JP2009214608A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レジスタおよびROMに異常がある場合でも低コストな構成で操舵補助処理を継続することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ROM102は、複数のレジスタR0〜R7を使用する第1のプログラム201aが格納される第1の領域102aと、複数のレジスタR0〜R7のうち、第1のレジスタ群R0〜R3を使用しない第2のプログラム201bが格納される第2の領域102bと、複数のレジスタR0〜R7のうち、第2のレジスタ群R4〜R8を使用しない第3のプログラム201cが格納される第3の領域102cとを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】ROM102は、複数のレジスタR0〜R7を使用する第1のプログラム201aが格納される第1の領域102aと、複数のレジスタR0〜R7のうち、第1のレジスタ群R0〜R3を使用しない第2のプログラム201bが格納される第2の領域102bと、複数のレジスタR0〜R7のうち、第2のレジスタ群R4〜R8を使用しない第3のプログラム201cが格納される第3の領域102cとを有する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置に関し、詳細には、レジスタおよびROMに異常が発生した場合でも操舵補助処理を継続することが可能な電動パワーステアリング装置に関する。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、操舵補助モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。電動パワーステアリング装置では、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギヤまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。かかる電動パワーステアリング装置は、操舵補助トルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティー比の調整で行っている。
かかる電動パワーステアリング装置を搭載する車両の大型化のため、電動パワーステアリング装置の高出力化が進み、操舵補助モータのモータトルクの増大・大電流化が加速している。従来、電動パワーステアリング装置に何らかの異常が発生した場合には、操舵アシストを停止していた。軽自動車等では、電動パワーステアリング装置が作動していない場合でもある程度の操舵が可能であるが、リッターカー以上では操舵に大きな力が必要になるため、異常発生後も電動パワーステアリング装置による操舵アシストを継続することが望まれる。
例えば、特許文献1の電動パワーステアリング装置では、R0〜R7までのレジスタに基準データを順次コピーしてゆき、最後のレジスタ値と基準データ値とを比較して、レジスタの異常を判定し、レジスタ異常検出後は操舵アシストを停止させる構成である。しかしながら、特許文献1では、異常が検出されたレジスタをプログラムから切り離すことができないため、レジスタ異常検出後は、操舵アシストを停止させるしかなく、操舵アシストを継続することができないという問題がある。
また、特許文献2では、ROM異常を検出し、ROM異常が重要なロジックに生じたときには動作を停止し、重要でないロジックに生じたときには動作を継続させる構成である。しかしながら、特許文献2では、重要なロジックが記録されたROMが2重化されていないため、重要なロジックの異常が検出されたROMを切り替えることができず、動作を停止してしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、レジスタおよびROMに異常がある場合でも低コストな構成で操舵補助処理を継続することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車両のステアリング系に発生する操舵トルクおよび前記車両の速度に基づいて演算した操舵補助指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリング装置において、プログラムを実行して、前記操舵補助モータを制御する制御手段と、前記制御手段が演算等を行う場合に使用する複数のレジスタと、前記制御手段が実行する前記プログラムを格納するROMと、を備え、前記ROMは、前記複数のレジスタを使用するプログラムが格納される第1の領域と、前記複数のレジスタのうち、所定のレジスタ群を使用しないプログラムが格納される第2の領域とを有することを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記複数のレジスタの異常を検出するレジスタ異常検出手段を備え、前記レジスタ異常検出手段が前記所定のレジスタ群の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第2の領域に使用を切り替えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記ROMの異常を検出するROM異常検出手段を備え、前記ROM異常検出手段が前記ROMの第1の領域の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記第2の領域に使用を切り替えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記ROMは、さらに、前記複数のレジスタのうち、前記所定のレジスタ群とは異なる第2のレジスタ群を使用しないプログラムが格納される第3の領域を有することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記複数のレジスタの異常を検出するレジスタ異常検出手段を備え、前記レジスタ異常検出手段が前記所定のレジスタ群の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第2の領域に使用を切り替え、また、前記レジスタ異常検出手段が前記複数のレジスタのうち、前記第2のレジスタ群の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第3の領域に使用を切り替えることが望ましい。
本発明によれば、車両のステアリング系に発生する操舵トルクおよび前記車両の速度に基づいて演算した操舵補助指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリング装置において、プログラムを実行して、前記操舵補助モータを制御する制御手段と、前記制御手段が演算等を行う場合に使用する複数のレジスタと、前記制御手段が実行する前記プログラムを格納するROMと、を備え、前記ROMは、前記複数のレジスタを使用するプログラムが格納される第1の領域と、前記複数のレジスタのうち、所定のレジスタ群を使用しないプログラムが格納される第2の領域とを有することとしたので、レジスタおよびROMに異常がある場合でも、低コストな構成で操舵助処理を継続することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。図1において、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギヤ3、ユニバーサルジョイント4aおよび4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギヤ3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20は、例えば、ブラシレスモータやブラシモータである。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から内蔵の電源リレー13を経て電力が供給され、イグニションキー11からイグニション信号が供給される。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
図2は、図1のコントロールユニット30のハードウェア構成を示す図である。コントロールユニット30は、図2に示すように、MCU(マイクロコントロールユニット)100と、FETプリドライバ回路110と、モータ駆動回路(インバータ)120と、電流検出回路130と、位置検出回路140等を備えている。
MCU100は、CPU(制御手段)101、レジスタR0〜R7、ROM102、RAM103、EEPROM(不揮発性メモリ)104、A/D変換器105、インターフェース106、バス107等を備えている。CPU101は、ROM102に格納されたプログラムを実行して電動パワーステアリング装置を制御する。
ROM102は、CPU101が実行する各種プログラムを格納する。具体的には、ROM102には、操舵補助(アシスト)を行う操舵補助モータ20を制御するアシスト処理(操舵補助処理)を実行するためのプログラム、レジスタR0〜R7の異常検出を行うレジスタ異常診断処理を実行するためのプログラム、ROM102の異常検出を行うROM異常診断処理を実行するためのプログラム等が格納されている。
RAM103は、CPU101がプログラムを実行する場合にその作業領域として使用され、処理過程で必要とするデータや処理結果等が記憶されるものである。レジスタR0〜R8は、CPU101の演算等で使用される。レジスタR0〜R7のうち、レジスタR0〜R3を第1のレジスタ群、レジスタR4〜R7を第2のレジスタ群と称する。
EEPROM104は、電源遮断後においても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであり、CPU101が、電動パワーステアリング装置の制御で使用する制御データ等が格納される。なお、ここでは、不揮発性メモリとして、EEPROMを使用することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、FLASH−ROM等の他の不揮発性メモリを使用することにしてもよい。
A/D変換器105は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、電流検出回路130からの操舵補助モータ20の電流検出値Im、および位置検出回路140からのモータ回転角信号θ等を入力し、デジタル信号に変換する。インターフェース106は、車速センサ12からの車速V(パルス)をCAN通信で受け取るためのものである。
上記構成において、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムを実行することにより、レジスタ異常検出手段、ROM異常検出手段として機能する。
FETプリドライバ回路110は、主MCU100から入力されるUVW各相のPWM制御信号を、各相正負の通電信号(Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wn)に変換して、モータ駆動回路120に出力する。
モータ駆動回路120は、一対のFETスイッチング素子からなるブリッジ回路をU相用、V相用、W相用として3相分備えており、各FETスイッチング素子には還流ダイオードが並列接続されている。このブリッジ回路には、バッテリ14から電源リレー13を介して直流電圧が印加される。各FETスイッチング素子の制御端子(ゲート端子)には、FETプリドライバ回路110から通電信号が入力される。モータ駆動回路120に印加される直流電圧は、モータ駆動回路120内のFETスイッチング素子のスイッチング動作によって3相の交流電圧に変換され、それにより操舵補助モータ20が駆動される。このブリッジ回路には、シャント抵抗R1、R2が接続されている。このシャント抵抗R1、R2に電流検出回路130が接続され、これによって、操舵補助モータ20の電流検出値Imを検出するようになっている。
位置検出回路140は、位置センサ21からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器105に出力する。
上記のように構成される電動パワーステアリング装置は、MCU100のレジスタR0〜R7またはROM102の異常を検知した場合に、異常を検知した領域を使用せずに、アシスト処理を継続するように構成されている。
図3〜図6を参照して、MCU100のレジスタR0〜R7またはROM102の異常を検知した場合に、異常を検知した領域を使用せずにアシスト処理を継続する処理を説明する。本実施例では、ROM102にアシスト処理をするための通常のプログラムに加えて、他の領域に、使用するレジスタの数か少ない簡易なアシスト処理をするためのF/S用プログラムを格納し、同一の構成により、レジスタ異常とROM異常の両者が発生してもアシスト処理を継続できるようにしている。
図3は、ROM102のメモリ構成の一例を説明するための図である。ROM102には、単独でアシスト処理を実行することが可能な第1〜第3のプログラム201a〜201cが格納されている。
ROM102は、正常状態で使用され、かつ、レジスタR0〜R7を使用する第1のプログラム(通常プログラム)201aを格納する第1の領域(通常領域)102aと、レジスタまたはROM102の異常検出後に使用され、かつ、第2のレジスタ群R4〜R7のみを使用する、すなわち第1のレジスタ群R0〜R3を使用しない第2のプログラム(F/S用プログラム1)201bを格納する第2の領域(F/S用領域1)102bと、レジスタまたはROM102の異常検出後に使用され、かつ、第1のレジスタ群R0〜R3のみを使用する、すなわち第2のレジスタ群R4〜R7を使用しない第3のプログラム(F/S用プログラム2)201cを格納する第3の領域(F/S用領域2)102cと、を備えている。
本実施例では、異常検出後のアシスト継続のために、ROM102を同じプログラムで完全2重化することはコスト的に不利なため、F/S用プログラムとして、ROM容量が小さい第2および第3のプログラム201b、201cをF/S用領域である第2および第3の領域102b、102cに格納している。
F/S用プログラムである第2および第3のプログラム201b、201cは、(1)ROM容量が小さく、かつ、(2)使用するレジスタが少ないのでスタックを酷使しないプログラムとなっている。具体的には、第1のプログラム201aは、完全なアシスト処理を実行するための機能が実装されている。これに対して、第2および第3のプログラム201b、201cは、異常検出後に最小限のアシスト処理を継続できればよいものであるため、簡易制御を実装してROM容量とスタック使用量を削減している。
一例として、正常状態で使用する第1のプログラム201aは、図4−1に示すような直線型の制御ブロック構成とするが、第2および第3のプログラム201b、201cは、図4−2に示すような縦続型の制御ブロック構成とする。この場合、次数が減少しているため、簡易制御となる代わりにROM/RAM容量を削減することができる。また、ネストの浅い縦続型とすることにより、スタックへの待避を削減することができる。
次に、図5を参照して、CPU101が実行するレジスタ異常検出処理(レジスタF/S処理)について説明する。図5は、CPU101が実行するレジスタ異常検出処理(レジスタF/S処理)を説明するためのフローチャートである。かかるレジスタ異常検出処理では、レジスタR0〜R7の異常検出結果に応じて、ROM102の使用領域を切り替えている。レジスタ異常検出処理は、CPU101が第1の領域102a(第1のプログラム201a)を使用してアシスト処理を実行している場合に、所定周期で実行される。
同図において、CPU101は、まず、レジスタR0〜R7の異常検出を行う(ステップS1)。具体的には、例えば、CPU101は、各レジスタR0〜R7に対して基準データを書き込んだ後、レジスタR0〜R7毎に書き込んだデータと基準データとを比較し、これらが一致するか否かによって各レジスタR0〜R7が正常か否かを判断することができる。
CPU101は、レジスタの異常を検出したか否かを判断し(ステップS2)、レジスタの異常を検出していない場合には(ステップS2の「No」)、当該フローを終了する一方、異常を検出した場合には(ステップS2の「Yes」)、レジスタの異常箇所が第1のレジスタ群R0〜R3、第2のレジスタ群R4〜R7、第1および第2のレジスタ群R0〜R7の何れで発生したかを判断する(ステップS3)。
CPU101は、異常箇所が第1のレジスタ群R0〜R3である場合には、ROM102の使用領域を第2の領域102bに切り替え、レジスタR4〜R7のみを使用する第2のプログラム201bを使用してアシスト処理を継続する(ステップS4)。また、故障箇所が第2のレジスタ群R4〜R7である場合には、ROM102の使用領域を第3の領域102cに切替え、レジスタR0〜R3のみを使用する第3のプログラム201cを使用してアシスト処理を継続する(ステップS5)。異常箇所が第1および第2のレジスタ群R0〜R7である場合には、アシスト処理を停止する(ステップS6)。
次に、図6を参照して、CPU101が実行するROM異常検出処理(ROMF/S処理)について説明する。図6は、CPU101が実行するROM異常検出処理(ROMF/S処理)について説明するためのフローチャートである。かかるROM異常検出処理では、ROM102の異常検出結果に応じて、ROM102の使用領域を切り替えている。
ROM異常検出処理は、CPU101が第1の領域102a(第1のプログラム201a)を使用してアシスト処理を実行している場合に、所定周期で実行される。
ROM異常検出処理は、CPU101が第1の領域102a(第1のプログラム201a)を使用してアシスト処理を実行している場合に、所定周期で実行される。
同図において、CPU101は、まず、ROM102の異常検出を行う(ステップS11)。ROM102の異常検出方法は公知の方法を使用することができ、例えば、ROM102に格納するデータのSUM値、ECC、パリティ等をチエックして異常が発生した領域を検出することができる。
CPU101は、ROM102の第1の領域102aの異常を検出したか否かを判断し(ステップS12)、ROM102の第1の領域102aの異常を検出していない場合には(ステップS12の「No」)、当該フローを終了する一方、ROM102の第1の領域102aの異常を検出した場合には(ステップS12の「Yes」)、ROM102の第2の領域102bおよび第3の領域102cの正常/異常を判断する(ステップS13)。
CPU101は、第2の領域102bが正常である場合には、ROM102の使用領域を第2の領域102bに切り替え、プログラム201bを使用してアシスト処理を継続する(ステップS14)。また、第2の領域102bが異常で第3の領域102cが正常である場合には、ROM102の使用領域を第3の領域102cに切り替え、プログラム201cを使用してアシスト処理を継続する(ステップS15)。また、第2および第3の領域102b、102cが異常である場合には、アシスト処理を停止する(ステップS16)。
以上説明したように、本実施例によれば、プログラムを実行して、アシスト処理を制御するCPU101と、CPU101が演算等を行う場合に使用する複数のレジスタR0〜R7と、CPU101が実行するプログラムを格納するROM102と、を備え、ROM102は、複数のレジスタR0〜R7を使用する第1のプログラム201aが格納される第1の領域102aと、複数のレジスタR0〜R7のうち、第1のレジスタ群R0〜R3を使用しない第2のプログラム201bが格納される第2の領域102bと、複数のレジスタR0〜R7のうち、第2のレジスタ群R4〜R8を使用しない第3のプログラム201cが格納される第3の領域102cとを有し、CPU101は、正常状態ではROM102の第1の領域102aを使用し、レジスタまたはROM102の異常検出時には第2の領域102bまたは第3の領域102cを使用することとしたので、レジスタおよびROMに異常がある場合でも低コストな構成でアシスト処理を継続することが可能となる。付言すると、レジスタの異常が検出された場合には、異常の検出されたレジスタを使用しないで、アシスト処理を継続でき、また、同一の構成で、ROM異常が検出された場合にも異常の検出されたROMの領域を使用しないで、アシスト処理を継続させることができ、低コストな構成で、レジスタおよびROM異常の両異常に対応することが可能となる。
また、レジスタ異常検出処理において、第1のレジスタ群R0〜R3の異常を検出した場合には、ROM102の第2の領域102bに使用を切り替え、また、第2のレジスタ群R4〜R8の異常を検出した場合には、ROM102の第3の領域102cに使用を切り替えることとしたので、MCUに異常レジスタを切り離す機能がなくても、異常の検出されたレジスタを使用しないプログラムを使用することで、アシスト処理を継続することが可能となる。
また、ROM異常検出処理において、ROM102の第1の領域102aの異常を検出した場合には、ROM102の第2の領域102bに使用を切り替えることとしたので、
レジスタの使用数が少ない簡易なプログラムを使用して、アシスト処理を継続することができ、ROMを二重化する場合に比して低コストな構成とすることができる。
レジスタの使用数が少ない簡易なプログラムを使用して、アシスト処理を継続することができ、ROMを二重化する場合に比して低コストな構成とすることができる。
なお、上記実施例では、8個のレジスタR0〜R7を搭載することとしたが、搭載するレジスタの数はこれに限られるものではなく、7個以下または9個以上のレジスタを搭載することにしてもよい。
また、上記実施例では、レジスタR0〜R7を第1および第2のレジスタ群に分割した場合について説明したが、分割する数はこれに限られるものではない。また、アシスト処理のF/S用プログラムを格納する領域として、ROMに2つの領域(第2および第3の領域102b、102c)を設ける構成としたが、かかる領域の数はこれに限られるものではなく、1つまたは3つ以上の領域を設けることにしてもよい。
また、上記実施例では、レジスタ異常検出およびROM異常検出処理をCPU101で実行することとしたが、レジスタ異常検出およびROM異常検出処理を行うデバイスを別個に設ける構成としてもよい。
また、上記実施例では、レジスタ異常検出およびROM異常検出処理をCPU101が第1の領域102a(第1のプログラム201a)を使用してアシスト処理を実行している場合に所定周期で実行することとしたが、レジスタ異常検出およびROM異常検出処理を別のタイミングで実行することにしてもよく、例えば、IGのON時にも行うことにしてもよい。
本発明に係る電動パワーステアリング装置は、レジスタやROMに異常が発生した場合でも操舵補助処理を継続する場合に有用である。
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギヤ
4a、4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20 操舵補助モータ
30 コントロールユニット
100 MCU(マイクロコントロールユニット)
101 CPU(制御手段)
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 A/D変換器
106 インターフェース
107 バス
110 FETプリドライバ回路
120 モータ駆動回路(インバータ)
130 電流検出回路
140 位置検出回路
R0〜R7 レジスタ
2 コラム軸
3 減速ギヤ
4a、4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20 操舵補助モータ
30 コントロールユニット
100 MCU(マイクロコントロールユニット)
101 CPU(制御手段)
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 A/D変換器
106 インターフェース
107 バス
110 FETプリドライバ回路
120 モータ駆動回路(インバータ)
130 電流検出回路
140 位置検出回路
R0〜R7 レジスタ
Claims (5)
- 車両のステアリング系に発生する操舵トルクおよび前記車両の速度に基づいて演算した操舵補助指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリング装置において、
プログラムを実行して、前記操舵補助モータを制御する制御手段と、
前記制御手段が演算等を行う場合に使用する複数のレジスタと、
前記制御手段が実行する前記プログラムを格納するROMと、
を備え、
前記ROMは、前記複数のレジスタを使用するプログラムが格納される第1の領域と、前記複数のレジスタのうち、所定のレジスタ群を使用しないプログラムが格納される第2の領域とを有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - さらに、前記複数のレジスタの異常を検出するレジスタ異常検出手段を備え、
前記レジスタ異常検出手段が前記所定のレジスタ群の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第2の領域に使用を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。 - さらに、前記ROMの異常を検出するROM異常検出手段を備え、
前記ROM異常検出手段が前記ROMの第1の領域の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第2の領域に使用を切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記ROMは、さらに、前記複数のレジスタのうち、前記所定のレジスタ群とは異なる第2のレジスタ群を使用しないプログラムが格納される第3の領域を有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- さらに、前記複数のレジスタの異常を検出するレジスタ異常検出手段を備え、
前記レジスタ異常検出手段が前記所定のレジスタ群の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第2の領域に使用を切り替え、また、前記レジスタ異常検出手段が前記第2のレジスタ群の異常を検出した場合には、前記制御手段は、前記ROMの第3の領域に使用を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012232659A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
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2008
- 2008-03-07 JP JP2008058383A patent/JP2009214608A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012232659A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
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