JP5338060B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものであり、特に、電動パワーステアリング装置の故障記録データの記録に関する。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、操舵補助モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。EPS装置では、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギヤまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。
EPS装置においては、その駆動制御において種々のデータが発生し、必要なデータをEPS装置に備えた不揮発性メモリに記録している。このようなEPS装置におけるデータの記録に関する技術として、たとえば、保存用メモリを上書き用のメモリと永久保存用の不揮発メモリとによって構成し、データの大きさが設定範囲を超えた場合、つまり、何らかの異常が生じている可能性が大きい場合に限って永久保存用の不揮発メモリに追加保存して、異常や故障の解析に有用なデータを長期間に亘って保持するようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−337977号公報
ところで、従来のEPS装置においては、EPS装置において故障が発生した場合には、EPS装置内の不揮発メモリに故障記録データが自動的に記憶されるようになっている。ここで、電動パワーステアリング装置の製造元である電動パワーステアリング装置メーカ(以下、サプライヤと呼ぶ)においては、厳密な故障解析を行うために、故障記録データを極力多くの回数分、不揮発メモリに記憶させたい、という要望がある。
しかしながら、不揮発メモリに記憶される故障記録データの項目は、故障の要因に因らず固定されており、発生した故障に直接原因がない不要なデータまで記憶している。このため、不揮発性メモリの容量を多量に消費し、故障記録データを記憶することができる回数が少なくなるという問題がある。
また、サプライヤにおいては、厳密な故障解析を行うために、固定された項目の故障記録データではなく、発生した故障に直接関係する詳細なデータを収集したい、という要望がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、故障記録データを記憶する不揮発性メモリの容量を有効に活用し、厳密な故障解析が可能なEPS装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電動パワーステアリング装置は、電動パワーステアリング装置における故障発生時に、電動パワーステアリング装置の駆動制御において発生する複数種のデータを故障の記録データとして記憶する電動パワーステアリング装置であって、故障発生時に複数種のデータを故障の記録データとして記憶する故障記録データ記憶領域を有する不揮発性の記憶手段と、故障発生時に故障の内容を判断する判断手段と、判断した故障の内容に基づいて、複数種のデータのうちからデータを選択して故障の記録データとして記憶手段に記憶させる処理を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数種のデータのうち前記故障の原因解析に必要最小限のデータのみを選択して、故障の内容に応じた長さの前記故障の記録データとし、前記記憶手段の連続した領域に記憶させる処理を制御することを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、制御手段は、複数種のデータのうち故障の内容に関連する任意のデータを選択して故障の記録データとして記憶手段に記憶させる処理を制御すること、が望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、制御手段は、故障の内容と選択するデータとの対応関係の情報に基づいて複数種のデータからデータを選択すること、が望ましい。
この発明によれば、発生した故障の内容によって故障記録データを選択して記憶手段の故障記録データ記憶領域に記憶するため、1回の故障において記憶する故障記録データの種類およびデータ量を容易に制御することができる。これにより、所望の故障記録データを記憶手段に記憶させることができ、記憶手段の故障記録データ記憶領域を有効に活用することが可能となり、厳密な故障解析が可能となる。したがって、この発明によれば、不揮発性の記憶手段の容量を有効に活用して、厳密な故障解析が可能なEPS装置を提供することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる電動パワーステアリング装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は、本発明の実施例1にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置100の構成を示す図である。図1において、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4aおよび4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20は、例えば、ブラシレスモータやブラシモータである。電動パワーステアリング装置を制御するエレクトロニックコントロールユニット(ECU)30(以下、コントロールユニット30と呼ぶ)には、バッテリ14から内蔵の電源リレー13を経て電力が供給され、イグニションキー11からイグニション信号が供給される。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車両速度(車速)Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
図2は、図1のコントロールユニット30のハードウェア構成を示す図である。コントロールユニット30は、図2に示すように、電源リレー13と、MCU(マイクロコントロールユニット)110と、モータ駆動回路108と、電流検出回路120と、位置検出回路130等を備えている。
MCU110は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM(不揮発性メモリ)104、インターフェース(I/F)105、A/D変換器106、PWMコントローラ107などを備え、これらがバス接続されている。CPU101は、ROM102に格納された各種プログラムを実行して電動パワーステアリング装置を制御する。
ROM102は操舵補助モータ20の制御プログラムおよびフェールセーフ機能のプログラムを記憶するためのメモリとして使用され、RAM103は当該プログラムを動作させるためのワークメモリとして使用される。
EEPROM104は、電源遮断後においても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであり、CPU101が、電動パワーステアリング装置の制御で使用する制御データや電動パワーステアリング装置に発生した故障の故障記録データ、故障診断結果等が格納される。なお、ここでは、不揮発性メモリとして、EEPROMを使用することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、FLASH−ROM、SDRAM等の他の不揮発性メモリを使用することにしてもよい。
A/D変換器106は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、電流検出回路120からの操舵補助モータ20の電流検出値Im、および位置検出回路130からのモータ回転角信号θ等を入力し、デジタル信号に変換する。インターフェース105は、CANなどの車載ネットワークに接続されており、車速センサ12からの車速信号V(車速パルス)が入力されるとともに、警報ランプ60に対し故障を表示する信号を送る。
PWMコントローラ107は操舵補助モータ20の電流指令値に基づきUVW各相のPWM制御信号を出力する。モータ駆動回路108は、インバータ回路などにより構成され、PWMコントローラ107から出力された信号に基づき操舵補助モータ20を駆動する。電流検出回路120は操舵補助モータ20の電流値を検出し、電流検出値ImをA/D変換器106に出力する。位置検出回路130は、レゾルバなどの位置センサ25からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器106に出力する。
図3は、EEPROM104における、電動パワーステアリング装置において発生した故障に関連する故障記録データを記憶する領域である故障記録データ記憶領域201を説明する図であり、故障記録データを記憶した状態の一例を示す図である。図3では、故障記録データ記憶領域201において、記憶領域201−1と、記憶領域201−2と、記憶領域201−3と、に故障記録データが記憶されている状態を示している。
図3において、記憶領域201−1には、電動パワーステアリング装置において1回目に発生した故障である故障Aに関連する故障記録データとして、データaと、データbと、データdと、データeと、データfと、を記憶している。これらのデータは、故障Aが発生した際に、記憶領域201−1に自動記憶された故障記録データである。
また、記憶領域201−2には、電動パワーステアリング装置において2回目に発生した故障である故障Bに関連する故障記録データとして、データaと、データcと、データdと、を記憶している。これらのデータは、故障Bが発生した際に、記憶領域201−2に自動記憶された故障記録データである。
そして、記憶領域201−3には、電動パワーステアリング装置において3回目に発生した故障である故障Cに関連する故障記録データとして、データaと、データcと、データeと、データfと、を記憶している。これらのデータは、故障Cが発生した際に、記憶領域201−3に自動記憶された故障記録データである。
また、故障の内容によって、故障解析に関連する(必要な)故障記録データは異なり、図4に示すように、例えば故障Aの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データaと、データbと、データdと、データeと、データfである。また、故障Bの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データaと、データcと、データdである。また、故障Cの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データaと、データcと、データeと、データfである。図4は、故障解析に関連する(必要な)故障記録データの例を故障の内容毎に示した図である。
実施例1にかかるEEPROM104では、図3に示すように、故障Aが発生した際には故障Aの故障解析に関連する(必要な)故障記録データが、故障Bが発生した際には故障Bの故障解析に関連する(必要な)故障記録データが、故障Cが発生した際には故障Cの故障解析に関連する(必要な)故障記録データが、選択的に記憶されている。
すなわち、実施例1にかかるEEPROM104では、発生した故障内容によって故障記録データの内容(種別)を変えて、発生した故障の故障解析に必要最小限の故障記録データのみが選択的に記憶されている。これらの故障記録データは、電動パワーステアリング装置において故障が発生した際に、EEPROM104の故障記録データ記憶領域201に自動記憶される。またこの記憶(書き込み)処理は、電動パワーステアリング装置において故障が発生した際に、ROM102に格納されたプログラムをCPU101が実行することで制御される。このプログラムにおいては、電動パワーステアリング装置において故障が発生した際に故障記録データ記憶領域201に記憶させる故障記録データの内容(種別)が、故障の内容毎に指示されている。
上述したように、発生した故障の内容によって記憶する故障記録データの内容(種別)を変えて、発生した故障の故障解析に必要最小限の故障記録データのみを選択的にEEPROM104の故障記録データ記憶領域201に記憶することにより、1回の故障において記憶する故障記録データのデータ量を少なくすることができる。
従来のEEPROMでは、故障記録データ記憶領域に記憶される故障記録データの内容(種別)は、故障の内容に因らず固定されており、発生した故障に直接関連のない不要なデータまで記憶していた。このため、故障記録データ記憶領域の容量を多量に消費し、故障記録データ記憶領域に故障記録データを記憶することができる回数が少なくなっていた。
しかしながら、本実施例にかかるEEPROM104では、発生した故障の内容によって、故障原因の解析に必要最小限の故障記録データを選択的に故障記録データ記憶領域201に記憶するため、1回の故障において記憶する故障記録データのデータ量を少なくすることができ、従来と同じ容量の故障記録データ記憶領域201でも、故障記録データを記憶することができる回数を増やすことができる。
比較のため、従来のEEPROMにおける故障記録データ記憶領域301を図5に示す。ここで、実施例1にかかるEEPROM104の故障記録データ記憶領域201の容量と、従来のEEPROMの故障記録データ記憶領域301の容量と、は同じサイズである。
図5において、故障記録データ記憶領域301における記憶領域301−1には、電動パワーステアリング装置において1回目の故障(故障A)が発生した際の故障記録データとして、データaと、データbと、データcと、データdと、データeと、データfと、を記憶している。これらのデータは、故障Aが発生した際に、記憶領域301−1に自動記憶された故障記録データである。ここで、故障Aの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データa、データb、データd、データeおよびデータfであるため、データcは、不要なデータである。すなわち、故障Aの故障解析に不要なデータにより故障記録データ記憶領域301の容量が消費されている。
また、故障記録データ記憶領域301における記憶領域301−2には、電動パワーステアリング装置において2回目の故障(故障B)が発生した際の故障記録データとして、記憶領域301−1と同様にデータaと、データbと、データcと、データdと、データeと、データfと、を記憶している。これらのデータは、故障Bが発生した際に、記憶領域301−2に自動記憶された故障記録データである。ここで、故障Bの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データa、データcおよびデータdであるため、データb、データeおよびデータfは、不要なデータである。すなわち、故障Bの故障解析に不要なデータにより故障記録データ記憶領域301の容量が消費されている。
このように、従来のEEPROMの故障記録データ記憶領域には、故障の内容に因らず固定された内容(種別)の故障記録データが記憶される。このため、1回の故障において記憶する故障記録データのデータ量が多く、従来のEEPROMでは、1回目の故障(故障A)の故障記録データと2回目の故障(故障B)の故障記録データとで故障記録データ記憶領域301の容量が消費されてしまい、3回目の故障(故障C)の故障記録データを記憶することができない。
それに対して、本実施例にかかるEEPROM104では、1回の故障において記憶する故障記録データのデータ量が少なく、故障記録データ記憶領域301と同じ容量の故障記録データ記憶領域201に、1回目の故障(故障A)、2回目の故障(故障B)および3回目の故障(故障C)の故障記録データを記憶することができる。
つぎに、本実施例にかかるEEPROM104の故障記録データ記憶領域201への故障記録データの記憶処理について、故障の種類が故障A、故障B、故障Cの3種類である場合を例に図6を参照して説明する。図6は、実施例1におけるEEPROM104の故障記録データ記憶領域201への故障記録データの記憶処理を説明するためのフローチャートである。コントロールユニット30では、故障の発生を検知すると、発生した故障が故障Aであるか否かをCPU101が判断する(ステップS110)。
発生した故障が故障Aであると判断した場合は(ステップS110肯定)、CPU101は故障Aに関連する(必要な)故障記録データとして、データaと、データbと、データdと、データeと、データfと、をEEPROM104の記憶領域201に記憶させて(ステップS140)、故障記録データの記憶処理を終了する。一方、発生した故障が故障Aでないと判断した場合は(ステップS110否定)、CPU101は、発生した故障が故障Bであるか否かを判断する(ステップS120)。
発生した故障が故障Bであると判断した場合は(ステップS120肯定)、CPU101は故障Bに関連する(必要な)故障記録データとして、データaと、データcと、データdと、をEEPROM104の記憶領域201に記憶させて(ステップS150)、故障記録データの記憶処理を終了する。一方、発生した故障が故障Bでないと判断した場合は(ステップS120否定)、CPU101は、発生した故障が故障Cであるか否かを判断する(ステップS130)。
発生した故障が故障Cであると判断した場合は(ステップS130肯定)、CPU101は故障Cに関連する(必要な)故障記録データとして、データaと、データcと、データeと、データfと、をEEPROM104の記憶領域201に記憶させて(ステップS160)、故障記録データの記憶処理を終了する。一方、発生した故障が故障Cでないと判断した場合は(ステップS130否定)、該当する故障がないものとして故障記録データの記憶処理を終了する。
以上のような処理を実行することにより、発生した故障の内容によって記憶する故障記録データの内容(種別)を変えて、発生した故障の故障解析に有益な故障記録データを選択的にEEPROM104の故障記録データ記憶領域201に記憶することができる。
例えば、1回目の故障として故障Aが、2回目の故障として故障Bが、3回目の故障として故障Cが、発生した場合について説明する。1回目の故障(故障A)が発生した際、コントロールユニット30では、1回目の故障の発生を検知すると、発生した故障が故障Aであるか否かをCPU101が判断する(ステップS110)。
CPU101は、発生した故障が故障Aであると判断し(ステップS110肯定)、図7−1に示すように故障Aに関連する(必要な)故障記録データとして、データaと、データbと、データdと、データeと、データfと、を記憶領域201−1に記憶させて(ステップS140)、故障記録データの記憶処理を終了する。
つぎに、2回目の故障(故障B)が発生した際、コントロールユニット30では2回目の故障の発生を検知すると、発生した故障が故障Aであるか否かをCPU101が判断する(ステップS110)。CPU101は、発生した故障が故障Aでないと判断し、つぎに発生した故障が故障Bであるか否かを判断する(ステップS120)。
CPU101は、発生した故障が故障Bであると判断し(ステップS120肯定)、図7−2に示すように故障Bに関連する(必要な)故障記録データとして、データaと、データcと、データdと、をEEPROM104の記憶領域201−2に記憶させて(ステップS150)、故障記録データの記憶処理を終了する。
つぎに、3回目の故障(故障C)が発生した際、コントロールユニット30では3回目の故障の発生を検知すると、発生した故障が故障Aであるか否かをCPU101が判断する(ステップS110)。CPU101は、発生した故障が故障Aでないと判断し、つぎに発生した故障が故障Bであるか否かを判断する(ステップS120)。CPU101は、発生した故障が故障Bでないと判断し、つぎに発生した故障が故障Cであるか否かを判断する(ステップS130)。
CPU101は、発生した故障が故障Cであると判断し(ステップS130肯定)、図7−3に示すように故障Cに関連する(必要な)故障記録データとして、データaと、データcと、データeと、データfと、をEEPROM104の記憶領域201−3に記憶させて(ステップS160)、故障記録データの記憶処理を終了する。
以上のような処理を実行することにより、図7−3に示すように故障A、故障B、故障Cによって故障記録データの内容(種別)を変えて、故障A、故障B、故障Cのそれぞれの故障解析に有益な故障記録データを選択的にEEPROM104の故障記録データ記憶領域201に記憶することができる。
上述したように、本実施例にかかるEEPROM104では、発生した故障の内容によって故障原因の解析に必要最小限の故障記録データを選択的に故障記録データ記憶領域201に記憶するため、1回の故障において記憶する故障記録データのデータ量を少なくすることができる。これにより、従来と同じ容量の故障記録データ記憶領域201でも、故障記録データを記憶することができる回数を増やすことができる。これにより、厳密な故障解析が可能となる。したがって、本実施例にかかるEPS装置によれば、EEPROM104の故障記録データ記憶領域201の容量を有効に活用して、厳密な故障解析が可能なEPS装置を提供することができる。
図8は、実施例2にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置のEEPROM104における故障記録データ記憶領域401を説明する図であり、故障記録データを記憶した状態の一例を示す図である。図8では、故障記録データ記憶領域401において、記憶領域401−1と、記憶領域401−2と、に故障記録データが記憶されている状態を示している。なお、実施例2にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置におけるEEPROM104以外の構成は、実施例1にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置100の場合と同様であるため、実施例1における記載を参照することとして、ここでは詳細な説明は省略する。
図8において、記憶領域401−1には、電動パワーステアリング装置において1回目に発生した故障である故障Dに関連する故障記録データとして、データaと、データbと、データcと、データdと、データgと、を記憶している。これらのデータは、故障Dが発生した際に、記憶領域401−1に自動記憶された故障記録データである。
また、記憶領域401−2には、電動パワーステアリング装置において2回目に発生した故障である故障Eに関連する故障記録データとして、データaと、データbと、データcと、データeと、データfと、データgと、を記憶している。これらのデータは、故障Eが発生した際に、記憶領域401−2に自動記憶された故障記録データである。
ここで、データa〜データgとしては、例えばデータaは、全ての故障において共通して必要とされるEPS装置の制御に必要な基本的なデータであり、例えば車速値、トルク値、操舵補助モータ20の電流値などがある。データbは、例えば操舵補助モータ20の監視データであり外部から測定可能なデータである。データcは、例えばトルクセンサ10、車速センサ12の詳細データである。データdは、例えばモータの内部値であり、電圧値、演算値などである。データeは、例えば図示しない他のセンサの詳細データ1である。データfは、例えば図示しない他のセンサの詳細データ2である。データGは、ECUの状態データであり、ECUの監視データである。なお、以上の列挙は一例であり、これに限定されるものではない。
故障の内容によって故障解析に関連する(必要な)故障記録データは異なる。図9に示すように、例えば故障Dの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データaと、データbと、データcと、データdと、データgである。また、故障Eの故障解析に関連する(必要な)故障記録データは、データaと、データbと、データcと、データeと、データfと、データgである。図9は、故障解析に関連する(必要な)故障記録データの例を故障の内容毎に示した図である。
実施例2にかかるEEPROM104では、図8に示すように、故障Dが発生した際には故障Dの故障解析に関連する(必要な)多くの故障記録データが、故障Eが発生した際には故障Eの故障解析に関連する(必要な)多くの故障記録データが、選択的に記憶されている。
すなわち、実施例2にかかるEEPROM104では、発生した故障内容によって記憶する故障記録データの内容(種別)を変えて、発生した故障の解析に不要なデータは記憶せずに、発生した故障の内容に関する多くのデータが選択的に記憶されている。これにより、実施例2にかかるEEPROM104では、発生した故障の故障解析に有益なデータが充実している。
これらの故障記録データは、電動パワーステアリング装置において故障が発生した際に、EEPROM104の故障記録データ記憶領域401に自動記憶される。またこの記憶(書き込み)処理は、電動パワーステアリング装置において故障が発生した際に、ROM102に格納されたプログラムをCPU101が実行することで制御される。このプログラムにおいては、電動パワーステアリング装置において故障が発生した際に故障記録データ記憶領域401に記憶させる故障記録データの内容(種別)が、故障の内容毎に指示されている。なお、本実施例にかかるEEPROM104における故障記録データ記憶領域401への故障記録データの記憶処理については、基本的に実施例1の場合と同様である。
上述したように、本実施例にかかるEEPROM104では、発生した故障の解析に不要なデータは記憶せずに、発生した故障の内容に関する任意のデータを選択的にEEPROM104の故障記録データ記憶領域401に記憶するため、1回の故障において記憶する故障記録データのデータ量は従来と同様としつつ(1回の故障において使用する故障記録データ記憶領域401の容量は従来と同様としつつ)、故障解析に有益なデータを充実させることができる。これにより、厳密な故障解析が可能となる。したがって、本実施例にかかるEPS装置によれば、EEPROM104の故障記録データ記憶領域401の容量を有効に活用して、厳密な故障解析が可能なEPS装置を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる電動パワーステアリング装置は、故障原因の分析に有用である。
本発明の実施例1にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置の構成を示す図である。 本発明の実施例1にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置のコントロールユニットのハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施例1にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置のEEPROMの故障記録データ記憶領域を説明する図である。 故障解析に関連する(必要な)故障記録データの例を故障の内容毎に示した図である。 従来のEEPROMにおける故障記録データ記憶領域を説明する図である。 実施例1におけるEEPROMの故障記録データ記憶領域への故障記録データの記憶処理を説明するためのフローチャートである。 実施例1におけるEEPROMの故障記録データ記憶領域への故障記録データの記憶処理を説明するための図である。 実施例1におけるEEPROMの故障記録データ記憶領域への故障記録データの記憶処理を説明するための図である。 実施例1におけるEEPROMの故障記録データ記憶領域への故障記録データの記憶処理を説明するための図である。 本発明の実施例2にかかる電動パワーステアリング(EPS)装置のEEPROMの故障記録データ記憶領域を説明する図である。 故障解析に関連する(必要な)故障記録データの例を故障の内容毎に示した図である。
符号の説明
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
4a、4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
11 イグニションキー
12 車速センサ
13 電源リレー
14 バッテリ
20 操舵補助モータ
25 位置センサ
30 コントロールユニット
60 警報ランプ
100 EPS装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 インターフェース
106 A/D変換器
107 PWMコントローラ
108 モータ駆動回路
110 MCU
120 電流検出回路
130 位置検出回路
201 故障記録データ記憶領域
201−1 記憶領域
201−2 記憶領域
201−3 記憶領域
301 故障記録データ記憶領域
301−1 記憶領域
301−2 記憶領域
401 故障記録データ記憶領域
401−1 記憶領域
401−2 記憶領域

Claims (3)

  1. 電動パワーステアリング装置における故障発生時に、前記電動パワーステアリング装置の駆動制御において発生する複数種のデータを故障の記録データとして記憶する電動パワーステアリング装置であって、
    前記故障発生時に前記複数種のデータを前記故障の記録データとして記憶する故障記録データ記憶領域を有する不揮発性の記憶手段と、
    前記故障発生時に故障の内容を判断する判断手段と、
    前記判断した故障の内容に基づいて、前記複数種のデータのうちからデータを選択して前記故障の記録データとして前記記憶手段に記憶させる処理を制御する制御手段と、を備え
    前記制御手段は、前記複数種のデータのうち前記故障の原因解析に必要最小限のデータのみを選択して、故障の内容に応じた長さの前記故障の記録データとし、前記記憶手段の連続した領域に記憶させる処理を制御すること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数種のデータのうち前記故障の内容に関連する任意のデータを選択して前記故障の記録データとして前記記憶手段に記憶させる処理を制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記制御手段は、前記故障の内容と前記選択するデータとの対応関係の情報に基づいて前記複数種のデータからデータを選択すること、
    を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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