JP6444847B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用電子制御装置に係り、特に、エンジンの自動停止および自動再始動を制御する車両用電子制御装置に関するものである。
最近の車両では、燃費向上のために、車両停止時にエンジンを自動停止させるいわゆるアイドリングストップを行うものが多くなっている。このエンジン自動停止は、予め設定された自動停止開始条件が成立したときに実行され、この自動停止開始条件としては、例えば、ブレーキ操作されていること、アクセル操作されていないこと等の全ての条件を満足するものとして設定されることが一般的である。
エンジンの自動停止状態(アイドリングストップ状態)から、エンジンを自動再始動するために、予め自動再始動条件が設定されるが、これは、自動停止条件のいずれか一つの条件が成立しなかったときとされるのが一般的である(例えば、アクセルが踏み込み操作されたときや、ブレーキ操作が解除されたとき)。
ところで、前記車両に搭載されて前記エンジンの自動停止および自動再始動を制御(アイドリングストップ制御)する電子制御装置が備える演算部は、種々の事情の発生によりアイドリングストップ制御を停止する場合があり、また、自動再始動条件が成立しているにも関わらずエンジンが再始動しないなどといった予期せぬ事態が発生する場合がある。そのような場合には、ユーザや整備者は、何故そのような事態が起こったのかについての要因調査が必要である。そこで、当該電子制御装置は、停止した要因を記憶部へ記録しており、その記憶部に記録しておいた要因を表示部へ表示させて、ユーザや整備者にその要因を知らせるようになっており、それにより、特定された要因を早急に修理することが可能となり、車両としての安全性向上に繋がる。
かかる技術に関する従来技術が、特許文献1、2に開示されている。
特許文献1には、車両停止時にエンジンの自動停止が禁止されたときの自動停止禁止の理由またはエンジンの自動再始動の理由を記憶することによって、エンジンが自動停止されない理由あるいは自動再始動の理由を把握できるようにした車両用エンジン自動停止装置が開示されている。
また、特許文献2には、自動停止条件が成立してから自動始動条件の成立によりエンジンが再始動するまでの間に、揮発性メモリに記憶されるデータのうち不揮発性メモリに記憶させるデータとして予め設定されたデータである不揮発性メモリ記憶対象データを不揮発性メモリに記憶することによって、データの更新漏れを抑制する車両用電子制御装置が開示されている。
特開2014−047637号公報 特開2012−241645号公報
ところで、エンジンの自動停止条件の項目としては、エンジンの自動再始動条件も含まれており、その情報はエンジンが自動停止する時点で判断されていることが多い。このため、車両が停止し、エンジン自動停止条件によってエンジンが自動停止された後、自動再始動条件が成立するまでの間に、その時間の経過や環境の変化によっては車両状況が変化する可能性があり、バッテリの電圧低下や、エンジンを始動する部品の不具合発生などといった何等かの事情の発生によって、エンジンの自動停止から自動再始動することができず、最悪の場合、エンジンが停止するといった問題が発生する場合がある。
また、エンジンの自動再始動条件が成立しているにも関わらず、エンジンの自動停止から復帰(自動再始動)できなかった場合、その要因がバッテリやスタータといった始動部品に起因する問題なのか、車両用電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)のマイクロコンピュータに起因する問題なのか、その原因を容易に特定することが難しい。
このような場合、本来交換が不要であったエンストに起因するセンサ部品やECUを交換するといった対策が行われることもあり得る。
また、アイドリングストップ機能を備えた車両では、概して、エンジンの再始動回数(すなわち、クランキング回数)が、アイドリングストップ機能を備えていない車両と比較して多くなる。このため、再始動を繰り返す(自動再始動条件が成立する)度に不揮発性メモリにその時の状態や情報を記憶すると、不揮発性メモリの保証書き込み回数の制限を超えてしまうといった問題もある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不揮発性メモリの消耗を抑制しながら、本来交換が不要であるようなセンサ部品やECUが交換されてしまうことを防止でき、ECUのマイクロコンピュータのプログラムに問題がないことを速やかに判定することのできる車両用電子制御装置を提供することにある。
上記する課題を解決するために、本発明に係る車両用電子制御装置は、車両停止時に、予め設定された自動停止条件が成立するとエンジンを自動停止させてアイドリングストップ状態をとるとともに前記エンジンの自動停止後に予め設定された自動再始動条件が成立すると前記エンジンを再始動させるアイドリングストップ機能を有する車両に搭載される車両用電子制御装置であって、データの読み出し及び書き込みが可能な揮発性メモリと、記憶内容の書き換えが可能な不揮発性メモリと、前記エンジンの自動停止後に自動再始動条件が成立したにも関わらず該エンジンの自動再始動が出来なかった場合のみ、その時の状態もしくは情報を前記不揮発性メモリに記憶させる記憶手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、記憶部としての不揮発性メモリに記憶されている記憶内容を確認することにより、車両の異常や故障を早期に発見することができ、交換不要である部品が交換されることを防ぐことができ、フェールセイフ処理等を行うこともできる。また、ECUのマイクロコンピュータにおいても異常が起きていないことを早期に判断することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る車両用電子制御装置(ECU)の一実施形態とその周辺装置の構成図である。 図1に示すECUによるアイドリングストップ制御におけるエンジン自動停止条件とエンジン自動再始動条件の一例を説明した図である。 図1に示すECUによるアイドリングストップ制御の一例(エンジンの自動停止及び自動再始動が正常に実行されたとき)を示すフローチャートである。 図1に示すECUによるアイドリングストップ制御の一動作例(エンジンの自動停止及び自動再始動が正常に実行されたとき)を示すタイミングチャートである。 アイドリングストップ後に記憶しておくパラメータの一覧とその分類を示す図である。 図1に示すECUによるアイドリングストップ制御の一例(エンジンの自動停止後、自動再始動が正常に実行されなかったとき)を示すフローチャートである。 図1に示すECUによるアイドリングストップ制御の一動作例(エンジンの自動停止後、自動再始動が正常に実行されなかったとき)を示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る車両用電子制御装置の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る車両用電子制御装置の一実施形態であるECU100とその周辺装置とを示す構成図である。
本実施形態のECU100は、車両に搭載され、図1に示すように、基本的に、マイクロコンピュータ(以下、略してマイコンと称することがある。)110と、入出力回路200と、スタータ駆動回路201とを備える。
これらのうち、マイコン110は、演算部としてのCPU111、ROM112、RAM113、揮発性メモリとしてのBuRAM114、I/O115、不揮発性メモリとしてのEEPROM116、及び、これらを接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータであり、ROM112、RAM113、及び、BuRAM114に記憶された制御プログラムに基づいて、エンジンを制御するための各種処理を実行する。ここで、BuRAM114は、データの読み出し及び書き込みが可能な揮発性メモリであり、EEPROM116は、データ(記憶内容)の書き換えが可能な不揮発性メモリであり、CPU111との間でデータ入出力可能に接続されている。
また、入出力回路200は、エンジンを制御するための外部からの各種信号として、エアコンスイッチ204、アクセル開度センサ205、スロットル開度センサ206、エアフロセンサ207、水温、吸気温、油温、燃料温度などの各温度センサ208、車速センサ209、ブレーキスイッチ210、カム角度センサ211、クランク角度センサ212等から検出信号が入力されており、車両走行状態に基づいてエンジン制御(イグナイタ221やインジェクタ220に駆動信号を出力)を実行する。また、入出力回路200は、CAN(Contoroller Area Network)、LIN(Local Area Network)などを介して他の制御装置(C/U)230との間で通信可能に接続されている。
スタータ駆動回路201は、マイコン110からのスタータ制御信号に基づいて、バッテリ203からバッテリ電圧VBの供給を受けてエンジンを始動させるスタータ202を駆動するためのスタータ駆動信号を出力する。
前記ECU100は、各C/Uや各センサから車両の状態や情報、及び運転者の操作状態や操作情報を検出し、アイドリングストップのエンジン制御(アイドリングストップ制御)を行う。なお、本明細書において、アイドリングストップ制御とは、アイドリング時のエンジン停止/再始動を自動的に行い、信号待ちや渋滞などの停車時に不要なアイドリングを低減することで、燃費を向上させるとともに、排出ガスの削減や騒音の抑制を目的とした制御である。
図2は、図1に示すECU100によるアイドリングストップ制御におけるエンジン自動停止条件とエンジン自動再始動条件の一例を説明したものである。
ここでは、エンジンの自動停止制御に必要な信号を検出する各センサ類の検出内容について、エンジン自動停止条件もしくはエンジン自動再始動条件と関連付けて説明することとする。エンジン自動停止条件は、車速の低下を検知して、エンジンを停止し、ドライバーの発進操作を検知して、当該エンジンを自動再始動する。エンジン自動停止条件は、以下の各条件が一つでも成立すると成立しない。なお、エンジン自動再始動条件は、エンジン自動停止条件の中に含ませるようにしてある。
(1)エンジンに関連して、冷却水温度が所定温度範囲にないとき、吸気温度が高すぎるとき、大気圧が低いとき。
(2)空調装置に関連して、室内空調要求が大のとき(設定風量が大、実際の温度とマニュアル設定される設定温度との偏差が大のとき)、外気温度が極暑温度または極寒温度であるとき。
(3)ブレーキ負圧が不足するとき、あるいはアクセルペダルが踏み込み操作されたとき。エンジンシステムの異常信号が発生されたとき。
(4)エンジン自動停止を運転者の意思によってキャンセル(禁止)するアイドリングストップスイッチがONされているとき。
(5)エンジン回転数が、予め設定された回転数(安定したときのアイドル回転数よりもかなり高い回転数)以上の高回転であるとき。
(6)バッテリに関連して、充電量が予め設定された所定充電量以下であるとき、消費電流が予め設定された所定電流以上であるとき、あるいはバッテリ制御システムが異常のとき(異常信号が発生しているとき)。
(7)車速がある所定速度以上であるとき。
(8)各センサに異常や故障が発生したとき。
(9)運転者によるハンドル舵角がニュートラル位置から所定の小舵角範囲内にないとき。
(10)変速機に関連して、油温が所定温度範囲内にないとき、油圧が所定圧力範囲内にないとき、変速機異常信号が発生しているとき、クラッチ(ロックアップクラッチを含む)に異常があるとき。
(11)路面の傾斜角度が大きいとき。
(12)車体回りに関連して、イグニッションキーが車外に持ち出されているとき(スマートキーレスエントリーシステムの場合)、運転席のシートベルトが取外されているまたは運転ドアが開いているとき(ドライバー降車判定)、フードが開いているとき。
勿論、上記自動停止条件は一例であり、上記以外の条件を自動停止禁止条件として設定したり、上記条件の一部を削除したものであってもよい。なお、例えば、ブレーキを操作していないこと、ハンドル舵角がほぼ中立位置にないこと、アクセル操作していないこと等の運転者の操作に起因する自動停止禁止条件は、運転者にとって明確に認識できるものである。一方、バッテリ充電量や、変速機の温度等は、運転者はただちには認識できないものである。
このように構成されたECU100において、マイコン110は、予め設定されたエンジン自動停止条件が成立するとエンジンを自動停止させてアイドリングストップ状態をとるとともに、予め設定されたエンジン自動再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドリングストップ制御処理を実行する(アイドリングストップ機能)。なお、本実施形態における上記アイドリングストップ条件として、車速センサ209からの検出信号に基づく車速は0km/h(すなわち、完全停止)でなくてもよい。
さらに、マイコン110は、アイドリングストップ制御によるエンジン自動停止後に、上記自動再始動条件が成立したか否かを判断し、自動再始動条件が成立した場合にエンジン停止フラグをクリアするとともに、自動再始動条件が非成立の場合にエンジン停止フラグをセットする再始動要求処理を、予め設定された処理周期が経過する毎に実行するように構成されている。
<エンジンの自動停止及び自動再始動が正常に実行される場合>
図3は、図1に示すECU100によるアイドリングストップ制御によりエンジンの自動停止及び自動再始動が正常に実行されたときの一例を示すフローチャートである。このアイドリングストップ制御処理は、マイコン110が起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
このアイドリングストップ制御処理が実行されると、マイコン110は、まず、S400にて、自動停止条件が成立しているか否かを判断する。ここで、自動停止条件が成立していない場合にはアイドリングストップ制御を一旦終了する。一方、自動停止条件が成立している場合には、S401においてエンジンを停止する。
次に、S402にて、自動再始動条件が成立しているか否かを判断する。ここで、自動再始動条件が成立していない場合には自動再始動条件を定期的に繰り返し判定する(S402)。一方、自動再始動条件が成立している場合には、S403にてエンジンを再始動する。
図4は、図1に示すECU100によるアイドリングストップ制御によりエンジンの自動停止及び自動再始動が正常に実行されたときの一動作例を示すタイミングチャートである。また、図5は、自動停止条件の成立後、エンジンが自動停止した際(アイドリングストップ後)に連続して記憶しておくパラータの一覧とその分類を示したものである。ここで、各パラメータ(の値)は、自動停止条件成立後のエンジン自動停止から自動再始動条件成立後のエンジン再始動において、再始動に関連するパラメータ情報(自動停止条件および自動再始動条件として使用している各パラメータの値、および、エンジン再始動に必要となる始動部品を動作させるための各パラメータの値)として、エンジン状態パラメータ(正常時、エンスト時、フェールセイフ時)と始動部品パラメータ(正常時、エンスト時)と車両状態パラメータとECUパラメータとに分けて分類している。
図4において、走行状態から車速が低下し、その後、自動停止条件が成立すれば、t1時点でエンジンが自動停止され、これに伴い、エンジン回転数がアイドル回転数から0にまで低下される。この時、BuRAM記憶許可フラグをセットし、図5に示す各車両情報(各パラメータの値)をBuRAM114に連続して(継続的に)記憶しておく。
t2時点では、自動再始動条件が成立し、エンジンが自動再始動されて、エンジン回転数がアイドル回転数にまで上昇されていく。この時、エンジンが自動再始動されれば、前記BuRAM114に記憶しておいた前記各車両情報はそのままとする。
<エンジンの自動停止後、自動再始動が正常に実行されない場合(アイドリングストップのエンスト発生時)>
一方、図6は、図1に示すECU100によるアイドリングトップ制御によるエンジンの自動停止後、自動再始動条件成立時にエンストが発生したとき(自動再始動が正常に実行されないとき)の一例を示すフローチャートである。このアイドリングストップ制御処理は、マイコン110が起動(電源オン)している間に繰り返し実行される処理である。
このアイドリングストップ制御処理が実行されると、マイコン110は、まず、S410にて、自動停止条件が成立しているか否かを判断する。ここで、自動停止条件が成立していない場合にはアイドリングストップ制御を一旦終了する。一方、自動停止条件が成立している場合には、S411においてエンジン停止フラグをセットし、S412にてエンジンを停止する。この時、S413にて、前記図5に示す各パラメータの値をBuRAM114に一時的に記憶しておく。
次に、S414にて、自動再始動条件が成立しているか否かを判断する。ここで、自動再始動条件が成立していない場合には自動再始動条件を定期的に繰り返し判定する(S414)。一方、自動再始動条件が成立している場合には、S415においてエンジン停止フラグをクリアし、S416にてエンジンを再始動し、S417にて前記図5に示す各パラメータの値をBuRAM114に一時的に記憶しておく。この時、S418にてエンジンが確実に再始動されたか否かを判断する。ここで、エンストが発生せずに正常に再始動した場合には、当該処理を終了する。一方、何らかの異常が発生して正常に再始動しなかった場合には、S419にてアイドルストップ制御中におけるエンスト成立回数をカウントアップし、S420において前記S413、S417でBuRAM114に記憶していた値をEEPROM116に記憶して、当該処理を終了する。
図7は、図1に示すECU100によるアイドリングトップ制御によるエンジン自動停止後、自動再始動条件が成立したにも関わらず、エンジンが何らかの原因によって再始動しなかったとき(自動再始動が正常に実行されないとき)の一動作例を示すタイミングチャートである。
図7において、走行状態から車速が低下し、その後、自動停止条件が成立すれば、t1時点でエンジンが自動停止され、これに伴い、エンジン回転数がアイドル回転数から0にまで低下される。この時、上述のように、BuRAM記憶許可フラグをセットし、図5に示す各車両情報(各パラメータの値)をエンジン自動停止時情報としてBuRAM114に一時的に(継続的に)記憶しておく。
t2時点では、自動再始動条件が成立し、エンジンが自動再始動されるはずだが、何らかの原因によってエンジンが再始動せず、所謂エンストが発生した状態である。
この時、BuRAM記憶許可フラグをセットし、常時モニタしている前記図5のパラメータをエンジン再始動条件成立時におけるエンスト情報として、別領域のBuRAM114に記憶しつつ、前記したエンジン自動停止時情報とエンジン再始動条件成立時におけるエンスト情報として、前記EEPROM116に記憶する。なお、車両整備時に整備者がエンジン再始動条件成立時におけるエンスト発生の現象を確実に把握するために、その発生理由毎にその発生回数も併せて前記EEPROM116に記憶する。これにより、エンジン自動停止条件成立時の各状態パラメータの情報と自動再始動条件成立時におけるエンスト発生時の前記各状態パラメータの情報と発生回数を確実に記憶でき、エンストした原因を早期に究明することができる。
このように、本実施形態の車両用電子制御装置(ECU)100は、車両停止時に、予め設定された自動停止条件が成立するとエンジンを停止させてアイドリングストップ状態をとるとともにエンジンの自動停止後に予め設定された自動再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるアイドリングストップ機能を有する車両に搭載され、データの読み出し及び書き込みが可能な揮発性メモリ(BuRAM)と、記憶内容の書き換えが可能な不揮発性メモリ(EEPROM)とを備え、記憶手段(CPU)が、自動停止条件の成立によりエンジンが自動停止して(アイドリングストップ状態となって)から、自動再始動条件の成立によりエンジンが再始動するまでの間に、揮発性メモリに記憶されるデータのうち不揮発性メモリに記憶させるデータとして予め設定されたデータである不揮発性メモリ記憶対象データ(各種パラメータ)を揮発性メモリに継続的に記憶する。
そして、その後、エンジンの自動停止後に自動再始動条件が成立したにも関わらずエンジンの自動再始動が出来なかった場合、記憶手段は、その理由として予め揮発性メモリに記憶しておいた不揮発性メモリ記憶対象データを不揮発性メモリに記憶するようにしてある。通常通り問題なく自動再始動できれば、不揮発性メモリの書き換え保証回数の制約から、揮発性メモリに記憶しておいた前記不揮発性メモリ記憶対象データを不揮発性メモリには記憶はしない。
このような構成とすることで、不揮発性メモリの消耗を抑制しながら、アイドリングストップ機能のエンジン自動停止後の自動再始動時において、自動再始動できなかった場合に、従来不明であった自動再始動しない理由を記憶しておくことができ、本来交換が不要であるようなセンサといった車両部品を交換するという事態の発生を抑制することができる。さらに、ECU100のマイクロコンピュータに問題がないことを早期に確認することができる。
また、本実施形態の車両用電子制御装置(ECU)100は、図5に示すように、自動再始動に必要な車両情報の各復帰要素パラメータと、エンジンを始動するために必要とする始動関連部品の各始動要素パラメータを、揮発性メモリに記憶対象データ種類毎に分けて記憶するようにしている。
このような構成とすることで、自動再始動条件が成立したにも関わらずエンジンが自動再始動できなかったことに対し、運転者の操作に関連する要因であったのか、エンジンを始動するための始動関連部品に関連する要因であったのかを簡便に区別することができ、本来交換が不要であるような関連部品を交換するといった事態の発生を確実に抑制することができる。
また、本実施形態の車両用電子制御装置(ECU)100は、記憶手段が、図5に示すように、自動停止条件が成立し、エンジンの自動停止後にエンジンの自動再始動が出来なかった場合、ECU100のマイクロコンピュータ情報として、演算負荷、リセット情報、ROM異常情報、RAM異常情報、スタック領域情報を記憶しておくようにしている。また、プログラム内におけるアイドリングストップ制御、始動関連の関数の関数コールカバレッジも記憶しておくようにしている。
このような構成により、自動再始動条件が成立したにも関わらずエンジンが再始動できなかったことに対し、ECU100のプログラムの調査が発生した場合、マイクロコンピュータに異常が起きていないことを短時間で証明することができる。
さらに、本実施形態の車両用電子制御装置(ECU)100は、記憶手段が、図5に示すように、自動停止条件が成立し、エンジンの自動停止後にエンジンの自動再始動が出来なかった場合、ECU100の通信情報として、CAN、LINなどを含む各C/Uの情報と通信タイミング情報を記憶しておくようにしている。
このような構成により、自動再始動条件が成立したにも関わらずエンジンが再始動できなかったことに対し、ECUの運転者の操作に関連する要因であったのか、エンジンを始動するための始動関連部品に関連する要因であったのかを区別することができ、本来交換が不要であるような関連部品を交換するという事態の発生をより確実に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限られず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形形態が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100:ECU(車両用電子制御装置)、110:マイコン(マイクロコンピュータ)、111:CPU、112:ROM、113:RAM、114:BuRAM(揮発性メモリ)、115:I/O、116:EEPROM(不揮発性メモリ)、200:入出力回路、201:スタータ駆動回路、202:スタータ、203:バッテリ、204:エアコンスイッチ、205:アクセル開度センサ、206:スロットル開度センサ、207:エアフロセンサ、208:各温度センサ、209:車速センサ、210:ブレーキスイッチ、211:カム角度センサ、212:クランク角度センサ、220:インジェクタ、221:イグナイタ、230:他C/U(制御装置)

Claims (5)

  1. 車両停止時に、予め設定された自動停止条件が成立するとエンジンを自動停止させてアイドリングストップ状態をとるとともに前記エンジンの自動停止後に予め設定された自動再始動条件が成立すると前記エンジンを再始動させるアイドリングストップ機能を有する車両に搭載される車両用電子制御装置であって、
    データの読み出し及び書き込みが可能な揮発性メモリと、記憶内容の書き換えが可能な不揮発性メモリと、前記エンジンの自動停止後に自動再始動条件が成立したにも関わらず該エンジンの自動再始動が出来なかった場合のみ、その時の状態もしくは情報を前記不揮発性メモリに記憶させる記憶手段と、を備えていることを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
    前記記憶手段は、自動停止条件の成立によりアイドリングストップ状態となった以降、自動停止条件および自動再始動条件として使用している各パラメータの値、および、前記エンジンを再始動するために必要となる始動部品を動作させるための各パラメータの値を前記揮発性メモリに継続的に記憶させることを特徴とする車両用電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記記憶手段は、自動再始動条件が成立したにも関わらず、前記エンジンの自動再始動が出来なかった場合、前記揮発性メモリに記憶した各パラメータの値を前記不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 請求項に記載の車両用電子制御装置において、
    前記記憶手段は、記エンジンの自動再始動が出来なかったエンスト発生時の各パラメータの値とエンスト発生回数を併せて前記不揮発性メモリに記憶することを特徴とする車両用電子制御装置。
  5. 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
    前記記憶手段は、前記エンジンの自動停止時後の再始動時及びエンスト時に、該電子制御装置のマイクロコンピュータ情報として、演算負荷、リセット情報、ROM異常情報、RAM異常情報、スタック領域情報、プログラム内における関数コールカバレッジを記憶する、および/または、該電子制御装置の通信情報として、CANおよびLINを含む各制御装置の情報と通信タイミングを記憶することを特徴とする車両用電子制御装置。
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