JP5050685B2 - 車両制御装置およびプログラム - Google Patents

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車両(具体的には、エンジン,自動変速機など)の動作を制御するための各種制御処理を実行する制御処理部を、バッテリからの電源供給経路を導通または開放させることで起動または停止させるように構成された車両制御装置に関する。
バッテリからの電源供給により制御処理部(いわゆるマイコンなど)を起動する車両制御装置においては、通常、制御処理の実行時、この制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定し、これを揮発性の記憶部(RAM)に記憶させると共に、以降の制御処理を、その記憶部に記憶されたパラメータの具体値に基づいて実行するように構成されている。
このような車両制御装置においては、その記憶部が揮発性であるために、例えば、バッテリを交換するときなど何らかの要因によりバッテリが外れてしまうと、電源供給が行われなくなることに起因して、そのパラメータの具体値が消滅してしまう。このことは、常にバッテリからの電源供給が行われている揮発性の記憶部(いわゆるバックアップRAM)においても同様である。
この場合、バッテリを取り付けた後には、バッテリが外れる前の制御処理部の設定が再現できないため、バッテリが外れる前と同様の制御処理を実行することができない。
そのため、近年では、上述したパラメータの具体値を、揮発性の記憶部だけでなく、不揮発性の記憶部(例えば、EEPROMなど)にも記憶させておき、交換に先立ってバッテリが取り外されたことが検出された際に、その不揮発性の記憶部に記憶させておいた具体値を、該当するパラメータの具体値として揮発性の記憶部に記憶させ、これにより、その交換前の設定を再現することが行われている(特許文献1参照)。
こうして、バッテリを取り付けた後であっても、バッテリが外れる前におけるパラメータの具体値が揮発性の記憶部に記憶された状態が再現されるため、バッテリが外れる前と同様に制御処理を実行することができる。
しかし、この場合には、バッテリを取り付けた後、最初に運転者による操作が行われた(イグニッションスイッチが投入された)ことを契機として、バッテリが外れる前の設定を再現しているため、その設定が再現されるまでの間、バッテリが外れる前と同様の制御処理が実行できない。この問題は、設定の再現に際して不揮発性の記憶部から読み出されるデータ量が多くなるほど顕著になる。
このような課題に対しては、バッテリの接続を契機としてマイコンを起動させ、このマイコンが設定を再現するための処理を行えるようにする技術が提案されている(特許文献2参照)。
具体的には、車両制御装置としての起動がバッテリの接続に起因するものであるか否かをチェックする処理を一定時間毎に実行するようにしておき、その処理でバッテリの接続に起因する起動であると判定された場合に、設定の再現を行う、といったものである。これであれば、運転者による操作(イグニッションスイッチのオン状態への切り替え)が行われなくても、バッテリが接続された直後に設定を再現することができる。
特開平10−252546号 特開2006−232223号公報
しかし、上記技術においては、そのチェックする処理を、他の処理も行うマイコンにより実現する構成上、常時電源の供給が必要となり、そのチェックする処理が繰り返し行われてしまうことから(引用文献2の段落0025参照)、必要以上に電力を消費してしまうという課題があった。
本発明は、このような課題に対してなされたものであり、その目的は、従来よりも、車両制御装置としての電力消費を抑えることができるようにするための技術を提供することである。
上記課題を解決するための構成としては、車両制御装置を以下に示すようにした第1の構成とするとよい。
この構成は、バッテリに至る電源供給経路から電源の供給を受けて起動して、車両の動作を制御するための各種制御処理を実行する制御処理部と、車両に対する運転者の操作を受けて、前記電源供給経路中に設けられているスイッチ部に該電源供給経路を導通させることにより前記制御処理部を起動させ、また、該起動した制御処理部からの指令を受けて、前記スイッチ部に前記電源供給経路を開放させることにより前記制御処理部を停止させる第1起動停止部と、前記電源供給経路に対するバッテリの接続が行われた際に、前記スイッチ部に前記電源供給経路を導通させることにより前記制御処理部を起動させ、また、該起動させてから所定の時間が経過した際に、前記スイッチ部に前記電源供給経路を開放させることにより前記制御処理部を停止させる第2起動停止部と、からなる。
これらのうち、前記制御処理部は、当該制御処理部が起動した際に、車両に対する運転者の操作があったか否かにより、その起動が前記第1起動停止部によるものか前記第2起動停止部によるものかを判定する起動判定手段と、該起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記制御処理に関する制御設定を行う制御設定手段と、該制御設定手段により制御設定が行われた際に、前記第1起動停止部に対し、当該制御処理部を停止させるべき旨を指令する停止指令手段と、を備えている。
さらに、前記第2起動停止部は、前記電源供給経路にバッテリが接続されて該バッテリからの電源の供給が開始されたことを契機として、所定の時間だけ前記電源供給経路を導通させるべく前記スイッチ部を動作させるワンショット回路として構成されている。
このように構成された車両制御装置によれば、バッテリの接続を契機として制御処理部が所定の時間だけ起動し、この間に制御処理部による制御設定が行われる。つまりバッテリが取り付けられた時点で制御設定を行うことができる。
この制御処理部の起動は、電源供給経路に接続されたバッテリからの電源の供給が開始されたことを契機として、第2起動停止部が、所定の時間だけ、電源供給経路を導通させるべくスイッチ部を動作させることにより実現される。
そして、この第2起動停止部は、スイッチ部を動作させるために用意された専用のワンショット回路であり、そのスイッチ部を所定の時間だけ動作させることができればよいため、常時電源を供給しておく必要がない。その結果、従来よりも車両制御装置としての電力消費を抑えることができる。
なお、この構成における第2起動停止部は、所定の時間だけ電源供給経路を導通させるべくスイッチ部を動作させることができればよく、その具体的な回路構成は特に限定されない。例えば、上記構成を、第2起動停止部を下記のようにした第2の構成とすることが考えられる。
この構成において、第2起動停止部は、所定の時定数を有する積分回路と、MOSトランジスタからなるスイッチング素子と、を備えている。そして、前記積分回路の入力端子および前記スイッチング素子のソース端子それぞれとバッテリに直接的に接続されるバッテリ端子とが接続され、前記積分回路の出力端子と前記スイッチング素子のゲート端とが接続されていると共に、前記スイッチング素子のドレイン端子から、前記スイッチ部に前記電源供給経路を導通させるための指令としての信号が出力される。
この構成において、第2起動停止部では、まず、バッテリ端子から供給される電源(電源信号)が、積分回路およびスイッチング素子のソース端子へとそれぞれ入力される。こうして電源信号を入力した積分回路は、その電源信号の信号レベルを、時定数に応じて徐々に大きくするように変化させつつ、スイッチング素子のゲート端子へと入力する。
こうして電源信号の信号レベルが徐々に大きくなる過程では、その信号レベルが、ソース端子へと入力されている電源信号の信号レベル,つまりバッテリ端子から供給される電源信号そのものの信号レベルよりもある程度低くなっている間だけスイッチング素子がオン状態となり、その電源信号が、スイッチ部に電源供給経路を導通させるための指令としてドレイン端子から出力される。この指令を受けたスイッチ部は、電源供給経路を導通させるべく動作する。
そして、スイッチング素子のゲート端子へと入力される電源信号の信号レベルが、一定以上大きくなると、このスイッチング素子がオフ状態となり、電源信号がドレイン端子から出力されなくなる。これにより、スイッチ部は、電源共通経路を開放させるべく動作する。
このように、第2起動停止部は、バッテリ端子を介してバッテリからの電源の供給が開始された際に所定の時間だけスイッチ部を動作させ、こうして、スイッチ部に所定の時間だけ電源供給経路を導通させることができる。
また、上述した制御処理部の制御設定手段は、その制御設定に要する時間が第2起動停止部による電源供給経路の導通時間よりも短ければ、その導通時間内に制御設定を行うことができるため、特に問題はない。しかし、その制御設定に要する時間が、第2起動停止部による電源供給経路の導通時間以上であると、その制御設定が終了する前に制御処理部が停止してしまい、適切な制御設定が行えなくなってしまう恐れがある。
そのため、制御設定に要する時間が、第2起動停止部による電源供給経路の導通時間以上となるような場合においては、その導通時間経過後であっても、電源供給経路を導通させて制御処理部の起動を継続させることが望ましい。
このためには、上記各構成を、制御処理部を以下に示すようにした第3の構成とすることが考えられる。
この構成において、前記制御処理部は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合、当該制御処理部が停止する前に、前記第1起動停止部に対して当該制御処理部を起動させるべき旨を指令する起動指令手段,を備えている。
この構成であれば、第2起動停止部による電源供給経路の導通時間中に、第1起動停止部による電源供給経路の導通がなされるため、第2起動停止部による電源供給経路の導通時間経過後であっても、電源供給経路の導通させておく,つまり制御処理部の起動を継続させることができる。
また、上記各構成における制御処理部の制御設定手段は、制御処理に関連するものであれば、制御設定としてどのような内容の設定を行うように構成してもよい。
例えば、前記制御処理部が、制御処理の実行時に、該制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定し、該特定した具体値を揮発性の記憶部および不揮発性の記憶部それぞれに記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶されたパラメータの具体値に基づいて実行するように構成されている場合であれば、制御設定として、不揮発性の記憶部に記憶されている第1パラメータの具体値を揮発性の記憶部に記憶させることが考えられる。
制御処理部が上述のように構成されている場合には、制御処理の実行時にアクセスされる記憶部が揮発性であるために、バッテリが外れることにより電源供給が一時的に行われなくなると、そこに記憶されていたパラメータの具体値が消滅してしまう。この場合、揮発性の記憶部に記憶されるパラメータは、バッテリが外れる前の値とは異なったもの(例えば、初期値)になってしまう可能性が高い。そうすると、バッテリを取り付けた後には、バッテリが外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間が存在してしまうことになる。
このような期間を短縮するためには、バッテリを取り付けた時、不揮発性の記憶部に記憶されているパラメータの具体値を揮発性の記憶部に記憶させることを制御設定として行うことが有効である。
このためには、上記各構成を以下に示すようにした第4の構成とすることが考えられる。
この構成において、前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記不揮発性の記憶部に記憶された具体値を読み出し、これを該当するパラメータの具体値として前記揮発性の記憶部に記憶させる。
この構成であれば、バッテリを取り付けた時に、不揮発性の記憶部に記憶されているパラメータの具体値が揮発性の記憶部に記憶され、直ちに、この具体値に基づいて制御処理が行われる状態となる。そのため、バッテリを取り付けた後にバッテリが外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間を大幅に短縮することができる。
また、制御処理部の制御設定手段が行う制御設定としては、前記制御処理部が、制御処理の実行時に、該制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定し、該特定した具体値を揮発性の記憶部に記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶されたパラメータの具体値に基づいて実行するように構成されている場合であれば、そのパラメータを特定するための処理を実行することを制御設定として行うことが考えられる。
制御処理部が上述のように構成されている場合には、制御処理の実行時にアクセスされる記憶部が揮発性であるために、上記と同様、バッテリが外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間が存在してしまう。
このような期間を短縮するためには、バッテリを取り付けた時、そのパラメータを特定するための処理を実行し、これを揮発性の記憶部に記憶させることを制御設定として行うことが有効である。
このためには、上記各構成を以下に示すようにした第5の構成とすることが考えられる。
この構成において、前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定するための処理を実行し、該処理に基づいて特定された具体値を、該当するパラメータの具体値として前記揮発性の記憶部に記憶させる。
この構成であれば、バッテリを取り付けた時に、制御処理に際して用いられるパラメータが特定されたうえで揮発性の記憶部に記憶され、直ちに、この具体値に基づいて制御処理が行われる状態となる。そのため、バッテリを取り付けた後にバッテリが外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間を大幅に短縮することができる。
また、制御処理部の制御設定手段が行う制御設定としては、前記制御処理部が、制御処理の実行時に車両各部に異常が発生しているか否かの判定を行い、該判定した結果を揮発性の記憶部に記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶された判定結果に応じた手順にて実行するように構成されている場合であれば、その判定を、制御設定として行うことが考えられる。
制御処理部が上述のように構成されている場合には、制御処理の実行時にアクセスされる記憶部が揮発性であるために、バッテリが外れることにより電源供給が一時的に行われなくなることに起因して、そこに記憶されていた判定結果が消滅してしまう。この場合、バッテリを取り付けた後に行われる制御処理は、再び異常が検出されるまでの間、実際に異常が検出された後であるにも拘わらず、異常が発生していないときと同様の手順にて行われてしまう。つまり、この場合には、異常が発生しているときの手順にて制御処理を実行すべきにも拘わらず、バッテリを取り付けた後、異常が発生していないときと同様の手順にて制御処理が行われる期間が存在してしまうことになる。
このような期間を短縮するためには、バッテリを取り付けた時、車両各部に異常が発生しているか否かの判定を行うことを制御設定として行うことが有効である。
このためには、上記各構成を以下に示すようにした第6の構成とすることが考えられる。
この構成において、前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、車両各部に異常が発生しているか否かを判定するための処理を実行し、該処理における判定結果を前記揮発性の記憶部に記憶させる。
この構成であれば、バッテリを取り付けた時に、車両各部に異常が発生しているか否かの判定結果が揮発性の記憶部に記憶され、その後、その判定結果に応じた手順にて制御処理が行われうる状態となる。そのため、バッテリを取り付けた後に異常が発生していないときと同様の手順にて制御処理が行われる期間を大幅に短縮することができる。
また、制御処理部の制御設定手段が行う制御設定としては、前記制御処理部が、車両の動作状態を所定の動作状態としたうえで制御処理を実行するように構成されている場合であれば、車両の動作状態を所定の動作状態とすることを制御設定として行うことが考えられる。
制御処理部が上述のように構成されている場合には、バッテリを取り付けた以降、制御処理を行うのに先立って車両を所定の動作状態にしておく必要がある。つまり、この場合には、制御処理を行うべきタイミングになったとしても、この制御処理を行うために予め車両を所定の動作状態にしなければならず、実際に制御処理が実行されるまでの期間が長くなってしまうことになる。
このような期間を短縮するためには、バッテリを取り付けた時、車両を所定の動作状態にしておくことを制御設定として行うことが有効である。
このためには、上記各構成を以下に示すようにした第7の構成とすることが考えられる。
この構成において、前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、車両の動作状態を所定の動作状態となるまで動作させる。
この構成であれば、バッテリを取り付けた時に、車両が所定の動作状態になるまで動作し、直ちに、その動作状態からの制御処理の実行が可能な状態となる。そのため、制御処理を行うべきタイミングになってから実際に実行されるまでの期間を大幅に短縮することができる。
また、上記課題を解決するための構成としては、上記第1から第7のいずれかの構成における制御処理部が備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムとすることも考えられる。
このプログラムにより制御されるコンピュータシステムであれば、上記第1から第7のいずれかの構成の一部を構成することができるからである。
なお、上述した各プログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して車両制御装置や、これを利用するユーザに提供されるものである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
車両制御装置1は、車両に搭載された状態で、この車両における所定部分の動作を制御するECU(Electronic Control Unit )として構成されたものであって、車両の動作を制御するための各種制御処理を実行するマイコン10、それぞれマイコン10を起動または停止させるための第1,第2起動停止部20,30、バッテリ100が直接的に接続されるバッテリ端子(BATT)42、バッテリ100から電源の供給を受けるための電源端子(+B)44、図示されないイグニッションスイッチがON側に切り替えられた際にバッテリ100からの電源が供給される操作端子(IGSW)46、第1,第2起動停止部20,30による指令が出力される指令端子48、などからなる。
マイコン10は、電源端子44を介してバッテリ100から電源の供給を受けることにより起動し、それ以降、内蔵するメモリに記憶されたプログラムに従って上述した各種制御処理を行う。
第1,第2起動停止部20,30は、それぞれバッテリ100からマイコン10に至る電源供給経路200(図1における一点鎖線参照)中に設けられたスイッチ部210を動作させ、この経路を導通または開放させることにより、バッテリ100からマイコン10に対する電源供給の開始および終了,つまりマイコン10の起動および停止を実現する。
これらのうち、第1起動停止部20は、操作端子46を介してバッテリ100から電源の供給を受けた際,または,マイコン10から指令を受けた際に、スイッチ部210を動作させるべき旨の指令(Hレベルの信号;以下「動作指令」という)を出力し、これにより、スイッチ部210に電源供給経路200を導通させる。
また、この第1起動停止部20は、スイッチ部210に動作指令を出力している状態でマイコン10からの指令を受けると、動作指令の出力を終了し(出力する信号をLレベルにする)、これにより、スイッチ部210に電源供給経路200を開放させる。
この第1起動停止部20による指令の出力は、図2(a)に示すように、バイポーラトランジスタからなるスイッチング素子22により実現される。このスイッチング素子22は、操作端子46からの電源の供給,または,マイコン10からの指令を受けた際に、後述する第2起動停止部30のスイッチング素子34を介して動作指令の出力を開始させる。その後、マイコン10からの指令を受けることにより動作指令の出力を終了させる。
また、第2起動停止部30は、バッテリ端子42を介してバッテリ100からの電源の供給が開始された際に動作指令を出力し、これにより、スイッチ部210に電源供給経路200を導通させる。
また、この第2起動停止部30は、バッテリ端子42を介して電源の供給を受けた以降、所定の時間だけ、動作指令の出力を行うように構成されており、これにより、スイッチ部210に電源供給経路200を所定の時間だけ導通させる。なお、バッテリ端子42を介して電源の供給が開始される状況は、バッテリ100が電源供給経路200に接続された状況を意味している。
この第2起動停止部30による動作指令の出力は、図2(a)に示すように、所定の時定数を有する積分回路32,および,MOSトランジスタからなるスイッチング素子34で構成されたワンショット回路により実現される。
まず、バッテリ端子42から供給される電源(電源信号)は、積分回路32およびスイッチング素子34のソース端子へとそれぞれ入力される。こうして電源信号を入力した積分回路32は、その電源信号の信号レベル(本実施形態では電圧)を、時定数に応じて徐々に大きくするように変化させつつ、スイッチング素子34のゲート端子へと入力する。
こうして電源信号の信号レベルが徐々に大きくなる過程では、その信号レベルが、ソース端子へと入力されている電源信号の信号レベル,つまりバッテリ端子42から供給される電源信号そのものの信号レベルよりもある程度低くなっている間だけスイッチング素子34がオン状態となり、電源信号がそのまま動作指令として指令端子48から出力される。そして、スイッチング素子34のゲート端子へと入力される電源信号の信号レベルが、一定以上大きくなると、このスイッチング素子34がオフ状態となり、動作指令としての電源信号が出力されなくなる。
こうして、第2起動停止部30は、スイッチ部210に対して電源供給経路200を所定の時間だけ導通させ、以降、再びバッテリ100が電源供給経路200に接続されるまで、第2起動停止部30自身が主体的に電源供給経路200を導通させることはない。
なお、上述した第1起動停止部20のスイッチング素子22(のコレクタ端子)は、第2起動停止部30のスイッチング素子34(ゲート端子)を介してスイッチ部210に接続されており、マイコン10からの指令を受けてオン状態となっている間、積分回路32からスイッチング素子34に入力される電源信号の信号レベルに拘わらず、スイッチング素子34のゲート端子への入力信号をLレベルに固定する。これにより、第2起動停止部30のスイッチング素子34がオン状態となる。こうして、第1起動停止部20のスイッチング素子22がオン状態となることで、第2起動停止部30(特に積分回路32からの出力)の動作状態に拘わらず、第1起動停止部20による動作指令が第2起動停止部30のスイッチング素子34を介して出力されることとなる。
ところで、マイコン10により実行される各種制御処理とは、車両の動作を制御するための処理であるが、その実行時には、次のような処理も同時に行われる。
それは、例えば、以降に制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定(例えば、学習値を算出)し、その具体値をマイコン10内蔵の不揮発性メモリ(本実施形態ではEEPROM)およびRAMに記憶させるといった処理である。そして、以降の制御処理は、そのRAMに記憶されたパラメータの具体値に基づいて実行されるようになる。また、車両各部に異常が発生しているか否かを判定し、その判定結果をマイコン10内蔵のRAMに記憶させるといった処理も行われる。そして、以降の制御処理は、そのRAMに記憶された判定結果に応じた手順(フェイルセーフ)にて実行されるようになる。
(2)マイコン10による処理
以下に、マイコン10(のCPU)により実行される各種処理を説明する。
(2−1)起動判定処理
はじめに、マイコン10が起動した際に開始される起動判定処理の処理手順を図3に基づいて説明する。
この起動判定処理が開始されると、まず、その開始の契機となったマイコン10の起動が、バッテリ100が外れたことに伴うものであるか否かが判定される(s110)。
第1起動停止部20は、運転者によるイグニッションスイッチのオン側への操作が行われて、操作端子46からの電源供給が行われるようになった時にマイコン10を起動すべく動作指令を出力する。一方、第2起動停止部30は、操作端子46からの電源供給がなくても、バッテリ端子42からの電源供給が開始された,つまりバッテリ100が電源供給経路200に接続された時にマイコン10を起動すべく動作指令を出力する。
このように、通常は、バッテリ100が取り付けられた時にイグニッションスイッチが操作されることはないため、このs110では、その時点においてイグニッションスイッチが操作されていない,つまり操作端子46からの電源供給が行われていない場合に、マイコン10の起動が、バッテリ100が外れたことに伴うものであると判定される。
このs110で、マイコン10の起動が、バッテリ100が外れたことに伴うものでないと判定された場合(s110:NO)、上述した各種制御処理が起動された後(s120)、本起動判定処理が終了する。
なお、本実施形態においては、後述のように、車両各部に異常が発生しているか否かの判定結果がRAMに記憶されるように構成されており、このs120による制御処理は、その判定結果に応じた手順にて実行されるようになる。
また、上述したs110で、マイコン10の起動が、バッテリ100が外れたことに伴うものであると判定された場合(s110:YES)、第1起動停止部20に対する動作指令の出力が開始される(s130)。この動作指令を受けた第1起動停止部20は、第2起動停止部30を介して電源供給経路200を導通させ、これにより、第2起動停止部30による電源供給経路200の導通が終了する状況になった以降にも、マイコン10に対する電源供給が継続されることとなる。
次に、制御処理に関する制御設定を行うための初期設定処理が起動される(s140)。この初期設定処理は、後述のように、制御処理に関するパラメータなどの設定(制御設定)を行うための処理であって、その制御設定が終了した旨の終了通知が戻り値として本起動判定処理に渡される。
次に、s140にて起動した初期設定処理が終了したと判定されるまで待機状態となる(s150:NO)。ここでは、初期設定処理からの終了通知を受けた場合に、初期設定処理が終了したと判定される。
このs150で、初期設定処理が終了したと判定された場合(s150:YES)、第1起動停止部20に対する動作指令の出力が終了する(s160)。こうして動作指令が入力されなくなった第1起動停止部20は、第2起動停止部30を介して電源供給経路200を開放させ、これにより、マイコン10に対する電源供給が終了される,つまりマイコン10が停止することとなる。
(2−2)初期設定処理
続いて、起動判定処理におけるs140にて起動される初期設定処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
この初期設定処理では、まず、マイコン10内蔵の不揮発性メモリに記憶されている各種パラメータの具体値が読み出されたうえで、同内蔵のRAMに記憶される(s210)。ここでは、上述した制御処理にて不揮発性メモリに記憶された各種パラメータの具体値が、それぞれ該当するパラメータの具体値としてRAMに記憶される。
次に、制御処理を実行する際に用いるべき一部パラメータの具体値が特定される(s220)。ここでは、車両における一部の構成要素(例えば、バルブやアクセルなど)の動作状態を検出するセンサの検出値が取得され、これが、その構成要素の動作状態(例えば、開度など)を示すパラメータの具体値として特定される。
次に、s220にて特定されたパラメータの具体値が、該当するパラメータの具体値としてRAMに記憶される(s230)。
こうして、マイコン10は、以降、s210〜s230にてRAMに記憶されたパラメータに基づいて上述した制御処理を実行するようになる。
次に、車両において所定範囲内で動作可能な構成要素(例えば、バルブなど)が初期状態となるまで動作させられる(s240)。ここでは、該当する構成要素が動作可能な限界の動作位置を、制御処理を開始するために必要な初期状態とし、その構成要素を限界の動作位置まで変位するのに充分な期間だけ動作させることにより、その構成要素が初期状態となる。
次に、車両各部に異常が発生しているか否かの判定が行われ、その判定結果がRAMに記憶される(s242)。
そして、上述した起動判定処理に対する戻り値として終了通知が起動判定処理に渡された後(s250)、本初期設定処理が終了する。この終了通知は、起動判定処理がs150にて受ける戻り値である。
(3)作用,効果
このように構成された車両制御装置1によれば、バッテリ100の接続を契機としてマイコン10が所定の時間だけ起動し、この間にマイコン10の初期設定処理による制御設定が行われる(図3のs110〜s140)。つまりバッテリ100が取り付けられた時点で制御設定を行うことができる。
このマイコン10の起動は、電源供給経路200に接続されたバッテリ100からの電源の供給が開始されたことを契機として、第2起動停止部30が、所定の時間だけ、電源供給経路200を導通させるべくスイッチ部210を動作させることにより実現される。
そして、この第2起動停止部30は、スイッチ部210を動作させるために用意された専用のワンショット回路であり、そのスイッチ部210を所定の時間だけ動作させることができればよいため、常時電源を供給しておく必要がない。その結果、従来よりも車両制御装置1としての電力消費を抑えることができる。
また、上記実施形態においては、第2起動停止部30により電源供給経路200が導通された後、第1起動停止部20により電源供給経路200を導通させている(図3のs130)。そのため、第2起動停止部30による電源供給経路200の導通時間経過後であっても、電源供給経路200を導通させておくことにより、マイコン10の起動を継続させることができる。
これにより、初期設定処理による制御設定に際し、第2起動停止部30による電源供給経路200の導通時間以上の時間が必要な場合であっても、その制御設定が終了する前にマイコン10が停止して適切な制御設定が行えなくなってしまう、といったことを防止できる。
また、上記構成では、初期設定処理において、不揮発性メモリに記憶されているパラメータの具体値をRAMに記憶させることを制御設定として実施している(図4のs210)。
ここで、制御処理の実行時にアクセスされるRAMは、揮発性メモリであるため、バッテリ100が外れることにより電源供給が一時的に行われなくなると、そこに記憶されていたパラメータの具体値が消滅してしまい、該当するパラメータが、バッテリ100が外れる前の値とは異なったもの(例えば、初期値)になってしまう。そうすると、バッテリ100を取り付けた後には、バッテリ100が外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間が存在してしまうことになる。
ところが、上記構成では、バッテリ100を取り付けた時、不揮発性メモリに記憶されているパラメータの具体値をRAMに記憶させている。
そのため、バッテリ100を取り付けた後、直ちに、RAMに記憶されたパラメータの具体値に基づいて制御処理が行われる状態となるため、バッテリ100を取り付けた後にバッテリ100が外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間を大幅に短縮することができる。
また、上記構成では、初期設定処理において、制御処理を実行する際に用いるべき一部パラメータの具体値を特定することを制御設定として実施している(図4のs220)。
ここで、制御処理の実行時にアクセスされるRAMは、揮発性メモリであるため、上記と同様、バッテリ100が外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間が存在してしまう。
ところが、上記構成では、バッテリ100を取り付けた時、一部パラメータを特定するための処理を実行し、これをRAMに記憶させている。
そのため、バッテリ100を取り付けた後、直ちに、RAMに記憶されたパラメータの具体値に基づいて制御処理が行われる状態となるため、バッテリ100を取り付けた後にバッテリ100が外れる前のパラメータとは異なる値に基づいて制御処理を実行しなければならない期間を大幅に短縮することができる。
また、上記構成では、初期設定処理において、車両各部に異常が発生しているか否かの判定を行うことを制御設定として実施している(図4のs242)。
ここで、制御処理の実行時にアクセスされるRAMは、揮発性メモリであるため、バッテリ100が外れることにより電源供給が一時的に行われなくなると、そこに記憶されていた判定結果が消滅してしまう。この場合、バッテリ100を取り付けた後に行われる制御処理は、再び異常が検出されるまでの間、実際に異常が検出された後であるにも拘わらず、異常が発生していないときと同様の手順にて行われてしまう。つまり、この場合には、異常が発生しているときの手順にて制御処理を実行すべきにも拘わらず、バッテリ100を取り付けた後に、異常が発生していないときと同様の手順にて制御処理が行われる期間が存在してしまうことになる。
ところが、上記構成では、バッテリ100を取り付けた時、車両各部に異常が発生しているか否かの判定を行い、その判定結果をRAMに記憶させている。
そのため、バッテリ100を取り付けた時に、車両各部に異常が発生しているか否かの判定結果がRAMに記憶され、その後、その判定結果に応じた手順にて制御処理が行われうる状態となる。そのため、バッテリ100を取り付けた後に、異常が発生していないときと同様の手順にて制御処理が行われる期間を大幅に短縮することができる。
また、上記構成では、初期設定処理において、車両の動作状態を初期状態とすることを制御設定として実施している(図4のs240)。
制御処理を実行するにあたっては、車両における特定の構成要素の動作状態が初期状態となっている必要があるため、バッテリ100を取り付けた以降、制御処理を行うのに先立ってその構成要素を初期状態にしなければならない。つまり、この場合には、制御処理を行うべきタイミングになったとしても、この制御処理を行うために先にその構成要素を初期状態にしなければならず、実際に制御処理が実行されるまでの期間が長くなってしまうことになる。
ところが、上記構成では、バッテリ100を取り付けた時、車両における所定の構成要素が初期状態になるまで動作し、直ちに、その動作状態からの制御処理の実行が可能な状態となるため、制御処理を行うべきタイミングになってから実際に実行されるまでの期間を大幅に短縮することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、第1,第2起動停止部20,30がバイポーラトランジスタ,MOSトランジスタからなるスイッチング素子により、動作指令の出力を実現するように構成されたものを例示した。しかし、この第1,第2起動停止部20,30による動作指令の出力は、他のトランジスタやラッチ回路からなるスイッチング素子により実現できることはいうまでもない。
また、上記実施形態においては、第1起動停止部20がバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子22により、動作指令の出力を実現するように構成されたものを例示した。しかし、この第1起動停止部20による動作指令の出力は、図2(b)に示すように、第2起動停止部40と同様のMOSトランジスタからなるスイッチング素子24により実現するように構成してもよい。
この場合、第1起動停止部20のスイッチング素子24は、第2起動停止部30におけるスイッチング素子34のソース端子を介してスイッチ部210に接続する。また、マイコン10からのスイッチング素子24に対する指令は、バッテリ端子42を介してそのソース端子に入力される電源信号との関係に基づき、スイッチング素子24をオン状態とすることのできる信号レベルにてなされるように構成する。これにより、スイッチング素子24がオン状態となることで、バッテリ端子42からの電源信号がそのまま動作指令として指令端子48から出力される。
また、上記実施形態においては、スイッチ部210が、動作指令を受けている間のみ、電源供給経路200を導通させるように構成されている。しかし、このスイッチ部210については、初期状態で電源供給経路200を開放していると共に、一時的な動作指令(パルス)を受ける毎に、電源供給経路200を導通している状態および開放している状態それぞれへと切り替えを行うような構成のものを採用してもよい。この場合、図3のs130,s160では、それぞれ第1起動停止部20に対して、一時的な動作指令を出力すべき旨を指令すればよい。
また、上記実施形態においては、第2起動停止部30により電源供給経路200が導通された後、第1起動停止部20により電源供給経路200を導通させることにより(図3のs130)、マイコン10の起動を継続させるように構成されたものを例示した。しかし、初期設定処理による制御設定に要する時間が第2起動停止部30による電源供給経路200の導通時間よりも充分に短ければ、その制御設定が終了する前にマイコン10が停止することがないため、第1起動停止部20により電源供給経路200を導通させない,つまり同図s130の処理を行わないこととしてもよい。
(5)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、マイコン10が本発明における制御処理部であり、図3のs110が本発明における起動判定手段であり、同図s140および図4のs210〜s240が本発明における制御設定手段であり、同図s130が本発明における起動指令手段であり、同図s160が本発明における停止指令手段である。
車両制御装置の構成を示すブロック図 第1,第2起動停止部の具体的な構成を示すブロック図 起動判定処理を示すフローチャート 初期設定処理を示すフローチャート
符号の説明
1…車両制御装置、10…マイコン、20…第1起動停止部、22…スイッチング素子、24…スイッチング素子、30…第2起動停止部、32…積分回路、34…スイッチング素子、40…第2起動停止部、42…バッテリ端子、44…電源端子、46…操作端子、48…指令端子、100…バッテリ、200…電源供給経路、210…スイッチ部。

Claims (9)

  1. バッテリに至る電源供給経路から電源の供給を受けて起動して、車両の動作を制御するための各種制御処理を実行する制御処理部と、
    車両に対する運転者の操作を受けて、前記電源供給経路中に設けられているスイッチ部に該電源供給経路を導通させることにより前記制御処理部を起動させ、また、該起動した制御処理部からの指令を受けて、前記スイッチ部に前記電源供給経路を開放させることにより前記制御処理部を停止させる第1起動停止部と、
    前記電源供給経路に対するバッテリの接続が行われた際に、前記スイッチ部に前記電源供給経路を導通させることにより前記制御処理部を起動させ、また、該起動させてから所定の時間が経過した際に、前記スイッチ部に前記電源供給経路を開放させることにより前記制御処理部を停止させる第2起動停止部と、からなり、
    前記制御処理部は、
    当該制御処理部が起動した際に、車両に対する運転者の操作があったか否かにより、その起動が前記第1起動停止部によるものか前記第2起動停止部によるものかを判定する起動判定手段と、
    該起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記制御処理に関する制御設定を行う制御設定手段と、
    該制御設定手段により制御設定が行われた際に、前記第1起動停止部に対し、当該制御処理部を停止させるべき旨を指令する停止指令手段と、を備えており、
    さらに、前記第2起動停止部は、前記電源供給経路にバッテリが接続されて該バッテリからの電源の供給が開始されたことを契機として、所定の時間だけ前記電源供給経路を導通させるべく前記スイッチ部を動作させるワンショット回路として構成されており、
    また、
    前記第2起動停止部は、
    所定の時定数を有する積分回路と、MOSトランジスタからなるスイッチング素子と、を備え、
    前記積分回路の入力端子および前記スイッチング素子のソース端子それぞれとバッテリに直接的に接続されるバッテリ端子とが接続され、前記積分回路の出力端子と前記スイッチング素子のゲート端とが接続されていると共に、前記スイッチング素子のドレイン端子から、前記スイッチ部に前記電源供給経路を導通させるための指令としての信号が出力される
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記制御処理部が、制御処理の実行時に車両各部に異常が発生しているか否かの判定を行い、該判定した結果を揮発性の記憶部に記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶された判定結果に応じた手順にて実行するように構成されている場合において、
    前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、車両各部に異常が発生しているか否かを判定するための処理を実行し、該処理における判定結果を前記揮発性の記憶部に記憶させる、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. バッテリに至る電源供給経路から電源の供給を受けて起動して、車両の動作を制御するための各種制御処理を実行する制御処理部と、
    車両に対する運転者の操作を受けて、前記電源供給経路中に設けられているスイッチ部に該電源供給経路を導通させることにより前記制御処理部を起動させ、また、該起動した制御処理部からの指令を受けて、前記スイッチ部に前記電源供給経路を開放させることにより前記制御処理部を停止させる第1起動停止部と、
    前記電源供給経路に対するバッテリの接続が行われた際に、前記スイッチ部に前記電源供給経路を導通させることにより前記制御処理部を起動させ、また、該起動させてから所定の時間が経過した際に、前記スイッチ部に前記電源供給経路を開放させることにより前記制御処理部を停止させる第2起動停止部と、からなり、
    前記制御処理部は、
    当該制御処理部が起動した際に、車両に対する運転者の操作があったか否かにより、その起動が前記第1起動停止部によるものか前記第2起動停止部によるものかを判定する起動判定手段と、
    該起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記制御処理に関する制御設定を行う制御設定手段と、
    該制御設定手段により制御設定が行われた際に、前記第1起動停止部に対し、当該制御処理部を停止させるべき旨を指令する停止指令手段と、を備えており、
    さらに、前記第2起動停止部は、前記電源供給経路にバッテリが接続されて該バッテリからの電源の供給が開始されたことを契機として、所定の時間だけ前記電源供給経路を導通させるべく前記スイッチ部を動作させるワンショット回路として構成されており、
    また、
    前記制御処理部が、制御処理の実行時に車両各部に異常が発生しているか否かの判定を行い、該判定した結果を揮発性の記憶部に記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶された判定結果に応じた手順にて実行するように構成されている場合において、
    前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、車両各部に異常が発生しているか否かを判定するための処理を実行し、該処理における判定結果を前記揮発性の記憶部に記憶させる、ように構成されている
    ことを特徴とする車両制御装置。
  4. 前記第2起動停止部は、
    所定の時定数を有する積分回路と、MOSトランジスタからなるスイッチング素子と、を備え、
    前記積分回路の入力端子および前記スイッチング素子のソース端子それぞれとバッテリに直接的に接続されるバッテリ端子とが接続され、前記積分回路の出力端子と前記スイッチング素子のゲート端とが接続されていると共に、前記スイッチング素子のドレイン端子から、前記スイッチ部に前記電源供給経路を導通させるための指令としての信号が出力される
    ことを特徴とする請求項に記載の車両制御装置。
  5. 前記制御処理部は、
    前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合、前記第1起動停止部に対して当該制御処理部を起動させるべき旨を指令する起動指令手段,を備えている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両制御装置。
  6. 前記制御処理部が、制御処理の実行時に、該制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定し、該特定した具体値を揮発性の記憶部および不揮発性の記憶部それぞれに記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶されたパラメータの具体値に基づいて実行するように構成されている場合において、
    前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記不揮発性の記憶部に記憶された具体値を読み出し、これを該当するパラメータの具体値として前記揮発性の記憶部に記憶させる、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の車両制御装置。
  7. 前記制御処理部が、制御処理の実行時に、該制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定し、該特定した具体値を揮発性の記憶部に記憶させると共に、以降の制御処理を、その揮発性の記憶部に記憶されたパラメータの具体値に基づいて実行するように構成されている場合において、
    前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、前記制御処理を実行する際に用いるべき適切なパラメータの具体値を特定するための処理を実行し、該処理に基づいて特定された具体値を、該当するパラメータの具体値として前記揮発性の記憶部に記憶させる、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の車両制御装置。
  8. 前記制御処理部が、車両の動作状態を所定の動作状態としたうえで制御処理を実行するように構成されている場合において、
    前記制御処理部の前記制御設定手段は、前記起動判定手段にて前記第2起動停止部による起動であると判定された場合に、車両の動作状態を所定の動作状態となるまで動作させる、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の車両制御装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の制御処理部が備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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