JP6760052B2 - シフトバイワイヤ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のバッテリから電源供給が可能に構成されたシフトバイワイヤ制御装置に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、主電源と、補助電源から電源供給されるSBW−ECUがある。
SBW−ECUは、主電源が失陥しており、車速が予め定められた速度よりも小さい場合などに、リレー回路がオンされ補助電源から電源が供給される。そして、SBW−ECUは、Pスイッチが操作されるか、運転者または同乗者の降車意思を検知するか、車速が予め定められた車速より小さいか、補助電源電圧が予め定められた電圧よりも小さいと、パーキングポジションに切り替える。
特開2008−57728号公報
ところで、SBW−ECUは、主電源が失陥しており、且つ、補助電源の容量が低下している場合、パーキングポジションへの切り替えなどのシフトポジションの切替制御を行うことができないという問題がある。
本開示は、上記問題点に鑑みなされたものであり、主バッテリの失陥時に、補助バッテリを長持ちさせることができるシフトバイワイヤ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本開示は、
主バッテリ(20)から電力の供給が可能で、且つ、主バッテリの失陥時に主バッテリとは別の補助バッテリ(30)から電力供給が可能に構成されており、両バッテリのいずれかから電力供給されたアクチュエータ(61)を動作させて車両におけるトランスミッション(60)のシフトポジションを制御するシフトバイワイヤ制御装置であって、
シフトポジションの制御を示す指示信号を取得すると、指示信号に応じて、アクチュエータを動作させてシフトポジションを制御するシフト切替部(S12,S34)と、
主バッテリの失陥を検出する失陥検出部(S11,S31)と、
失陥検出部にて失陥が検出されている場合、アクチュエータへ電力供給するバッテリを主バッテリから補助バッテリへ切り替えるバッテリ切替部(S32)と、
シフトバイワイヤ制御装置内、及びシフトバイワイヤ制御装置外の外部機器への電力供給を設定するものであり、失陥検出部にて失陥が検出されると、主バッテリが失陥せずに主バッテリから電力供給されていた場合よりも電力の供給先を減らして、補助バッテリの電力消費を抑える電力調整部(S19)と、を備え
電力調整部は、シフトバイワイヤ制御装置内の制御部(12)と、外部機器としての指示信号を出力する出力部(50,80)、トランスミッション内に設けられたセンサ(62,63)、及びアクチュエータへの電力供給を設定するものであり、主バッテリが失陥せずに主バッテリから電力が供給されている場合、制御部及び外部機器を電力の供給先とし、失陥検出部にて失陥が検出され、シフト切替部にて指示信号を取得していない場合、出力部への電力供給を継続させつつ、制御部、センサ、及びアクチュエータへの電力供給を遮断して、電力の供給先を減らし、失陥検出部にて失陥が検出されている場合に、シフト切替部が指示信号を取得すると、出力部への電力供給を継続させつつ、制御部、センサ、及びアクチュエータへの電力供給を行う特徴とする。
このように、本開示は、主バッテリが失陥した場合、補助バッテリから電源供給される。また、本開示は、主バッテリが失陥した場合、アクチュエータへ電源供給するバッテリを主バッテリから補助バッテリへ切り替える。このため、本開示は、主バッテリが失陥している際に、シフトポジションの制御を示す指示信号を取得すると、補助バッテリから電源が供給されて動作するとともに、補助バッテリから電源が供給されたアクチュエータを動作させることになる。
そして、本開示は、主バッテリが失陥した場合に、電源の供給先を減らして補助バッテリの電力消費を抑えるため、補助バッテリを長持ちさせることができる。このため、本開示は、主バッテリの失陥時に指示信号を取得した場合に、補助バッテリの電力不足により、アクチュエータを動作させることができなくなることを低減できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態におけるシフト制御装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態におけるシフト制御装置の電源失陥時の処理動作を説明するフローチャートである。 実施形態におけるシフト制御装置の電源失陥後にウェイクしたときの処理動作を示すフローチャートである。 実施形態におけるシフト制御装置の処理動作を示すタイムチャートである。
以下において、図1〜図4を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。シフト制御装置10は、シフトバイワイヤ制御装置に相当し、車両におけるシフトポジションの切り替えなどの制御を行う装置である。よって、シフト制御装置10は、トランスミッション60などとともに車両に搭載可能に構成されている。
まず、図1を用いて、シフト制御装置10の構成、及びシフト制御装置10の周辺構成に関して説明する。シフト制御装置10は、メインバッテリ20、サブバッテリ装置30、リレー40、シフト操作部50、トランスミッション60、表示部70、ドア開センサ80などが接続されている。なお、これらの構成要素を含むシステムは、シフト制御システム、または、シフトバイワイヤシステムなどを言うことができる。また、シフトバイワイヤシステムは、表示部70及びドア開センサ80を含んでいなくてもよい。
メインバッテリ20は、主バッテリに相当し、第1電源線PL1を介してシフト制御装置10と接続されており、シフト制御装置10に電源(例えば12V)を供給可能に構成されている。メインバッテリ20は、シフト制御装置10に対して、常時、電源を供給可能である。詳述すると、メインバッテリ20は、シフト制御装置10の電源IC11に対して電源を供給している。
また、メインバッテリ20は、第1電源線PL1を介して、モータ61にも電源を供給可能に構成されている。メインバッテリ20とモータ61との間における第1電源線PL1には、シフト制御装置10によって開状態と閉状態を制御可能なリレーが設けられていてもよい。これによって、シフト制御装置10は、メインバッテリ20からモータ61への電源の供給と、供給の停止を制御できる。なお、以下においては、電気的に接続されていることを、単に接続されているとも記載する。
サブバッテリ装置30は、補助バッテリに相当し、バッテリ部31とコントローラ32とを含んでいる。バッテリ部31は、第2電源線PL2を介してシフト制御装置10と接続されており、メインバッテリ20と同様に、シフト制御装置10の電源IC11に対して電源(例えば12V)を供給可能に構成されている。また、バッテリ部31は、リレー40を介して、モータ61にも電源を供給可能に構成されている。
バッテリ部31は、メインバッテリ20による電源供給が正常になされない場合に、メインバッテリ20にかわってシフト制御装置10及びモータ61へ電源を供給するためのものであり、メインバッテリ20の予備として設けられている。よって、バッテリ部31は、メインバッテリ20と同容量のバッテリを用いる必要がなく、メインバッテリ20よりも容量が小さいバッテリを採用している。
このように、シフト制御装置10は、自身への電源が失われることを抑制された構成となっている。また、シフト制御装置10は、トランスミッション60などへの電源供給が必要でありながら、電源供給ができない状況を抑制できる構成となっている。以下においては、電源供給を正常に行える状態を正常状態、電源供給を正常に行えない状態を異常状態とも称する。異常状態としては、例えば、メインバッテリ20の劣化や、第1電源線PL1がメインバッテリ20やシフト制御装置10から外れた状態などをあげることができる。なお、異常状態は、機能喪失や電源失陥とも言える。
コントローラ32は、第8信号線SL8を介して電源IC11及びマイコン12と接続されている。コントローラ32は、バッテリ部31から電源の供給が可能に構成されている。コントローラ32は、処理部や記憶部などを備えている。コントローラ32は、例えばバッテリ部31の電圧をモニタ可能に構成されている。コントローラ32は、バッテリ部31の容量が低下して閾値に達した場合、第8信号線SL8を介して、電源IC11及びマイコン12に対してモニタ信号を出力する。
なお、ここでの閾値は、モータ61を動作させるのに最低限必要な電圧を示す値などを採用できる。これによって、電源IC11及びマイコン12は、バッテリ部31からモータ61への電源の供給が可能であるか否かを把握できる。よって、コントローラ32は、バッテリ部31の容量に基づいて、モータ61への電源供給が可能であるか否かを判定し、その判定結果を電源IC11及びマイコン12に出力すると言える。しかしながら、コントローラ32は、バッテリ部31の電圧をモニタする機能を備えていなくてもよい。
リレー40は、バッテリ部31とモータ61との間に設けられており、バッテリ部31からモータ61へ電源が供給される状態と、供給が停止される状態との切り替えを行う。以下においては、電源が供給されている状態を供給状態や電源オン、供給が停止されている状態を停止状態や電源オフとも記載する。
リレー40は、第6電源線PL6を介してバッテリ部31及びモータ61と接続されており、且つ、第1信号線SL1を介してマイコン12と接続されている。リレー40は、マイコン12からのリレー駆動信号に応じて閉状態と開状態となる。詳述すると、リレー40は、開状態のときに、マイコン12からオンを示すリレー駆動信号が入力されると閉状態となり、停止状態から供給状態へと切り替える。リレー40は、閉状態のときに、マイコン12からオフを示すリレー駆動信号が入力されると開状態となり、供給状態から停止状態へと切り替える。
シフト操作部50は、車室内における運転者が操作可能な位置に設けられている。シフト操作部50は、第3電源線PL3を介して電源IC11と接続されており、且つ、第2信号線SL2を介して電源IC11及びマイコン12と接続されている。シフト操作部50は、電源IC11から第3電源線PL3を介して電源の供給が可能に構成されている。また、シフト操作部50は、バッテリ部31から電源IC11を介して電源供給が可能に構成されている。シフト操作部50は、シフト制御装置の外部に設けられており、外部機器、出力部に相当する。
また、シフト操作部50は、運転者による操作に応じたシフトポジションを示すシフト信号を、第2信号線SL2を介してマイコン12に出力可能に構成されている。シフト操作部50は、電源IC11から電源が供給されている状態で、運転者による操作がなされた場合、運転者による操作に応じたシフト信号をマイコン12に出力する。なお、シフトポジションとしては、例えば、Pレンジ(駐車レンジ)、Rレンジ(後進レンジ)、Nレンジ(中立レンジ)、Dレンジ(前進レンジ)、Bレンジ(回生ブレーキレンジ)などを採用できる。
また、シフト操作部50は、パーキングロック(Pロック)を指示するための操作部を含んでいてもよい。この場合、シフト操作部50は、電源IC11から電源が供給されている状態で、パーキングロックを指示するための操作部が運転者によって操作された場合、パーキングロックを示すシフト信号をマイコン12に出力する。
トランスミッション60は、モータ61、ホールセンサ62、ポジションセンサ63などを備えている。モータ61は、パーキングロック機構のアクチュエータである。つまり、モータ61は、パーキングロック機構をロック状態とロック解除状態とに切り替えるものである。例えば、モータ61は、ロック解除状態のときに、マイコン12からパーキングロックを示すシフト切替信号が出力されると、パーキングロック機構をロック状態に切り替える。パーキングロック機構のロック状態では、シフトポジションがPレンジに固定される。なお、シフト切替信号は、モータ61を動作させることを指示する信号であるため、モータ駆動信号とも言える。パーキングロックを示すシフト切替信号は、Pレンジ要求とも言える。
モータ61は、例えば、三相交流電力によって動作する電動機を採用できる。モータ61は、バッテリ部31から電源が供給可能に構成され、マイコン12のU相端子、V相端子、W相端子と第3信号線SL3を介して接続されている。なお、モータ61は、マイコン12からのシフト切替信号に応じて、車両のシフトポジションを切り替えるアクチュエータを兼ねていてもよい。モータ61は、シフト制御装置の外部に設けられており、外部機器に相当する。
ホールセンサ62は、第8電源線PL8を介して電源IC11と接続されており、且つ、第4信号線SL4を介してマイコン12と接続されている。ホールセンサ62は、電源IC11から第8電源線PL8を介して電源供給が可能に構成されている。また、ホールセンサ62は、検出結果であるセンサ信号を、第4信号線SL4を介してマイコン12に出力可能に構成されている。つまり、ホールセンサ62は、電源IC11から電源が供給されている状態でモータ61の回転角度を検出し、検出結果であるセンサ信号をマイコン12に出力する。なお、回転角度は、ロータ位置と言い換えることができる。
ポジションセンサ63は、第7電源線PL7を介して電源IC11と接続されており、且つ、第5信号線SL5を介してマイコン12と接続されている。ポジションセンサ63は、電源IC11から第7電源線PL7を介して電源供給が可能に構成されている。また、ポジションセンサ63は、検出結果であるセンサ信号を、第5信号線SL5を介してマイコン12に出力可能に構成されている。つまり、ポジションセンサ63は、電源IC11から電源が供給されている状態でシフトポジションを検出し、検出結果であるセンサ信号をマイコン12に出力する。ホールセンサ62とポジションセンサ63は、シフト制御装置の外部に設けられており、外部機器、トランスミッション内のセンサに相当する。
表示部70は、表示面が車室内における運転者から視認できる位置に設けられている。表示部70は、第9電源線PL9と第6信号線SL6を介してマイコン12と接続されている。表示部70は、マイコン12から第9電源線PL9を介して電源供給が可能に構成されており、且つ、第6信号線SL6を介して表示制御信号が入力されるように構成されている。よって、表示部70は、マイコン12から電源が供給されている状態で、マイコン12から表示制御信号が入力されると、表示制御信号に応じたシフトポジションを表示する。なお、表示部70は、例えば、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Bレンジなどを表示可能に構成されている。表示部70による表示は、シフトポジション表示とも言える。
ドア開センサ80は、第4電源線PL4を介して電源IC11と接続されており、且つ、第7信号線SL7を介して電源IC11及びマイコン12と接続されている。ドア開センサ80は、電源IC11から第4電源線PL4を介して電源供給が可能に構成されている。なお、ドア開センサ80は、バッテリ部31から電源IC11を介して電源供給が可能に構成されている。ドア開センサ80は、シフト制御装置の外部に設けられており、外部機器、出力部に相当する。
また、ドア開センサ80は、検出結果であるセンサ信号を、第7信号線SL7を介してマイコン12に出力可能に構成されている。つまり、ドア開センサ80は、電源IC11から電源が供給されている状態で車両のドアが開いていることを検出し、検出結果であるセンサ信号をマイコン12に出力する。なお、マイコン12は、ドア開センサ80から出力されるドアが開いていることを示すセンサ信号を取得した場合、モータ61に対してPレンジ要求を出力するものとする。
ところで、ドア開センサ80から出力されるドアが開いていることを示すセンサ信号は、スリープ状態のマイコン12を起動するための起動信号としても用いられる。よって、このセンサ信号や運転者や同乗者によるドアの開扉操作は、起動要因や起動要求とも言える。同様に、シフト操作部50から出力されるシフト信号やコントローラ32から出力されるモニタ信号は、起動信号としても用いられる。よって、シフト信号、モニタ信号、運転者によるシフト操作部50の操作、バッテリ部31の容量低下は、起動要因や起動要求とも言える。
また、運転者による操作に応じたシフトポジションを示すシフト信号は、指示信号、切替信号に相当する。パーキングロックを示すシフト信号は、指示信号、ロック信号に相当する。ドア開センサ80から出力されるドアが開いていることを示すセンサ信号は、ドア開信号、指示信号、ロック信号に相当する。モニタ信号は、バッテリ信号に相当する。
なお、本実施形態では、ドア開センサ80からのセンサ信号、シフト信号、モニタ信号を取得可能なシフト制御装置10を採用している。しかしながら、本発明は、これに限定されない。シフト制御装置10は、少なくともシフト信号を取得可能であればよい。また、起動信号は、上記信号に限定されず、他の信号であっても採用できる。
シフト制御装置10は、シフト操作部50からのシフト信号により、シフトポジションを切り替えるために、モータ61を駆動制御する装置である。このため、シフト制御装置10は、シフト操作部50からのシフト信号が入力されないとき、すなわち、運転者からの要求がないときはモータ61を動作させる必要がない。また、シフト制御装置10は、運転者からの要求がないときは動作不要とも言える。
シフト制御装置10は、メインバッテリ20から電源供給が可能で、且つ、サブバッテリ装置30から電源供給が可能に構成されている。また、シフト制御装置10は、両バッテリのいずれかから電源供給されたモータ61を動作させて車両におけるトランスミッション60のシフトポジションを制御する。なお、サブバッテリ装置30からの電源供給とは、サブバッテリ装置30におけるバッテリ部31からの電源供給である。
シフト制御装置10は、電源IC11とマイコン12などを備えている。また、シフト制御装置10は、メインバッテリ20の電圧をモニタする機能などを備えていてもよい。マイコン12は、メインバッテリ20の電圧をモニタした結果に基づいて、メインバッテリ20からの電源供給が異常状態となっているか否かを判断する。また、シフト制御装置10は、イグニッションスイッチのオン及びオフに伴う電圧が印加される構成となっていてもよい。
電源IC11は、メインバッテリ20とサブバッテリ装置30のいずれか一方から電源が供給される。電源IC11は、電源が供給されると、シフト制御装置10内での電源(以下内部電源)を生成する。そして、電源IC11は、生成した内部電源を、第5電源線PL5を介してマイコン12などに供給する。電源IC11は、上記のように、コントローラ32からのモニタ信号、シフト操作部50からのシフト信号、ドア開センサ80からのセンサ信号を取得可能に構成されている。また、後程説明するが、電源IC11は、マイコン12から電源保持信号を取得可能に構成されている。
マイコン12は、制御部に相当し、演算処理装置と、プログラムやデータを記憶する記憶媒体などを備えている。記憶媒体は、演算処理装置によって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。また、記憶媒体は、演算処理装置によって読み取り及び書き込み可能なデータを格納している。この記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。さらに、記憶媒体は、不揮発性メモリを含んでいる。マイコン12は、演算処理装置がデータを参照しつつ、プログラムを実行するなどして処理を行う。
マイコン12は、電源IC11から内部電源が供給されると、第9信号線SL9を介して、電源IC11に電源保持信号を出力する。つまり、マイコン12は、電源IC11に対して内部電源の供給の保持を要求する。なお、電源保持信号を出力している状態は、電源保持要求オンと言うこともできる。一方、電源保持信号を出力していない状態は、電源保持要求オフと言うこともできる。
また、マイコン12は、電源IC11から内部電源の供給がなされていない状態(スリープ状態)のときに、起動信号が入力されると起動する。詳述すると、マイコン12は、スリープ状態時に、起動信号が電源IC11とマイコン12に入力されると、電源IC11から内部電源が供給されて起動する。
マイコン12は、上記のようにコントローラ32からのモニタ信号、シフト操作部50からのシフト信号、ドア開センサ80からのセンサ信号、ホールセンサ62からのセンサ信号、ポジションセンサ63からのセンサ信号を取得可能に構成されている。また、マイコン12は、上記のように、リレー40へのリレー駆動信号、モータ61へのシフト切替信号、表示部70への表示制御信号を出力可能に構成されている。つまり、マイコン12は、リレー40のオンオフ制御、モータ61の駆動制御、表示部70の表示制御などを行う。
例えば、マイコン12は、シフト信号を取得した場合、そのシフト信号に応じたシフト切替信号をモータ61へ出力することでモータ61の駆動制御を行う。すなわち、マイコン12は、シフト信号を取得した場合、シフト信号に応じてモータ61を動作させて、シフトポジションへの切替制御やシフトポジションのPレンジへの固定制御を行う。このように、マイコン12は、モータ61を動作させてシフトポジション制御を行う。
このとき、マイコン12は、シフト信号に応じた表示制御信号を表示部70へ出力することで表示制御を行う。つまり、マイコン12は、シフト信号に応じた現在のシフトポジションを表示部70に表示させる。マイコン12は、後程説明する通常制御において、このモータ61の駆動制御と表示部70の表示制御などを行う。なお、シフト信号に応じたシフトポジションへの切替制御は、シフト切替制御とも言える。
ここで、図2、図3、図4を参照しつつ、シフト制御装置10の動作に関して説明する。マイコン12は、例えば、内部電源の供給が開始されると図2のフローチャートに示す処理を開始する。なお、図4のサブバッテリ電源は、バッテリ部31の電圧を示している。
ステップS10では、初期化処理を行う。マイコン12は、例えば、初期化処理の一つとして、電源IC11に対して電源保持信号を出力して電源保持要求オンとする。マイコン12は、電源保持要求オンとしている間、電源IC11からの内部電源が供給される。
ステップS11では、メインバッテリ20が異常であるか否かを判定する(失陥検出部)。マイコン12は、メインバッテリ20の電圧をモニタした結果に基づいて、メインバッテリ20が異常状態であるか否かを判定する。そして、マイコン12は、異常状態でないと判定した場合はステップS12へ進み、異常状態であると判定した場合はステップS17へ進む。マイコン12は、例えば、図4のタイミングt1で異常状態であると判定する。
ステップS12では、通常制御を行う。マイコン12は、上記したシフト切替制御などの通常制御を行う(シフト切替部)。
ステップS13では、正常に電源オフされたか否かを判定する。マイコン12は、正常に電源オフされたと判定した場合はステップS14へ進む。一方、マイコン12は、正常に電源オフされたと判定しなかった場合、すなわち、電源オフされていない場合はステップS11へ戻る。
なお、マイコン12は、例えば、イグニッションスイッチのオンに伴う電圧が印加される状態から、イグニッションスイッチのオフに伴う電圧へと遷移した場合に、正常に電源オフされたと判定する。しかしながら、正常に電源オフされたか否かの判定は、これに限定されない。
ステップS14では、モータ電源をオフする。マイコン12は、第1電源線PL1に設けられたリレーを開状態とすることで、第1電源線PL1を介したメインバッテリ20からモータ61への電源が遮断され、モータ61を電源オフとする。
ステップS15では、電源ICのモード設定を行う。ここでは、電源IC11のモードを正常スリープモードに設定する。正常スリープモードは、マイコン12、ホールセンサ62、ポジションセンサ63だけでなく、シフト操作部50とドア開センサ80に関しても電源オフにする設定である。なお、ステップS14、S15は、処理順序の入れ替えが可能である。
ステップS16では、電源保持要求をオフにする。マイコン12は、電源IC11に対して出力している電源保持信号の出力を停止して電源保持要求オフとする。電源IC11は、第5電源線PL5を介したマイコン12への電源供給を停止させる。これによって、マイコン12は、電源IC11からの内部電源の供給が停止されスリープ状態となる。つまり、マイコン12は、リレー駆動信号、モータ駆動信号、表示制御信号を出力できない状態となる。なお、表示部70は、マイコン12がスリープ状態になることで、第9電源線PL9を介した電源供給が停止される。
マイコン12は、ステップS11でメインバッテリ20が異常状態であると判定した場合、ステップS17以降の処理を行うことになる。シフト制御装置10は、タイミングt1以降に示すように、メインバッテリ20が異常状態になった場合であっても、サブバッテリ装置30のバッテリ部31から電源供給されて動作可能である。また、シフト制御装置10は、メインバッテリ20が異常状態になると、モータ61の電源をメインバッテリ20からバッテリ部31に切り替える(バッテリ切替手段)。
ステップS17では、電源失陥履歴を記憶する。マイコン12は、タイミングt2に示すように、次回ウェイク時に、電源失陥による省電力モードからのウェイクであることが分かるように、履歴を不揮発性メモリに記憶する。マイコン12は、ウェイクしたときに、電源失陥履歴が記憶されていると、省電力モードからのウェイクであると認識できる。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。つまり、本発明は、履歴以外の方法で、次回ウェイク時に、電源失陥による省電力モードからのウェイクであるか否かを判定してもよい。マイコン12は、例えば、起動信号とメインバッテリ20の電圧や、起動信号とイグニッションスイッチのオンオフに伴う電圧レベルに基づいて判定してもよい。この場合、マイコン12は、電源失陥履歴を記憶する必要がない。
ステップS18では、モータ電源をオフにする。マイコン12は、タイミングt2に示すように、モータ電源をオフにする。マイコン12は、第1信号線SL1を介してオフを示すリレー駆動信号を出力することで、第6電源線PL6を介したバッテリ部31からモータ61への電源が遮断され、モータ61を電源オフとする。ステップS18は、ステップS14と同様の処理である。
ステップS19では、電源ICのモード設定を行う。マイコン12は、タイミングt2に示すように、電源IC11のモードを電源失陥時省電力モードに設定する(電力調整部)。電源失陥時省電力モードは、単に省電力モードと言うこともできる。省電力モードは、タイミングt2に示すように、マイコン12、ホールセンサ62、ポジションセンサ63に関しては電源オフとし、シフト操作部50とドア開センサ80に関しては電源オンの状態とする。なお、マイコン12は、省電力モードになると、ステップS21で電源保持信号の出力を停止して電源オフにする。つまり、マイコン12は、省電力モード後も電源保持要求をオフするまではオフしない。
なお、マイコン12は、省電力モードを設定すると、第9電源線PL9を介した表示部70への電源供給を停止する。これに伴って、表示部70は、シフトポジション表示を表示なしとすることになる(タイミングt2)。しかしながら、トランスミッション60内のセンサ62,63や、モータ61や、表示部70への電源供給の停止タイミングは、マイコン12の電源保持要求のオフ(タイミングt3)と連動してもよい。この場合、表示部70によるシフトポジション表示は、タイミングt3までDレンジとなる。
ここで、省電力モード時の電源IC11の動作に関して説明する。電源IC11は、第8電源線PL8を介したホールセンサ62への電源供給を停止させる。よって、ホールセンサ62は、第4信号線SL4を介したセンサ信号の出力を停止することになる。同様に、電源IC11は、第7電源線PL7を介したポジションセンサ63への電源供給を停止させる。よって、ポジションセンサ63は、第5信号線SL5を介したセンサ信号の出力を停止することになる。つまり、ホールセンサ62やポジションセンサ63は、センサ信号を出力できない状態となる。
一方、電源IC11は、シフト制御装置10に対して起動信号を入力できるように、シフト操作部50及びドア開センサ80への電源供給を継続させる。つまり、電源IC11は、第3電源線PL3を介してシフト操作部50への電源供給を継続させるとともに、第4電源線PL4を介してドア開センサ80への電源供給を継続させる。
これによって、シフト操作部50は、第2信号線SL2を介して、シフト制御装置10に対して起動信号を出力できる。同様に、ドア開センサ80は、第7信号線SL7を介して、シフト制御装置10に対して起動信号を出力できる。なお、コントローラ32は、バッテリ部31から電源を供給されているため、省電力モード時であっても第8信号線SL8を介して、シフト制御装置10に対して起動信号を出力できる。ステップS17〜S19は、処理順序の入れ替えが可能である。
なお、シフト制御装置は、メインバッテリ20が失陥していな場合、シフト操作部50及びドア開センサ80に加えて、マイコン12、モータ61、ホールセンサ62、ポジションセンサ63への電源供給がなされている。また、マイコン12は、ステップS19にて、マイコン12、及び外部機器としてのホールセンサ62などへの電源供給を設定するものである。よって、マイコン12は、メインバッテリ20の失陥が検出されると、メインバッテリ20が失陥せずにメインバッテリ20から電源供給されていた場合よりも電源供給先を減らして、バッテリ部31の電力消費を抑えると言える。
ステップS20では、欠陥時スリープ条件が成立しているか否かを判定する。欠陥時スリープ条件は、電源失陥発生から所定時間が経過したか、又は、電源失陥履歴の記憶が完了したかのいずれかを採用できる。例えば、マイコン12は、電源失陥発生から所定時間が経過した場合、欠陥時スリープ条件が成立したとみなしてステップS21へ進み、電源失陥発生から所定時間が経過していない場合、欠陥時スリープ条件が成立していないとみなしてステップS20を繰り返す。
ステップS21では、電源保持要求をオフにする。マイコン12は、タイミングt3に示すように、電源IC11に対して出力している電源保持信号の出力を停止して電源保持要求オフとする。なお、マイコン12は、タイミングt2〜t3に示すように、電源失陥履歴を記憶してから所定時間が経過すると、電源保持信号の出力を停止する。ステップS21は、ステップS16と同様の処理である。
このように、シフト制御装置10は、メインバッテリ20が異常状態であると判定した場合、マイコン12やトランスミッション60内のセンサ62,63や、モータ61や表示部70への電源供給を遮断してバッテリ部31の電力消費を低減する。つまり、シフト制御装置10は、タイミングt3で電源保持要求をオフにしてからタイミングt4で起動要求が入力されるまでの間、マイコン12などへの電源供給を遮断してバッテリ部31の電力消費を低減する。言い換えると、シフト制御装置10は、メインバッテリ20が異常で、且つ、起動信号がない場合、マイコン12やトランスミッション60内のセンサ62,63や、モータ61や表示部70への電源供給を遮断してバッテリ部31の電力消費を低減する。
この点に関して、図4を用いて説明する。図4では、シフト制御装置10におけるバッテリ部31の電圧を実線で示し、比較例のシフト制御装置におけるバッテリ部の電圧を破線で示している。この比較例のシフト制御装置は、シフト制御装置10と同様の構成要素を備えているが、シフト制御装置10と異なり、メインバッテリ20の電源失陥時であってもマイコンなどへ電源供給を遮断しないものである。
シフト制御装置10は、タイミングt3以降に示すように、メインバッテリ20の電源失陥時に、マイコン12などを電源オフにするため、比較例のシフト制御装置よりも省電力化できる。これによって、シフト制御装置10は、比較例のシフト制御装置よりもバッテリ部31を長持ちさせることができる。
さらに、シフト制御装置10は、メインバッテリ20の電源失陥時であっても、シフト操作部50及びドア開センサ80への電源供給を継続させる。このため、シフト制御装置10は、運転者や同乗者によるドアの開扉操作や、運転者によるシフト操作部50の操作がなされた場合に、起動信号を取得することができ、スリープ状態のマイコン12を起動させることができる。つまり、シフト制御装置10は、シフトポジション制御の機能を損なうことなくバッテリ部31の電力消費を抑制できる。なお、シフト制御装置10は、コントローラ32から起動信号であるモニタ信号を取得することで、スリープ状態のマイコン12を起動させることができる。
次に、図3、図4を用いて、起動信号(起動要求)が入力されてウェイクアップした時におけるマイコン12の処理に関して説明する。なお、ここでは、一例として、起動信号として、ドア開センサ80からのセンサ信号を採用する。マイコン12は、タイミングt4に示すように、起動信号が入力されると、電源IC11から電源が供給されて、図3のフローチャートに示す処理をスタートする。
ステップS31では、電源失陥履歴有りか否かを判定する。マイコン12は、不揮発性メモリを確認して、電源失陥履歴が記憶されていなかった場合はステップS12へ、電源失陥履歴が記憶されていた場合はステップS32へ進む。ステップS12以降では、図2で説明した処理を行う。なお、ステップS32以降の処理は、メインバッテリ20が異常状態であり、且つ、起動信号が入力された場合の処理と言える。このように、マイコン12は、電源失陥履歴が記憶されているか否かによって、メインバッテリ20の欠陥を検出できる。このため、ステップS31は、失陥検出部に相当すると言える。
ステップS32では、モータ電源をオンする(バッテリ切替部、電力調整部)。マイコン12は、タイミングt5に示すように、モータ61を電源オンとする。このとき、マイコン12は、第1信号線SL1を介して、オンを示すリレー駆動信号を出力してリレー40を閉状態とすることで、第6電源線PL6を介したバッテリ部31からモータ61への電源が供給される。このように、マイコン12は、メインバッテリ20の失陥が検出されている場合、モータ61へ電源供給するバッテリをメインバッテリ20からバッテリ部31へ切り替える。
ステップS33では、電源ICのモード設定を行う。マイコン12は、タイミングt5に示すように、電源IC11のモードを起動モードに設定する(電力調整部)。起動モードは、タイミングt5に示すように、シフト操作部50とドア開センサ80に関しては電源オンの状態を継続させ、ホールセンサ62、ポジションセンサ63に関しては電源オフから電源オンに切り替える。また、起動モードでは、表示部70に関しても電源オフから電源オンに切り替えられる。なお、ステップS32、S33は、処理順序の入れ替えが可能である。
ここで、起動モード時の電源IC11の動作に関して説明する。電源IC11は、第8電源線PL8を介してホールセンサ62への電源供給を行い、第7電源線PL7を介してポジションセンサ63への電源供給を行う。これによって、ホールセンサ62は、第4信号線SL4を介したセンサ信号を出力が可能となる。ポジションセンサ63は、第5信号線SL5を介したセンサ信号を出力が可能となる。つまり、シフト制御装置10は、ホールセンサ62及びポジションセンサ63からのセンサ信号を取得可能となる。
マイコン12は、第9電源線PL9を介して表示部70への電源供給を行う。これによって、表示部70は、シフト制御装置10からの表示制御信号に応じてシフトポジション表示を行うことが可能となる。
また、電源IC11は、シフト操作部50、ドア開センサ80への電源供給を継続させる。つまり、電源IC11は、第3電源線PL3を介してシフト操作部50への電源供給を継続させるとともに、第4電源線PL4を介してドア開センサ80への電源供給を継続させる。
このように、起動モードでは、シフト操作部50とドア開センサ80に加えて、マイコン12、モータ61、ポジションセンサ63、ホールセンサ62、表示部70への電源供給が行われることになる。これで、マイコン12は、モータ61の駆動制御や表示部70の表示制御が可能となる。
ステップS34では、Pロックを行う(シフト切替部)。ここでは、起動信号としてドア開センサ80からのセンサ信号を採用している。このため、マイコン12は、タイミングt6に示すように、第3信号線SL3を介してモータ61に、Pレンジ要求を出力することで、モータ61を動作させてパーキングロック機構をロック状態とする。つまり、マイコン12は、初期化処理における電源保持要求以外の処理が終了して、ステップS33までの電源オンの処理が終了するとPレンジ要求を出力する。
これによって、モータ61は、シフトポジションをPレンジに固定する。また、図4に示すように、シフトポジションがDレンジで、且つ、Pレンジ要求が出力された場合、モータ61は、タイミングt6〜t7に示すように、シフトポジションをDレンジからPレンジに切り替えるとともに、Pレンジに固定する。つまり、マイコン12は、起動信号としてドア開センサ80からのセンサ信号を取得すると、このセンサ信号をロック信号とみなして、シフトポジションをPレンジに固定する。
また、シフト制御装置10は、上記のように、メインバッテリ20の異常状態時に、バッテリ部31の電力消費を低減している。このため、シフト制御装置10は、メインバッテリ20が異常状態であり、且つ、起動信号が入力された場合に、バッテリ部31の容量が低下していて、シフトポジションの切り替えができないことを抑制できる。つまり、シフト制御装置10は、メインバッテリ20の異常時に起動信号を取得した場合に、バッテリ部31の電力不足により、モータ61を動作させることができなくなることを低減できる。
このように、シフト制御装置10は、メインバッテリ20の異常状態時であり、且つ、マイコン12がスリープ状態のときに、シフトポジション制御の要求が発生したときのみ、マイコン12などへの電源供給を行い、シフトポジション制御を行う。よって、シフト制御装置は、シフトポジション制御の機能と電力消費の低減を両立できる。
なお、ステップS34では、マイコン12は、起動信号がシフト操作部50からのシフト信号であった場合、第3信号線SL3を介してモータ61に、シフト信号に応じたシフト切替信号を出力することで、シフトポジションの切り替えを行う。この場合、シフト制御装置10は、ステップS34において、DレンジからRレンジへの切替制御を行うことになる。これによって、シフト制御装置10は、例えば、Dレンジの状態で事故にあってメインバッテリが失陥し、且つ後方に車両を動かしたい場合に、車両を動かすことができる。また、マイコン12は、起動信号がモニタ信号であった場合、上記ドア開センサ80からのセンサ信号の場合と同様に、パーキングロック機構をロック状態とする。
ステップS35では、モータ電源をオフする。ステップS35は、ステップS18と同様の処理である。マイコン12は、
ステップS36では、電源失陥履歴をクリアする。マイコン12は、タイミングt8に示すように、不揮発性メモリに記憶している電源失陥履歴をクリアする。
ステップS37では、電源ICのモード設定を行う。マイコン12は、タイミングt8に示すように、電源IC11のモードを正常スリープモードに設定する。ステップS37は、ステップS15と同様の処理である。なお、ステップS35〜S37は、処理順序の入れ替えが可能である。
ステップS38では、電源保持要求をオフにする。ステップS38は、ステップS16と同様の処理である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
10…シフト制御装置、11…電源IC、12…マイコン、20…メインバッテリ、30…サブバッテリ装置、31…バッテリ部、32…コントローラ、40…リレー、50…シフト操作部、60…トランスミッション、61…モータ、62…ホールセンサ、63…ポジションセンサ、70…表示部、80…ドア開センサ、PL1〜PL9…第1電源線〜第9電源線、SL1〜SL8…第1信号線〜第8信号線

Claims (5)

  1. 主バッテリ(20)から電力供給が可能で、且つ、前記主バッテリの失陥時に前記主バッテリとは別の補助バッテリ(30)から電力供給が可能に構成されており、両バッテリのいずれかから電力供給されたアクチュエータ(61)を動作させて車両におけるトランスミッション(60)のシフトポジションを制御するシフトバイワイヤ制御装置であって、
    前記シフトポジションの制御を示す指示信号を取得すると、前記指示信号に応じて、前記アクチュエータを動作させて前記シフトポジションを制御するシフト切替部(S12,S34)と、
    前記主バッテリの失陥を検出する失陥検出部(S11,S31)と、
    前記失陥検出部にて失陥が検出されている場合、前記アクチュエータへ電力供給するバッテリを前記主バッテリから前記補助バッテリへ切り替えるバッテリ切替部(S32)と、
    前記シフトバイワイヤ制御装置内、及び前記シフトバイワイヤ制御装置外の外部機器への電力供給を設定するものであり、前記失陥検出部にて失陥が検出されると、前記主バッテリが失陥せずに前記主バッテリから電力供給されていた場合よりも電力の供給先を減らして、前記補助バッテリの電力消費を抑える電力調整部(S19)と、を備え
    前記電力調整部は、前記シフトバイワイヤ制御装置内の制御部(12)と、前記外部機器としての前記指示信号を出力する出力部(50,80)、前記トランスミッション内に設けられたセンサ(62,63)、及び前記アクチュエータへの電力供給を設定するものであり、前記主バッテリが失陥せずに前記主バッテリから電力が供給されている場合、前記制御部及び前記外部機器を電力の供給先とし、前記失陥検出部にて失陥が検出され、前記シフト切替部にて前記指示信号を取得していない場合、前記出力部への電力供給を継続させつつ、前記制御部、前記センサ、及び前記アクチュエータへの電力供給を遮断して、電力の供給先を減らし、前記失陥検出部にて失陥が検出されている場合に、前記シフト切替部が前記指示信号を取得すると、前記出力部への電力供給を継続させつつ、前記制御部、前記センサ、及び前記アクチュエータへの電力供給を行うシフトバイワイヤ制御装置。
  2. 前記シフト切替部は、前記失陥検出部にて失陥が検出されている場合に、前記指示信号として、前記シフトポジションの切り替え示す切替信号を取得すると、前記切替信号に応じて、前記アクチュエータを動作させて前記シフトポジションの切替制御を行う請求項に記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  3. 前記シフト切替部は、前記失陥検出部にて失陥が検出されている場合に、前記指示信号として、前記シフトポジションをパーキングへの固定を示すロック信号を取得すると、前記ロック信号に応じて、前記アクチュエータを動作させて前記シフトポジションのパーキングへの固定制御を行う請求項に記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  4. 前記シフト切替部は、前記車両のドアが開扉されたことを示すドア開信号を取得可能に構成されており、前記失陥検出部にて失陥が検出されている場合に、前記ドア開信号を取得すると、前記ドア開信号を前記ロック信号とみなして前記固定制御を行う請求項に記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  5. 前記シフト切替部は、前記補助バッテリの残容量が低下していることを示すバッテリ信号を取得可能に構成されており、前記失陥検出部にて失陥が検出されている場合に、前記バッテリ信号を取得すると前記固定制御を行う請求項に記載のシフトバイワイヤ制御装置。
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