JP5472199B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、電動機によって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。電動パワーステアリング装置は、電動機が発生する動力を、減速機を介してステアリングシャフト又はラック軸に付与するようになっている。電動パワーステアリング装置は、車両の操舵という役割を担うため、車両を構成する装置の中でも特に高い安全性、信頼性が要求される。このため、電動パワーステアリング装置を制御するコンピュータが有するROM及びRAM等の一次記憶装置についても、不具合をいち早く検出できるように、随時不具合の診断を実行して一次記憶装置そのものや一次記憶装置に保持されている情報に不具合が発生していないかを診断している。
例えば、特許文献1には、制御対象を制御するための処理を行うコンピュータがその処理に用いるメモリの記憶領域の全部又は一部を診断対象として、該診断対象の領域を複数に分割した各分割領域毎に診断するメモリ診断装置であって、前記各分割領域を、その分割領域に記憶されるデータの種類に応じた頻度で診断する技術が開示されている。
また、特許文献2には、電動パワーステアリング装置に用いる制御用コンピュータが有するROMの診断技術が開示されている。この技術は、ROM領域を複数の所定数のビットからなるセルによって構成し、診断用期間毎に複数のセルのうち、一部のセルのデータの加算を行い、前回診断用期間に得られた一部のセルのデータの加算値に今回診断用期間に他の一部のセルのデータを加算して、ROM領域のすべてのセルについてのデータの加算値が得られたとき、加算値の合計と規定値とを比較するものである。
特開2003−323353号公報 特開2004−133635号公報
特許文献2に開示される技術では、マイクロコンピュータ起動からアシスト制御開始前に一般的に行われる不具合診断であるメモリ初期診断でメモリ不具合が検出された場合、又はアシスト制御中に実施されるメモリ常時診断でメモリ不具合が検出された場合、フェールセーフ処理として、アシスト制御を停止、又はモータへの通電を遮断、又はマイクロコンピュータをリセットし、電動パワーステアリング装置が重大な不具合モードに至ることを防止している。
しかしながら、中型車や大型車への電動パワーステアリング装置の採用拡大に伴い、メモリ不具合時にアシスト制御を停止、又はモータへの通電を遮断、又はマイクロコンピュータをリセットすることが、必ずしも得策とは言えなくなって来ている。これは、中型車や大型車ではタイヤが大きいためにタイヤの反力が大きくアシストが停止すると人間の負担が大きくなることや、ISO26262(機能安全規格)によるソフトウェアの安全規定など自動車部品の機能安全に対する要求が高まっていること等による。特に、操舵中にメモリ(記憶装置)の不具合を検出した場合は、突然アシストが停止して運転者に不安感を与えてしまうおそれがある。
本発明は、電動パワーステアリング装置を制御する装置が有する記憶装置に不具合が発生したとき、アシスト可能な場合にはアシストを継続することを目的とする。
本発明は、車両のステアリング機構に補助操舵力を付与する電動機を有し、前記ステアリング機構に対する操舵トルクと車速とを少なくとも用いて演算した操舵補助指令値に基づいて前記電動機を駆動制御する電動パワーステアリング装置であり、正常状態で使用される正常時記憶領域と、不具合が発生したときに使用される不具合発生時記憶領域とを有する第1記憶装置と、正常状態で使用されるコンピュータプログラムが記憶される正常時用プログラム記憶領域と、不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムが記憶される不具合発生時用プログラム記憶領域とを有する第2記憶装置と、前記電動パワーステアリング装置の制御における複数の機能を実現するとともに、前記第1記憶装置及び前記第2記憶装置の不具合を検出する処理装置と、を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
この電動パワーステアリング装置は、第1記憶装置に、正常状態で使用される正常時記憶領域と、不具合が発生したときに使用される不具合発生時記憶領域とを設け、第2記憶装置に、正常状態で使用されるコンピュータプログラムが記憶される正常時用プログラム記憶領域と、不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムが記憶される不具合発生時用プログラム記憶領域とを設ける。このようにすることで、電動パワーステアリング装置は、正常時記憶領域又は正常時用プログラム記憶領域に不具合が発生した場合でも、不具合発生時記憶領域又は不具合発生時用プログラム記憶領域を用いて、アシストを継続することができる。その結果、電動パワーステアリング装置を制御する装置が有する記憶装置に不具合が発生したとき、アシスト可能な場合にはアシストを継続することができる。
本発明において、不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムは、正常状態で使用されるコンピュータプログラムよりも容量が小さいことが好ましい。このようにすることで、不具合発生時用プログラム記憶領域の記憶容量を、正常時用プログラム記憶領域の記憶容量よりも小さくすることができるので、第2記憶装置のコストを低減することができる。また、第1記憶装置の不具合発生時記憶領域も、不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムの容量に合わせて正常時記憶領域よりも記憶容量を小さくすることができる。このため、第1記憶装置のコストを低減することができる。
本発明において、前記不具合発生時記憶領域は、前記正常時記憶領域よりも記憶容量が小さく、前記不具合発生時用プログラム記憶領域は、前記正常時用プログラム記憶領域よりも記憶容量が小さいことが好ましい。このようにすることで、第1記憶装置及び第2記憶装置が、正常状態と不具合が発生したときとに対応した記憶領域を有していても、第1記憶装置及び第2記憶装置の記憶容量の増加を抑制することができる。その結果、第1記憶装置及び第2記憶装置のコストを低減することができる。
本発明において、前記処理装置は、前記正常時記憶領域と前記正常時用プログラム記憶領域との少なくとも一方の不具合を検出した場合、前記第1記憶装置の使用領域を前記不具合発生時記憶領域とし、前記第2記憶装置の使用領域を前記不具合発生時用プログラム記憶領域とすることが好ましい。このようにすることで、電動パワーステアリング装置は、正常時記憶領域又は正常時用プログラム記憶領域に不具合が発生した場合でも、不具合発生時記憶領域又は不具合発生時用プログラム記憶領域を用いて、アシストを継続することができる。
本発明において、前記不具合発生時記憶領域は、特定の分類のアドレスが使用される第1記憶領域と、前記第1記憶領域で使用されるアドレスとは異なる分類のアドレスが使用される第2記憶領域と、を有することが好ましい。このようにすることで、電動パワーステアリング装置は、第1記憶装置の同じ分類のアドレスすべてに不具合が発生した場合でも、第1記憶領域又は第2記憶領域の一方を用いてアシストを継続することができる。その結果、信頼性及び安全性が向上する。
本発明において、前記処理装置は、前記正常時記憶領域と前記正常時用プログラム記憶領域との少なくとも一方の不具合を検出した場合、前記第1記憶装置の使用領域を前記第1記憶領域又は前記第2記憶領域とし、前記第2記憶装置の使用領域を前記不具合発生時用プログラム記憶領域とすることが好ましい。このようにすることで、電動パワーステアリング装置は、正常時記憶領域又は正常時用プログラム記憶領域に不具合が発生した場合でも、不具合発生時記憶領域又は不具合発生時用プログラム記憶領域を用いて、アシストを継続することができる。
本発明において、前記特定の分類のアドレスは、偶数アドレス又は奇数アドレスのいずれか一方であることが好ましい。RAM又はROM等の記憶装置は、偶数のアドレスすべて又は奇数のアドレスすべてが同時に不具合となることがある。特定の分類のアドレスを、偶数アドレス又は奇数アドレスのいずれか一方とすることで、電動パワーステアリング装置は、第1記憶装置の奇数又は偶数のアドレスすべてに不具合が発生した場合でも、第1記憶領域又は第2記憶領域の一方を用いてアシストを継続することができる。その結果、信頼性及び安全性が向上する。
本発明において、前記処理装置は、前記第1記憶領域において使用しないアドレス又は前記第2記憶領域において使用しないアドレスは、不具合を診断しないことが好ましい。このようにすることで、診断に要する負荷を低減できるので、ハードウェア資源を有効に利用することができる。
本発明は、電動パワーステアリング装置を制御する装置が有する記憶装置に不具合が発生したとき、アシスト可能な場合にはアシストを継続することができる。
図1は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。 図2は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニットのハードウェア構成を示す模式図である。 図3は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニットの機能的な構成を示す機能ブロック図である。 図4は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置が備える記憶装置の領域とメモリ不具合検出部とメモリ領域切替部とを示す模式図である。 図5は、本実施形態でのRAMの使用領域を示す模式図である。 図6は、本実施形態の変形例に係る記憶装置の領域とメモリ不具合検出部とメモリ領域切替部とを示す模式図である。 図7は、電動パワーステアリング装置の制御の一例を示すフローチャートである。 図8は、診断処理の手順を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
図1は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。電動パワーステアリング装置100は、車両のステアリング機構に補助操舵力を付与する電動機(以下、モータという)20を有し、前記ステアリング機構に対する操舵トルクと車速とを少なくとも用いて演算した操舵補助指令値に基づき、モータ20を駆動制御する。
このように、電動パワーステアリング装置100は、車両に搭載されて、前記車両の運転者によるハンドルホイール1の操作を補助するものである。この処理を、アシスト処理という。ハンドルホイール1のコラム軸2は、減速ギヤ3、ユニバーサルジョイント4a、4b、ラックアンドピニオン機構5を介して、操舵輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、ハンドルホイール1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられている。また、コラム軸2には減速ギヤ3が取り付けられている。減速ギヤ3は、モータ20の発生するトルクを増加させてコラム軸2へ伝達する。このような構造によって、モータ20が発生するトルクにより、ハンドルホイール1の操舵力が補助される。
本実施形態において、電動パワーステアリング装置100は、コラム軸2にモータ20のトルクを伝達するコラムアシスト型の装置であるが、電動パワーステアリング装置の形式はこれに限定されるものではない。例えば、電動パワーステアリング装置100は、ピニオンアシスト型やラックアシスト型等であってもよい。
モータ20は、例えば、ブラシレスモータ又はブラシモータである。電動パワーステアリング装置100を制御するECU(Electronic Control Unit、以下コントロールユニットという)30は、自身に内蔵された電源リレー13を介してバッテリ14から電力の供給を受けるとともに、イグニッションスイッチ11から送信されたイグニッション信号を受信する。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車両速度(車速)Vとに基づいて、モータ20の電流指令値を演算する。コントロールユニット30は、モータ20に供給される電流の値(電流検出値)と電流指令値とに基づいて、モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するようにモータ20を駆動制御する。このように、コントロールユニット30は、電動パワーステアリング装置100を制御する装置(電動パワーステアリング装置の制御装置)である。
図2は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニットのハードウェア構成を示す模式図である。コントロールユニット30は、図2に示すように、電源リレー13と、制御用コンピュータ110と、モータ駆動回路15と、モータ電流検出回路16と、位置検出回路17等とを備えている。電動パワーステアリング装置100の制御用コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)101、第1記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)102、第2記憶装置としてのROM(Read Only Memory)103、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)104、インターフェース(I/F)105、A/D(Analog/Digital)変換器106、PWM(Pulse Width Modulation)コントローラ107等を備え、これらがバス108に接続されている。CPU101は処理装置に相当し、ROM103に記憶された電動パワーステアリング装置100の制御用コンピュータプログラム(以下、制御プログラムという)を実行して、電動パワーステアリング装置100を制御する。
ROM103は、制御プログラム、RAM102及びROM103を診断するための診断用コンピュータプログラム(以下、診断プログラムという)及び電動パワーステアリング装置100の制御や診断に用いるデータを記憶する。また、RAM102は、制御プログラム及び診断プログラムを動作させるためのワークメモリとして使用される。EEPROM104は、制御プログラムが入出力する制御データ等を記憶する。制御データは、コントロールユニット30に電源が投入された後にRAM102に展開された制御プログラム上で使用され、所定のタイミングでEEPROM104に上書きされる。
ROM103、RAM102及びEEPROM104等は、情報を記憶する記憶装置であって、CPU101が直接アクセスできる記憶装置(一次記憶装置)である。RAM102、ROM103及びEEPROM104等は、制御プログラム及び制御データ等が記憶されたり、制御プログラム等が展開されたりするため、CPU101によって不具合の有無が診断される。すなわち、処理装置としてのCPU101は、これらの不具合を検出する。このとき、ROM103、RAM102及びEEPROM104のすべてを記憶装置として診断するようにしてもよいが、本実施形態では、記憶装置のうち、電動パワーステアリング装置100の制御中において使用頻度が高いRAM102及びROM103を診断するものとする。なお、RAM102及びROM103以外の記憶装置(例えば、EEPROM104)に対する本実施形態における記憶装置の診断を除外するものではない。
A/D変換器106は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、モータ電流検出回路16からのモータ20の電流検出値Im及び位置検出回路17からのモータ20の回転角θの信号等を入力し、ディジタル信号に変換する。インターフェース105は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークに接続されている。インターフェース105は、車速センサ12からの車速Vの信号(車速パルス)を受け付けるためのものである。
PWMコントローラ107は、モータ20に対する電流指令値に基づいてUVW各相のPWM制御信号を出力する。モータ駆動回路15は、インバータ回路等により構成され、PWMコントローラ107から出力された信号に基づいてモータ20を駆動する。モータ電流検出回路16は、モータ20に供給される電流の値(電流検出値)Imを検出してA/D変換器106に出力する。位置検出回路17は、位置センサ25(例えば、レゾルバ等)の出力信号をモータ20の回転角θとして、A/D変換器106に出力する。
図3は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニットの機能的な構成を示す機能ブロック図である。図3を用いて、電動パワーステアリング装置100の制御を説明する。図3に示すように、コントロールユニット30は、アシスト機能部31、診断機能部32、デバイス機能部33、メモリ領域切替部37を有する。
アシスト機能部31は、電流指令値算出部31a、電流制御部31bを有する。電流指令値算出部31aは、操舵トルクT及び車速Vに対応した電流指令値Iを算出する。電流制御部31bは、電流指令値Iと電流検出値Imとの偏差が0に近づくように、比例制御と微分制御と積分制御とのうち少なくとも一つを実行し、電流指令値Iに近づくように制御された電流Imが生成されるように、モータ駆動回路15のゲート駆動信号のデューティ比Dを演算する。モータ駆動回路15は、電流制御部31bが演算したデューティ比DにしたがってPWM制御された電流をモータ20に出力する。モータ電流検出回路16は、モータ20に流れる電流Imを検出する。
診断機能部32は、トルク不具合検出、モータ駆動回路15の不具合検出等を行う。また、診断機能部32は、メモリ不具合検出部32aを備えている。メモリ不具合検出部32aは、記憶装置(本実施形態では、RAM102及びROM103)の不具合を検出する。
デバイス機能部33は、デバイス駆動部33aを備える。デバイス駆動部33aは、モータ駆動回路15のオン/オフ、電源リレー13のオン/オフ等を行う。メモリ領域切替部37は、RAM102の領域を切り替える。図3に示すアシスト機能部31、診断機能部32、デバイス機能部33、メモリ領域切替部37は、図2に示す制御用コンピュータ110、より具体的にはCPU101によって実現される。
図4は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置が備える記憶装置の領域とメモリ不具合検出部とメモリ領域切替部とを示す模式図である。図5は、本実施形態でのRAMの使用領域を示す模式図である。第1記憶装置としてのRAM102は、正常状態(RAM102が正常である状態)に使用される正常時記憶領域102Sと、RAM102に何らかの不具合が発生したときに使用される不具合発生時記憶領域102Eとを有する。本実施形態において、不具合発生時記憶領域102Eは、さらに第1記憶領域102Eaと第2記憶領域102Ebとを有する。
第1記憶領域102Eaは、特定の分類のアドレスが使用される。第2記憶領域102Ebは、第1記憶領域102Eaで使用されるアドレスとは異なる分類のアドレスが使用される。第1記憶領域102Ea及び第2記憶領域102Ebについては、後述する。
第2記憶装置としてのROM103は、正常時用プログラム記憶領域103Sと、不具合発生時用プログラム記憶領域103Eとを有する。正常時用プログラム記憶領域103Sは、正常状態(ROM103が正常である状態)で使用されるコンピュータプログラム(正常時プログラム、以下、通常プログラムという)51を記憶する。不具合発生時用プログラム記憶領域103Eは、ROM103に何らかの不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラム(不具合時プログラム、以下F/S(Fale/Safe)用プログラムという)52を記憶する。
通常プログラム51は、正常状態で使用される制御プログラムであり、F/S用プログラム52は、RAM102とROM103との少なくとも一方に不具合が発生した場合に使用される制御プログラムである。F/S用プログラム52は、電動パワーステアリング装置100としての機能(少なくとも、運転者による操舵を補助する機能)を維持するために必要な命令が主として記述されている。このため、F/S用プログラム52は、通常プログラム51と比較して機能が簡素化されており、容量は通常プログラム51よりも小さい。したがって、F/S用プログラム52がROM103又はRAM102で使用する領域は、通常プログラム51よりも小さくなる。このため、F/S用プログラム52を記憶する不具合発生時用プログラム記憶領域103Eは、通常プログラム51を記憶する正常時用プログラム記憶領域103Sよりも記憶容量を小さくすることができる。
RAM102の不具合発生時記憶領域102Eは、F/S用プログラム52のワークメモリとなる。本実施形態では、通常プログラム51よりもF/S用プログラム52を簡素化しているので、第1記憶領域102Ea及び第2記憶領域102Ebの記憶容量は、いずれも正常時記憶領域102Sの記憶容量よりも小さくて済む。すなわち、第1記憶領域102Ea及び第2記憶領域102Ebは、正常時記憶領域102Sよりも分解能を粗くした領域になる。このように、通常プログラム51よりもF/S用プログラム52を簡素化することでF/S用プログラム52の容量を低減し、不具合発生時記憶領域102Eの記憶容量を正常時記憶領域102Sよりも小さくすることができる。
また、本実施形態において、F/S用プログラム52は、通常プログラム51に対する機能の簡素化に加え、例えば、電流指令値算出部31a及び電流制御部31bで扱う電流の物理量を通常プログラム51よりもスケールダウンさせている。このため、F/S用プログラム52は、演算で使用するデータの量が通常プログラム51よりも少なくなる。その結果、F/S用プログラム52は、RAM102において、通常プログラム51が使用する領域よりも分解能が粗い領域、具体的には、不具合発生時記憶領域102Eの第1記憶領域102Ea及び第2記憶領域102Ebを使用することができる。このように、本実施形態においては、通常プログラム51よりもF/S用プログラム52を簡素化し、F/S用プログラム52が使用する領域を小さくするので、RAM102及びROM103全体の記憶容量を抑制することができる。その結果として、電動パワーステアリング装置100の製造コストを低減することができる。
RAM102及びROM103が正常に動作している場合、RAM102の正常時記憶領域102S及びROM103の正常時用プログラム記憶領域103Sが使用される。また、RAM102とROM103との少なくとも一方が正常に動作していない場合、RAM102の不具合発生時記憶領域102Eと、ROM103の不具合発生時用プログラム記憶領域103Eとの少なくとも一方が使用される。
処理装置としてのCPU101(図参照)によって実現されるメモリ不具合検出部32aは、RAM102及びROM103の不具合を検出しない場合、すなわち、両者が正常に動作している場合、メモリ領域切替部37に対してその旨の情報を送信する。RAM102及びROM103が正常に動作している旨の情報を取得したメモリ領域切替部37は、ROM103の正常時用プログラム記憶領域103S及びRAM102の正常時記憶領域102Sを、少なくともCPU101が使用する領域(使用領域)とする。CPU101は、例えば、ROM103の正常時用プログラム記憶領域103Sから通常プログラム51を読み出し、RAM102の正常時記憶領域102Sにアクセスして、電動パワーステアリング装置100を制御する。
RAM102及びROM103の不具合を検出した場合、すなわち、両者の少なくとも一方が正常に動作していない場合、メモリ不具合検出部32aは、メモリ領域切替部37に対してその旨の情報を送信する。RAM102及びROM103が正常に動作していない旨の情報を取得したメモリ領域切替部37は、少なくともCPU101が使用する領域(使用領域)を、ROM103の不具合発生時用プログラム記憶領域103E及びRAM102の不具合発生時記憶領域102Eとする。CPU101は、例えば、ROM103の不具合発生時用プログラム記憶領域103EからF/S用プログラム52を読み出し、RAM102の不具合発生時記憶領域102Eが有する第1記憶領域102Ea又は第2記憶領域102Ebにアクセスして、電動パワーステアリング装置100を制御する。
このとき、メモリ領域切替部37は、RAM102の第1記憶領域102Eaに不具合が発生しており、第2記憶領域Ebに不具合が発生していない場合、第2記憶領域102EbをCPU101の使用領域とする。RAM102の第2記憶領域102Ebに不具合が発生しており、第1記憶領域102Eaに不具合が発生していない場合、メモリ領域切替部37は、第1記憶領域102EaをCPU101の使用領域とする。
図5に示すように、RAM102の使用領域が正常時記憶領域102Sとされる場合、偶数アドレスE及び奇数アドレスOの両方が使用される。すなわち、正常時記憶領域102Sは、すべてのアドレスが通常プログラム51からアクセスされる。RAM102の使用領域が不具合発生時記憶領域102Eは、第1記憶領域102Eaと、第2記憶領域102Ebとでは、それぞれが異なる分類のアドレスが使用される。本実施形態において、アドレスの番号が偶数である場合と奇数である場合とで、異なる分類となる。すなわち、偶数のアドレスは番号に関わらず同一の分類であり、奇数のアドレスは番号に関わらず同一の分類である。このため、RAMの不具合発生時記憶領域102Eは、次のように用いられる。
RAM102の使用領域が不具合発生時記憶領域102Eの第1記憶領域102Eaとされる場合、本実施形態では偶数アドレスEのみが使用される。すなわち、第1記憶領域102Eaは、偶数アドレスEのみがF/S用プログラム52からアクセスされる。RAM102の使用領域が不具合発生時記憶領域102Eの第2記憶領域102Ebとされる場合、本実施形態では奇数アドレスOのみが使用される。すなわち、第2記憶領域102Ebは、奇数アドレスOのみがF/S用プログラム52からアクセスされる。このため、第1の記憶領域102Ea及び第2記憶領域102Ebは、いずれも正常時記憶領域102Sよりも分解能が粗くなる。
RAM102は、偶数アドレスEのみ又は奇数アドレスOのみに不具合が発生することがある。本実施形態は、不具合発生時記憶領域102Eを偶数アドレスEのみが使用される第1記憶領域102Eaと、奇数アドレスOのみが使用される第2記憶領域102Ebとに分け、RAM102に発生した不具合の種類に基づいて両者を使い分ける。このようにすることで、偶数アドレスEのみ又は奇数アドレスOのみに不具合が発生した場合でも、CPU101は、第1記憶領域102Ea又は第2記憶領域102Ebのいずれか一方及びF/S用プログラム52を用いて、電動パワーステアリング装置100を制御できる。その結果、電動パワーステアリング装置100の信頼性及び安全性を向上させることができる。
処理装置としてのCPU101、具体的にCPU101によって実現される診断機能部32のメモリ不具合検出部32aは、第1記憶領域102Eaにおいて使用しないアドレス又は第2記憶領域102Ebにおいて使用しないアドレスは、不具合の有無を診断しない。このようにすることで、診断に要する負荷を低減できるので、CPU101のハードウェア資源を有効に利用することができる。本実施形態において、第1記憶領域102Eaにおいて使用しないアドレスとは奇数アドレスOであり、第2記憶領域102Ebにおいて使用しないアドレスとは偶数アドレスEである。
図6は、本実施形態の変形例に係る記憶装置の領域とメモリ不具合検出部とメモリ領域切替部とを示す模式図である。この例は、RAM102aの不具合発生時記憶領域102Eが、上述したRAM102とは異なる。すなわち、RAM102aは、不具合発生時記憶領域102Eが第1記憶領域102Eaと第2記憶領域102Ebとを有しておらず、単独であるがRAM102と異なる。RAM102aは、正常時記憶領域102Sと、不具合発生時記憶領域102Eとを有しているので、RAM102aとROM103との少なくとも一方に不具合が発生した場合に、ROM103の不具合発生時用プログラム記憶領域103Eに記憶されているF/S用プログラム52がRAM102aの不具合発生時記憶領域102Eを用いて電動パワーステアリング装置100の制御を継続することができる。このように、本実施形態において、第1記憶装置(RAM102、102a)は、少なくとも正常時記憶領域102Sと、不具合発生時記憶領域102Eと有していればよく、不具合発生時記憶領域102Eの領域の数は問わない。なお、通常プログラム51よりもF/S用プログラム52の容量が小さいため、RAM102aは、不具合発生時記憶領域102Eの方が正常時記憶領域102Sよりも記憶容量は小さくなっている。このため、RAM102aを用いた場合でも、電動パワーステアリング装置100の製造コストを低減することができる。次に、電動パワーステアリング装置100の制御の一例を説明しつつ、本実施形態に係る記憶装置の診断処理を説明する。
図7は、電動パワーステアリング装置の制御の一例を示すフローチャートである。電動パワーステアリング装置100を制御するにあたり、ステップS1において、コントロールユニット30の制御用コンピュータ110が有するCPU101は、イグニッションスイッチ11から送信されるイグニッション信号を取得する。CPU101がイグニッション信号を取得できた場合、イグニッション(IG)はONである。この場合、CPU101は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、CPU101内にアシスト機能部31、診断機能部32、デバイス機能部33及びメモリ領域切替部37を実現して、電動パワーステアリング装置100の制御機能を所定のタイミングで実行することにより、電動パワーステアリング装置100の制御を開始する。CPU101がイグニッション信号を取得できない場合、イグニッション(IG)はOFFである。この場合、CPU101は、電動パワーステアリング装置100の制御の処理を終了する。
CPU101は、電動パワーステアリング装置100の制御を開始したら、ステップS2において、アシスト機能部31、診断機能部32、デバイス機能部33及びメモリ領域切替部37の初期化処理を実行する。次に、ステップS3に進み、診断処理が実行される。ステップS3の診断処理においては、本実施形態に係る記憶装置の診断処理が実行される。次に、ステップS3の診断処理について詳細に説明する。
図8は、診断処理の手順を示すフローチャートである。ステップS3の診断処理(本実施形態に係る診断処理)において、ステップS301で、ECU30の診断機能部32が有するメモリ不具合検出部32aは、RAM102を診断し、ステップS302でROM103を診断する。CPU101は、診断プログラムをROM103から読み込み、RAM102にアクセスして実行することにより、メモリ不具合検出部32aの機能を実現する。
メモリ不具合検出部32aによるRAM102とROM103との診断の順序はこの順序に限定されるものではなく、メモリ不具合検出部32aは、ROM103、RAM102の順序で診断してもよい。すなわち、ステップS301とステップS302との順序は問わない。RAM102の診断方法としては、例えば、リード/ライトチェックを用いることができ、ROM103の診断方法としては、SUMチェックを用いることができる。
RAM102の診断において、メモリ不具合検出部32aは、RAM102に不具合があるか否かを正常時記憶領域102S、不具合発生時記憶領域102Eの順に診断する。不具合発生時記憶領域102Eの診断は、第1記憶領域102Ea、第2記憶領域102Ebの順に診断される。上述したように、メモリ不具合検出部32aは、第1記憶領域102Eaにおいて使用しないアドレス又は第2記憶領域102Ebにおいて使用しないアドレスは、不具合を診断しない。ROM103の診断において、メモリ不具合検出部32aは、ROM103に不具合があるか否かを正常時用プログラム記憶領域103S、不具合発生時用プログラム記憶領域103Eの順に診断する。
ステップS303において、メモリ不具合検出部32aは、RAM102の正常時記憶領域102SとROM103の正常時用プログラム記憶領域103Sとの少なくとも一方の不具合を検出した場合、ステップS304の処理を実行する(ステップS303、Yes)。ステップS303において、メモリ不具合検出部32aは、正常時記憶領域102Sと正常時用プログラム記憶領域103Sとの両方に不具合を検出しなかった場合、ステップS3の診断処理を終了し、上述した電動パワーステアリング装置100の制御のステップS4(図7参照)に戻る(ステップS303、No)。
ステップS303において、RAM102の正常時記憶領域102SとROM103の正常時用プログラム記憶領域103Sとの少なくとも一方の不具合が検出された場合、安全のため、CPU101は、F/S用プログラムを用いて電動パワーステアリング装置100を制御する必要がある。この場合、ステップS304において、ROM103の不具合発生時用プログラム記憶領域103Eが正常である場合(ステップS304、Yes)、メモリ不具合検出部32aは、ステップS305の処理を実行する。ステップS305において、CPU101によって実現されるメモリ領域切替部37は、ROM103の使用領域を不具合発生時用プログラム記憶領域103Eに切り替える。このようにすることで、CPU101は、電動パワーステアリング装置100を制御するにあたって、不具合発生時用プログラム記憶領域103Eに記憶されているF/S用プログラム52を用いることができる。ステップS304において、ROM103の不具合発生時用プログラム記憶領域103Eが正常でない場合(ステップS304、No)、CPU101は、不具合発生時用プログラム記憶領域103Eに記憶されているF/S用プログラム52を用いることができない。この場合、メモリ不具合検出部32aは、ステップS306に進み、電動パワーステアリング装置100によるアシスト処理を停止させ、安全性を確保する。
ステップS305が実行されたら、メモリ不具合検出部32aは、ステップS307の処理を実行する。ステップS307において、メモリ不具合検出部32aは、RAM102の第1記憶領域102Eaと第2記憶領域102Ebとの診断結果に基づき、第1記憶領域102Eaが正常である場合には処理をステップS308に進める(ステップS307、A判定)。また、メモリ不具合検出部32aは、第1記憶領域102Eaに不具合(異常)が発生し第2記憶領域102Ebが正常である場合には処理をステップS309に進め(ステップS307、B判定)、第1記憶領域102Ea及び第2記憶領域102Ebに不具合(異常)が発生した場合には処理をステップS310に進める(ステップS307、判定)。
ステップS308において、メモリ領域切替部37は、RAM102の使用領域を第1記憶領域102Eaに切り替えて、電動パワーステアリング装置100によるアシスト処理を継続する。ステップS309において、メモリ領域切替部37は、RAM102の使用領域を第2記憶領域102Ebに切り替えて、電動パワーステアリング装置100によるアシスト処理を継続する。ステップS310において、メモリ不具合検出部32aは、電動パワーステアリング装置100によるアシスト処理を停止させ、安全性を確保する。このように、電動パワーステアリング装置100は、ECU30が有する記憶装置としてのRAM102とROM103との少なくとも一方に不具合が発生したとき、アシスト可能な場合にはアシストを継続することができる。
ステップS308、ステップS309、ステップS310のいずれか1つが終了したら、CPU101は、ステップS3の診断処理を終了し、上述した電動パワーステアリング装置100の制御のステップS4(図7参照)処理を進める。ステップS3の診断処理が終了したらステップS4に進み、アシスト機能部31は、電動パワーステアリング装置100によるアシスト処理を実行する。なお、RAM102の正常時記憶領域102S又はROM103の正常時用プログラム記憶領域103Sに不具合が発生した場合及び不具合発生時用プログラム記憶領域103Eに不具合が発生した場合、アシスト機能部31は、アシスト処理を実行しない。
次に、ステップS5に進み、CPU101は、イグニッション(IG)がONである場合(ステップS5、No)、ステップS3からステップS5を繰り返す。また、CPU101は、イグニッション(IG)がONである場合(ステップS5、Yes)、CPU101は、ステップS6で停止処理を実行し、電動パワーステアリング装置100の制御の処理を終了する。
以上、本実施形態の電動パワーステアリング装置は、正常状態で使用される正常時記憶領域と、不具合が発生したときに使用される不具合発生時記憶領域と有する第1記憶装置と、正常状態で使用されるコンピュータプログラムが記憶される正常時用プログラム記憶領域と、不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムが記憶される不具合発生時用プログラム記憶領域と有する第2記憶装置を備える。このようにすることで、本実施形態の電動パワーステアリング装置は、正常時記憶領域又は正常時用プログラム記憶領域に不具合が発生した場合でも、不具合発生時記憶領域及び不具合発生時用プログラム記憶領域を用いて、アシストを継続することができる。
1 ハンドルホイール
2 コラム軸
3 減速ギヤ
4a、4b ユニバーサルジョイント
10 トルクセンサ
11 イグニッションスイッチ
12 車速センサ
13 電源リレー
14 バッテリ
15 モータ駆動回路
16 モータ電流検出回路
17 位置検出回路
20 モータ
25 位置センサ
30 ECU(コントロールユニット)
31 アシスト機能部
31a 電流指令値算出部
31b 電流制御部
32 診断機能部
32a メモリ不具合検出部
33 デバイス機能部
33a デバイス駆動部
37 メモリ領域切替部
100 電動パワーステアリング装置
101 CPU
102、102a RAM
102E 不具合発生時記憶領域
102S 正常時記憶領域
102Ea 第1記憶領域
102Eb 第2記憶領域
103 ROM
103E 不具合発生時用プログラム記憶領域
103S 正常時用プログラム記憶領域
104 EEPROM
105 インターフェース
106 A/D変換器
107 PWMコントローラ
110 制御用コンピュータ

Claims (5)

  1. 車両のステアリング機構に補助操舵力を付与する電動機を有し、前記ステアリング機構に対する操舵トルクと車速とを少なくとも用いて演算した操舵補助指令値に基づいて前記電動機を駆動制御する電動パワーステアリング装置であり、
    正常状態で使用される正常時記憶領域と、不具合が発生したときに使用される不具合発生時記憶領域とを有する第1記憶装置と、
    正常状態で使用されるコンピュータプログラムが記憶される正常時用プログラム記憶領域と、不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムが記憶される不具合発生時用プログラム記憶領域とを有する第2記憶装置と、
    前記電動パワーステアリング装置の制御における複数の機能を実現するとともに、前記第1記憶装置及び前記第2記憶装置の不具合を検出する処理装置と、をみ、
    前記不具合発生時記憶領域は、
    特定の分類のアドレスが使用される第1記憶領域と、
    前記第1記憶領域で使用されるアドレスとは異なる分類のアドレスが使用される第2記憶領域と、
    を有し、
    前記処理装置は、前記正常時記憶領域と前記正常時用プログラム記憶領域との少なくとも一方の不具合を検出した場合、前記第1記憶装置の使用領域を前記第1記憶領域又は前記第2記憶領域とし、前記第2記憶装置の使用領域を前記不具合発生時用プログラム記憶領域とすることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 不具合が発生したときに使用されるコンピュータプログラムは、正常状態で使用されるコンピュータプログラムよりも容量が小さい請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記不具合発生時記憶領域は、前記正常時記憶領域よりも記憶容量が小さく、前記不具合発生時用プログラム記憶領域は、前記正常時用プログラム記憶領域よりも記憶容量が小さい請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記特定の分類のアドレスは、偶数アドレス又は奇数アドレスのいずれか一方である請求項1から3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記処理装置は、
    前記第1記憶領域において使用しないアドレス又は前記第2記憶領域において使用しないアドレスは、不具合を診断しない請求項からのいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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