JP2001160004A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2001160004A
JP2001160004A JP34481199A JP34481199A JP2001160004A JP 2001160004 A JP2001160004 A JP 2001160004A JP 34481199 A JP34481199 A JP 34481199A JP 34481199 A JP34481199 A JP 34481199A JP 2001160004 A JP2001160004 A JP 2001160004A
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writing
signal
data
memory
circuit
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Hiroharu Takeuchi
啓晴 竹内
Takayoshi Honda
隆芳 本多
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Denso Corp
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    • G11C2207/10Aspects relating to interfaces of memory device to external buses
    • G11C2207/104Embedded memory devices, e.g. memories with a processing device on the same die or ASIC memory designs

Abstract

(57)【要約】 【課題】同時性を要するデータの書き込みに際し、その
同時性を維持しつつメモリへの適正なデータ書き込み処
理を実施する。 【解決手段】ECU10は大別して、マイコン20と電
源IC30とフィルタ回路40とを備える。マイコン2
0は、CPU21、ROM22、RAM23、SRAM
24を備える。電源IC30内の電圧低下検出回路32
は、定電圧回路31で生成される定電圧Vccを取り込
み、その定電圧Vccの低下を監視して電圧検出信号W
Iを出力する。フィルタ回路40はWI信号を取り込む
と共に、WI(A)信号とWI(B)信号とを生成し、
そのうちWI(B)信号を、データ書き込みを制限する
信号としてSRAM24に出力する。CPU21は、W
I(A),WI(B)信号が共に書き込み許可を表すも
のであれば、SRAM24への書き込み開始を許可し、
同時性を要するデータ毎にデータの書き込みを実施す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両や車載エンジ
ンの制御等を実施するための電子制御装置に係り、特に
当該電子制御装置に設けられるスタンバイRAMやEE
PROM等のデータ書き込み方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、特開昭62−
258154号公報の「データ・バックアップ装置」が
開示されている。図11には同公報の装置の概要を示
す。図11において、電子制御装置としてのECU60
は、CPU71及びSRAM(スタンバイRAM)72
を有するマイコン70をはじめ、定電圧回路61、電圧
低下検出回路62、遅延回路63、リセット回路64、
スタンバイ電源回路65を備える。
【0003】図11のECU60によれば、定電圧回路
61はバッテリ電圧BATTから定電圧Vccを生成す
る。電圧低下検出回路62は、定電圧Vccが予め設定
された電圧値よりも低下すると、CPU71に対して最
優先割り込みを掛け(NMI信号をオン)、重要データ
をSRAM72に退避させる。また、電圧低下を検出し
た信号は遅延回路63にも供給され、この遅延回路63
は、所定の遅延時間が経過した時点で、リセット回路6
4よりCPU71及びSRAM72にリセットをかける
(リセット信号/RESETを出力する)。
【0004】例えば、図12の(a)の如く定電圧Vc
cが推移する場合、時刻t21では、定電圧Vccが電
圧低下を判定するしきい値Vth1を下回り、その後の
時刻t22では、定電圧VccがCPUリセットのため
のしきい値Vth2を下回る。この場合、上記装置によ
れば、時刻t21で最優先割り込みがかかり、図のTA
期間でデータ退避のための割り込み処理が実行される。
そして、図12(b)のように、時刻t22でSRAM
72への書き込みが許可から禁止に移行する。これによ
り、CPU71がリセットされる以前に、CPU71内
の所定のデータは全て安全な領域に退避される。
【0005】因みに、ECU60の電源部には、数多く
の容量負荷(コンデンサ)が設けられている。特に、複
雑な制御を行うECUでは複数のマイコンを持ってお
り、各マイコンの電源部にはノイズ取り用のコンデンサ
(電源用バスコン)が付くと共に、各種駆動部にもノイ
ズ取り用のコンデンサが付く。そのため、例えば電源の
遮断に伴い図12の如く定電圧Vccが変化する場合、
その変化は急激な立ち下がりでなく、なだらかな立ち下
がりとなる。こうして、電源の遮断時にVccが緩やか
に立ち下がるので、図12の時刻t21〜t22間の時
間がある程度確保でき、SRAM72へのデータ書き込
みが可能となる。
【0006】ところが、上記公報の装置では、以下の問
題を有する。つまり、図12の(c)のように、定期的
な書き込み処理を行う場合、定期的な書き込み処理中に
定電圧Vccが低下すると、その書き込み処理が中断さ
れ、図のTA期間でデータ退避のための割り込み処理が
優先的に実行される。そのため、割り込み終了後に定期
的な書き込み処理に戻ると、その書き込みの途中でSR
AM書き込みが禁止(制限)されることが考えられる。
この場合、SRAM72内にて書き込み後のデータと書
き込み前のデータとが混在したり、誤った書き込み処理
が行われたりするおそれがあった。
【0007】例えば、エンジンにおけるノック信号の取
り込みを開始するタイミング(ゲートオープン時間)と
取り込みを終了するタイミング(ゲートクローズ時間)
との組み合わせ等、同時性を要するデータを書き込む場
合において、書き込み後のデータと書き込み前のデータ
とが混在することで、同時性が崩れてしまうおそれがあ
った。
【0008】また、図12の(d)のように、最優先割
り込みに伴うデータ退避処理に際し、退避する必要があ
る重要データが数多くある場合、データ退避処理に必要
な時間(図のTB)が長くなる。従って、SRAM72
の書き込み可能な時間内に、退避が必要な全てのデータ
をSRAM72に書き込むことができなくなるおそれが
あった。
【0009】一方、他の従来技術として、実開昭63−
84800号公報の「不揮発性メモリ誤書込防止回路」
を図13にて説明する。図13において、電子制御装置
としてのECU80は、CPU91及びSRAM(但し
同公報では、不揮発性メモリ)92を有するマイコン9
0をはじめ、定電圧回路81、電圧低下検出回路82、
リセット回路83、スタンバイ電源回路84を備える。
【0010】図13のECU80によれば、定電圧Vc
cが低下し、その旨を示す電圧検出信号WIが電圧低下
検出回路82からCPU91に出力されると、SRAM
92の書き込みが禁止される。但し、CPU91がSR
AM92にデータ書き込みをしていれば、その書き込み
動作を続行させ、書き込み終了を待ってSRAM92の
書き込みを禁止する。
【0011】ところが、図13の装置では、定電圧Vc
cが低下する時、SRAM92への書き込み途中のデー
タのみ書き込み動作を続行し、書き込みが終わるとその
動作を中止する。それ故、同時性を要するデータを書き
込む場合にも、そのデータが途中までしか書き込まれ
ず、書き込み後のデータと書き込み前のデータとが混在
することで、同時性が崩れてしまうおそれがあった。
【0012】上記の如く、同時性を要するデータについ
て同時性が崩れたり、データが誤書き込みされたりする
と、定電圧Vccの復帰後にSRAMからデータを読み
出してエンジンの制御に使用する際、その制御性に支障
を来すおそれがあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
着目してなされたものであって、その目的とするところ
は、同時性を要するデータの書き込みに際し、その同時
性を維持しつつメモリへの適正なデータ書き込み処理を
実施することができる電子制御装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電子制
御装置では、電圧検出回路は、電源電圧が低下するとそ
の旨を表す電圧低下信号を出力する。信号出力回路は、
電圧検出回路より電圧低下信号を入力してから、少なく
とも同時性を要するデータ毎に区分されたデータの書き
込みが完了する時間が経過した時に書き込み禁止の旨の
信号をメモリに出力する。また、CPUは、電圧検出回
路より出力される信号が電圧低下を表すものでなく、且
つ信号出力回路より出力される信号が書き込み許可を表
すものであれば、メモリへの書き込み開始を許可し、同
時性を要するデータ毎にデータの書き込みを実施する。
【0015】この場合、電源電圧の低下前であれば、メ
モリの書き込みを開始する条件が揃い、CPUによる書
き込みが開始される。仮に、書き込み開始の直後に電源
電圧の低下が検出されたとしても、同時性を要するデー
タの書き込みが完了した後にメモリへの書き込みが禁止
(制限)されるので、当該同時性を要するデータの書き
込みが中断されることはない。また、電源電圧の低下が
検出された以降は、メモリへの書き込み開始が許可され
ることはない。従って、従来装置とは異なり、メモリに
データが誤って書き込まれる、或いは、同時性が必要な
データについてその途中で書き込みが中断されてしま
う、といった不都合が解消され、メモリへの所望の書き
込み動作が実現できる。
【0016】請求項2に記載の電子制御装置では、信号
出力回路は、電圧検出回路より電圧低下信号を入力した
後、所定時間が経過した時に書き込み許可から書き込み
禁止の状態に移行する第1信号と、該第1信号の状態が
移行してから、少なくとも同時性を要するデータ毎に区
分されたデータの書き込みが完了する時間が経過した時
に書き込み許可から書き込み禁止の状態に移行する第2
信号とを生成し、そのうち第2信号を、データ書き込み
を制限する信号としてメモリに出力する。また、CPU
は、信号出力回路より出力される第1及び第2信号が共
に書き込み許可を表すものであれば、メモリへの書き込
み開始を許可し、同時性を要するデータ毎にデータの書
き込みを実施する。
【0017】この場合、電源電圧の低下前であれば、第
1及び第2信号が共に書き込み許可を表すので、メモリ
の書き込みを開始する条件が揃い、CPUによる書き込
みが開始される。仮に、電源電圧が低下した後、第1信
号が「書き込み許可」から「書き込み禁止」の状態に移
行するまでの間に、メモリへの書き込みが開始された場
合を想定しても、同時性を要するデータの書き込みが完
了した後にメモリへの書き込みが禁止(制限)されるの
で、当該同時性を要するデータの書き込みが中断される
ことはない。また、電源電圧の低下後、第1信号が「書
き込み禁止」の状態に移行した以降は、メモリへの書き
込み開始が許可されることはない。従って、請求項1の
発明と同様に、従来装置とは異なりメモリにデータが誤
って書き込まれる、或いは、同時性が必要なデータにつ
いてその途中で書き込みが中断されてしまう、といった
不都合が解消され、メモリへの所望の書き込み動作が実
現できる。
【0018】請求項3に記載の発明では、書き込み要求
に応じたメモリへのデータ書き込みに際し、一区分のデ
ータの書き込みが完了すると、次の区分の書き込みが開
始できるかどうかを判断し、その後、該当する書き込み
を開始するので、複数の区分のデータが書き込まれる場
合にもその一連の書き込み動作が適正に実施される。ま
た、書き込み要求に応じた一連の書き込み動作の途中で
電源電圧が低下しても、同時性を基準とする単位で書き
込み動作が中断されるので、書き込みの中断が原因で各
データの同時性が満たされなくなるといった不都合は生
じない。
【0019】請求項4に記載の発明では、信号出力回路
は、各々異なるフィルタ定数を持つ第1のフィルタ回路
と第2のフィルタ回路とから成り、第1のフィルタ回路
は第1信号を、第2のフィルタ回路は第2信号をそれぞ
れ出力するので、タイミングの異なる2つの信号を容易
に生成することができる。
【0020】また、本発明では、電圧検出回路が出力す
る電圧低下信号を第1のフィルタ回路に取り込んで第1
信号を生成するため、仮に電圧低下信号がノイズの影響
を受けても、そのノイズが除去されて第1信号が生成さ
れることとなる。従って、第1のフィルタ回路を通して
出力する第1信号と、第2のフィルタ回路を通して出力
する第2信号とを用いて書き込みの許可/禁止を判断す
る本発明によれば、ノイズの影響を受けることが無く、
より一層信頼性の高い電子制御装置が実現できる。
【0021】請求項5に記載の発明では、CPUの電源
部に接続される容量負荷を設け、その容量に応じて同時
性を要するデータの単位ブロックを決定する。要する
に、例えば大型車と小型車の違い等により容量負荷(コ
ンデンサ)の数が異なると、電源遮断時等における電源
電圧の立ち下がり具合が変わり、容量負荷が多いほど立
ち下がりが緩やかになる。この場合、上記発明によれ
ば、容量負荷が多くなる大型車等では同時性を要するデ
ータの単位ブロックを大きくすることが可能となる。
【0022】請求項6に記載の発明では、CPUは、メ
モリへの書き込みを禁止した後、リセットに伴う初期化
処理にてメモリへの書き込みを許可するので、CPUの
リセット後においてメモリへの書き込み動作を適正に再
開することができる。
【0023】本発明の電子制御装置は、請求項7に記載
したように、電源からの給電により記憶内容を保持する
スタンバイRAM、若しくは電気的に記憶内容を消去及
び書き込みが可能な不揮発性メモリを使用する場合に特
に有用な技術であると言える。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。本実施の形態は、車両制御や車載エンジン制御の
中枢をなす電子制御装置(以下、ECUという)の改良
に関し、同ECUに内蔵されたスタンバイRAM(以
下、SRAMという)へのデータ書き込みを好適に実施
するための技術について、以下に詳細に説明する。
【0025】図1は、エンジンECU10の概略を示す
ブロック図である。ECU10は大別して、燃料噴射制
御や点火時期制御など各種のエンジン制御を司るマイコ
ン20と、バッテリ電圧BATTを取り込む電源IC3
0と、マイコン20と電源IC30との間に配設される
フィルタ回路40とを備える。
【0026】マイコン20は、CPU21、ROM2
2、RAM23、SRAM24を備え、CPU21はR
OM22内に格納されている制御プログラムを実行し、
制御データ等をRAM23に一時的に記憶する。SRA
M24には常に電圧Vosが印加され、それによりSR
AM24内の記憶内容が保持される。
【0027】また、電源IC30は、定電圧回路31、
電圧低下検出回路32、リセット回路33及びスタンバ
イ電源回路34を備える。定電圧回路31は、イグニッ
ションスイッチ(IGSW)50を介してバッテリ電圧
BATTを取り込み、所定の定電圧Vcc(例えば5
V)を生成する。定電圧回路31とマイコン20との間
には容量負荷としてのコンデンサ35が接続されてお
り、このコンデンサ35はノイズ除去等の働きをする。
【0028】電圧低下検出回路32は、定電圧回路31
で生成される定電圧Vccを取り込み、その定電圧Vc
cを予め設定しておいたしきい値Vth1(例えば4.
5V)と比較し、その結果に応じてHレベル又はLレベ
ルの電圧検出信号WIを出力する。つまり、電圧低下検
出回路32は、Vcc≧Vth1ではWI=Hとし、V
cc<Vth1になるとWI=Lとする。
【0029】リセット回路33は、定電圧Vccが所定
のリセット電圧Vth2(例えば3.5V)まで低下し
たと電圧低下検出回路32にて検出された時、CPU2
1に対してリセット信号(/RESET)を出力する。
また、スタンバイ電源回路34は、イグニッションスイ
ッチ50を介さずにバッテリ電圧BATTを入力して電
圧Vosを生成し、その電圧VosをSRAM24に印
加する。
【0030】フィルタ回路40は、電圧低下検出回路3
2から出力される電圧検出信号WIを取り込み、そのW
I信号を基に、2つの書き込み許可信号WI(A),W
I(B)を生成し出力する。ここで、WI(A),WI
(B)=Hは、書き込み許可の状態であることを示し、
WI(A),WI(B)=Lは、書き込み禁止の状態で
あることを示す。そして、WI信号がH→Lに、又はそ
の逆L→Hに変化する時、WI(A),WI(B)信号
は、各々別に設定された所定のフィルタ時間だけ遅れて
それに追従する。WI(A)信号はCPU21にのみ出
力され、WI(B)信号はCPU21とSRAM24と
の両方に出力される。SRAM24のデータ書き込みは
WI(B)信号にて制限され、WI(B)=Lの信号が
SRAM24に出力されると、当該信号にてSRAM2
4へのデータ書き込みが禁止される。
【0031】図2は、フィルタ回路40の構成例を示す
ブロック図である。図2において、フィルタ回路40
は、電源IC30(電源低下検出回路32)からのWI
信号を入力してWI(A)信号を出力する第1のデジタ
ルフィルタ41と、当該第1のデジタルフィルタ41か
らのWI(A)信号を入力してWI(B)信号を出力す
る第2のデジタルフィルタ42とを備える。因みに本実
施の形態では、第1のデジタルフィルタ41が「第1の
フィルタ回路」に、第2のデジタルフィルタ42が「第
2のフィルタ回路」に相当する。また、WI(A)信号
が第1信号に、WI(B)信号が第2信号に相当する。
【0032】ここで、第1のデジタルフィルタ41は、
所定のサンプリング周期で入力データを2度読みして出
力データを生成する。そのため、例えばサンプリング周
期が1μsの場合、WI(A)信号は、WI信号に対し
て1〜2μsのフィルタ時間だけ遅れた信号となる。な
お、WI(A)信号は、主にWI信号上のノイズ除去の
ために生成されるので、第1のデジタルフィルタ41の
フィルタ時間(WI信号を遅らせる時間)は、ノイズ除
去の目的が達せられる程度の短い時間であればよい。
【0033】また、第2のデジタルフィルタ42は、同
じく所定のサンプリング周期で入力データをn度読みし
て出力データを生成する。n度読みとは、2度,4度,
8度読みなど自由に設定できるものとする。そのため、
例えばサンプリング周期が1μsで、当該デジタルフィ
ルタ42が4度読みする場合、WI(B)信号は、WI
(A)信号に対して3〜4μsのフィルタ時間だけ遅れ
た信号となる。
【0034】より詳細には、本実施の形態では、同時性
を要するデータを個々のブロックに区分し、そのブロッ
ク毎にSRAM24へのデータ書き込みを行う。同時性
を要するデータとは、例えば、エンジンにおけるノック
信号の取り込みを開始するタイミング(ゲートオープン
時間)と取り込みを終了するタイミング(ゲートクロー
ズ時間)との組み合わせ等であり、制御の信頼性を保つ
にはそれら各データは常に対(ペア)の状態で管理され
る必要がある。
【0035】そこで、SRAM24のデータ書き込みが
開始された時は、上記の如く区分されたデータ(同時性
を要するデータ)が一定量のブロック単位で確実に書き
込まれるよう、第2のデジタルフィルタ42のフィルタ
時間が設定される。実際には、前記ブロック単位のデー
タ書き込みに要する書き込み時間よりも長く設定され
る。
【0036】SRAM24への書き込みデータの構成例
を図3に示す。同書き込みデータは例えば2バイトずつ
複数個のデータにて構成され、そのうち、同時性が必要
となるデータ毎に区分されている。図3では、途切れて
も良い単位で、書き込みデータがブロック1,ブロック
2,ブロック3の3つに区分されている。
【0037】次に、上記の如く構成されるECU10の
作用を説明する。ここでは先ず、CPU21によるSR
AM24へのデータ書き込みの処理を、図4のフローチ
ャートに従い説明する。図4の処理は、所定のSRAM
書き込み要求に応えて起動されるようになっており、実
際には、 ・所定の時間周期、 ・IGSWのオフ時に、図示しないメインリレーが遮断
される前、 等において、SRAM書き込み要求がコールされる。
【0038】図4の処理が起動されると、先ずステップ
101では、他の割り込み処理を禁止する。その後、ス
テップ102では、WI(A)信号がHレベルであるか
否かを判別し、続くステップ103では、WI(B)信
号がHレベルであるか否かを判別する。WI(A),W
I(B)信号の何れかがLレベルであれば、今回のSR
AM書き込みを行わないこととしてそのままステップ1
06にジャンプし、他の割り込み処理を許可した後、本
処理を終了する。
【0039】また、WI(A),WI(B)信号が何れ
もHレベルであれば、ステップ104に進み、一定量毎
にRAM23からSRAM24へデータの書き込みを行
う。すなわち、図3にて説明した通り、同時性を要する
データは複数のブロックに区分されており、そのブロッ
ク単位でデータをSRAM24に書き込む。この場合、
WI(A)=Hで且つWI(B)=Hであれば、ブロッ
ク単位のデータ書き込みの途中でWI(B)信号がLレ
ベルとなってSRAM書き込みが禁止(制限)されるこ
とはない。それ故、SRAM24への書き込みが不用意
に中断されることはない。
【0040】その後、ステップ105では、必要回数の
SRAM書き込みが終了したか否かを判別する。すなわ
ち、その時の書き込みデータが例えば図3のブロック1
〜3であれば、書き込みの必要回数は「3」であり、3
回分のデータ書き込みが終了したか否かを判別する。ス
テップ105がNOであればステップ102に戻り、ス
テップ102〜105の処理を繰り返し実行する。ま
た、ステップ105がYESであれば、ステップ106
で他の割り込み処理を許可し、その後本処理を終了す
る。
【0041】図5は、SRAM書き込み時の動作を示す
タイムチャートである。同図では、「書き込み要求1」
と「書き込み要求2」の2つの時期の定期的なSRAM
書き込み処理を示し、定電圧Vccの挙動と対応させな
がら説明する。なお、図中の△印は、フィルタ回路40
でのサンプリング時間を示す(本実施の形態では、1μ
s間隔)。
【0042】例えば「書き込み要求1」に伴うSRAM
書き込み時には、定電圧Vccがしきい値Vth1より
も高いため(WI=Hであるため)、WI(A),WI
(B)が何れもHレベルで保持されており、SRAM2
4へのデータ書き込みが許可される。この「書き込み要
求1」に際し、全データの書き込みが完了する。
【0043】また、「書き込み要求2」に伴うSRAM
書き込み時には、その開始当初はWI(A),WI
(B)が何れもHレベルであるため、書き込み開始が許
可される。この「書き込み要求2」に伴うSRAM書き
込みの途中に定電圧Vccが低下する時の動作を、以下
に詳しく説明する。
【0044】つまり、定電圧Vccが低下し、時刻t1
でVcc<Vth1になると、WI信号がLレベルに反
転する。また、時刻t1後、WI信号を2度読みした時
刻t2でWI(A)信号がLレベルに反転し、更にその
後、WI(A)信号を4度読みした時刻t3でWI
(B)信号がLレベルに反転する。従って、時刻t1〜
t2の期間ではWI(A),WI(B)が共にHレベル
となり、SRAM書き込みの開始が許可される。このと
き、同時性を基準に区分された一定量のデータ毎に書き
込みが行われ、その書き込みは、WI(B)=Lになる
までに、すなわち、SRAM24への書き込みが禁止さ
れるまでに終了する。それ故、同時性を要するデータの
書き込みが中断されることはなく、書き込みデータの整
合性が維持される。また、時刻t2〜t3の期間では、
WI(A)=L,WI(B)=Hとなるため、SRAM
書き込みの開始が許可されない。
【0045】なおここで、既述の通り定電圧回路31に
はコンデンサ35が接続されているので、仮に電源の遮
断に伴い図5の如く定電圧Vccが変化する場合、その
変化はなだらかな立ち下がりとなる。このVccの下が
り方はコンデンサ35の容量によって変わるため、同じ
エンジンを制御するECUでは差異は殆どなく、同時性
を要するデータの単位ブロック(塊)がECU機種毎に
個別に設定される。例えば、大型車用ECUは、小型車
用ECUに比べマイコンの数や駆動部の数が多く、電源
に接続されるコンデンサ(容量負荷)も多くなるので、
大型車用ECUと小型車用ECUとでは電源(Vcc)
の立ち下がり方が相違する。これに対し、大型車用EC
U同士、又は小型車用ECU同士では相違ない。
【0046】また、大型車では比較的複雑な制御を行う
ことが多く、小型車に比べSRAMへのデータ書き込み
量が多くなるが、先述の通り大型車の方が小型車に比べ
電源部に接続されるコンデンサが多く、電源電圧(Vc
c)の立ち下がりが緩やかであるので、その分SRAM
への書き込み時間が余分に確保できる。それ故、同時性
を要するデータの単位ブロック(塊)を大きくすること
ができ、大型車の方が多くのデータをSRAM24へ書
き込むことが可能となる。
【0047】図6は、定電圧Vccが一旦低下し、その
後復帰するまでの様子を示したタイムチャートであり、
同図を参照してSRAM24の書き込み許可/禁止とな
る区間を説明する。
【0048】図6では、時刻t11で定電圧Vccの低
下が検出され、その時のWI信号(H→L)を2度読み
する第1のデジタルフィルタ41のフィルタ時間を経
て、時刻t12でWI(A)信号がLレベルに落ちる。
また更に、WI(A)信号を4度読みする第2のデジタ
ルフィルタ42のフィルタ時間を経て、時刻t13でW
I(B)信号がLレベルに落ちる。
【0049】一方、定電圧Vccの復帰時には、時刻t
14で定電圧Vccの上昇が検出され、その時のWI信
号(L→H)を2度読みする第1のデジタルフィルタ4
1のフィルタ時間を経て、時刻t15でWI(A)信号
がHレベルに戻る。また更に、WI(A)信号を4度読
みする第2のデジタルフィルタ42のフィルタ時間を経
て、時刻t16でWI(B)信号がHレベルに戻る。
【0050】図6では、時刻t13以前の期間と時刻t
16以降の期間がSRAM書き込み許可の期間に相当
し、時刻t13〜t16の期間がSRAM書き込み禁止
の期間に相当する。
【0051】因みに、イグニッションスイッチ50のオ
フ時(IGオフ時)においては、その後のメインリレー
の遮断までにRAMデータがSRAM24に転送される
が、IGオフの直後にイグニッションスイッチ50がオ
ンされ、スタータが駆動される場合がある。この場合、
スタータ駆動に伴い一時的にバッテリ電圧が急低下する
ことも考えられるが、その電圧低下時にも、上記の通り
一連のSRAM書き込み処理が実施されることで、やは
り同時性を要するデータの書き込みが中断されることは
ない。
【0052】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (イ)フィルタ回路40は、WI信号を入力して2つの
WI(A)信号とWI(B)信号とを生成し、そのうち
WI(B)信号をSRAM24に出力する一方、CPU
21は、前記WI(A),WI(B)信号が共に書き込
み許可を表すものであれば、SRAM24への書き込み
開始を許可する。かかる場合、従来装置とは異なりSR
AM24にデータが誤って書き込まれる、或いは、同時
性が必要なデータについてその途中で書き込みが中断さ
れてしまう、といった不都合が解消され、SRAM24
への所望の書き込み動作が実現できる。
【0053】(ロ)SRAM書き込みに際し、一区分の
データの書き込みが完了すると、次の区分の書き込みが
開始できるかどうかを判断し、その後、該当する書き込
みを開始するので、複数の区分のデータが書き込まれる
場合にもその一連の書き込み動作が適正に実施される。
また、書き込み要求に応じた一連の書き込み動作の途中
で電源電圧(Vcc)が低下しても、同時性を基準とす
る単位で書き込み動作が中断されるので、書き込みの中
断が原因で各データの同時性が満たされなくなるといっ
た不都合は生じない。
【0054】(ハ)電源部(定電圧回路31)に接続さ
れるコンデンサ35の容量に応じて同時性を要するデー
タの単位ブロックを決定するので、マイコンの数が多
く、コンデンサ数が多くなる大型車や高級車等では同時
性を要するデータの単位ブロックを大きくすることが可
能となる。
【0055】(ニ)フィルタ回路40は、各々異なるフ
ィルタ定数を持つ第1のデジタルフィルタ41と第2の
デジタルフィルタ42とで構成されるので、タイミング
の異なる2つのWI(A),WI(B)信号を容易に生
成することができる。
【0056】(ホ)CPU21には、電圧低下検出回路
32からのWI信号がそのまま入力されず、フィルタ回
路40を介してWI(A),WI(B)信号が入力され
るので、仮にWI信号がノイズの影響を受けてもそのノ
イズが除去される。従って、ノイズの影響を受けること
が無く、より一層信頼性の高いSRAM書き込みを実現
することができる。
【0057】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、図6で説明したように、定電圧Vccの復帰時
に、WI(B)信号がHレベルに戻った時点でSRAM
書き込みを許可したが、本実施の形態ではこれを変更す
る。
【0058】図7は、本実施の形態におけるECU10
の構成について、要部のみを抽出して示すブロック図で
ある。図7では、前記図1の構成との相違点として、A
ND回路44が設けられており、同AND回路44に
は、フィルタ回路40から出力されるWI(B)信号と
CPU21から出力される書き込み許可フラグとが入力
される。SRAM24にはAND回路44の出力が取り
込まれ、該出力によりSRAM24へのデータ書き込み
が制限される。つまり、WI(B)信号と書き込み許可
フラグとが共にHレベルであればSRAM書き込みが許
可され、少なくとも一方がLレベルであればSRAM書
き込みが禁止される。
【0059】ここで、書き込み許可フラグは、定電圧V
ccがリセット電圧Vth2を下回る時にLレベルに操
作され、CPU21のリセットに伴う初期化処理にてH
レベルに操作されるフラグである。
【0060】図8のタイムチャートを用いて本実施の形
態の動作を説明する。なお図8において、Vcc、WI
(A)及びWI(B)信号の挙動は前記第1の実施の形
態に準ずるため、時刻t11〜t16の各タイミングな
ど、共通部分は前記図6をそのまま流用し、説明も省略
する。
【0061】定電圧Vcc(電源電圧)が低下し、時刻
taでリセット電圧Vth2を下回ると、書き込み許可
フラグがLレベルに操作される。因みに、時刻taより
も先の時刻t13でWI(B)=Lとなっているため、
SRAM書き込みはその時点で禁止されている(AND
回路44の出力=L)。その後、定電圧Vccの復帰に
際し、定電圧Vcc>Vth2となる時刻tbでは、C
PU21がリセットされて初期化処理が開始される。そ
して、初期化処理に伴い、時刻tcでは書き込み許可フ
ラグがHレベルに戻され(AND回路44の出力=
H)、それ以降、SRAM書き込みが再開できることと
なる。
【0062】すなわち、図8の場合、時刻t13以前の
期間と時刻tc以降の期間がSRAM書き込み許可の期
間に相当し、時刻t13〜tcの期間がSRAM書き込
み禁止の期間に相当する。本実施の形態によれば、CP
U21のリセット後においてSRAMへの書き込み動作
を適正に再開することができるようになる。
【0063】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。フィルタ回路40の構成を、前記図2から
図9のように変更する。つまり、電源IC30から出力
されるWI信号を、第1及び第2のデジタルフィルタ4
1,42の両方に入力する。ここで、第1のデジタルフ
ィルタ41は2度読みとする。また、第2のデジタルフ
ィルタ42は、第1のデジタルフィルタ41よりもフィ
ルタ時間が長くなることを条件に、4度,8度読みなど
自由に設定できるものとする。因みに、第1及び第2の
デジタルフィルタ41,42をアナログフィルタにて実
現することも可能である。
【0064】上記各実施の形態では図1に示す通り、フ
ィルタ回路40にてWI信号からWI(A)信号とWI
(B)信号とを生成し、それらWI(A),WI(B)
信号をCPU21に出力したが、この構成を変更し、例
えば図10の如く構成しても良い。図10では、電源I
C30から出力されるWI信号をそのままCPU21に
出力すると共に、同じくWI信号をフィルタ回路45に
出力する。フィルタ回路45は、例えば前記図2におけ
る第2のデジタルフィルタ42をそのまま流用するもの
で良く、その出力であるWI(B)信号をCPU21と
SRAM24に出力する。すなわち、フィルタ回路45
は、図2や図9における第1のデジタルフィルタ41を
排除して構成されるものであり、LレベルのWI信号を
入力した後、少なくとも同時性を基準に区分されたデー
タの書き込みが完了する時間が経過した時に書き込み禁
止の旨の信号をSRAM24に出力する。
【0065】図10の電子制御装置では、前記図4で説
明した「SRAM書き込み要求」に応じる処理の中で、
WI信号とWI(B)信号が共にHレベルであるか否か
を判別し、その条件が揃う場合にSRAM24への書き
込みを開始する。実際には、図4のステップ102の処
理を、「WI=H?」の判別処理に変更する。
【0066】かかる構成においても、従来装置とは異な
り、SRAM24にデータが誤って書き込まれる、或い
は、同時性が必要なデータについてその途中で書き込み
が中断されてしまう、といった不都合が解消され、SR
AM24への所望の書き込み動作が実現できる。また図
10の構成では、デジタルフィルタが1つで構成される
ため、フィルタ回路の構成が簡素化できる。
【0067】また更に、図10の構成において、前記図
7のようにAND回路を設け、CPU21からの書き込
み許可フラグに従いSRAM24の書き込み再開を指示
する構成としても良い。
【0068】例えば図2に示す第2のデジタルフィルタ
42では、2度,4度,8度読みなどの設定によりフィ
ルタ時間を規定するものとし、一例として4度読みする
時間でフィルタ時間を規定したが、SRAM24へ書き
込むデータ内容に応じてそのフィルタ時間を可変に設定
できるようにする。つまり、同時性を基準に区分された
データ量に応じて、第2のデジタルフィルタ42のフィ
ルタ時間を適宜変更する。この場合、SRAM24への
書き込み動作が最適化できる。
【0069】上記各実施の形態ではメモリとしてSRA
Mを用い、その適用例を詳細に説明したが、SRAMに
代えて、EEPROMやフラッシュメモリ等、電気的に
記憶内容を消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリを
用いても良い。要は、電源電圧の低下時にデータの書き
込みが制限されるメモリであれば、何れにも本発明が適
用できる。この場合にも既述の通り、同時性を要するデ
ータの書き込みに際してその同時性を維持しつつ適正な
データ書き込み処理を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるECUの概要を示す
ブロック図。
【図2】フィルタ回路の構成例を示すブロック図。
【図3】SRAMへの書き込みデータの構成例を示す
図。
【図4】SRAM書き込み要求に伴う処理を示すフロー
チャート。
【図5】SRAMへの書き込み動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図6】SRAMへの書き込み動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図7】第2の実施の形態においてECUの構成の一部
を示すブロック図。
【図8】第2の実施の形態においてSRAMへの書き込
み動作を説明するためのタイムチャート。
【図9】フィルタ回路の構成例を示すブロック図。
【図10】別の形態においてECUの構成を示すブロッ
ク図。
【図11】従来技術のECUの構成を示すブロック図。
【図12】従来技術の課題を説明するためのタイムチャ
ート。
【図13】従来技術のECUの構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10…ECU、20…マイコン、21…CPU、24…
SRAM、30…電源IC、32…電圧検出回路として
の電圧低下検出回路、35…コンデンサ、40…信号出
力回路としてのフィルタ回路、41…第1のフィルタ回
路としての第1のデジタルフィルタ、42…第2のフィ
ルタ回路としての第2のデジタルフィルタ、45…信号
出力回路としてのフィルタ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 DA04 EA07 EA11 EB06 FA03 5B011 DA06 EA10 GG03 JA03 5B018 GA04 LA03 LA05 MA01 NA03 QA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源電圧の低下時にデータの書き込みが制
    限されるメモリと、電源電圧が低下するとその旨を表す
    電圧低下信号を出力する電圧検出回路とを備え、前記メ
    モリに対してCPUによりデータを書き込む電子制御装
    置において、 前記電圧検出回路より電圧低下信号を入力してから、少
    なくとも同時性を要するデータ毎に区分されたデータの
    書き込みが完了する時間が経過した時に書き込み禁止の
    旨の信号を前記メモリに出力する信号出力回路を備え、 前記CPUは、前記電圧検出回路より出力される信号が
    電圧低下を表すものでなく、且つ前記信号出力回路より
    出力される信号が書き込み許可を表すものであれば、前
    記メモリへの書き込み開始を許可し、同時性を要するデ
    ータ毎にデータの書き込みを実施することを特徴とする
    電子制御装置。
  2. 【請求項2】電源電圧の低下時にデータの書き込みが制
    限されるメモリと、電源電圧が低下するとその旨を表す
    電圧低下信号を出力する電圧検出回路とを備え、前記メ
    モリに対してCPUによりデータを書き込む電子制御装
    置において、 前記電圧検出回路より電圧低下信号を入力した後、所定
    時間が経過した時に書き込み許可から書き込み禁止の状
    態に移行する第1信号と、該第1信号の状態が移行して
    から、少なくとも同時性を要するデータ毎に区分された
    データの書き込みが完了する時間が経過した時に書き込
    み許可から書き込み禁止の状態に移行する第2信号とを
    生成し、そのうち第2信号を、データ書き込みを制限す
    る信号として前記メモリに出力する信号出力回路を備
    え、 前記CPUは、前記信号出力回路より出力される第1及
    び第2信号が共に書き込み許可を表すものであれば、前
    記メモリへの書き込み開始を許可し、同時性を要するデ
    ータ毎にデータの書き込みを実施することを特徴とする
    電子制御装置。
  3. 【請求項3】CPUは、書き込み要求に応じた前記メモ
    リへのデータ書き込みに際し、一区分のデータの書き込
    みが完了すると、次の区分の書き込みが開始できるかど
    うかを判断し、その後、該当する書き込みを開始する請
    求項1又は2に記載の電子制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の電子制御装置において、 前記信号出力回路は、各々異なるフィルタ定数を持つ第
    1のフィルタ回路と第2のフィルタ回路とから成り、第
    1のフィルタ回路は第1信号を、第2のフィルタ回路は
    第2信号をそれぞれ出力する電子制御装置。
  5. 【請求項5】CPUの電源部に接続される容量負荷を設
    け、その容量に応じて同時性を要するデータの単位ブロ
    ックを決定する請求項1〜4の何れかに記載の電子制御
    装置。
  6. 【請求項6】CPUは、前記メモリへの書き込みを禁止
    した後、リセットに伴う初期化処理にてメモリへの書き
    込みを許可する請求項1〜5の何れかに記載の電子制御
    装置。
  7. 【請求項7】前記メモリは、電源からの給電により記憶
    内容を保持するスタンバイRAM、若しくは電気的に記
    憶内容を消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリであ
    る請求項1〜6の何れかに記載の電子制御装置。
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