JP6764354B2 - 車載器、アプリケーション制御方法およびカメラ画像表示方法 - Google Patents

車載器、アプリケーション制御方法およびカメラ画像表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、車載器、アプリケーション制御方法およびカメラ画像表示方法に関する。
特許文献1には、車載用表示装置に関し、「ナビゲーションユニットのメインCPUの起動が完了していない場合に、撮像ユニットで得られた映像信号に基づく画像の車載表示機器への表示を、ナビゲーションユニットのメインCPUを利用せずに車載表示機器のディスプレイマイコンによって行わせることによって、ナビゲーションユニットのメインCPUを利用する場合に比べ、撮像ユニットで得られた画像をより迅速に車載表示機器のTFT型液晶パネルに表示させることが可能になる。」と記載されている。
特開2009−284023号公報
特許文献1の車載用表示装置は、エンジンの始動やアクセサリー(ACC)電源のONにより、撮像装置で得られた画像を画面上に迅速に表示する。しかしながら、例えば、エンジン停止やアクセサリー電源がOFFになった後、車載器の終了処理中に再度エンジンが起動された場合、撮像装置で得られた画像を素早く表示装置の画面上に表示することは考慮されていない。そのため、特許文献1の車載用表示装置では、エンジンの始動から所定時間内(2秒以内)に撮像装置で得られた画像を表示することが義務付けられるKT(Kids and Transportation Safety Act)法を遵守できないという問題がある。
そこで、本発明は、車両周囲の画像をより素早く適切に表示することができる車載器、アプリケーション制御方法およびカメラ画像表示方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る車載器は、アプリケーションのバックアップ処理を行うバックアップ処理部と、車両ドアが開いたことを示す信号およびその途絶を検知するドアオープン検知部と、起動しているアプリケーションの終了処理を行うアプリケーション終了部と、を備え、前記バックアップ処理部は、イグニッションキーがオフになると、所定の基準に基づき分類された所定のアプリケーションのバックアップ処理を開始し、前記アプリケーション終了部は、前記信号の途絶が検知されると、前記起動しているアプリケーションの終了処理を開始する。
本発明に係る車載器、アプリケーション制御方法およびカメラ画像表示方法によれば、車両周囲の画像をより素早く適切に表示することができる。
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
車載器の概略構成の一例を示した図である。 車載器の機能構成の一例を示した機能ブロック図である。 アプリケーションの分類の一例を示した図である。 アプリケーションの起動処理、バックアップ処理および終了処理のタイミングを示したタイミングチャートの一例である。 車載器で実行されるカメラ画像表示処理の一例を示したフロー図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車載器100の概略構成の一例を示した図である。車載器100は、例えば、推奨経路の探索や、地図情報および交通情報の表示など、いわゆるナビゲーション機能を備えたナビゲーション装置によって実現される。
図示するように、車載器100は、演算装置と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4と、入力装置5と、ROM装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)受信装置10と、通信装置11とを有している。
演算装置1は、車載器100の様々な処理を行う中心的なユニットである。例えば、演算装置1は、通常のナビゲーション機能を実現する。具体的には、演算装置1は、車速センサ7などの各種センサおよびGPS受信装置9から出力された情報を用いて現在地を検出する。また、演算装置1は、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図情報を記憶装置3あるいはROM装置から読み出す。また、演算装置1は、読み出した地図情報をグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示させる信号を出力する。また、演算装置1は、記憶装置3あるいはROM装置に記憶されている地図情報などを用いて、出発地と目的地とを結ぶ推奨経路を探索する。また、演算装置1は、ディスプレイ2などに所定の信号を出力して経路誘導を行う。
また、演算装置1は、車載器100の様々な機能を実現するアプリケーション(以下、「アプリ」という場合がある)の起動処理、バックアップ処理および終了処理に関する制御を行う。なお、アプリケーションとは、車載器100に搭載されているOS(Operating System)上で動くソフトウェアのことである。アプリケーションには、例えば、地図情報の表示などを行う地図アプリ、音楽の再生など音楽プレーヤーとしての機能を実現する音楽アプリ、車載カメラのホワイトバランスや露光量など被写体を撮像するための制御したり、車載カメラから取得した画像をディスプレイ2に表示するカメラアプリなどがある。
このような演算装置1は、各デバイス間をバスで接続した構成となっている。具体的には、演算装置1は、数値演算や各デバイスの制御など様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、車載ネットワークであるCAN(Controller Area Network)から取得した信号を用いて所定の処理を実行するCAN CPU22と、記憶装置3またはROM24から読み出した地図情報や演算データなどを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)23と、CPU21で実行されるブートプログラムや車載器100の様々な機能を実現するアプリケーションプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)24と、演算装置1に各種ハードウェアを接続するためのI/F(インターフェイス)25と、これらを相互に接続するバス26とを有している。
なお、CPU21には、I/F25を介して前述の車載カメラが接続されている。車載カメラは、車両の所定位置(例えば、車両後方や車両前方など)に設置され、車両周囲の被写体を撮像する撮像装置である。車載カメラは、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子が用いられる。演算装置1のCPU21は、起動したカメラアプリにより、車載カメラから出力された画像を取得してディスプレイ2に表示する。
また、CAN CPU22には、I/F25を介して前述のCANが接続されている。CANにはCANコントローラから出力される車両の様々な状態を示す信号が流れている。車両ドアが開くと、CANコントローラは、車両ドアが開いたことを示すCAN信号(以下、「ドアオープン信号」という)をCANに向けて所定時間(例えば、15秒〜17秒間)送信し続ける。
ディスプレイ2は、グラフィックス情報を表示するユニットであって、例えば、液晶ディスプレイ2や有機ELディスプレイ2などで構成される。
記憶装置3は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体であって、様々な情報(例えば、地図情報やガイド機能設定情報など)が格納されている。
音声入出力装置4は、運転者や同乗者の発した声を取得するマイクロフォン41と、運転者などへの案内を音声として出力するスピーカ42とを有する。
入力装置5は、タッチパネル51やダイヤルスイッチ52あるいはスクロールキーなどユーザからの指示入力を受け付ける装置である。
ROM装置6は、CD-ROMやDVD-ROMなどのROM、IC(Integrated Circuit)カードなどの、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体であって、例えば動画データや、音声データなどが記憶されている。
車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロなどで構成され、移動体の回転による角速度を検出するセンサである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在地、進行速度および進行方位を測定する。
VICS受信装置10は、現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などを含むVICS情報を受信する装置である。
通信装置11は、外部装置(例えば、情報センタのサーバ装置など)との間で情報通信を行う装置である。
以上、車載器100のハードウェア構成について説明した。
図2は、車載器100の機能構成の一例を示した機能ブロック図である。図示するように、車載器100は、演算部A101と、演算部B102と、記憶部103とを有している。また、演算部A101は、ドアオープン検知部110を有している。
ドアオープン検知部110は、車両ドアが開いたことを検知する機能部である。具体的には、ドアオープン検知部110は、CANに流れるドアオープン信号を検知することにより、車両ドアが開いたことを検知する。また、ドアオープン検知部110は、CANに流れていたドアオープン信号の途絶を検知する。また、ドアオープン検知部110は、車両ドアが開いたことおよびドアオープン信号の途絶を検知すると、アプリケーション起動部112およびアプリケーション終了部114に通知する。
演算部B102は、キー操作検知部111と、アプリケーション起動部112と、バックアップ処理部113と、アプリケーション終了部114と、出力処理部115と、を有している。
キー操作検知部111は、車両のキー操作を検知する機能部である。具体的には、キー操作検知部111は、アクセサリーキーおよびイグニッションキーのONおよびOFFを検知する。また、キー操作検知部111は、イグニッションキーがOFFになったことを検知すると、バックアップ処理部113に通知する。
アプリケーション起動部112は、アプリケーションの起動処理に関する制御を行う。具体的には、アプリケーション起動部112は、車載器100が停止している状態(全てのアプリケーションが終了している状態)でドアオープン信号を検知した通知をドアオープン検知部110から受け付けると、所定の基準に基づいて分類されたアプリケーションを所定の順序に従って起動させる。
図3は、アプリケーションの分類の一例を示した図である。図示するように、アプリケーションは、例えば、バックアップ処理にかかる時間の長さに応じてナビアプリ1〜3の何れかに属するように分類されている。具体的には、バックアップ処理に時間がかからない(例えば、1秒未満)アプリケーションあるいはバックアップ処理を必要としないアプリケーションはナビアプリ1に分類される。例えば、車載カメラから取得した画像を表示するカメラアプリは、バックアップ処理を必要としないため、ナビアプリ1に分類されている。
また、バックアップ処理に所定以上の時間(例えば、1秒以上)がかかるアプリケーションはナビアプリ2および3に分類される。地図アプリや音楽アプリなどは、地図上における車両の現在位置や、音楽の再生位置などに関するバックアップ処理に時間がかかるため、ナビアプリ2および3に各々分類されている。
アプリケーション起動部112は、ナビアプリ1に含まれるアプリケーションから順に起動させる。すなわち、アプリケーション起動部112は、ナビアプリ1に分類されているカメラアプリ、ナビアプリ2に分類されている地図アプリ、ナビアプリ3に分類されている音楽アプリの順に起動させる。
なお、アプリケーションの分類は必須の要素ではなく、アプリケーションごとに読み込み順序が対応付けられていても良い。また、アプリケーションの分類は、バックアップ処理にかかる時間の長さに起動の優先度を加えた基準に基づき分類されても良い。
また、ナビアプリ1〜3には様々なアプリケーションが分類されており、カメラアプリ、地図アプリおよび音楽アプリは、アプリケーションの起動処理、バックアップ処理および終了処理を説明するために例示した代表的なアプリケーションに過ぎない。
バックアップ処理部113は、アプリケーションのバックアップ処理を行う機能部である。具体的には、バックアップ処理部113は、イグニッションキーがOFFになった通知をキー操作検知部111から受け付けると、バックアップ処理に所定以上の時間がかかるアプリケーションすなわちナビアプリ2および3に分類されているアプリケーションのバックアップ処理を行う。また、バックアップ処理部113は、ドアオープン信号の途絶に基づくアプリケーションの終了通知をアプリケーション終了部114から受け付けると、バックアップ処理に時間がかからないアプリケーションすなわちナビアプリ1に分類されているアプリであって、バックアップ処理が必要なアプリケーションのバックアップ処理を行う。
アプリケーション終了部114は、起動中のアプリケーションの終了処理を行う機能部である。具体的には、アプリケーション終了部114は、イグニッションキーおよびアクセサリーキーがOFFになった後、ドアオープン信号が途絶したことを示す通知をドアオープン検知部110から受け付けると、起動している全てのアプリケーションの終了処理を開始する。
出力処理部115は、表示画面を構成する画面情報を生成する機能部である。具体的には、出力処理部115は、ディスプレイ2への表示が要求される画面情報(例えば、メニュー情報、地図情報および誘導経路情報など)を生成し、これをディスプレイ2に表示する。
記憶部103は、所定情報を格納する機能部である。例えば、記憶部103は、ナビアプリ1〜3に分類された各アプリケーションを格納している。
以上、車載器100の機能構成について説明した。
なお、車載器100の演算部A101は、CAN CPU22に処理を行わせるプログラムによって実現される。また、演算部B102は、CPU21に処理を行わせるプログラムによって実現される。これらのプログラムは、ROM24あるいは記憶装置3に格納されており、実行にあたってRAM23上にロードされ、CPU21、CAN CPU22により実行される。また、記憶部103は、RAM23、ROM24または記憶装置3によって実現されても良く、これらの組み合わせによって実現されても良い。
また、各機能ブロックは、本実施形態において実現される車載器100の機能を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。したがって、各機能の分類の仕方やその名称によって、本発明が制限されることはない。また、車載器100の各構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、各機能部の全部または一部は、コンピュータに実装されるハードウェア(ASICといった集積回路など)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
[動作の説明]
図4は、アプリケーションの起動処理、バックアップ処理および終了処理のタイミングを示したタイミングチャートの一例である。図示するように、車載器100は、停止状態(OFF状態)で車両ドアが開いたことを検知すると、アプリケーションプログラムの読み込みを開始してスタンバイ状態1に移行する。
なお、車載器100のドアオープン検知部110は、車載器100がOFF状態の時でもCANにドアオープン信号が流れたか否かを監視している。そして、ドアオープン信号を検知すると、ドアオープン検知部110(CAN CPU22)は、CPU21に対して所定の信号を出力する。また、CPU21は、かかる信号を取得すると、ROM24に格納されているブートプログラムおよび所定のプログラム群を読み込むことにより、演算部B102を構成するキー操作検知部111、アプリケーション起動部112、バックアップ処理部113、アプリケーション起動部114および出力処理部115の各機能部を構築する。車載器100では、このような処理が各アプリケーションプログラムの読み込み前に行われていることを前提として説明を続ける。
具体的には、車載器100は、ナビアプリ1に分類されているアプリケーションから順に起動させる。すなわち、車載器100は、ナビアプリ1に含まれるカメラアプリ、ナビアプリ2および3に各々含まれる地図アプリおよび音楽アプリの順にアプリケーションを起動させる。
なお、カメラアプリはナビアプリ1に分類されているため、車載器100は、車両ドアが開いたことを検知してから所定時間以内(約2秒以内)にカメラアプリを起動させることができる。また、スタンバイ状態1は、各アプリケーションが起動している状態であって、ディスプレイ2には何も表示されていない状態を指す。
スタンバイ状態1に移行後、アクセサリーキーがONになると、車載器100はON状態に移行する。車載器100のON状態とは、アプリケーションが起動した状態であって、ディスプレイ2に所定の画面情報(例えば、車載カメラで撮像された画像あるいはメニュー画面など)が表示されている状態を指す。
また、車載器100は、イグニッションキーがOFFになったことを検知すると、バックアップ処理を開始してスタンバイ状態2に移行する。スタンバイ状態2は、ナビアプリ2および3に分類されているアプリケーションのバックアップ処理を行っている状態またはバックアップ処理が完了した状態であって、ディスプレイ2には何も表示されていない状態を指す。
また、車載器100は、車両ドアが開いてから所定時間(例えば、15秒〜17秒)が経過した後にドアオープン信号の途絶を検知すると、起動している全てのアプリケーションを終了し、OFF状態に移行する。
このようなタイミングチャートから明らかなように、本実施形態に係る車載器100は、車両ドアが開いたことを検知したタイミングで所定の分類に属するアプリケーションから順に起動を開始する。これにより、車載器100は、車両ドアが開いてから2秒程度でカメラアプリを起動することができる。通常、車両ドアが開いてからアクセサリーキーまたはイグニッションキーがONになるまで5秒〜10秒程度要するものと考えられるため、車載器100は、エンジン始動から2秒以内に車載カメラで撮像した画像を表示することが義務付けられるKT法を遵守することができる。
また、車載器100は、イグニッションキーのOFFを検知したタイミングで、バックアップ処理に所定以上の時間がかかる所定のアプリケーションのバックアップ処理を開始する。また、車載器100は、ドアオープン信号の途絶を検知したタイミングで、バックアップ処理を行ったアプリケーション、バックアップ処理に時間がかからないアプリケーションおよびバックアップ処理を必要としないアプリケーションといった起動中の全てのアプリケーションの終了処理を行う。これにより、車載器100は、ドアオープン信号の途絶を検知したタイミングで全てのアプリケーションのバックアップ処理を行う場合に比べて格段に素早く全てのアプリケーションを終了することができる。
特に、カメラアプリなどバックアップ処理を必要としない、あるいはバックアップ処理に時間がかからないアプリケーションについては、ドアオープン信号の途絶が検知されるまで起動状態が維持されている。そのため、イグニッションキーがOFFになった後、ドアが開いてから所定時間(例えば、15秒〜17秒)が経過する前に再びエンジンが始動された場合でも、カメラアプリは起動状態が維持されているため、車載カメラで撮像した画像を素早くディスプレイ2に表示することができる。
図5は、車載器100で実行されるカメラ画像表示処理の一例を示したフロー図である。かかる処理は、ドアオープン検知部110がドアオープン信号を検知すると開始される。なお、カメラ画像表示処理の開始に先立ち、ドアオープン検知部110(CAN CPU22)から所定信号を取得したCPU21は、ROM24に格納されているブートプログラムおよび所定のプログラム群を読み込むことにより、演算部B102を構成する各機能部を構築していることを前提とする。
カメラ画像表示処理が開始されると、アプリケーション起動部112は、アプリケーションを起動して、車載器100の起動状態をOFF状態からスタンバイ状態1に移行する(ステップS001)。具体的には、アプリケーション起動部112は、ドアオープン信号を検知した通知をドアオープン検知部110から受け付けると、ナビアプリ1に分類されているカメラアプリを含むアプリケーションプログラム、ナビアプリ2および3に分類されている地図アプリや音楽アプリのアプリケーションプログラムの順にROM24から取得して読み込む。
次に、キー操作検知部111は、アクセサリーキーがONになったか否かを判定する(ステップS002)。そして、ONになったと判定した場合(ステップS002でYes)、キー操作検知部111は、車載器100の起動状態をスタンバイ状態1からON状態に移行する(ステップS003)。
次に、起動したカメラアプリは、車載カメラから取得した車両周囲の画像をディスプレイ2に出力表示する(ステップS004)。
次に、出力処理部115は、所定の操作(例えば、メニュー画面の表示操作など)を受け付けたか否かを判定する(ステップS005)。そして、所定の操作を受け付けていないと判定した場合(ステップS005でNo)、出力処理部115は、処理をステップS004に戻す。一方で、所定の操作を受け付けたと判定した場合(ステップS005でYes)、出力処理部115は、操作に応じた画面情報をディスプレイ2に表示する(ステップS006)。
次に、キー操作検知部111は、イグニッションキーがOFFになったか否かを判定する(ステップS007)。そして、イグニッションキーがOFFになっていないと判定した場合(ステップS007でNo)、キー操作検知部111は、再度ステップS007の処理を行う。一方で、イグニッションキーがOFFになったと判定した場合(ステップS007でYes)、キー操作検知部111は、車載器100の起動状態をON状態からスタンバイ状態2に移行する(ステップS008)。
次に、バックアップ処理部113は、バックアップ処理を開始する(ステップS009)。具体的には、バックアップ処理部113は、バックアップ処理に所定以上の時間がかかるナビアプリ2および3に分類されているアプリケーションのバックアップ処理を行う。
次に、アプリケーション終了部114は、ドアオープン検知部110を介してドアオープン信号が途絶したか否かを判定する(ステップS010)。そして、ドアオープン信号が途絶していないと判定した場合(ステップS010でNo)、アプリケーション終了部114は、再度ステップS010の処理を行う。一方で、ドアオープン信号の途絶を検知したと判定した場合(ステップS010でYes)、アプリケーション終了部114は、起動している全てのアプリケーションの終了処理を開始し、終了処理が終了することでアプリケーションが終了する(ステップS011)。なお、アプリケーションの終了にあたり、バックアップ処理は、バックアップ処理に時間がかからないアプリケーションであって、バックアップ処理が必要なアプリケーションのバックアップ処理を行う。また、アプリケーション終了部114は、全てのアプリケーションを終了すると、本フローの処理を終了する。
このような車載器100によれば、車両周囲の画像をより素早く適切に表示することができる。そのため、エンジンの始動から所定時間以内(2秒以内)に車載カメラで撮像した画像を表示することが義務付けられるKT法を遵守することができる。また、エンジンが停止した直後に再びエンジンが始動された場合であっても、車載器100は、車載カメラで撮像された画像を素早く表示することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限られるものではなく、様々な変形例を含むことが可能である。例えば、変形例に係る車載器100は、アプリケーションのバックアップ処理にかかる時間を算出するバックアップ時間算出部をさらに備える。バックアップ時間算出部は、アプリケーションのバックアップ処理にかかる時間を定期的に算出する。また、バックアップ時間算出部は、バックアップ時間の算出結果に応じて、各アプリケーションが属する分類を変更するようにしても良い。このようなバックアップ時間算出部によれば、バックアップ処理にかかる時間に応じて、アプリケーションが属する分類を適宜変更することができる。
また、前述の実施形態では、アプリケーション終了部114は、イグニッションキーがOFFになった後ドアオープン信号の途絶まで、起動している全てのアプリケーションの起動状態を維持していたが、本発明はこれに限られない。例えば、イグニッションキーがOFFになると、バックアップ処理部113は、バックアップ処理が必要な全てのアプリケーションのバックアップ処理を行い、アプリケーション終了部114は、ドアオープン信号の途絶前にカメラアプリ以外の全てのアプリケーションを終了させても良い。このようにしても、車載器100は、エンジンが停止した直後に再びエンジンが始動された場合であっても、車載カメラで撮像された画像を素早く表示することができ、KT法を遵守することができる。
また、本発明は、上記の実施形態や変形例などに限られるものではなく、これら以外にも様々な実施形態および変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部および処理手段などは、それらの一部または全部を、プロセッサが各々の機能を実現するプログラムにより実現しても良い。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置3、または、ICカード、SD(Secure Digital)メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に置くことができる。なお、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。
100・・・車載器、1・・・演算装置、2・・・ディスプレイ、3・・・記憶装置、
4・・・音声入出力装置、41・・・マイクロフォン、42・・・スピーカ、
5・・・入力装置、51・・・タッチパネル、52・・・ダイヤルスイッチ、
6・・・ROM装置、7・・・車速センサ、8・・・ジャイロセンサ
9・・・GPS受信装置、10・・・VICS受信装置、11・・・通信装置、
21・・・CPU、22・・・CAN CPU、23・・・RAM、24・・・ROM、
25・・・I/F、26・・・バス、101・・・演算部A、102・・・演算部B、
103・・・記憶部、110・・・ドアオープン検知部、111・・・キー操作検知部、
112・・・アプリケーション起動部、113・・・バックアップ処理部、
114・・・アプリケーション終了部、115・・・出力処理部

Claims (8)

  1. アプリケーションのバックアップ処理を行うバックアップ処理部と、
    車両ドアが開いたことを示す信号およびその途絶を検知するドアオープン検知部と、
    起動しているアプリケーションの終了処理を行うアプリケーション終了部と、を備え、
    前記バックアップ処理部は、イグニッションキーがオフになると、所定の基準に基づき分類された所定のアプリケーションのバックアップ処理を開始し、
    前記アプリケーション終了部は、
    前記信号の途絶が検知されると、前記起動しているアプリケーションの終了処理を開始する
    ことを特徴とする車載器。
  2. 請求項1に記載の車載器であって、
    前記信号の途絶が検知された際に終了する前記アプリケーションには、車載カメラが撮像した画像をディスプレイに表示するカメラアプリケーションが含まれる
    ことを特徴とする車載器。
  3. 請求項1に記載の車載器であって、
    前記所定の基準は、バックアップ処理にかかる時間の長さであり、
    前記バックアップ処理が行われるアプリケーションは、バックアップ処理に所定以上の時間がかかるアプリケーションである
    ことを特徴とする車載器。
  4. 請求項1に記載の車載器であって、
    前記ドアオープン検知部により車両ドアが開いたことを示す信号が検知されると、前記アプリケーションの起動を開始するアプリケーション起動部をさらに備える
    ことを特徴とする車載器。
  5. 請求項1に記載の車載器であって、
    前記アプリケーションのバックアップ処理にかかる時間を定期的に算出し、バックアップ時間の算出結果に応じて、前記アプリケーションが属する分類を変更するバックアップ時間算出部をさらに備える
    ことを特徴とする車載器。
  6. 請求項2に記載の車載器であって、
    イグニッションキーがオフになると、
    前記バックアップ処理部は、バックアップ処理が必要な全てのアプリケーションのバックアップ処理を行い、
    前記アプリケーション終了部は、前記カメラアプリケーション以外の全てのアプリケーションを終了する
    ことを特徴とする車載器。
  7. 車載器で行われるアプリケーション制御方法であって、
    アプリケーションのバックアップ処理を行うバックアップ処理ステップと、
    車両ドアが開いたことを示す信号およびその途絶を検知するドアオープン検知ステップと、
    起動しているアプリケーションの終了処理を行うアプリケーション終了ステップと、を含み、
    前記バックアップ処理ステップは、イグニッションキーがオフになると、所定の基準に基づき分類された所定のアプリケーションのバックアップ処理を開始し、
    前記アプリケーション終了ステップは、
    前記信号の途絶が検知されると、前記起動しているアプリケーションの終了処理を開始する
    ことを特徴とするアプリケーション制御方法。
  8. 車載器で行われるカメラ画像表示方法であって、
    アプリケーションのバックアップ処理を行うバックアップ処理ステップと、
    車両ドアが開いたことを示す信号およびその途絶を検知するドアオープン検知ステップと、
    起動しているアプリケーションの終了処理を行うアプリケーション終了ステップと、を含み、
    前記バックアップ処理ステップは、イグニッションキーがオフになると、所定の基準に基づき分類された所定のアプリケーションのバックアップ処理を開始し、
    前記アプリケーション終了ステップは、
    前記信号の途絶が検知されると、前記起動しているアプリケーションの終了処理を開始し、
    前記信号の途絶に基づき終了するアプリケーションには、車載カメラが撮像した画像をディスプレイに表示するカメラアプリケーションが含まれる
    ことを特徴とするカメラ画像表示方法。
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