JP4699048B2 - 差動送りミシン - Google Patents
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Description
なお、「いせ込みを施す」とは、例えば、洋服の袖の肩口等、立体形状の部分を縫い付ける際に、2枚重ねで縫う生地のうち外側となる生地(上布、袖側の生地)の送り量を、内側となる生地(下布、身頃側の生地)の送り量より多くすることで、外側の生地に余裕を持たせることである。このいせ込みによって、洋服の袖の肩口等に所定の立体形状が施される。また、いせ込みは、一連の縫製部の全体で均一に施すとは限らず、例えば、袖つけの場合には、袖山部分となるほどいせ込み量を多くし、逆に袖下部分となるほどいせ込み量を少なくして縫製することが一般的である。なお、「いせ込み量」とは、一針(一縫目、1ピッチ)あたりの上布と下布の送り量の差を示すものである。
そのため、このような場合は、自動切替モードから手動切替モードに切り替えて、寸法誤差の修正を図る縫製を行うこととなるが、修正を行う必要のある1つや2つの縫製ステップのために、作業者は全ての縫製ステップの切り替えを手動で行わなければならず、煩雑な操作が増えることによって、作業効率が悪くなるという問題があった。
そのため、このような場合は、自動切替モードから手動切替モードに切り替えて、部分的に異なるサイズの被縫製物における異なる縫製ステップ長さのいせ込み縫いを行うこととなるが、急ぎの割り込みをして縫製を行う必要のある1つや2つの被縫製物のために、作業者は一時的に手動切替モードに切り替え、また自動切替モードに戻す操作を行わなければならず、煩雑な操作が増えることによって、作業効率が悪くなるという問題があった。
そして、差動送りミシンは、算出された残り縫製長さが所定値(例えば、残り0mm)になったことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっている。
また、差動送りミシンは、残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、残り縫製長さが所定値にならないように阻止するようにすることで、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止するようになっている。
つまり、差動送りミシンは、縫製ステップにおいて設定されている縫製長さ分の縫製を終えた際に、自動的に次の縫製ステップへ縫製動作が切り替えられてしまうことを一時的に停止することができるので、縫製ステップにおいて予め設定されている縫製長さ分の縫製を終えた後も、その縫製ステップに設定されているいせ込み量のいせ込み縫いをおこなうことができる。
よって、差動送りミシンは、一時的に縫製長さを修正するようにして、縫製ステップに予め設定されている縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができる。
従って、差動送りミシンは、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる。
そして、差動送りミシンは、算出された残り縫製長さが所定値(例えば、残り0mm)になったことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっている。また、差動送りミシンは、残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、残り縫製長さが所定値にならないように阻止するようにすることで、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止するようになっている。
つまり、差動送りミシンは、各縫製ステップにおいて縫製動作を実際に行って形成した実行縫製長さを、その縫製ステップに対して設定されている設定縫製長さから減算することで残り縫製長さを算出し、その残り縫製長さが所定値(例えば、残り0mm)になったことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっているが、残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、残り縫製長さが所定値にならないように阻止されて、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えが一時的に停止するようになっている。
このように、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えが、縫製を行うべき縫製長さ(残り縫製長さ)に基づき行われることによって、縫製動作の切り替えのタイミングを認識しやすく設定などを行いやすくなり、縫製動作の切り替えの一時停止が行いやすくなる。そして、その縫製動作の切り替えの一時停止は、縫製を行うべき残り縫製長さを算出しないようにして、縫製動作の切り替えのタイミングである残り縫製長さの所定値を取得できないようにすることによって、容易に可能となる。
よって、差動送りミシンは、前の縫製ステップから次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止することと、前の縫製ステップから次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えが自動的に行われることを、容易に切り替えることができる。
本実施形態たる差動送りミシン1は、縫製を行う上布と下布のそれぞれの送り量に差を設けることによりいせ込みを行いつつ縫製を行うミシンであって、例えば、下布としての身頃生地に対し、上布としての袖生地をいせ込んで縫いつける縫製等に使用される。
ここで、後述するミシン針131が上下動を行う方向をY軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(前後方向)とし、Y軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向(左右方向)と定義する。
差動送りミシン1は、図1、図2に示すように、所定の送り量で上布を送る上送り機構部3と、所定の送り量で下布を送る下送り機構部4と、所定の送り量でそれぞれ送られる上布と下布とを縫製する運針機構部5等を有している。
この上送り機構部3と下送り機構部4と運針機構部5とにより、差動送りミシン1の縫製手段としての縫製駆動部2が構成されている。
下送り機構部4は、後述する下送りモータ12と、その下送りモータ12の回転運動が図示しないプーリ等を介し伝達されて駆動される下送りベルト120等により構成されている。そして、下送りベルト120の駆動に従い、図2におけるX軸方向に沿う矢印Aの方向に下布が送られる。
運針機構部5は、後述するミシンモータ13と、そのミシンモータ13の回転駆動に従い上下動する針棒130と、針棒130に着脱自在に備えられたミシン針131等により構成されている。そして、ミシン針131等を介し供給されるミシン糸(図示省略)により、上布と下布を縫い合わせる。
このように、上送りベルト110及び下送りベルト120により、上布及び下布がそれぞれの所定の送り量で送られ、縫製が行われる。ここで、上布の送り量を下布の送り量よりも多くして縫製することで、上布をいせ込ませることができる。つまり、上下の布地の送り量の差を変化させることによりいせ込み量を調節することができ、上布の送り量を下布の送り量より多くすればするほどいせ込み量を多くすることができる。
この補助ペダル17は、所定の軸を軸線とする揺動が可能に備えられている。そして、補助ペダル17は、前踏みによる揺動によりプラスの値のいせ込み量変更値、後踏みによる揺動によりマイナスの値のいせ込み量変更値を制御部10に出力するようになっている。なお、補助ペダル17によるいせ込み量の変更に関する技術は、従来周知の技術であるので、ここでは詳述しない。
表示装置は、後述する制御部10(MPU10a)から出力される種々の縫製情報(例えば、縫製パターンデータに関する縫いピッチ量(上送り量、下送り量)、糸張力(糸調子)、縫製ステップ毎に設定されるいせ込み量や縫製長さ、縫製ステップを図形で示す表示図形(区間図形)等)や各種スイッチ(設定スイッチ、入力スイッチ、操作スイッチ)等を表示する。
タッチパネルは、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力する。
例えば、操作パネル16において、図示しない設定値入力キーを介し、所望する縫製パターンの設定値として、上布を送る上送り量や、下布を送る下送り量や、下送り量に対する上送り量の差動量であるいせ込み量や、各縫製ステップにおける縫製長さ等に関するデータの入力が行われる。入力された各種データ、各種設定値等は、制御部10に出力されて縫製パターンデータとして後述するEEPROM10dに記憶される。
また、操作パネル16において、図示しない縫製パターン選択入力キーを介し、所望する縫製パターンに対応する縫製パターンデータを選択するための入力指示が行われる。その選択入力キーが押下されるように行われた入力指示により、その選択入力キーに応じた選択信号(押下信号)は制御部10に出力される。そして、その選択信号に基づいて制御部10がROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを特定して選択するようになっている。
また、操作パネル16において、後述する図5に示す所定の操作スイッチである自動モード解除キー40を介して、後述する縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2(縫製手段)の縫製動作の切り替えの停止と、その停止の解除とを切り替えるための入力指示が行われる。自動モード解除キー40が押下されるように行われた入力指示により、その自動モード解除キー40に応じた操作信号(押下信号)は制御部10に出力される。そして、その操作信号に基づいて、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10の制御処理を実行するか否かが切り替えられるようになっている。
このように、操作パネル16を介して入力される各種入力データや入力指示を後述する制御部10に出力する。
RAM10cには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用され、縫製パターンデータの選択処理、縫製パターンデータに関する表示処理、いせ込み縫製処理に関する各種データ等がRAM10cに一時的に記憶される。
縫いデータは、上布を送る上送り量や下布を送る下送り量、いせ込み量、縫製長さ、糸張力などのいせ込み縫いを行うために必要な縫製に関する数値データである。
画像データは、図5に示す操作パネル16の表示画面の略中央に表示されている、略円形の袖形状を模した表示図形に関するデータである。本実施の形態における図5においては8つの縫製ステップ(縫製区間)に応じた8つの区間図形31〜38により表示図形30が構成されている。
パターン特定データは、複数の縫製パターンデータの中から、所望する縫製パターンデータを特定するためのデータであり、その特定する縫製パターンデータに対応する縫製パターンデータ番号やパターン名称データなどである。
また、図5に示す操作パネル16の縫製画面には、所定の操作スイッチである自動モード解除キー40や、縫製長さ表示欄41が表示され、備えられている。
そして、最下部から縫製を開始し、半時計回りに縫製製品の縫製領域の各縫製ステップに対応するように、区間図形が区間図形31から区間図形38の順に表示されており、各縫製ステップに対応する区間図形31から区間図形38に対し、いせ込み量データが「8、4、12、18、15、5、2、1」と設定されている状態を示している。なお、表示図形30に表示されているいせ込み量は、ROM10bやEEPROM10dに記憶された縫製パターンデータのいせ込み量データに基づくものであり、各縫製ステップの縫製長さに応じた比率は、ROM10bやEEPROM10dに記憶された縫製パターンデータの縫製長さデータに基づくものである。
なお、いせ込み量は、下送り量に対する上送り量の超過量、つまり、上送り量と下送り量の差分(差動量)であり、例えば、上布の送り量と下布の送り量の差が0.1mmの時、操作パネル16の画面上では、いせ込み量を「1」と表示している。つまり、上送り量2.2mm、下送り量2.0mmであり、0.2mmいせ込むように設定されている場合、操作パネル16上では区間図形内に「2」と表示される。
つまり、自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、この自動モード解除キー40が押下されて「オン」に切り替えられると、後述するステップ切替停止手段としての制御部10による動作制御によって、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようになる。そして、その縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができるようになる。
なお、自動モード解除キー40を押下する度に、自動モード解除キー40のオン/オフが交互に切り替わるようになっており、自動モード解除キー40が「オン」状態の場合に、自動モード解除キー40が押下されると「オフ」状態に切り替わり、自動モード解除キー40が「オフ」状態の場合に、自動モード解除キー40が押下されると「オン」状態に切り替わる。
そして、自動モード解除キー40が「オフ」状態であると、自動切替モードが設定されていることとなって、その自動切替モードでの縫製動作中における縫製ステップの自動切り替えが実行されるようになる。
なお、操作パネル16の表示画面において、自動モード解除キー40が「オン」状態である場合には、自動モード解除キー40が押下されていることを視認することができるように、そのキーがへこんでいるように黒色(暗色)表示され、一方、自動モード解除キー40が「オフ」状態である場合には、そのキーがでっぱっているように白色(明色)表示されるようになっている。
そして、制御部10は、各機構部の制御を統括し、所望する縫製パターンデータに基づく縫製(特に、いせ込み縫い)を行うために縫製駆動部2を制御する縫製制御を行う。
なお、縫製を行うにあたり、所望する縫製パターンデータは、縫製パターン選択入力手段としての図示しない入力キーが操作されたことに伴い入力された縫製パターンデータ番号やパターン名称データなどのパターン特定データに応じて、ROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータの中から特定され、選択されるようになっている。
つまり、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10は、縫製駆動部2が、各縫製ステップに対し設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えたことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、縫製駆動部2の縫製動作を切り替えるように機能する。具体的には、差動送りミシン1が、前の縫製ステップにおいてその縫製ステップに対して設定されている縫製長さデータやいせ込み量データに基づき、設定されている縫製長さ分のいせ込み量のいせ込み縫いを終えると、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10は縫製ステップを自動的に切り替えて、差動送りミシン1が、次の縫製ステップにおいてその縫製ステップに対して設定されている縫製長さデータやいせ込み量データに基づき、設定されている縫製長さ分のいせ込み量のいせ込み縫いを実行するように、縫製駆動部2の縫製動作を切り替えるようになっている。
つまり、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたことに伴う押下信号に基づき自動モード解除キー40が「オン」状態となっていると、縫製駆動部2による縫製動作が、次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないように、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを一時的に停止させる機能を有する。
そして、このステップ切替停止手段としての制御部10の動作制御によって、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようにすることにより、予めその縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことを可能にする。
そして、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除キー40のオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替え(縫製ステップの切り替え)の停止と、その停止の解除とを、交互に切り替えるようになっている。
具体的には、例えば、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたことに伴う押下信号に基づき、自動モード解除フラグを設定して「オン」状態とすることと、自動モード解除フラグが設定されている状態において自動モード解除キー40が押下されたことに伴う押下信号に基づき、自動モード解除フラグの設定をクリアして「オフ」状態とすることを、交互に切り替えるようになっている。
そして、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除フラグを設定の有無を判断することに基づき、縫製駆動部2の縫製動作の切り替え(縫製ステップの切り替え)を行うようになっている。
なお、縫製長さ減算手段として制御部10は、縫製駆動部2が実際に縫い目形成した縫製長さを、例えば、「実行縫製長さ」=「下送り量」×「針数」のような算出式によって算出するとともに、その縫製ステップに対して設定されている縫製長さデータに基づく設定縫製長さから、その算出した「実行縫製長さ」を減算して、残り縫製長さを算出する(「残り縫製長さ」=「設定縫製長さ」−「実行縫製長さ」)ようになっている。
つまり、各縫製ステップにおいて設定されている縫製すべき縫製長さに関する縫製を終え、残り縫製長さが無くなった(残り縫製長さが0mmになった、「実行縫製長さ」が設定されている縫製長さになった)ことに基づき、縫製ステップが切り替えられるようになっている。
つまり、縫製長さ減算手段としての制御部10による残り縫製長さの算出処理が停止されることによって、残り縫製長さが所定値である0mmになることを阻止するようにして、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替え(縫製ステップの切り替え)を一時的に停止するようになっている。
次いで、制御部10は、その編集画面における準備キーが押下されたか否かを判断する(ステップS102)。
制御部10が、図示しない編集画面における準備キーが押下されたと判断すると(ステップS102;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータ番号「01」の縫製パターンデータに基づく縫製画面(図5参照)を操作パネル16に表示する(ステップS103)。
制御部10が、ステップ切替スイッチ18が押下されたと判断すると(ステップS104;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータにおける次の縫製ステップに切り替えるように縫製ステップの変更を行い(ステップS105)、ステップS106へ進む。
一方、制御部10が、ステップ切替スイッチ18は押下されていないと判断すると(ステップS104;No)、縫製ステップの切替変更は行わずに、ステップS106へ進む。
制御部10が、自動モード解除キー40が押下されたと判断すると(ステップS106;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS107)。
制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS107;Yes)、自動モード解除フラグの設定を解除し(ステップS108)、ステップS110へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS107;No)、自動モード解除フラグを設定して(ステップS109)、ステップS110へ進む。
制御部10が、ミシン起動ペダル15が踏まれておらず操作されていないと判断すると(ステップS110;No)、ステップS104に戻る。
一方、制御部10が、ミシン起動ペダル15が前踏みされて操作されていると判断すると(ステップS110;Yes)、制御部10は、ミシンモータ13の回転を開始し(ステップS111)、縫製動作を行うように各部を制御する。
制御部10が、ミシン起動ペダル15が前踏みされて操作されていると判断すると(ステップS113;Yes)、ステップS112に戻る。
一方、制御部10が、ミシン起動ペダル15が踏まれておらず操作されていないと判断すると(ステップS113;No)、制御部10は、ミシンモータ13の回転を停止し(ステップS114)、ステップS115へ進む。
制御部10が、ミシン起動ペダル15が逆踏みの操作がされていないと判断すると(ステップS115;No)、ステップS104に戻る。
一方、制御部10が、ミシン起動ペダル15が逆踏みされて操作されていると判断すると(ステップS115;Yes)、制御部10は、図示しない糸切り機構部によりミシン糸の糸切りを行う(ステップS116)。
制御部10が、最終縫製ステップに達していないと判断すると(ステップS117;No)、ステップS104に戻る。
一方、制御部10が、最終縫製ステップに達したと判断すると(ステップS117;Yes)、制御部10は、次に縫製を行う縫製パターンデータを、所定の入力キーが操作されたことなどに基づくなどして再読み込みし(ステップS118)、ステップS104へ戻る。
制御部10が、縫ステップ切替スイッチ18が押下されたと判断すると(ステップS201;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータにおける次の縫製ステップに切り替えるように縫製ステップの変更を行い(ステップS202)、ステップS203へ進む。
一方、制御部10が、ステップ切替スイッチ18は押下されていないと判断すると(ステップS201;No)、縫製ステップの切替変更は行わずに、ステップS203へ進む。
制御部10が、自動モード解除キー40が押下されたと判断すると(ステップS203;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS204)。
制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS204;Yes)、自動モード解除フラグの設定を解除し(ステップS205)、ステップS207へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS204;No)、自動モード解除フラグを設定して(ステップS206)、ステップS207へ進む。
制御部10が、ミシン主軸(図示省略)が1回転したと判断すると(ステップS207;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS208)。
一方、制御部10が、ミシン主軸(図示省略)は1回転していないと判断すると(ステップS207;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
次いで、制御部10は、残り縫製長さが“0mm”になったか否かの判断を行う(ステップS210)。
制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になったと判断すると(ステップS210;Yes)、制御部10は、縫製ステップを切り替え、次の縫製ステップに関する縫製動作を実行するように、縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを行い(ステップS211)、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
また、制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS208;Yes)、制御部10は、縫製ステップの切り替えを行わずに縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
つまり、自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、この自動モード解除キー40が押下されて「オン」状態である自動モード解除フラグが設定されると、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようになる。そして、その縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができるようになる。
よって、被縫製物に生じてしまった裁断誤差や被縫製物の伸縮特性などによる寸法誤差などを修正する場合や、部分的にサイズが異なる被縫製物の縫製を緊急に割り込んで行わなければならない場合などに、一時的に縫製長さを修正するようにして、容易に縫製長さを調整しつつ縫製を行うことが可能になる。
従って、差動送りミシン1は、被縫製物のばらつきなどによる縫製長さの変化に柔軟に対応できるとともに、従来のような煩雑な操作を行う必要がないので、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる差動送りミシンであるといえる。
次に、本発明に係る差動送りミシンの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
制御部10が、縫ステップ切替スイッチ18が押下されたと判断すると(ステップS301;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータにおける次の縫製ステップに切り替えるように縫製ステップの変更を行い(ステップS302)、ステップS303へ進む。
一方、制御部10が、ステップ切替スイッチ18は押下されていないと判断すると(ステップS301;No)、縫製ステップの切替変更は行わずに、ステップS303へ進む。
制御部10が、自動モード解除キー40が押下されたと判断すると(ステップS303;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS304)。
制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS304;Yes)、自動モード解除フラグの設定を解除し(ステップS305)、ステップS307へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS304;No)、自動モード解除フラグを設定して(ステップS306)、ステップS307へ進む。
制御部10が、ミシン主軸(図示省略)が1回転したと判断すると(ステップS307;Yes)、制御部10は、残り縫製長さが“0mm”になったか否かの判断を行う(ステップS308)。
一方、制御部10が、ミシン主軸(図示省略)は1回転していないと判断すると(ステップS307;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
一方、制御部10が、残り縫製長さは“0mm”になっていないと判断すると(ステップS308;No)、制御部10は、現在の縫製ステップにおける残り縫製長さを算出する(ステップS309)。
制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になっていないと判断すると(ステップS310;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
一方、制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になったと判断すると(ステップS310;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS311)。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS311;Yes)、制御部10は、縫製ステップの切り替えを行わずに縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
よって、このような縫製ステップ切替処理であっても、被縫製物に生じてしまった裁断誤差や被縫製物の伸縮特性などによる寸法誤差などを修正する場合や、部分的にサイズが異なる被縫製物の縫製を緊急に割り込んで行わなければならない場合などに、一時的に縫製長さを修正するようにして、容易に縫製長さを調整しつつ縫製を行うことが可能になる。従って、差動送りミシン1は、被縫製物のばらつきなどによる縫製長さの変化に柔軟に対応できるとともに、従来のような煩雑な操作を行う必要がないので、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる差動送りミシンであるといえる。
2 縫製駆動部(縫製手段)
3 上送り機構部
4 下送り機構部
5 運針機構部
10 制御部(縫製ステップ切替制御手段、ステップ切替停止手段、縫製長さ減算手段)
10a MPU
10b ROM(記憶手段)
10c RAM
10d EEPROM(記憶手段)
15 ミシン起動ペダル
16 操作パネル
17 補助パネル
18 ステップ切替スイッチ
30 表示図形
31〜38 区間図形(縫製ステップ)
40 自動モード解除キー(所定のスイッチ、ステップ切替停止手段)
41 縫製長さ表示欄
Claims (3)
- 複数の縫製ステップ毎に設定された、いせ込み量に関するいせ込み量データと、その縫製ステップにおける縫製長さに関する縫製長さデータを含む縫製パターンデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される縫製パターンデータに基づいて、複数の縫製ステップからなるいせ込み縫いの縫製動作を行う縫製手段と、
前記縫製手段が、各縫製ステップに対し設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えたことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、前記縫製手段の縫製動作を切り替える縫製ステップ切替制御手段と、
を備える差動送りミシンであって、
前記縫製手段による縫製動作が、次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないように、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えを一時的に停止するステップ切替停止手段と、
前記ステップ切替停止手段により次の縫製ステップへの切り替えを一時的に停止した場合、現在の縫製ステップのいせ込み量データにより、現在の縫製ステップに対し設定された縫製長さよりも長くいせ込み縫いを可能とする制御部と、
を備えることを特徴とする差動送りミシン。 - 前記縫製手段が各縫製ステップにおいて縫製動作を行った縫製長さを、当該縫製ステップに対して設定されている縫製長さから減算し、残り縫製長さを算出する縫製長さ減算手段を備えるとともに、
前記縫製ステップ切替制御手段は、前記縫製長さ減算手段により算出された残り縫製長さが所定値になったことに基づき、前記縫製手段が次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替え、前記ステップ切替停止手段は、前記縫製長さ減算手段による残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えを一時的に停止することを特徴とする請求項1に記載の差動送りミシン。 - 前記ステップ切替停止手段は、所定の操作スイッチのオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えの停止と、その停止の解除とを、交互に切り替えるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の差動送りミシン。
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