JP2001210083A - 電子制御装置 - Google Patents
電子制御装置Info
- Publication number
- JP2001210083A JP2001210083A JP2000014893A JP2000014893A JP2001210083A JP 2001210083 A JP2001210083 A JP 2001210083A JP 2000014893 A JP2000014893 A JP 2000014893A JP 2000014893 A JP2000014893 A JP 2000014893A JP 2001210083 A JP2001210083 A JP 2001210083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starter
- memory
- unit
- electronic control
- counter data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Read Only Memory (AREA)
- For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)
- Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
- Memory System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 不揮発性メモリにおけるメモリ効率が高い電
子制御装置を提供すること。 【解決手段】 ステップ310では、EEPROM19
のメモリMkのアドレスを読み出し、RAM27にコピ
ーする。ステップ320では、スタータ総駆動回数iを
求める。ステップ330では、スタータ総駆動回数i
が、「g*p」以上であるか否かを判定する。ステップ
340では、現在の下位ワードを記憶するメモリが書込
保障回数に達したので、「p」をカウントアップする。
ステップ350では、スタータ総駆動回数iの下位部分
のるデータ「i(下位)」を、{M0アドレス+(p−
1)}にて指定されるEEPROM19のメモリに書き
込む。ステップ360では、スタータ総駆動回数iの上
位部分のデータ「i(上位)」を、{M0アドレス+
p}にて指定されるEEPROM19のメモリに書き込
む。
子制御装置を提供すること。 【解決手段】 ステップ310では、EEPROM19
のメモリMkのアドレスを読み出し、RAM27にコピ
ーする。ステップ320では、スタータ総駆動回数iを
求める。ステップ330では、スタータ総駆動回数i
が、「g*p」以上であるか否かを判定する。ステップ
340では、現在の下位ワードを記憶するメモリが書込
保障回数に達したので、「p」をカウントアップする。
ステップ350では、スタータ総駆動回数iの下位部分
のるデータ「i(下位)」を、{M0アドレス+(p−
1)}にて指定されるEEPROM19のメモリに書き
込む。ステップ360では、スタータ総駆動回数iの上
位部分のデータ「i(上位)」を、{M0アドレス+
p}にて指定されるEEPROM19のメモリに書き込
む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジンのスタータ駆動回数を、不揮発性メモリに確実に
記憶することができる電子制御装置に関する。
ンジンのスタータ駆動回数を、不揮発性メモリに確実に
記憶することができる電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジン制御
を行うために、マイクロコンピュータを中心とする電子
制御装置が使用されている。この電子制御装置では、各
種のデータを記憶するために、RAM(ノーマルRA
M)、EEPROMなどが採用されている。このうち、
RAMはイグニッションキーのオフ時にはデータが保障
されないメモリであり、EEPROMは電源が切られた
場合でもデータの保持が可能な(書き込み可能な)不揮
発性メモリである。
を行うために、マイクロコンピュータを中心とする電子
制御装置が使用されている。この電子制御装置では、各
種のデータを記憶するために、RAM(ノーマルRA
M)、EEPROMなどが採用されている。このうち、
RAMはイグニッションキーのオフ時にはデータが保障
されないメモリであり、EEPROMは電源が切られた
場合でもデータの保持が可能な(書き込み可能な)不揮
発性メモリである。
【0003】例えば記憶されるデータとして、スタータ
の駆動回数(始動回数)の場合を考えると、スタータに
はその始動回数による寿命がある。よって、特にアイド
ルストップ&スタータ制御(エンジンの自動停止や自動
始動の制御;ISS制御)の様に、通常より始動回数が
多くなるときには、始動回数がスタータの駆動保障回数
を上回るか否かをチェックすることが重要である。
の駆動回数(始動回数)の場合を考えると、スタータに
はその始動回数による寿命がある。よって、特にアイド
ルストップ&スタータ制御(エンジンの自動停止や自動
始動の制御;ISS制御)の様に、通常より始動回数が
多くなるときには、始動回数がスタータの駆動保障回数
を上回るか否かをチェックすることが重要である。
【0004】しかも、この始動回数は、イグニッション
スイッチがオフの場合やバッテリの交換時にも保持する
必要があるので、始動回数はEEPROMなどの不揮発
性メモリに記憶する必要がある。ところが、EEPRO
Mには、書込保障回数(書込許容回数)があり、それを
超えるとデータを正しく書き込むことができないことが
あるため、データの記憶手段として、各種の技術が提案
されている。
スイッチがオフの場合やバッテリの交換時にも保持する
必要があるので、始動回数はEEPROMなどの不揮発
性メモリに記憶する必要がある。ところが、EEPRO
Mには、書込保障回数(書込許容回数)があり、それを
超えるとデータを正しく書き込むことができないことが
あるため、データの記憶手段として、各種の技術が提案
されている。
【0005】例えば、EEPROMの使用中のメモリア
ドレスに記憶されている値Cに、発生回数Aを加算し
て、その合計値(C+A)をEEPROMに記憶してゆ
き、合計値(C+A)が許容回数である判定値Vを超え
たときに、使用中のメモリアドレスから別のメモリアド
レスに移動し、その新しいメモリアドレスに、(C+A
−V)を書き込む。そして、使用済みのメモリアドレス
の個数をKとしたときに、その発生回数の総数を(C+
KV)で表す方法が提案されている(特公平7−790
00号公報参照)。
ドレスに記憶されている値Cに、発生回数Aを加算し
て、その合計値(C+A)をEEPROMに記憶してゆ
き、合計値(C+A)が許容回数である判定値Vを超え
たときに、使用中のメモリアドレスから別のメモリアド
レスに移動し、その新しいメモリアドレスに、(C+A
−V)を書き込む。そして、使用済みのメモリアドレス
の個数をKとしたときに、その発生回数の総数を(C+
KV)で表す方法が提案されている(特公平7−790
00号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術では、例えば50万回の始動回数の様な大きなカ
ウンタデータを記憶する場合には、複数のメモリアドレ
ス(例えば2ワードにわたる2個のメモリアドレス)を
必要とするので、メモリ効率が悪くなることがあった。
た技術では、例えば50万回の始動回数の様な大きなカ
ウンタデータを記憶する場合には、複数のメモリアドレ
ス(例えば2ワードにわたる2個のメモリアドレス)を
必要とするので、メモリ効率が悪くなることがあった。
【0007】つまり、現在使用中の2個のメモリアドレ
ス(即ち数値の上位部分を記憶する上位メモリアドレス
と下位部分を記憶する下位メモリアドレス)において
は、始動回数を記憶する場合、当然ながら、下位メモリ
アドレスの方が頻繁に書き換えられるが、従来技術で
は、下位メモリアドレスの書込保障回数を超えたとき
に、始動回数を記憶する全て(即ち2個)のメモリアド
レスを変更している。
ス(即ち数値の上位部分を記憶する上位メモリアドレス
と下位部分を記憶する下位メモリアドレス)において
は、始動回数を記憶する場合、当然ながら、下位メモリ
アドレスの方が頻繁に書き換えられるが、従来技術で
は、下位メモリアドレスの書込保障回数を超えたとき
に、始動回数を記憶する全て(即ち2個)のメモリアド
レスを変更している。
【0008】そのため、上位メモリアドレスは書込保障
回数を超えていないにもかかわらず、全てのメモリアド
レスを変更することになり、メモリ効率が悪いという問
題があった。本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、不揮発性メモリにおける
メモリ効率が高い電子制御装置を提供することにある。
回数を超えていないにもかかわらず、全てのメモリアド
レスを変更することになり、メモリ効率が悪いという問
題があった。本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、不揮発性メモリにおける
メモリ効率が高い電子制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、電源遮断時にも記憶内容を保持するこ
とができる書き込み可能な不揮発性メモリ(例えばEE
PROM)を備え、前記不揮発性メモリの複数の書込単
位に、所定の事象が発生する回数を計数するカウンタデ
ータを記憶する電子制御装置であって、前記不揮発性メ
モリに、前記カウンタデータの上位部分を記憶する上位
書込単位を設けるとともに、前記カウンタデータの下位
部分を記憶する下位書込単位を設け、前記下位書込単位
における書込回数が所定の判定値以上となった場合に
は、前記カウンタデータの下位部分を記憶する書込単位
を、前記上位書込単位に変更するとともに、前記カウン
タデータの上位部分を記憶する書込単位を、前記上位書
込単位及び下位書込単位以外の他の書込単位に変更する
ことを特徴とする電子制御装置を要旨とする。
求項1の発明は、電源遮断時にも記憶内容を保持するこ
とができる書き込み可能な不揮発性メモリ(例えばEE
PROM)を備え、前記不揮発性メモリの複数の書込単
位に、所定の事象が発生する回数を計数するカウンタデ
ータを記憶する電子制御装置であって、前記不揮発性メ
モリに、前記カウンタデータの上位部分を記憶する上位
書込単位を設けるとともに、前記カウンタデータの下位
部分を記憶する下位書込単位を設け、前記下位書込単位
における書込回数が所定の判定値以上となった場合に
は、前記カウンタデータの下位部分を記憶する書込単位
を、前記上位書込単位に変更するとともに、前記カウン
タデータの上位部分を記憶する書込単位を、前記上位書
込単位及び下位書込単位以外の他の書込単位に変更する
ことを特徴とする電子制御装置を要旨とする。
【0010】本発明では、図7に例示する様に、不揮発
性メモリに、所定のカウンタデータ(例えばスタータ駆
動回数)を記憶する(即ち書き込む)ために、複数の書
込単位を設定している。具体的には、不揮発性メモリ
に、カウンタデータの上位部分を記憶する上位書込単位
を設けるとともに、カウンタデータの下位部分を記憶す
る下位書込単位を設けている。
性メモリに、所定のカウンタデータ(例えばスタータ駆
動回数)を記憶する(即ち書き込む)ために、複数の書
込単位を設定している。具体的には、不揮発性メモリ
に、カウンタデータの上位部分を記憶する上位書込単位
を設けるとともに、カウンタデータの下位部分を記憶す
る下位書込単位を設けている。
【0011】そして、ある下位書込単位における書込回
数が所定の判定値以上となった場合には、次にカウンタ
データの下位部分を記憶する書込単位を、今までカウン
タデータの上位部分を記憶していた上位書込単位に変更
し、以後(同様な判定値に達するまでは)、その上位書
込単位にカウンタデータの下位部分を記憶してゆく。つ
まり、今までの上位書込単位を以後は下位書込単位とし
て使用するのである。
数が所定の判定値以上となった場合には、次にカウンタ
データの下位部分を記憶する書込単位を、今までカウン
タデータの上位部分を記憶していた上位書込単位に変更
し、以後(同様な判定値に達するまでは)、その上位書
込単位にカウンタデータの下位部分を記憶してゆく。つ
まり、今までの上位書込単位を以後は下位書込単位とし
て使用するのである。
【0012】それとともに、前記下位書込単位における
書込回数が所定の判定値以上となった場合には、次にカ
ウンタデータの上位部分を記憶する書込単位を、上位書
込単位及び下位書込単位とは別の他の書込単位に変更す
る。例えば今まで未使用の書込単位を、以後(同様な判
定条件が満たされるまでは)、上位書込単位として使用
する。
書込回数が所定の判定値以上となった場合には、次にカ
ウンタデータの上位部分を記憶する書込単位を、上位書
込単位及び下位書込単位とは別の他の書込単位に変更す
る。例えば今まで未使用の書込単位を、以後(同様な判
定条件が満たされるまでは)、上位書込単位として使用
する。
【0013】つまり、例えばスタータ駆動回数のような
カウンタデータを記憶する場合には、カウンタデータの
下位部分が頻繁に変化し、よって、下位部分を記憶する
下位書込単位に頻繁に数値が書き込まれる。そのため、
下位書込単位は、上位書込単位に比べて、早めに例えば
書込保障回数(書込許容回数)に達してしまう。
カウンタデータを記憶する場合には、カウンタデータの
下位部分が頻繁に変化し、よって、下位部分を記憶する
下位書込単位に頻繁に数値が書き込まれる。そのため、
下位書込単位は、上位書込単位に比べて、早めに例えば
書込保障回数(書込許容回数)に達してしまう。
【0014】ところが、この場合には、上位部分を記憶
する上位書込単位は書込保障回数に達しておらず、従来
の様に上位及び下位の両書込単位ごと変更すると、メモ
リの有効な利用ができない。そこで、本発明では、使用
中の下位書込単位が所定の判定値以上となった場合に
は、まだ書込回数に十分に余裕のある上位書込単位を次
の下位書込単位として使用するのである。これにより、
まだ使用できる上位書込単位を十分に利用できるので、
メモリ効率が高いという効果がある。
する上位書込単位は書込保障回数に達しておらず、従来
の様に上位及び下位の両書込単位ごと変更すると、メモ
リの有効な利用ができない。そこで、本発明では、使用
中の下位書込単位が所定の判定値以上となった場合に
は、まだ書込回数に十分に余裕のある上位書込単位を次
の下位書込単位として使用するのである。これにより、
まだ使用できる上位書込単位を十分に利用できるので、
メモリ効率が高いという効果がある。
【0015】尚、前記書込単位とは、例えばEEPRO
Mの様な不揮発性メモリにおいて、データの書き込みや
読み出しが行われる最小の単位を示している。 (2)請求項2の発明は、前記所定の判定値は、前記不
揮発性メモリの書込保障回数であることを特徴とする前
記請求項1に記載の電子制御装置を要旨とする。
Mの様な不揮発性メモリにおいて、データの書き込みや
読み出しが行われる最小の単位を示している。 (2)請求項2の発明は、前記所定の判定値は、前記不
揮発性メモリの書込保障回数であることを特徴とする前
記請求項1に記載の電子制御装置を要旨とする。
【0016】本発明は、所定の判定値を例示している。
ここでは、所定の判定値として不揮発性メモリの書込保
障回数を採用しているので、メモリ効率が極めて高いと
いう利点がある。 (3)請求項3の発明は、前記不揮発性メモリに、前記
上位書込単位及び下位書込単位の記憶領域とは別に、使
用する書込単位を指定する指定データを記憶する記憶領
域を設けたことを特徴とする前記請求項1又は2に記載
の電子制御装置を要旨とする。
ここでは、所定の判定値として不揮発性メモリの書込保
障回数を採用しているので、メモリ効率が極めて高いと
いう利点がある。 (3)請求項3の発明は、前記不揮発性メモリに、前記
上位書込単位及び下位書込単位の記憶領域とは別に、使
用する書込単位を指定する指定データを記憶する記憶領
域を設けたことを特徴とする前記請求項1又は2に記載
の電子制御装置を要旨とする。
【0017】上位書込単位及び下位書込単位は、前記判
定に応じて変更されるので、その位置を指定する必要が
ある。従って、本発明では、その位置を指定する指定デ
ータ(アドレス)を記憶する領域を、不揮発性メモリに
設けている。 (4)請求項4の発明は、前記カウンタデータとは、エ
ンジンのスタータ駆動回数であることを特徴とする前記
請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御装置を要旨と
する。
定に応じて変更されるので、その位置を指定する必要が
ある。従って、本発明では、その位置を指定する指定デ
ータ(アドレス)を記憶する領域を、不揮発性メモリに
設けている。 (4)請求項4の発明は、前記カウンタデータとは、エ
ンジンのスタータ駆動回数であることを特徴とする前記
請求項1〜3のいずれかに記載の電子制御装置を要旨と
する。
【0018】本発明は、カウンタデータを例示してい
る。本発明では、上述した構成により、効率よくスター
タ駆動回数を記憶することができる。 (5)請求項5の発明は、前記不揮発性メモリの上位書
込単位と下位書込単位とに記憶されたカウンタデータに
基づいて、主カウンタデータを求め、その主カウンタデ
ータと所定の判定値とを比較し、その比較結果に基づい
て、前記主カウンタデータの示す対象の状態を判断する
ことを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の
電子制御装置を要旨とする。
る。本発明では、上述した構成により、効率よくスター
タ駆動回数を記憶することができる。 (5)請求項5の発明は、前記不揮発性メモリの上位書
込単位と下位書込単位とに記憶されたカウンタデータに
基づいて、主カウンタデータを求め、その主カウンタデ
ータと所定の判定値とを比較し、その比較結果に基づい
て、前記主カウンタデータの示す対象の状態を判断する
ことを特徴とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の
電子制御装置を要旨とする。
【0019】例えばスタータ総駆動回数である主カウン
タデータは、上位書込単位に記憶されているカウンタデ
ータの上位部分と、現在使用中の下位書込単位に記憶さ
れているカウンタデータの下位部分とを用いて求めるこ
とができ、この主カウンタデータが、その主カウンタデ
ータの示す対象の状態(例えばスタータの使用状態)を
表している。
タデータは、上位書込単位に記憶されているカウンタデ
ータの上位部分と、現在使用中の下位書込単位に記憶さ
れているカウンタデータの下位部分とを用いて求めるこ
とができ、この主カウンタデータが、その主カウンタデ
ータの示す対象の状態(例えばスタータの使用状態)を
表している。
【0020】従って、主カウンタデータを所定の判定値
と比較することにより、その状態(例えばスタータの駆
動回数がスタータ駆動保障回数以上か否か)を判断する
ことができる。 (6)請求項6の発明は、前記主カウンタデータが自動
車のスタータ総駆動回数であり、そのスタータ総駆動回
数がスタータ駆動保障回数以上となった場合には、その
旨を報知することを特徴とする前記請求項5に記載の電
子制御装置を要旨とする。
と比較することにより、その状態(例えばスタータの駆
動回数がスタータ駆動保障回数以上か否か)を判断する
ことができる。 (6)請求項6の発明は、前記主カウンタデータが自動
車のスタータ総駆動回数であり、そのスタータ総駆動回
数がスタータ駆動保障回数以上となった場合には、その
旨を報知することを特徴とする前記請求項5に記載の電
子制御装置を要旨とする。
【0021】本発明は、主カウンタデータの示す対象を
例示したものである。ここでは、主カウンタデータが自
動車のスタータ総駆動回数であるので、そのスタータ総
駆動回数が、スタータ駆動保障回数以上となった場合に
は、例えばその旨を報知することにより、始動不良等を
未然に防止できる。
例示したものである。ここでは、主カウンタデータが自
動車のスタータ総駆動回数であるので、そのスタータ総
駆動回数が、スタータ駆動保障回数以上となった場合に
は、例えばその旨を報知することにより、始動不良等を
未然に防止できる。
【0022】(7)請求項7の発明は、前記電子制御装
置は、車載のエンジンの自動停止及び/又はスタータに
よるエンジンの自動始動(例えばアイドルストップ&ス
タート制御)を行うことができる装置であることを特徴
とする前記請求項1〜6のいずれかに記載の電子制御装
置を要旨とする。
置は、車載のエンジンの自動停止及び/又はスタータに
よるエンジンの自動始動(例えばアイドルストップ&ス
タート制御)を行うことができる装置であることを特徴
とする前記請求項1〜6のいずれかに記載の電子制御装
置を要旨とする。
【0023】本発明の電子制御装置は、エンジンの自動
停止やスタータによってエンジンの自動始動を行う装置
である。従って、その様な制御を行わない場合と比べ
て、スタータ駆動回数が増加する傾向がある。特に、エ
ンジンの自動始動を行う場合には、運転者のイグニッシ
ョンキーによるスタータ駆動回数に自動始動によるスタ
ータ駆動回数が加わるので、一層スタータ駆動回数が増
加する傾向がある。
停止やスタータによってエンジンの自動始動を行う装置
である。従って、その様な制御を行わない場合と比べ
て、スタータ駆動回数が増加する傾向がある。特に、エ
ンジンの自動始動を行う場合には、運転者のイグニッシ
ョンキーによるスタータ駆動回数に自動始動によるスタ
ータ駆動回数が加わるので、一層スタータ駆動回数が増
加する傾向がある。
【0024】従って、このようなエンジンの自動停止や
自動始動の制御を行う場合には、スタータ駆動回数がス
タータ駆動保障回数以上か否かをチェックすることが非
常に重要になるが、本発明では、そのような制御を実施
する場合に、確実にスタータ駆動回数のチェックを行う
ことができる。
自動始動の制御を行う場合には、スタータ駆動回数がス
タータ駆動保障回数以上か否かをチェックすることが非
常に重要になるが、本発明では、そのような制御を実施
する場合に、確実にスタータ駆動回数のチェックを行う
ことができる。
【0025】よって、スタータ駆動回数がスタータ駆動
保障回数以上となった場合には、警告ランプ等により運
転者に報知して、スタータの交換を促すことができる。
又は、スタータ駆動回数がスタータ駆動保障回数以上と
なった場合には、必要に応じて、エンジンの自動始動を
制限することにより、スタータの寿命を伸ばすことがで
きる。
保障回数以上となった場合には、警告ランプ等により運
転者に報知して、スタータの交換を促すことができる。
又は、スタータ駆動回数がスタータ駆動保障回数以上と
なった場合には、必要に応じて、エンジンの自動始動を
制限することにより、スタータの寿命を伸ばすことがで
きる。
【0026】尚、前記アイドルストップ&スタート制御
とは、所定の条件が満たされた場合に、自動的にエンジ
ンを停止したり始動する制御である。具体的には、燃費
や排ガスの低減のために、例えば信号停止時にはエンジ
ンを自動停止させ、信号発進時にはエンジンを自動始動
するものである。又は、例えば車速が0であり、且つド
アが開かれた場合に、エンジンを自動停止するものであ
る。
とは、所定の条件が満たされた場合に、自動的にエンジ
ンを停止したり始動する制御である。具体的には、燃費
や排ガスの低減のために、例えば信号停止時にはエンジ
ンを自動停止させ、信号発進時にはエンジンを自動始動
するものである。又は、例えば車速が0であり、且つド
アが開かれた場合に、エンジンを自動停止するものであ
る。
【0027】このアイドルストップ&スタート制御を行
う電子制御装置としては、「アイドルストップ&スター
ト制御は、車両のエンジンを停止させてよい状態である
か否かを判定する停止可能状態判定手段と、停止可能状
態判定手段によって肯定判断された場合には、エンジン
を自動停止させる自動停止手段と、自動停止手段の実行
時に、車両のエンジンを始動させてよい状態であるか否
かを判定する始動可能状態判定手段と、始動可能状態判
定手段によって肯定判断された場合には、エンジンを自
動始動させる自動始動手段と、を備えたことを特徴とす
る電子制御装置。」が挙げられる。
う電子制御装置としては、「アイドルストップ&スター
ト制御は、車両のエンジンを停止させてよい状態である
か否かを判定する停止可能状態判定手段と、停止可能状
態判定手段によって肯定判断された場合には、エンジン
を自動停止させる自動停止手段と、自動停止手段の実行
時に、車両のエンジンを始動させてよい状態であるか否
かを判定する始動可能状態判定手段と、始動可能状態判
定手段によって肯定判断された場合には、エンジンを自
動始動させる自動始動手段と、を備えたことを特徴とす
る電子制御装置。」が挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電子制御装置の実
施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明
する。 (実施例) a)まず、本実施例のエンジン制御用の電子制御装置の
基本構成について説明する。
施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明
する。 (実施例) a)まず、本実施例のエンジン制御用の電子制御装置の
基本構成について説明する。
【0029】図1に示す様に、本実施例のエンジン制御
用の電子制御装置(以下単にエンジンECUと記す)1
は、マイクロコンピュータ3を中心に構成された装置で
あり、アイドルストップ&スタート制御とともに、スタ
ータ駆動回数をチェックすることが可能なものである。
用の電子制御装置(以下単にエンジンECUと記す)1
は、マイクロコンピュータ3を中心に構成された装置で
あり、アイドルストップ&スタート制御とともに、スタ
ータ駆動回数をチェックすることが可能なものである。
【0030】このエンジンECU1は、マイクロコンピ
ュータ3に加え、電源系として、メイン電源回路5を備
え、入力系として、入力回路9及び波形整形回路11を
備え、出力系として、第1〜第3出力回路13、15、
17を備えている。また、各種のデータの記憶手段とし
て、EEPROM19などを備えている。以下詳細に説
明する。
ュータ3に加え、電源系として、メイン電源回路5を備
え、入力系として、入力回路9及び波形整形回路11を
備え、出力系として、第1〜第3出力回路13、15、
17を備えている。また、各種のデータの記憶手段とし
て、EEPROM19などを備えている。以下詳細に説
明する。
【0031】前記メイン電源回路5は、イグニッション
スイッチ(IGスイッチ)21がオンの場合に、バッテ
リ23から電圧(+B)の供給を受け、所定の電圧(V
om)を、入力回路9及びマイクロコンピュータ3に供
給するものである。前記マイクロコンピュータ3は、C
PU24、ROM25、RAM(ノーマルRAM)2
7、を備えている。このうち、RAM27は、IGスイ
ッチ21がオンの間は、メイン電源回路5からの電圧供
給により、内容(データ)を保持するメモリである。
スイッチ(IGスイッチ)21がオンの場合に、バッテ
リ23から電圧(+B)の供給を受け、所定の電圧(V
om)を、入力回路9及びマイクロコンピュータ3に供
給するものである。前記マイクロコンピュータ3は、C
PU24、ROM25、RAM(ノーマルRAM)2
7、を備えている。このうち、RAM27は、IGスイ
ッチ21がオンの間は、メイン電源回路5からの電圧供
給により、内容(データ)を保持するメモリである。
【0032】前記EEPROM19は、メイン電源がダ
ウンしても、内容(例えばスタータ駆動回数のデータ)
を保持することができる不揮発性メモリであり、しか
も、所定電圧(例えば2V以上)が供給されている場合
には、データの書き込みが可能なメモリである。
ウンしても、内容(例えばスタータ駆動回数のデータ)
を保持することができる不揮発性メモリであり、しか
も、所定電圧(例えば2V以上)が供給されている場合
には、データの書き込みが可能なメモリである。
【0033】従って、マイクロコンピュータ3は、メイ
ン電源からの電圧(Vom)を受け、EEPROM19
は、メイン電源からの電圧(Vom)を受け、RAM2
7とEEPROM19の間で、データのやりとりが可能
である。例えば、RAM27に記憶されたスタータ駆動
回数のデータ(カウンタデータ)に基づいて、そのカウ
ンタデータをEEPROM19に書き込むことができ
る。
ン電源からの電圧(Vom)を受け、EEPROM19
は、メイン電源からの電圧(Vom)を受け、RAM2
7とEEPROM19の間で、データのやりとりが可能
である。例えば、RAM27に記憶されたスタータ駆動
回数のデータ(カウンタデータ)に基づいて、そのカウ
ンタデータをEEPROM19に書き込むことができ
る。
【0034】そして、上述した図1の構成において、バ
ッテリ23に接続されたIGスイッチ21が、図示しな
いイグニッションキー(IGキー)の操作によりオンと
されることで、エンジンECU1が起動する。更に、I
Gキーが、IGスイッチ21のSTの位置まで回される
と、スタータ33のモータ33aが駆動されて、エンジ
ンが始動する。
ッテリ23に接続されたIGスイッチ21が、図示しな
いイグニッションキー(IGキー)の操作によりオンと
されることで、エンジンECU1が起動する。更に、I
Gキーが、IGスイッチ21のSTの位置まで回される
と、スタータ33のモータ33aが駆動されて、エンジ
ンが始動する。
【0035】また、エンジンの作動中においては、エン
ジンECU1は、エンジン回転数信号NE、車速信号S
PD等の車両の作動信号、スロットル開度信号TA、冷
却水温信号THW等のセンサ信号を取り込んで、電磁弁
37による燃料噴射制御等のための制御信号を出力す
る。
ジンECU1は、エンジン回転数信号NE、車速信号S
PD等の車両の作動信号、スロットル開度信号TA、冷
却水温信号THW等のセンサ信号を取り込んで、電磁弁
37による燃料噴射制御等のための制御信号を出力す
る。
【0036】b)次に、本実施例の要部であるCPU2
4、RAM27、EEPROM19などの構成について
説明する。本実施例では、スタータ駆動回数(始動回
数)がスタータ駆動保障回数(スタータ33の動作が保
障される保障値;例えば45万回)以上となったことを
検知するために、以下の様に、スタータ駆動回数をEE
PROM19に記憶するための構成を備えている。
4、RAM27、EEPROM19などの構成について
説明する。本実施例では、スタータ駆動回数(始動回
数)がスタータ駆動保障回数(スタータ33の動作が保
障される保障値;例えば45万回)以上となったことを
検知するために、以下の様に、スタータ駆動回数をEE
PROM19に記憶するための構成を備えている。
【0037】図2に示す様に、マイクロコンピュータ3
のCPU24には、スタータ駆動回数をカウントするス
タータ駆動回数計測部24aと、スタータ駆動回数を書
き込む記憶領域(以下単にメモリとも記す)を指定する
アドレスを決定する記憶領域アドレス決定部24bと、
記憶領域の書込回数がEEPROM19の書込保障回数
を超過したことを判定する書込保障回数判定部24cと
を備えている。
のCPU24には、スタータ駆動回数をカウントするス
タータ駆動回数計測部24aと、スタータ駆動回数を書
き込む記憶領域(以下単にメモリとも記す)を指定する
アドレスを決定する記憶領域アドレス決定部24bと、
記憶領域の書込回数がEEPROM19の書込保障回数
を超過したことを判定する書込保障回数判定部24cと
を備えている。
【0038】また、RAM27には、50万回のスター
タ駆動回数を記憶するために、2ワード(4バイト)分
の記憶領域が設定されている。つまり、RAM27の記
憶領域(メモリRA)は、スタータ駆動回数の上位部分
(即ちカウンタデータの2バイト分の上位ワード)を記
憶できるように設定され、記憶領域(メモリRB)に
は、スタータ駆動回数の下位部分(即ちカウンタデータ
の2バイト分の下位ワード)を記憶できるように設定さ
れている。
タ駆動回数を記憶するために、2ワード(4バイト)分
の記憶領域が設定されている。つまり、RAM27の記
憶領域(メモリRA)は、スタータ駆動回数の上位部分
(即ちカウンタデータの2バイト分の上位ワード)を記
憶できるように設定され、記憶領域(メモリRB)に
は、スタータ駆動回数の下位部分(即ちカウンタデータ
の2バイト分の下位ワード)を記憶できるように設定さ
れている。
【0039】更に、EEPROM19には、スタータ駆
動回数を記憶するために、1ワード分の書込単位である
記憶領域(メモリM0〜Mn、Mk)が複数設定されて
いる。尚、このEEPROM19では、1ワード(2バ
イト)単位でしかアクセス(読み出しや書き込み)がで
きない。
動回数を記憶するために、1ワード分の書込単位である
記憶領域(メモリM0〜Mn、Mk)が複数設定されて
いる。尚、このEEPROM19では、1ワード(2バ
イト)単位でしかアクセス(読み出しや書き込み)がで
きない。
【0040】前記EEPROM19の書込保障回数は1
0万回であり、16進数で表すと0x186A0のた
め、2ワード分必要である。また、本実施例では、スタ
ータ総駆動回数として50万回を記憶するので、その点
からも2ワード分必要である。従って、スタータ駆動回
数を2バイトの上位ワードと2バイトの下位ワードに分
けて記憶するように設定されている。
0万回であり、16進数で表すと0x186A0のた
め、2ワード分必要である。また、本実施例では、スタ
ータ総駆動回数として50万回を記憶するので、その点
からも2ワード分必要である。従って、スタータ駆動回
数を2バイトの上位ワードと2バイトの下位ワードに分
けて記憶するように設定されている。
【0041】特に本実施例では、EEPROM19のメ
モリM0〜Mnが、上位書込単位及び下位書込単位に相
当するが、その上位書込単位及び下位書込単位は固定で
はなく、条件が満たされる毎に順次変更されてゆく。具
体的には、図7に示す様に、EEPROM19の記憶領
域(即ち書込単位)のうち、最初は、メモリM0が下位
書込単位として設定されており、前記RAM27と同様
に、スタータ駆動回数の下位部分の数値データが記憶さ
れる。即ち、10進数で示すと、4294901760
〜65536の数値データを記憶することができる。
モリM0〜Mnが、上位書込単位及び下位書込単位に相
当するが、その上位書込単位及び下位書込単位は固定で
はなく、条件が満たされる毎に順次変更されてゆく。具
体的には、図7に示す様に、EEPROM19の記憶領
域(即ち書込単位)のうち、最初は、メモリM0が下位
書込単位として設定されており、前記RAM27と同様
に、スタータ駆動回数の下位部分の数値データが記憶さ
れる。即ち、10進数で示すと、4294901760
〜65536の数値データを記憶することができる。
【0042】また、最初は、メモリM1が上位書込単位
として設定されており、スタータ駆動回数の上位部分の
数値データが記憶される。即ち、10進数で示すと、6
5535〜0の数値データを記憶できる。但し、後に詳
述する様に、上位書込単位には少数回しか書き込まれな
い。
として設定されており、スタータ駆動回数の上位部分の
数値データが記憶される。即ち、10進数で示すと、6
5535〜0の数値データを記憶できる。但し、後に詳
述する様に、上位書込単位には少数回しか書き込まれな
い。
【0043】そして、前記メモリM0の下位書込単位に
おける書込回数が所定の判定値以上となった場合には、
メモリM1を次の下位書込単位に変更するとともに、メ
モリM2を次の上位書込単位に変更するように、カウン
タデータを書き込む書込単位を、一つづつメモリの番号
が多くなる方向(即ち図2の下方)にづらしてゆく。以
後同様に、条件が満たされる毎に、メモリを一つづつ、
づらしてゆく。
おける書込回数が所定の判定値以上となった場合には、
メモリM1を次の下位書込単位に変更するとともに、メ
モリM2を次の上位書込単位に変更するように、カウン
タデータを書き込む書込単位を、一つづつメモリの番号
が多くなる方向(即ち図2の下方)にづらしてゆく。以
後同様に、条件が満たされる毎に、メモリを一つづつ、
づらしてゆく。
【0044】また、図2に示す様に、前記メモリM0〜
Mn以外に、メモリMkが設定されており、このメモリ
Mkには、スタータ駆動回数の上位部分を記憶する前記
メモリM1〜Mn(即ち上位書込単位)のどれが現在使
用中であるかを示すアドレスが記憶されている。尚、ア
ドレスは、メモリM0〜Mnにおいて、0〜nの数値が
順番に設定されている。
Mn以外に、メモリMkが設定されており、このメモリ
Mkには、スタータ駆動回数の上位部分を記憶する前記
メモリM1〜Mn(即ち上位書込単位)のどれが現在使
用中であるかを示すアドレスが記憶されている。尚、ア
ドレスは、メモリM0〜Mnにおいて、0〜nの数値が
順番に設定されている。
【0045】従って、このEEPROM19とマイクロ
コンピュータ3との間で、スタータ駆動回数を示すカウ
ンタデータ等をやりとりすることにより、後に詳述する
様に、スタータ駆動回数を正確に記憶することができ
る。 c)次に、エンジンECU1にて行われる、アイドルス
トップ&スタート制御(ISS制御)について簡単に説
明する。
コンピュータ3との間で、スタータ駆動回数を示すカウ
ンタデータ等をやりとりすることにより、後に詳述する
様に、スタータ駆動回数を正確に記憶することができ
る。 c)次に、エンジンECU1にて行われる、アイドルス
トップ&スタート制御(ISS制御)について簡単に説
明する。
【0046】このISS制御とは、エンジンの不要な作
動期間を低減して、燃料の節約や排ガスの低減を図る制
御である。例えば赤信号での停止時にエンジンを自動停
止させ、青信号での発進時にエンジンの自動始動を行う
ことにより、エンジンの不要な作動期間を低減して、燃
料の節約や排ガスの低減を図る制御である。また、例え
ば車速が0で、車両のドアが開かれた場合に、エンジン
を自動停止する制御を行ってもよい。
動期間を低減して、燃料の節約や排ガスの低減を図る制
御である。例えば赤信号での停止時にエンジンを自動停
止させ、青信号での発進時にエンジンの自動始動を行う
ことにより、エンジンの不要な作動期間を低減して、燃
料の節約や排ガスの低減を図る制御である。また、例え
ば車速が0で、車両のドアが開かれた場合に、エンジン
を自動停止する制御を行ってもよい。
【0047】従って、ISS制御の場合には、そうでな
い場合と比べて、スタータ駆動回数が多くなるが、スタ
ータ駆動回数には上述したスタータ駆動保障回数による
制限がある。そのため、本実施例では、以下に述べる様
に、スタータ駆動回数をカウントし、スタータ駆動回数
がスタータ駆動保障回数以上であるか否かを常にチェッ
クして、その値以上になると、スタータ交換要求とし
て、警告ランプ35を点灯させる等の運転者に対する警
告を行う。
い場合と比べて、スタータ駆動回数が多くなるが、スタ
ータ駆動回数には上述したスタータ駆動保障回数による
制限がある。そのため、本実施例では、以下に述べる様
に、スタータ駆動回数をカウントし、スタータ駆動回数
がスタータ駆動保障回数以上であるか否かを常にチェッ
クして、その値以上になると、スタータ交換要求とし
て、警告ランプ35を点灯させる等の運転者に対する警
告を行う。
【0048】d)次に、上述したエンジンECU1にて
実施される、スタータ駆動回数のチェック等の処理につ
いて説明する。 記憶データの読出処理 本処理は、EEPROM19のデータをRAM27に読
み出す処理である。
実施される、スタータ駆動回数のチェック等の処理につ
いて説明する。 記憶データの読出処理 本処理は、EEPROM19のデータをRAM27に読
み出す処理である。
【0049】図3のフローチャートに示す様に、まず、
ステップ100にて、IGスイッチ21がオフ(OF
F)からオン(ON)に切り換えられたか否かを判定す
る。ここで肯定判断されるとステップ110に進み、一
方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ100にて、IGスイッチ21がオフ(OF
F)からオン(ON)に切り換えられたか否かを判定す
る。ここで肯定判断されるとステップ110に進み、一
方否定判断されると一旦本処理を終了する。
【0050】ステップ110では、EEPROM19の
メモリMkから、現在使用中の上位ワードのメモリ(即
ち上位書込単位)を示す指示データ(アドレス)を読み
出して、RAM27に「p」としてコピーする。尚、最
初は「p」は1、即ち上位ワードのアドレスは1であ
る。
メモリMkから、現在使用中の上位ワードのメモリ(即
ち上位書込単位)を示す指示データ(アドレス)を読み
出して、RAM27に「p」としてコピーする。尚、最
初は「p」は1、即ち上位ワードのアドレスは1であ
る。
【0051】続くステップ120では、EEPROM1
9の{M0アドレス+(p−1)}のアドレスが示す下
位ワードのデータを読み出す。即ち、ここではM0アド
レス(メモリM0のアドレス)は0であるので、「p−
1」(例えば最初は、「p−1」=1−1=0)のアド
レスが示す下位ワードのデータ「i(下位)」を読み出
し、RAM27の対応するメモリRBに記憶する。尚、
最初は下位ワードのアドレスは0である。
9の{M0アドレス+(p−1)}のアドレスが示す下
位ワードのデータを読み出す。即ち、ここではM0アド
レス(メモリM0のアドレス)は0であるので、「p−
1」(例えば最初は、「p−1」=1−1=0)のアド
レスが示す下位ワードのデータ「i(下位)」を読み出
し、RAM27の対応するメモリRBに記憶する。尚、
最初は下位ワードのアドレスは0である。
【0052】続くステップ130では、EEPROM1
9の{M0アドレス+p}のアドレスが示す上位ワード
のデータを読み出す。即ち、ここではM0アドレスは0
であるので、「p」(例えば最初は、p=1)のアドレ
スが示す上位ワードのメモリM1のデータ「i(上
位)」を読み出し、それをRAM27の対応するメモリ
MAに記憶する。
9の{M0アドレス+p}のアドレスが示す上位ワード
のデータを読み出す。即ち、ここではM0アドレスは0
であるので、「p」(例えば最初は、p=1)のアドレ
スが示す上位ワードのメモリM1のデータ「i(上
位)」を読み出し、それをRAM27の対応するメモリ
MAに記憶する。
【0053】従って、本処理により、上位ワードのデー
タと下位ワードのデータが、RAM27のメモリRA、
RBに記憶されることになる。即ち現在までのスタータ
総駆動回数がRAM27に記憶されることになる。 始動回数カウント処理 本処理は、IGスイッチ21の1回のオンの期間におい
て、マニュアルでの始動及び自動始動によるスタータ駆
動回数(始動回数)を検出する処理である。
タと下位ワードのデータが、RAM27のメモリRA、
RBに記憶されることになる。即ち現在までのスタータ
総駆動回数がRAM27に記憶されることになる。 始動回数カウント処理 本処理は、IGスイッチ21の1回のオンの期間におい
て、マニュアルでの始動及び自動始動によるスタータ駆
動回数(始動回数)を検出する処理である。
【0054】図4のフローチャートに示す様に、まず、
ステップ200にて、STA信号が入力したか否かによ
って、スタータ33が駆動されたか(即ち始動検出か)
否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ21
0に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了す
る。
ステップ200にて、STA信号が入力したか否かによ
って、スタータ33が駆動されたか(即ち始動検出か)
否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ21
0に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了す
る。
【0055】尚、マニュアルにてIGスイッチ21が操
作されてスタータ33が駆動された場合でも、第2出力
回路15からの信号によって自動始動された場合でも、
エンジンECU1にはSTA信号が入力するので、同様
にスタータ33が駆動されたことを検出することができ
る。
作されてスタータ33が駆動された場合でも、第2出力
回路15からの信号によって自動始動された場合でも、
エンジンECU1にはSTA信号が入力するので、同様
にスタータ33が駆動されたことを検出することができ
る。
【0056】また、ここでは、STA信号の電圧が、一
定電圧以上であり且つ一定時間以上保持され、その後一
定電圧以下になった場合に、スタータ33の1回の駆動
とみなす。ステップ210では、今回スタータ33が駆
動されたので、スタータ駆動回数を更新する処理、即ち
今回のIGスイッチ21のオンの期間における始動回数
(今回始動回数KS)をカウントアップし、その値をR
AM27に記憶する処理を行い、一旦本処理を終了す
る。
定電圧以上であり且つ一定時間以上保持され、その後一
定電圧以下になった場合に、スタータ33の1回の駆動
とみなす。ステップ210では、今回スタータ33が駆
動されたので、スタータ駆動回数を更新する処理、即ち
今回のIGスイッチ21のオンの期間における始動回数
(今回始動回数KS)をカウントアップし、その値をR
AM27に記憶する処理を行い、一旦本処理を終了す
る。
【0057】本処理により、始動が検出される度に、I
Gスイッチ21のオンに期間における今回始動回数KS
がカウントアップされる。 記憶データの書込処理 本処理は、EEPROM19のデータを更新するための
処理である。
Gスイッチ21のオンに期間における今回始動回数KS
がカウントアップされる。 記憶データの書込処理 本処理は、EEPROM19のデータを更新するための
処理である。
【0058】図5のフローチャートに示す様に、ステッ
プ300では、IGスイッチ21がオンからオフに切り
換えられたか否かを判定する。ここで肯定判断されると
ステップ310に進み、一方否定判断されると一旦本処
理を終了する。ステップ310では、EEPROM19
のメモリMkのデータ(アドレス)を読み出し、RAM
27に「p」としてコピーする。
プ300では、IGスイッチ21がオンからオフに切り
換えられたか否かを判定する。ここで肯定判断されると
ステップ310に進み、一方否定判断されると一旦本処
理を終了する。ステップ310では、EEPROM19
のメモリMkのデータ(アドレス)を読み出し、RAM
27に「p」としてコピーする。
【0059】続くステップ320では、スタータ総駆動
回数iを求める。具体的には、RAMのメモリRA、R
Bに記憶した2ワードのデータ、即ち、前回IGスイッ
チ21がオンになった時点のスタータ総駆動回数に、そ
の後IGスイッチ21がオンの期間に計数した今回始動
回数KSの値を加算して、現時点までのスタータ総駆動
回数iを求める。
回数iを求める。具体的には、RAMのメモリRA、R
Bに記憶した2ワードのデータ、即ち、前回IGスイッ
チ21がオンになった時点のスタータ総駆動回数に、そ
の後IGスイッチ21がオンの期間に計数した今回始動
回数KSの値を加算して、現時点までのスタータ総駆動
回数iを求める。
【0060】尚、今回始動回数KSがカウントアップさ
れる毎に、逐次RAMのメモリRA、RBに加算してい
ってもよい。続くステップ330では、スタータ総駆動
回数iが、「g*p」以上であるか否か、即ちEEPR
OM19の下位ワードのメモリが書込保障回数に達した
か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ3
40に進み、一方否定判断されるとステップ350に進
む。
れる毎に、逐次RAMのメモリRA、RBに加算してい
ってもよい。続くステップ330では、スタータ総駆動
回数iが、「g*p」以上であるか否か、即ちEEPR
OM19の下位ワードのメモリが書込保障回数に達した
か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ3
40に進み、一方否定判断されるとステップ350に進
む。
【0061】つまり、「g」とは書込保障回数であり、
「p」とは上位ワードのアドレスであるので、「g*
p」とは、例えばメモリM1が使用されている場合には
10万回のスタータ総駆動回数、メモリM2が使用され
ている場合には20万回のスタータ総駆動回数の様に、
上位ワードのメモリ(上位書込単位)に書き込みされる
際のスタータ総駆動回数を示している。よって、この
「g*p」を、下位ワードのメモリ(下位書込単位)に
おいて、書込回数が書込保障回数に達したか否かを判定
する判定値として用いることができるのである。
「p」とは上位ワードのアドレスであるので、「g*
p」とは、例えばメモリM1が使用されている場合には
10万回のスタータ総駆動回数、メモリM2が使用され
ている場合には20万回のスタータ総駆動回数の様に、
上位ワードのメモリ(上位書込単位)に書き込みされる
際のスタータ総駆動回数を示している。よって、この
「g*p」を、下位ワードのメモリ(下位書込単位)に
おいて、書込回数が書込保障回数に達したか否かを判定
する判定値として用いることができるのである。
【0062】従って、この判定により、現在使用中の下
位ワードのメモリが書込保障回数に達したか否かを判定
することができる。ステップ340では、現在の下位ワ
ードを記憶するメモリが書込保障回数に達したので、次
にデータを書き込む下位ワードのメモリ及び上位ワード
のメモリを移動させるために、「p」をカウントアップ
する。尚、このステップ340がスキップされると、当
然ながら「p」はカウントアップされないので、前回値
のままである。
位ワードのメモリが書込保障回数に達したか否かを判定
することができる。ステップ340では、現在の下位ワ
ードを記憶するメモリが書込保障回数に達したので、次
にデータを書き込む下位ワードのメモリ及び上位ワード
のメモリを移動させるために、「p」をカウントアップ
する。尚、このステップ340がスキップされると、当
然ながら「p」はカウントアップされないので、前回値
のままである。
【0063】続くステップ350では、前記ステップ3
20で求めたスタータ総駆動回数iのうち、その下位部
分に相当するデータ「i(下位)」を、{M0アドレス
+(p−1)}にて指定されるEEPROM19のメモ
リに書き込む。例えば下位ワードのメモリが書込保証回
数に達して「p」がカウントアップされた場合を考える
と、下位ワードを記憶する最初のメモリM0が、次にメ
モリ番号の大きな(図2の下方の)メモリM1に変更さ
れる。このメモリM1とは、上位ワードを記憶していた
メモリであるので、今まで上位ワードを記憶していたメ
モリに以後は下位ワードを記憶することになる。
20で求めたスタータ総駆動回数iのうち、その下位部
分に相当するデータ「i(下位)」を、{M0アドレス
+(p−1)}にて指定されるEEPROM19のメモ
リに書き込む。例えば下位ワードのメモリが書込保証回
数に達して「p」がカウントアップされた場合を考える
と、下位ワードを記憶する最初のメモリM0が、次にメ
モリ番号の大きな(図2の下方の)メモリM1に変更さ
れる。このメモリM1とは、上位ワードを記憶していた
メモリであるので、今まで上位ワードを記憶していたメ
モリに以後は下位ワードを記憶することになる。
【0064】尚、この処理により、次に下位ワードを記
憶するメモリの書込可能回数は、今までに上位ワードを
書き込んだ回数分減少するが、上位ワードのメモリの書
込回数は、下位ワードのメモリの書込回数と比べてわず
か(65536回に1回の割合)であるので、殆ど問題はな
い。
憶するメモリの書込可能回数は、今までに上位ワードを
書き込んだ回数分減少するが、上位ワードのメモリの書
込回数は、下位ワードのメモリの書込回数と比べてわず
か(65536回に1回の割合)であるので、殆ど問題はな
い。
【0065】続くステップ360では、前記ステップ3
20で求めたスタータ総駆動回数iのうち、その上位部
分に相当するデータ「i(上位)」を、{M0アドレス
+p}にて指定されるEEPROM19のメモリに書き
込む。例えば下位ワードのメモリが書込保証回数に達し
て「p」がカウントアップされた場合を考えると、上位
ワードを記憶する最初のメモリM1が、次にメモリ番号
の大きな(図2の下方の)メモリM2に変更される。こ
のメモリM2とは、書き込みが行われていない未使用の
メモリである。
20で求めたスタータ総駆動回数iのうち、その上位部
分に相当するデータ「i(上位)」を、{M0アドレス
+p}にて指定されるEEPROM19のメモリに書き
込む。例えば下位ワードのメモリが書込保証回数に達し
て「p」がカウントアップされた場合を考えると、上位
ワードを記憶する最初のメモリM1が、次にメモリ番号
の大きな(図2の下方の)メモリM2に変更される。こ
のメモリM2とは、書き込みが行われていない未使用の
メモリである。
【0066】続くステップ370では、カウントアップ
された(又はカウントアップされない)「p」の値を、
EEPROM19のメモリMkに書き込み、一旦本処理
を終了する。本処理により、EEPROM19に新しい
スタータ総駆動回数を書き込むことができる。つまり、
未使用のメモリに上位ワードを書き込むとともに、今ま
で上位ワードを書き込んでいたメモリに下位ワードを書
き込み、それによって、EEPROM19にスタータ総
駆動回数を記憶することができる。
された(又はカウントアップされない)「p」の値を、
EEPROM19のメモリMkに書き込み、一旦本処理
を終了する。本処理により、EEPROM19に新しい
スタータ総駆動回数を書き込むことができる。つまり、
未使用のメモリに上位ワードを書き込むとともに、今ま
で上位ワードを書き込んでいたメモリに下位ワードを書
き込み、それによって、EEPROM19にスタータ総
駆動回数を記憶することができる。
【0067】次に、スタータ劣化判定処理について説
明する。 本処理は、スタータ33の劣化を判定するための処理で
あり、所定期間毎に実行される。図6のフローチャート
に示す様に、ステップ400では、前記図5のステップ
の320処理により算出されたスタータ総駆動回数i
に、現時点までに記憶された今回始動回数KSを加算し
て、スタータ33の使用開始から現時点までのスタータ
総駆動回数iiを算出する。
明する。 本処理は、スタータ33の劣化を判定するための処理で
あり、所定期間毎に実行される。図6のフローチャート
に示す様に、ステップ400では、前記図5のステップ
の320処理により算出されたスタータ総駆動回数i
に、現時点までに記憶された今回始動回数KSを加算し
て、スタータ33の使用開始から現時点までのスタータ
総駆動回数iiを算出する。
【0068】続くステップ410では、そのスタータ総
駆動回数iiが、例えば45万回のスタータ駆動保障回数
以上となったか否かを判定する。ここで肯定判断される
とステップ420に進み、一方否定判断されると、まだ
スタータ33は正常に作動できる少ない始動回数である
ので、一旦本処理を終了する。
駆動回数iiが、例えば45万回のスタータ駆動保障回数
以上となったか否かを判定する。ここで肯定判断される
とステップ420に進み、一方否定判断されると、まだ
スタータ33は正常に作動できる少ない始動回数である
ので、一旦本処理を終了する。
【0069】ステップ420では、スタータ総駆動回数
iiがスタータ駆動保障回数以上となり、その後のスター
タ33の駆動が保障されないので、そのことを運転者等
に報知するために、警告ランプ35を点灯し、一旦本処
理を終了する。本処理により、スタータ33の寿命が来
たこと、運転者等に正確に知らせることができる。
iiがスタータ駆動保障回数以上となり、その後のスター
タ33の駆動が保障されないので、そのことを運転者等
に報知するために、警告ランプ35を点灯し、一旦本処
理を終了する。本処理により、スタータ33の寿命が来
たこと、運転者等に正確に知らせることができる。
【0070】尚、警告ランプ35の点灯だけでなく、I
SS制御を行っている場合には、そのISS制御を中止
することが望ましい。 e)上述した構成により、本実施例は、下記の効果を奏
する。 ・本実施例では、図7に示す様に、EEPROM19の
下位書込単位である下位ワードのメモリ(最初はメモリ
M0)に、現在のスタータ総駆動回数の下位部分を記憶
し、上位書込単位である上位ワードのメモリ(最初はメ
モリM1)に、現在のスタータ総駆動回数の上位部分を
記憶している。
SS制御を行っている場合には、そのISS制御を中止
することが望ましい。 e)上述した構成により、本実施例は、下記の効果を奏
する。 ・本実施例では、図7に示す様に、EEPROM19の
下位書込単位である下位ワードのメモリ(最初はメモリ
M0)に、現在のスタータ総駆動回数の下位部分を記憶
し、上位書込単位である上位ワードのメモリ(最初はメ
モリM1)に、現在のスタータ総駆動回数の上位部分を
記憶している。
【0071】そして、IGスイッチ21がオンからオフ
に切り換えられたときには、下位ワードのメモリが書込
保障回数以上である否かを判定し、書込保障回数以上で
ある場合には、上位ワードのメモリを指定するアドレス
(p)をカウントアップして、次に使用する上位ワード
のメモリを、未使用のメモリ(1回目の変更ではメモリ
M2)に変更している。また、その場合には、下位ワー
ドのメモリを、今まで上位ワードを記憶していたメモリ
(1回目の変更ではメモリM1)に変更している。以後
同様にして、データを書き込むメモリを変更している。
に切り換えられたときには、下位ワードのメモリが書込
保障回数以上である否かを判定し、書込保障回数以上で
ある場合には、上位ワードのメモリを指定するアドレス
(p)をカウントアップして、次に使用する上位ワード
のメモリを、未使用のメモリ(1回目の変更ではメモリ
M2)に変更している。また、その場合には、下位ワー
ドのメモリを、今まで上位ワードを記憶していたメモリ
(1回目の変更ではメモリM1)に変更している。以後
同様にして、データを書き込むメモリを変更している。
【0072】これにより、本実施例では、下位ワードの
メモリの書込回数が書込保障回数となった場合に、まだ
書込回数に十分余裕のある上位ワードのメモリを使用す
るので、メモリ効率が高いという効果がある。 ・また、本実施例では、スタータ総駆動回数がスタータ
駆動保障回数以上となった場合には、警告ランプ35を
点灯して、運転者にスタータ33の交換を促しているの
で、突然の始動不良が発生し難く、常に安全な運転が可
能となる。
メモリの書込回数が書込保障回数となった場合に、まだ
書込回数に十分余裕のある上位ワードのメモリを使用す
るので、メモリ効率が高いという効果がある。 ・また、本実施例では、スタータ総駆動回数がスタータ
駆動保障回数以上となった場合には、警告ランプ35を
点灯して、運転者にスタータ33の交換を促しているの
で、突然の始動不良が発生し難く、常に安全な運転が可
能となる。
【0073】・更に、スタータ総駆動回数がスタータ駆
動保障回数以上となった場合には、ISS制御を中止す
ることにより、それ以降のスタータ駆動回数の増加の程
度を低減することができる。つまり、スタータ駆動総回
数がスタータ駆動保障回数を上回るにつれて、始動動作
が好適に行えない可能性が増加するので、スタータ駆動
総回数の多くなるISS制御を中止するのである。これ
により、ISS制御中止以降は、IGキーによるエンジ
ンの始動のみとするので、スタータ33の信頼性を確保
することができる。
動保障回数以上となった場合には、ISS制御を中止す
ることにより、それ以降のスタータ駆動回数の増加の程
度を低減することができる。つまり、スタータ駆動総回
数がスタータ駆動保障回数を上回るにつれて、始動動作
が好適に行えない可能性が増加するので、スタータ駆動
総回数の多くなるISS制御を中止するのである。これ
により、ISS制御中止以降は、IGキーによるエンジ
ンの始動のみとするので、スタータ33の信頼性を確保
することができる。
【0074】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々
の態様で実施しうることはいうまでもない。
るものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々
の態様で実施しうることはいうまでもない。
【図1】 実施例の電子制御装置の概略構成を示す説明
図である。
図である。
【図2】 実施例のEEPROMのメモリを示す説明図
である。
である。
【図3】 実施例の記憶データ読出処理を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】 実施例の始動回数カウント処理を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図5】 実施例の記憶データ書込処理を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図6】 実施例のスタータ劣化判定処理を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図7】 実施例のメモリを変更する手順を示す説明図
である。
である。
1…電子制御装置 3…マイクロコンピュータ 5…メイン電源回路 19…EEPROM 21…イグニッションスイッチ(IGスイッチ) 23…バッテリ 27…ノーマルRAM(RAM) 33…スタータ
Claims (7)
- 【請求項1】 電源遮断時にも記憶内容を保持すること
ができる書き込み可能な不揮発性メモリを備え、 前記不揮発性メモリの複数の書込単位に、所定の事象が
発生する回数を計数するカウンタデータを記憶する電子
制御装置であって、 前記不揮発性メモリに、前記カウンタデータの上位部分
を記憶する上位書込単位を設けるとともに、前記カウン
タデータの下位部分を記憶する下位書込単位を設け、 前記下位書込単位における書込回数が所定の判定値以上
となった場合には、前記カウンタデータの下位部分を記
憶する書込単位を、前記上位書込単位に変更するととも
に、前記カウンタデータの上位部分を記憶する書込単位
を、前記上位書込単位及び下位書込単位以外の他の書込
単位に変更することを特徴とする電子制御装置。 - 【請求項2】 前記所定の判定値は、前記不揮発性メモ
リの書込保障回数であることを特徴とする前記請求項1
に記載の電子制御装置。 - 【請求項3】 前記不揮発性メモリに、前記上位書込単
位及び下位書込単位の記憶領域とは別に、使用する書込
単位を指定する指定データを記憶する記憶領域を設けた
ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の電子制御
装置。 - 【請求項4】 前記カウンタデータとは、エンジンのス
タータ駆動回数であることを特徴とする前記請求項1〜
3のいずれかに記載の電子制御装置。 - 【請求項5】 前記不揮発性メモリの上位書込単位と下
位書込単位とに記憶されたカウンタデータに基づいて、
主カウンタデータを求め、その主カウンタデータと所定
の判定値とを比較し、その比較結果に基づいて、前記主
カウンタデータの示す対象の状態を判断することを特徴
とする前記請求項1〜4のいずれかに記載の電子制御装
置。 - 【請求項6】 前記主カウンタデータが自動車のスター
タ総駆動回数であり、そのスタータ総駆動回数がスター
タ駆動保障回数以上となった場合には、その旨を報知す
ることを特徴とする前記請求項5に記載の電子制御装
置。 - 【請求項7】 前記電子制御装置は、車載のエンジンの
自動停止及び/又はスタータによるエンジンの自動始動
を行うことができる装置であることを特徴とする前記請
求項1〜6のいずれかに記載の電子制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014893A JP2001210083A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 電子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000014893A JP2001210083A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 電子制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001210083A true JP2001210083A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18542271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000014893A Pending JP2001210083A (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | 電子制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001210083A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01115747U (ja) * | 1988-01-28 | 1989-08-03 | ||
JPH0619800A (ja) * | 1992-06-30 | 1994-01-28 | Sharp Corp | E2romへのデータ書き込み方法 |
JPH0960548A (ja) * | 1995-08-22 | 1997-03-04 | Isuzu Motors Ltd | エンジン自動停止・始動装置 |
-
2000
- 2000-01-24 JP JP2000014893A patent/JP2001210083A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01115747U (ja) * | 1988-01-28 | 1989-08-03 | ||
JPH0619800A (ja) * | 1992-06-30 | 1994-01-28 | Sharp Corp | E2romへのデータ書き込み方法 |
JPH0960548A (ja) * | 1995-08-22 | 1997-03-04 | Isuzu Motors Ltd | エンジン自動停止・始動装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4345708B2 (ja) | 車両用電子制御装置 | |
JP4365647B2 (ja) | 車載電子制御装置の電源回路 | |
JP2006347441A (ja) | 電子制御装置 | |
JP2008140373A (ja) | 電子制御装置 | |
US5522034A (en) | Battery disconnection detecting apparatus | |
JP3546791B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP6376006B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP2001210083A (ja) | 電子制御装置 | |
JP4135269B2 (ja) | 電子制御装置及び記録媒体 | |
JP4134477B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP4697199B2 (ja) | エンジン停止始動車両 | |
JP2001202786A (ja) | 電子制御装置 | |
JP2001184265A (ja) | 電子制御装置 | |
JP2001189083A (ja) | 電子制御装置 | |
JPH05289949A (ja) | 車両制御装置 | |
JP2000268588A (ja) | 電子制御装置及び記録媒体 | |
US7853768B2 (en) | Electronic control apparatus and method for writing backup data in electronic control apparatus | |
JP2005226488A (ja) | 車両用電子制御装置 | |
JP2002054495A (ja) | 電子制御装置 | |
JPH08153397A (ja) | Eepromのデータ再書込制御装置 | |
US7027281B2 (en) | Failure detecting device | |
JP2015060526A (ja) | 自動車用電子制御装置 | |
JP2000274300A (ja) | 車両用電子制御装置 | |
JP3444295B2 (ja) | 車載エンジンの電子制御装置 | |
KR102225962B1 (ko) | 차량 및 그 제어 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040326 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041116 |