン選択画面を、図7に示したコピー先入力画面に切り替えることができる。
【0049】
また、図6に示したコピーパターン選択画面には、選択されたコピー元のパターンのデータを、他のモードに係るパターンのデータに変更するか否かを設定するためのデータ変更ボタン37が表示されている。
【0050】
作業者が、コピー先入力ボタン36をタッチ操作する前にデータ変更ボタン37をタッチ操作すると、選択されたコピー元のパターンのデータが、他のモードに係るパターンのデータに変更される。一方、作業者がデータ変更ボタン37をタッチ操作することなくコピー先入力ボタン36をタッチ操作した場合には、選択されたコピー元のパターンのデータが、他のモードに係るパターンのデータに変更されることはない。すなわち、データ変更ボタン37は本発明における設定手段である。
【0051】
図7は、図6に示したコピー先入力ボタン36のタッチ操作により切り替えられた「コピー先入力画面」である。コピー先入力画面には、テンキー40が表示されており、作業者は、これらテンキー40をタッチ操作することにより、コピー先のパターンを入力することができる。
【0052】
本実施の形態においては、テンキー40の「9」及び「0」をタッチ操作することにより、コピー先のパターンをNo.90に設定している(図7参照)。そして、この状態でエンターボタン41をタッチ操作すると、MPU10aが所定のパターンコピー処理を行う。
【0053】
次に、図8のフローチャートを用いて、MPU10aによるパターンコピー処理の手順を説明する。
【0054】
まず、ステップS1において、作業者が図7に示したコピー先入力画面でコピー先のパターンNo.を設定し、さらにエンターボタン41をタッチ操作すると、MPU10aは、ステップS2において、現在のモードが自動切替(フルオート)モードか否かを判定する。
【0055】
ステップS2で現在のモードが自動切替モードであると判定された場合には、MPU10aは、ステップS3において、図6に示したコピーパターン選択画面のデータ変更ボタン37がタッチ操作されているか否かを判断する。
【0056】
ステップS3でデータ変更ボタン37がタッチ操作されていると判断された場合には、MPU10aは、データ変更プログラムを起動させて、ステップS4で自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)を手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)に変更する。その後、MPU10aは、ステップS7においてコピー元のパターン(No.88)のデータを、コピー先のパターン(No.90)にコピーする。
【0057】
具体的には、データ変更プログラムは、図4に示したEEPROM10d内において、パターンNo.88の第1データにおける共通の条件のみを取り出し、手動切替モード用の指定されたパターンNo.90の箇所に第2データとしてコピーする。その後、パターンコピー処理を終了する。
【0058】
一方、ステップS3でデータ変更ボタン37がタッチ操作されていないと判断された場合には、MPU10aは、そのままステップS7においてコピー元のパターン(No.88)のデータを、コピー先のパターン(No.90)にコピーして、パターンコピー処理を終了する。
【0059】
ステップS2で現在のモードが自動切替モードでない(手動切替モードである)と判定された場合には、MPU10aは、ステップS5において、図6に示したコピーパターン選択画面のデータ変更ボタン37がタッチ操作されているか否かを判断する。
【0060】
ステップS5でデータ変更ボタン37がタッチ操作されていると判断された場合には、MPU10aは、ステップS6で手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)を自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)に変更する。その後、MPU10aは、ステップS7においてコピー元のパターン(No.88)のデータを、コピー先のパターン(No.90)にコピーする。
【0061】
具体的には、データ変更プログラムは、図4に示したEEPROM10d内において、パターンNo.88の第2データにおける共通の条件を取り出し、第1データの固有の条件に関する設定データ(縫製長さやグレーディング値等)を付加し、この設定データに所定の条件を入力する。そして、自動切替モード用の指定されたパターンNo.90の箇所に第1データとしてコピーする。なお、設定データに入力される所定の条件として、例えば、縫製長さには最大値(本実施の形態では255mm)を、グレーディング値には1(倍率変更なし)を、各々採用することができる。その後、パターンコピー処理を終了する。
【0062】
一方、ステップS5でデータ変更ボタン37がタッチ操作されていないと判断された場合には、MPU10aは、そのままステップS7においてコピー元のパターン(No.88)のデータを、コピー先のパターン(No.90)にコピーして、パターンコピー処理を終了する。
【0063】
また、本実施の形態に係る差動送りミシン1は、編集時と縫製時とで縫製仕様設定方式を変更することができる。以下、かかる縫製仕様設定方式の変更処理について、図5、図9及び図10を用いて説明する。ここで、縫製仕様設定方式とは、左袖縫い仕様、右袖縫い仕様、交互縫い左仕様及び交互縫い右仕様の4つの縫製仕様を設定する際の方式を意味する。
【0064】
本実施の形態においては、MPU10aによって編集時と縫製時とで別々の縫製仕様設定プログラムが起動されることにより、編集時と縫製時とで縫製仕様設定方式が変更される。作業者が、図5に示した編集画面に表示された仕様変更ボタン23を所定の態様でタッチ操作すると、MPU10aは、各々の縫製仕様設定プログラムに基づいて、左袖縫い仕様、右袖縫い仕様、交互縫い左仕様及び交互縫い右仕様を所定の態様で変更する。
【0065】
具体的に説明すると、MPU10aは、編集時に「編集モード用縫製仕様設定プログラム」を起動させて、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作する毎に縫製仕様が順次切り替えられるようにする。例えば、初期の縫製仕様が「左袖縫い仕様」である場合には、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作する毎に、縫製仕様が「左袖縫い仕様」から「右袖縫い仕様」に、「右袖縫い仕様」から「交互縫い左仕様」に、「交互縫い左仕様」から「交互縫い右仕様」に、「交互縫い右仕様」から「左縫い仕様」に、順次切り替えられる。
【0066】
従って、編集時においては、「左(右)袖縫い仕様」を再び元の縫製仕様に戻すために、仕様変更ボタン23を4回タッチ操作する必要がある。また、「交互縫い左仕様」と「交互縫い右仕様」との相互変更のために、仕様変更ボタン23を複数回タッチ操作する必要がある。
【0067】
これに対し、MPU10aは、縫製時に「縫製モード用縫製仕様設定プログラム」を起動させて、縫製仕様として「左(右)袖縫い仕様」が設定されている場合には、仕様変更ボタン23の1回のタッチ操作により、縫製仕様として再び「左(右)袖縫い仕様」が設定されるようにする。また、縫製仕様として「交互縫い左(右)仕様」が設定されている場合には、仕様変更ボタン23の1回のタッチ操作により、縫製仕様として「交互縫い右(左)仕様」が設定されるようにする。
【0068】
従って、縫製時においては、「左(右)袖縫い仕様」を再び元の縫製仕様に戻すために、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作するだけでよい。また、「交互縫い左仕様」と「交互縫い右仕様」との相互変更のために、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作するだけでよい。
【0069】
以上のようなMPU10a及び縫製仕様設定プログラムによる縫製仕様設定方式の変更処理の手順を、図9及び図10のフローチャートを用いて説明する。
【0070】
まず、MPU10aは、図9に示したステップS20において、仕様変更ボタン23(図5参照)がタッチ操作されたか否かを判定する。ステップS20で仕様変更ボタン23がタッチ操作されていないと判定された場合には、図10に示したステップS30に移行して、編集モードから縫製モードに切り替えられたか否かを判定する。
【0071】
なお、編集モードから縫製モードに切り替えられたか否かの判定は、図示されていない「準備完了ボタン」が操作されたか否かによって判定する。ステップS30において、編集モードから縫製モードに切り替えられていないと判定された場合には、ステップS20に戻る。なお、編集モードでは、MPU10aは、編集モード用縫製仕様設定プログラムを起動させている。
【0072】
ステップS20で仕様変更ボタン23がタッチ操作されたと判定された場合には、MPU10aは、ステップS21で現在の縫製仕様が左袖縫い仕様であるか否かを判定する。ステップ21で現在の縫製仕様が左袖縫い仕様であると判定された場合には、MPU10aは、ステップS21aで縫製仕様を右袖縫い仕様に変更し、ステップS21bで右袖データを呼び出した上で、ステップS30の処理に移行する。
【0073】
ステップS21で現在の縫製仕様が左袖縫い仕様でないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS22で現在の縫製仕様が右袖縫い仕様であるか否かを判定する。ステップS22で現在の縫製仕様が右袖縫い仕様であると判定された場合には、MPU10aは、ステップS22aで縫製仕様を交互縫い左仕様に変更し、ステップS22bで交互縫い左データを呼び出した上で、ステップS30の処理に移行する。
【0074】
ステップS22で現在の縫製仕様が右袖縫い仕様でないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS23で現在の縫製仕様が交互縫い左仕様であるか否かを判定する。ステップS23で現在の縫製仕様が交互縫い左仕様であると判定された場合には、MPU10aは、ステップS23aで縫製仕様を交互縫い右仕様に変更し、ステップS23bで交互縫い右データを呼び出した上で、ステップS30の処理に移行する。
【0075】
ステップS23で現在の縫製仕様が交互縫い左仕様でないと判定された場合には、MPU10aは、現在の縫製仕様が交互縫い右仕様であると判定し、ステップS24aで縫製仕様を左袖縫い仕様に変更し、ステップS24bで左袖縫いデータを呼び出した上で、ステップS30の処理に移行する。
【0076】
図10に示したステップS30において、編集モードから縫製モードに切り替えられたと判定された場合には、MPU10aは、縫製モード用縫製仕様設定プログラムを起動させ、ステップS31で現在の縫製仕様が左袖縫い仕様であるか否かを判定する。ステップS31で現在の縫製仕様が左袖縫い仕様であると判定された場合には、MPU10aは、ステップS31aで左袖縫い仕様フラグをセットした上で、ステップS40の処理に移行する。
【0077】
ステップS31で現在の縫製仕様が左袖縫い仕様でないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS32で現在の縫製仕様が右袖縫い仕様であるか否かを判定する。ステップS32で現在の縫製仕様が右袖縫い仕様であると判定された場合には、MPU10aは、ステップS32aで右袖縫い仕様フラグをセットした上で、ステップS40の処理に移行する。
【0078】
ステップS32で現在の縫製仕様が右袖縫い仕様でないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS33で現在の縫製仕様が交互縫い左仕様であるか否かを判定する。ステップS33で現在の縫製仕様が交互縫い左仕様であると判定された場合には、MPU10aは、ステップS33aで交互縫い左仕様フラグをセットした上で、ステップS40の処理に移行する。
【0079】
ステップS33で現在の縫製仕様が交互縫い左仕様でないと判定された場合には、MPU10aは、現在の縫製仕様が交互縫い右仕様であると判定し、ステップS34aで交互縫い右仕様フラグをセットした上で、ステップS40の処理に移行する。
【0080】
次いで、MPU10aは、ステップS40において、仕様変更ボタン23(図5参照)がタッチ操作されたか否かを判定する。ステップS40で仕様変更ボタン23がタッチ操作されていないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS50で縫製モードから編集モードに切り替えられたか否かを判定する。そして、ステップS50で縫製モードから編集モードに切り替えられたと判定された場合にはステップS20の処理に戻り、ステップS50で縫製モードから編集モードに切り替えられていないと判定された場合にはステップS40の処理に戻る。
【0081】
ステップS40で仕様変更ボタン23がタッチ操作されたと判定された場合には、MPU10aは、ステップS41で左袖縫い仕様フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS41で左袖縫い仕様フラグがセットされていると判定された場合には、MPU10aは、ステップS41aで左袖データを呼び出した上で、ステップS40の処理に戻る。
【0082】
ステップS41で左袖縫い仕様フラグがセットされていないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS42で右袖縫い仕様フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS42で右袖縫い仕様フラグがセットされていると判定された場合には、MPU10aは、ステップS42aで右袖データを呼び出した上で、ステップS40の処理に戻る。
【0083】
ステップS42で右袖縫い仕様フラグがセットされていないと判定された場合には、MPU10aは、ステップS43で交互縫い左仕様フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS43で交互縫い左仕様フラグがセットされていると判定された場合には、MPU10aは、ステップS43aで右袖データを呼び出し、ステップS43bで交互縫い右仕様フラグをセットした上で、ステップS40の処理に戻る。
【0084】
ステップS43で交互縫い左仕様フラグがセットされていないと判定された場合には、MPU10aは、交互縫い右仕様フラグがセットされていると判定し、ステップS44aで左袖データを呼び出し、ステップS44bで交互縫い左仕様フラグをセットした上で、ステップS40の処理に戻る。以上の手順により、編集時と縫製時とで縫製仕様設定方式を変更することができる。
【0085】
本実施の形態に係る差動送りミシン1においては、データ変更手段(MPU10a及びデータ変更プログラム)により、自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)を手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)に変更するデータ変更処理と、手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)を自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)に変更するデータ変更処理と、の双方を実現させることができる(図8参照)。この際、データ変更処理によって、変更元のデータに足りない設定データを補完することができる。
【0086】
従って、自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)と、手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)と、を別個独立に作成する必要がなく、データ内容を相互に共用できるので、データ作成を容易に行うことができる。この結果、作業効率を向上させることができ、データ作成時の作業ミスを低減させることができる。
【0087】
また、手動切替モードにおいてティーチングや手入力によって設定したデータを自動切替モードで共用することができるので、自動切替モードを実施する際に同一データを再度設定する手間を省くことができる上に、手動切替モードで縫製を施した縫製対象に自動切替モードで容易に縫製を施すことができ、縫製対象への対応性が格段に向上する。
【0088】
また、本実施の形態に係る差動送りミシン1においては、設定手段(データ変更ボタン37)により、データ変更処理を実現させるか否かを選択することができるので、種々の状況に応じた適切な縫製制御が可能となる。
【0089】
また、本実施の形態に係る差動送りミシン1においては、MPU10aが、編集時において編集モード用縫製仕様設定プログラムを起動させ、縫製時において縫製モード用縫製仕様設定プログラムを起動させることによって、編集時と縫製時とで縫製仕様設定方式を変更することができる。
【0090】
従って、縫製時においては、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作するだけで「左(右)袖縫い仕様」を再び元の縫製仕様に戻すことができる。この結果、不測の事態が発生して縫製が中断された場合においても、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作するだけで中断前の縫製仕様に戻すことができるので、編集時のような複数回のタッチ操作が不要となり、作業効率を格段に向上させることができる。
【0091】
また、縫製時においては、仕様変更ボタン23を1回タッチ操作するだけで「交互縫い左仕様」と「交互縫い右仕様」との相互変更を実現させることができるので、交互縫い仕様の相互変更のために複数回タッチ操作を行う必要がなく、作業効率を格段に向上させることができる。
【0092】
また、本実施の形態に係る差動送りミシン1においては、表示装置17aに表示された仕様変更ボタン23のみをタッチ操作することによって、「左(右)袖縫い仕様」と、「交互縫い左(右)仕様」と、の双方を設定することができる。
従って、表示装置17aに「左右袖選択ボタン」や「交互縫い選択ボタン」等の複数の操作ボタンを表示する必要がないので、表示スペースを節減することができるとともに、操作性に優れる。
【0093】
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されることはなく適宜変更可能である。例えば、以上の実施の形態に係る差動送りミシン1においては、自動切替モードに係る縫製データ(第1データ)と、手動切替モードに係る縫製データ(第2データ)と、の間の「相互変更」が可能であるが、これに限らず、これらデータの何れか一方(例えば第2データ)を他方(例えば第1データ)に変更する「一方向変更」のみを実現させることとしてもよい。
【0094】
また、以上の実施の形態に係る差動送りミシン1では、編集時と縫製時とで「縫製仕様」の設定方式を変更するものであるが、「縫製対象のサイズ」や「糸張力仕様」等の他の設定内容の設定方式を編集時と縫製時とで変更することとしてもよい。
【0095】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、データ変更手段により、第1データ(第2データ)を第2データ(第1データ)に変更するデータ変更処理を実現させることができる。また、このデータ変更処理によって、変更元のデータに足りない設定データを補完することができる。従って、第1データと第2データとを別個独立に作成する必要がないので、データ作成を容易に行うことができる。この結果、作業効率を向上させることができ、データ作成時の作業ミスを低減させることができる。また、一のモードにおいてティーチングや手入力によって設定したデータを他のモードで共用することができるので、他のモードを実施する際に同一データを再度設定する手間を省くことができる。
【0096】
請求項2に記載の発明によれば、設定手段により、第1データ(第2データ)を第2データ(第1データ)に変更するデータ変更処理を実現させるか否かを選択することができるので、種々の状況に応じた適切な縫製制御が可能となる。
【0097】
請求項3に記載の発明によれば、データ変更手段によって変更されるデータに、縫製区間毎に設定された所定の縫製長さが含まれるので、変更先のモードにおいて縫製区間毎に所定の縫製長さを再度設定する必要がない。従って、作業効率を向上させることができる。
【0098】
請求項4に記載の発明によれば、データ変更手段により、第1データを第2データに変更するデータ変更処理、及び、第2データを第1データに変更するデータ変更処理の双方を実現させることができる。従って、第1データの内容と、第2データの内容と、を相互に共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る差動送りミシンのミシン頭部の斜視図である。
【図2】図1のII部分の拡大斜視図である。
【図3】図1に示した差動送りミシンの電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図4】
図1に示した差動送りミシンの制御部のEEPROMに記録された縫製データの例を示す図である。
【図5】図1に示した差動送りミシンによるパターンコピー処理中に表示装置に表示される編集画面を示す図である。
【図6】図1に示した差動送りミシンによるパターンコピー処理中に表示装置に表示されるコピーパターン選択画面を示す図である。
【図7】図1に示した差動送りミシンによるパターンコピー処理中に表示装置に表示されるコピー先入力画面を示す図である。
【図8】図1に示した差動送りミシンによるパターンコピー処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示した差動送りミシンによる縫製仕様設定方式の変更処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】同上
【符号の説明】
1    差動送りミシン
10a   MPU
16    ステップ切替スイッチ
37    データ変更ボタン
F1〜F7 縫製区間(ステップ)

Claims (4)

  1. 複数の縫製区間毎に設定されたいせ込み量に基づいていせ込み縫製を行う差動送りミシンにおいて、
    前記縫製区間毎に設定された所定の縫製長さに実際の縫製長さが達した場合に前記縫製区間を自動的に切り替えていせ込み縫製を行う自動切替モードに係る第1データと、
    前記縫製区間を所定の切替スイッチの操作により切り替えていせ込み縫製を行う手動切替モードに係る第2データと、
    これら第1データ及び第2データのうち何れか一方を他方に変更するデータ変更処理を行うデータ変更手段と、
    を備え、
    前記データ変更処理によって、変更元のデータに足りない設定データを補完することを特徴とする差動送りミシン。
  2. 前記データ変更処理を行うか否かを設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の差動送りミシン。
  3. 前記データ変更手段によって変更されるデータには、前記縫製区間毎に設定された所定の縫製長さが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の差動送りミシン。
  4. 前記データ変更手段は、
    前記第1データ−前記第2データ間の相互変更が可能であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の差動送りミシン。
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