JP4037682B2 - 差動送りミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、袖つけの場合等にいせ込み(縮緬込み)を施しながら縫製を行う差動送りミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、袖つけ等を行う際にいせ込みを施しながら縫製を行う差動送りミシンが知られている。
なお、「いせ込みを施す」とは、例えば、洋服の袖等、立体形状の部分を縫い付ける際に、2枚重ねで縫う生地のうち外側となる生地(上布)の送り量を多くすることで、外側の生地に余裕を持たせることである。いせ込みは、一連の縫製部の全体で均一に施すとは限らず、例えば、袖つけの場合には、袖山部分となるほどいせ込み量を多くし、逆に袖下部分となるほどいせ込みを施さずに縫製することが一般的である。
【0003】
差動送りミシンとしては、袖周り1周を例えば袖山部分、袖下部分等の複数の縫製区間(ステップ)に区分し、各ステップ毎に種々の縫製条件(縫製進度、いせ込み量、針数、縫いピッチ、糸調子、縫製物の形状、縫製模様形状、縫製箇所)を設定し、一つの縫製パターンとして画面に図形や数字を用いて表示するものが知られている。
【0004】
また、差動送りミシンとして、縫製条件として各ステップの縫製長さを予め設定しておき、各ステップにおける実際の縫製長さが、予め設定していた縫製長さに達した時点で、自動的にステップの切り替えを行なういわゆる「自動切替えモード」と、各ステップの縫製長さを設定せずに、作業者自身が縫製作業中に所定のタイミングでステップ切替えスイッチを操作して、ステップを切り替えるいわゆる「手動切替えモード」とを選択的に切替えることができるミシンが知られている。
【0005】
例えば、図8(A)は、自動切替えモードにおける画面表示であり、袖周りを8つのステップ200〜207に区分し、各ステップを、全ステップの縫製長さに対する各ステップに設定された縫製長さの比(割合)に応じて表示したものである。各ステップに表示されている数字はいせ込み量である。
また、図9(B)は、手動切替えモードにおける画面表示である。上述のように、手動切替えモードでは作業者のステップ切替えスイッチの操作によりステップを切り替えていくため、各ステップ200〜207の縫製長さを予め設定しておく必要がなく、手動切替えモードにおける画面表示は、7つのステップ200〜207が等分割で表示されている。
そして、作業者は、自動切替えモードか手動切替えモードのいずれか一方のモードを選択し、画面に表示される種々の縫製条件を参照しながら縫製作業を行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的に自動切替えモードでは、自動的にステップを切替えて縫製作業が行なわれるため、例えば、生地の材質や、作業者の操作のばらつきによる修正(手直し)を縫製作業中に行うことが難しいという問題があった。
また、手動切替えモードでは、作業者自身がステップ切替えスイッチを操作して順次ステップを切り替えて縫製作業を行なうため、例えば、手直しを行なう必要がない部分を縫製している際には、ステップ切替えスイッチの操作が煩雑であるという問題や、縫製作業のスピード低下の要因になるという問題があった。
【0007】
本発明の課題は、上述の問題を考慮したものであり、自動切替えモードと手動切替えモードを混在させて1つの縫製パターンを縫製できる差動送りミシンを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数の縫製区間(ステップ30〜36)毎にいせ込み量を設定し、所定のタイミングで縫製区間を順次切替え、切替えた縫製区間に設定されているいせ込み量に基づいていせ込み縫製を行う差動送りミシン(1)であって、各縫製区間に対して、作業者が縫製作業中に切替えスイッチ(ステップ切替SW16)を操作して縫製区間を切替える手動切替えモードで縫製を行うか、あるいは、各縫製区間に所定の縫製長さを予め設定しておき、各縫製区間における実際の縫製長さが設定している縫製長さに達した時点で、自動的に縫製区間を切替える自動切替えモードで縫製を行うかを、選択的に設定するモード設定手段(モード表示部20、モード変更ボタン50a)を備え、縫製作業中に作業者が前記モード設定手段を操作することにより、一方の切替えモードに設定された縫製作業を、他方の切替えモードでの縫製作業に切り替え可能であることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、モード設定手段により、各縫製区間を手動切替えモードで縫製を行うか、あるいは、自動切替えモードで縫製を行うかを選択的に設定できる。従って、例えば袖山部分や袖山周辺のいせ込み量が大きい部分など、縫製が難しく、作業者の手作業により若干の修正を行いながら縫製することが好ましい部分では手動切替モードに設定し、比較的縫製が容易な部分では縫製スピードを向上させるべく自動切替モードに設定するなど、一つの縫製パターンに対して自動切替えモードと手動切替えモードを混在させて縫製を行なうことが可能となり、縫製作業を正確かつ効率的に行なうことが可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の差動送りミシンであって、複数の縫製区間を図形として表示すると共に、縫製が行なわれている縫製区間の表示図形を、縫製が行われていない縫製区間の表示図形とは異なる態様で表示し、さらに、縫製が行なわれている縫製区間が、前記手動切替えモードで縫製が行なわれているか、前記自動切替えモードで縫製が行なわれているかを表示する表示装置(表示装置17a、モード表示部20)を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、現在縫製中の縫製区間の表示図形を、縫製が行われていない縫製区間の表示図形とは異なる態様で表示装置に表示し、また、現在縫製中の縫製区間が自動切替えモードであるか手動切替えモードであるかを表示装置に表示する。従って、作業者はいせ込み縫製の縫製進度を表示装置を介して視覚的に容易に把握できる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の差動送りミシンであって、前記自動切替えモードで縫製が行なわれている際に、作業者が前記切替えスイッチを操作した時点で縫製中のステップを終了して、次のステップに切替えることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得られると共に、自動切替えモードでいせ込み縫製を行なっている場合に、作業者が切替えスイッチを操作することにより、縫製中の縫製区間を終了し、次の縫製区間に切替えることができる。従って、自動切替モードであっても、自動的に縫製区間が切替えられるまで待つことなく、作業者が任意のタイミングで縫製区間を切替えることができ、縫製作業の作業性をより向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる差動送りミシンの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、差動送りミシン1の要部構成を示すブロック図である。なお、図1では、本発明に必要な構成のみ示し、説明に不要なその他の駆動回路や各種駆動部は省略している。
【0015】
図1に示すように、差動送りミシン1は、制御部10、上送りモータ11とその駆動回路11a、下送りモータ12とその駆動回路12a、糸張力ソレノイド13とその駆動回路13a、ミシンモータ14とその駆動回路14a、起動ペダル15とその入力回路15a、ステップ切替スイッチ(以下、「ステップ切替SW」と省略する)16とその入力回路16a、操作パネル17、表示装置17a、タッチパネル17b等を備えて構成される。
【0016】
制御部10は、MPU(Micro Processor Unit)10aと、本発明の記憶手段としてのROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)10dを備えて構成されている。
【0017】
MPU10aは、ステップ切替SW16、起動ペダル15、操作パネル17から入力される各データに応じて、ROM10bに格納される差動送りミシン用の各種制御プログラムに従って各部の動作を集中制御し、その処理結果をRAM10c内のワークエリアに格納するとともに、表示データを生成して、表示装置17aに表示させる。そして、RAM10cに格納した処理結果をEEPROM10dに記憶させる。このように、MPU10aは、差動送りミシン1を構成する各種アクチュエータの駆動を制御する機能と共に、表示装置17aの表示内容を変更する本発明の表示制御手段としての機能も備える。
【0018】
ROM10bには、差動送りミシン1の制御プログラムや制御データ、または各種縫製データが書き込まれている。
RAM10cには、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、縫製動作中のワークエリアとして使用され、いせ込み量設定処理、いせ込み縫製処理に関する各種データもRAM10cに記憶される。
【0019】
ここで、いせ込み量とは、下送り量に対する上送り量の増加量を表したものであり、上送り量と下送り量の差が0.1ミリの時、いせ込み量を「1」としている。即ち、1針で下布を2ミリ縫い進み、上布を2.2ミリ縫い進むように設定した場合、上送り量と下送り量の差は0.2ミリであるから、「2」がいせ込み量となる。
EEPROM10dには、縫製区間(ステップ)毎に設定される各種縫製条件(例えば、いせ込み量、針数、縫いピッチ、糸調力、縫製長さ、自動切替モード/手動切替モードの別等)を記憶する。
【0020】
上送りモータ11は、MPU10aの制御により駆動回路11aから出力される駆動電流に応じて回転することにより、上布を送る上送りローラ(図示せず)を駆動させる。また、下送りモータ12は、MPU10aの制御により駆動回路12aから出力される駆動電流に応じて回転することにより、下布を送る下送りローラ(図示せず)を駆動させる。この結果、上送りローラ、及び下送りローラにより、上布、及び下布がそれぞれの所定速度(所定の送り量)で送られ、縫製が行なわれる。
【0021】
ここで、上布の送り量を下布の送り量よりも多くして縫製することで、上布をいせ込ませることができ、また、上下の布地の送り量の差を変化させることによりいせ込み量を調節できるようになっている。つまり、上布の送り量を下布の送り量より多くすればするほどいせ込み量を多くすることができる。
【0022】
糸張力ソレノイド13は、糸を挟みこんで糸に張力を付与する糸狭持部(図示せず)の駆動源として用いられ、MPU10aの制御により駆動回路11aから出力される駆動電流に応じて動作することにより、糸狭持部に狭持された糸に所定の大きさの張力が加わるようになっている。
【0023】
ミシンモータ14は、起動ペダル15の操作に基づいて駆動されることでミシン主軸(図示せず)を回転させる。このミシン主軸は、回転運動を往復運動に変換する変換機構を介して針棒と連結され、この針棒の先端にはミシン針が設けられている。そして、ミシンモータ14によりミシン軸が回転されると、針棒に伴ってミシン針が往復移動して被縫製物(上布及び下布)を縫製できるようになっている。
【0024】
起動ペダル15は、作業者が差動送りミシン1を制御するために用いられるものである。起動ペダル15は、ペダルの動きを電気信号に変換する入力回路15aにより、作業者のペダルの踏み込みに応じて、回転、停止等の指令をMPU10aに出力し、ミシンモータ14を回転駆動させる。
【0025】
ステップ切替SW16は、作業者がいせ込み量の設定を行う際に、縫製区間に対応するステップの切り替えを行うためのスイッチである。
ここで、ステップとは、袖つけを行う際に縫製されることになる、例えば袖回り一周を任意の長さに区分した各縫製区間に対応付けられるものであり、縫製開始位置から順に、第一ステップ、第二ステップ・・・という順で対応付けられている。
【0026】
操作パネル17は、表示装置17aと、表示装置17aを覆うように設けられるタッチパネル17bとを備えている。
表示装置17aは、MPU10aから出力される種々の縫製情報(例えば、縫製区間毎に設定されるいせ込み量、縫製区間を図形で示す区間図形(本発明の「表示図形」に該当する。)、縫製形状、縫製位置等)や各種設定スイッチを表示する。
タッチパネル17bは、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号としてMPU10aに出力する。すなわち、表示装置17aに表示された各種設定スイッチの位置情報と、タッチ指示により検出された座標の位置情報とを対応させることにより、入力指示が取得される。
【0027】
次に、MPU10aによるステップ設定処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ステップ設定処理とは、各ステップに対して自動切替えモードで縫製を行なうか、あるいは、手動切替えモードで縫製を行うかを設定すると共に、各ステップの縫製長さを算出する処理を指す。ステップ設定処理で設定された各ステップに対して、後の操作においていせ込み量や糸張力等の各種縫製条件が設定される。
なお、MPU10aがステップ設定処理や後述するいせ込み縫製処理等の各種処理を行なうためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でROM10bに格納されており、MPU10aは、このプログラムコードに従った動作を逐次実行するようになっている。
【0028】
まず、作業者はステップ設定処理を行う旨の指示をMPU10aに出力し、これから設定するステップを手動切替えモードとして設定するか、あるいは、自動切替えモードとして設定するかを、操作パネル17のモード表示部20(図5を参照)を介して選択する。
モード表示部20は、操作(タッチ)するごとに「手動」と「自動」を反転して表示するようになっており、作業者はモード表示部20を操作することで、手動切替えモードと自動切替えモードのいずれか一方を選択する。
【0029】
そして、MPU10aはステップS1において、手動切替えモードと自動切替えモードのどちらが選択されたかを判断し、手動切替えモードが選択されている場合には、ステップS2においてEEPROM10dに手動切替えモードが選択されたことを記憶し、自動切替えモードが選択されている場合には、ステップS3においてEEPROM10dに自動切替えモードが選択されたことを記憶し、ステップS4に移行する。
ステップS4では作業者により起動ペダル15が踏み込まれているか否かを判断し、起動ペダル15が踏まれていないと判断した場合(ステップS4;NO)、ステップS7に移行する。
【0030】
一方、起動ペダル15が踏み込まれていると判断した場合(ステップS4;YES)、ステップS5に移行し、MPU10aはミシンモータ14に制御信号を出力していせ込み縫製を開始し、ステップS6で実際に縫い進んだ長さ(縫製長さ)の計測を行なう。縫製長さは、上下送りモータ11、12としてのパルスモータ(図示せず)を駆動するために出力されるパルス信号をカウントすることで針数を算出し、算出した針数に縫いピッチを掛けて算出する。
縫製長さの計測作業は、起動ペダル15の踏み込みが中止されるまで継続され、起動ペダル15の踏み込みが中止された時点で、その時点での縫製長さをEEPROM10dに記憶し、ステップS7に移行する。
【0031】
ステップS7では、作業者によりステップ切替SW16が操作されたか否かを判断し、ステップ切替SW16が操作されていないと判断した場合(ステップS7;NO)、ステップS12に移行する。
一方、ステップ切替SW16が操作されたと判断した場合(ステップS7;YES)、ステップS8に移行し、上述の縫製長さ計測作業が行なわれたか否かを判断する。この判断は、ステップS2又はステップS3からステップS4に移行した時点でNO、つまり、起動ペダル15の踏み込みが行なわれず、縫製長さの計測作業が全く行なわれていない状態で、作業者がステップ切替SW16を操作した場合(ステップS7;YES)を考慮して行なわれるものである。
【0032】
そして、ステップS8でNO、つまり、縫製長さの計測作業が行なわれていないと判断した場合、たとえステップS3において自動切替えモードが選択されていたとしても、縫製長さの計測が行なわれていない状態でステップ切替SWが操作されたことで、MPUは現在データ設定作業を行なっているステップを手動切替えモードとして設定するものと判断して、上記ステップS2及びステップS3における手動切替えモード/自動切替えモードの選択によらず、一律に手動切替えモードとして設定し(ステップS10)、ステップS11に移行する。
一方、ステップS8でYES、つまり、縫製長さの計測作業が行なわれていると判断した場合、EEPROM10dに記憶していた縫製長さを、現在データ設定作業を行なっているステップの縫製長さとして登録し(ステップS9)、ステップS11に移行する。
【0033】
以上で、現在データ設定作業を行なっているステップに対して、自動切替えモードで縫製を行なうか、あるいは、手動切替えモードで縫製を行うかの設定と、このステップの縫製長さの設定が完了し、MPU10aはステップS11において次のステップへの更新を行なう。
ステップの更新が終了した時点で、再びステップS1に戻り、更新したステップに対する上記データ設定作業を繰り返す。
【0034】
その後、全てのステップに対するデータ設定作業が終了し、作業者が登録スイッチ21(図5を参照)を操作(ステップS12;YES)すると、その時点で設定されている複数のステップと各ステップのデータ(縫製長さ及び手動切替えモード/自動切替えモードの別)をまとめて、一つの縫製パターンのパターンデータとして登録し(ステップS13)、ステップ設定処理を終了する。
【0035】
図3はステップ設定処理後の表示装置の表示画面例である。
表示画面には、ステップ設定処理により設定された複数(本実施の形態においては7つ)のステップに対応して、略円形の袖形状を模した七つの区間図形30〜36が表示されている。
【0036】
区間図形30〜36は最下部を袖下、最上部を袖山としており、縫製対象が左袖である場合には、右側を前身ごろ、左側を後身ごろとし、縫製対象が右袖である場合には、右側を後身ごろ、左側を前身ごろとしている。
区間図形30〜36の周方向における長さは、ステップ設定処理において設定された各縫製区間の縫製長さに応じた比率で表示されている。
【0037】
なお、上述のように、ステップ設定処理において縫製長さの計測作業が全く行なわれていない状態で、作業者がステップ切替SW16を操作した場合には、ステップS10で一律に手動切替えモードとして登録される。この場合、ステップに縫製長さが設定されていないことになるので、対応する区間図形の周方向の長さは、予め設定されている長さで表示するものとする。
また、各ステップ(図3では第一ステップ)に対して、手動切替えモードが設定されているか、あるいは、自動切替えモードが設定されているかを表示するモード表示部20が表示される。上述のように、モード表示部20はタッチするごとに、「手動」と「自動」を反転して表示するようになっている。
【0038】
表示装置17aの下部には、各ステップにおけるいせ込み量を設定するための複数の設定スイッチ40が表示されている。各設定スイッチ40には、「0」〜「12」のいせ込み量が割り当てられており、作業者は任意の設定スイッチ40を選択することで、選択した設定スイッチ40に割り当てられているいせ込み量を所望のステップのいせ込み量として設定され、各区間図形30〜36に対応するいせ込み量が表示される。
また、区間図形30〜36の内周側には、縫製開始位置及び縫製作業中の縫製位置(縫製進度位置)を示すための指示棒22が表示されている。いせ込み縫製開始前には、指示棒22は縫製開始位置となる第一区間図形30の左端(6時の位置)に表示されている。
【0039】
そして、いせ込み縫製作業が進行すると、図4に示すように、指示棒22は縫製進度に応じて区間図形30〜36の内周に沿って移動していく。図4は第六ステップにおける表示画面であるため、指示棒22は第六ステップに対応する区間図形35に位置している。なお、縫製開始位置には白抜きの指示棒22aが表示される。
また、縫製中の第六ステップに対応する区間図形35は、その周囲が太線で覆われた強調表示により他の区間図形と識別可能に表示されると共に、すでに縫製が終了した第一ステップ〜第五ステップに対応する区間図形30〜34は白抜きで表示され、まだ縫製が終了していない第六ステップ及び第七ステップに対応する区間図形35及び36と識別可能に表示されている。
【0040】
また、図5はステップ設定処理開始時点での表示画面例であり、この時点ではステップがまだ設定されていないことから、区間図形が表示される部分は白抜きで表示されている。そして、上述のように、作業者はステップ設定処理を行う旨の指示をMPU10aに出力したのち、これから設定するステップを手動切替えモードとして設定するか、あるいは、自動切替えモードとして設定するかを、モード表示部20を操作して選択する。図5は自動切替モードが選択された状態を示している。
【0041】
また、図5の表示画面右下には、登録スイッチ21が表示されている。上述のように、この登録スイッチ21はステップ設定処理のステップS12において操作されるものであり、全ステップに対する設定が完了した時点で、作業者が登録スイッチ21を操作することで、その時点で設定されている複数のステップと各ステップのデータがまとめて一つの縫製パターンのパターンデータとして登録される。
【0042】
また、図6は各ステップに各種縫製条件(いせ込み量、針数、縫いピッチ、糸調力、縫製長さ、自動切替モード/手動切替モードの別等)を設定するためのステップ詳細画面であり、図3の表示画面右上部のスイッチ23を操作することにより表示されるものである。
詳しい説明は省略するが、ステップ詳細画面には各種縫製条件を設定/変更するための変更ボタン50が表示されており、作業者がこれら変更ボタン50を操作することで、各ステップに対する縫製条件を設定/変更するようになっている。例えば、符号50aは自動切替モード/手動切替モードの別を変更するための変更ボタン(モード変更ボタン)であり、作業者は必要に応じて、上述のステップ設定処理で設定したステップに対する自動切替モード/手動切替モードの別を、この変更ボタン50aを操作することで変更でき、また、変更内容に応じてモード表示部20の表示も変更されるようになっている。
【0043】
また、モード表示部20自体もモード変更ボタン50aと同様の機能を備えており、例えば、自動切替モードでの縫製作業中に、作業者が「自動」と表示されているモード表示部20の表示を「手動」に変更することにより、手動切替モードでの縫製作業に切替えることができるようになっている。
以上のように、モード表示部20及びモード変更ボタン50aが、手動切替えモード/自動切替えモードを設定するための本発明のモード設定手段に該当する。
【0044】
次に、MPU10aによるいせ込み縫製処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、いせ込み縫製作業は、上述のように、各ステップに対する各種縫製条件の設定が完了した状態で行なわれる。
まず、作業者はいせ込み縫製処理を行う指示をMPU10aに対して出力する。
すると、MPUはステップS20において、上記ステップ設定処理で設定された各ステップのデータのうち、最初に縫製が行なわれる第一ステップの縫製条件を読み込み、ステップS21に移行する。
【0045】
ステップS21において、第一ステップに対して自動切替モードが設定されている場合にはステップS30に移行する。
一方、手動切替モードが設定されている場合には、ステップS22に移行して、表示画面のモード表示部20に「手動」と表示させ、ステップS23において作業者により起動ペダルが踏み込まれるまで待機状態となる。
その後、起動ペダル15が踏み込まれた時点で(ステップS23;YES)、MPU10aはミシンモータ14に制御信号を出力して第一ステップにおけるいせ込み縫製を開始する。
【0046】
第一ステップのいせ込み縫製は、作業者がステップ切替SW16を操作するまで継続され、ステップ切替SW16が操作されると(ステップS24;YES)、MPU10aはステップS25においてステップ切替SW16が操作される直前のステップが最終ステップであるか否かを判断する。
そして、最終ステップであると判断した場合(ステップS25;NO)、いせ込み縫製作業を終了し、一方、最終ステップではないと判断した場合(ステップS25;NO)、ステップS26で次のステップへの更新を行ない、ステップS20に戻り、次のステップに対するいせ込み縫製を行なう。
【0047】
また、ステップS21において、自動切替モードが設定されている場合には、上述のようにステップS30に移行し、モード表示部20に「自動」と表示させ、ステップS31において起動ペダル15が踏み込まれたか否かを判断する。
そして、起動ペダル15が踏み込まれた場合(ステップS31;YES)、ステップS32に移行し、MPU10aは、図示しないセンサから針棒の上下動を検出して出力される針上信号の有無を判断する。
そして、針上信号の出力を検知すると(ステップS32;YES)、ステップS33に移行し、ステップに設定されている縫製長さと、図示しないミシンモータ回転角度検出用エンコーダから出力される回転信号(Z相)をカウントすることで針数を算出し、算出した針数に縫いピッチ(下送りモータを駆動するために出力されるパルス数)を掛けて算出した実際の縫製長さとの差を算出する。
【0048】
ステップS34では、ステップに設定されている縫製長さと実際の縫製長さとの差が0であるか否かを判断し、差が0でない場合(ステップS34;NO)、ステップS35に移行する。
ステップS35では、作業者によりステップ切替SW16が操作されるか否かを判断する。この判断は自動切替モードで縫製が行なわれている場合であっても、ステップ終了に伴い自動的にステップが切替えられる前に、作業者がステップ切替SWを操作することで、次のステップに切替えることができるようにプログラムされていることに基づくものである。
【0049】
従って、作業者がステップ切替SW16を操作した時点で(ステップS35;YES)、ステップS25に移行し、上述のように、ステップ切替SW16が操作される直前のステップが最終ステップか否かを判断した後、いせ込み縫製作業を終了するか、あるいは、ステップを更新し(ステップS26)、更新したステップに対するいせ込み縫製を行う。
一方、作業者によりステップ切替SW16が操作されない場合(ステップS35;NO)、ステップS31に戻り、ステップS34において設定されている縫製長さと実際の縫製長さとの差が0になるまで、上記ステップS31〜ステップS35までの処理を繰り返す。
【0050】
そして、設定されている縫製長さと実際の縫製長さとの差が0になった時点(ステップS34;YES)でステップS25に移行し、上述のように、ステップ切替SW16が操作される直前のステップが最終ステップか否かを判断した後、いせ込み縫製作業を終了するか、あるいは、ステップを更新し(ステップS26)、更新したステップに対するいせ込み縫製を行う。
また、ステップS31で起動ペダル15が踏まれていないと判断し(ステップS31;NO)、その後、作業者がステップ切替SW16を操作した場合は(ステップS35;YES)、対応するステップにおける自動切替モードでの縫製作業を行わずに、次のステップに更新(ステップS26)するか、あるいは、いせ込み縫製作業を終了する。
【0051】
以上のように、本実施の形態に示した作動送りミシン1によれば、モード設定手段としてのモード表示部20及びモード変更ボタン50aを備え、ステップ設定処理において各ステップを手動切替えモードで縫製を行うか、あるいは、自動切替えモードで縫製を行うかを選択的に設定することができる。従って、例えば袖山部分や袖山周辺のいせ込み量が大きい部分など、縫製が難しく、作業者の手作業により若干の修正を行いながら縫製することが好ましい部分では手動切替モードに設定し、比較的縫製が容易な部分では縫製スピードを向上させるべく自動切替モードに設定するなど、一つの縫製パターンに対して自動切替えモードと手動切替えモードを混在させて縫製を行なうことが可能となり、縫製作業を正確かつ効率的に行なうことが可能となる。
【0052】
また、縫製作業中に作業者がモード表示部20を操作することにより、手動切替モード/自動切替モードを容易に切替えることができるので、縫製作業の作業性をより向上させることができる。
また、現在縫製中のステップが自動切替えモードであるか手動切替えモードであるかをモード表示部20が表示する。指示棒22が縫製進度に応じて区間図形30〜36の内周に沿って移動する。現在縫製中のステップに対応する区間図形(図4では区間図形35)を、その周囲が太線で覆われた強調表示により他の区間図形(図4では区間図形30〜34、36)と識別可能に表示する。縫製が終了したステップに対応する区間図形(図4では区間図形30〜34)を白抜きで表示し、縫製が終了していないステップに対応する区間図形(図4では区間図形35、36)と識別可能に表示する。
【0053】
以上より、作業者はいせ込み縫製の縫製進度を操作パネル17の表示装置17aを介して視覚的に容易に把握できる。
また、自動切替えモードでいせ込み縫製を行なっている場合に、作業者がステップ切替えSW16を操作することにより、縫製中のステップを終了し、次のステップに切替えることができる。従って、自動切替モードであっても、自動的にステップが切替えられるまで待つことなく、作業者が任意のタイミングでステップを切替えることができ、縫製作業の作業性をより向上させることができる。
【0054】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく適宜変更可能である。例えば、本実施の形態においては、左右の袖つけを行う際の縫製パターンに自動切換えモードと手動切替モードを混在させる場合について説明したが、これに限らず、例えば右の袖つけを行う際の縫製パターンを構成する各ステップを全て自動切替モードで行ない、左の袖つけを行う際の縫製パターンを構成する各ステップを全て手動切替モードで行なうなど、縫製パターンの種類や縫製パターンを構成するステップに自動切替モード/手動切替モードのいずれを設定するかについて、縫製パターンの種類に応じて様々に変更できる。
【0055】
また、本実施の形態においては、モード表示部20とモード変更ボタン50aの両者で、各ステップに対して自動切替モード/手動切替モードの設定を行なうことができるものとしたが、これに限らず、差動送りミシン1がモード表示部20とモード変更ボタン50aのいずれか一方のみを備えるものとしても良い。
また、本実施の形態においては、いせ込み量を区間図形30〜36上に表示する構成としたが、表示する情報はこれに限らず、例えば、いせ込みを行う際の糸張力、ミシンモータ14の回転数等に関する情報を表示させる構成であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、モード設定手段により、各縫製区間を手動切替えモードで縫製を行うか、あるいは、自動切替えモードで縫製を行うかを選択的に設定できる。従って、一つの縫製パターンに対して自動切替えモードと手動切替えモードを混在させて縫製を行なうことが可能となり、縫製作業を正確かつ効率的に行なうことが可能となる。
【0057】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、現在縫製中の縫製区間の表示図形を、縫製が行われていない縫製区間の表示図形とは異なる態様で表示装置に表示し、また、現在縫製中の縫製区間が自動切替えモードであるか手動切替えモードであるかを表示装置に表示する。従って、作業者はいせ込み縫製の縫製進度を表示装置を介して視覚的に容易に把握できる。
【0058】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得られると共に、自動切替えモードでいせ込み縫製を行なっている場合に、作業者が切替えスイッチを操作することにより、縫製中の縫製区間を終了し、次の縫製区間に切替えることができる。従って、自動切替モードであっても、自動的に縫製区間が切替えられるまで待つことなく、作業者が任意のタイミングで縫製区間を切替えることができ、縫製作業の作業性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に示す差動送りミシンの構造を示すブロック図である。
【図2】MPUによるステップ設定処理を示すフローチャートである。
【図3】操作パネルの表示図形を示す図面である。
【図4】操作パネルの表示図形を示す図面である。
【図5】操作パネルの表示図形を示す図面である。
【図6】操作パネルのステップ詳細画面を示す図面である。
【図7】MPUによるいせ込み縫製処理を示すフローチャートである。
【図8】自動切替えモード選択時の画面表示(A)及び手動切替えモード選択時の画面表示(B)である。
【符号の説明】
1 差動送りミシン
16 ステップ切替SW
17a 表示装置
20 モード表示部
30〜36 縫製区間(ステップ)
50a モード変更ボタン
Claims (3)
- 複数の縫製区間毎にいせ込み量を設定し、所定のタイミングで縫製区間を順次切替え、切替えた縫製区間に設定されているいせ込み量に基づいていせ込み縫製を行う差動送りミシンであって、
各縫製区間に対して、作業者が縫製作業中に切替えスイッチを操作して縫製区間を切替える手動切替えモードで縫製を行うか、あるいは、各縫製区間に所定の縫製長さを予め設定しておき、各縫製区間における実際の縫製長さが設定している縫製長さに達した時点で、自動的に縫製区間を切替える自動切替えモードで縫製を行うかを、選択的に設定するモード設定手段を備え、
縫製作業中に作業者が前記モード設定手段を操作することにより、一方の切替えモードに設定された縫製作業を、他方の切替えモードでの縫製作業に切り替え可能であることを特徴とする差動送りミシン。 - 請求項1記載の差動送りミシンであって、
複数の縫製区間を図形として表示すると共に、縫製が行なわれている縫製区間の表示図形を、縫製が行われていない縫製区間の表示図形とは異なる態様で表示し、さらに、縫製が行なわれている縫製区間が、前記手動切替えモードで縫製が行なわれているか、前記自動切替えモードで縫製が行なわれているかを表示する表示装置を備えることを特徴とする差動送りミシン。 - 請求項1または2記載の差動送りミシンであって、
前記自動切替えモードで縫製が行なわれている際に、作業者が前記切替えスイッチを操作した時点で縫製中のステップを終了して、次のステップに切替えることを特徴とする差動送りミシン。
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