JP2020176523A - 診断データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過去のエンジンストールの発生履歴に基づいての適正なエンジンの診断を可能とする。【解決手段】車両13に搭載されたエンジン14の診断用のデータとして同エンジン14の運転履歴の情報を運転履歴データベース15に格納して管理する運転履歴管理サーバ10は、エンジンストールの発生を示すエンジン14の運転データを車両13から受信した際に、そのエンジンストールがエンジン14の内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同エンジンストールの発生履歴を運転履歴データベース15に記録する診断データ処理P1を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、エンジン診断用のデータの処理を行う診断データ処理装置に関する。
特許文献1には、中古車の査定額の決定を支援するシステムとして、エンジン型式などから特定された標準額に対して、中古自動車査定基準に基づき算出された該当車両の評価点に応じて加算、又は減算した額を、査定額の目安として提示するシステムが記載されている。
中古自動車査定基準に定められた車両の評価事項は、走行距離や整備履歴、タイヤの減り具合などの現在の車両の状態から確認可能なものに限られている。一方、エンジンの劣化は、長い時間をかけて徐々に進行するため、現在の状態から確認可能な事項だけでは適正に評価できない虞がある。
上記課題を解決する診断データ処理装置は、エンジンの診断用に記録するデータの処理を行う装置であって、エンジンで発生したエンジンストールが同エンジンの内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同エンジンストールの発生履歴をエンジンの診断用のデータとして記録させるようにするものとなっている。
エンジンの内的要因によりエンジンストールが発生した場合には、その後もエンジンストールが再発する可能性が高くなる。そこで、エンジンストールの発生履歴を記録しておけば、その記録を用いてエンジンの状態を診断することが可能となる。すなわち、過去に発生したエンジンストールの影響を考慮したエンジンの診断が可能となる。よって、現在の車両の状態から確認可能な事項に加え、そうした診断結果を用いれば、中古車等の評価をより適正に行えるようになる。
ただし、エンジン自体が原因では無く、運転者の不適切な操作の結果などの外的要因に依ってエンジンストールが発生する場合もある。そうした場合のエンジンストールは、エンジン自体の状態とは無関係であるため、外的要因に依るエンジンストールの発生まで履歴として記録されてしまうと、診断結果が不適切となる虞がある。その点、上記診断データ処理装置は、エンジンストールがエンジンの内的要因により発生した場合に限り、その発生履歴を診断用のデータとして記録させるようにしている。そのため、過去のエンジンストールの発生履歴に基づいての適正なエンジンの診断を実施可能となる。
以下、診断データ処理装置の一実施形態を、図1〜図5を参照して詳細に説明する。本実施形態の診断データ処理装置は、中古車オークション市場における中古車の出品者や入札者、査定業者などのオークション参加者に、出品された中古車の評価情報を車両カルテとして提供する車両カルテ提供システムに設けられている。
図1に示すように、車両カルテ提供システムには、運転履歴管理サーバ10、整備履歴管理サーバ11、及びカルテ提供サーバ12が設けられている。運転履歴管理サーバ10には、各車両13のエンジン14の運転履歴の情報を格納する運転履歴データベース15が設けられている。また、整備履歴管理サーバ11には、各車両13の整備履歴の情報を格納する整備履歴データベース16が設けられている。整備履歴管理サーバ11は、ディーラや整備工場などから各車両13の整備情報を取得し、個体識別情報に紐づけたかたちで整備履歴データベース16に記録する。整備履歴データベース16に記録される整備情報には、整備に際して交換された部品の情報やその交換の日時の情報が含まれている。これら3つのサーバは、データを相互に送受信可能に接続されている。さらに、カルテ提供サーバ12は、インターネット回線18を介して、オークション参加者の端末装置19にそれぞれ接続されている。
また、本システムの管理対象の車両13には、無線通信機能を有した車載装置17がそれぞれ搭載されている。車載装置17には、その車両13に搭載されたエンジン14の運転状況を示すデータが入力されている。また、各車両13の車載装置17は、運転履歴管理サーバ10に対して、移動体通信網などを通じてデータを送受信可能に接続されている。各車両13の車載装置17は、車体製造番号やエンジン製造番号などの車両13の個体識別情報と共にエンジン14の運転データを運転履歴管理サーバ10に送信している。
こうした車両カルテ提供システムにおける車両カルテの提供は、下記の態様で行われる。中古車オークションの参加者は、自身の端末装置19において、車両カルテ提供の依頼情報を、対象車両の個体識別情報と共にカルテ提供サーバ12に送信する。依頼情報を受信したカルテ提供サーバ12は、同時に受信した個体識別情報を元に、対象車両の運転履歴の情報、及び整備履歴の情報を運転履歴データベース15及び整備履歴データベース16から取得する。そして、カルテ提供サーバ12は、取得した情報に基づいて車両カルテを作成して、依頼元の端末装置19に返信する。
なお、車両カルテの作成に際してカルテ提供サーバ12は、対象車両の運転履歴の情報に基づき、対象車両のエンジン14の診断を行っている。そして、カルテ提供サーバ12は、その診断結果の情報を含んだ車両カルテを作成している。このときのエンジン14の診断は、次の(イ)〜(ト)の各運転状態の発生履歴に基づいて行われる。
(イ)エンジンストール:過去にエンジンストールが発生したエンジン14では、その原因が解消されない限り、同様のエンジンストールが再発する可能性がある。以下の説明では、エンジンストールの発生履歴をエンスト履歴と記載する。
(ロ)ノック遅角:エンジン14では、ノッキングの検知結果に基づき、ノッキングを抑制可能となるまで点火時期を遅角するノック制御が行われている。以下の説明では、ノック制御での点火時期の遅角量をノック遅角量と記載する。エンジン14のピストンにデポジットが堆積すると、ノッキングが発生し易くなって、ノック遅角量が大きくなる。よって、ノック遅角量が大幅に増大している場合には、ピストンのデポジット堆積が発生している可能性が高いと考えられる。以下の説明では、ピストンにデポジットが堆積している程度まで、ノック遅角量が大きくなった状態をノック遅角状態と記載する。また、ノック遅角状態の発生履歴をノック遅角履歴と記載する。
(ハ)長時間のアイドル運転:エンジン14のアイドル運転中には、エンジン冷却水を冷却するラジエータに走行風が当たらないため、ラジエータの送風ファンが駆動されることが多くなる。そのため、長時間に渡ってアイドル運転が継続されると、送風ファンの駆動回数や同送風ファンに電力を供給するためのオルタネータの充電作動回数が多くなり、それらの故障発生率が上昇する。以下の説明では、こうした長時間のアイドル運転の発生履歴を長期アイドル履歴と記載する。
(ニ)オーバーヒート:エンジン14のオーバーヒートが発生すると、ピストンリングの焼き付きやエンジン14そのものやその周辺に設置された樹脂部品等の劣化を招く虞がある。以下の説明では、オーバーヒート状態となる温度までのエンジンの水温上昇の発生履歴を高水温履歴と記載する。
(ホ)オーバーレブ:設計時の想定最高回転数を超えてエンジン回転数が上昇する、いわゆるオーバーレブが発生すると、エンジン14のコネクティングロッドやピストン、シリンダヘッド、カムシャフトなどに想定を超える大きい応力が掛かって、それらの耐久性が低下する虞がある。以下の説明では、オーバーレブの発生履歴をオーバーレブ履歴と記載する。
(ヘ)油温上昇によるオイル性能の低下:自動変速機の作動油であるATF(Automatic Transmission Fluid)が高温となると、ATFのオイル性能が低下して、ギアやクラッチ等の自動変速機の構成部品の摩耗が進行する虞がある。以下の説明では、オイル性能の低下を招くまでのATFの温度上昇の発生履歴を高AT油温履歴と記載する。
(ト)始動時間の長期化:インジェクタの油密漏れが発生すると、エンジン14の停止中にインジェクタから漏れた燃料がインテークマニホルドや吸気ポートに付着する。そして、その後のエンジン14の再始動時に、付着した燃料が気化して空燃比のリッチ化が生じるため、エンジン14の始動性が悪化する。よって、エンジン14の始動時間が長くなっている場合には、インジェクタの油密漏れの発生が疑われる。以下の説明では、インジェクタの油密漏れが生じていると判断されるまでの始動時間の長期化の発生履歴を、長始動時間履歴と記載する。
上記(イ)〜(ト)の各運転状態を診断項目と記載する。診断項目のそれぞれには、予め個別の評価点が設定されている。カルテ提供サーバ12は、診断対象車両のものとして発生履歴が記録されている診断項目を運転履歴データベース15から抽出し、抽出した各診断項目の評価点を合計する。そして、カルテ提供サーバ12は、発生履歴が記録された診断項目の評価点の合計が小さいほど状態が良いものとして、エンジン14の診断を行っている。
こうした車両カルテ提供システムにおいて運転履歴管理サーバ10は、各車両13の車載装置17から運転データを受信すると、診断データ処理P1を実施する。診断データ処理P1では、上記(イ)〜(ト)の運転状態のそれぞれについて、受信した運転データがその運転状態を示すものであるか否かが判定される。そして、診断データ処理P1では、運転データが示す運転状態の発生履歴を運転履歴データベース15に記録する処理が行われる。ここでは、診断データ処理P1の中でのエンスト履歴及びノック遅角履歴の記録に関する部分の処理の詳細を説明する。
図2に、診断データ処理P1におけるエンスト履歴の記録に関する部分の処理ルーチンであるエンストデータ受信時ルーチンのフローチャートを示す。車載装置17は、エンジンストールが発生すると、その後に、エンジンストールの発生とその発生時の車両13の運転状況を示すデータであるエンストデータを運転履歴管理サーバ10に送信する。運転履歴管理サーバ10は、こうしたエンストデータを受信した際に、本ルーチンの処理を実行する。なお、エンストデータには、エンジンストールが発生する直前に運転者が行ったシフト操作の情報、同エンジンストールの発生時のインジェクタに供給されていた燃料の圧力、及び燃料タンクの燃料残量の情報が含まれている。本ルーチンでは、次の(チ)〜(ヌ)の場合には、運転履歴データベース15へのエンスト履歴の記録を行わずにそのまま処理が終了される。
(チ)エンジンストールの発生直前に車両13が後進中であって、かつ後進用のRレンジから前進用のDレンジへのシフト操作が行われた場合(S100:YES)。
(リ)エンジンストールの発生直前に車両13が前進中であって、かつ前進用のDレンジから後進用のRレンジへのシフト操作が行われた場合(S110:YES)。
(リ)エンジンストールの発生直前に車両13が前進中であって、かつ前進用のDレンジから後進用のRレンジへのシフト操作が行われた場合(S110:YES)。
(ヌ)エンジン14の始動直後にシフト操作が行われた場合(S120:YES)。
これらの場合、エンジンストールは、エンジン14自体の原因では無く、運転者の不適切なシフト操作が原因となって発生した可能性が高いと考えられる。そのため、本ルーチンでは、エンジンストールが発生しても、上記(チ)〜(ヌ)の場合には、エンスト履歴を記録しないようにしている。
これらの場合、エンジンストールは、エンジン14自体の原因では無く、運転者の不適切なシフト操作が原因となって発生した可能性が高いと考えられる。そのため、本ルーチンでは、エンジンストールが発生しても、上記(チ)〜(ヌ)の場合には、エンスト履歴を記録しないようにしている。
また、次の(ル)の場合にも、エンスト履歴を記録せずにそのまま本ルーチンの処理を終了している。
(ル)インジェクタに供給する燃料圧力が既定の判定値Aよりも低く(S130:YES)、かつ燃料タンクの燃料残量がゼロ近傍でない(S150:YES)場合。判定値Aには、燃焼の安定に必要な量の燃料噴射が可能な燃料圧力の下限値が値として設定されている。
(ル)インジェクタに供給する燃料圧力が既定の判定値Aよりも低く(S130:YES)、かつ燃料タンクの燃料残量がゼロ近傍でない(S150:YES)場合。判定値Aには、燃焼の安定に必要な量の燃料噴射が可能な燃料圧力の下限値が値として設定されている。
すなわち、燃料圧力が判定値A未満の場合には、燃料噴射量の不足による失火が原因となってエンジンストールが発生した可能性が高いと考えられる。そして、上記(ル)の場合、すなわち燃料切れにより、燃料噴射量が不足した場合のエンジンストールは、エンジン14の内的要因に依るものでは無いため、本ルーチンではエンスト履歴を記録しないようにしている。
本ルーチンでは、上記(チ)〜(ル)以外の場合には、ステップS140において、運転履歴データベース15へのエンスト履歴の記録を行うようにしている。このように本ルーチンでは、エンジンストールが、エンジン14の内的要因では無く、運転者の操作や燃料切れといった外的要因により発生したと考えられる場合には、エンスト履歴を記録しないようにしている。
なお、インジェクタに供給される燃料圧力が判定値A未満(S130:YES)、かつ燃料タンクの燃料残量がゼロ近傍でない(S150:NO)場合、すなわち燃料切れでは無いのにインジェクタに十分な燃料が供給されていない場合には、燃料ポンプが故障していると考えられる。そのため、本ルーチンでは、そうした場合には、ステップS140でのエンスト履歴の記録と共に、ステップS160において、燃料ポンプの故障が発生したことを示すポンプ故障履歴を、運転履歴データベース15に記録するようにしている。
図3に、診断データ処理P1におけるノック遅角履歴の記録に関する部分の処理ルーチンであるノック遅角量受信時ルーチンのフローチャートを示す。車載装置17は、定期的に、ノック制御での点火時期の遅角量であるノック遅角量を、そのときのエンジン14の運転状況を示す運転データと共にエンストデータを運転履歴管理サーバ10に送信している。運転履歴管理サーバ10は、このときのノック遅角量及び運転データを受信した際に、本ルーチンの処理を実行する。なお、運転データには、送信時のエンジン14のエンジン回転数、エンジン負荷、エンジン温度等の情報が含まれている。
本ルーチンの処理が開始されると、まずステップS200において、受信したノック遅角量が既定の判定値B未満であるか否かが判定される。判定値Bには、ピストンにデポジットが堆積していない状態を想定して設定されたノック遅角量の設計時の想定最大値が値として設定されている。よって、ノック遅角量が判定値B以上の場合(S200:NO)には、ピストンのデポジット堆積が発生している可能性がある。ノック遅角量が判定値B未満の場合(S200:YES)には、すなわちノック遅角量が、ピストンにデポジットが堆積した状態にあることを示す値となっていない場合には、そのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。
これに対して、ノック遅角量が判定値B以上の場合(S200:NO)には、ステップS210に処理が進められ、そのステップS210において、ノック遅角量が判定値B以上となったときのエンジン14が高負荷運転中、又は高温運転中であるか否かが判定される。そして、高負荷運転中、又は高温運転中の場合(S210:YES)には、ノック遅角履歴を記録せずにそのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。
ノッキングは、エンジン負荷が高いほど発生し易くなる。また、ノッキングはエンジン温度が高いほど発生し易くなる。そのため、高負荷運転中や高温運転中には、エンジン14自体には原因が無くても、一時的にノック遅角量が大きくなることがある。こうした場合のノック遅角量の増大は、エンジン14の内的要因に依るものでは無く、外的要因による一時的なものであると考えられる。そのため、そうした場合には、エンジン14の診断に用いる履歴としてノック遅角履歴を記録しないようにしている。
これに対して、高負荷運転中でも、高温運転中でも無い場合(S210:YES)には、ステップS220に処理が進められる。そして、そのステップS220において、高負荷、高温運転中でなく、かつノック遅角量が判定値B以上の状態が継続している期間が既定の判定値C未満であるか否かが判定される。なお、以下の説明では、上記継続している期間をノック遅角継続期間と記載する。本ルーチンでは、ノック遅角継続期間が判定値C以上となったときに(S220:YES)、ステップS230において、ノック遅角履歴が運転履歴データベース15に記録される。以上のように本ルーチンでは、ノック遅角量の増大が、エンジン14の内的要因では無く、外的要因に依って発生していると考えられる場合には、エンジン14の診断に用いる履歴としてその発生を記録しないようにしている。
また、運転履歴管理サーバ10は、履歴削除処理P2を定期的に実行している。履歴削除処理P2では、運転履歴データベース15に記録された各車両13の上記診断項目の発生履歴と、整備履歴管理サーバ11の整備履歴データベース16に記録された各車両13の整備履歴とを照らし合せ、エンジン14の診断への利用が不適切となった診断項目の発生履歴を削除する処理が行われる。
例えば、上述のように、長期アイドル履歴として記録される長時間のアイドル運転の継続は、送風ファンやオルタネータの故障の発生率を高めるものとなっている。長期アイドル履歴の記録後に送風ファン及びオルタネータが交換され、かつその交換後に再び長期アイドル履歴が記録されていなければ、長期アイドル履歴の記録は、現状のエンジン14に設置された交換後の送風ファンやオルタネータの故障の発生率が高いことを示すものでは無くなる。そこで、履歴削除処理P2では、運転履歴データベース15に長期アイドル履歴が記録された車両において、その記録後に送風ファン及びオルタネータが交換されたことを示す整備履歴が整備履歴データベース16に記録されている場合には、その車両の長期アイドル履歴を削除している。
また、履歴削除処理P2では、高水温履歴、オーバーレブ履歴、及び高AT油温履歴についての削除処理が、下記の態様で行われる。すなわち、ピストンリングの焼き付きの原因となるオーバーヒートの発生を示す高水温履歴が記録された車両においてその記録後にピストンリングが交換されたことを示す整備履歴が記録されている場合には、その車両の高水温履歴を削除する。オーバーレブ履歴が記録された車両において、オーバーレブ時に想定を超える大きい応力が加わるコネクティング等の部品がその記録後に交換されたことを示す整備履歴が記録されている場合には、その車両のオーバーレブ履歴を削除する。高AT油温履歴が記録された車両においてその記録後にATFが交換されたことを示す整備履歴が記録されている場合には、その車両の高AT油温履歴を削除する。なお、履歴削除処理P2におけるエンスト履歴、及びノック遅角履歴の削除に関する部分の処理については、以下にその詳細を説明する。
図4に、履歴削除処理P2におけるエンスト履歴の削除に関する部分の処理ルーチンであるエンスト履歴削除ルーチンのフローチャートを示す。履歴削除処理P2において運転履歴管理サーバ10は、運転履歴データベース15にエンスト履歴が記録された車両13のそれぞれを対象として、本ルーチンを個別に実行する。
本ルーチンが開始されると、まずステップS300において、整備履歴データベース16から対象車両の整備履歴の情報が取得される。そして、続くステップS310では、運転履歴データベース15における対象車両のポンプ故障履歴の記録の有無が確認される。
対象車両のポンプ故障履歴が記録されている場合(S310:YES)には、ステップS320に処理が進められる。そして、ステップS310において、対象車両の整備履歴情報として、ポンプ故障履歴の記録後に燃料ポンプが修理、又は交換されたことを示す履歴が記録されているか否かが判定される。そうした燃料ポンプの修理、交換の履歴が記録されている場合(YES)には、ステップS330において、運転履歴データベース15に記録された対象車両のポンプ故障履歴、及びエンスト履歴が削除された後、本ルーチンの処理が終了される。これに対して、上記修理、交換の履歴の記録が無い場合(S310:NO)には、そのまま今回の本ルーチンの処理が終了される。
一方、対象車両のポンプ故障履歴が記録されていない場合(S310:NO)には、ステップS340に処理が進められる。そして、ステップS340において、エンスト履歴の記録後におけるエンスト解消整備の実施履歴が、対象車両の整備履歴情報として記録されているか否かが判定される。エンスト解消整備は、エンジンストールの原因を解消するためのエンジン14の修理や部品交換を表している。そうしたエンスト解消整備の実施履歴が記録されている場合(S340:YES)には、ステップS350において、運転履歴データベース15に記録された対象車両のエンスト履歴が削除された後、今回の本ルーチンの処理が終了される。これに対して同実施履歴が記録されていない場合(S340:NO)には、ステップS360において、エンスト履歴が最後に記録されてからの車両13の走行距離が判定値Dを超えているか否かが判定される。同走行距離が判定値D以下の場合(NO)にはそのまま本ルーチンの処理が終了される。一方、上記走行距離が判定値Dを超えている場合(YES)には上述のステップS350において対象車両のエンスト履歴が削除された後、今回の本ルーチンの処理が終了される。
上述のエンストデータ受診時ルーチンでは、燃料ポンプの故障によりエンジンストールが発生したときには、エンスト履歴と共にポンプ故障履歴を記録している。エンスト履歴及びポンプ故障履歴の双方が記録されている場合には、その記録後に燃料ポンプが修理、交換されれば、エンジンストールが再発する可能性は低くなる。そのため、本ルーチンでは、エンスト履歴及びポンプ故障履歴の双方が記録された車両において、その記録後に燃料ポンプの修理、交換が行われた場合には、その車両のエンスト履歴及びポンプ故障履歴を削除している。
一方、ポンプ故障履歴及びエンスト履歴のうちのエンスト履歴のみが記録された車両では、燃料ポンプの故障以外のエンジン14の内的要因に依るエンジンストールが過去に発生している。よって、そうした車両では、その原因を解消する整備が行われた場合に、エンスト履歴を削除している。なお、エンジンストールの発生後、長期に渡りエンジンストールが再発しなければ、そのエンジンストールの原因が自然解消されたか、そのエンジンストールがエンジン14の外的要因に依る一時的なものであったか、のいずれかであると考えられる。そこで、本ルーチンでは、エンスト履歴が最後に記録されてから、車両13が判定値D以上の距離を走行した場合にも、エンスト履歴を削除するようにしている。
図5に、履歴削除処理P2におけるノック遅角履歴の削除に関する部分の処理ルーチンであるエンスト履歴削除ルーチンのフローチャートを示す。履歴削除処理P2において運転履歴管理サーバ10は、運転履歴データベース15にノック遅角履歴が記録された車両13のそれぞれを対象として、本ルーチンを個別に実行する。
本ルーチンが開始されると、まずステップS400において、整備履歴データベース16から対象車両の整備履歴の情報が取得される。そして、続くステップS410において、対象車両の整備履歴情報として、ノック遅角履歴の記録後に、デポ洗浄が実施されたことを示す履歴が記録されているか否かが判定される。デポ洗浄は、ピストン等に堆積したデポジットを除去するためのエンジン整備を表している。
上記デポ洗浄の実施履歴が記録されている場合には(S410:YES)、ステップS420において、対象車両のエンジン14のノック遅角状態が現在は解消しているか否かが判定される。具体的には、対象車両から直近に受信したノック遅角量が、ノック遅角状態の判定に用いる判定値Bよりも小さい値となっているか否かが判定される。そして、ノック遅角状態が解消されている場合(S420:YES)には、ステップS430において、運転履歴データベース15における対象車両のノック遅角履歴が削除された後、本ルーチンの処理が終了される。一方、ノック遅角状態が解消されていない場合(S420:NO)には、そのまま本ルーチンの処理が終了される。
一方、デポ洗浄の実施履歴が記録されていない場合(S410:NO)には、ステップS440に処理が進められる。そして、そのステップS440において、上述のステップS420と同様にして、対象車両のエンジン14のノック遅角状態が現在は解消しているか否かが判定される。そして、ノック遅角状態が解消していない場合(NO)にはそのまま本ルーチンの処理が終了され、解消している場合(YES)にはステップS450に処理が進められる。ステップS450に処理が進められると、そのステップS450において、ノック遅角状態が解消した状態の継続期間である解消継続期間が判定値Eを超えているか否かが判定される。そして、解消継続期間が判定値E以下の場合(NO)にはそのまま本ルーチンの処理が終了される。これに対して、解消継続期間が判定値Eを超えている場合(YES)には、上述のステップS430において、運転履歴データベース15における対象車両のノック遅角履歴が削除された後、本ルーチンの処理が終了される。
上述のように、ノック遅角状態、すなわちノック制御での点火時期の遅角量であるノック遅角量の大幅な増大は、ピストンのデポジットの堆積により発生する。ノック遅角履歴の記録後にデポ洗浄が適切に実施されれば、ピストンに堆積したデポジットが除去される。そのため、本ルーチンでは、ノック遅角履歴の記録後にデポ洗浄が実施され、かつその実施後にノック遅角状態が解消したことが確認された場合には、ノック遅角履歴を削除している。
なお、エンジン14が長時間に渡って連続運転された場合などには、ピストンに堆積したデポジットが燃焼浄化されることがある。そのため、本ルーチンでは、デポ洗浄が実施されていない場合にも、ノック遅角状態が解消している状態が一定の期間を超えて継続した場合には、ノック遅角履歴を削除している。
以上のように、履歴削除処理P2では、車両カルテの作成時に行われるエンジン14の診断に使用される運転状態の発生履歴のうち、その後の整備の結果、現在のエンジン14の状態を示すものでは無くなった場合には、記録を削除している。そのため、エンジン14の現状とは異なる状態での発生履歴に基づいて不適切な診断がなされることが生じ難くなる。
本実施形態の診断データ処理装置の作用を説明する。
本実施形態の診断データ処理装置は、車両カルテ提供システムに設けられた運転履歴管理サーバ10の機能の一部として具現化されている。具体的には、診断データ処理P1の処理が、診断データ処理装置として運転履歴管理サーバ10が実行する処理となっている。
本実施形態の診断データ処理装置は、車両カルテ提供システムに設けられた運転履歴管理サーバ10の機能の一部として具現化されている。具体的には、診断データ処理P1の処理が、診断データ処理装置として運転履歴管理サーバ10が実行する処理となっている。
本実施形態のデータ処理装置は、車両カルテの作成に際して行われるエンジン14の診断に用いる車両13の運転データの処理を行うものとなっている。具体的には、本実施形態のデータ処理装置は、車両13からエンジンストールの発生を示す運転データを受信した際に、そのエンジンストールが、運転者の不適切なシフト操作や燃料切れなどのエンジン14の外的要因に依るものか、エンジン14の内的要因に依るものかを判定している。そして、エンジン14の内的要因に依るものである場合に限り、エンジンストールの発生履歴を、エンジン14の診断用のデータとして記録している。また、本実施形態のデータ処理装置は、車両13からノック遅角状態の発生を示す運転データを受信した際に、そのノック遅角状態が、高負荷運転や高温運転などの運転者の操作や環境などの外的要因に依るものか、例えばピストンのデポジット堆積などのエンジン14の内的要因に依るものかを判定している。そして、エンジン14の内的要因に依るものである場合に限り、ノック遅角状態の発生履歴を、エンジン14の診断用のデータとして記録している。こうしたデータ処理装置を備える車両カルテ提供システムでは、車両カルテ作成時のエンジン14の診断では、エンジン14の外的要因に依るエンジンストールやノック遅角状態の発生履歴が参照されないようになる。
以上の本実施形態のデータ処理装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、エンジン14で発生したエンジンストールが同エンジン14の内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同エンジンストールの発生履歴をエンジン14の診断用のデータとして記録している。そのため、エンジン14の状態とは関係無い、外的要因によるエンジンストールの発生履歴に基づく不適切なエンジン14の診断がなされ難くなる。
(1)本実施形態では、エンジン14で発生したエンジンストールが同エンジン14の内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同エンジンストールの発生履歴をエンジン14の診断用のデータとして記録している。そのため、エンジン14の状態とは関係無い、外的要因によるエンジンストールの発生履歴に基づく不適切なエンジン14の診断がなされ難くなる。
(2)本実施形態では、エンジン14で発生したノック遅角状態が同エンジン14の内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同ノック遅角状態の発生履歴をエンジン14の診断用のデータとして記録している。そのため、エンジン14の状態とは関係無い、外的要因によるノック遅角状態の発生履歴に基づく不適切なエンジン14の診断がなされ難くなる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、エンジンストールやノック遅角状態がエンジン14の内的要因に依るものか、外的要因に依るものかの判定を、それらの発生履歴を運転履歴データベース15に記録する前に行うようにしていた。発生履歴の記録後に上記判定を行うようにすることも可能である。すなわち、車載装置17から送信された運転データにより、エンジンストールやノック遅角状態の発生が確認された場合には、その時点ではそれらの発生履歴を無条件で運転履歴データベース15に記録する。そして、その記録後に、それらが内的要因、外的要因のいずれにより発生したかの判定を実施し、外的要因により発生したものであると判定した場合には、記録した発生履歴を削除する。エンジンストールやノック遅角状態の発生の直後には、内的要因、外的要因のいずれに依るものかを明確に区別できず、その後の経過によりいずれに依るものかが明確となる場合がある。そうした場合には、発生履歴の記録後に上記判定を行うようにした方が望ましいことがある。
・上記実施形態では、エンジンストールやノック遅角状態がエンジン14の内的要因に依るものか、外的要因に依るものかの判定を、それらの発生履歴を運転履歴データベース15に記録する前に行うようにしていた。発生履歴の記録後に上記判定を行うようにすることも可能である。すなわち、車載装置17から送信された運転データにより、エンジンストールやノック遅角状態の発生が確認された場合には、その時点ではそれらの発生履歴を無条件で運転履歴データベース15に記録する。そして、その記録後に、それらが内的要因、外的要因のいずれにより発生したかの判定を実施し、外的要因により発生したものであると判定した場合には、記録した発生履歴を削除する。エンジンストールやノック遅角状態の発生の直後には、内的要因、外的要因のいずれに依るものかを明確に区別できず、その後の経過によりいずれに依るものかが明確となる場合がある。そうした場合には、発生履歴の記録後に上記判定を行うようにした方が望ましいことがある。
・上記実施形態において運転履歴管理サーバ10が実行する診断データ処理P1を、車載装置17が行うようにしてもよい。そうした場合には、車載装置17が診断データ処理装置としての機能を担うことになる。なお、そうした場合の車載装置17は、エンジンストールやノック遅角状態がエンジン14の内的要因により発生した場合に限り、その発生を示す運転データを運転履歴管理サーバ10に送信することになる。一方、このときの運転履歴管理サーバ10は、エンジンストールやノック遅角状態の発生を示す運転データを受信すると、それらの発生履歴を無条件で運転履歴データベース15に記録する。よって、このときには、車載装置17によるエンジンストールやノック遅角状態の発生を示す運転データの送信と、運転履歴データベース15へのそれらの発生履歴の記録とが、一体不可分のものとして行われることになる。すなわち、この場合には、上記のような車載装置17の運転データの送信が、発生履歴の記録に相当する車載装置17の動作となる。
・上記実施形態では、エンジン14の外的要因により発生したエンジンストールやノック遅角状態については、その発生履歴を運転履歴データベース15に記録しないようにしていた。内的要因に依るものか外的要因に依るものかを区別可能な態様でエンジンストールやノック遅角状態の発生履歴を運転履歴データベース15に記録し、エンジン14の診断に際しては、内的要因による発生履歴のみを用いるようにしてもよい。そうした場合にも、外的要因によるエンジンストールやノック遅角状態の発生履歴は、エンジン14の診断用のデータとしては運転履歴データベース15に記録されないことになる。
・上記実施形態では、運転履歴管理サーバ10は定期的に、各車両13の履歴削除処理P2を一括して行うようにしていた。カルテ提供サーバ12が車両カルテを作成する際に、対象車両に限定したかたちで履歴削除処理P2を実行するようにしてもよい。また、そうした場合の履歴削除処理P2を、運転履歴管理サーバ10に代わってカルテ提供サーバ12が行うようにしてもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)ノッキングの検知結果に基づき前記ノッキングの発生が抑制されるまで点火時期を遅角させるノック制御を行うエンジンについて、同エンジンの診断用に記録するデータの処理を行う診断データ処理装置において、前記ノック制御による前記点火時期の遅角量が既定値を超える状態をノック遅角状態としたとき、前記エンジンで発生した前記ノック遅角状態が同エンジンの内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同ノック遅角状態の発生履歴を前記エンジンの診断用のデータとして記録させる診断データ処理装置。
(イ)ノッキングの検知結果に基づき前記ノッキングの発生が抑制されるまで点火時期を遅角させるノック制御を行うエンジンについて、同エンジンの診断用に記録するデータの処理を行う診断データ処理装置において、前記ノック制御による前記点火時期の遅角量が既定値を超える状態をノック遅角状態としたとき、前記エンジンで発生した前記ノック遅角状態が同エンジンの内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同ノック遅角状態の発生履歴を前記エンジンの診断用のデータとして記録させる診断データ処理装置。
上記のようなノック遅角状態の発生は、ピストンのデポジット堆積などの、エンジンが好適な状態に無いことの証左となる。そのため、ノック遅角状態の発生履歴を記録しておけば、その記録を用いてエンジンの状態を診断することが可能となる。ただし、エンジン自体に原因が無くても、運転者の操作や環境要因などの外的要因により、ノック遅角状態が引き起こされることがある。そうした外的要因に依るノック遅角状態の発生履歴まで、エンジンの診断用のデータとして記録されてしまうと、診断結果が不適切となる虞がある。その点、上記診断データ処理装置は、ノック遅角状態がエンジンの内的要因により発生した場合に限り、その発生履歴を診断用のデータとして記録させるようにしている。そのため、外的要因に依るノック遅角状態の発生履歴が、エンジンの診断用のデータとして用いられないようになる。したがって、過去のノック遅角状態の発生履歴に基づいての適切なエンジンの診断が可能となる。
10…運転履歴管理サーバ(診断データ処理装置)、11…整備履歴管理サーバ、12…車両カルテ提供サーバ、13…車両、14…エンジン、15…運転履歴データベース、16…整備履歴データベース、17…車載装置、18…インターネット回線、19…クライアント端末。
Claims (1)
- エンジンの診断用に記録するデータの処理を行う診断データ処理装置であって、
前記エンジンで発生したエンジンストールが同エンジンの内的要因で発生したか、外的要因で発生したかを判定して、内的要因で発生した場合に限り、同エンジンストールの発生履歴を前記エンジンの診断用のデータとして記録させる
診断データ処理装置。
Priority Applications (1)
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Citations (4)
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-
2019
- 2019-04-15 JP JP2019077080A patent/JP2020176523A/ja active Pending
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