JP2001076494A - 電子制御装置及び記録媒体 - Google Patents
電子制御装置及び記録媒体Info
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Abstract
て、不揮発性メモリに記憶されるデータを安全側の値と
することができる電子制御装置及び記録媒体を提供する
こと。 【解決手段】 本ルーチンによる処理が開始され、一旦
第2カウント値Sが「1」とされた後には、第1カウン
ト値nは「1〜11」の範囲の値をとるので、第1カウ
ント値nが「0」の場合には、SRAM29のデータが
電源遮断によりクリアになったことを示す。つまり、電
源が回復した後の最初のルーチンでは、ステップ100
にて、第2カウント値Sは「0」ではないと否定判断さ
れてステップ140に進み、ステップ140にて、SR
AM29の第1カウント値nが「0」であると判定され
ることにより、電源遮断が発生したと見なすことができ
る。この場合には、ステップ110を経てステップ12
0に進み、第2カウント値Sをカウントアップする。
Description
動に関するデータを確実に記憶することができる電子制
御装置及び記録媒体に関する。
を行うために、マイクロコンピュータを中心とする電子
制御装置が使用されている。この電子制御装置では、各
種のデータを記憶するために、RAM(ノーマルRA
M)、スタンバイRAM、EEPROMなどが採用され
ている。
オフ時にはデータが保障されないメモリであり、また、
スタンバイRAMはバッテリ電圧が低下したり、バッテ
リ交換などにより電源が遮断されるとデータが保障され
ないメモリであるが、EEPROMは電源が切られた場
合でもデータの保持が可能な(書き込み可能な)不揮発
性メモリである。
障回数があり、それを超えるとデータを正しく書き込む
ことができないことがあるため、データの記憶手段とし
て、前記スタンバイRAMとEEPROMとを組み合わ
せた電子制御装置が考えられている。
バイRAMに、ある程度のデータ(例えばエンジンのス
タータの始動回数を計数する第1カウント値)を貯え、
その第1カウント値が基準値に達する毎に、EEPRO
Mのデータ(例えば前記始動回数を算出するための第2
カウント値)をカウントアップするという方法により、
EEPROMの書き込み回数を減らそうとする技術であ
る。
た技術では、下記の様な問題がある。つまり、上述した
技術では、スタンバイRAMにデータを貯えているとき
に、バッテリ交換などにより電源の遮断が発生すると、
スタンバイRAM内のデータは消失してしまうので、E
EPROMに正確なデータを確保できないという問題が
ある。
前記第1カウント値が消失することにより、EEPRO
M内に記憶される前記第2カウント値が本来の値より少
なくなり、そのため、第2カウント値から換算処理をし
て始動回数を求めると、実際の始動回数より少ない値と
なってしまう。これにより、本来の始動回数より少ない
始動回数であると見なされて、始動回数が過大になって
も気づかず、結果としてスタータ駆動ができなくなるこ
とがあり、フェイルセイフ上好ましくない。
れたものであり、その目的は、RAMをバックアップす
る電圧状態を判断して、不揮発性メモリに記憶されるデ
ータを安全側の値とすることができる電子制御装置及び
記録媒体を提供することにある。
求項1の発明は、電源によりバックアップされたRAM
(例えばスタンバイRAM)と、電源遮断時にも記憶内
容を保持することができる書き込み可能な不揮発性メモ
リ(例えばEEPROM)と、を備え、前記RAMに第
1データを記憶するとともに、前記第1データが所定の
基準値に達した場合に、前記不揮発性メモリの第2デー
タを変更する電子制御装置であって、前記RAMの第1
データを保障する保障電圧が維持されたか否かを判断す
る電圧状態判定手段と、前記電圧状態判定手段により前
記保障電圧が維持されなかったと判断された場合には、
前記不揮発性メモリの第2データを、前記第1データが
所定の基準値に達した場合と同様に変更するデータ変更
手段と、を備えたことを特徴とする電子制御装置を要旨
とする。
バックアップする保障電圧が維持されなかった場合に
は、RAMの第1データが適正なものではなく(通常は
クリアされている)、その場合には、今までRAMに記
憶した第1データを利用できないので、その第1データ
に基づいて不揮発性メモリの第2データを適正に変更で
きない。
を保障する保障電圧が維持されなかったと判断された場
合には、不揮発性メモリの第2データを、第1データが
所定の基準値に達した場合と同様に変更する。これによ
り、第1データの値がどのようであっても、前記保障電
圧の判定条件に基づいて第2データを変更するので、常
に第2データを所望の安全側の値に設定することが可能
である。つまり、第1データの値の変動を考慮した第2
データとすることができるので、第2データに基づい
て、より安全に各種の制御を行うことが可能となる。
定の事象の発生回数を計数する第1カウント値を記憶す
るとともに、前記第1カウント値が所定の基準値に達し
た場合に、前記不揮発性メモリの第2カウント値をカウ
ントアップする電子制御装置であって、前記RAMの第
1カウント値を保障する保障電圧が維持されたか否かを
判断する電圧状態判定手段と、前記電圧状態判定手段に
より前記保障電圧が維持されなかったと判断された場合
には、前記不揮発性メモリの第2カウント値をカウント
アップするデータ変更手段と、を備えたことを特徴とす
る前記請求項1に記載の電子制御装置を要旨とする。
ものである。本発明では、RAMの第1カウント値を保
障する保障電圧が維持されなかったと判断された場合に
は、不揮発性メモリの第2カウント値をカウントアップ
(インクリメント)するので、第1カウント値がどのよ
うであっても、常に第2カウント値を多めに(従って多
めが安全側である場合には安全側)に設定することがで
きる。
である場合には、スタータの駆動回数を実際より多め
(即ち安全側)に計数することができる。これにより、
スタータの駆動回数を少なめに計数することによるスタ
ータ駆動不良を未然に防止することができる。
定手段により前記保障電圧が維持されなかったと判断さ
れた場合には、前記RAMに記憶されているデータをク
リアすることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の
電子制御装置を要旨とする。
をバックアップする電源の保障電圧が維持されない場合
には、通常、RAMのデータをそのまま保持することは
できない。従って、例えばバッテリの交換後に、例えば
周知のミラー処理を行うことにより、RAMのデータが
正しく保持されたか否かを判定し、データが正しくない
場合には、RAMのデータをクリアする。これにより、
誤ったデータによる処理を行うリスクを回避できる。
定手段は、電源が遮断されたか否かを判定することを特
徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御
装置を要旨とする。本発明は、電圧状態判定手段の判定
手法を例示したものである。ここで、例えばバッテリの
交換時のように、電源が遮断された場合には、RAMに
記憶されたデータ(第1カウント値)を保持できないの
で(例えばクリアされる)、電源が遮断されたか否かに
より電圧状態を判定している。
モリの第2カウント値に0以外のカウント値を設定し、
且つ前記RAMの第1カウント値に0以外のカウント値
を設定した後に、前記第1カウント値がクリアされた
(0に設定された)場合には、前記電源の遮断が発生し
たと判定することを特徴とする前記請求項4に記載の電
子制御装置を要旨とする。
る手法を例示したものである。つまり、処理ルーチンが
開始された後に電源が遮断された場合には、RAMの第
1カウント値がクリアされるので、この第1カウント値
に基づいて、電源の遮断の有無を判定することができ
る。
置は、車両のエンジン制御を行う車載の装置であること
を特徴とする前記請求項1〜5のいずれかに記載の電子
制御装置を要旨とする。本発明は、電子制御装置が適用
される対象を例示したものである。
は、スタータ駆動回数であることを特徴とする前記請求
項2〜6のいずかに記載の電子制御装置を要旨とする。
本発明は、所定の処理を実行した回数を示すカウント値
の種類を例示したものである。ここでは、カウント値
は、スタータ駆動回数を示している。
駆動回数、特にイグニッションキーによる始動や自動始
動の合計回数である全スタータ駆動回数を記憶しておけ
ば、スタータ駆動回数がどの程度であるかを把握でき
る。よって、スタータ駆動回数が保障値よりも増加した
場合には、必要に応じて、エンジンの自動始動を制限す
ることにより、スタータの寿命を伸ばすことができる。
ゆるエコランによるエンジン制御に適用できる。このエ
コランとは、燃費や排ガスの低減のために、例えば信号
停止時にはエンジンを自動停止させ、信号発進時にはエ
ンジンを自動始動するものである。
のイグニッションキーによるエンジン始動のみの場合と
比べて、スタータ駆動回数が増加し、場合によっては、
スタータの保障値を上回る場合があるので、エコランを
実施する場合には、上述した様に、スタータ駆動回数を
常に把握する必要があるからである。
は、「前記エンジン制御は、前記車両のエンジンを停止
させてよい状態であるか否かを判定する停止可能状態判
定手段と、該停止可能状態判定手段によって肯定判断さ
れた場合には、エンジンを自動停止させる自動停止手段
と、該自動停止手段の実行時に、前記車両のエンジンを
始動させてよい状態であるか否かを判定する始動可能状
態判定手段と、該始動可能状態判定手段によって肯定判
断された場合には、エンジンを自動始動させる自動始動
手段と、を備えたことを特徴とする電子制御装置。」が
挙げられる。
8のいずれか記載の電子制御装置の機能を実現するため
の手段を記録したことを特徴とする記録媒体を要旨とす
る。本発明は、電子制御装置の機能を実現するための手
段(例えばプログラム)を記録した記録媒体を示してい
る。
ピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピ
ュータシステム側で起動するプログラムとして備えるこ
とができる。このようなプログラムの場合、例えば、フ
ロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハ
ードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロード
して起動することにより用いることができる。この他、
ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可
能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、こ
のROMあるいはバックアップRAMをコンピュータシ
ステムに組み込んで用いても良い。
記録媒体の実施の形態の例(実施例)について、図面に
基づいて説明する。 (実施例) a)まず、本実施例のエンジン制御用の電子制御装置の
基本構成について説明する。
用の電子制御装置(以下単にエンジンECUと記す)1
は、マイクロコンピュータ(図1ではCPUで示す)3
を中心に構成された装置であり、いわゆるエコラン走行
の制御が可能なものである。このエンジンECU1は、
マイクロコンピュータ3に加え、電源系として、メイン
電源回路5及びサブ電源回路7を備え、入力系として、
入力回路9及び波形整形回路11を備え、出力系とし
て、第1及び第2出力回路13,15を備えている。ま
た、スタータモニタ回路17及びEEPROM19など
を備えている。以下詳細に説明する。
スイッチ(IGスイッチ)21がオン(ON)の場合
に、バッテリ23から電圧(+B)の供給を受け、所定
の電圧(Vom)を、入力回路9及びマイクロコンピュ
ータ3に供給するものである。また、サブ電源回路7
は、IGスイッチ21がオフ(OFF)の場合でも、バ
ッテリ23から直接の電圧(BATT)の供給を受け、
所定の電圧(Vos)を、マイクロコンピュータ3に供
給するものである。
5、RAM(ノーマルRAM)27、スタンバイRAM
(以下SRAMと記す)29等を備えている。このう
ち、RAM27は、IGスイッチ21がオンの間は、メ
イン電源回路5からの電圧供給により、内容(データ)
を保持するメモリである。また、SRAM29は、IG
スイッチ21がオフの間でも、サブ電源回路7からの電
圧供給により、内容(例えばスタータ駆動回数のデー
タ)を保持するメモリである。
回路15から出力されるスタータリレー31を駆動する
制御信号をチェックして、エンジンの自動始動の有無を
検出する回路である。前記EEPROM19は、メイン
電源、サブ電源がダウンしても、内容(例えばスタータ
駆動回数のデータ)を保持することができる不揮発性メ
モリであり、しかも、所定電圧(例えば2V以上)が供
給されている場合には、データの書き込みが可能なメモ
リである。尚、このEEPROM19のデータ書き込み
回数には、通常、所定の制限がある。
ロコンピュータ3は、メイン電源からの電圧(Vom)
及びサブ電源からの電圧(Vos)を受け、EEPRO
M19は、メイン電源からの電圧(Vom)を受け、S
RAM29とEEPROM19の間で、データのやりと
りが可能である。例えば、SRAM29に記憶されたス
タータ駆動回数(始動回数)のデータ(第1カウント
値)に基づいて、スタータ駆動回数を示すデータ(第2
カウント値)をEEPROM19に書き込むことができ
る。
ッテリ23に接続されたIGスイッチ21が、図示しな
いイグニッションキー(IGキー)の操作によりオンと
されることで、エンジンECU1が起動する。更に、I
Gキーが、IGスイッチ21のSTの位置まで回される
と、スタータ33のモータ33aが駆動されて、エンジ
ンが始動する。
ジンECU1は、エンジン回転数信号NE、車速信号S
PD等の車両の作動信号や、吸気管圧力信号PIM、ス
ロットル開度信号TA、冷却水温信号THW等のセンサ
信号を取り込んで、点火プラグ35による点火制御、イ
ンジェクタ37による燃料噴射制御等のための制御信号
を出力する。
る。エコランとは、例えば赤信号での停止時にエンジン
を自動停止させ、青信号での発進時にエンジンの自動始
動を行うことにより、エンジンの不要な作動期間を低減
して、燃料の節約や排ガスの低減を図る制御モードであ
る。
ない場合と比べて、スタータ駆動回数が多くなるが、ス
タータ駆動回数には、所定のスタータ駆動保障値(それ
以上の回数になるとスタータ33の駆動が正常に行われ
ない可能性がある値;例えば130000回)による制
限がある。
たか否かを常にチェックして、その値以上になると、エ
コランを中止する必要があるので、後述する様に、スタ
ータ駆動回数を計数している。 c)次に、エンジンECU1にて行われる処理等につい
て説明する。
ータ3では、周知のミラー処理(演算データ等を他の記
憶領域に記憶しておき、それを現在の同じ演算データ等
と一致しているかどうかをチェックし、一致していない
場合には異常があると判定する処理)により、マイクロ
コンピュータ3の異常を絶えずチェックし、異常を検出
した場合には、RAM27、SRAM29のデータをク
リアする機能を有する。
ータ駆動回数)を計数して、SRAM29にて第1カウ
ント値として記憶し、第1カウント値が所定の基準値
(例えば11)に達した場合には、EEPROM19の
第2カウント値をカウントアップ(インクリメント)す
る。そして、バッテリ23の電源遮断が発生した場合に
は、第1カウント値の値にかかわらず、第2カウント値
をカウントアップする。
の操作により、オフからオンに切り換えれられると、エ
ンジンECU1が始動し、本処理が開始される。尚、第
1カウント値n(n値)、第2カウント値S(S値)、
基準値N(N値)は、各々予め「0」に設定されてい
る。
ステップ100にて、EEPROM19に記憶された第
2カウント値Sの判定を行う。即ち、第2カウント値S
が「0」であるか否かを判定する。ここで、第2カウン
ト値Sが「0」であると判定されると、初めてシステム
を起動する場合であるとみなしてステップ110に進
み、そうでなければステップ140に進む。
カウントアップするための基準値Nを11に設定する。
続くステップ120では、第2カウント値Sに「1」を
加算する(カウントアップする)。従って、最初のルー
チンでは、第2カウント値Sは「1」に設定される。
記憶される第1カウント値nを「1」に設定し、前記ス
テップ110に戻る。そして、2回目のルーチンで、ス
テップ100にて、第2カウント値Sが「0」であるか
否かを判定する場合には、第2カウント値Sは既に前回
のルーチンのステップ120の処理にて「1」に設定さ
れているので、ここでは否定判断されて、ステップ14
0に進む。
判定を行う。即ち第1カウント値nが「0」であるか否
かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ110
に進み、一方否定判断されるとステップ150に進む。
つまり、第1カウント値nは既に前回のルーチンのステ
ップ130にて「1」に設定されているので、或は、更
にカウントアップが進んだときには「1以上」となるの
で、第1カウント値nが「0」ではない場合には、通常
時(電源遮断のない場合)であると見なして、ステップ
150に進む。
したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステッ
プ160に進み、一方否定判断されるとスタータ駆動ま
で待機する。このスタータ駆動の検出方法としては、
(i)運転者のIGキーの操作によるスタータ駆動を、モ
ータ33aへの通電状態により検出する方法や、(ii)エ
コランの際の自動始動を、スタータモニタ回路17によ
り検出する方法がある。
計数する第1カウント値nをカウントアップする。ステ
ップ170では、第1カウント値nが、基準値N(=1
1)に達したか否かを判定する。ここで肯定判断される
とステップ180に進み、一方否定判断されると前記ス
テップ150に戻る。
所定の記憶領域に、第2カウント値Sをカウントアップ
して書き込む。この第2カウント値Sとは、(電源の遮
断のない通常の場合は)第1カウント値nが何度基準値
Nに達したかを示すものである。
れた場合とは、バッテリ23の電源の遮断が発生したこ
とを示している。つまり、本ルーチンによる処理が開始
され、一旦第2カウント値Sが「1」とされた後には、
第1カウント値nは「1〜11」の範囲の値をとるの
で、第1カウント値nが「0」、即ち第1カウント値n
がクリアされた場合には、SRAM29のデータが電源
遮断によりクリアになったことを意味する。
れても、EEPROM19のデータである第2カウント
値Sは保持されるのであるから、電源が回復した後の最
初のルーチンでは、ステップ100にて、第2カウント
値Sは「0」ではないと否定判断されてステップ140
に進み、ステップ140にて、SRAM29の第1カウ
ント値nが「0」であると判定される(即ち肯定判断さ
れる)ことにより、電源遮断が発生したと見なすことが
できる。
ップ120に進み、第2カウント値Sをカウントアップ
するのである。つまり、電源が遮断した場合には、SR
AM29に蓄積されたスタータ駆動回数のデータである
第1カウント値nは「0」となるが、この「0」の値を
正しいとして計数を続けると、後に求める全スタータ駆
動回数Tは、実際のスタータ駆動回数よりも少ない回数
となってしまい好ましくない。
ウント数を高めに計数するために(即ちフェイルセーフ
のために)、電源が遮断した場合には、第1カウント値
nの値にかかわらず、第2カウント値Sをカウントアッ
プするのである。従って、ここでは、上述した処理によ
り、スタータ駆動回数の積算値(全スタータ駆動回数)
Tを求めるために必要な第2カウント値Sを得ることが
できるので、これらの値を用い、下記式(1)に基づい
て、全スタータ駆動回数Tを計算することができる。
り安全側に振った全スタータ駆動回数Tを求めることが
できる。 スタータ駆動回数確認処理 本処理は、スタータ駆動回数が、スタータの動作保障回
数(スタータ駆動保障値)以上か否かを判定するための
処理である。
り、オフからオンに切り換えれられると、エンジンEC
U1が始動し、本処理が開始される。図4のフローチャ
ートに示す様に、まずステップ200では、前記図3の
処理によって算出した第2カウント値Sと、現在までに
SRAM29に記憶されている第1カウント値nを用
い、下記式(2)に基づいて、全スタータ駆動回数Tを
計算する。
に第1カウント値nを加算しており、これは、現在まで
の値を加えることにより、より正確な全スタータ駆動回
数Tを求めるためであるが、今回は全スタータ駆動回数
を安全側とするために多めに設定しているので、nを省
略してもよい。
ータ駆動保障値の130000回以上であるか否かを判
定する。ここで肯定判断されるとステップ220に進
み、一方否定判断されると前記ステップ200に戻る。
Tがスタータ駆動保障値以上となったので、エコランを
中止し、一旦本処理を終了する。これにより、スタータ
駆動回数が増加した場合には、エコランを中止するの
で、以降のスタータ駆動回数を低減することができる。
5のタイミングチャートにより説明する。時刻t1に
て、IGスイッチ21が、IGキーの操作により、オフ
からオンに切り換えられると、エンジンECU1に対し
てバッテリ23から電圧(+B)が供給される。このと
き、上述した様に、前記図3の最初のルーチンにて、E
EPROM19の第2カウント値Sは「1」に設定され
る。
スタータ駆動が実施される毎に、SRAM29の第1カ
ウント値nがカウントアップされる。そして、時刻t2
にて、第1カウント値nが基準値Nに達すると、第2カ
ウント値Sがカウントアップされるとともに、第1カウ
ント値nは「1」に戻る。
に設定されている間に、バッテリ23が交換されたとす
ると、バッテリ23による電圧(+B、BATT)のバ
ックアップがなくなるので(時刻t3)、SRAM29
内のデータはクリアされる。従って、第1カウント値n
は「0」となる。
続されて電源が回復すると、第1カウント値nが「0」
であるにもかかわらず、第2カウント値Sをカウントア
ップして「3」に設定する。その後は、電圧の供給があ
る限りは、同様に、スタータ駆動の実施毎に、第1カウ
ント値nをカウントアップする。
により、下記の効果を奏する。 ・本実施例では、従来の様に、SRAM29に記憶した
(スタータ駆動回数を示す)第1カウント値nが基準値
Nに達した場合に、EEPROM19の第2カウント値
Sをカウントアップするのみではなく、電源が遮断され
たと判断された場合にも、第2カウント値Sをカウント
アップしている。
に設定されるので、全スタータ駆動回数Tも、実際のス
タータ駆動回数より常に高めの値(従って安全側の値)
に設定されることになる。つまり、全スタータ駆動回数
Tが高めの値に設定されることにより、全スタータ駆動
回数Tとスタータ駆動保障値とを比較する際に、実際の
スタータ駆動回数がスタータ駆動保障値に近づいたこと
を確実に検出できる。従って、実際のスタータ駆動回数
がスタータ駆動保障値以上となることがなく、確実にス
タータ駆動を行うことができるという顕著な効果を奏す
る。
数Tがスタータ駆動保障値以上となった場合には、エコ
ランを中止しているので、それ以降のスタータ駆動回数
の増加の程度を低減することができる。つまり、スター
タ駆動回数がスタータ駆動保障値を上回るにつれて、始
動動作が好適に行えない可能性が増加するので、スター
タ駆動回数の多くなるエコランを中止するのである。こ
れにより、エコラン中止以降は、IGキーによるエンジ
ンの始動のみとするので、スタータ33の信頼性を確保
することができる。
るものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々
の態様で実施しうることはいうまでもない。 (1)例えば、本発明は、前記エンジンECUに限ら
ず、上述した処理を実行させる手段を記憶している記録
媒体にも適用できる。
フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク等の
各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した電子制
御装置の処理を実行させることができる例えばプログラ
ム等の手段を記憶したものであれば、特に限定はない。
の様に、電源が遮断された場合に、EEPROMの第2
カウント値をカウントアップしているが、SRAMの第
1カウント値がクリアされる現象は、SRAMをバック
アップする電圧が、そのデータを保持できる電圧以下に
低下した場合にも発生するので、そのような電圧の低下
が発生した場合に、EEPROMの第2カウント値をカ
ウントアップしてもよい。
図である。
説明図である。
ローチャートである。
ローチャートである。
ャートである。
Claims (8)
- 【請求項1】 電源によりバックアップされたRAM
と、 電源遮断時にも記憶内容を保持することができる書き込
み可能な不揮発性メモリと、 を備え、 前記RAMに第1データを記憶するとともに、前記第1
データが所定の基準値に達した場合に、前記不揮発性メ
モリの第2データを変更する電子制御装置であって、 前記RAMの第1データを保障する保障電圧が維持され
たか否かを判断する電圧状態判定手段と、 前記電圧状態判定手段により前記保障電圧が維持されな
かったと判断された場合には、前記不揮発性メモリの第
2データを、前記第1データが所定の基準値に達した場
合と同様に変更するデータ変更手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置。 - 【請求項2】 前記RAMに所定の事象の発生回数を計
数する第1カウント値を記憶するとともに、前記第1カ
ウント値が所定の基準値に達した場合に、前記不揮発性
メモリの第2カウント値をカウントアップする電子制御
装置であって、 前記RAMの第1カウント値を保障する保障電圧が維持
されたか否かを判断する電圧状態判定手段と、 前記電圧状態判定手段により前記保障電圧が維持されな
かったと判断された場合には、前記不揮発性メモリの第
2カウント値をカウントアップするデータ変更手段と、 を備えたことを特徴とする前記請求項1に記載の電子制
御装置。 - 【請求項3】 前記電圧状態判定手段により前記保障電
圧が維持されなかったと判断された場合には、前記RA
Mに記憶されているデータをクリアすることを特徴とす
る前記請求項1又は2に記載の電子制御装置。 - 【請求項4】 前記電圧状態判定手段は、電源が遮断さ
れたか否かを判定することを特徴とする前記請求項1〜
3のいずれかに記載の電子制御装置。 - 【請求項5】 前記不揮発性メモリの第2カウント値に
0以外のカウント値を設定し、且つ前記RAMの第1カ
ウント値に0以外のカウント値を設定した後に、前記第
1カウント値がクリアされた場合には、前記電源の遮断
が発生したと判定することを特徴とする前記請求項4に
記載の電子制御装置。 - 【請求項6】 前記電子制御装置は、車両のエンジン制
御を行う車載の装置であることを特徴とする前記請求項
1〜5のいずれかに記載の電子制御装置。 - 【請求項7】 前記発生回数とは、スタータ駆動回数で
あることを特徴とする前記請求項2〜6のいずかに記載
の電子制御装置。 - 【請求項8】 前記請求項1〜7のいずれか記載の電子
制御装置の機能を実現するための手段を記録したことを
特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
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