JP2009166549A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のマイコンを備えた車両用電子制御装置の消費電力を効率的に低減可能にする。
【解決手段】主マイコン21と副マイコン22を備えたECU1では、主マイコン21が、消費電力の少ない待機モード中に起動条件の成立を検知すると、電源回路23に電源制御信号C1を出力して、その電源回路23から自マイコン21への電源電圧V3の出力電力を増大させると共に、通常動作モードへ移行する。そして、その後、主マイコン21は、外部からの入力信号等に基づき副マイコン22を作動させるか否かを判断し、作動させる場合には、電源回路23へ電源制御信号C2を出力して、その電源回路23から副マイコン22へ電源電圧V4を供給させることにより、副マイコン22を起動させる。このように、主マイコン21が自己と副マイコン22への電源供給を制御することで、状況に応じて必要なマイコンだけを作動させることができ消費電力を効率的に低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のマイコンを備えた車両用電子制御装置に関する。
近年、車両用電子制御装置は、大規模化の一途を辿っている。このため、複数のマイコンを搭載すると共に、その各マイコンが協同して目的の制御を行う構成を採ることが多々ある。
更に、車両用電子制御装置では、車両のイグニッションスイッチがオフされている場合に、予め定められた起動条件の成立を待つ待機状態となり、起動条件の成立を検知すると通常の動作状態へと移行する(即ち起動する)、という構成を採ることがある。そして、待機状態では、少なからずバッテリに蓄えられた電力を消費するため、マイコンを通常動作時よりも消費電力の少ない待機モードにする必要がある。長期間エンジンを停止させて車両を放置した場合に、バッテリ電圧が低下してエンジンの始動性が悪化したり、バッテリ上がりを招いてしまうのを防止するためである。
こうした背景において、例えば特許文献1には、2つのマイコンを備えた車両用電子制御装置において、その2つのマイコンへ電源ICからの共通の電源ラインを介して電源電圧を供給すると共に、その2つのマイコンが両方共に電源ICへスリープ許可信号を出力すると、電源ICが両マイコンへの電源電圧の出力を停止する、という構成が記載されている。つまり、この構成では、電源ICが、2つのマイコンを同時にウェイクアップさせ、またスリープさせるようにしている。
特開2007−30593号公報
上記従来の装置構成では、2つのマイコンが出力するスリープ許可信号のアンド条件により、その両マイコンがスリープするものであるため、2つのマイコンが作動を停止する状態と2つのマイコンが作動する状態との、2つの状態しか実現することができない。つまり、一方のマイコンを主マイコンとし、他方のマイコンを副マイコンとすると、主マイコンのみが作動し副マイコンは作動を停止する、という第3の状態を実現することができない。よって、状況に応じて必要なマイコンだけを作動させることにより、消費電力を効率的に低減することができない。
尚、上記第3の状態を実現するためには、例えば、副マイコンにリセット信号を与えて続けて該副マイコンの作動を停止させることで、主マイコンのみ作動させる、という手法が考えられる。しかし、そのようにしても、副マイコンには主マイコンと共に電源電圧が供給され続けるため、その副マイコン内部のプルアップ抵抗及びプルダウン抵抗等により無駄な電力が消費される。よって、消費電力を十分に低減することはできない。また、上記従来の装置構成では、例えば副マイコンに異常が生じて、その副マイコンがスリープ許可信号を出力しなくなると、もはや装置全体の消費電力を低減することがでないという問題もある。
以上のことから、本発明は、複数のマイコンを備えた車両用電子制御装置の消費電力を効率的に低減できるようにすることを目的としている。
請求項1の車両用電子制御装置は、主マイコンと、副マイコンと、主マイコンに対して該主マイコンを作動させるための作動用電源電圧を供給する第1給電手段と、副マイコンに対して該副マイコンを作動させるための作動用電源電圧を供給する第2給電手段とを備えている。そして、第2給電手段は、副マイコンに関する電源制御信号である副マイコン用電源制御信号を受けると、主マイコンへの作動用電源電圧の供給ラインとは別の供給ラインを介して、副マイコンに作動用電源電圧を供給する。
そして更に、この車両用電子制御装置では、予め定められた起動条件が成立すると主マイコンが起動し、更に、その起動した主マイコンが、副マイコンを作動させるか否かを判断して、その判断結果に基づき第2給電手段への副マイコン用電源制御信号の出力と非出力とを切り替えることにより、副マイコンへの電源供給を制御するようになっている。つまり、主マイコンは、副マイコンを作動させると判断している場合には、第2給電手段に副マイコン用電源制御信号を出力して、その第2給電手段から副マイコンに作動用電源電圧を供給させることにより該副マイコンを作動させ、また、副マイコンを作動させないと判断している場合には、副マイコン用電源制御信号の出力を止めて、第2給電手段から副マイコンに作動用電源電圧が供給されないようにすることにより該副マイコンの作動を停止させる。このため、主マイコンは、副マイコンよりも制御作動時間が長いマイコンであると言える。
このような請求項1の車両用電子制御装置によれば、主マイコン及び副マイコンが作動を停止する状態と、主マイコンのみが作動し副マイコンは作動を停止する状態と、主マイコン及び副マイコンが作動する状態との、3つの状態を実現することができる。
よって、状況に応じて必要なマイコンだけを作動させることができ、消費電力を効率的に低減することができるようになる。しかも、主マイコンのみが作動する場合、副マイコンには作動用電源電圧が供給されないため、その副マイコン内部で無駄な電力が消費されてしまうことがなく、消費電力を一層効果的に低減することができる。
次に、請求項2の車両用電子制御装置では、請求項1の車両用電子制御装置において、第1給電手段は、主マイコンに関する電源制御信号である主マイコン用電源制御信号を受けると、主マイコンへの作動用電源電圧を出力するための動作モードが、出力電力量の小さい小電力出力モードから、出力電力量の大きい大電力出力モードに切り替わるようになっている。
そして、主マイコンは、起動条件が成立したことを検知するまでは、前記小電力出力モードで動作する第1給電手段からの作動用電源電圧により、通常動作時よりも消費電力の少ない待機モードで作動し、その待機モードで起動条件が成立したことを検知すると、第1給電手段へ主マイコン用電源制御信号を出力して、待機モードから該待機モードよりも消費電力の多い通常動作モードへ遷移することにより起動するようになっている。
このような請求項2の車両用電子制御装置によれば、起動条件の成立を検知して主マイコンを起動させるための回路を別途設ける必要がなく、小型化することができる。
また、主マイコンが待機モードである場合、即ち、当該車両用電子制御装置が起動待ちの待機状態である場合には、第1給電手段は出力電力量の小さい小電力出力モードとなるため、その第1給電手段での消費電力も低減することができる。
つまり、一般に、マイコンに電源電圧を供給する回路(第1給電手段、第2給電手段)は、車載バッテリの電圧であるバッテリ電圧を降圧して一定の電源電圧を生成する降圧型レギュレータの構成を採るが、そのような降圧型レギュレータにおいて、出力電力量を大きくするには、電源電圧を出力するトランジスタの駆動電流を大きくすることとなるため、その駆動電流を流す部分での消費電力が大きくなる。このため、第1給電手段を小電力出力モードにすることで、その第1給電手段での消費電力を低減することができるのである。
尚、例えば、主マイコンは、当該車両用電子制御装置の外部から入力される特定の信号がアクティブレベルになると、起動条件が成立したとして主マイコン用電源制御信号を出力するように構成することができる。同様に、主マイコンは、当該車両用電子制御装置の外部から入力される特定の信号がアクティブレベルになると、副マイコンを作動させるべきと判断して副マイコン用電源制御信号を出力するように構成することができる。そして、このように構成すれば、車両の状態を表す外部からの信号に応じて主マイコンと副マイコンを作動させることができる。
また例えば、主マイコンは、その主マイコンの内部タイマによって休止時間の計時が完了すると、起動条件が成立したとして主マイコン用電源制御信号を出力するように構成することができる。同様に、主マイコンは、内部タイマによって所定時間の計時が完了すると、副マイコンを作動させるべきと判断して副マイコン用電源制御信号を出力するように構成することができる。そして、このように構成すれば、主マイコンや副マイコンを起動させるために別途タイマを設ける必要がなく、小型化と低コスト化を実現できる。
一方、主マイコンは、自己が動作を停止しても良い状態になったと判断すると、主マイコン用電源制御信号の出力を止めて待機モードに移行すれば良い。そして、通常動作モードから待機モードへ移行するための条件の一つとしては、例えば、動作停止中も継続して保存すべきデータ(学習値等)の不揮発性メモリ(EEPROM等)への書き込みが完了した、という条件が考えられる。継続して保存すべきデータを確実に保存できるようにするためである。
ところで、請求項3に記載のように、主マイコンは、副マイコンよりも低い電源電圧で作動可能なマイコンであることが好ましい。
つまり、前述したように、第1給電手段及び第2給電手段としては、一般に、バッテリ電圧を降圧して電源電圧を生成する降圧型レギュレータが用いられるため、バッテリ電圧がある程度まで低下すると、各マイコンに供給される作動用電源電圧も低下し出すこととなる。その場合、副マイコンよりも先に主マイコンが作動不能になってしまうと、主マイコンから副マイコン用電源制御信号が出力されなくなって副マイコンへの作動用電源電圧が絶たれてしまうが、請求項3の構成によれば、そのような不都合を回避することができる。
次に、請求項4の車両用電子制御装置では、請求項1〜3の車両用電子制御装置において、主マイコンは、副マイコンが正常に動作しているか否かを監視するようになっている。
この構成によれば、主マイコンは、副マイコンが正常に動作していないと判断すると、副マイコン用電源制御信号の出力を停止して副マイコンへの電源供給を遮断する、といった処置を行うことができ、高いフェイルセーフ性能を達成することができる。そして、正常に動作しない副マイコンへの電源供給を遮断することで、無駄な電力消費を回避することもできる。
また、前述した従来技術では、副マイコンに異常が生じて、その副マイコンがスリープ許可信号を出力しなくなると、もはや装置全体の消費電力を低減することがでないが、請求項4の車両用電子制御装置によれば、副マイコンに異常が生じても、各マイコンを作動停止状態にして消費電力を低減することができる。
次に、請求項5の車両用電子制御装置では、請求項4の車両用電子制御装置において、主マイコンは、第2給電手段へ副マイコン用電源制御信号を出力している場合に、副マイコンの動作監視を実施するようになっている。
この構成によれば、副マイコンに作動用電源電圧が供給されていない時に、その副マイコンの動作監視をして異常と誤判断してしまうことがない。
次に、請求項6の車両用電子制御装置では、請求項1〜5の車両用電子制御装置において、主マイコンが正常に動作しているか否かを監視する監視手段を備えている。そして、その監視手段は、主マイコンが起動していることを検知している場合に、主マイコンの動作監視を実施するようになっている。
この構成によれば、主マイコンが作動を停止している時に、その主マイコンの動作監視をして異常と誤判断してしまうことがない。
尚、請求項2の構成であれば、主マイコンは、起動している場合に第1給電手段へ主マイコン用電源制御信号を出力するため、監視手段は、主マイコンが主マイコン用電源制御信号を出力している場合に、その主マイコンの動作監視を実施すれば良い。
また、監視手段は、主マイコンの内部に設けられていても良いが、その場合、主マイコンに生じた異常が監視手段の機能に影響を与える可能性がある。このため、監視手段は、請求項7に記載のように、主マイコンとは別に設けられていることが好ましい。確実な監視ができるからである。
次に、請求項8の車両用電子制御装置では、請求項1〜7の車両用電子制御装置において、主マイコンは、当該車両用電子制御装置が制御する車載機器への電源電圧をモニタし、その電源電圧が規定値以上である状態が一定時間以上継続したことを条件として、副マイコン用電源制御信号の出力を行うようになっている。
この構成によれば、制御対象の車載機器に電源電圧が確実に供給された状態で、副マイコンに作動用電源電圧が供給されるようにすることができる。このため、副マイコンを無駄に作動させることがなく、その副マイコンの起動タイミングを適切なものにすることができる。尚、上記規定値は、上記車載機器が作動可能となる電圧値に設定しておけば良い。
次に、請求項9の車両用電子制御装置では、請求項8の車両用電子制御装置において、主マイコンは、モニタした電源電圧が所定値以下である状態が一定時間以上継続したことを条件として、副マイコン用電源制御信号の出力停止を行うようになっている。
この構成によれば、副マイコンが制御する車載機器に電源電圧が供給されなくなったことを条件として、副マイコンへの電源供給を遮断することができ、その副マイコンの作動期間を適切なものにすることができる。また、上記車載機器への電源電圧が上記一定時間よりも短い時間だけ瞬断しても、誤って副マイコンへの電源供給を遮断してしまうこともない。尚、上記所定値は、上記車載機器が作動不能となる電圧値に設定しておけば良い。
次に、請求項10の車両用電子制御装置では、請求項1〜9の車両用電子制御装置において、副マイコンは、自己が動作を停止しても良い状態になったと判断すると、主マイコンへ、電源遮断許可信号を出力するようになっており、主マイコンは、副マイコンからの電源遮断許可信号を受けたことを条件として、副マイコン用電源制御信号の出力停止を行うようになっている。
この構成によれば、主マイコンは、副マイコンが動作を停止しても良い状態になったことを確認してから、副マイコンへの電源供給を遮断することができる。よって、副マイコンの作動中に、誤ってその副マイコンへの電源供給を遮断してしまうことを確実に防止することができる。
尚、例えば、副マイコンは、制御対象を制御するための制御処理を全て終了した場合、或いは更に、動作停止中も継続して保存すべきデータ(学習値等)の不揮発性メモリ(EEPROM等)への書き込みが完了した場合に、自己が動作を停止しても良い状態になったと判断して、電源遮断許可信号を出力するように構成することができる。このようにすれば、実施すべき制御処理の抜けを防止でき、また、継続して保存すべきデータを確実に保存できるようになる。
次に、請求項11の車両用電子制御装置では、請求項10の車両用電子制御装置において、前記電源遮断許可信号は、副マイコンの出力ポートから出力されるポート信号である。そして、その電源遮断許可信号を出力するための出力ポートから主マイコンへ至る信号ラインは、電源遮断を許可しないことを意味する非アクティブ側の電圧に抵抗を介して接続されている。
この構成によれば、仮に副マイコンが一時的に暴走して、その副マイコンの出力ポートがハイインピーダンス状態になったとしても、主マイコンに入力される電源遮断許可信号は上記抵抗により非アクティブ側に維持されるため、副マイコンへの電源供給が遮断されないようにすることができる。そして、その場合には、副マイコンをリセットすることで該副マイコンが正常復帰するのを期待することができる。また、電源遮断許可信号がポート信号であるため、その電源遮断許可信号を副マイコンから主マイコンへと即座に伝達させることができる。
一方、請求項12の車両用電子制御装置では、請求項10の車両用電子制御装置において、前記電源遮断許可信号は、副マイコンから主マイコンへシリアル通信によって送信される信号である。そして、主マイコンは、副マイコンとの通信異常時には、副マイコン用電源制御信号の出力停止を行わないようになっている。
この構成によれば、電源遮断許可信号として、他の情報の授受にも使用しているシリアル通信の信号を用いることにより、ハードウェアを追加する必要が無くなり低コスト化を図ることができる。そして、主マイコンは、副マイコンとの通信異常時には、副マイコン用電源制御信号の出力停止を行わないため、副マイコンが一時的に暴走して通信異常が生じても、副マイコンへの電源供給が遮断されないようにすることができ、その場合には、副マイコンをリセットすることで該副マイコンが正常復帰するのを期待することができる。尚、シリアル通信では、誤り検出或いは誤り訂正用の冗長信号を付与することにより、情報伝達の信頼性を向上させることができる。
次に、請求項13の車両用電子制御装置では、請求項10〜12の車両用電子制御装置において、主マイコンは、副マイコンが正常に動作しているか否かを監視すると共に、副マイコンが正常復帰不能な異常状態になったと判断した場合には、副マイコンからの電源遮断許可信号を受けていなくても、副マイコン用電源制御信号の出力を停止するようになっている。
この構成によれば、副マイコンがリセットを繰り返しても正常復帰しないような場合には、副マイコンへの電源供給を遮断して、その副マイコンが予想外の動作をしてしまうことを完全に阻止することができる。このため、信頼性を向上させることができる。特に、副マイコンが車両の走行に関わる制御を担うものである場合に有効である。
次に、請求項14の車両用電子制御装置では、請求項1〜13の車両用電子制御装置において、副マイコンは、主マイコンが正常に動作しているか否かを監視するようになっている。
この構成によれば、装置の信頼性を向上させることができる。特に、主マイコンも副マイコンの動作を監視するのであれば、主マイコンと副マイコンとで相互監視を行うこととなり、信頼性を一層高めることができる。
尚、副マイコンは、主マイコンの異常を検知した場合に、その異常を当該装置の外部(例えば他の装置)に通知したり、異常が発生したことを不揮発性メモリに記憶したりするように構成することができる。前者の処置によれば、他の装置によって何らかのフェイルセーフ処理を行うことができ、後者の処置によれば、不揮発性メモリの記憶内容を読み出すことで異常の発生を知ることができ、適切なメンテナンスを行うことができるようになる。
次に、請求項15の車両用電子制御装置では、請求項14の車両用電子制御装置において、副マイコンは、主マイコンが正常復帰不能な異常状態になったと判断した場合には、第1給電手段及び第2給電手段に前記作動用電源電圧の供給を停止させる。
つまり、主マイコンが異常状態になってしまった場合には、当該装置の消費電力を適切に管理することができなくなり、車載バッテリの消耗を招いてしまう可能性があるため、主マイコン及び副マイコンへの電源供給を強制的に停止するようにしている。このため、主マイコンの異常による車載バッテリの消耗を確実に防止することができるようになる。
ところで、主マイコンは、副マイコンへの電源供給を制御するだけでなく、例えば副マイコンが制御する車載機器への電源供給も制御するように構成することができる。そして、その場合、主マイコンは、例えば、バッテリ電圧をモニタして、バッテリ電圧が所定値以下で車載機器の動作が不定になる可能性がある場合には、その車載機器及び副マイコンへの電源供給を開始しない、といった処置を行うように構成することができる。このようにすれば、副マイコンの制御対象である車載機器が不定な動作をすることが確実に防止されるため、車両の信頼性を高めることができる。特に、その車載機器が車両の走行に関わる車載機器である場合に有効である。
本発明が適用された実施形態の車両用電子制御装置(以下、ECUという)について説明する。
[第1実施形態]
まず図1は、第1実施形態のECU1の構成を表す構成図である。
第1実施形態のECU1は、車載バッテリの電圧(バッテリ電圧)V1を受けて動作するものであり、メータECU2、エアコンECU3、ナビECU4といった表示系ECUへイグニッション系の電源電圧VIGを供給する機能と、エンジンECU5、モータECU6、電池ECU7といった走行系ECUへ電源電圧V2を供給する機能と、それら走行系ECU5〜7を通信により制御することで車両の動力を制御する機能とを有している。
尚、メータECU2は車両のメータを制御するECUであり、エアコンECU3は車両のエアコンを制御するECUであり、ナビECU4は車両のナビゲーションシステムを制御するECUである。そして、それら表示系ECU2〜4へは、ECU1によりオン駆動されるIGリレー11を介してバッテリ電圧V1が電源電圧VIGとして供給されるようになっている。また、エンジンECU5は車両の内燃機関型エンジンを制御するECUであり、モータECU6はエンジンと共に車両の動力を発生する電気モータを制御するECUであり、電池ECU7は車両の電源であるバッテリの充電を制御するECUである。そして、それら走行系ECU5〜7へは、ECU1によりオン駆動されるメインリレー12を介してバッテリ電圧V1が電源電圧V2として供給されるようになっている。そして、それら走行系ECU5〜7は、ECU1からの指令や制御目標値に基づいて各自の制御対象を制御する。
また、ECU1は、セキュリティーECU8、リモートECU9、ドアECU10といった操作入力系ECUと通信することにより、車両に対する人の操作情報を取得するようになっている。更に、ECU1には、ドライバがイグニッション系電源のオンオフやエンジンの始動を指示するために操作するプッシュ式スタートスイッチのオンオフ状態を示すスタートスイッチ信号や、ドライバによるアクセルやブレーキの操作状態を示す信号(ドライバ運転操作信号)が入力されるようになっている。
尚、セキュリティーECU8は車両盗難防止のための制御を行うECUであり、リモートECU9はドライバに携帯されるリモートキーが車両に接近した際に該リモートキーと通信するECUであり、ドアECU10は車両のドアの開閉を検出したりドアロックアクチュエータやパワーウィンドウモータ等を制御するECUである。そして、それら操作入力系ECU8〜10からECU1へ、ドアが開かれたことを示す情報や、リモートキーと通信したことを示す情報や、そのリモートキーから送られてきた照合用データ等が送信される。
そして、ECU1は、主マイコン21と、副マイコン22と、その各マイコン21,22に一定の作動用電源電圧V3,V4を供給する電源回路23とを備えている。また、各マイコン21,22には、例えばEEPROMからなる不揮発性の外部記憶装置24,25がそれぞれ接続されている。
主マイコン21は、イグニッションオフの状態でも動作する必要があるマイコンであり、主に表示系ECU2〜4及び走行系ECU5〜7への電源供給と、副マイコン22への電源供給とを制御する。
そして、主マイコン21は、プログラムを実行するCPU31、そのプログラムが格納されたROM32、CPU31による演算結果が記憶されるRAM33、I/Oポート34、内部タイマ35、A/Dコンバータ(ADC)36といった周知の構成に加えて、自マイコンが正常に動作しているか否かを監視する主マイコン動作監視部37も備えている。尚、I/Oポート34は、スタートスイッチ信号等の外部からの各種スイッチ信号を入力する機能の他に、操作入力系ECU8〜10から通信線を介して信号が送られてきたことを検知する機能も有している。また、図示は省略しているが、主マイコン21には、操作入力系ECU8〜10と通信するための通信制御回路も備えられている。
また、主マイコン21のCPU31は、ROM32内のプログラムを実行することにより、上記他のECU2〜7及び副マイコン22への電源供給を制御する電源制御部31aと、副マイコン22が正常に動作しているか否かを監視する副マイコン動作監視部31bとのそれぞれとして機能する。
一方、副マイコン22は、主マイコン21と内部通信線を介して情報の授受を行うと共に、走行系ECU5〜7と通信して、それら各ECU5〜7を制御する。そして、副マイコン22は、プログラムを実行するCPU41、そのプログラムが格納されたROM42、CPU41による演算結果が記憶されるRAM43、I/Oポート44といった周知の構成に加えて、主マイコン21からのリセット信号C3により当該副マイコン22をリセットするリセット回路45も備えている。尚、図示は省略しているが、副マイコン22には、走行系ECU5〜7と通信するための通信制御回路も備えられている。
また、副マイコン22は、主マイコン21によって監視されるために、その主マイコン21へ、一定時間以内毎にウォッチドッグクリア信号WDCを出力するようになっている。そのウォッチドッグクリア信号WDCは、副マイコン22のCPU41がプログラム中の特定の命令を定期的に実行することで出力される。
一方また、電源回路23は、バッテリから常時供給されるバッテリ電圧V1を降圧して、主マイコン21を作動させるための一定の作動用電源電圧(本実施形態では5Vであり、以下、主マイコン電源電圧、或いは単に電源電圧という)V3と、副マイコン22を作動させるための一定の作動用電源電圧(本実施形態では5Vであり、以下、副マイコン電源電圧、或いは単に電源電圧という)V4とを生成して出力するレギュレータ51を備えている。
そのレギュレータ51は、主マイコン21が電源回路23へ主マイコン用電源制御信号C1を出力していない場合には、上記2系統の電源電圧V3,V4のうち、主マイコン電源電圧V3のみ出力するが、その電源電圧V3を出力するための動作モードが、出力電力量(換言すれば、出力可能な電流)が小さい小電力出力モードとなり、その電源電圧V3の出力電力量は、主マイコン21内のI/Oポート34と内部タイマ35が作動可能な最小限の電力量に制限される。そして、レギュレータ51は、主マイコン21が主マイコン用電源制御信号C1を出力している場合には、上記2系統の電源電圧V3,V4を出力すると共に、主マイコン電源電圧V3を出力するための動作モードが、出力電力量の大きい大電力出力モードとなる。つまり、大電力出力モードでは、主マイコン電源電圧V3の出力電力量が、主マイコン21内の全ての部分を作動させることが可能な電力量となる。
そして更に、電源回路23は、スイッチ52を備えており、そのスイッチ52は、主マイコン21から電源回路23へ副マイコン用電源制御信号C2が出力されている場合にオンして、レギュレータ51が出力する副マイコン電源電圧V4を副マイコンV4に供給する。
尚、スイッチ52が、レギュレータ51から出力される電源電圧V3を、副マイコン電源電圧V4として副マイコンV4に供給する、という構成でも良い。この場合、レギュレータ51の大電力出力モードでの電源電圧V3の出力電力量を、主マイコン21と副マイコン22内の全ての部分を作動させることが可能な電力量に設定しておけば良い。
また、電源回路23は、主マイコン21から電源リレー駆動指令C5が出力されるとIGリレー11をオンするIG駆動回路53と、上記電源リレー駆動指令C5と副マイコン22から出力されるメインリレー駆動指令C6との論理和信号を出力するオア回路54と、そのオア回路54の出力がアクティブレベルになっている場合(即ち、主マイコン21から電源リレー駆動指令C5が出力されるか副マイコン22からメインリレー駆動指令C6が出力されている場合)に、メインリレー12をオンするメインリレー駆動回路55とを備えている。
一方更に、ECU1において、副マイコン22は、自己が動作を停止しても良い状態になったと判断すると、主マイコン21へ電源遮断許可信号C4を出力するようになっている。そして、本実施形態において、その電源遮断許可信号C4は、副マイコン22の出力ポートから出力されるポート信号であり、その電源遮断許可信号C4を出力するための出力ポートから主マイコン21へ至る信号ラインは、電源遮断を許可しないことを意味する非アクティブ側の電圧(本実施形態ではハイレベルの電圧であって、電源回路23のスイッチ52から副マイコン22に出力される副マイコン電源電圧V4)に抵抗60を介して接続されている。つまり、電源遮断許可信号C4の信号ラインは、抵抗60によりハイレベルに相当する副マイコン電源電圧V4にプルアップされている。
次に、ECU1の動作について、図2を参照しつつ説明する。
まず、時刻t1よりも前(左側)に示すように、ECU1にバッテリ電圧V1が投入されただけの状態において、主マイコン21は、内部のI/Oポート34と内部タイマ35のみが作動する待機モードとなる。そして、この待機モードにおいて、主マイコン21は、主マイコン用電源制御信号C1と副マイコン用電源制御信号C2を出力しない。尚、本実施形態において、その各電源制御信号C1,C2はハイアクティブの信号であるため、待機モードにおいて、各電源制御信号C1,C2はローとなる。
このため、電源回路23から副マイコン22へは電源電圧V4が供給されず(即ち、V4=0Vとなり)、また、電源回路23から主マイコン21へは電源電圧V3が供給されるものの、その電源電圧V3を出力する電源回路23のレギュレータ51の動作モードは、前述した小電力出力モード(図2では「低電流モード」と記載)となる。よって、副マイコン22は電力を全く消費せずに作動を停止し、また、主マイコン21においても、起動条件の成立を検知するためのI/Oポート34と内部タイマ35のみが作動するだけで消費電力が最小限に抑えられ、更に、レギュレータ51での消費電力も最小限に低減される。そして、この状態がECU1の待機状態であり、図2の最下段に例示するように、この状態でのECU1全体での消費電流(いわゆる暗電流)は、約2mAである。
次に、時刻t1に示すように、ECU1へ操作入力系ECU8〜10から信号が送信されてきたり、ECU1に入力されるスタートスイッチ信号等の何らかのスイッチ信号がアクティブレベルに変化したりして、起動条件が成立し、そのことがI/Oポート34により検知されると、主マイコン21は電源回路23へ主マイコン用電源制御信号C1を出力する。
すると、電源回路23のレギュレータ51の動作モードが、小電力出力モードから大電力出力モード(図2では「通常電流モード」と記載)となり、また、主マイコン21は待機モードから、内部の全てが作動する通常動作モードに遷移する。そして、主マイコン21が通常動作モードになると、CPU31がプログラムを実行して当該主マイコン21の動作を司ることとなる。このため、以下に説明する主マイコン21の通常動作モードでの動作は、CPU31がプログラムを実行することで実現されるものである。
尚、この状態では、両マイコン21,22のうち、主マイコン21だけが通常動作することとなり、図2の最下段に例示するように、ECU1全体での消費電流は約100mAとなる。また、主マイコン21が待機モードから起動する起動条件としては、操作入力系ECU8〜10からの通信信号やスイッチ信号が入力されたという条件の他に、例えば、内部タイマ35によって休止時間の計時が完了した、という条件もある。
待機モードから起動して通常動作モードになった主マイコン21は、操作入力系ECU8〜10からの通信信号や外部からの各種スイッチ信号といった入力信号に基づいて、車両におけるイグニッション系電源をオンすべきイグニッションオン条件が成立したか否かを判断する。
例えば、スタートスイッチに対して特定の操作が行われたことをスタートスイッチ信号に基づき判定し、且つ、リモートECU9から受信したリモートキーからの照合用データが正規ユーザのリモートキーを示すものであると認証できたならば、イグニッションオン条件が成立したと判断する。
そして、主マイコン21は、イグニッションオン条件が成立していないと判断した場合には、その時々の入力信号に応じた処理を行った後、主マイコン用電源制御信号C1の出力を停止して、通常動作モードから待機モードに戻る。
一方、主マイコン21は、イグニッションオン条件が成立したと判断した場合には、時刻t2に示すように、電源回路23へハイアクティブの電源リレー駆動指令C5を出力する。
すると、IG駆動回路53によってIGリレー11がオンされ、表示系ECU2〜4に、イグニッション系電源である電源電圧VIGが供給される。また、主マイコン21からの電源リレー駆動指令C5は、IG駆動回路53及びオア回路54を介してメインリレー駆動回路55にも伝達され、メインリレー駆動回路55がメインリレー12をオンすることとなる。よって、副マイコン22が制御する走行系ECU5〜7にも電源電圧V2が供給される。
更に、主マイコン21は、メインリレー12から走行系ECU5〜7に供給される電源電圧V2をA/Dコンバータ36によりモニタし始める。そして、主マイコン21は、走行系ECU5〜7への電源電圧V2が閾値Vth1以上である状態が一定時間以上継続したなら(即ち、イグニッションオン条件が成立し且つ走行系ECU5〜7に電源電圧V2が確実に供給されたならば)、副マイコン22を作動させると判断して、時刻t3に示すように、電源回路23へ副マイコン用電源制御信号C2を出力する。
すると、電源回路23から副マイコン22へ電源電圧V4が供給されて、副マイコン22が起動する。尚、上記閾値Vth1は、走行系ECU5〜7が確実に作動可能になる電圧値に設定されている。
このように、走行系ECU5〜7に電源電圧V2が投入されてから、副マイコン22に電源電圧V4が投入されることとなる。この段階で、両方のマイコン21,22が作動した状態になり、図2の最下段に例示するように、ECU1全体での消費電流は約300mAとなる。尚、副マイコン22に電源電圧V4が供給されると、CPU41がプログラムを実行して当該副マイコン22の動作を司ることとなるため、以下に説明する副マイコン22の動作は、CPU41がプログラムを実行することで実現されるものである。
そして、副マイコン22が動作を開始すると、時刻t4に示すように、主マイコン21への電源遮断許可信号C4を非アクティブ側(非許可側)のハイにする。更に、副マイコン22は、時刻t5に示すように、電源回路23へハイアクティブのメインリレー駆動指令C6を出力する。これは、もし主マイコン21からの電源リレー駆動指令C5がローになっても、メインリレー12のオン状態を維持するためである。
その後、副マイコン22は、ECU1外から入力されるドライバ運転操作信号に基づいて、アクセル操作やブレーキ操作の状態を検出し、その検出結果に基づいて、エンジンと電気モータの各々が出力すべきトルクの目標値やバッテリ充電量の目標値を算出し、それら目標値を各ECU5〜7に送信する。そして、各ECU5〜7は、副マイコン22から送信される目標値に基づいて各自の制御対象(即ち、エンジン、電気モータ、バッテリの充電装置)を制御することとなる。
また、副マイコン22は、走行系ECU5〜7を制御しなくても良い状態(即ち、車両の動力を停止しても良い状態)になったと判断すると、時刻t7に示すように、メインリレー駆動指令C6の出力を停止する。
例えば、副マイコン22は、主マイコン21からの情報により、ドライバがスタートスイッチに対してイグニッション系電源のオフを指示する操作(例えば、所定時間内に2回押す操作)を行ったことを検知すると、各ECU5〜7に制御動作の停止指令を送信し、各ECU5〜7が全ての処理を完了したことを確認したなら、それらECU5〜7を制御しなくても良い状態になったと判断する。
尚、主マイコン21は、ドライバがスタートスイッチに対してイグニッション系電源のオフを指示する操作を行ったことを検知すると、その時点で電源リレー駆動指令C5の出力を止める。このため、時刻t6に示すように、電源リレー駆動指令C5は、副マイコン22がメインリレー駆動指令C6の出力を止める前にローとなる。よって、副マイコン22がメインリレー駆動指令C6の出力を止めると、メインリレー12がオフして、走行系ECU5〜7への電源供給が遮断される。
その後、副マイコン22は、動作停止中も継続して保存すべき学習値や故障診断結果等のデータを外部記憶装置25に書き込み、そのデータ書き込みが完了したなら、自己が動作を行わなくても良い状態になったと判断して、時刻t8に示すように、主マイコン21へ電源遮断許可信号C4を出力する。つまり、電源遮断許可信号C4の出力レベルをアクティブ側のローにする。
また、主マイコン21は、A/Dコンバータ36によりモニタしている走行系ECU5〜7への電源電圧V2が閾値Vth2以下になり、しかもその状態が一定時間以上継続したと判断し、且つ、副マイコン22からの電源遮断許可信号C4がローになったことを検知したならば、時刻t9に示すように、電源回路23への副マイコン用電源制御信号C2の出力を停止する。尚、上記閾値Vth2は、走行系ECU5〜7が作動不能になると考えられる電圧値に設定されている。
すると、電源回路23から副マイコン22への電源電圧V4が出力されなくなって、副マイコン22が作動を停止し、その結果、両マイコン21,22のうち、主マイコン21だけが動作する状態に戻ることとなる。
その後、主マイコン21は、各種スイッチ信号が入力されず、他のECU8〜10からの通信信号もなく、且つ、学習値や故障診断結果等のデータを外部記憶装置24に書き込む処理を完了したなら、自己が動作を行わなくても良い状態になったと判断する。すると、主マイコン21は、時刻t10に示すように、電源回路23への主マイコン用電源制御信号C1の出力を停止して、電源回路23のレギュレータ51の動作モードを大電力出力モードから小電力出力モードにさせ、自らの動作モードも通常動作モードから実質的に動作を停止する待機モードに移行させる。このため、ECU1は、バッテリ電圧V1が投入された直後と同じ待機状態に戻ることとなる。
一方、ECU1において、主マイコン21内の主マイコン動作監視部37は、予め設定された一定時間以内毎にCPU31によってリセットされないと当該主マイコン21をリセットする所謂ウォッチドッグタイマ回路であるが、その主マイコン動作監視部37は、図3(特に下から2段目)に示すように、主マイコン21から電源回路23へ主マイコン用電源制御信号C1が出力されている場合にだけ動作する。このため、主マイコン21が作動を停止している待機モードの時に、その主マイコン21の動作監視をして異常と誤判断してしまうことがない。
また、主マイコン21のCPU31がプログラムを実行することで実現される副マイコン動作監視部31bも、予め設定された一定時間以内毎に副マイコン22からのウォッチドッグクリア信号WDCによってタイマ値がリセットされないと、副マイコン22へリセット信号C3を出力する所謂ウォッチドッグタイマであるが、その副マイコン動作監視部31bは、図3(特に最下段)に示すように、主マイコン21から電源回路23へ副マイコン用電源制御信号C2が出力されている場合にだけ機能するようになっている。このため、副マイコン22に電源電圧V4が供給されていない時(即ち、副マイコン22が作動していない時)に、その副マイコン22の動作監視をして異常と誤判断してしまうことがない。
また、主マイコン21のCPU31は、上記副マイコン動作監視部31bとしての機能によって、副マイコン22へ規定時間以内にリセット信号C3を所定回数以上出力した場合には、副マイコン22がリセットによっても正常復帰不能な異常状態になったと判断する。そして、その場合には、電源電圧V2と電源遮断許可信号C4とに拘わらず、副マイコン用電源制御信号C2の出力を停止する。このため、副マイコン22がリセットを繰り返しても正常復帰しない場合には、副マイコン22への電源供給を遮断して、その副マイコン22が不定な動作をしてしまうことを完全に阻止することができる。このため、車両の動力及び走行に関わる制御の信頼性を向上させることができる。
以上のようなECU1によれば、主マイコン21及び副マイコン22が作動を停止する待機状態と、主マイコン21のみが作動し副マイコン22は作動を停止する状態と、主マイコン21及び副マイコン22が作動する状態との、3つの状態を実現することができる。よって、車両状態に応じて必要なマイコンだけを作動させることができ、消費電力を効率的に低減することができるようになる。例えば、各種の入力信号に応じて主マイコン21が起動しても、副マイコン22を動作させることなく再度待機モードに戻る場合も多々あり、そのような場合には副マイコン22が作動しないため、不要な電力を消費することがない。しかも、主マイコン21のみが作動する場合、副マイコン22には電源電圧V4が供給されないため、その副マイコン22内部で無駄な電力が消費されてしまうことがなく、消費電力を一層効果的に低減することができる。
更に、主マイコン21が、上記3つの状態を制御するため、起動条件の成立を検知して主マイコン21を起動させるといった回路を別途設ける必要がなく、装置を小型化することができる。尚、本実施形態において、主マイコン21としては、副マイコン22よりも低い電源電圧で作動可能なマイコンを使用している。このため、バッテリ電圧V1が低下して電源電圧V3,V4が規定の5Vから低下した場合に、副マイコン22よりも先に主マイコン21が作動不能になってしまうことがなく、本ECU1の最低作動電圧を高めにすることができる。
また、本実施形態のECU1では、主マイコン21が待機モードの場合、電源回路23のレギュレータ51が小電力出力モードとなるため、そのレギュレータ51での消費電力も低減することができる。
また、主マイコン21が、副マイコン22の動作を監視するようになっているため、前述したように、主マイコン21は、副マイコン22の異常時に副マイコン用電源制御信号C2の出力を停止して副マイコン22への電源供給を遮断する、といった処置を行うことができ、高いフェイルセーフ性能を達成することができる。更に、異常な副マイコン22による無駄な電力消費も回避することができる。
また、主マイコン21は、副マイコン22が制御する走行系ECU5〜7への電源電圧V2をモニタし、その電源電圧V2が閾値Vth1以上である状態が一定時間以上継続したことを条件として、副マイコン用電源制御信号C2を出力するため、副マイコン22の制御対象である走行系ECU5〜7に電源電圧V2が確実に供給された状態で、副マイコン22に電源電圧V4が供給されるようにすることができる。更に、主マイコン21は、上記電源電圧V2が閾値Vth2以下である状態が一定時間以上継続したことを条件として、副マイコン用電源制御信号C2の出力を停止するようになっているため、副マイコン22の作動期間を適切なものにすることができる。また、電源電圧V2が上記一定時間よりも短い時間だけ瞬断しても、誤って副マイコン22への電源供給を遮断してしまうことがない。
更に、主マイコン21は、副マイコン22からの電源遮断許可信号C4を受けたことを条件として、副マイコン用電源制御信号C2の出力停止を行うようになっているため、副マイコン22の作動中に、誤ってその副マイコン22への電源供給を遮断してしまうことを確実に防止することができる。
また、副マイコン22における電源遮断許可信号C4用の出力ポートから主マイコン21へ至る信号ラインは、抵抗60によって非アクティブ側のハイレベルにプルアップされているため、もし副マイコン22が一時的に暴走して、その副マイコン22の出力ポートがハイインピーダンス状態になったとしても、主マイコン21に入力される電源遮断許可信号C4はハイレベルに維持されて、副マイコン22への電源供給が遮断されないようにすることができる。そして、その場合には、副マイコン22をリセットすることで該副マイコン22が正常復帰するのを期待することができる。
尚、本実施形態では、電源回路23のレギュレータ51が第1給電手段に相当し、スイッチ52が第2給電手段に相当している。また、主マイコン21内の主マイコン動作監視部37が監視手段に相当している。また、走行系ECU5〜7が、副マイコンが制御する車載機器に相当している。
一方、副マイコン22からの電源遮断許可信号C4は、主マイコン21へ内部通信線を介したシリアル通信によって送信されるようにしても良い。そして、その場合、主マイコン21は、副マイコン22との通信異常時には、副マイコン用電源制御信号C2の出力停止を行わないようにすれば良い。このようにすれば、副マイコン22が一時的に暴走して通信異常が生じても、副マイコン22への電源供給が遮断されないようにすることができ、その場合には、副マイコン22をリセットすることで該副マイコン22が正常復帰するのを期待することができる。
[第2実施形態]
次に図4は、第2実施形態のECU61の構成を表す構成図である。尚、図4において、第1実施形態と同じものについては同一の符号を付しているため説明を省略する。
第2実施形態のECU61は、第1実施形態のECU1と比較すると、下記の点が異なっている。
まず、主マイコン21には、主マイコン動作監視部37が設けられておらず、その代わりに、電源回路23からのリセット信号C7により当該主マイコン21をリセットするリセット回路38が設けられている。
そして、電源回路23に、第1実施形態の主マイコン動作監視部37と同じ機能を果たす主マイコン動作監視部56が設けられている。
即ち、その主マイコン動作監視部56は、主マイコン21から電源回路23へ主マイコン用電源制御信号C1が出力されている場合にだけ動作するウォッチドッグタイマ回路であり、予め設定された一定時間以内毎に主マイコン21からのウォッチドッグクリア信号WDCによってリセットされないと、主マイコン21へリセット信号C7を出力する。尚、主マイコン21から電源回路23へのウォッチドッグクリア信号WDCは、主マイコン21のCPU31がプログラム中の特定の命令を定期的に実行することで出力される。
つまり、第2実施形態のECU61では、主マイコン21を監視する回路(主マイコン動作監視部56)を、主マイコン21の外部に設けるようにしている。このため、主マイコン21に生じた異常が、その主マイコン21を監視する機能に影響を与える可能性がなく、信頼性を向上させることができる。
[第3実施形態]
次に図5は、第3実施形態のECU63の構成を表す構成図である。尚、図5においても、第1実施形態と同じものについては同一の符号を付しているため説明を省略する。
第3実施形態のECU63は、第1実施形態のECU1と比較すると、下記の点が異なっている。
まず、副マイコン22は、主マイコン21が正常に動作しているか否かを監視する主マイコン動作監視部41aを備えている。尚、その主マイコン動作監視部41aは、CPU41がプログラムを実行することで実現される機能手段である。
そして、副マイコン22の主マイコン動作監視部41aは、予め設定された一定時間以内毎に主マイコン21からのウォッチドッグクリア信号WDCによってタイマ値がリセットされないと、主マイコン21へリセット信号C8を出力する所謂ウォッチドッグタイマの機能を有している。
尚、主マイコン21では、CPU31がプログラム中の特定の命令を定期的に実行することにより、副マイコン22へ一定時間以内毎にウォッチドッグクリア信号WDCを出力するようになっている。また、主マイコン21では、副マイコン22からのリセット信号C8を受けると、主マイコン動作監視部37が当該主マイコン21をリセットする。
また、副マイコン22の主マイコン動作監視部41aは、主マイコン21の異常を検知した場合に、その異常を当該ECU63の外部(例えば他のECU5〜7)に通知すると共に、異常が発生したことを外部記憶装置25に履歴として記憶する。
また更に、副マイコン22の主マイコン動作監視部41aは、主マイコン21へ規定時間以内にリセット信号C8を所定回数以上出力した場合には、主マイコン21がリセットによっても正常復帰不能な異常状態になったと判断して、電源停止信号C9を出力する。本実施形態において、その電源停止信号C9はハイアクティブの信号である。
そして、ECU63には、主マイコン21から電源回路23への電源制御信号C1,C2の信号経路上に、2つの論理回路64,65が追加されている。
一方の論理回路64は、主マイコン21からの主マイコン用電源制御信号C1がローからハイになると、そのハイになった主マイコン用電源制御信号C1を電源回路23に出力し、その後、主マイコン21からの主マイコン用電源制御信号C1がローになるか、副マイコン22からの上記電源停止信号C9がハイになると、電源回路23への主マイコン用電源制御信号C1をハイからローにする。
同様に、他方の論理回路65は、主マイコン21からの副マイコン用電源制御信号C2がローからハイになると、そのハイになった副マイコン用電源制御信号C2を電源回路23に出力し、その後、主マイコン21からの副マイコン用電源制御信号C2がローになるか、副マイコン22からの上記電源停止信号C9がハイになると、電源回路23への副マイコン用電源制御信号C2をハイからローにする。
このため、主マイコン21が異常になって副マイコン22から電源停止信号C9が出力されると、両マイコン21,22への電源電圧V3,V4の供給が強制的に停止されることとなる。尚、電源電圧V3の方については、詳しくは、それの出力電力量が、主マイコン21が通常動作不能な値にまで小さくなる。
以上のようなECU63によれば、副マイコン22が、正常な主マイコン21によって電源管理と動作監視が行われていることを確認することができ、装置の信頼性を一層高めることができる。
更に、主マイコン21がリセットによっても正常復帰不能になってしまった場合には、両マイコン21,22への電源供給が強制的に停止されるため、主マイコン21の異常により当該ECU63の消費電力を適切に管理できずにバッテリの消耗を招いてしまう、という可能性を排除することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、副マイコン22は2つ以上あっても良い。
また、上記各実施形態では、主マイコン21が待機モードにおいて起動条件の成立を検知するようになっており、換言すれば、主マイコン21内に、起動条件の成立を検知して電源回路23へ主マイコン用電源制御信号C1を出力すると共に主マイコン21を起動させる起動手段を設けていたが、そのような起動手段としての回路を、主マイコン21とは別に設けるようにしても良い。但し、上記各実施形態のように構成した方が装置を小型化することができ有利である。
第1実施形態のECU(車両用電子制御装置)の構成を表す構成図である。 第1実施形態のECUの動作を説明するための、第1のタイムチャートである。 第1実施形態のECUの動作を説明するための、第2のタイムチャートである。 第2実施形態のECUの構成を表す構成図である。 第3実施形態のECUの構成を表す構成図である。
符号の説明
1〜10,61,63…ECU、11…IGリレー、12…メインリレー、21…主マイコン、22…副マイコン、23…電源回路、24,25…外部記憶装置、31,41…CPU、32,42…ROM、33,43…RAM、34,44…I/Oポート、35…内部タイマ、36…A/Dコンバータ、37…主マイコン動作監視部、38,45…リセット回路、51…レギュレータ、52…スイッチ、53…IG駆動回路、54…オア回路、55…メインリレー駆動回路、56…主マイコン動作監視部、60…抵抗、64,65…論理回路

Claims (15)

  1. 主マイコンと副マイコンとを備えた車両用電子制御装置であって、
    前記主マイコンに対して該主マイコンを作動させるための作動用電源電圧を供給する第1給電手段と、
    前記副マイコンに関する電源制御信号である副マイコン用電源制御信号を受けると、前記主マイコンへの作動用電源電圧の供給ラインとは別の供給ラインを介して、前記副マイコンに対し該副マイコンを作動させるための作動用電源電圧を供給する第2給電手段とを備え、
    予め定められた起動条件が成立すると前記主マイコンが起動し、更に、その起動した主マイコンが、前記副マイコンを作動させるか否かを判断して、その判断結果に基づき前記第2給電手段への前記副マイコン用電源制御信号の出力と非出力とを切り替えることにより、前記副マイコンへの電源供給を制御するようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
    前記第1給電手段は、前記主マイコンに関する電源制御信号である主マイコン用電源制御信号を受けると、前記主マイコンへの作動用電源電圧を出力するための動作モードが、出力電力量の小さい小電力出力モードから、出力電力量の大きい大電力出力モードに切り替わるようになっており、
    前記主マイコンは、前記起動条件が成立したことを検知するまでは、前記小電力出力モードで動作する前記第1給電手段からの作動用電源電圧により、通常動作時よりも消費電力の少ない待機モードで作動し、その待機モードで前記起動条件が成立したことを検知すると、前記第1給電手段へ前記主マイコン用電源制御信号を出力して、前記待機モードから該待機モードよりも消費電力の多い通常動作モードへ遷移することにより起動するようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンは、前記副マイコンよりも低い電源電圧で作動可能であること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンは、前記副マイコンが正常に動作しているか否かを監視するようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンは、前記第2給電手段へ前記副マイコン用電源制御信号を出力している場合に、前記副マイコンの動作監視を実施すること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンが正常に動作しているか否かを監視する監視手段を備えると共に、
    前記監視手段は、前記主マイコンが起動していることを検知している場合に、該主マイコンの動作監視を実施すること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の車両用電子制御装置において、
    前記監視手段は、前記主マイコンとは別に設けられていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンは、当該車両用電子制御装置が制御する車載機器への電源電圧をモニタし、その電源電圧が規定値以上である状態が一定時間以上継続したことを条件として、前記副マイコン用電源制御信号の出力を行うこと、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  9. 請求項8に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンは、前記モニタした電源電圧が所定値以下である状態が一定時間以上継続したことを条件として、前記副マイコン用電源制御信号の出力停止を行うこと、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  10. 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記副マイコンは、自己が動作を停止しても良い状態になったと判断すると、前記主マイコンへ、電源遮断許可信号を出力するようになっており、
    前記主マイコンは、前記副マイコンからの電源遮断許可信号を受けたことを条件として、前記副マイコン用電源制御信号の出力停止を行うこと、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  11. 請求項10に記載の車両用電子制御装置において、
    前記電源遮断許可信号は、前記副マイコンの出力ポートから出力されるポート信号であると共に、その電源遮断許可信号を出力するための前記出力ポートから前記主マイコンへ至る信号ラインは、電源遮断を許可しないことを意味する非アクティブ側の電圧に抵抗を介して接続されていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  12. 請求項10に記載の車両用電子制御装置において、
    前記電源遮断許可信号は、前記副マイコンから前記主マイコンへシリアル通信によって送信される信号であり、
    前記主マイコンは、前記副マイコンとの通信異常時には、前記副マイコン用電源制御信号の出力停止を行わないようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  13. 請求項10ないし請求項12の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記主マイコンは、前記副マイコンが正常に動作しているか否かを監視すると共に、前記副マイコンが正常復帰不能な異常状態になったと判断した場合には、前記電源遮断許可信号を受けていなくても、前記副マイコン用電源制御信号の出力を停止すること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  14. 請求項1ないし請求項13の何れか1項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記副マイコンは、前記主マイコンが正常に動作しているか否かを監視するようになっていること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
  15. 請求項14に記載の車両用電子制御装置において、
    前記副マイコンは、前記主マイコンが正常復帰不能な異常状態になったと判断した場合には、前記第1給電手段及び前記第2給電手段に前記作動用電源電圧の供給を停止させること、
    を特徴とする車両用電子制御装置。
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