JP4345708B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイコンを備えた車両用電子制御装置に関し、特に、マイコンへの給電停止時間を計測してその時間が設定値に達するとマイコンを再起動させるタイマ回路の機能故障を検出する技術に関する。
従来より、例えば車両のエンジンを制御する電子制御装置においては、車両のイグニッションスイッチがオンされた場合に、バッテリの電力を基にして一定の電源電圧Vmを出力する主電源回路と、バッテリの電力を基にして一定の電源電圧Vsを常時出力する副電源回路とが設けられている。
そして、主電源回路からの電源電圧Vmは、消費電力が大きいマイコン等に供給され、副電源回路からの電源電圧Vsは、常時動作しなければならないものの消費電力がマイコン等と比較して格段に小さい回路やメモリ(所謂バックアップRAM)等に供給される。
更に、この種の電子制御装置では、副電源回路からの電源電圧Vsによって動作するタイマ回路により、マイコンが動作を停止している時間(換言すれば、主電源回路から電源電圧Vmが出力されていない時間)を計測し、その計測時間が所定の設定時間に達すると、そのタイマ回路が、主電源回路から電源電圧Vmを出力させてマイコンを起動させる、といった構成が採られる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
そして、このようなタイマ回路(一般にはソークタイマと呼ばれる)を設けることにより、マイコンへ常時電源供給しておかなくても、イグニッションスイッチがオフされてから設定時間が経過した時に所望の処理を実施することができ、装置全体での消費電力を大幅に低減することができる。
具体的に説明すると、下記(a),(b)のような構成が採られる。
(a)主電源回路は、イグニッションスイッチのオン/オフに応じたスイッチ信号と、電子制御装置の内部で発生される電源起動信号との何れかがアクティブレベルの場合に、電源電圧Vmを出力するように構成される。
(b)タイマ回路は、それに内蔵されたカウンタのカウント値がマイコンによって初期化されると共に、イグニッションスイッチがオフされて主電源回路からマイコンへ電源電圧Vmが供給されなくなると、初期値からのカウント動作(例えばアップカウント動作)を開始する。そして、タイマ回路は、カウント値が上記設定時間に相当する設定値になると、主電源回路への電源起動信号をアクティブレベルにして該主電源回路を作動させ、その主電源回路から電源電圧Vmを出力させることによりマイコンを起動させる。
尚、このようなタイマ回路が必要となる電子制御装置としては、例えば、引用文献1に記載されているようなエバポパージシステムの診断を実施するものがある。つまり、この種のエバポパージシステムの診断では、例えば、エンジンの燃料タンクからのエバポガス(燃料タンクで発生する蒸発ガス燃料)を回収するための系を閉塞して加圧又は減圧し、その系内の圧力変動を検出することにより当該系の気密性(即ち、リークの有無)を検査するが、エンジンが高負荷状態で長時間運転された直後では、燃料タンク内の燃料が蒸発し易いため正確な検査結果が得られ難い。このため、イグニッションスイッチがオフされてエンジンが停止してから一定時間の経過後に、マイコンをタイマ回路により起動させて上記のようなエバポパージシステムの診断処理(以下、エバポ診断処理という)を実施するのである。
また、この種の電子制御装置において、タイマ回路が正常に機能しなくなると、エバポ診断処理などの特定の処理をイグニッションスイッチのオフ期間中に実施することができなくなるが、そのことを見過ごしてしまうのは好ましくない。
そこで、特許文献1の電子制御装置では、マイコンがイグニッションスイッチのオンに伴って起動したときに、タイマ回路からカウンタのカウント値を読み出し、そのカウント値に基づいて、タイマ回路が正常に機能したか否かを判断するようにしている。
特開2003−139874号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は、イグニッションスイッチのオフ中にマイコンがタイマ回路によって起動されなかったという異常を、イグニッションスイッチがオンされてから検知するものであり、イグニッションスイッチのオフ中にマイコンを起動させることができなくなること(延いては、エバポ診断処理といった特定の処理を実施することができなくなること)を、事前に検知して適切な処置を行うことはできない。
また、タイマ回路が主電源回路への電源起動信号をアクティブレベルで出力したままになる異常が生じた場合には、イグニッションスイッチがオフされても主電源回路からマイコンへ電源電圧が供給されたままになるが、このような異常を検出することはできなかった。そして、このような異常を看過すると、バッテリの電力を消耗させてしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、車両用電子制御装置において、マイコンに電源供給する主給電手段を作動させるための起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになっている期間中にタイマ回路により上記主給電手段を作動させてマイコンを起動することができなくなる異常が生じていることと、上記起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになっても主給電手段がマイコンに電源供給したままになる異常が生じていることとを、上記起動用スイッチ信号がアクティブレベルになっている期間中に事前に検知できるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1の車両用電子制御装置は、車両に搭載された制御対象機器を制御するマイコンを備えた車両用電子制御装置であり、更に、外部から入力される所定の起動用スイッチ信号と当該車両用電子制御装置内部で発生される電源起動信号との何れかがアクティブレベルの場合に、マイコンへ該マイコンを動作させるための電源電圧Vmを出力する主給電手段と、副給電手段から常時出力される電源電圧Vsを受けて動作すると共に、計時用のカウンタと、そのカウンタのカウント値と比較される設定値が記憶される記憶部とを有したタイマ回路とを備えている。
そして、この車両用電子制御装置では、起動用スイッチ信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに変化して主給電手段から電源電圧Vmが出力されなくなると、タイマ回路が、カウンタにより経過時間を計測し、そのカウンタのカウント値が記憶部に記憶された設定値になったら、主給電手段への電源起動信号をアクティブレベルにして、主給電手段から電源電圧Vmを出力させることによりマイコンを起動させる。
また特に、請求項1の車両用電子制御装置において、タイマ回路は、マイコンによる操作に応じて、電源起動信号の出力レベルがアクティブレベルと非アクティブレベルとに変化可能に構成されている。更に、マイコンには、タイマ回路から主給電手段へ出力される電源起動信号をモニタするための信号ライン(以下、モニタ用信号ラインともいう)が接続されている。
そして、マイコンは、起動用スイッチ信号がアクティブレベルになっている期間中に、タイマ回路の故障診断処理として、タイマ回路に対し電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルと非アクティブレベルとのそれぞれに変化させる操作を行うと共に、その操作に応じてモニタ用信号ラインのレベルが変化するか否かを判定する処理を実施する。
このような請求項1の車両用電子制御装置によれば、タイマ回路から主給電手段への電源起動信号が非アクティブレベルのままになってしまう異常であって、起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになっている期間中に主給電手段を作動させてマイコンを起動することができなくなる異常(以下、第1種異常という)が生じていることと、タイマ回路から主給電手段への電源起動信号がアクティブレベルのままになってしまう異常であって、起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになっても主給電手段がマイコンに電源供給したままになる異常(以下、第2種異常という)が生じていることとを、起動用スイッチ信号がアクティブレベルになっている期間中に事前に検知することができる。つまり、タイマ回路に対して電源起動信号の出力レベルを非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させる操作を行っても、モニタ用信号ラインのレベルが非アクティブレベルからアクティブレベルに変化しなければ、第1種異常が生じていると判断することができ、逆に、タイマ回路に対して電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させる操作を行っても、モニタ用信号ラインのレベルがアクティブレベルから非アクティブレベルに変化しなければ、第2種異常が生じていると判断することができる。
次に、請求項2の車両用電子制御装置では、請求項1の車両用電子制御装置において、タイマ回路は、カウンタのカウント値が記憶部内の設定値と一致したらアクティブレベルになり、マイコンからのリセット指令を当該タイマ回路が受けると非アクティブレベルになる比較結果信号と、マイコンから当該タイマ回路に出力される電源保持信号との、論理和信号を前記電源起動信号として出力すると共に、記憶部へはマイコンにより設定値が書き込まれるように構成されている。尚、電源保持信号は、マイコンが動作中に主給電手段からの電源供給を継続させるために出力する信号である。
そして、マイコンは、タイマ回路の故障診断処理として、第1〜第4の診断処理を、その順に実施する。
即ち、まず第1の診断処理では、タイマ回路への電源保持信号をアクティブレベルから非アクティブレベルにすることにより、タイマ回路からの電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させて、モニタ用信号ラインのレベルがアクティブレベルから非アクティブレベルに変化するか否かを判定する。
次に、第2の診断処理では、タイマ回路の内部で発生する比較結果信号を非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させることにより、タイマ回路からの電源起動信号の出力レベルを非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させて、モニタ用信号ラインのレベルが非アクティブレベルからアクティブレベルに変化するか否かを判定する。
次に、第3の診断処理では、タイマ回路の内部で発生する比較結果信号をアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させることにより、タイマ回路からの電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させて、モニタ用信号ラインのレベルがアクティブレベルから非アクティブレベルに変化するか否かを判定する。
最後に、第4の診断処理では、タイマ回路への電源保持信号を非アクティブレベルからアクティブレベルにすることにより、タイマ回路からの電源起動信号の出力レベルを非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させて、モニタ用信号ラインのレベルが非アクティブレベルからアクティブレベルに変化するか否かを判定する。
そして、このような請求項2の車両用電子制御装置によれば、タイマ回路機能の故障診断を過不足なく且つ効率良く実施することができる。
つまり、タイマ回路からの電源起動信号が、マイコンからタイマ回路への電源保持信号に応答してアクティブレベルから非アクティブレベルに変化しなくなる故障が生じているならば、第1の診断処理により、モニタ用信号ラインのレベルが非アクティブレベルに変化しないと異常判定されることとなる。
また、タイマ回路からの電源起動信号が、そのタイマ回路内で発生する比較結果信号に応答して非アクティブレベルからアクティブレベルに変化しなくなる故障が生じているか、或いは、タイマ回路内において、その比較結果信号自体がアクティブレベルにならない故障が生じているならば、第2の診断処理により、モニタ用信号ラインのレベルがアクティブレベルに変化しないと異常判定されることとなる。
逆に、タイマ回路からの電源起動信号が、そのタイマ回路内で発生する比較結果信号に応答してアクティブレベルから非アクティブレベルに変化しなくなる故障が生じているか、或いは、タイマ回路内において、その比較結果信号自体が非アクティブレベルにならない故障が生じているならば、第3の診断処理により、モニタ用信号ラインのレベルが非アクティブレベルに変化しないと異常判定されることとなる。尚、この第3の診断処理で異常判定される故障が、第1の診断処理を実施する前に既に発生している場合には、その第1の診断処理で異常判定されることもある。
また、タイマ回路からの電源起動信号が、マイコンからタイマ回路への電源保持信号に応答して非アクティブレベルからアクティブレベルに変化しなくなる故障が生じているならば、第4の診断処理により、モニタ用信号ラインのレベルがアクティブレベルに変化しないと異常判定されることとなる。
そして、上記第2の診断処理により、第1種異常の発生を検知することができ、上記第1及び第3の診断処理により、第2種異常の発生を検知することができる。
また、タイマ回路からの電源起動信号が、マイコンからタイマ回路への電源保持信号に応答して非アクティブレベルからアクティブレベルに変化しなくなる故障が生じている場合には、その電源保持信号によって主給電手段からマイコンへの電源供給を強制的に継続させることができなくなる。よって、起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになると、マイコンが動作を停止するまでに実施しなければならない処理(例えば、タイマ回路の記憶部に次の起動までの休止時間Twに相当する設定値を書き込んで、タイマ回路のカウンタをスタートさせたり、データを退避させる処理等)を完了する前に、そのマイコンへの電源供給が遮断されてしまい、車両用電子制御装置の正常な動作が実現できなくなる。しかし、このような故障の発生は、第4の診断処理で事前に検知することができる。
ところで、請求項2の車両用電子制御装置において、マイコンは、タイマ回路の内部で発生する比較結果信号をアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させる操作としては、タイマ回路へリセット指令を出力する、という操作を行えば良い。
逆に、マイコンは、上記比較結果信号を非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させる操作としては、請求項3に記載のように、タイマ回路の記憶部にカウンタのカウント値と同じ値の設定値を書き込む、という操作を行うように構成すれば良い。比較結果信号は、カウンタのカウント値と記憶部内の設定値とが一致したらアクティブレベルになるからである。
そして、この請求項3の手法によれば、マイコンは比較結果信号を即座に変化させることができるため、故障診断処理を繰り返して複数回実施する場合に有利である。
また、マイコンは、上記比較結果信号を非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させる操作として、請求項4に記載のように、タイマ回路の記憶部に通常時とは異なるテスト用の設定値を書き込むと共に、カウンタをリスタートさせる、という操作を行うように構成しても良い。つまり、その操作を実施してからテスト用の設定値に相当する時間Taが経過すると、カウンタのカウント値が記憶部内の設定値と一致して比較結果信号がアクティブレベルになるため、第2の診断処理では、そのタイミングを見計らって、モニタ用信号ラインのレベルがアクティブレベルに変化したか否かを判定すれば良い。
そして、この請求項4の手法によれば、マイコンは、起動用スイッチ信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに変化したときに行う処理(即ち、前述したように、タイマ回路の記憶部に次の起動までの休止時間Twに相当する設定値を書き込んで、タイマ回路のカウンタをスタートさせる処理)と同様の処理を行うこととなるため、プログラムの流用や簡略化に有利である。
次に、請求項5の車両用電子制御装置では、請求項2〜4の車両用電子制御装置において、マイコンは、前記起動用スイッチ信号と前記電源起動信号との両方が非アクティブレベルになってから主給電手段が電源電圧の出力を停止するまでの遅延時間を「Td」とすると、前記故障診断処理(即ち、第1〜第4の診断処理)の実施中に、前記起動用スイッチ信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに変化したことを検知したならば、上記遅延時間Td以内に、タイマ回路への電源保持信号とタイマ回路の内部で発生する比較結果信号とを、故障診断処理を開始する前の状態(即ち、電源保持信号がアクティブレベルで、比較結果信号が非アクティブレベルの状態)に戻すようになっている。
このような車両用電子制御装置によれば、マイコンは、故障診断処理の実施中に起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになっても、その起動用スイッチ信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに変化したときに行うべき処理を速やかに開始することができる。つまり、故障診断処理から通常の処理へスムーズに移行させることができる。
次に、請求項6の車両用電子制御装置では、請求項2〜5の車両用電子制御装置において、マイコンは、第1〜第4の診断処理の何れかで異常と判定したならば、その時点で故障診断処理を中断して、故障の発生を報知する処理を行うと共に、モニタ用信号ラインのレベルが非アクティブレベルになったと判定するまで、タイマ回路への電源保持信号とタイマ回路の内部で発生する比較結果信号とを非アクティブレベルにする処理を繰り返すようになっている。
このような車両用電子制御装置によれば、故障の発生を検知した場合に、そのことを速やかに報知することができると共に、起動用スイッチ信号が非アクティブレベルになっても主給電手段が電源電圧を出力したままになってバッテリ上がり等を招いてしまう可能性を下げることができる。
ところで、一般に、主給電手段を作動させる起動用スイッチ信号としては、車両のイグニッションスイッチがオンされているときにアクティブレベルとなるイグニッションスイッチ信号が用いられるが、この場合には、請求項7に記載のように構成するのが好ましい。
即ち、請求項7の車両用電子制御装置では、請求項1〜6の車両用電子制御装置において、マイコンは、車両の走行速度が規定値以上であるか否かを判定して、走行速度が規定値以上である場合に前記故障診断処理を実施するようになっている。
このような車両用電子制御装置によれば、故障診断処理の実施中において、マイコンがタイマ回路から出力される電源起動信号を非アクティブレベルに操作しているときに、イグニッションスイッチ信号が非アクティブレベルになって、主給電手段からマイコンへの電源供給が遮断されてしまう、という可能性を確実に無くすことができる。車両の走行中にイグニッションスイッチがオフされることは無いと考えられるからである。
以下に、本発明が適用された実施形態の電子制御装置について説明する。尚、以下に説明する実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)は、車両のエンジンを主に制御するものである。
まず図1は、第1実施形態のECU1を表す構成図である。
図1に示すように、ECU1は、エンジンを制御するための各種処理を実行するマイコン3と、マイコン3から出力される制御信号に応じてエンジンの制御に関わる電気負荷Lを駆動する負荷駆動回路4と、マイコン3が動作を停止している時間を計測してマイコン3を自動的に起動させるタイマIC(ソークタイマユニット)5と、マイコン3を動作させるための主電源電圧Vmを出力する主電源回路7m及びタイマIC5を動作させるための副電源電圧Vsを出力する副電源回路7sを有した電源部7とを備えている。
ここで、電源部7の副電源回路7sには、車両のバッテリ9のプラス端子の電圧(以下、バッテリ電圧という)VBが常時供給されている。そして、副電源回路7sは、そのバッテリ電圧VBから副電源電圧Vsを常時生成して出力する。
また、電源部7の主電源回路7mには、車両のイグニッションスイッチ(以下、IGSWと記す)11がオンされている場合、或いは、タイマIC5から出力される電源起動信号Si2がハイレベルである場合に、本ECU1の外部に設けられた給電用のメインリレー(ML)13を介してバッテリ電圧VBが供給される。尚、以下の説明では、バッテリ9のプラス端子からメインリレー13を介して供給されるバッテリ電圧を、改めて、バッテリ電圧VPと言う。そして、主電源回路7mは、メインリレー13を介して供給されるバッテリ電圧VPから主電源電圧Vmを生成して出力する。
具体的に説明すると、まず、本ECU1には、IGSW11を介して、そのIGSW11のオン/オフを示すIGSW信号Si1(起動用スイッチ信号に相当)が入力されている。IGSW信号Si1は、IGSW11がオンされるとハイレベルになり、オフされるとローレベルになる。
そして、ECU1には、IGSW信号Si1と、タイマIC5からの電源起動信号Si2との少なくとも一方がハイレベルである場合に、メインリレー13のコイルに通電して該メインリレー13の接点を短絡(オン)させるメインリレー駆動回路15が備えられている。尚、メインリレー駆動回路15もタイマIC5と同様に、副電源電圧Vsを受けて動作するものである。
よって、IGSW信号Si1とタイマIC5からの電源起動信号Si2との何れかがハイレベルである場合に、メインリレー13がオンして、主電源回路7mにバッテリ電圧VPが供給され、その主電源回路7mからマイコン3へ主電源電圧Vmが出力されることとなる。尚、メインリレー13からのバッテリ電圧VPは電気負荷Lにも供給される。
また、電源部7は、主電源回路7mが主電源電圧Vmの出力を開始した時に、その主電源電圧Vmが安定すると見なされる微少時間だけマイコン3にリセット信号を出力する、所謂パワーオンリセット機能も備えている。このため、マイコン3は、主電源回路7mが主電源電圧Vmの出力を開始すると、初期状態から動作を開始(即ち、起動)することとなる。
一方、タイマIC5は、時間を計測するためのカウンタ21と、カウンタ21のクロック源23と、カウンタ21のカウント値(以下単に、カウンタ値ともいう)と比較される設定値が記憶されるレジスタ25(記憶部に相当)と、カウンタ値とレジスタ25内の設定値とを比較して、カウンタ値が設定値と一致したら、比較結果信号Si3の出力レベルをハイレベルに保持する比較回路27と、論理和回路29とを備えており、その論理和回路29は、比較回路27から出力される比較結果信号Si3と、マイコン3から当該タイマIC5へ出力される電源保持信号Si4との、論理和信号を、電源起動信号Si2として当該タイマIC5の外部へ(即ち、メインリレー駆動回路15へ)出力する。
そして更に、タイマIC5は、以下の(A)〜(D)の機能を有している。
(A)マイコン3から通信線31を介して“タイマスタート指令”を受けると、カウンタ値を0にリセットして、カウンタ21をスタート(つまり、リスタート)させる。
(B)レジスタ25へは、マイコン3から通信線31を介して、任意の設定値が書き込まれる。
(C)比較回路27は、マイコン3から通信線31を介して“出力リセット指令”を受けると、比較結果信号Si3の出力レベルをローレベルにリセットする。
(D)カウンタ値は、マイコン3から通信線31を介して読み出すことができる。
また、本実施形態のECU1において、マイコン3には、タイマIC5から出力される電源起動信号Si2をモニタするためのモニタ用信号ライン33が接続されている。つまり、マイコン3は、そのモニタ用信号ライン33から入力される信号Simによって、タイマIC5からメインリレー駆動回路15へ出力されている電源起動信号Si2のレベルを検知するようになっている。更に、マイコン3には、IGSW信号Si1もバッファ回路35を介して入力されるようになっている。また、図示は省略しているが、マイコン3には、エンジンの水温を検出する水温センサからの信号や、車両の走行速度(車速)を検出する車速センサからの信号など、車両の運転状態を検出するための各種信号も入力されるようになっている。
尚、本実施形態において、上記各信号Si1〜Si4,Simのアクティブレベルはハイレベルであり、非アクティブレベルはローレベルである。
次に、マイコン3で実行される処理について説明する。
まず図2は、マイコン3が実行する処理の全体を表すフローチャートである。
図2に示すように、マイコン3は、主電源回路7mからの主電源電圧Vmを受けて動作を開始すると、まずS110にて、タイマIC5への電源保持信号Si4をハイレベルにする。これは、タイマIC5からメインリレー駆動回路15への電源起動信号Si2がタイマIC5内の比較結果信号Si3に関わらずハイレベルとなるようにして、IGSW11のオン/オフに関わらずメインリレー13から本ECU1にバッテリ電圧VPが供給される状態であって、主電源回路7mから主電源電圧Vmが出力される状態(即ち、当該マイコン3及び本ECU1が動作可能な状態)を確保するためである。尚、マイコン3の起動=本ECU1の起動であり、メインリレー13を介して供給されるバッテリ電圧VPが、本ECU1が動作するための動作用電源になっている。
そして、次のS120にて、今回の起動がIGSW11のオンとタイマIC5との何れによるものかを判別するために、バッファ回路35から入力されるIGSW信号Si1のレベルを読み取って、IGSW11がオンされているか否かを判定する。
そして、このS120にて、IGSW11がオンされていると判定した場合には、今回の起動がIGSW11のオンによるものであると判断して、S130に進む。
S130では、エンジンを制御するための制御処理(燃料噴射制御処理や点火制御処理など)を実施する。また、マイコン3は、その制御処理の実施中に、後述するソークタイマ機能故障診断用の処理(図7,図8)を1回或いは複数回実施する。尚、そのソークタイマ機能故障診断用の処理は、タイマIC5の機能が正常であるか否かを診断するための処理である。更に、マイコン3は、制御処理の実施中においても、IGSW11のオン/オフ状態を判定しており、IGSW11がオフされたことを検知したならば、エンジン停止時用の処理を実施して、その後、S140に移行する。
そして、S140では、タイマIC5のレジスタ25へ、次の起動までの休止時間Twに相当する設定値をセットし、続くS150にて、タイマIC5へ“タイマスタート指令”を送信して、カウンタ21を0からスタートさせる。
そして更に、次のS160にて、念のため、タイマIC5へ“出力リセット指令”を送信することにより、タイマIC5内の比較結果信号Si3をローレベルにリセットし、次のS170にて、タイマIC5への電源保持信号Si4をローレベルに戻した後、実質的に何も処理を行わない無限ループに入る。
すると、タイマIC5からメインリレー駆動回路15への電源起動信号Si2がローレベルとなり、また、この時点でIGSW信号Si1もローレベルであるため、メインリレー13がオフして、主電源回路7mからマイコン3への電源供給が停止することとなる。このため、当該マイコン3及び本ECU1が動作を停止することとなる。
また、上記S130にて、IGSW11がオンされていないと判定した場合には、今回の起動がタイマIC5によるものである(即ち、タイマIC5内の比較結果信号Si3がハイレベルになって、そのタイマIC5からの電源起動信号Si2がハイレベルになったことに伴い起動された)と判断して、S180に進む。
S180では、タイマIC5へ“出力リセット指令”を送信してタイマIC5内の比較結果信号Si3をローレベルにリセットすると共に、エバポ診断処理を実施する。
尚、エバポ診断処理の内容としては、前述したように、エンジンの燃料タンクからのエバポガスを回収するための系をアクチュエータにより閉塞して加圧又は減圧し、その系内の圧力変動をセンサにより検出して当該系の気密性を検査する、といったものである。また、エバポ診断処理の診断結果は、例えば、マイコン3の内部又は外部に設けられたデータ書換可能な不揮発性メモリ(図示省略)に記憶される。そして、その不揮発性メモリに記憶された診断結果は、ECU1に通信線を介して接続される外部の診断装置へと読み出されたり、異常がある場合には、車両の表示器に表示されたりする。
そして次に、前述したS170へ移行して、タイマIC5への電源保持信号Si4をローレベルに戻した後、実質的に何も処理を行わない無限ループに入る。すると、この場合にも、メインリレー13がオフして当該マイコン3及び本ECU1が動作を停止することとなる。
次に、ECU1のソークタイマ機能故障診断を行わない場合の動作について、図3〜図6のタイムチャートを用い説明する。尚、図3は正常時の動作を表し、図4〜図6は異常発生時の動作を表している。
まず、正常時の動作について図3を用い説明する。
IGSW11がオンされてIGSW信号Si1がハイレベルになると、メインリレー13がオンして、ECU1にバッテリ電圧VPが供給され、主電源回路7mから主電源電圧Vmが出力されてマイコン3が起動する。
マイコン3が起動すると、そのマイコン3からメインリレー駆動回路15への電源保持信号Si4がハイレベルとなり(S110)、それに伴い、タイマIC5からの電源起動信号Si2もハイレベルになる。そして、マイコン3は、IGSW11がオンされている間、エンジンの制御処理を実行する(S130)。
その後、IGSW11がオフされると、マイコン3は、タイマIC5のレジスタ25に次の起動までの休止時間Twに相当する設定値をセットして、カウンタ21を0からスタートさせる(S140,S150)。そして、タイマIC5内における比較結果信号Si3のリセットを行うと共に(S160)、タイマIC5への電源保持信号Si4をローレベルにする(S170)。
すると、タイマIC5からの電源起動信号Si2がローレベルとなり、メインリレー13がオフして、ECU1へのバッテリ電圧VPが遮断される。
その後、上記休止時間Twが経過すると、タイマIC5にて、カウンタ値がレジスタ25内の設定値と一致し、比較回路27からの比較結果信号Si3がハイレベルになり、それに伴い、タイマIC5からの電源起動信号Si2がハイレベルとなって、メインリレー13がオンする。そして、ECU1にバッテリ電圧VPが供給されて、マイコン3が再び起動する。
この場合、マイコン3は、メインリレー駆動回路15への電源保持信号Si4をハイレベルにし(S110)、その後、タイマIC5内の比較結果信号Si3をローレベルにリセットすると共に、エバポ診断処理を実施する(S180)。そして、マイコン3は、エバポ診断処理を終えると、タイマIC5への電源保持信号Si4をローレベルにする(S170)。
すると、タイマIC5からの電源起動信号Si2がローレベルとなり、メインリレー13がオフして、ECU1へのバッテリ電圧VPが遮断される。
そして、その後、IGSW11がオンされると、再びメインリレー13がオンして、前述したようにマイコン3が起動することとなる。
以上が正常時の動作であるが、例えば、タイマIC5からメインリレー駆動回路15への電源起動信号Si2の配線やタイマIC5内の異常により、電源起動信号Si2がハイレベルからローレベルに戻らなくなる故障が生じた場合には、図4に示すように、IGSW11がオフされてマイコン3が電源保持信号Si4をローレベルにしても、電源起動信号Si2がハイレベルのままとなるため、メインリレー13がオフされずに、ECU1へバッテリ電圧VPが供給され続けて、マイコン3は無限ループに入ったままの状態となってしまう。そして、この場合には、バッテリ9の電力を消耗させてしまう。
また例えば、タイマIC5からの電源起動信号Si2が、そのタイマIC5内で発生する比較結果信号Si3に応答してローレベルからハイレベルに変化しなくなる故障が生じた場合には、図5に示すように、IGSW11がオフされてからタイマIC5内のレジスタ25にセットされた設定値に相当する休止時間Twが経過しても、電源起動信号Si2がハイレベルにならないため、メインリレー13はオフしたままで、マイコン3は起動しなくなってしまう。よって、エバポ診断処理は行われない。
また例えば、タイマIC5内において、比較結果信号Si3自体がハイレベルにならない故障が生じている場合にも、図6に示すように、IGSW11がオフされてから上記休止時間Twが経過しても、電源起動信号Si2がハイレベルにならないため、メインリレー13はオフしたままで、マイコン3は起動しなくなってしまう。
そこで、本実施形態において、マイコン3は、こうした故障の発生をIGSW11がオンされている期間中に検出するために、図2のS130にて、図7と図8のそれぞれに示すソークタイマ機能故障診断用の第1処理と第2処理とを並行して実行するようになっている。
そして、図7に示すように、マイコン3がソークタイマ機能故障診断用の第1処理を開始すると、まずS210にて、車速センサからの信号に基づいて、現在の車速が規定値以上であるか否かを判定し、車速が規定値以上であれば、S220に進んで、タイマIC5からカウンタ値を読み出す。そして、その読み出したカウンタ値が、タイマIC5のレジスタ25に現在セットしている設定値以上であればS230に進む。
S230では、念のため、タイマIC5へ“出力リセット指令”を送信して比較結果信号Si3をリセットし、次のS240にて、図9における(1)の部分に示すように、タイマIC5への電源保持信号Si4をハイレベルからローレベルにして、タイマIC5からの電源起動信号Si2の出力レベルをハイレベルからローレベルに変化させる。
そして、続くS250にて、モニタ用信号ライン33から入力される信号Simのレベル(即ち、モニタ用信号ライン33のレベル)がハイレベルからローレベルになったか否かを判定し、図9における(1)の部分に示すように信号Simがローレベルになったならば、正常と判断してS260に進む。
S260では、タイマIC5からカウンタ値を読み出し、図9における(2)の部分に示すように、カウンタ値と同じ値をタイマIC5のレジスタ25に設定値として書き込むことにより、タイマIC5内の比較回路27からハイレベルの比較結果信号Si3を出力させ、これにより、タイマIC5からの電源起動信号Si2の出力レベルをローレベルからハイレベルに変化させる。尚、図9の例では、カウンタ値が最大値に達しているため、レジスタ25には、カウンタ値の最大値が書き込まれることとなる。また、図7におけるS230以降の処理を、カウンタ値が最大値になっていることを確認してから実行するのであれば、上記S260では、カウンタ値を読み出すことなく、レジスタ25にカウンタ値の最大値を書き込むようにすれば良い。
そして、続くS270にて、信号Simのレベルがローレベルからハイレベルになったか否かを判定し、図9における(2)の部分に示すように信号Simがハイレベルになったならば、正常と判断してS280に進む。
S280では、タイマIC5へ“出力リセット指令”を送信して、図9における(3)の部分に示すように、比較結果信号Si3をローレベルにリセットし、これにより、タイマIC5からの電源起動信号Si2の出力レベルをハイレベルからローレベルに変化させる。
そして、続くS290にて、信号Simのレベルがハイレベルからローレベルになったか否かを判定し、図9における(3)の部分に示すように信号Simがローレベルになったならば、正常と判断してS300に進む。
S300では、図9における(4)の部分に示すように、タイマIC5への電源保持信号Si4をローレベルからハイレベルに戻して、タイマIC5からの電源起動信号Si2の出力レベルをローレベルからハイレベルに変化させる。
そして、続くS310にて、信号Simのレベルがローレベルからハイレベルになったか否かを判定し、図9における(4)の部分に示すように信号Simがハイレベルになったならば、正常と判断して当該第1処理を終了する。
一方、上記S250で信号Simがローレベルにならなかったと判定した場合、或いは、上記S270で信号Simがハイレベルにならなかったと判定した場合、或いは、上記S290で信号Simがローレベルにならなかったと判定した場合、或いは、上記S310で信号Simがハイレベルにならなかったと判定した場合には、何れの場合も異常と判断してS320へ移行する。
そして、S320では、故障が発生していることと、どのステップで異常と判断したかとを示す故障情報を、前述したデータ書換可能な不揮発性メモリに記憶すると共に、故障の発生を車両の運転者に報知するための報知処理を行う。尚、報知処理としては、例えば警告ランプを点灯させたり、警告音を鳴らしたりする処理を行う。
次にS330にて、信号Simのレベルがローレベルであるか否かを判定し、信号Simがローレベルであれば、そのまま当該第1処理を終了する。
また、上記S330にて、信号Simがローレベルではないと判定した場合には、S340に進んで、タイマIC5への電源保持信号Si4をローレベルに設定すると共に、タイマIC5へ“出力リセット指令”を送信し、その後、S330へ戻る。つまり、信号SimがローレベルになったとS330で判定するまで、タイマIC5への電源保持信号Si4とタイマIC5内の比較結果信号Si3とをローレベルにするS340の処理を繰り返すのである。
次に、図8に示すように、マイコン3がソークタイマ機能故障診断用の第2処理を開始すると、まずS410にて、IGSW11がオフされたか否かをIGSW信号Si1に基づき判定する。そして、IGSW11がオフされた(即ち、IGSW信号Si1がハイレベルからローレベルになった)と判定したならば、S420へ進んで、図7の第1処理の実行を中止する処理を行い、更に続くS430にて、タイマIC5への電源保持信号Si4とタイマIC5内の比較結果信号Si3とを、図7におけるS240以降の処理(タイマ回路の故障診断処理に相当)を開始する前の状態に戻す処理を行う。つまり、タイマIC5への電源保持信号Si4をハイレベルに設定すると共に、タイマIC5へ“出力リセット指令”を送信して比較結果信号Si3をローレベルにする処理を行う。そして、その後、当該第2処理も終了する。
尚、IGSW信号Si1と電源起動信号Si2との両方がローレベルになってからメインリレー13がオフして主電源回路7mが主電源電圧Vmの出力を停止するまでの遅延時間を「Td」とすると、上記S410でIGSW11がオフされたと判定してから上記S430の処理が終了するまでの時間は、上記遅延時間Tdよりも十分に短くなっている。つまり、図7におけるS240又はS280の処理によってタイマIC5からの電源起動信号Si2が試験的にローレベルにされている最中に、IGSW11がオフされたとしても、メインリレー13がオフするよりも早く、上記S430の処理によりタイマIC5からの電源起動信号Si2がハイレベルに戻されて、マイコン3は継続して動作できるようになっている。
以上のような本実施形態のECU1においては、IGSW11がオンされてIGSW信号Si1がハイレベルになっている期間中に、マイコン3が、図7の処理により、タイマIC5に対して電源起動信号Si2の出力レベルをハイレベルとローレベルとのそれぞれに変化させる操作を行うと共に、その操作に応じてモニタ用信号ライン33のレベル(信号Simのレベル)が変化するか否かを判定することにより(S240〜S310)、タイマIC5の機能が正常であるか否かを診断するようにしている。
このため、図5及び図6に例示したように、タイマIC5からの電源起動信号Si2がハイレベルにならずIGSW11のオフ中にマイコン3を起動することができなくなる第1種異常が生じていることと、図4に例示したように、タイマ回路からの電源起動信号Si2がローレベルにならずIGSW11がオフされてもメインリレー13がオンしたままになる第2種異常が生じていることとを、IGSW11がオンされている期間中に事前に検知して報知することができる。
例えば、第2種異常の原因としては、電源起動信号Si2の配線がハイレベルの電圧ラインに短絡したり、タイマIC5内の論理和回路29が異常になったりして、電源起動信号Si2がマイコン3からの電源保持信号に応答してハイレベルからローレベルに変化しなくなる、という故障が考えられるが、そのような故障が生じているならば、図7のS250により、モニタ用信号ライン33のレベルがローレベルに変化しないと異常判定されることとなる(S250:NO)。
また、第1種異常の原因としては、電源起動信号Si2の配線がグランドラインに短絡したり、タイマIC5内の論理和回路29が異常になったりして、電源起動信号Si2がタイマIC5内で発生する比較結果信号Si3に応答してローレベルからハイレベルに変化しなくなる、という故障や、或いは、タイマIC5内のカウンタ21、レジスタ25、及び比較回路27の何れかが異常となって比較結果信号Si3自体がハイレベルにならない、といった故障が考えられるが、そのような故障が生じているならば、図7のS270により、モニタ用信号ライン33のレベルがハイレベルに変化しないと異常判定されることとなる(S270:NO)。
また更に、第2種異常の原因としては、タイマIC5内の論理和回路29が異常になる等して、電源起動信号Si2がタイマIC5内で発生する比較結果信号Si3に応答してハイレベルからローレベルに変化しなくなる、という故障や、タイマIC5内の比較回路27が異常となって、比較結果信号Si3自体がローレベルに戻らない、といった故障が考えられるが、そのような故障が生じているならば、図7のS290により、モニタ用信号ライン33のレベルがローレベルに変化しないと異常判定されることとなる(S290:NO)。
一方、電源起動信号Si2が、マイコン3からの電源保持信号Si4に応答してローレベルからハイレベルに変化しなくなる故障が生じている場合には、その電源保持信号Si4によってマイコン3への電源供給を強制的に継続させることができなくなるため、IGSW11がオフされた後に行わなければならないエンジン停止時用の処理や図2におけるS140以降の処理を正常に実施することができなくなるが、そのような故障が発生している場合には、図7のS310により、モニタ用信号ライン33のレベルがハイレベルに変化しないと異常判定されることとなり(S310:NO)、この場合にも、異常の発生を事前に検知して報知することができる。
このように、本実施形態のECU1によれば、図7におけるS240〜S310の処理により、タイマIC5の機能の故障診断を過不足なく且つ効率良く実施することができるのである。
また、本実施形態のECU1において、マイコン3は、図7の処理と並行して図8の処理を実行すると共に、その図8の処理により、図10に例示するように、IGSW信号Si1がローレベルに変化したことを検知したならば(S410:YES)、前述した遅延時間Td以内に、タイマIC5への電源保持信号Si4とタイマIC5内の比較結果信号Si3とを、図7におけるS240以降の処理を開始する前の状態に戻すようになっている(S430)。尚、図10は、図7におけるS260を実行してからS280を実行する前に、IGSW11がオフされた場合を表している。
このため、マイコン3は、図7の処理を実行している最中にIGSW11がオフされたとしても、その後の処理(即ち、IGSW11がオフされてから行うべき処理)を速やかに開始することができる。つまり、故障診断処理から通常の処理へとスムーズに移行させることができる。
また更に、本実施形態のECU1において、マイコン3は、図7におけるS250,S270,S290,S310の何れかで「NO」と判定(即ち、異常判定)したならば、その時点で故障診断処理(S240〜S310)を中断してS320へ移行し、そのS320で故障の発生を運転者に報知するための報知処理を行った後、S330でモニタ用信号ライン33のレベルがローレベルになったと判定するまで、タイマIC5への電源保持信号Si4とタイマIC5内の比較結果信号Si3とをローレベルにするS340の処理を繰り返すようになっている。
このため、故障の発生を検知した場合に、そのことを速やかに報知することができると共に、メインリレー13がオンしたままになってしまう可能性を下げることができる。
また、本実施形態のECU1において、マイコン3は、図7のS210で車速が規定値以上であると判定した場合に(S200:YES)、S240〜S310の故障診断処理を実施するようになっている。
このため故障診断処理の実施中において、マイコン3がタイマIC5からの電源起動信号Si2をローレベルに強制操作しているときに、IGSW信号Si1がローレベルになってメインリレー13がオフしてしまう、という可能性を確実に無くすことができる。車両の走行中にIGSW11がオフされることは無いと考えられるからである。
尚、上記実施形態では、メインリレー13とメインリレー駆動回路15と電源部7の主電源回路7mとが、主給電手段に相当し、タイマIC5がタイマ回路に相当し、電源部7の副電源回路7sが、副給電手段に相当している。そして、図7におけるS240〜S310からなる故障診断処理のうち、S240とS250が、第1の診断処理に相当し、S260とS270が、第2の診断処理に相当し、S280とS290が、第3の診断処理に相当し、S300とS310が、第4の診断処理に相当している。
次に、第2実施形態のECUについて説明する。尚、第2実施形態のECUは、図1に示した第1実施形態のECU1とハードウェア構成は同じであるため、以下の説明では、第1実施形態と同じ符号を用いる。
第2実施形態のECU1は、第1実施形態のECU1と比較すると、マイコン3が、図7の処理に代えて、図11の処理を実行する点のみ異なっている。
そして、図11の処理では、図7の処理と比較すると、S230とS240との間にS235の処理が追加されており、更に、S260の代わりにS265の処理が行われる。尚、図11において、図7と同じ処理については、同じステップ番号を付しているため説明を省略する。
即ち、図11に示すように、本第2実施形態のECU1において、マイコン3は、S230でタイマIC5へ“出力リセット指令”を送信した後、S235に進み、タイマIC5のレジスタ25へ、図2のS140で書き込む通常の設定値よりも値が遙かに小さいテスト用の設定値をセットする(書き込む)と共に、タイマIC5へ“タイマスタート指令”を送信して、カウンタ21を0からスタートさせ、その後、前述したS240とS250の処理を行う。
そして、マイコン3は、S250で信号Simがローレベルになったと正常判定したならば、S265に進んで、上記S235の処理を行ってから上記テスト用の設定値に相当する時間Taが経過するまで待ち、その時間Taが経過したならば(S265:YES)、S270に進んで、信号Simのレベルがローレベルからハイレベルになったか否かを判定する。
つまり、前述した第1実施形態において、マイコン3は、タイマIC5内の比較結果信号Si3をローレベルからハイレベルに変化させる操作として、カウンタ値と同じ値をタイマIC5のレジスタ25に書き込むようにしていたが(図7のS260)、第2実施形態では、図12における(1)〜(2)の部分に示すように、タイマIC5のレジスタ25にテスト用の設定値をセットすると共に、カウンタ21をリスタートさせることにより、そのテスト用の設定値に相当する時間Taが経過した時に比較結果信号Si3がローレベルからハイレベルに変化するようにしており(S235)、その比較結果信号Si3の変化タイミングを見計らって(S265)、モニタ用信号ライン33のレベルがローレベルからハイレベルになったか否かを判定するようにしている(S265:YES→S270)。尚、本第2実施形態では、図11におけるS235〜S310が故障診断処理に相当し、そのうち、S235とS265とS270が、第2の診断処理に相当している。
そして、このような第2実施形態のECU1によっても、第1実施形態のECU1と同じ効果を得ることができる。
また、本第2実施形態によれば、マイコン3は、IGSW11がオフされたら行う図2のS140及びS150と同様の処理を、図11のS235で行うこととなるため、例えば、その部分のプログラムを共通化して、プログラム全体の簡素化を図ることも可能となる。
一方、第1実施形態のように、カウンタ値と同じ値をレジスタ25に書き込むことで、比較結果信号Si3をハイレベルに変化させる手法によれば、比較結果信号Si3を即座に変化させることができるため、図7の処理を繰り返して複数回実施する場合に有利である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、起動用スイッチ信号としては、IGSW信号に限らず、車両のキーシリンダにキーが挿入されたときにオンするキースイッチのオン/オフ状態を表すキースイッチ信号や、車両のキーシリンダに挿入されたキーがアクセサリ位置に操作されたときにオンするスイッチのオン/オフ状態を表すアクセサリスイッチ信号などでも良い。
実施形態の車両用電子制御装置(ECU)を表す構成図である。 マイコンが実行する処理の全体を表すフローチャートである。 ECUの正常時の動作を表すタイムチャートである。 ECUの異常発生時の動作を表す第1のタイムチャートである。 ECUの異常発生時の動作を表す第2のタイムチャートである。 ECUの異常発生時の動作を表す第3のタイムチャートである。 ソークタイマ機能故障診断用の第1処理を表すフローチャートである。 ソークタイマ機能故障診断用の第2処理を表すフローチャートである。 図7の処理の内容を表すタイムチャートである。 図8の処理の作用を表すタイムチャートである。 第2実施形態のソークタイマ機能故障診断用の第1処理を表すフローチャートである。 図11の処理の内容を表すタイムチャートである。
符号の説明
1…ECU(車両用電子制御装置)、3…マイコン、4…負荷駆動回路、5…タイマIC、7…電源部、7m…主電源回路、7s…副電源回路、9…バッテリ、13…メインリレー、15…メインリレー駆動回路、21…カウンタ、23…クロック源、25…レジスタ、27…比較回路、29…論理和回路、31…通信線、33…モニタ用信号ライン、35…バッファ回路

Claims (7)

  1. 車両に搭載された制御対象機器を制御するマイコンを備えた車両用電子制御装置であり、更に、
    外部から入力される所定の起動用スイッチ信号と当該車両用電子制御装置内部で発生される電源起動信号との何れかがアクティブレベルの場合に、前記マイコンへ該マイコンを動作させるための電源電圧を出力する主給電手段と、
    副給電手段から常時出力される電源電圧を受けて動作すると共に、計時用のカウンタと、そのカウンタのカウント値と比較される設定値が記憶される記憶部とを有したタイマ回路とを備え、
    前記起動用スイッチ信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに変化して前記主給電手段から電源電圧が出力されなくなると、前記タイマ回路が、前記カウンタにより経過時間を計測し、そのカウンタのカウント値が前記記憶部に記憶された設定値になったら、前記主給電手段への前記電源起動信号をアクティブレベルにして、該主給電手段から電源電圧を出力させることにより前記マイコンを起動させる車両用電子制御装置において、
    前記タイマ回路は、前記マイコンによる操作に応じて、前記電源起動信号の出力レベルがアクティブレベルと非アクティブレベルとに変化可能に構成されていると共に、
    前記マイコンには、前記タイマ回路から前記主給電手段へ出力される前記電源起動信号をモニタするための信号ラインが接続されており、
    前記マイコンは、前記起動用スイッチ信号がアクティブレベルになっている期間中に、前記タイマ回路の故障診断処理として、前記タイマ回路に対し前記電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルと非アクティブレベルとのそれぞれに変化させる操作を行うと共に、その操作に応じて前記信号ラインのレベルが変化するか否かを判定する処理を実施すること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
    前記タイマ回路は、
    前記カウンタのカウント値が前記記憶部内の設定値と一致したらアクティブレベルになり、前記マイコンからのリセット指令を当該タイマ回路が受けると非アクティブレベルになる比較結果信号と、前記マイコンから当該タイマ回路に出力される電源保持信号との、論理和信号を前記電源起動信号として出力すると共に、前記記憶部へは前記マイコンにより設定値が書き込まれるように構成されており、
    前記マイコンは、前記故障診断処理として、
    前記タイマ回路への前記電源保持信号をアクティブレベルから非アクティブレベルにすることにより、前記タイマ回路からの前記電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させて、前記信号ラインのレベルがアクティブレベルから非アクティブレベルに変化するか否かを判定する第1の診断処理と、
    前記タイマ回路の内部で発生する前記比較結果信号を非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させることにより、前記タイマ回路からの前記電源起動信号の出力レベルを非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させて、前記信号ラインのレベルが非アクティブレベルからアクティブレベルに変化するか否かを判定する第2の診断処理と、
    前記タイマ回路の内部で発生する前記比較結果信号をアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させることにより、前記タイマ回路からの前記電源起動信号の出力レベルをアクティブレベルから非アクティブレベルに変化させて、前記信号ラインのレベルがアクティブレベルから非アクティブレベルに変化するか否かを判定する第3の診断処理と、
    前記タイマ回路への前記電源保持信号を非アクティブレベルからアクティブレベルにすることにより、前記タイマ回路からの前記電源起動信号の出力レベルを非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させて、前記信号ラインのレベルが非アクティブレベルからアクティブレベルに変化するか否かを判定する第4の診断処理とを、その順に実施すること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記タイマ回路の前記記憶部に前記カウンタのカウント値と同じ値の設定値を書き込むことにより、前記比較結果信号を非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 請求項2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記タイマ回路の前記記憶部に通常時とは異なるテスト用の設定値を書き込むと共に、前記カウンタをリスタートさせることにより、前記比較結果信号を非アクティブレベルからアクティブレベルに変化させること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  5. 請求項2ないし請求項4の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記故障診断処理の実施中に前記起動用スイッチ信号がアクティブレベルから非アクティブレベルに変化したことを検知したならば、前記起動用スイッチ信号と前記電源起動信号との両方が非アクティブレベルになってから前記主給電手段が電源電圧の出力を停止するまでの遅延時間以内に、前記タイマ回路への前記電源保持信号と前記タイマ回路の内部で発生する前記比較結果信号とを、前記故障診断処理を開始する前の状態に戻すようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  6. 請求項2ないし請求項5の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記マイコンは、前記第1〜第4の診断処理の何れかで異常と判定したならば、その時点で前記故障診断処理を中断して、故障の発生を報知する処理を行うと共に、前記信号ラインのレベルが非アクティブレベルになったと判定するまで、前記タイマ回路への前記電源保持信号と前記タイマ回路の内部で発生する前記比較結果信号とを非アクティブレベルにする処理を繰り返すようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記起動用スイッチ信号は、前記車両のイグニッションスイッチがオンされているときにアクティブレベルとなるイグニッションスイッチ信号であり、
    前記マイコンは、前記車両の走行速度が規定値以上であるか否かを判定して、走行速度が規定値以上である場合に前記故障診断処理を実施すること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
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