JP5648644B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される電子制御装置に関する。
従来、車両に搭載される電子制御装置としては、内燃機関(エンジン)の各気筒に設けられたインジェクタによる燃料噴射を制御することにより、内燃機関の運転制御を行う電子制御装置が知られている。また、この電子制御装置としては、インジェクタの個体差や経年変化による制御誤差を抑えるために、インジェクタの噴射特性に応じた制御パラメータの補正量をEEPROMに記憶し、この補正量を学習更新するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この他、インジェクタ等のアクチュエータにEEPROMを設けて、このEEPROMに当該アクチュエータの特性に応じた制御パラメータの補正量を記憶させる技術が知られている。
また、インジェクタに関する技術としては、燃料タンクから燃料配管を介して燃料噴射弁に流入する燃料の流量に基づき燃料噴射弁に流入する燃料の温度を推定し、推定された燃料の温度に基づき燃料噴射弁の温度を推定し、推定された燃料噴射弁の温度に基づき燃料噴射弁からの燃料噴射量を補正する技術(特許文献2参照)や、冷却水温及び吸気温から燃料温度を推定する技術(特許文献3参照)等が知られている。
特開2008−144749号公報 特開2005−180352号公報 特開平11−200918号公報
ところで、EEPROMには、次のような欠点がある。即ち、高温時にEEPROMに対するデータの書き換え動作を行うと、低温時にEEPROMに対するデータの書き換え動作を行う場合と比較して、EEPROMの書き換え可能回数が低くなるといった欠点がある。
このため、高温となり易い内燃機関の内部に設けられるアクチュエータ(インジェクタ等)に、このアクチュエータの特性を表すデータ(制御パラメータの補正量等)を記憶するEEPROMを搭載し、このEEPROMが記憶する当該アクチュエータの特性を表すデータを、内燃機関の運転制御の結果に従って学習更新する場合には、高温下でのデータ書き換えによってEEPROMの寿命が短くなる可能性がある。同様の問題は、EEPROMに代えて、フラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを用いた場合にも発生する。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、内燃機関の内部に設けられるアクチュエータの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリが記憶する当該アクチュエータの特性を表すデータを更新する際に、温度環境を考慮したデータの更新動作を行うことによって、この不揮発性メモリの寿命を改善することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の電子制御装置は、内燃機関の運転制御を行う車載型の電子制御装置であって、内部温度情報取得手段と、書込制御手段と、を備える。内部温度情報取得手段は、内燃機関の内部に設けられたアクチュエータの温度を表す内部温度情報を取得する。
一方、書込制御手段は、内部温度情報取得手段が取得した内部温度情報に基づき、アクチュエータの温度が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する。そして、アクチュエータの温度が閾値以下であると判断すると、アクチュエータが備える電気的に書き換え可能な不揮発性メモリが記憶するアクチュエータの特性を表すデータを、内燃機関の運転制御結果に従って更新する。電気的に書き換え可能な不揮発性メモリとしては、EEPROMやフラッシュメモリ等を一例に挙げることができる。
この電子制御装置によれば、不揮発性メモリの寿命が短くなる高温時のデータ更新を避けて、アクチュエータの不揮発性メモリが記憶するデータを更新することができる。換言すれば、不揮発性メモリの温度環境を考慮したデータの更新動作を行うことができる。従って、この電子制御装置によれば、高温となり易い内燃機関の内部に設けられるアクチュエータが有する不揮発性メモリの寿命を改善することができる。
ところで、この電子制御装置によれば、アクチュエータの温度が閾値より大きい期間においては、基本的に不揮発性メモリが記憶するデータの更新を行うことができない。従って、この期間には、書込制御手段を繰り返し動作させて、書込制御手段に、アクチュエータの温度が閾値以下であるか否かを判断させることが考えられる。しかしながら、温度低下には時間を要するので、書込制御手段を休みなく繰り返し動作させることは効率的でない。
そこで、電子制御装置には、内燃機関の外部の温度を表す外部温度情報を取得する外部温度情報取得手段を設けると共に、次の起動調整手段を設けるとよい。起動調整手段は、アクチュエータの温度が閾値以下ではないことに起因して、内燃機関の運転制御終了時点で不揮発性メモリに対する上記データの更新動作が完了しない場合には、内燃機関の運転制御終了時点からアクチュエータの温度が閾値未満となって上記更新動作が完了するまでの期間、内部温度情報取得手段が取得した内部温度情報、及び、外部温度情報取得手段が取得した外部温度情報に基づき、書込制御手段の起動タイミングを調整しつつ、書込制御手段を繰り返し起動する(動作させる)。
この電子制御装置によれば、内燃機関の外部の温度によって変化するアクチュエータ温度の低下速度に応じた間隔で、書込制御手段を効率的に動作させることができる。従って、書込制御手段の動作による電力消費等を抑えることができる。
また、この起動調整手段としての機能は、次の待ち時間決定手段及び起動制御手段を電子制御装置に設けることで実現することができる。
待ち時間決定手段は、アクチュエータの温度が閾値以下ではないことに起因して、内燃機関の運転制御終了時点で不揮発性メモリに対するデータの更新動作が完了しない場合には、内燃機関の運転制御終了時点からアクチュエータの温度が閾値未満となって上記更新動作が完了するまでの期間、内部温度情報取得手段が取得した内部温度情報、及び、外部温度情報取得手段が取得した外部温度情報に基づき、書込制御手段を次に起動するまでの待ち時間を、書込制御手段の起動毎に決定する。そして、起動制御手段は、待ち時間決定手段によって決定された待ち時間が経過する度に書込制御手段を起動する。
例えば、上記待ち時間決定手段は、アクチュエータの温度及び内燃機関の外部の温度の組合せ毎に待ち時間を定義するテーブルを備え、このテーブルを参照して、内部温度情報取得手段が取得した内部温度情報が表すアクチュエータの温度、及び、外部温度情報取得手段が取得した外部温度情報が表す外部の温度の組合せに対応する時間を、上記待ち時間に決定する構成にすることができる。
この電子制御装置によれば、内燃機関の外部の温度によって変化するアクチュエータ温度の低下速度に応じた待ち時間を決定して、書込制御手段による処理を効率的に実行することができる。
また、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ、又は、バッテリからの電力供給を常時受けてデータを記憶保持する揮発性メモリであるバックアップメモリを備える電子制御装置においては、書込制御手段を次のように構成することができる。即ち、書込制御手段は、更新動作によるアクチュエータが備える不揮発性メモリへの書込対象のデータを、自装置が備える不揮発性メモリ又はバックアップメモリにて記憶保持する構成にすることができる。
この電子制御装置によれば、アクチュエータが備える不揮発性メモリへの書込対象のデータを、電子制御装置が備える不揮発性メモリ又はバックアップメモリに書き込むので、書込制御手段として機能するハードウェアに対する電力供給を遮断しても、この書込対象のデータが失わずに済む。従って、この電子制御装置によれば、例えば、内燃機関の運転制御終了後、書込制御手段を再起動するまでの期間、書込制御手段として機能するハードウェアに対する電力供給を遮断し、電子制御装置の電力消費を抑えることが可能である。
また、内部温度情報取得手段は、上記内部温度情報として、アクチュエータに設けられた温度センサによる温度計測値を取得する構成にすることができる。例えば、上記アクチュエータがインジェクタである場合には、上記内部温度情報として、インジェクタ内の燃料温度を計測する温度センサによる温度計測値を取得する構成にすることができる。
この他、電子制御装置には、アクチュエータの温度を推定する温度推定手段を設けることができ、内部温度情報取得手段は、この温度推定手段により推定されたアクチュエータの温度を、内部温度情報として取得する構成にすることができる。付言すれば、温度推定手段は、アクチュエータの温度を、アクチュエータの温度と相関のある物理量や、このアクチュエータを含む内燃機関の運転(駆動)履歴等に基づき、推定する構成にすることができ、例えば、内燃機関外部の温度や、内燃機関の内部を通って循環する冷却水の温度や、内燃機関に流入する燃料の粘度や、燃料圧力や、このような物理量と相関のある物理量を計測するセンサの計測値や、内燃機関の運転履歴としてのアクチュエータの駆動量(インジェクタの駆動時間)等に基づき推定する構成にすることができる。
また、外部温度情報取得手段は、上記外部温度情報として、内燃機関に吸入される空気の温度を計測する吸気温センサによる温度計測値、内燃機関を冷却する冷却水の温度を計測する水温センサによる温度計測値、又は、外気温を計測する外気温センサによる温度計測値を取得する構成にすることができる。
この他、上述した電子制御装置には、アクチュエータの温度が閾値以下ではないことに起因して、内燃機関の運転制御終了時点で不揮発性メモリに対するデータの更新動作が完了しない場合には、内燃機関の運転制御終了後、アクチュエータを強制冷却する冷却手段を設けてもよい。アクチュエータの温度が自然に低下するのを待つのではなく、積極的にアクチュエータを冷却すれば、内燃機関の運転制御終了後、短い時間でアクチュエータが備える不揮発性メモリのデータ更新を行うことができる。
付言すれば、冷却手段は、内燃機関の運転制御終了後においてもラジエータを稼動させることにより、内燃機関と共にアクチュエータを強制冷却する手段として構成することができる。この他、アクチュエータがインジェクタである場合、冷却手段は、インジェクタを空打ち駆動して、インジェクタ内の燃料を燃料タンク側に帰還させると共に、燃料タンク側から新たな燃料を供給することにより、アクチュエータを強制冷却する手段として構成されてもよい。燃料タンク側の燃料温度はインジェクタ内の燃料温度よりも低い傾向にあるので、このようにインジェクタに対し燃料タンク側から新たな燃料を供給することにより、アクチュエータの温度低下を速めることができる。
この他、上述した待ち時間決定手段及び起動制御手段を備える電子制御装置は、次のように構成することができる。即ち、電子制御装置は、マイクロコンピュータと、タイマ回路と、を備え、タイマ回路が、マイクロコンピュータによって設定された時間が経過する度に、マイクロコンピュータを再起動し、マイクロコンピュータが、上記内部温度情報取得手段、外部温度情報取得手段、書込制御手段及び待ち時間決定手段として機能し、待ち時間を決定すると、この待ち時間をタイマ回路に設定して、自らをシャットダウンし、タイマ回路により再起動される度に、書込制御手段としての機能を働かせることによって、上記起動制御手段として機能する構成にすることができる。
この電子制御装置によれば、内燃機関の運転制御終了後、必要なとき以外にはマイクロコンピュータをシャットダウンして電力消費を抑えることができ、特に、車両に搭載されたバッテリの消費を抑えることができる。
また、同様の効果を得るために、車内ネットワークに接続される電子制御装置は、次のように構成されてもよい。即ち、電子制御装置は、マイクロコンピュータと、通信回路と、を備え、通信回路が、車内ネットワークの特定装置と通信可能に構成されると共に、車内ネットワークを通じて上記特定装置からウェイクアップ命令を受信する度に、マイクロコンピュータを起動する構成にされ、マイクロコンピュータが、上記内部温度情報取得手段、外部温度情報取得手段、書込制御手段及び待ち時間決定手段として機能し、待ち時間を決定すると、上記特定装置に対して「当該待ち時間の経過後にウェイクアップ命令を送信するように指示する命令」を通信回路を介して送信した後、自らをシャットダウンし、上記ウェイクアップ命令の受信により再起動される度に、書込制御手段としての機能を働かせることによって、上記起動制御手段として機能する構成にすることができる。この構成によれば、電子制御装置にタイマ回路を設けなくても済むといった利点がある。
第一実施例における車両制御システム1の構成を表すブロック図である。 第一実施例におけるエンジンECU50の構成を表すブロック図である。 制御ユニット51が実行するメイン処理を表すフローチャートである。 制御ユニット51が実行する書込制御処理を表すフローチャートである。 タイマ値定義マップの構成を表す図である。 エンジンECU50における処理の流れを示したタイムチャートである。 第二実施例における車両制御システム1の構成を表すブロック図である。 第二実施例のメイン処理を表すフローチャートである。 第二実施例の書込制御処理を表すフローチャートである。 第三実施例の書込制御処理を表すフローチャートである。 第四実施例の書込制御処理を表すフローチャートである。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
図1に示す本実施例の車両制御システム1は、車両に搭載された内燃機関(エンジン)の運転制御を行うシステムであり、内燃機関の内部に設けられたアクチュエータとしての気筒毎のインジェクタ10と、これら気筒毎のインジェクタ10を制御することにより内燃機関の運転制御を行う電子制御装置(以下「エンジンECU」と表現する)50と、を備えるものである。図1には、車両制御システム1が備えるインジェクタ10の内の二つを示すが、同図に示すように、各気筒のインジェクタ10は、同一のハードウェアにより構成にされ、同一の態様でエンジンECU50に接続される。
詳述すると、気筒毎のインジェクタ10は、電磁弁11と、圧力センサ13と、燃料温度センサ15と、通信ユニット17と、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM19と、を備える。電磁弁11は、ソレノイドコイル(図示せず)の通電により発生する電磁力により燃料噴射弁を開弁するものである。また、圧力センサ13は、燃料噴射弁に繋がる燃料通路に設けられて、燃料圧力を計測するものである。この他、燃料温度センサ15は、この燃料通路に設けられて、燃料温度を計測するものである。インジェクタ10毎の電磁弁11、圧力センサ13及び燃料温度センサ15は、夫々個別の専用線を通じてエンジンECU50に接続される。
一方、通信ユニット17は、全気筒共通の通信線を通じてエンジンECU50にバス接続され、エンジンECU50とデータ通信可能な構成にされる。通信ユニット17は、例えば、汎用のシリアル通信回路を内蔵するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と表現する)により構成される。この通信ユニット17は、エンジンECU50からの自インジェクタ宛の書込命令に従って、エンジンECU50から送信されてきたデータをEEPROM19内の指定された領域に書き込み、エンジンECU50からの自インジェクタ宛の読出命令に従って、EEPROM19内の指定された領域からデータを読み出し、これをエンジンECU50に送信する。
EEPROM19には、このEEPROM19を内蔵するインジェクタ10の特性値が記憶される。例えば、EEPROM19には、インジェクタ10の特性値として、インジェクタ10の特性に応じた制御パラメータであって、燃料噴射制御に用いられる制御パラメータが記憶される。このインジェクタ10の特性値は、エンジンECU50による燃料噴射制御に際して学習される。即ち、EEPROM19が記憶するインジェクタ10の特性値は、エンジンECU50から送信されてくる書込命令に従って、学習後の値に更新される。この他、EEPROM19が記憶するインジェクタ10の特性値は、エンジンECU50からの読出命令に従って通信によりエンジンECU50に提供される。
続いて、エンジンECU50のハードウェア構成を説明する。図2に示すように本実施例のエンジンECU50は、制御ユニット51と、インジェクタ駆動回路53と、AD(アナログ−ディジタル)変換器55と、EEPROM57と、CAN(Controller Area Network)インタフェース59と、ソークタイマ61と、メインリレー63と、メインリレー駆動回路65と、を備える。
制御ユニット51は、図示しないRAM及びROMやインジェクタ10とデータ通信可能な通信回路を内蔵するマイクロコンピュータにより構成され、ROMに記憶されたプログラムに従って、各気筒に対する燃料噴射制御に係る処理を実行することにより、内燃機関の運転制御を実現する。具体的に、この制御ユニット51は、電磁弁11に対する駆動信号を入力するインジェクタ駆動回路53を制御することによって、各気筒の電磁弁11の駆動制御を行い、各気筒のインジェクタ10から適切な時期に適切な時間、燃料が噴射されるようにする。
また、このような燃料噴射制御に先駆けては、インジェクタ10に対して通信線を介し上記読出指令を送信することにより、インジェクタ10が備えるEEPROM19から上記インジェクタ10の特性値を取得し、この特性値に基づいた電磁弁11の駆動制御(燃料噴射制御)を行う。そして、この制御に際しては、AD変換器55を介して入力される各種センサの計測値に基づいて内燃機関の状態を推定し、インジェクタ10の特性値を学習する。制御ユニット51は、この学習後の特性値を、通信線を通じて該当インジェクタ10に上記書込命令と共に送信することにより、このインジェクタ10のEEPROM19が記憶する特性値を、上記学習後の値に更新する。
AD変換器55には、上記各種センサとして、各インジェクタ10が備える圧力センサ13及び燃料温度センサ15の他、内燃機関を冷却するラジエータ70に設けられた冷却水の温度を計測する水温センサ71、内燃機関への吸気経路に位置するエアークリーナ80に設けられた内燃機関に吸入される空気の温度を計測する吸気温センサ81、インタークーラ90等に設けられた外気温を計測する外気温センサ91、及び、インジェクタ10に燃料を供給する燃料ポンプ100に設けられたインジェクタ10に供給される燃料の温度を計測する燃料温度センサ101が夫々、専用線を通じて接続される。これら各種センサの出力信号(センサによる物理量の計測値)は、AD変換器55によりアナログ信号からディジタル信号に変換されて、制御ユニット51に入力される。
また、エンジンECU50が備えるEEPROM57には、内燃機関の運転制御に必要な各種データ(制御パラメータ等)記憶され、これらのデータは、制御ユニット51による内燃機関の運転制御に用いられる。内燃機関の運転制御に必要な各種データとしては、インジェクタ10を含む各種アクチュエータの駆動制御に必要なデータを挙げることができる。EEPROM57に記憶されるインジェクタ10の駆動制御に必要なデータとしては、インジェクタ10の駆動制御に必要なデータ(制御パラメータ等)の内の、個体や経年変化による特性の違いに依存しない汎用的なデータを挙げることができる。この他、エンジンECU50のEEPROM57には、内燃機関の運転制御に必要な各種データの一つとして、インジェクタ10のEEPROM19に書き込まれるインジェクタ10の特性値についても必要に応じて書き込むことができる。
また、CANインタフェース59は、周知のように車内ネットワークに接続された他の電子制御装置とデータ通信するための通信インタフェースである。例えば、エンジンECU50の制御ユニット51は、このCANインタフェース59を通じて車内ネットワークに接続された他の電子制御装置とデータ通信することにより、他の電子制御装置と協働して、内燃機関の運転制御を行う。
この他、ソークタイマ61は、制御ユニット51により設定されたタイマ値に対応する時間が経過すると、メインリレー駆動回路65を通じて、メインリレー63をオンにするタイマ回路である。メインリレー63がオンにされると、制御ユニット51を含むエンジンECU50の各構成要素には、図示しない電源回路を通じてバッテリからの給電が開始されて、制御ユニット51を含むエンジンECU50の各構成要素は、動作を開始する。但し、このソークタイマ61は、メインリレー63のオン/オフに依らずに、バッテリからの電力供給を常時受けて動作する。
また、メインリレー駆動回路65は、メインリレー63を駆動して、メインリレー63のオン/オフを切り替えるものであり、図示しないイグニションスイッチから入力されるイグニションスイッチ信号、制御ユニット51から入力されるリレー制御信号、及び、ソークタイマ61からのリレー制御信号のいずれかがオン信号である期間においては、メインリレー63をオンに設定し、これらの入力信号の全てがオフ信号である期間においては、メインリレー63をオフに設定する構成にされたものである。
即ち、メインリレー駆動回路65は、イグニションスイッチがオンにされている期間、制御ユニット51が起動してから自らをシャットダウンするまでの期間、及び、ソークタイマ61からオン信号が入力されている期間には、メインリレー63をオンにして、エンジンECU50全体への給電が行われるようにし、それ以外の期間には、メインリレー63をオフにして、メインリレー63下流の給電経路に接続されたエンジンECU50各部への給電を停止する。
続いて、エンジンECU50の制御ユニット51が起動時に実行を開始するメイン処理について、図3を用いて説明する。
制御ユニット51は、図3に示すメイン処理を開始すると、イグニションスイッチがオンに設定されているか否かを判断し(S110)、イグニションスイッチがオンに設定されていると判断すると(S110でYes)、インジェクタ10を介した燃料噴射制御を含む内燃機関の運転制御を開始し(S120)、その後、イグニションスイッチがオフに切り替わるまで内燃機関の運転制御を継続する。また、この制御に先駆けては、各気筒のインジェクタ10と通信して各気筒のインジェクタ10が有するEEPROM19から当該インジェクタ10の特性値を取得し、この特性値を該当気筒の燃料噴射制御に用いることで、インジェクタ特性に適切な燃料噴射制御を実現する。また、燃料噴射制御を含む内燃機関の運転制御に併せては、この内燃機関の運転制御の結果から、インジェクタ10を含む各種アクチュエータの特性値を学習する。内燃機関の運転制御の結果は、内燃機関等に設置された各種センサの計測値から特定される。
イグニションスイッチがオフに切り替わると(S130でYes)、制御ユニット51は、内燃機関の運転制御を終了した後(S140)、S160に移行する。そして、S160では、各インジェクタ10のEEPROM19が記憶する特性値を更新するための書込制御処理(図4参照)を実行する。詳細については後述するが、この書込制御処理では、各インジェクタ10の特性値についての学習後の値を、通信ユニット17を通じてインジェクタ10のEEPROM19に書き込むことによって、各インジェクタ10のEEPROM19が記憶する特性値を更新する。但し、インジェクタ10の燃料温度センサ15から得られるインジェクタ10内の燃料温度が閾値を超える場合には、高温環境下での書き換えによるEEPROM19の短命化を避けるために、EEPROM19が記憶する特性値の更新を保留して、ソークタイマ61に対するタイマ値の設定を行う。
この書込制御処理を終了すると、制御ユニット51は、メインリレー駆動回路65に入力するリレー制御信号をオン信号からオフ信号に切り替えることで、自らをシャットダウンし(S170)、当該メイン処理を終了する。
一方、制御ユニット51は、イグニションスイッチがオンに設定されていない場合には(S110でNo)、今回の起動が、イグニションスイッチがオフにされて内燃機関の運転制御を終了した時点での書込制御処理(S160)において、EEPROM19が記憶する特性値の更新が完了しなかったことに起因するソークタイマ61による起動であるか否かを判断する(S150)。ここでは、今回の起動がソークタイマ61による起動であり、且つ、更新の保留された特性値、換言すれば、EEPROM19への書込対象のデータが存在する場合に、肯定判断することができる。
そして、S150で肯定判断すると、制御ユニット51は、S160で前回更新の保留されたデータについての書込制御処理を実行した後、自らをシャットダウンして(S170)、当該メイン処理を終了する。一方、S150で否定判断すると、制御ユニット51は、現状況に対応したその他の処理(シャットダウンに係る処理を含む)を実行した後(S180)、当該メイン処理を終了する。
続いて、制御ユニット51がS160で実行する書込制御処理の詳細を、図4を用いて説明する。書込制御処理を開始すると、制御ユニット51は、インジェクタ10が備える燃料温度センサ15が正常であるか否かを判断し(S210)、正常であると判断すると(S210でYes)、S220に移行し、正常ではないと判断すると(S210でNo)、書込制御処理を終了する。
具体的に、S210では、気筒毎に設けられた燃料温度センサ15の内の少なくとも一つが正常である場合に肯定判断し、気筒毎に設けられた燃料温度センサ15の全てが異常である場合に否定判断することができる。その他、気筒毎に設けられた燃料温度センサ15の内の二以上の予め定められた個数以上が正常である場合に肯定判断し、それ以外の場合には否定判断する構成にされてもよい。また、制御ユニット51は、燃料温度センサ15の断線を検出した場合に、この燃料温度センサ15が正常ではないと判断する構成にすることができる。
S210で肯定判断してS220に移行すると、制御ユニット51は、燃料温度センサ15が正常である気筒毎に、インジェクタ10内の燃料温度の計測値を、AD変換器55を通じて正常な燃料温度センサ15から取得する。そして、取得した気筒毎(インジェクタ毎)の燃料温度計測値の内、最大の燃料温度計測値が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する(S230)。
そして、この燃料温度計測値が閾値以下であると判断すると(S230でYes)、S295に移行して、気筒毎にEEPROM19が記憶するデータの更新処理を実行し、この燃料温度計測値が閾値以下ではないと判断すると(S230でNo)、S240に移行して、このような更新処理の実行を保留する。即ち、本実施例では、インジェクタ10内の温度については、気筒間に大きな差はないものとみなして、気筒毎の燃料温度計測値の内、最大の燃料温度計測値を指標に閾値との比較を行うことにより(S230)、気筒毎のEEPROM19が記憶するデータの更新処理を実行するか否かを判断する。
そして、S295では、内燃機関の運転制御に伴う学習によって得られたインジェクタ10の特性値についての学習後の値を、通信ユニット17を通じてインジェクタ10のEEPROM19に書き込むことによって、EEPROM19が記憶する特性値を更新する処理を、気筒毎、換言すればインジェクタ10毎に行う。例えば、前回保留されたEEPROM19が記憶する特性値を更新する処理を実行する際には、EEPROM57に保存された書込対象のデータ(特性値)を読み出して(S240参照)、これをEEPROM19に書き込むことによって、EEPROM19が記憶する特性値を更新する。その後、当該書込制御処理を終了する。
一方、S240に移行すると、制御ユニット51は、全気筒のインジェクタ10内の温度が閾値を超えているものとみなして、全気筒についてのEEPROM19が記憶する特性値の更新を保留する(S240)。ここでは、EEPROM19に対する書込対象のデータ(インジェクタ10の特性値)を、自装置が備えるEEPROM57に記憶保持する。その後、S250以降の処理を実行することで、保留した更新処理を再試行するためのソークタイマ61に対するタイマ値の設定を行う。
具体的に、S250に移行すると、制御ユニット51は、外気温センサ91が正常であるか否かを判断する。ここでは、外気温センサ91が断線していないかどうかを判断することができる。
そして、外気温センサ91が正常であると判断すると、AD変換器55を通じて当該正常な外気温センサ91から外気温の計測値を取得し(S260)、この取得した外気温計測値と、S220で取得した燃料温度計測値の内の最大の燃料温度計測値とに基づき、自装置のEEPROM57が記憶するタイマ値定義マップの参照により、ソークタイマ61に設定するタイマ値を決定し(S265)、決定したタイマ値をソークタイマ61に設定する(S290)。
ここで、タイマ値定義マップについて説明する。タイマ値定義マップによって定義されるタイマ値は、次に書込制御処理を実行(起動)するまでの待ち時間に対応するものであり、タイマ値定義マップは、図5に示すように、内燃機関内部に設置されるインジェクタ10の温度と内燃機関の外部の温度との組合せ毎に上記タイマ値を定義するものである。
具体的に、EEPROM57は、上記タイマ値定義マップの一群として、S265の処理で用いられる第一のタイマ値定義マップと、S285の処理で用いられる第二のタイマ値定義マップと、を記憶する。第一のタイマ値定義マップは、図5に示すように、インジェクタ10の温度を表す燃料温度センサ15による燃料温度計測値(F)と内燃機関の外部の温度を表す外気温センサ91による外気温計測値(Ta)との組合せ毎に上記タイマ値(δ)を定義するタイマ値定義マップである。一方、第二のタイマ値定義マップは、インジェクタ10の温度を表す燃料温度センサ15による燃料温度計測値(F)と内燃機関の外部の温度を表す水温センサ71による水温計測値(Tb)との組合せ毎に上記タイマ値(δ)を定義するタイマ値定義マップである。
これらのタイマ値定義マップは、次の書込制御処理の実行時においてインジェクタ10内の温度が閾値以下となっている確率が一定以上となるタイマ値を示すものとして、設計者により試験等の結果に基づいて作成される。
即ち、S265においては、EEPROM57が記憶する第一のタイマ値定義マップが定義する、S220で取得した燃料温度計測値(最大値)と、S260の取得した外気温計測値との組合せに対応するタイマ値を、ソークタイマ61に設定するタイマ値に決定する。S220で取得した燃料温度計測値と、S260の取得した外気温計測値との組合せに一致するタイマ値がタイマ値定義マップに登録されていない場合には、補間処理により、この組合せに対応するタイマ値を算出することができる。
一方、外気温センサ91が正常ではないと判断すると(S250でNo)、制御ユニット51は、S270に移行し、水温センサ71が正常であるか否かを判断する。S270では、例えば、水温センサ71が断線していないかどうかを判断することができる。そして、水温センサ71が正常であると判断すると(S270でYes)、AD変換器55を通じて当該正常な水温センサ71から水温計測値を取得し(S280)、この取得した水温計測値と、S220で取得した燃料温度計測値の内の最大の燃料温度計測値とに基づいて、ソークタイマ61に設定するタイマ値を決定し(S285)、決定したタイマ値をソークタイマ61に設定する(S290)。
即ち、S285においては、EEPROM57が記憶する第二のタイマ値定義マップが定義する、S220で取得した燃料温度計測値(最大値)と、S280で取得した水温計測値との組合せに対応するタイマ値を、ソークタイマ61に設定するタイマ値に決定する。S265での処理と同様、この組合せに一致するタイマ値がタイマ値定義マップに登録されていない場合には、補間処理により、この組合せに対応するタイマ値を算出することができる。
尚、水温センサ71に代えては、吸気温センサ81を用いてもよい。即ち、S270では、吸気温センサ81が正常であるか否かを判断し、吸気温センサ81が正常である場合には(S270でYes)、AD変換器55を通じて当該正常な吸気温センサ81から吸気温の計測値を取得し(S280)、この取得した吸気温計測値と、S220で取得した燃料温度計測値の内の最大の燃料温度計測値とに基づいて、第二のタイマ値定義マップの参照により、ソークタイマ61に設定するタイマ値を決定し(S285)、決定したタイマ値をソークタイマ61に設定してもよい(S290)。この場合には、EEPROM57に、第二のタイマ値定義マップとして、燃料温度計測値と吸気温計測値との組合せ毎に上記タイマ値を定義するタイマ値定義マップを格納することになる。
制御ユニット51は、このようなソークタイマ61によるタイマ値の設定を行うと(S290)、当該書込制御処理を終了し、S170(図3参照)において自らをシャットダウンする。
このように構成されたエンジンECU50によれば、イグニションスイッチがオフに切り替わった時点(時刻t1)で、図6に示すように、書込制御処理が実行され(S160)、インジェクタ10内の燃料温度が閾値を超えている場合には(S230でNo)、ソークタイマ61に対するタイマ値の設定が行われる(S250〜S290)。
この際には、現在のインジェクタ10内の温度と内燃機関外部の温度との組合せに好ましいタイマ値(δ1)が、上記タイマ値定義マップにより設定される。即ち、インジェクタ内10の温度が閾値以下となった後に迅速にEEPROM19のデータ更新を終えることができることと、書込制御処理の実行回数を抑えて効率的なEEPROM19のデータ更新を行うことができることとのバランスが適切であるタイマ値(δ1)が、上記タイマ値定義マップにより設定される。
また、このようなソークタイマ61に対するタイマ値の設定後には、制御ユニット51によるシャットダウンが行われ(S170)、上記タイマ値に対応する時間経過後の時点(時刻t2)では、ソークタイマ61の動作によって制御ユニット51が再起動し、書込制御処理が再実行される(S160)。ここで、未だインジェクタ10内の燃料温度が閾値を超えている場合には(S230でNo)、その時点でのインジェクタ10内の温度と内燃機関外部の温度との組合せに好ましいタイマ値(δ2)がソークタイマ61に設定された後、制御ユニット51がシャットダウンする。そして、上記タイマ値に対応する時間経過後の時点(時刻t3)では、ソークタイマ61の動作によって制御ユニット51が再起動し、書込制御処理が実行され(S160)、インジェクタ10内の燃料温度が閾値以下となった場合には(S230でYes)、保留していた気筒毎のEEPROM19に対するデータの更新処理が実行される(S295)。
このように本実施例によれば、インジェクタ10内の燃料温度が閾値を超えている場合には、その時点でのインジェクタ10内の温度と内燃機関外部の温度との組合せに対して好ましいタイマ値が設定される。これによって、たかだか数回の制御ユニット51の起動及び書込制御処理の実行で、EEPROM19のデータ更新が完了する。従って、本実施例によれば、制御ユニット51の起動及び書込制御処理の実行による電力消費を抑えることができる。
即ち、本実施例によれば、EEPROM19が高温であるときにはEEPROM19に対するデータ書込(更新処理)を行わないようにして、EEPROM19の短命化を抑えて、エンジンECU50のEEPROM57に比べてインジェクタ10のEEPROM19が早く寿命を迎えてしまうのを抑えることができるようにしつつ、このためにエンジンECU50の電力消費(暗電流)が上昇するのを抑えることができる。
以上、本実施例の車両制御システム1について説明したが、燃料温度計測値が閾値を超えていると判断した後に実行されるS250〜S265では、外気温センサ91の代わりに、水温センサ71や吸気温センサ81を用いてもよいし、S270〜S285では、水温センサ71の代わりに、上述した吸気温センサ81や外気温センサ91を用いてもよい。即ち、S250〜S290では、内燃機関の外部の温度を計測するセンサとして、水温センサ71、吸気温センサ81及び外気温センサ91のいずれの組合せも採用することができる。
また、上記実施例では、高温で実行できなかった更新処理での書込対象のデータをEEPROM57に記憶保持して、当該更新処理の実行を保留するようにしたが(S240)、イグニションスイッチのオン/オフ等に依らずバッテリからの電力供給を常時受けて動作する揮発性メモリであるバックアップメモリをエンジンECU50に設ける場合には、EEPROM57に代えて、このバックアップメモリに、上記更新処理での書込対象のデータを記憶保持するようにしてもよい。この他、EEPROM19,57に代えては、フラッシュメモリを用いることができることは言うまでもない。
尚、本実施例に関しての用語間の対応関係は次の通りである。即ち、制御ユニット51が実行するS220の処理は、内部温度情報取得手段にて実現される処理の一例に対応し、制御ユニット51が実行するS230,S240,S295の処理は、書込制御手段にて実現される処理の一例に対応する。また、制御ユニット51が実行するS260,S280の処理は、外部温度情報取得手段にて実現される処理の一例に対応し、制御ユニット51が実行するS265,S285,S290,S170,S150の処理は、起動調整手段にて実現される処理の一例に対応する。この他、S265,S285の処理は、待ち時間決定手段にて実現される処理の一例に対応し、S290,S170,S150の処理は、起動制御手段にて実現される処理の一例に対応する。
[第二実施例]
続いて、第二実施例の車両制御システム1について説明する。第二実施例の車両制御システム1は、エンジンECU50がソークタイマ61を備えない点を除けば、概ね第一実施例と同一のハードウェア構成を有するものである。
但し、本実施例では、エンジンECU50がソークタイマ61を備えないことを理由にして、第一実施例におけるソークタイマ61による制御ユニット51の起動を、車内ネットワークに接続された他の電子制御装置150からのウェイクアップ要求による起動で代替する。
周知のように、CAN規格によれば、通信線を通じてウェイクアップ要求を送信すると、ウェイクアップ要求先の電子制御装置を起動することができる。本実施例では、このような周知の機能を利用して、エンジンECU50では、CANインタフェース59がウェイクアップ要求を受信すると、制御ユニット51が起動するように構成する。即ち、本実施例では、ソークタイマ61による機能を、ウェイクアップ要求を受信するCANインタフェース59が、ウェイクアップ要求を送信する他の電子制御装置150と協働して実現する。
以下、本実施例では、図7に示すように、他の電子制御装置150としてのボデーECU150が、エンジンECU50と同一の車内ネットワークに接続されて、エンジンECU50に対しウェイクアップ要求を送信可能なCANインタフェース159を備え、エンジンECU50が、このボデーECU150からのウェイクアップ要求をCANインタフェース59を介して受信すると、エンジンECU50の制御ユニット51が起動するものとして、本実施例の車両制御システム1の構成、具体的には、エンジンECU50の制御ユニット51が実行する処理について説明する。
本実施例における制御ユニット51は、起動すると、図3に示すメイン処理に示す処理に代えて、図8に示すメイン処理を実行する。但し、本実施例のメイン処理は、S150に代えて、後述するS152による処理を実行し、S160では、図9に示す書込制御処理を実行する以外、第一実施例のメイン処理と同じであるので、図8には、第一実施例と同様の処理を実行するステップの図示を一部省略する。
即ち、本実施例における制御ユニット51は、イグニションスイッチがオンに設定されていると判断すると(S110でYes)、第一実施例と同様にS120以降の処理を実行し、イグニションスイッチがオンに設定されていないと判断すると(S110でNo)、S152に移行する。そして、S152では、今回の起動が、イグニションスイッチがオフにされて内燃機関の運転制御を終了した時点での書込制御処理(S160)において、EEPROM19が記憶する特性値の更新が完了しなかったことに起因するウェイアップ要求の受信による起動であるか否かを判断する。ここでは、今回の起動がウェイアップ要求の受信による起動であり、更新の保留された特性値、換言すれば、EEPROM19への書込対象のデータが存在する場合に、肯定判断することができる。
そして、S152で肯定判断すると、制御ユニット51は、S160で前回更新の保留されたデータについての書込制御処理を実行した後、自らをシャットダウンして(S170)、当該メイン処理を終了し、S152で否定判断すると、制御ユニット51は、現状況に対応したその他の処理を実行した後(S180)、当該メイン処理を終了する。
そして、S152で肯定判断した場合及びS110で肯定判断した場合にS160で実行する書込制御処理(図9)では、具体的に、次の処理を実行する。
即ち、この書込制御処理を開始すると、制御ユニット51は、第一実施例と同様に、S210〜S240,S295の処理を実行する。但し、図9では、S210〜S240,S295の図示を省略する。そして、S230で否定判断し、S240の処理を終えると、S250以降の処理を実行することで、保留した更新処理を再試行するために、ウェイクアップ要求の送信元であるボデーECU150に対し、ウェイクアップ要求送信までの待ち時間を通知する。
制御ユニット51は、S250に移行すると、外気温センサ91が正常であるか否かを判断し、外気温センサ91が正常であると判断すると、AD変換器55を通じて当該正常な外気温センサ91から外気温の計測値を取得し(S260)、この取得した外気温計測値と、S220で取得した燃料温度計測値の内の最大の燃料温度計測値とに基づき、自装置のEEPROM57が記憶する第一のタイマ値定義マップの参照により、ボデーECU150に通知するウェイクアップ要求までの待ち時間を決定する(S267)。ここでの待ち時間の決定手順は、第一実施例におけるソークタイマ61に設定するタイマ値を決定手順(S265)と実質的に同じである。即ち、本実施例のEEPROM57が記憶する第一及び第二のタイマ値定義マップには、タイマ値として、ウェイクアップ要求送信までの待ち時間が定義されており、S267では、このEEPROM57が記憶する第一のタイマ値定義マップの参照により、第一実施例と同様の手順で、待ち時間を決定する。
一方、制御ユニット51は、外気温センサ91が正常でないと判断すると(S250でNo)、水温センサ71が正常であるか否かを判断し(S270)、水温センサ71が正常であると判断すると、AD変換器55を通じて当該正常な水温センサ71から水温計測値を取得し(S280)、この取得した水温計測値と、S220で取得した燃料温度計測値の内の最大の燃料温度計測値とに基づき、第一実施例におけるS285と同様の手順で、自装置のEEPROM57が記憶する第二のタイマ値定義マップの参照により、ボデーECU150に通知するウェイクアップ要求までの待ち時間を決定する(S287)。
また、S267又はS287の処理を終えると、制御ユニット51は、S292に移行し、S267又はS287で決定された待ち時間を通知する通信信号であって、当該待ち時間の経過後にウェイクアップ要求を送信するように指示する通信信号をウェイクアップ要求元のボデーECU150にCANインタフェース59を通じて送信して、当該書込制御処理を終了し、自らをシャットダウンする(S170)。
上記通信信号を受けてボデーECU150は、当該通信信号の受信時点から、当該通信信号により通知された上記待ち時間経過後の時点で、ウェイクアップ要求を、CANインタフェース159を通じて、エンジンECU50に送信する。エンジンECU50は、このウェイクアップ要求を受信する度に、S152(図8参照)で肯定判断して、上記書込制御処理(S160)を再実行する。
従って、本実施例によれば、エンジンECU50にソークタイマ61がなくとも、第一実施例と同様の態様にて、書込制御処理を適切なタイミングで、EEPROM19に対するデータ更新が完了するまで繰り返し実行することができ、効率的に動作してEEPROM19の短命化を抑えることができる。尚、本実施例においても、第一実施例と同様、S250〜S292では、内燃機関の外部の温度を計測するセンサとして、水温センサ71、吸気温センサ81及び外気温センサ91のいずれの組合せも採用することができる。
また、本実施例では、ウェイクアップ要求元のボデーECU150に対し、ウェイクアップ要求のタイミングを、上記待ち時間の通知により指定するようにしたが、このような処理(S250〜S292の処理)を実行しないようにエンジンECU50は構成されてもよい。
このようにエンジンECU50を構成する場合には、例えば、ウェイクアップ要求元の電子制御装置150が、イグニションスイッチがオフに切り替わると、その後定期的にウェイクアップ要求を送信し、エンジンECU50では、このウェイクアップ要求を受けて制御ユニット51が書込制御処理を実行するように、車両制御システム1を構成することができる。また、この車両制御システム1においては、エンジンECU50を次のように構成することもできる。即ち、エンジンECU50の制御ユニット51は、イグニションスイッチがオフに切り替わると、その時点で書込制御処理を実行せずにシャットダウンする代わりに、書込制御処理を、内燃機関の運転制御中に繰り返し実行する構成にすることができる。例えば、所定時間毎や所定距離走行毎に繰り返し書込制御処理を実行する構成にすることができる。
尚、上述した第二実施例におけるCANインタフェース59は、通信回路の一例に対応し、制御ユニット51が実行するS267,S287,S292,S170,S152の処理は、起動調整手段にて実現される処理の一例に対応し、S267,S287の処理は、待ち時間決定手段にて実現される処理の一例に対応し、S292,S170,S152の処理は、起動制御手段にて実現される処理の一例に対応する。
[第三実施例]
続いて、第三実施例の車両制御システム1について説明する。第三実施例の車両制御システムは、制御ユニット51がEEPROM19に対するデータ更新を終えるまでシャットダウンせずに書込制御処理を繰り返し実行する一方、インジェクタ10の温度が高い場合には、インジェクタ10や内燃機関全体を強制冷却するように構成されたものである。
以下では、第三実施例の車両制御システム1の構成を説明するが、ハードウェア構成については、第一実施例の車両制御システム1と同一のハードウェア構成を採用することができるので、第三実施例の車両制御システム1のハードウェア構成の説明については省略し、エンジンECU50の制御ユニット51が実行する処理の内容を選択的に説明する。
第三実施例の制御ユニット51は、起動すると、第一実施例と同様に図3に示すメイン処理を開始するが、S160では、図4に示す書込制御処理に代えて、図10に示す書込制御処理を実行する。但し、本実施例では、ソークタイマによる起動を行わないのでS150での判断は、実質的に意味をなさない。また、エンジンECU50にソークタイマは不要である。
図10に示す書込制御処理を開始すると、制御ユニット51は、第一実施例と同様に、インジェクタ10が備える燃料温度センサ15が正常であるか否かを判断し(S210)、正常であると判断すると(S210でYes)、S220に移行し、正常ではないと判断すると(S210でNo)、書込制御処理を終了する。
また、S220に移行すると、制御ユニット51は、第一実施例と同様に、燃料温度センサ15が正常である各インジェクタ10内の燃料温度の計測値を、AD変換器55を通じて当該正常な燃料温度センサ15の夫々から取得し、取得したインジェクタ毎(気筒毎)の燃料温度計測値の内、最大の燃料温度計測値が予め定められた閾値以下であるか否かを判断する(S230)。
そして、この燃料温度計測値が閾値以下であると判断すると(S230でYes)、S295に移行して、第一実施例と同様に、気筒毎のEEPROM19が記憶するデータの更新処理を実行した後、当該書込制御処理を終了する。但し、S310で開始する強制冷却処理の実行中である場合には、S295での処理と併せて、この強制冷却処理を終了して(S340)、当該書込制御処理を終了する。
一方、燃料温度計測値が閾値以下ではないと判断すると(S230でNo)、制御ユニット51は、S240に移行して、上記更新処理の実行を保留する。ここでは、第一実施例と同様に、EEPROM19に対する書込対象のデータ(インジェクタ10の特性値)を、自装置が備えるEEPROM57に記憶保持してもよいが、記憶保持しなくてもよい。
そして、S240での処理を終えると、制御ユニット51は、S310に移行し、インジェクタ10を強制冷却するための強制冷却処理を開始する。但し、強制冷却処理を既に開始して実行中である場合には、その強制冷却処理を継続する。
S310で開始する強制冷却処理は、インジェクタ10を強制冷却することのできる処理であれば、どのような処理であってもよいが、一例としては、ラジエータを稼動させて、内燃機関と共にインジェクタ10を強制冷却する処理や、インジェクタ10を空打ち駆動して、インジェクタ10内の燃料を燃料タンク側に帰還させると共に、燃料タンク側から新たな燃料を供給することにより、インジェクタ10を強制冷却する処理や、これらの処理の組合せを挙げることができる。
尚、インジェクタ10を空打ち駆動して、インジェクタ10内の燃料を燃料タンク側に帰還させるためのインジェクタ10の構造等については周知であるので、詳細な説明については省略する。例えば、インジェクタ10の空打ち駆動によれば、インジェクタ10内において、気筒に燃料が噴射される流路が閉じられた状態で、これとは別に設けられた燃料を燃料タンク側に帰還させる流路が開放されて、インジェクタ10内の燃料が燃料タンク側に帰還する。インジェクタ10内への新たな燃料の供給は、サプライポンプ等を駆動することにより実現することができる。
また、S310での処理を終えると、制御ユニット51は、次回S210以降の処理を実行するまでの待ち時間を決定し(S320)、その後、決定した待ち時間が経過するまで待機し(S330)、待ち時間が経過すると(S330でYes)、S210に移行して、後続の処理を再度実行する。
尚、待ち時間は、予め設計段階で定められた一定の時間であってもよいし、タイマ値定義マップに基づく待ち時間であってもよい。即ち、タイマ値定義マップには、次にS210以降の処理を実行するまでの待ち時間を、インジェクタ10の温度と内燃機関の外部の温度との組合せ毎に定義しておき、S320では、インジェクタ10の温度を表すS220で取得した燃料温度計測値と、内燃機関の外部の温度を表す外気温センサ91、水温センサ71又は吸気温センサ81の温度計測値とに基づき、タイマ値定義マップの参照により、第一実施例と同様の手法で、待ち時間を決定することができる。但し、本実施例では、強制冷却処理を実行するので、このような強制冷却処理を実行することを考慮に入れて、設計段階で最適な待ち時間を試験等により求め、タイマ値定義マップを作成するのが好ましい。
本実施例では、このようにして、インジェクタ10の温度(燃料温度)が閾値以下となるまで、強制冷却処理を実行することにより、インジェクタ10の温度が自然冷却するのを待つのではなく強制的に冷却して、EEPROM19に対するデータ更新を迅速に実行できるようにする。従って、本実施例によれば、インジェクタ10の温度が高くEEPROM19に対するデータ更新を実行することができない場合でも、その後迅速に温度を下げてEEPROM19に対するデータ更新を完了することができる。
以上、第三実施例の車両制御システム1について説明したが、強制冷却処理の実行を、実質的に他の電子制御装置が担当する場合、エンジンECU50は、次のように構成されてもよい。即ち、S310においては、他の電子制御装置に対し強制冷却処理の実行開始を、CANインタフェース59等を通じて指示し、S340においては、他の電子制御装置に対し強制冷却処理の終了を、CANインタフェース59等を通じて指示し、一方で、S320では、第一実施例(図4参照)におけるS250〜S290と同様の処理を実行することで、待ち時間に対応するタイマ値をソークタイマ61に設定した後、自らをシャットダウンするように、エンジンECU50は構成されてもよい。
また、エンジンECU50がソークタイマ61を備えない場合には、S320において、第二実施例(図9参照)におけるS250〜S292と同様の処理を実行し、その後自らをシャットダウンするように、エンジンECU50は構成されてもよい。
尚、上述した第三実施例に関しての用語間の対応関係は次の通りである。即ち、制御ユニット51が実行するS310の処理は、冷却手段によって実現される処理の一例に対応し、制御ユニット51が実行するS320の処理は、外部温度情報取得手段及び起動調整手段にて実現される処理の一例に対応する。
[第四実施例]
続いて、第四実施例の車両制御システム1について説明する。但し、第四実施例の車両制御システム1は、図4及び図10において点線で囲む書込制御処理の一部手順を変更した程度のものであり、他の構成については、第一〜第三実施例のいずれの構成をも採用することができるものである。従って、以下では、第一〜第三実施例と同一構成の説明を省略し、エンジンECU50の制御ユニット51が実行する書込制御処理の内容を、図11を用いて選択的に説明する。
制御ユニット51は、S160において書込制御処理を開始すると、気筒毎に設けられたインジェクタ10が備える燃料温度センサ15の少なくとも一つが正常であるか否かを判断し(S210)、正常であると判断すると(S210でYes)、S220に移行し、燃料温度センサ15が正常である気筒毎に、インジェクタ10内の燃料温度の計測値を当該正常な燃料温度センサ15から取得した後、S230以降の処理を実行する。
一方、気筒毎に設けられた燃料温度センサ15の全てが異常であると判断すると(S210でNo)、燃料温度センサ15の計測値を用いずに、インジェクタ10内の燃料温度を推定する処理を実行する(S410)。その後、S410の処理で得たインジェクタ10内の燃料温度の推定値を、燃料温度計測値として設定し(S420)、S230以降の処理を実行する。即ち、S410の処理実行後には、S410の処理で計算により得たインジェクタ10内の燃料温度の推定値を、S220で燃料温度センサ15から取得される燃料温度計測値と同様に取り扱って、S230以降の処理を実行する。
尚、S410では、水温センサ71から得られる冷却水の温度や、燃料ポンプ100に設置された燃料温度センサ101から得られる燃料温度や、吸気温センサ81から得られる吸気温度や、外気温センサ91から得られる外気温等、のインジェクタ10内の温度(燃料温度)と相関のある物理量の計測値の一つ又は組合せに基づいて、周知の技法により、インジェクタ10内の燃料温度を推定することができる。付言すれば、インジェクタ10内の温度(燃料温度)については、上述したインジェクタ10内の温度と相関のある物理量や内燃機関の運転履歴等に基づき推定する種々の手法が公知であるが、本実施例によれば、これら公知技術のいずれをも採用することができる。
また、内燃機関の運転終了後(イグニションスイッチのオフ後)におけるインジェクタ10内の燃料温度については、内燃機関の運転終了時に推定したインジェクタ10内の燃料温度と、内燃機関の運転終了時からの経過時間と、内燃機関外部の温度(例えば外気温)とに基づいて、推定することができる。
例えば、実験により、インジェクタ10内の燃料温度と外気温との組合せ毎に、燃料温度の減衰曲線を求めて、この減衰曲線の情報をエンジンECU50に記憶させておけば、内燃機関の運転終了後には、内燃機関の運転終了時に推定したインジェクタ10内の燃料温度と、その時点での外気温と、内燃機関の運転終了時からの経過時間とに基づき、上記減衰曲線に従って、内燃機関の運転終了後における各時刻のインジェクタ10内燃料温度を推定することができる。
従って、燃料温度センサ15が正常でない場合には、内燃機関運転終了時に、この時点でのインジェクタ10内の燃料温度を周知の技法で推定すると共に、上記減衰曲線に従って、インジェクタ10内の燃料温度が閾値以下となるまでの経過時間を推定し、この推定した時間経過後に、再度、書込制御処理を実行するように、エンジンECU50は構成されてもよい。外気温の変動が少ない環境では、このような手法によっても適切なタイミングで書込制御処理を再実行することができる。
以上、第四実施例の車両制御システム1について説明したが、本実施例によれば、インジェクタ10内の燃料温度センサ15が正常でない場合でも、EEPROM19の温度が下がったタイミングで、EEPROM19内のデータ更新を行うことができるといった利点がある。尚、上述した第四実施例に関しての用語間の対応関係は次の通りである。即ち、制御ユニット51が実行するS410の処理は、温度推定手段により実現される処理の一例に対応する。
[最後に]
以上には、本発明の実施例について説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採りえることは言うまでもない。例えば、本発明は、インジェクタ10以外のアクチュエータが備えるEEPROMに対するデータ更新にも適用することができる。
1…車両制御システム、10…インジェクタ、11…電磁弁、13…圧力センサ、15…燃料温度センサ、17…通信ユニット、19…EEPROM、50…電子制御装置(エンジンECU)、51…制御ユニット、53…インジェクタ駆動回路、55…AD変換器、57…EEPROM、59…CANインタフェース、61…ソークタイマ、63…メインリレー、65…メインリレー駆動回路、70…ラジエータ、71…水温センサ、80…エアークリーナ、81…吸気温センサ、90…インタークーラ、91…外気温センサ、100…燃料ポンプ、101…燃料温度センサ、150…電子制御装置(ボデーECU)、159…CANインタフェース

Claims (14)

  1. 内燃機関の運転制御を行う車載型の電子制御装置であって、
    前記内燃機関の内部に設けられたアクチュエータの温度を表す内部温度情報を取得する内部温度情報取得手段と、
    前記内部温度情報取得手段が取得した前記内部温度情報に基づき、前記アクチュエータの温度が予め定められた閾値以下であるか否かを判断し、前記アクチュエータの温度が前記閾値以下であると判断した場合には、前記アクチュエータが備える電気的に書き換え可能な不揮発性メモリが記憶する前記アクチュエータの特性を表すデータを、前記内燃機関の運転制御結果に従って更新する書込制御手段と、
    前記内燃機関の外部の温度を表す外部温度情報を取得する外部温度情報取得手段と、
    前記アクチュエータの温度が前記閾値以下ではないことに起因して、前記内燃機関の運転制御終了時点で前記不揮発性メモリに対する前記データの更新動作が完了しない場合には、前記内燃機関の運転制御終了時点から前記アクチュエータの温度が前記閾値未満となって前記更新動作が完了するまでの期間、前記内部温度情報取得手段が取得した前記内部温度情報、及び、前記外部温度情報取得手段が取得した前記外部温度情報に基づき、前記書込制御手段の起動タイミングを調整しつつ前記書込制御手段を繰り返し起動する起動調整手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 内燃機関の運転制御を行う車載型の電子制御装置であって、
    前記内燃機関の内部に設けられたアクチュエータの温度を表す内部温度情報を取得する内部温度情報取得手段と、
    前記内部温度情報取得手段が取得した前記内部温度情報に基づき、前記アクチュエータの温度が予め定められた閾値以下であるか否かを判断し、前記アクチュエータの温度が前記閾値以下であると判断した場合には、前記アクチュエータが備える電気的に書き換え可能な不揮発性メモリが記憶する前記アクチュエータの特性を表すデータを、前記内燃機関の運転制御結果に従って更新する書込制御手段と、
    前記内燃機関の外部の温度を表す外部温度情報を取得する外部温度情報取得手段と、
    前記アクチュエータの温度が前記閾値以下ではないことに起因して、前記内燃機関の運転制御終了時点で前記不揮発性メモリに対する前記データの更新動作が完了しない場合には、前記内燃機関の運転制御終了時点から前記アクチュエータの温度が前記閾値未満となって前記更新動作が完了するまでの期間、前記内部温度情報取得手段が取得した前記内部温度情報、及び、前記外部温度情報取得手段が取得した前記外部温度情報に基づき、前記書込制御手段を次に起動するまでの待ち時間を、前記書込制御手段の起動毎に決定する待ち時間決定手段と、
    前記待ち時間決定手段によって決定された前記待ち時間が経過する度に、前記書込制御手段を起動する起動制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項記載の電子制御装置であって、
    前記待ち時間決定手段は、前記アクチュエータの温度及び前記内燃機関の外部の温度の組合せ毎に前記待ち時間を定義するテーブルを備え、前記テーブルを参照して、前記内部温度情報取得手段が取得した前記内部温度情報が表す前記アクチュエータの温度、及び、前記外部温度情報取得手段が取得した前記外部温度情報が表す前記外部の温度の組合せに対応する時間を、前記待ち時間に決定すること
    を特徴とする電子制御装置。
  4. 電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ、又は、バッテリからの電力供給を常時受けてデータを記憶保持する揮発性メモリであるバックアップメモリを備える請求項1〜請求項のいずれか一項記載の電子制御装置であって、
    前記書込制御手段は、前記更新動作による前記アクチュエータが備える前記不揮発性メモリへの書込対象の前記データを、自装置が備える前記不揮発性メモリ又は前記バックアップメモリにて記憶保持すること
    を特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか一項記載の電子制御装置であって、
    前記アクチュエータには、温度センサが設けられており、
    前記内部温度情報取得手段は、前記内部温度情報として、前記アクチュエータに設けられた前記温度センサによる温度計測値を取得すること
    を特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項記載の電子制御装置であって、
    前記アクチュエータは、インジェクタであり、
    前記温度センサは、前記インジェクタ内の燃料温度を計測する温度センサであること
    を特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項1〜請求項のいずれか一項記載の電子制御装置であって、
    前記内部温度情報取得手段は、前記アクチュエータの温度を推定する温度推定手段を備え、前記温度推定手段により推定された前記アクチュエータの温度を、前記内部温度情報として取得すること
    を特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項〜請求項のいずれか一項記載の電子制御装置であって、
    前記外部温度情報取得手段は、前記外部温度情報として、前記内燃機関に吸入される空気の温度を計測する吸気温センサによる温度計測値、前記内燃機関を冷却する冷却水の温度を計測する水温センサによる温度計測値、又は、外気温を計測する外気温センサによる温度計測値を取得すること
    を特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項1〜請求項のいずれか一項記載の電子制御装置であって、
    前記アクチュエータの温度が前記閾値以下ではないことに起因して、前記内燃機関の運転制御終了時点で前記不揮発性メモリに対する前記データの更新動作が完了しない場合には、前記内燃機関の運転制御終了後、前記アクチュエータを強制冷却する冷却手段
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項記載の電子制御装置であって、
    前記冷却手段は、前記内燃機関の運転制御終了後においてもラジエータを稼動させることにより、前記内燃機関と共に前記アクチュエータを強制冷却する手段であること
    を特徴とする電子制御装置。
  11. 請求項記載の電子制御装置であって、
    前記アクチュエータは、インジェクタであり、
    前記冷却手段は、前記インジェクタを空打ち駆動して、前記インジェクタ内の燃料を燃料タンク側に帰還させると共に、前記燃料タンク側から新たな燃料を供給することにより、前記アクチュエータを強制冷却する手段であること
    を特徴とする電子制御装置。
  12. 内燃機関の運転制御を行う車載型の電子制御装置であって、
    前記内燃機関の内部に設けられたアクチュエータの温度を表す内部温度情報を取得する内部温度情報取得手段と、
    前記内部温度情報取得手段が取得した前記内部温度情報に基づき、前記アクチュエータの温度が予め定められた閾値以下であるか否かを判断し、前記アクチュエータの温度が前記閾値以下であると判断した場合には、前記アクチュエータが備える電気的に書き換え可能な不揮発性メモリが記憶する前記アクチュエータの特性を表すデータを、前記内燃機関の運転制御結果に従って更新する書込制御手段と、
    前記アクチュエータの温度が前記閾値以下ではないことに起因して、前記内燃機関の運転制御終了時点で前記不揮発性メモリに対する前記データの更新動作が完了しない場合には、前記内燃機関の運転制御終了後、前記アクチュエータを強制冷却する冷却手段と、
    を備え、
    前記アクチュエータは、インジェクタであり、
    前記冷却手段は、前記インジェクタを空打ち駆動して、前記インジェクタ内の燃料を燃料タンク側に帰還させると共に、前記燃料タンク側から新たな燃料を供給することにより、前記アクチュエータを強制冷却する手段であること
    を特徴とする電子制御装置。
  13. 請求項記載の電子制御装置であって、
    マイクロコンピュータと、
    タイマ回路と、
    を備え、
    前記タイマ回路は、前記マイクロコンピュータによって設定された時間が経過する度に、前記マイクロコンピュータを再起動する構成にされ、
    前記マイクロコンピュータは、前記内部温度情報取得手段、前記外部温度情報取得手段、前記書込制御手段及び前記待ち時間決定手段として機能し、前記待ち時間を決定すると、この待ち時間を前記タイマ回路に設定して、自らをシャットダウンし、前記タイマ回路により再起動される度に、前記書込制御手段としての機能を働かせることによって、前記起動制御手段として機能すること
    を特徴とする電子制御装置。
  14. 請求項記載の電子制御装置であって、
    マイクロコンピュータと、
    通信回路と、
    を備え、
    前記通信回路は、車内ネットワークの特定装置と通信可能に構成されると共に、前記車内ネットワークを通じて前記特定装置からウェイクアップ命令を受信する度に、前記マイクロコンピュータを起動する構成にされ、
    前記マイクロコンピュータは、前記内部温度情報取得手段、前記外部温度情報取得手段、前記書込制御手段及び前記待ち時間決定手段として機能し、前記待ち時間を決定すると、前記特定装置に対して、前記決定された前記待ち時間の経過後に前記ウェイクアップ命令を送信するように指示する命令を、前記通信回路を介して送信した後、自らをシャットダウンし、前記ウェイクアップ命令の受信により再起動される度に、前記書込制御手段としての機能を働かせることによって、前記起動制御手段として機能すること
    を特徴とする電子制御装置。
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