JP4699048B2 - 差動送りミシン - Google Patents

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Description

本発明は、上布と下布の送り量が異なるいせ込み縫いを行う差動送りミシンに関する。
従来より、袖つけ等を行う際にいせ込み(縮緬込み)を施しながら縫製を行う差動送りミシンが知られている。
なお、「いせ込みを施す」とは、例えば、洋服の袖の肩口等、立体形状の部分を縫い付ける際に、2枚重ねで縫う生地のうち外側となる生地(上布、袖側の生地)の送り量を、内側となる生地(下布、身頃側の生地)の送り量より多くすることで、外側の生地に余裕を持たせることである。このいせ込みによって、洋服の袖の肩口等に所定の立体形状が施される。また、いせ込みは、一連の縫製部の全体で均一に施すとは限らず、例えば、袖つけの場合には、袖山部分となるほどいせ込み量を多くし、逆に袖下部分となるほどいせ込み量を少なくして縫製することが一般的である。なお、「いせ込み量」とは、一針(一縫目、1ピッチ)あたりの上布と下布の送り量の差を示すものである。
このような袖つけを行う差動送りミシンとしては、袖の肩口周り1周を、例えば、袖山部分、袖下部分等の複数の縫製ステップに区分し、各縫製ステップ毎に種々の縫製条件(送り量(送りピッチ、縫いピッチ)、いせ込み量、縫製ステップ長さ等)を設定し、一つの縫製パターンデータとして記憶し登録するものが知られている(特許文献1参照。)。そして、記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを選択することにより、差動送りミシンはその選択された縫製パターンデータに基づく縫製動作を行うようになっている。
この差動送りミシンの縫製動作には、選択された縫製パターンにおける縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行い、各縫製ステップに設定されている縫製ステップ長さ分の縫製を終えたことに伴い、自動的に次の縫製ステップに切り替えられる自動切替モードと、選択された縫製パターンにおける縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うものの、縫製ステップ間の切り替えは所定のスイッチ等の操作により行う手動切替モードとがある。そして、被縫製物の特性や作業者の好みなどに応じて、自動切替モードと手動切替モードとを使い分けることが可能になっている。
特開2004−141224号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、差動送りミシンが自動切替モードにおける縫製動作中に、被縫製物の状態などに応じて、その縫製ステップにおけるいせ込み量に応じた縫製を予め設定されている縫製ステップ長さよりも長く実行しようとしても、所定の縫製ステップ長さ分の縫製が終われば、次の縫製ステップに移行するように切り替えられてしまうので、被縫製物に生じてしまった裁断誤差や被縫製物の伸縮特性などによる寸法誤差などを修正するように、縫製ステップ長さを調整しつつ縫製を行う対応は図り難かった。
そのため、このような場合は、自動切替モードから手動切替モードに切り替えて、寸法誤差の修正を図る縫製を行うこととなるが、修正を行う必要のある1つや2つの縫製ステップのために、作業者は全ての縫製ステップの切り替えを手動で行わなければならず、煩雑な操作が増えることによって、作業効率が悪くなるという問題があった。
また、差動送りミシンが自動切替モードによって、所定の縫製パターンデータに基づき大量の同一品種の被縫製物の縫製を行っている際に、その縫製パターンデータにおける縫製ステップの数と、各縫製ステップにおけるいせ込み量の設定値が同じであり、部分的にサイズが異なる被縫製物の縫製を割り込んで行わなければならない場合があるが、被縫製物はそのサイズに応じて縫製ステップ長さが異なるため、縫製ステップ長さに基づき自動的に次の縫製ステップに切り替えられてしまう自動切替モードでは、部分的なサイズ違いによる寸法誤差の修正を図るように、縫製ステップ長さを調整しつつ縫製を行うことは困難であった。
そのため、このような場合は、自動切替モードから手動切替モードに切り替えて、部分的に異なるサイズの被縫製物における異なる縫製ステップ長さのいせ込み縫いを行うこととなるが、急ぎの割り込みをして縫製を行う必要のある1つや2つの被縫製物のために、作業者は一時的に手動切替モードに切り替え、また自動切替モードに戻す操作を行わなければならず、煩雑な操作が増えることによって、作業効率が悪くなるという問題があった。
本発明の目的は、所定のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる差動送りミシンを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数の縫製ステップ毎に設定された、いせ込み量に関するいせ込み量データと、その縫製ステップにおける縫製長さに関する縫製長さデータを含む縫製パターンデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される縫製パターンデータに基づいて、複数の縫製ステップからなるいせ込み縫いの縫製動作を行う縫製手段と、前記縫製手段が、各縫製ステップに対し設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えたことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、前記縫製手段の縫製動作を切り替える縫製ステップ切替制御手段と、を備える差動送りミシンであって、前記縫製手段による縫製動作が、次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないように、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えを一時的に停止するステップ切替停止手段と、前記ステップ切替停止手段により次の縫製ステップへの切り替えを一時的に停止した場合、現在の縫製ステップのいせ込み量データにより、現在の縫製ステップに対し設定された縫製長さよりも長くいせ込み縫いを可能とする制御部と、を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、差動送りミシンは、記憶手段に記憶する縫製パターンデータに基づき、各縫製ステップに対して設定されている縫製長さ分、予め設定されているいせ込み量のいせ込み縫いの縫製動作を行い、その縫製ステップに対し予め設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えると、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、縫製動作を切り替える。そして、差動送りミシンは、前の縫製ステップから次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止する機能を有する。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の差動送りミシンにおいて、縫製手段が各縫製ステップにおいて縫製動作を行った縫製長さを、その縫製ステップに対して設定されている縫製長さから減算し、残り縫製長さを算出する縫製長さ減算手段を備えるとともに、縫製ステップ切替制御手段は、縫製長さ減算手段により算出された残り縫製長さが所定値になったことに基づき、縫製手段が次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替え、ステップ切替停止手段は、縫製長さ減算手段による残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、縫製ステップ切替制御手段による縫製手段の縫製動作の切り替えを一時的に停止することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、差動送りミシンは、各縫製ステップにおいて縫製動作を行って形成した縫製長さを、その縫製ステップに対して設定されている縫製長さから減算し、この後縫製を行うべき残り縫製長さを算出することができる。
そして、差動送りミシンは、算出された残り縫製長さが所定値(例えば、残り0mm)になったことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっている。
また、差動送りミシンは、残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、残り縫製長さが所定値にならないように阻止するようにすることで、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止するようになっている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の差動送りミシンにおいて、ステップ切替停止手段は、所定の操作スイッチのオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、縫製ステップ切替制御手段による縫製手段の縫製動作の切り替えの停止と、その停止の解除とを、交互に切り替えるようになっていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、差動送りミシンは、所定の操作スイッチのオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、縫製動作が次の縫製ステップに切り替えられることを一時的に停止することと、その一時停止を解除して縫製動作が次の縫製ステップに切り替えられるようにすることとを、交互に切り替えることができる。
請求項1記載の発明によれば、差動送りミシンは、記憶手段に記憶する縫製パターンデータに基づき、各縫製ステップに対して設定されている縫製長さ分、予め設定されているいせ込み量のいせ込み縫いの縫製動作を行い、その縫製ステップに対し予め設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えると、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、縫製動作が切り替えられる。そして、差動送りミシンは、前の縫製ステップから次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止する機能を有する。
つまり、差動送りミシンは、縫製ステップにおいて設定されている縫製長さ分の縫製を終えた際に、自動的に次の縫製ステップへ縫製動作が切り替えられてしまうことを一時的に停止することができるので、縫製ステップにおいて予め設定されている縫製長さ分の縫製を終えた後も、その縫製ステップに設定されているいせ込み量のいせ込み縫いをおこなうことができる。
よって、差動送りミシンは、一時的に縫製長さを修正するようにして、縫製ステップに予め設定されている縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができる。
従って、差動送りミシンは、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、差動送りミシンは、各縫製ステップにおいて縫製動作を実際に行って形成した実行縫製長さを、その縫製ステップに対して設定されている設定縫製長さから減算し、この後縫製を行うべき残り縫製長さを算出することができる。
そして、差動送りミシンは、算出された残り縫製長さが所定値(例えば、残り0mm)になったことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっている。また、差動送りミシンは、残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、残り縫製長さが所定値にならないように阻止するようにすることで、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止するようになっている。
つまり、差動送りミシンは、各縫製ステップにおいて縫製動作を実際に行って形成した実行縫製長さを、その縫製ステップに対して設定されている設定縫製長さから減算することで残り縫製長さを算出し、その残り縫製長さが所定値(例えば、残り0mm)になったことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっているが、残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、残り縫製長さが所定値にならないように阻止されて、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えが一時的に停止するようになっている。
このように、次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えが、縫製を行うべき縫製長さ(残り縫製長さ)に基づき行われることによって、縫製動作の切り替えのタイミングを認識しやすく設定などを行いやすくなり、縫製動作の切り替えの一時停止が行いやすくなる。そして、その縫製動作の切り替えの一時停止は、縫製を行うべき残り縫製長さを算出しないようにして、縫製動作の切り替えのタイミングである残り縫製長さの所定値を取得できないようにすることによって、容易に可能となる。
請求項3記載の発明によれば、差動送りミシンは、所定の操作スイッチのオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、縫製動作が次の縫製ステップに切り替えられることを一時的に停止することと、その一時停止を解除して縫製動作が次の縫製ステップに切り替えられるようにすることとを、交互に切り替えることができる。
よって、差動送りミシンは、前の縫製ステップから次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えを一時的に停止することと、前の縫製ステップから次の縫製ステップへの縫製動作の切り替えが自動的に行われることを、容易に切り替えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1から図8に基づいて説明する。
本実施形態たる差動送りミシン1は、縫製を行う上布と下布のそれぞれの送り量に差を設けることによりいせ込みを行いつつ縫製を行うミシンであって、例えば、下布としての身頃生地に対し、上布としての袖生地をいせ込んで縫いつける縫製等に使用される。
ここで、後述するミシン針131が上下動を行う方向をY軸方向(上下方向)とし、これと直交する一の方向をX軸方向(前後方向)とし、Y軸方向とX軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向(左右方向)と定義する。
(実施形態1)
差動送りミシン1は、図1、図2に示すように、所定の送り量で上布を送る上送り機構部3と、所定の送り量で下布を送る下送り機構部4と、所定の送り量でそれぞれ送られる上布と下布とを縫製する運針機構部5等を有している。
この上送り機構部3と下送り機構部4と運針機構部5とにより、差動送りミシン1の縫製手段としての縫製駆動部2が構成されている。
上送り機構部3は、後述する上送りモータ11と、その上送りモータ11の回転運動が図示しないプーリ等を介し伝達されて駆動される上送りベルト110等により構成されている。そして、上送りベルト110の駆動に従い、図2におけるX軸方向に沿う矢印Aの方向に上布が送られる。
下送り機構部4は、後述する下送りモータ12と、その下送りモータ12の回転運動が図示しないプーリ等を介し伝達されて駆動される下送りベルト120等により構成されている。そして、下送りベルト120の駆動に従い、図2におけるX軸方向に沿う矢印Aの方向に下布が送られる。
運針機構部5は、後述するミシンモータ13と、そのミシンモータ13の回転駆動に従い上下動する針棒130と、針棒130に着脱自在に備えられたミシン針131等により構成されている。そして、ミシン針131等を介し供給されるミシン糸(図示省略)により、上布と下布を縫い合わせる。
また、差動送りミシン1は、図3、図4に示すように、上送りベルト110を駆動する上送りモータ11とその上送りモータ11に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路11aと、下送りベルト120を駆動する下送りモータ12とその下送りモータ12に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路12aと、針棒130を駆動するミシンモータ13とそのミシンモータ13に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路13aと、図示しないミシン糸に張力を与える糸張力ソレノイド14とその糸張力ソレノイド14に後述する制御部10からの駆動制御信号を送る駆動回路14aと、差動送りミシン1を操作するミシン起動ペダル15とそのミシン起動ペダル15が操作されたことに基づく駆動入力信号を後述する制御部10に送る入力回路15aと、差動送りミシン1を操作する補助ペダル17とその補助ペダル17が操作されたことに基づく駆動入力信号を後述する制御部10に送る入力回路17aと、差動送りミシン1を操作するステップ切替スイッチ18とそのステップ切替スイッチ18が操作されたことに基づく駆動入力信号を後述する制御部10に送る入力回路18aと、各種設定スイッチ等を表示する表示装置とタッチ指示された各種設定スイッチの座標に基づき位置信号を検出するタッチパネルとにより構成される操作パネル16と、上記各構成の動作・処理制御を行う制御部10とを備えている。
上送りモータ11は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路11aを介して送られる駆動制御信号に基づき駆動制御される。そして、上送りモータ11は、その駆動制御に基づき上布を送る上送りベルト110を駆動する。また、下送りモータ12は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路12aを介して送られる駆動制御信号に基づき駆動制御される。そして、下送りモータ12は、その駆動制御に基づき下布を送る下送りベルト120を駆動する。
このように、上送りベルト110及び下送りベルト120により、上布及び下布がそれぞれの所定の送り量で送られ、縫製が行われる。ここで、上布の送り量を下布の送り量よりも多くして縫製することで、上布をいせ込ませることができる。つまり、上下の布地の送り量の差を変化させることによりいせ込み量を調節することができ、上布の送り量を下布の送り量より多くすればするほどいせ込み量を多くすることができる。
ミシンモータ13は、ミシン起動ペダル15の操作に基づいて、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路13aを介して送られる駆動制御信号に基づき、図示しないミシン主軸を回転させる。このミシン主軸は、回転運動を往復運動に変換する変換機構を介して針棒130と連結されている。そして、ミシンモータ13によりミシン主軸が回転されると針棒130が往復運動し、その針棒130の運動に伴い針棒130の先端に備えられたミシン針131が往復移動して被縫製物(上布及び下布)を縫製する運針駆動する。
糸張力ソレノイド14は、糸を挟みこんで糸に張力を付与する図示しない糸狭持部の駆動源であり、後述する制御部10(MPU10a)から駆動回路14aを介して送られる駆動制御信号に基づき動作することにより、その糸狭持部に狭持された糸に所定の大きさの張力を加える。
ミシン起動ペダル15は、作業者が差動送りミシン1を操作するための操作ペダルである。ミシン起動ペダル15は、起動ペダル15が操作された動きを電気信号に変換する入力回路15aを介し、作業者のペダルの踏み込み操作、踏み込み量に応じた、起動、駆動速度、停止等の指令を駆動入力信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力し、差動送りミシン1を駆動させる。
補助ペダル17は、作業者が差動送りミシン1におけるいせ込み量に関するいせ込み量データの設定値を変更するためのペダル部である。補助ペダル17は、補助ペダル17が操作された動きを電気信号に変換する入力回路17aを介し、作業者のペダルの踏み込み操作、踏み込み量に応じた、いせ込み量データの設定値の変更の指令を駆動入力信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力し、差動送りミシン1におけるいせ込み量データの設定値を変更する。
この補助ペダル17は、所定の軸を軸線とする揺動が可能に備えられている。そして、補助ペダル17は、前踏みによる揺動によりプラスの値のいせ込み量変更値、後踏みによる揺動によりマイナスの値のいせ込み量変更値を制御部10に出力するようになっている。なお、補助ペダル17によるいせ込み量の変更に関する技術は、従来周知の技術であるので、ここでは詳述しない。
ステップ切替スイッチ18は、作業者が差動送りミシン1における、後述する縫製パターンデータの縫製ステップを切り替えるためのスイッチであり、作業者が膝で操作することができるようになっている。ステップ切替スイッチ18は、切替スイッチ18が操作された動きを電気信号に変換する入力回路18aを介し、作業者の切替スイッチ18の操作に応じた、ステップ切り替えの指令を駆動入力信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力し、差動送りミシン1における縫製パターンデータの縫製ステップを、次の縫製ステップに切り替える。
操作パネル16は、表示手段としてのLCDなどの表示装置と、表示装置の表面に設けられた入力手段としてのタッチパネルとにより構成されている。
表示装置は、後述する制御部10(MPU10a)から出力される種々の縫製情報(例えば、縫製パターンデータに関する縫いピッチ量(上送り量、下送り量)、糸張力(糸調子)、縫製ステップ毎に設定されるいせ込み量や縫製長さ、縫製ステップを図形で示す表示図形(区間図形)等)や各種スイッチ(設定スイッチ、入力スイッチ、操作スイッチ)等を表示する。
タッチパネルは、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として後述する制御部10(MPU10a)に出力する。
すなわち操作パネル16は各種情報やデータ等を表示するとともに、操作パネル16における表示装置に表示された各種スイッチの位置情報と、タッチパネルにおいてタッチ指示により検出された座標の位置情報とを対応させることにより入力された入力指示を、後述する制御部10に出力する。
例えば、操作パネル16において、図示しない設定値入力キーを介し、所望する縫製パターンの設定値として、上布を送る上送り量や、下布を送る下送り量や、下送り量に対する上送り量の差動量であるいせ込み量や、各縫製ステップにおける縫製長さ等に関するデータの入力が行われる。入力された各種データ、各種設定値等は、制御部10に出力されて縫製パターンデータとして後述するEEPROM10dに記憶される。
また、操作パネル16において、図示しない縫製パターン選択入力キーを介し、所望する縫製パターンに対応する縫製パターンデータを選択するための入力指示が行われる。その選択入力キーが押下されるように行われた入力指示により、その選択入力キーに応じた選択信号(押下信号)は制御部10に出力される。そして、その選択信号に基づいて制御部10がROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータから所望する縫製パターンデータを特定して選択するようになっている。
また、操作パネル16において、後述する図5に示す所定の操作スイッチである自動モード解除キー40を介して、後述する縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2(縫製手段)の縫製動作の切り替えの停止と、その停止の解除とを切り替えるための入力指示が行われる。自動モード解除キー40が押下されるように行われた入力指示により、その自動モード解除キー40に応じた操作信号(押下信号)は制御部10に出力される。そして、その操作信号に基づいて、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10の制御処理を実行するか否かが切り替えられるようになっている。
このように、操作パネル16を介して入力される各種入力データや入力指示を後述する制御部10に出力する。
制御部10は、マイコンであるMPU(Micro Processor Unit)10aと、ROM(Read Only Memory)10bと、RAM(Random Access Memory)10cと、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)10dと、を備えており、差動送りミシン1の電装ボックス20内に配設されている。
MPU10aは、ミシン起動ペダル15から入力される駆動入力信号や、操作パネル16から入力される各種信号やデータに応じて、ROM10bに格納されている差動送りミシン用の各種制御プログラムに従ってミシン各部の動作を集中制御し、その処理結果をRAM10c内のワークエリアに格納するとともに、ミシン各部を動作させたり、表示データを生成して、操作パネル16(の表示装置)に表示させたりする。そして、RAM10cに格納した処理結果をEEPROM10dに記憶させる。このように、MPU10aは、差動送りミシン1を構成する各種アクチュエータの駆動を制御する機能と共に、操作パネル16(の表示装置)の表示に関する制御を行う機能も備える。
ROM10bには、差動送りミシン1の制御プログラムや制御データ、各種縫製に関するデータが書き込まれ、記憶されている。特に、ROM10bは記憶手段として、複数の縫製ステップ毎に設定されたいせ込み縫いを行うための、いせ込み量に関するいせ込み量データと、その縫製ステップにおける縫製長さに関する縫製長さデータを含む複数の縫製パターンデータを記憶している。
RAM10cには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用され、縫製パターンデータの選択処理、縫製パターンデータに関する表示処理、いせ込み縫製処理に関する各種データ等がRAM10cに一時的に記憶される。
EEPROM10dは、縫製ステップに対応して設定される各種縫製条件の設定値(例えば、縫いピッチ量、送り量、縫製長さ、いせ込み量、糸張力等)等を記憶する。特に、EEPROM10dは記憶手段として、操作パネル16を介して入力された、複数の縫製ステップ毎に設定されたいせ込み縫いを行うための、いせ込み量に関するいせ込み量データと、その縫製ステップにおける縫製長さに関する縫製長さデータを含む複数の縫製パターンデータを記憶する。
ここで、縫製パターンデータとは、縫製手段としての縫製駆動部2を動作させるための縫いデータと、縫製パターンデータに応じた表示図形の画像データと、縫製パターンデータを特定するためのパターン特定データ等により構成されるデータである。
縫いデータは、上布を送る上送り量や下布を送る下送り量、いせ込み量、縫製長さ、糸張力などのいせ込み縫いを行うために必要な縫製に関する数値データである。
画像データは、図5に示す操作パネル16の表示画面の略中央に表示されている、略円形の袖形状を模した表示図形に関するデータである。本実施の形態における図5においては8つの縫製ステップ(縫製区間)に応じた8つの区間図形31〜38により表示図形30が構成されている。
パターン特定データは、複数の縫製パターンデータの中から、所望する縫製パターンデータを特定するためのデータであり、その特定する縫製パターンデータに対応する縫製パターンデータ番号やパターン名称データなどである。
図5に示す操作パネル16の表示画面は、例えば、縫製パターンデータ番号が「01」の縫製パターンデータを表示する操作パネル16における縫製画面であり、その縫製画面の略中央には、略円形の袖形状を模した表示図形30が表示されており、本実施の形態においては8つの領域(縫製ステップ、縫製区間)に応じた8つの区間図形31〜38により表示図形30が構成されている。この区間図形が8つ示されることにより、その縫製パターンデータに縫製ステップ数が8つあることがわかる。
また、図5に示す操作パネル16の縫製画面には、所定の操作スイッチである自動モード解除キー40や、縫製長さ表示欄41が表示され、備えられている。
表示図形30(区間図形31〜38)は最下部が袖下、最上部が袖山とに対応しており、区間図形31〜38の周方向における長さは、各縫製ステップ(縫製区間)の縫製長さ(縫い代長)に応じた比率で表示されている。
そして、最下部から縫製を開始し、半時計回りに縫製製品の縫製領域の各縫製ステップに対応するように、区間図形が区間図形31から区間図形38の順に表示されており、各縫製ステップに対応する区間図形31から区間図形38に対し、いせ込み量データが「8、4、12、18、15、5、2、1」と設定されている状態を示している。なお、表示図形30に表示されているいせ込み量は、ROM10bやEEPROM10dに記憶された縫製パターンデータのいせ込み量データに基づくものであり、各縫製ステップの縫製長さに応じた比率は、ROM10bやEEPROM10dに記憶された縫製パターンデータの縫製長さデータに基づくものである。
なお、いせ込み量は、下送り量に対する上送り量の超過量、つまり、上送り量と下送り量の差分(差動量)であり、例えば、上布の送り量と下布の送り量の差が0.1mmの時、操作パネル16の画面上では、いせ込み量を「1」と表示している。つまり、上送り量2.2mm、下送り量2.0mmであり、0.2mmいせ込むように設定されている場合、操作パネル16上では区間図形内に「2」と表示される。
自動モード解除キー40は、選択された縫製パターンにおける各縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行う際であって、各縫製ステップに設定されている縫製ステップ長さ分の縫製を終えたことに伴い自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、その縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させるように、縫製駆動部2(縫製手段)の縫製動作を切り替えるためのステップ切替停止手段の一部として機能する。
つまり、自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、この自動モード解除キー40が押下されて「オン」に切り替えられると、後述するステップ切替停止手段としての制御部10による動作制御によって、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようになる。そして、その縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができるようになる。
なお、自動モード解除キー40を押下する度に、自動モード解除キー40のオン/オフが交互に切り替わるようになっており、自動モード解除キー40が「オン」状態の場合に、自動モード解除キー40が押下されると「オフ」状態に切り替わり、自動モード解除キー40が「オフ」状態の場合に、自動モード解除キー40が押下されると「オン」状態に切り替わる。
そして、自動モード解除キー40が「オフ」状態であると、自動切替モードが設定されていることとなって、その自動切替モードでの縫製動作中における縫製ステップの自動切り替えが実行されるようになる。
なお、操作パネル16の表示画面において、自動モード解除キー40が「オン」状態である場合には、自動モード解除キー40が押下されていることを視認することができるように、そのキーがへこんでいるように黒色(暗色)表示され、一方、自動モード解除キー40が「オフ」状態である場合には、そのキーがでっぱっているように白色(明色)表示されるようになっている。
縫製長さ表示欄41は、現在縫製動作中の縫製ステップにおける縫製長さを表示するようになっている。例えば、図5に示す操作パネル16の表示画面における縫製長さ表示欄41には、現在縫製動作中の区間図形31に対応する縫製ステップにおいて、設定されている縫製長さ「100・0mm」中、「20.0mm」分の縫製を行った状態を示すように、その縫製ステップにおける縫製長さが表示されている。
そして、制御部10は、ミシン起動ペダル15が操作されたことに伴う駆動入力信号の入力に応じて、ROM10bやEEPROM10dに記憶されている縫製パターンデータに基づき、縫製パターンデータにおける上送り量で、上布が上送りベルト110により送られるように、上送りモータ11の駆動を行う上送り機構部3に関する制御を行う。また、縫製パターンデータにおける下送り量で、下布が下送りベルト120により送られるように、下送りモータ12の駆動を行う下送り機構部4に関する制御を行う。また、上送り制御と下送り制御と同期するように、針棒130が上下動するようにミシンモータ13の駆動を行う運針機構部5に関する制御を行う。
そして、制御部10は、各機構部の制御を統括し、所望する縫製パターンデータに基づく縫製(特に、いせ込み縫い)を行うために縫製駆動部2を制御する縫製制御を行う。
なお、縫製を行うにあたり、所望する縫製パターンデータは、縫製パターン選択入力手段としての図示しない入力キーが操作されたことに伴い入力された縫製パターンデータ番号やパターン名称データなどのパターン特定データに応じて、ROM10bやEEPROM10dに記憶されている複数の縫製パターンデータの中から特定され、選択されるようになっている。
また、制御部10は、ミシン起動ペダル15が逆踏みされて操作されたことに伴う駆動入力信号の入力に応じて、図示しない糸切り機構部によりミシン糸の糸切りを行う糸切り制御を行う。
また、制御部10は、補助ペダル17が操作されて揺動された揺動量に基づき、縫製パターンデータにおけるいせ込み量データの設定値を変更する制御を行う。いせ込み量に関するいせ込み量データが変更されたことに伴い、ミシン各部は変更されたいせ込み量に関する縫製を実行するようになる。
また、制御部10は、ステップ切替スイッチ18が操作されたことに伴う駆動入力信号に基づき、縫製中の縫製パターンデータにおける縫製ステップを次のステップに切り替える制御を行う。縫製ステップが切り替えられたことに伴い、ミシン各部は切り替えられた縫製ステップに関する縫製を実行するようになる。
また、制御部10は、自動切替モードにおいて、縫製中の縫製パターンデータに登録されている縫製ステップにおける縫製長さ分の縫製の終了に応じて、前のステップから次のステップに自動で切り替える縫製ステップ切替制御手段として機能する。
つまり、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10は、縫製駆動部2が、各縫製ステップに対し設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えたことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、縫製駆動部2の縫製動作を切り替えるように機能する。具体的には、差動送りミシン1が、前の縫製ステップにおいてその縫製ステップに対して設定されている縫製長さデータやいせ込み量データに基づき、設定されている縫製長さ分のいせ込み量のいせ込み縫いを終えると、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10は縫製ステップを自動的に切り替えて、差動送りミシン1が、次の縫製ステップにおいてその縫製ステップに対して設定されている縫製長さデータやいせ込み量データに基づき、設定されている縫製長さ分のいせ込み量のいせ込み縫いを実行するように、縫製駆動部2の縫製動作を切り替えるようになっている。
また、制御部10は、自動モード解除キー40が押下されて「オン」状態となるように切り替えられたことに基づき、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを一時的に停止させるステップ切替停止手段の一部として機能する。
つまり、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたことに伴う押下信号に基づき自動モード解除キー40が「オン」状態となっていると、縫製駆動部2による縫製動作が、次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないように、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを一時的に停止させる機能を有する。
そして、このステップ切替停止手段としての制御部10の動作制御によって、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようにすることにより、予めその縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことを可能にする。
また、制御部10は、自動モード解除キー40が「オン」状態であるか、「オフ」状態であるかを判断するオンオフ判断手段として機能する。
そして、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除キー40のオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替え(縫製ステップの切り替え)の停止と、その停止の解除とを、交互に切り替えるようになっている。
具体的には、例えば、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたことに伴う押下信号に基づき、自動モード解除フラグを設定して「オン」状態とすることと、自動モード解除フラグが設定されている状態において自動モード解除キー40が押下されたことに伴う押下信号に基づき、自動モード解除フラグの設定をクリアして「オフ」状態とすることを、交互に切り替えるようになっている。
そして、ステップ切替停止手段としての制御部10は、自動モード解除フラグを設定の有無を判断することに基づき、縫製駆動部2の縫製動作の切り替え(縫製ステップの切り替え)を行うようになっている。
また、制御部10は、縫製駆動部2が各縫製ステップにおいて縫製動作を行った実行縫製長さを、その縫製ステップに対して設定されている設定縫製長さから減算し、残り縫製長さを算出する縫製長さ減算手段として機能する。
なお、縫製長さ減算手段として制御部10は、縫製駆動部2が実際に縫い目形成した縫製長さを、例えば、「実行縫製長さ」=「下送り量」×「針数」のような算出式によって算出するとともに、その縫製ステップに対して設定されている縫製長さデータに基づく設定縫製長さから、その算出した「実行縫製長さ」を減算して、残り縫製長さを算出する(「残り縫製長さ」=「設定縫製長さ」−「実行縫製長さ」)ようになっている。
そして、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10は、縫製長さ減算手段としての制御部10により算出された残り縫製長さが所定値である0(ゼロ)或いは0以下になったことに基づき、縫製駆動部2が次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替えるようになっている。
つまり、各縫製ステップにおいて設定されている縫製すべき縫製長さに関する縫製を終え、残り縫製長さが無くなった(残り縫製長さが0mmになった、「実行縫製長さ」が設定されている縫製長さになった)ことに基づき、縫製ステップが切り替えられるようになっている。
また、ステップ切替停止手段としての制御部10は、縫製長さ減算手段としての制御部10による残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを一時的に停止するようになっている。
つまり、縫製長さ減算手段としての制御部10による残り縫製長さの算出処理が停止されることによって、残り縫製長さが所定値である0mmになることを阻止するようにして、縫製ステップ切替制御手段としての制御部10による縫製駆動部2の縫製動作の切り替え(縫製ステップの切り替え)を一時的に停止するようになっている。
次に、差動送りミシン1の自動切替モードにおける縫製動作について、図6、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、差動送りミシン1の主電源がONにされたことに基づき、差動送りミシン1の制御部10は初期化動作を行うとともに、ROM10bに記憶されている初期状態における縫製パターンデータ(例えば、縫製パターンデータ番号「01」の縫製パターンデータ)を取得し、取得したその縫製パターンデータに基づく所定の編集画面(図示省略)を操作パネル16に表示する(ステップS101)。
次いで、制御部10は、その編集画面における準備キーが押下されたか否かを判断する(ステップS102)。
制御部10が、図示しない編集画面における準備キーが押下されたと判断すると(ステップS102;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータ番号「01」の縫製パターンデータに基づく縫製画面(図5参照)を操作パネル16に表示する(ステップS103)。
次いで、制御部10は、ステップ切替スイッチ18が押下されて、縫製ステップの切り替えが行われたか否かの判断を行う(ステップS104)。
制御部10が、ステップ切替スイッチ18が押下されたと判断すると(ステップS104;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータにおける次の縫製ステップに切り替えるように縫製ステップの変更を行い(ステップS105)、ステップS106へ進む。
一方、制御部10が、ステップ切替スイッチ18は押下されていないと判断すると(ステップS104;No)、縫製ステップの切替変更は行わずに、ステップS106へ進む。
ステップS106において、制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたか否かの判断を行う(ステップS106)。
制御部10が、自動モード解除キー40が押下されたと判断すると(ステップS106;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS107)。
制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS107;Yes)、自動モード解除フラグの設定を解除し(ステップS108)、ステップS110へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS107;No)、自動モード解除フラグを設定して(ステップS109)、ステップS110へ進む。
なお、ステップS104からS109は、差動送りミシン1が縫製動作を行う前の待機状態における処理である。
ステップS110において、制御部10は、ミシン起動ペダル15が踏まれて操作されているか否かの判断を行う(ステップS110)。
制御部10が、ミシン起動ペダル15が踏まれておらず操作されていないと判断すると(ステップS110;No)、ステップS104に戻る。
一方、制御部10が、ミシン起動ペダル15が前踏みされて操作されていると判断すると(ステップS110;Yes)、制御部10は、ミシンモータ13の回転を開始し(ステップS111)、縫製動作を行うように各部を制御する。
そして、制御部10は、差動送りミシン1の自動切替モードにおける縫製動作に関する縫製ステップ切替処理を実行し、縫製動作を実行する(ステップS112)。
次いで、制御部10は、ミシン起動ペダル15が踏まれて操作されているか否かの判断を行う(ステップS113)。
制御部10が、ミシン起動ペダル15が前踏みされて操作されていると判断すると(ステップS113;Yes)、ステップS112に戻る。
一方、制御部10が、ミシン起動ペダル15が踏まれておらず操作されていないと判断すると(ステップS113;No)、制御部10は、ミシンモータ13の回転を停止し(ステップS114)、ステップS115へ進む。
ステップS115において、制御部10は、ミシン起動ペダル15が逆踏みの操作がされているか否かの判断を行う(ステップS115)。
制御部10が、ミシン起動ペダル15が逆踏みの操作がされていないと判断すると(ステップS115;No)、ステップS104に戻る。
一方、制御部10が、ミシン起動ペダル15が逆踏みされて操作されていると判断すると(ステップS115;Yes)、制御部10は、図示しない糸切り機構部によりミシン糸の糸切りを行う(ステップS116)。
次いで、制御部10は、縫製実行中の縫製パターンにおける最終縫製ステップに達したか否かの判断を行う(ステップS117)。
制御部10が、最終縫製ステップに達していないと判断すると(ステップS117;No)、ステップS104に戻る。
一方、制御部10が、最終縫製ステップに達したと判断すると(ステップS117;Yes)、制御部10は、次に縫製を行う縫製パターンデータを、所定の入力キーが操作されたことなどに基づくなどして再読み込みし(ステップS118)、ステップS104へ戻る。
次に、ステップS112における差動送りミシン1の自動切替モードの縫製動作に関する縫製ステップ切替処理について、図7に示すフローチャートに基づき説明する。
差動送りミシン1のミシンモータ13が回転するとともに、制御部10がミシンの各部を動作制御することにより、差動送りミシン1が縫製動作を行う縫製状態において、制御部10は、ステップ切替スイッチ18が押下されて、縫製ステップの切り替えが行われたか否かの判断を行う(ステップS201)。
制御部10が、縫ステップ切替スイッチ18が押下されたと判断すると(ステップS201;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータにおける次の縫製ステップに切り替えるように縫製ステップの変更を行い(ステップS202)、ステップS203へ進む。
一方、制御部10が、ステップ切替スイッチ18は押下されていないと判断すると(ステップS201;No)、縫製ステップの切替変更は行わずに、ステップS203へ進む。
ステップS203において、制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたか否かの判断を行う(ステップS203)。
制御部10が、自動モード解除キー40が押下されたと判断すると(ステップS203;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS204)。
制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS204;Yes)、自動モード解除フラグの設定を解除し(ステップS205)、ステップS207へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS204;No)、自動モード解除フラグを設定して(ステップS206)、ステップS207へ進む。
ステップS207において、制御部10は、ミシンモータ13により回転駆動されるミシン主軸(図示省略)が1回転したか否か(ミシン主軸が1回転し、針棒130が上下に1往復するようにして、1針分の縫い目を形成したか否か)の判断を行う(ステップS207)。
制御部10が、ミシン主軸(図示省略)が1回転したと判断すると(ステップS207;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS208)。
一方、制御部10が、ミシン主軸(図示省略)は1回転していないと判断すると(ステップS207;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
そして、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS208;No)、制御部10は、現在の縫製ステップにおける残り縫製長さを算出する(ステップS209)。
次いで、制御部10は、残り縫製長さが“0mm”になったか否かの判断を行う(ステップS210)。
制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になったと判断すると(ステップS210;Yes)、制御部10は、縫製ステップを切り替え、次の縫製ステップに関する縫製動作を実行するように、縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを行い(ステップS211)、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
一方、制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になっていないと判断すると(ステップS210;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
また、制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS208;Yes)、制御部10は、縫製ステップの切り替えを行わずに縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
このように、本発明に係る差動送りミシン1は、選択された縫製パターンにおける各縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行う際であって、各縫製ステップに設定されている縫製ステップ長さ分の縫製を終えたことに伴い自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、自動モード解除キー40を押下することにより、自動モード解除キー40が「オン」状態であることを示す自動モード解除フラグを設定し、「残り縫製長さ」の算出を一時的に停止することによって、縫製ステップを切り替えるタイミングである「残り縫製長さ」が“0mm”となることを阻止するようにして、その縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させることができる。
つまり、自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、この自動モード解除キー40が押下されて「オン」状態である自動モード解除フラグが設定されると、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようになる。そして、その縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができるようになる。
よって、被縫製物に生じてしまった裁断誤差や被縫製物の伸縮特性などによる寸法誤差などを修正する場合や、部分的にサイズが異なる被縫製物の縫製を緊急に割り込んで行わなければならない場合などに、一時的に縫製長さを修正するようにして、容易に縫製長さを調整しつつ縫製を行うことが可能になる。
従って、差動送りミシン1は、被縫製物のばらつきなどによる縫製長さの変化に柔軟に対応できるとともに、従来のような煩雑な操作を行う必要がないので、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる差動送りミシンであるといえる。
(実施形態2)
次に、本発明に係る差動送りミシンの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
前述の実施形態1においては、自動モード解除キー40が押下されて、自動モード解除フラグが設定されている場合に、縫製長さ減算手段としての制御部10による残り縫製長さを算出する処理を行わないようにすることによって、縫製駆動部2の縫製動作が次の縫製ステップに切り替えられないようにしているが、本実施の形態2においては、自動モード解除フラグが設定されている場合に、次の縫製ステップへの切り替えを禁止するようにすることによって、予めその縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことを可能にする。
本発明の実施形態2における、差動送りミシン1の自動切替モードにおける縫製動作に関し、ステップS112における縫製ステップ切替処理について、図8に示すフローチャートに基づき説明する。
差動送りミシン1のミシンモータ13が回転するとともに、制御部10がミシンの各部を動作制御することにより、差動送りミシン1が縫製動作を行う縫製状態において、制御部10は、ステップ切替スイッチ18が押下されて、縫製ステップの切り替えが行われたか否かの判断を行う(ステップS301)。
制御部10が、縫ステップ切替スイッチ18が押下されたと判断すると(ステップS301;Yes)、制御部10は、縫製パターンデータにおける次の縫製ステップに切り替えるように縫製ステップの変更を行い(ステップS302)、ステップS303へ進む。
一方、制御部10が、ステップ切替スイッチ18は押下されていないと判断すると(ステップS301;No)、縫製ステップの切替変更は行わずに、ステップS303へ進む。
ステップS303において、制御部10は、自動モード解除キー40が押下されたか否かの判断を行う(ステップS303)。
制御部10が、自動モード解除キー40が押下されたと判断すると(ステップS303;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS304)。
制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS304;Yes)、自動モード解除フラグの設定を解除し(ステップS305)、ステップS307へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS304;No)、自動モード解除フラグを設定して(ステップS306)、ステップS307へ進む。
ステップS307において、制御部10は、ミシンモータ13により回転駆動されるミシン主軸(図示省略)が1回転したか否か(ミシン主軸が1回転し、針棒130が上下に1往復するようにして、1針分の縫い目を形成したか否か)の判断を行う(ステップS307)。
制御部10が、ミシン主軸(図示省略)が1回転したと判断すると(ステップS307;Yes)、制御部10は、残り縫製長さが“0mm”になったか否かの判断を行う(ステップS308)。
一方、制御部10が、ミシン主軸(図示省略)は1回転していないと判断すると(ステップS307;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
そして、制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になったと判断すると(ステップS308;Yes)、ステップS311へ進む。
一方、制御部10が、残り縫製長さは“0mm”になっていないと判断すると(ステップS308;No)、制御部10は、現在の縫製ステップにおける残り縫製長さを算出する(ステップS309)。
次いで、制御部10は、残り縫製長さが“0mm”になったか否かの判断を行う(ステップS310)。
制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になっていないと判断すると(ステップS310;No)、制御部10は、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
一方、制御部10が、残り縫製長さが“0mm”になったと判断すると(ステップS310;Yes)、制御部10は、自動モード解除フラグが設定されているか否かの判断を行う(ステップS311)。
そして、制御部10が、自動モード解除フラグは設定されていないと判断すると(ステップS311;No)、制御部10は、縫製ステップを切り替え、次の縫製ステップに関する縫製動作を実行するように、縫製駆動部2の縫製動作の切り替えを行い(ステップS312)、縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
一方、制御部10が、自動モード解除フラグが設定されていると判断すると(ステップS311;Yes)、制御部10は、縫製ステップの切り替えを行わずに縫製ステップ切替処理を終了し、ステップS113へ進む。
このように、本発明に係る差動送りミシン1は、自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、自動モード解除キー40を押下することにより、自動モード解除キー40が「オン」状態であることを示す自動モード解除フラグを設定することによって、次の縫製ステップへの自動切り替えを一時的に停止させることができる。つまり、自動的に次の縫製ステップに移行するように切り替えられる自動切替モードでの縫製動作中に、この自動モード解除キー40が押下されて「オン」状態である自動モード解除フラグが設定されると、縫製ステップの自動切り替えを一時的に停止させて、縫製駆動部2による縫製動作が次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないようになる。そして、その縫製ステップに設定されていた縫製ステップ長さよりも長く、その縫製ステップに設定されているいせ込み量に基づくいせ込み縫いを行うことができるようになる。
よって、このような縫製ステップ切替処理であっても、被縫製物に生じてしまった裁断誤差や被縫製物の伸縮特性などによる寸法誤差などを修正する場合や、部分的にサイズが異なる被縫製物の縫製を緊急に割り込んで行わなければならない場合などに、一時的に縫製長さを修正するようにして、容易に縫製長さを調整しつつ縫製を行うことが可能になる。従って、差動送りミシン1は、被縫製物のばらつきなどによる縫製長さの変化に柔軟に対応できるとともに、従来のような煩雑な操作を行う必要がないので、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを施す縫製長さの調整を容易に行うことができる差動送りミシンであるといえる。
なお、以上の実施の形態においては、差動送りミシンを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の縫製ステップ毎に縫製長さの異なる縫製を行うミシンであれば、本発明を適用することができる。
また、本発明は、縫製ステップにおいて予め設定されている縫製長さより長く、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを行うためのものであるが、縫製ステップにおいて予め設定されている縫製長さより短く、所定のいせ込み量のいせ込み縫いを行う際には、ステップ切替スイッチ18を操作し、強制的に次の縫製ステップに進むことによって、縫製長さの調整を行うことができる。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明にかかる差動送りミシンの斜視図である。 図1におけるII部分の拡大図であり、差動送りミシンの上送り機構部周囲の拡大図である。 本発明にかかる差動送りミシンの概略図である。 本発明にかかる差動送りミシンの要部構成を示すブロック図である。 本発明にかかる差動送りミシンにおける縫製画面の一例を示す説明図である。 差動送りミシンの自動切替モードにおける縫製動作の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1における縫製ステップ切替処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2における縫製ステップ切替処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 差動送りミシン
2 縫製駆動部(縫製手段)
3 上送り機構部
4 下送り機構部
5 運針機構部
10 制御部(縫製ステップ切替制御手段、ステップ切替停止手段、縫製長さ減算手段)
10a MPU
10b ROM(記憶手段)
10c RAM
10d EEPROM(記憶手段)
15 ミシン起動ペダル
16 操作パネル
17 補助パネル
18 ステップ切替スイッチ
30 表示図形
31〜38 区間図形(縫製ステップ)
40 自動モード解除キー(所定のスイッチ、ステップ切替停止手段)
41 縫製長さ表示欄

Claims (3)

  1. 複数の縫製ステップ毎に設定された、いせ込み量に関するいせ込み量データと、その縫製ステップにおける縫製長さに関する縫製長さデータを含む縫製パターンデータを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される縫製パターンデータに基づいて、複数の縫製ステップからなるいせ込み縫いの縫製動作を行う縫製手段と、
    前記縫製手段が、各縫製ステップに対し設定されている縫製長さのいせ込み縫いを終えたことに基づき、次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように、前記縫製手段の縫製動作を切り替える縫製ステップ切替制御手段と、
    を備える差動送りミシンであって、
    前記縫製手段による縫製動作が、次の縫製ステップに関する縫製動作に切り替わらないように、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えを一時的に停止するステップ切替停止手段と
    前記ステップ切替停止手段により次の縫製ステップへの切り替えを一時的に停止した場合、現在の縫製ステップのいせ込み量データにより、現在の縫製ステップに対し設定された縫製長さよりも長くいせ込み縫いを可能とする制御部と、
    を備えることを特徴とする差動送りミシン。
  2. 前記縫製手段が各縫製ステップにおいて縫製動作を行った縫製長さを、当該縫製ステップに対して設定されている縫製長さから減算し、残り縫製長さを算出する縫製長さ減算手段を備えるとともに、
    前記縫製ステップ切替制御手段は、前記縫製長さ減算手段により算出された残り縫製長さが所定値になったことに基づき、前記縫製手段が次の縫製ステップにおけるいせ込み縫いを開始するように縫製動作を切り替え、前記ステップ切替停止手段は、前記縫製長さ減算手段による残り縫製長さを算出する処理を停止することによって、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えを一時的に停止することを特徴とする請求項1に記載の差動送りミシン。
  3. 前記ステップ切替停止手段は、所定の操作スイッチのオン/オフが交互に切り替えられることに基づき、前記縫製ステップ切替制御手段による前記縫製手段の縫製動作の切り替えの停止と、その停止の解除とを、交互に切り替えるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の差動送りミシン。
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