JP2008309069A - 車両用電子制御装置、車両用電子制御システムおよび車両用電子制御装置の起動方法 - Google Patents

車両用電子制御装置、車両用電子制御システムおよび車両用電子制御装置の起動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子制御装置が使用されていない間にメモリのデータ破壊があったとしても、メインスイッチにより電子制御装置が起動されるまでにそのメモリの初期化を完了させることが可能な車両用電子制御装置を提供する。
【解決手段】 EFI用ECU1は、マイコン10と、マイコン10をスタンバイモードに移行するスタンバイ部28と、ドアロックECU8から出力されたドアロック解除検知信号によりマイコン10をスタンバイモードから復帰させて起動する復帰起動部26と、制御処理に用いられるデータを記憶するデータRAM24と、データRAM24の初期化データを記憶するEEPROM15とを備えている。また、EFI用ECU1は、マイコン10の起動時にデータRAM24の初期化が必要である場合にデータRAM24をEEPROM15に記憶されたデータで初期化するRAM初期準備部25を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用電子制御装置に関するものであり、特に車両用電子制御装置の起動方法に関するものでもある。
車両用電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)においては、動作中に様々な制御データ(例えば車両の経年変化を通じて蓄積された燃焼噴射のタイミングデータなど)がRAM(Random Access Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などのメモリに書き込まれ、保存される。これらの制御データは制御処理中に適宜参照され、最適な制御のために利用されている。
ここで、例えば、イグニッションスイッチがオンにされたときなどに、上述したメモリに保存されているデータの内容が破壊されていないかが検査され、データの内容が破壊されていると判断された場合には、そのメモリを初期データによって初期化(リフレッシュ)することが行われている(例えば特許文献1,2参照)。
しかしながら、停車中に何らかの原因でデータの破壊が起きた場合には、イグニッションスイッチをオンにしてエンジンを始動したときに上述したメモリの初期化が行われるが、このメモリの初期化には数十秒かかることがあり、メモリの初期化の最中に車両制御をせざるを得ない場合がある。この場合には、メモリ内の制御データを利用した車両制御をすることができない。
特開2002−334023号公報 特開2004−232460号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、電子制御装置が使用されていない間にメモリのデータ破壊があったとしても、メインスイッチにより電子制御装置が起動されるまでにそのメモリの初期化を完了させることが可能な車両用電子制御システムおよび車両用電子制御装置の起動方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明の車両用電子制御装置は、制御処理を行うマイクロコンピュータと、前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリと、起動されることが予測されることを示す準備信号を外部入力し、前記マイクロコンピュータをスタンバイモードから復帰させて起動する復帰起動手段と、前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断し、初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するメモリ初期化手段とを有する構成としている。
本発明によれば、メインスイッチにより車両用電子制御装置が起動されるのに先立って、車両用電子制御装置がこれからメインスイッチにより起動されることが予測されることを示す準備信号を用いて車両用電子制御装置を起動するようにしたので、車両用電子制御装置が使用されていない間にデータ破壊があったとしても、メインスイッチにより車両用電子制御装置が起動されるまでに第1のメモリの初期化を完了することができる。したがって、メインスイッチにより車両用電子制御装置が起動されたときには、第1のメモリの初期化を行う必要がなく、第1のメモリの初期化がなされている最中に制御処理が行われるということがなくなる。これにより、メインスイッチにより車両用電子制御装置が起動された直後から第1のメモリに格納されたデータを用いて適切な制御処理を行うことができる。
上記車両用電子制御装置において、メモリ初期準備部により前記第1のメモリを初期化してから所定の期間の経過後に前記マイクロコンピュータをスタンバイモードに移行させるスタンバイ手段を有しているとよい。
このような構成により、マイクロコンピュータの消費電力を削減することができる。
上記車両用電子制御装置において、前記準備信号は、CANデータの一部であるとよい。
CANデータの一部を上記準備信号とすることで、既存のCANデータラインを用いることができるので、追加の信号ラインを設ける必要がなく、本発明を容易に既存のシステムに適用することができる。
本発明の車両用電子制御装置は、制御処理を行うマイクロコンピュータと、前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリと、起動されることが予測されることを示す準備信号を入力して前記マイクロコンピュータに電力を供給し、前記マイクロコンピュータを起動する電源回路と、前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断し、初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するメモリ初期化手段と、を有する構成としている。
本発明によれば、電子制御装置が使用されていない間にメモリのデータ破壊があったとしても、メインスイッチにより電子制御装置が起動されるまでにそのメモリの初期化を完了させることができる。
上記車両用電子制御装置において、前記電源回路は、前記メモリ初期化手段により前記第1のメモリを初期化してから所定の期間の経過後に前記マイクロコンピュータへの電力の供給を停止してもよい。
このような構成により、マイクロコンピュータの消費電力を削減することができる。
上記車両用電子制御装置において、前記準備信号は、ドアロックの解除を検出した他の車両用電子制御装置から出力される信号、又は、車両に人が乗り込んだことを検知した他の車両用電子制御装置から出力される信号であるとよい。
上述したように、本発明によれば、メインスイッチにより電子制御装置が起動されるのに先立って、電子制御装置がこれからメインスイッチにより起動されることが予測されることを示す準備信号を用いて電子制御装置を起動するようにしたので、電子制御装置が使用されていない間にデータ破壊があったとしても、メインスイッチにより電子制御装置が起動されるまでにメモリの初期化を完了することができる。したがって、メインスイッチにより電子制御装置が起動されたときには、メモリの初期化を行う必要がなく、メモリの初期化がなされている最中に制御処理が行われるということがなくなる。これにより、メインスイッチにより電子制御装置が起動された直後からメモリに格納されたデータを用いて適切な制御処理を行うことができる。
以下、本発明に係る電子制御システムの実施形態について図1から図6を参照して詳細に説明する。なお、図1から図6において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態における車両用電子制御システムSの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、この車両用電子制御システムSは、複数の電子制御装置(ECU)を備えている。図1に示す例では、車両用電子制御システムSは、エンジンの燃料噴射制御を行う電子制御式燃料噴射(Electronic Fuel Injection:EFI)用ECU1と、電力の供給や充電を制御するパワーマネージメントECU2と、エアバッグの展開を制御するエアバックECU3と、タコメータをはじめとする各種メータを制御するメータECU4と、パワーウィンドウなどを制御するボディECU5と、燃費向上やガス排気量の低減のためにエンジンを制御するエコランECU6と、車内への侵入や車両の傾斜などを検知し警報を発するためのセキュリティECU7と、ドアロックを制御するドアロックECU8と、スマートキーシステムを制御するスマートキーECU9とを含んでいる。
図2は、EFI用ECU1を模式的に示すブロック図である。図2に示されるように、EFI用ECU1は、マイクロコンピュータ(マイコン)10と、マイコン10への電源供給を制御する電源回路11と、例えばバッテリの温度、電流、エンジン回転数、車速、トランスミッションの状態などを示す各種センサ信号を所望のレベルに変換してマイコン10に入力する信号レベル変換器12と、例えばヒータやファンのリレーのオンオフ信号、CAN(Controller Area Network)データをはじめとするマイコン10からの出力を外部に出力する出力回路13と、他のECUから出力されるCANデータが入力されるCANドライバ14と、電気的に書き込み・消去可能なROMであるEEPROM15とを備えている。
ここで、EFI用ECU1以外のECUも、EFI用ECU1と同様に出力回路を備えており(図2ではドアロックECU8の出力回路80のみが示されている)、これらの出力回路から出力されるCANデータがCANデータライン50を介してEFI用ECU1のCANドライバ14に入力されるようになっている。
電源回路11とバッテリ18との間には、イグニッションキー(図示せず)の操作により開閉されるイグニッションスイッチIGSWが設けられている。このイグニッションスイッチIGSWは、マイコン10を起動するメインスイッチとしての役割を有しており、イグニッションスイッチIGSWがオンにされると電源回路11を介してマイコン10に電源が供給され、マイコン10が起動する。
また、電源回路11には、バッテリ18から常時電源が供給される電源ラインが接続されており、この電源ラインを介して供給される電源をデータRAM24に出力する。
マイコン10は、ECUによる制御処理を実現するためのプログラムや後述する起動処理のためのプログラムなどが格納されたROM22と、ROM22に格納されたプログラムを読み込んで実行する中央処理装置(CPU)21と、プログラムを実行する際に使用される一時的なデータを保存するRAM23と、制御処理に用いられる各種制御データを保存するデータRAM(第1のメモリ)24とを含み、入出力ポート20を介して外部とデータの送受信を行う。
データRAM24は、バッテリ18からの電源供給を常時受けており、イグニッションスイッチIGSWがオフされた後も記憶しているデータが消去されないRAMである。
ROM22に格納された制御処理プログラムは、RAM23にロードされCPU21により実行される。この制御処理プログラムによって、信号レベル変換器12からの信号等に基づいて所定の制御処理が行われる。この制御処理中に様々な制御データが学習され、これらの学習によって得られた制御データはデータRAM24に保存され、その後の制御処理に利用される。
また、ROM22に格納された起動処理プログラムも同様にRAM23にロードされCPU21により実行される。図3に、起動処理プログラムに従ったCPU21の演算により実現されるソフトウェアモジュールを示す。このソフトウェアモジュールは、RAM初期準備部25と、CANコントローラ27に含まれる復帰起動部26と、スタンバイ部28とを含む。
RAM初期準備部25は、マイコン10の起動時にデータRAM24に対する初期化準備処理を行うものである。
CANコントローラ27は、他のECUとのCAN通信を制御するモジュールであり、復帰起動部26を含む。復帰起動部26は、後述する準備信号を入力して、マイコン10をスタンバイモードから復帰させ起動するものである。
具体的には、RAM初期準備部25は、マイコン10の起動時にデータRAM24に保存されたデータが破壊されていないかを検査し、データRAM24を初期化する必要があるかを判断する。データRAM24内のデータが破壊されている場合には、RAM初期準備部25によりEEPROM15に保存された初期化データが読み出され、これがデータRAM24に書き込まれてデータRAM24の初期化(リフレッシュ)が行われる。
また、スタンバイ部28は、所定の条件が満たされたときにマイコン10をスタンバイモードに移行させる。
EFI用ECU1が所定時間使用されていない状態が続くと、スタンバイ部28はマイコン10をスタンバイモードに移行させる。マイコン10には電源回路11を介して所定の電圧が常時印加されており、これにより、イグニッションスイッチIGSWの操作とは関係なく、マイコン10のスタンバイモードが維持され、また、データRAM24に保存された制御データが保持されるようになっている。
本実施形態は、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されるのに先立ってEFI用ECU1を起動するようにしている。
データRAM24の初期化には時間がかかるため、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されたときにデータRAM24の初期化が行われると、データRAM24の初期化が完了する前に制御処理プログラムの動作が開始してしまう。そこで、このような不都合を避けるために、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されるのに先立ってEFI用ECU1を起動するようにしている。
より詳細には、各ECUの間で通信されるCANデータを用いることにより、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されるのに先立ってEFI用ECU1を起動している。すなわち、各ECUの間で通信されるCANデータには様々な種類のデータが含まれるが、これらのCANデータのうち、EFI用ECU1がこれからイグニッションスイッチIGSWにより起動されることが予測されることを示す信号(準備信号)を用いる。このような準備信号がCANドライバ14を介してCANコントローラ27に入力されたときにスタンバイモードにあるマイコン10を復帰させれば、EFI用ECU1がイグニッションスイッチIGSWにより起動されるのに先立ってEFI用ECU1を起動することができる。
例えば、ドアロックECU8がリモコン等によるドアロックの解除を検知すると、ドアロックECU8の出力回路(準備信号出力部)80からCANデータとしてドアロックの解除を検知した旨を示す信号(以下、ドアロック解除検知信号という)が出力される。一般的に、ドアロックが解除された後には、乗員が車両に乗り込み、車両が使用されることが予測される。したがって、ドアロック解除検知信号がドアロックECU8から出力されるということは、これから車両が使用されることが予想される、つまりEFI用ECU1が起動されエンジンが始動されることが予測されることを示している。このため、ドアロック解除検知信号は上述した準備信号として用いるのに好適であるといえる。
また、このドアロック解除検知信号以外に、車両に人が乗り込んだことを検知したときに、ECUから準備信号を出力するようにしてもよい。例えば、人がシートに着座したことをセンサで検出した場合や、シートベルトが締められたことをセンサで検出した場合などが挙げられる。
図4に示すフローチャート及び図5に示すタイミングチャートを参照しながら、ドアロックECU8からのCANデータを用いてEFI用ECU1を起動する動作を説明する。
バッテリ18は、常時電源を供給しており(図5(C)参照)、マイコン10の各ハードウェアへの電源供給を制御する電源回路11もオンしている(図5(D)参照)。
マイコン10は、バッテリ18からの電源供給を受けて所定時間ごとに起動し、ソフトウェア処理によってイグニッションスイッチIGSWがオンされているか否かを判定している(図5(F)のIG判定(a)参照)。イグニッションスイッチIGSWがオンしていない場合には、スタンバイ部28の処理によってスリープモードに移行する(図5(G)マイコン10のスリープモード参照)。
ドアロック解除検知信号がCANデータライン50を介してEFI用ECU1のCANコントローラ27に入力されると(ステップS1、図5(A)のCAN(c)参照)、スタンバイモードにあるマイコン10が復帰起動部26により復帰起動される(ステップS2)。マイコン10が起動すると、データRAM24に保存されたデータが破壊されていないか否かがRAM初期準備部25により判断される(ステップS3)。データが破壊されていない場合はそのまま初期準備処理が終了するが、データRAM24内のデータが破壊されていると判断された場合には、RAM初期準備部25がEEPROM15に保存された初期化データを読み出し、これをデータRAM24に書き込むことによりデータRAM24の初期化(リフレッシュ)を行う(ステップS4、図5(F)のデータRAMリフレッシュ(d)参照))。これによりデータRAM24の初期準備処理が終了する。初期準備処理が終了すると、所定時間経過後にスタンバイ部28がマイコン10をスタンバイモードに移行して処理が終了する(ステップS5)。
その後、マイコン10は、所定時間ごとに起動し、ソフトウェア処理によってイグニッションスイッチIGSWがオンされているか否かを判定し(図5(F)のIG判定(e)参照)、イグニッションスイッチIGSWがオンしていない場合には、スタンバイ部28の処理によってスリープモードに移行する(図5(G)のマイコン10のスリープモード参照)。
また、ユーザがイグニッションキーを操作してイグニッションスイッチIGSWをオンにすると、マイコン10が再び起動され、パワーONリセット処理が行われる(図5(E)のパワーONリセット処理(h)参照)。パワーONリセット処理では、バッテリ18からの供給電圧がマイコン10の正常動作が保証されている規定電圧になるまで継続してリセットがかかる。このパワーONリセット処理に並行して、上述と同様にデータRAM24の初期準備処理が行われる。ここで、上述したドアロック解除検知信号がCANドライバ17に入力されてから、ユーザがイグニッションキーを操作するまでにはある程度の時間があるため、この間に上述したデータRAM24の初期化は完了していると考えられる。したがって、イグニッションスイッチIGSWによりマイコン10が起動されたときの初期準備処理では、データRAM24内のデータが破壊されていると判断されることはなく、データRAM24の初期化が再度行われることはない。
すなわち、停車中にデータ破壊があったとしても、イグニッションスイッチIGSWによりマイコン10が起動されるときには、ドアロック解除検知信号を用いたマイコン10の復帰起動によりデータRAM24が既に初期化されているので、データRAM24の初期化が再度行われることがない。この結果、データRAM24の初期化がなされている最中に制御処理が行われるということがなくなる。
なお、ユーザがイグニッションキーを操作するのが早い場合には、イグニッションスイッチIGSWがオンになるまでにデータRAM24の初期化を完了できないことも考えられるが、その場合であっても、従来のようにイグニッションスイッチIGSWがオンになってからデータRAM24の初期化を開始するのと比べると、データRAM24の初期化がなされている状態で制御処理が行われる時間を大幅に短縮することができる。
上述したように、本実施形態によれば、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されるのに先立って、EFI用ECU1がイグニッションスイッチIGSWにより起動されることが予測されることを示す準備信号を用いてEFI用ECU1を起動するようにしたので、停車中にデータ破壊があったとしても、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されるまでにデータRAM24の初期化を完了することができる。したがって、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動されたときには、データRAM24の初期化を行う必要がなく、データRAM24の初期化がなされている最中に制御処理が行われるということがなくなる。これにより、イグニッションスイッチIGSWによりEFI用ECU1が起動された直後からデータRAM24に格納されたデータを用いて適切な制御処理を行うことができる。
図6は、本発明の第2の実施形態におけるEFI用ECU101を模式的に示すブロック図である。第1の実施形態においてはCANデータライン50を用いて準備信号(CANデータ)をEFI用ECU1に入力したが、本実施形態においては、図6に示されるように、準備信号専用のライン150を設け、この準備信号ライン150を用いて準備信号をEFI用ECU101の割り込み端子に入力する。本実施例では、割り込み端子としてINT(Interrupt)端子、又はNMI(Non-Maskable Interrupt)端子を使用している。準備信号をEFI用ECU101の割り込み端子から入力して、信号レベル変換器12で信号レベルを変換し、入出力ポートからマイコン10内に取り込む。準備信号を入力したマイコン10は、復帰起動部26によりスタンバイモードから復帰起動されるようになっている。その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図7は、本発明の第3の実施形態におけるEFI用ECU201を模式的に示すブロック図である。図7に示されるように、このEFI用ECU201は、マイクロコンピュータ(マイコン)210と、マイコン210への電源供給を制御する電源回路211とを備えている。この電源回路211とバッテリ18との間には、電源回路211により制御されるリレー240が接続されており、このリレー240がオンにされるとマイコン210が起動されるようになっている。
また、各ECUの出力回路(準備信号出力部)から出力される準備信号は、準備信号ライン150を介して電源回路211に入力されるようになっている。この準備信号が電源回路211に入力されると、電源回路211がリレー240をオンにしてマイコン210を起動するようになっている。すなわち、電源回路211は、イグニッションスイッチIGSWがオンにされたとき、または準備信号が電源回路211に入力されたときにマイコン210を起動するように構成されている。また、電源回路211は、EFI用ECU201が所定時間使用されていない状態が続くとリレー240をオフにしてマイコン210への電力の供給を停止する機能も有する。
このような構成により、上述した実施形態と同様に、EFI用ECU201がイグニッションスイッチIGSWにより起動されるのに先立って、準備信号を用いてEFI用ECU201を起動することができる。
図8に示すフローチャートと、図9に示すタイミングチャートとを参照して、ドアロックECU8からのドアロック解除検知信号を準備信号としてEFI用ECU201を起動する動作を一例として説明する。
ドアロックECU8がリモコン等によるドアロックの解除を検知すると、ドアロックECU8の出力回路(準備信号出力部)80からドアロック解除検知信号が出力される(図9(A)参照)。このドアロック解除検知信号が準備信号ライン150を介してEFI用ECU201の電源回路211に入力されると(ステップS21)、電源回路211がリレー240をオンにする(ステップS22、図9(B)参照)。これにより、電源回路211を介して電力がマイコン210に供給され、マイコン210が起動される(ステップS23)。
マイコン10が起動されると、パワーONリセット処理が行われる(図9(C)参照)。また、第1の実施形態と同様に、データRAM24に保存されたデータが破壊されていないか否かがRAM初期準備部25により判断される(ステップS24)。データが破壊されていない場合はそのまま初期準備処理が終了するが、データRAM24内のデータが破壊されていると判断された場合には(ステップS24/YES)、RAM初期準備部25がEEPROM15に保存された初期化データを読み出し、これをデータRAM24に書き込むことによりデータRAM24の初期化(リフレッシュ)を行う(ステップS25、図9(D)のデータRAMリフレッシュ(a)参照)。これによりデータRAM24の初期準備処理が終了する。初期準備処理が終了すると、所定時間後に電源回路211がリレー240をオフにし(ステップS26、図9(D)のメインリレーオフ(b)参照)、マイコン210への電源供給が停止される(ステップS27)。
その後、ユーザがイグニッションキーを操作してイグニッションスイッチIGSWをオンにすると、電源回路211を介してマイコン210に電力が供給され、マイコン210が再び起動される。そして、上述と同様にしてデータRAM24の初期準備処理が行われるが、第1の実施形態と同様に、このときにはデータRAM24内のデータが破壊されていると判断されることはなく、データRAM24の初期化が再度行われることがない。この結果、データRAM24の初期化がなされている最中に制御処理が行われるということがなくなり、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態では、ドアロックECU8におけるドアロック解除検知信号を準備信号として用いた例について説明したが、準備信号はこれに限られるものではない。例えば、スマートキーECU9においてスマートキーによるドアロックの解除を検知した旨を示す信号や、セキュリティECU7やその他のECUにおいて車両に乗員が乗り込んだことを検知した旨を示す信号、ECUの間欠動作からユーザが車両を使用すると判断される旨の信号などを準備信号として用いることができる。
また、上述した実施形態においては、EFI用ECUの起動方法について説明したが、起動する電子制御装置はEFI用ECUに限られるものではなく、他のECUにも適用できるものであることは言うまでもない。さらに、上述では、ECU内のマイコンの起動が制御される例を説明したが、起動が制御される範囲はこれに限られるものではなく、ECUの設計により適宜変更できるものである。例えばECU全体の起動を制御してもよい。
また、上述した実施形態では、ECUが1つのマイコンを有する構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ECUにメインマイコンとサブマイコンとを設け、これらのマイコンにより制御処理を分散して行うようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、RAM初期準備部25や復帰起動部26をソフトウェアにより実現した例を説明したが、これらの一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。また、その他の機能についても、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせのいずれによっても実現することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
実施例1における車両用電子制御システムの構成を示すブロック図である。 図1に示される車両用電子制御システムにおけるEFI用ECUの構成を示すブロック図である。 ソフトウェアモジュールの構成を示す図である。 EFI用ECUにおける処理の一例を示すフローチャートである。 実施例1の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 実施例2におけるEFI用ECUの構成を示すブロック図である。 実施例3におけるEFI用ECUの構成を示すブロック図である。 実施例2のEFI用ECUにおける処理の一例を示すフローチャートである。 実施例3の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
1,101,201 EFI用ECU
8 ドアロックECU
10,210 マイクロコンピュータ
11,211 電源回路
12 信号レベル変換器
13 出力回路
14 CANドライバ
15 EEPROM
18 バッテリ
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 データRAM(第1のメモリ)
25 RAM初期準備部(メモリ初期化手段)
26 復帰起動部(復帰起動手段)
27 CANコントローラ
28 スタンバイ部
50 CANデータライン
80 出力回路(準備信号出力部)
150 準備信号ライン
240 リレー
IGSW イグニッションスイッチ
S 車両用電子制御システム

Claims (10)

  1. 制御処理を行うマイクロコンピュータと、
    前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、
    前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリと、
    起動されることが予測されることを示す準備信号を外部入力し、前記マイクロコンピュータをスタンバイモードから復帰させて起動する復帰起動手段と、
    前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断し、初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するメモリ初期化手段と、
    を有することを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. メモリ初期化手段により前記第1のメモリを初期化してから所定の期間の経過後に前記マイクロコンピュータをスタンバイモードに移行させるスタンバイ手段を有することを特徴とする請求項1記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記準備信号は、CANデータの一部であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電子制御装置。
  4. 制御処理を行うマイクロコンピュータと、
    前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、
    前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリと、
    起動されることが予測されることを示す準備信号を入力して前記マイクロコンピュータに電力を供給し、前記マイクロコンピュータを起動する電源回路と、
    前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断し、初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するメモリ初期化手段と、
    を有することを特徴とする車両用電子制御装置。
  5. 前記電源回路は、前記メモリ初期化手段により前記第1のメモリを初期化してから所定の期間の経過後に前記マイクロコンピュータへの電力の供給を停止することを特徴とする請求項4記載の車両用電子制御装置。
  6. 前記準備信号は、ドアロックが解除されたことを検出した他の車両用電子制御装置から出力される信号であることを特徴とする請求項1又は4記載の車両用電子制御装置。
  7. 前記準備信号は、車両に人が乗り込んだことを検知した他の車両用電子制御装置から出力される信号であることを特徴とする請求項1又は4記載の車両用電子制御装置。
  8. 第1の電子制御装置と、
    前記第1の電子制御装置が起動されることが予測されることを示す準備信号を出力する準備信号出力部を有する第2の電子制御装置と、を備え、
    前記第1の電子制御装置は、
    制御処理を行うマイクロコンピュータと、
    所定の条件が満たされたときに前記マイクロコンピュータをスタンバイモードに移行するスタンバイ手段と、
    前記第2の電子制御装置から出力された前記準備信号により前記マイクロコンピュータを前記スタンバイモードから復帰させて起動する復帰起動手段と、
    前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、
    前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリと、
    前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断し、初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するメモリ化初期準備手段と、
    を有することを特徴とする車両用電子制御システム。
  9. 第1の電子制御装置と、
    前記第1の電子制御装置が起動されることが予測されることを示す準備信号を出力する準備信号出力部を有する第2の電子制御装置と、を備え、
    前記第1の電子制御装置は、
    制御処理を行うマイクロコンピュータと、
    前記第2の電子制御装置から出力された準備信号により前記マイクロコンピュータに電力を供給して前記マイクロコンピュータを起動する電源回路と、
    前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、
    前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリと、
    前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断し、初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するメモリ初期化手段と、
    を有することを特徴とする車両用電子制御システム。
  10. 制御処理を行うマイクロコンピュータと、前記制御処理に用いられるデータを記憶する第1のメモリと、前記第1のメモリを初期化するためのデータを記憶する第2のメモリとを有する車両用電子制御装置の起動方法であって、
    前記車両用電子制御装置が起動されることが予測されることを示す準備信号が入力されたときに前記マイクロコンピュータを起動するステップと、
    前記マイクロコンピュータの起動時に前記第1のメモリの初期化が必要であるか否かを判断するステップと、
    前記第1のメモリの初期化が必要であると判断した場合に前記第1のメモリを前記第2のメモリに記憶されたデータで初期化するステップと、
    を有することを特徴とする車両用電子制御装置の起動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111444034A (zh) * 2020-03-25 2020-07-24 江铃汽车股份有限公司 一种预防仪表Dflash初始化失败的方法

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