JP2001181249A - アミドフェノール化合物 - Google Patents
アミドフェノール化合物Info
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Abstract
新規アミドフェノール化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(1)〜(4)で示されるアミド
フェノール化合物。
Description
脂組成物の成分として好適なアミドフェノール化合物に
関するものである。
絶縁膜には、優れた耐熱性と電気特性、機械特性などを
併せ持つポリイミド樹脂が用いられている。このポリイ
ミド樹脂は、一般に感光性ポリイミド前駆体組成物の形
で供され、これを塗布、活性光線によるパターニング、
現像、熱イミド化処理等を施すことによって微細加工さ
れた耐熱性皮膜を容易に形成させることが出来、従来の
非感光型ポリイミドに比べて大幅な工程短縮が可能とな
るという特徴を有している。
液としてN―メチル−2―ピロリドンなどの大量の有機
溶剤を用いる必要があり、安全性および近年の環境問題
の高まりなどから、脱有機溶剤対策が求められてきてい
る。これを受け、最近になってフォトレジストと同様
に、希薄アルカリ水溶液で現像可能な耐熱性感光性樹脂
材料の提案が各種なされている。中でもアルカリ水可溶
性のポリヒドロキシアミド、例えばポリベンズオキサゾ
ール(PBO)前駆体を、キノンジアジド(NQD)な
どの光活性成分(PAC)と混合して用いる方法が近年
注目されている。(特公平1−46862 号公報、特
開昭63―96162号公報など)これらの方法による
と、ポジ型パターンの形成が容易でかつ保存安定性も良
好、またポリイミドと同等の熱硬化膜特性が得られるな
ど優れた性能が得られることから、有機溶剤現像型ポリ
イミド前駆体の有望な代替材料として注目されている。
この他、フェノール性水酸基を主鎖中に導入したポリマ
ーとPACとの組み合わせ(特開平11−106651
号公報など)や、側鎖にフェノール性水酸基を導入した
ポリマーとPACとの組み合わせ(特許公報28902
13号など)が提案されている。
方法によって得られるパターニング性能には、未だ問題
点も多い。元来NQDを用いた感光性組成物の場合、ア
ルカリ可溶性ポリマーにNQDを添加することにより、組
成物のアルカリ溶解性を低下させる(溶解抑止)能力が
発現し未露光部の現像液耐性が生じる。一方露光部は、
NQDがインデンカルボン酸に変換され、現像液に溶解
するようになる。この露光部、未露光部のアルカリ溶解
性の差を利用してパターニングを行う訳であるが、高感
度でかつ高コントラスト(高残膜率)のパターニング性
能を得るには、両者の溶解性の差を十分に取ることが重
要である。
性樹脂と強く相互作用するいわゆる溶解抑止能の高いP
ACを添加することが有効であり、従来のフォトレジス
トにおいて広く用いられてきたヒドロキシベンゾフェノ
ン系やビスフェノール系化合物をNQD化したPACに
よる検討(特開昭64−6947号公報、特開平3−2
0743号公報など)に加え、種々のPACが検討され
てきている(特開平8−123034号公報、特開平1
1−258795号公報)。
く相互作用するため未露光部のみならず露光部のアルカ
リ溶解性をも低下させるので、高コントラストのパター
ンは得られるもののより高露光量が必要となり、すなわ
ち感度の低下が起る。また、現像時間も長くなるため作
業性が悪くなるという課題があった。この他現像プロセ
スにより改良すべく、アルカリ現像液として従来広く用
いられている2.38%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド(TMAH)を希釈して用いる方法もあるが、
この場合、同様に高コントラストのパターンは得られる
が、別途専用の現像液を準備する必要があり合理的とは
言えない。
解性を高める目的で組成物中に特定のフェノール化合物
を用いることが提案されている(特開平11−1020
69号公報、特開平11−65107号公報、特開平9
−302221号公報)。しかし、これらの化合物は露
光部の溶解速度を高める効果が低く、現像時間を十分短
縮することはできない。また溶解速度を高め感度を向上
させるために、該フェノール化合物の添加量を増やすこ
とも行なわれるが、その場合、同時に未露光部の溶解速
度も高くなるため膜減りが大きくなりコントラストが低
下するという問題がある。
感光性樹脂組成物に用いた場合に短時間で現像が行え、
かつ高感度、高コントラストのパターニング性能を発現
する材料を開発すべく鋭意検討を行った。その結果、特
定の構造を有するアミドフェノール化合物を含む組成物
が前記特性を満足し得ることを見い出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明の第一は、下記一般式
(1)または(2)で表されるアミドフェノール化合物
である。
基または単結合を示し、
基、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基ま
たはハロゲン、R3は炭素数2〜10の飽和脂肪族炭化
水素基)または、(b)アルケニル基もしくはアルキニ
ル基を少なくとも1個を有する脂肪族基もしくは環式化
合物基] また、本発明の第二は、下記一般式(3)または(4)
で表されるアミドフェノール化合物である。
ノフェノール1当量とスルホニルクロリド、スルホン酸
無水物または分子内環状酸無水物等の2当量を適当な溶
剤中で作用させることにより定量的に得ることができ
る。ここで用いられるビスアミノフェノールとしては、
下記一般式(5)または(6)
る。
ノールに作用させる化合物としては、下記式で示される
化合物、
基、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基ま
たはハロゲン、R3は炭素数2〜10の飽和脂肪族炭化
水素基)または、アルケニル基もしくはアルキニル基を
少なくとも1個を有する脂肪族、芳香族もしくは環式の
酸無水物等が挙げられる。
ホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、ベ
ンゼンスルホニルクロリド、無水p−トルエンスルホン
酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル酸、二
炭酸ジ−t−ブチル、5−ノルボルネン−2、3−ジカ
ルボン酸無水物、5−メチル−5−ノルボルネン−2、
3−ジカルボン酸無水物、シス−4−シクロヘキセン−
1、2−ジカルボン酸無水物、4−フェニルエテニルフ
タル酸無水物等を挙げることができる。
に用いられる溶剤としては、原料のビスアミノフェノー
ルおよびスルホニルクロリド、スルホン酸無水物または
分子内環状酸無水物を共に溶解するものが好ましく、
N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド
(DMAc)、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、γ−ブチロラクトン(GBL)、 ジメチルスル
ホキシド(DMSO)、テトラヒドロフラン(THF)
等が挙げられる。
するために、ピリジン、ピコリン、コリジン、ルチジ
ン、トリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、
DABCO、DBU等の塩基性化合物を共存させること
が好ましい。このようにして合成されたアミドフェノー
ル化合物は、水等の貧溶媒中で再沈殿させた後、THF
等の溶剤に再溶解し、陽イオン交換樹脂で処理すること
で塩基性化合物を除去できる。本化合物を合成する際、
スルホニルクロリド等の使用により塩素イオン等が発生
する場合は、これを除去するために陰イオン交換樹脂を
併用することが好ましい。
後、濾過、加熱乾燥することにより目的物を単離するこ
とができる。上記方法により得られるアミドフェノール
化合物において下記で示される化合物が、特にアルカリ
溶解促進効果が高く好ましい。
カリ可溶性ポリマーおよびo−ナフトキノンジアジド
(NQD)化合物からなるポジ型感光性樹脂組成物の成
分として好適に用いられるに用いられ、特に上記ポリマ
ーがフェノール性水酸基を有するポリアミド(ヒドロキ
シポリアミド)の場合に有用である。このようなポリマ
ーとしては、ポリイミド前駆体のポリアミド酸エステル
やポリベンズオキサゾール前駆体のヒドロキシポリアミ
ド等が挙げられ、ポリアミド酸エステルとしては下記構
造で示されるものである。
機基、Eは1価の有機基を示す。ただし、A1,B1,E
のうち少なくとも1つにフェノール性水酸基を含む。) 上記ポリマー構造において、A1は従来公知の芳香族テ
トラカルボン酸残基の他に、フェノール性水酸基を含む
ものとして
1は従来公知の芳香族ジアミン残基の他に、フェノール
性水酸基を含むものとして先に示した本発明のアミドフ
ェノール原料であるビスアミノフェノール化合物残基を
挙げることができる。Eは1価のアルコール残基である
が、3−ヒドロキベンジル基、3,5−ジヒドロキシベ
ンジル基等のフェノール性水酸基を含む基を挙げること
ができる。ポリベンズオキサゾール前駆体のヒドロキシ
ポリアミドとしては、次式で示されるものである。
式(3)で示されるビスアミノフェノール残基である) 上記ポリマー構造において、 A2として次式
しては、次式
性樹脂組成物中で用いられるNQDは、米国特許第27
72972号公報、米国特許第2797213号公報、
米国特許第3669658号公報、および特開平8−1
23034号公報、特開平11−258795号公報等
に記載のある化合物が挙げられ、このうち例えば下記の
ものを挙げることができる。
脂100重量部に対し1〜100重量部の範囲で用いら
れる。本発明のアミドフェノール化合物が上記組成物中
で用いられる量は、樹脂100重量部に対し1〜50重
量部であり、これより少ないと高感度化および現像時間
の短縮効果が得られない。また50重量部より多いと塗
膜全体の溶解速度が高くなりコントラストの低下が起
る。
含有する感光性樹脂組成物は、これらの成分を溶剤に溶
解したワニス状の形態をとる。ここで用いられる溶剤と
しては、NMP、GBL、DMAc、 DMF、DMS
O、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチル−1,3
−ブチレングリコールアセテート、1,3−ブチレング
リコール−3−モノメチルエーテル、ピルビン酸メチ
ル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキシプロピオ
ネート等が挙げられ、単独でも混合して用いても良い。
溶剤の使用量は、得られる膜厚によって異なり、樹脂1
00重量部に対し、70〜1900重量部の範囲で用い
られる。
る感光性樹脂組成物の使用方法は、まず該組成物を適当
な支持体、例えばシリコンウエハー、セラミック、アル
ミ基板などに塗布する。塗布方法は、スピンナーを用い
た回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸
漬、印刷、ロールコーティングなどで行う。次に、60
〜130℃でプリベークして塗膜を乾燥後、所望のパタ
ーン形状に化学線を照射する。化学線としては、X線、
電子線、紫外線、可視光線などが使用できるが、200
〜500nmの波長のものが好ましい。次に照射部を現
像液で溶解除去することによりレリーフパターンを得
る。
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸
ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水など
の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン
などの第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−プロピ
ルアミンなどの第二アミン類、トリエチルアミン、メチ
ルジエチルアミンなどの第三アミン類、ジメチルエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのアルコールア
ミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テト
ラエチルアンモニウムヒドロキシドなどの第四級アンモ
ニウム塩などアルカリ類の水溶液、及びこれにメタノー
ル、エタノールのようなアルコール類などの水溶性有機
溶媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を好適に使用
することができる。
漬、超音波などの方式が可能である。次に、現像によっ
て形成したレリーフパターンをリンスする。リンス液と
しては、蒸留水を使用する。次に加熱処理を行うことに
より、イミド環もしくはオキサゾール環を形成し、耐熱
性に優れた最終パターンが得られる。本発明のアミドフ
ェノール化合物を含有する感光性樹脂組成物は、半導体
用途のみならず、多層回路の層間絶縁膜、フレキシブル
銅張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向
膜などとしても有用である。
に説明する。
ス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン109.88g(0.3mol)、THF3
30g、ピリジン4.75g(0.6mol)を入れ、
これに室温下で無水フタル酸88.9g(0.6mo
l)を粉体のまま加えた。そのまま室温で一晩撹拌反応
を行った後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
にて反応を確認したところ、原料は全く検出されず、生
成物が単一ピークとして純度99%で検出された。この
反応液をそのまま1Lのイオン交換水中に撹拌下で滴下
し、生成物を析出させた。
00mLを加え撹拌溶解し、この均一溶液を陽イオン交
換樹脂:アンバーリスト15(オルガノ株式会社製)1
00gが充填されたガラスカラムを通し残存するピリジ
ンを除去した。次にこの溶液を3Lのイオン交換水中に
高速撹拌下で滴下することにより生成物を析出させ、こ
れを濾別した後真空乾燥することにより下記構造のアミ
ドフェノール化合物(AF−2)を収率89%で得た。
本化合物の構造は、 FT−IR、1H−NMRで同定さ
れた。
ス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン109.88g(0.3mol)、THF3
30gを入れ、これに室温下で二炭酸ジ−t−ブチル1
30.8g(0.6mol)をTHF60gに溶解した
ものを滴下により加えた。この反応液をそのまま室温で
一晩撹拌反応を行った後、HPLCにて反応を確認した
ところ原料は全く検出されず、生成物が単一ピークとし
て純度99%で検出された。この反応液をそのまま3L
のイオン交換水中に撹拌下で滴下し生成物を析出させ、
これを濾過により分取した後真空乾燥することにより下
記構造のアミドフェノール化合物(AF−3)を収率8
5%で得た。本化合物の構造は、FT−IR、1H−N
MRで同定された。
ス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン109.88g(0.3mol)、GBL3
30g、ピリジン4.75g(0.6mol)を入れ、
これに氷冷下でメタンスルホニルクロリド68.7g
(0.6mol)をGBL60gに溶解したものをゆっ
くり滴下した。滴下後この反応液を室温まで戻し、その
まま1時間撹拌反応を行った後HPLCにて反応を確認
したところ原料は全く検出されず、生成物が単一ピーク
として純度99%で検出された。この反応液をそのまま
1Lのイオン交換水中に撹拌下で滴下し、生成物を析出
させた。
00mLを加え撹拌溶解し、この均一溶液を陽イオン交
換樹脂:アンバーリスト15(オルガノ株式会社製)1
00gおよびA−21(オルガノ株式会社製)220g
が充填されたガラスカラムを通し残存するピリジンおよ
び塩素イオンの除去を行った。次にこの溶液を5Lのイ
オン交換水中に高速撹拌下で滴下することにより生成物
を析出させ、これを濾別した後真空乾燥することにより
下記構造のアミドフェノール化合物(AF−4)を収率
86%で得た。本化合物の構造は、 FT−IR、1H−
NMRで同定された。
るポリマーの製造例を示す。 <ポリマー製造例1>容量2Lのセパラブルフラスラス
コ中で、DMAc370g、ピリジン13.4g(0.
17mol)、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロ
キシフェニル)−ヘキサフルオロプロパン61.5g
(0.17mol)を室温(25℃)で混合攪拌し均一
な溶液とした。これに、別途ジエチレングリコールジメ
チルエーテル(DMDG)120g中にジフェニルエー
テルジカルボン酸ジクロリド41.3g(0.14mo
l)を溶解させたものを、滴下ロートより滴下した。こ
の際、セパラブルフラスコは15〜20℃の水浴で冷却
した。滴下に要した時間は20分、反応液温は最大で3
0℃であった。
メタンスルホニルクロリド6.9g(0.06mo
l)、ピリジン18.2g(0.23mol)を添加
し、室温で15時間撹拌放置し、ポリマー鎖の全アミン
末端基の99%をメタンスルホニル基で封止した。この
際の反応率は、投入したメタンスルホニルクロリドの残
量をHPLCで追跡することにより容易に算出すること
ができる。その後、上記反応液を5Lの水に高速攪拌下
で滴下し重合体を分散析出させ、これを回収した後、適
宜水洗、脱水後に真空乾燥を施し、ヒドロキシポリアミ
ド(P −1)を得た。
は、以下の方法にて実施することが可能である。すなわ
ち、上記で得られたポリマーをGBLに再溶解した後、
これを前記アミドフェノールの合成に用いたのと同様方
法により陽イオンおよび陰イオン交換樹脂にて処理し、
次にこの溶液をイオン交換水中に投入することでポリマ
ーを再沈、析出させる。さらにこれを、水洗、濾過を繰
り返した後真空乾燥することにより精製されたポリマー
を得ることができる。
ラブルフラスコに、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物32.2g(0.1mol)と3,5ジヒドロキ
シベンジルアルコール28.6g(0.204mol)
とDMAc100mLを入れた。この混合液を室温で2
4時間撹拌した。次にこのフラスコ内を5℃まで冷却し
た後、m-フェニレンジアミン10.3g(0.095m
ol)、ピリジン15.8g(0.2mol)およびD
MAc20mLを加えた。さらに、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド41.3g(0.2mol)をDMAc4
0mLに溶解させた溶液を前記フラスコに約30分間か
けて滴下した。その後室温まで戻しそのまま3時間反応
させ、生成した不溶物を濾別した後、得られた溶液をイ
オン交換水4L中に滴下することでポリマーを析出さ
せ、これを分取後真空乾燥することにより側鎖にフェノ
ール性水酸基を有するポリアミド酸エステル(P−2)
を得た。
部、下記構造式で示されるジアゾナフトキノン(Q−
1)15重量部、実施例1で合成したアミドフェノール
(AF−2)5量部をGBLに150gに溶解し、感光
性樹脂組成物を調製した。
ミノシラン系カップリング剤にて処理したシリコンウェ
ハー上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプ
レート120℃で4分乾燥し、膜厚約12μmの塗膜を
得た。この塗膜に、テストパターン付きレチクルを通し
てi線ステッパー(ニコン製)で350mJ/cm2の
露光を行った。次にこの露光膜を東京応化製NMD−3
現像液(2.38%TMAH水溶液)を用いて露光部を
溶解除去したところ、75秒という実用上申し分のない
短時間で現像が完了した。その後純水で30秒間リンス
を行い、得られたパターンを光学顕微鏡観察で観察した
ところ5μmのパターン(バイアホール、ラインアンド
スペースなど)が残渣もなくきれいに解像されていた。
また、この時の残膜率(現像後の膜厚/現像前の膜厚)
は91%でり、高いコントラストを示した。
Cを下記構造式で示される(Q−2)に代えたこと以外
は、参考例1と同様にして感光特性評価を行った。
こと以外は、参考例1と同様にして感光特性評価を行っ
た。
2)に代えた以外は、参考例1と同様にして感光特性評
価を行った。
は、参考例1と同様にして感光特性評価を行った。その
結果、現像時間が180秒とアミドフェノールを使用し
ない場合に比べ2倍以上を要した。また、そのため未露
光部の残膜率は75%とかなり低くなり、満足の行くコ
ントラストが得られなかった。
Fを使用すること以外は、参考例1と同様にして感光特
性評価を行った。
されるフェノール(PH−1)を使用すること以外は、
参考例1と同様にして感光特性評価を行った。
結果を表1に示す。
合物が提供され、本発明のアミドフェノール化合物を含
むポジ型感光性樹脂組成物を用いことにより、短時間で
現像が行なわれ、かつ高感度、高コントラストのパター
ン形成が可能となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(1)又は(2) 【化1】 [式中Xは下記に示される中から選ばれる基または単結
合を示し、 【化2】 Yは(a)下記に示される基、 【化3】 (式中R1は炭素数1〜15の炭化水素基、R2は水素原
子または炭素数1〜6のアルキル基またはハロゲン、R
3は炭素数2〜10の飽和脂肪族炭化水素基)または、
(b)アルケニル基もしくはアルキニル基を少なくとも
1個を有する脂肪族基、芳香族基もしくは環式化合物
基]で表されるアミドフェノール化合物。 - 【請求項2】 一般式(1)または(2)において、X
が下記に示される基であり、 【化4】 かつ、Yが下記に示される基であることを特徴とする請
求項1記載のアミドフェノール化合物。 【化5】 - 【請求項3】 下記一般式(3)又は(4) 【化6】 [式中、Yは(a)下記に示される基、 【化7】 (式中R1は炭素数1〜15の炭化水素基、R2は水素原
子または炭素数1〜6のアルキル基またはハロゲン、R
3は炭素数2〜10の飽和脂肪族炭化水素基)、また
は、(b)アルケニル基もしくはアルキニル基を少なく
とも1個を有する脂肪族基、芳香族基もしくは環式化合
物基]で表されるアミドフェノール化合物。
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---|---|---|---|
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