JP5686083B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents
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例えば、降車意志判定手段は、上記シートベルト判定条件と、上記ドア判定条件と、上記着座判定条件と、上記無線信号判定条件とのうちの、何れか2つ以上の条件が成立したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成することができる。また例えば、降車意志判定手段は、上記シートベルト判定条件と、上記ドア判定条件と、上記着座判定条件と、上記キー判定条件とのうちの、何れか2つ以上の条件が成立したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成することができる。
まず、IGスイッチ9がオンされると、IGオン信号Siがハイレベルになってメインリレー駆動回路19がメインリレー5をオンさせる。すると、マイコン15が電源回路13からの電源電圧Vmを受けて起動する。
S140では、運転者が降車の意志を有しているか否かを、前述のシートベルト信号に基づいて判定する。例えば、S140では、シートベルト判定条件として、シートベルト信号が「シートベルト非装着」を示す状態(本実施形態では“ローレベル”)であるという判定条件が成立したか否かを判定し、シートベルト信号が「シートベルト非装着」を示す状態であれば(つまり、運転者がシートベルトを装着していないと判定したならば)、運転者が降車の意志を有していると判定する。逆に、シートベルト信号が「シートベルト装着」を示す状態(本実施形態では“ハイレベル”)であれば(つまり、運転者がシートベルトを装着していると判定したならば)、運転者が降車の意志を有していないと判定する。
S150では、当該ECU1へのバッテリ電圧VBmの供給が停止されても保存すべきデータであるバックアップ対象データを、フラッシュメモに25に書き込む書込処理を行う。尚、フラッシュメモリ25に書き込まれるバックアップ対象データは、少なくとも、上記S130のエンジン停止後処理で求めた学習値(学習データ)や故障診断情報(検出した故障に関する情報)であるが、更に、IGスイッチ9がオンされている期間中に実行した他の処理によって求めた学習値や故障診断情報であっても良い。
そして、S170では、上記S110でIGスイッチ9がオフされていると判定するようになってからの経過時間(即ち、車両がIGオフ状態になったことがS110で検出されてから、S140にて運転者が降車の意志を有していると判定されない継続時間であり、以下、IGオフ後経過時間という)が、所定の閾値(以下、閾値時間ともいう)Th以上になったか否かを判定し、そのIGオフ後経過時間が閾値Th以上でなければ、そのまま当該シャットダウン制御処理を終了する。
まず、図3(A)に示すように、運転者がIGスイッチ9をオフさせて車両がIGオフ状態になると、ECU1のマイコン15は、そのことを検出して(S110:YES)、前述したエンジン停止後処理を行うこととなる(S130)。尚、このことは、後述する図3(B),(C)の各場合についても同様である。
以上のように、本実施形態のECU1では、車両がIGオフ状態になったことを検出し、且つ、運転者が降車の意志を有していると判定したことを条件に、書込処理(フラッシュメモリ25にデータを書き込む処理)を行うようになっている。
また、本実施形態のECU1では、車両がIGオフ状態になったことを検出してから、運転者が降車の意志を有していると判定しない継続時間(IGオフ後経過時間)が閾値Thに達した場合には、書込処理を実施し、その後、電源遮断処理を実施するため、前述したようにバッテリ上がりを回避することができる。
[変形例1]
図2のS140では、シートベルト判定条件として、シートベルト信号が「シートベルト装着」を示す状態から「シートベルト非装着」を示す状態に変化したという判定条件が成立したか否かを判定し、その判定条件が成立したならば、運転者が降車の意志を有していると判定しても良い。
車両の運転席ドアの開/閉に応じてオン/オフするドアスイッチからの信号であって、運転席ドアが閉じているか否かを示すドア開閉信号が、ECU1のマイコン15に入力されるようにする。そして、図2のS140では、ドア開閉信号に基づいて、前述したドア判定条件が成立したと判定したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成しても良い。
車両の運転席に設けられる着座センサからの信号であって、運転席に運転者が着座しているか否かを示す着座センサ信号が、ECU1のマイコン15に入力されるようにする。そして、図2のS140では、着座センサ信号に基づいて、前述した着座判定条件が成立したと判定したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成しても良い。
運転者が携帯している携帯機としての電子キー(一般にスマートキーやインテリジェントキーと呼ばれるもの)と、車両に搭載されている無線通信装置とが、所定の通信を行うことで、ドアの解錠、施錠やエンジンの始動許可が行われる車両の場合には、車両に適合する電子キーから送信されている無線信号が車両側の無線通信装置で受信されているか否かを示す受信状態信号が、例えば上記無線通信装置からECU1のマイコン15に入力されるようにする。そして、図2のS140では、その受信状態信号に基づいて、前述した無線信号判定条件が成立したと判定したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成しても良い。
車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されているか否かを検出するキー挿入スイッチからの信号であって、イグニッションキーシリンダにキーが挿入されているか否かを示すキー挿入信号が、ECU1のマイコン15に入力されるようにする。そして、図2のS140では、キー挿入信号に基づいて、前述したキー判定条件が成立したと判定したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成しても良い。
図2のS140では、前述した各判定条件のうちの何れか2つ以上が成立したなら、運転者が降車の意志を有していると判定するように構成しても良い。その場合、成立したか否かを判定する判定条件の数及び組み合わせは、適宜決定することができる。
前述した実施形態において、IGスイッチ9は、車両運転席のイグニッションキーシリンダに挿入された車両用のキーが捻り操作されることでオン又はオフするスイッチであったが、上記実施形態のECU1が搭載される車両としては、イグニッションキーシリンダ及びIGスイッチ9を備えない車両であっても良く、例えば、運転者がエンジン始動/停止用プッシュスイッチのボタンを操作することで、イグニッション電源のオン/オフ(即ち、IG系の電源ライン11へのバッテリ電圧VBの供給/非供給)や、スタータの駆動が行われるプッシュスイッチ式車両であっても良い。
また、ECU1の制御対象は、エンジンに限らず、例えば変速機やエアコンなど、車両がIGオン状態の場合に制御されるものであれば良い。
7,11・・・電源ライン、9・・・IG(イグニッション)スイッチ
13・・・電源回路、15・・・マイコン、17・・・入力回路
19・・・メインリレー駆動回路、21…CPU21、22…RAM22
23…RAM23、24…入出力インターフェース(I/O)
25・・・フラッシュメモリ、31・・・シートベルトスイッチ
Claims (6)
- 車両の運転者のイグニッションオン用操作によって前記車両がイグニッションオン状態になると、前記車両のバッテリから動作用の電源電圧が供給されて動作すると共に、
データの書き換えが可能な不揮発性メモリと、
前記運転者のイグニッションオフ用操作によって前記車両がイグニッションオフ状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されたことを条件に、前記不揮発性メモリにバックアップ対象のデータを書き込む書込処理を行う書込手段と、を備え、
前記書込手段による前記書込処理が終了した後、前記電源電圧の供給が停止されるようにするための電源遮断処理を行う車両用電子制御装置において、
前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定する降車意志判定手段を備えており、
前記書込手段は、前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出され、且つ、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されたことを条件に、前記書込処理を行うようになっており、
当該車両用電子制御装置は、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されてから、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されない継続時間が所定の閾値に達した場合には、前記降車意志判定手段の判定結果に拘わらず、前記書込手段が前記書込処理を行うことを許可すること、
を特徴とする車両用電子制御装置。 - 車両の運転者のイグニッションオン用操作によって前記車両がイグニッションオン状態になると、前記車両のバッテリから動作用の電源電圧が供給されて動作すると共に、
データの書き換えが可能な不揮発性メモリと、
前記運転者のイグニッションオフ用操作によって前記車両がイグニッションオフ状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されたことを条件に、前記不揮発性メモリにバックアップ対象のデータを書き込む書込処理を行う書込手段と、を備え、
前記書込手段による前記書込処理が終了した後、前記電源電圧の供給が停止されるようにするための電源遮断処理を行う車両用電子制御装置において、
前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定する降車意志判定手段を備えており、
前記書込手段は、前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出され、且つ、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されたことを条件に、前記書込処理を行うようになっており、
前記降車意志判定手段は、
前記運転者がシートベルトを装着しているか否かを示すシートベルト信号に基づいて、前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定すること、
を特徴とする車両用電子制御装置。 - 車両の運転者のイグニッションオン用操作によって前記車両がイグニッションオン状態になると、前記車両のバッテリから動作用の電源電圧が供給されて動作すると共に、
データの書き換えが可能な不揮発性メモリと、
前記運転者のイグニッションオフ用操作によって前記車両がイグニッションオフ状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されたことを条件に、前記不揮発性メモリにバックアップ対象のデータを書き込む書込処理を行う書込手段と、を備え、
前記書込手段による前記書込処理が終了した後、前記電源電圧の供給が停止されるようにするための電源遮断処理を行う車両用電子制御装置において、
前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定する降車意志判定手段を備えており、
前記書込手段は、前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出され、且つ、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されたことを条件に、前記書込処理を行うようになっており、
前記降車意志判定手段は、
前記車両の運転席ドアが閉じているか否かを示すドア開閉信号に基づいて、前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定すること、
を特徴とする車両用電子制御装置。 - 車両の運転者のイグニッションオン用操作によって前記車両がイグニッションオン状態になると、前記車両のバッテリから動作用の電源電圧が供給されて動作すると共に、
データの書き換えが可能な不揮発性メモリと、
前記運転者のイグニッションオフ用操作によって前記車両がイグニッションオフ状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されたことを条件に、前記不揮発性メモリにバックアップ対象のデータを書き込む書込処理を行う書込手段と、を備え、
前記書込手段による前記書込処理が終了した後、前記電源電圧の供給が停止されるようにするための電源遮断処理を行う車両用電子制御装置において、
前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定する降車意志判定手段を備えており、
前記書込手段は、前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出され、且つ、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されたことを条件に、前記書込処理を行うようになっており、
前記降車意志判定手段は、
前記車両の運転席に前記運転者が着座しているか否かを示す着座センサ信号に基づいて、前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定すること、
を特徴とする車両用電子制御装置。 - 車両の運転者のイグニッションオン用操作によって前記車両がイグニッションオン状態になると、前記車両のバッテリから動作用の電源電圧が供給されて動作すると共に、
データの書き換えが可能な不揮発性メモリと、
前記運転者のイグニッションオフ用操作によって前記車両がイグニッションオフ状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されたことを条件に、前記不揮発性メモリにバックアップ対象のデータを書き込む書込処理を行う書込手段と、を備え、
前記書込手段による前記書込処理が終了した後、前記電源電圧の供給が停止されるようにするための電源遮断処理を行う車両用電子制御装置において、
前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定する降車意志判定手段を備えており、
前記書込手段は、前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出され、且つ、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されたことを条件に、前記書込処理を行うようになっており、
前記降車意志判定手段は、
前記運転者が携帯している携帯機から送信されている無線信号が、前記車両に搭載されている無線通信装置で受信されているか否かに基づいて、前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定すること、
を特徴とする車両用電子制御装置。 - 車両の運転者のイグニッションオン用操作によって前記車両がイグニッションオン状態になると、前記車両のバッテリから動作用の電源電圧が供給されて動作すると共に、
データの書き換えが可能な不揮発性メモリと、
前記運転者のイグニッションオフ用操作によって前記車両がイグニッションオフ状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出されたことを条件に、前記不揮発性メモリにバックアップ対象のデータを書き込む書込処理を行う書込手段と、を備え、
前記書込手段による前記書込処理が終了した後、前記電源電圧の供給が停止されるようにするための電源遮断処理を行う車両用電子制御装置において、
前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定する降車意志判定手段を備えており、
前記書込手段は、前記車両がイグニッションオフ状態になったことが前記状態検出手段により検出され、且つ、前記降車意志判定手段により前記運転者が降車の意志を有していると判定されたことを条件に、前記書込処理を行うようになっており、
前記降車意志判定手段は、
前記車両のイグニッションキーシリンダにキーが挿入されているか否かを示すキー挿入信号に基づいて、前記運転者が降車の意志を有しているか否かを判定すること、
を特徴とする車両用電子制御装置。
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